スフマート

スフマートを用もちいて描えがかれたモナ・リザの拡大かくだい図ず。

スフマート（イタリア語ご:Sfumato）は、深ふかみ、ボリュームや形状けいじょうの認識にんしきを造つくり出だすため、色彩しきさいの透明とうめいな層そうを上塗うわぬりする絵画かいがの技法ぎほう。特とくに、色彩しきさいの移うつり変かわりが認識にんしきできない程ほどに僅わずかな色いろの混合こんごうを指さす。レオナルド・ダ・ヴィンチ（1452年ねん - 1519年ねん）ほか16世紀せいきの画家がかが創始そうししたとされる。

イタリア語ごの「スフマート」は「くすんだ」という付帯ふたい的てきな意味いみもある、「薄うすれる」という意味合いみあいの言葉ことばであり、これはイタリア語ごで「煙けむり」を意味いみするフモ（fumo）という言葉ことばの派生はせい語ごである。

スフマート技法ぎほうが使用しようされている有名ゆうめいな例れいの一ひとつに、レオナルド・ダ・ヴィンチが描えがいた「モナ・リザ」がある。これは、モナ・リザの口くちの周囲しゅういにスフマート技法ぎほうが施ほどこされているためであり、口くちの周まわりにある影かげは微笑ほほえんでいる結果けっか現あらわれているものなのか、あるいは陰影いんえいをつけた結果けっか微笑びしょうのように見みえているものなのかがしばしば議論ぎろんの対象たいしょうとなっている。

関連かんれん項目こうもく

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