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査証さしょう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラオススタンプタイプの査証さしょう滞在たいざい期限きげん満了まんりょうするまえ隣接りんせつこく出国しゅっこくし、査証さしょう取得しゅとくするビザラン(Visa Run)とばれるもの。入国にゅうこく許可きょか出国しゅっこく許可きょかのスタンプとわらない
アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく査証さしょう

査証さしょう(さしょう)または ビザえい: Visa , Travel visa)とは、国家こっか国民こくみん以外いがいたいして、その人物じんぶつ所持しょじする旅券りょけん有効ゆうこうであり、かつその人物じんぶつ入国にゅうこくしてもつかえないとしめ証書しょうしょである[注釈ちゅうしゃく 1]

査証さしょう発行はっこうこく入国にゅうこく保証ほしょうするものではなく、入国にゅうこく許可きょか上陸じょうりく許可きょか申請しんせい必要ひつよう書類しょるい一部いちぶとなっている。だい多数たすう国家こっか同様どうよう制度せいど運用うんようしている。

当該とうがい国民こくみん正直しょうじき申告しんこくをし、不法ふほう滞在たいざいをしないとの他国たこく信頼しんらいっているくにほど、査証さしょう免除めんじょ(ビザ入国にゅうこく許可きょか、ビザ免除めんじょ)がおこなわれている。開発途上国かいはつとじょうこくほど、観光かんこうビザ入国にゅうこくから不法ふほう滞在たいざいしてくるケースがあるためみとめられていない[1]。ビザ免除めんじょ総合そうごうてき判断はんだんされるため、双務そうむてきなものではない。そのため、こうが免除めんじょしていても、こちらでもみとめたさいにも不法ふほう滞在たいざいしゃ不法ふほう就労しゅうろうしゃ増大ぞうだい国内こくない治安ちあん国益こくえきにマイナスにつながる可能かのうせいがあるくににはみとめない[2]

概要がいよう

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査証さしょうしゅ目的もくてきは、外国がいこくじん入国にゅうこくするにふさわしいかを事前じぜん判断はんだんする身元みもと審査しんさである。犯罪はんざいれきがあるなど身元みもと審査しんさ適格てきかく判断はんだんされたものには査証さしょう発行はっこうされない。

査証さしょうおも各国かっこく駐在ちゅうざいする領事りょうじ機関きかん総領事館そうりょうじかん領事館りょうじかん大使館たいしかん領事りょうじなど)が発行はっこうし、入国にゅうこく審査しんさ出入国しゅつにゅうこく管理かんり当局とうきょくおこなう。したがって渡航とこうまえ領事館りょうじかんとう出頭しゅっとうし、申請しんせい取得しゅとくするのが原則げんそくである。旅行りょこう代理だいりてんなどによる代理だいり申請しんせいみとめるケースもある。

査証さしょう発給はっきゅうけたもの入国にゅうこくしたいくに政府せいふから入国にゅうこくしてもかまわないと推薦すいせんけた状態じょうたいであり、実際じっさい入国にゅうこく滞在たいざいまでは保証ほしょうされない[3]。いわば「入国にゅうこく審査しんさ予備よび審査しんさ通過つうかした証明しょうめいしょ」とも換言かんげんできる。したがって査証さしょうっていても入国にゅうこく審査しんさにおいて追加ついか身分みぶん証明しょうめい必要ひつようになったり[3]入国にゅうこく拒否きょひされることがある。査証さしょうがない場合ばあい原則げんそくとして入国にゅうこく審査しんさ自体じたいけられず、審査しんさ結果けっかである「入国にゅうこく許可きょかあるいは許可きょか)」といった判定はんていられない。

留学りゅうがく就業しゅうぎょうなどの長期ちょうき滞在たいざいでは必須ひっす書類しょるいである一方いっぽう観光かんこう商談しょうだんなどの短期たんき滞在たいざいにおいては査証さしょう免除めんじょ(ノービザ)が多数たすうくにおこなわれており、かならずしも必要ひつよう書類しょるいとはいえなくなっている。

査証さしょう申請しんせいには予定よていさきからの招聘しょうへいじょうさき詳細しょうさいなデータをしるした書類しょるい必要ひつようになる場合ばあいがある。

査証さしょう個人こじんだけでなく団体だんたい発給はっきゅうする場合ばあいもあり(団体だんたい査証さしょう)、また、まれみなと空港くうこう到着とうちゃく入国にゅうこく審査しんさ直前ちょくぜん発給はっきゅうされるケース(アライバルビザ)もある。

