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酸味さんみ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
梅干うめぼしをると、その酸味さんみ想像そうぞうするだけで唾液だえきあふれてくる。

酸味さんみ(さんみ)とは、味覚みかくのうちのひとつで、一般いっぱんに「すっぱい」と形容けいようされるものをす。

代表だいひょうてき酸味さんみとしては梅干うめぼしのすっぱさやヨーグルトのすっぱさがある。レモン果汁かじゅう食酢しょくずクエン酸くえんさん乳酸にゅうさんなどには、酸味さんみかんじさせるはたらきがある。酸味さんみかんじさせるための食品しょくひん添加てんかぶつを「酸味さんみりょう」などと呼称こしょうする。

酸味さんみ食品しょくひん

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代表だいひょうてき酸味さんみとしては梅干うめぼしのすっぱさやヨーグルトのすっぱさがある。レモン果汁かじゅう食酢しょくずクエン酸くえんさん乳酸にゅうさんなどには、酸味さんみかんじさせるはたらきがある。酸味さんみかんじさせるための食品しょくひん添加てんかぶつを「酸味さんみりょう」などと呼称こしょうする。

酸味さんみ物質ぶっしつ

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酸味さんみかんじさせる物質ぶっしつさんだけであるとわれている[1]さん物質ぶっしつ種類しゅるいによって、酸味さんみつよさだけではなくあじわい(「おだやか」「爽快そうかい」「刺激しげきてき[2]ひとし)もことなる。食品しょくひん種類しゅるいによって「う」さん・「わない」さんことなるが、この嗜好しこうしょく経験けいけんによる影響えいきょうおおきい[3]

以外いがいによる酸味さんみへの影響えいきょう

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甘味あまみ物質ぶっしつくわえたら酸味さんみよわまる[4]食塩しょくえん少量しょうりょうくわえると酸味さんみ強調きょうちょうされるが、多量たりょう食塩しょくえんだと塩辛しおからさが[5]、などの報告ほうこくれいがある。 ミラクルフルーツは、すっぱい食物しょくもつ甘味あまみくわえる[1]:(64)10

呼称こしょう表現ひょうげん

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英語えいごのワイン用語ようご酸味さんみさんあじをあらわす言葉ことばは"tartness"、"sourness"、"acidic taste"など複数ふくすうある。

受容じゅよう機構きこう

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あじ甘味あまみ塩味しおあじ苦味にがみ酸味さんみ旨味うまみ、の5基本きほんあじ大別たいべつされ、さらにこれらはそれぞれことなるあじ細胞さいぼう受容じゅようされる。たとえば甘味あまみ受容じゅようたいはT1R2/T1R3、旨味うまみ受容じゅようたいはT1R1T1R3、苦味にがみ受容じゅようたいヒトでは25種類しゅるいあるT2RとばれるGタンパク質たんぱくしつ共役きょうやくがた受容じゅようたいにない、IIがた細胞さいぼう発現はつげんする[6]

酸味さんみかんしてもその受容じゅよう機構きこう解明かいめいされつつあり、IIIがた細胞さいぼうさん反応はんのう (生理学せいりがく)するため酸味さんみ受容じゅよう細胞さいぼうかんがえられる。IIIがた細胞さいぼうにはイオンチャネルがた受容じゅようたいPKD2L1が発現はつげんし、PKD2L1発現はつげん細胞さいぼう特異とくいてきジフテリア毒素どくそにより死滅しめつさせたマウスでの実験じっけんでは、酸味さんみ刺激しげきたいするあじ神経しんけい応答おうとうがなくなったことなどから、PKD2L1発現はつげん細胞さいぼう酸味さんみ受容じゅようたいであることが判明はんめいした。PKD2L1は、葉状ようじょう乳頭にゅうとうゆうかく乳頭にゅうとうでPKD1L3分子ぶんしきょう発現はつげんする。この2つは相互そうご作用さようによりあじ細胞さいぼう先端せんたん局在きょくざいする。また、りょう分子ぶんしヘテロマーPKD1L3/PKD2L1がさん応答おうとうせいつことも培養ばいよう細胞さいぼうでの実験じっけん判明はんめいしている。しかし、現状げんじょうでは酸味さんみ受容じゅよう機構きこう全体ぜんたいぞう解明かいめいされているわけではなく、酸味さんみ受容じゅようたい機能きのうにな分子ぶんしがPKD2L1以外いがい存在そんざいすることも十分じゅうぶんあり[6]

