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エンバク

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
エンバク
エンバクのしょう
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 植物しょくぶつかい Plantae
階級かいきゅうなし : 被子植物ひししょくぶつ Angiosperms
階級かいきゅうなし : たん子葉しよう植物しょくぶつ Monocots
階級かいきゅうなし : ツユクサるい Commelinids
: イネ Poales
: イネ Poaceae
ぞく : カラスムギぞく Avena
たね : エンバク A. sativa
学名がくめい
Avena sativa L.
和名わみょう
エンバク(燕麦えんばく
英名えいめい
Oat

エンバク学名がくめいAvena sativa)は、イネカラスムギぞく分類ぶんるいされるいちねんくさ漢字かんじでは燕麦えんばくかれる。えんむぎという漢字かんじやえんむぎというみはあやまり。また英語えいごめいの「Oat」(オート)からオートむぎ/オーツむぎともばれる。

形態けいたい学的がくてきにはエンバクぞくAvena にはばいたいのサンドオート(Avena strigosa)とろくばいたい普通ふつうエンバク(A. sativa)がある[1]。このうち普通ふつうエンバクの祖先そせん野生やせいしゅとして、一般いっぱんには、いずれもろくばいたいである野生やせいがたのオニカラスムギ(A. sterilis)と雑草ざっそうがたカラスムギA. fatua)がられている[1]野生やせいしゅカラスムギ(A. fatua)の栽培さいばいしゅであるとして、価値かちたかい・本物ほんものという意味いみのマ(しん)をつけてマカラスムギともばれる[2]。ただし、伝播でんぱちがいなどから栽培さいばいエンバクが雑草ざっそうがたのカラスムギから進化しんかしたというてんには否定ひていてきせつもある[1]。なお、ばいからだしゅA. strigosa Schreb.)のほうはおも緑肥りょくひようでヘイオーツとしてられるが野生やせいエンバクともしょうされている[3]

種子しゅし穀物こくもつとしてあつかわれる。オートミールとして食用しょくようになるほか、飼料しりょうとして栽培さいばいされることもある[4]

特徴とくちょう

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稈長は60-150cmとなり、とめうえふしあいだなが[5]幅広はばひろく、みみ[5]ちょうは20-25cm程度ていどで、がた一般いっぱんてきにはがたであるが、かたがた品種ひんしゅもある[5]1個いっこしょうは2つと頴をゆうし、しょうはな1-4をつつ[5]。エンバクのこくつぶは頴につよくはさまれており容易よういはずれないものが一般いっぱんてきであるが、ひがしアジアで栽培さいばいされるものはこれがはずれやすい、いわゆるはだかせいのものが主流しゅりゅうである。

栽培さいばいあききとはるきとにかれる。エンバクは冷涼れいりょうこのむものの、ライムギとはことなり耐寒たいかんせいたかくないため、寒冷かんれいでは凍害とうがいふゆせないことがおおい。そのため、温暖おんだん土地とちではあきき、寒冷かんれいでははるきをおこなうことが通例つうれいである。エンバクは寒冷かんれいでやせた高緯度こういど地帯ちたい栽培さいばいされることがおおく、世界せかいてきにははるきによる生産せいさんおおい。ムギるいのなかでは湿潤しつじゅんこのみ、生育せいいくには多量たりょうみず必要ひつようとする。また、ムギるいのなかでは乾燥かんそうもっとよわく、生育せいいく乾燥かんそうはげしくなると悪影響あくえいきょうがある。腐植ふしょくこのむが、生育せいいくはばひろい。酸性さんせいつよく、酸性さんせい土壌どじょうひろ生育せいいくするが、アルカリ性あるかりせい土壌どじょうにもえられる。よく成長せいちょうするが、そのぶん倒伏とうふくしやすい。

