ポルトガル語
ポルトガル | |
---|---|
Português | |
IPA: [puɾtuˈgeʃ]/[poɾtuˈge(j)s] | |
ポルトガル | |
| |
ラテン | |
| |
| |
ISO 639-1 |
pt |
ISO 639-2 |
por |
ISO 639-3 |
por |
ポルトガル
スペインの
ポルトガル
話者 分布 [編集 ]
ポルトガル | |||
ポルトガル | |||
(2005 | |||
---|---|---|---|
アフリカ | |||
アンゴラ[ |
60% | 11,190,786 | |
カーボベルデ[ |
4% | 72% | 418,224 |
ギニアビサウ[ |
14% | 1,416,027 | |
モザンビーク[ |
9% | 40% | 19,406,703 |
サントメ・プリンシペ[ |
50% | 95% | 187,410 |
50% | 95% | 523,040 | |
ナミビア[ |
20% | 20% | 2,030,692 |
2% | 2% | 44,344,136 | |
アジア | |||
0 | 0.21% | 127,214,499 | |
15% | 1,040,880 | ||
2% | 3% | 1,395,380,000 | |
ダマン・ディーウ, インド[ |
10% | 10% | |
ゴア, インド | 3-5% | 5% | |
ヨーロッパ | |||
ポルトガル | 100% | 100% | 10,566,212 |
ルクセンブルク[ |
14% | 14% | 468,571 |
アンドラ[ |
4-13% | 4-13% | 70,549 |
フランス[ |
2% | 2% | 60,656,178 |
スイス[ |
2% | 2% | 7,489,370 |
アメリカ | |||
ブラジル | 98-99% | 100% | 194,000,000 |
パラグアイ[ |
7% | 7% | 6,347,884 |
バミューダ[ |
4% | 4% | 65,365 |
ベネズエラ[ |
1-2% | 1-2% | 25,375,281 |
カナダ[ |
1-2% | 1-2% | 32,805,041 |
オランダ |
1% | 1% | 219,958 |
0.5-0.7% | 0.5-0.7% | 295,900,500 | |
ポルトガル
この6か
ほかに
ポルトガル
方言 [編集 ]
- イベリアポルトガル
語 - ポルトガルで話 されるポルトガル語 を指 す。「ポルトガルポルトガル語 」ともいう[2]。 - アフリカポルトガル
語 - 1970年代 までポルトガル植民 地 だったこともあり、ブラジルポルトガル語 よりもイベリアポルトガル語 のほうに近 いが、独自 の単語 もある。 - ブラジルポルトガル
語 - ブラジルのポルトガル語 では、イベリアポルトガル語 と異 なる発音 や単語 、用法 も多 い。ただ、ポルトガルよりもブラジルとのつながりのほうが圧倒的 に強 い日本 では、こちらが教 えられていることが多 い[要 出典 ]。「ブラポル語 」と略 されることもある[3]。
音韻 と表記 [編集 ]
ポルトガル
母音 [編集 ]
i | (ɨ) | u | |
e | ɐ | o | |
ɛ | ɔ | ||
a |
- ブラジルではイの
音 になりがちな語末 の e がポルトガルでは非 円 唇 中 舌 狭 母音 になる。例 : tarde - /ˈtaɾdɨ/(Pt), /ˈtaɾdʒi/(Br)
多 くの母音 が無 強 勢 部 で狭 母音 になる。以下 は無 強 勢 部 の発音 。- a: /ɐ/
- e:
語頭 /i/,他 の位置 /ɨ/ - i:
全 ての位置 /i/ - o:
語頭 の o, ho- /ɔ/,他 の位置 ・"honesto" とその派生 語 /u/ - u:
全 ての位置 /u/- pronúncia /pɾuˈnũsiɐ/, elemento /ilɨˈmẽtu/
- ポルトガルでは
語末 の e, o が発音 されないことがある。
