海水かいすいぎょ

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タマカイ Epinephelus lanceolatus とコガネシマアジງງ Gnathanodon speciosus

海水かいすいぎょ(かいすいぎょ、えい: Saltwater fish)は、海水かいすいなか生活せいかつする魚類ぎょるい総称そうしょう海産かいさんぎょともばれる。海水かいすいぎょ2006ねん時点じてんでおよそ1まん5800しゅられ、現生げんなま魚類ぎょるい2まん8000しゅのうちやく56%をめている[1]

概要がいよう[編集へんしゅう]

海水かいすいぎょとはうみ生活せいかつする魚類ぎょるい総称そうしょうで、現生げんなま魚類ぎょるいのおよそ56%、やく1まん5800しゅふくまれる。最初さいしょ魚類ぎょるいあごるい仲間なかま[注釈ちゅうしゃく 1])はうみ進化しんかげ、その進化しんか歴史れきしにおいて海水かいすいから淡水たんすいへ、淡水たんすいから海水かいすいへの進出しんしゅつ適応てきおうなんかえされてきた。現代げんだいでは海水かいすいぎょ寒帯かんたいから熱帯ねったい沿岸えんがんから外洋がいよう表層ひょうそうから深海しんかいいたるまで、ほとんどのすべての海域かいいき分布ぶんぷひろげるとともに、漁業ぎょぎょう資源しげんとして世界中せかいじゅう利用りようされる重要じゅうよう存在そんざいとなっている[2]

海水かいすい体内たいないよりも浸透しんとうあつたかいため、海水かいすいぎょ水分すいぶん体外たいがい流出りゅうしゅつする脱水だっすい危機ききつねにさらされている。もっと原始げんしてき脊椎動物せきついどうぶつであるヌタウナギるいは、体液たいえき一価いっかイオン海水かいすいどうレベルに順応じゅんのうさせ、サメエイ代表だいひょうされる軟骨なんこつ魚類ぎょるい尿素にょうそなどの窒素ちっそ代謝たいしゃぶつ体内たいない蓄積ちくせきし、浸透しんとうあつ上昇じょうしょうさせることで海水かいすいへの適応てきおうたした。そしておくれて出現しゅつげんしたじょうひれつなのグループは、多量たりょう海水かいすいむことで、うしなわれる水分すいぶんおぎない、過剰かじょう塩分えんぶん塩類えんるい細胞さいぼうばれる特殊とくしゅなイオン輸送ゆそう細胞さいぼうつうじて排出はいしゅつする機構きこう発達はったつさせ、現代げんだい海洋かいようもっと繁栄はんえいする魚類ぎょるいとなっている。

分布ぶんぷ[編集へんしゅう]

有機物供給の多い沿岸域には、サンゴ礁や藻場を中心に豊かな魚類相が形成され、多種多様な海水魚が育まれる 環境の変化に乏しく貧栄養の外洋における海水魚は限られ、単一種による大集団が構成されることも多い
有機物ゆうきぶつ供給きょうきゅうおお沿岸えんがんいきには、サンゴ礁さんごしょうじょう中心ちゅうしんゆたかな魚類ぎょるいしょう形成けいせいされ、多種たしゅ多様たよう海水かいすいぎょはぐくまれる
環境かんきょう変化へんかとぼしくひん栄養えいよう外洋がいようにおける海水かいすいぎょかぎられ、たんいちしゅによるだい集団しゅうだん構成こうせいされることもおお

海水かいすいぎょろくちか沿岸えんがん河口かこういきからとおはなれた外洋がいよう生物せいぶつりょう豊富ほうふじょうサンゴ礁さんごしょうから岩礁がんしょうすなどろ地帯ちたいにかけて、赤道あかみち直下ちょっか熱帯ねったいいきから氷点下ひょうてんか南極なんきょくかい、さらには太陽光たいようあきらめぐまれた表層ひょうそうから暗黒あんこく深海しんかいいたるまで、あらゆる海水かいすい環境かんきょうにその分布ぶんぷひろげている[2]成長せいちょう段階だんかいおうじて、または環境かんきょうえさ生物せいぶつぶし変動へんどうともなって、それらのあいだするものも数多かずおおい。

海水かいすいぎょはその分布ぶんぷ範囲はんいもとづいて、外洋がいよう表層ひょうそうせい(Epipelagic)、深海ふかうみ漂泳せい(Deep pelagic)、深海ふかうみそこせいせい(Deep benthic)、および沿岸えんがんせい(Littoral)、の4種類しゅるいおおきくけられる[3]

外洋がいよう表層ひょうそうせい海水かいすいぎょ水深すいしん200mまでの外洋がいよういき生活せいかつするものをし、そのおおくが広範こうはん世界せかいてき分布ぶんぷいきをもつが、比較的ひかくてき沿岸えんがんりにらす種類しゅるい限局げんきょくてき分布ぶんぷしめ場合ばあいもある[3]のグループにくら種類しゅるいすくなく、ニシンダツおよびスズキアジサバなど360しゅ程度ていどられているにぎない[3][4]