栄養えいよう

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えんばく オートミール[6]
100 gあたりの栄養えいよう
エネルギー 1,590 kJ (380 kcal)
69.1 g
デンプン 正確せいかくせい注意ちゅうい 63.1 g
食物しょくもつ繊維せんい 9.4 g
5.7 g
13.7 g
ビタミン
チアミン (B1)
(17%)
0.20 mg
リボフラビン (B2)
(7%)
0.08 mg
ナイアシン (B3)
(7%)
1.1 mg
パントテンさん (B5)
(26%)
1.29 mg
ビタミンB6
(8%)
0.11 mg
葉酸ようさん (B9)
(8%)
30 µg
ビタミンE
(4%)
0.6 mg
ミネラル
ナトリウム
(0%)
3 mg
カリウム
(6%)
260 mg
カルシウム
(5%)
47 mg
マグネシウム
(28%)
100 mg
リン
(53%)
370 mg
鉄分てつぶん
(30%)
3.9 mg
亜鉛あえん
(22%)
2.1 mg
どう
(14%)
0.28 mg
セレン
(26%)
18 µg
成分せいぶん
水分すいぶん 10.0 g
水溶すいようせい食物しょくもつ繊維せんい 3.2 g
不溶性ふようせい食物しょくもつ繊維せんい 6.2 g
ビオチン(B7 21.7 µg

ビタミンEはαあるふぁ─トコフェロールのみをしめした[7]別名べつめい: オート、オーツ
%はアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにおける
成人せいじん栄養えいよう摂取せっしゅ目標もくひょう (RDI割合わりあい

エンバクは一般いっぱんてき健康けんこうてき食品しょくひんとみなされ、それを利用りようした健康けんこう食品しょくひん栄養えいようたかいとして宣伝せんでんされている[8]。エンバクの水溶すいようせい食物しょくもつ繊維せんいだい部分ぶぶんβべーたグルカンである。エンバク由来ゆらいβべーたグルカンについてちゅうコレステロール上昇じょうしょう抑制よくせい作用さよう血糖けっとう上昇じょうしょう抑制よくせい作用さよう血圧けつあつ低下ていか作用さよう排便はいべん促進そくしん作用さよう免疫めんえき機能きのう調節ちょうせつ作用さようなどが欧米おうべい中心ちゅうしん多数たすう報告ほうこくされている[9]。このコレステロール低減ていげんという特質とくしつ確定かくていされたこと[10][11]も、健康けんこう食品しょくひんとしてエンバクがれられる理由りゆうとなった。また、エンバクはコムギとくらたんぱくしつ脂質ししつおおふくまれているうえ、もっとも利用りようされるオートミールがぜんつぶ穀物こくもつであるため、精白せいはくされたほか穀物こくもつくらべてさらにおおくの食物しょくもつ繊維せんいミネラルることができる。ぎゃくにこれらの含有がんゆうりょうたかいため、デンプン割合わりあいはほかの穀物こくもつくらべてひくく、エネルギーりょうはややひくいが[12]、これもまたエンバクが健康けんこうてきであるとされる理由りゆうのひとつとなった。

歴史れきし

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原産地げんさんち地中海ちちゅうかい沿岸えんがんから肥沃ひよく三日月みかづき地帯ちたい中央ちゅうおうアジアにかけてであり、この地方ちほうには現代げんだいでも野草やそうがたのエンバクがひろ分布ぶんぷしている。エンバクの栽培さいばいおそく、6000ねんから7000ねんまえ肥沃ひよく三日月みかづき地帯ちたい遺跡いせきにおいては栽培さいばい痕跡こんせきがみられていない。しかしこの地方ちほうにはエンバク野生やせいしゅ自生じせいしており、コムギオオムギはたけはいんで雑草ざっそうとして生育せいいくするようになった。やがてこの雑草ざっそうがたエンバクが休眠きゅうみんせい脱落だつらくせいといった穀物こくもつ重要じゅうよう特性とくせい獲得かくとくしていき、やく 5,000 ねんまえ中央ちゅうおうヨーロッパで作物さくもつとなったとかんがえられている[13]。このとききびしい環境かんきょうでも収穫しゅうかくできることから荒地あれちでの栽培さいばい不作ふさく保険ほけんとしてコムギなどとぜて播種はしゅされていたが、初期しょき鉄器てっき時代じだい本格ほんかくてき栽培さいばいされるようになり、きびしい気候きこうきたヨーロッパで作物さくもつエンマーコムギわって栽培さいばいされるようになってから、栽培さいばいがた普通ふつうエンバクが成立せいりつした[13]。このような成立せいりつ過程かていによりヴァヴィロフ作物さくもつ分類ぶんるいしている[13]

