滑走 かっそう 路 ろ (グレート・バリア・リーフ空港 くうこう (英語 えいご 版 ばん ) )
滑走 かっそう 路 ろ (かっそうろ、英 えい : runway )は、飛行機 ひこうき が滑走 かっそう し、離陸 りりく ・着陸 ちゃくりく を行 おこな うための直線 ちょくせん 状 じょう の道 みち のこと。空港 くうこう 、飛行場 ひこうじょう 、空母 くうぼ などに設置 せっち された施設 しせつ で、空港 くうこう における最 さい 重要 じゅうよう 設備 せつび である。
滑走 かっそう 路 ろ に着陸 ちゃくりく する飛行機 ひこうき (クロアチア ・スプリト空港 くうこう (英語 えいご 版 ばん ) )
外見 がいけん はただの長大 ちょうだい な道路 どうろ だが、飛行機 ひこうき が離着陸 りちゃくりく するときの衝撃 しょうげき に耐 た えられるよう通常 つうじょう の道路 どうろ などに比 くら べ丈夫 じょうぶ にできている特殊 とくしゅ な設備 せつび である。
また、時速 じそく 240 - 300 km/hに達 たっ する離着陸 りちゃくりく 時 じ の高速 こうそく 走行 そうこう においても機体 きたい の揺 ゆ れが少 すく なくなるように、滑走 かっそう 路 ろ 表面 ひょうめん の凹凸 おうとつ は極 きわ めて少 すく ない(高速 こうそく 道路 どうろ など離着陸 りちゃくりく を想定 そうてい していない道路 どうろ 等 とう に不時着 ふじちゃく した場合 ばあい 、乗員 じょういん は猛烈 もうれつ な振動 しんどう に曝 さら されることになる)。
滑走 かっそう 路 ろ の周囲 しゅうい には平 たい らで植生 しょくせい された土地 とち があり、ここには旋回 せんかい 灯 とう 、進入 しんにゅう 角 かく 指示 しじ 灯 とう 、滑走 かっそう 路 ろ 距離 きょり 灯 とう などの航空 こうくう 灯火 ともしび が設置 せっち されており、滑走 かっそう 路 ろ にこの周囲 しゅうい を含 ふく めた矩形 くけい 部分 ぶぶん 全体 ぜんたい を着陸 ちゃくりく 帯 たい と言 い う[ 1] 。
離着陸 りちゃくりく 時 じ の鳥 とり との衝突 しょうとつ (バードストライク )は重大 じゅうだい な事故 じこ に繋 つな がるため、滑走 かっそう 路 ろ 周辺 しゅうへん には鳥追 とりお いまたは鳥威 とりおど しの設備 せつび を設置 せっち することが多 おお い。可燃 かねん 性 せい ガス等 とう を用 もち いて定期 ていき 的 てき に爆 ばく 発音 はつおん を発生 はっせい させ、鳥 とり を追 お い払 はら う爆音 ばくおん 機 き が主流 しゅりゅう だが、2008年 ねん 頃 ごろ からはそうした設備 せつび にさえ慣 な れて怖 こわ がらない鳥 とり が現 あら われてきたため、バードスイーパーが滑走 かっそう 路 ろ 周辺 しゅうへん を巡回 じゅんかい し、猟銃 りょうじゅう の空砲 くうほう で追 お い払 はら う方法 ほうほう や、花火 はなび などの閃光 せんこう を伴 ともな った方法 ほうほう がとられる。
滑走 かっそう 路 ろ 番号 ばんごう と方位 ほうい 角 かく
滑走 かっそう 路 ろ は以下 いか の規則 きそく に従 したが って命名 めいめい される。
航空 こうくう 交通 こうつう 管制 かんせい 上 うえ 、滑走 かっそう 路 ろ は滑走 かっそう 路 ろ 番号 ばんごう (指示 しじ 標識 ひょうしき )と呼 よ ばれる磁北 からの方位 ほうい 角 かく (時計 とけい 回 まわ り、度 ど 単位 たんい )を1/10した数値 すうち で識別 しきべつ される[ 2] 。滑走 かっそう 路 ろ 番号 ばんごう は、飛行機 ひこうき の進入 しんにゅう 方向 ほうこう から方位 ほうい を、真 ま 北 きた から時計 とけい 回 まわ りに測 はか った角度 かくど の下 した 1桁 けた を切 き り捨 す てた01から36までの数字 すうじ で表 あらわ される[ 注釈 ちゅうしゃく 1] 。たとえば、磁北 (360°[ 注釈 ちゅうしゃく 2] ) を向 む く滑走 かっそう 路 ろ は「滑走 かっそう 路 ろ 36 (Runway Three Six) 」である。その逆 ぎゃく 向 む きの滑走 かっそう 路 ろ は磁方位 い で180°であり「滑走 かっそう 路 ろ 18 (Runway One Eight) 」となる。それぞれの滑走 かっそう 路 ろ の番号 ばんごう は滑走 かっそう 路 ろ の端 はし に表示 ひょうじ されている(上記 じょうき の例 れい の滑走 かっそう 路 ろ では、南端 なんたん に「36」、北端 ほくたん に「18」と表記 ひょうき されている)。このように、滑走 かっそう 路 ろ 番号 ばんごう は01 〜36 の数字 すうじ のいずれかになる[ 注釈 ちゅうしゃく 3] 。通常 つうじょう 、一本 いっぽん の滑走 かっそう 路 ろ には方位 ほうい に基 もと づく2つの番号 ばんごう が割 わ り当 あ てられており、一本 いっぽん の滑走 かっそう 路 ろ の命名 めいめい は2つの磁方位 い を組 く み合 あ わせて表 あらわ される。上記 じょうき の「滑走 かっそう 路 ろ 36」と「滑走 かっそう 路 ろ 18」の例 れい では、「18/36」と表記 ひょうき される[ 注釈 ちゅうしゃく 4] [ 注釈 ちゅうしゃく 5] 。
