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鉄道てつどう車両しゃりょう

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鉄道てつどう車両しゃりょう(てつどうしゃりょう、鉄道てつどう車輛しゃりょう)は、線路せんろまたはそれにじゅんずる軌道きどううえ走行そうこうする車両しゃりょうである。

定義ていぎ

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鉄道てつどう車両しゃりょうは、線路せんろまたはそれにじゅんずる軌道きどううえ走行そうこうし、鉄道てつどう列車れっしゃ運行うんこうするためにもちいられる車両しゃりょうである[1]くにによって鉄道てつどう関連かんれんする法規ほうきことなっているため、鉄道てつどう車両しゃりょう厳密げんみつ定義ていぎ不可能ふかのうである。また、法規ほうきによる規定きてい一般いっぱんてき技術ぎじゅつてき概念がいねんとがことなる場合ばあいもある。日本にっぽん法規ほうきうえは、本線ほんせんうえ列車れっしゃとして走行そうこうするための車両しゃりょうで、所定しょてい手続てつづきにのっとったくるませきゆうする車両しゃりょうである。よって、モーターカー貨車かしゃ移動いどうといった作業さぎょうよう車両しゃりょうなどは、法規ほうきじょう正式せいしき鉄道てつどう車両しゃりょう分類ぶんるいされていないこともおおく、本線ほんせんじょう走行そうこうする場合ばあい線路せんろ閉鎖へいさ手続てつづきをおこな必要ひつようがある。[2]

ほん項目こうもくでは、一般いっぱん公開こうかいされて旅客りょかく貨物かもつ輸送ゆそうおこな鉄道てつどうもちいられている鉄道てつどう車両しゃりょうについて説明せつめいする。

特徴とくちょう

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鉄道てつどう車両しゃりょうは、線路せんろ沿ってのみ運行うんこうすることができるというてんが、自動車じどうしゃなど交通こうつう機関きかんことなっているてんである[1]航空機こうくうき自動車じどうしゃなどとことなり、おおくの車両しゃりょう連結れんけつして同時どうじはしらせて大量たいりょう輸送ゆそうをすることができる。これは線路せんろうえはしることからかく車両しゃりょうでの舵取かじと不要ふようであるという特性とくせいからきている[1][3]

さらに交通こうつう機関きかんことなるおおきな特徴とくちょうとして、蒸気じょうき機関きかんしゃたんはししき気動車きどうしゃ後退こうたいプッシュプル方式ほうしき以外いがい機関きかんしゃ牽引けんいん列車れっしゃ推進すいしん運転うんてんなど一部いちぶ例外れいがいのぞいて、双方向そうほうこうおなじようにはしることができるというてんげられる。通常つうじょう航空機こうくうき飛行ひこうちゅう後退こうたいすることができない。また、おおくのふね自動車じどうしゃでは後退こうたい性能せいのう前進ぜんしんくらべて制限せいげんされており、基本きほんてきにはきをえてつね前進ぜんしん使用しようされることが前提ぜんていである。これにたいして鉄道てつどう車両しゃりょうは、どちらのきにも同様どうようはしることができ、最高さいこう速度そくどすことができる。双方向そうほうこう同様どうよう性能せいのう発揮はっきしなければならないという条件じょうけん設計せっけいじょうつよ制約せいやくとなっており、鉄道てつどう車両しゃりょう前後ぜんご対称たいしょうちかかたちにも影響えいきょうしている[4][5][6][7][8]

車種しゃしゅによる分類ぶんるい

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鉄道てつどう車両しゃりょうは、動力どうりょく有無うむ搭載とうさいするのが旅客りょかく貨物かもつか、動力どうりょく配置はいち仕方しかたなどで様々さまざま分類ぶんるいされる[9]。まずおおきくけると旅客りょかくしゃ機関きかんしゃ貨車かしゃの3つに分類ぶんるいすることができる[10]日本標準にっぽんひょうじゅん商品しょうひん分類ぶんるいでも車両しゃりょう軌条きじょうじょう走行そうこうするもの)は機関きかんしゃ分類ぶんるい番号ばんごう461)、旅客りょかくしゃ分類ぶんるい番号ばんごう462)、貨物かもつしゃ分類ぶんるい番号ばんごう463)に分類ぶんるいされる(このほか分類ぶんるい番号ばんごう468以下いか車両しゃりょう部品ぶひんがある)[11]。また、これ以外いがい事業じぎょうようしゃ分類ぶんるいすることもある[12]

