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アンコウ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
アンコウ
ニシアンコウ(アングラー)
分類ぶんるい
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
うえつな : さかなじょうつな Pisciformes
つな : 硬骨魚こうこつぎょつな Osteichthyes
: アンコウ Lophiiformes
: アンコウ Lophiidae
学名がくめい
Lophiidae
Rafinesque, 1810
英名えいめい
Monkfish
Goosefish
ぞく

4ぞく25しゅ

本文ほんぶん参照さんしょう
きた「キアンコウ」はアクアワールド・茨城いばらきけん大洗おおあらい水族館すいぞくかん深海しんかいうみゾーン」などでこと出来できる。

アンコウ鮟鱇あんこう[1]はなほぞぎょ)とは、だい1には、アンコウなかの、アンコウ分類ぶんるいされるさかな日本語にほんごにおける総称そうしょうである。しかし、アンコウ全体ぜんたいをもす。また、アンコウなかでもとく食用しょくようとするものだけを場合ばあいもある[ちゅう 1]。※ほんこうは、古来こらい日本語にほんごでいう「あんこう」と、分類ぶんるいじょうの「アンコウ」について解説かいせつする。

「アンコウ」と結果けっかてき同義どうぎえる英語えいごとしては goosefishmonkfish があり、日本語にほんご「アンコウ」のだい1とも同義どうぎえる。英語えいごには anglerfish というかたりもあるが、こちらはよりひろく「アンコウ」および日本語にほんごさい広義こうぎの「アンコウ」と同義どうぎえる。

分類ぶんるい

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アンコウクツアンコウ
分類ぶんるい
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : じょうひれつな Actinopterygii
: アンコウ Lophiiformes
: アンコウ Lophiidae
ぞく : アンコウぞく Lophiomus
T. N. Gill, 1883
たね : アンコウクツアンコウ
L. setigerus
学名がくめい
Lophiomus setigerus
Vahl, 1797
和名わみょう
アンコウクツアンコウ
英名えいめい
Blackmouth angler

アンコウるいはタラるいきんえんにあたる[2]。アンコウは16300しゅほどであるが漁業ぎょぎょう資源しげんとなるのはアンコウぞくするものだけである[3]。アンコウには25しゅほどがふくまれ、すべてが海水かいすいぎょで、そのほとんどが深海魚しんかいぎょである。以下いかおも食用しょくようにされるアンコウるい

キアンコウホンアンコウLophius litulon
メスはびれの根元ねもとまでの体長たいちょう 1.0mから1.5mほど。オスは50cm前後ぜんこう太平洋たいへいよう北西ほくせい日本にっぽん朝鮮半島ちょうせんはんとう東シナ海ひがししなかい)の水深すいしん500mほどまでの深海しんかい生息せいそく。なお、一般いっぱんにはキアンコウの別称べっしょうとして「アンコウ」あるいは「ホンアンコウ」とばれることがある[4]
アンコウクツアンコウLophiomus setigerus
全長ぜんちょう40cm前後ぜんこうインド洋いんどよう太平洋たいへいよう全域ぜんいき水深すいしん500mほどまでの深海しんかい生息せいそく。キアンコウの口中くちじゅうしろっぽいのにたいして、クツアンコウの口中くちじゅう黒地くろじ黄白こうはくしょく水玉みずたま模様もようという特徴とくちょうがある[4][5]

ヨーロッパでおもべられるアンコウはアングラー、きたアメリカでべられるアンコウは、アメリカンアングラーとばれ、いずれもキアンコウとおなキアンコウぞく ( Lophius ) にふくまれるしゅである。

アングラーニシアンコウLophius piscatorius
体長たいちょう2m、体重たいじゅう60kgちかくになる。大西洋たいせいよう東岸とうがん(バレンツうみ西南せいなんからジブラルタル海峡かいきょうまで)、地中海ちちゅうかい黒海こっかい水深すいしん1000mまでの深海しんかい分布ぶんぷ
アメリカンアングラーアメリカアンコウLophius americanus
全長ぜんちょう1.2m、体重たいじゅう20kg。大西洋たいせいよう西岸せいがん(カナダ、ケベックしゅうから米国べいこくフロリダしゅうまで)の水深すいしん100mまでの海底かいてい分布ぶんぷ