酸味さんみ物質ぶっしつがなくなると反応はんのうする機構きこうもある[7]

定量ていりょう

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心理しんりてき酸味さんみつよさを数字すうじであらわす(定量ていりょうする)官能かんのう評価ひょうかはたびたびこころみられている。評価ひょうか方法ほうほう単位たんい法定ほうてい規格きかくはない。

酸味さんみ物理ぶつりりょうとの対応たいおう

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酸性さんせいのものがすっぱい[1]:59。そのため、酸性さんせいつよい(水素すいそイオン濃度のうどたかい、つまりpHがひくい)ほど酸味さんみつよいとおもわれがちだが、実際じっさいにはpHの大小だいしょう酸味さんみつよさはかならずしも対応たいおうしない[8]個々ここさん物質ぶっしつかぎってみると、さん物質ぶっしつ濃度のうど(通称つうしょう酸度さんど」あるいは「しずくてい酸度さんど」)のほうが酸味さんみ関連かんれんつよ[9]

マグニチュード推定すいていほうという官能かんのう評価ひょうか手法しゅほうでは、被験者ひけんしゃ複数ふくすう種類しゅるい濃度のうどさん溶液ようえき味見あじみさせて「AはBのなんばい酸味さんみかんじるか」の数値すうち記述きじゅつさせる。この数値すうち計算けいさん処理しょりした結果けっかられた酸味さんみSとさん濃度のうどCとのあいだは、 というべきじょう関係かんけい近似きんじできたとの報告ほうこくがある[10]測定そくていれい濃度のうどCの単位たんいがmol/Lの場合ばあい):

乳酸にゅうさん n=0.84, k=165.2[10]:372 T2
酒石酸しゅせきさん n=0.82, k=274.0[10]:372 T2
クエン酸くえんさん(水物みずもの) n=0.72, k=201.0[10]:372 T2
イタコンさん n=1.03, k=706.0[10]:372 T2
実験じっけんした24種類しゅるいさん平均へいきん n=0.85[10]:372 T2

べき指数しすうn意味いみは、実際じっさい濃度のうど変化へんかたいして感覚かんかくてき酸味さんみがどの程度ていど変化へんかするか。n=1なら濃度のうど変化へんかおなじにかんじ、1未満みまんなら感覚かんかくてき変化へんかにぶい。たとえばn=0.85なら、濃度のうどCが10ばいになったのに感覚かんかくてき酸味さんみばいにしかかんじない、という意味いみさん種類しゅるいによってnことなるということは、ヒトの感覚かんかくけいさん種類しゅるいによって反応はんのうのしかたがことなるということである。

係数けいすうkのおおまかな意味いみは、種類しゅるいさん物質ぶっしつかりに1 mol/L溶液ようえき同士どうし比較ひかくした場合ばあいには、kおおきいさんほど酸味さんみつよいはず(ただし実際じっさいには1 mol/Lはくちにするにはこう濃度のうどすぎる)。1 mol/L以外いがい濃度のうどではこのような単純たんじゅん比較ひかくはできず、Sを計算けいさんする必要ひつようがある。

なお、一見いっけんすると化学かがくてきりょう酸味さんみつよさとの関係かんけいのようにえるグラフでも、実際じっさいには酸味さんみつよさではなくてたんべつ物質ぶっしつ濃度のうどとの関係かんけいをあらわしているだけのものがある(れい: [1]:(59)5 5,[11]:728 F2,[12]:66 2)。これらの調査ちょうさ結果けっかからは「濃度のうどなんばいになると酸味さんみなんばいつよかんじられるか」はわからないので注意ちゅうい

簡易かんい判定はんてい

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さん濃度のうどしずくてい酸度さんど)よりもpHのほうが測定そくてい容易よういなため、農業のうぎょう食品しょくひん工業こうぎょう分野ぶんやでは個々ここ品目ひんもく特有とくゆうのpHたい酸味さんみ相関そうかん分析ぶんせきして、品質ひんしつ判定はんていをpH測定そくていだけで代用だいようする研究けんきゅうがなされている(れい: 温州うんしゅうミカン[13])。pH以外いがい各種かくしゅ物理ぶつりりょうによる品質ひんしつ判定はんてい研究けんきゅうされている。

味覚みかくセンサ

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味覚みかく受容じゅようたい模倣もほうした複数ふくすう種類しゅるい味覚みかくセンサにより、pHやさん濃度のうどよりもじつ感覚かんかくちか数値すうちぐんられたとする報告ほうこくがある [14] [15]

