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鉄道てつどう車両しゃりょう座席ざせき

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

鉄道てつどう車両しゃりょう座席ざせき(てつどうしゃりょうのざせき)では、鉄道てつどう車両しゃりょうのうち客車きゃくしゃそなけられている椅子いす座席ざせき)の形態けいたい構造こうぞうなどを解説かいせつする。特記とっきなきかぎり、日本にっぽん鉄道てつどうについての記述きじゅつである。

ほんこうでは、座席ざせきあいだ開放かいほうされている車両しゃりょうあつかう。すうせきずつが個室こしつかべ区切くぎられた車両しゃりょうは「コンパートメントせき」を、ベッドそなえた車両しゃりょうは「寝台しんだいしゃ (鉄道てつどう)」を参照さんしょう

車両しゃりょう座席ざせき

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めん

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めんたかさとはばは、乗客じょうきゃく体格たいかく快適かいてきせい車両しゃりょう収容しゅうようりょくのバランスで決定けっていされる[1]快適かいてきせい重視じゅうししてめんげて奥行おくゆきをおおきくすると、あしすようなかたちになるため乗客じょうきゃくいちにんたりの占有せんゆうスペースはおおきくなる[1]。また、収容しゅうようりょく重視じゅうししてめんげて奥行おくゆきをちいさくすると、直立ちょくりつした姿勢しせいちかくなり、乗客じょうきゃくいちにんたりの占有せんゆうスペースはちいさくなる[1]

乗客じょうきゃく着座ちゃくざするめんと、背中せなかけるもたれに使つかわれている素材そざいとしては、繊維せんい強化きょうかプラスチック(FRP)、金属きんぞくなどがあり、表面ひょうめんにはモケットというぬの皮革ひかく、ビニールレザーなどがられている。

座席ざせき支持しじ構造こうぞう

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固定こていしき座席ざせき場合ばあい

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固定こていしき座席ざせきは、車両しゃりょうゆかわく設置せっちして蹴込けこみばんかこい(暖房だんぼうようヒーターとう内部ないぶ収容しゅうよう)、そのわくうえ座席ざせきける[2]固定こていしき座席ざせき回転かいてんしき座席ざせきくらべて、保守ほしゅ手間てま終着駅しゅうちゃくえきでの座席ざせき方向ほうこう転換てんかん手間てまはぶける利点りてんがある[3]

欧米おうべいなど日本にっぽん以外いがいでは座席ざせき固定こていしきのものがおおく、座席ざせき回転かいてんできない車両しゃりょうおお[4]進行しんこう方向ほうこうおうじた座席ざせき転換てんかんはできず、集団しゅうだん見合みあいしき車両しゃりょう前部ぜんぶ座席ざせき車両しゃりょう後部こうぶ座席ざせきかいわせにしている固定こていしき)と集団しゅうだん離反りはんしき車両しゃりょう前部ぜんぶ座席ざせき車両しゃりょう後部こうぶ座席ざせき反対はんたいきにしている方式ほうしき)がある[5]。ヨーロッパでは固定こていしき2にんけクロスシートもおお採用さいようされているが、日本にっぽんでは座席ざせき前方ぜんぽういていないことに乗客じょうきゃく抵抗ていこうがあるとされ、ほとんど採用さいようされていない[5]

回転かいてんしき座席ざせき場合ばあい

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回転かいてんしきクロスシートの場合ばあい車両しゃりょうゆか台座だいざ設置せっちし(暖房だんぼうようヒーターとう台座だいざ内部ないぶ収容しゅうよう)、そのうえ回転かいてんじくやフレームをけて座席ざせきける[2]

かたしき座席ざせき

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かたしき座席ざせきれいJR東日本ひがしにっぽん209けい電車でんしゃ

台座だいざ蹴込けこみばん設置せっちする座席ざせき支持しじ構造こうぞうでは床上ゆかうえ複雑ふくざつになり、清掃せいそうむずかしくなる欠点けってんがある[2]。そこでゆかにはこれらの支持しじぶつ設置せっちせず、壁面へきめんから座席ざせき支持しじするかたしき座席ざせき(かたもちしきざせき)またはカンチレバーシート採用さいようされるようになった[2]

東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう(JR東日本ひがしにっぽん)が1991ねんより運行うんこう開始かいしした「成田なりたエクスプレス」に使用しようされる253けい普通ふつうしゃにおいて、椅子いすした荷物にもつとするためにこの構造こうぞう採用さいようされたのが最初さいしょである。その通勤つうきんがた車両しゃりょうにおいても209けいのロングシートに採用さいようされ、その全国ぜんこく事業じぎょうしゃ採用さいようされるようになった。

座席ざせき配置はいち

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ロングシート(たて座席ざせき

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ロングシート(国鉄こくてつ205けい電車でんしゃ

ロングシートは車両しゃりょう側壁そくへき沿って座席ざせき設置せっちする形式けいしきである[6]座席ざせきスペースを最低限さいていげんおさえてたてせきスペースをひろくすることができ、乗客じょうきゃく乗降じょうこう円滑えんかつにできる[6]

クロスシート(よこ座席ざせき

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クロスシートは横向よこむきの座席ざせき形式けいしきで、固定こていしきクロスシート、回転かいてんしきクロスシート、転換てんかんしきクロスシートなどに分類ぶんるいされる[6]固定こていしきクロスシートにはボックスシートとどう一方向いちほうこうでの固定こてい方式ほうしきがある[6]

  • 固定こていしきクロスシート:方向ほうこう転換てんかんしないクロスシート。固定こていしきクロスシート全般ぜんぱん利点りてんは、方向ほうこう転換てんかん機構きこうがないぶん構造こうぞう簡便かんべんで、軽量けいりょうしょうコスト剛性ごうせい確保かくほ両立りょうりつしやすく、座席ざせき構造こうぞうきしおんがしにくいことがげられる。
  • 回転かいてんしきクロスシート:めん回転かいてんすることができるクロスシート[2]
  • 転換てんかんしきクロスシート:ズリ前後ぜんご移動いどう方向ほうこう転換てんかんおこなうクロスシート[7]
  • 簡易かんい座敷ざしき上記じょうきボックス(クロスシート)のめんたたみいてお座敷ざしき列車れっしゃふうにしたもの。

クロスシートしゃでは座席ざせき間隔かんかくまど配置はいちとう設計せっけいじょう不可分ふかぶん関係かんけいにある[8]日本にっぽん国外こくがい高速こうそく列車れっしゃではまど座席ざせき配置はいちかならずしもっていない場合ばあいがある[9]。クロスシートしゃでは、座席ざせき回転かいてんかべからのテーブルのとう考慮こうりょれた設計せっけい必要ひつようとなる[9]

観光かんこうきゃくおお路線ろせんではロングシートよりもクロスシートのほうがこのまれるため、観光かんこう輸送ゆそう通勤つうきん通学つうがく輸送ゆそう両立りょうりつ課題かだいとなる[6]

座席ざせき付帯ふたい設備せつび

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  • 肘掛ひじか
  • 灰皿はいざら禁煙きんえんながれにより灰皿はいざら設置せっちされなくなっている[10]回転かいてんしきクロスシートでは肘掛ひじかけの内部ないぶ、それ以外いがいでは壁面へきめん設置せっちして共有きょうゆうする方式ほうしきおおかった[10]
  • テーブル:ロングシートではテーブルは設置せっちしない[10]固定こていしきクロスシートや転換てんかんしきクロスシートでは壁面へきめん固定こていしきテーブルが設置せっちされる[10]回転かいてんしきクロスシートでは肘掛ひじかけの内部ないぶまえ座席ざせき背面はいめん側壁そくへきたたしき)のいずれかに設置せっちされるが、背面はいめんテーブルが主流しゅりゅうとなっている[10]
  • あみぶくろ回転かいてんしきクロスシートにみられる網状もうじょう(またはバンドじょう)の付帯ふたい設備せつびで、ここにパンフレットなどを収容しゅうようする[11]
  • カップホルダー:回転かいてんしきクロスシートなどにはカップホルダーを設置せっちした設計せっけいもみられる[12]
  • 栓抜せんぬびんりのビールや清涼飲料水せいりょういんりょうすい王冠おうかんけてひらきせんする装置そうち。1950年代ねんだいから1960年代ねんだいごろまでの長距離ちょうきょりよう車両しゃりょう設置せっちされていたが現在げんざいはほぼ消滅しょうめつしている。
  • AV機器きき
  • パソコン・携帯けいたい電話でんわ充電じゅうでんようコンセント

優先ゆうせんせき

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婦人ふじん子供こども専用せんようしゃ昨今さっこん女性じょせい専用せんようしゃ設定せってい新設しんせつではなく復活ふっかつしたもの)廃止はいし以降いこう、1973ねん中央ちゅうおうせん快速かいそく皮切かわきりに「シルバーシート」がもうけられた。しかし、バリアフリー目指めざ社会しゃかい要請ようせいわせて「優先ゆうせんせき」の変更へんこうし、高齢こうれいしゃだけでなく傷病しょうびょうじんにんなどつことがつらひと優先ゆうせんてき着席ちゃくせきしてもらうようあらためられた。