強 勢 のある /ɐ/ は、a または â で書 かれ、多 く鼻音 の前 に現 れる。
- ai: /aj/
- ei: /ɐj/
- êi: /ej/
- éi: /ɛj/
- oi: /oj/
- ói: /ɔj/
- ui: /uj/
- au: /aw/
- eu: /ew/
- éu: /ɛw/
- iu: /iw/
- ポルトガルでは ei は「アイ」のように
発音 される。例 :não sei /nɐ̃w̃ sɐj/
- ou は
二 重母音 だったが、今 は普通 単 母音 /o/ で発音 される。(ブラジルでは必 ずしもこの限 りではなく、例 えば動詞 soubesseを/su'bε ssi/のように発音 をする人 もいれば全 ての単語 でそのままouと発音 する人 もいる。)
鼻 母音 [編集 ]
- /ĩ/
- /ẽ/: en
- /ũ/: un
- /ɐ̃/: an
- /õ/: on
- ã の
発音 は、ブラジルでは後 舌 のア(暗 いア)の鼻 母音 なのに対 し、ポルトガルでは前 舌 のア(明 るいア)の鼻 母音 であるが、両 者共 に /ɐ̃/ で表 される。 - ão,
語末 -am /ɐ̃w̃/ - ãe, ãi /ɐ̃j̃/
- ãe /ẽj̃/
- õe /õj̃/
- ui /ũj̃/
フランス語 同様 鼻 母音 を有 するが、二重鼻 母音 はポルトガル語 独自 である。- bom dia /bõ di.ɐ/(Pt), /bõ dʒi.a/(Br)
- muitas estações /mũj̃tɐz iʃtɐsõj̃ʃ/(Pt), /mũj̃tas estasõj̃s/(Br)
子音 [編集 ]
m | n | ɲ | ||||
p | t | k | kʷ | (tʃ) | ||
b | d | ɡ | ɡʷ | (dʒ) | ||
f | s | ʃ | ||||
v | z | ʒ | ||||
j | w | |||||
l | ʎ | |||||
R |
ふるえ |
ʁ | ||||
はじき |
ɾ |
- ti や di, あるいは
語末 の te や de はブラジルではチやヂという発音 になるが、ポルトガルではティやディ(あるいはトゥやドゥ)のままである。 音節 末 の s や z は、リオやポルトガルではシュの発音 になる。- R はスペイン
語 とほぼ同 じ。すなわち、語頭 の r と他 の位置 での rr は /r/ で、語頭 以外 の r は /ɾ/ で発音 される。ただし、ブラジルでは /r/ は [x, h] と発音 する(もとは有 声 口蓋垂 摩擦音 やそれが無声 化 した[χ ]でも発音 した)ので、特 にブラジル音 の表記 には /x/ を用 いる。なお、近年 ポルトガルでもブラジル式 に発音 する傾向 がある。 - ポルトガル
綴 り(旧 正書法 のみ)における音節 末 の c, p は、ブラジル綴 りでは脱落 する。これらの多 くはポルトガル、ブラジルともに読 まない。また、新 正書法 の場合 、ポルトガルでもこれら子音 は記 さない。ブラジル綴 りで脱落 しないものは常 に発音 するが、ポルトガルでは一定 しない。またこの子音 字 の前 の母音 は、ポルトガルでは無 強 勢 部 でも必 ず a /a/, e /ɛ/, o /ɔ/ で読 む。例 :acção(ポルトガル)、ação(ブラジル)/aˈsɐ̃w̃/
語頭 で無声 子音 の前 の ex- は、ポルトガルでは "ech" または "eich" のように読 む。- expôr /ɨʃˈpoɾ/ または /ɐjʃˈpoɾ/
硬 口蓋 音 ch /ʃ/, j /ʒ/, lh /ʎ/, nh /ɲ/ の前 の強 勢 のある e は、ポルトガルでは /ɐ/ と読 む。- qu はポルトガルでは
前 母音 (e, i)の前 で /k/ とも /kʷ/ とも読 むが、ブラジルでは /kʷ/ は qü と書 く。/ɡʷ/ も同様 。[要 出典 ] 音節 末 のLは、いわゆるdark L(暗 いL)で発音 するが、ブラジルではウと発音 することがある。- Pt: Portugal /puɾtuˈɣaɫ/