さん物質ぶっしつ同士どうし酸味さんみつよさの比較ひかく

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酸味さんみ閾値 (threshold)とは、ぎりぎり酸味さんみかんじられるうすさ(濃度のうど)のことである。測定そくていむずかしく、報告ほうこくちがいがおおきい[11]。閾値pH[6]、閾値モル濃度のうど[11]、閾値規定きてい濃度のうど[16]、いずれもさん物質ぶっしつによってことなり、さん化学かがく構造こうぞうとの規則きそくせい単純たんじゅんではない[16]

また、閾値の大小だいしょうこう濃度のうどでの酸味さんみ強弱きょうじゃくかならずしも対応たいおうしない。つまり、さん物質ぶっしつAがさん物質ぶっしつBより閾値がひくいからといって、どの濃度のうどでもAの酸味さんみがBよりつよかんじるとはかぎらない[11]

相対そうたいてき使用しようりょう

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ぎりぎりのうすさ(閾値)ではなくて、もっと濃度のうど("suprathreshold"[11]、「閾上でのていあじりょく」)でさん物質ぶっしつ同士どうし酸味さんみつよさを比較ひかくしたを"relative sourness"(相対そうたいてき酸味さんみというような意味いみ)という。調しらべたいさん物質ぶっしつAの濃度のうどx水溶液すいようえきと、クエン酸くえんさん濃度のうどy水溶液すいようえきのどちらの酸味さんみつよいかを味見あじみ比較ひかくさせる。おな酸味さんみになるはずのりょう補間ほかんしたを「クエン酸くえんさん比較ひかくしたさん物質ぶっしつAの相対そうたいてき使用しようりょうである」という[11][12]

複数ふくすう種類しゅるいさん混合こんごうしたときの酸味さんみ比較ひかく実験じっけんもなされている[12]:67 T8

なお、これらの調査ちょうさ結果けっかからは「濃度のうどなんばいになると酸味さんみなんばいつよかんじられるか」はわからない。

酸味さんみ

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相対そうたいてき使用しようりょう逆数ぎゃくすう酸味さんみぶことがある[17]。「酸味さんみ」とはしょうしても酸味さんみつよさをあらわす指標しひょうではなくて、酸味さんみ物質ぶっしつ同士どうし使用しようりょう比較ひかくでしかない(「クエン酸くえんさん100としたときのそのさん酸味さんみつよさ」ではない)。

そのさん濃度のうどを100としたとき、クエン酸くえんさん濃度のうどいくらとおな酸味さんみつよさか
出典しゅってん 古川ふるかわ1969 [12]:67 7ひょう7 から換算かんさん 古川ふるかわ1969 [12]:67 7ひょう7 から無水むすいクエン酸くえんさん相当そうとう修正しゅうせいして換算かんさん Pangborn1963 [11]:728 T2 から換算かんさん 古川ふるかわ1969 (しょう曾戸1967から算出さんしゅつ) [12]:67 7ひょう9換算かんさん
クエン酸くえんさん 100 (いちみず和物あえもの) 100 (水物みずもの) 100 (水物みずもの)
酒石酸しゅせきさん 141-147 129-135 111-129 120-130
フマルさん 180-185 164-169 - 149-179
リンゴさん 127-138 116-126 - 120-130
コハクさん 112-116 103-106 - -
乳酸にゅうさん 91-96 83-88 111-125 111-120
アスコルビンさん 46-48 42-44 - 40-50
酢酸さくさん 116-140 106-128 118-129 100
グルコンさん 29-35 27-32 - 50

