食肉しょくにく

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うしぶたにわとりといった代表だいひょうてき食肉しょくにく
にく大量たいりょうならメキシコスーパーマーケット

ほん項目こうもくでは、食肉しょくにく(しょくにく、英語えいご: Meat)のうち、食用しょくようにするにく[1]についてべる。おも鳥類ちょうるいふく動物どうぶつにく畜産ちくさん動物どうぶつまたは野生やせい動物どうぶつ食肉しょくにく加工かこうしたものについて解説かいせつする[2]

語義ごぎ[編集へんしゅう]

広辞苑こうじえん』の「食肉しょくにく」の項目こうもくでは、説明せつめいの1番目ばんめに「さかな鳥獣ちょうじゅうなどのにくうこと」とあり、説明せつめいの2番目ばんめに「食用しょくようとする鳥獣ちょうじゅうにく」をげており、ほん記事きじ後者こうしゃについてである。

日本にっぽん食肉しょくにく場合ばあい鳥類ちょうるいおも鶏肉とりにく)またはししにくしていることがおおい。鳥獣ちょうじゅうおな動物どうぶつである魚類ぎょるいはしばしばのぞいて、それは「さかな(さかな)」と別枠べつわくでとらえる習慣しゅうかんがある。さかな食用しょくようとなる部分ぶぶんをあえてときは「さかな」とぶほか、「魚肉ぎょにく(ぎょにく)」と表現ひょうげんされることもある。

英語えいごでは食用しょくようにくえい: meatんでいる。英語えいごではさかなのそれを「fish meat」「fish flesh」などとんですこともある。

定義ていぎ[編集へんしゅう]

昆虫こんちゅうしょく対象たいしょうとなるイナゴハチはちのこ食用しょくようされる)なども通常つうじょうにくばれないが、『日本にっぽん食品しょくひん標準ひょうじゅん成分せいぶんひょう』においては「肉類にくるい」に分類ぶんるいされる。

ほふ直後ちょくご筋肉きんにくは、死後しご硬直こうちょくのためかたしょくかんとなり、そのまま食用しょくようきょうすることはできない。このため一定いってい熟成じゅくせい後述こうじゅつ)をかいかたさせてから食用しょくようとする。このように熟成じゅくせいによるかいかたプロセスをたものについて、生体せいたいない筋肉きんにく区別くべつする意味いみとく食肉しょくにく場合ばあいがある。

食肉しょくにく付随ふずいする組織そしき食肉しょくにくぶかについて、通常つうじょう骨格こっかくすじちゅう血管けっかんおよび神経しんけい組織そしきや、骨格こっかくすじ付随ふずいする皮下ひか脂肪しぼう組織そしきおよびすじあいだ脂肪しぼう組織そしきも、狭義きょうぎの「食肉しょくにく」にふくむものとしてあつかわれる。精肉せいにく段階だんかいほねがついている場合ばあいほねきのにわとりももにくスペアリブなど)もあるが、このような場合ばあい定義ていぎづけについては判然はんぜんとしない。

にくとして流通りゅうつうする部位ぶい、また骨格こっかくすじかわ以外いがい産物さんぶつ畜産ちくさんふく生物せいぶつぶが、このうち食用しょくようのものをしょく臓器ぞうきるいぶ。いわゆる臓物ぞうもつ略称りゃくしょうモツ(モツにく)と伝統でんとうてきばれてきたものである。実際じっさいにはあたまにく横隔膜おうかくまくハラミサガリ)のように骨格こっかくすじでありながら、これまでのしょう慣行かんこう内臓ないぞう一部いちぶとされてきたことから臓物ぞうもつふく生物せいぶつ分類ぶんるいされているものもある。このような部位ぶいは、科学かがくてきには食肉しょくにく分類ぶんるいされるが、しょう取引とりひきじょうしょくふく生物せいぶつとして流通りゅうつうする。

食肉しょくにくとなる動物どうぶつ[編集へんしゅう]

畜肉(にく畜のにく[編集へんしゅう]

一般いっぱん家畜かちくされた哺乳類ほにゅうるいにく畜とぶ。うしぶたひつじ山羊やぎ(やぎ)、うまトナカイ、スイギュウ(水牛すいぎゅう)、ヤクいぬラクダロバラバウサギなどがもちいられる。そのにく詳細しょうさいはそれぞれの記事きじ牛肉ぎゅうにく豚肉ぶたにくひつじにく綿羊めんようにく山羊やぎにく馬肉ばにくトナカイスイギュウヤクいぬにく)を参照さんしょう

おも消費しょうひされるのは豚肉ぶたにく牛肉ぎゅうにくで、それ以外いがいではひつじにく消費しょうひ牛肉ぎゅうにくすうぶんいち程度ていどあるくらいで、微々びびたるものである。

しょくとり[編集へんしゅう]

食用しょくようきょうする家禽かきん飼育しいくとり)をしょくとりぶ。一般いっぱんてきにわとりアヒル七面鳥しちめんちょうホロホロチョウガチョウウズラカワラバトなどをす。だがその家禽かきんであっても、食用しょくようきょうする場合ばあいしょくとり定義ていぎされる。

しょくとりにくなかでは鶏肉とりにく消費しょうひびぬけておおく、うしぶたとともに世界せかいもっと消費しょうひされる食肉しょくにくのひとつである。それ以外いがいしょくとりにくでは、七面鳥しちめんちょう消費しょうひりょう米国べいこくクリスマス時期じき極端きょくたんびるのをのぞき、鶏肉とりにくくらべれば微々びびたるものである。

陸棲りくせい動物どうぶつ[編集へんしゅう]

にく畜に分類ぶんるいされない動物どうぶつでも、イノブタダチョウ大型おおがた小型こがたわないネズミるいなど、食肉しょくにくることを目的もくてきとして肥育ひいくされる場合ばあいがある。

野生やせい動物どうぶつ食肉しょくにくとしては、イノシシシカクマウサギなどがあり、狩猟しゅりょうされてしょくされる。また、家禽かきんでない鳥類ちょうるい狩猟しゅりょうにより捕獲ほかくして食用しょくようきょうされる。フランスなどヨーロッパではこれら野生やせい動物どうぶつにくジビエんで愛好あいこうしてきた伝統でんとうがあり、日本にっぽんでもししがい対策たいさく一環いっかんとして商品しょうひん開発かいはつ消費しょうひ促進そくしんすすめられている[3]