なお、車種しゃしゅ以外いがい用途ようと設備せつびにより分類ぶんるいすることができるが[10]、これについてはそれぞれ旅客りょかくしゃ機関きかんしゃ貨車かしゃ事業じぎょうようしゃ参照さんしょう

旅客りょかくしゃ

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旅客りょかくしゃは、鉄道てつどう車両しゃりょうのうちおも乗客じょうきゃくせるための車両しゃりょうである[13]動力どうりょくゆうしている車両しゃりょうゆうしていない車両しゃりょうがある[13]。どちらの車両しゃりょうでも、接客せっきゃくのための設備せつびはおおむね共通きょうつうした構造こうぞうゆうしている[13]動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしき分類ぶんるいされる旅客りょかくしゃとして客車きゃくしゃが、動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしき分類ぶんるいされる旅客りょかくしゃとして電車でんしゃ気動車きどうしゃ存在そんざいする[13]近年きんねんでは、ハイブリッドしゃやEDC方式ほうしき登場とうじょうにより、電車でんしゃ気動車きどうしゃ双方そうほう分類ぶんるいされる車両しゃりょうえている。

郵便ゆうびんぶつ輸送ゆそうする郵便ゆうびんしゃや、乗客じょうきゃく手荷物てにもつ輸送ゆそうする鉄道てつどう手荷物てにもつ輸送ゆそうチッキ)において荷物にもつ搭載とうさいするための荷物にもつしゃも、一般いっぱん旅客りょかくしゃとして分類ぶんるいされている[13]

電車でんしゃ

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スイス国鉄こくてつRABDe500かたち電車でんしゃ

電車でんしゃは、動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしき旅客りょかくしゃのうち、電力でんりょくによってモーターまわして走行そうこうする車両しゃりょうである[13]。モーターによって走行そうこうする動力どうりょくしゃ電動でんどうしゃ)と、自力じりきでは走行そうこうできずに電動でんどうしゃ牽引けんいん推進すいしんされることで走行そうこうする付随ふずいしゃ存在そんざいする[13]搭載とうさいしている電池でんち電力でんりょくによって走行そうこうする方式ほうしき電車でんしゃであるが、架線かせんだいさん軌条きじょうなど線路せんろ設置せっちされた給電きゅうでん設備せつびから電力でんりょく供給きょうきゅうけて走行そうこうすることが一般いっぱんてきである[14]一方いっぽう搭載とうさいしているねつ機関きかんによって発電はつでんしてその電力でんりょくでモーターを駆動くどうする方式ほうしきは、気動車きどうしゃ分類ぶんるいされていた[13]が、ハイブリッド車両しゃりょうなどの登場とうじょうにより電車でんしゃとしても気動車きどうしゃとしても分類ぶんるいされるようになっている[15]