一方いっぽう、エンバクは東方とうほうにも伝播でんぱしていき、パミール高原こうげんなどの中国ちゅうごく山岳さんがく地域ちいきにおいて脱穀だっこくのしやすい、いわゆるはだかせい獲得かくとくし、はだかせい栽培さいばいがたエンバク(ハダカエンバク)の起源きげんとなったとかんがえられている[13]。このハダカエンバクは莜麦(ユーマイ)とばれ、中国ちゅうごく北部ほくぶ内モンゴル自治うちもんごるじちなどでひろ栽培さいばいされている。一般いっぱんのエンバクは「燕麦えんばく」とかれ、莜麦とは区別くべつされるが、中国ちゅうごく栽培さいばいされるエンバクのほとんどは莜麦である[14]

エンバクは栽培さいばいされた中央ちゅうおうヨーロッパを中心ちゅうしん栽培さいばいされ、マ帝国まていこくがこの地方ちほう進攻しんこうするとともにローマにもつたえられた。ローマにおいては飼料しりょうようにしか使用しようされず、人間にんげん食用しょくようとなることはなかったが、一方いっぽうローマの北方ほっぽう居住きょじゅうしていたゲルマンじんはエンバクを栽培さいばいし、人間にんげん食用しょくようとしていた。中世ちゅうせいヨーロッパにおいてさん圃式農業のうぎょう成立せいりつすると、エンバクはオオムギとともに1ねん春耕しゅんこうかれ、おも飼料しりょうようとして利用りようされた。エンバクがさん圃式農業のうぎょう作物さくもつまれたのは、ローマ時代じだいには軍馬ぐんばとしてしか使用しようされなかったウマが、農法のうほう進歩しんぽによって農作業のうさぎょう輸送ゆそうようとして農村のうそんひろ使用しようされるようになり、かく農村のうそんにおいて飼料しりょう需要じゅよう急増きゅうぞうしたためであった[15]。また、エンバクのわらはウマなどのじきりょうとしてももちいられた。以後いご19世紀せいきにいたるまで、利用りよううま飼料しりょうよう中心ちゅうしんであり、おも食用しょくようとするのはスコットランドなどいくつかの地域ちいきかぎられていた。スコットランドにおいてはすでに5世紀せいきにはひろ利用りようされていた記録きろくがあり、おもオートミールやオートケーキなどとしてべられていた[16]。このほか、エンバクはアイルランドウェールズスウェーデンノルウェーフィンランドなど、気候きこうきびしくコムギの収量しゅうりょうおおくはのぞめない地域ちいきにおいて主要しゅよう穀物こくもつとなっていた。ただしアイルランドにおいてはジャガイモ伝来でんらいによって主食しゅしょく地位ちいはジャガイモへと交代こうたいした。中世ちゅうせいフランスにおいても、湿潤しつじゅん高地こうちにおいてはエンバクがおも栽培さいばいされる穀物こくもつであった[17]。また、中世ちゅうせいエールにはオオムギ麦芽ばくがのほかにしばしばエンバクの麦芽ばくが使用しようされた[18]オートミール食用しょくようとするのはまずしい農民のうみんおもだったが、これは穀物こくもつこなかなければならないパンとくらべ目減めべりがすくないうえ、石臼いしうす粉屋こなやパンから手数料てすうりょうかれる必要ひつようもなく、価格かかくやすいためであった[19]きたアメリカ大陸あめりかたいりくには17世紀せいきにはすでに移入いにゅうされていたものの、スコットランド移民いみん中心ちゅうしん地域ちいきのぞ食用しょくようとはされていなかった。18世紀せいきはいると気候きこう寒冷かんれい人口じんこう増加ぞうかにより食生活しょくせいかつ変化へんかき、スコットランドではにく消費しょうひりょう急減きゅうげんおなじくしてエンバクの消費しょうひりょう急増きゅうぞうした。19世紀せいきはいるとエンバクの近代きんだいてき品種ひんしゅ改良かいりょう開始かいしされ、20世紀せいき初頭しょとう本格ほんかくしたことで収量しゅうりょうたい倒伏とうふくせい病原菌びょうげんきんへの抵抗ていこうせいなどが大幅おおはば向上こうじょうした。