特徴とくちょう

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日本にっぽんでは、キアンコウ(ホンアンコウ)とアンコウ(クツアンコウ)がおも食用しょくようたねである。りょうたねべつぞく分類ぶんるいされているが、外見がいけんている。そのため、一般いっぱん市場いちばでは区別くべつされていない[4][5]外見がいけんてき特徴とくちょう頭部とうぶおおきくはばひろいこと。からだくら褐色かっしょくから黒色こくしょくで、やわらかくひらたい。

分布ぶんぷ

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北極ほっきょくかい太平洋たいへいようインド洋いんどよう大西おおにしひろし地中海ちちゅうかい生息せいそくする。

生態せいたい

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アンコウは水深すいしん30m-500mのすなどろじょう海底かいてい生息せいそくする[5]手足てあしのように変形へんけいしたヒレ海底かいてい移動いどうする。このことから、アンコウ魚類ぎょるい全体ぜんたいたいしてそこせい生活せいかつのイメージがたれているが、アンコウのうちチョウチンアンコウなどはふか海域かいいきの150m-2500mの中層ちゅうそういき生息せいそく[6]ハナオコゼのように表層ひょうそう分布ぶんぷするものもある[6]

なずらええさじょうたいという誘引ゆういん突起とっきによるがたえさほうをとるさかなである[5]肉食にくしょくせいで、くちおおきく、発達はったつしている。海底かいていひそんでさかなおそうのにてきするため、くちはややうえいている。あたまには2ほんアンテナじょう突起とっきがあり、ながほうにはかわがついている。アンコウはおよぎが下手へたなため、およぎの上手じょうずさかなまわしてもげられてしまう。そこで、海底かいていすなもぐり、その突起とっきかわ水面すいめんらし、これをエサだとおもってってきたさかなを、丸呑まるのみにして捕食ほしょくする。突起とっきかわ擬餌針ぎじばりのようなはたらきをする。

アンコウはおもしょうさかなプランクトン捕食ほしょくするが、たねによってはちいさなサメスルメイカカレイかにウニかいなどを捕食ほしょくするものもある。さらに、たまに水面すいめん海鳥うみどりおそうこともあり、べるために解体かいたいしたらなかカモメウミガラスペンギンなどがはいっていたという報告ほうこくもある。

体長たいちょうおおきなもので2mちかく、おもさも60kgちかたね(ニシアンコウ)もある。

アンコウ魚類ぎょるいには雌雄しゆうがある[7]。アンコウのメスはオスよりもはや成長せいちょうたいおおきく寿命じゅみょうなが[8]。チョウチンアンコウぞくするチョウチンアンコウではメスの体長たいちょうが60cm程度ていどなのにたいしてオスの体長たいちょうは4cmにたない。ただ、アンコウぞくするアンコウは雌雄しゆうともにおおきくなる[6]東シナ海ひがししなかいのキアンコウのオスは8さいにもなると全長ぜんちょう55cm・体重たいじゅう2kgにもたっする[8])。また、アンコウのうちヒレナガチョウチンアンコウ、ミツクリエナガチョウチンアンコウ、オニアンコウなど一部いちぶではオスがメスに寄生きせいする習性しゅうせい[6]。なおキアンコウなどアンコウぞくするたねはそのような習性しゅうせいられない[9][6](ちなみにチョウチンアンコウぞくするチョウチンアンコウもメスに寄生きせいしない[6])。また産卵さんらん時期じきなどにオスのキアンコウがメスに捕食ほしょくされるケースがある。

名古屋なごやこう水族館すいぞくかんでキアンコウの産卵さんらんシーン撮影さつえい成功せいこうしている[10]

語源ごげん

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「あんこう」の語源ごげんについては「あんぐり」のかたり由来ゆらいするとのせつや「あかぎょ」の意味いみであるとするせつなど諸説しょせつある[11]岩穴いわあなにじっとしている様子ようすを「安居あんきょ」としょうしたとも、「あご」「暗愚あんぐ」が転訛てんかしたなどとともわれる。ただ、『大和やまと本草ほんぞう』に「くにぞく鮟鱇あんこうしょう未見みけん出處しゅっしょおそれため妄称」とあり、江戸えど時代じだいより不明ふめいである。