査証さしょう在留ざいりゅう資格しかく旅券りょけんちが

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種類しゅるい 別名べつめい 発行はっこうもと 説明せつめい
査証さしょう ビザ 渡航とこうさきこく領事館りょうじかんひとし 入国にゅうこく許可きょか申請しんせいおこなさい要件ようけんとなっている書類しょるい
滞在たいざい許可きょか 入国にゅうこく許可きょか上陸じょうりく許可きょか在留ざいりゅう許可きょか 出入国しゅつにゅうこく管理かんり当局とうきょく 入国にゅうこく審査しんさまたは滞在たいざいちゅう許可きょかされるそのくに滞在たいざいできる資格しかく
旅券りょけん パスポート 国籍こくせきこく政府せいふ外交がいこう部門ぶもん外務省がいむしょう 国際こくさいてき身分みぶん証明しょうめいしょであり渡航とこう文書ぶんしょ

査証さしょう在留ざいりゅう許可きょか(ないしは滞在たいざい許可きょか)と混同こんどうされがちだが、査証さしょう入国にゅうこく申請しんせいおこなうための要件ようけんひとつであるのにたいし、在留ざいりゅう許可きょかは『入国にゅうこくするため、あるいは入国にゅうこく滞在たいざいつづけるための資格しかく』である。

また、旅券りょけんは『自分じぶん国籍こくせき証明しょうめい』とたとえてかんがえると理解りかいしやすい。

これらの混同こんどう原因げんいんとして、一般いっぱんてき査証さしょう項目こうもく滞在たいざい目的もくてき滞在たいざい資格しかく併記へいきされていたり、また一部いちぶくにでは査証さしょう在留ざいりゅう許可きょか同時どうじあたえられることがげられる。最終さいしゅうてき在留ざいりゅう入国にゅうこく許可きょかは、国境こっきょう検問けんもんしょみなと空港くうこうにいる入国にゅうこく審査しんさかん裁量さいりょう決定けっていするため、以前いぜん問題もんだいなかったのに突然とつぜんめられることがある[3]

査証さしょう審査しんさ発行はっこう

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査証さしょう外国がいこくじん入国にゅうこくするまえおこなわれるため、その審査しんさ発行はっこうは、在外ざいがい公館こうかん大使館たいしかん領事館りょうじかん)でおこなわれる。一部いちぶ国家こっかのぞき、旅行りょこう対象たいしょうこく世界中せかいじゅうつすべての在外ざいがい公館こうかんにおいて受給じゅきゅう可能かのうである。とおはなれた国家こっかにある在外ざいがい公館こうかんよりも、旅行りょこうしゃ交流こうりゅうおお隣国りんごくにある在外ざいがい公館こうかんほうが、申請しんせいけてから発給はっきゅうされるまでの所要しょよう日数にっすうみじかいことがおおく、発行はっこう手数料てすうりょうやすいことがおおい。そのため、旅行りょこうちゅう隣国りんごく在外ざいがい公館こうかんおとずれて発給はっきゅう申請しんせいできる。

国家こっかによっては、国境こっきょう空港くうこう入国にゅうこく審査しんさしょ付近ふきんふくむ)において即時そくじ発行はっこう可能かのうなことがある。ただし、この場合ばあい即時そくじ発行はっこうできる地点ちてんかぎられていることがおおい。国家こっかによっては、旅行りょこうしゃ居住きょじゅうこくあるいは国籍こくせきこく在外ざいがい公館こうかんでのみ査証さしょう発行はっこうする国家こっかもある。

また、滞在たいざい目的もくてきおうじて審査しんさ基準きじゅんことなり、数日すうじつあいだ観光かんこう通過つうか滞在たいざい目的もくてきならば比較的ひかくてき発行はっこうされやすいが、留学りゅうがく就労しゅうろう長期ちょうき滞在たいざい目的もくてきでの申請しんせい場合ばあい、その保証ほしょう入学にゅうがく許可きょか申請しんせいしゃ学歴がくれき、ないし雇用こよう企業きぎょう招聘しょうへいじょうなど)がなければ発行はっこうされないことがおおい。背景はいけいには、外国がいこくじん労働ろうどうしゃ安易あんい導入どうにゅうは、国民こくみん雇用こよう悪影響あくえいきょうあたえるという発想はっそうがある。

