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はなわこう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
はなわこうれい通勤つうきん電車でんしゃ場合ばあい分解ぶんかいした自転車じてんしゃ専用せんようふくろめ、先頭せんとう車両しゃりょう運転うんてんせきうしとうくくけて移動いどうする。

はなわこう(りんこう)とは、公共こうきょう交通こうつう機関きかん鉄道てつどう - ふね - 飛行機ひこうきなど)を使用しようして、自転車じてんしゃはこぶこと。サイクリストや自転車じてんしゃ旅行りょこうものが、行程こうてい一部いちぶはしせず省略しょうりゃくするために使つか手段しゅだん公共こうきょう交通こうつう機関きかん利用りようしないはし以外いがい移動いどうたとえば自家用車じかようしゃ積載せきさい)はぎょうとはばない。

狭義きょうぎでは自転車じてんしゃ分解ぶんかいしてケースにれて公共こうきょう交通こうつう機関きかんはこ行為こういぎょうう。この場合ばあいサイクルトレインにそのまま自転車じてんしゃ積載せきさいすることはぎょうばない。

概要がいよう

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公共こうきょう交通こうつう利用りようする理由りゆうとしては以下いかのようなてんがあげられる。

  • 走行そうこうコースが周回しゅうかいルートをらないように設定せっていできる。
  • おな期日きじつはしより遠方えんぽう移動いどうできる。
  • 道路どうろ通行止つうこうどめ自転車じてんしゃ通行つうこう禁止きんしとなっている区間くかんけられる。
  • 旅程りょていのなかで気象きしょう日没にちぼつ道路どうろ状況じょうきょう体調たいちょう・けがとうによりはし危険きけん、あるいはたのしくないルートを回避かいひできる。えきがあればどこでも走行そうこう中止ちゅうしして帰投きとうできる。
  • 自転車じてんしゃ故障こしょうした場合ばあい
  • 公道こうどう走行そうこうきんじられている自転車じてんしゃ場合ばあい。(競技きょうぎじょうタンデムしゃ走行そうこうゆるされているけんまでの移動いどうなど)
  • 目的もくてき離島りとうであり、そこにつうじる道路どうろはし存在そんざいしない場合ばあい

許可きょか条件じょうけん

  • 自転車じてんしゃ分解ぶんかいすくなくともりたたむか、ホイールをはずす)。(わたぶね一部いちぶのロープウェイとう自転車じてんしゃ走行そうこう可能かのう状態じょうたいではぎょうとはみなされない。)
  • 乗員じょういんによるみ。(鉄道てつどう利用りよう自転車じてんしゃ乗員じょういんかぎゆるされる)
  • 専用せんようふくろ収納しゅうのうする。

語源ごげんは、競輪けいりん選手せんしゅ競輪けいりんじょうまで電車でんしゃにてレースに参加さんかすることを、電車でんしゃく=「はなわこう」としょうしていたことに由来ゆらいする。競技きょうぎじょうへの移動いどうおも列車れっしゃ使つかった[よう出典しゅってん]が、そのさい分解ぶんかいしてふくろれれば有料ゆうりょう手回てまわひんあつかいとするというめがされた。この自転車じてんしゃ収納しゅうのうようふくろ業者ぎょうしゃが「はなわこう」にちなんで「はなわこうぶくろ」と名前なまえび、やがてはなわこうぶくろ使用しようすることを「はなわこう」とうようになった。

スポーツ自転車じてんしゃおおくは、パンク修理しゅうりなどの整備せいび利便りべんせいのため車輪しゃりん着脱ちゃくだつ容易よういとなっている(クイックリリース)ため、ぎょう分解ぶんかい組立くみたて簡単かんたんになっている。また、たた自転車じてんしゃ分解ぶんかい必要ひつようなく、たたみや組立くみたてに工具こうぐ不要ふようで、ぎょうてきする。ただし、持込もちこめ規格きかくわせたり搬性を重視じゅうしするため、小径しょうけいタイヤを採用さいようするものがおおく、ちゅう長距離ちょうきょりのサイクリングには不利ふりであるほか、車種しゃしゅによってはたたみの方法ほうほうやサイズ・重量じゅうりょうにかなりがあり、すべてがぎょうくわけではない。ぎょうする場合ばあいおおくはすこ高価こうかでもちいさくたため、軽量けいりょうなタイプのたた自転車じてんしゃか、元々もともと分解ぶんかいしやすい構造こうぞうであるロードバイクなどを使用しようしている。トラックレーサー競輪けいりんよう自転車じてんしゃ)も、分解ぶんかい容易ようい構造こうぞうになっているうえ競技きょうぎ特性とくせいじょう軽量けいりょうである。