- Br: Brasil /bɾaˈziɫ/, /bɾaˈziw/
- ポルトガルではスペイン
語 と同様 に /b/, /d/, /g/ が広 母音 間 で摩擦音 [β ], [ð], [ɣ] になる。前後 に鼻 母音 がある場合 は摩擦音 にならない。 - e, i の
前 で c は /s/, g は /ʒ/で発音 する。- engenheiro /ẽʒɨˈɲɐjɾu/
強 勢 [編集 ]
- スペイン
語学 で a, e, o を強 母音 、i, u を弱 母音 というが、ポルトガル語学 では「全 て強 母音 」である。すなわち「―学 」を意味 する接尾 語 は -logia だが、強 勢 は -gi- にある。
- ポ tecnologia 「テクヌルジア(テクノロジア)」・・・アクセントの
位置 は太字 で記載 。以下 同様 。 - ス tecnología 「テクノロヒア」。
仮 にアクセント記号 がなければ、「テクノロヒア」。
- ポ história 「イストリア」。
仮 にアクセント記号 がなければ、「イストリア」。 - ス historia 「イストリア」
- ポ polícia 「プリシア」。
仮 にアクセント記号 がなければ、「プリシア」。 - ス policía 「ポリシア」。
仮 にアクセント記号 がなければ、「ポリシア」。
- ポ democracia 「デムクラシア」。
- ス democracia 「デモクラシア」。
上記 3例 と違 い、スペルは全 く同 じ。
標準 的 ではないが、(例 えばサンパウロ方言 に於 いて)アクセントのある音節 が s あるいは z で終 わる語 はブラジルではイが付 いた発音 になることがある。例 :vocês /voˈsejs/ rapaz /xaˈpajs/ português /portug'ejs/ inglês /ingl'ejs/
音韻 対応 [編集 ]
p, b の
例 (スペイン語 との比較 )- blanco(
西 )- branco(ポ)「白 」 - playa(
西 )- praia(ポ)「浜辺 」
- blanco(
アルファベット[編集 ]
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S | T | U | V | W | X | Y | Z | Á | É | Í | Ó | Ú | Â | Ê | Ô | Ã | Õ | À | Ü | Ç |
a | b | c | d | e | f | g | h | i | j | k | l | m | n | o | p | q | r | s | t | u | v | w | x | y | z | á | é | í | ó | ú | â | ê | ô | ã | õ | à | ü | ç |
ポルトガル語 の新 正書法 [編集 ]
従来 ôoと綴 っていた単語 が、単 にooとなる(例 :vôo(フライト)>voo)二 重母音 eiあるいはoiに強 勢 が来 る場合 、従来 つけていたアクセント記号 が不要 となる(例 : Coréia(韓国 )>Coreia、apóio(支援 )>apoio)- ポルトガル
式 では発音 されないにもかかわらずに表記 されていた子音 が表記 されなくなる(例 : acção (行動 ) > ação) - ブラジル
式 では従来 使用 されていたトレマが廃止 され、qüi, qüe, güi, güeがqui, que, gui, gueという表記 に変 わる。
ただ、
文法 [編集 ]
名詞 と形容詞 は性 数 一致 する。複数 形 は他 の西 ロマンス語 と同様 、語末 に -s または -es をつける。ただし -al, el など l で終 わるものは -l を -is に変 え、 -ais, -eis などにするが、-il はその語末 音節 に強 勢 があれば -is, なければ -eis となる。また -ão は基本 的 に -ões になるが、-ães または -ãos になるものもある。女性 形 はスペイン語 と同様 、男性 形 が -o に終 わるものは -a に変 え、子音 で終 わるものは -o をつける。-ão の女性 形 は -ã か -ona となる。-es や -a などを付加 した結果 音節 が増 えた場合 、単数 形 にあったアクセント記号 はなくなることがある。綴字 m による鼻 母音 で終 わる語 は、-ns になる。- ポルトガルでは2