滑走 かっそう 路 ろ が並行 へいこう する場合 ばあい
滑走 かっそう 路 ろ が並行 へいこう する場合 ばあい の命名 めいめい は、滑走 かっそう 路 ろ 番号 ばんごう のあとにL (左 ひだり ; Left)・C (中央 ちゅうおう ; Center)・R (右 みぎ ; Right)を付 ふ すことで行 おこな われる(後述 こうじゅつ を参照 さんしょう )。たとえば、磁方位 い 360°を向 む いた滑走 かっそう 路 ろ が3本 ほん 平行 へいこう に並 なら んでいる場合 ばあい 、南 みなみ から滑走 かっそう 路 ろ に進入 しんにゅう する飛行機 ひこうき の位置 いち から見 み て、左側 ひだりがわ の滑走 かっそう 路 ろ から「滑走 かっそう 路 ろ 36L (Three Six Left) 」、「滑走 かっそう 路 ろ 36C (Three Six Center) 」、「滑走 かっそう 路 ろ 36R (Three Six Right) 」となる[ 2] 。並行 へいこう 滑走 かっそう 路 ろ が2本 ほん しかない場合 ばあい は、C (中央 ちゅうおう )を使用 しよう せず、L(左 ひだり )とR(右 みぎ )のみを使 つか う。したがって、南北 なんぼく 方向 ほうこう に2本 ほん の滑走 かっそう 路 ろ が並行 へいこう している場合 ばあい (18/36の場合 ばあい )、西側 にしがわ の滑走 かっそう 路 ろ を「18R/36L」、東側 ひがしがわ の滑走 かっそう 路 ろ を「18L/36R」と呼 よ ぶ。
滑走 かっそう 路 ろ が4本 ほん 並行 へいこう する場合 ばあい は、2本 ほん の滑走 かっそう 路 ろ 番号 ばんごう を10度 ど ずらして表記 ひょうき する。例 たと えば、磁方位 い 360°を向 む いた滑走 かっそう 路 ろ が4本 ほん 平行 へいこう に並 なら んでいる場合 ばあい は、それぞれ「01L/19R」「01R/19L」「18L/36R」「18R/36L」と呼 よ ぶ[ 注釈 ちゅうしゃく 6] 。このほか、数字 すうじ のあとに「LC」「RC」を付与 ふよ する事 こと もあり、平行 へいこう 滑走 かっそう 路 ろ 4本 ほん の場合 ばあい は、左 ひだり からL、LC、RC、R、となり、5本 ほん の場合 ばあい は左 ひだり からL、LC、C、RC、R、となる[ 2] [ 注釈 ちゅうしゃく 7]
表面 ひょうめん が水 みず の滑走 かっそう 路 ろ (水上 すいじょう 機 き が使用 しよう する)はシーレーンと呼 よ ばれる。並行 へいこう する他 ほか の滑走 かっそう 路 ろ が存在 そんざい する場合 ばあい は、シーレーンの滑走 かっそう 路 ろ の番号 ばんごう にはW (水 みず ; Water)が付 つ けられる[ 注釈 ちゅうしゃく 8] 。真 ま 北 きた を向 む く水上 すいじょう 滑走 かっそう 路 ろ はシーレーン36W (Sealane Three Six Water)である。
また、このような正式 せいしき な表記 ひょうき 法 ほう のほかに空港 くうこう 独自 どくじ に滑走 かっそう 路 ろ 名 めい が存在 そんざい する。特 とく にこの独自 どくじ の命名 めいめい 法 ほう にルールはないが、「A滑走 かっそう 路 ろ ・B滑走 かっそう 路 ろ ……」や「第 だい 1滑走 かっそう 路 ろ ・第 だい 2滑走 かっそう 路 ろ ……」などアルファベットや番号 ばんごう を割 わ り当 あ てることが多 おお い[ 注釈 ちゅうしゃく 9] 。
日本 にっぽん 最長 さいちょう となる4,000m滑走 かっそう 路 ろ を持 も ち、完全 かんぜん 24時 じ 間 あいだ 運用 うんよう が可能 かのう な関西国際空港 かんさいこくさいくうこう
飛行機 ひこうき の運航 うんこう に必要 ひつよう な滑走 かっそう 路 ろ の長 なが さは、ただ単 たん に「車輪 しゃりん が接地 せっち している間 あいだ に走行 そうこう する距離 きょり 」だけでは足 た りない。必要 ひつよう とされる滑走 かっそう 路 ろ の長 なが さとは、通常 つうじょう の離陸 りりく で滑走 かっそう を始 はじ めた点 てん から浮上 ふじょう して高度 こうど 50フィート(大型 おおがた 機 き では高度 こうど 35フィート)に達 たっ した瞬間 しゅんかん の直下 ちょっか の点 てん までである。