効率こうりつ発電はつでんしょにおいて電気でんきエネルギーを発生はっせいさせて、それを外部がいぶからって走行そうこうすることのできる電車でんしゃは、走行そうこうエネルギーのもととなる燃料ねんりょうおも効率こうりつひく原動機げんどうき搭載とうさいしなければならないその方式ほうしき車両しゃりょうくらべて重量じゅうりょうたりの性能せいのうたか効率こうりつい。一方いっぽうで、線路せんろ沿って電力でんりょくおくるための変電へんでんしょ架線かせん送電そうでんせん整備せいびしなければならず、これに費用ひようがかかる。こうしたことから、輸送ゆそうりょうおお列車れっしゃ本数ほんすうおおせんにおいて電気でんき運転うんてん方式ほうしき有利ゆうりとなる[16]。また電車でんしゃ列車れっしゃ動力どうりょくのある車輪しゃりん動輪どうりん)の割合わりあいたかいため加速度かそくどおおきくでき、機関きかんしゃのようにとく重量じゅうりょう集中しゅうちゅうする車両しゃりょうがないことから線路せんろへの負担ふたんかるく、かえしや列車れっしゃ分割ぶんかつ併合へいごう利便りべんせいたかいなどの利点りてんがある。一方いっぽうで、かく車両しゃりょう動力どうりょくがあることから騒音そうおん振動しんどうなど心地ごこちめん不利ふりで、動力どうりょく装置そうちかずえることから費用ひようてきにも不利ふりといった欠点けってんがある[17]

もともと電車でんしゃ心地ごこち難点なんてんから長距離ちょうきょり運転うんてんにはかないとされてきたが、技術ぎじゅつ革新かくしん結果けっか長距離ちょうきょり列車れっしゃにおいてももちいられるようになってきている。都市とし交通こうつうでは世界せかいてき電車でんしゃ普及ふきゅういちじるしく、とく路面ろめん電車でんしゃ地下鉄ちかてつもちいられる車両しゃりょうはほとんどが電車でんしゃである。一方いっぽう長距離ちょうきょり輸送ゆそうでもひろ電車でんしゃ普及ふきゅうしているのが日本にっぽん鉄道てつどう特徴とくちょうであるとされている[17][18]。また、モノレール案内あんない軌条きじょうしき鉄道てつどうしん交通こうつうシステム)、トロリーバス索道さくどう(ロープウェイ)、鋼索こうさく鉄道てつどうケーブルカー)、磁気じき浮上ふじょうしき鉄道てつどうなどもおおくは電車でんしゃ範疇はんちゅうふくまれる[19]

日本にっぽんではほとんどの人口じんこう密集みっしゅう電車でんしゃ普及ふきゅうしていることから、気動車きどうしゃ客車きゃくしゃふくめた鉄道てつどう車両しゃりょうのすべてを「電車でんしゃ」と風潮ふうちょうがある[20]

気動車きどうしゃ

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イギリス鉄道てつどう221かたち気動車きどうしゃ

気動車きどうしゃとは、旅客りょかくしゃ貨車かしゃ事業じぎょうようしゃねつ機関きかん搭載とうさいしてその動力どうりょくにより走行そうこうする車両しゃりょうである[21]そともえ機関きかんである蒸気じょうき機関きかん動力どうりょくとする車両しゃりょうふけ気動車きどうしゃばれ、それ以外いがい内燃ないねん機関きかん走行そうこうする気動車きどうしゃ区別くべつするとき内燃ないねんどうしゃしょうする[22]内燃ないねんどうしゃにおいてもちいられる機関きかんとしてはディーゼルエンジンガソリンエンジンガスタービンエンジンなどがある[23]現代げんだいでは一般いっぱんてきには、だい出力しゅつりょく容易よういられ燃費ねんぴのよいディーゼルエンジンが気動車きどうしゃ原動機げんどうきとしてもちいられている[24]。ディーゼルエンジンをもちいた気動車きどうしゃのことをしばしばディーゼルどうしゃあるいはディーゼルカーと[25][26][注釈ちゅうしゃく 1]

内燃ないねん機関きかん動力どうりょくとする場合ばあい通常つうじょう、エンジンで直接ちょくせつ車輪しゃりん駆動くどうすることはできず、なんらかの方法ほうほう変速へんそくする必要ひつようがある。機械きかいてき変速へんそく使つか場合ばあい機械きかいしきトルクコンバータ使つか場合ばあい液体えきたいしき一旦いったん発電はつでんして電力でんりょくでモーターを駆動くどうする場合ばあい電気でんきしきという[27]。ただしガスタービンどうしゃ場合ばあい低速ていそくでも充分じゅうぶんなトルクがあることから変速へんそくかいしない場合ばあいがある[28]電気でんきしき以外いがい方式ほうしきでは、機関きかん稼働かどうしたまま車両しゃりょう停止ていしや惰行に対応たいおうするためのクラッチ必要ひつようとなる。

