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パン - Wikipedia コンテンツにスキップ

パン

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
オオムギエンバクのパン

パンめんポルトガル: pão[注釈ちゅうしゃく 1])とは、典型てんけいてきには小麦粉こむぎこライ麦らいむぎこなといった穀物こくもつこなみず酵母こうぼしおなどをくわえてつくった生地きじ発酵はっこうにより膨張ぼうちょうさせたのちことでできあがる膨化食品しょくひんで、世界せかいひろ地域ちいき主食しゅしょくとなっている。肉類にくるい野菜やさいるいなどをはさんだもの(サンドウィッチ)もさかんにべられている。あまいおやつようのパン(菓子かしパン)もある。

概要がいよう

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製造せいぞう工程こうてい分類ぶんるい

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パンの典型てんけいてき製法せいほうは、小麦粉こむぎこライ麦らいむぎなどの穀物こくもつみずなどをぜてパン生地ぱんきじにし、酵母こうぼパン種ぱんだねパン生地ぱんきじんで生地きじ発酵はっこうさせることで(発酵はっこうさいしょうじる二酸化炭素にさんかたんそにより)パン生地ぱんきじふくらませ、さらにそれを加熱かねつするというものである。

酵母こうぼとは微生物びせいぶつ菌類きんるい)の一種いっしゅで、パンの製造せいぞうにはこれを糖蜜とうみつ[1]などで培養ばいようしたものをもちい、これによりパンはアルコール発酵はっこうする。一方いっぽうパン種ぱんだねとは穀物こくもつ果実かじつなどに付着ふちゃくしている酵母こうぼその複数ふくすう微生物びせいぶつ利用りようしてつくられた液状えきじょうないし生地きじじょうのものである[2]パン種ぱんだねはいっている微生物びせいぶつとしてはたとえば乳酸菌にゅうさんきん[3]こうじ[2]があり、乳酸菌にゅうさんきん乳酸にゅうさん発酵はっこうすることでパンに酸味さんみくわわる[3]

加熱かねつ方法ほうほう全体ぜんたいねつとおるようオーブンくというのが典型てんけいてきだが、パンの種類しゅるいによってはパン生地ぱんきじひらたくしてくもの(フラットブレッド)や、ふかすもの、げるものもある。また発酵はっこうさせずに重曹じゅうそうベーキングパウダーといった化学かがくてき膨張ぼうちょうざい化学かがく反応はんのうによる二酸化炭素にさんかたんそふくらませるものもある(速成そくせいパンクイックブレッドとも)。たねしパン発酵はっこうパンなどとばれるパンは、そもそもふくらませることおこなわず、フラットブレッドとするものがおおい。

これらをひょうにまとめると以下いかのようになる:

ふくらませる方法ほうほう 加熱かねつ方法ほうほう 具体ぐたいれい
酵母こうぼ発酵はっこうさせる オーブンなどでなかまで加熱かねつ発酵はっこう しょくパンフランスパン
ひらたくして加熱かねつ発酵はっこう ピタナン
ふかす(発酵はっこう マントウ[4]
げる(発酵はっこう イーストドーナツ
パン種ぱんだね発酵はっこうさせる オーブンなどでなかまで加熱かねつ サワーブレッド
膨張ぼうちょうざい加熱かねつ
速成そくせいパン)
オーブンなどでなかまで加熱かねつ ソーダブレッドスコーンマフィン
ひらたくして加熱かねつ ホットケーキ
ふか しパンボストンブラウンブレッド[5]
げる ケーキドーナツ
こうあつ二酸化炭素にさんかたんそ減圧げんあつする Aerated Bread
ふくらませない
たねしパン、発酵はっこうパン)
ひらたくして加熱かねつ トルティーヤロティ
げる プーリー

パン生地ぱんきじには味付あじつけのためにしお砂糖さとうレーズンナッツなどをんだり、べつ食材しょくざい生地きじつつんだり生地きじせたりするものもある。またげたのちさらに加工かこうしたパンもある(いたのちげるげパンなど)。

原料げんりょう詳細しょうさい

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穀物こくもつ

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サワードウもちいたウィーンふうしろパン

一般いっぱんてき生地きじもちいられる穀物こくもつつぎのようなものがある。

これらのうち、もっと一般いっぱんてきなパン製造せいぞう材料ざいりょう小麦粉こむぎこである。これは、小麦粉こむぎこなかにはグルテンふくまれるため、みずくわえてこねることでねばりがるうえ、酵母こうぼ使つかって発酵はっこうさせると生地きじふくらみ、やわらかく美味びみなパンがつくれるからである[6]。これにたいしライムギの場合ばあい、ライムギはグルテンを構成こうせいするうちのグリアジンしかっていないため酵母こうぼふくらませられず、乳酸菌にゅうさんきん主体しゅたいのサワードウによってふくらませるが、小麦粉こむぎこくらべてふくらみはわるおもいパンとなる[7]。オオムギはグルテンるいをまったくっておらず、パンはふくらまない[8]。このほか、インドチャパティなどのフラットブレッドの材料ざいりょうとしてソルガムもちいたり[9]メキシコトルティーヤのようにトウモロコシもちいるほかブラジルポン・デ・ケイジョキャッサバこなエチオピアインジェラもちいるテフこななど、世界せかい各地かくちでは様々さまざま独自どくじ材料ざいりょうもちいている。

小麦粉こむぎこには様々さまざま種類しゅるいがあるが、パンづくりにおも使用しようされるものは強力粉きょうりきこである。これは、強力粉きょうりきこにはグルテンがおおふくまれるためよくふくらみ、ふっくらとしたパンをつくることができるためである。これにたいし、あまりふくらませる必要ひつようがなくどっしりとしたフランスパンなどをつくさいには、強力粉きょうりきこより1%ほどタンパク質たんぱくしつすくないじゅん強力粉きょうりきこ(フランス)が使用しようされる。また、おもに穀物こくもつちがいにより、しろパン(おもに精製せいせい小麦粉こむぎこ)、くろパンライ麦らいむぎこな)、茶色ちゃいろパン全粒粉ぜんりゅうこなど)などのもある。

