イタリア

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
イタリア
Italiano
発音はつおん IPA: [itaˈljaːno]
はなされるくに イタリアの旗 イタリア
サンマリノの旗 サンマリノ
バチカンの旗 バチカン
スイスの旗 スイスなど
地域ちいき みなみヨーロッパ
話者わしゃすう 6100まんにん
言語げんご系統けいとう
表記ひょうき体系たいけい ラテン文字もじ
公的こうてき地位ちい
公用こうよう 欧州連合の旗 欧州おうしゅう連合れんごう
イタリアの旗 イタリア
スイスの旗 スイス
サンマリノの旗 サンマリノ
バチカンの旗 バチカン
マルタ騎士きしだん
クロアチアの旗 クロアチアイストラぐん
スロベニアの旗 スロベニアピランイゾラカポディストリア
統制とうせい機関きかん イタリアの旗 クルスカ学会がっかい[1]
言語げんごコード
ISO 639-1 it
ISO 639-2 ita
ISO 639-3 ita
テンプレートを表示ひょうじ

イタリア(イタリアご、Italiano [itaˈljaːno] ( 音声おんせいファイル), Lingua italiana)は、インド・ヨーロッパ語族ごぞくイタリックぞくする言語げんごの1つで、おおよそ6せんまんにんほどが日常にちじょうてき使用しようしており、そのほとんどがイタリアんでいる。おけ修飾しゅうしょくで、基本きほん語順ごじゅんはSVO。イタリア漢字かんじで「伊太利いたりあ」と表記ひょうきすることから、「伊太利いたりあ」を略記りゃっき(いご)とばれている。

イタリアけん[編集へんしゅう]

イタリアはイタリア、サンマリノ共和きょうわこく公用こうようとしてさだめられている。スイスではティチーノしゅう全域ぜんいきグラウビュンデンしゅう(グリジョーニしゅう、Grigioni)の一部いちぶがイタリアけんであり、スイス全体ぜんたいとしても公用こうようになっている。

また、スロベニアイストリアクロアチアには少数しょうすうのイタリア話者わしゃ住民じゅうみんがいる。フランスのコルシカとうではイタリア方言ほうげんであるコルシカ使用しようされている。

バチカンこくでは、公用こうようであるラテン語らてんごほかに、イタリア一般いっぱん業務ぎょうむ用語ようごとして使用しようされる。また、そのむかしクラシック音楽おんがく楽譜がくふらくはイタリア公用こうようとしてながまもられてきており、時代じだい作曲さっきょくがそれぞれの母語ぼごをも混合こんごうして楽譜がくふむようになってからも、基本きほんてき伝統でんとうてきらくはイタリアによってしるされている。

イタリア公用こうようとしているくに[編集へんしゅう]

公用こうようではないが、イタリア使用しようされている地域ちいき[編集へんしゅう]

世界せかいでイタリアはなされている地域ちいきしめした地図ちず
  公用こうようとしている地域ちいき
  公用こうようではないが普及ふきゅうしている地域ちいき
  イタリアけい移民いみん密集みっしゅうしている都市とし

欧州おうしゅう・アフリカ[編集へんしゅう]

きた南米なんべい・その[編集へんしゅう]

方言ほうげん[編集へんしゅう]

イタリア地方ちほうとその周辺しゅうへん地域ちいきにおけるイタリア分布ぶんぷ
イタリア方言ほうげん分布ぶんぷ方言ほうげん独立どくりつ言語げんごるかの議論ぎろんさかんになっている。

イタリア方言ほうげんおおきく北部ほくぶ方言ほうげんちゅう南部なんぶ方言ほうげん大別たいべつでき、ラ・スペツィア=リミニせんとうかたりせんとなっている。そこからさらに北西ほくせいきた中部ちゅうぶ方言ほうげん北東ほくとう方言ほうげん中部ちゅうぶ方言ほうげん南部なんぶ方言ほうげん周辺しゅうへん島嶼とうしょ方言ほうげんけられる。イタリアは西にしマ帝国まていこく滅亡めつぼう以降いこう政治せいじてき分裂ぶんれつながらくつづいたため、かく地域ちいきごと方言ほうげんおおきくなったとされる。これはおなじく長年ながねんにわたってりょうくに国家こっか時代じだいつづいたドイツ多数たすう方言ほうげん地方ちほう言語げんごかかえている状況じょうきょうている。

イタリア本国ほんごく国語こくご教育きょういくおよび他国たこくのイタリア教育きょういくにおいてさかんにもちいられている標準ひょうじゅんイタリアは、そうした各地かくち方言ほうげんなかもっと周辺しゅうへんこく言語げんごフランス語ふらんすごスペインなど、イタリア地方ちほう歴史れきしてきえんふかくに言葉ことば)の影響えいきょうけていない中央ちゅうおうイタリアのトスカーナ方言ほうげんにナポリ方言ほうげん・シチリア方言ほうげん語彙ごいれたもので、統一とういつ標準ひょうじゅん政策せいさくによってさかんにひろめられた(くわしくは方言ほうげん#イタリアの方言ほうげん政策せいさく参照さんしょう)。そのため、現在げんざいイタリア国民こくみんのほとんどは標準ひょうじゅんイタリア話者わしゃとなっている。しかし一方いっぽうローカリズム運動うんどうたかまりもあって、方言ほうげんなかでも独自どくじせいつよいものについては、独立どくりつした地位ちいあた保護ほごすべきかどうかの議論ぎろんすすめられている。具体ぐたいてきにはシチリアナポリヴェネトガロ・イタリアなどがれいげられ、高齢こうれいそう中心ちゅうしんにイタリア国民こくみんの4わり標準ひょうじゅんイタリアともにそうした地域ちいき独自どくじ言語げんご理解りかいできるという。都市としなどでは現地げんちした標準ひょうじゅんイタリアってわられている。