気動車きどうしゃにおいても動力どうりょくしゃ付随ふずいしゃ存在そんざいする。こう出力しゅつりょく機関きかん少数しょうすう車両しゃりょう配置はいちしてのこりの車両しゃりょう付随ふずいしゃにする方式ほうしき(「集中しゅうちゅうしき」および「分散ぶんさん集中しゅうちゅうしき」)と、てい出力しゅつりょく機関きかんをすべての車両しゃりょう分散ぶんさん配置はいちする方式ほうしき(「完全かんぜん分散ぶんさんしき」)とがある。一般いっぱんに、こう出力しゅつりょく機関きかん少数しょうすう車両しゃりょう配置はいちする方式ほうしきが、車両しゃりょう重量じゅうりょうしんせい保守ほしゅ費用ひようなどのてんすぐれている。しかし、みじか編成へんせい運転うんてんする場合ばあい列車れっしゃ分割ぶんかつ併合へいごうおこな場合ばあい都合つごうや、機関きかん搭載とうさいしていない車両しゃりょうにおける冷暖房れいだんぼう問題もんだいなどから、世界せかいてきかく車両しゃりょう分散ぶんさんする方式ほうしき主流しゅりゅうとなっている[29]

気動車きどうしゃは、電車でんしゃ比較ひかくした場合ばあい変速へんそくやエンジンの機構きこう複雑ふくざつで、製造せいぞう維持いじかさむ。また、電車でんしゃ動力どうりょく変換へんかん装置そうちっているだけなのにたいし、エンジンと変速へんそく重量じゅうりょうくわえ、潤滑油じゅんかつゆ冷却れいきゃくすい動力どうりょく変換へんかんするための燃料ねんりょう自体じたい搭載とうさいする必要ひつようから重量じゅうりょうおおきくなり、重量じゅうりょうあたりの性能せいのうおとっている。一方いっぽう地上ちじょうがわ電力でんりょく供給きょうきゅうする膨大ぼうだい設備せつび設置せっちする必要ひつようがないというメリットがあるため、地方ちほう閑散かんさん路線ろせんなどでの運行うんこうには、電車でんしゃより気動車きどうしゃほうがコストめんてきしている[30]

客車きゃくしゃ

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レンフェ (スペイン国鉄こくてつ) タルゴ客車きゃくしゃ

客車きゃくしゃという言葉ことばは、ひろ意味いみでは旅客りょかくしゃあらわすこともあるが[31]せま意味いみでは動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしきにおける旅客りょかくしゃ[32]。この意味いみでは、客車きゃくしゃ自身じしん動力どうりょく装置そうちたず、車両しゃりょう牽引けんいん推進すいしんしてもらって走行そうこうする、おも旅客りょかくせるための車両しゃりょうである[33]動力どうりょく装置そうち搭載とうさいしていないが、ブレーキについては鉄道てつどう草創そうそう旧式きゅうしき車両しゃりょうのぞけば装備そうびしている[34]機関きかんしゃにより推進すいしんして運転うんてんするときもちいるための運転うんてんだいそなえている車両しゃりょうもある[35]。また、車内しゃない照明しょうめい空調くうちょうもちいるための電力でんりょく供給きょうきゅうする発電はつでん搭載とうさいしていることもあり、安全あんぜん走行そうこうして旅客りょかく快適かいてきたび提供ていきょうするために、必要ひつよう様々さまざま機械きかいるい搭載とうさいされている[33]