自転車じてんしゃ分解ぶんかい手順てじゅん車種しゃしゅによってことなるが、おおくの場合ばあい車輪しゃりんフレーム分割ぶんかついちまとめにして梱包こんぽうする。大別たいべつして、リアエンドをした - 前部ぜんぶうえにして収納しゅうのうする「たてしき」と、サドルをしたにして収納しゅうのうする「よこしき」がある。ロードバイクぎょうは、分解ぶんかいてにともな調整ちょうせい必要ひつよう個所かしょとくになく、前後ぜんごのホイールをクイックレバーではずすだけで収納しゅうのうできるので、容易よういである。

自転車じてんしゃ種類しゅるいによらず分解ぶんかいてには少々しょうしょうれをようする。

えき構内こうないなどぎょうぶくろれた自転車じてんしゃかついで移動いどうする場面ばめんおおく、自転車じてんしゃふくめた荷物にもつ全体ぜんたい小型こがた軽量けいりょう重視じゅうしされるとともに、はなわこう前提ぜんていとした車種しゃしゅ選択せんたくぎょうてきした装備そうびはなわこうのために走行そうこう性能せいのう犠牲ぎせい最小限さいしょうげんおさえるなどのほかはなわこう袋内ふくろうち自転車じてんしゃ保護ほごする方法ほうほうとうはなわこうのノウハウが形成けいせいされている。

以下いかとく注記ちゅうきがない場合ばあい日本にっぽん公共こうきょう交通こうつう機関きかん利用りようするぎょう中心ちゅうしんべる。

はなわこう競技きょうぎ自転車じてんしゃ選手せんしゅおよび自転車じてんしゃ愛好あいこうもちいられる用語ようごである。運送うんそう主体しゅたいとなる旅客りょかく運輸うんゆ業者ぎょうしゃ各社かくしゃ運送うんそう約款やっかんおよび営業えいぎょう規則きそくには「はなわこう」という表現ひょうげんはない。大概たいがい自転車じてんしゃ分解ぶんかいしても旅客りょかく運輸うんゆ業者ぎょうしゃさだめる「手回てまわひん」の規格きかく上回うわまわるが、特例とくれいとしてふくろはいった自転車じてんしゃは「手回てまわひん」としてみとめられている。現在げんざいJR各社かくしゃなどでは競輪けいりん選手せんしゅ対象たいしょうにはべつ条件じょうけんさだめている。

日本にっぽん公共こうきょう交通こうつう機関きかんには、サイクルトレインのぞいて、走行そうこう可能かのう形状けいじょう完成かんせいしゃ)のまま自転車じてんしゃめないため、分解ぶんかいし、専用せんようはなわこうぶくろ収納しゅうのうしてむ。ぎょうぶくろすうせんえん - 1まんえん程度ていどで、競技きょうぎよう自転車じてんしゃ専門せんもんてんなどで購入こうにゅう可能かのう

鉄道てつどうによるはなわこう

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ぎょうでよく使つかわれるのが鉄道てつどうである。次節じせつべる歴史れきしてき経緯けいいから、JRグループとそれ以外いがい鉄道てつどう会社かいしゃでは取扱とりあつかいことなることがある。手回てまわひん取扱とりあつかい規則きそくは、各社かくしゃ旅客りょかく営業えいぎょう規則きそくとうさだめられている。

歴史れきし

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かつて、交通こうつう機関きかんとして自転車じてんしゃ電車でんしゃ競合きょうごうするとして、競技きょうぎ道具どうぐ明確めいかくできるアマチュア登録とうろく選手せんしゅ競輪けいりん選手せんしゅにしかはなわこう許可きょかされなかったが、日本にっぽんサイクリング協会きょうかいが「趣味しゅみとしてのサイクリングよう」として認知にんちさせることで一般いっぱんサイクリストにもみちひらいた。1970ねん3がつ10日とおかから日本にっぽんサイクリング協会きょうかい会員かいいんのみ許可きょかされ(会員かいいんしょう提示ていじ)、さら帆布ほぬのせいぎょうぶくろ使用しようすること義務ぎむづけられていた。1984ねん10月1にちからは会員かいいんしょう提示ていじ廃止はいし一般いっぱんサイクリストにも対象たいしょうひろげ、有料ゆうりょう手回てまわひんあつかいとなった。