漢字かんじ表記ひょうきはそのおとに「安康あんこう」のそれぞれの魚偏うおへんけた(鮟・あんこう)をてたものである[11]。「鮟」はふる中国ちゅうごくナマズ意味いみする「鰋」の異体いたい「𩷑[さかな(にち/おんな)]」の誤字ごじとしてられる。一方いっぽうの「あんこう」は日本にっぽん形声けいせいされた国字こくじとされている[12]漢語かんごでは「はなほぞぎょ」「綬魚」「琵琶びわぎょ」「老婆ろうばぎょ」などというが、現代げんだい中国ちゅうごくでは日本語にほんご輸入ゆにゅうし「鮟鱇あんこう」「鮟鱇あんこうぎょ」とぶ。

「あんこう」がはじめて文献ぶんけん登場とうじょうするのは室町むろまち時代ときよで、文明ぶんめい以前いぜん成立せいりつの『精進しょうじん魚類ぎょるい物語ものがたり』においてである。『精進しょうじん魚類ぎょるい物語ものがたり』は擬人ぎじんさせたさかなとりたたかわせる『平家ひらか物語ものがたり』のパロディーで、作中さくちゅうに「あむかうの彌太郎やたろう」が登場とうじょうする。

慶長けいちょう年間ねんかん成立せいりつの『にち葡辞しょ』に「Ancŏ l, angŏ」とあり、当時とうじ「あんこう」「あんごう」どちらのかた存在そんざいした。

文明ぶんめいほん節用せつようしゅう』に「ゆうあしぎょ心気しんき良薬りょうやく」、『にち葡辞しょ』にも「かわぎょ一種いっしゅで、あしのあるさかな」とあることから、当時とうじはサンショウウオを意味いみしたとするせつがある。現在げんざいでも兵庫ひょうごけん岡山おかやまけん一部いちぶオオサンショウウオを「あんこう」とぶ。さら房州ぼうしゅうべんでは「あんごう」はヒキガエル言葉ことばとしてのこっている。

利用りよう

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漁獲ぎょかく

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きもとともに市場いちばられるニシアンコウ/ノルウェーベルゲン魚市場うおいちばにて。

日本にっぽん場合ばあい、いくつかの産地さんちがあり、底曳網そこびきあみりょう延縄はえなわりょうとげもうりょうなどで漁獲ぎょかくされる。安定あんていして数多かずおおれる地域ちいきでないかぎり、流通りゅうつう産業さんぎょうせてだい消費しょうひおくすことのむずかしいさかなしゅではあり、地元じもとでの個人こじんてき消費しょうひまわされることもおおい。いま産地さんちとしてられる地域ちいきでも、かつては、商業しょうぎょうてき軽視けいしされていた、せざるをなかったケースがめずらしくない[13]れいとして、青森あおもりけん下北半島しもきたはんとう北部ほくぶにある風間浦かざまうらむらは、地元じもとさんキアンコウを21世紀せいきはいるまでは商業しょうぎょうてき十分じゅうぶんかせずにいた。西にしとなり大間だいままちブランドぎょだいあいだまぐろ」で成功せいこうしたみを手本てほんにしつつ、地元じもとさんアンコウをいちから見直みなおし、当時とうじ進捗しんちょくしていた流通りゅうつう革命かくめい冷凍れいとう冷蔵れいぞう技術ぎじゅつ輸送ゆそう技術ぎじゅつ目覚めざましい進歩しんぽ)をかぜにして、2010年代ねんだい前半ぜんはんブランド成功せいこうしている[13]後述こうじゅつ)。

