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化学かがく

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

化学かがく(かがく、英語えいご: chemistry ケミストリー、:chemia ケーミア)とは、さまざまな物質ぶっしつ構造こうぞう性質せいしつおよび物質ぶっしつ相互そうご反応はんのう研究けんきゅうする、自然しぜん科学かがくいち部門ぶもん[1]物質ぶっしつが、なにから、どのような構造こうぞう出来できているか、どんな特徴とくちょう性質せいしつっているか、そして相互そうご作用さよう反応はんのうによってどのように、なに変化へんかするか、を研究けんきゅうするともいいかえられる[2][3][4]

化学かがくは、様々さまざま物質ぶっしつ構造こうぞう性質せいしつ相互そうご反応はんのう研究けんきゅうする学問がくもん領域りょういきであり、自然しぜん科学かがくいち部門ぶもんである[5]
化学かがくは、物質ぶっしつ製造せいぞう加工かこうそして利用りようするために役立やくだつ、根本こんぽんてき情報じょうほうをもたらす。

日本語にほんごでは同音どうおん異義いぎの「科学かがく」(えい: science)との混同こんどうをさけるため、化学かがく湯桶読ゆとうよして「ばけがく」とよぶこともある[6]

概説がいせつ

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化学かがくは、自然しぜん科学かがくいち部門ぶもんであり、さまざまな物質ぶっしつ構造こうぞう性質せいしつおよび物質ぶっしつ相互そうご反応はんのう研究けんきゅうする部門ぶもんである[5]。(すこことなった角度かくどからの表現ひょうげん紹介しょうかいすると、)化学かがくとは、物質ぶっしつについての学問がくもん(「物質ぶっしつ学問がくもん」)であり、(自然しぜん科学かがく自然しぜん階層かいそう構造こうぞう見出みいだすが)化学かがく自然しぜん階層かいそうなかえば、原子げんし分子ぶんしという階層かいそうっている [7]、と筑波大学つくばだいがく齋藤さいとう一弥かずや説明せつめいした。日本にっぽんしょ大学だいがく化学かがくのHPなどでの解説かいせつ紹介しょうかいすると、たとえば富山大学とやまだいがくのHPでは、「化学かがくとは、物質ぶっしつ性質せいしつ原子げんし分子ぶんしのレベルで解明かいめいし、化学かがく反応はんのうもちいてあたらしい物質ぶっしつけい)をつくすことを設計せっけい追求ついきゅうする学問がくもん分野ぶんやである[8]」、と説明せつめいされている。

筑波大つくばだいのサイトによると、化学かがくという学問がくもん定義ていぎづけすることはむずかしく、それを無理むり規定きていする意義いぎもあまりない。化学かがくは「理学りがく」にふくまれるが、数学すうがく物理ぶつりがくあるいは生物せいぶつがくなどの、自然しぜん科学かがくなか基礎きそ科学かがくまたは純粋じゅんすい科学かがくにあたるほかの「理学りがく」と化学かがく相違そういてんは、化学かがく有限ゆうげん元素げんそわさった無数むすう物質ぶっしつがもつ多様たようせい取扱とりあつかい、さらに化学かがくそのものがあらたに物質ぶっしつ創造そうぞうする役割やくわりにな[7]、というてんである。[9]化学かがくという学問がくもん領域りょういきあつか物質ぶっしつは、とく化学かがく物質ぶっしつ中心ちゅうしんとなる[2]化学かがく物質ぶっしつ原子げんし分子ぶんしイオンなどが複雑ふくざつからいながらつくられるため膨大ぼうだい種類しゅるいにわたり、そのすべてをふく壮大そうだい物質ぶっしつ世界せかい生命せいめい世界せかい対象たいしょうとなる[10]。それゆえ化学かがくは、基盤きばん科学かがく定義ていぎづけられる。物質ぶっしつ分子ぶんしやその集合しゅうごうたいおおきさ単位たんいあつか化学かがく基礎きそてきであるがゆえに、関連かんれんする学問がくもんは、理学りがく工学こうがくから医学いがく薬学やくがく農業のうぎょう環境かんきょう分野ぶんやなど多岐たきにわたるうえとく近年きんねん生物せいぶつ工学こうがく(バイオテクノロジー)や電子でんし工学こうがく(エレクトロニクス)、しん素材そざい高機能こうきのう材料ざいりょうなど現代げんだい科学かがく最先端さいせんたん技術ぎじゅつしん物質ぶっしつ設計せっけい製造せいぞうしん手段しゅだん発明はつめいするじょうかせないものとなっている[10]

原則げんそくてき近年きんねん化学かがくでは、すべての物質ぶっしつ原子げんしからできているとの仮説かせつ[11](あるいはフレームワーク)を採用さいようし、物質ぶっしつ性質せいしつ原子げんし自体じたい状態じょうたいや、原子げんし同士どうしむすびつきかた(化学かがく結合けつごう)で決定けっていされるとかんがえる[ちゅう 1]。したがって、かえしになるが、基本きほんてき現代げんだい化学かがくは、原子げんし分子ぶんしレベルでの物質ぶっしつ構造こうぞう性質せいしつ解明かいめいして、またあたらしい物質ぶっしつはんおう構築こうちくして[10]、「物質ぶっしつとはなにか」にかんする知見ちけんげる学問がくもんである[7]