深海ふかうみ漂泳ぎょおよびそこ生魚なまざかなはいわゆる深海魚しんかいぎょ総称そうしょうされるグループで、いずれも水深すいしん200m以深の深海しんかい分布ぶんぷする。海底かいていからはなれた中層ちゅうそうおも生息せいそくいきとするものを漂泳ぎょび、海底かいてい付近ふきん生活せいかつするものがそこ生魚なまざかなとしてあつかわれる。わせてやく3,200しゅられており、漂泳ぎょ広範こうはん分布ぶんぷしめ一方いっぽうそこ生魚なまざかな分布ぶんぷ範囲はんい海底かいてい地形ちけいによってしばしば隔絶かくぜつされている[3]

沿岸えんがんせい海水かいすいぎょ大陸たいりく島嶼とうしょ沿岸えんがんと、水深すいしん200mまでの大陸棚たいりくだならす魚類ぎょるいふくまれる[3]サンゴ礁さんごしょうじょう中心ちゅうしんいちじるしい多様たようせいしめすグループであり、海水かいすいぎょ全体ぜんたいの7わり以上いじょうにあたるやく12,600しゅがこの区分くぶん該当がいとうする[3]沿岸えんがんいきにはスズキカサゴ仲間なかまとくおおく、大陸棚たいりくだなにかけての海底かいていにはカレイタラなど水産すいさんじょう重要じゅうよう分類ぶんるいぐん分布ぶんぷしている。

世界せかい[編集へんしゅう]

隔絶かくぜつした環境かんきょうになりやすい淡水たんすいいきとはことなり、うみはひとつながりの水圏すいけん構成こうせいしている。しかし、水温すいおん水圧すいあつ塩分えんぶん濃度のうどなどの化学かがくてき物理ぶつりがくてき性質せいしつによって実際じっさいにはいくつかのみずかたまり分割ぶんかつされ、海水かいすいぎょ分布ぶんぷ様式ようしきにも影響えいきょうあたえている[5]えさ生物せいぶつ供給きょうきゅうりょう重要じゅうよう要素ようそで、生産せいさんせいたか沿岸えんがんたいには種類しゅるい豊富ほうふ魚類ぎょるいしょう形成けいせいされる一方いっぽう栄養えいよう供給きょうきゅうすくない外洋がいようにおけるさかなしゅとぼしく、特定とくていたねによるおおきなつくられる傾向けいこうがある[5]

沿岸えんがんせい海水かいすいぎょ分布ぶんぷ範囲はんいは、インド太平洋たいへいよう西部せいぶ大西おおにしひろし東部とうぶ太平洋たいへいよう東部とうぶ大西洋たいせいようの4領域りょういきおおきくけることができる[6]。このほか、地中海ちちゅうかいきょくけんうみ別個べっこ区分くぶんとしてくわえる場合ばあいもある[6]

インド太平洋たいへいよう[編集へんしゅう]

モルディブの海。インド太平洋は海水魚が最も繁栄する海となっており、およそ3,000種類の沿岸魚が分布する カリブ海。広大なサンゴ礁を擁するこの海は、西部大西洋において海水魚の多様性が最も顕著な領域である
モルディブうみ。インド太平洋たいへいよう海水かいすいぎょもっと繁栄はんえいするうみとなっており、およそ3,000種類しゅるい沿岸えんがんぎょ分布ぶんぷする
カリブ海かりぶかい広大こうだいサンゴ礁さんごしょうようするこのうみは、西部せいぶ大西洋たいせいようにおいて海水かいすいぎょ多様たようせいもっと顕著けんちょ領域りょういきである

インド太平洋たいへいようみなみアフリカ紅海こうかい西端せいたんとし、インドネシアオーストラリアひがしハワイ諸島しょとうならびにイースターとういた広大こうだい海域かいいきで、古代こだいテチスうみをその起源きげんとしている[6]。およそ3,000しゅ沿岸えんがんぎょ生息せいそくし、キスアイゴ(スズキ)はインド太平洋たいへいよう特産とくさんである[6]

さかなしゅ豊富ほうふさはフィリピン諸島しょとう付近ふきん極大きょくだいとなり、マレまれ半島はんとうスマトラ島すまとらとう近海きんかいだい2のピークをしめ一方いっぽう太平洋たいへいようプレート境界きょうかいひがしえると多様たようせい激減げきげんする[6]れいとして、サワラぞく(サバ)18しゅのうち10しゅがインド太平洋たいへいよう分布ぶんぷするが、太平洋たいへいようプレートじょうにこれらのたね生息せいそくしていない[6]

西部せいぶ大西洋たいせいよう[編集へんしゅう]