通常つうじょう査証さしょう発行はっこうには手数料てすうりょう必要ひつようである。基本きほんてきには互恵ごけい主義しゅぎによる。手数料てすうりょう発行はっこうこく査証さしょう種類しゅるい国籍こくせきによってちがい、また同一どういつこくであっても発行はっこう場所ばしょによってちがうこともおおい。国家こっかによっては、手数料てすうりょうのほかに特別とくべつ料金りょうきん上乗うわのせして支払しはらうことにより、通常つうじょうよりもみじか日数にっすうで、あるいは即時そくじ発行はっこうできることもある。反対はんたいロシア連邦れんぽうひとしは、早期そうき申請しんせいすれば手数料てすうりょう軽減けいげん、あるいは無料むりょうにするところや、すべ無料むりょうおこな国家こっかもある。

査証さしょう発行はっこうには旅券りょけん申請しんせいしょのほか、証明しょうめい写真しゃしん必要ひつようであることがおおく、そのにも国家こっか旅券りょけん種類しゅるいによって申請しんせい必要ひつようなものがことなることがある。同一どういつこくどういち種類しゅるい旅券りょけんであっても、発行はっこう場所ばしょによって申請しんせい必要ひつようなものがことなることさえある。

近年きんねんでは、査証さしょう受付うけつけ業務ぎょうむ大使館たいしかんがい民間みんかん企業きぎょうアウトソーシングしているれいもある(これらは「ビザ申請しんせいセンター」を名乗なのることがおおい。前述ぜんじゅつ旅行りょこう代理だいりてんなどによる代理だいり申請しんせいとはことなる)。この場合ばあい査証さしょう手数料てすうりょうのほかに、別途べっと手数料てすうりょう徴収ちょうしゅうされる。ただし、ビザ申請しんせいセンターでは受付うけつけ受領じゅりょう業務ぎょうむのみをおこない、実際じっさい審査しんさ発行はっこう業務ぎょうむ従来じゅうらいどお大使館たいしかんおこなう。

また、後述こうじゅつ電子でんしデータ形式けいしき査証さしょう普及ふきゅうにより、大使館たいしかん窓口まどぐちでの受付うけつけ終了しゅうりょうしたり(インターネットによる申請しんせい、もしくは郵送ゆうそうによる申請しんせい)、近隣きんりん諸国しょこくあいだ大使館たいしかん審査しんさ窓口まどぐち一本いっぽんなどがおこなれている(たとえば、ちゅうにちオーストラリア大使館たいしかんでは査証さしょう業務ぎょうむおこなっておらず、日本にっぽんにおける査証さしょう業務ぎょうむちゅう韓国かんこくオーストラリア大使館たいしかん管轄かんかつしている)。

査証さしょう発行はっこう免除めんじょかんする国家こっか格差かくさ

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査証さしょう免除めんじょ

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一部いちぶ国家こっかには、観光かんこう目的もくてきかつ短期間たんきかん滞在たいざいなら、パスポートの残存ざんそん期間きかんおうじて査証さしょう発行はっこうけずに入国にゅうこくできる。ただし入国にゅうこく審査しんさにおいて査証さしょうくともいという意味いみであり、在留ざいりゅう許可きょかべつ必要ひつようである。また査証さしょう免除めんじょみとめている国家こっかでは、旅行りょこう会社かいしゃによる代理だいり申請しんせいみとめている場合ばあいもある。

ビザしで渡航とこうできる国家こっかかずは、所持しょじするパスポートの発行はっこうこくによりことなる。コンサルティング会社かいしゃのヘンリー・アンド・パートナーズは国際こくさい航空こうくう運送うんそう協会きょうかい(IATA)の資料しりょうもとづき2008ねん以降いこう、ビザ渡航とこうできるくにすうしめす「パスポート指数しすう」を公表こうひょうしている。2024ねん1がつ時点じてんでは、フランスドイツイタリア日本にっぽんシンガポールスペイン首位しゅい194カ国かこく)で、フィンランド韓国かんこくスウェーデン(193カ国かこく)、オーストリアデンマークアイルランドオランダ(192カ国かこく)がつづき、最低さいていアフガニスタン28カ国かこく)である[4][5]国家こっか経済けいざい水準すいじゅん治安ちあん対外たいがい政策せいさく政治せいじ体制たいせいによるおおきい。