オーストラリアでは年間ねんかん300まんとうぶん以上いじょうカンガルーにく商業しょうぎょうてき狩猟しゅりょう生産せいさんされている。地域ちいきによっては食用しょくようコウモリもいる。

鳥類ちょうるい[編集へんしゅう]

野生やせいのさまざまな鳥類ちょうるいが、世界せかいではハンターによってられ、供給きょうきゅうされている。フランスでは野生やせい鳥類ちょうるいにくも「ジビエ」と愛好あいこうする。

マガモアヒルヤマウズラキジライチョウ などである。日本にっぽんでは江戸えど時代じだいは(牛肉ぎゅうにく豚肉ぶたにく全然ぜんぜんべられていなかったので)かも(カモ)のにくかもにく」がべられ、かもにく一定いってい評価ひょうかがあり、かもなべ(かもなべ)が高級こうきゅうてん提供ていきょうされたり、かも蕎麦そば(かもそば)が老舗しにせそばてんなどで提供ていきょうされている。

その[編集へんしゅう]

海洋かいよう哺乳類ほにゅうるい
クジライルカトドアザラシなど、海洋かいよう哺乳類ほにゅうるいしょく部位ぶい魚介ぎょかいるい分類ぶんるいされ、食肉しょくにくには分類ぶんるいされない場合ばあいもある。
爬虫類はちゅうるい
ワニヘビカメなどのにくは、野生やせいのほか飼育しいくされて食用しょくようにされることもある。
両生類りょうせいるい
カエル養殖ようしょくされ、ふとももなどのにく食用しょくようきょうされることがある。
魚介ぎょかいるい
魚介ぎょかいるい甲殻こうかくるいなど水生すいせい生物せいぶつ食用しょくようとなるは、食肉しょくにくとはばれないことがおおい。

成分せいぶん機能きのう[編集へんしゅう]

ほんこうでは食肉しょくにくおも成分せいぶんと、それらが栄養えいようあじおよびかおり、さらに健康けんこう機能きのうなどにおよぼす影響えいきょうべる。

生食なましょくをすれば、その鳥獣ちょうじゅう種類しゅるい飼育しいく環境かんきょう鮮度せんどによっては寄生虫きせいちゅう食中毒しょくちゅうどく危険きけんせいがある[4]

おも成分せいぶん[編集へんしゅう]

食肉しょくにくおも成分せいぶんみずであり、タンパク質たんぱくしつ脂質ししつ無機質むきしつビタミンなどで構成こうせいされる。

タンパク質たんぱくしつ
食肉しょくにくタンパク質たんぱくしつは、おもすじ線維せんい構成こうせいするタンパク質たんぱくしつすじ漿溶解ようかいしているタンパク質たんぱくしつ、および結合けつごう組織そしき構成こうせいするタンパク質たんぱくしつけられる。
脂質ししつ
食肉しょくにくちゅう脂質ししつおおくは中性ちゅうせい脂質ししつであるが、それらのほとんどは「すじあいだ脂肪しぼう組織そしき」および「筋肉きんにくない脂肪しぼう組織そしき」(いわゆる霜降しもふり)に分布ぶんぷする。霜降しもふりの存在そんざいにより、脂肪しぼう含有がんゆうりょうはバリエーションがおおきく、牛肉ぎゅうにくのロース(むね最長さいちょうすじ)では40%をえるもの、豚肉ぶたにくのロースでも近年きんねんは10%をえるようなものもてきている。また、リン脂質ししつふくまれるが、これらは細胞さいぼうまくなどのまく局在きょくざいしている。
無機質むきしつ
食肉しょくにくちゅう無機質むきしつとく重視じゅうしされているのはてつである。実際じっさいにはヘムてつ形態けいたいで、ミオグロビンおよびヘモグロビンとして存在そんざいしている。
ビタミン
とくに豚肉ぶたにくにおいて、ビタミンB1(チアミン)がおおふくまれることがられている。

栄養えいようがくてき特徴とくちょう[編集へんしゅう]

家禽かきんとり)やさかなふくまない、うしぶたひつじヤギのにくであるあかにくについては、摂取せっしゅりょうおおいと結腸けっちょう直腸ちょくちょうがん、心臓しんぞう疾患しっかん糖尿とうにょうびょうのリスクのたかまりから、とりぎょまめよりも健康けんこうたもつのに最適さいてき食事しょくじではないとされる[5]にくふくまれるヘムてつは、はつがんせい物質ぶっしつN-ニトロソ化合かごうぶつニトロソアミンなど)の生成せいせいうなが[5]

霜降しもふりのおお食肉しょくにく脂肪しぼうの含量がおおすぎることから、健康けんこう状態じょうたい運動うんどう不足ふそくなど)によっては極端きょくたん脂肪しぼうおお食肉しょくにく摂取せっしゅしないよう指導しどうする場合ばあいもある。動物どうぶつせい脂肪しぼう摂取せっしゅのしぎは生活せいかつ習慣しゅうかんびょうとの関連かんれんから問題もんだいされている。

  • 動物どうぶつせい脂肪しぼうより植物しょくぶつせいあぶらおおめに「健康けんこうづくりのための食生活しょくせいかつ指針ししん」1985ねん[6]
  • 脂肪しぼうのとりすぎをやめ、動物どうぶつ植物しょくぶつさかな由来ゆらい脂肪しぼうをバランスよくとりましょう「食生活しょくせいかつ指針ししん」2000ねん[7][8]

豚肉ぶたにく日本人にっぽんじん欠乏けつぼうしがちなビタミンB1のすぐれた給源きゅうげんである。

官能かんのう特性とくせい成分せいぶん[編集へんしゅう]