西部せいぶ大西洋たいせいよう南北なんぼくアメリカ大陸あめりかたいりく東岸とうがんからメキシコわんカリブ海かりぶかいふくみ、アセンションとうセントヘレナとういた海域かいいきである。西にしインド諸島しょとうサンゴ礁さんごしょう多様たよう海洋かいよう生物せいぶつはぐくみ、海水かいすいぎょやく1,200しゅられている[6]アマゾン川あまぞんがわから流入りゅうにゅうする大量たいりょう淡水たんすいによって、沿岸えんがんサンゴ礁さんごしょう魚類ぎょるい分布ぶんぷ南北なんぼく分断ぶんだんされている[6]

東部とうぶ太平洋たいへいよう[編集へんしゅう]

東部とうぶ太平洋たいへいよう魚類ぎょるいしょうは、西部せいぶ太平洋たいへいようくら貧弱ひんじゃくである。アメリカ大陸あめりかたいりくとのあいだよこたわる広大こうだい外洋がいよう障壁しょうへきとなり、西部せいぶ太平洋たいへいよう島嶼とうしょ分布ぶんぷする沿岸えんがんぎょの86%はこのかべえることができていない[6]。300まんねんまえパナマ地峡ちきょうじられるまで大西洋たいせいようたがいに交流こうりゅうしていたため、東部とうぶ太平洋たいへいよう分布ぶんぷする沿岸えんがんぎょはむしろ西部せいぶ大西洋たいせいよう共通きょうつうするものがおお[6]おなじグループの魚類ぎょるい分断ぶんだん別個べっこ進化しんかげたれいられ、ガマアンコウガマアンコウ)のイサリビガマアンコウ・フチガマアンコウは、それぞれ東部とうぶ太平洋たいへいよう西部せいぶ大西洋たいせいようとくした一群いちぐんである[6]現在げんざいパナマ運河うんが淡水たんすいガトゥン経由けいゆするため、後述こうじゅつスエズ運河うんがとはことなり海水かいすいぎょ連絡れんらく通路つうろとしては機能きのうしていない[6]

東部とうぶ大西洋たいせいよう[編集へんしゅう]

東部とうぶ大西洋たいせいよう沿岸えんがんせい魚類ぎょるいやく500しゅで、東部とうぶ太平洋たいへいようよりもさらにすくなく、熱帯ねったいせい魚類ぎょるい分布ぶんぷギニアわん周辺しゅうへんのごくせま海域かいいきかぎられる[6]。この地域ちいき多様たようせいしめすグループは、タイなどかずにとどまる[6]サンゴ礁さんごしょう非常ひじょうすくなく、コンゴがわニジェールがわヴォルタがわなど複数ふくすうだい河川かせんから淡水たんすい流入りゅうにゅうすることが一因いちいんかんがえられている[6]

地中海ちちゅうかい[編集へんしゅう]

コチ科の1種(Papilloculiceps longiceps)。本来は紅海とインド洋に生息する底生魚だが、スエズ運河を介して地中海に分布を広げている ノトテニア科の1種(Trematomus bernacchii)。ノトテニア亜目は低水温への適応が著しいグループで、50種余りが所属する本科魚類のほぼすべてが南極海とその周辺に固有である
コチの1しゅPapilloculiceps longiceps)。本来ほんらい紅海こうかいインド洋いんどよう生息せいそくするそこ生魚なまざかなだが、スエズ運河うんがかいして地中海ちちゅうかい分布ぶんぷひろげている
ノトテニアの1しゅTrematomus bernacchii)。ノトテニアてい水温すいおんへの適応てきおういちじるしいグループで、50しゅあまりが所属しょぞくする本科ほんか魚類ぎょるいのほぼすべてが南極なんきょくかいとその周辺しゅうへん固有こゆうである

地中海ちちゅうかいにおける沿岸えんがんぎょ分布ぶんぷ東部とうぶ大西洋たいせいよう類似るいじし、およそ540しゅられている[6]。600まんねんまえきたメッシニアン塩分えんぶん危機ききMessinian salinity crisis)におけるだい旱魃かんばつにより、地中海ちちゅうかい海水かいすいぎょはほぼ全滅ぜんめつした。530まんねんまえにはふたた大西洋たいせいよう連絡れんらくしたが、ジブラルタル海峡かいきょうてい水温すいおん熱帯ねったいせい魚類ぎょるい流入りゅうにゅう阻害そがいしたものとかんがえられている[6]

1869ねん開通かいつうしたスエズ運河うんがは、塩分えんぶん濃度のうどたかグレートビターによって海水かいすいぎょ移入いにゅうふせいでいた。しかしどうみずうみ塩分えんぶん濃度のうど運河うんが運用うんようともなって次第しだい低下ていかし、1931ねんには16しゅ、2006ねんには68しゅ海水かいすいぎょ紅海こうかいから地中海ちちゅうかい流入りゅうにゅうしていることが確認かくにんされている[6]。この移入いにゅうレセップス移動いどうLessepsian migration)とばれ、基本きほんてきには紅海こうかいから地中海ちちゅうかいへの一方いっぽう通行つうこうとなっている。紅海こうかい生物せいぶつ環境かんきょう飽和ほうわ状態じょうたい新規しんき参入さんにゅう余地よちすくないこと、広範囲こうはんい環境かんきょう適応てきおうできるさかなしゅ紅海こうかいほうおおいことがその理由りゆうとしてげられている[6]