かく方言ほうげん言語げんごとすべきとする論者ろんしゃなかでも、じゅうすうこまかい言語げんご分類ぶんるいするのか、あるいはある程度ていどまとまりのある規模きぼきたイタリア、ガロ・イタリアなど)にすべきか意見いけんかれている。またこうした議論ぎろん一方いっぽうで、イタリアにおけるかく地域ちいきはな言葉ことばが(1つの言語げんご体系たいけいとしてまとめるにはすくないとしても)一定いってい共通きょうつうてんつことについての異論いろんはなく、「イタリア諸語しょご」という表現ひょうげんをする地域ちいき主義しゅぎしゃ存在そんざいする。

方言ほうげん一覧いちらん[編集へんしゅう]

かく方言ほうげん特徴とくちょう中世ちゅうせい以降いこう歴史れきしてき経緯けいいもさることながら、ラテンじんによるイタリア統一とういつまえ居住きょじゅうしていたほか古代こだいイタリアじんギリシャじん植民しょくみんしゃもちいた言葉ことば影響えいきょう存在そんざいしており、これらはぞくラテン語らてんご時代じだいつうじて現在げんざいのこっている。

文字もじ[編集へんしゅう]

アルファベート(alfabeto)とばれるラテン文字もじアルファベットの26文字もじ使用しようする。このうちはは音字おんじAEIOU にはアクセント符号ふごうける場合ばあいがあるが、辞書じしょうえではアクセント符号ふごうけない文字もじおな文字もじとしてあつかう。

K, J, X, Y人名じんめい地名ちめい方言ほうげん外来がいらい使用しようする。W古来こらい文字もじではないので英語えいごドイツからなどの外来がいらい使用しようする。このため通常つうじょう使用しよう文字もじは21文字もじともいえる。

かたは1文字もじだけ強調きょうちょうする場合ばあいは A を「アー」のようばすこともおおい。イタリア使つか文字もじかた規則きそくてきだが、X 以外いがいのあまり使つかわれない文字もじかたながく、1つに確定かくていしていない。

電話でんわなどでのつづ伝達でんたつほうではイタリアの都市とし使つかい「アンコーナのA」のように使用しようするが、H は1文字もじが H の都市としめいいため外来がいらいの hotel を使用しようしている。K, J, Y は外来がいらい一般いっぱん名詞めいし、W, X は固有名詞こゆうめいし使つかう。

辞書じしょでの単語たんごじゅんは26文字もじひょうじゅん英語えいごおなじ)にならべる。はは音字おんじのアクセント符号ふごう有無うむじゅん影響えいきょうしない。

大文字おおもじは、文章ぶんしょうにおいてぶん先頭せんとう固有名詞こゆうめいし先頭せんとうの1文字もじ使用しようする。代名詞だいめいしなどの敬称けいしょう先頭せんとう文字もじ大文字おおもじとする。 碑文ひぶん見出みだし、ほん題名だいめい漫画まんがふきだし手紙てがみ落書らくがきなどにおいては、ぶん全体ぜんたい大文字おおもじかれることもある。

最近さいきん文字もじ使用しよう方法ほうほうでは、携帯けいたい電話でんわのメッセージや電子でんしメールなどで文字数もじすうすくなくする用途ようとで、「X」を「per」(ざん記号きごうから)、「6」を「sei」(essere の現在げんざい第二人称だいににんしょう単数たんすうがた)などとませた文章ぶんしょう作成さくせいすることもある。イタリアでは通常つうじょう「k」を使用しようしないが「ch」を「k」とえることもある。よって「perché」が「xke」となる。

15世紀せいきのイタリア詩人しじんジャン・ジョルジョ・トリッシーノは、イタリア音素おんそをより完璧かんぺき識別しきべつするための独自どくじ正字せいじほう提案ていあんしたことがあるが、これは普及ふきゅうしなかった[2]

文字もじ 電話でんわでのつづ伝達でんたつ意味いみ
大文字おおもじ 小文字こもんじ イタリア ちかいカナおんうつし
A a a Ancona(アンコーナ
B b bi Bologna(ボローニャ
C c ci Como(コモ
D d di ディ Domodossola(ドモドッソラ
E e e Empoli(エンポリ
F f effe エッフェ Firenze(フィレンツェ
G g gi Genova(ジェノヴァ
H h acca アッカ hotel(ホテル
I i i Imperia(インペリア
J j i lunga
gei
iota
イ・ルンガ
ジェイ
ヨータ(まれ)
jersey(ジャージ
K k cappa, kappa カッパ kursaal(ホテルの広間ひろま
L l elle エッレ Livorno(リヴォルノ
M m emme エンメ Milano(ミラノ
N n enne エンネ Napoli(ナポリ
O o o Otranto(オトラント
P p pi Padova(パドヴァ
Q q cu Quarto(クアルト
R r erre エッレ Roma(ローマ)
S s esse エッセ Savona(サヴォーナ
T t ti ティ Taranto(ターラント
U u u Udine(ウーディネ
V v vu
vi

