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科 か (か、英 えい : family 、羅 ら : familia )は、生物 せいぶつ 分類 ぶんるい のリンネ式 しき 階層 かいそう 分類 ぶんるい における基本 きほん 的 てき 階級 かいきゅう の1つ、および、その階級 かいきゅう にあるタクソン である。
科 か は、目 め の下 した ・属 ぞく の上 うえ にある。また科 か の上 うえ に上 うえ 科 か (じょうか、英 えい : superfamily )、下 した に亜 あ 科 か (あか、英 えい : subfamily )をおく場合 ばあい がある。上 うえ 科 か は超 ちょう 科 か (ちょうか)と表記 ひょうき されることもある。
科 か の名前 なまえ の付 つ け方 かた は命名 めいめい 規約 きやく によって強 つよ く規制 きせい されている。国際 こくさい 藻類 そうるい ・菌類 きんるい ・植物 しょくぶつ 命名 めいめい 規約 きやく ・国際 こくさい 細菌 さいきん 命名 めいめい 規約 きやく ・国際 こくさい 動物 どうぶつ 命名 めいめい 規約 きやく では、それぞれの科 か のタイプ属 ぞく の語尾 ごび を変形 へんけい させて付 つ けることになっている。亜 あ 科 か (および動物 どうぶつ の上 うえ 科 か )も同様 どうよう である。
科 か 名 めい の語尾 ごび
階級 かいきゅう
植物 しょくぶつ
細菌 さいきん
動物 どうぶつ
ウイルス
ウイロイド
上 うえ 科 か
-oidea
科 か
-aceae
-aceae
-idae
-viridae
-viroidae
亜 あ 科 か
-oideae
-oideae
-inae
-virinae
-viroinae
しかしタイプ属 ぞく に基 もと づいて名前 なまえ を付 つ けるという規則 きそく にはいくつか例外 れいがい が設 もう けられている。
植物 しょくぶつ
規約 きやく 第 だい 18.5条 じょう [1] によって、長 なが い間 あいだ 使 つか われた以下 いか の名前 なまえ はタイプ属 ぞく に基 もと づいていないが、括弧 かっこ 内 ない に示 しめ したタイプ属 ぞく に基 もと づいた名前 なまえ と同等 どうとう に使 つか うことができる。
Palmae (Arecaceae) ヤシ科 か
Gramineae (Poaceae) イネ科 か
Cruciferae (Brassicaceae) アブラナ科 か
Leguminosae (Fabaceae) マメ科 か
Guttiferae (Clusiaceae) オトギリソウ科 か
Umbelliferae (Apiaceae) セリ科 か
Labiatae (Lamiaceae) シソ科 か
Compositae (Asteraceae) キク科 か
Papilionaceae (Fabaceae) (狭義 きょうぎ のマメ科 か )
同様 どうよう に規約 きやく 第 だい 19.7条 じょう [2] によって、以下 いか の名前 なまえ はタイプ属 ぞく に基 もと づいていないが、括弧 かっこ 内 ない に示 しめ したタイプ属 ぞく に基 もと づいた名前 なまえ と同等 どうとう に使 つか うことができる。
Papilionoideae (Faboideae) マメ亜 あ 科 か
以上 いじょう は代替 だいたい 名 めい (alternative name , nom. alt. )と呼 よ ばれている。
原核 げんかく 生物 せいぶつ
Judicial Opinion 15によって、以下 いか の例外 れいがい が認 みと められている。
Enterobacteriaceae(タイプ属 ぞく はEscherichia )
ウイルス・ウイロイド
語尾 ごび を揃 そろ えるだけで良 よ い
科 か が現在 げんざい の意味 いみ で用 もち いられるようになったのは、比較的 ひかくてき 最近 さいきん のことである。
科 か (familia ) はもともとフランス の植物 しょくぶつ 学者 がくしゃ 、ピエール・マニョール (英語 えいご 版 ばん 、フランス語 ふらんすご 版 ばん ) が1689年 ねん の著作 ちょさく Prodromus historiae generalis plantarum, in quo familiae plantarum per tabulas disponuntur で使 つか った言葉 ことば である。ここでは植物 しょくぶつ を76のグループにまとめ、それぞれを科 か とした。当時 とうじ はまだ階級 かいきゅう という概念 がいねん ができつつある途中 とちゅう であり、マニョールは序文 じょぶん で科 か をより大 おお きな属 ぞく にまとめることについて述 の べている。これは現在 げんざい の使 つか い方 かた とはかけ離 はな れている。
