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カラス

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
カラス
ワタリガラス
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : とりつな Aves
: スズメ Passeriformes
: スズメ Passeri
うえ : カラスうえ Corvoidea
: カラス Corvidae
階級かいきゅうなし : “カラス”
和名わみょう
カラス(がらすからす
ぞく

カラスがらすからす、鵶、みやび)は、鳥類ちょうるいカラスの1グループ[1]カラスぞく Corvus[2][3]またはきんえんすうぞく[4]ふくむ。

鳥類ちょうるいなかではあたま非常ひじょうく、くろとりとして代表だいひょうてき存在そんざいである。そのため、ことわざではしろさぎなどと対比たいひされる場合ばあいがある。

ただし、実際じっさいには白黒しろくろ2しょくコクマルガラスくら褐色かっしょく白斑はくはんホシガラスひとしもおり、かならずしも全身ぜんしんくろのものだけではない。

また、カラスにはカラスの子供こども成長せいちょうするとそのおやえさはこんでやしなうことから、「がらす反哺はんぽこうあり」とわれて、「慈鳥(じちょう)」という異名いみょうもある[5] [6]

種類しゅるい

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カラスは、もっと広義こうぎにはスズメカラス総称そうしょうだが、通常つうじょうはその一部いちぶとされる[7]もっと広義こうぎのカラス、つまりカラスは、通常つうじょうのカラスのほか、カケスるいサンジャクるいオナガるいカササギるいなどをふくむ。

カラスなか標準ひょうじゅん和名わみょうに「カラス」(または「ガラス」)があるしゅは、

ふくまれる。また、カササギぞくカササギは、標準ひょうじゅん和名わみょうには「カラス」はないが、「カチガラス」「コウライガラス」の異名いみょうつ。

これらのほとんどは、かつてはカラスぞくきんえんだろうとかんがえられていた[ちゅう 1]。しかし実際じっさいは、ホシガラスぞくとコクマルガラスぞくはカラスぞくきんえん(●をけた)だが、ソデグロガラスぞく、サバクガラスぞく、ベニハシガラスぞくはなれており(○をけた)、なかでもベニハシガラスぞくはカラスなか最初さいしょ分岐ぶんきしている[8]

カラス

ベニハシガラスぞく Pyrrhocorax

タイワンオナガぞく Dendrocitta

ラケットオナガぞく Crypsirina など

サンジャク・ヘキサンるい

アカオカケスぞく Perisoreus

オナガぞく Cyanopica

ソデグロガラス Zavattariornis

アフリカサンジャク Ptilostomus

サバクガラスぞく Podoces

カササギぞく Pica

カケスぞく Garrulus

ホシガラスぞく Nucifraga

コクマルガラスぞく Coloeus

カラスぞく Corvus

New World jays

カラス以外いがいでは、ウミガラスオオウミガラスともにチドリウミスズメ)、チシマウガラスペリカン)、カワガラス(スズメカワガラス)、ハゴロモガラス(スズメムクドリモドキ)、ハイイロモズガラスフエガラスともにスズメフエガラス)などもいるが、生物せいぶつがくじょうのカラスの仲間なかまとはみなされない。ただし、スズメシジュウカラヒメサバクガラスは、かつてはサバクガラスぞくきんえんだとかんがえられ、カラスふくめられていた。

和名わみょうに「カラス」がふくまれるカラス現生げんなましゅをリストする[9]

カラスぞく

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ハシボソガラス
ミナミコガラス
ソロモンガラス

きんえんぞく

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きんえんでないぞく

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分布ぶんぷ各地かくちでの呼称こしょう種類しゅるい

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ハシボソガラスはユーラシアひろ生息せいそくするが、ハシブトガラスの分布ぶんぷひがしアジアみなみアジアかぎられる。ヨーロッパでは、ハシボソガラス(carrion crow)、ワタリガラス(common raven)、ミヤマガラス(rook)、ニシコクマルガラス(jackdaw)などが分布ぶんぷする。

日本にっぽんでの分布ぶんぷ呼称こしょう

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日本にっぽん日常にちじょうてきられるカラスぞくのカラスは、留鳥りゅうちょうハシブトガラスハシボソガラスの2しゅである。日常にちじょう会話かいわでは通常つうじょう、これらの全身ぜんしんくろいカラスを特別とくべつ区別くべつすることはない。

わたどりでは、北海道ほっかいどうワタリガラス九州きゅうしゅうミヤマガラスコクマルガラスふゆとりとして飛来ひらいする。迷鳥ニシコクマルガラスイエガラスふくめると、けい7しゅ記録きろくされている。

カラスぞく以外いがいでは、ホシガラス山間さんかん生息せいそくする。

生態せいたい

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ハシブトガラスの場合ばあいつばさちょうは32 – 39 cm。

ある程度ていど社会しゃかいせいっており、協力きょうりょくしたり、ごえによる意思いし疎通そつうおこなったりしている。遊戯ゆうぎ行動こうどう電線でんせんにぶらがる、すべだいすべる、ゆき斜面しゃめん仰向あおむけですべりるなど)をとることも観察かんさつされている[10]4しょくがた色覚しきかくいろ識別しきべつでき、人間にんげんおなRGBくわえて紫外線しがいせん識別しきべつできる。人間にんげん個体こたい区別くべつして認識にんしきする。「#知能ちのう」で詳述しょうじゅつする。