きょくけん[編集へんしゅう]

きょくけんうみ水温すいおん氷点下ひょうてんかたっすることさえある過酷かこく環境かんきょうであるが、北極ほっきょくかいおよび南極なんきょくかい沿岸えんがん大陸棚たいりくだなにはそれぞれ289しゅ、252しゅ海水かいすいぎょ分布ぶんぷしている[6]合計ごうけい72214ぞくのうち、北極ほっきょくかい南極なんきょくかい両方りょうほう分布ぶんぷするのは1012ぞくぎず、魚類ぎょるいしょう姿すがたたがいにことなっている[6]

北極圏ほっきょくけんとその周辺しゅうへんふく北緯ほくい60以北いほく分布ぶんぷする海水かいすいぎょ(96416しゅ)のうち、ゲンゲカジカサケタラカレイ軟骨なんこつ魚類ぎょるいの6グループがおよそ6わりめる[6]。これらの仲間なかまおおくはきた太平洋たいへいよう北大西洋きたたいせいようにまたがる分布ぶんぷいきをもつのにたいし、南極なんきょくかい周辺しゅうへん海水かいすいぎょ地域ちいきせいつよいものがおお[6]実際じっさいに、南極なんきょく近海きんかい分布ぶんぷする13174しゅのうち、88%は南極なんきょくかい固有こゆうである[6]。スズキノトテニア南極なんきょく魚類ぎょるい代表だいひょうてき存在そんざいであり、南極なんきょくかいにおけるたねすうの55%、個体こたいすうでは90%をどう魚類ぎょるいめている[6]

日本にっぽん[編集へんしゅう]

南北なんぼく細長ほそなが日本にっぽん列島れっとう周辺しゅうへん海底かいてい地形ちけいきわめて複雑ふくざつで、多様たよう生息せいそく環境かんきょう数多かずおおくの亜寒帯あかんたいせい温帯おんたいせい亜熱帯あねったいせい海水かいすいぎょ提供ていきょうしている。また、太平洋たいへいようがん沖合おきあいでぶつかりふたつの海流かいりゅう親潮おやしお黒潮くろしお)は、外洋がいようから多数たすう回遊かいゆうぎょむかれるとともに、寒帯かんたいおよびねつ帯域たいいき海水かいすいぎょ流入りゅうにゅうをもたらしている[2]日本にっぽんさん海水かいすいぎょは3,500しゅえるとみられており[7]あらたなたね報告ほうこく年々ねんねん増加ぞうかしている[8]一方いっぽう日本にっぽんさん淡水魚たんすいぎょは200しゅ前後ぜんこうられ、海産かいさんしゅ比較ひかくしていちじるしくすくない[注釈ちゅうしゃく 2]みなみ日本にっぽん分布ぶんぷする海水かいすいぎょおおくは、生物せいぶつ地理ちりがくてきインド太平洋たいへいようけい影響えいきょうけている[5]

利用りよう[編集へんしゅう]

水揚みずあげされるニシン仲間なかま海水かいすいぎょ世界せかい年間ねんかん6せんまんトン以上いじょう漁獲ぎょかくされ、重要じゅうよう水産すいさん資源しげんとなっている

世界せかいおおくの地域ちいきで、海水かいすいぎょ重要じゅうよう水産すいさん資源しげんとして利用りようされる。国際こくさい連合れんごう食糧しょくりょう農業のうぎょう機関きかん(FAO)の統計とうけい[9]によれば、世界せかい魚類ぎょるいそう生産せいさんりょうおよそ1おくトン(2006ねん)のうち、3ぶんの2以上いじょうたるやく6800まんトンが海水かいすいぎょである。とく南北なんぼくアメリカヨーロッパオセアニアかく地域ちいきでは生産せいさんりょう大半たいはん海水かいすいぎょめ、淡水たんすい漁業ぎょぎょうの10ばい以上いじょう規模きぼをもつ。アジアアフリカ地域ちいきでも海水かいすいぎょ漁獲ぎょかくりょう淡水魚たんすいぎょのそれを上回うわまわるが、りょう地域ちいきでは大河たいがおおきな湖沼こしょうあたりえん伝統でんとうてき淡水たんすい漁業ぎょぎょうさかんで、近年きんねんうち水面すいめん養殖ようしょくぎょういちじるしく発達はったつしていることもあり、その欧米おうべいほどおおきくない[注釈ちゅうしゃく 3]