人称 代名詞 としての親 称 tu(単数 )と vos(複数 )が残 っているが、ブラジルでは3人称 の活用 になる você(s) のみにほぼ代替 されている。そのため、ブラジル式 で勉強 する場合 、動詞 の活用 は各 時制 ごとに6つではなく4つ覚 えればよい。ただし、2人 称 目的 格 の te は用 いるなど、同 じ相手 に対 して(文法 上 の)2人称 と3人称 の混同 使用 も見 られる。また、ブラジル南部 の移民 はアルゼンチンなまりのためしばしば2人称 単数 代名詞 として vos を用 いる。 英語 では be +現在 分詞 で表現 する現在進行形 を、ブラジルでは estar +現在 分詞 で表 す。一方 、ポルトガルでは estar a +不定 詞 と言 う。例 :Sandra está cantando.(ブラジル)、Sandra está a cantar.(ポルトガル)。意味 はどちらも「サンドラは歌 っている」
ラテン語 になかった接続 法 未来 が存在 する(この時制 は中世 ガリシア語 、中世 スペイン語 では使用 されたが、現在 では一部 の格言 などに残 っているだけで、日常 生活 では使 わない)。例 :Liguem-me quando vocês chegarem à França.(きみたちがフランスに着 いたら電話 をしてくれ)
不定 詞 に人称 語尾 の付 いた「人称 不定 詞 」がある。規則 動詞 では接続 法 未来 と同形 である。例 :É natural ficarmos tristes após a morte do nosso melhor amigo.(われわれの最良 の友人 の死 をわれわれが悲 しむのは当然 です)
語彙 [編集 ]
- água aqua water
水 - limão citreum lemon レモン
- manteiga butyrum butter バター
- pão panis bread パン
- queijo caseus cheese チーズ
- sal sal salt
塩 - vinho vinum wine ワイン
ポルトガル
挨拶 [編集 ]
- Bom dia. - おはようございます
- Boa tarde. - こんにちは
- Boa noite. - こんばんは、おやすみなさい(
両方 の意味 で用 いる) - Durma bem. - おやすみなさい
- Tchau. / Adeus. - さようなら[
注 1] - Passe bem. / Fique bem. - お
元気 で[注 1] - Até amanhã. - また
明日 [注 1] - Obrigado. (
男性 形 ) / Obrigada. (女性 形 ) - ありがとう - Tudo bem? - お
元気 ですか?(「調子 はどう?」といった(英語 におけるHow are you?のような)挨拶 にも用 いる) - Tudo bem. / Bem. / Mais ou menos. / Mal. / Tudo mal. -
元気 です /良好 です / まあまあです /悪 いです /最悪 です - (Há) Quanto tempo! - お
久 しぶりです(Quanto tempo não o vejo!の略 ) - Quem está a falar? (葡) / Quem está falando? (
伯 ) - どちら様 ですか?(電話 を受 けたとき等 。直訳 すると「誰 が話 していますか?」) - Quem é você? - どちら
様 ですか?(見知 らぬ人 と遭遇 したとき) - Socorro! -
助 けて! - Pare com isso! -
止 めろ! - Vem cá! - こっちに
来 い!