ヴィ(まれ)
Venezia(ヴェネツィア
W w doppia vu
vu doppia
ドッピャ・ヴ
ヴ・ドッピャ
Washington(ワシントン
X x ics イクス xeres(しろワイン一種いっしゅ
Y y i greca
i greco
ipsilon
イ・グレーカ
イ・グレーコ
イプスィロン
yacht(ヨット
Z z zeta ゼータ
ツェータ
Zara(ザーラ

音声おんせい[編集へんしゅう]

イタリア音節おんせつは、1個いっこ以上いじょう子音しいん母音ぼいんわせからなる。発音はつおんたいするつづりは、子音しいん母音ぼいん一対一いちたいいち場合ばあい日本語にほんごマ字まじつづちかい(マ字まじつづりがイタリアとうのラテンけい言語げんご母音ぼいん表記ひょうきならっているため)。また以下いかしめすように発音はつおん規則きそくてきであり、おなつづりで発音はつおんちがうといったケースが非常ひじょうすくない。

母音ぼいん (vocale)[編集へんしゅう]

イタリア母音ぼいん
  • 母音ぼいんは a, e, i, o, u であらわす。e と o に2種類しゅるい発音はつおんがあるので7種類しゅるいになる。
  • e にはつよぜいのみ [e][ɛ], /E/がある。語末ごまつにアクセントがとき辞書じしょ広狭こうきょう明確めいかくにする場合ばあい閉口へいこうおん[e]は é, 開口かいこうおん[ɛ]は è で記述きじゅつする。語末ごまつのアクセント記号きごう広狭こうきょうにかかわらずかならかれる。
  • o にはつよぜいのみ [o][ɔ], /O/がある。E と同様どうよう閉口へいこうおん[o]は ó, 開口かいこうおん[ɔ]は ò で記述きじゅつする。
  • e と o のかく2種類しゅるい発音はつおんは、意味いみちがいをあらわすが文脈ぶんみゃくなどで区別くべつできる場合ばあいおお対立たいりつよわい。

子音しいん (consonante)[編集へんしゅう]

  りょうくちびる
(bilabiale)
くちびる
(labiodentale)
歯音しおん
(dentale)
歯茎はぐき
(alveodentale)
後部こうぶ歯茎はぐき
(postalveolare)
かた口蓋こうがい
(palatale)
軟口蓋なんこうがい
(velare)
閉鎖へいさおん
(occlusiva)
p b     t d k g
鼻音びおん
(nasale)
  m ɱ n n ɲ ŋ
摩擦音まさつおん
(fricativa)
f v s z ʃ    
やぶおと
(affricata)
ʦ ʣ ʧ ʤ    
ふるえおん
(vibrante)
r    
はじきおん
(vibrata)
ɾ    
がわおん
(laterale)
l ʎ  
接近せっきんおん
(approssimante)
  j w
  • 子音しいんは b, c, d, f, g, i, l, m, n, p, q, r, s, t, v, z を使用しよう
  • c は a, o, u と使用しようされたとき子音しいん [k]あらわす。e、iととも使用しようされたとき子音しいん [tʃ], /tS/をあらわす。ce(チェ)、ci(チ)。
  • ch はe, i ととも使用しようされ、1つの子音しいん[k]をあらわす。che(ケ)、chi(キ)。
  • g は a, o, u と使用しようされたとき子音しいん[g]をあらわす。e、i と使用しようされたとき子音しいん [dʒ], /dZ/をあらわす。ge(ヂェ)、gi(ヂ)。
  • gh は e, i ととも使用しようされ、1つの(かたりちゅうではながい)子音しいん[g]あらわす。ghe(ゲ)、ghi(ギ)。
  • 単独たんどくの gli は[ʎi], /Li/, 母音ぼいん+gli は [ʎʎi], /LLi/のおととなる。また、gli+母音ぼいん場合ばあいは "gli" 3文字もじで1つの子音しいん[ʎ]あらわし、さらに母音ぼいんあいだはさまれた場合ばあい[ʎʎ] となる。glielo /ˈʎelo/(リェーロ)、luglio /ˈluʎʎo/(ルッリョ)。ただし gli を[gli, glj](グリ)と単語たんごもある[3]
  • gn は鼻音びおん[ɲ], /J/あらわす。たとえば gna は「ンニャ」にちかい。
  • h+母音ぼいん母音ぼいんのみのおとおなじ。
  • i+母音ぼいんとなったときの i はアクセントでない場合ばあい子音しいん[j]あらわことおおい。
  • q はつねに u ととも使用しようされ、qu[kw](ク)となる。
  • s は有声音ゆうせいおん[z]と無声音むせいおん[s]のどちらもあらわす。つぎ子音しいん有声音ゆうせいおん場合ばあい(sl-, sb-など)はゆうごえで、つぎ子音しいん無声音むせいおん場合ばあいや、語頭ごとうつぎ母音ぼいん場合ばあい、l・n・r のつぎ場合ばあい無声音むせいおんになる。ss は無声音むせいおん促音そくおん。s 単独たんどく母音ぼいんはさまれた場合ばあい単語たんごによりまる。casa(いえ)や地名ちめい Pisa のようにピサでもピザでもかまわないというものもおおい。また、発音はつおんちがいで意味いみちがいはない。
  • sc は a, u, o ととももちいたときじゅう子音しいん[sk]だが、e, i ととも使用しようされたときべつの1つの子音しいん [ʃ], /S/をあらわす。sce(シェ)、sci(シ)。かたりちゅうではながめに発音はつおんされる。
  • sch は e, i ととも使用しようじゅう子音しいん[sk]となる。
  • z は有声音ゆうせいおん[dz]無声音むせいおん[ts]のどちらもあらわす。かたりちゅうでは無声むせいおおいがゆうごえのこともあり、接尾せつび "-izzare" 「~する、~にする」およびその派生はせいがた(-izzante、-izzatore など)では [idˈʣare]ゆうごえかつ長音ちょうおんである。z単独たんどく母音ぼいんはさまれた場合ばあい無声むせいとなり促音そくおんになりやすい。それ以外いがいでは単語たんごによりゆうごえせいかがまる。どちらでもかまわないという単語たんごもある。
  • 半母音はんぼいん拗音ようおんは i と u を母音ぼいんまえ使用しようして表記ひょうき
  • 子音しいんを2つ連続れんぞくさせて促音そくおんあらわすが、rr はじたつよくなる。ただし ch、gh に対応たいおうする促音そくおんは cch、ggh とする。q をかさねるかたりは soqquadro(混乱こんらん)などわずかしかなく、普通ふつうは acqua のように cq が使つかわれる。
  • じゅう子音しいんなど子音しいん複数個ふくすうこかさなることがある。fra, quattro など。