なお、世界せかいではあまり一般いっぱんてきではないが、近年きんねん日本にっぽんにおいては、べい農家のうか農業のうぎょう団体だんたいなどからの宣伝せんでんはたらきかけにより、べいからつくられるべいパンもじわじわとえてきている。

酵母こうぼ

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出芽しゅつが酵母こうぼ(イースト)は、小麦こむぎによる発酵はっこうパンをつくさいには必須ひっす材料ざいりょうである。パンづくりに使用しようされる酵母こうぼおおきくけて、工業こうぎょう生産せいさんされた酵母こうぼ自家じかした酵母こうぼ天然てんねん酵母こうぼ)とにけられる。工業こうぎょう生産せいさんされたイーストは、なまイースト、ドライイースト、インスタントドライイーストの3しゅからなる。なまイーストはいち週間しゅうかんほどで使用しよう期限きげんぎてしまうため、乾燥かんそうさせて長期ちょうき保存ほぞん可能かのうなドライイーストがつくられた[10]。さらに予備よび発酵はっこう過程かてい不要ふよう直接ちょくせつこなめるインスタントドライイーストが開発かいはつされた。ライ麦らいむぎ場合ばあいには上記じょうきのように、乳酸菌にゅうさんきん酵母こうぼ主体しゅたい複数ふくすう微生物びせいぶつきょう培養ばいようさせた伝統でんとうてきパン種ぱんだねである自家じか酵母こうぼしゅサワードウ使つかわれる。自家じか酵母こうぼしゅにはほかにもアンパンなどに使つかわれるコメこうじつくさけしゅや、ホップたねヨーグルトたね、レーズンしゅビールパンもちいられるビール酵母こうぼなど、様々さまざま酵母こうぼしゅ存在そんざいする[11]。なお、パン生地ぱんきじ発酵はっこう過程かていにおいては環境かんきょうちゅうつねざい人為じんい添加てんかされていない)乳酸菌にゅうさんきん食味しょくみ改善かいぜんする重要じゅうようはたらきをしている[12][13]

予備よび発酵はっこう 発酵はっこう のちProofing

なお、膨張ぼうちょうざい酵母こうぼ使つか以外いがいに、ベーキングパウダーなどの化学かがくてき膨張ぼうちょうざい発酵はっこうさせる速成そくせいパンサワードウ使つかうサワードウパン、自然しぜん発酵はっこうちかたねしパンフラットブレッドなど)がある。

パン種ぱんだね

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その

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上記じょうき生地きじ材料ざいりょうに、必要ひつようおうじて各種かくしゅ材料ざいりょうくわえる。しゅ材料ざいりょう4しゅ穀物こくもつ酵母こうぼみず食塩しょくえん)のみでつくられたもの、またはほかのふく材料ざいりょう配合はいごうすくないものは「リーン」なパンとばれ、余計よけいざつあじすくなく穀物こくもつ本来ほんらいあじかされるためにおも食事しょくじようのパンにもちいられる。みず硬水こうすいよりも軟水なんすいのほうがパンがふくらみやすくいとされる。しおにはあじ調ととのえるほか、酵母こうぼ活動かつどうおくらせたり、雑菌ざっきん活動かつどうおさえたり、グルテンを強固きょうこにするなどの作用さようがある。

このほかの材料ざいりょうはパンづくりに必須ひっすではないが、パンのあじ仕上しあがりにおおきな影響えいきょうおよぼすためふく材料ざいりょうとしてよく使用しようされる。砂糖さとう鶏卵けいらん牛乳ぎゅうにゅうバターオリーブオイルラードショートニングなどがおも使つかわれるふく材料ざいりょうである。こうしたふく材料ざいりょうおお配合はいごうしたパンは「リッチ」なパンとばれ、あまくふっくらと仕上しあがるため菓子かしパンなどにおお使用しようされる。また、だい規模きぼ工場こうじょうでの製造せいぞうによくつかわれる添加てんかぶつとして上記じょうきほか炭酸たんさん水素すいそナトリウムソルビット乳化剤にゅうかざいイーストフード臭素しゅうそさんカリウムアスコルビンさん(ビタミンC)、グリシンタンパク質たんぱくしつサケ白子しらこ由来ゆらい大豆だいず由来ゆらい小麦こむぎ由来ゆらいなど)、着色ちゃくしょくりょうぞうねば糖類とうるいなどがある。

生地きじ以外いがいに、ナッツるいドライフルーツジャム肉類にくるいチーズなまクリーム、まめるい野菜やさいるい各種かくしゅ調味ちょうみりょうなどをもちいる場合ばあいもある。これらはおもにパンにトッピングしたりとしてなかれたりして使用しようする。

天然てんねん酵母こうぼ表示ひょうじ問題もんだい

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天然てんねん酵母こうぼ」との言葉ことばたいする統一とういつてき定義ていぎく、現在げんざい日本にっぽんでは野生やせい酵母こうぼ使用しようして製作せいさくした物品ぶっぴんたいして使用しようされていることおお[14]

天然てんねん酵母こうぼ表示ひょうじ問題もんだい」とは、工場こうじょう由来ゆらい酵母こうぼ(ドライイースト)やベーキングパウダーでは野生やせい酵母こうぼ自家じか採集さいしゅう捕獲ほかく培養ばいようしたたね使用しようしたパンに天然てんねん酵母こうぼしゅあるいは天然てんねん酵母こうぼなどのよう天然てんねん接頭せっとうとして使用しようすることで、