客車きゃくしゃは、動力どうりょく装置そうち搭載とうさいしていないため製造せいぞう保守ほしゅ経費けいひやすく、また車内しゃないたいする騒音そうおん振動しんどうなどのめん電車でんしゃ気動車きどうしゃくらべて有利ゆうりである。一方いっぽうで、動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしきとなるため加減かげん速度そくど機動きどうせいてんでは不利ふりとなる。このため長距離ちょうきょり走行そうこう停車駅ていしゃえきすくなく、車内しゃない環境かんきょう重視じゅうしするような、長距離ちょうきょり優等ゆうとう列車れっしゃとく夜行やこう列車れっしゃなどにおいてもちいられる[36]

機関きかんしゃ

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機関きかんしゃは、動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしき客車きゃくしゃ貨車かしゃ推進すいしん牽引けんいんして走行そうこうするための動力どうりょくしゃである。機関きかんしゃ自体じたいには動力どうりょく装置そうちとそれを運転うんてんするための運転うんてんだいのみがあるのが普通ふつうで、旅客りょかく貨物かもつ搭載とうさいするための設備せつびそなえていない[37]。また動力どうりょく装置そうち以外いがいに、客車きゃくしゃたいする暖房だんぼうよう蒸気じょうき発生はっせい装置そうち搭載とうさいしていたり、客車きゃくしゃ照明しょうめい空調くうちょうよう電源でんげん装置そうち搭載とうさいしていたりする[33]

機関きかんしゃは、その動力どうりょく方式ほうしきでさらに蒸気じょうき機関きかんしゃ電気でんき機関きかんしゃ内燃ないねん機関きかんしゃの3つに大別たいべつできる[37]。それ以外いがいにも1970年代ねんだいにはアメリカ(M-497)、ソビエト(高速こうそく走行そうこう実験じっけん鉄道てつどう車両しゃりょうウクライナばん)のようなジェットエンジンによる推力すいりょく利用りようするターボジェット・トレイン試作しさくされたことがあった。ガスタービンで鉄輪てつりん駆動くどうするガスタービン機関きかんしゃとはちがい、排気はいき推力すいりょく使つかうため、車輪しゃりん直接ちょくせつ駆動くどうしない[38]

蒸気じょうき機関きかんしゃ

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国鉄こくてつC62かたち蒸気じょうき機関きかんしゃ

蒸気じょうき機関きかんしゃは、蒸気じょうき機関きかん原動力げんどうりょくとして走行そうこうする機関きかんしゃである。近代きんだいてき交通こうつう機関きかんとして鉄道てつどう実用じつようされた当初とうしょからもちいられてきた機関きかんしゃである。燃料ねんりょうやし、そのねつによって蒸気じょうき発生はっせいさせて、蒸気じょうき機関きかん駆動くどうする。現実げんじつ存在そんざいしたほとんどの蒸気じょうき機関きかんしゃレシプロしきで、ピストン往復おうふく運動うんどうクランク車輪しゃりん回転かいてん運動うんどう変換へんかんして走行そうこうしていた[39]。このほかに蒸気じょうきタービンしきや、発電はつでんしてモーターで走行そうこうするものなどがあった[40]

一般いっぱんには燃料ねんりょうとして石炭せきたんもちいるが、そともえ機関きかんであるためえるものであればほとんどなんでも燃料ねんりょうとして使用しようでき、コークス木材もくざい重油じゅうゆ泥炭でいたんなどがもちいられることもある。またサトウキビ生産せいさんさかんな地方ちほうでは、そのしぼりかすのバガス燃料ねんりょうにしたり、わったものとしてスイスにはかつて、架線かせんから電気でんきしゅうでんし、その電力でんりょく電熱でんねつにより蒸気じょうきつくってはし電気でんきしき蒸気じょうき機関きかんしゃ存在そんざいしていた[41]原子げんし蒸気じょうき発生はっせいさせて走行そうこうする機関きかんしゃ設計せっけいされたが、実用じつようされたれいはない[42]

無火むか機関きかんしゃは、鉱山こうざん火薬かやく工場こうじょうなどの火気かききら場所ばしょもちいられる特殊とくしゅ蒸気じょうき機関きかんしゃで、外部がいぶ設置せっちしたボイラーからの蒸気じょうき供給きょうきゅうけて搭載とうさいしている蒸気じょうきタンクに蓄積ちくせきし、タンクに蒸気じょうきのこっているあいだだけはしりできるものである[41]