この離陸 りりく 滑走 かっそう 路 ろ 長 ちょう にさらに15%の余裕 よゆう を加 くわ えた距離 きょり 、また多発 たはつ 機 き においては、離陸 りりく 決心 けっしん 速度 そくど (V1) で離陸 りりく 中止 ちゅうし した場合 ばあい に必要 ひつよう な停止 ていし 距離 きょり 、V1時 じ 点 てん でエンジン1基 き が突然 とつぜん 不 ふ 作動 さどう となった場合 ばあい に離陸 りりく を継続 けいぞく して高度 こうど 35フィートに達 たっ するまでの距離 きょり 、以上 いじょう 3つの中 なか で一番 いちばん 長 なが い距離 きょり を必要 ひつよう 離陸 りりく 滑走 かっそう 路 ろ 長 ちょう としている。
また、着陸 ちゃくりく においては滑走 かっそう 路 ろ 端 はし を高度 こうど 50フィート(約 やく 15.2 m)で通過 つうか して接地 せっち 、減速 げんそく 、停止 ていし するまでを飛行機 ひこうき の着陸 ちゃくりく 距離 きょり としている。着陸 ちゃくりく に使用 しよう するにはこの着陸 ちゃくりく 距離 きょり の 1.67 倍 ばい の距離 きょり が必要 ひつよう 着陸 ちゃくりく 滑走 かっそう 路 ろ 長 ちょう とされている。
以上 いじょう の必要 ひつよう 離陸 りりく 滑走 かっそう 路 ろ 長 ちょう と必要 ひつよう 着陸 ちゃくりく 滑走 かっそう 路 ろ 長 ちょう のうち長 なが い方 ほう が、航空機 こうくうき の安全 あんぜん 確保 かくほ に必要 ひつよう な滑走 かっそう 路 ろ の長 なが さである[ 注釈 ちゅうしゃく 10] 。現実 げんじつ には、その運航 うんこう の時点 じてん での天候 てんこう ・滑走 かっそう 路 ろ の状態 じょうたい ・滑走 かっそう 路 ろ の標高 ひょうこう ・飛行機 ひこうき の総 そう 重量 じゅうりょう などにより、必要 ひつよう 滑走 かっそう 路 ろ 長 ちょう がその都度 つど 変化 へんか するのであり、必要 ひつよう 滑走 かっそう 路 ろ 長 ちょう がその空港 くうこう の滑走 かっそう 路 ろ 長 ちょう を逸脱 いつだつ しないように、搭載 とうさい 貨物 かもつ 量 りょう などを決 き めることになる。
目安 めやす [ 3] として、本格 ほんかく 的 てき なプロペラ機 き の離陸 りりく に1000 m、ジェット機 じぇっとき の発着 はっちゃく に最低 さいてい 1500 m、ワイドボディ機 き の離陸 りりく に最低 さいてい 2000 m、ボーイング747 の離陸 りりく に最低 さいてい 2500 mが必要 ひつよう である。同 おな じ747でも燃料 ねんりょう ・旅客 りょかく ・貨物 かもつ を多 おお く積 つ む長距離 ちょうきょり 便 びん (飛行 ひこう 距離 きょり が1万 まん kmを超 こ えるもの)で利用 りよう するには3,000 m以上 いじょう が必要 ひつよう である。大 だい 規模 きぼ な国際 こくさい 空港 くうこう では、ボーイング747やエアバスA380 クラスの超 ちょう 大型 おおがた 旅客機 りょかくき の離着陸 りちゃくりく に余裕 よゆう をもたせるため、3,000 - 4,000 mを確保 かくほ するのが標準 ひょうじゅん 的 てき である。スペースシャトル は予定 よてい 軌道 きどう に到達 とうたつ する前 まえ の中断 ちゅうだん や天候 てんこう 不良 ふりょう で予定 よてい した着陸 ちゃくりく 場 じょう が使 つか えない事態 じたい に備 そな え、3000m級 きゅう の滑走 かっそう 路 ろ を有 ゆう する世界 せかい 各地 かくち の飛行場 ひこうじょう を緊急 きんきゅう 着陸 ちゃくりく 場 じょう (英語 えいご 版 ばん ) として指定 してい していた。中 なか でもNASAシャトル着陸 ちゃくりく 施設 しせつ は長 なが さ4572m、幅 はば 91m、オーバーラン 地帯 ちたい として両 りょう 端 はし に305mの滑走 かっそう 路 ろ を有 ゆう している。
世界 せかい で最 もっと も長 なが い滑走 かっそう 路 ろ はエリア51 の9,656 m(別 べつ 説 せつ あり)であるが、軍事 ぐんじ 基地 きち であるが故 ゆえ に商業 しょうぎょう 機 き が飛 と び交 か うことはない。商業 しょうぎょう 利用 りよう で民間 みんかん 機 き が発着 はっちゃく できる最長 さいちょう の滑走 かっそう 路 ろ は中国 ちゅうごく のチャムド・バンダ空港 くうこう であり、5,500 mの長 なが さを有 ゆう する。この空港 くうこう は標高 ひょうこう が4,334 mと高 たか い場所 ばしょ にある空港 くうこう であるため空気 くうき の密度 みつど が低 ひく く、エンジン の推力 すいりょく 、機体 きたい の揚力 ようりょく ともに減少 げんしょう し、滑走 かっそう を始 はじ めてから離陸 りりく するまでに長 なが い距離 きょり が必要 ひつよう なためである。平地 ひらち の空港 くうこう としてはアール・マクトゥーム国際 こくさい 空港 くうこう (標高 ひょうこう 52m)が4,900 mの長 なが さを有 ゆう する。