化学かがく典型てんけいてき蓄積ちくせきがた学問がくもんである。あつか物質ぶっしつ種類しゅるいえる一方いっぽうで、1980年代ねんだいには600まんしゅえ、しかもとし平均へいきん1000しゅ追加ついかされていた[12]。これらは基本きほんてきることはいため、それにかんする情報じょうほう増加ぞうか一途いっとをたどる。かず世紀せいきまえ実験じっけんられた基礎きそてきなデータですら(間違まちがいでないかぎり)重要じゅうようせいうしなわない。同様どうよう古典こてんてき方法ほうほうろん最新さいしん量子りょうしろんてき手法しゅほうおなじくらいたか価値かちつ。[10]

しかしながら、学問がくもんとしての化学かがく成立せいりつおそい。数学すうがく物理ぶつりがく天文学てんもんがくなどが2000ねんまえ古代こだいギリシア構築こうちくされはじめたのにたいし、科学かがくいち分野ぶんやとしてあつかうことができる近代きんだいてき化学かがくのほうは、18世紀せいきまつにフランスのアントワーヌ・ラヴォアジエ(1743ねん - 1794ねん)の質量しつりょう保存ほぞん法則ほうそく(1774ねん発見はっけん[13]ジョン・ドルトン(1766ねん - 1844ねん)の原子げんしせつ[11]ただしい方向ほうこうけをした[4]ことはじまってから、まだ200ねん程度ていどしか経過けいかしていない[13]#歴史れきし化学かがく歴史れきし参照さんしょう)。これは近代きんだい物理ぶつりがく最初さいしょ到達とうたつてんであるニュートン力学りきがくが『自然しぜん哲学てつがく数学すうがくてきしょ原理げんり』(プリンキピア)にかれたとし(1687ねん)とくらべ、化学かがく興隆こうりゅうが100ねん程度ていど時代じだいくだることを意味いみする。

そのみじか歴史れきしなかで、化学かがくおおきな末広すえひろがりの構造こうぞうつにいたった。化学かがく基礎きそてき部分ぶぶんはほとんどかためられ、根底こんていから転換てんかんがなされる余地よちはほとんどい。ところが、物質ぶっしつたいする理解りかいすすみ、応用おうようひろがるなか化学かがくにな役割やくわりはほとんどすべての生産せいさん製造せいぞうふかかかわるようになった[10]。さらに、よわ相互そうご作用さよう重視じゅうししたあたらしい物質ぶっしつぞう構築こうちくや、自然しぜんとの調和ちょうわ実現じつげんするための環境かんきょう化学かがくなど、近年きんねんになって化学かがくはさらにひろがりをせつつある[15]

化学かがくあつか基本きほんてきなこと

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周期しゅうきひょう化学かがくのバイブルともわれる[16]

原子げんし種類しゅるい構造こうぞう

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化学かがくでは、物質ぶっしつ基本きほん単位たんい原子げんしとして、その原子げんしつさまざまな性質せいしつ抽象ちゅうしょうてき概念がいねんである「元素げんそ[17]として把握はあくする。原子げんしろん確立かくりつした現代げんだいでは、その特徴とくちょう理論りろんてきつかじょうで、原子核げんしかく陽子ようし中性子ちゅうせいし)および電子でんしまでの原子げんし構造こうぞうから原子げんし番号ばんごう質量しつりょうすう電気でんきもとりょうイオン同位どういたいなどを決定けってい取扱とりあつかい、かく元素げんそ性質せいしつ理解りかいする。[18]

原子げんし周期しゅうきてき性質せいしつ周期しゅうきりつ)は初期しょき化学かがく発見はっけんした一大いちだい成果せいかである[19]。この物理ぶつりてき性質せいしつ近似きんじ要因よういんである電子でんし配置はいちから、かく元素げんそイオン化いおんかエネルギー電気でんき陰性いんせい酸化さんかすう原子げんし半径はんけいイオン半径はんけいなどの特徴とくちょう理論りろんづけられる[20]。この周期しゅうきりつ簡略かんりゃくひょうにまとめた周期しゅうきひょう化学かがくのバイブルとまでばれる[19]

元素げんそ性質せいしつ記述きじゅつすることは、化学かがくなかでも量子力学りょうしりきがく統計とうけい力学りきがくあつかう。周期しゅうきりつは、量子力学りょうしりきがく成立せいりつをもってはじめてその本質ほんしつ明瞭めいりょうになった[7]原子げんしない電子でんし配置はいちボーアの原子げんし模型もけいでは限界げんかいがある[21]ので、波動はどう力学りきがくパウリの排他はいた原理げんり波動はどう関数かんすう[22]、そして電子でんしエネルギーじゅん説明せつめいされる[20]統計とうけい力学りきがくは、物質ぶっしつ状態じょうたいさんたい)や性質せいしつなどを巨視的きょしてき理解りかいするじょう必須ひっす方法ほうほうろん提供ていきょうし、実験じっけん結果けっかをもたらすうえおおきな役割やくわり[7]

化学かがく結合けつごう

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物質ぶっしつ原子げんしから構成こうせいされるが、その原子げんしむすびついて分子ぶんしをつくる。このむすきを化学かがく結合けつごうび、これを理解りかいすることで化学かがく発展はってんしてきた[23]