茨城いばらきけんでは、とくに、ひたちなか那珂湊なかみなと漁港ぎょこうおよび、日立ひたち久慈くじはま漁港ぎょこう北茨城きたいばらき平潟ひらかたは、底曳網そこびきあみりょうさかんなため(大量たいりょうさかなしゅともこんされるため)、水揚みずありょうおおい。(※主語しゅご不明ふめい)アンコウの水揚みずありょうは、昭和しょうわ30年代ねんだい(1955-1964ねんちゅう)にはやく749トンという記録きろくのこっているが、2000年代ねんだいすうじゅうトン程度ていどである。アンコウの水揚みずありょうは、比較的ひかくてきみじか周期しゅうき局地きょくちてき増減ぞうげんがあり、2000年代ねんだい茨城いばらき県内けんない水揚みずありょう増加ぞうか傾向けいこうにある。また、2000年代ねんだいには日本にっぽん各地かくち漁獲ぎょかくされるようになり、2010年代ねんだいにおいては下関しものせき水揚みずありょう日本一にっぽんいちとされる。東日本ひがしにっぽんでは青森あおもりけん水揚みずありょう一番いちばんおおい。その青森あおもり県内けんないで2番目ばんめ水揚みずありょうほこ風間浦かざまうらむら[ちゅう 2]は、きたままの漁獲ぎょかく常時じょうじ可能かのうというまれ地域ちいき特性とくせいかし、2010ねん平成へいせい22ねん)に[13]ブランド「風間浦かざまうら鮟鱇あんこう」をげて市場いちば開拓かいたく成功せいこうした[15]延縄はえなわりょうとげもうりょうのいずれかで漁獲ぎょかくした良質りょうしつきたキアンコウをにし、最新さいしん保冷ほれい技術ぎじゅつたか鮮度せんどたもったまま全国ぜんこく出荷しゅっかするというものである[15][13]。なお、アンコウの地域ちいき団体だんたい商標しょうひょう登録とうろくはこれが史上しじょうはつであった[15](2014ねん登録とうろく)。風間浦かざまうらはアンコウをむらがい出荷しゅっかするだけでなく、12月~翌年よくねん3がつごろを「風間浦かざまうら鮟鱇あんこうまつり」として下風呂しもふろ温泉おんせんへのさそえきゃくにも活用かつようしている[16]

山口やまぐちけん下関しものせきこう下関しものせき)はアンコウ水揚みずありょうが628トン(2016ねん)と全国ぜんこく最多さいた(2島根しまねけん浜田はまだ浜田はまだこうで、175トン)。おも関西かんさい地方ちほう出荷しゅっかされ、地元じもとではフグほどにべる習慣しゅうかんはなかったが[17]、2003ねんに「下関しものせき漁港ぎょこう沖合おきあいそこびきもう漁業ぎょぎょうブランド協議きょうぎかい」を設立せつりつして、ブランドした。

下関しものせき風間浦かざまうらむら北茨城きたいばらき日立ひたち宮城みやぎけん加美かみまち山形やまがたけん鶴岡つるおか石川いしかわけん珠洲すずなどは2014ねん以降いこう全国ぜんこくあんこうサミット」をひらいている[18]

現代げんだい日本にっぽんにおけるアンコウりょうは、産卵さんらんえた7がつから8がつまでが禁漁きんぎょ期間きかんとなっている。基本きほんてきに、春先はるさき産卵さんらん時期じきになるときもちいさくなり、商品しょうひん価値かちうすれる。産卵さんらんのために栄養えいようたくわえたことできも肥大ひだいする11月から2がつ一番いちばん美味おいしい時期じきとされる。

食材しょくざい

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あんこう(きも、せい[19]
100 gあたりの栄養えいよう
エネルギー 1,862 kJ (445 kcal)
2.2 g
41.9 g
飽和ほうわ脂肪酸しぼうさん 8.23 g
一価いっか飽和ほうわ 18.44 g
あたい飽和ほうわ 8.47 g
10.0 g
ビタミン
ビタミンA相当そうとうりょう
(1038%)
8300 µg
チアミン (B1)
(12%)
0.14 mg
リボフラビン (B2)
(29%)
0.35 mg
ナイアシン (B3)
(10%)
1.5 mg
パントテンさん (B5)
(18%)
0.89 mg
ビタミンB6
(8%)
0.11 mg
葉酸ようさん (B9)
(22%)
88 µg
ビタミンB12
(1629%)
39.1 µg
ビタミンC
(1%)
1 mg
ビタミンD
(733%)
110.0 µg
ビタミンE
(92%)
13.8 mg
ミネラル
ナトリウム
(7%)
110 mg
カリウム
(5%)
220 mg
カルシウム
(1%)
6 mg
マグネシウム
(3%)
9 mg
リン
(20%)
140 mg
鉄分てつぶん
(9%)
1.2 mg
亜鉛あえん
(23%)
2.2 mg
どう
(50%)
1.00 mg
セレン
(286%)
200 µg
成分せいぶん
水分すいぶん 45.1 g
コレステロール 560 mg
ビオチン(B7 13.4 µg