日本にっぽん魚類ぎょるい生産せいさん圧倒的あっとうてき海水かいすいぎょ依存いぞんしており、2006ねん魚類ぎょるいそう生産せいさんりょう377まんトンのうち、じつに92%にたる345まんトンが海水かいすいぎょで、淡水魚たんすいぎょは8せんトンあまりにぎない[注釈ちゅうしゃく 4]。この傾向けいこうは1950年代ねんだい以降いこう一貫いっかんしてつづいている。おなじアジア地域ちいきでもくにによって傾向けいこうはさまざまで、韓国かんこくフィリピンでは日本にっぽん同様どうよう海水かいすいぎょ生産せいさんりょう淡水たんすいさんしゅおおきく上回うわまわ一方いっぽう中国ちゅうごくインドでは2000年代ねんだい以降いこう淡水魚たんすいぎょ漁獲ぎょかくほうおおくなっている。

進化しんか[編集へんしゅう]

魚類ぎょるい進化しんか歴史れきしなかで、海水かいすいへの適応てきおうけっして一方いっぽう通行つうこうのものではない。カンブリア以降いこう魚類ぎょるい多様たようたね分化ぶんかげる過程かていで、淡水たんすいから海水かいすいへ、あるいはぎゃく海水かいすいから淡水たんすいへの進出しんしゅつ適応てきおうなんかえされてきた。現在げんざい海水かいすいまたは淡水たんすい限定げんていして分布ぶんぷする種類しゅるいも、とお将来しょうらいにはふたたことなる環境かんきょう適応てきおう可能かのうせいをもつとかんがえられている[10]

ヌタウナギるい現生げんなま脊椎動物せきついどうぶつとしてもっと原始げんしてきなグループで、その祖先そせん最初さいしょ脊椎動物せきついどうぶつ)はうみ進化しんかげたと推測すいそくされている[10]。ややおくれて出現しゅつげんしたヤツメウナギるい淡水たんすい進出しんしゅつし、現生げんなましゅ一般いっぱんてき硬骨魚こうこつぎょるい類似るいじした浸透しんとうあつ調節ちょうせつ機構きこう獲得かくとくしている。古生代こせいだいデボン淡水たんすいいき分化ぶんかした軟骨なんこつ魚類ぎょるいは、やがて独自どくじ尿素にょうそ代謝たいしゃ機構きこうにつけて海水かいすいへの適応てきおうたした。そのおおくはサメ・エイるいとして海洋かいよう繁栄はんえいした一方いっぽう一部いちぶ種類しゅるいふたた淡水たんすいでの生活せいかつもどっている(いわゆる淡水たんすいエイ)。

初期しょき硬骨魚こうこつぎょるい淡水たんすいいき進化しんかし、デボンにはにくひれるいじょうひれるいかれた。前者ぜんしゃのうちシーラカンスるいは、軟骨なんこつ魚類ぎょるい同様どうよう尿素にょうそによる浸透しんとうあつ調節ちょうせつ機構きこう海水かいすい進出しんしゅつしている。にくひれるいおおくの四肢しし動物どうぶつ祖先そせんかんがえられており、尿素にょうそ利用りようした浸透しんとうあつ調節ちょうせつ水分すいぶん保持ほじのメカニズムは、その出現しゅつげんしたおおくの陸上りくじょう脊椎動物せきついどうぶつにもがれている。

チョウザメなど初期しょきじょうひれるい淡水たんすい進化しんかしたが、おくれて出現しゅつげんしたほねるい塩類えんるい細胞さいぼうばれる特殊とくしゅ細胞さいぼう分化ぶんかさせることによって海水かいすい環境かんきょう適応てきおうし、中生代ちゅうせいだいジュラ紀じゅらきにはうみ進出しんしゅつしている。ほねるいはく亜紀あき以降いこううみ水域すいいき急激きゅうげきたね分化ぶんかげ、現代げんだい水圏すいけんもっと繁栄はんえいした魚類ぎょるいとなっている。

海水かいすいへの適応てきおう[編集へんしゅう]

魚類ぎょるいおも腹腔ふくこうない臓器ぞうき。このうち消化しょうかかん腎臓じんぞうえらは、海水かいすい環境かんきょうへの適応てきおうにおいてとく重要じゅうよう役割やくわりたす。1 肝臓かんぞう、2 、3 腸管ちょうかん、4 心臓しんぞう、5 ぶくろ、6 腎臓じんぞう、7 精巣せいそう、8 尿にょうかん、9 精巣せいそう輸出ゆしゅつかん、10 膀胱ぼうこう、11 えら

海水かいすいには塩化えんかナトリウムなどの無機むき塩類えんるいがさまざまな濃度のうどんでおり、その浸透しんとうあつは1,000mOsm(ミリオスモル)にたっし、淡水たんすい(0.1-1mOsm)よりもはるかにたか[11]。このこう浸透しんとうあつ環境かんきょうたいし、海水かいすいぎょおおきくけて3種類しゅるい方法ほうほう適応てきおうしている。すなわち、ヌタウナギなどにみられる浸透しんとうあつ順応じゅんのうがた軟骨なんこつ魚類ぎょるいにくひれるいによる尿素にょうそ利用りようした浸透しんとうあつ調節ちょうせつ、そしてほねるいにおける塩類えんるい細胞さいぼうもちいたイオン排出はいしゅつ機構きこうである。