  1. 自然しぜん」「安全あんぜん」「ヘルシー」の優良ゆうりょうなイメージ
  2. 工場こうじょう由来ゆらい酵母こうぼ不健康ふけんこうとの誤認ごにんさそ表示ひょうじ

おこなわれている問題もんだいである[14]背景はいけいには、日本にっぽんのパン業界ぎょうかいでは「せいパンよう酵母こうぼ」の呼称こしょうとして、英語えいごの「イースト」が慣用かんようてき使用しようされ、原料げんりょう表示ひょうじしている[14]。しかし、野生やせい酵母こうぼ独自どくじ採集さいしゅう捕獲ほかく培養ばいようしてパン製造せいぞうもちいる伝統でんとうてき手法しゅほうは、優良ゆうりょうかぶ遭遇そうぐう出来でき場合ばあい[15]人為じんい添加てんかしていない乳酸菌にゅうさんきん作用さよう[12]あいまって工場こうじょう由来ゆらい酵母こうぼとはことなった複雑ふくざつ美味おいしさをもったパンが生産せいさん出来できることもあるが、劣悪れつあく野生やせい酵母こうぼ菌株きんしゅ遭遇そうぐうすると発酵はっこうりょくよわふくらみや風味ふうみけるパンになってしまう。したがって、品質ひんしつ安定あんていせいとコストのめんから大量たいりょう生産せいさんおこな工場こうじょうでは不安定ふあんてい野生やせい酵母こうぼ採用さいようされずパン製造せいぞうてきしたかぶ選抜せんばつ純粋じゅんすい培養ばいようした「工場こうじょう由来ゆらい酵母こうぼ[14][16][17]使用しようされているが、この内容ないようただしく理解りかいしている一般いっぱん消費しょうひしゃすくない[14]したがって、天然てんねん酵母こうぼわる適切てきせつ表示ひょうじのぞまれるとする見解けんかいがある[14]

製法せいほう詳細しょうさい

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パン生地ぱんきじづく

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パン生地ぱんきじつくかたとしてもっとも単純たんじゅんふるくからあるものは、材料ざいりょうをそのままいちんでこねるちょくほう(ストレートほう)であり、現在げんざいでも家庭かていでのパンづくりにおいてはこの方法ほうほう主流しゅりゅうである。これにたいし、まず材料ざいりょうの70%程度ていどねておいて発酵はっこうさせなかたねとし、それにのこりの材料ざいりょうんでつくなかたねほうは、やわらかな生地きじができるうえ調整ちょうせいがしやすく、大量たいりょう生産せいさんいているため、大手おおてのパン製造せいぞう業者ぎょうしゃのほとんどが採用さいようしている。こなの20%から40%程度ていどどうりょうみず酵母こうぼんでつくるえきしゅほうみずしゅほう、ポーリッシュほう)や、いちばんおいたなかたねあたらしい生地きじの10%から20%ぜてつくろうめんほうなどの方法ほうほうもある[18]

発酵はっこうパンのつくかた

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酵母こうぼ発酵はっこうさせるパンの製法せいほういちれいは、下記かきとおりである[19]

  1. 強力きょうりょく小麦粉こむぎこ酵母こうぼ砂糖さとうしお、ぬるまれてぜたパン生地ぱんきじつくる。
  2. 生地きじがしまり、キメがこまかくなるまでパン生地ぱんきじをこねる。この過程かていでバターをパン生地ぱんきじくわえる。
  3. あたたかいところで30〜40ふん放置ほうちすること発酵はっこうさせる(いち発酵はっこう
  4. 生地きじをパンひとぶんのサイズにける。この作業さぎょうかたくなった生地きじふたたびやわらかくするため[19][20]、5分間ふんかんほどつ(ベンチタイム)
  5. ガスきや成形せいけいおこなったのち生地きじが1.5ばい程度ていどふくらむまで発酵はっこうさせる(発酵はっこう)。いち発酵はっこうよりも温度おんど湿度しつど制約せいやくきびしいため、オーブン発酵はっこう機能きのう使つかってもよい。
  6. 200℃のオーブンで、12ふん程度ていど

製造せいぞう工程こうてい図解ずかい

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パンのできるまでのひとつのれい以下いか図示ずしする。

製造せいぞう供給きょうきゅう

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パンの市場いちば規模きぼ巨大きょだいなものであり、世界せかいのかなりのくににおいてせいパン産業さんぎょう成立せいりつしている。大手おおて食品しょくひん企業きぎょうによる工業こうぎょう生産せいさんされたパンが大量たいりょう供給きょうきゅうされる一方いっぽう地域ちいき密着みっちゃくした中小ちゅうしょうパン製造せいぞう業者ぎょうしゃや、個人こじん経営けいえいベーカリーなど様々さまざま種類しゅるい業者ぎょうしゃ存在そんざいする。

日本にっぽんでの傾向けいこう

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日本にっぽんにおいては、主食しゅしょく地位ちいには米飯べいはんがあったため、パンは主食しゅしょくとしてよりもむしろ惣菜そうざい菓子かしとしておも発達はったつした。主食しゅしょくとして使用しようされるしょくパンにおいても、日本人にっぽんじん米飯べいはんというきわめてやわらかい主食しゅしょくれていたため、米飯べいはんせて水分すいぶんおおくしたやわらかなパンがこのまれる傾向けいこうにある[21]

表記ひょうき語源ごげん

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日本にっぽんでは、ふるくは「ふけもち」「むぎもち」「むぎめん」「あぶ菱餅ひしもち[22]、「めん麭」とも表記ひょうきしたが、現代げんだい日本語にほんごではポルトガルのパン(pão)に由来ゆらいする[23]「パン」というかたりもちい、片仮名かたかな表記ひょうきするのが一般いっぱんてきである。フランス語ふらんすごpain)やスペインpan)でもパンとい、イタリアpane)でパネという。これらはラテン語らてんごのパン、食料しょくりょう意味いみする「panis:パニス」[24]語源ごげんとした単語たんごである[25]日本にっぽん統治とうち時代じだい日本語にほんご経由けいゆするかたちで、台湾たいわんでも、台湾たいわんきゃくでパンとばれ、韓国かんこくでも、韓国かんこくでパン()とんでいる。