2000ねんごろから携帯けいたい電話でんわによる医療いりょう機器ききへの悪影響あくえいきょうふせぐため、優先ゆうせんせき付近ふきんでは携帯けいたい電話でんわ電源でんげんるようびかけがされるようになり、2005ねんごろからは該当がいとう箇所かしょかわいろ区別くべつはかるなどの方策ほうさくをとっていた。その携帯けいたい電話でんわ技術ぎじゅつ進歩しんぽ医療いりょう機器ききへの影響えいきょうすくなくなったこともあり、2014ねん7がつより、関西かんさい鉄道てつどう事業じぎょうしゃでは携帯けいたい電話でんわ電源でんげんるマナーを「混雑こんざつのみ」と変更へんこうした[13]関東かんとう信越しんえつ地区ちくでは2015ねん10がつから[14]東海とうかい地区ちく九州きゅうしゅう地区ちくでは2015ねん12月から[15][16]、それ以外いがい地区ちくでも2016ねん3がつまでに変更へんこうとなった[17]事業じぎょうしゃがある。

日本にっぽん鉄道てつどう車両しゃりょう

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ロングシートの採用さいようれい

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混雑こんざつはげしい路線ろせんでは着席ちゃくせきよりも収容しゅうようりょく乗降じょうこうのしやすさを優先ゆうせんしロングシートを採用さいようすることがほとんどであり、国鉄こくてつ私鉄してつ・JRの通勤つうきんがた電車でんしゃ近郊きんこうがた一般いっぱんがた車両しゃりょう採用さいようされている。クロスシートしゃから改造かいぞう、あるいはぞう備途ちゅうからロングシートにえた車両しゃりょうおおい(名鉄めいてつ6000けいJR九州きゅうしゅう817けいJR東海とうかいキハ25かたちなど)。また、静岡しずおか地区ちく東海道本線とうかいどうほんせんだい多数たすう普通ふつう列車れっしゃのように、乗車じょうしゃ時間じかん比較的ひかくてきみじかいことからあえてロングシートしゃ投入とうにゅうしているれいもある。

一方いっぽう車窓しゃそうづらく、まどかまちたかさとの関係かんけいからもたれをひくくせざるをず、傾斜けいしゃけにくい(ごく一部いちぶ車両しゃりょうのぞく)など構造こうぞう上長じょうちょう時間じかん乗車じょうしゃかないことから、閑散かんさんなか長距離ちょうきょり乗車じょうしゃ都市としあいだ連絡れんらく観光かんこう目的もくてきでの利用りようなど)ではあまりこのましい評価ひょうかけない[ちゅう 1]1990年代ねんだい以降いこうでは、四国旅客鉄道しこくりょかくてつどう(JR四国しこく)のように「鉄道てつどうのライバルは鉄道てつどう以外いがいにも自家用車じかようしゃバスなどにある」との輸送ゆそうモードあいだ競争きょうそう観点かんてんから、オールロングシートしゃ新造しんぞうめた事業じぎょうしゃもある[ちゅう 2]

2000年代ねんだい後半こうはん以降いこう快適かいてきせい向上こうじょうはかるため、もたれをたかくしたハイバックがたヘッドレストつロングシートしゃ登場とうじょうしており、後述こうじゅつするデュアルシートしゃ京阪けいはん8000けい(リニューアルしゃくるまはし)、東急とうきゅう2020けいひとし採用さいようれいがある。

さきしめしたとおり、座席ざせきまえのスペースをひろれることから、車両しゃりょうはばせまかった時代じだい一等いっとうしゃとうしゃといった特別とくべつ車両しゃりょう採用さいようされていた[18]日本にっぽんでも大正たいしょう時代じだい中期ちゅうきまでの官設かんせつ鉄道てつどう鉄道てつどうしょうでは、貫通かんつう貫通かんつうしきのいずれでも優等ゆうとうしゃはほとんど長手ながてしきであり[19]車体しゃたいはばひろがった昭和しょうわ時代じだい以降いこうにシートピッチのひろいボックスシートや転換てんかんクロスシートに移行いこうしたが、展望てんぼうしゃなどは1930年代ねんだい末期まっきのスイテ37049(スイテ49)やスイテ37050がたスイテ37かたち)などの時点じてんでも長手ながて方向ほうこうけてソファーをいたものになっていた[20]少数しょうすうながらソファータイプのロングシートを採用さいようしたサロン調ちょう特別とくべつ車両しゃりょうられる(「おいこっと」など)。しかしながら、そのような車両しゃりょう大変たいへんコストがかかるため、比較的ひかくてきすくないスペースでプライベートな空間くうかん提供ていきょうできること、まどおおきさを犠牲ぎせいにすることなくずりのたかさをげられることなどから、特別とくべつ料金りょうきん必要ひつようとする座席ざせきにはクロスシート採用さいようするれい大勢おおぜいめ、ロングシートは通勤つうきん近郊きんこうがた車両しゃりょう使つかわれているれいがほとんどである。なお、通路つうろ部分ぶぶんおおきいテーブルを設置せっちして、イベントしゃ使用しようすることもある。こちらはさほどコストはかからないため、カル線かるせん路面ろめん電車でんしゃ車両しゃりょうでもロングシートしゃをイベント対応たいおうしゃとして設定せっていしているケースもられる。

特殊とくしゅ配置はいちでは、JR東日本ひがしにっぽんキハ100けい一部いちぶや、伊豆急行いずきゅうこう2100けい叡山えいざん電鉄でんてつ900けいのように、観光かんこうきゃく車窓しゃそう風景ふうけいたのしめるように中央ちゅうおうからまどいたロングシートが設置せっちされたものがある。このタイプは乗客じょうきゃく出入でいりの関係かんけいから1 - 2人ふたり着席ちゃくせきできるものがおおく、また観光かんこう目的もくてきであることからロマンスシートにじゅんじたもたれのたかいものがもちいられることがおおい。近年きんねんでは南海電気鉄道なんかいでんきてつどう高野たかのせん天空てんくう九州旅客鉄道きゅうしゅうりょかくてつどう(JR九州きゅうしゅう)の観光かんこう特急とっきゅう指宿いぶすきのたまてばこ」のように、このタイプのロングシートにかぎって有料ゆうりょう座席ざせき指定していせき)として発売はつばいされることがある。なおこれらの座席ざせきについて「天空てんくう」は「ワンビュー座席ざせき」、「指宿いぶすきのたまてばこ」は「ソファーシート」とばれており、公式こうしきにはロングシートとばれない。

椅子いす形態けいたい

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ロングシートをふく客車きゃくしゃ座席ざせきでは、はば2にんぶん1人ひとり使つか乗客じょうきゃくもいる[21]。こうした迷惑めいわく行為こうい防止ぼうしなど快適かいてきせい向上こうじょう鉄道てつどう事故じこどき被害ひがい軽減けいげんねらった座席ざせき導入どうにゅうされている。

色分いろわ
座席ざせき表皮ひょうひいろ一部分いちぶぶんえて、心理しんりてき誘導ゆうどう効果こうかねらっている。はじまりは国鉄こくてつ201けい電車でんしゃ登場とうじょう)の、7にんけの中央ちゅうおう1にんぶんのモケットしょくとはえる方式ほうしきである。その2人ふたりけと4にんけのめん生地きじいろえた座席ざせき千葉ちばニュータウン鉄道てつどう9000かたちでは導入どうにゅうされた。このほか乗客じょうきゃく1にんずつの着席ちゃくせき位置いちしめ模様もようんだ生地きじOsaka Metro20けいなどでられる。
シート分割ぶんかつ
それまでロングシートは長手ながて方向ほうこう一体いったいもしくは分割ぶんかつ(4にんけ × 2や、4にんけ + 3にんけなど)であることが一般いっぱんてきだった。これをさらにちいさく分割ぶんかつし、座席ざせき定員ていいん明確めいかくはかっている。きたそう鉄道てつどう7000かたちでは2人ふたりぶんずつに区切くぎっている。九州旅客鉄道きゅうしゅうりょかくてつどう(JR九州きゅうしゅう)が発足ほっそく新規しんき開発かいはつしたロングシートしゃ815けい303けいサハ813かたち500番台ばんだいなど)には1人ひとりぶんずつ座布団ざぶとん独立どくりつしたロングシートを採用さいようしている。
バケットシート
体形たいけいにあった定員ていいんぶんへこみを座席ざせきもうけ、より快適かいてき着座ちゃくざかん期待きたいするほか定員ていいん着席ちゃくせき誘導ゆうどうする方式ほうしきへこみの形状けいじょう各社かくしゃ各様かくようで、その形状けいじょうによって効果こうかことなる[ちゅう 3]1980年代ねんだいころから採用さいようれいえている(国鉄こくてつ211けいなど)。一方いっぽうアジアけん都市とし鉄道てつどうではベンチじょう成形せいけいしたプラスチックせい金属きんぞくせいのシートをれられているれいられ、日本にっぽんでも大阪おおさか交通こうつうきょく30けいのち通常つうじょうタイプに改造かいぞう)や名鉄めいてつモ880かたちなどの採用さいようれいられる。
仕切しき
ロングシートの途中とちゅうにぎぼうスタンションポール)やいたすりで区切くぎったり、乗降じょうこうとびら手前てまえ側面そくめんたかいたけられていたりする車両しゃりょうもあり、後者こうしゃJR福知山線ふくちやません事故じこ(2005ねん)をけた鉄道てつどう事故じこどき被害ひがい軽減けいげんさくねている[22]前者ぜんしゃは、色分いろわけやバケットシートによる区切くぎかたより着席ちゃくせき範囲はんい明確めいかく手段しゅだんとして強制きょうせいりょくたかい。そで仕切じきりの箇所かしょすうによってその効果こうかことなるが、7にんけの場合ばあいには2 + 3 + 2と分割ぶんかつするように仕切しきりを2つ配置はいちするのが主流しゅりゅうである。日本にっぽんでは1986ねん東急とうきゅう9000けい先駆せんくとして採用さいようされはじめ、1990年代ねんだい後半こうはんから徐々じょじょ採用さいようれいえた。とくにぎぼうねたものは、交通こうつうバリアフリーほう施行しこう以後いご製造せいぞうされたおおくの車両しゃりょう採用さいようされている。