以下いか子音しいん+母音ぼいん代表だいひょうてきなものと、日本語にほんご発音はつおん(カタカナ)と発音はつおん記号きごう括弧かっこない)との対応たいおうひょうである。

日本語にほんごでの発音はつおんちかいものをえらんでいる。e と o についてはそれぞれ広狭こうきょうちがいは割愛かつあいした。

子音しいん↓\母音ぼいん a e i o u
- ア [a] エ [e] イ [i] オ [o] ウ [u]
b バ [ba] ベ [be] ビ [bi] ボ [bo] ブ [bu]
c カ [ka] チェ [tʃe] チ [tʃi] コ [ko] ク [ku]
ch - ケ [ke] キ [ki] - -
ci チャ [tʃa] チェ [tʃe] - チョ [tʃo] チュ [tʃu]
d ダ [da] デ [de] ディ [di] ド [do] ドゥ [du]
f ファ [fa] フェ [fe] フィ [fi] フォ [fo] フ [fu]
g ガ [ga] ジェ [dʒe] ジ [dʒi] ゴ [go] グ [gu]
gh - ゲ [ge] ギ [gi] - -
gi ジャ [dʒa] - - ジョ [dʒo] ジュ [dʒu]
gl グラ [gla] グレ [gle] グリ [gli] グロ [glo] グル [glu]
gli glia
リャ [ʎa]
glie
リェ [ʎe]
gli
リ [ʎi]
glio
リョ [ʎo]
gliu
リュ [ʎu]
gn ニャ [ɲa] ニェ [ɲe] ニ [ɲi] ニョ [ɲo] ニュ [ɲu]
h ア [a] - - オ [o] -
i イア [ia]/ヤ [ja] イエ [ie]/イェ [je] - イオ[io]/ヨ [jo] イウ [iu]/ユ [ju]
l ラ [la] レ [le] リ [li] ロ [lo] ル [lu]
m マ [ma] メ [me] ミ [mi] モ [mo] ム [mu]
n ナ [na] ネ [ne] ニ [ni] ノ [no] ヌ [nu]
p パ [pa] ペ [pe] ピ [pi] ポ [po] プ [pu]
qu クワ [kwa] クウェ [kwe] クウィ [kwi] クウォ [kwo] -
r ラ [ra] レ [re] リ [ri] ロ [ro] ル [ru]
s サ [sa]/ザ [za] セ [se]/ゼ [ze] スィ [si]/ズィ [zi] ソ [so]/ゾ [zo] ス [su]/ズ [zu]
sc スカ [ska] シェ [ʃe] シ [ʃi] スコ [sko] スク [sku]
sci シャ [ʃa] シェ [ʃe] - ショ [ʃo] シュ [ʃu]
t タ [ta] テ [te] ティ [ti] ト [to] トゥ [tu]
u ワ [wa]/ウア [ua] ウェ [we]/ウエ [ue] ウィ [wi]/ウイ [ui] ウォ [wo]/ウオ [uo] -
v ヴァ [va] ヴェ [ve] ヴィ [vi] ヴォ [vo] ヴ [vu]
z ツァ [tsa]/ヅァ [dza] ツェ [tse]/ヅェ [dze] ツィ [tsi]/ヅィ [dzi] ツォ [tso]/ヅォ [dzo] ツ [tsu]/ヅ [dzu]