  • 滞在たいざいこく永住えいじゅうけんっている場合ばあい。この場合ばあいは、母国ぼこく旅券りょけん永住えいじゅうけん付与ふよされた国家こっか許可きょかしょう提示ていじすることになり、出入国しゅつにゅうこく管理かんりじょうはそれぞれのくにへの“帰国きこく”。
  • 欧州おうしゅう連合れんごう(EU)加盟かめいこく加盟かめいこくスイスノルウェーふくむ)の国民こくみんは、査証さしょう申請しんせいをせずにべつ欧州おうしゅう連合れんごう加盟かめいこく居住きょじゅうし、就労しゅうろうすることが可能かのうである。
  • 当該とうがいこくあいだ密接みっせつ友好ゆうこう関係かんけいがある場合ばあい当該とうがいこくあいだ渡航とこうしゃ非常ひじょうおおく、おおきなトラブルをこさず、商業しょうぎょうじょう重要じゅうよう関係かんけいっている場合ばあい短期たんき渡航とこうについては、相互そうご主義しゅぎにより査証さしょう取得しゅとく免除めんじょされる。
  • 滞在たいざいこく特定とくていこくたいして、観光かんこうきゃく投資とうし誘致ゆうち目的もくてきとした、一方いっぽうてき優遇ゆうぐう政策せいさくっている場合ばあい条件じょうけんによってはさらに、第三国だいさんごくきの航空こうくうけん入国にゅうこく審査しんさ所持しょじしている場合ばあい
  • 特殊とくしゅ政治せいじてき理由りゆう起因きいんする場合ばあい
  • 国際こくさい博覧はくらんかいFIFAワールドカップオリンピックなどといった、世界せかいてきだいイベント開催かいさいされる場合ばあい開催かいさい期間きかんちゅうかぎ査証さしょうなしでの入国にゅうこく可能かのうとする措置そちられることがおおい。この場合ばあい母国ぼこく選手せんしゅしょう選手せんしゅ団員だんいんしょう職員しょくいんしょう、アクレディテーションカード(資格しかく認定にんていしょう)が、査証さしょうとしてあつかわれる。
  • 日本にっぽん中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくからの30にち以内いない滞在たいざい予定よてい修学旅行しゅうがくりょこうせい中国ちゅうごく国内こくない小中しょうちゅう高校こうこう相当そうとうする学校がっこう生徒せいと対象たいしょう)のみ短期たんき滞在たいざい査証さしょう免除めんじょしているれいなど、特別とくべつ条件じょうけん団体だんたいのみ査証さしょう免除めんじょおこな場合ばあいがある。
  • 地域ちいき限定げんていして、その地域ちいき周辺しゅうへん地域ちいきふくむ)にのみ滞在たいざいする場合ばあい査証さしょう免除めんじょにしている場合ばあいがある。

査証さしょう発行はっこうされない場合ばあい

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特定とくてい国家こっかが、特定とくてい国家こっかたいして査証さしょう発行はっこうおこなわない、またはその条件じょうけんきびしいことがある。

  • 敵対てきたいしている国家こっかたいしての場合ばあい
    • れい : イスラエル国民こくみんや、過去かこのイスラエル訪問ほうもん記録きろくが、旅券りょけんのこされている第三国だいさんごく国民こくみんたいするイスラム国家こっかの、またイスラム国家こっか国民こくみん過去かこのイスラム国家こっか訪問ほうもん記録きろくが、旅券りょけんのこされている第三国だいさんごく国民こくみんたいする、イスラエルの査証さしょう却下きゃっか(イスラエルと対立たいりつ国家こっかどう時期じき訪問ほうもんするときには、旅券りょけんじゅう取得しゅとくみとめられているくにおおい)。
  • 政治せいじじょう理由りゆう情報じょうほう統制とうせい国家こっか体制たいせい維持いじなど)による場合ばあい
  • 宗教しゅうきょうじょう理由りゆうによる場合ばあい
    • れい : サウジアラビアムスリム個人こじん訪問ほうもんたいして、2019ねん9がつまでは観光かんこうビザを発行はっこうしていなかった[7]
  • 犯罪はんざい抑止よくし対策たいさく理由りゆうによる場合ばあい
    • 渡航とこうもとからの不法ふほう就労しゅうろう不法ふほう滞在たいざい退去たいきょ強制きょうせいフーリガン渡航とこうもとから自国じこく犯罪はんざいおか人物じんぶつおおひとし渡航とこうもとから自国じこくでの法令ほうれい違反いはん行為こういおお場合ばあいには、査証さしょう発行はっこうのための審査しんさ調査ちょうさ財産ざいさん証明しょうめい調査ちょうさが、通常つうじょう審査しんさよりも厳格げんかくされることがあり、措置そち不当ふとうなした相手あいてこくからも、報復ほうふく措置そちとして査証さしょう審査しんさ厳格げんかくされることがある。