座席ざせきすう寸法すんぽう

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かつては『普通ふつう鉄道てつどう構造こうぞう規則きそく』(2002ねん廃止はいし)のなかで、座席ざせきすう車両しゃりょう定員ていいんの3ぶんの1以上いじょう、かつ1人ひとりたりの着席ちゃくせきはばを400 ミリメートル (mm) 以上いじょうとすることが規定きていされていた。国鉄こくてつ時代じだいやく430 mmに設定せっていしていた[23]。この規定きてい東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう(JR東日本ひがしにっぽん)の6とびらしゃ導入どうにゅう廃止はいしされたが、そうした特殊とくしゅれいのぞけば2000年代ねんだい以降いこうもおおむねまもられている。

1人ひとりたりの着席ちゃくせきはば体格たいかく向上こうじょうおうじて拡大かくだい傾向けいこうにあり、最新さいしん車両しゃりょうでは450 mmから480 mm程度ていどである[23]

なお、改定かいてい条文じょうぶんつぎとおり。

旅客りょかくよう座席ざせきだいひゃくきゅうじゅうろくじょう
旅客りょかくしゃには、適当てきとうかず旅客りょかくよう座席ざせきもうけなければならない。ただし、特殊とくしゅ車両しゃりょうにあっては、このかぎりでない。

クロスシートの採用さいようれい

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国鉄こくてつ・JRの近郊きんこうがた電車でんしゃ一般いっぱんがた気動車きどうしゃ大手おおて私鉄してつ特急とっきゅうかた車両しゃりょう地方ちほう私鉄してつなどにおいて採用さいようされている。関西かんさいけん中京ちゅうきょうけんなどでは以前いぜんから鉄道てつどう会社かいしゃあいだ競合きょうごうはげしく、都市としあいだ列車れっしゃ中心ちゅうしんにJR、私鉄してつ双方そうほうとも転換てんかんしきクロスシートの採用さいようれいおおい。一方いっぽう首都しゅとけんでは東武とうぶ伊勢崎線いせさきせん東武とうぶ日光にっこうせん6050けい京浜急行電鉄けいひんきゅうこうでんてつかいとくのうち泉岳寺せんがくじえき品川しながわえき発着はっちゃく列車れっしゃ中心ちゅうしん運転うんてんされる2100かたち西武せいぶ池袋いけぶくろせん西武秩父線せいぶちちぶせん4000けいなど、おも中距離ちゅうきょり都市としあいだ利用りよう行楽こうらくきゃく目的もくてきとした列車れっしゃけの車両しゃりょうへの採用さいようれいがある[ちゅう 4]。しかし、首都しゅとけんでは関西かんさい中京ちゅうきょうけんくら混雑こんざつりつたかく、ロングシートにくら乗降じょうこうしづらくラッシュ遅延ちえん原因げんいんになることや、せきスペースがせまいことや、せま空間くうかん他人たにんとなうもしくはってすわることをこのまない昨今さっこん風潮ふうちょうなどから料金りょうきん不要ふよう車両しゃりょうでの採用さいようれいすくない。その反面はんめんクロスシートの要望ようぼう完全かんぜんえたわけではなく、くるまはしのみクロスシートとした車両しゃりょう登場とうじょうしている。

なお、ケーブルカー車体しゃたい構造こうぞうじょう座席ざせきかならずクロスシートを採用さいようしている。

なお、回転かいてんしき転換てんかんしきにかかわらず、鉄道てつどう用語ようごとしては進行しんこう方向ほうこうけることのできる2人ふたり座席ざせきロマンスシートぶ。このような構造こうぞう座席ざせき設備せつび車両しゃりょうロマンスカーび、とく小田急電鉄おだきゅうでんてつ小田急おだきゅうロマンスカー列車れっしゃめいとしてもひろしたしまれている。

椅子いす形態けいたい

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回転かいてんしきクロスシート(回転かいてん腰掛こしかけ
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回転かいてんしきクロス(リクライニング)シート(国鉄こくてつキハ183けい気動車きどうしゃ

おも有料ゆうりょう特急とっきゅうよう車両しゃりょう装備そうびされ、きを転換てんかんするときにはゆかめん垂直すいちょく回転かいてんじく中心ちゅうしんに180回転かいてんする。着席ちゃくせきしゃ進行しんこう方向ほうこういてすわることができ、また必要ひつようおうじて前後ぜんご座席ざせきかいわせにして利用りようできる。観光かんこう路線ろせん運行うんこうする車両しゃりょうや、ジョイフルトレインなどの団体だんたい利用りよう念頭ねんとういた車両しゃりょうにおいては45あるいは90回転かいてんさせ、通路つうろ反対はんたいがわ座席ざせきかいわせにしたり、窓側まどがわけて固定こていしたりできるものなどもある。座席ざせき背面はいめんこうせき乗客じょうきゃくのためのテーブルやしょう物入ものいれ、あしきなどをそなえるもの、肘掛ひじかけなかにテーブルや内蔵ないぞうしているものもある。鉄道てつどう車両しゃりょう喫煙きつえん可能かのうだった時代じだいには、灰皿はいざらけられていた。かつての国鉄こくてつがた標準ひょうじゅん座席ざせき間隔かんかくは、近郊きんこうがたグリーンしゃで970mm、特急とっきゅうがた普通ふつうしゃで910mmまたは940mm(国鉄こくてつキハ183けいキハ185けい)であった。

昭和しょうわ30年代ねんだいから40年代ねんだい製造せいぞうされた国鉄こくてつ特急とっきゅうがた車両しゃりょう普通ふつうしゃ準急じゅんきゅうがた車両しゃりょうとうしゃ(のちの一等いっとうしゃ)、近郊きんこうがた車両しゃりょうのグリーンしゃではリクライニング機能きのうのない回転かいてんしきクロスシートが採用さいようされていた[よう出典しゅってん]現在げんざい採用さいようされている回転かいてんしきクロスシートのだい部分ぶぶんもたれの傾斜けいしゃえられるリクライニングシートである。リクライニング機能きのうのない座席ざせきそなえる車両しゃりょうは、特急とっきゅうなどの優等ゆうとう列車れっしゃ専属せんぞく使用しようされる車両しゃりょうでは東武とうぶ300けいE4けい「Max」の2かい自由じゆうせきしゃ後述こうじゅつするデュアルシート回転かいてんできるのはクロス状態じょうたいのみ)などがある。

転換てんかんしきクロスシート(転換てんかん腰掛こしかけ
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転換てんかんしきクロスシート(近鉄きんてつ5200けい電車でんしゃ

もたれだけが前後ぜんご移動いどうする機構きこうにより、着席ちゃくせき方向ほうこうえられる座席ざせきである。とく会社かいしゃあいだ競争きょうそうはげしい中京ちゅうきょう関西かんさい地方ちほう近郊きんこうがた車両しゃりょうおお採用さいようされているが、関東かんとう東北とうほく地方ちほうでは採用さいようする鉄道てつどう会社かいしゃすくない。特急とっきゅうがた車両しゃりょうでは新幹線しんかんせん0けい電車でんしゃ185けいキハ185けい普通ふつうしゃ(キロハ186のみ)座席ざせき採用さいようれいがあるほか、既存きそん車両しゃりょうでも座席ざせき改良かいりょうさい採用さいようしたれいがある(キハ80けいキハ58けいなど)。

比較的ひかくてき簡易かんい機構きこうで、回転かいてんクロスシートと同様どうよう進行しんこう方向ほうこういてすわり、前後ぜんご座席ざせきかいわせにすることが可能かのうである。もたれに中折なかお機構きこうもうけ、着座ちゃくざ姿勢しせいをより改善かいぜんしているものもある。戦前せんぜんから昭和しょうわ30年代ねんだいまではとうしゃ特急とっきゅうがた車両しゃりょうなどの特別とくべつ料金りょうきんようする列車れっしゃもちいられることもおおかったが、回転かいてんしきクロスシートにくらべるとすわ心地ごこちわるく、もたれの背面はいめん設備せつびひん装備そうびできず、また基本きほんてきにリクライニング機構きこうもうけられないため[ちゅう 5]、この分野ぶんやでは回転かいてんしき移行いこうした。わりに1980年代ねんだい末期まっき以降いこうではJR東日本ひがしにっぽんをのぞいたJR各社かくしゃ普通ふつう列車れっしゃよう車両しゃりょうや、一部いちぶ私鉄してつ運行うんこうされる特別とくべつ料金りょうきん不要ふよう特急とっきゅう急行きゅうこうよう車両しゃりょう導入どうにゅうされるれいえている。座席ざせき間隔かんかく国鉄こくてつがたが910mm、私鉄してつでは900mmとするれいおおく、必要ひつようおうじて変更へんこうされる。なお、転換てんかんクロスシートしゃといわれる車両しゃりょうであっても、近郊きんこうがた私鉄してつ特急とっきゅうがたではくるまはしとびらよこ座席ざせき転換てんかんクロスシートみにもたれを傾斜けいしゃさせた固定こていしきとし、中間ちゅうかん座席ざせきのみを転換てんかんしきとしているものがおおい。これは、もたれ後部こうぶのデッドスペースの発生はっせいによる乗車じょうしゃ定員ていいん減少げんしょうふせぐためである。