英語えいごでは“Bread”とび、いわゆる外来がいらいとしてのパンはられていない。パンは日本にっぽんでは英語えいご誤解ごかいされることもある[26]が、実際じっさい前述ぜんじゅつとおりポルトガル由来ゆらい言葉ことばである。英語えいごで bread pan(パン焼ぱんやなべ) や pan cake(パンケーキ) があるが、両方りょうほうともpanはかた手鍋てなべ意味いみする言葉ことばであり、食品しょくひんとしてはつうじない。カタカナでのブレッドも日本にっぽん使つかわれる場合ばあいもある。

中国ちゅうごくけんでの漢字かんじ表記ひょうきは「麵包」(繁体字はんたいじ: 麪包/麵包簡体字かんたいじ: めんつつみ[27])など。

歴史れきし

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古代こだいエジプトのパン職人しょくにんぞう
ポンペイ出土しゅつどしたパン
中世ちゅうせいのパン職人しょくにん

人類じんるい農耕のうこう農業のうぎょうはじめるよりはやく、狩猟しゅりょう採集さいしゅう時代じだいからすでに、野生やせい大麦おおむぎ小麦こむぎカラスムギ(オーツむぎ)などを採取さいしゅ粉砕ふんさいしてパンをいていたと推測すいそくされる。ヨルダンではやく1まん4400ねんまえ暖炉だんろあとから、ピタのようなパンのくず堆積たいせきぶつ発掘はっくつされている[28]

テル・アブ・フレイラ遺跡いせき最古さいこ小麦こむぎライ麦らいむぎ発見はっけんされている。むぎ外皮がいひかたいためったり、いしいてこなじょうにしたりしたものにみずくわえてかゆじょうにしてはじめたと発掘はっくつぶつから推定すいていされる。また、チャタル・ヒュユク遺跡いせき後期こうきにおいて、パン小麦こむぎ寒暖かんだんつよいため広範囲こうはんい栽培さいばいでき、グルテンおおいためふくらますことができる)が発見はっけんされている。なお、パン小麦こむぎおやつぶ小麦こむぎ野生やせいしゅ同士どうし一粒ひとつぶ小麦こむぎクサビ小麦こむぎ)と野生やせいしゅタルホ小麦こむぎであることを発見はっけんしたのは木原きはらひとしである[29]

トゥワン遺跡いせきスイス)の下層かそう紀元前きげんぜん3830-3760)からは「人為じんいてき発酵はっこうさせたかゆ」が発見はっけんされ、中層ちゅうそう紀元前きげんぜん3700-3600)からは「はいしたいたパン」と「パンかまじょう設備せつびいたパン」が発見はっけんされている[30]かゆじょうのものを数日すうじつ放置ほうちすると、自然しぜん出芽しゅつが酵母こうぼきん乳酸菌にゅうさんきんがとりつき、自然しぜん発酵はっこうをはじめ、サワードウができる。当初とうしょこれはくさったものとしててられていたが、てずにいたものがべられるだけでなく、やわらかくなることに気付きづいたことから、現代げんだいにつながる発酵はっこうパンの製法せいほう発見はっけんされたとかんがえられている。

パンは当初とうしょ大麦おおむぎからつくられることがおおかったが、しだいに小麦こむぎでつくられることのほうがおおくなった。古代こだいエジプトではパンがさかんにつくられており、給料きゅうりょう税金ぜいきんもパンによって支払しはらわれていた。発酵はっこうパンが誕生たんじょうしたのもこの時代じだいのエジプトである。古代こだいローマ時代じだいになると、パン菓子かしパン出現しゅつげんした。ポンペイから、当時とうじのパン発掘はっくつされている。すでにいしでできた大型おおがた碾臼ひきうす(ひきうす)が使つかわれていた。ポンペイで出土しゅつどしたパンとほぼ同一どういつ製法せいほうかたちのパンは現代げんだいでも近隣きんりん地方ちほうでつくられている。この時代じだいから中世ちゅうせいまでは、パンの製法せいほうとうにはおおきな変化へんかはなかった。

ヨーロッパ中世ちゅうせいにおいては小麦こむぎのパンが最上級さいじょうきゅうのパンとされたが、とく農民のうみん都市とし下層かそう住民じゅうみん小麦こむぎぶつをしたパンやライ麦らいむぎパンをべることがおおかった。飢饉ききんさいにはさらにぶつりょうおおくなった。また、当時とうじおおきなまるいパンをうすったものをトランショワールしょうしてさらわりに使用しようしていたことや、穀物こくもつ以外いがい栄養えいようげん不足ふそくしていたこともあり、15世紀せいきフランスオーヴェルニュ貴族きぞくはひとりあたり500kgのパンを年間ねんかん消費しょうひしていた[31]。このころにはすでに都市としにはパン成立せいりつしていたが、都市とし当局とうきょく住民じゅうみん生活せいかつのためにパンの価格かかく一定いっていおさえるよう規制きせいいており、このため小麦こむぎなど原料げんりょう価格かかくたかくなると、価格かかく一定いっていわりにパンのおもさはかるくなっていったりぶつおおくなったりした[32]。しかし、都市とし当局とうきょく一般いっぱんにパンのしつたいしてもきびしい規制きせいくのがつねであった。パンは人々ひとびと生活せいかつかせないものであり、パンツンフト肉屋にくやとともになか公的こうてき地位ちいち、おおきなちからつことがおおかった。この場合ばあいのパンとはみずかこなりパンをげるまでを一貫いっかんしておこなうもののことで、市民しみんったこなんで、手間賃てまちんをもらってパンをくものとのあいだには明確めいかく格差かくさがあった。農村のうそんにおいては領主りょうしゅ設置せっちしたパン焼ぱんやかま領民りょうみん利用りようせねばならないという使用しよう強制きょうせいけん設定せっていされていたが、のちには農村のうそんでもパンによってパンがかれるようになっていった[33]