出典しゅってん

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  1. ^ a b c d 栗原くりはら, 堅三けんぞう味覚みかく分子ぶんし生理学せいりがく」(pdf)『生物せいぶつ物理ぶつりだい11かんだい2ごう、1971ねん、55-66ぺーじdoi:10.2142/biophys.11.55 
  2. ^ 前田まえだ, 清一せいいち中尾なかお, しゅん各種かくしゅ酸類さんるい酸味さんみについて (だい1ほう) - 味覚みかく試験しけんによる閾値の測定そくてい」『家政学かせいがく雑誌ざっしだい14かんだい3ごう日本にっぽん家政かせい学会がっかい、1963ねん、149-154ぺーじdoi:10.11428/jhej1951.14.149NAID 130003867894 
    • だい1ほう」とあるが、だい2ほう存在そんざいしない。
  3. ^ やま, 賢二けんじ住田すみた, 初美はつみ岡本おかもと, 洋子ようこ「グルコンさん含有がんゆう調理ちょうりひん嗜好しこうせいおよびこう濃度のうどグルコンさん発酵はっこうえき調製ちょうせい」『日本にっぽん食生活しょくせいかつ学会がっかいだい22かんだい3ごう日本にっぽん食生活しょくせいかつ学会がっかい、2011ねん、241-249ぺーじdoi:10.2740/jisdh.22.241NAID 130004493861 
  4. ^ 浜島はまじま, 教子きょうこあじ相互そうご関係かんけいについて (だい4ほう) - 甘味あまみ酸味さんみ関係かんけい」(pdf)『家政学かせいがく雑誌ざっしだい28かんだい4ごう日本にっぽん家政かせい学会がっかい、1977ねん、282-286ぺーじdoi:10.11428/jhej1951.28.282 
  5. ^ 浜島はまじま, 教子きょうこあじ相互そうご関係かんけいについて (だい2ほう) - しおからあじ酸味さんみ関係かんけい」(pdf)『家政学かせいがく雑誌ざっしだい27かんだい4ごう日本にっぽん家政かせい学会がっかい、1976ねん、255-261ぺーじdoi:10.11428/jhej1951.27.255 
  6. ^ a b c 石井いしいしょう株式会社かぶしきがいしゃミツカングループ本社ほんしゃ中央ちゅうおう研究所けんきゅうじょ研究けんきゅういん)「バイオミディア - 酸味さんみかんじる仕組しく」(pdf)『生物せいぶつこう学会がっかいだい90かんだい5ごう日本にっぽん生物せいぶつこう学会がっかい、2012ねん、255ぺーじ  まきごう目次もくじ
  7. ^ 稲田いなだ, ひとし (2009ねん6がつ6にち). “(プレスリリース) レモンが唾液だえきでジワっと「っぱい!」の不思議ふしぎ解明かいめい酸味さんみ唾液だえきの"した"奇妙きみょう関係かんけい”. 生理学せいりがく研究所けんきゅうじょ. 2020ねん8がつ12にち閲覧えつらん
  8. ^ Harvey, R. B. (4 1920). “The relation between the total acidity, the concentration of the hydrogen ion, and the taste of acid solutions” (英語えいご) (pdf). 米国べいこく学会がっかい(Journal of the American Chemical Society) 42 (4): 712-714. doi:10.1021/ja01449a005.  (抄録しょうろくよりしょうやく: 数種類すうしゅるい果実かじつ実験じっけんした結果けっか品種ひんしゅごとに酸味さんみ強弱きょうじゃくがあるにもかかわらず、どの品種ひんしゅもpHは大差たいさなかった。)
  9. ^ Lewis, Douglas R. (1948). “Psychological Scales of Taste” (英語えいご). en:The Journal of Psychology - Interdisciplinary and Applied (Taylor & Francis) 26 (2): 437-446. doi:10.1080/00223980.1948.9917417. 
  10. ^ a b c d e f Moskowitz, Howard R. (1971-05-01). “Ratio scales of acid sourness” (英語えいご) (pdf). Perception & Psychophysics (Psychonomic Society (心理しんり科学かがく協会きょうかい)) 9. doi:10.3758/BF03212670. https://link.springer.com/content/pdf/10.3758/BF03212670.pdf. 
    • さん濃度のうど官能かんのう評価ひょうか("magnitude of relative sourness"(マグニチュード推定すいていほう), "apparent sourness")を対応付たいおうづけた。
    • 当時とうじ著者ちょしゃおよび被験者ひけんしゃ所属しょぞくアメリカ陸軍りくぐん
    • 調査ちょうさしたさんは24種類しゅるい有機ゆうきさん酢酸さくさん調査ちょうさふくまれていない。