ビタミンEはαあるふぁ─トコフェロールのみをしめした[20]肝臓かんぞう 
%はアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにおける
成人せいじん栄養えいよう摂取せっしゅ目標もくひょう (RDI割合わりあい
アンコウ(きも、なま、100gなか)のおも脂肪酸しぼうさん種類しゅるい[21][22]
項目こうもく 分量ぶんりょう(g)
脂肪しぼう総量そうりょう 41.9
脂肪酸しぼうさん総量そうりょう 36
飽和ほうわ脂肪酸しぼうさん 8.2
一価いっか飽和ほうわ脂肪酸しぼうさん 18
あたい飽和ほうわ脂肪酸しぼうさん 8.5
18:2(n-6)リノールさん 0.46
18:3(n-3)αあるふぁ-リノレンさん 0.25
20:4(n-6)アラキドンさん 0.25
20:5(n-3)エイコサペンタエンさん(EPA) 0.46
22:6(n-3)ドコサヘキサエンさん(DHA) 3.6

この鮟鱇あんこうは、江戸えど時代じだいころの「さんちょうさかな」とばれる5だい珍味ちんみの1つであり、歴史れきしてきにも名高なだか高級こうきゅう食材しょくざいさんちょうさかなとは、とりづる(ツル)、雲雀ひばり(ヒバリ)、ばん(バン)、さかなたい(タイ)、鮟鱇あんこう(アンコウ)のことである。

淡白たんぱくカロリーひくいが、例外れいがいとしてきも(アンキモ)はビタミンAビタミンB12ビタミンDDHAEPAなど栄養えいようたかい。調理ちょうりほうとして一般いっぱんてきな「あんこうなべ」は、茨城いばらきけん平潟ひらかた常磐ときわのあんこうとして大洗おおあらいまち有名ゆうめいである。

からだ全体ぜんたい柔軟じゅうなんせいみ、ねばりがあるため、普通ふつうさかなことなり「るし」(後述こうじゅつ)という独特どくとく方法ほうほうさばかれる。るしりは、しもあごにフック(かぎ)をかけてからだをつるし、アンコウのくちからみずながんでふくらませ、やわらかい胴体どうたいりがでたところを解体かいたいする方法ほうほうである。ただし、後述こうじゅつのようにまないたうえさばかれることもある(#独特どくとく解体かいたいほう参照さんしょう)。

やなぎにくにくほおにく)のほかに、かわみずぶくろ)、キモ(肝臓かんぞう)、ヌノ(卵巣らんそう)、えら、トモ(ヒレ)が食用しょくようにされ、一般いっぱんに「なな道具どうぐ」とばれすべてがこのあんこうなべなかはいっている[23]が、それぞれあじ歯応はごたえがことなり食事しょくじたのしむこと出来でき[24]

アンコウのなな道具どうぐ
名称めいしょう 部位ぶい 解説かいせつ
ヤナギ[25] やなぎにく」(りゅうにく)ともいう[4]白身しろみ淡白たんぱく
カワ[4][25] かわ コラーゲンたっぷりであじもあり、代表だいひょうされる部位ぶい。とも代表だいひょうてき一品いっぴん料理りょうり
みずぶくろ[4][25] 胃袋いぶくろには特徴とくちょうがあり、噴門ふんもんのようなものがうえに2かしょしたに2かしょある。こののようなものでみくわけではないが、丸呑まるのみにしたさかなげられないように「かえし」になっている。
キモ[4][25] 肝臓かんぞう いわゆるアンキモ。アンコウを美味おいしくしてくれる代表だいひょうてき部位ぶい。「うみのフォアグラ」ともばれている[25]
ヌノ[4][25] 卵巣らんそう 平板へいばんじょうのためにそうばれる。
エラ[4][25] えら 普通ふつうさかなにおいてはエラはべないが、アンコウではなべはいっている。
トモ[4][25] 尾鰭おびれむねひれなど[4] しょくかん美味おいしい。