塩水えんすいたいする魚類ぎょるい適応てきおう範囲はんいはさまざまで、幅広はばひろ塩分えんぶん濃度のうど対応たいおうできる魚類ぎょるいこう塩性えんせいぎょ(euryhaline fishes)、特定とくていしお濃度のうど環境かんきょうでないときられないものをせま塩性えんせいぎょ(stenohaline fishes)と[10]ウナギサケのような回遊かいゆうぎょこう塩性えんせいぎょ代表だいひょうであり、河口かこういきなど塩分えんぶん濃度のうど変化へんかおおきい海域かいいき海水かいすいぎょにもこう塩性えんせいしめすものがおおい。せま塩性えんせい海水かいすいぎょとしては、マグロなど外洋がいようせい魚類ぎょるいおお該当がいとうする。一部いちぶこう塩性えんせいぎょ塩分えんぶんうすめたみず徐々じょじょらすことで、淡水魚たんすいぎょおな水槽すいそう飼育しいくすることも可能かのうである。

こう塩性えんせい生物せいぶつれいとして、魚類ぎょるいでは、マハゼウグイスズキウナギクロダイ、そのほかの動物どうぶつでは、ゴカイマガキモクズガニなどがあげられる。

ヌタウナギつな[編集へんしゅう]

もっと原始げんしてき海水かいすいぎょであるヌタウナギるい体液たいえき浸透しんとうあつ濃度のうどは、海水かいすいとほぼひとしくなっている。ナトリウムイオン塩化えんかぶつイオンといった一価いっかイオンの濃度のうど海水かいすいとほとんどわらないためで、より原始げんしてきおおくの海産かいさん脊椎動物せきついどうぶつ共通きょうつうする特徴とくちょうである[10]細胞さいぼうがいえきのナトリウムイオンが上昇じょうしょうすると分極ぶんきょくこされ、細胞さいぼう活動かつどう障害しょうがいきたおそれがあるが、ヌタウナギるいがこれをどのようにふせいでいるかは不明ふめいである[11]

軟骨なんこつぎょつなにくひれつな[編集へんしゅう]

ホホジロザメCarcharodon carcharias)。尿素にょうそ利用りようする浸透しんとうあつ調節ちょうせつ機構きこうけ、硬骨魚こうこつぎょるい先駆さきがけて海水かいすい進出しんしゅつした軟骨なんこつ魚類ぎょるいは、現代げんだい海洋かいよう生態せいたいけいにおいて食物しょくもつ連鎖れんさ上位じょうい位置いちする存在そんざいとなっている

軟骨なんこつ魚類ぎょるいサメエイギンザメ仲間なかま)とにくひれるいはヌタウナギるいとはことなり、体液たいえき一価いっかイオン濃度のうど海水かいすい半分はんぶん程度ていどおさえられている[10]かれらは窒素ちっそ代謝たいしゃぶつ尿素にょうそメチルアミンるい)を体内たいない蓄積ちくせきすることで、体液たいえき浸透しんとうあつ海水かいすいとほぼおなじかわずかにたかいレベルにたもち、生理せいりてき脱水だっすいふせいでいる。尿素にょうそおも肝臓かんぞう合成ごうせいされ、排出はいしゅつだい部分ぶぶんえらおこなわれる[12]

尿素にょうそ保持ほじ機構きこう
軟骨なんこつ魚類ぎょるい体液たいえき浸透しんとうあつ海水かいすいよりもややたかめに維持いじされるため脱水だっすい危険きけんはないが、ぎゃくえらからだひょうつうじて、水分すいぶん海水かいすいから常時じょうじ流入りゅうにゅうする。このため、軟骨なんこつ魚類ぎょるい淡水魚たんすいぎょほどではないが、海水かいすいぎょくらべて多量たりょう尿にょうす。軟骨なんこつ魚類ぎょるいにとって腎臓じんぞうは、尿にょうちゅうへの尿素にょうそ流出りゅうしゅつおさえ、体内たいない浸透しんとうあつ保持ほじするための重要じゅうよう器官きかんであり、その構造こうぞう非常ひじょう複雑ふくざつとなっている[12]かれらの尿にょう細管さいかん哺乳類ほにゅうるいよりもおおい4のループ構造こうぞうつうじててい尿素にょうそ環境かんきょうつくし、集合しゅうごうかん手前てまえ尿素にょうそさい吸収きゅうしゅうする。
直腸ちょくちょうせん
海水かいすいとともに流入りゅうにゅうする過剰かじょう塩類えんるい体外たいがい排出はいしゅつするために、軟骨なんこつ魚類ぎょるい直腸ちょくちょうせん(rectal gland)とばれる器官きかんをもつ。じょうひれるい発達はったつしている塩類えんるい細胞さいぼう後述こうじゅつ)は軟骨なんこつ魚類ぎょるいえらにも存在そんざいするが、塩分えんぶん排出はいしゅつ機能きのうはほとんどになっていない[12]直腸ちょくちょうせん鳥類ちょうるい爬虫類はちゅうるい塩類えんるいせん器官きかんで、塩分えんぶんのみを排泄はいせつすることにとくしている。