終着駅しゅうちゃくえき車掌しゃしょうがスイッチを操作そうさすることにより一斉いっせいかくせき方向ほうこう転換てんかんする、座席ざせき自動じどう転換てんかん装置そうちそなえる車両しゃりょうもある。このうち京急けいきゅう2100かたちかいわせ使用しようをしないことを前提ぜんてい座席ざせき間隔かんかくめ、よりおおくの座席ざせき配置はいちとする設計せっけいっており、営業えいぎょう座席ざせき進行しんこう方向ほうこう固定こていされ、乗客じょうきゃく転換てんかんすることはできない。運行うんこう開始かいし直後ちょくごはこれをらないもの強引ごういん転換てんかんさせようと座席ざせき故障こしょう多発たはつした。そのため、もたれには座席ざせき転換てんかんできないむね注意ちゅういきがある。

固定こていしきクロスシート
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クロス(ボックス)シート(国鉄キハ40系気動車 (2代)) 横から見たクロス(ボックス)シート(相鉄8000系電車)
よこからたクロス(ボックス)シート(相鉄そうてつ8000けい電車でんしゃ
ボックスシート
かいわせにける配置はいち国鉄こくてつ・JRの伝統でんとうてきなクロスシートしゃがこれで、旧式きゅうしき客車きゃくしゃ急行きゅうこうがた車両しゃりょうさんとうしゃとうしゃ普通ふつうしゃ)における一般いっぱんてき配置はいちであり、各地かくちおおられた。構造こうぞうじょうせき半数はんすう程度ていど進行しんこう方向ほうこうぎゃくきにすわる。かいわせ間隔かんかくは、国鉄こくてつがただけでも1,335mmから1,580mmまでの範囲はんい数種類すうしゅるいあったが、急行きゅうこうがた車両しゃりょうおおくは1,460mm、1977ねん以降いこう製造せいぞうされた近郊きんこうがた車両しゃりょうは1,470mmである。なおJR東日本ひがしにっぽん発足ほっそくしんせいされた近郊きんこうがた電車でんしゃ一般いっぱんがた電車でんしゃE217けいE231けいE233けいE531けい近郊きんこうタイプ)のボックスシートは1,500mm、仙台せんだい支社ししゃけ(E721けいなど)は1,585mmと、従来じゅうらいがたよりも拡大かくだいされている。また1950年代ねんだい以前いぜん普通ふつう列車れっしゃよう車両しゃりょうとうしゃ一等いっとうしゃグリーンしゃ)ではゆったりとしたシートピッチのボックスシート(80けい300番台ばんだいでは1,910mmなど)が採用さいようされたが、車両しゃりょうでは回転かいてんクロスシートとうわり、近郊きんこうがたでは通路つうろはば880mmを確保かくほするため座席ざせきはば・シートピッチともいちじるしくせまくなっている。
その前述ぜんじゅつ転換てんかんクロスシートを採用さいようしている近郊きんこうがた車両しゃりょう大半たいはんや、京急けいきゅうしん1000かたち1-5しゃ南海なんかい2000けい5-7しゃ1000けいなどのロングシートしゃくるまはしのみボックスシートである。ただし前者ぜんしゃ転換てんかんクロスシート部分ぶぶんかいわせにした場合ばあいおな寸法すんぽうになるよう調節ちょうせつされており、後者こうしゃはスペースに余裕よゆうがあることからいずれもシートピッチ1,750mm前後ぜんこうのゆったりした寸法すんぽうられている。ただしピッチ拡大かくだい部分ぶぶんのほぼすべてがシートのもたれ部分ぶぶん転換てんかんクロスシートとおな角度かくどとなるよう傾斜けいしゃをつけるためにてられており、足元あしもと空間くうかんひろさは旧来きゅうらいのボックスシートとくらべてほとんどわりがない。
昭和しょうわ時代じだい戦前せんぜんから戦後せんごあいだもないころにはオロ36かたちサロ85かたちなどとうしゃ一等いっとうしゃ・グリーンしゃ)においてさんとうしゃくらすわ心地ごこちかいわせ間隔かんかくひろいボックスシートを設置せっちしたれいがあったが、これらは1960年代ねんだい以降いこうとうしゃきゅうさんとうしゃ)・普通ふつうしゃ格下かくさげされている。
特急とっきゅうようとしては、国鉄こくてつ581・583けい普通ふつうしゃ昼間ひるま座席ざせき使用しよう)、改修かいしゅうまえJR東日本ひがしにっぽん253けい(「成田なりたエクスプレス」)普通ふつうしゃ座席ざせき荷物にもつとして活用かつようするため)や251けい(「スーパービューおど」)の一部いちぶなどで採用さいようされていた。
一方いっぽうこう
すべての座席ざせきどう一方向いちほうこうけて座席ざせき固定こていした2人ふたりがけクロスシートで、スハ44かたちひとし戦前せんぜんから戦後せんごにかけての特急とっきゅうようさんとう客車きゃくしゃおおられた。衝動しょうどう騒音そうおんへの配慮はいりょから機関きかんしゃ次位じい荷物にもつしゃまたは座席ざせき荷物にもつごうづくりしゃとし、最後さいご展望てんぼうしゃ編成へんせいてきしている。終着駅しゅうちゃくえき到着とうちゃくは、デルタせん利用りようした、編成へんせいまるごとの方向ほうこう転換てんかん前提ぜんていとしていた。
特異とくいれいとして小田急おだきゅう70000かたち名鉄めいてつ1000けいのように、展望てんぼうしゃにおいて座席ざせき前方ぜんぽうきに固定こていして配置はいちするれいがある。
また、軌条きじょう電車でんしゃ車両しゃりょう構造こうぞうじょう進行しんこう方向ほうこう固定こていされた座席ざせき大半たいはんである。
集団しゅうだん見合みあいがた集団しゅうだん離反りはんがた
集団しゅうだん見合みあいがたシート(キハ54かたち500番台ばんだい
客室きゃくしつ中央ちゅうおう(3とびら以上いじょう車体しゃたい場合ばあいとびらあいだ中央ちゅうおう)をさかいに2ぐんけ、全席ぜんせき車両しゃりょうとびらあいだ中央ちゅうおう配置はいち集団しゅうだん見合みあいがたぎゃくくるまはし方向ほうこうくのが集団しゅうだん離反りはんがたである。集団しゅうだん見合みあいがた欧州おうしゅう長距離ちょうきょりよう開放かいほうしき客車きゃくしゃ採用さいようれいおおい。日本にっぽんでは登場とうじょう京急けいきゅう2000かたちJR東日本ひがしにっぽん719けい、2004ねん以降いこう改修かいしゅうされたJR東日本ひがしにっぽん253けい電車でんしゃ普通ふつうしゃ固定こていクロスシート京急けいきゅう600かたちなどで、この構造こうぞう採用さいようされている。
離反りはんがたはかつて東北とうほく上越新幹線じょうえつしんかんせん開業かいぎょう新幹線しんかんせん200けいや、新幹線しんかんせん0けいの3にんけシートで採用さいようされていた。これは簡易かんいがたリクライニングシートそなえるさいよこはばおおきい3にんけシートは当時とうじ回転かいてんができないためであった。現在げんざい山陽さんよう3000けい5000けい一部いちぶられる。また、登場とうじょう京阪けいはん9000けいのようにくるまはし車体しゃたい中央ちゅうおうを、中央ちゅうおうくるまはし方向ほうこういてける配置はいちや、叡山えいざん電鉄でんてつ900けい近鉄きんてつ260けいのように、まえ車両しゃりょう進行しんこう方向ほうこうき・うしろの車両しゃりょうぎゃくきといった、2りょう以上いじょうにわたる座席ざせき配置はいちもある。
利点りてんとして、めんもたれともに(基本きほんてきに)前後ぜんこう対称たいしょう形状けいじょうもとめられる転換てんかんクロスシートや、空間くうかん効率こうりつじょう直立ちょくりつちか形状けいじょうもたれであるボックスシートと比較ひかくして、座席ざせき本体ほんたいめんもたれ)の形状けいじょう最適さいてきしやすいことがげられる。いいかえれば、固定こていしきクロスシートとしての簡便かんべんさ、回転かいてんクロスシートなみの座席ざせき本体ほんたい設計せっけい自由じゆう座席ざせき定員ていいんすう確保かくほとく新幹線しんかんせんのような3にんけでは回転かいてんしきくらべシートピッチをせまくできる)をそなえている。さらに見合みあいしき場合ばあい中央ちゅうおう対面たいめんし、ボックスシートのつよみであるグループへの対処たいしょ可能かのうとなる。
リクライニングシート(自在じざい腰掛こしかけ
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リクライニングシート(国鉄こくてつキハ181けい気動車きどうしゃキロ180かたち

もたれの傾斜けいしゃ角度かくど調節ちょうせつすることができる座席ざせきである。

国鉄こくてつでは、1949ねん昭和しょうわ24ねん戦後せんごはつ特別とくべつ急行きゅうこう列車れっしゃへいわ復活ふっかつさいし、一等いっとう展望てんぼうしゃ使用しようするため復活ふっかつされたマイテ39の座席ざせきはじめて採用さいようされた。本格ほんかくてき使用しよう翌年よくねん登場とうじょうした特別とくべつとうしゃスロ60かたちからで、このとき採用さいようされた機械きかいしき5段階だんかいロック・あしだいづけ座席ざせき以後いごおおきな変更へんこうもなく国鉄こくてつ末期まっきまで特急とっきゅう急行きゅうこうようとうしゃ(→一等いっとうしゃげんグリーンしゃ)の標準ひょうじゅん装備そうびとされた。なお、スロ60かたち客車きゃくしゃ最初さいしょ一等いっとうしゃ「スイ60」として設計せっけいされたため座席ざせき間隔かんかくを1,250 mmとしていたが、その製造せいぞうされたスロ53かたちでは1,160 mmとなり、これはJR移行いこうでも特急とっきゅうがた車両しゃりょうにおけるグリーンしゃ標準ひょうじゅん座席ざせき間隔かんかくである。客車きゃくしゃ特急とっきゅう列車れっしゃ展望てんぼうしゃ代替だいたい車両しゃりょうとして151けい電車でんしゃ設計せっけい製造せいぞうされた「パーラーカー」クロ151かたち車両しゃりょう1人ひとりようリクライニングシートの座席ざせき間隔かんかくは1,100 mmだった。また例外れいがいてき普通ふつうしゃ当時とうじは3とうしゃ)より改造かいぞうされたスロ62かたち座席ざせき間隔かんかくは1,270 mmで、当時とうじ国鉄こくてつがたでは最大さいだいだった。