エンバクの薬効やっこうふるくからられていたものの、19世紀せいきまではアメリカの料理りょうりほんにはオートミールはほとんどっていないほどであった。しかし、1870年代ねんだいにフェルディナンド・シューマッハがエンバクを工業こうぎょうてきフレークする技術ぎじゅつ開発かいはつし、エンバクの押麦おしむぎ(ロールドオーツ)が発明はつめいされる[20]ことでエンバクは手軽てがる調理ちょうりできるものへと変化へんかした。さらにヘンリー・クローウェルがこれを「クエーカーオーツ」の商品しょうひん[20]クエーカーオーツカンパニー設立せつりつされると、食品しょくひん会社かいしゃオートミール大量たいりょう生産せいさんし、19世紀せいきまつ以降いこうアメリカちゅう急速きゅうそく普及ふきゅうした[21]。さらに1880ねんごろにジョン・ハーヴェイ・ケロッグが、それまでグラハムこな使用しようしていたグラニューラという食品しょくひんをエンバクのフレークを使用しようするように改良かいりょうし、グラノーラ誕生たんじょうした。グラノーラはいわゆるシリアル食品しょくひんのはしりであり、以後いごさまざまなシリアル食品しょくひん開発かいはつされるもととなった。ついで1900ねんごろにはスイスじん医師いしのマクシミリアン・ビルヒャー=ベンナーがミューズリー開発かいはつした。グラノーラやミューズリーはコーンフレークなどほかのシリアル食品しょくひんされて生産せいさん減少げんしょうしていたが、1960年代ねんだいヒッピームーブメントによって健康けんこうめんから見直みなおされるとともに改良かいりょうくわえられ、おお消費しょうひされるようになった。1980年代ねんだい後半こうはんになるとエンバクのふすま(オートブラン)が健康けんこう食品しょくひんとしてブームとなり、エンバクの人気にんきはさらにたかまった[22]

生産せいさん

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エンバクの生産せいさんりょう上位じょうい10ヶ国かこく — 2013ねん
(せんトン)
ロシアの旗 ロシア 4,027
カナダの旗 カナダ 2,680
ポーランドの旗 ポーランド 1,439
 フィンランド 1,159
オーストラリアの旗 オーストラリア 1,050
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく 929
スペインの旗 スペイン 799
イギリスの旗 イギリス 784
 スウェーデン 776
ドイツの旗 ドイツ 668
世界せかいそう生産せいさんりょう 20,732
出典しゅってん: FAO[23]
世界せかいのエンバク生産せいさん

2005ねんぜん世界せかい生産せいさんは2460まんトンで、小麦こむぎいねトウモロコシ大麦おおむぎソルガムについで6番目ばんめ生産せいさんだかおお穀物こくもつである。世界せかいもっと生産せいさんだかおおいのはロシアで510まんトンとなっており、以下いかカナダ330まんトン、アメリカ170まんトン、ポーランド130まんトン、フィンランド120まんトンとつづく。冷涼れいりょう湿潤しつじゅんなつ気候きこう適応てきおうしているため、高緯度こういど地帯ちたいおお生産せいさんされる。きたアメリカ大陸あめりかたいりくにおいては、とくにカナダのだい平原へいげん地帯ちたいおよびアメリカきた中部ちゅうぶしょしゅう生産せいさん集中しゅうちゅうしているが、これらしょしゅうにおいてははるまきのエンバクが栽培さいばいされている。それにたいし、より温暖おんだん南部なんぶもろしゅうテキサスしゅうカリフォルニアしゅうにおいてはあききのエンバクがおも栽培さいばいされている。しかしこれらあきしょしゅうのエンバク生産せいさんりょうすくなく、はるまき地帯ちたい集中しゅうちゅうしているエンバク処理しょり工場こうじょうへの輸送ゆそうわないため、ほとんどが地元じもと飼料しりょうとして消費しょうひされるにとどまっている[24]

