自転車じてんしゃ旅行りょこう

自転車じてんしゃ旅行りょこう（じてんしゃりょこう、英えい: bicycle touring, 仏ふつ: Cyclotourisme, 独どく: Fahrradtourismus, 伊い: Cicloturismo）とは、自転車じてんしゃを利用りようした旅たびのこと。自転車じてんしゃ旅たび（じてんしゃたび）とも。英語えいごの発音はつおんだとトゥーリングに近ちかい。

概要がいよう

自転車じてんしゃに乗車じょうしゃして移動いどうする以外いがいに押おしたり担にないだりして歩あるくことも含ふくまれる。広義こうぎには旅程りょていで鉄道てつどう・バス、あるいは航路こうろ（船舶せんぱくや航空機こうくうき）を利用りようして自転車じてんしゃと共ともに乗のり込こんで移動いどうする形態けいたい（=輪はなわ行こう）を含ふくむ^[1]が、自転車じてんしゃを自動車じどうしゃに積つんで旅行りょこうをしながら、その旅程りょていで自転車じてんしゃに乗のるスタイルは含ふくまない。

自転車じてんしゃ旅行りょこうはサイクリングの一種いっしゅである。サイクリングには次つぎのような種類しゅるいがある^[2]。

ポタリング: 身近みぢかな場所ばしょまで、ピクニック程度ていどに自転車じてんしゃの走行そうこうを楽たのしむこと^[2]
ファストラン（快速かいそく走行そうこう）: サイクリングコースやサイクリングロードなど整備せいびされた道みちを自転車じてんしゃに乗のって軽快けいかいに走行そうこうすること^[2]
ツーリング: （リクリエーション本ほんの説明せつめいでは）宿泊しゅくはく施設しせつを利用りようしながら数日すうじつから十じゅう数日すうじつの日程にっていで自転車じてんしゃ旅行りょこうを楽たのしむこと^[2]。キャンプをメインにしてツーリングする人ひとも多おおい。
アドベンチャーサイクリング: 自転車じてんしゃを利用りようして山やまへの登頂とうちょうや砂漠さばくの走破そうは、世界せかい一周いっしゅうなどにチャレンジすること^[2]

これらのうち実際じっさいには、日帰ひがえりで行おこなう短期たんきのものから^[3]、何なん年ねんもかけていくつもの大陸たいりくを横断おうだん、縦断じゅうだんしたり、世界せかいを一周いっしゅうするような長期間ちょうきかんにわたるもの^[4]^[5]まで、様々さまざまな規模きぼのものが自転車じてんしゃ旅行りょこう（サイクル・ツーリング）と称しょうされている。

自転車じてんしゃを手荷物てにもつとして公共こうきょう交通こうつう機関きかんを利用りようすることは輪はなわ行こうと呼よばれる。「手荷物てにもつ料りょうの無料むりょう化か」など、諸しょ制度せいどの改善かいぜんが進すすんだことにより、輪はなわ行こうも盛さかんになっている。

歴史れきし

欧米おうべいでの歴史れきし

歴史れきし家かのJames McGurnの書籍しょせきには、1820年ねん代だいに行おこなわれたドライジーネでのフランスを巡めぐる旅たびに関かんする記述きじゅつがいくつもある ^[6]。 1869年ねん2月がつ17日にちにはジョン・メイオール、チャールズ・スペンサー、ローリー・ターナーの3名めいが、ロンドンのトラファルガー広場ひろばからブライトンまでの53マイルを15時じ間あいだかけて自転車じてんしゃで旅たびし、The Times紙しは記者きしゃを派遣はけんし馬車ばしゃで密着みっちゃくさせ、記者きしゃは「ものすごい自転車じてんしゃ熱ねつだ」などと伝つたえた、という^[6]。

1878年ねんにはイギリスで世界せかい初はつのサイクリングクラブが誕生たんじょうした^[2]。1898年ねんにはヨーロッパの17か国こくが参加さんかする国際こくさい組織そしきが設立せつりつされた^[2]。

1884年ねん4月がつから1886年ねん12月にかけて、イギリスのトーマス・スティーブンス（Thomas Stevens）が、初はつの自転車じてんしゃ世界せかい一周いっしゅうを、ペニー・ファージングを用もちいて成功せいこうさせた。

ペニー・ファージングで田舎いなかをサイクリングする人々ひとびと（1887年ねん）
自転車じてんしゃでの世界せかい一周いっしゅうを最初さいしょに成なし遂とげたトーマス・スティーブンス