しょくせい

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雑食ざっしょくせいで、せいゴミ動物どうぶつ死骸しがいをついばんでいるところがよく目撃もくげきされる。都市としでは食物しょくもつるためにゴミ集積しゅうせきしょらすという行動こうどうや、農耕のうこうでは農作物のうさくもつ食害しょくがいするという行動こうどう問題もんだいとなっている。そのにも昆虫こんちゅうるいしょう動物どうぶつ小型こがた哺乳類ほにゅうるい鳥類ちょうるいたまごひな爬虫類はちゅうるい両生類りょうせいるいザリガニなど多数たすう)、植物しょくぶつ果実かじつ種子しゅし動物どうぶつくそなどもべる。ハシブトガラスは動物どうぶつしょく傾向けいこう、ハシボソガラスは植物しょくぶつしょく傾向けいこうつよい。獲得かくとくした食物しょくもつ物陰ものかげかくし、あとべるという貯食行動こうどうおこなう。

日本にっぽんでは、ゴミ集積しゅうせきしょぼうとりネットなどカラス対策たいさく実施じっしされたほか、わなによる捕獲ほかく除去じょきょといったヒトによる駆除くじょ、さらに天敵てんてきである猛禽もうきんるい都市とし緑地りょくちへの進出しんしゅつもあり、東京とうきょうこころではカラスの生息せいそくすうが2000ねんごろをピークにっている[11]

繁殖はんしょく営巣えいそう

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針金はりがねハンガーりの

繁殖はんしょくはるからなつで、一夫一妻いっぷいっさいせい協力きょうりょくして子育こそだてをおこなう。だきたまご期間きかん20日はつか前後ぜんこう巣立すだちまでの期間きかんは30〜40にち程度ていど産卵さんらんすうは2〜5(ハシブトガラス)ないし3〜5(ハシボソガラス)程度ていどである。

じょうしょうえだんでつくるが、最近さいきんでは電柱でんちゅう看板かんばんなどに営巣えいそうすることもあり、また材料ざいりょうには針金はりがねプラスチックなど様々さまざま人工じんこうぶつ利用りようするようになっている。電柱でんちゅう送電そうでんとう針金はりがねるい営巣えいそうした場合ばあい、しばしば短絡たんらく原因げんいんとなり、問題もんだいとなっている。

営巣えいそう期間きかんちゅう縄張なわば意識いしきつよく、不用意ふよういちかづいたもしくはつめた人間にんげん動物どうぶつ個体こたい敵対てきたいしゃとして認識にんしき記憶きおくつづけ、威嚇いかく攻撃こうげき行動こうどうられる。

  • 威嚇いかくは、最初さいしょごえによって威嚇いかくし、つぎには威嚇いかく行動こうどうとして、後方こうほうから相手あいてあたまねらって1メートル以内いないまでりサッと上昇じょうしょうする行動こうどうおこない、とおくへるまですうひゃくメートルにわた背後はいごから追跡ついせきかえ[ちゅう 2][ちゅう 3]
  • 攻撃こうげき場合ばあいは、おおくは追跡ついせき威嚇いかく行動こうどう攻撃こうげきし、「後方こうほうからりてあたまりつけるか、頭髪とうはつをつかんでる」というものであり、怪我けがをしたれい全体ぜんたいの17%であったという報告ほうこくがある[12]

れの形成けいせい

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住宅じゅうたくれるカラス

巣立すだも2–3ヶ月かげつ程度ていど家族かぞくんで生活せいかつする。

成鳥せいちょうつがいでほぼ一年中いちねんじゅう固定こていされた縄張なわばりをつが、わかとりれで行動こうどうする。

繁殖はんしょくちゅうのつがいは周辺しゅうへんでねぐらをとることがおおいが、それ以外いがい個体こたいよるあいだじんることのないよくしげったりん竹林ちくりん集団しゅうだんねぐらをとる。近年きんねんでは、公園こうえん分布ぶんぷ面積めんせきかたよりのある都市としほど大群たいぐんでねぐらをとる事例じれいおお発生はっせいしている。

知能ちのう

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つつにあるえさぼう様子ようす

前述ぜんじゅつのようにむかしから知能ちのうたか動物どうぶつとしてられており、イソップ寓話ぐうわには、びんなかみずえさすためにいししずめて水位すいいげる『カラスと水差みずさ』というはなし伝承でんしょうされている。具体ぐたいてきには、以下いかのようなれい観察かんさつされている。

ハシボソガラスがかたくて自分じぶんくちばしではくだけないもの飛行場ひこうじょう滑走かっそう防波堤ぼうはてい建物たてもの屋上おくじょうなどのかた場所ばしょとして行動こうどうられる[ちゅう 4]広島ひろしまけんでは、カキかいとすれいもある。

道路どうろクルミき、自動車じどうしゃかせてからるという行動こうどうが、日本にっぽん都市としでみられている[ちゅう 5]。1996ねん神奈川かながわけん鉄道てつどうレールうえにハシボソガラスがいしくという事件じけん頻発ひんぱつした。「JR人間にんげん撤去てっきょされたことにたいする復讐ふくしゅうとして、列車れっしゃ転覆てんぷくさせようとしたのでは」とわれたこともあったが、実際じっさい敷石しきいし(バラスト)のしたパンを貯食したさいに、くわえげたいし偶然ぐうぜんレールじょうきそれを放置ほうちすることできていたというのが真相しんそうであった[13]