新幹線しんかんせんでは1964ねん東海道新幹線とうかいどうしんかんせん開業かいぎょうにおける新幹線しんかんせん0けい一等いっとうしゃから、現在げんざいつうじる座席ざせきはばのものを採用さいようしている。車体しゃたいはば在来ざいらいせんよりおおきい新幹線しんかんせんでは、よこいちれつあたりの座席ざせきすう普通ふつうしゃだい多数たすうは3 + 2れつなのにたいし、グリーンしゃは2 + 2れつとして、座席ざせきはばにゆとりをたせている。

普通ふつうしゃ最初さいしょ採用さいようされたのは、国鉄こくてつ183けい簡易かんいしき後述こうじゅつ)である。その、1985ねん新幹線しんかんせん100けい在来ざいらいせんようも1986ねんキハ183けい500番台ばんだいから普通ふつうしゃにおいてもフリーストップしきのリクライニングシートを採用さいようしており、現在げんざい一部いちぶ車種しゃしゅのぞ特急とっきゅうがた車両しゃりょうでは標準ひょうじゅん装備そうびとなっている。

国鉄こくてつ分割ぶんかつ民営みんえい以降いこう普通ふつうしゃよう座席ざせき改良かいりょうかさねられた結果けっか、1990年代ねんだい後半こうはんには普通ふつうしゃよう座席ざせきグリぐりン車んしゃよう座席ざせきとのちいさくなった。かたむきや座席ざせきおおきさ、シートピッチ(座席ざせき間隔かんかく[ちゅう 6]などである。そのため在来ざいらいせんようのグリーンしゃではよこいちれつたりの座席ざせきすうを2 + 2から2 + 1にらし、新幹線しんかんせん同様どうよう1人ひとりあたり座席ざせきはばをゆとりをたせて普通ふつうしゃよう座席ざせきとの差別さべつはか場合ばあいおおい。

また、夜行やこう列車れっしゃ一部いちぶでは、高速こうそくバスひとしとの競争きょうそうのため、普通ふつうしゃであってもかたむきのおおきさがグリぐりン車んしゃようちか座席ざせき、あるいはグリーンしゃから転用てんようした座席ざせき設置せっちし、シートピッチもグリーンしゃちか寸法すんぽうとして居住きょじゅうせいたかめたものもあった。2003ねん3がつまで「ムーンライトえちご」に充当じゅうとうされた165けいはじまりとされている。かつての「なは」「あかつき」では夜行やこう高速こうそくバスみに全席ぜんせき1にんけで千鳥ちどり配置はいちとしたかたむきの角度かくどおおきい「レガートシート」があった。これ以前いぜんにも、1980年代ねんだいからは四国しこく九州きゅうしゅう気動車きどうしゃ急行きゅうこうにおいてグリーンしゃ座席ざせき交換こうかんすることなく普通ふつうしゃ格下かくさげして使用しようするれいもあった[ちゅう 7]

簡易かんいリクライニングシート
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113けい電車でんしゃグリーンしゃ簡易かんいリクライニングシート

1972ねん昭和しょうわ47ねん)に登場とうじょうした183けい電車でんしゃ普通ふつうしゃはじめて採用さいよう[ちゅう 8]された、リクライニングシートの一種いっしゅである。通称つうしょうは「簡リク」。どう時期じき製造せいぞうされた14けい客車きゃくしゃ座席ざせきしゃ485けい電車でんしゃ(1974年度ねんど以降いこうしんせいしゃ)、381けい電車でんしゃや、また、113けい電車でんしゃではグリーンしゃ一部いちぶなどにも採用さいようされた。座席ざせき下部かぶ設置せっちされたざらのようなもののうえにシートを配置はいちする形状けいじょうで、もたれに体重たいじゅうけるとめんまえへスライドしもたれがリクライニングする構造こうぞうである。普通ふつうしゃようのためリクライニング角度かくどちいさく、リクライニングさせるとしためんぶんだけ座席ざせき前後ぜんご間隔かんかくせまくなるという欠点けってんがある。

初期しょきのものはリクライニングにストッパーがく、もたれに体重たいじゅうけていないと座席ざせきかたむきがもともどり、からだこすたびにおおきなおと衝撃しょうげきしょうじることから[ちゅう 9]、1976ねん昭和しょうわ51ねん以降いこう製造せいぞうされた車両しゃりょうからは完全かんぜんにリクライニングさせたときのみ作動さどうするストッパーが追加ついかされた。国鉄こくてつ分割ぶんかつ民営みんえい前後ぜんごから指定していせきくるまよう座席ざせき中心ちゅうしんにフリーストップしきへのかわそうおこなわれたが、一部いちぶには廃車はいしゃまで改造かいぞう残存ざんそんした車両しゃりょうられた。

このシートは埼玉さいたまけんさいたま鉄道てつどう博物館はくぶつかんのヒストリーゾーン(げん車両しゃりょう展示てんじゾーン)で、もたれのストッパーがあるものといもの両方りょうほうすわることができたが、現在げんざい撤去てっきょされている。

椅子いす配列はいれつ

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2+1配列はいれつれいJR北海道ほっかいどうキハ281けいグリーンしゃ

クロスシートは、おおむね以下いか構成こうせいである。

座席ざせきはば寸法すんぽうは、特急とっきゅうよう車両しゃりょうでは普通ふつうしゃで430 - 460 mm、グリーンしゃでは2 + 2配列はいれつで450 mm前後ぜんこう、2 + 1配列はいれつのタイプや新幹線しんかんせん車両しゃりょうでは470 - 500 mm程度ていど一般いっぱんてきである。数値すうちのみで場合ばあい普通ふつうしゃとグリーンしゃとのあいだ、また前述ぜんじゅつのロングシートしゃ数値すうち大差たいさがないとされるが、座席ざせきはば数値すうち肘掛ひじかけ部分ぶぶんをのぞいたはば計測けいそくされるのが通常つうじょうであるため、よこ方向ほうこうにおける体感たいかんてきなゆとりは座席ざせきはばよりもむしろ肘掛ひじかけ有無うむや、肘掛ひじかけはばあらわれる[ちゅう 10]