そして運輸省うんゆしょう当時とうじ)からの通達つうたつけ、1999ねん1がつ1にち以降いこうJR営団えいだん地下鉄ちかてつげん東京とうきょうメトロ)については、手荷物てにもつ料金りょうきん不要ふようとなり、自転車じてんしゃ無料むりょうめるようになった。一方いっぽうで、私鉄してつは、手荷物てにもつ料金りょうきん必要ひつよう事業じぎょうしゃ無料むりょう事業じぎょうしゃ対応たいおうかれている。

JRグループの場合ばあい

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JR東日本ひがしにっぽん場合ばあい旅客りょかく営業えいぎょう規則きそく[1]には、「列車れっしゃ状況じょうきょうにより、運輸うんゆじょう支障ししょうしょうずるおそれがないとみとめられるときにかぎり、3へん最大さいだいが、250センチメートル以内いないのもので、その重量じゅうりょうが30キログラム以内いないのもの」つ「自転車じてんしゃにあっては、解体かいたいして専用せんようふくろ収納しゅうのうしたものまたりたたみしき自転車じてんしゃであって、りたたんでせんようふくろ収納しゅうのうしたもの」は無料むりょう車両しゃりょうむことが出来できるとされている。ただし、競輪けいりん選手せんしゅ使用しようする競輪けいりんよう自転車じてんしゃについては、有料ゆうりょう手回てまわひんとなり、手回てまわひん切符きっぷ購入こうにゅううえはなわこうぶくろ添付てんぷしなければならない。のJR各社かくしゃもこれにじゅんじる。

2013ねんごろからJR旅客りょかく各社かくしゃでは規則きそく解釈かいしゃく運用うんよう強化きょうかされ、自転車じてんしゃ露出ろしゅつ禁止きんし厳格げんかく(サドル・ハンドル・タイヤなど一部分いちぶぶんでも露出ろしゅつ禁止きんし)したため自転車じてんしゃタイヤでのころがし移動いどう禁止きんしされ、またぎょうぶくろ以外いがいふくろ(ポリぶくろ・ビニールシートなどのやぶれやすいふくろ)でのぎょう禁止きんし徹底てっていしている[2]。またえきにマナー啓発けいはつポスターが掲示けいじされ、「りたたむか解体かいたいして専用せんようふくろ完全かんぜん収納しゅうのう。」するものとしており、また「自転車じてんしゃ一部いちぶている」状態じょうたいでのぎょうきんじていることが明記めいきされている。

私鉄してつ場合ばあい

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事業じぎょうしゃにより取扱とりあつかいことなる。レジャーよう自転車じてんしゃ無料むりょう場合ばあいも、競輪けいりん選手せんしゅ競技きょうぎよう自転車じてんしゃ有料ゆうりょう無料むりょうとで対応たいおうかれる。以下いか例示れいじ

サイクルトレイン

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一部いちぶ鉄道てつどう事業じぎょうしゃでは、完成かんせいしゃ状態じょうたいでのもちこみ容認ようにんすることがある。

日本にっぽんにおけるはなわこうのマナー

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自転車じてんしゃは、新幹線しんかんせん特急とっきゅうクロスシート列車れっしゃなら、車内しゃない大型おおがた手荷物てにもつ置場おきばや、それがない場合ばあいさい後列こうれつ座席ざせきうしろの空間くうかんきやすい。ぎょうさいは、荷物にもつおおきさに注意ちゅういし、また混雑こんざつするときあいだたいけることなど、乗客じょうきゃく邪魔じゃまにならないことがマナーとされる。自転車じてんしゃぎょうぶくろれる目的もくてきひとつも、オイルやどろ周囲しゅういへの付着ふちゃく防止ぼうしである。