カラスが、くちばしあしゆび器用きよう使つかい、公園こうえん水道すいどう蛇口じゃぐちをひねってみず様子ようす観察かんさつされている[14]カレドニアガラスのように、しょうえだ加工かこうして道具どうぐつくれいもある[15][16]ゆきうえでソリすべりをする[17]

ひな時期じきから人間にんげん飼育しいくされた個体こたいは、キュウカンチョウのように人間にんげん言葉ことばいぬこえなどを真似まねることもできるようになる[18][19]。アメリカガラスが9ねんはんにんあいだかおおぼえていた事例じれいもある[20]。また、ハシブトガラス[21]人間にんげん男女だんじょ顔写真かおじゃしん識別しきべつできる[22][21]

ワタリガラスもの存在そんざい場所ばしょ情報じょうほうよる仲間なかま共有きょうゆうする[23]。カラスがすくなくとも41言葉ことばつことを利用りようし、日本にっぽん企業きぎょうがカラス撃退げきたい装置そうちつくっている[24]。「カラス」を研究けんきゅうしている国立こくりつ総合研究大学院大学そうごうけんきゅうだいがくいんだいがく神奈川かながわけん葉山はやままち)の塚原つかはら直樹なおきじょきょうによるとつぎのようなカラスがある[25]

  • 「カ~カ~カ~」:カラスがえさつけ、仲間なかませるときこえ。カラスでは「こっちにものがあるよ」という意味いみ
  • 「カッカッカッ」:たかなどの天敵てんてきちかづいてきたことを仲間なかまらせたり、警戒けいかいするときこえ。カラスでは「危険きけんだよ」という意味いみ
  • 「クア~クア~」:ねぐらにかえろうとするカラスがはっするごえ。「安全あんぜんだよ」という意味いみ
ハシボソガラスの頭蓋骨ずがいこつ


カラスののう地図ちず調しらべた研究けんきゅうによると思考しこう学習がくしゅう感情かんじょうをつかさどる大脳だいのうきわめておおきいことや、大脳だいのうなかでも「外套がいとう」「こう外套がいとう」といわれる知的ちてき活動かつどう関係かんけいする部分ぶぶんおおきくよく発達はったつしていることがかった[26][27]

天敵てんてき

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カラスは大型おおがた鳥類ちょうるいのため天敵てんてきはあまり存在そんざいしないが、オオタカなかにはカラスを頻繁ひんぱん捕食ほしょくする個体こたい存在そんざい[28]、その猛禽もうきんるいキツネなどもまれにカラスを捕食ほしょくすることがある。だが、カラスはこれらの天敵てんてきからぎゃく獲物えもの横取よこどりすることもおおく、また猛禽もうきんるいたいしては頻繁ひんぱんモビングおこな[29]。モビングするたねはモビングしないしゅよりも長生ながいきすると[30]。モビングされた猛禽もうきんるいりの成功せいこうりつるため、移動いどうしていく。モビングによって豪胆ごうたんさをせたカラスは序列じょれつたかめ、伴侶はんりょつけやすくなる可能かのうせい指摘してきされている[30]

たまごひなアオダイショウなどに捕食ほしょくされている可能かのうせいもある[28]。ほかには、フクロウ実際じっさいにカラスのひな捕食ほしょくしたれいもある[13]。このほか、同種どうしゅのカラスがたまごひな衰弱すいじゃくした個体こたい共食ともぐすることもおお[31][28]

鳥類ちょうるいではないカラスとのつく生物せいぶつ

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動物どうぶつ

植物しょくぶつ

利用りよう

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日本にっぽんでは、ミヤマガラス・ハシボソガラス・ハシブトガラスは、鳥獣ちょうじゅう保護ほごほうにより猟期りょうきりょう適法てきほう方法ほうほうにて捕獲ほかくする場合ばあいのぞ原則げんそくとして捕獲ほかく禁止きんしされている。

チェンバロのジャックのつめ元々もともととり羽根はね使つかい、元気げんきなカラスがったあとにちたはねオリーブオイルけたものが一番いちばんよいとされている。

食肉しょくにく

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にくそのものに毒性どくせいはないものの、野生やせいのカラスはゴミ、もの死骸しがい有毒ゆうどく動物どうぶつなどをべている可能かのうせいがあり、これらに由来ゆらいする有害ゆうがい物質ぶっしつ健康けんこうがいするおそれがある。宗教しゅうきょうてきあるいは文化ぶんかてき理由りゆうもとづく神聖しんせいあるいは嫌悪けんおによってべることがけられている地域ちいきおお[32]英語えいごには「Eating crow」(カラスをべる)といういいまわしがあり、「カラスをべるのとおなじくらいいやなこと」からてんじて「あやまちをみとめる」という意味いみ使つかわれている。

一方いっぽう歴史れきしてきにカラスをべることがなかった地域ちいきでも、飢饉ききん最中さいちゅうなどにあってはもっと身近みぢかとりとして食肉しょくにく利用りよう検討けんとうされたれいがある[32]だい恐慌きょうこう最中さいちゅうの1930年代ねんだい、アメリカのオクラホマしゅうタルサではカラス料理りょうり流行りゅうこうした。これはもと保健ほけん監督かんとくかんのT・W・スターリングス博士はかせ(T. W. Stallings)が食肉しょくにく利用りよう提唱ていしょうしたことがきっかけで、農家のうかおおどうしゅう猛威もういるっていた害鳥がいちょうとしてのカラスの駆除くじょ促進そくしんねていた。流行りゅうこう周辺しゅうへんしょしゅうにも波及はきゅうし、1940年代ねんだいまでつづいた[33]