あじかおり、といった食肉しょくにく官能かんのう特性とくせいは、ふくまれる成分せいぶんによりもたらされるものである。

あじ
食肉しょくにくていあじ成分せいぶんとしては、酸味さんみていする乳酸にゅうさんをはじめとする有機ゆうきさんうまていするアミノ酸あみのさん核酸かくさんイノシンさん)およびペプチド塩味しおあじていする無機むきしおるい甘味あまみていする還元かんげんとうなどがある。実際じっさいにはうま酸味さんみ重要じゅうようだとかんがえられている。脂肪しぼうのおいしさも想定そうていされているが、それがあじであるのかかおりであるのかについては判然はんぜんとしない。
かお
食肉しょくにく特徴付とくちょうづける「にくらしいかおり」は複数ふくすう成分せいぶんによってもたらされるもので、いわゆるかくとなる成分せいぶん存在そんざいしないとかんがえられている。にく種類しゅるいなどによっても成分せいぶんことなり、一概いちがい説明せつめいできないのが現状げんじょうである。にくわるくさいについては、オスに由来ゆらいするいわゆるせいしゅうや、糞便ふんべん由来ゆらいするインドールけい臭気しゅうき、および保存ほぞんによってしょうじる酸化さんかしゅうなどがられており、それぞれ成分せいぶん同定どうていすすめられている。
しょくかん
食肉しょくにくしょくかんは、おも構成こうせいするタンパク質たんぱくしつのうち、すじ線維せんい構成こうせいするものと、筋肉きんにくない結合けつごう組織そしき構成こうせいするタンパク質たんぱくしつによってもたらされているものとかんがえられている。
  • 外観がいかん
食肉しょくにく特徴付とくちょうづけるあかいろミオグロビンによるものである。ミオグロビンはその誘導体ゆうどうたい種類しゅるいによりていするいろ変化へんかするが、このまれるあざやかな赤色あかいろは、ミオグロビンが酸素さんそ結合けつごうしたオキシミオグロビンによるものである。オキシミオグロビンはさらに酸化さんかされるとメトミオグロビンになるが、このメトミオグロビンは、消費しょうひしゃこのまれない褐色かっしょくていする。食肉しょくにく放置ほうちするといろわるくなるのはこのためである[9]
畜種による官能かんのう特性とくせいちが
動物どうぶつしゅによりあじかおり、しょくかんことなるとおもわれているが、実際じっさいことなるのはかおりとしょくかんであり、あじ動物どうぶつあいだによるちがいがいことがあきらかにされている。

機能きのうせい[編集へんしゅう]

食肉しょくにく機能きのうせい食品しょくひんとしてあつかれいはあまりおおくないが、前述ぜんじゅつてつ吸収きゅうしゅうてんなどを機能きのうせいとして紹介しょうかいするれいがある。

食肉しょくにく生産せいさん[編集へんしゅう]

21世紀せいき初頭しょとうでは、おも畜産ちくさんによって生育せいいくさせられた動物どうぶつは、屠畜場とちくじょう食肉しょくにく工場こうじょう)へおくられ、屠殺とさつほふ畜、ほふとり)され解体かいたいされ、食肉しょくにく製造せいぞうされる[10]。そして必要ひつようおうじて熟成じゅくせいほどこしたり、ハムなど加工かこうにく原料げんりょうとなる。

ジビエ(野生やせい動物どうぶつ狩猟しゅりょうによるにく)の料理りょうり提供ていきょうするレストランのシェフのもとに直接ちょくせつとどけられることもおおかったが、ジビエるい解体かいたい熟成じゅくせいせんもんおこな業者ぎょうしゃもいる。

肥育ひいく[編集へんしゅう]

肥育ひいくとは、食肉しょくにくることを目的もくてきとして家畜かちく飼養しよう管理かんりすることである。誕生たんじょう直後ちょくごから肥育ひいくおこなうことはあまりく、一般いっぱんてき肥育ひいくてきする月齢げつれいまで育成いくせいしたものを肥育ひいくきょうする。肥育ひいくにおいては、にく十分じゅうぶんつくだけでなく、肉質にくしつ十分じゅうぶんたかまるような管理かんりおこなわれる。牛肉ぎゅうにく1キロをるためには、その10ばい穀物こくもつ必要ひつようとされている[11]

もともと乳牛にゅうぎゅうであったものがその用途ようとてきさなくなり、食肉しょくにくとして出荷しゅっかするはいよううしであっても、そのまま出荷しゅっかせずに一定いってい期間きかん肥育ひいくおこなってから食用しょくようとされることがある。

肉質にくしつ遺伝いでんてき因子いんし飼料しりょう成分せいぶん、および飼養しよう環境かんきょうなどにより変動へんどうする。

熟成じゅくせい[編集へんしゅう]

熟成じゅくせいは、死後しご硬直こうちょくしたままのにくでは食用しょくようきょうせないためおこなわれる製造せいぞう工程こうていである。硬直こうちょくちゅうにくはさらに低温ていおん保存ほぞんすると、ふたたやわらかくなり(かいかた風味ふうみす。これは筋肉きんにく細胞さいぼう残存ざんそんするタンパク質たんぱくしつ分解ぶんかい酵素こうそプロテアーゼによりすじげん繊維せんい小片しょうへんするためであるとかんがえられているが、そのにも筋肉きんにくちゅうのCa2+イオンが関与かんよしているとするせつもある[12]熟成じゅくせい基本きほんてき枝肉えだにく段階だんかいおこなわれる。

熟成じゅくせいようする期間きかんは畜種ごとにことなる。2〜5℃で貯蔵ちょぞうした場合ばあいうしは7〜10日とおかぶたは3〜5にちにわとり半日はんにちほどでかいかたされる。ウシなどの場合ばあいは、かいかたのみならず、熟成じゅくせいによってしょうじる独特どくとく香気こうき十分じゅうぶん発生はっせいさせるため、じゅう分解ぶんかいかたしたのちもさらに長期ちょうき熟成じゅくせいさせることもある[13]

流通りゅうつう[編集へんしゅう]

きたアメリカのスーパーマーケットになら精肉せいにく
オーストラリアスーパーマーケットならカンガルーにく

流通りゅうつう形態けいたい[編集へんしゅう]