現在げんざいはロシアをのぞいてどの主要しゅよう生産せいさんこくでも生産せいさんりょう減少げんしょうつづけており、1965ねんから1994ねんまでのあいだ生産せいさんりょう世界せかい全体ぜんたいで23%、作付さくづけ面積めんせきは27%も減少げんしょうし、生産せいさんりょうではソルガムにかれた。生産せいさん減少げんしょう理由りゆうとしては、まずエンバクの主要しゅよう用途ようとであったウマ飼料しりょうよう需要じゅよう急減きゅうげんしたことによる。ウマは軍馬ぐんばとして、また輸送ゆそうよう家畜かちくとして需要じゅようたか世界せかい各国かっこく飼育しいくされていたが、20世紀せいき中盤ちゅうばん以降いこう戦車せんしゃなどの登場とうじょうによって軍馬ぐんばがほぼ不要ふようとなり軍需ぐんじゅ消滅しょうめつしたうえ、モータリゼーションによって輸送ゆそうよう需要じゅようもほぼトラックなどの自動車じどうしゃにとってかわられ、こちらの需要じゅよう激減げきげんしたため、ウマの用途ようと競走きょうそうようやスポーツよう主体しゅたいとしたわずかなものにかぎられてしまい、飼育しいくすう減少げんしょうした。そのため、ウマの飼料しりょうおも目的もくてきとしていたエンバク生産せいさんもそれにつれて急減きゅうげんした。さらにのこった需要じゅようも、大豆だいずトウモロコシといったあらたな飼料しりょう作物さくもつ登場とうじょうによって競合きょうごうき、その需要じゅよう減少げんしょうした[25]。ただし、現代げんだいにおいても飼料しりょうよう、とくにウマの飼料しりょうよう需要じゅようがエンバクの最大さいだい需要じゅようであることにはわりがない。エンバクの生産せいさんりょうのうち79%は現代げんだいにおいても飼料しりょうようとして消費しょうひされる。ただし健康けんこう志向しこうのたかまりやオートミールの普及ふきゅうなどによって食用しょくよう需要じゅよう比重ひじゅうたかまりつづけており、アメリカにおいては42%が食用しょくよう種子しゅしようとして生産せいさんされている[26]

エンバクの1人ひとりたりの消費しょうひりょうもっとおおくにはフィンランドであり、いでデンマークスウェーデンイギリスとヨーロッパ北部ほくぶ国々くにぐにつづ[14]。ただし、もっともエンバクの食用しょくよう消費しょうひりょうおおいフィンランドにおいても年間ねんかん消費しょうひりょう1人ひとりたりわずか3kgにすぎず[14]食用しょくよう穀物こくもつとしておおきな比重ひじゅうめているとはどのくににおいてもがたい。これは、エンバクの主要しゅよう食用しょくよう用途ようとがオートミールにほぼかぎられており、コムギやライムギのように単独たんどくでパンにすることができず、主食しゅしょくようとしてほぼ使用しようされないためである。

利用りよう

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種子しゅし飼料しりょうまたは食用しょくようとして、また、わら飼料しりょうとして利用りようされる。

食用しょくよう

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オートミールはエンバクを食用しょくようとするさいのもっとも一般いっぱんてき調理ちょうりほうである

食用しょくようとする場合ばあい、エンバクは利用りようしやすいようむぎむぎとするか、製粉せいふんされる。脱穀だっこく乾燥かんそうさせてつぶとしたあと、加熱かねつしてローラーをかけるとフレーク(ロールドオーツ)となる。エンバクにする場合ばあいつぶとしたあと、加熱かねつして製粉せいふんをおこなう。このこなをふるいにかけ、エンバクとフスマ(オートブラン)とにけて、どちらも食用しょくようとする[27]

穀物こくもつ食品しょくひんなかではミネラルタンパク質たんぱくしつ食物しょくもつ繊維せんいもっとゆたかにふくむが、ビスケットなどには使つかわれるものの、グルテンたないため小麦こむぎほどパン原料げんりょうにはかない。ほぼきもしくはあつひらたしたもの(オートミール)をみず牛乳ぎゅうにゅうなどでいたかゆは、エンバクの食用しょくよう利用りようほうとしてもっと一般いっぱんてきなものであり、エンバク栽培さいばい地域ちいきである北欧ほくおう東欧とうおうではふるくからどこでもしょくされてきた。塩味しおあじをつけることもあるが、砂糖さとうやジャムなどをれてあまくしてべることもひろおこなわれている。さらに19世紀せいき後半こうはんにアメリカにおいてエンバクのフレーク技術ぎじゅつ開発かいはつされたことで調理ちょうりにかかる手間てま大幅おおはば軽減けいげんされ、かるるだけで調理ちょうりできるオートミールは朝食ちょうしょくとして定番ていばんシリアルとなった。このオートミールは開発かいはつこくであるアメリカはじめ、ヨーロッパ諸国しょこくなどでもひろしょくされている。こうしたオートミールにはいわゆるむぎであるロールドオーツや、エンバクのつぶを2つか3つほどにカットしたスティール・カット・オーツがあるほか、この調理ちょうり過程かていをさらに簡略かんりゃくし、おそそぐだけでオートミールができあがるインスタント・オートミールも市販しはんされている。