国家こっか元首げんしゅ

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外国がいこく国家こっか元首げんしゅやそれにじゅんずる人物じんぶつは、国際こくさい慣例かんれいによりパスポートなしで入国にゅうこくみとめるため査証さしょう不要ふよう事務じむ手続てつづきなどは外務省がいむしょうなどの機関きかんおこなう。

査証さしょう種類しゅるい

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日本にっぽん

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日本にっぽんこく通過つうか査証さしょう(2012ねん

在留ざいりゅう資格しかくについては報道ほうどう教育きょういく、スポーツ関係かんけいなど個々ここのケースごとこまかく規定きていされているため、詳細しょうさい後述こうじゅつ外務省がいむしょうサイトを参照さんしょうのこと。

  • 就労しゅうろうみとめられる在留ざいりゅう資格しかく
    • 外交がいこう査証さしょう
    • 公用こうよう査証さしょう
    • 就業しゅうぎょう査証さしょう
    • 留学りゅうがく査証さしょう学業がくぎょう本来ほんらい目的もくてきなので、1週間しゅうかん28あいだまで労働ろうどう制限せいげん時間じかんく)
  • 就労しゅうろうみとめられない在留ざいりゅう資格しかく
  • 就労しゅうろうみとめられるかどうかは個々ここ許可きょか内容ないようによるもの
    • 特定とくてい査証さしょう