アクセント[編集へんしゅう]

イタリアのアクセントは強弱きょうじゃくアクセントである。

  • アクセント(つよいきおい)は単語たんごうしろから2番目ばんめ音節おんせつ母音ぼいんにあることがおおい(parossitono, parola piano など。)。Dio, io は i がアクセントである。
  • うしろから2番目ばんめはは音字おんじの i が拗音ようおんになっている場合ばあいは、うしろから1番目ばんめはは音字おんじともひとつの音節おんせつ構成こうせいするため、「うしろから2番目ばんめ音節おんせつ」はうしろから3番目ばんめはは音字おんじ音節おんせつになる。Italia, dizionario, salumaio、notizia など。
  • アクセントが語尾ごびにある場合ばあい(parole tronche)はアクセント記号きごうける。città, caffè など。英語えいごの -(i)ty にたる接尾せつびは -(i)tà となる。
  • 動詞どうし変化へんかがた三人称さんにんしょう複数ふくすうではうしろから3番目ばんめがアクセントになる。amano, possono など。
  • アクセントがうしろから3番目ばんめ単語たんご(parola sdrucciola)もおおく、camera, facile, difficile, edicola, tavola などがある。人名じんめい都市としめいではこの例外れいがいおおい。Cesare ははじめの e, Napoli は a, Genova は e。
  • -bile, -mere など語尾ごびまえにアクセントがつくパターンがある。
  • イタリアには弁別べんべつてきちょう母音ぼいんいが、つよぜいひらき音節おんせつ長音ちょうおん発音はつおんされることがおおいので、カタカナ表記ひょうき長音ちょうおん記号きごう「ー」をれることがある。れい. carnevale [karneˈvale] カルネヴァーレ(謝肉祭しゃにくさい
  • 例外れいがいてきではあるが、書籍しょせきなどで日本人にっぽんじん作家さっか名前なまえ長音ちょうおんがあるとラテン語らてんご長音ちょうおん記号きごうマクロン)で表現ひょうげんすることがある。この記号きごう小学校しょうがっこうならマ字まじ記号きごう同様どうようである。

音韻おんいん対応たいおう[編集へんしゅう]

イタリアにはラテン語らてんご同様どうようじゅう子音しいんがあるが、ロマンスであるフランス語ふらんすごスペインのそれとはことなっている。このちがいから、ロマンスくらべて特有とくゆうアクセントがある。

ラテン語らてんごで「子音しいん + l + 母音ぼいん」であったおとは、イタリアでは li変化へんかしているものがおお[注釈ちゅうしゃく 1]接頭せっとう re- が ri- になっているものがられる。破裂はれつおん + s, またはことなる破裂はれつおん連続れんぞくする場合ばあいうしろのおと同化どうかし、長子ちょうしおんとなる(actumatto など)。またひらけ音節おんせつつよぜいみじかい o のおおくが uo に変化へんかしている (bonusbuono)。

文法ぶんぽう[編集へんしゅう]

基本きほん語順ごじゅんはSVOである。文法ぶんぽう統語とうごほう詳細しょうさいについてはイタリア文法ぶんぽう参照さんしょう

基本きほん単語たんご[編集へんしゅう]

<動詞どうし括弧かっこない現在げんざい一人称いちにんしょう単数たんすうをあげる>

  • あか rosso
  • だいだい arancione
  • giallo
  • みどり verde
  • あお azzurro,blu
  • むらさき violetto
  • しろ bianco
  • くろ nero
  • うえ sopra
  • しも sotto
  • みぎ destra
  • ひだり sinistra
  • ぜん davanti
  • こう dietro
  • ねむる dormire(dormo)
  • はなす parlare(parlo)
  • む bere(bevo)
  • あるく camminare(cammino)
  • る vedere(vedo)
  • かんじる sentire(sento)
  • 可能かのうである potere(posso)
  • 義務ぎむである dovere(devo)

数詞すうし[編集へんしゅう]

かず イタリア カナおんうつし
0 zero ゼロ
1 uno ウーノ
2 due ドゥーエ
3 tre トゥレ
4 quattro クァットロ
5 cinque チンクェ
6 sei セイ
7 sette セッテ
8 otto オット
9 nove ノーヴェ
10 dieci ディエチ
11 undici ウンディチ
12 dodici ドーディチ
13 tredici トゥレディチ
14 quattordici クァットールディチ
15 quindici クィンディチ
16 sedici セーディチ
17 diciassette ディチャッセッテ
18 diciotto ディチョット
19 diciannove ディチャンノーヴェ
20 venti ヴェンティ
30 trenta トゥレンタ
40 quaranta クァランタ
50 cinquanta チンクァンタ
60 sessanta セッサンタ
70 settanta セッタンタ
80 ottanta オッタンタ
90 novanta ノヴァンタ
100 cento チェント
1000 mille ミッレ

歴史れきし[編集へんしゅう]