食肉しょくにく流通りゅうつう形態けいたいは、おおきくほふからだ枝肉えだにく部分ぶぶんにく精肉せいにくけられる。また、加工かこうひんとして流通りゅうつうする場合ばあいもある。

ほふからだ
ほふ畜、ほふとりした動物どうぶつからだほふからだ(とたい)とぶ。内臓ないぞうなどをのぞまえのぞいたのちのいずれともほふからだぶ。
枝肉えだにく
にく畜において、ほふからだから内臓ないぞう原皮げんぴなど、畜産ちくさんふく生物せいぶつ相当そうとうする部位ぶい除去じょきょしたものを枝肉えだにくび、おおくの場合ばあい枝肉えだにく正中せいちゅうせん左右さゆう切断せつだんされる。日本にっぽんでは、枝肉えだにく段階だんかい格付かくづけやせりがおこなわれる。ウシの枝肉えだにくでは、腎臓じんぞうおよび周囲しゅうい脂肪しぼうをつけたままにしておくかどうか、こくごとに慣行かんこうことなり、日本にっぽんでは腎臓じんぞう周囲しゅうい脂肪しぼうをつけたままにしておくのが一般いっぱんてきである。
部分ぶぶんにく
枝肉えだにくを、さらに部位ぶいごとに切断せつだんし、余計よけい脂肪しぼうほね除去じょきょするなどしたものを部分ぶぶんにくぶ。ウシやブタなどの畜種ごとに部分ぶぶんにく取引とりひき規格きかく存在そんざいし、その規格きかくもとづいて調製ちょうせいされる。部分ぶぶんにく規格きかくは、カットの位置いち呼称こしょうこくごとにことなり、こくごとの歴史れきしてきしょう慣行かんこうもとづき規格きかくされている。
精肉せいにく
部分ぶぶんにくを、小売こうりなどにてきするよう、スライスやかくり、細切こまぎれ、挽肉ひきにくなどに調製ちょうせいしたものを精肉せいにくぶ。
加工かこうひん
食肉しょくにくをハム・ソーセージなどに加工かこうしたり、精肉せいにく惣菜そうざいなどに加工かこうした状態じょうたい流通りゅうつうおよび小売こうりされることもおおい。

輸送ゆそう[編集へんしゅう]

食肉しょくにく輸送ゆそうは、生体せいたいのままで輸送ゆそうする場合ばあい枝肉えだにく部分ぶぶんにく状態じょうたいでチルドで輸送ゆそうする場合ばあい、あるいは凍結とうけつ輸送ゆそうする場合ばあいがある。部分ぶぶんにく真空しんくう包装ほうそう輸送ゆそうされることもおおい。

生体せいたい輸送ゆそうされる場合ばあいは、基本きほんてきには農家のうかから市場いちば屠畜場とちくじょう)までの輸送ゆそうである。

格付かくづけ[編集へんしゅう]

食肉しょくにく客観きゃっかんてき規格きかくにより格付かくづけけ、その結果けっかにより価格かかく形成けいせいされる。格付かくづけ規格きかくはいくつかのくに制定せいていされているが、そのうちアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくオーストラリア日本にっぽんのものについてべる。

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく[編集へんしゅう]

米国べいこくにおいては農務のうむしょう (USDA) による格付かくづけ制度せいど[注釈ちゅうしゃく 1]確立かくりつされており、牛肉ぎゅうにくについては8段階だんかい肉質にくしつ格付かくづけされる。豚肉ぶたにくについては日本にっぽんことなり脂肪しぼう交雑こうざつ霜降しもふり)の基準きじゅん確立かくりつされている。

オーストラリア[編集へんしゅう]

豪州ごうしゅうにおいては、Meat Standard Australia(MSA)とばれる規格きかくにより格付かくづけおこなわれる。日本にっぽん米国べいこくことなり、枝肉えだにくではなく、部分ぶぶんにく段階だんかい格付かくづけされるのが特徴とくちょうである。

日本にっぽん[編集へんしゅう]

日本にっぽんでは、牛肉ぎゅうにくおよび豚肉ぶたにくについて日本にっぽん食肉しょくにく格付かくづけ規格きかく[注釈ちゅうしゃく 2]により格付かくづけおこなわれる。

牛肉ぎゅうにく格付かくづけ
牛肉ぎゅうにく格付かくづけは、肉付にくづきのよさにかんする「とめ等級とうきゅう」をAからCで(Aがもっともい)、肉質にくしつさにかんする「肉質にくしつ等級とうきゅう」を1から5で(5がもっともい)、それぞれ判定はんていすることでおこなう。とめ等級とうきゅうはロースのおおきさや皮下脂肪ひかしぼうあつさなどから、肉質にくしつ等級とうきゅうは、枝肉えだにくだい6胸椎きょうつい-だい7胸椎きょうついあいだ切開せっかいした切開せっかいめん外観がいかんなどから、それぞれ判定はんていされる。肉質にくしつ等級とうきゅうにおいては脂肪しぼう交雑こうざつ(いわゆる霜降しもふり)、肉色にくいろ脂肪しぼうしょくにくのキメおよまりなどにより判定はんていおこなわれている。この格付かくづけ方法ほうほうであると、品質ひんしつたかいが脂肪しぼうすくない赤身あかみにくかくひくいと做されてしまう問題もんだいてんがある。
豚肉ぶたにく格付かくづけ
豚肉ぶたにく格付かくづけは、枝肉えだにく段階だんかいおこなうが、牛肉ぎゅうにくちが切開せっかいなどはおこなわない。枝肉えだにく重量じゅうりょう枝肉えだにく外観がいかん皮下脂肪ひかしぼうあつさなどから極上ごくじょう等外とうがいの5等級とうきゅう格付かくづけされる。

加工かこう[編集へんしゅう]

加工かこうにくばれ、食肉しょくにくは、その保存ほぞんせい市場いちば価値かちたかめるため加工かこうされることがある。主要しゅよう加工かこうひんハムソーセージである。保存ほぞんせい官能かんのう特性とくせいたかめる加工かこうほうとして、しおづけ加熱かねついぶしけむり発酵はっこう乾燥かんそうなどがもちいられる。