19世紀せいき以前いぜん原子げんしあいだむすびつきは化学かがく反応はんのう説明せつめいするためにかんがえられた。基礎きそてき概念がいねんたる化学かがく親和力しんわりょくや、つづ電気でんき化学かがくてき二元論にげんろん原子げんし提唱ていしょうされたが、それでも一部いちぶ結合けつごうしない原子げんしわせを説明せつめいできなかった[24]。20世紀せいきはいりドイツのヴァルター・コッセル(en)イオン結合けつごう理論りろんし、それでも解釈かいしゃく不能ふのう水素すいそ分子ぶんしなど極性きょくせい分子ぶんし説明せつめいにアメリカのギルバート・ルイスアーヴィング・ラングミュアがそれぞれ独立どくりつ共有きょうゆう結合けつごう概念がいねん提案ていあんした[25]量子力学りょうしりきがく分子ぶんし構造こうぞうろん深化しんかさせ、原子げんし分子ぶんし安定あんてい説明せつめいした交換こうかん相互そうご作用さよう分子ぶんし軌道きどう原子げんし軌道きどうあきらかにした波動はどう関数かんすう[26]金属きんぞく結合けつごう実際じっさい自由じゆう電子でんしモデルからすすめたバンド理論りろん[27]などをもたらした。

キシレン位置いち異性いせいたいひだりからオルト、メタ、パラ。構成こうせいする原子げんしかず種類しゅるいはまったくおなじだが、べつ分子ぶんしである。

分子ぶんし構造こうぞう

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分子ぶんしは、その物質ぶっしつ特性とくせい維持いじしたまま分割ぶんかつできる最小さいしょう単位たんいえる[28]静電気せいでんきりょく結合けつごうするイオン結合けつごうには方向ほうこうせいいが、共有きょうゆう結合けつごうあやかたせいがある。簡単かんたん共有きょうゆう結合けつごう分子ぶんし原子げんしから電子でんしたい反発はんぱつそく説明せつめいされ、これに電子でんし軌道きどうかんがかたくわえれば、分子ぶんしやイオンの構造こうぞうについての理論りろんてき根拠こんきょになる[29]

その一方いっぽうで、おな種類しゅるいかず元素げんそわさった分子ぶんしでも、その構造こうぞう物性ぶっせいがあることが判明はんめいしている。ひとし炭素たんそ原子げんし共有きょうゆう結合けつごうする4つの原子げんしだん結合けつごうする位置いちちがいからしょうじる光学こうがく異性いせいたい立体りったい異性いせいたいや、また炭素たんそなどのじゅう結合けつごう部分ぶぶん回転かいてんしないためにしょうじる幾何きか異性いせいたいなどは、同一どういつ構造こうぞうしきでありながらことなる性質せいしつ分子ぶんしとなる。ベンゼンたまき結合けつごうする置換ちかんもと位置いち(オルトなど)による構造こうぞう異性いせいたいいちれいたる[30]エタンるいなど回転かいてん可能かのう分子ぶんしにおいても、立体りったい障害しょうがいなどによる特性とくせい差異さいしょうじる[30]。さらに近年きんねんでは知恵ちえのようなカテナンやサッカーボールもどきのフラーレンなど、風変ふうがわりな構造こうぞう分子ぶんし発見はっけんされている[31]

気体きたい液体えきたい固体こたい、そしてプラズマあいだ構造こうぞうしょう転移てんい一覧いちらん

物質ぶっしつ状態じょうたい

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原子げんし分子ぶんしがある程度ていどりょうあつまると、特徴とくちょうてき性質せいしつをもった集団しゅうだん形成けいせいする。これをそうといい、おおきくけて固体こたい液体えきたい気体きたい物質ぶっしつさんたい)などがある[32]閉鎖へいさけいにおいて物質ぶっしつがこれらのそうるには温度おんど圧力あつりょく影響えいきょうし、ギブズしょうりつという法則ほうそくのっとった状態じょうたいる。これは物質ぶっしつごとにそうというダイアグラムしめされる[32]

気体きたい反応はんのうとぼしく、体積たいせき圧力あつりょくなど物理ぶつりてき性質せいしつ変化へんかなどを中心ちゅうしんあつかう。しかしそれらのマクロてきなふるまいは、気体きたいでは分子ぶんし単独たんどく存在そんざいする、というミクロな分子ぶんし構造こうぞう性質せいしつ由来ゆらいする[33]。なお、気体きたい電離でんりした状態じょうたいであるプラズマについても、プラズマ化学かがくという分野ぶんやあつか[34]

液体えきたい分子ぶんしあいだりょくてんから気体きたい固体こたい中間ちゅうかんにある。加熱かねつ冷却れいきゃくによって気化きか蒸発じょうはつ凝固ぎょうこなどそう変換へんかんこす。これは化学かがくにおける重要じゅうよう物質ぶっしつ生成せいせい手段しゅだんである蒸留じょうりゅうにかかわる[35]。また、2つ以上いじょう成分せいぶんでできた液体えきたい溶液ようえきかんして化学かがくでは、溶媒ようばい溶質ようしつによる分散ぶんさんけい性質せいしつ浸透しんとうあつねばたびまた表面張力ひょうめんちょうりょく界面かいめん張力ちょうりょくなどもあつか[36]

固体こたい基本きほんてき原子げんし規則きそくてき配列はいれつする結晶けっしょうと、規則きそくせいとぼしく固体こたい液体えきたい中間ちゅうかんともえるアモルファスあきらしつ)にけられる[37]結晶けっしょうしつ複数ふくすう結晶けっしょう構造こうぞういずれかをり、その性質せいしつ特徴とくちょうづける[38]。また、粒子りゅうし種類しゅるいちからから分類ぶんるいされる結晶けっしょうには、金属きんぞく結晶けっしょうイオン結晶けっしょう分子ぶんし結晶けっしょう共有きょうゆう結合けつごう結晶けっしょうなどがある[39]結晶けっしょう構造こうぞうちながらえきしょうてき性質せいしつ物質ぶっしつ液晶えきしょうばれ、一部いちぶにベンゼンたまきのような平面へいめん構造こうぞう共通きょうつうてんがある[39]