世界 せかい で最 もっと も幅 はば の広 ひろ い舗装 ほそう 滑走 かっそう 路 ろ があるのはロシア のウリヤノフスク・ヴォストーチヌイ空港 くうこう であり、105mの幅 はば がある。
国際 こくさい 民間 みんかん 航空 こうくう 機関 きかん (ICAO)が発行 はっこう する第 だい 14付属 ふぞく 書 しょ (ICAO Annex 14)により、滑走 かっそう 路 ろ 長 ちょう 、翼 つばさ 長 ちょう により着陸 ちゃくりく 帯 たい 等 とう の等級 とうきゅう を定 さだ めたコード (ICAO Aerodrome Reference Code) が付 つ けられている[ 4] 。日本 にっぽん では、航空 こうくう 法 ほう 施行 しこう 規則 きそく 第 だい 75条 じょう にて定 さだ められている。
コード
翼 つばさ 長 ちょう
外側 そとがわ 主 ぬし 脚 あし 車輪 しゃりん 間隔 かんかく
利用 りよう 可能 かのう な機種 きしゅ
A
15m未満 みまん
4.5m未満 みまん
PA-31、セスナ 404 (英語 えいご 版 ばん )
B
15m以上 いじょう 24m未満 みまん
4.5m以上 いじょう 6m未満 みまん
CRJ-200、DHC-6
C
24m以上 いじょう 36m未満 みまん
6m以上 いじょう 9m未満 みまん
ボーイング737、エアバスA320、E-190
D
36m以上 いじょう 52m未満 みまん
9m以上 いじょう 14m未満 みまん
ボーイング767 、エアバスA310
E
52m以上 いじょう 65m未満 みまん
9m以上 いじょう 14m未満 みまん
ボーイング777 、787 、エアバスA330
F
65m以上 いじょう 80m未満 みまん
14m以上 いじょう 16m未満 みまん
ボーイング747-8 、エアバスA380
成田 なりた 国際 こくさい 空港 くうこう A滑走 かっそう 路 ろ の断面 だんめん (「成田空港 なりたくうこう 空 そら と大地 だいち の歴史 れきし 館 かん 」展示 てんじ )
芝生 しばふ の滑走 かっそう 路 ろ (ワコンダビーチ州 しゅう 営飛行場 ひこうじょう (英語 えいご 版 ばん ) - アメリカ オレゴン州 しゅう )
1930年代 ねんだい 後半 こうはん に大型 おおがた 単葉 たんよう 機 き が登場 とうじょう するまで、600m未満 みまん の芝生 しばふ の上 うえ で離着陸 りちゃくりく 可能 かのう であった。ダグラス DC-3 のような大型 おおがた 機 き の登場 とうじょう と共 とも に900m以上 いじょう の滑走 かっそう 路 ろ に舗装 ほそう が必要 ひつよう となった[ 5] 。
近代 きんだい 化 か された空港 くうこう では滑走 かっそう 路 ろ の路面 ろめん は舗装 ほそう してある。舗装 ほそう のために用 もち いられるアスファルト は一般 いっぱん の道路 どうろ で用 もち いられるものよりも遙 はる かに高 こう 強度 きょうど であり、重量 じゅうりょう の巨大 きょだい な航空機 こうくうき の離着陸 りちゃくりく に十分 じゅうぶん 耐 た えられるよう改良 かいりょう されたものが用 もち いられている。また、大型 おおがた 機 き では離陸 りりく 速度 そくど が時速 じそく 300 kmにも達 たっ するため、振動 しんどう を抑 おさ えるために極 きわ めて平坦 へいたん な舗装 ほそう が施 ほどこ される。排水 はいすい 性 せい を高 たか めるために、センターラインから滑走 かっそう 路 ろ 端 はし にかけて極 ごく 僅 わず かに傾斜 けいしゃ し、山 やま なりになっている。
通常 つうじょう はアスファルトによる舗装 ほそう となるが、戦闘 せんとう 機 き のアフターバーナー による影響 えいきょう が大 おお きい場合 ばあい には、熱 ねつ に強 つよ いコンクリート 舗装 ほそう とする。NASAシャトル着陸 ちゃくりく 施設 しせつ は高速 こうそく での着陸 ちゃくりく を想定 そうてい し、圧縮 あっしゅく した土砂 どしゃ の上 うえ に厚 あつ さ40.6cmのコンクリートを舗装 ほそう している。
郊外 こうがい や僻地 へきち の小 ちい さな飛行場 ひこうじょう 、大 おお きな空港 くうこう でも軽 けい 飛行機 ひこうき 用 よう の短 みじか い滑走 かっそう 路 ろ では、土 ど や芝生 しばふ などの舗装 ほそう されていない滑走 かっそう 路 ろ もある。
ブレーキ性能 せいのう の向上 こうじょう のため、滑走 かっそう 路 ろ の全面 ぜんめん にわたって、滑走 かっそう 路 ろ の長手 ながて 方向 ほうこう と直角 ちょっかく に細 ほそ い溝 みぞ 切 ぎ りを施 ほどこ す。これをグルービングという。グルービングは降雨 こうう 時 じ にタイヤと路面 ろめん の間 あいだ の排水 はいすい を助 たす ける役割 やくわり ももつ。グルービングの溝 みぞ は、幅 はば ・深 ふか さが6ミリメートル、溝 みぞ の間隔 かんかく が32ミリメートルとなるよう[ 6] に、ダイヤモンドカッター で削 けず り取 と り作業 さぎょう が行 おこな われる。