じょうひれつなとうきのえつな[編集へんしゅう]

じょうひれつな現生げんなま硬骨魚こうこつぎょるいだい部分ぶぶん)およびあたまきのえつなヤツメウナギ仲間なかま)にぞくする魚類ぎょるいでは、体液たいえき一価いっかイオン濃度のうど海水かいすいの3ぶんの1程度ていどおさえられ、浸透しんとうあつ濃度のうど同様どうようひくいままである(やく300mOsm)[10]。このため、粘膜ねんまくえらつうじて水分すいぶん海水かいすいちゅう漏出ろうしゅつし、脱水だっすいおちい危険きけんつねかかえることになる。

じょうひれつな海水かいすいぎょ多量たりょう海水かいすいむことで、うしなわれる水分すいぶん補給ほきゅうおこなっている[13]海水かいすい同時どうじまれる塩化えんかナトリウムなどの余分よぶん塩類えんるいは、濃縮のうしゅくしたうええらおよび腎臓じんぞうつうじて体外たいがい排出はいしゅつすることで、体内たいない浸透しんとうあつ一定いっていたもっている。んだ海水かいすいちゅうふくまれる塩類えんるい消化しょうかかんから吸収きゅうしゅうされ、ナトリウムイオン・塩化えんかぶつイオンなど一価いっかイオンはえらから、マグネシウムイオンなどイオンはおも腎臓じんぞうから尿にょうとして排出はいしゅつされる。これらじょうひれるい浸透しんとうあつ調節ちょうせつには、あいだじん副腎ふくじん相当そうとうする器官きかん)から分泌ぶんぴつされるコルチゾールなどのホルモン重要じゅうよう役割やくわりたしている。

えらからの排出はいしゅつ
塩類えんるい細胞さいぼう電子でんし顕微鏡けんびきょう写真しゃしん多数たすうミトコンドリアをもつことから、mitochondria-rich cellともばれる
消化しょうかかんから吸収きゅうしゅうされた一価いっかイオンの排出はいしゅつは、おもえら存在そんざいする塩類えんるい細胞さいぼう(chloride cell)によっておこなわれる。塩類えんるい細胞さいぼう淡水魚たんすいぎょにも存在そんざいするが、海水かいすいぎょのそれとは形態けいたいおよび機能きのうがともにことなる[14]海水かいすいぎょ塩類えんるい細胞さいぼうえらいちえらべんならび、大型おおがたであるのにたいし、淡水魚たんすいぎょでは比較的ひかくてきちいさく、えらべんにもおお存在そんざいする。サケなどの回遊かいゆうぎょでは、塩類えんるい細胞さいぼう海水かいすいがた淡水たんすいがた両方りょうほうに、相互そうご移行いこうすることが可能かのうとなっている。
塩類えんるい細胞さいぼう基底きていがわ血管けっかんがわ)の細胞さいぼうまくにはおおくの管状かんじょうのくぼみが存在そんざいし、細胞さいぼう表面積ひょうめんせきいちじるしく拡大かくだいさせている。この部分ぶぶんには多数たすうまく輸送ゆそうたいとくNa+/K+-ATPアーゼ)が配置はいちされ、血管けっかんからの塩類えんるいみが活発かっぱつおこなわれる。細胞さいぼう頭頂とうちょうがわ海水かいすいめんし、塩化えんかぶつイオンの排出はいしゅつとなっている。塩類えんるい細胞さいぼう周囲しゅういにはアクセサリー細胞さいぼうばれる特殊とくしゅ細胞さいぼうならび、ナトリウムイオンはこれら2しゅ細胞さいぼう間隙かんげきから排出はいしゅつされる。
腎臓じんぞうからの排出はいしゅつ
おおくの脊椎動物せきついどうぶつにとって、腎臓じんぞう尿にょう生成せいせい排出はいしゅつ、イオンるいさい吸収きゅうしゅうつかさど重要じゅうよう器官きかんであるが、水分すいぶんつね漏出ろうしゅつする環境かんきょうにあるじょうひれるい海水かいすいぎょは、大量たいりょう尿にょう淡水魚たんすいぎょとは対照たいしょうてきにごく少量しょうりょう尿にょうしか排泄はいせつしない。海水かいすいぎょ腎臓じんぞうしゅたる役目やくめは、微量びりょう尿にょうつうじてイオンを排出はいしゅつすることで、いと球体きゅうたいとおくらい尿にょう細管さいかん役割やくわり相対そうたいてきひくく、これらのしょう器官きかん魚類ぎょるいもいる。
淡水魚たんすいぎょ尿素にょうそ多量たりょう尿にょうとともに排泄はいせつするが、じょうひれるいでは尿素にょうそ水分すいぶんとともにきん尿にょう細管さいかんさい吸収きゅうしゅうされ、えら塩類えんるい細胞さいぼうつうじて排出はいしゅつされる。尿素にょうそのこしたままでは尿にょう浸透しんとうあつたかまり、水分すいぶんさい吸収きゅうしゅう効率こうりつ低下ていかするためと推測すいそくされている[14]