化学かがく反応はんのう

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複数ふくすう物質ぶっしつ混合こんごう必要ひつようがあれば加熱かねつ冷却れいきゃくなどの操作そうさくわえると、ことなる化合かごうぶつができる。これを化学かがく反応はんのうぶ。化学かがく反応はんのう物質ぶっしつ構成こうせいする原子げんしあいだ化学かがく結合けつごう変化へんかによってきる。化学かがく反応はんのう前後ぜんごでは全体ぜんたい質量しつりょうわらない。これを質量しつりょう保存ほぞん法則ほうそく(あるいは物質ぶっしつ不変ふへん法則ほうそく)という。化学かがく反応はんのうは、自然しぜんかいにおいて基本きほんてきには、あるしゅ自由じゆうエネルギー最小さいしょうするほうへかって、エネルギーがひく位置いちかう発熱はつねつ反応はんのうと、より乱雑らんざつになろうとするエントロピー増大ぞうだいという相反あいはんする反応はんのうこしながら、平衡へいこうたっする。化学かがくでは、これら反応はんのう法則ほうそくせい利用りようほう解明かいめい課題かだいとなる[40]

水溶液すいようえき性質せいしつ手段しゅだんとして体系たいけいづけがはじまったさん塩基えんきしお加水かすい分解ぶんかいしたもの)の関係かんけいは、化学かがくでは重要じゅうよう項目こうもくとなる[41]おもみずける物質ぶっしつ性質せいしつ分類ぶんるいおこなわれ、水溶液すいようえき以外いがい状態じょうたい考慮こうりょして[42]

  • さんとは水素すいそイオンをしょうじ/あたえる/電子でんしたい物質ぶっしつ
  • 塩基えんき(アルカリ性あるかりせい)とは水酸化物すいさんかぶつイオンをしょうじる/水素すいそイオンをる/電子でんしたいあたえる物質ぶっしつ

定義ていぎされる。この2つは重要じゅうよう化合かごうぶつくみである。たがいに相反あいはん中和ちゅうわこさせながら化学かがく平衡へいこうし、水素すいそイオン指数しすうなど溶液ようえき性質せいしつめる。

燃焼ねんしょう金属きんぞくせいおよび腐食ふしょくなどの本質ほんしつ酸化さんか還元かんげん説明せつめいされる。さん塩基えんき反応はんのう窓口まどぐちとなる電子でんしたい原子げんし一体いったいになっているのにたいし、酸化さんか還元かんげん電子でんし単独たんどくうご反応はんのうこす[43]。そのため、酸化さんか還元かんげん電圧でんあつ密接みっせつ関係かんけいし、電流でんりゅうしょうじさせる機構きこう基本きほんてき原理げんりたる[43]還元かんげん代表だいひょうてき用途ようと卑金属ひきんぞく精製せいせいであり、酸化さんか生化学せいかがくにおいて重要じゅうようクエン酸くえんさん回路かいろられる。

化学かがく合成ごうせいは、単純たんじゅん物質ぶっしつから化学かがく反応はんのうもちいて複雑ふくざつな、または特定とくてい機能きのう物質ぶっしつ生成せいせいすることをす。分子ぶんしりょうちいさな物質ぶっしつをつなぎわせて高分子こうぶんしつく化学かがく合成ごうせい代表だいひょうれいには重合じゅうごう反応はんのうがある。これは化学かがく工業こうぎょう主要しゅようなプロセスである。機能きのうたせる化学かがく合成ごうせいれい医薬品いやくひん製造せいぞうやナノテクノロジーなどである。このような製造せいぞうかかわる化学かがく合成ごうせいでは、適切てきせつ製品せいひん効率こうりつつくすことがもとめられ、化学かがく分野ぶんやとしては触媒しょくばいひとし合成ごうせいなど[40]研究けんきゅうされる。

おも化学かがく分野ぶんや

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しょ分野ぶんや役割やくわり

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化学かがくには、研究けんきゅう手法しゅほう対象たいしょうとする物質ぶっしつちがいによっておおくの分野ぶんや存在そんざいする[2]。しかし、かく分野ぶんやあいだには関連かんれん領域りょういき存在そんざいするため明確めいかく区別くべつすることはむずかしい。以下いかれいとして代表だいひょうてきなものをげる。