日本にっぽん国外こくがい事例じれい

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日本にっぽん国外こくがいでもおおくの場合ばあいぎょうできるが、状況じょうきょうこくごとにことなる(サイクルトレインがあるため「はなわこう」という概念がいねんがない場合ばあいおおい。)。 特徴とくちょうてきなのは、西にしヨーロッパで、自転車じてんしゃ解体かいたいせずめる列車れっしゃ日常にちじょうてき運行うんこうされ、路面ろめん電車でんしゃにも積載せきさい可能かのう路線ろせんがある。とくに、LRTされた路線ろせんでは、公道こうどうからプラットホーム、車両しゃりょうないまで一切いっさい段差だんさがなく、自転車じてんしゃ公共こうきょう交通こうつうわせた先進せんしんてきな「交通こうつうシステム」として、しばしばメディアなどにげられている。対応たいおうした車両しゃりょうには、目印めじるしとして、まど車両しゃりょう自転車じてんしゃマークがある。ただしすべての車輌しゃりょうではなく、専用せんようスペース以外いがいでは注意ちゅういされる。 アジアでも、近年きんねん自転車じてんしゃブームにより、韓国かんこく台湾たいわん地下鉄ちかてつとしうんでは可能かのう路線ろせんえている。ヨーロッパ同様どうよう解体かいたいせずにそのままのみが可能かのうである。ただし、指定してい車両しゃりょう先頭せんとうしゃおおい)、指定してい場所ばしょしんせいしゃでは、あらかじ自転車じてんしゃ設置せっち場所ばしょもうけられている)にかぎみとめられ、また有料ゆうりょうである。

飛行機ひこうきによるはなわこう

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航空機こうくうきにおけるはなわこう

飛行機ひこうき場合ばあい国内こくない幹線かんせんなどのなか - 大型おおがたでは問題もんだいなくぎょうできる。しかし、すうにんすうじゅうにんりの小型こがた飛行機ひこうきリージョナルジェットコミューター)を使用しようしている航空こうくう会社かいしゃアイベックスなど)や主要しゅよう航空こうくう会社かいしゃカル線かるせんは、飛行機ひこうき荷物にもつ収納しゅうのうスペースがちいさいため、混雑こんざつことわられる場合ばあいがある。いずれも機内きない手荷物てにもつにはサイズ制限せいげんがあるため、搭乗とうじょうまえにカウンターであづけることになる。

国際線こくさいせん場合ばあいおおくの航空こうくう会社かいしゃぎょうできる。ぎょうぶくろ場合ばあいや、タイヤのみをはずした梱包こんぽう場合ばあい乗客じょうきゃく荷物にもつきずくため拒否きょひされる。

自転車じてんしゃあづけるさいこわれても損害そんがい賠償ばいしょう請求せいきゅうしないなどの条件じょうけん同意どうい誓約せいやくしょもとめる航空こうくう会社かいしゃがある。乗客じょうきゃくあずか荷物にもつ破損はそんする場合ばあいもある(とく変速へんそく周辺しゅうへんやブレーキ)。

また、電動でんどうアシスト自転車じてんしゃぎょうする場合ばあい駆動くどうようのバッテリーに使用しようされるリチウムイオン電池でんち爆発ばくはつ発火はっか可能かのうせいがある危険きけんぶつとして制限せいげんけるため、バッテリーだけをあらかじ目的もくてきおくり、自転車じてんしゃ本体ほんたいのみを手荷物てにもつとしてあづけるといった手続てつづきが必要ひつようとなる[ちゅう 1][15][16]

船舶せんぱくでのはなわこう

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フェリーの場合ばあい

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はなわこう自体じたいはほとんどの航路こうろ可能かのうであるが、取扱とりあつかい詳細しょうさい各社かくしゃことなる。手数料てすうりょうは、はなわこうぶくろ収納しゅうのうした場合ばあい無料むりょう収納しゅうのうせずにめば有料ゆうりょうとなる場合ばあいおおい。

りたたんでせんようふくろ収納しゅうのうしている状態じょうたい

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手回てまわひんとみなされる場合ばあいと、分解ぶんかいせずにこうおくするのと同様どうようあつかわれる場合ばあいがある。前者ぜんしゃ場合ばあい各社かくしゃさだめる所定しょてい無料むりょう手回てまわひん範囲はんいない無料むりょう判断はんだんされることもあれば、小笠原おがさわら海運かいうんのように超過ちょうか手回てまわひん手荷物てにもつ)となり、料金りょうきん徴収ちょうしゅうされることもある。また、ちゅう長距離ちょうきょりフェリーなど、客室きゃくしつおおきな荷物にもつくスペースがない場合ばあいあずかりとなる場合ばあいがある。 有料ゆうりょう手回てまわひん手荷物てにもつ)となる場合ばあいも、はし可能かのう状態じょうたい積載せきさいするこうおく同額どうがくになる場合ばあい、それよりやすい(たかい)受託じゅたく手荷物てにもつ料金りょうきんになる場合ばあいなど、判断はんだんかれる。かつて存在そんざいした函館はこだて - 青森あおもりあいだ高速こうそくフェリーは手荷物てにもつとして客室きゃくしつないむことができなかった。