しおづけ
しおづけにはおも硝酸しょうさんしおもちいられる。硝酸しょうさん食肉しょくにく色素しきそ反応はんのうしてうつくしい加工かこうにくいろしょうじさせるとともに、ボツリヌスきん増殖ぞうしょく抑制よくせいさせ、保存ほぞんせい向上こうじょうさせる。
加熱かねつ
ソーセージ製造せいぞうなどのさいは、ボイルによる加熱かねつ処理しょりおこない、保存ほぞんせいしょくかん向上こうじょうさせる。
いぶしけむり
ソーセージハムベーコン燻製くんせいにくなどのように、いぶしけむり(スモーク)をおこなうことで、表面ひょうめん雑菌ざっきんをつきにくくなる。それとともに水分すいぶん活性かっせい低下ていかさせて保存ほぞんせいたかめ、さらに独特どくとく香気こうき付与ふよして風味ふうみ向上こうじょうさせる効果こうかもある。
発酵はっこう
しゅとして乳酸にゅうさん発酵はっこうおこなうことで、乳酸にゅうさん酸性さんせいとして雑菌ざっきん繁殖はんしょく抑制よくせいするとともに、独特どくとく発酵はっこう香気こうき付与ふよして風味ふうみ向上こうじょうさせる。しゅとして発酵はっこうソーセージにおいておこなわれる。
乾燥かんそう
水分すいぶんらすことで保存ほぞんせいたかめる。ジャーキーさいぼしなどのにくげられる。

調理ちょうり[編集へんしゅう]

食肉しょくにくは、基本きほんてき加熱かねつ調理ちょうりをし食用しょくようきょうされる。加熱かねつ調理ちょうりは、加熱かねつによって細菌さいきん死滅しめつさせることで衛生えいせい確保かくほするとともに、しょくかん改善かいぜんし、風味ふうみ香気こうき付与ふよする。

また、加熱かねつのほかにもしょくかん風味ふうみ香気こうき付与ふよ目的もくてきとした調理ちょうり操作そうさがある。ほん記事きじではこれら調理ちょうり操作そうさのうちとく食肉しょくにく特有とくゆう内容ないようについてべる。総論そうろんについては調理ちょうり記述きじゅつする。

加熱かねつ調理ちょうり[編集へんしゅう]

食肉しょくにく加熱かねつ調理ちょうり意義いぎ以下いかのとおりである。

衛生えいせいめん確保かくほ
部分ぶぶんにく精肉せいにく加工かこうすると、加工かこう器材きざいとの接触せっしょくや、表面積ひょうめんせき増大ぞうだいによる空気くうきとの接触せっしょく増加ぞうかから、細菌さいきん汚染おせんされる可能かのうせいがある。よって、加熱かねつによりこれら細菌さいきん死滅しめつさせることで衛生えいせい確保かくほする。こうした細菌さいきん以外いがいにも、ぶたにわとりなど一部いちぶの畜種については、食中毒しょくちゅうどくをもたらすウイルス寄生虫きせいちゅう感染かんせんげんとなりうるため、加熱かねつすることがとく推奨すいしょうされる場合ばあいがある。詳細しょうさい豚肉ぶたにく#生食なましょく危険きけんせいおよび鶏肉とりにくにそれぞれ記述きじゅつする。
しょくかん改善かいぜん
なま食肉しょくにくりにくく、部位ぶいによってはきわめてべにくいしょくかんしめすが、加熱かねつすることによりタンパク質たんぱくしつ変性へんせいし、べやすくなる。加熱かねつ程度ていどしょくかん関係かんけい部位ぶいによってことなり、加熱かねつぎるとかえってかたべにくくなる部位ぶいや、長時間ちょうじかん加熱かねつすることでようやくべやすくなる部位ぶい存在そんざいする。
あじ付与ふよ
加熱かねつにより、あらたなていあじもしくはあじ修飾しゅうしょくする成分せいぶんしょうじることがられている。その本体ほんたい加熱かねつによりしょうじるペプチドで、にくさまあじしたり、酸味さんみ抑制よくせいしたりすることがあきらかにされている。
香気こうき付与ふよ
加熱かねつによりにく独特どくとくかおりがしょうじる。これはにく成分せいぶんのみからしょうじる場合ばあいと、調味ちょうみりょうなどのふく材料ざいりょう反応はんのうしてしょうじる場合ばあいがある。たとえば霜降しもふ和牛わぎゅう加熱かねつ香気こうき前者ぜんしゃぞくすることがあきらかにされている。
なおちょくなどでにく表面ひょうめんをかすかにがすと、こうばしいかおり(にく自体じたい一種いっしゅいぶし製剤せいざいにした一種いっしゅいぶしあじ(くんみ)、燻製くんせいのようなかおり)がしょうじる。
加熱かねつ調理ちょうり程度ていど選択せんたく
欧米おうべいでは、衛生えいせいてき加工かこう流通りゅうつうした牛肉ぎゅうにくかぎれば、各人かくじんこのみで、「ウェルダン」「ミディアム」「ミディアム・レア」「レア」と加熱かねつのレベルをえる。「レア」でも、細菌さいきん汚染おせん可能かのうせいたか表面ひょうめんだけはとおすが常識じょうしきである。なお欧米おうべいでも、細菌さいきん汚染おせん可能かのうせいがある牛肉ぎゅうにくかんしては、各人かくじんこのみがどうであれ「ウェルダン」にするのが常識じょうしきである。

調味ちょうみ[編集へんしゅう]

食肉しょくにく自体じたいにもていあじ成分せいぶんふくまれているが、おおくの場合ばあいあじかおりの付与ふよ目的もくてきとして調味ちょうみすることがおおい。また、一部いちぶ調味ちょうみりょうしょくかん改善かいぜんをもたらす場合ばあいがある。

マリネ[編集へんしゅう]

加熱かねつしない場合ばあい方法ほうほう細菌さいきんころ必要ひつようがあるので、殺菌さっきん作用さようがある)をたっぷりふくんだ調味ちょうみえきマリネしてべられる場合ばあいもある。

直後ちょくご生食なましょく[編集へんしゅう]