蒸気じょうき機関きかんしゃは、製作せいさくやす線路せんろがわ設備せつびもあまり必要ひつようとしないという長所ちょうしょがある。しかし、操作そうさ保守ほしゅむずかしく、ねつ効率こうりつひく乗務じょうむいん労働ろうどう環境かんきょうわるい、煤煙ばいえん環境かんきょう汚染おせんこすといった様々さまざま短所たんしょがあり、だい世界せかい大戦たいせんこう各国かっこく次第しだい機関きかんしゃえられていった[43][44]おも発展はってん途上とじょうこく中心ちゅうしん運行うんこうつづけている蒸気じょうき機関きかんしゃがあるが、先進せんしんこくにおいては保存ほぞん鉄道てつどう運行うんこうされている程度ていどである[39][45]

電気でんき機関きかんしゃ

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中国ちゅうごく国鉄こくてつ韶山9がた電気でんき機関きかんしゃ

電気でんき機関きかんしゃは、電気でんきでモーターをまわして走行そうこうする機関きかんしゃである[46]電力でんりょく架線かせんだいさん軌条きじょうからしゅうでんしてれるのが一般いっぱんてきであるが、蓄電池ちくでんち搭載とうさいしてその電力でんりょく走行そうこうする機関きかんしゃ電気でんき機関きかんしゃふくまれる。電車でんしゃ同様どうよう理由りゆうで、蓄電池ちくでんちしき電気でんき機関きかんしゃ少数しょうすうである[14]搭載とうさいしている内燃ないねん機関きかんにより発電はつでんしてその電力でんりょくでモーターをまわして走行そうこうする機関きかんしゃは、一般いっぱん内燃ないねん機関きかんしゃ分類ぶんるいされている[47]。また電化でんか区間くかんではしゅうでんして電気でんき機関きかんしゃとして走行そうこうし、電化でんか区間くかんでは搭載とうさいしている内燃ないねん機関きかん起動きどうしてその発電はつでんした電力でんりょくによって走行そうこうするという機関きかんしゃ存在そんざいしており、電気でんき内燃ないねんハイブリッド機関きかんしゃといえる[48]

電気でんき機関きかんしゃは、蒸気じょうき機関きかんしゃくらべて効率こうりつがよく運転うんてんもしやすい。また高速こうそくだい出力しゅつりょく容易よういである。一方いっぽう電車でんしゃおなじように膨大ぼうだい地上ちじょう設備せつび必要ひつようとしている。このため運転うんてん頻度ひんどたか路線ろせん中心ちゅうしんもちいられている。日本にっぽんやヨーロッパ、ロシア中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくでは幹線かんせんもう電化でんかすすんでいるので、電気でんき機関きかんしゃひろもちいられている。一方いっぽうきたアメリカオーストラリアなどでは鉄道てつどうもうがあまり電化でんかされておらず、ディーゼル機関きかんしゃ主力しゅりょくとなっている[49]

内燃ないねん機関きかんしゃ

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ニュージーランド鉄道てつどうDXかたちディーゼル機関きかんしゃ

内燃ないねん機関きかんしゃは、内燃ないねん機関きかん動力どうりょくげんとする機関きかんしゃ総称そうしょうである。実際じっさいには搭載とうさいされているエンジンの種類しゅるいにより、ディーゼル機関きかんしゃ、ガソリン機関きかんしゃガスタービン機関きかんしゃなどがあり、てい燃費ねんぴだい出力しゅつりょく発揮はっきしやすいディーゼル機関きかんしゃが、現代げんだい鉄道てつどうにおいて内燃ないねん機関きかんしゃ主流しゅりゅうとなっている。気動車きどうしゃ同様どうように、機械きかいしき液体えきたいしき電気でんきしきなどの各種かくしゅ変速へんそく方式ほうしきがある[50]