物理ぶつり化学かがく
物理ぶつり化学かがく物理ぶつりがくてき理論りろん測定そくてい方法ほうほうたとえばねつ力学りきがく量子力学りょうしりきがくてき手法しゅほう視点してんから化学かがく対象たいしょうをする物質ぶっしつ研究けんきゅうし、物質ぶっしつやその性質せいしつおよびはんおう分類ぶんるいするじょう基準きじゅんつくり、そして分類ぶんるいする[7]分野ぶんやである[44]ヴァルター・ネルンスト著述ちょじゅつ理論りろん化学かがく』(Theoretische Chemie、1893ねん)でとなえた理論りろん化学かがくもほぼおな概念がいねんである[45]。また、コンピュータ進歩しんぽともない、理論りろんしきから計算けいさんによって物質ぶっしつ状態じょうたい予測よそくする量子りょうし化学かがく計算けいさん化学かがく急速きゅうそく発展はってんしている[46]物理ぶつり化学かがく方法ほうほうろん生物せいぶつ対象たいしょうおこなわれる研究けんきゅう生物せいぶつ物理ぶつり化学かがくであり[47]、これをコンピュータによる仮想かそうてき体系たいけいでシミュレートする人工じんこう化学かがく提唱ていしょうされている[48]
無機むき化学かがく
無機むき化学かがくは、有機ゆうき化合かごうぶつのぞくすべての物質ぶっしつ、すなわち単体たんたい無機むき化合かごうぶつ対象たいしょうとするひろ分野ぶんやである[49]広義こうぎには、錯体さくたいあつか錯体さくたい化学かがく生体せいたいない無機物むきぶつあつか生物せいぶつ無機むき化学かがく(または無機むき生化学せいかがく)、鉱物こうぶつ化学かがく地球ちきゅう化学かがく放射ほうしゃ化学かがく有機ゆうき金属きんぞく化学かがくなどと境界きょうかい領域りょういき共有きょうゆうする場合ばあいがある[49]
有機ゆうき化学かがく
有機ゆうき化学かがくは、有機ゆうき化合かごうぶつあつか分野ぶんやである[50]元々もともと動物どうぶつ植物しょくぶつなど生物せいぶつたい組織そしき有機ゆうきたい)を構成こうせいする物質ぶっしつ対象たいしょうとしてはじまり、のち有機ゆうきたい以外いがいから生成せいせいされる有機ゆうき化合かごうぶつ対象たいしょうふくまれて体系たいけいされた[50]無機むき化学かがく分野ぶんやとは相互そうご補充ほじゅうする関係かんけいにある[49]多様たよう反応はんのうをするため、専門せんもんてき分野ぶんやとしてとくしている。有機ゆうき合成ごうせい化学かがく目的もくてき有機ゆうき化合かごうぶつるために合成ごうせい系列けいれつ反応はんのう方法ほうほうなどを創案そうあんする分野ぶんやである[51]薬学やくがくとも密接みっせつなかかわりがある。生物せいぶつがくとの境界きょうかい分野ぶんや生物せいぶつ有機ゆうき化学かがくばれる。有機ゆうき化合かごうぶつ構造こうぞう性質せいしつ関係かんけい研究けんきゅうする分野ぶんや有機ゆうき構造こうぞうろんとく立体りったい構造こうぞう着目ちゃくもくする領域りょういき立体りったい化学かがくけられる[50]天然てんねんには存在そんざいしない物質ぶっしつ合成ごうせいして繊維せんい高分子こうぶんし材料ざいりょう製造せいぞうするための研究けんきゅう有機ゆうき工業こうぎょう化学かがくばれる[50]
高分子こうぶんし化学かがく
高分子こうぶんし化学かがくは、分子ぶんしりょうが1まんからすうひゃくまんにまでおよぶような非常ひじょうおおきな分子ぶんしである高分子こうぶんしあつか分野ぶんやであり、その化合かごうぶつ有機ゆうき無機むき両方りょうほう対象たいしょうとする[52]。しかし実際じっさいには有機ゆうき化合かごうぶつ取扱とりあつか割合わりあいたか[52]合成ごうせい方法ほうほうだけではなく、機械きかいてき性質せいしつねつ物性ぶっせいなども研究けんきゅう対象たいしょうとしている。高分子こうぶんし材料ざいりょうとしての重要じゅうようせいから、工業こうぎょうとのつながりが非常ひじょうつよい。
生化学せいかがく生物せいぶつ化学かがく
生化学せいかがくまたは生物せいぶつ化学かがく[53]は、生物せいぶつ生命せいめい現象げんしょう化学かがくてき理論りろん実験じっけん手法しゅほう導入どうにゅうして研究けんきゅうする分野ぶんやであり[54]生物せいぶつがく化学かがく両方りょうほうにまたがる領域りょういきである。酵素こうそ研究けんきゅうじく[54]ホルモンなどのタンパク質たんぱくしつとう核酸かくさん脂質ししつなどの生体せいたいない物質ぶっしつぐんや、生体せいたいエネルギー獲得かくとく輸送ゆそうおよび代謝たいしゃ機能きのうなどをあつかうことがおお[54]生体せいたい高分子こうぶんしあつかうことがおおいため高分子こうぶんし化学かがくとも関連かんれんする。生命せいめい現象げんしょう分子ぶんし単位たんい研究けんきゅうする分子生物学ぶんしせいぶつがく分子ぶんし遺伝いでんがくふくみ、遺伝子いでんし工学こうがくなどに応用おうようされる[54]。また、組織そしき化学かがくとは細胞さいぼうなど組織そしきなか特定とくてい物質ぶっしつ分布ぶんぷする状況じょうきょうを、化学かがく反応はんのうもちいて染色せんしょくさせ判断はんだんする技術ぎじゅつい、免疫めんえき組織そしき化学かがくもそのひとつにふくまれる[55]衛生えいせい化学かがくとは、物質ぶっしつ生体せいたいおよぼす影響えいきょう研究けんきゅうする、予防よぼう薬学やくがく分野ぶんや応用おうようたる分野ぶんやである[56][57]
分析ぶんせき化学かがく機器きき分析ぶんせき有機ゆうき化学かがく有機ゆうき合成ごうせい化学かがく
分析ぶんせき化学かがく機器きき分析ぶんせき化学かがくは、様々さまざま物質ぶっしつ測定そくていしたり分離ぶんりしたりすることを目的もくてきとした実験じっけん理論りろん研究けんきゅうする分野ぶんやである[58]なかでも機器きき分析ぶんせき化学かがくは、分析ぶんせき化学かがくなか分析ぶんせき機器ききもちいた研究けんきゅう分野ぶんやである。応用おうようせいつよく、実験じっけんしつレベルの基礎きそ化学かがくから工業こうぎょう生産せいさんぶつ臨床りんしょう検査けんさなど幅広はばひろ範囲はんい対象たいしょうとし[58]食品しょくひん薬品やくひん農業のうぎょう工業こうぎょうなどさまざまな分野ぶんや重要じゅうよう役割やくわりになっている。合成ごうせい化学かがくは、存在そんざいできる物質ぶっしつ分野ぶんやであり[7]化学かがく反応はんのうもちいて実際じっさい物質ぶっしつつくすことを研究けんきゅう開発かいはつする[59]分野ぶんやであり、触媒しょくばい化学かがく材料ざいりょう化学かがくふく[7]
応用おうよう化学かがく
応用おうよう化学かがくは、生産せいさんかかわるさまざまな技術ぎじゅつ工程こうていもちいられる物質ぶっしつはんおうなどを研究けんきゅうする分野ぶんやであり、生産せいさんする種類しゅるいによって工業こうぎょう化学かがく農芸のうげい化学かがくくすり化学かがくなどに細分さいぶんされる[60]狭義きょうぎでは原料げんりょう化学かがく製品せいひん転換てんかんし、目的もくてき物質ぶっしつうえ必要ひつよう一連いちれん方法ほうほう対象たいしょうとする分野ぶんやである工業こうぎょう化学かがくし、日本にっぽんでは工学こうがくいち分野ぶんやとして応用おうよう化学かがく工業こうぎょう化学かがく同義どうぎにてもちいられることがおお[60][61]工業こうぎょう化学かがくでは、あたらしい反応はんのう触媒しょくばい探求たんきゅうからプラントの設計せっけいまで、実用じつようじょう必要ひつようとされる幅広はばひろ事柄ことがらあつかう。一方いっぽうで、日本にっぽん大学だいがく設置せっちされている化学かがく応用おうよう学科がっか生命せいめい科学かがく生命せいめい科学かがく応用おうよう生命せいめい科学かがく応用おうよう生命せいめい科学かがく)の教育きょういく内容ないようちがいはほとんどない[62]
環境かんきょう化学かがく
環境かんきょう化学かがくは、環境かんきょう地球ちきゅうならば水圏すいけん大気圏たいきけんなど)における化学かがく物質ぶっしつ生成せいせい反応はんのう移動いどう影響えいきょうきなどを研究けんきゅうする分野ぶんやであり[64]、これらが生物せいぶつけんあたえる影響えいきょう環境かんきょう問題もんだい)を化学かがくてき説明せつめいする[65]地球ちきゅう環境かんきょう化学かがくはこのような研究けんきゅう地球ちきゅう規模きぼ環境かんきょうたいしておこな分野ぶんやである[66]