分解ぶんかいせず、はし可能かのう状態じょうたい輸送ゆそうする場合ばあいこうおく

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フェリーにおけるこうおく

車両しゃりょうこうおく」とみなされ、旅客りょかく運賃うんちんべつに、自転車じてんしゃこうおく運賃うんちん支払しはらえば、オートバイ同様どうようはし可能かのう状態じょうたいでフェリーにむことが可能かのうである。そのさい航行こうこうちゅう転倒てんとうしないように、グリップなどをつよしばることがあり、そのきずについての責任せきにんわないと明示めいじするれい南海なんかいフェリーなどにられる。また、自転車じてんしゃふくめた二輪車にりんしゃは、通常つうじょう車両しゃりょう甲板かんぱん両側りょうがわなどを使つかって積載せきさいするため、スペースにはかぎりがある。自動車じどうしゃようスペースがいていても、二輪車にりんしゃこうおく出来できないケースもある。

無人むじんこうおく

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太平洋たいへいようフェリーなどでは、ひと同行どうこうしなくても、フェリーターミナルあいだで、自転車じてんしゃ解体かいたいせず運送うんそうするサービスがある。規定きていこうおく運賃うんちんのほか、ターミナルでのろしを委託いたくする場合ばあい委託料いたくりょう必要ひつようとなることがある。

高速こうそくせん

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これも各社かくしゃ対応たいおうかれる。基本きほんてきには、手荷物てにもつとして客室きゃくしつんではなわこうする。例外れいがいてきに、四国しこく沖縄おきなわ離島りとうでは分解ぶんかいせずめる航路こうろもあるが、べつ料金りょうきん必要ひつようなこともあるほか、自転車じてんしゃ海水かいすいびることになる。

わたぶね

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わたぶねには、自転車じてんしゃをそのままめることがおおい。あつかいや料金りょうきんとう詳細しょうさいはそれぞれことなる。

バスでのはなわこう

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日本にっぽん国内こくない

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バス走行そうこうちゅう鉄道てつどう以上いじょう振動しんどうおおきいため、転倒てんとうさせたり乗客じょうきゃく荷物にもつとぶつからないように注意ちゅういする必要ひつようがある。

路線ろせんバスでは、『一般乗合旅客自動車運送事業標準運送約款』にじゅんずる約款やっかんつバス事業じぎょうしゃにおいては、重量じゅうりょう30kg以内いない容積ようせき0.25m³・ながさ2m以内いないであれば有料ゆうりょうしゅかいひんになる[17]市販しはんぎょうぶくろおさまる自転車じてんしゃであればこれらの条件じょうけんたすので、有料ゆうりょう小児しょうに運賃うんちん)でのぎょう可能かのうである。ただしぎょうぶくろれていない、積載せきさいスペースが確保かくほできない、車内しゃない混雑こんざつしている・混雑こんざつする可能かのうせいがあるなどの場合ばあいは、ことわられることがある。なおバス前面ぜんめんのキャリーに自転車じてんしゃ搭載とうさいするためぎょうぶくろ不要ふようであったり、自転車じてんしゃ積載せきさい料金りょうきん無料むりょうとしていたり、たた自転車じてんしゃのみとするバス事業じぎょうしゃもある。

またニセコバス岩手いわてけんきた自動車じどうしゃ日本にっぽん中央ちゅうおうバス関東かんとう鉄道てつどう神奈川中央交通かながわちゅうおうこうつう南伊豆みなみいず東海とうかいバスしん東海とうかいバスこうわか交通こうつう両備りょうびバス岡山おかやま電気でんき軌道きどうしたでんバス伊予いよてつバス伊予いよ鉄南てつなんバスなどのように、特定とくてい路線ろせん特定とくてい便びんかぎり、台数だいすう限定げんていはなわこう可能かのうとしている場合ばあいもある。この場合ばあい自転車じてんしゃ積載せきさい料金りょうきんを¥100と規定きていしているバス事業じぎょうしゃおおい。