    • Table 2:glutaric acid(グルタルさん)およびphytic acid(フィチンさん)はmolar interceptとpercentage interceptでは計算けいさん結果けっかいちけたちがう(矛盾むじゅん)。
  11. ^ a b c d e f g Pangborn, Rose Marie (1963). “Relative Taste Intensities of Selected Sugars and Organic Acids” (英語えいご). en:Journal of Food Science (Institute of Food Technologists) 28 (6). doi:10.1111/j.1365-2621.1963.tb01680.x. 
    • クエン酸くえんさん水物みずもの(分子ぶんしりょう192.1)を使用しよう
  12. ^ a b c d e f 古川ふるかわ, 秀子ひでこむね, 初美はつみ前田まえだ, 清一せいいち二宮にのみや, 恒彦つねひこ有機ゆうきさんていあじについて - (だい1ほう)しょく添有さん9種類しゅるいのP.S.E.測定そくてい」(pdf)『日本にっぽん食品しょくひん工業こうぎょう学会がっかいだい16かんだい2ごう日本にっぽん食品しょくひん化学かがくこう学会がっかい、1969ねん、63-68ぺーじdoi:10.3136/nskkk1962.16.63NAID 130003966462 
    • だい1ほう」とあるが、だい2ほう存在そんざいしない。
    • 酸味さんみ」というかたり使つかっておらず、「(主観しゅかんてき等価とうか(point of subjective equality (P.S.E.))による)酸味さんみのつよさ」といういいかたをしている。
    • 使用しようしたクエン酸くえんさん水物みずものみず和物あえもの記載きさいだが分子ぶんしりょう210としており、いちみず和物あえもの(分子ぶんしりょう210.1)と一致いっちする(クエン酸くえんさん水物みずもの分子ぶんしりょう192.1のため不一致ふいっち)。しかしだい7ひょうで(Pangborn 1963)の無水むすいクエン酸くえんさん基準きじゅんと、あやまって1:1で対比たいひさせてしまっている。無水むすいクエン酸くえんさん基準きじゅん比較ひかくするにはほん研究けんきゅうを210.1/192.1ばいする必要ひつようがある。
    • だい7ひょうで(Pangborn 1963)からすう値幅ねはばとして引用いんようしているが、もと論文ろんぶん最大さいだいはもっとおおきい項目こうもくもあるため誤解ごかいのもとである。
  13. ^ 飯野いいの, 久栄ひさえしょう曾戸, 和夫かずお温州うんしゅうミカンの食味しょくみ評価ひょうか(だい3ほう) - 嗜好しこうならびに抜取ぬきと検査けんさほう統計とうけいてき考察こうさつ」(pdf)『園芸えんげい学会がっかい雑誌ざっしだい46かんだい4ごう園芸えんげい学会がっかい、1978ねん、548-554ぺーじdoi:10.2503/jjshs.46.548 
  14. ^ 都甲とこう, きよし特集とくしゅう:あじにおいのセンシング 2.味覚みかくセンサのしん展開てんかい」『電気でんき化学かがくおよ工業こうぎょう物理ぶつり化学かがくだい62かんだい3ごう電気でんき学会がっかい、1994ねん、201-20 6、doi:10.5796/electrochemistry.62.201NAID 130007707418  (8chセンサの応答おうとうれい。p204:「あじではたパターンをしめす」。p203:「抑制よくせい効果こうか相乗そうじょう効果こうかなどを再現さいげんできた」。酸味さんみつよさの応答おうとう特性とくせい記載きさい。)
  15. ^ 都甲とこう, きよしあじとにおいを数値すうちするセンサの開発かいはつ」(pdf)『日本にっぽん醸造じょうぞう協会きょうかいだい111かんだい2ごう日本にっぽん醸造じょうぞう協会きょうかい、2016ねん、86-94ぺーじdoi:10.6013/jbrewsocjapan.111.86  (p90:味覚みかくセンサの閾値はヒトの閾値とちかい。p90:濃度のうど応答おうとう特性とくせい対数たいすう領域りょういきがある。)
  16. ^ a b 多田ただ, ひろみ、小林こばやし, のぼり岡本おかもと, すすむ有機ゆうきさん化学かがく構造こうぞう酸味さんみ閾値との関係かんけいについて」『栄養えいよう食糧しょくりょうだい25かんだい2ごう日本にっぽん栄養えいよう食糧しょくりょう学会がっかい、1972ねん、83-88ぺーじdoi:10.4327/jsnfs1949.25.83 
  17. ^ 永井ながい, あきらグルコンおよびその塩類えんるい特徴とくちょう機能きのうについて」『ミツバチ科学かがくだい22かんだい4ごう玉川大学たまがわだいがくミツバチ科学かがく研究所けんきゅうじょ、2001ねん12月30にち、171-174ぺーじNAID 1200068686792020ねん8がつ17にち閲覧えつらん , hdl:11078/856
    • p172 ひょう2「グルコンさん各種かくしゅ有機ゆうきさんていあじ比較ひかく(古川ふるかわら,1969)」とある。しかし(古川ふるかわ 1969)の数値すうちから逆数ぎゃくすう換算かんさんしている。ほんひょうにある酸味さんみ記述きじゅつは(古川ふるかわ 1969)にはい。