日本語 との関係 [編集 ]
16
1603
16
ポルトガル語 から日本語 への借用 の例 [編集 ]
ポルトガル |
|||
---|---|---|---|
アルヘイトウ | alféloa | 「アルフェニン(alfenim)」に | |
イギリス | inglês | ||
イルマン | irmão | ||
オラショ | oratio | ||
オランダ | Holanda | ||
オルガン | órgão | ||
カッパ | capa | ||
カボチャ | abóbora | 「ぼうぶら」「ボーボラ」などの | |
カステラ | Castela | カスティーリャ | |
カピタン | capitão | ||
カルタ | cartas | ||
カルメラ/キャラメル | caramelo | ||
ギヤマン | diamante | ||
キリシタン | cristão | ||
ギリシャ | Grécia | ||
キリスト | Cristo | ||
クルス | cruz | ||
コレジオ | colégio | ||
コロッケ | croquete | オランダ | |
コンペイトー | confeito | ||
サラサ | saraça | ||
ザボン | zamboa | ||
シャボン | sabão | ||
ジバン | gibão | ||
ジョウロ | jarro | ||
セミナリヨ | seminário | ||
タバコ | tabaco | ||
チャルメラ | charamela | ||
チョッキ | jaque | ||
デウス | deus | ||
テンプラ | tempero | ||
トタン | tutanaga | ||
トルコ | turco | ||
ノビシャド | noviciado | ||
バテレン | padre | ||
バッテラ | bateira | ||
パン | pão | ||
バンコ | banco | ||
ビードロ | vidro | ||
ビスケット | biscoito | ||
ビルマ | Birma | オランダ | |
ビロード | veludo | ||
ピン | pinta | 「 | |
フラスコ | frasco | ||
ブランコ | balanço | ||
ベランダ | varanda | ||
ボーロ | bolo | ||
ボタン | botão | ||
ponto | 「 | ||
マルメロ | marmelo | ||
マント | manto | オランダ | |
ミイラ | mirra | ||
メリヤス | meias | ||
モール | mogol | ||
ラシャ | raxa | ||
ランビキ | alambique | ||
ロザリオ | rosário |
スペイン語 との比較 [編集 ]
ポルトガル
スペイン
- 「Buenos días」(ブエノス・ディアス)= おはようございます。(お
昼 ご飯 を食 べるまで) - 「Buenas tardes」(ブエナス・タルデス)= こんにちは(
日 がある間 )。 - 「Buenas noches」(ブエナス・ノーチェス)= おやすみなさい。
- 「Hola」 (オラ)= こんにちは。
スペイン
スペイン
発音 の違 い[編集 ]
- ポルトガル
語 にはeやoに2通 りの発音 (é/ê, ó/ô: ポルトガルではこれにあいまい母音 化 したeが加 わる)があるが、スペイン語 は1通 りの発音 (日本語 のエやオと同 じ発音 )しかない。 - ポルトガル
語 には鼻 母音 があるが、スペイン語 にはない。 - ポルトガル
語 ではchはシャ行 の発音 だが、スペイン語 ではチャ行 の発音 である。 - ポルトガル
語 では上記 のchの他 、語末 や破裂 音 の前 のsやxを/ʃ/と発音 し、ポルトガル語 ではこの音 は頻出 するが、スペイン語 の音素 には存在 しない。しかし、カスティーリャ地方 では/s/を発音 する際 舌 を凹状にするためやや[ʃ]に近 い。 - ポルトガル
語 ではジャ行 の発音 となるge/gi/jは、スペイン語 ではハ行 の音 に近 い音 (日本語 にはない音 で、日本語 のハ行 と同音 ではない)である。 - ポルトガル
語 では音節 末 のlがウに近 い発音 になるが、スペイン語 ではそのような変化 は起 きていない。 - ポルトガル
語 のlhはリャ行 の発音 を留 めているが、本来 はこれと同 じ発音 だったスペイン語 のllはほぼ全 ての方言 でジャ行 あるいはヤ行 (スペイン語 話者 はこれらの音 の区別 は困難 。ブエノスアイレスではシャ行 )に変化 している。 - ポルトガル
語 ではハ行 で発音 される語頭 のrやrrは、スペイン語 では巻 き舌 で発音 される。 - スペイン
語 にはザ行 の発音 がなくsとzはサ行 の発音 となる(Brasilを「ブラシル」、Venezuela を「ベネスエラ」と発音 ) - スペイン