極地きょくちイヌイットなど、農耕のうこうをせず新鮮しんせん植物しょくぶつせい食品しょくひんから必須ひっすビタミン摂取せっしゅできなかった地域ちいき民族みんぞくでは、必須ひっすビタミンをとるために、アザラシなどのりをしたさいに、ころした直後ちょくごのアザラシのはらをそのでさばき、新鮮しんせんでまだ細菌さいきん繁殖はんしょくしていないうちにそのべるしょく文化ぶんか存在そんざいする。

生食なましょく
食肉しょくにく種類しゅるいによっては寄生虫きせいちゅう病原菌びょうげんきん存在そんざいから、生食なましょく衛生えいせいじょう不可能ふかのうであるものも存在そんざいする。
豚肉ぶたにく生食なましょくは、寄生虫きせいちゅうは(本当ほんとうに)頻発ひんぱつし、しかも生命せいめいかかわることがありうる。かなら全体ぜんたいにしっかりととおるまで加熱かねつすべきである。
また、流通りゅうつうしていないジビエにく(シカにくやイノシシにく)では、きちんと加熱かねつしなければ、Eがた肝炎かんえんウイルス、腸管ちょうかん出血しゅっけつせい大腸菌だいちょうきんまたは寄生虫きせいちゅうによる食中毒しょくちゅうどくのリスクがある。さらに使用しようしたトングなどの道具どうぐ消毒しょうどくにもけるよう厚生こうせい労働省ろうどうしょう注意ちゅういうながしている[15]
牛肉ぎゅうにく場合ばあいは、新鮮しんせんなものを衛生えいせいてきあつかうことができた場合ばあいで、細菌さいきん検査けんさをしっかりおこない、(細菌さいきん汚染おせんすすむ)にく表面ひょうめんがわをしっかりのぞいた、のこりの一部いちぶ部位ぶい生食なましょく可能かのうではある。ただし、焼肉やきにくてんなどで「検査けんさおこなっています」などとうたっていても、検査けんさをしっかりっていない不誠実ふせいじつみせ多々たたある。
日本赤十字社にほんせきじゅうじしゃは、シカなどの生肉せいにく喫食によってEがた肝炎かんえん感染かんせんしたひとからの輸血ゆけつ事故じこきないよう、ブタ、イノシシ、シカのにく内臓ないぞうなままた生焼なまやけでしょくしたほうについては、しょくしてから6かげつあいだ献血けんけつをしないこととした[16]

おもにく料理りょうり[編集へんしゅう]

食肉しょくにくかんする科学かがく技術ぎじゅつ[編集へんしゅう]

食肉しょくにく主食しゅしょくちかかたちあつかっている国々くにぐにでは、食肉しょくにく科学かがくはひとつの分野ぶんや形成けいせいしている。専門せんもんてき国際こくさい学術がくじゅつ雑誌ざっしもいくつか発行はっこうされており(著名ちょめいなものとしてはMeat Science[17])、また毎年まいとし国際こくさい食肉しょくにく科学かがく技術ぎじゅつ会議かいぎ[18]開催かいさいされている。

日本にっぽんでは小規模しょうきぼながら日本にっぽん食肉しょくにく研究けんきゅうかい[19]ばれる学術がくじゅつ団体だんたい存在そんざいしている。

食肉しょくにく生産せいさんりょう[編集へんしゅう]

主要しゅよう先進せんしんこくにおける2010ねんから2012ねんにかけての食肉しょくにく消費しょうひりょうひだり)と、2022ねん予想よそう食肉しょくにく消費しょうひりょうみぎ)。あお牛肉ぎゅうにく、ピンクが豚肉ぶたにく、オレンジがしょくとりにくむらさきひつじおよび山羊やぎにくである。ほとんどの先進せんしんこくにおいて食肉しょくにく消費しょうひりょうおおいが、びはすくない[20]
新興しんこうこくにおける食肉しょくにく消費しょうひりょう。グラフ表示ひょうじうえじゅんずる。新興しんこうこくにおける食肉しょくにく消費しょうひきゅう拡大かくだいしていることがれる[21]

食肉しょくにく生産せいさん統計とうけい[編集へんしゅう]

ぜん世界せかい食肉しょくにく生産せいさんりょうは、2018ねん統計とうけいでは3おく4100まんトン[22]

2018ねんにく種類しゅるいべつ生産せいさんりょう内訳うちわけつぎのとおり[22]鶏肉とりにく 1おく2731まんトン[22]豚肉ぶたにく 1おく2088まんトン[22]牛肉ぎゅうにく 7161まんトン[22]ひつじにく・ヤギにく 1577まんトン[22]、アヒルにく 446まんトン[22]、ガチョウにく 265まんトン[22]狩猟しゅりょうにく(ジビエ)211まんトン[22]馬肉ばにく 79まんトン[22]、ラクダにく 55まんトン[22]

地域ちいきべつ生産せいさん統計とうけいでは、2018ねん統計とうけいで、アジア 1おく4371まんトン、ヨーロッパ 6385まんトン、きたアメリカ 5173まんトン、みなみアメリカ 4612まんトン、アフリカ 2017まんトン、中央ちゅうおうアメリカ 889まんトン、オセアニア 669まんトン[22]

くにべつ生産せいさん統計とうけいでは、2018ねん統計とうけいで、中国ちゅうごく 8816まんトン、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく 4683まんトン、インド 745まんトン、イギリス 409まんトン[22]

日本にっぽん国内こくない生産せいさん[編集へんしゅう]