数 かず cm 程度 ていど の物体 ぶったい であっても、航空機 こうくうき の車輪 しゃりん が巻 ま きあげて機体 きたい に当 あ たるなどして損傷 そんしょう を受 う けたり、エンジンに吸 す い込 こ んで故障 こしょう や不具合 ふぐあい を招 まね いたりする恐 おそ れがある。実際 じっさい に滑走 かっそう 路上 ろじょう の異物 いぶつ が原因 げんいん の墜落 ついらく 事故 じこ も発生 はっせい しているため、特 とく に大型 おおがた 機 き のように異物 いぶつ を吸 す い込 こ みやすいジェットエンジンを利用 りよう する航空機 こうくうき が利用 りよう する滑走 かっそう 路 ろ では、常 つね に異物 いぶつ の監視 かんし ・清掃 せいそう がされている。
1つの空港 くうこう に2本 ほん 以上 いじょう の滑走 かっそう 路 ろ を設置 せっち する場合 ばあい 、3種類 しゅるい の配置 はいち 方式 ほうしき がある。
成田 なりた 国際 こくさい 空港 くうこう の滑走 かっそう 路 ろ 配置 はいち 図 ず
オープンパラレル方式 ほうしき (open parallel)とは、2本 ほん の滑走 かっそう 路 ろ が平行 へいこう して配置 はいち されており、かつ、両 りょう 滑走 かっそう 路 ろ 間 あいだ に十分 じゅうぶん な距離 きょり がとっている配置 はいち 方法 ほうほう である。両 りょう 滑走 かっそう 路 ろ 間 あいだ の距離 きょり は1,310 m以上 いじょう 離 はな れていなければならない[ 7] 。離着陸 りちゃくりく ともに完全 かんぜん に分離 ぶんり して行 おこな える[ 7] ため、運用 うんよう 効率 こうりつ が高 たか まり、運航 うんこう 回数 かいすう を最 もっと も多 おお く出来 でき る利点 りてん がある。
日本 にっぽん 国内 こくない においては成田 なりた 国際 こくさい 空港 くうこう 、東京 とうきょう 国際 こくさい 空港 くうこう (羽田空港 はねだくうこう )、関西国際空港 かんさいこくさいくうこう 、新 しん 千歳空港 ちとせくうこう (千歳基地 ちとせきち を含 ふく んだ場合 ばあい )、那覇空港 なはくうこう などがこの方式 ほうしき を採用 さいよう している。このうち、成田 なりた 国際 こくさい 空港 くうこう はかつてB滑走 かっそう 路 ろ が2,180 mしかなく、長短 ちょうたん 2本 ほん の滑走 かっそう 路 ろ が平行 へいこう している状態 じょうたい であった。このため、短 みじか い滑走 かっそう 路 ろ が空 あ いているにもかかわらず、大型 おおがた 航空機 こうくうき が着陸 ちゃくりく 出来 でき ない、という状況 じょうきょう が生 しょう じることがあった。
セミオープンパラレル方式 ほうしき とは、2本 ほん の滑走 かっそう 路 ろ が平行 へいこう して配置 はいち されており、かつ、両 りょう 滑走 かっそう 路 ろ 間 あいだ に比較的 ひかくてき 距離 きょり をとっている配置 はいち 方式 ほうしき である。両 りょう 滑走 かっそう 路 ろ 間 あいだ は760 m以上 いじょう 離 はな れているか、前後 ぜんご にずれていなければならない[ 7] 。この方式 ほうしき を採用 さいよう した場合 ばあい 、両 りょう 滑走 かっそう 路 ろ に同時 どうじ 着陸 ちゃくりく はできないが同時 どうじ 離陸 りりく が可能 かのう となる[ 7] ため、クロースパラレル方式 ほうしき よりは高 たか い運用 うんよう 効率 こうりつ となり、オープンパラレル方式 ほうしき より敷地 しきち 面積 めんせき が少 すく なくてすむという利点 りてん がある。
日本 にっぽん では中部 ちゅうぶ 国際 こくさい 空港 くうこう が2040年代 ねんだい にセミオープンパラレル方式 ほうしき での供用 きょうよう 開始 かいし を目指 めざ しており、その前 ぜん 段階 だんかい となる中部 ちゅうぶ 国際 こくさい 空港 くうこう 沖 おき 公有 こうゆう 水面 すいめん 埋立 うめたて 事業 じぎょう の護岸 ごがん 本体 ほんたい 工事 こうじ が2023年 ねん より始 はじ まった。この事業 じぎょう 自体 じたい は着工 ちゃっこう 開始 かいし から15年 ねん を掛 か けて空港 くうこう 島 とう の西側 にしがわ の海面 かいめん を幅 はば 480m、長 なが さ4270mにわたって名古屋 なごや 港 こう の浚渫 しゅんせつ 土砂 どしゃ で埋 う め立 た てるもので、土砂 どしゃ 処分 しょぶん 完了 かんりょう 後 ご の埋立 うめたて 地 ち に現在 げんざい のA滑走 かっそう 路 ろ を移設 いせつ し2本 ほん の滑走 かっそう 路 ろ を760mの間隔 かんかく で配置 はいち しようとするもの。