語 ではvとbの発音 は区別 がなく常 にbの発音 だがポルトガル語 ではイタリア語 やフランス語 と同様 に区別 される。(Cabo Verdeはスペイン語 だと"カーボベルデ"と表記 でき、ポルトガル語 だと"カーボヴェルデ"と表記 出来 る[注 2]) - スペイン
語 ではxはs(子音 の前 あるいは語頭 )あるいはks(母音 の前 )と発音 されるが、メキシコ関係 の地名 ではハ行 で発音 される(Méxicoメヒコ、Oaxacaオアハカなど)。 - ポルトガル
語 ・スペイン語 間 で同 源 同義 の単語 で子音 交替 が起 こることがある。- l と r :「
白 」はポルトガル語 で branco、スペイン語 で blanco。「南 」はポルトガル語 で sul、スペイン語 で sur。「サーベル」はポルトガル語 でsable、スペイン語 でsabreである。 - b と v :「
本 」はポルトガル語 で livro、スペイン語 で libro。「バニラ」はポルトガル語 で baunilha、スペイン語 で vainilla。
- l と r :「
- ポルトガル
語 ・スペイン語 ともにk, w は外来 語 にしか使 われない。yはポルトガル語 では外来 語 にしか使 わないが、スペイン語 では頻繁 に使 われる(ヤ行 またはジャ行 の発音 )。
文法 の違 い[編集 ]
現在 ブラジルでは使 われなくなった親 称 二人称 単数 tuが、スペイン語 圏 では幅広 く使 われている(コロンビアやコスタリカなどを除 く。またアルゼンチンや中 米 などではtuのかわりにvosを使 う地域 もある)が、親 称 二人称 複数 であるvosotros/-asは中南米 では使 われず、もっぱらスペインでのみ使 われる。このためブラジル・ポルトガル語 では活用 形 は事実 上 4つ(eu、ele/ela、nós、eles/elas)である。これに加 え、ポルトガルのポルトガル語 では二人称 単数 が加 わり、二人称 複数 は事実 上 ほぼ使 われないため、動詞 活用 形 は5つである。中南米 のスペイン語 圏 では活用 形 は5つ(yo、tú、él/ella/usted、nosotros/-as、ellos/-as)、スペインではこれに加 えてvosotros/-asに対応 する動詞 活用 がある。つまり、三 つの人称 の単数 、複数 の計 6つの活用 形 が存在 する。また近年 、ブラジル北部 や南部 、リオデジャネイロを中心 に、文法 上 は正 しくないが tu を用 いながら活用 形 は三人称 を用 いるという現象 も起 こっている。また、ポルトガル語 では目上 の人 に対 して一般 名詞 的 なo senhor, a senhoraを二人称 として用 いることがある。現在進行形 を表 す動詞 迂 言 法 は、ポルトガルのポルトガル語 ではestar a+不定 詞 (例 : estou a cozinhar)で表 すが、スペイン語 ではブラジル・ポルトガル語 同様 estar+現在 分詞 (例 : estoy cocinando)の形 で表 す。ただし、スペイン語 では現在 形 で現在 進行 の意味 を表 すことが多 く、英語 ほど多用 されない。- ポルトガル
語 では過去 完了 単純 形 となる活用 (tivera, tivera, tivéramos, tiveram)は、スペイン語 では接続 法 過去 の-ra形 となる。スペインではtuviera, tuvieras...とtuviese, tuvieses...(-se形 )の両方 が使 われるが、特 に中南米 では-ra形 しか使 われない。 - ポルトガル
語 では接続 法 未来 (例 : quando vier ao Japão(日本 に来 る場合 には))が頻繁 に使 われるが、スペイン語 では接続 法 未来 は古文 調 のい回 しを除 いて使 われない。
脚注 [編集 ]
注釈 [編集 ]
- ^ a b c ブラジルでは「さようなら」の
挨拶 としては「Tchau.」をよく用 いる。「Adeus.」はポルトガルでの「さようなら」の挨拶 で、ブラジルでは永遠 の別 れを意味 するので使用 は控 えたほうがよい。「Passe bem.」、「Fique bem.」は「ごきげんよう」といった挨拶 で、ややフォーマル。「Até amanhã.」は直訳 すると「明日 まで」で、次 も会 うことが決 まっている場合 。「また来週 」なら「Até semana que vem.」(直訳 すると「来 たる週 まで」)。 - ^ Cabo Verdeは
本来 ポルトガル語 (緑 の岬 の意味 )だが、スペイン語 でも同 じCabo Verdeである。スペイン語 、ポルトガル語 両方 ともCaboは"岬 "、Verdeは"緑色 の"という意味 である。
出典 [編集 ]
- ^ 「
事典 世界 のことば141」p459梶 茂樹 ・中島 由美 ・林 徹 編 大修館書店 2009年 4月 20日 初版 第 1刷 - ^ “
東外 大言 語 モジュール|ポルトガル語 ”. www.coelang.tufs.ac.jp. 2020年 9月 7日 閲覧 。 - ^ “ブラジルで