カール・フォン・リンネ は、分類 ぶんるい 学 がく の方法 ほうほう 論 ろん について述 の べた1751年 ねん の著作 ちょさく Philosophia botanica 『植物 しょくぶつ 哲学 てつがく 』において、植物 しょくぶつ には7つの familia があると述 の べている(78節 せつ )。7つとは、菌 きん 、藻 も 、コケ、シダ、草 くさ 、ヤシ、木 き であるが、しかしこのときは植物 しょくぶつ の形態 けいたい を区分 くぶん しているだけで、分類 ぶんるい 体系 たいけい として用 もち いているわけではなかった。
その後 ご 主流 しゅりゅう になったフランスの植物 しょくぶつ 学 がく の文献 ぶんけん では、ミシェル・アダンソン の Familles naturelles des plantes (1763年 ねん )にはじまって19世紀 せいき 末 まつ に至 いた るまで、'famille' という単語 たんご をラテン語 らてんご の ordo の訳語 やくご として用 もち いていた。ただし、この ordo という単語 たんご は、19世紀 せいき の植物 しょくぶつ 学 がく では現在 げんざい の科 か に相当 そうとう する階級 かいきゅう として使 つか われていたことに注意 ちゅうい が必要 ひつよう である。
動物 どうぶつ 学 がく では、目 め と属 ぞく との間 あいだ の階級 かいきゅう としての科 か は、ピエール・アンドレ・ラトレイユ の著作 ちょさく Précis des caractères génériques des insectes, disposés dans un ordre naturel (1796年 ねん )が嚆矢 こうし である。ただしこのときは一部 いちぶ で使 つか っているだけであり、また全 すべ ての科 か に名前 なまえ が付 つ いているわけでもなかった。
20世紀 せいき 初 はじ めになってからは、科 か という階級 かいきゅう は現在 げんざい の意味 いみ で一貫 いっかん して用 もち いられるようになった。その用法 ようほう や、科 か の学名 がくめい の語尾 ごび については、それぞれの命名 めいめい 規約 きやく で規定 きてい されている。
^ “Article 18 ”. International Code of Nomenclature for algae, fungi, and plants . International Association for Plant Taxonomy. 2019年 ねん 10月 がつ 27日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “Article 19 ”. International Code of Nomenclature for algae, fungi, and plants . International Association for Plant Taxonomy. 2019年 ねん 10月 がつ 27日 にち 閲覧 えつらん 。
植物 しょくぶつ
上 うえ 界 かい
界 さかい
亜 あ 界 かい
下界 げかい
小 しょう 界 かい
上 うえ 門 もん
門 もん
亜 あ 門 もん
下門 したもん
小門 おかど
上 うえ 綱 つな
綱 つな
亜 あ 綱 つな
下綱 しもつな
準 じゅん 綱 つな
小綱 こづな
巨 きょ 目 め
上目 うわめ
大目 おおめ
中目 なかめ
目 め
亜 あ 目 め
下目 しため
小目 こもく
動物 どうぶつ
上 うえ 界 かい
界 さかい
亜 あ 界 かい
下界 げかい
小 しょう 界 かい
上 うえ 門 もん
門 もん
亜 あ 門 もん
下門 したもん
小門 おかど
上 うえ 綱 つな
綱 つな
亜 あ 綱 つな
下綱 しもつな
準 じゅん 綱 つな
小綱 こづな
上 うえ 団 だん
団 だん
亜 あ 団 だん
下 した 団 だん
上 うえ 区 く
区 く
亜 あ 区 く
下 した 区 く
巨 きょ 目 め
上目 うわめ
大目 おおめ
中目 なかめ
目 め
亜 あ 目 め
下目 しため
小目 こもく
太字 ふとじ は基本 きほん 的 てき な階級 かいきゅう