なお、一部いちぶ車両しゃりょうには車椅子くるまいす固定こていするために標準ひょうじゅん配列はいれつから1人ひとりぶんげんじた区画くかくがある。

2 + 2配列はいれつ
いちれつあたり中央ちゅうおう通路つうろはさんで2人ふたりけの椅子いすならんでいる配列はいれつ日本にっぽん鉄道てつどう車両しゃりょう場合ばあいほとんどのクロスシートがこの構成こうせいである。新幹線しんかんせん車両しゃりょうではグリーンしゃ採用さいようされているが、一部いちぶ普通ふつうしゃでも採用さいようれいがある。
2 + 3配列はいれつ
標準ひょうじゅん規格きかく新幹線しんかんせん普通ふつうしゃ採用さいようされている配列はいれつ東海道新幹線とうかいどうしんかんせんでは、うみがわ座席ざせきが3にんけ、山側やまがわ2人ふたり座席ざせきである。在来ざいらいせん車両しゃりょうでは修学旅行しゅうがくりょこう列車れっしゃよう155・159けいと、着席ちゃくせき定員ていいん増加ぞうか企図きとした415けい(1900番台ばんだいの2かいせき)に採用さいようれいがあるのみとなっている。
3 + 3配列はいれつ
JR東日本ひがしにっぽんの2かい新幹線しんかんせんMax」の2かい自由じゆうせきしゃ採用さいようされている配列はいれつ通路つうろ両側りょうがわに3にん座席ざせきならぶ。回転かいてんしきクロスシートではあるが、よこはば関係かんけい肘掛ひじかけがないことからリクライニングはできない。
2 + 1配列はいれつ
1人ひとりけと2人ふたりけの座席ざせきくみとなっており、JR以降いこう在来ざいらいせん特急とっきゅうグリーンしゃ採用さいようされている事例じれいえている。しき車両しゃりょうでは、客室きゃくしつない左右さゆう重量じゅうりょうそろえるため千鳥ちどりしき座席ざせき配置はいちられる。新幹線しんかんせん車両しゃりょうでは在来ざいらいせん車両しゃりょう規格きかく400けいグランクラス採用さいようされている。
一方いっぽう一部いちぶ普通ふつう快速かいそく列車れっしゃよう車両しゃりょうにもこの配列はいれつられるが、これは通路つうろひろたてせき定員ていいんやすためで、1座席ざせきはばは2 + 2配列はいれつ利用りようされるものとほぼおなじである。
関空かんくう快速かいそくよう車両しゃりょう223けい0番台ばんだい当初とうしょ空港くうこう利用りようきゃくスーツケースなどの荷物にもつ確保かくほする目的もくてきでこの配列はいれつとされたが、ラッシュ輸送ゆそうりょく確保かくほにも有効ゆうこうであったため後継こうけい車両しゃりょう225けい5000・5100番台ばんだいにもこの配列はいれつ踏襲とうしゅうされ、最終さいしゅうてき阪和線はんわせん特急とっきゅう以外いがいぜん列車れっしゃがこの座席ざせき配置はいちとなった。当初とうしょはノルウェーせい座席ざせきであり、1人ひとり座席ざせき肘掛ひじか荷物にもつ固定こていするためのワイヤーがそなけられていたが、国産こくさん住江すみえ工業こうぎょう座席ざせき交換こうかんしたさい廃止はいしされた。
山陽電気鉄道さんようでんきてつどう5030けい2代目だいめ京阪けいはん3000けい名鉄めいてつ2200けい一般いっぱんしゃなどラッシュ閑散かんさん運用うんよう両立りょうりつさせるための目的もくてきや、京阪けいはん京津線けいしんせん専用せんようしゃである800けい2かいけん車両しゃりょうであったJR東海とうかい371けいのサロハ371がたなど、室内しつないはば都合つごうでこの配列はいれつ採用さいようした車両しゃりょう存在そんざいする。
1 + 1配列はいれつ
いちれつあたり中央ちゅうおう通路つうろはさんで1人ひとりけの椅子いすならんでいる配列はいれつ。かつての一等いっとうしゃや、それをもとにした東海道とうかいどう本線ほんせん特別とくべつ急行きゅうこう列車れっしゃぐん使用しようされたクロ151がた「パーラーカー」開放かいほうしきいち等席とうせきもちいられた。1990年代ねんだいに「成田なりたエクスプレスよう253けい開放かいほうしきグリーンせき採用さいようされた事例じれいがあるが、2004ねんまでに上記じょうきの「2 + 1配列はいれつ」に変更へんこうされている。なお、この配置はいち座席ざせき定員ていいんかぎられることからすくなく、たとえば、一般いっぱんがた車両しゃりょうにおいてはさん鉄道てつどう270けい電車でんしゃ四日市よっかいちあすなろう鉄道てつどう260けい電車でんしゃなどの軽便鉄道けいべんてつどう路面ろめん電車でんしゃよう車両しゃりょうはばせま場合ばあいや、側面そくめん方向ほうこう展望てんぼうせきなどにかぎられる。
その
1990ねんから2008ねんまで「あかつき」で、1990ねんから2005ねんまでは「なは」に連結れんけつしていた普通ふつうしゃ座席ざせき指定していせきである「レガートシート」よう車両しゃりょうでは高速こうそくバス座席ざせき配置はいちにならい、1人ひとり座席ざせき独立どくりつさせ3れつ配置はいちしていた(1 + 1 + 1配列はいれつ)。
JR東日本ひがしにっぽんE127けい(100番台ばんだい)、伊豆急行いずきゅうこう8000けいなどでは2人ふたりけクロスシートとロングシートを車両しゃりょう左右さゆうべつ配置はいちしている。

セミクロスシート

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2ドアセミクロスシートのれい(413けい電車でんしゃ
3ドアセミクロスシートのれい(211けい電車でんしゃ
4ドアセミクロスシートのれいJR東日本ひがしにっぽんE233けい電車でんしゃ3000番台ばんだい
日本にっぽん国外こくがいでは標準ひょうじゅんてきな4ドアセミクロスシートのれい台北たいぺいとしうん301がた電車でんしゃ車内しゃない
交互こうごにロングシートとクロスシートを設置せっちしたれいJR四国しこく7000けい電車でんしゃ

ロングシートクロスシートわせた配置はいちで、通常つうじょう乗降じょうこう円滑えんかつになるようドア付近ふきんをロングシート、ドアあいだにクロスシートを配置はいちする。クロスシートは固定こていしきがほとんどだが、JR西日本にしにほんのように転換てんかんクロスシートを採用さいようしたれいもある。

日本にっぽんでは1920年代ねんだいだい都市としあいだ高速こうそく電気でんき鉄道てつどうインターアーバン建設けんせつブームのころから、長距離ちょうきょり輸送ゆそうとラッシュ対策たいさく両立りょうりつや、電動でんどうしゃしゅ電動でんどう点検てんけんぶた(トラップドア)とクロスシートの干渉かんしょうふせ目的もくてき[ちゅう 11]などで採用さいようされはじめ、だい世界せかい大戦たいせんこう都市としあいだ輸送ゆそうよう中心ちゅうしん採用さいようつづいている。

国鉄こくてつ時代じだい車両しゃりょうでは近郊きんこうがた車両しゃりょうである113けい415けいひとしの3ドアしゃや、80けい711けいキハ40けいひとしの2ドアしゃ存在そんざいしている。また、直流ちょくりゅう急行きゅうこう電車でんしゃキハ58けいなどの急行きゅうこうがた車両しゃりょうには「近郊きんこうがた改造かいぞう」として、ドア付近ふきん座席ざせき一部いちぶロングシートに改造かいぞうした2ドアのセミクロスシートしゃ存在そんざいする。ロングシートで落成らくせいした車両しゃりょうでも、輸送ゆそう需要じゅよう変化へんかそくしてセミクロスシートに改造かいぞうされた車両しゃりょうもある(JR東日本ひがしにっぽん209けい房総ぼうそう地区ちくけ)、阪神はんしん8000けいなど)。私鉄してつれいでは、東武とうぶ6050けい西武せいぶ4000けい名鉄めいてつ6000けい西鉄にしてつ3000かたちなどがげられる。

いわゆる国鉄こくてつがた車両しゃりょう場合ばあい新規しんき製造せいぞうした時点じてんでは、3ドアの電車でんしゃでは通常つうじょうドアあいだ左右さゆうかく2ボックス16名分めいぶん固定こていクロスシートをはいしていた。また、2ドア車両しゃりょう場合ばあいではデッキきのものはドアあいだすべてに固定こていクロスシートをはいしており、デッキがないものについてはきゃくようとびら付近ふきんをロングシートにし、とびらあいだ中央ちゅうおうにクロスシートをはいするれいおおかった。

1990年代ねんだい以降いこうは4ドアの車両しゃりょうでもクロスシートを導入どうにゅうする車両しゃりょうえている。日本にっぽんはじめて登場とうじょうした4ドアのクロスシートしゃは1970ねん製造せいぞうされた近鉄きんてつ2600けい電車でんしゃおよび量産りょうさんがたの2610けい・2680けいであるが、ロングシート部分ぶぶんはなくぜん座席ざせき固定こていクロスシート設置せっちとして製造せいぞうされたため、セミクロスシートしゃではない。首都しゅとけん場合ばあい相鉄そうてつしん7000けい電車でんしゃ(7755F)が比較的ひかくてきまない一部いちぶ車両しゃりょう[ちゅう 12]のドアあいだ左右さゆう1くみずつ固定こていクロスシートを試験しけんてき設置せっちした。これを筆頭ひっとう同等どうとう設備せつび同社どうしゃ8000けい9000けい、JR東日本ひがしにっぽんのE217けい、E231けい近郊きんこうタイプ)、E531けい首都圏新都市鉄道しゅとけんしんとしてつどうTX-2000けい電車でんしゃ採用さいようされている。また、名鉄めいてつ300けい電車でんしゃ名古屋なごや市営しえい地下鉄ちかてつ7000かたち電車でんしゃのようにロングシートと転換てんかんしきクロスシートをとびらさかい交互こうご配置はいちしたれい近畿日本鉄道きんきにほんてつどうのL/Cカーや関東かんとう私鉄してつ一部いちぶ通勤つうきんがた車両しゃりょうられるデュアルシートなどがある。

なお、東急とうきゅう9000けい電車でんしゃ東京とうきょう交通こうつうきょく6300かたち(1、2しゃのみ)、東京とうきょうメトロ南北線なんぼくせん9000けい(1しゃのみ)、京急けいきゅうしん1000かたち京急けいきゅう2000がた格下かくさ改造かいぞう)、南海なんかい1000けい南海なんかい2000けい後期こうきしゃのみ)、香港ほんこん鉄路てつろ(MTR)のメトロキャメル電車でんしゃ (交流こうりゅう)通勤つうきん改造かいぞう)などの通勤つうきんがた車両しゃりょうで、くるまはし少数しょうすうのボックスシートをはいしたれいがある。

また、JR西日本にしにほん125けい223けい5500番台ばんだい521けい阪急はんきゅう6300けいのように、クロスシート主体しゅたい運転うんてんせき後部こうぶつまめんがわしゃはしなどに少数しょうすうのロングシートをはいするれいもある。

また、トイレゆうする車両しゃりょうで、便所べんじょ使用しようしゃ直視ちょくしけるため、当該とうがい便所べんじょまえ座席ざせきのみをクロスシートとしている車両しゃりょう存在そんざいする。採用さいようれいではキハ35けい、211けいJR東日本ひがしにっぽん107けいJR東日本ひがしにっぽんE233けい3000番台ばんだい一部いちぶ編成へんせいの6号車ごうしゃとうがある。