しょ分野ぶんや対象たいしょうとするもの

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うえにあげた化学かがくかく分野ぶんやを、あつか対象たいしょう分類ぶんるいする。ほんこうは、とく脚注きゃくちゅうがある部分ぶぶんのぞき、筑波大学つくばだいがく数理すうり物質ぶっしつ科学かがく研究けんきゅう教授きょうじゅ齋藤さいとう一弥かずや分類ぶんるい出典しゅってんとする[7]

原子核げんしかく中心ちゅうしんに、原子核げんしかく反応はんのうやそれによって合成ごうせいされるしん元素げんそおよびその性質せいしつあつか分野ぶんやかく化学かがく放射ほうしゃ化学かがくであり、とく後者こうしゃでは放射能ほうしゃのう測定そくていにおいて分析ぶんせき化学かがくてき方法ほうほう利用りようされる。

単体たんたい分子ぶんしあつか分野ぶんやでは、量子力学りょうしりきがく計算けいさん科学かがく理論りろんおよび測定そくていもちいる量子りょうし化学かがくや、ひかり調査ちょうさ手段しゅだんもちいる物理ぶつり化学かがく領域りょういきふくまれる分子ぶんし分光ぶんこうがくがあり、無機むき有機ゆうき両方りょうほうふく化合かごうぶつあつか合成ごうせい化学かがくもこの範疇はんちゅうはい部分ぶぶんおおい。

化学かがく反応はんのう研究けんきゅうする分野ぶんやには、反応はんのう機構きこうあつか化学かがく反応はんのうろん反応はんのう速度そくどをコントロールする手法しゅほう研究けんきゅうすることを目的もくてきとした触媒しょくばい化学かがくなどがある。合成ごうせい化学かがくでは、反応はんのう機構きこう研究けんきゅうしたり、あたらしい化学かがく反応はんのう創造そうぞうする分野ぶんやはここにふくまれる。ねつ化学かがく反応はんのうにおける平衡へいこうねつあつかう。

分子ぶんしあつまりをあつか分野ぶんやは、その全体ぜんたい構造こうぞう分子ぶんし運動うんどうについて研究けんきゅうする構造こうぞう化学かがくや、える物質ぶっしつとしての分子ぶんし集合しゅうごうたいについて分子ぶんし性質せいしつから物性ぶっせい説明せつめいする分野ぶんやである物性ぶっせい化学かがくなどがある。高分子こうぶんし化学かがくとく分子ぶんしりょうおおきな分子ぶんしあつまりにられる特殊とくしゅ性質せいしつ研究けんきゅう対象たいしょうとする。おな高分子こうぶんし相当そうとうするが特殊とくしゅなものとえる生物せいぶつ生命せいめい化学かがくてきあつか分野ぶんや生化学せいかがく生物せいぶつ化学かがくである。