そのほか、リトアニアにはカラス料理りょうりつたわる地域ちいきがいくつかある。カルナベルジェリトアニアばんむらでは、かつて荘園しょうえん駆除くじょされたカラスをべていた。伝統でんとうとしてはすたれていたものの、2000年代ねんだいはいってからあらためて「地元じもと料理りょうり」としての宣伝せんでんおこなわれ、カラス料理りょうり提供ていきょうするまつりも企画きかくされた[34]

2003ねん報道ほうどうによると、帯広畜産大学おびひろちくさんだいがく畜産ちくさん科学かがく教授きょうじゅ関川せきかわ三男みつおらのグループが、カラスの食用しょくようさぐ研究けんきゅうすすめている[35]研究けんきゅうは、将来しょうらい食糧難しょくりょうなん対策たいさくと、有害ゆうがい鳥獣ちょうじゅうとして処分しょぶんされるカラスの有効ゆうこう活用かつようにメドをつけるのが目的もくてき。カラスのむねにくは、くじらにくにも豊富ほうふふくまれる色素しきそミオグロビンおおく、あかみがつよいのが特徴とくちょうしょくかんあじにわとりむねにくており、学生がくせいべさせたところ、評判ひょうばん上々じょうじょうだった。また、関川せきかわ報告ほうこくによると、カラスのにく残留ざんりゅうした重金属じゅうきんぞく農薬のうやくなどもなく、微生物びせいぶつ検査けんさにおいても問題もんだいがなかったために、食肉しょくにくとしての安全あんぜんせいみとめられると評価ひょうかしている[36]。そのに、カラスのにく鶏肉とりにく比較ひかくして、鉄分てつぶんたかいことがかっている[36]

石原いしはら慎太郎しんたろう東京とうきょう都知事とちじ当時とうじ)は「カラスのミートパイ」を東京とうきょう名物めいぶつとしてそうとしたことがあり、試食ししょくかいでは好評こうひょうだった[37][38]

日本にっぽんジビエ振興しんこう協議きょうぎかい代表だいひょうつとめる料理人りょうりにん藤木ふじき徳彦とくひこは、みずからのいとなフランス料理りょうりみせでカラス料理りょうり提供ていきょうしてカラスにく普及ふきゅうびかけた。藤木ふじきによればふるいフランス料理りょうりほんに「カラスのにく意外いがいに、高級こうきゅう食材しょくざいのシギなどととも大変たいへん美味びみだ」という記述きじゅつがあったとことがきっかけであるという[36]藤木ふじきみせでは、きゃく安心あんしんしてべられるようにやまらしていて天然てんねんえさ果実かじつべているハシボソガラスのにくもちいていた[39]あじ想像そうぞう以上いじょう美味びみであると評価ひょうかされている[36][39]

2017ねん、カラス研究けんきゅうしゃ塚原つかはら直樹なおきによる『本当ほんとう美味おいしいカラス料理りょうりほん』が出版しゅっぱんされた[40][41]有害ゆうがい鳥獣ちょうじゅうとして捕獲ほかくされたカラスを有効ゆうこう活用かつようしようとするもので[42]、カラスにく食味しょくみかたくてくさい)や栄養えいようこうタンパクていカロリー)、安全あんぜんべるための解体かいたいしも処理しょり方法ほうほう手袋てぶくろ着用ちゃくよう)、レシピ(生食なましょく不可ふか)などを紹介しょうかいしている[40]

生食なましょく危険きけんせい

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2023ねん3がつ7にち東京とうきょう新聞しんぶんづけウェブばん首都しゅとけんニュースにて、茨城いばらきけんひたちなか市内しないの「カラス料理りょうり愛好あいこうつどい」に参加さんかしてカラスのにくなまべ、その体験たいけん一部いちぶ地域ちいきしょく文化ぶんかだと紹介しょうかいした記者きしゃコラムが掲載けいさいされた[43][44]。コラムでは、「食中毒しょくちゅうどくのリスクがたか生食なましょくめるように」というけん生活せいかつ衛生えいせいのコメントやカラス料理りょうり研究けんきゅうほん併記へいきしていたが、「この貴重きちょうしょく文化ぶんかがゲテモノあつかいされたまま先細さきほそってしまうのはあまりにもしい」「ものへの偏見へんけん差別さべつにつながる。偏見へんけんをなくすことが世界せかい平和へいわにつながる」というコメントでくくられていた[43][44]