日本にっぽんでの歴史れきし

日本にっぽんではアウトドア活動かつどうやキャンピングの人気にんきも高たかまりキャンプ場じょうの数かずもそれなりにあるのでサイクリストはそれも（正々堂々せいせいどうどうと）利用りよう可能かのうで、また道みちの駅えきの営業えいぎょう時間じかん後ごにテントを張はり営業えいぎょう時間じかん前まえにテントを撤収てっしゅうするという利用りよう法ほうも（利用りよう法ほうとしてはグレーゾーンながら）あるようで、それらの方法ほうほうで安価あんかな宿泊しゅくはく場所ばしょを確保かくほしつつ、日本にっぽんを巡めぐる長距離ちょうきょりの自転車じてんしゃ旅たびも可能かのうだという^[7]。

ツーリングの装備そうび

荷物にもつをつんだバイク。ドロップ・バー（ハンドル）、パニアバッグ、バーバッグをつけてある。
パニアバックをつけた自転車じてんしゃ
旅行りょこう用ように装備そうびした自転車じてんしゃ
自転車じてんしゃ用ようトレーラー

旅行りょこうルート

参照さんしょう：en:List of cycleways

ユーラシア大陸たいりく

ユーラシア大陸たいりく横断おうだん：主おもに中国ちゅうごくの北京ぺきんからポルトガルのロカ岬みさきまでを走はしる。
シルクロード走破そうは：中国ちゅうごくの西安しーあんから、イタリアのローマまで。
ヨーロッパ周遊しゅうゆう：「ユーロヴェロ EuroVelo」という全欧ぜんおう自転車じてんしゃ道路どうろ網もう、サイクリングロード網もうが整備せいびされつつあり、2020年ねんに完成かんせい予定よていで、総そう距離きょりはおよそ70000キロに及およぶ。昔むかしからある自転車じてんしゃ道どうや近年きんねん整備せいびされた道みちでさかんに自転車じてんしゃ旅たびが行おこなわれている。沿道えんどうには、サイクリストのための、工具こうぐ類るいもある自転車じてんしゃ整備せいび室しつも備そなえた宿泊しゅくはく施設しせつが整備せいびされつつある。
アジア横断おうだん：東ひがしアジアとトルコを結むすぶ。
インドシナ半島いんどしなはんとう縦断じゅうだん：シンガポールとタイを結むすぶ：起伏きふくが少すくないため、走はしりやすい。
韓国かんこく：主おもに釜山ぷさんとソウルを走はしる。距離きょりは550km程度ていどであり、道中どうちゅう鉄道てつどう網もうや宿場しゅくばがあることから走行そうこうは難むずかしくない。ただし、韓国かんこくは山岳さんがく地形ちけいであるので道中どうちゅう、峠とうげ越こえが何なん度どもある。
台湾たいわん：主おもに台湾たいわん新幹線しんかんせんにて片道かたみちを輪わ行ぎょうしての台北たいぺい〜高雄たかお間あいだ約やく400km弱じゃくの縦断じゅうだんや、10日間にちかん前後ぜんこうで台湾たいわん本島ほんとうを一周いっしゅうする「自転車じてんしゃ環たまき島とう」が主流しゅりゅう。台湾たいわん資本しほんで世界せかい的てきメーカーのジャイアント・マニュファクチャリングやメリダ・インダストリーの2社しゃを擁ようし、両社りょうしゃが全土ぜんどにスポーツタイプの車種しゃしゅもレンタル可能かのうな店舗てんぽを展開てんかいしているため、外国がいこく人じん観光かんこう客きゃくでも気軽きがるに楽たのしむことができる。主おもな台湾たいわん省しょう道どうには二に輪りん車しゃの走行そうこうに適てきした幅広はばひろのレーンがあり、河川敷かせんしきや廃はい線せん跡あとのサイクリングロードを組くみ合あわせた全長ぜんちょう900km超ちょうの環たまき島とう1号線ごうせんが2015年ねん末すえに完成かんせいしている。人口じんこう密度みつどの高たかい西海岸にしかいがんだけでなく、田園でんえん風景ふうけいが広ひろがる東海岸ひがしかいがんでも一定いってい距離きょりごとにサイクリングターミナル（鐵てつ馬うま驛えき站）が整備せいびされ、初心者しょしんしゃには一部いちぶ地形ちけいの急峻きゅうしゅんな場所ばしょは鉄道てつどうでの輪はなわ行こうが推奨すいしょうされている。上級じょうきゅう者しゃには本島ほんとう最北端さいほくたんの富貴ふうき角かくと最南端さいなんたんの鵝鑾鼻はなの間あいだ520kmを走破そうはする「一いち日にち双そう塔とう（中国語ちゅうごくご版ばん）」や台北たいぺい高雄たかおの両りょう都市とし間あいだを1日にち以内いないで走破そうはする「一いち日にち双そう城じょう」が流行りゅうこうしている。