古代こだいイタリア半島はんとうにおいては複数ふくすう古代こだいイタリアじんともうべき部族ぶぞく存在そんざいし、それぞれがことなる言語げんごもちいていた。その古代こだいイタリアじん一派いっぱであるラテンじん国家こっかローマによるイタリア統一とういつによって、かれらの言葉ことばであるラテン語らてんごがイタリアじん公用こうようとして普及ふきゅうした。ラテン語らてんごはローマのちから西欧せいおう地中海ちちゅうかい沿岸えんがんひろがるにつれてさらに拡大かくだいしたが、公式こうしきもちいられるラテン語らてんご民衆みんしゅうはな言葉ことばとしてのラテン語らてんご、いわゆる民衆みんしゅうラテン語らてんごぞくラテン語らてんごとも)には若干じゃっかん差異さい存在そんざいしたとわれている。

マ帝国まていこく分裂ぶんれつ各地かくち民衆みんしゅうラテン語らてんご方言ほうげんまねき、イタリアにおいても「民衆みんしゅうラテン語らてんごのイタリア方言ほうげん」とべる言葉ことば成立せいりつした。イタリアにおける民衆みんしゅうラテン語らてんご方言ほうげん時間じかんとも変化へんか度合どあいをふかめ、いつしか地域ちいき民衆みんしゅうラテン語らてんごとはあきらかにことなる言語げんごえるほどの変化へんかた(イタリア)。民衆みんしゅうラテン語らてんごからイタリアへの変化へんかがいつごろしょうじたかを正確せいかく判断はんだんすることはむずかしく、またどのようなものであったかについての検証けんしょうも、当時とうじ欧州おうしゅう諸国しょこく公用こうようとしてラテン語らてんごもちいていたことにより文書ぶんしょによる記録きろくすくないため容易よういではない。しかしすくなくとも10世紀せいきころにはすで成立せいりつしていたとかんがえられている。

イタリア近世きんせいのイタリア・ルネサンスにおいて、イタリアじん共通きょうつう言語げんご形成けいせいしようとする文化ぶんかじん運動うんどうなか形成けいせいされた。とりわけその主導しゅどうけんにぎったのはトスカーナ出身しゅっしん詩人しじんダンテ・アリギエーリで、かれ当時とうじ古典こてんラテン語らてんごくのが一般いっぱんてきであった文学ぶんがく作品さくひんを、中央ちゅうおうイタリアのトスカーナ方言ほうげん南部なんぶナポリシチリア語彙ごいれた言葉ことば執筆しっぴつした。この言葉ことば現在げんざいのイタリアばれる言語げんごであるが、ダンテの作品さくひんおおきな文学ぶんがくてき賞賛しょうさんながら、トスカーナ方言ほうげん中核ちゅうかくにしたこの言葉ことばただちに全土ぜんど公用こうようとなることはなく、ダンテの死後しごからしばらくは死語しごになりかけすらした。だがバルダッサーレ・カスティリオーネらを中心ちゅうしんとする文学ぶんがくしゃグループがふたた共通きょうつう標準ひょうじゅんづくりをけるさい、ダンテの事績じせきおおいにたたえたことで標準ひょうじゅんもとめるうごきはさい加熱かねつし、同時どうじにダンテの「イタリア」も脚光きゃっこうびた。

しかしここでイタリアの文学ぶんがくしゃたちだい論争ろんそうこる。カスティリオーネのグループはダンテの名声めいせい政治せいじてき利用りようしつつ、イタリアの様々さまざま言語げんご(おおむね今日きょうにおいてはトスカーナをふく中央ちゅうおうイタリアガロ・イタリアヴェネトナポリシチリアサルデーニャなどにけられる)を平等びょうどう配分はいぶんした一種いっしゅクレオール言語げんごつくそうとしていた。これにたいし、ダンテは中央ちゅうおうイタリア以外いがい系統けいとうぞくするイタリアの言語げんご配慮はいりょしつつも、あくまでトスカーナ方言ほうげん標準ひょうじゅんになることをのぞんでおり、おな目的もくてきでありながらこうから対立たいりつする路線ろせんであった。次第しだいにカスティリオーネらはダンテを独善どくぜんてき批判ひはんするようになり、これに標準ひょうじゅん運動うんどう旗印はたじるしであったダンテの「トスカーナ方言ほうげんをベースにした標準ひょうじゅん運動うんどう」をすすめるべきとするピエトロ・ベンボヴェネツィア出身しゅっしんで、ペトラルカ影響えいきょうけていた)のグループが独立どくりつ、イタリアちゅう一大いちだい論争ろんそう発展はってんした。

最終さいしゅうてきにこの論争ろんそう後者こうしゃ勝利しょうりとなり、カスティリオーネは退しりぞけられダンテのつくった「トスカーナ地方ちほう方言ほうげん」としてのイタリア地位ちいた。この言語げんご文学ぶんがくしゃ詩人しじんたちのでそれまで欧州おうしゅう全体ぜんたい公用こうようであったラテン語らてんごわるかたちもちいられ、その公的こうてき地位ちい向上こうじょうさせた。こうしたルネサンスのイタリア文化ぶんかリソルジメントにおいて、民衆みんしゅう統一とういつのぞうごきの原動力げんどうりょくとして影響えいきょうりょく発揮はっきすることとなる。