記事きじ配信はいしん、ツイッターじょうでは、医師いし科学かがくジャーナリストらからジビエ生食なましょくは、肝炎かんえんなどをこし、ぬリスクがあるためめてほしい」、「マネするひとかねない」、「県内けんないとりインフルエンザが発生はっせいしてにわとりころせ処分しょぶんされたとほうじられているにもかかわらず、ジビエの生食なましょく紹介しょうかいするのは理解りかいできない」などの疑問ぎもん批判ひはんこえ相次あいついだ[45][46]翌日よくじつ3がつ8にちには、厚生こうせい労働省ろうどうしょう公式こうしきツイッターで、ジビエの生食なましょくは「非常ひじょう危険きけん」だとして、カラスのイラストをけて「ジビエはしっかりなかまで加熱かねつしよう」と注意ちゅういびかける投稿とうこうおこなった[45][46][47]一方いっぽうで、東京とうきょう新聞しんぶんは、J-CASTBuzzFeed取材しゅざいたいして「記事きじ掲載けいさいしたとおりです」と回答かいとうし、問題もんだいしない姿勢しせいしめしている[45][46]

ひたちなか一部いちぶ地域ちいきでカラスにく生食なましょく伝統でんとうとされているむねは、過去かこにも北國きたぐに新聞しんぶん朝日新聞あさひしんぶんNEWSつくばなどに掲載けいさいされていたが[44][48]、これについてJ-CASTニュースの取材しゅざいけた茨城いばらきけん生活せいかつ衛生えいせいは「ひょうないところで愛好あいこうしゃがおられるのかもしれませんが、いたことはありませんので、伝統でんとうとはえないのではないかとかんがえています」とこたえている[45]茨城いばらきけん選出せんしゅつ上月こうづきりょうゆう参議院さんぎいん議員ぎいんは、この「カラスをべるかい」の常連じょうれんであり、東京とうきょう新聞しんぶん取材しゅざいした2023ねん2がつ10日とおか食事しょくじかいにも夫婦ふうふ参加さんかしていた[44][49]

文化ぶんか 

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イメージ

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知能ちのうたかめん狡猾こうかつ(こうかつ)な印象いんしょうあたえたり、しょくせいいちめんである腐肉ふにくしょくくろ羽毛うもう連想れんそうさせたりすることから、様々さまざま物語ものがたりにおける悪魔あくま魔女まじょ使つかい(使つか)や化身けしんのように、あく不吉ふきつ象徴しょうちょうとしてえがかれることがおおい。一方いっぽうで、上記じょうきのような神話しんわ伝説でんせつにあるように、ふるくから世界せかい各地かくちで「太陽たいよう使つかい」や「かみ使つかい」としてあがめられてきたものでもある。これは古代こだい世界せかい各地かくちにおいて、朝日あさひ夕日ゆうひなど太陽たいようかってんでいるようにえるカラスの姿すがた近年きんねんでは太陽たいよう位置いち体内たいない時計とけい帰巣きそうする姿すがたであるという研究けんきゅうがある)をにした当時とうじ人々ひとびとが、この性質せいしつ太陽たいようむすびつけた結果けっか神聖しんせいされるようになったというせつがある。

また、古代こだいにはとりそう風習ふうしゅうがあった地域ちいき世界せかい各地かくち存在そんざいし、猛禽もうきんるいやカラスなど肉食にくしょくせい鳥類ちょうるい天国てんごくたましいはこぶ、けがれ(けが)れをはらい(はら)ってくれる、あるいはかみ使つかいであるなどの理由りゆう神聖しんせいされたというせつもある。

日本にっぽんでは、カラスの実際じっさいはねしょくは、「がらすの濡羽しょく(からすのぬればいろ)」という表現ひょうげんもあるとおり、ふかみのあるつややかな濃紫こむらさきしょくであるがらすの濡羽しょくは、くろあおみのあるつややかないろ名前なまえである。とく女性じょせいうつくしい黒髪くろかみ形容けいよう使つかわれることがおおく、濡烏(ぬれがらす)、がらす(からすば)、がらすしょくともいう。

ねぐらにかえときくこともおおく、この行動こうどうふか印象いんしょうけられてきたことから、かえる(帰郷ききょう帰宅きたく)や夕暮ゆうぐれを想像そうぞうさせる。

慣用かんよう常套句じょうとうく名文めいぶん

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円山まるやま応挙おうきょ『からす』

がらすもちいた慣用かんようなどにはつぎのようなものがある。

  • がらす行水ぎょうずい(すぐに風呂ふろからがってしまうこと)
  • がらす足跡あしあとじりのしわが足跡あしあとのようにえることから)
  • がらすかみ黒髪くろかみのこと)
  • がらすかぬはあっても(こののちつづけて毎日まいにちなにかがおこなわれる様子ようす強調きょうちょう表現ひょうげん
  • 濡烏がらす羽色ばいろ(しっとりとれたような黒色こくしょく黒髪くろかみ場合ばあいおおい)
  • 闇夜やみよがらす見分みわけがつかないことのたとえ)
  • 三羽烏さんばがらす(さんばがらす、さん人組にんぐみのたとえ)
  • 烏合うごうしゅう統制とうせいれていない集団しゅうだんをさす言葉ことば
  • 「カラスがくから、かえりーろうっ」(男子だんし)/「カラスがくからかえりましょ」(女子じょし) - 夕方ゆうがたになって子供こどもたちがあそびを仕舞しまいにし、「みんなかえろうよ」というとき合図あいずのように使つかわれる。
  • 「ねぐらへかえがらすさん」(アナウンサーである松内まつうちのりさんが、1929ねん昭和しょうわ4ねんあき東京とうきょうろく大学だいがく野球やきゅう早慶そうけいせん3回戦かいせん実況じっきょうさい夕暮ゆうぐれの神宮球場じんぐうきゅうじょう情景じょうけいをラジオでつたえ、これがレコードされたため著名ちょめいになった文句もんく[50]
  • がらすべる(英語えいご屈辱くつじょくえる、はじしのぶの[51]
  • 月夜烏つきよがらすあき季語きごよるにうかれてさわぐカラスからてんじて夜遊よあそびするひと[52]