アフリカ

アフリカ大陸たいりく縦断じゅうだん：沿岸えんがん部ぶ沿ぞい、および内陸ないりく横断おうだんに分わかれる。強烈きょうれつな日射にっしゃと熱風ねっぷうにさらされ、道路どうろが十分じゅうぶんに整備せいびされていない地域ちいき、治安ちあんが劣悪れつあくな地域ちいきが多おおく、極きわめて過酷かこくな道中どうちゅうとなる。宿場しゅくばの間隔かんかくが広ひろく、補給ほきゅうと安全あんぜんの確保かくほを十分じゅうぶんに考かんがえておく必要ひつようがある。

アメリカ大陸あめりかたいりく

アメリカ大陸あめりかたいりく横断おうだん：アメリカ、カナダなどを横断おうだん。特とくに西部せいぶで都市としと都市としの間あいだの距離きょりが長ながい。
アメリカ大陸あめりかたいりく縦断じゅうだん：アラスカから、フエゴ島とうまで、南北なんぼくアメリカ大陸あめりかたいりくを縦断じゅうだん。パナマ-コロンビア国境こっきょう付近ふきん（ダリエンギャップ）は陸地りくちはつながっているものの、整備せいびされた道路どうろはなく陸路りくろで通過つうかするのは非常ひじょうに難むずかしいため、通常つうじょう海路かいろか空路くうろで迂回うかいする必要ひつようがある。
南みなみアメリカ縦断じゅうだん：ベネズエラからアルゼンチン最南端さいなんたんの町まちウスアイアまで。走行そうこうルートには治安ちあんが悪わるい国くにもある。

大洋たいよう州しゅう

オーストラリア大陸たいりく縦断じゅうだん：ダーウィンからアデレードまでスチュアート・ハイウェイを走はしる。内陸ないりく部ぶは砂漠さばくが広ひろがり、街まちと街まちの間あいだが数すう百ひゃくキロ離はなれていることも珍めずらしくない。夏なつの最高さいこう気温きおんは45度どにも達たっするため、十分じゅうぶんな準備じゅんびが必要ひつようである。

日本にっぽん

日本にっぽん縦断じゅうだん：北海道ほっかいどう北端ほくたんから、九州きゅうしゅう南端なんたん（あるいは輪はなわ行こうにより沖縄おきなわ県けんなどまで）
日本にっぽん横断おうだん：太平洋たいへいよう側がわと日本海にほんかい側がわを結むすんで走はしる
五ご街道かいどう
- 東海道とうかいどう：太平洋たいへいよう沿ぞいを走はしる。基本きほん的てきに国道こくどう1号ごうに沿そって走はしる。箱根峠はこねとうげ、浜名湖はまなこなどにはバイパスがあり自動車じどうしゃ専用せんよう。それ以外いがいでも自転車じてんしゃ通行つうこう禁止きんしのバイパスが静岡しずおか県けんを中心ちゅうしんに数多かずおおく存在そんざいする。
- 中山道なかせんどう：国道こくどう17号ごう・国道こくどう18号ごう・国道こくどう19号ごうなどに沿そって走はしる。沿線えんせんは山やまが多おおく、峠とうげ越こえが必要ひつよう。国道こくどう19号ごうの塩尻しおじり〜中津川なかつがわ間あいだは「木曽きそ高速こうそく」といわれ、夜間やかんの走行そうこうは大変たいへん危険きけん。迂回うかいが必要ひつよう。
- 甲州こうしゅう街道かいどう：基本きほん的てきに国道こくどう20号ごうに沿そって走はしる。笹子ささごトンネルは 3 km弱じゃくと長ながく路側ろそく帯たいが無ないので危険きけんであり、迂回うかいが望のぞまれる。旧きゅう甲州こうしゅう街道かいどうはより安全あんぜんである。相模さがみ湖こなど。
- 奥州おうしゅう街道かいどう：基本きほん的てきに国道こくどう4号ごうに沿そって走はしる。
- 日光にっこう街道かいどう
ナショナルサイクルルート