18世紀せいきころからヨーロッパでは徐々じょじょ市民しみん生活せいかつ向上こうじょうし、また農法のうほう改善かいぜん生産せいさん拡大かくだいによって小麦こむぎ生産せいさん拡大かくだいするとともに小麦こむぎ食生活しょくせいかつ中心ちゅうしんとなっていき、りょうめんでもライムギにかわって小麦こむぎ中心ちゅうしんとなっていった[34]。その大型おおがたオーブン発明はつめい製粉せいふん技術ぎじゅつ発達はったつにより、だい規模きぼなパン製造せいぞう業者ぎょうしゃ出現しゅつげんした。19世紀せいきはいって微生物びせいぶつがく発達はったつにより酵母こうぼ存在そんざいめられ、これを産業さんぎょうして野生やせい出芽しゅつが酵母こうぼ選抜せんばつせいパンにてきした菌株きんしゅ単一たんいつ培養ばいようしたイーストを使つかうことができるようになった。また、酵母こうぼわりに重曹じゅうそうベーキングパウダーふくらませたパンもつくられるようになったほか、現代げんだいでは一連いちれん冷凍れいとう解凍かいとう発酵はっこうまでの生地きじ発酵はっこう管理かんり自動じどう温度おんど管理かんりおこな発酵はっこうしつもちいるなど発酵はっこう技術ぎじゅつ向上こうじょうもみられる。

日本にっぽん

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安土あづち桃山ももやま時代じだいポルトガル宣教師せんきょうしによって西洋せいようのパンが日本にっぽん伝来でんらいした。天文てんもん12ねん(1543ねん)に種子島たねがしま漂着ひょうちゃくしたポルトガルせんにより鉄砲てっぽう伝来でんらいともにパンがつたわり、最初さいしょのパン肥前ひぜんこく 松浦まつうらぐん 平戸ひらどでイタリアじんひらいたといわれる。そのキリシタン禁教きんきょうれいによりパンの製造せいぞう禁止きんしされ、出島でじま細々こまごま伝承でんしょうされた[35]

1712ねん成立せいりつした百科ひゃっか事典じてんである「和漢わかんさんさい図会ずえ」では「饅頭まんじゅう」のこうに「ふけもちすなわち饅頭まんじゅうあんなきものなり。オランダじんごといちもちいて常食じょうしょくとなす。かれにんんでパンという」としるされている[36]1718ねん発行はっこうの『御前ごぜん菓子かし秘伝ひでんしょう』には、甘酒あまざけもちいたさけしゅほうによるパンの製法せいほうが「はんつかまつやう」としてしるされている[37] [38]

近代きんだいのパン発祥はっしょう」の記念きねん日本にっぽんのパンしょく文化ぶんか発祥はっしょうとして、2016ねん横浜よこはま綜合そうごうパン協同きょうどう組合くみあい当時とうじ名称めいしょう)と全日本ぜんにほんパン協同きょうどう組合くみあい連合れんごうかいにより、横浜よこはまちゅう日本にっぽん大通だいつう設置せっちされた[39]

最初さいしょにパン(かたパン)をいた日本人にっぽんじん江戸えど時代じだいすえ江川えがわ英龍ひでたつとされる。兵学へいがくけていた韮山にらやま代官だいかん江川えがわは、戦場せんじょうめしけばけむりががりてき気付きづかれるとかんがえ、兵糧ひょうろうとしてのパンの有用ゆうようせい着目ちゃくもくし、長崎ながさき料理人りょうりにん韮山にらやままねき、1842ねん4がつ12にち伊豆いず韮山にらやままち自宅じたくパン焼ぱんやかまど作成さくせいし、パンの製造せいぞう開始かいしした。1855ねん柴田しばたかた奄が長崎ながさきでパン、ビスケットの製法せいほう習得しゅうとくして水戸みとはん報告ほうこく[35]。1858ねん横浜よこはまホテルが誕生たんじょうし、洋式ようしきのパンと料理りょうり提供ていきょうし、このころかくはんでも兵糧ひょうろうパンの製造せいぞう相次あいついではじめる[35]。1859ねん欧米おうべい諸国しょこくとの貿易ぼうえきはじまると、幕府ばくふ横浜よこはま外国がいこくじん日用にちよう食料しょくりょうひんがい「お長屋ながや」をて、日本人にっぽんじんによるパンの販売はんばいはじまる[35][40]。1865ねんには横浜よこはま製鉄せいてつしょ横須賀造船所よこすかぞうせんじょとう起工きこうともなって、フランスじん技術ぎじゅつしゃ多数たすう来日らいにちしフランスしきパン、ケーキがつたえられる[35]

明治めいじ時代じだいはいると文明開化ぶんめいかいかなみのもとパンも本格ほんかくてき日本にっぽん上陸じょうりくするものの、べいしょく志向しこうつよ日本人にっぽんじんには主食しゅしょくとしてのパンは当初とうしょれられなかった。北海道ほっかいどう開拓かいたくにあたっては土壌どじょう稲作いなさくきでないことから、やと外国がいこくじん学者がくしゃ提言ていげんにより稲作いなさく禁止きんし・パン中心ちゅうしん方針ほうしんこころみられたものの、定着ていちゃくしなかった[41]。そんななかでも1869ねんには東京とうきょう京橋きょうばし風月ふうげつどうがパンの販売はんばいはじめた[42]