空港くうこう連絡れんらくバスでは、路線ろせんバスと同様どうよう自転車じてんしゃ積載せきさい料金りょうきん有料ゆうりょうとするバス事業じぎょうしゃもあれば、東京とうきょう空港くうこう交通こうつうのように無料むりょうとしているバス事業じぎょうしゃもある。なおトランクルームがいているバスであっても、はなわこう禁止きんししているバス事業じぎょうしゃもある。

高速こうそくバスでは路線ろせんバスと同様どうようではあるものの、高速こうそく走行そうこう振動しんどう自転車じてんしゃ破損はそんしたり、自転車じてんしゃ突起とっきなどがたってトランクルームや荷物にもつ損傷そんしょうする可能かのうせいたかいことから「旅客りょかく迷惑めいわくとなるおそれのあるかいひん」と判断はんだんされ、ほとんどのバス事業じぎょうしゃぎょう禁止きんしされている。また車内しゃないへのみも同様どうよう禁止きんしされている。 かつての高速こうそくバス・高速こうそくツアーバスでは、荷物にもつとともにトランクルームに混載こんさいはなわこうぶくろれる・破損はそん補償ほしょうはしないという条件じょうけんはなわこう可能かのうだった路線ろせんや、運転うんてんしゅ裁量さいりょう許可きょかされていたれいもあったが、関越かんえつ自動車じどうしゃどう高速こうそくバス居眠いねむ運転うんてん事故じこ契機けいきに2013ねんいバス制度せいど改正かいせいされ、それと同時どうじにほぼ全社ぜんしゃぎょう禁止きんしされた。

なお2016ねん5がつ現在げんざいぎょう可能かのう路線ろせんは、岩手いわてきずなごう岩手いわてけんきた自動車じどうしゃ)、ブルーライナー広栄こうえい交通こうつうバス 販売はんばい窓口まどぐち:ブルーストーク)、アミーごう山一やまいちサービス武井たけい観光かんこう・ウエスト観光かんこうバス 販売はんばい窓口まどぐち:アミイファクト)、ほの国号こくごう豊橋とよはし京都きょうとせんゆたかてつバス)、しまなみサイクルエクスプレス(おのみちバス)、観音寺かんおんじエクスプレスごうなんごくエクスプレスごうジェイアール四国しこくバス)。ただし一部いちぶ路線ろせんのぞき、事前じぜん予約よやく自転車じてんしゃ積載せきさい料金りょうきん必要ひつようで、車内しゃないへのみは不可能ふかのうである。このほかに、たた自転車じてんしゃのみみを許可きょかしているバス事業じぎょうしゃもある。

列車れっしゃ代行だいこうバス場合ばあいには、基本きほんてき車内しゃないへのみは可能かのうである。またJR東日本ひがしにっぽんBRT路線ろせんでは、重量じゅうりょう30kg以内いない容積ようせき0.25m³以内いないながさ2m以内いないであれば手回てまわひんあつかいになるため、手回てまわひんを2つまで車内しゃない無料むりょうむことができる[18]。なおいずれの場合ばあいも、はなわこうぶくろれていない場合ばあいや、車内しゃない混雑こんざつじょうきょうによってはことわられることがある。

日本にっぽん国外こくがい

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アメリカのグレイハウンドなどでも、日本にっぽん国内こくないとほぼ同様どうよう。ただし、運転うんてんしゅ裁量さいりょうがよりおおきい。

台湾たいわん国光くにみつ汽車きしゃきゃくうんでは、既存きそん高速こうそくバス車両しゃりょう改造かいぞうし、車内しゃない自転車じてんしゃ設置せっち場所ばしょもうけ、自転車じてんしゃ一緒いっしょ移動いどうできる観光かんこうバス「IBB」がある[19]

ハワイTheBusや、神奈川中央交通かながわちゅうおうこうつうつくばコミュニティバスつくバスのように、フロント部分ぶぶん専用せんよう自転車じてんしゃキャリア設置せっちしている場合ばあい、そのまませることが可能かのうである。ただし、自転車じてんしゃキャリアの都合つごうじょういちだいだい程度ていどしかせられない。