ほかにもホホにくやなぎにく)や大身たいしん部分ぶぶん)、背骨せぼねまわりも出汁だしになり、基本きほんてきにあんこうはかお)そしてほね以外いがいのすべての部位ぶいべられるとされる。やなぎにくやトモをなな道具どうぐ地域ちいきもある。ただし、ホホにく・トモは部位ぶいといえどもたいおなにく部分ぶぶんであり、本場ほんばではエラをれてなな道具どうぐばれている。

一般いっぱんにはなな道具どうぐ野菜やさい味噌みそまたは醤油じょうゆあじ調味ちょうみあんこうなべとしてきょうされる。 とく肝臓かんぞうアンキモばれ、ボイルしてポン酢ぽんずもみじおろしべるなど、美味びみとして珍重ちんちょうされ、しょくかんから「うみのフォアグラ」ともわれている。にくよりもその部位ぶいなな道具どうぐ)のほううまいとされるわったさかなでもある[23]

アンコウを購入こうにゅうして自宅じたく調理ちょうりする場合ばあい、あんきもには食物しょくもつ連鎖れんさ過程かていアニサキス(アンコウが日常にちじょうてきえさとしているイカなどの一般いっぱんてき魚介ぎょかいるい混入こんにゅうしやすい寄生虫きせいちゅう)が寄生きせいしている可能かのうせいもあるためせいべる場合ばあいは、60℃で1分間ふんかん以上いじょう加熱かねつするか、-20℃以下いかで24時間じかん以上いじょう冷凍れいとうすることが必要ひつようである。なお、アニサキスにかんしては、よく寿司すしネタになっているイカにも漁獲ぎょかく付着ふちゃくしていることがあるものなのできちんと処理しょりしていればまったく問題もんだいせいはないものでありアンコウだけが特別とくべつというわけではない。(イカ場合ばあい漁師りょうし市場いちば出荷しゅっかするまえにアニサキスをって除去じょきょしているが、あんきも場合ばあい出荷しゅっかまえにこの作業さぎょうができず、とく輸入ゆにゅうぶつのアンコウなどはきちんと温度おんど処理しょりされてから出荷しゅっかされているかの部分ぶぶん確実かくじつせいたかいため問題もんだいきるケースがあるとされる)

本来ほんらいじゅん国内産こくないさんのあんきもからはアニサキスはあまりていなかったようで、あんきも生食なましょくしても大丈夫だいじょうぶだったというひとおおいが、近年きんねんまれ混入こんにゅう確認かくにんされることがあるという情報じょうほう漁師りょうしあいだからている。ただし、その混入こんにゅう頻度ひんど輸入ゆにゅうぶつくらべるとはるかにひくいとされる。 アニサキスの混入こんにゅう頻度ひんど漁獲ぎょかくされる場所ばしょによってもおおきくことなるようで、ボストンよりの輸入ゆにゅうアンキモではアニサキスの混入こんにゅうが1kgあたり9せきでその半数はんすうちかくは死滅しめつしていたとされるが、中国ちゅうごくからの輸入ゆにゅうアンキモではアニサキスの混入こんにゅうが1kgあたり111せきでそのすべての生存せいぞん確認かくにんがされており、数値すうちじょうおおきなひらきがている。この情報じょうほうは、国立こくりつ感染かんせんしょう研究所けんきゅうじょのホームページで確認かくにんできる[26]

昭和中しょうわなかにはくじらにくならび、高級こうきゅう食材しょくざい位置付いちづけられる後年こうねんとはことなる安価あんか食材しょくざいとしてられ、相撲すもう部屋へやでも力士りきしはらたすのによく使つかわれたという[27]角界かくかいはらおおきく肥満ひまんたい力士りきしのことを「あんこかた)」とぶが、これは「あんこう」がちぢまったものである。対義語たいぎご細身ほそみ筋肉質きんにくしつ体型たいけい)の「そっぷ」はにわとりガラのことであり、アンコウがにわとりならんでちゃんこなべ馴染なじふか食材しょくざいであったことがてとれる。

独特どくとく解体かいたいほう

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表面ひょうめんがヌルヌルして図体ずうたいおおきいアンコウはまないたうえではさばきづらい。そのため、以下いかのような独特どくとく解体かいたいほうもちいられることがある。ただし、背中せなかのぬめりをったうえ仰向あおむけにしてまないたうえさばかれることもある[28]