この状況じょうきょう変化へんかするのは、1874ねん木村きむらそう本店ほんてん木村きむら安兵衛やすべえあんパン発明はつめいしてからである。これは好評こうひょうはくし、以後いごこれにならって次々つぎつぎ菓子かしパン開発かいはつされ、さらにそのながれで惣菜そうざいパン発達はったつした。いで、テオドール・ホフマンかつら弥一やいち軍人ぐんじん)にパンしょくすすめて脚気かっけなお評判ひょうばんとなり、脚気かっけ防止ぼうしのためにパンしょく導入どうにゅうながれができた。日本にっぽん海軍かいぐんでは1890ねん明治めいじ23ねん)2がつ12にちの「海軍かいぐん糧食りょうしょく条例じょうれい」の公布こうふによっていちはやくパンしょく奨励しょうれいされていた(日本にっぽん脚気かっけ 参照さんしょう)。1901ねんには中村屋なかむらや創業そうぎょう、1905ねん考案こうあんしたクリームパンで成功せいこうする[43]にち戦争せんそうだいいち世界せかい大戦たいせんにより軍用ぐんようパン製造せいぞうさかんになり、パン業界ぎょうかい飛躍ひやくてき拡大かくだいする[43]。また、1915ねん田辺たなべげんへいがドライイーストを開発かいはつ[44]なまイーストの管理かんり不要ふようとなり、パンかず飛躍ひやくてき増加ぞうかする契機けいきとなった(詳細しょうさいまるじゅうせいパン参照さんしょう)。

だい世界せかい大戦たいせんなか戦後せんごのパンは配給はいきゅうせいであった。購入こうにゅうには、前月ぜんげつの15にちまでに配給はいきゅうしょ米穀べいこく通帳つうちょう持参じさんしたうえでパン購入こうにゅうけん登録とうろくけん必要ひつようがあり、そのえるものではなかった[45]

戦後せんご学校がっこう給食きゅうしょくおおくの学校がっこう実施じっしされるようになると、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくからの援助えんじょ物資ぶっし小麦粉こむぎこ使つかってパンと脱脂粉乳だっしふんにゅう学校がっこう給食きゅうしょく開始かいしされ、これが日本にっぽんにおけるパンの大量たいりょう流通りゅうつうのきっかけとなった。これにより、1955ねん以降いこう日本にっぽんでのパン消費しょうひりょう急増きゅうぞうしていった[46]

現在げんざい日本にっぽんにおいて、おも西日本にしにほんがパンしょく割合わりあいとくたかく、総務そうむしょう統計とうけいきょく家計調査かけいちょうさによると、地方ちほうべつ購入こうにゅうりょうでは近畿きんき地方ちほう[注釈ちゅうしゃく 2]都道府県とどうふけんちょう所在地しょざいち政令せいれい指定してい都市としべつ購入こうにゅうりょうでは岡山おかやま購入こうにゅう金額きんがくでは神戸こうべがそれぞれ日本一にっぽんいちとなっている[47]日本にっぽんにおけるパンの年間ねんかん生産せいさんりょうは、2005ねんにはしょくパンが601552t、菓子かしパンが371629t、そのほかのパンが223344tとなっており、やく半分はんぶんしょくパンがめている。同年どうねんの1世帯せたいたりの年間ねんかんパン購入こうにゅうりょうしょくパン19216g、そのほかのパンが20725gである[48]日本にっぽんのパンの生産せいさんりょう平成へいせい3ねんに119まん3000t、平成へいせい23ねんに121まん5000tと、年度ねんどごとにやや増減ぞうげんがあるものの総体そうたいとしてはこの20ねんほぼよこばいがつづいている[49]。しかし、主食しゅしょくであるコメの消費しょうひりょう減少げんしょうつづけていることから相対そうたいてきにパンの比重ひじゅう増加ぞうかし、2011ねん総務そうむしょう家計調査かけいちょうさにおいては1世帯せたいたりのパンの購入こうにゅう金額きんがく史上しじょうはじめてコメを上回うわまわった[50]

種類しゅるい地域ちいきべつ

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フランス

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フランス

ドイツ

イタリア

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イタリア

そののヨーロッパ大陸たいりく地域ちいき

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北欧ほくおう
西にしヨーロッパ
  • クック・ド・ディナン(ベルギー - 小麦粉こむぎこ蜂蜜はちみつ原料げんりょう壁紙かべがみ使つかわれる長期ちょうき保存ほぞんようのパン)
  • ソーダブレッドアイルランド
南欧なんおう東欧とうおう付近ふきん
  • エンパナーダ(スペイン)
  • ピサラディエール(モナコのパンで、モナコはフランスとほぼ一体化いったいかしている場所ばしょ)–うすいパンに、ペーストじょういためたたまねぎをせ、さらにそのうえアンチョビとブラックオリーブをせる)
  • ツレキギリシャ - ブリオッシュに生地きじつく復活ふっかつさいようのパン)
中央ちゅうおうヨーロッパおよバルカン半島ばるかんはんとう周辺しゅうへん
  • キフリ - 三日月みかづきがたのロールパン

イギリス

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スコーン

イギリス

アフリカ大陸たいりく

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アフリカ大陸たいりく

西洋せいよう東洋とうよう境界きょうかいいき

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宗教しゅうきょう文化ぶんか交錯こうさくする地域ちいきであり、正教会せいきょうかい宗教しゅうきょう文化ぶんか文脈ぶんみゃくべられるパンと、ユダヤきょう文化ぶんか文脈ぶんみゃくべられるパンと、イスラームアラブ文化ぶんか文脈ぶんみゃくべられるパンがある。

中近東ちゅうきんとう

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中近東ちゅうきんとう

ロシア・東欧とうおうNIS諸国しょこく

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これら諸国しょこくでは「パンとしお」(Bread and salt)をもちいて、おきゃくさんの正式せいしき歓迎かんげいをする。