日本にっぽん国内こくない生産せいさんにおいては上記じょうき3しゅ占有せんゆうりつはさらにたかくなり、牛肉ぎゅうにく豚肉ぶたにく鶏肉とりにくさん種類しゅるい生産せいさんりょう合計ごうけいぜん食肉しょくにく生産せいさんの99.7%にのぼる。日本にっぽんでもっとも生産せいさんりょうおお食肉しょくにく鶏肉とりにくであり、2010ねんには142まんトンが生産せいさんされた。ついでおおいものは豚肉ぶたにくであり、同年どうねん生産せいさんりょうは129まんトンだった。3番目ばんめ生産せいさんりょうおおいものは牛肉ぎゅうにくで、51まんトンにのぼった。これ以外いがい日本にっぽん統計とうけいじょう有意ゆうい食肉しょくにく生産せいさんりょうのあったものはおおじゅんからウマ、ヒツジ、ヤギ、シチメンチョウの4しゅがあったが、馬肉ばにくが6せんトンの生産せいさんりょうがあったほかはいずれも150トンからすうじゅうトンにすぎず、非常ひじょう小規模しょうきぼ生産せいさんにとどまっている[23]。またこのうち、ウマは九州きゅうしゅう地方ちほう消費しょうひびぬけてたか[24]、ヤギは南西諸島なんせいしょとう消費しょうひがほぼ限定げんていされる[25]ことも特徴とくちょうとなっている。

世界せかい生産せいさん予測よそく[編集へんしゅう]

主要しゅよう食肉しょくにくさんしゅ生産せいさんりょうは2018ねんには豚肉ぶたにくが11994まんトン、鶏肉とりにくが12030まんトン、牛肉ぎゅうにくが7422まんトンとなると予測よそくされており、にわとりぶたいてもっとおお生産せいさんされる食肉しょくにくになると予測よそくされている[26]。1970ねんから2010ねんにかけての40年間ねんかんで、牛肉ぎゅうにく生産せいさんは62.5%、豚肉ぶたにく生産せいさんは205%、そして鶏肉とりにく生産せいさんは545%の増産ぞうさんしめした[27]。どの種類しゅるい生産せいさんりょうはかなり増加ぞうか傾向けいこうにあるが、なかでもにわとり生産せいさんびぬけて急増きゅうぞうする傾向けいこうにある。これは、うしぶたくらせま場所ばしょ集中しゅうちゅうてき飼育しいくできるうえ、この2しゅくらべて個体こたいちいさいため価格かかくやす頭数とうすうやしやすいこと、食用しょくようにわとりであるブロイラーはぶたうしくらすくない飼料しりょうおおきくなるため効率こうりついこと。さらに宗教しゅうきょうてき背景はいけいとして、ヒンドゥーきょうにおいて禁忌きんきとされるうし肉食にくしょくイスラム教いすらむきょうにおいて禁忌きんきとされる豚肉ぶたにくしょくとはちがい、鶏肉とりにく禁忌きんきとする宗教しゅうきょうがほとんど存在そんざいしない[28]肉食にくしょく全体ぜんたいきんじる宗派しゅうはのぞく)ため、世界中せかいじゅうのどの場所ばしょにも需要じゅよう存在そんざいして地域ちいきてきかたよりがすくないことなどがげられる。

食肉しょくにく生産せいさん先進せんしんこくにおいては需要じゅようなやみから生産せいさんりょうよこばいあるいは減少げんしょう傾向けいこうにあるが、発展はってん途上とじょうこくにおいては経済けいざい成長せいちょうと、それにともな生活せいかつ水準すいじゅん向上こうじょうによって食肉しょくにく消費しょうひきゅう拡大かくだいしている。そのため食肉しょくにく生産せいさん急増きゅうぞうつづけており、上記じょうき食肉しょくにく生産せいさん世界せかいてき拡大かくだい発展はってん途上とじょうこくにおける生産せいさんりょう増大ぞうだいをその主因しゅいんとしている。

FAOの2023ねんのレポートの分析ぶんせきによると食肉しょくにく需要じゅようは2040ねんごろまでは高中たかなか所得しょとくこく牽引けんいん増加ぞうかし、その2075ねんごろまではてい所得しょとくこく牽引けんいん増加ぞうかすると予想よそうされている。また、その21世紀せいき後半こうはんでは需要じゅよう減少げんしょうがよそうされ、資源しげん環境かんきょう問題もんだいから減少げんしょう時期じきさらはやかる可能かのうせいもある[29]

消費しょうひりょう[編集へんしゅう]

消費しょうひ統計とうけい[編集へんしゅう]

一人ひとりあたりの年間ねんかん食肉しょくにく消費しょうひりょう(2003ねん)[30]
順位じゅんい くに 一人ひとりたりの
消費しょうひりょう (kg)
1 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく 123
2 スペインの旗 スペイン 121
3 オーストラリアの旗 オーストラリア 118
4  オーストリア 112
5  デンマーク 111
6 ニュージーランドの旗 ニュージーランド 109
7 キプロスの旗 キプロス 108
8 アイルランドの旗 アイルランド 102
9 カナダの旗 カナダ 98
10 フランスの旗 フランス 98

一人ひとりたり食肉しょくにく消費しょうひおおくににはきたアメリカ西にしヨーロッパならびにオセアニア先進せんしんこくつらねている。これは所得しょとく水準すいじゅんたかにくをふんだんにべることができる経済けいざいてき条件じょうけんと、肉食にくしょくこのしょく文化ぶんか遺伝いでんてき胃腸いちょう能力のうりょくなどの要因よういんがある。こうした国々くにぐににおいては食肉しょくにく消費しょうひりょうおおいものの、一人ひとりたりの消費しょうひりょうはほぼ上限じょうげんたっしているため消費しょうひりょう頭打あたまうちとなっている。一方いっぽう新興しんこうこくにおいては一人ひとりたり食肉しょくにく消費しょうひりょう先進せんしんこくくらべてすくないが、経済けいざいてき成長せいちょうわせ食肉しょくにく消費しょうひりょう急増きゅうぞうする傾向けいこうにある。

日本にっぽん食肉しょくにく消費しょうひは2013ねんには一人ひとりたり30kg[31]であり、先進せんしんこくから比較ひかくして4ぶんの1から3ぶんの1程度ていど消費しょうひりょうしかなく、ぐんいてひくいものとなっている(さらに砂糖さとう果物くだものなどの植物しょくぶつせいだかエネルギー食材しょくざい消費しょうひ日本にっぽんぐんいてひくい)。また、この食肉しょくにく消費しょうひ内訳うちわけは、日本人にっぽんじんいちにんたりで鶏肉とりにく12kg、豚肉ぶたにく12kg、牛肉ぎゅうにく6kgとなっている[31]