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく

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  • 外交がいこう官等かんとう (A)
    • 外交がいこうかん領事りょうじまたはその直近ちょっきん家族かぞく (A-1)[8]
    • 外国がいこく政府せいふ関係かんけい機関きかん職員しょくいんまたはその直近ちょっきん家族かぞく (A-2)[8]
    • 外交がいこう官等かんとう雇用こようしゃまたは直近ちょっきん家族かぞく (A-3)[8]
  • 短期たんき滞在たいざいしゃとう (B)
    • 商用しょうよう短期たんき (B-1)[8]
    • 観光かんこう短期たんき (B-2)[8]
  • 通過つうか (C)
    • 一般いっぱん通過つうか (C-1)[8]
    • 国連こくれん本部ほんぶ訪問ほうもんおよび国連こくれん職員しょくいんによる国連こくれん本部ほんぶから米国べいこく経由けいゆして第三国だいさんごく出国しゅっこく (C-2)
    • 外国がいこく政府せいふ関係かんけいしゃ (C-3)
  • 乗務じょうむいん (D)
    • 到着とうちゃく同一どういつ船舶せんぱくとう出国しゅっこく (D-1)[8]
    • 到着とうちゃくべつ船舶せんぱくとう出国しゅっこく (D-2)[8]
  • 短期たんき就労しゅうろうしゃ (E)
    • 条約じょうやく貿易ぼうえき業者ぎょうしゃ (E-1)[8]
    • 条約じょうやく投資とうししゃ (E-2)[8]
    • 商用しょうよう駐在ちゅうざいいん・オーストラリアじん専用せんよう (E-3)
  • 職業しょくぎょう訓練くんれん学校がっこう学徒がくと (F)
    • 職業しょくぎょう訓練くんれん学校がっこう学徒がくと (F-1)
    • 職業しょくぎょう訓練くんれん学校がっこう学徒がくと配偶はいぐうしゃまたは (F-2)
    • カナダもしくはメキシコに居住きょじゅうしながら、米国べいこく学校がっこう通学つうがくする職業しょくぎょう訓練くんれん学校がっこう学徒がくと (F-3)
  • 国際こくさい機関きかん関係かんけいしゃ (G)
    • 国際こくさい機関きかん加盟かめいこく政府せいふ首席しゅせき駐在ちゅうざい代表だいひょう随員ずいいんまたはその直近ちょっきん家族かぞく (G-1)[8]
    • 国際こくさい機関きかん加盟かめいこく政府せいふ代表だいひょうまたはその直近ちょっきん家族かぞく (G-2)[8]
    • 国際こくさい機関きかん加盟かめいこく承認しょうにんこく政府せいふ代表だいひょうまたはその直近ちょっきん家族かぞく (G-3)[8]
    • 国際こくさい機関きかん職員しょくいんまたはその直近ちょっきん家族かぞく (G-4)[8]
    • G-1 - G-4の雇用こようしゃまたはその直近ちょっきん家族かぞく (G-5)[8]
  • 労働ろうどうしゃ (H)
    • 専門せんもんしょく (H-1B)[8]
    • 看護かんご (H-1C)[8]
    • ぶし農業のうぎょう従事じゅうじしゃ (H-2A)
    • 短期たんき就労しゅうろうしゃ (H-2B)
    • 研修けんしゅう (H-3)
  • 報道ほうどう関係かんけいしゃ (I-1)
  • 文化ぶんか交流こうりゅう (J)
    • 本人ほんにん (J-1)
    • J-1の配偶はいぐうしゃおよび扶養ふよう家族かぞく (J-2)
  • アメリカ国民こくみん婚約こんやくしゃ (K)
    • アメリカ国民こくみん婚約こんやくしゃ (K-1)
    • アメリカ国民こくみん婚約こんやくしゃ (K-2)
  • 国際こくさい企業きぎょう転勤てんきんしゃ (L)
    • 管理かんりしょく (L-1A)
    • 専門せんもんしょく (L-1B)
    • L-1の配偶はいぐうしゃまたは (L-2)
  • 職業しょくぎょう訓練くんれん学校がっこう学徒がくと (M)
    • 職業しょくぎょう訓練くんれん学校がっこう学徒がくと (M-1)
    • 職業しょくぎょう訓練くんれん学校がっこう学徒がくと配偶はいぐうしゃまたは (M-1)
  • 特別とくべつ移民いみん関係かんけいしゃ (N)
  • NATO関係かんけいしゃ (NATO)
  • 特殊とくしゅ技能ぎのうしゃ科学かがく芸術げいじゅつ・スポーツ・教育きょういく映画えいが、O)
    • 特殊とくしゅ技能ぎのうしゃ (O-1)
    • 特殊とくしゅ技能ぎのうしゃ補助ほじょ事務じむ従事じゅうじしゃ (O-2)
    • O-1・O-2の配偶はいぐうしゃまたは (O-3)
  • 運動うんどう競技きょうぎしゃ芸能げいのう (P)
  • 国際こくさい文化ぶんか交流こうりゅう参加さんかしゃ (Q)
  • 宗教しゅうきょう (R)
    • 宗教しゅうきょう活動かつどう (R-1)[8]
    • 宗教しゅうきょう活動かつどう配偶はいぐうしゃまたは (R-2)[8]
  • 情報じょうほう提供ていきょうしゃ (S)
    • 組織そしきてき犯罪はんざい情報じょうほう提供ていきょうしゃ (S-5)[8]
    • テロ行為こうい情報じょうほう提供ていきょうしゃ (S-6)[8]
  • 人身じんしん売買ばいばい被害ひがいしゃTビザ英語えいごばん
    • 人身じんしん売買ばいばい被害ひがいしゃ本人ほんにん (T-1)
    • T-1の配偶はいぐうしゃ (T-2)
    • T-1の (T-3)
    • T-1のおや(T-1が未成年みせいねんである場合ばあいかぎる) (T-4)
    • T-1の兄弟きょうだい(18さい未満みまんかつ未婚みこんかぎる) (T-5)
  • 犯罪はんざい捜査そうさ協力きょうりょくする意思いしのある犯罪はんざい被害ひがいしゃUビザ英語えいごばん
    • 犯罪はんざい被害ひがいしゃ本人ほんにん (U-1)
    • U-1の配偶はいぐうしゃ (U-2)
    • U-1の (U-3)
    • U-1のおや(U-1申請しんせいしゃ未婚みこんかつ21さい未満みまんである場合ばあいかぎる) (U-1)
    • U-1の兄弟きょうだい(U-1申請しんせいしゃ未婚みこんかつ21さい未満みまんである場合ばあいかぎり、その兄弟きょうだい未成年みせいねんである場合ばあいかぎる) (U-5)
  • 移民いみん査証さしょう永住えいじゅうけん参照さんしょう
    • 家族かぞく
    • 雇用こよう
    • 移民いみん多様たようプログラム(永住えいじゅうけん抽籤ちゅうせん