中央ちゅうおうアジア

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タジキスタン市場いちばでパンを女性じょせい
  • ナン
  • アビ・ナン英語えいごばん Obi Non (ウズベキスタン
  • ラチラ Lochira (ウズベキスタン)
  • ジリシュ・ナン Jirish non (ウズベキスタン)
  • シルマ・ナン shirma non (ウズベキスタンでつくられるアビ・ナンは種類しゅるいがあり、これはその一種いっしゅあつみがあってちいさい。)
  • シェルペク Шелпек:shelpek (カザフスタン
  • バウルサク бауырсақ (カザフスタン)
  • マンティ Мәнті (カザフスタン)
  • タンディール・ナン Тандыр-нан (カザフスタン)
  • ファティール・ラフハニー фатир равғанӣ (タジキスタン
  • ベリャシ беляши (タジキスタン)
  • エクメク ekmek (トルクメニスタン
  • キュルチェ külçe (トルクメニスタン)
  • カトゥラマ katlama (トルクメニスタン)
  • チュリョクポルトガルばん çörek (トルクメニスタン)
  • イャグルィ・チョリョク Ýagly çörek (トルクメニスタン)
  • ヤーリ・チョリョク etli çörek (トルクメニスタン)
  • タンドュル=ペティル・チョリョク Tamdyr petir çörek (トルクメニスタン)
  • プイシメ Pishme (トルクメニスタン)
  • ポスク possuk (トルクメニスタン)
  • マトナカーシュ մատնաքաշ(アルメニア
  • チョレギ英語えいごばん choreg(アルメニア - ブリオッシュ生地きじつく復活ふっかつさいようのパン)
  • チョレク çörek(アゼルバイジャン - ひらたくばしてくパンで、ナーンに若干じゃっかん似通にかよった製法せいほう特徴とくちょう
  • ジュハロシアばん Juha(アゼルバイジャン - 薄焼うすやきのパン。フラットブレッドに若干じゃっかん似通にかよっている)

インド・パキスタン

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インド

東南とうなんアジア

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モンゴル

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  • バウルサク中近東ちゅうきんとうからモンゴルまでべられているげパン)

中国ちゅうごく

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中国ちゅうごく

香港ほんこん

朝鮮半島ちょうせんはんとう

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韓国かんこく

台湾たいわん

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台湾たいわん文化ぶんかはさまざまな起源きげんのものが同居どうきょしたりじりっていることがおおきな特徴とくちょうであり、台湾たいわんしょく文化ぶんか多様たようで、パンもさまざまなルーツのものがある。

台湾たいわんのパン職人しょくにんは、パンづくりの世界せかいてきなコンテスト「モンディアル・デュ・パン」で優勝ゆうしょうしたり上位じょうい入賞にゅうしょうしており[53]、おいしいパンづくりのノウハウをっている職人しょくにんおおくて、台湾たいわんまちちゅうにはおいしいパンを提供ていきょうしているみせおおい。

日本にっぽん

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オセアニア

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オーストラリア

きたアメリカ

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カナダとアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくカナダでは、イーストわりに重曹じゅうそうベーキングパウダーふくらませた、発酵はっこういらずのパン(速成そくせいパン/クイックブレッド)の種類しゅるい豊富ほうふである。加工かこうパンやサンドイッチ一種いっしゅホットドッグハンバーガー大量たいりょう消費しょうひされていて、アメリカ象徴しょうちょうなされることもある。

メキシコ

メキシコのパンは、フランスパンなどヨーロッパ各国かっこくのパンの影響えいきょうや、それにくわえてアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくのパンの影響えいきょうけていて、非常ひじょう多様たようである。

メキシコのパン英語えいごばん

カリブ諸国しょこく中米ちゅうべい南米なんべい

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カリブ海かりぶかい諸国しょこく
中央ちゅうおうアメリカ
みなみアメリカ

パンを利用りようした料理りょうりさい加工かこうひん

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パニーノ
西にし多士たし香港ほんこんしきフレンチトースト)
かつサンド

日本にっぽんにおけるパン製品せいひん表示ひょうじ

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農林のうりん物資ぶっし規格きかくおよ品質ひんしつ表示ひょうじ適正てきせいかんする法律ほうりつ(JASほう)、パンるい品質ひんしつ表示ひょうじ基準きじゅんおよび「包装ほうそうしょくパンの表示ひょうじかんする公正こうせい競争きょうそう規約きやく」にもとづき、表示ひょうじめられている。

JASほうでは、原材料げんざいりょう製造せいぞう方法ほうほうおうじて「しょくパン」「菓子かしパン」「パン」の3つに区分くぶんされる。(以下いか定義ていぎについて、パンるい品質ひんしつ表示ひょうじ基準きじゅんだい2じょうだい3じょう条文じょうぶん転記てんきする)

だい2じょう

  • パンるい
    • つぎかかげるものをいう。
      • 1…小麦粉こむぎこまたはこれに穀粉こくふんるいくわえたものをおも原料げんりょうとし、これにイーストをくわえたものまたはこれらにみず食塩しょくえん、ぶどうとう果実かじつ野菜やさいたまごおよびその加工かこうひん砂糖さとうるい食用しょくよう油脂ゆしちちおよ乳製品にゅうせいひんとうくわえたものをわせ、発酵はっこうさせたもの(以下いかパン生地ぱんきじ」という。)をいたものであって、水分すいぶんが10%以上いじょうのもの
      • 2…あん、クリーム、ジャムるい食用しょくよう油脂ゆしとうパン生地ぱんきじつつみ、しくはみ、またパン生地ぱんきじ上部じょうぶせたものをいたものであって、かれたパン生地ぱんきじ水分すいぶんが10%以上いじょうのもの
      • 3…1にあん、ケーキるい、ジャムるい、チョコレート、ナッツ、砂糖さとうるい、フラワーペーストるいおよびマーガリンるいならびに食用しょくよう油脂ゆしとうをクリームじょう加工かこうしたものをめ、しくははさみ、また塗布とふしたもの
  • しょくパン
    • パンるいこう1または2に規定きていするもののうち、パン生地ぱんきじしょくパンがた直方体ちょくほうたいまた円柱えんちゅうじょうやきがたをいう。)にれていたものをいう。
  • 菓子かしパン
    • パンるいこう2に規定きていするもののうちしょくパン以外いがいのものおよどうこう3に規定きていするものをいう。
  • そののパン
    • パンるいこう1に規定きていするものであって、しょくパン以外いがいのものをいう。