ダンテ・アリギエーリしょさく近代きんだいイタリア成立せいりつおおきく貢献こうけんした

統一とういつ当初とうしょ正式せいしき標準ひょうじゅんイタリア(「文学ぶんがくてきなトスカーナ方言ほうげん」という表現ひょうげんもある)は貴族きぞく学者がくしゃなど上流じょうりゅう階級かいきゅうのみではなされており、民衆みんしゅう中部ちゅうぶイタリアけい俗語ぞくご方言ほうげんか、系統けいとうちがナポリなどをはなしていた。イタリア政府せいふ国民こくみん意識いしきさらなる向上こうじょうのため、フランス政策せいさく参考さんこう方言ほうげん廃止はいし標準ひょうじゅん浸透しんとう国家こっか政策せいさくとしてすすめた。現在げんざい、イタリア国民こくみんのほとんどがこの標準ひょうじゅんイタリア理解りかいできる。しかし言語げんご統一とういつ民族みんぞく主義しゅぎてき思想しそうへとつながり、だいいち世界せかい大戦たいせんにおいては「イタリアひびきがこえるすべての土地とち」をイタリア民族みんぞくした統一とういつしようとする民族みんぞく思想しそうイリデンティズム)がさかんになる。ラテン語らてんごからもっとちかいトスカーナ方言ほうげんをベースにしたイタリアラテン語らてんごとの同一どういつせいは75%にたっする)のひびきをつということは、すべてのラテン語らてんごけんすのと同義どうぎであり、これが世界せかい大戦たいせんへの参加さんかうなが結果けっかしてしまった。

各地かくちたびして興行こうぎょうおこなわれたオペラコンメディア・デッラルテもイタリア普及ふきゅう貢献こうけんした。

日本語にほんごとの関係かんけい[編集へんしゅう]

イタリア日本語にほんご関係かんけいは、ほとんど名詞めいし借用しゃくようする程度ていど範囲はんいにとどまっている。 ただ、近年きんねん日本語にほんごにおいて形容詞けいようし最上級さいじょうきゅう「~ッシモ」や住人じゅうにんす「~ネーゼ」(れいシロガネーゼ)のようなイタリア派生はせい作成さくせいほうれられる現象げんしょう存在そんざいする。

イタリアから日本語にほんご[編集へんしゅう]

イタリアから日本語にほんごれられたかたりは、かいめいのドレミや演奏えんそう記号きごうなどの音楽おんがく用語ようごおおい。イタリア料理りょうり流行りゅうこうともない、スパゲッティティラ・ミ・スなどのかたり一般いっぱんてきである。

また、自動車じどうしゃ名前なまえにはふるくから、近年きんねんには建物たてものめいファッションひとしにイタリア単語たんご使用しようされている。

イタリアでサッカーがさかんであることから、日本にっぽんのサッカークラブではイタリア単語たんごもしくはそれをもじった造語ぞうごをクラブめい一部いちぶとして使用しようすることがおおい。

イタリアから日本語にほんご外来がいらいてんじたかたり。ただし音楽おんがくもの単語たんごのぞく。

  • カリスマ (carisma) - イタリアでの発音はつおんはカリズマ。英語えいごつうじて。
  • フレスコ (fresco) - 美術びじゅつ用語ようごをつうじて、affrescoの略語りゃくご。イタリアでの発音はつおんはアッフレスコ。
  • パルコ (parco) - 公園こうえん
  • マドンナ (madonna) - 聖母せいぼマリア。むかしおんな意味いみした。
  • インフルエンザ (influenza) - イタリアでの発音はつおんはインフルエンツァ。
  • カジノ (casino) - 元々もともと小屋こや意味いみフランス語ふらんすごつうじて。
  • ゲットー (ghetto) - 元々もともとヴェネツィア地名ちめい。イタリアでの発音はつおんはゲット。
  • ゼロ (zero) - アラビアからイタリア現在げんざいかたちに。英語えいごつうじて。
  • ソロ (solo) - 音楽おんがく用語ようごつうじて、グループ活動かつどうたいして1人ひとり
  • テンポ (tempo) - 音楽おんがく用語ようごつうじて。イタリアでは天候てんこうなどもあらわすが、日本語にほんごでは時間じかんすすかた意味いみだけ。
  • チャオ (ciao) - イタリアではくだけた関係かんけいでの挨拶あいさつで、出会であいとわかれの両方りょうほう使用しようし、日本語にほんごでもくだけた挨拶あいさつ使用しようする。ヴェネツィア奴隷どれい起源きげん
  • トトカルチョ (totocalcio) - イタリアの「サッカーくじ」がてんじてやみ試合しあい
  • パパラッチ (paparazzi) - イタリアではパパラッツィ。単数たんすうがたはパパラッツォ (paparazzo)
  • ビエンナーレ (biennale) - ねんごとおこなわれる展覧てんらんかい
  • トリエンナーレ (triennale) - さんねんごとおこなわれる展覧てんらんかい
  • ファッショ (fascio) - ファシズムひと
  • ブラヴォー (bravo) - イタリアでの発音はつおんはブラーヴォで、イタリアではこえをかける対象たいしょうせいすうにより語尾ごび変化へんかする。日本語にほんごへは、フランス語ふらんすごかいして輸入ゆにゅうされたとみなされている。
  • プリマ・ドンナ (prima donna) - 演劇えんげきなどで主役しゅやく女性じょせい。イタリアでは大統領だいとうりょう夫人ふじんなどにも使用しようされる。
  • マフィア (mafia)
  • マニフェスト (manifesto) - 英語えいごつうじて
  • モットー (motto) - イタリアでの発音はつおんはモット。
  • モンテネグロ (Montenegro) - 国名こくめいヴェネツィアから。