日本にっぽん各地かくち（地方ちほう別べつ）

北海道ほっかいどう: 道みち央ひさし、道みち南みなみは本州ほんしゅう並なみの人口じんこう密度みつどだが、道東どうとう、道北みちきたは広大こうだいな原野げんや、草原そうげん、牧場ぼくじょう、畑地はたちが広ひろがり、道路どうろも幅広はばひろく造つくられ、信号しんごう、交通こうつう量りょうが少すくない。安価あんかに宿泊しゅくはくできるユースホステル・ライダーハウス・とほ宿やどやキャンプ場じょうも多おおい。このような条件じょうけんから、北海道ほっかいどうは自転車じてんしゃ旅行りょこう者しゃが全国ぜんこくの中なかで最もっとも多おおい。ただし、特とくに道東どうとう、道北みちきたでは都市とし間あいだが数すう十じゅうキロ以上いじょう離はなれている場合ばあいが多おおく、食糧しょくりょうを調達ちょうたつできる店みせも見当みあたらない場合ばあいが多おおいので、補給ほきゅうは計画けいかく的てきに行おこなう必要ひつようがある。自動車じどうしゃの走行そうこう速度そくどが本州ほんしゅうに比くらべてかなり速はやい。さらに冬季とうきは積雪せきせつのためスパイクタイヤを付つけた自転車じてんしゃで行おこなう必要ひつようがある。この地域ちいきのコースは北海道ほっかいどう一周いっしゅう。トカプチ400などが知しられている。
東北とうほく: 険けわしい大だい山脈さんみゃくが連つらなる間あいだに平野へいやが広ひろがる地域ちいき。太平洋たいへいよう側がわは国道こくどう4号ごう・国道こくどう45号ごう、日本海にほんかい側がわは国道こくどう7号ごうが南北なんぼくに走はしる。太平洋たいへいよう側がわと日本海にほんかい側がわとの間あいだを横断おうだんする場合ばあいは、奥羽山脈おううさんみゃくを越こえるため、標高ひょうこう1,000m近ちかくの峠とうげ越こえとなる。この地域ちいきのコースは十和田湖とわだこ、八幡平やわただいら方面ほうめんが知しられている。
関東かんとう: 人口じんこうが集中しゅうちゅうする首都しゅと圏けんであるため、休日きゅうじつは日帰ひがえりのサイクリストの数かずが多おおい。広大こうだいな関東平野かんとうへいやが広ひろがり、目立めだった起伏きふくは他た地域ちいきに比くらべて少すくない。関東かんとうは東京とうきょうを中心ちゅうしんとして大都市だいとしが集中しゅうちゅうする地域ちいきで、変化へんかに富とんだ自然しぜんや文化ぶんか遺産いさんにも恵めぐまれ、東京とうきょうや湘南しょうなん、武蔵野むさしのなどのポタリングを楽たのしむ人々ひとびとも多おおい。碓氷峠うすいとうげは横川よこがわから軽井沢かるいざわにかけて長大ちょうだいな登のぼりが続つづく難所なんしょ。静岡しずおか県けんに出でる場合ばあいは、御殿場ごてんば市しを経由けいゆするが、箱根峠はこねとうげを経由けいゆすることもできる。この地域ちいきのコースはをはじめとする荒川あらかわ、多摩川たまがわ、江戸川えどがわ、利根川とねがわなどの河川かせんに沿そったサイクリングロードや、房総半島ぼうそうはんとう、狭山丘陵さやまきゅうりょう、つくば霞ヶ浦かすみがうらりんりんロード、渡わたり良りょう瀬せ遊水池ゆうすいち、那須高原なすこうげん、日光にっこうなどが知しられる。
甲信越こうしんえつ: 日本にっぽんアルプスを抱かかえる日本にっぽんの屋根やね。走行そうこうにはいくつもの峠とうげ越こえが必須ひっすとなる。この地域ちいきのコースはアルプス山脈あるぷすさんみゃくの林道りんどうツーリングが知しられている。
北陸ほくりく: 国道こくどう8号ごうが各かく県けんの主要しゅよう都市としを結むすぶ。山岳さんがく地帯ちたいが多おおく、道中どうちゅう親しん不知ふち、倶利伽羅峠くりからとうげなどの難所なんしょがある。サイクリングロードもある程度ていど確保かくほされている。この地域ちいきのコースは佐渡さど島とう一周いっしゅうや能登半島のとはんとう一周いっしゅう、富山とやま湾岸わんがんサイクリングコースなどが知しられている。