物質ぶっしつ表面ひょうめん着目ちゃくもくし、その構造こうぞう現象げんしょうなどを研究けんきゅうする分野ぶんやには表面ひょうめん科学かがく界面かいめん化学かがくがある。これらは、固体こたい触媒しょくばい使用しようするさい触媒しょくばい化学かがくとも関連かんれんする。コロイド特徴とくちょうてき性質せいしつ理解りかいする分野ぶんやはコロイド化学かがくばれる。

環境かんきょうをマクロな視点してん把握はあくし、それが地球ちきゅう規模きぼおおきな化学かがくシステムとして研究けんきゅうする分野ぶんや環境かんきょう化学かがくである。そして、自然しぜん現象げんしょう人間にんげん活動かつどうがこのシステムにどのような影響えいきょうあたえるか、人工じんこう物質ぶっしつ環境かんきょう拡散かくさんしどのような事態じたいこるかなどをあつか[67]

歴史れきし

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錬金術れんきんじゅつ現代げんだい化学かがくもととなった

ほのお有機物ゆうきぶつ酸化さんか反応はんのうによって放出ほうしゅつされるねつエネルギーのあらわれであるので、化学かがく歴史れきし人類じんるいあつかいはじめたときからはじまっているともかんがえられる[68]きむぎん以外いがい金属きんぞくは、自然しぜんかいにおいて酸化さんかぶつないしは硫化りゅうかぶつとして産出さんしゅつされるので、古代こだいひと還元かんげん反応はんのうらないまま青銅器せいどうき鉄器てっきなどを製造せいぞうする金属きんぞく精錬せいれんをしていた[68]

化学かがく古代こだいエジプト起源きげんがあるとわれる。エジプトくろ意味いみする「chémi」がヨーロッパにつたわった化学かがくあらわ用語ようごとなり、化学かがくは「くろ技術ぎじゅつ」ともばれた[2]古代こだいギリシアにおける学問がくもん発展はってんは、タレス元素げんそろんはじまりアリストテレスらにより大成たいせいされた[68]

これらの系統けいとうとはべつに、中国ちゅうごくアラビアペルシアひとしでも独自どくじ化学かがく技術ぎじゅつ勃興ぼっこうした[2]。このうち、イスラム科学かがくでは錬金術れんきんじゅつへと発展はってんし、中世ちゅうせいヨーロッパにおいて天文学てんもんがく数学すうがく医学いがく同様どうようラテン語らてんご翻訳ほんやくされた[69]かね物質ぶっしつからつくろうとする錬金術れんきんじゅつさかんになり、様々さまざまなものをぜたり加熱かねつしたりすることがこころみられた。結局けっきょく錬金術れんきんじゅつ不可能ふかのう前提ぜんていうえおこなわれた徒労とろう[13]わったが、そのふく生物せいぶつとして各種かくしゅ薬品やくひんされた。これらが化学かがくのいしずえとされる[2][70]。ただし、錬金術れんきんじゅつ秘密ひみつ主義しゅぎ拝金はいきん主義しゅぎ、そして定量ていりょうてき技術ぎじゅつたなかったてんから、ぎゃく化学かがく発展はってん阻害そがいになったという主張しゅちょうもある[71]

17世紀せいき以降いこう化学かがく近代きんだいてき方法ほうほうろんのっとった発展はってんはじ[2]、18世紀せいきまつごろから実験じっけんつうじて化学かがく反応はんのう定量ていりょうてき研究けんきゅう解釈かいしゃくするようになり[2]、19世紀せいきはいると原子げんし分子ぶんしえが化学かがく反応はんのう本質ほんしつであることが理解りかいされるようになった[2]。しかし、化学かがく反応はんのう中心ちゅうしん原理げんりなにであるかは、物理ぶつりがく原子げんし成立なりたちを解明かいめいするまで必要ひつようがあった。すなわち19世紀せいき後半こうはん展開てんかいした原子核げんしかく電子でんしかんする物理ぶつりがくがもたらしたアーネスト・ラザフォード原子核げんしかくモデルが[42]化学かがく反応はんのう原子げんし電子でんし相互そうご作用さようもとづくことを解明かいめいした。

また20世紀せいきはいると、化学かがく結合けつごう性質せいしつ量子力学りょうしりきがく支配しはいされる電子でんし挙動きょどう分子ぶんし軌道きどうエネルギーじゅん)に起因きいんすることが理解りかいされ[42]、これが今日きょう化学かがく中心ちゅうしん原理げんりとなる理論りろん体系たいけい構築こうちくされた[2]。とはいうものの、今日きょうにおいて物理ぶつりがく根本こんぽん量子りょうしろん相対そうたいろん時代じだいであってもニュートン力学りきがく価値かちがいささかもうしなわれていないように、近代きんだい確立かくりつした化学かがくとうりょうオクテットそく酸化さんかすうあるいは有機ゆうき電子でんしろんなどの古典こてん化学かがく理論りろんは、今日きょうてき意味いみうしなうものではない。