神話しんわ伝承でんしょう

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太陽たいよう使つかいやかみ使つかいという神話しんわ伝承でんしょう世界せかい各地かくちにある。もとちがいろだったカラスの羽毛うもうが、なんらかの原因げんいんくろになってしまった、という伝承でんしょう世界せかい各地かくちにある。

視力しりょくたかい、見分みわける知能ちのうもあるということから「炯眼けいがん」「慧眼けいがん」とされ、神話しんわ伝承でんしょうにおいて斥候せっこうはし密偵みってい偵察ていさつ役目やくめ位置付いちづけでえがかれることがおおい。

伝承でんしょう神話しんわ 

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伝承でんしょう俗信ぞくしん

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古来こらい、カラスは霊魂れいこんはこ霊鳥れいちょうとされていた。「がらすきがわるいとひとぬ」という伝承でんしょうがあり、カラスがさわいだり異様いようこえくとその近所きんじょ死人しにんがあるとしんじられた[53]。また、かき収穫しゅうかくするとき翌年よくねんカラスがかき宿やど霊魂れいこんれてかえってくるとかんがえられ、カラスのために最後さいごのこ風習ふうしゅうがあった[53]。「月夜烏つきよがらすたたる」とわれ、よるのカラスのごえ火災かさい前兆ぜんちょうとされる俗信ぞくしんもあった[53]

がらす」という漢字かんじちにかんする民間みんかん俗説ぞくせつとして、全身ぜんしんくろいカラスのはカモフラージュされえづらいため、象形しょうけい文字もじである「とり」から部分ぶぶんあらわ一本いっぽん横線おうせんったというものがある。また八巻はちまき正治しょうじ自著じちょ聖書せいしょとハンディキャップ』(一粒ひとつぶしゃ、1991ねん)224ぺーじで「ご承知しょうちのようにカラスを漢字かんじでは『がらす』ときますが、これをよくると「とり」というすこことなります(横路よこみち一本いっぽんりません)。つまりやや飛躍ひやくしてかんがえるならば、カラスはとりなかでもひくくとらえられている存在そんざいでもあるともいえるのです。」と主張しゅちょうしている。実際じっさいには「がらす」と「とり」がよこぼう一本いっぽん有無うむちがいになったのは隷変による偶然ぐうぜんであり、かん時代じだいよりまえの「がらす」と「とり」はまったちがかたちをしている[54][55]

信仰しんこう

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はち咫烏
熊野くまのうしおう熊野くまの速玉はやたま大社たいしゃ

カラスは古来こらい吉兆きっちょうしめとりであった。日本にっぽん神話しんわ神武じんむ東征とうせいで、熊野くまの上陸じょうりくして大和やまとこくかう神武じんむ天皇てんのうさんほんあしの「はち咫烏(やたがらす)」が松明たいまつかかみちびいたとつたわる。日本にっぽんサッカー協会きょうかいのシンボルマークはこのはち咫烏である。

このいいつたえから、はち咫烏やカラスは家紋かもんとしても利用りようされており、有名ゆうめいなところでは熊野くまの雑賀さいかとう鈴木すずき存在そんざいする。カラスは熊野くまの三山さんざん使つかでもある。熊野くまの神社じんじゃなどからうしおうたからしるし(ごおうほういん=熊野くまのうしおう)は、本来ほんらいかみさつであり、中世ちゅうせい近世きんせいにはこれをもちいて起請文きしょうもんこした[56]。これを使つかった起請きしょうやぶると、熊野くまのでカラスが3に、そのひとには天罰てんばつくだるという。「誓紙せいしくたびさんづつ、熊野くまのがらすんだげな」という小唄こうたもある。

長野ながのけん北信ほくしん地方ちほうつたわる「がらすおどり」といわれる民謡みんようおどりがあり、あしさばきにおいてきゅう種類しゅるいかたかえすことから、修験しゅげんしゃである山伏やまぶしとなえた呪法じゅほうである九字くじり(九字くじ護身ごしんほう)をではなくあしおこなったとされる。このことと、山岳さんがく信仰しんこう起源きげん修験しゅげんどうでは、「カラスはかみ使つかい」とされてきたこととわせて、このがらすおどりは山岳さんがく信仰しんこうもとづくがらすたいする信仰しんこう修験しゅげんしゃおどりが、民謡みんようになっていったとかんがえられている。

容貌ようぼうがカラスに天狗てんぐについては「烏天狗からすてんぐ」を参照さんしょう

カラスのいろ

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ハシボソガラスアルビノ

また神話しんわ伝説でんせつじょうでは通常つうじょう生物せいぶつがくてきられているカラスとはいろちがい・特徴とくちょうちがいのカラスが存在そんざいする。それらは、吉祥きっしょうれいかくたかじゅんはち咫烏あかがらすあおがらすあおいがらすしろがらす同等どうとうとされている。