宅配たくはい便びんでの輸送ゆそう

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宅配たくはい便びんなどの貨物かもつ輸送ゆそう手段しゅだん利用りようするのは、ぎょうではなく輸送ゆそう運送うんそう)であるが、公共こうきょう交通こうつう機関きかんがわ制約せいやくや、はなわこう困難こんなん遠方えんぽうへのツーリング、レース参加さんか、または緊急きんきゅう避難ひなん場合ばあい代替だいたい手段しゅだんとして利用りようされることがある。梱包こんぽう条件じょうけん料金りょうきんなどは、運送うんそう会社かいしゃによりことなる。 日本にっぽんサイクリング協会きょうかいヤマト運輸やまとうんゆ提携ていけいし、宅急便たっきゅうびん基準きじゅんえるかさ荷物にもつ配送はいそうもちいられる「ヤマト便びん」を使つかった「サイクリングヤマト便びん」サービスをおこなっているが、ヤマト運輸やまとうんゆ公式こうしきサイトには掲載けいさいされていない。解体かいたいしない場合ばあいは「ちいさな引越ひっこ便びんあつかいとなり、相当そうとう料金りょうきん必要ひつようとなる。

宅急便たっきゅうびんのサイズ拡大かくだいにより「サイクリングヤマト便びん」をふくめたヤマト便びんは2021ねん10がつだい1しゅうもっ廃止はいしされた。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 日本航空にほんこうくう全日本空輸ぜんにほんくうゆ場合ばあい機内きないみ、あづける荷物にもつのいずれの場合ばあいもリチウムイオン電池でんちていかくりょう本体ほんたい内蔵ないぞう場合ばあいで160Wh以下いかのものにかぎられており、160Whをえるリチウムイオン電池でんちはいずれの場合ばあいでも飛行機ひこうきはこぶことができない。

出典しゅってん

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  1. ^ JR東日本ひがしにっぽん旅客りょかく営業えいぎょう規則きそく だい308じょう 無料むりょう手回てまわひん
  2. ^ BiCYCLE CLUB編集へんしゅう旅先たびさきまでのバイクの搬送はんそう手段しゅだんマニュアル」『ロードバイクでたびするほん』エイ出版しゅっぱん ISBN 978-4-7779-3933-6
  3. ^ マナー・ご注意ちゅうい|ご利用りよう案内あんない 東急とうきゅう電鉄でんてつホームページ,2013
  4. ^ おおせられるおわせ:その 小田急おだきゅうホームページ,2013
  5. ^ 手回てまわひん 東武鉄道とうぶてつどうホームページ,2013
  6. ^ 手回てまわひん 西武鉄道せいぶてつどうホームページ,2013
  7. ^ 質問しつもん こうでんホームページ,2013
  8. ^ 手回てまわひんについて
  9. ^ きっぷのご案内あんない-手回てまわひん 近畿日本鉄道きんきにほんてつどうホームページ, 2009
  10. ^ 手回てまわひん 名古屋なごや鉄道てつどうホームページ, 2009
  11. ^ 手回てまわひん うえしん電鉄でんてつホームページ,2013
  12. ^ 手回てまわひんのご案内あんない 阪急電鉄はんきゅうでんてつホームページ, 2009
  13. ^ よくある質問しつもん わたらせ渓谷けいこく鐵道てつどうホームページ,2013
  14. ^ 時刻じこくひょう 運賃うんちん のりつぎ検索けんさく [ 松山まつやま方面ほうめん ] 伊予いよ鉄道てつどうホームページ
  15. ^ 制限せいげんのあるお手荷物てにもつ|JAL国内線こくないせん 日本航空にほんこうくう
  16. ^ 機内きないみ・おあずかりに条件じょうけんがあるもの|国内線こくないせん|ANA 全日本空輸ぜんにほんくうゆ
  17. ^ 『一般乗合旅客自動車運送事業標準運送約款』「だい2しょうだい5せつ しゅかいひん」を参照さんしょう
  18. ^ 東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう株式会社かぶしきがいしゃ 一般乗合旅客自動車運送事業取扱規則』「だい2しょうだい5せつ しゅかいひん」を参照さんしょう
  19. ^ 遊覽ゆうらんしゃがた 国光くにみつ汽車きしゃきゃくうんホームページ

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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