また、有機ゆうき化学かがく高分子こうぶんし化学かがくも20世紀せいき発展はってんげ、一方いっぽうでは生物せいぶつがくとの境界きょうかいにおいて多大ただい進歩しんぽをもたらし[2]生物せいぶつがくまったあたらしいものとした。もう一方いっぽうではそれまで存在そんざいしなかった様々さまざま物質ぶっしつ合成ごうせいされ、工業こうぎょう社会しゃかいおおきな発展はってんもとになり、同時どうじ公害こうがい問題もんだいなどにもふかかかわるようになった[12]

しゃみつひらけむね』にしるされた化学かがく実験じっけん

日本にっぽんにおける歴史れきし

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幕末ばくまつから明治めいじ初期しょきにかけての日本にっぽんでは、化学かがくしゃみつ(セイミ)とばれた。しゃみつ化学かがく意味いみするラテン語らてんごけいオランダ Chemie (この単語たんご自体じたい意味いみは「科学かがく」)の音訳おんやくである[72]

日本にっぽんはじめての近代きんだい化学かがく紹介しょうかいするしょとなったのは、江戸えど時代じだい宇田川うだがわようの『しゃみつひらけむね』(せいみかいそう)である。原著げんちょイギリス化学かがくしゃウィリアム・ヘンリーが1801ねん出版しゅっぱんした An Epitome of Chemistry である。宇田川うだがわよう菴はこれらの出版しゅっぱんさいし、日本語にほんごのまだ存在そんざいしなかった学術がくじゅつ用語ようごあたらしい造語ぞうごつくって翻訳ほんやくした。酸素さんそ水素すいそ窒素ちっそ炭素たんそといった元素げんそ酸化さんか還元かんげん溶解ようかい分析ぶんせきといった化学かがく用語ようごは、宇田川うだがわよう菴によって考案こうあんされた造語ぞうごである[73]

化学かがく」という単語たんご川本かわもとみゆきみん著書ちょしょ化学かがく新書しんしょ』(1861ねん)ではじめてもちい、のち明治めいじ政府せいふ正式せいしき採用さいようした。これは、学問がくもん用語ようご同様どうよう日本にっぽんから中国ちゅうごくなどへつたわった和製わせい漢語かんごひとつとされていたが[74]近年きんねんでは中国語ちゅうごくごからの借入かりいれであるとされている[75]中国ちゅうごくでは、「化学かがく」という単語たんごぼくうみしょかん発行はっこうした月刊げっかんろくごうくさむらだん中国語ちゅうごくごばん』の1857ねんごう初出しょしゅつである[76]一般いっぱんには、中国ちゅうごく単語たんご化学かがく」はじょ寿ひさしがイギリスの専門せんもんしょ化学かがくかんばら』(1871ねん)を翻訳ほんやくするさいつくったとしんじられてきた。

学会がっかい組織そしき

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化学かがく実験じっけんしつには安全あんぜんのために多数たすう専用せんよう設備せつびそなえられている

世界せかいのほとんどのくにでは、化学かがく専門せんもん教育きょういく大学だいがく中心ちゅうしんとした機関きかんになっている。そのなかでも理学部りがくぶけい化学かがく専攻せんこう基礎きそてき領域りょういきを、工学部こうがくぶけいでは応用おうようてき部分ぶぶんあつかうことがおおい。薬学部やくがくぶ工学部こうがくぶ材料ざいりょう工学科こうがっかなどは専門せんもんせいたかくなる[7]

研究けんきゅうしゃ横断おうだんてきつなげる学会がっかい組織そしきされ、日本にっぽんでは日本にっぽん学会がっかい全体ぜんたい網羅もうらする。研究けんきゅう分野ぶんやごとには化学かがくこう学会がっかい高分子こうぶんし学会がっかいなどの化学かがくけい学会がっかいがあり、大学だいがく企業きぎょう研究けんきゅうしゃらがくわわっている[7]アメリカ学会がっかいは、多様たよう化学かがく物質ぶっしつのデータベース整備せいびを1907ねんからっており、近年きんねんではインターネットじょうでアクセス可能かのうな「Chemical Abstracts」を公開こうかいしている[7]

国際こくさいてき学会がっかい連合れんごう国際こくさい純正じゅんせい応用おうよう化学かがく連合れんごう (IUPAC) が組織そしきされ、単位たんい記号きごう世界せかい統一とういつかんする勧告かんこくめなどをおこなったり、科学かがく組織そしきとの協議きょうぎおこな母体ぼたいとなっている[7]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 化学かがくという学問がくもんはなれると、かならずしもこの仮説かせつだけで説明せつめいしているわけではなく、(化学かがくではない)物理ぶつりがく素粒子そりゅうし物理ぶつりがくなどでは、物質ぶっしつ定義ていぎに、(原子げんし分子ぶんしよりもはるかにちいさな)レプトンクォークニュートリノなどもくわえた仮説かせつ構築こうちくしている。こうエネルギー物理ぶつりがく素粒子そりゅうし物理ぶつりがく/東京大学とうきょうだいがく理学部りがくぶ物理ぶつり学科がっか大学院だいがくいん理学りがくけい研究けんきゅう物理ぶつりがく専攻せんこう

出典しゅってん

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参考さんこう文献ぶんけん

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  • 編集へんしゅうちょう水谷みずたにひとしニュートン別冊べっさつ周期しゅうきひょうだい2さつニュートンプレス東京とうきょう渋谷しぶや代々木よよぎ2-1-1新宿しんじゅくマインズタワー、2010ねんISBN 978-4-315-51876-4 
  • 大川おおかわ貴史たかし高校こうこうまなびとっておき勉強べんきょうほう』(だい1さつ講談社こうだんしゃ、2002ねんISBN 4-06-257356-3 

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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