査証さしょう形式けいしき

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押印おういん別紙べっし貼付ちょうふと、データがある。

押印おういん

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1988ねんのオランダの査証さしょう押印おういん

旅券りょけん査証さしょうらん押印おういんする形式けいしき観光かんこう通過つうかなどの種類しゅるいごとにちがうスタンプを用意よういしている場合ばあいと、あらかじめスタンプに複数ふくすうしるされている種類しゅるいらんしるしでチェックする方法ほうほうなどがある。有効ゆうこう日数にっすう発効はっこうなどは、手書てがきの場合ばあい回転かいてん日付ひづけしるし使用しようする場合ばあいなどがある。偽造ぎぞう防止ぼうしのため、領事りょうじやその代理人だいりにん領事館りょうじかんいんなどの署名しょめいなどがしるされることもおおいものの、それでも偽造ぎぞうふせぎにくいため、近年きんねん減少げんしょう傾向けいこうにある。無効むこうとなった場合ばあいは「VOID」とスタンプがされる。

別紙べっし

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1982ねんのソビエト連邦れんぽう査証さしょう別紙べっし

旅券りょけん冊子さっしとはまったべつの「スリップ」などとしょうされるで、発給はっきゅうする形式けいしき入国にゅうこくはんけん回収かいしゅうし、出国しゅっこくのこりを回収かいしゅうする形式けいしきおおい。査証さしょうに、旅券りょけん所持しょじじん顔写真かおじゃしん貼付ちょうふすることもある。

現在げんざいでは、朝鮮民主主義人民共和国ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく査証さしょう発行はっこうさい外交がいこう関係かんけいのない日本にっぽん国籍こくせき韓国かんこく国籍こくせきもの大韓民国だいかんみんこく朝鮮民主主義人民共和国ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこくは、相互そうご相手あいて国家こっかとしてみとめていないので、第三国だいさんごく申請しんせいすることになる)などが、査証さしょう申請しんせいした場合ばあいおこなわれている。出入国しゅつにゅうこくスタンプの押印おういん査証さしょうおこなわれ、出国しゅっこく査証さしょう回収かいしゅうされるため、パスポートには朝鮮民主主義人民共和国ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく出入でいり記録きろく一切いっさいのこらない(朝鮮民主主義人民共和国ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく外交がいこう関係かんけいのあるくに国民こくみん申請しんせいした場合ばあい、シール形式けいしき査証さしょうがパスポートにけされ、出入国しゅつにゅうこくスタンプの押印おういんおこなわれる)。中東ちゅうとうでは、イスラエル対立たいりつ関係かんけいにあるアラブのイスラムけん諸国しょこくでは、たがいに入国にゅうこく履歴りれきがあるパスポートでは入国にゅうこくができなくなる場合ばあいがあるため、上述じょうじゅつしたよう旅券りょけんじゅう取得しゅとくという方法ほうほうほかに、別紙べっし利用りようされることもおおい。

かつてソビエト連邦れんぽう採用さいようし、ロシア連邦れんぽうでもしばらくがれたれいがあるが、近年きんねん使用しようれいすくない。出国しゅっこくにすべて回収かいしゅうされるため、旅券りょけん査証さしょう記録きろくのこることがない。ただし、出入国しゅつにゅうこくスタンプの押印おういんは、旅券りょけんにもおこなわれる場合ばあいがある。

また、中華民国ちゅうかみんこく旅券りょけん所持しょじしゃたいして、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくへの配慮はいりょから、別紙べっしにて発給はっきゅうし、出入国しゅつにゅうこくスタンプもそこに押印おういんしているくにがある(マレーシアひとし)。

貼付ちょうふ

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パスポートにけられた2012ねん米国べいこく短期たんき観光かんこう査証さしょう貼付ちょうふ

旅券りょけん査証さしょうらんに、シール形式けいしき査証さしょう貼付ちょうふする方式ほうしき他人たにん旅券りょけんえられる悪用あくようふせぐために、シールとページにまたがよう署名しょめい契印けいいん押印おういんすることや、シールめん本来ほんらい交付こうふしゃ証明しょうめい写真しゃしん氏名しめいしるすことなどがおこなわれる。近年きんねん印刷いんさつ技術ぎじゅつ進歩しんぽにより、偽造ぎぞう防止ぼうしのため、紙幣しへい同様どうよう印刷いんさつ使用しようされることがおおく、ホログラムひとしほどこされることもある。有効ゆうこう日数にっすう発効はっこうなどは、近年きんねんパーソナルコンピュータひとしによる印字いんじ普及ふきゅうしたため、あらかじめ印字いんじされている形式けいしきおおい。無効むこうとなった場合ばあいは「VOID」とスタンプがされる。

電子でんしデータ

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コロンビアの電子でんし査証さしょう表示ひょうじイメいめジ図じず