また、オートミールに玄米げんまいむぎなどをぜ、蜂蜜はちみつあぶらぜてき、さらにドライフルーツぜてできあがったものがグラノーラであり、フレークじょうしょくされる。またそれをかためて棒状ぼうじょうにしたグラノーラ・バーもおやつや健康けんこう食品しょくひんとして市販しはんされている。また、ふやかしたオートミールに果物くだものナッツぜたミューズリーもシリアル食品しょくひんとなっている[22]。グラノーラとミューズリーのは、加熱かねつ処理しょり有無うむである。こうしたシリアル食品しょくひんとはべつに、オートミール自体じたい製菓せいか原料げんりょうとすることもある。パンクッキーケーキなどの生地きじむほか、オートミール・クッキーなどは代表だいひょうてきなエンバクの菓子かしであり、欧米おうべいでは各社かくしゃから販売はんばいされている。イングランド北部ほくぶにおいてはオートミールと糖蜜とうみつからパーキンばれるケーキがつくられる。

には、エンバクのフスマをオートブランとび、欧米おうべいでは水溶すいようせい食物しょくもつ繊維せんい代表だいひょうかくとして健康けんこう食品しょくひんとなっている。

このほか植物しょくぶつせいミルクとして、穀物こくもつおなじように代替だいたいちちつくることができ、オーツミルクとして市販しはんされている。またビールウィスキー材料ざいりょうとしても使つかわれる。

エンバクを食用しょくようおももちいていたくには、スコットランドベラルーシなどである。

スコットランド

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スコットランドにおいてはエンバクはしゅこくであり、おもにポリッジ(かゆ)としてべられた。現代げんだいにおいてもスコットランドにおいてオートミールのポリッジは一般いっぱんてきなものである。また、ポリッジをさらに水分すいぶんおおくしてやわらかくいたグルーエル(重湯おもゆ)とすることもある。エンバク小麦粉こむぎこぜてげたオートケーキも、ふるくからスコットランドで利用りようされてきた[28]。オートケーキはあまみがなく塩味しおあじで、エンバクはふくらまないためにうすげられており、おも軽食けいしょくようとされる。オートケーキのほかに、おなじく小麦粉こむぎこにエンバクりこんで砂糖さとうくわあまげたビスケットおお販売はんばいされ、こちらは菓子かしとなっている。また、ベーキングパウダーしおれてつくバノックばれるクイック・ブレッドの材料ざいりょうともなる[29]。スコットランドの名物めいぶつ料理りょうりであるハギスは、ゆでたヒツジ内臓ないぞうのミンチにタマネギハーブきざれ、つなぎとしてエンバクをれたのちに牛脂ぎゅうしともにヒツジの胃袋いぶくろめてゆでる[30]ふかすかしたプディングである。スコットランドにおいては、エンバクはブラックプディングのつなぎとしても使用しようされる。またさかな料理りょうりころもぜてさくっとしたしょくかんすのに使つかわれたり、スープにとろみをつけるのにももちいられる。

アイルランド

[編集へんしゅう]

アイルランドにおいてはジャガイモ伝来でんらいまではエンバクはもっともひろもちいられた穀物こくもつであり、ジャガイモ伝来でんらいによってとってかわられたのちもオートミールやオートケーキを食用しょくようとする習慣しゅうかんのこった。

ベラルーシ

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ベラルーシにおいてはエンバクはもっと利用りようされた穀物こくもつであり、おもカーシャかゆ)に使用しようされた。ただし、パンをくときはよりふくらみやすいライムギおも使用しようされた。また、ベラルーシの伝統でんとうてきスープであるジュールはエンバクからつくられる[31]

アルプス

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アルプス山脈あるぷすさんみゃく農村のうそんにおいても、エンバクはおも食料しょくりょうとされた。この地方ちほうではエンバク、ライムギ、コムギをつくっていたが、コムギはほとんどれず、ライムギの収量しゅうりょうもそれほどおおくはなかったので、日常にちじょうしょくとしてエンバクをべ、ライムギパンも日常にちじょうしょくではあるがより高級こうきゅうなものとしてあつかい、そしてコムギのパンは祝日しゅくじつにしかべていなかった。この地方ちほうではエンバクはパンまたはかゆにしてべていたが、パンといってもエンバクは上述じょうじゅつとおふくらまないので、小麦粉こむぎこをつなぎにすこしだけ使用しようしてあつさ2cm程度ていどうすいパンというよりビスケットじょうのものにしてべていた。これは風味ふうみかったが非常ひじょうかたいものであり、1950年代ねんだいから1960年代ねんだいにかけて交通こうつうもう整備せいびなどによりやすいライムギ小麦粉こむぎこはいってくると、この地方ちほうでエンバクをしょくすることはほとんどなくなった[32]

