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加熱かねつ調理ちょうり

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

加熱かねつ調理ちょうり(かねつちょうり)とは、食材しょくざいねつくわえる調理ちょうりほう全般ぜんぱんのことで、いためるふかなどの総称そうしょうである。

概要がいよう

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食物しょくもつは、ねつくわえることによって繊維せんいやわらかくなったり、たんぱくしつ変化へんかする・脂肪しぼうけるなどの状態じょうたい変化へんかこす。またねっすることで食材しょくざいから揮発きはつせいたか液体えきたい蒸発じょうはつすることで不揮発ふきはつせい部分ぶぶんのこるなどする。このほかねっかたによっては様々さまざま調味ちょうみりょうませたり、または風味ふうみ決定けっていする成分せいぶんかししたりする。

このほか寄生虫きせいちゅうほとん死滅しめつするほか細菌さいきんねつくわえることでかつ殺菌さっきん)したり、毒性どくせいのある成分せいぶんでもねつよわいものを加熱かねつによって分解ぶんかいないし化合かごうさせて無毒むどくさせるなど、せいのままでは食用しょくようてきさない食材しょくざいべることができるように加工かこうする場合ばあいもある。

反面はんめん一部いちぶビタミンるい水溶すいようせいビタミン)など加熱かねつによってうしなわれる栄養素えいようそもあり、すべてにおいて加熱かねつ調理ちょうり重視じゅうしされるわけではない。エスキモーのように加熱かねつ調理ちょうり貴重きちょう栄養素えいようそうしなわれるのを回避かいひするため、えてなまべることを選択せんたくした民族みんぞくもいるほか、日本人にっぽんじんのように風味ふうみもとめて刺身さしみ寿司すし(またはたまごかけごめし)のように生食なましょくにこだわった民族みんぞくもいる。

加熱かねつ調理ちょうりかつ

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加熱かねつにより細菌さいきん本体ほんたいかつできるものの、芽胞がほう細菌さいきん由来ゆらい生産せいさんぶつ無毒むどくされない場合ばあいもある。たとえば食中毒しょくちゅうどくのうち、病原びょうげんせい大腸菌だいちょうきんなどによる感染かんせんによって食中毒しょくちゅうどくこす種類しゅるいのもの(感染かんせんがた食中毒しょくちゅうどく)のがい加熱かねつ調理ちょうりによって予防よぼうされるが、ボツリヌスきんなどによる毒素どくそかた食中毒しょくちゅうどくでは加熱かねつ調理ちょうりによっても毒素どくそのこ食中毒しょくちゅうどくこす。芽胞がほう通常つうじょう調理ちょうりさい加熱かねつ条件じょうけんではかつ出来できず、食中毒しょくちゅうどくこす。

またプリオンによる感染かんせんしょう (BSE) では、異常いじょうプリオン蛋白たんぱくふく食肉しょくにくたりいたり1気圧きあつしたりする程度ていどではプリオンの状態じょうたい変化へんかしないため、通常つうじょう食肉しょくにく調理ちょうりほうでは影響えいきょうけるとかんがえられている(→BSE問題もんだい)。なお異常いじょうプリオン蛋白たんぱくかつする方法ほうほうとしてはオートクレーブこうあつ滅菌めっきん処理しょりみのあつかいをすることがしめされている[1]。これは一般いっぱんうところの加熱かねつ調理ちょうりとはまったべつあつかいであり、たとえ一般いっぱん圧力あつりょくなべもちいた調理ちょうり(およそ2気圧きあつ、120℃)でも充分じゅうぶんとはいえない。

脚注きゃくちゅう

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関連かんれん項目こうもく

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  • 焜炉こんろ(コンロ・調理ちょうりよう熱源ねつげん
  • かまど(かまど・調理ちょうりよう熱源ねつげん