民話みんわひとつにはつぎのようなものがある。「カラスは元々もともとしろとりだったが、フクロウの染物そめもの綺麗きれいいろえをたのんだところ、黒地くろじかねぎん模様もようけば上品じょうひんうつくしく仕上しあがるとかんがえたフクロウはいきなりカラスの全身ぜんしんくろってしまい、おこったカラスにまわされ、いまではカラスがばないよるにしかひょうられなくなった。カラスはいまだにガアガアと抗議こうぎこえげている」というものがある。べつつたわる民話みんわでは「欲張よくばりなカラスの注文ちゅうもんおうじて様々さまざま模様もようかさりしていくうちに、ついにくろになってしまった」というものもある。

中国ちゅうごく

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日本にっぽんふくむ、中華ちゅうか文明ぶんめいけんとその周辺しゅうへんこくつたわる「さんそくがらす」は、中国ちゅうごくの「にちがらす」が起源きげんである。中国ちゅうごくでは古来こらい太陽たいようにはカラス、つきにはウサギまたはヒキガエルむとされてそれぞれの象徴しょうちょうとなった。月日つきひのことを「烏兎うと(うと)」と用例ようれいとうにこれがあらわれている。あしが3ほんあるのは、中国ちゅうごくでは奇数きすう偶数ぐうすうかげとされるので、太陽たいよう象徴しょうちょうであるカラスが2ほんあしでは表象ひょうしょうにずれがしょうじるからである。このカラスの外形がいけい起源きげんいては、黄土おうど土煙つちけむりとおして観察かんさつされた太陽たいよう黒点こくてんからているのではないかとするせつがある。清朝せいちょうにおいては、ふとしがカラスにいのちすくわれた逸話いつわもとづき、神聖しんせい動物どうぶつとして尊重そんちょうされた。

イギリス

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ワタリガラス

イギリスでは、アーサーおう魔法まほうをかけられてワタリガラス(だいガラス)に姿すがたえられたとつたえられる。このことから、ワタリガラスを傷付きずつけることは、アーサーおう(さらには英国えいこく王室おうしつ)にたいする反逆はんぎゃくともわれ、不吉ふきつなことをまねくとされている。また、ロンドンとうにおいては、ロンドン大火たいかさい大量たいりょう繁殖はんしょくしたワタリガラスがとき権力けんりょくしゃ保護ほごされ、ワタリガラスとロンドンとう現在げんざいいたるまで密接みっせつ関係かんけいにある。なお、J.R.R.トルーキンの『ホビットの冒険ぼうけん作中さくちゅうに、ワタリガラス(原文げんぶんは Raven。訳書やくしょによってはオオガラス)の一族いちぞく登場とうじょうするが、これも英国えいこく王室おうしつすくなからぬ関係かんけいつワタリガラスを尊重そんちょうしての登場とうじょうだとわれている。ただし、『指輪ゆびわ物語ものがたり』にも登場とうじょうするクレバインとばれるだいからすたちは、むしろ邪悪じゃあく陣営じんえい走狗そうくとしてのやくどころである。

ケルト神話しんわ

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ケルト神話しんわ登場とうじょうする女神めがみたたかいのかみモリガンヴァハバズヴネヴァン)は、戦場せんじょうにワタリガラスの姿すがたとなってあらわれる。もしくは、かたにカラスがとどまっている姿すがた描写びょうしゃされたり、バズヴがカラスの化身けしんであると伝承でんしょうされたりしている。かみといっても清廉せいれん崇高すうこう印象いんしょうではなく、戦場せんじょう殺戮さつりくをもたらす存在そんざいとしてえがかれることがおおい。

北欧ほくおう神話しんわ

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北欧ほくおう神話しんわでは、主神しゅしんであり、戦争せんそうつかさどかみオーディン斥候せっこうとして、2のワタリガラスフギン(=思考しこう)とムニン(=記憶きおく)」登場とうじょうする。このワタリガラスは世界中せかいじゅうまわり、オーディンに様々さまざま情報じょうほうつたえているとされる。

ギリシア神話しんわ

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アポロンとカラス

ギリシア神話しんわでは太陽たいようしんアポロンつかえていた[57]いろ白銀はくぎんしろぎんとも)でうつくしいこえち、ひと言葉ことばはなすことができる非常ひじょうかしことりだったとされる。しかし、あるときにカラスは、天界てんかいのアポロンとはなれて地上ちじょうらすつまコロニスが、人間にんげんおとこであるイスキュスしたしくしている(間違まちがいとも)とアポロンに密告みっこく虚偽きょぎ報告ほうこくとも)をした。アポロンは嫉妬しっとしていかり、天界てんかいからゆみはなち、コロニスを射抜いぬいてしまった。間際まぎわに「あなたのごもっている」とげたコロニスの言葉ことばに、かえったアポロンは後悔こうかいし、きっかけをつくったカラスにじょういかりをぶつけ、そのうつくしいはねいろ美声びせい人語じんごうばった。カラスは天界てんかい追放ついほうされ、ふくすかのようにはね漆黒しっこくわり、こえつぶれて、言葉ことばはなすどころか、みにくごえはっすることしかできなくなった。

異説いせつ

異説いせつとして、アポロンのはし密偵みってい、またはみずくみのおおせをつかったカラスが、地上ちじょう道草みちくさをしてしまい、地上ちじょう状況じょうきょう報告ほうこくまたはみずくみがおくれ、「うそをついていいわけをした」または「コロニスとイスキュスの密会みっかいをでっちげた」というものもあり、みずくみについては、つかえたカラスの死後しご天上てんじょう星座せいざとしてかたどったとしながらも、コップがちょうどからすのくちばしにとどかない微妙びみょう位置いちにあることから、みずくみの異説いせつ裏付うらづけるものとしてとらえられている。