その通路つうろ左右さゆうでロングシートとクロスシートをわせて設置せっちする方式ほうしきもある。だい世界せかい大戦たいせんまえ日本にっぽんではおも琵琶湖びわこ鉄道てつどう汽船きせん100かたち電車でんしゃ山陽さんよう電鉄でんてつ100かたち電車でんしゃなど、通路つうろ両側りょうがわ2人ふたりけのクロスシートとするのに十分じゅうぶん車体しゃたいはば確保かくほできない形式けいしき採用さいようされた。戦後せんごくさけい電気でんき鉄道てつどう仙北せんぼく鉄道てつどう(キハ2406)、下津井しもつい電鉄でんてつ(モハ1001・2000けい“メリーベル”)など、762mm軌間きかん車体しゃたいはばせま軽便鉄道けいべんてつどう車両しゃりょうにおいてクロスシートを配置はいちする方式ほうしきとして利用りようされた。近年きんねんではJR四国しこく7000けい、JR東日本ひがしにっぽん701けい5000番台ばんだい、JR九州きゅうしゅうキハ220けい200番台ばんだいなど、おもにラッシュ対策たいさく長距離ちょうきょり輸送ゆそう両立りょうりつもとめられる3とびら構成こうせい車両しゃりょうにおいて、クロスシートとロングシートのわせを車体しゃたい中央ちゅうおう中心ちゅうしんてん対称たいしょう配置はいちした千鳥ちどり配置はいちのレイアウト[ちゅう 13]採用さいようされている。通常つうじょうのセミクロスシートにたいして通路つうろのスペースがひろれるほか、ロングシートとクロスシートとのかべいために開放かいほうてきであるなどの利点りてんがある。ただし、クロスシートにすわきゃくにとっては、ロングシートにすわきゃくから横顔よこがおられる恰好かっこうとなるので、居心地いごこちがよくないという欠点けってんもある。

JR東日本ひがしにっぽん719けい電車でんしゃのクロスシート座席ざせき部分ぶぶん集団しゅうだん見合みあがた名鉄めいてつ6000けい電車でんしゃ一部いちぶでは集団しゅうだん離反りはんがた配置はいちである。

デュアルシート

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ロングシートクロスシート両方りょうほう転換てんかん可能かのうなタイプの座席ざせきである。

基本きほんてきに、混雑こんざつにはもたれをまどけるようにならべたロングシートとして使用しようし、閑散かんさんには回転かいてんじく中央ちゅうおうせて回転かいてんしきクロスシートとして使用しようする目的もくてき開発かいはつされたが、混雑こんざつはげしい首都しゅとけんでは夕方ゆうがたのラッシュなどにクロスシートとしておも有料ゆうりょうライナー列車れっしゃ運用うんようき、それ以外いがい時間じかんたいはロングシートとして一般いっぱん列車れっしゃ運用うんようくという目的もくてき導入どうにゅうされている。機構きこう複雑ふくざつであるが、利用りようりつわせてロング・クロスりょう配置はいちてきしたほう運用うんようすることが可能かのうである。クロスシートの状態じょうたいでは、足元あしもとにあるペダルをむか肘掛ひじかけの後部こうぶにあるレバーをくことで乗客じょうきゃく座席ざせき回転かいてんさせてきをえることができる。ロングシートの状態じょうたいではロックされて足元あしもとのペダルも収納しゅうのうされるため、乗客じょうきゃく座席ざせききをえることはできない。座席ざせきもたれが固定こていされておりリクライニング機能きのうつものは存在そんざいしなかったが、2022ねん下期しもき投入とうにゅうされた京王けいおう5000けいぞう備車でははじめてリクライニング機能きのう搭載とうさいされている(クロスシートのみ使用しよう可能かのう[24]

登場とうじょう自体じたいふるく、1972ねん国鉄こくてつ阪和線はんわせんおおとり電車でんしゃ所属しょぞくクハ79929号車ごうしゃ吹田すいた工場こうじょう試験しけんてき改造かいぞうしたのが最初さいしょである[25]。この改造かいぞうしゃ後年こうねん実用じつようされた車両しゃりょうことなり、クロスシートもたれたかさがロングシートにわせたひくいものとなっていたため実用じつようされなかったが、のち1996ねん近畿日本鉄道きんきにほんてつどう長距離ちょうきょり急行きゅうこうよう車両しゃりょうとして製造せいぞうされた2610けい一部いちぶ改造かいぞうして試験しけんてき採用さいようされ、実用じつようされた。以後いご座席ざせきふくめての車両しゃりょう全体ぜんたい愛称あいしょうとして、L/Cカー名付なづけられ、よく1997ねんには新造しんぞうしゃとして5800けいが、2000ねんには5820けいシリーズ21)が登場とうじょう本格ほんかくてき採用さいようされた。また2024ねんより運用うんよう開始かいしした8AけいもL/Cカーである。いずれの車両しゃりょうくるまはし固定こていのロングシートである。これらの車両しゃりょう特急とっきゅうのぞ列車れっしゃ種別しゅべつ関係かんけいなく使用しようされている。

JRグループでは、JR東日本ひがしにっぽん仙石線せんせきせんよう改造かいぞうした205けいでも5編成へんせい石巻いしのまきかた先頭せんとうしゃ2WAYシート名称めいしょうあたえて採用さいようしている。この場合ばあい観光かんこう路線ろせんとして仙石線せんせきせん利用りよう促進そくしんするねらいもあったが、仙石せんごく東北とうほくライン開業かいぎょう仙石線せんせきせん快速かいそく列車れっしゃ廃止はいしされたため、2015ねん以降いこうはロングシートに固定こていされた状態じょうたいのままで運行うんこうされている。同社どうしゃでは209けい八高線はちこうせんけ3000番台ばんだい一部いちぶ車両しゃりょう)、E331けい先頭せんとうしゃ座席ざせき収納しゅうのうして転換てんかんさせるタイプのシート(手動しゅどうでの転換てんかん不可能ふかのう)を試験しけんてき運用うんようしていたが、いずれも実用じつようはされなかった。

近鉄きんてつ以外いがい大手おおて私鉄してつでは、東武とうぶ50090がた70090がた西武せいぶ40000けい(0番台ばんだい)、京王けいおう5000けい東急とうきゅう6000けい (2代目だいめ)6020けい5050けい(4000番台ばんだい)、しなの鉄道てつどうSR1けい京急けいきゅう1000かたち1890番台ばんだい同種どうしゅ座席ざせき導入どうにゅうされている。なお、東武とうぶではマルチシート呼称こしょうしているが、東武とうぶ以外いがい各社かくしゃ座席ざせき自体じたい愛称あいしょうしていない(東急とうきゅうでの「Qシート」は座席ざせき指定していサービス京急けいきゅうでの「Le Ciel」は車両しゃりょう愛称あいしょうであり、いずれも転換てんかん座席ざせきふくまれる)。

デュアルシートのメーカーは、近鉄きんてつ西武せいぶ天龍てんりゅう工業こうぎょうせい(L/Cカーは近鉄きんてつ天龍てんりゅう工業こうぎょうとの共同きょうどう特許とっきょ取得しゅとく[26][27][28]東武とうぶは50090がた原型げんけい住江すみえ工業こうぎょうせい[28]・70090がた、50090がた座席ざせき更新こうしんしゃ天龍てんりゅう工業こうぎょうせい[29][30]京王けいおう東急とうきゅう・しなの鉄道てつどう京急けいきゅうコイト電工でんこうせい[31][28][32]である(JR東日本ひがしにっぽんについては不明ふめい)。

なお、デュアルシートしゃは2024ねん時点じてんではすべ電車でんしゃ装備そうびされており、客車きゃくしゃ気動車きどうしゃへの導入どうにゅう実績じっせきはない。

収容しゅうようしき座席ざせき

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収容しゅうようしき座席ざせき小田急おだきゅう8000かたち電車でんしゃ

たた座席ざせき収容しゅうようしき座席ざせきまたは収納しゅうのうしき座席ざせきとして採用さいようされているれいがある。

通勤つうきん車両しゃりょうにおける採用さいよう事例じれいとしては京阪けいはん5000けい最初さいしょであり、収納しゅうのう座席ざせき天井てんじょう移動いどうする。めんりたたみしきは、JR東日本ひがしにっぽん山手やまてせん205けい増結ぞうけつした6とびらしゃ「サハ204かたち車両しゃりょう」でひろられるようになった。6とびらしゃはラッシュにすべての座席ざせきたたまれるが、731けいキハ201けいのようにドア付近ふきんせきのみりたたみ可能かのうとしたものや、名鉄めいてつ3500けい一部いちぶには、1人ひとりけでロック機構きこう簡便かんべんなものがもうけられたこともある。京成けいせいしん3100かたちは、空港くうこうアクセス列車れっしゃとして使用しようされることからロングシートの中心ちゅうしん荷物にもつねた収納しゅうのう座席ざせき採用さいようしている。

クロスシートしゃでは、JR西日本にしにほん223けい阪和線はんわせんよう0番台ばんだい、2500番台ばんだいをのぞく。クハ222がたのうち1000番台ばんだいはボックスシートのうち車椅子くるまいすスペース該当がいとうする部分ぶぶんにも採用さいようおよ225けい阪和線はんわせんよう5000・5100番台ばんだいをのぞく)、京阪けいはん8000けい8000けい30番台ばんだいとなった8531Fをふく)、阪急はんきゅう6300けいおよ9300けい(ロングシートのうち車椅子くるまいすスペースに該当がいとうする部分ぶぶんにも採用さいよう)、名鉄めいてつ5700けいおよ1200けい京急けいきゅう2100かたちのようにドア付近ふきん設置せっちされているものや、2かい新幹線しんかんせん「Max」や近鉄きんてつ特急とっきゅう一部いちぶのようにデッキにもうけたれい24けいのように通路つうろもうけられたれいがある。JR西日本にしにほん京阪けいはん阪急はんきゅうでは「補助ほじょいす」としょうしている。類似るいじしたものとして東武鉄道とうぶてつどう特急とっきゅうよう車両しゃりょうだった5700けいには観光かんこうバス採用さいようされた型式けいしき補助ほじょせきもうけられていた。このほか南海なんかい2300けい車椅子くるまいすスペースにロング状態じょうたいおりたたみしきシートがある。