ディーゼル機関きかんしゃ電気でんき機関きかんしゃ同様どうよう蒸気じょうき機関きかんしゃ比較ひかくして効率こうりつがよく運転うんてんしやすい。また地上ちじょう電化でんか設備せつび必要ひつようとしていないが、電気でんき機関きかんしゃくらべて製作せいさく保守ほしゅ費用ひよう手間てまかる。こうしたことから、あまり運行うんこう頻度ひんどたかくない路線ろせん中心ちゅうしんもちいられている。電化でんかされていない路線ろせんでは、必然ひつぜんてき内燃ないねん機関きかんしゃもちいられることになる[51]

貨車かしゃ

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きたアメリカでもちいられているダブルスタックカー

貨車かしゃは、貨物かもつ搭載とうさいして輸送ゆそうするための鉄道てつどう車両しゃりょうである[52]大半たいはん貨車かしゃ機関きかんしゃによって牽引けんいん推進すいしんされて移動いどうする動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしき車両しゃりょうであるが、JR貨物かもつM250けい電車でんしゃのように動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしき貨車かしゃ開発かいはつされてきている[53]

搭載とうさいされる貨物かもつおうじて、様々さまざま形態けいたい貨車かしゃ開発かいはつされてきた。かつては、貨車かしゃ直接ちょくせつ貨物かもつみ・おろしろす輸送ゆそうおこなわれていた。しかし、鉄道てつどう以外いがい交通こうつう手段しゅだんとのあいだ手作業てさぎょうによるえが発生はっせいすることや、貨車かしゃ列車れっしゃあいだでのつなえ、にゅうかわ作業さぎょう手間てまかるといった問題もんだいがあった[52][54]

これにたいして、フォークリフトのような荷役にやく機械きかい開発かいはつされ、だい世界せかい大戦たいせんから各国かっこくコンテナうごきがはじまった[55]。このためにコンテナ搭載とうさいする貨車かしゃとしてコンテナしゃ運用うんようされるようになり、そのうえせるコンテナを搭載とうさいする貨物かもつおうじて開発かいはつするようになっている[52]

鉱山こうざんにおいて鉱石こうせき輸送ゆそうする列車れっしゃや、石油せきゆのように大量たいりょう消費しょうひされる物資ぶっし輸送ゆそうする列車れっしゃについては、その目的もくてき専用せんよう石炭せきたんしゃホッパしゃタンクしゃなどの貨車かしゃ開発かいはつされて使用しようされている[52]

事業じぎょうようしゃ

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ロシア鉄道てつどうクレーン

事業じぎょうようしゃは、鉄道てつどう事業じぎょうしゃ所有しょゆうする車両しゃりょうのうち、直接ちょくせつ営業えいぎょう目的もくてきもちいられない鉄道てつどう車両しゃりょうである。保線ほせん作業さぎょう工事こうじもちいたり、事業じぎょうしゃ内部ないぶ業務ぎょうむ必要ひつようとされる物品ぶっぴん輸送ゆそうしたり、試験しけん試作しさく目的もくてきつくられたりといった車両しゃりょうがある[56]日本にっぽんいては、機関きかんしゃ電車でんしゃ気動車きどうしゃ客車きゃくしゃ貨車かしゃのいずれかに分類ぶんるいされる。

列車れっしゃほう

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動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしき動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしき

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鉄道てつどう車両しゃりょう推進すいしんする動力どうりょく配置はいち仕方しかたとしては、動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしき動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしきがある。動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしきは、編成へんせいちゅう動力どうりょくはすべて機関きかんしゃ集中しゅうちゅうしており、それ以外いがい客車きゃくしゃ貨車かしゃ機関きかんしゃかれてはしるのみの方式ほうしきである。これにたいして動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしきでは、特定とくてい車両しゃりょう動力どうりょく集中しゅうちゅうさせるのではなく、編成へんせいちゅうかく車両しゃりょう分散ぶんさんして動力どうりょく搭載とうさいする[36]