エジプト

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古代こだいエジプトでは太陽たいようとりとされた。

中東ちゅうとう

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メソポタミア中心ちゅうしん旧約きゅうやく聖書せいしょ創世そうせい』5しょうから10しょうでもつたわる世界せかいおそっただい洪水こうずいのちに、『創世そうせい』8しょう7せつにおいて、炯眼けいがんから偵察ていさつとしてはじめてそとはなたれた動物どうぶつである。洪水こうずいふねからはなされ、みずがひいたことをらせた。旧約きゅうやく聖書せいしょではカラスにいでばとはなたれた。

預言よげんしゃエリヤアハブおうからのがれていたあいだおもつかいであるカラスのってくるパンとにくによってやしなわれていた(『れつおうじょう17しょう2-6せつ)。

北米ほくべい先住民せんじゅうみん

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トリンギットぞく(クリンギット)とトリンギットぞくチルカットぞくツィムシアンぞくハイダぞく)につたわるカラスは、創世そうせいかかわるものが複数ふくすうある。代表だいひょうてきなものとしては、「ワタリガラスがもりつくり、ひとはじめとしたものいたが、あるときに寒波かんぱおそい、ものえそうになった。一計いっけいあんじたワタリガラスは、ワシ太陽たいようまでんでってそのかけらをかえってほしいとたのんだ。ワシは承諾しょうだくし、がしながらもかえり、大地だいち様々さまざまところともした。それが、きとしけるもののたましいとなった」というものがあり、この伝承でんしょう影響えいきょうからかハイダぞくは、カラスぞくとワシぞくの2部族ぶぞくかれている。

ほかにも、人々ひとびと暗闇くらやみなかなにたずらしているのを不憫ふびんおもったワタリガラスが、「二枚貝にまいがい暗闇くらやみなかからさそす」「かみかくした太陽たいようかみむすめ子供こどもとしてカラス自身じしんむすめ受胎じゅたいしてかみまごとなってかみたのんで太陽たいよう開放かいほうする」「天上てんじょうかいそらいえという表現ひょうげん)へ変装へんそうしてしのほしつきぬすし、人々ひとびと開放かいほうする」といったかくはなしに、「人々ひとびとらしやいえあたえる、つくかたなどをおしえる」といったものが付加ふかされるかたち創世そうせい神話しんわがなっている。

カラスに関係かんけいした飛行機ひこうき

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カラスが重要じゅうよう位置いちづけで登場とうじょうする作品さくひん

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カラスと水差みずさ

文学ぶんがく

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漫画まんが映画えいが

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歌曲かきょく

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詩歌しか

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  • がらす百態ひゃくたい』‐ 宮沢みやざわ賢治けんじ[58]
  • あかつき(あかつき)とよるがらすけど この山上さんじょうの(みね)の 木末こぬれ(こぬれ)のうえは いまだしずけしー作者さくしゃ不明ふめい(『万葉集まんようしゅうまき7-1263)[58]
  • あさがらす はやくなきそ 背子せこ朝明あさあけ(あさけ)の姿すがた ればかなしもー作者さくしゃ不明ふめい(『万葉集まんようしゅうまき12-1263)[58]
  • がらすとふ だい(おほ)をそとりの まさでにも まさぬきみを ころくとぞくー作者さくしゃ不明ふめい(『万葉集まんようしゅうまき14-1263)[58]
  • なみもん(ばらもん)の つくれる小田おだくえ(は)むがらす まぶた(まなぶた)れて はた桙(はたほこ)にりーこう宮王みやおう(『万葉集まんようしゅうまき16-1263)[58]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

  1. ^ カラスを「カラスぞくおよびそれにきんえんぞく」としている『日本にっぽんだい百科全書ひゃっかぜんしょ』(うらほん昌紀まさき)は、カラスぞくきんえんぞくとしてベニハシガラスぞく・ホシガラスぞくきんえん可能かのうせいがあるぞくとしてサバクガラスぞく・ヒメサバクガラスぞくげている。ソデグロガラスぞくについては言及げんきゅうがない。
  2. ^ テレビ番組ばんぐみとうではこれを「攻撃こうげき」と表現ひょうげんすることがあるが、実際じっさい威嚇いかく一種いっしゅである。
  3. ^ 背後はいごから頭上ずじょうりる威嚇いかく行動こうどう抑止よくしするには、50cm以上いじょうほどの目立めだ棒状ぼうじょうとうもの頭部とうぶよりたかうえすことで、接近せっきん接触せっしょく抑止よくし効果こうかがあるとされる。
  4. ^ カラス以外いがいでは、北海道ほっかいどう東部とうぶ漁港ぎょこう生息せいそくするオオセグロカモメにも、同様どうよう方法ほうほうかい行動こうどうられる。
  5. ^ Wild crows inhabiting the city use it to their advantage - David Attenborough YouTube - BBC Wildlife。日本にっぽん都市としくるま利用りようしてクルミを様子ようす急降下きゅうこうかするさいのハシボソガラスのはね様子ようすもよくかる。

出典しゅってん

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外部がいぶリンク

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