話 されている「ブラポル語 」豆 知識 |翻訳 会社 アークコミュニケーションズ”. www.arc-c.jp. 2020年 9月 7日 閲覧 。 - ^ Cruz-Ferreira (1995:91)
- ^ Sobre os Ditongos do Português Europeu. Carvalho, Joana. Faculdade de Letras da Universidade do Porto. ページ 20.
引用 : A conclusão será que nos encontramos em presença de dois segmentos fonológicos /kʷ/ e /ɡʷ/, respetivamente, com uma articulação vocálica. Bisol (2005:122), tal como Freitas (1997), afirma que não estamos em presença de um ataque ramificado. Neste caso, a glide, juntamente com a vogal que a sucede, forma um ditongo no nível pós-lexical. Esta conclusão implica um aumento do número de segmentos no inventário segmental fonológico do português. - ^ Bisol (2005:122).
引用 : A proposta é que a sequencia consoante velar + glide posterior seja indicada no léxico como uma unidade monofonemática /kʷ/ e /ɡʷ/. O glide que, nete caso, situa-se no ataque não-ramificado, forma com a vogal seguinte um ditongo crescente em nível pós lexical. Ditongos crescentes somente se formam neste nível. Em resumo, a consoante velar e o glide posterior, quando seguidos de a/o, formam uma só unidade fonológica, ou seja, um segmento consonantal com articulação secundária vocálica, em outros termos, um segmento complexo. - ^ http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/7405985.stm
- ^ http://www.afpbb.com/articles/-/2704072 「ポルトガル
語 圏 で「ブラジル式 」に表記 統一 へ、国民 は混乱 」 AFPBB 2010年 03月 02日 2015年 6月 20日 閲覧
参考 文献 [編集 ]
- 『
現代 日 葡辞典 』 ISBN 4095153512 - Bisol, Leda (2005) (Portuguese), Introdução a estudos de fonologia do português brasileiro, Porto Alegre - Rio Grande do Sul: EDIPUCRS, ISBN 85-7430-529-4
- Cruz-Ferreira, Madalena (1995), “European Portuguese”, Journal of the International Phonetic Association 25 (2): 90–94, doi:10.1017/S0025100300005223
関連 項目 [編集 ]
外部 リンク[編集 ]
- Dicionários-Online.com[リンク
切 れ] Dicionários em português/A directory of dictionaries and other reference works in Portuguese. - カサーナ ポルトガル
語 単語 暗記 システム(日本語 ) - Ethnologue report for language code: POR
- Promoting and restoring the use of the Portuguese language in Asia
- ポルトガル
語 翻訳 (infoseek マルチ辞書 ) - ポルトガル
語 の新 正書法 について(ブラジル式 、ポルトガル語 ) - オンライン
日 葡辞書 - VocApp ポルトガルと
他 の言語 を無料 で学 ぶ - 『ポルトガル
語 』 - コトバンク