発生はっせい過程かてい[編集へんしゅう]

海水かいすいぎょおおくは体外たいがい受精じゅせいによる繁殖はんしょくおこない、されたたまご海中かいちゅうはい発生はっせいする。このため、海水かいすいぎょ上述じょうじゅつのような浸透しんとうあつ調節ちょうせつ器官きかん形成けいせい完了かんりょうするまで、すなわちたまごぎょ時点じてん海水かいすいへの適応てきおう能力のうりょくをもたなければならないことになる。

海水かいすいぎょ精子せいし海水かいすいちゅう放出ほうしゅつされると、たか浸透しんとうあつ刺激しげきけた精子せいし内部ないぶカルシウムイオン濃度のうど上昇じょうしょうこり、精子せいし運動うんどう活発かっぱつする[10]淡水魚たんすいぎょ場合ばあいではぎゃくで、てい浸透しんとうあつ精子せいし運動うんどうがねになる。

受精じゅせい直後ちょくごから発生はっせい最初さいしょにおいて、海水かいすいちゅう塩類えんるいからどのように保護ほごされているか、そのメカニズムははっきりわかっていない。ある程度ていどたまごわりすすんだ段階だんかいでは、卵黄らんおう表面ひょうめん塩類えんるい細胞さいぼう出現しゅつげんすることから、器官きかん形成けいせい完了かんりょうするまでの浸透しんとうあつ調節ちょうせつかかわっているとみられている[10]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ あごるい厳密げんみつ意味いみでの魚類ぎょるいではないが、広義こうぎ魚類ぎょるいとしてあつかわれることがおおく(『さかながく入門にゅうもん』 p.1)、本稿ほんこうでもこれにならう。
  2. ^ 淡水魚たんすいぎょ区分くぶんと、回遊かいゆうぎょ外来がいらいぎょ位置付いちづけによって数値すうちことなる。
  3. ^ 2006ねんのFAO統計とうけい資料しりょうによれば、アジア:3200まんトン/2900まんトン(海水かいすいぎょ/淡水魚たんすいぎょ)、アフリカ:460まんトン/280まんトン。
  4. ^ FAO統計とうけい資料しりょうによる。のこる30まんトンはサケるいなど回遊かいゆうぎょ該当がいとうする。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ 『Fishes of the World Fourth Edition』 pp.11-14
  2. ^ a b c 日本にっぽん海水かいすいぎょ』 pp.14-18「さかなとは」執筆しっぴつしゃ岡村おかむらおさむ
  3. ^ a b c d e f 『The Diversity of Fishes Second Edition』 pp.329-331
  4. ^ 新版しんぱん ぎょ分類ぶんるい図鑑ずかん』 pp.xxxiii-xxxv
  5. ^ a b c さかながく入門にゅうもん』 pp.54-60
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 『The Diversity of Fishes Second Edition』 pp.331-338
  7. ^ Nakabo T Ed. (2002). Fishes of Japan with pictorial keys to the species, English edition. Kanagawa: Tokai University Press 
  8. ^ 日本にっぽんさん魚類ぎょるい追加ついかしゅリスト”. 日本にっぽん魚類ぎょるい学会がっかい. 2009ねん8がつ2にち閲覧えつらん
  9. ^ Fisheries and Aquaculture Department”. FAO. 2009ねん7がつ27にち閲覧えつらん
  10. ^ a b c d e f g h 海洋かいよう生物せいぶつ機能きのう』 pp.18-35「浸透しんとうあつてき適応てきおう執筆しっぴつしゃ井上いのうえひろしげる
  11. ^ a b 海洋かいよう生物せいぶつ機能きのう』 pp.1-15「多様たよう海洋かいよう環境かんきょうきるしくみ」執筆しっぴつしゃ竹井たけいさちろう
  12. ^ a b c 海洋かいよう生物せいぶつ機能きのう』 pp.54-70「窒素ちっそ代謝たいしゃ環境かんきょう適応てきおう執筆しっぴつしゃ兵藤ひょうどうすすむ坂本さかもとりゅう
  13. ^ さかながく入門にゅうもん』 pp.143-146
  14. ^ a b 海洋かいよう生物せいぶつ機能きのう』 pp.36-53「塩類えんるい細胞さいぼう分子生物学ぶんしせいぶつがく執筆しっぴつしゃほししま一幸かずゆき中田なかたつとむ広瀬ひろせ茂久しげひさ

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]