大阪国際空港 おおさかこくさいくうこう の空中 くうちゅう 写真 しゃしん
クロースパラレル方式 ほうしき (close parallel;closeは形容詞 けいようし であり"近 ちか くの"の意 い である)とは、2本 ほん の滑走 かっそう 路 ろ が平行 へいこう して配置 はいち されているが両 りょう 滑走 かっそう 路 ろ 間 あいだ の距離 きょり を760 m以上 いじょう とれていない配置 はいち 方式 ほうしき である。この方式 ほうしき を採用 さいよう した場合 ばあい 、両 りょう 滑走 かっそう 路 ろ 間 あいだ は至近 しきん であるため、安全 あんぜん 上 じょう の理由 りゆう から両 りょう 滑走 かっそう 路 ろ で同時 どうじ 離着陸 りちゃくりく はできない[ 7] ため、運用 うんよう 効率 こうりつ は落 お ちるが、敷地 しきち 面積 めんせき が狭 せま くとも2本 ほん 目 め の滑走 かっそう 路 ろ を設 もう けることが可能 かのう という利点 りてん がある。
日本 にっぽん 国内 こくない においては新 しん 千歳空港 ちとせくうこう 、大阪国際空港 おおさかこくさいくうこう (伊丹空港 いたみくうこう )、福岡空港 ふくおかくうこう が、日本 にっぽん 国外 こくがい においてはフランクフルト空港 くうこう 、ローガン国際 こくさい 空港 くうこう などがこの方式 ほうしき を採用 さいよう している。同時 どうじ 離着陸 りちゃくりく は出来 でき ないが、一方 いっぽう の滑走 かっそう 路 ろ で着陸 ちゃくりく を行 おこな うと同時 どうじ に、もう一方 いっぽう の滑走 かっそう 路 ろ で離陸 りりく に備 そな えて待機 たいき するといった運用 うんよう は可能 かのう であり、特 とく に伊丹空港 いたみくうこう 、ローガン国際 こくさい 空港 くうこう では長短 ちょうたん 2つの滑走 かっそう 路 ろ が平行 へいこう して配置 はいち されており、航空機 こうくうき の状態 じょうたい ・性能 せいのう により使用 しよう 滑走 かっそう 路 ろ の制限 せいげん を受 う けるものの、空港 くうこう の地上 ちじょう 交通 こうつう ・離着陸 りちゃくりく 機 き の調整 ちょうせい を行 おこな うことで運用 うんよう 効率 こうりつ を上 あ げている。
東京 とうきょう 国際 こくさい 空港 くうこう の滑走 かっそう 路 ろ 配置 はいち 図 ず
運航 うんこう 回数 かいすう の特 とく に多 おお い空港 くうこう では、横風 おうふう での離着陸 りちゃくりく の安定 あんてい を期 き するため、主要 しゅよう な滑走 かっそう 路 ろ とは別 べつ に向 む きを変 か えた滑走 かっそう 路 ろ を設 もう けている。このような滑走 かっそう 路 ろ のことを横風 おうふう 用 よう 滑走 かっそう 路 ろ という。主要 しゅよう 滑走 かっそう 路 ろ より短 みじか いものである場合 ばあい がほとんどといってよい[要 よう 出典 しゅってん ] 。世界 せかい の大 だい 規模 きぼ 空港 くうこう は着陸 ちゃくりく 用 よう ・離陸 りりく 用 よう の並行 へいこう 滑走 かっそう 路 ろ に加 くわ え、横風 おうふう 用 よう の3本 ほん の滑走 かっそう 路 ろ をもつものが多 おお い[要 よう 出典 しゅってん ] 。D滑走 かっそう 路 ろ 建設 けんせつ 以前 いぜん の東京 とうきょう 国際 こくさい 空港 くうこう を一 いち 例 れい とすると、通常 つうじょう 使 つか う滑走 かっそう 路 ろ が A 滑走 かっそう 路 ろ (16R/34L, 3,000 m) と C 滑走 かっそう 路 ろ (16L/34R, 3,000m) であり、 B 滑走 かっそう 路 ろ (04/22, 2,500 m) は横風 おうふう 用 よう 滑走 かっそう 路 ろ である。
空港 くうこう で使 つか われる標識 ひょうしき として、飛行場 ひこうじょう 名 めい 標識 ひょうしき 、滑走 かっそう 路 ろ 標識 ひょうしき 、過 か 走 はし 帯 おび 標識 ひょうしき 、誘導 ゆうどう 路 ろ 標識 ひょうしき 、エプロン標識 ひょうしき がある[ 8] 。
滑走 かっそう 路 ろ の方位 ほうい と区別 くべつ 表示 ひょうじ