日本語にほんごからイタリア[編集へんしゅう]

イタリアにおける外来がいらい徐々じょじょにイタリアふうつづりになる傾向けいこうがあり、日本語にほんごからの外来がいらい例外れいがいではない。括弧かっこない語源ごげん

  • cachi、kaki(かき)- 外来がいらいとはらずに単数たんすうがたを caco だとおもっているひとおおい。
  • chimono、kimono(着物きもの)- 複数ふくすうがたが kimoni に変化へんかする。
  • gheiscia、geisha(芸者げいしゃ)-着物きもののように複数ふくすうがたがgeisheに変化へんかする。
  • kamikaze(神風かみかぜ)- 神風かみかぜ特別とくべつ攻撃こうげきたい略称りゃくしょう神風かみかぜ」がてんじて「自爆じばくテロ」をす。
  • manga(漫画まんが)- 日本にっぽんふう漫画まんが(fumetto giapponese)に限定げんていして使用しようする。その漫画まんがは fumetto を使用しようする。
  • shiatsu、shazu(指圧しあつ
  • tatami(たたみ)- tatamo という単数たんすうがたができつつある。
  • gomasio(ごましお

イタリア日本語にほんご表記ひょうき表記ひょうき[編集へんしゅう]

イタリア日本語にほんご表記ひょうき参照さんしょう

検定けんてい試験しけん[編集へんしゅう]

日本にっぽんにおける検定けんてい試験しけんとしては、イタリア検定けんてい協会きょうかい実施じっししている、としかいおこなわれている実用じつようイタリア検定けんていがある。

なお、イタリアの大学だいがく高等こうとう教育きょういく機関きかん入学にゅうがく資格しかく取得しゅとく目指めざ外国がいこくじんは、イタリア外務省がいむしょうより国際こくさいてき公式こうしき資格しかくとして認定にんていされているCLIQ (イタリア検定けんてい良質りょうしつ基準きじゅん・Certificazione Lingua Italiana di Qualità)のペルージャ外国がいこくじん大学だいがく、シエーナ外国がいこくじん大学だいがく、ローマだいさん大学だいがく、ダンテ・アリギエーリ協会きょうかい、これらのひとつの組織そしきによる検定けんてい試験しけん必要ひつようとなる。 CLIQ (イタリア検定けんてい良質りょうしつ基準きじゅん・Certificazione Lingua Italiana di Qualità)とは外国がいこくとして学習がくしゅうするイタリア検定けんていするための統一とういつ基準きじゅんである。

CLIQ委員いいんかいはイタリア外務省がいむしょう協定きょうていむすび、下記かき組織そしきから構成こうせいされている。

  • ペルージャ外国がいこくじん大学だいがく(CELI検定けんてい試験しけん
  • シエーナ外国がいこくじん大学だいがく(CILS検定けんてい試験しけん
  • ローマだいさん大学だいがく(CERT.IT検定けんてい試験しけん
  • ダンテ・アリギエーリ協会きょうかい(PLIDA検定けんてい試験しけん

この基準きじゅんは、EUがさだめる言語げんご統一とういつ基準きじゅんてきするものである。

ペルージャ外国がいこくじん大学だいがくのCELIとシエナ外国がいこくじん大学だいがくのCILSは、イタリア文化ぶんか会館かいかん[4]つうじて受験じゅけんでき、としに2かい(CELIは6がつと11月、CILSは6月と12がつ主催しゅさいされている。 また、ダンテ・アリギエーリ協会きょうかい(Società Dante Alighieri)[5] 主催しゅさいダンテ・アリギエーリ協会きょうかいイタリア検定けんていとしに2かい(5がつと11月)おこなわれている。過去かこ問題もんだいしゅうはダンテ・アリギエーリ協会きょうかい本部ほんぶのホームページから閲覧えつらんできる。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 最初さいしょ子音しいんが c, g であった場合ばあい正書法せいしょほうじょうは、おとたもつために "h" が挿入そうにゅうされている。 ex. claruschiaro

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ Accademia della Crusca” (イタリア/英語えいご). 2007ねん9がつ29にち閲覧えつらん
  2. ^ G・ヴィーコ『あたらしいがくうえ)』中公ちゅうこう文庫ぶんこ、2018ねん、369pぺーじ 
  3. ^ #berloco2018f
  4. ^ イタリア文化ぶんか会館かいかん イタリア学校がっこう
  5. ^ ダンテ・アリギエーリ協会きょうかい 東京とうきょう支部しぶ

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • Simone, Raffaele (2010). Enciclopedia dell'italiano. Treccani 
  • Palermo, Massimo (2015). Linguistica italiana. Il Mulino. ISBN 9788815258847 
  • Berloco, Fabrizio (2018). The Big Book of Italian Verbs: 900 Fully Conjugated Verbs in All Tenses. With IPA Transcription, 2nd Edition. Lengu. ISBN 9788894034813. https://books.google.it/books?id=DYynDwAAQBAJ&pg=PA3#v=onepage&q&f=false 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]