中部ちゅうぶ・東海とうかい: 東海とうかい地方ちほうでは名古屋なごや市しを中心ちゅうしんに交通こうつうの便びんがよく平地ひらちが広ひろがる。都市としは適度てきどな間隔かんかくで点在てんざいする。中部ちゅうぶ地方ちほうでは北部ほくぶを中心ちゅうしんに山地さんちとなっている。この地域ちいきのコースは浜名湖はまなこや太平洋たいへいよう岸がん自転車じてんしゃ道どうなどが知しられている。
関西かんさい: 日本にっぽん第だい2の都市とし圏けんである京阪神けいはんしんを抱かかえ大都市だいとしが連つらなっている。この地域ちいきは、歴史れきし的てきな町並まちなみが多おおく残のこされているのも魅力みりょくで、京都きょうとや奈良ならはポタリングを楽たのしむ人々ひとびとも目立めだつ。紀伊きい半島はんとう一周いっしゅうには国道こくどう42号ごうなどが使つかわれるが、起伏きふくが多おおい。太平洋たいへいよう岸がん自転車じてんしゃ道どうも国道こくどう42号ごう沿ぞいに整備せいびされている。国道こくどう24号ごう沿線えんせんと大阪おおさか府ふの間あいだには山地さんちがあり、国道こくどう25号ごうなどで山地さんちを迂回うかいして走行そうこうすると負担ふたんが少すくない。この地域ちいきのコースは日本にっぽん最大さいだいの湖みずうみである琵琶湖びわこ一周いっしゅうを行おこなうビワイチをはじめとして、河川かせん沿ぞいや山地さんちツーリングが知しられている。特とくに京都きょうとは日本にっぽんでもレンタサイクル店みせが集中しゅうちゅうしており、京都きょうとを観光かんこうする旅行りょこう客きゃくの間あいだで人気にんきがある。
中国ちゅうごく: 瀬戸内せとうち側がわの国道こくどう2号ごうは相生あいおい市し以西いせいにおいて所々ところどころで起伏きふくがあるが平行へいこうする3桁けた国道こくどうを走はしることで起伏きふくを軽減けいげんすることができる。日本海にほんかい側がわの国道こくどう9号ごうは迂回うかい国道こくどうが少すくないが、山陰さんいん近畿きんき自動車じどうしゃ道どうや山陰さんいん自動車じどうしゃ道どうの整備せいびにより交通こうつう量りょうが減へったり国道こくどう指定していの外はずれた区間くかんに自転車じてんしゃ走行そうこう空間くうかんを整備せいびする試こころみが始はじまっている^[8]。この地域ちいきのコースは牛窓うしまどや鳥取砂丘とっとりさきゅうなどが知しられている。
四国しこく: 瀬戸内せとうち側がわは本州ほんしゅう、九州きゅうしゅうとフェリーが多数たすう往来おうらいしているため、渡航とこうがしやすい。特とくに、尾道おのみち〜今治いまばり間あいだのしまなみ海道かいどうは自転車じてんしゃ道どうがあり、サイクリングコースとして知しられている。高知こうち県けんに渡わたるには、四国しこく山地さんちの峠とうげを越こえるか、海沿うみぞいの国道こくどうを走行そうこうする。この地域ちいきのコースはしまなみ海道かいどうをはじめとして山地さんちツーリングなどが知しられている。四国しこく一周いっしゅうや四国八十八箇所しこくはちじゅうはっかしょ巡めぐりも人気にんきのコースである。
九州きゅうしゅう: 北九州きたきゅうしゅう市しから鹿児島かごしま県けんまで西にしの熊本くまもと県けんを経由けいゆするルートは国道こくどう3号ごう、東ひがしの大分おおいた県けん、宮崎みやざき県けんを通過つうかするルートは国道こくどう10号ごうまたは平行へいこうする国道こくどうなどを使用しようする。東西とうざいを横断おうだんする場合ばあいは、九州山地きゅうしゅうさんちを跨またぐため、アップダウンの厳きびしい道路どうろを走行そうこうせざるを得えない。この地域ちいきのコースは宮崎みやざき市し周辺しゅうへんなどが知しられている。
沖縄おきなわ: 日本にっぽん最南端さいなんたんの県けん。沖縄おきなわ本島ほんとうを走はしるか、フェリーを使用しようしながら離島りとうを走はしることになる。離島りとうの場合ばあいは輪わ行ぎょうできる交通こうつう機関きかんは期待きたいできない。この地域ちいきのコースは那な覇は〜名護なごなどが知しられている。