滑走 かっそう 路 ろ に記 しる されている番号 ばんごう "09" は、滑走 かっそう 路 ろ が方位 ほうい を 36 等分 とうぶん したときの(磁方位 い の)北 きた から時計 とけい 回 まわ りに 9 つめ、つまり東 ひがし を向 む いているという意味 いみ (時計 とけい 回 まわ りに10度 ど ずつ回転 かいてん させ、一 いち の位 くらい の0を省略 しょうりゃく して表 あらわ す。ただし真 ま 北 きた は0ではなく36となる)。"R" は、平行 へいこう 滑走 かっそう 路 ろ の右側 みぎがわ であることを示 しめ している(英語 えいご で右 みぎ を表 あらわ すRightの略 りゃく )。反対 はんたい 側 がわ の表示 ひょうじ は27Lとなる(180度 ど 逆 ぎゃく 方向 ほうこう になるので1以上 いじょう 18以下 いか の数字 すうじ に18を足 た して表 あらわ す。右側 みぎがわ も逆 ぎゃく 向 む きだと左側 ひだりがわ になる)。三 さん 本 ほん の滑走 かっそう 路 ろ が平行 へいこう する場合 ばあい は、一番 いちばん 右側 みぎがわ はR、一番 いちばん 左側 ひだりがわ はL(Leftの略 りゃく )、それらに挟 はさ まれる滑走 かっそう 路 ろ はC(Centerの略 りゃく )と表 あらわ される。なお滑走 かっそう 路 ろ 1本 ほん のみで運用 うんよう されている、または同 どう 一 いち 角度 かくど の滑走 かっそう 路 ろ が存在 そんざい しない場合 ばあい 、L・Rは省略 しょうりゃく される。
路面 ろめん 標示 ひょうじ の説明 せつめい 図 ず
ブラストパッド (Blast pad)
通常 つうじょう 、大型 おおがた 航空機 こうくうき が運行 うんこう されている滑走 かっそう 路 ろ の両 りょう 端 はし に設 もう けられる。着陸 ちゃくりく 時 じ のオーバーラン、離陸 りりく 時 じ の滑走 かっそう 取 と り止 や めによるオーバーランなど非常時 ひじょうじ のみ進入 しんにゅう 可能 かのう 。また離陸 りりく のためのタキシングや、ターニングパッド のない滑走 かっそう 路 ろ での転回 てんかい 時 じ にこの部分 ぶぶん を用 もち いることもある。大型 おおがた 機 き から排出 はいしゅつ される排気 はいき 熱 ねつ (ジェットブラスト)から滑走 かっそう 路 ろ の路面 ろめん を保護 ほご する役割 やくわり も兼 か ねる。滑走 かっそう 路 ろ に比 くら べ路面 ろめん は硬 かた くなく、この位置 いち での離着陸 りちゃくりく はできない。黄色 おうしょく の山形 やまがた 模様 もよう で表示 ひょうじ される。
ブラストパッド
ディスプレイスド スレッシュホールド (Displaced threshold)
離陸 りりく のためのタキシング、離陸 りりく 、着陸 ちゃくりく 滑走 かっそう のための進入 しんにゅう で使用 しよう することはできるが、この位置 いち への着陸 ちゃくりく は禁止 きんし されている。滑走 かっそう 路 ろ 開始 かいし 位置 いち 付近 ふきん に障害 しょうがい 物 ぶつ などが存在 そんざい し有効 ゆうこう な滑走 かっそう 路 ろ 長 ちょう がとれない[ 注釈 ちゅうしゃく 11] 場所 ばしょ や、騒音 そうおん 軽減 けいげん 目的 もくてき などでの設置 せっち がされている。また、この箇所 かしょ を有効 ゆうこう 利用 りよう することにより最大 さいだい 離陸 りりく 重量 じゅうりょう での離陸 りりく や最大 さいだい 着陸 ちゃくりく 重量 じゅうりょう での着陸 ちゃくりく などが可能 かのう となる。白色 はくしょく の矢印 やじるし で表示 ひょうじ される。
ディスプレイスド スレッシュホールド
滑走 かっそう 路 ろ には標示 ひょうじ があり、この滑走 かっそう 路 ろ の標示 ひょうじ に書 か かれていることはほとんどの空港 くうこう で共通 きょうつう である。滑走 かっそう 路 ろ の標示 ひょうじ は以下 いか のようなものが書 か かれている。
中央 ちゅうおう 区間 くかん 線 せん
固定 こてい 距離 きょり 線 せん
滑走 かっそう 終了 しゅうりょう 線 せん
滑走 かっそう 路 ろ 番号 ばんごう
滑走 かっそう 路 ろ 表示 ひょうじ はほとんどの空港 くうこう では白色 はくしょく で書 か かれているが、積雪 せきせつ の多 おお い地域 ちいき では、積雪 せきせつ 時 じ の視認 しにん 性 せい を上 あ げるために黄色 おうしょく で書 か かれることもある。日本 にっぽん では北海道 ほっかいどう ・東北 とうほく 地方 ちほう ・北陸 ほくりく 地方 ちほう ・長野 ながの 県 けん の空港 くうこう で多 おお く見 み られる。
Threshold-端 はし 09-滑走 かっそう 路 ろ の方向 ほうこう 角度 かくど Touch Down Zone-着陸 ちゃくりく 地点 ちてん Fixed Distance Marks-固定 こてい 距離 きょり 線 せん Center line-中央 ちゅうおう 区間 くかん 線 せん
コクピットから見 み た滑走 かっそう 路 ろ
滑走 かっそう 路 ろ の周辺 しゅうへん には、安全 あんぜん な離着陸 りちゃくりく ができるように飛行 ひこう 援助 えんじょ 施設 しせつ が設置 せっち されている。
