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X

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
Xx Xx
ラテン文字もじ
Aa Bb Cc Dd    
Ee Ff Gg Hh    
Ii Jj Kk Ll Mm Nn
Oo Pp Qq Rr Ss Tt
Uu Vv Ww Xx Yy Zz

X は、ラテン文字もじアルファベット)の24番目ばんめ文字もじ小文字こもじx

ギリシア文字もじΧかい(カイ)に由来ゆらいし、キリル文字もじХ同系どうけいであるが、ラテン文字もじとしての発音はつおんは /ks/ が西方にしかたギリシア文字もじΧかいかれたことによる。標準ひょうじゅんギリシャΧかいおとうつしには chkhもちいられる。なお、ギリシア文字もじΞくしー(クシー)のおとうつしにXが使つかわれることがある。

英語えいごでは X ではじまる単語たんごもっとすくない。

字形じけい

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筆記ひっきたい
ジュッターリーンたい

2ほん斜線しゃせん交差こうささせたかたちである。大文字おおもじ小文字こもじ同形どうけいである。筆記ひっきたいでは、みぎがりのせんだけをいておいてからあとでひだりがりのせんくか、ひだり半分はんぶんいてからふではなしてみぎ半分はんぶんく(このとき、交差こうさする部分ぶぶん角張かくばらずにまるくなる)。フラクトゥール

呼称こしょう

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ラテン語らてんごでは破裂はれつおん以外いがいほか子音しいん同様どうようあたまみじかいeをくわえて「エクス」(ex)とばれたが、おそらくギリシア文字もじΞくしー(クシー、よりふるくはクセイ)の影響えいきょうによってeでなくiをくわえて「イクス」(ix)とばれることもあった[1]近代きんだいヨーロッパ諸語しょご名称めいしょう通常つうじょうこのどちらかに由来ゆらいする。

日本にっぽんではエックス、エクスとぶことがおおい。

音素おんそ

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この文字もじあらわ音素おんそは、おおくの言語げんごラテン語らてんごどおり /ks/ だが、以下いかのような音素おんそあらわす。

  • 英語えいごフランス語ふらんすごでは、(s が /z/ となるように)ある条件じょうけん有声音ゆうせいおん/gz/ となる。
    れい: Xavierザビエルフランス語ふらんすご:/ɡza.vje/
  • 英語えいごでは語頭ごとう/z/ となるのが普通ふつうである。例外れいがいとして、接頭せっとう "ex-" や "trans-" を "x-" とすることがある。
    れい: Xavier 英語えいご:/ˈzæviə(r), ˈzeɪviə(r)/
  • イタリアでは普通ふつうつづじょうも s になる。
  • フランス語ふらんすごでは、おおくの無声むせい音字おんじ同様どうよう語尾ごびの x はだまである。ただし、後続こうぞく単語たんご母音ぼいんはじまっていれば、リエゾンして/z/となる。
  • 現代げんだいスペインでは、語頭ごとうおよび子音しいんまえではsの発音はつおんれい: Extremadura(エストレマドゥーラ)、xenófobo(セノフォボ、外国がいこく人嫌ひとぎらい))、母音ぼいんぜんまたは語末ごまつではksの発音はつおんれい: Guadix(グアディクス)、Luxor(ルクソール))。
  • なお、中世ちゅうせいから近世きんせい初期しょきのスペインにおいては、これとはべつ無声むせい後部こうぶ歯茎はぐき摩擦音まさつおん [ʃ]発音はつおんする場合ばあいもあった(シャボンだまのシャボンは16世紀せいきのスペイン現代げんだい日本語にほんごのこったれい。なお、現代げんだいスペインではハボン(jabón))が、その /x/変化へんかし、 jえられた(アストゥリアスガリシアでは[ʃ]発音はつおんもXのつづりも現存げんそん)。ただし、おもメキシコ固有名詞こゆうめいし場合ばあい、Xのつづりが現存げんそんしている。固有名詞こゆうめいしなかでXが/x/発音はつおんあらわ場合ばあい: メキシコ(México) [ˈmeʃiko][ˈmexiko]オアハカ(Oaxaca)、ハラパベラクルスしゅう州都しゅうと)、アハルキーア(Axarquía、スペイン・マラガけんにあるぐん名前なまえ)など。
  • ポルトガルでは場合ばあいによって/s/, /z/, [ʃ], ゆうごえ後部こうぶ歯茎はぐき摩擦音まさつおん [ʒ]となる
  • エスペラントでは、サーカムフレックス文字もじ (ĉ, ĝ, ĥ, ĵ, ŝ) とブレーヴェ文字もじ (ŭ) が表示ひょうじできない場合ばあい代用だいよう表記ひょうき使用しようされ、記号きごうけたい文字もじこうおけされる。そのほかでは外来がいらいのみに使つかい、かた不明ふめい場合ばあい/ks/発音はつおんすることが推奨すいしょうされている。xをふく西欧せいおう単語たんごがエスペラントにれられたときは ks あるいは kz になる。
  • 中国ちゅうごくピンインでは無声むせい歯茎はぐきかた口蓋こうがい摩擦音まさつおん[ɕ]日本語にほんごの「シ」の子音しいんとほぼおなおん)にもちいる。
  • ズールーコサでは歯茎はぐき側面そくめん吸着きゅうちゃくおん[ǁ]あらわす。
  • アルバニアではゆうごえ歯茎はぐきやぶおと[d͡z]あらわす。

発音はつおん記号きごうとしては、小文字こもじは「無声むせい軟口蓋なんこうがい摩擦音まさつおん」をあらわす。

Xの意味いみ

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おも大文字おおもじ

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おも小文字こもじ

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大文字おおもじまたは小文字こもじ

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  • 伏字ふせじ
  • メタ文字もじ大文字おおもじXで任意にんい大文字おおもじ小文字こもじxで任意にんい小文字こもじあらわすこともある。
  • ざん記号きごう×」・否定ひてい記号きごう×・✗」などが表現ひょうげんできないコンピュータ環境かんきょうにおいて、しばしば代用だいようされる。
  • SI接頭せっとう。(「*」はジム・ブロワーズ (Jim Blowers) の提案ていあん
    • X(大文字おおもじ)= 1027 = ゼナ (xenna) または ゾナ (xona)*。
    • x(小文字こもじ)= 10−27 = ゼノ (xenno) または ゾント (xonto)*。

その

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符号ふごう位置いち

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大文字おおもじ Unicode JIS X 0213 文字もじ参照さんしょう 小文字こもんじ Unicode JIS X 0213 文字もじ参照さんしょう 備考びこう
X U+0058 1-3-56 X
X
x U+0078 1-3-88 x
x
U+FF38 1-3-56 X
X
U+FF58 1-3-88 x
x
全角ぜんかく
U+24CD Ⓧ
Ⓧ
U+24E7 1-12-56 ⓧ
ⓧ
まるかこ
🄧 U+1F127 🄧
🄧
U+24B3 ⒳
⒳
括弧かっこ
𝐗 U+1D417 𝐗
𝐗
𝐱 U+1D431 𝐱
𝐱
太字ふとじ

表現ひょうげんほう

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ W. Sidney Allen (1978) [1965]. Vox Latina (2nd ed.). Cambridge University Press. p. 114. ISBN 0521379369 

関連かんれん項目こうもく

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