アメリカ

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アメリカにおいては、エンバクはスコットランドからの移住いじゅうしゃによってまれたものの、食用しょくよう利用りようはスコットランドじんおお地域ちいきかぎられ、ほとんどの地域ちいきでは食用しょくようとはされていなかった。これが変化へんかするのはロールドオーツをはじめとする19世紀せいき後半こうはん技術ぎじゅつ革新かくしん以降いこうであり、さらにケロッグクエーカーオーツカンパニーをはじめとする食品しょくひん企業きぎょうがこれをだい規模きぼ広告こうこく戦略せんりゃくとともにしたため、19世紀せいきまつ以降いこう急速きゅうそく食用しょくようとして普及ふきゅうした。現代げんだいにおいてはオートミールやグラノーラなどのシリアル食品しょくひん簡便かんべん健康けんこうてき食品しょくひんとしてひろ利用りようされているほか、オートミール・クッキーやオートミール・マフィンなどは一般いっぱんてき菓子かしとしてひろしたしまれている[22]

中国ちゅうごく

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中国ちゅうごくにおいてエンバクを使用しようするのは内モンゴル自治うちもんごるじち山西さんせいしょうなど北西ほくせい一部いちぶかぎられるが、食用しょくようとする地域ちいきにおいてはめん餃子ぎょうざをはじめ、エンバクもちいた多彩たさい料理りょうり存在そんざいしている[33]

日本にっぽん

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日本にっぽんには明治めいじ時代じだい初期しょき導入どうにゅうされ、とく北海道ほっかいどうにおいて栽培さいばいされた。日本にっぽんでの利用りよううま飼料しりょうとく軍馬ぐんば飼料しりょうとして栽培さいばい奨励しょうれいされたため、太平洋戦争たいへいようせんそうまえには栽培さいばい面積めんせきが10まんヘクタールをむことはなく、とく太平洋戦争たいへいようせんそうちゅうの1940ねんから1944ねんにかけては13まん1,080ヘクタールをかぞ最高さいこう記録きろくしたが、太平洋戦争たいへいようせんそう軍馬ぐんば生産せいさんがなくなり軍需ぐんじゅ消滅しょうめつしたうえ、モータリゼーションの進展しんてんによる自動車じどうしゃ普及ふきゅうによってウマの飼育しいく激減げきげんし、ウマの飼料しりょう主要しゅよう目的もくてきだったエンバクの栽培さいばい面積めんせき激減げきげんした[34]

人間にんげん食用しょくようとされるれいすくない。その数少かずすくないれいとして、昭和しょうわ天皇てんのう洋食ようしょくタイプの朝食ちょうしょくにはいつもオートミールきょうされており[35]映画えいが日本にっぽんのいちばんなが』によると、1945ねん8がつ15にち朝食ちょうしょくオートミールであり、おもいのほか質素しっそ食事しょくじであると作中さくちゅう言及げんきゅうされている。しかし21世紀せいきむかえたころから、シリアル食品しょくひん普及ふきゅうによりオートミールやグラノーラが国内こくない企業きぎょうによって生産せいさんされるようになり、エンバク食品しょくひん国内こくないひろ流通りゅうつうするようになった。さらに健康けんこう志向しこうたかまりによってグラノーラ・バーやオートブラン配合はいごう健康けんこう食品しょくひんなども各社かくしゃから発売はつばいされるようになった。

現在げんざい日本にっぽんにおいては北海道ほっかいどう生産せいさんされており、国内こくないけのオートミールよう出荷しゅっかされている。ほかに日本にっぽん各地かくち栽培さいばいはおこなわれているが、輪作りんさく一環いっかんとして飼料しりょうよう緑肥りょくひよう[36]とされるのがほとんどであり、食用しょくようとしての収穫しゅうかくはほぼなされていない。飼料しりょうようとしての栽培さいばいおおく、サイレージよう青刈あおがりなどで牧草ぼくそうとして使用しようされ[37]冬作ふゆさく飼料しりょう作物さくもつとしての栽培さいばいイタリアンライグラスぐものである[38]おも温暖おんだん地域ちいきではあききして越冬えっとうさせるが、寒冷かんれい地域ちいきでははるきしてなつまたはあき収穫しゅうかくする[39]