滑走 かっそう 路 ろ の所有 しょゆう というのは、大 おお きな空港 くうこう であれば空港 くうこう を管理 かんり する団体 だんたい のものであるが、アメリカ国内 こくない においては個人 こじん 所有 しょゆう の空港 くうこう は珍 めずら しいことではなく、小型 こがた 機 き 専用 せんよう の自家用 じかよう 空港 くうこう を持 も つ者 もの は多 おお い。なお、アメリカ初 はつ の個人 こじん 所有 しょゆう の滑走 かっそう 路 ろ は、デルコ 創業 そうぎょう 者 しゃ であり NCR 会長 かいちょう となったエドワード・A・ディーズ がオハイオ州 しゅう ケタリングの自宅 じたく に作 つく ったものである。また、飛行機 ひこうき マニアとして知 し られる米国 べいこく 人 じん 俳優 はいゆう のジョン・トラボルタ は、自身 じしん が所有 しょゆう するボーイング707 を使用 しよう するため、自宅 じたく 敷地 しきち 内 ない に専用 せんよう 大型 おおがた 滑走 かっそう 路 ろ を有 ゆう している。
^ 真 ま 北 きた からの角度 かくど から156度 ど の場合 ばあい 、「15」となる[ 2] 。
^ 磁方位 い の表記 ひょうき では、磁北を0° と表記 ひょうき せず360° と表 あらわ す[ 2] 。
^ テレビドラマ「Gメン'75 」のオープニングには「75」と表記 ひょうき された滑走 かっそう 路 ろ を出演 しゅつえん 者 しゃ が歩 ある くシーンが登場 とうじょう するが、番号 ばんごう は36が最大 さいだい であり、「75」と表記 ひょうき される滑走 かっそう 路 ろ は存在 そんざい しない。750°、つまり円周 えんしゅう 2周 しゅう +30°になってしまう
^ 滑走 かっそう 路 ろ の表記 ひょうき では通例 つうれい 小 ちい さい数字 すうじ が前 まえ に来 く るため、「36/18」ではなく「18/36」と表 あらわ す。
^ 例外 れいがい として、フランクフルト空港 くうこう の滑走 かっそう 路 ろ 18が挙 あ げられる。この滑走 かっそう 路 ろ 18の反対 はんたい 側 がわ には、もし表記 ひょうき されるとすれば「36」と記 しる されるはずである。しかし、この滑走 かっそう 路 ろ を北 きた 向 む きに使用 しよう することはなく、滑走 かっそう 路 ろ 番号 ばんごう 「36」は存在 そんざい しない。
^ このような4本 ほん 並 なら んだ滑走 かっそう 路 ろ の例 れい は新 しん 千歳空港 ちとせくうこう ・千歳 ちとせ 飛行場 ひこうじょう やシャルルドゴール空港 くうこう 、ロサンゼルス空港 くうこう でみられる。
^ ただし、上記 じょうき の通 とお り平行 へいこう 滑走 かっそう 路 ろ が4本 ほん ある場合 ばあい 同様 どうよう 、並行 へいこう 滑走 かっそう 路 ろ が5本 ほん ある場合 ばあい は、L、R、Cの後 のち に4本 ほん 目 め から10度 ど ずらして表記 ひょうき される(例 れい :並行 へいこう 滑走 かっそう 路 ろ が5本 ほん 存在 そんざい するシカゴ・オヘア国際 こくさい 空港 くうこう 、ダラス・フォートワース国際 こくさい 空港 くうこう )のが一般 いっぱん 的 てき である為 ため 、LC、RCを使 つか う空港 くうこう は現状 げんじょう 存在 そんざい しない。
^ 例 れい :ホノルル国際 こくさい 空港 くうこう 、フッド湖水 こすい 上 じょう 飛行場 ひこうじょう など
^ 例 れい として、東京 とうきょう 国際 こくさい 空港 くうこう では、16R/34LがA滑走 かっそう 路 ろ 、04/22がB滑走 かっそう 路 ろ 、16L/34RがC滑走 かっそう 路 ろ 、05/23がD滑走 かっそう 路 ろ である。
^ 空港 くうこう を出発 しゅっぱつ する便 びん であっても、離陸 りりく 後 ご にトラブルなどで引 ひ き返 かえ して着陸 ちゃくりく する場合 ばあい がある。そのため、必要 ひつよう 離陸 りりく 滑走 かっそう 路 ろ 長 ちょう が必要 ひつよう 着陸 ちゃくりく 滑走 かっそう 路 ろ 長 ちょう より短 みじか い場合 ばあい でも、必要 ひつよう 着陸 ちゃくりく 滑走 かっそう 路 ろ 長 ちょう を確保 かくほ しなくてはならない。
^ 滑走 かっそう 路 ろ を建設 けんせつ する上 じょう で、航空 こうくう 法 ほう により滑走 かっそう 路 ろ 末 まつ 端 はし から障害 しょうがい 物 ぶつ までの距離 きょり が定 さだ められているため。具体 ぐたい 例 れい として、2012年 ねん まで成田空港 なりたくうこう では空港 くうこう 反対 はんたい 派 は が構築 こうちく した障害 しょうがい 物 ぶつ によりA滑走 かっそう 路 ろ への南側 みなみがわ 進入 しんにゅう 時 じ に3250メートル分 ぶん しか使 つか えなかった[ 9] 。
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事故 じこ