だい3じょう

  • 名称めいしょう原材料げんざいりょうめいおよ内容ないようりょう表示ひょうじさいしては、製造せいぞう業者ぎょうしゃとう加工かこう食品しょくひん品質ひんしつ表示ひょうじ基準きじゅん だいじょうだいこう規定きていする製造せいぞう業者ぎょうしゃとうをいう。)は、つぎ各号かくごう規定きていするところによらなければならない。
    • (1)名称めいしょう
      • 加工かこう食品しょくひん品質ひんしつ表示ひょうじ基準きじゅんだい4じょうだい1こうだい1ごう本文ほんぶん規定きていにかかわらず、しょくパンにあっては「しょくパン」と、菓子かしパンにあっては「菓子かしパン」と、そののパンにあっては「パン」と記載きさいすること。ただし、そののパンのうちパン生地ぱんきじ圧延あつえんし、これを切断せつだん成形せいけいしたものをいたものにあっては、「カットパン」と記載きさいすることができる。

以降いこうりゃく

さらに市販しはんしょくパンについては、上記じょうき公正こうせい競争きょうそう規約きやくによる表示ひょうじ内容ないようめられている。しかし、原料げんりょうのひとつである酵母こうぼをどのよう表示ひょうじするのかの規定きてい[14]

文化ぶんか

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パンは世界せかいおおくの地域ちいき基本きほんてき食料しょくりょうとして重視じゅうしされていたため、しばしば文化ぶんかてき象徴しょうちょうせいった。アブラハムのさん宗教しゅうきょうにおいては、象徴しょうちょうとして重要じゅうようであり、宗教しゅうきょう儀式ぎしき使用しようされる。

聖餐せいさんにおいて重要じゅうよう意味合いみあいをつ。聖餐せいさん正教会せいきょうかいでは聖体せいたい礼儀れいぎカトリック教会きょうかいではミサせい公会こうかい(アングリカン・チャーチ)やプロテスタント一部いちぶでは聖餐せいさんしきというおこなわれ、いずれも重要じゅうよう意味いみつ。聖餐せいさんもちいられるパンはウェハースのような形状けいじょうで、カトリック教会きょうかいではこれをホスチアとび、聖餐せいさんしきひじりべつされたパンを聖体せいたいという。

ユダヤきょうにおいては安息日あんそくびユダヤきょう祝祭日しゅくさいじつにのみしょくされるハッラーばれるパンがつくられている。

マ帝国まていこくにおいては社会しゃかい保障ほしょう一環いっかんとしてローマ民権みんけん保有ほゆうしゃのうちの貧困ひんこんしゃにパンの原料げんりょうとなる穀物こくもつ無料むりょう給付きゅうふおこなわれており、おなじく為政者いせいしゃによって市民しみん無料むりょう供給きょうきゅうされたけん闘士とうし試合しあい戦車せんしゃ競走きょうそうならんで、市民しみん政治せいじからとおざけるものだとしてどう時代じだい詩人しじんユウェナリスが「パンとサーカス」という表現ひょうげん批判ひはんした。この表現ひょうげんは21世紀せいき現代げんだいにおいても、為政者いせいしゃによる人気にんきりや愚民ぐみん政策せいさく批判ひはんするかたりとして存在そんざいしている。

また、フランス革命かくめいとき王妃おうひマリー・アントワネット困窮こんきゅうする民衆みんしゅうたいし「パンがなければケーキをべればいいじゃない」と発言はつげんしたとされ、フランス革命かくめいのエピソードとして非常ひじょうによく引用いんようされるものの、実際じっさいにアントワネットがこのような発言はつげんをしたという証拠しょうこつかっておらず、後世こうせい挿話そうわだとされている。

また様々さまざま俗信ぞくしんがあり、主食しゅしょくであるパンを粗末そまつあつかうのは縁起えんぎわるく、不幸ふこうになるとされる。俗信ぞくしんにはつぎのようなものがある[55]

  • さかさまにいてはいけない。また女性じょせいがそうくのは娼婦しょうふであることを象徴しょうちょうする。
  • ナイフやフォークでしたり、ナイフのうえいてはいけない。
  • パン生地ぱんきじ十字じゅうじしるしれると悪霊あくりょうからまもられる。
  • パン生地ぱんきじ生理せいりちゅう女性じょせいれるとふくらまない。パン生地ぱんきじいた少年しょうねんでられるとひげがえなくなる。
  • オーブンに2人ふたりがかりでれるとあらそいになる。パンにれや空洞くうどうができるのは家族かぞく暗示あんじする。

関連かんれん項目こうもく

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ ポルトガル発音はつおん[ˈpɐ̃w̃]パンウン
  2. ^ 平成へいせい16ねん家計調査かけいちょうさ 近畿きんきだい1 年間ねんかん57.8kg 関東かんとうは47.9kg、東北とうほく沖縄おきなわは33kgだい 県庁けんちょう所在地しょざいちべつでは、1 大津おおつ66.0kg、2 神戸こうべ62.5kg、3 奈良なら58.8kg(総務そうむしょう統計とうけいきょく
  3. ^ しゴムかみいためるため、美術びじゅつデッサンでもパンを使用しようすることがある。

出典しゅってん

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参考さんこう文献ぶんけん

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外部がいぶリンク

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