るし

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大洗おおあらいあんこうさいでのるしりの実演じつえん

伝統でんとう解体かいたいほうとしてアンコウをるして体内たいないみず回転かいてんさせながらさばく「るしり」がある。

茨城いばらきけん水産すいさんに「高所こうしょるしていて庖丁ほうちょうれる」、江戸えど時代じだい本草ほんぞうしょほん朝食ちょうしょくかん』にもつりきりとして「なわさかなしもくちびるつらぬいてよこはりけ…」と紹介しょうかいされている。

2000年代ねんだいはいってからは大洗おおあらい水戸みと周辺しゅうへんでの食事しょくじしょ北茨城きたいばらき新潟にいがた千葉ちばなど各地かくちるしりを紹介しょうかいする施設しせつ存在そんざいする。

(※るしりの動画どうが画像がぞう資料しりょう外部がいぶリンク参照さんしょう。)

ゆきちゅう

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青森あおもりけん風間浦かざまうらむらつたわるアンコウの伝統でんとう解体かいたいほうとしてアンコウを雪上せつじょう解体かいたいする「ゆきちゅうり」がある[8][29][30]

アンコウ料理りょうり

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あんこうなべざい
アンコウの唐揚からあ
通常つうじょうあんこうなべ
一般いっぱんてき提供ていきょうしやすく、アンコウのざいなな道具どうぐ)、野菜やさいしたれておきあとは煮立にたてるだけの簡単かんたんなべ。ただし、鮟鱇あんこう下拵したごしらえに手間てまがかかる。味噌みそあじ醤油じょうゆあじの2種類しゅるいがあり、郷土きょうど料理りょうりつたえる宿やど食事しょくじしょ味噌みそあじおおく、料亭りょうていなど高級こうきゅう食事しょくじしょでは醤油じょうゆベースがおおい。あっさりした味付あじつけがおお初心者しょしんしゃにはべやすいなべ。いわゆる「あんこうなべブーム」にあわせてつくられた、比較的ひかくてきあたらしい調理ちょうりほうである。
どぶしる
なべ生肝いきぎも乾煎からいりしてからアンコウの材料ざいりょう野菜やさいれてつくなべ現在げんざいのあんこうなべ流行はやまえ漁師りょうしたちふねうえべたとされるふるくからの調理ちょうりほう。あんきもけてスープがにごことから、さけ濁酒にごりざけ(どぶろく)から「どぶしる」とわれている。鮟鱇あんこう水分すいぶんおおさかなで、野菜やさい鮟鱇あんこう水分すいぶんだけでスープがつくれ、からだあたたまり栄養えいよう満点まんてんだったことから重宝ちょうほうされた。本来ほんらいはスープは使つかわない調理ちょうりほうだが、この調理ちょうりほうきゃくへの提供ていきょう困難こんなんで、提供ていきょうしているみせ数少かずすくなくまぼろしなべともわれている。現在げんざいどぶしるはスープやさけなどをくわえて提供ていきょうするのが一般いっぱんてき[31]
ともきょう
あんきもかわたいなどをきも酢味噌すみそわせたタレにけてべる。水戸みと発祥はっしょうわれており、アンコウの一品いっぴん料理りょうりにおける代表だいひょう料理りょうりである。
アンコウの刺身さしみ
基本きほんてき鮟鱇あんこう刺身さしみ用意よういすることはない。ただ、ほねまわりのにくなど、新鮮しんせん状態じょうたいであれば刺身さしみべられるとされる。あんきも寿司すしにする場合ばあい十分じゅうぶんきをしなければならないため、基本きほんてきには湯引ゆびきしたあんきもになり完全かんぜんなまでは提供ていきょうされない。ポン酢ぽんずにつけてべるのがつうとされる。
アンコウの唐揚からあ
かわ唐揚からあげにしてべる。レモンをかけてべるのがつうとされる。フグにしょくかん美味びみ