また、一般いっぱんてきに「ねこそう」としてられているものおおくは燕麦えんばくである。

飼料しりょう

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エンバクの用途ようとのうちもっと重要じゅうようなものは飼料しりょうようであり、とくうま飼料しりょうとしてさかんに利用りようされたが、軍馬ぐんば生産せいさんがほぼ停止ていし輸送ゆそうよう需要じゅよう急減きゅうげんした現代げんだいではうま飼育しいくすう激減げきげんし、そのためエンバクの栽培さいばい減少げんしょう傾向けいこうをたどる主因しゅいんともなっている。ただしエンバクはウマがよくこの飼料しりょうであり、食物しょくもつ繊維せんい含有がんゆうりょうたかく、ウマの濃厚のうこう飼料しりょうとしては現代げんだいにおいてももっともよく使用しようされるものである[40]。エンバクが飼料しりょうとしてこのまれるのはウマの嗜好しこうのほか、エンバクはでんぷんがすくなくエネルギーがひくいため、厳密げんみつ飼料しりょう計算けいさん必要ひつようではなくあつかいやすいということもげられる。日本にっぽんでのウマの飼育しいくにおいては、国産こくさんのほかオーストラリアさんカナダさんアメリカさんのエンバクがおも使用しようされる。ウマの飼料しりょうとしてはエンバクのこくつぶそのもののほか、むぎ使用しようされる。むぎ消化しょうかくなるものの栄養素えいようそこくつぶくらべややそこなわれる[41]。それ以外いがい動物どうぶつ、たとえばニワトリ飼料しりょう原料げんりょうひとつとして使用しようされることもある[42]

なお、エンバクの新芽しんめべるねこがいることから、ねこようねこそう栽培さいばいキットとして、またはすでに10すうcmほど発育はついくしたものがペットショップやDIYショップなどでられていることもある。[43]

緑肥りょくひ

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緑肥りょくひとしても利用りようされ、透水とうすいせいなどの土壌どじょう物理ぶつりせい改善かいぜん硝酸しょうさんたい窒素ちっそ水系すいけいへの流亡りゅうぼう抑制よくせいなどの効果こうかがある(Avena sativaのほかAvena strigosa利用りようされる)[4]

その利用りよう

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カドミウムをはじめとする重金属じゅうきんぞく吸着きゅうちゃくにすぐれている性質せいしつ利用りようして、いねやソルガム(モロコシ)とともカドミウムによる土壌どじょう汚染おせん修復しゅうふくバイオレメディエーション)に利用りようされる。

オオムギとエンバク、およびそれらを原材料げんざいりょうとする食品しょくひん
エンバクの風媒花ふうばいか特徴とくちょうをもち、よくふうになびく(品種ひんしゅ:ミエチカラ)

文化ぶんか

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イングランドの詩人しじん批評ひひょうサミュエル・ジョンソン出版しゅっぱん業者ぎょうしゃから辞書じしょづくりを依頼いらいされ、1755ねん英語えいご辞典じてん A Dictionary of the English Language(2かん)として刊行かんこうされた[44]。このサミュエル・ジョンソンの辞書じしょには個人こじんてき主張しゅちょうつよ項目こうもくふくまれていることでられ、その有名ゆうめい項目こうもくひとつがOats(エンバク)の項目こうもくである[44]

Oats - A grain, which in England is generally given to horses, but in Scotland appears to support the people. (Samuel Johnson, 1755, A Dictionary of the English Language)

わけ:エンバク - 穀物こくもつの1しゅであり、イングランドではうまやしない、スコットランドではひとやしなう。

これにはスコットランドじん激怒げきどし、サミュエル・ジョンソンの弟子でしでもあったジェイムズ・ボズウェルはおかえしに、ユーモアをめてつぎのように反論はんろんしたという。

Which is why England is known for its horses and Scotland for its men.

わけ:それゆえに、イングランドはそのさんするうまによって名高なだかく、スコットランドは人材じんざいにおいて名高なだか

スコットランド英語えいごにおいては、エンバクは「コーン」(corn)とばれることがある[45]。これは、英語えいごにおいてはその地方ちほうもっと重要じゅうよう穀物こくもつをしばしばcornとぶことがあるからである[46]。なお、アメリカ英語えいごにおいては、他国たこくで「メイズ」(maize)とんでいたものを「インディアンコーン」とび、これがてんじて「コーン」はトウモロコシのことをすようになった[46]

画像がぞう

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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出典しゅってん

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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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