宗教しゅうきょうけん文化ぶんかけんによる消費しょうひりょう生産せいさんりょうかたよ[編集へんしゅう]

食肉しょくにくとは食用しょくようにする動物どうぶつにくのことをすが、世界せかい各地かくちにおいてそれぞれの地域ちいきはぐくまれてきた文化ぶんかてき伝統でんとうがある。ある地域ちいき珍重ちんちょうされる食肉しょくにく地域ちいきにおいてはまったべられず、食品しょくひんとしてすらあつかわれないといったことはめずらしいことではない。世界せかいもっと一般いっぱんてき食肉しょくにくである牛肉ぎゅうにく豚肉ぶたにく鶏肉とりにくですら、そういった地域ちいき存在そんざいする。こういった差異さいなかもっと顕著けんちょなものは、宗教しゅうきょうてきタブーによる制限せいげんである。たとえば牛肉ぎゅうにく世界せかいのかなりの地域ちいきにおいてもっとこのまれるにくであるが、インドにおいてはヒンドゥーきょううしひじりじゅうとしているためまったべないひとおおいばかりでなく、牛肉ぎゅうにく生産せいさん流通りゅうつう法的ほうてき規制きせい暴力ぼうりょくてき手段しゅだん阻止そししようとするうごきすらある[32]一方いっぽう豚肉ぶたにくイスラム教いすらむきょうでは不浄ふじょうものとしてきらわれる存在そんざいであるためイスラームけんでは食肉しょくにくとしてあつかわない。

またある地域ちいきで、特定とくてい種類しゅるい食肉しょくにくとくこのまれ大量たいりょう生産せいさんされることもある。シチメンチョウ世界せかい5生産せいさんりょうのある食肉しょくにくであるが、生産せいさんおよ消費しょうひ原産地げんさんちでもあるきたアメリカ、とくアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく片寄かたよっており、2010年度ねんどそう生産せいさんりょうの48%がアメリカいちこく生産せいさんされた[25]ひつじにくはどの地域ちいきでもそれほど消費しょうひりょうおおにくではないが、例外れいがいてきにオセアニア、とくニュージーランドにおいては突出とっしゅつして消費しょうひりょうおおく、うしぶたにわとり三種さんしゅとそれほど遜色そんしょくない消費しょうひりょうとなっている。オーストラリアにおいてもニュージーランドほどではないものの、やはりひつじにく消費しょうひ他国たこくくらべておお傾向けいこうにある[33]中国人ちゅうごくじんのなかの多数たすうかん民族みんぞく)は基本きほんてきに(イスラームやヒンドゥーでもなく)宗教しゅうきょうてき制約せいやくく、豚肉ぶたにくこのんでべ、人口じんこうおおいので豚肉ぶたにく世界せかい消費しょうひりょうげている。

明治めいじ以降いこう日本にっぽんだけに焦点しょうてんをあてた場合ばあいでも、東日本ひがしにっぽんでは豚肉ぶたにく消費しょうひりょうおおく、西日本にしにほんでは牛肉ぎゅうにく消費しょうひりょうおおいとされる。ただし西日本にしにほんでも、九州きゅうしゅう沖縄おきなわでは豚肉ぶたにくほう消費しょうひりょうおお[34]

代用だいよう[編集へんしゅう]

植物しょくぶつにく[編集へんしゅう]

鳥獣ちょうじゅう使つかわず、まめるいなどから食肉しょくにくにく加工かこうひんせたあじわいをたせた「植物しょくぶつにく」が開発かいはつ販売はんばいされている[35]将来しょうらい予測よそくされる食肉しょくにく不足ふそく健康けんこう志向しこう菜食さいしょく主義しゅぎからとり獣肉じゅうにくける消費しょうひしゃけの需要じゅよう見込みこんでいる[36]

こうした現代げんだい技術ぎじゅつ開発かいはつされた加工かこう食品しょくひんだけでなく、植物しょくぶつせい食材しょくざいからにくせた料理りょうりつく技術ぎじゅつは、日本にっぽん精進しょうじん料理りょうり中華ちゅうかけんもとしょく台湾たいわんもとしょくなど)に伝承でんしょうされている[37]

培養ばいようにく[編集へんしゅう]

動物どうぶつ殺傷さっしょうせず食肉しょくにくとなる部位ぶい細胞さいぼう組織そしき培養ばいようすることで、工業こうぎょうてき生産せいさんする培養ばいようにく研究けんきゅうおこなわれている。しかし、大量たいりょう生産せいさん技術ぎじゅつ確立かくりつしていないこと、生産せいさんコストがたかいなどの理由りゆうから一般いっぱんてき普及ふきゅうはしていない。

マイコプロテイン[編集へんしゅう]

フザリウムぞくきん代謝たいしゃによりアンモニア空気くうき微量びりょうミネラルからつくられたタンパク質たんぱくしつ[38]

健康けんこう[編集へんしゅう]

食肉しょくにく摂取せっしゅがん増加ぞうかにつながる可能かのうせいがあるが[39]食事しょくじちゅう少量しょうりょう炭水化物たんすいかぶつ動物どうぶつせいタンパク質たんぱくしつ変換へんかんすることにより、認知にんち機能きのう保護ほごすることに関連かんれんしている。しかし、動物どうぶつせいタンパク質たんぱくしつよりも植物しょくぶつせいタンパク質たんぱくしつ変換へんかんするほう効果こうかてきであり[40]食事しょくじちゅう動物どうぶつせいタンパク質たんぱくしつから植物しょくぶつせいタンパク質たんぱくしつへのわずかな3%の変換へんかんでさえ、よりなが寿命じゅみょう関連かんれんしている[41]豚肉ぶたにく牛肉ぎゅうにくよりも魚介ぎょかいるい鶏肉とりにくほう健康けんこうてきだが、あぶきなどにくあぶ調理ちょうりほうは、たとえ魚介ぎょかいるい鶏肉とりにくであってもからだ非常ひじょうわるいので、けるべきとのことである[42][43][44]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ USDA yield gradeとUSDA quality gradeがある[14]
  2. ^ 日本にっぽん食肉しょくにく格付かくづけ協会きょうかい により規格きかくおよび運用うんようされている。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]