阪急はんきゅう京都きょうと本線ほんせん京阪電気鉄道けいはんでんきてつどう特急とっきゅうでは、1970年代ねんだい前半ぜんはんまでりたたみしきのパイプ椅子いすとびら付近ふきんけられており、乗客じょうきゃく自由じゆうはずしてすわることができた。

特徴とくちょうてきなものとしては、京急けいきゅう600かたち電車でんしゃで「ツイングルシート」が採用さいようされていた。どう形式けいしき日本にっぽん地下鉄ちかてつ対応たいおう車両しゃりょうとしてはめずらしい全席ぜんせき固定こていしきクロスシートしゃとして登場とうじょうしたが、たてせき収容しゅうようりょく確保かくほのため2にん座席ざせき一部いちぶ収納しゅうのうして1人ひとりけとし、座席ざせきすう増減ぞうげんできるようにしたものである。しかし、登場とうじょうからすうねん座席ざせき収納しゅうのう中止ちゅうしとなり、ロングシートさいにツイングルシートも撤去てっきょされている。詳細しょうさい同車どうしゃ項目こうもく参照さんしょう

欧米おうべい鉄道てつどう車両しゃりょう

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座席ざせき固定こてい

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欧米おうべいでは座席ざせき固定こていしきのものがおおく、座席ざせき回転かいてんできない車両しゃりょうおお[4]

ヨーロッパでは固定こていしき2にんけクロスシートもおお採用さいようされている[33]進行しんこう方向ほうこうおうじた座席ざせき転換てんかんはできず、集団しゅうだん見合みあいしき車両しゃりょう前部ぜんぶ座席ざせき車両しゃりょう後部こうぶ座席ざせきかいわせにしている固定こていしき)と集団しゅうだん離反りはんしき車両しゃりょう前部ぜんぶ座席ざせき車両しゃりょう後部こうぶ座席ざせき反対はんたいきにしている方式ほうしき)があるが、TGV-SEは集団しゅうだん見合みあいしき採用さいようしている[33]

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく鉄道てつどうでは座席ざせきをすべていち方向ほうこう固定こていしきとし、終端しゅうたんえきでデルタせんやループせんなどを使つかって方向ほうこう転換てんかんしているれいもある[4]

たた座席ざせき

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ドイツやスイスの通勤つうきん近郊きんこう車両しゃりょうでは、くるまいす対応たいおう共用きょうようスペースに、りたたみ座席ざせき設置せっちしているれいがある[34]たたみボックスシートやたたみロングシートがある[34]

シートの製造せいぞう企業きぎょう

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 鉄道てつどう紀行きこう作家さっか宮脇みやわき俊三しゅんぞうは『たび[よう文献ぶんけん特定とくてい詳細しょうさい情報じょうほう]掲載けいさいのインタビューで「(ロングシートで)さけむとアルコール依存いぞんしょうえてしまう」とかたっている。
  2. ^ その一方いっぽうでJR西日本にしにほん・JR東海とうかい紀勢本線きせいほんせんにおいては、前者ぜんしゃが227けい1000番台ばんだい後者こうしゃがキハ25かたちと、どう本線ほんせんほとんどの区間くかん普通ふつう列車れっしゃともにオールロングシートしゃのみで運用うんようなかには長距離ちょうきょり運用うんようもある。
  3. ^ 共通きょうつうしてへこみがあさいほど効果こうかくなり、へこみがふかいほど効果こうかる。
  4. ^ 1990年代ねんだいから2000年代ねんだいはじめの時期じきにはJR東日本ひがしにっぽんでも東海道とうかいどうせん快速かいそく「アクティー」にオールクロスシートで2かいての215けい使用しようされたれいもあった。
  5. ^ 一時期いちじき小田急おだきゅう2300かたち電車でんしゃ転換てんかんしきリクライニングシートが試用しようされたれいがあるが定着ていちゃくしなかった。
  6. ^ 新幹線しんかんせん電車でんしゃ普通ふつうしゃでは3れつ座席ざせき回転かいてんしきとするために1,040 mmに拡大かくだいされている。
  7. ^ なお、電車でんしゃでも455けいのグリーンしゃ座席ざせき交換こうかんなしで普通ふつうしゃ改造かいぞうしたれい形式けいしきはクハ455-600)があるが、こちらは先頭せんとうしゃおよび近郊きんこうがたへの格下かくさ改造かいぞう工事こうじねていたため急行きゅうこう列車れっしゃ運用うんようには使つかわれず、後年こうねんセミクロスシートにさい改造かいぞうされた。
  8. ^ 591けい電車でんしゃ試用しようされたR50かたちもとにしている。
  9. ^ とく客室きゃくしつしずまりかえ夜行やこう列車れっしゃでは乗客じょうきゃくにとって迷惑めいわく騒音そうおんみなもととなる。
  10. ^ たとえば東海道とうかいどう山陽新幹線さんようしんかんせん車両しゃりょう場合ばあい座席ざせきはば普通ふつうしゃが430 - 460 mm、グリーンしゃは475 - 480 mmが一般いっぱんてきであるが、肘掛ひじかけ部分ぶぶんはば普通ふつうしゃやく40 mm、グリーンしゃりょうはしやく80 mm、中央ちゅうおうやく135 - 140 mm程度ていどあるため、肘掛ひじかけ部分ぶぶんふくめた実効じっこうてき座席ざせきはば普通ふつうしゃやく490 - 500 mm、グリーンしゃやく625 mm前後ぜんこうである。
  11. ^ 特急とっきゅうしゃ時代じだい京阪けいはん1900けい電車でんしゃのように、電動でんどうしゃはセミクロスシートだが、中間ちゅうかん付随ふずいしゃ制御せいぎょしゃ全席ぜんせきクロスシートとしたれいがある。
  12. ^ 5号車ごうしゃと8号車ごうしゃ
  13. ^ つまり、中央ちゅうおうとびらさかい通路つうろ左右さゆう座席ざせき種類しゅるいわる。

出典しゅってん

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  1. ^ a b c 井上いのうえ 2010, p. 125.
  2. ^ a b c d e 井上いのうえ 2010, p. 126.
  3. ^ 井上いのうえ 2010, p. 137.
  4. ^ a b c 外国がいこくじんおどろく!ニッポンの「鉄道てつどう作法さほう」10せん”. 東洋とうよう経済けいざい. p. 3. 2021ねん1がつ19にち閲覧えつらん
  5. ^ a b 井上いのうえ 2010, pp. 136–137.
  6. ^ a b c d e 井上いのうえ 2010, p. 130.
  7. ^ 井上いのうえ 2010, p. 133.
  8. ^ 井上いのうえ 2010, p. 144.
  9. ^ a b 井上いのうえ 2010, p. 142.
  10. ^ a b c d e 井上いのうえ 2010, p. 127.
  11. ^ 井上いのうえ 2010, pp. 127–128.
  12. ^ 井上いのうえ 2010, p. 128.
  13. ^ 優先ゆうせんせき携帯けいたいオフは混雑こんざつだけ…関西かんさいのJRと私鉄してつ[リンク]読売新聞よみうりしんぶん 2014ねん06がつ26にち
  14. ^ 優先ゆうせんせき携帯けいたい電話でんわ今日きょうからOKに 東日本ひがしにっぽん鉄道てつどう37しゃ[リンク]朝日新聞あさひしんぶん 2015ねん10がつ01にち
  15. ^ 優先ゆうせんせき付近ふきん携帯けいたい混雑こんざつオフ」にルール変更へんこう スマホ普及ふきゅうなど りものニュース(2015ねん11月17にち)2024ねん6がつ26にち閲覧えつらん
  16. ^ 九州旅客鉄道きゅうしゅうりょかくてつどう: “優先ゆうせんせき付近ふきんにおける携帯けいたい電話でんわ使用しようマナーを「混雑こんざつには電源でんげんをおりください」に変更へんこうします。” (PDF). 北九州きたきゅうしゅう高速こうそく鉄道てつどう熊本くまもと電気でんき鉄道てつどう福岡ふくおか交通こうつうきょく九州旅客鉄道きゅうしゅうりょかくてつどう筑豊ちくほう電気でんき鉄道てつどう松浦まつうら鉄道てつどうくまかわ鉄道てつどう西日本鉄道にしにっぽんてつどう熊本くまもと交通こうつうきょくこえ薩おれんじ鉄道てつどう (2015ねん11月24にち). 2018ねん6がつ17にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2019ねん4がつ25にち閲覧えつらん
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関連かんれん項目こうもく

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参考さんこう文献ぶんけん

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  • 日本にっぽん客車きゃくしゃへんさん委員いいんかい代表だいひょうほしあきら)『写真しゃしん客車きゃくしゃの90ねん日本にっぽん客車きゃくしゃ復刻ふっこくばん)』( 復刻ふっこくばん株式会社かぶしきがいしゃ電気でんきしゃ研究けんきゅうかい鉄道てつどう図書としょ刊行かんこうかい、2010ねん復刻ふっこく原著げんちょ1962ねん)。ISBN 978-4-88548-115-4 
  • 井上いのうえ孝司たかし車両しゃりょう研究けんきゅうひろがるてつ世界せかい : 設計せっけい意図いと理由りゆうえるほん秀和しゅうわシステム、2010ねんISBN 978-4-7980-2611-4 

外部がいぶリンク

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