このほかにも、胃袋いぶくろげたり、きも使つかった豆腐とうふなど多種たしゅ料理りょうりがある。

また、「あんこう研究所けんきゅうじょ」では、あんこうラーメン、ハンバーガー、コロッケなど、あたらしい料理りょうり研究けんきゅう開発かいはつおこなわれている。

栄養えいよう

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基本きほんてき水分すいぶん全体ぜんたいやく80%)。白身しろみ部分ぶぶん脂質ししつすくなくヘルシーである。アンコウのにはビタミンB12B1ナイアシンひとしビタミンBふくまれ、皮膚ひふ粘膜ねんまく健康けんこう維持いじ、そして貧血ひんけつ予防よぼういとされている。

たいしてあんきも脂質ししつおおだかカロリーで、ビタミンA(レチノール)やビタミンB12、ビタミンD豊富ほうふふくまれている。はだ健康けんこう維持いじしたり、老化ろうか防止ぼうし視覚しかくくら順応じゅんのういとされている。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 誤解ごかいしょうじない正確せいかく解説かいせつこころみるならば、日本人にっぽんじん古来こらいあんこう」とんできた「くちきわめておおきく、大体だいたいにしてひらべったい、うみそこふかところにいるさかな」の一群いちぐんは、分類ぶんるいがく科学かがくてき分類ぶんるいする「アンコウ」という一群いちぐん結果けっかてき同義どうぎであったので、きん現代げんだい日本人にっぽんじんはそれを日本語にほんごだい1としている、ということ。くわえて、日本語にほんご「あんこう」は、よりおおきな分類ぶんるいぐんである「アンコウ」とも結果けっかてき同義どうぎであったので、きん現代げんだい日本人にっぽんじんはそれを日本語にほんごだい2としている。その一方いっぽうで、“食用しょくよう”という完全かんぜん人為じんい分類ぶんるいによるくくりである日本語にほんごだい3は、分類ぶんるいがくによる科学かがくてき分類ぶんるい一致いっちする道理どうりい(一致いっちするなら、それはたんなる偶然ぐうぜんでしかない)。
  2. ^ 2012ねん平成へいせい24ねん)における青森あおもりけんのアンコウ水揚みずありょうやく500トンであり、そのうちやく80トンが風間浦かざまうらむらにある下風呂しもふろ易国間いこくま蛇浦へびうら漁港ぎょこう水揚みずあげされる[14]

出典しゅってん

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  1. ^ 講談社こうだんしゃ 2002, p. 34.
  2. ^ 上野うえの坂本さかもと 2004, p. 120.
  3. ^ 上野うえの坂本さかもと 2004, p. 121.
  4. ^ a b c d e f g h i j k 講談社こうだんしゃ 2002, p. 35.
  5. ^ a b c d 上野うえの坂本さかもと 2004, p. 122.
  6. ^ a b c d e f 上野うえの坂本さかもと 2004, p. 124.
  7. ^ 上野うえの坂本さかもと 2004, p. 125.
  8. ^ a b c おさかな瓦版かわらばん No.39 シリーズ:三陸さんりくのさかなたち だい6かい キアンコウ (PDF) - 独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん水産すいさん総合そうごう研究けんきゅうセンター
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  18. ^ あんこう下関しものせきホームページ(2017ねん12月21にち閲覧えつらん
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  21. ^ 五訂増補日本食品標準成分表
  22. ^ 五訂増補日本食品標準成分表 脂肪酸しぼうさん成分せいぶん表編おもてあみ
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  29. ^ せつちゅうり」にだい歓声かんせい/ゆかいむら鮟鱇あんこうまつり”. デーリー東北とうほく (2012ねん2がつ7にち). 2012ねん2がつ8にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2012ねん10がつ27にち閲覧えつらん
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参考さんこう文献ぶんけん

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  • 上野うえのあきらわたる坂本さかもと一男かずお日本にっぽんさかな中央公論ちゅうおうこうろんしんしゃ中公新書ちゅうこうしんしょ〉、2004ねんISBN 4121017366 
  • 講談社こうだんしゃ へんさかな目利めき食通しょくつう事典じてん講談社こうだんしゃ講談社こうだんしゃ+αあるふぁ文庫ぶんこ〉、2002ねんISBN 4062566001 
  • 本山もとやま荻舟てきしゅう飲食いんしょく事典じてん平凡社へいぼんしゃ、1958ねん12月。 

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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