インターネット発達はったつにより、まれた形式けいしき。インターネットなどで提出ていしゅつされた査証さしょう申請しんせいにより、査証さしょうサーバうえ保存ほぞんし、入国にゅうこくなどの必要ひつようときに、端末たんまつ操作そうさによりす。この形式けいしきも、旅券りょけんには記録きろくのこらない。 このような形式けいしき査証さしょう電子でんし渡航とこう認証にんしょうばれ、申請しんせいから受取うけとりまですべて電子でんしてきおこなわれる。この分類ぶんるいには[9]米国べいこくのESTAや、[10]カナダのeTA、[11]オーストラリアのETAなどがある。

2020ねん現在げんざい、オーストラリアが「ETA(Electronic Travel Authorization)」として短期たんき滞在たいざいしゃなどを対象たいしょう採用さいようしたのを皮切かわきりに、世界せかい各国かっこく徐々じょじょひろがりつつある。申請しんせいしゃあらかじめウェブから必要ひつよう事項じこう入力にゅうりょくし、クレジットカードで料金りょうきん支払しはらう。入国にゅうこく審査しんさ読取よみと機械きかい旅券りょけんをかざすと同時どうじ顔写真かおじゃしん比較ひかくされる。なお、くにによっては入国にゅうこく当局とうきょくより発行はっこうされた(通常つうじょう本人ほんにんてにメール、もしくはビザ申請しんせいサイトなどで電子でんしてき発行はっこうされる)ビザ発行はっこうしょう印刷いんさつして持参じさんする必要ひつようがある。また、必要ひつようにはビザ申請しんせいサイトにログインすることで、いつでもビザステータスを確認かくにんすることができる。

インターネットじょう中心ちゅうしんに、IC旅券りょけん査証さしょうまれるとの説明せつめいしているものもあるが、これは完全かんぜんデマである。IC旅券りょけんのメモリは旅券りょけん記載きさい事項じこうのテキストと顔写真かおじゃしん画像がぞうデータだけの読出専用せんようで、偽造ぎぞう防止ぼうし観点かんてんからも、旅券りょけん発行はっこう外部がいぶからデータをんだり改変かいへんすること一切いっさいできない。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 海外かいがい渡航とこう自由じゆうがない国家こっかにおいて、国民こくみんたいする出国しゅっこく許可きょかを「出国しゅっこくビザ」としょうする場合ばあいがある

出典しゅってん

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  1. ^ アメリカは徐々じょじょ順位じゅんいげて……日本にっぽんのパスポートが「最強さいきょう」だったワケ(文春ぶんしゅんオンライン)”. Yahoo!ニュース. 2023ねん8がつ3にち閲覧えつらん
  2. ^ よくある質問しつもん”. Ministry of Foreign Affairs of Japan. 2023ねん8がつ3にち閲覧えつらん
  3. ^ a b c べい空港くうこう理不尽りふじん対応たいおうをもってった「外国がいこくじんであるということ」”. 読売新聞よみうりしんぶんオンライン (2023ねん6がつ23にち). 2023ねん6がつ25にち閲覧えつらん
  4. ^ Marielle Descalsota「世界せかいもっとつよいパスポート[2024年版ねんばん日本にっぽんふくめて6カ国かこくがトップ]」『Business Insider』2024ねん1がつ18にち2024ねん1がつ26にち閲覧えつらん
  5. ^ Henley Passport Index 2024 January Global Ranking” (PDF). Henley & Partners Holdings Ltd. 2024ねん1がつ26にち閲覧えつらん
  6. ^ 海外かいがい安全あんぜん基礎きそデータ リビア 外務省がいむしょう 2013ねん8がつ10日とおか閲覧えつらん
  7. ^ サウジアラビア政府せいふによる日本にっぽん国民こくみんふく一部いちぶ外国がいこくじんたいする観光かんこうビザ発給はっきゅう開始かいし発表はっぴょう - ざいサウジアラビア日本国にっぽんこく大使館たいしかん れい元年がんねん9がつ27にち
  8. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 石原いしはらあつし (2014ねん12がつ). “米国べいこくビザ(査証さしょう制度せいど” (pdf). 参議院さんぎいん日本にっぽん). 2024ねん2がつ15にち閲覧えつらん
  9. ^ 米国べいこくのESTA
  10. ^ カナダのeTA
  11. ^ オーストラリアのETA

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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  • ビザ - 外務省がいむしょう