概念がいねんしめす。ちゅうあかられてMとかれているのが車両しゃりょう動力どうりょくしゃで、しろきにTとかれているのが動力どうりょくのない付随ふずいしゃである。動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしきにおいて、動力どうりょくしゃ付随ふずいしゃ割合わりあい形式けいしきによって様々さまざまである。この割合わりあいのことをMTといい、れいでは4M2Tと表現ひょうげんされる[36]

動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしき動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしき得失とくしつ以下いかのとおりである。

車両しゃりょう製造せいぞう費用ひよう
動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしき動力どうりょくしゃである機関きかんしゃは、すべての動力どうりょく機能きのう集中しゅうちゅうしてそなえているため高価こうかである。これにたいして動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしき車両しゃりょうは、動力どうりょくしゃ付随ふずいしゃことなるが、機関きかんしゃよりは安価あんかである。動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしき付随ふずいしゃはこれよりもやすい。したがって、製造せいぞう費用ひよう動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしき動力どうりょくしゃ > 動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしき車両しゃりょう > 動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしき付随ふずいしゃというしきつ。おな程度ていど輸送ゆそうりょく発揮はっきできる編成へんせい比較ひかくすると、12りょう編成へんせい場合ばあい動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしき車両しゃりょうがすべて動力どうりょくしゃ (12M) ならば動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしきほうたかく、6M6Tの場合ばあい同等どうとう、4M8Tの場合ばあい動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしきほうやすいという試算しさんがなされている。ただしこのれいでは、動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしき列車れっしゃについてかええきでのまわ省略しょうりゃくするためにりょうはし機関きかんしゃつないだ構成こうせいかんがえているため、まわしをおこなうことを前提ぜんていにすれば機関きかんしゃを1りょう削減さくげんできて、動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしきにより有利ゆうりとなる[57][36]
車両しゃりょう保守ほしゅ費用ひよう
動力どうりょく搭載とうさいしている車両しゃりょう搭載とうさいしていない車両しゃりょうくらべて保守ほしゅ手間てまがかかるため、動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしきほう動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしきより有利ゆうりであると以前いぜんかんがえられてきた。しかし、動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしき列車れっしゃではおおくの車両しゃりょう回生かいせいブレーキを使用しようできず機械きかいブレーキを使用しようすることになるため、摩耗まもうする部品ぶひん保守ほしゅりょう増加ぞうかするという問題もんだいがある。その保守ほしゅ作業さぎょうりょうおお直流ちょくりゅう電動でんどうから保守ほしゅ作業さぎょうりょうすくなくできる交流こうりゅう電動でんどう移行いこうするにつれて、機械きかいブレーキの保守ほしゅりょう問題もんだいほうおおきくなってきた。ドイツ鉄道てつどうICE1(2M12T、623せき)と東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう(JR東日本ひがしにっぽん)の200けい(12M、885せき、この電車でんしゃはまだ直流ちょくりゅう電動でんどうである)の比較ひかくでは、どちらも1年間ねんかんののべ保守ほしゅ時間じかんが17500あいだであるとする比較ひかくがある[36]
エネルギー消費しょうひ
エネルギー消費しょうひについては、編成へんせい全体ぜんたい合計ごうけい質量しつりょうちいさくなる動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしきほうすくなく有利ゆうりであるとされる。ただし、減速げんそくにモーターで発電はつでんして架線かせん電力でんりょくかえ回生かいせいブレーキ普及ふきゅうしており、これは動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしき列車れっしゃでは動力どうりょくしゃ以外いがい使用しようできず、機械きかいしきブレーキの負担ふたんりつおおきくなるという問題もんだいがある[58]
心地ごこち
動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしき車両しゃりょうでは床下ゆかした動力どうりょく機器きき搭載とうさいしているため、騒音そうおん振動しんどう車内しゃないつたわりやすく、心地ごこちめんでは動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしきくらべて不利ふりである。ただし動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしきでも技術ぎじゅつ進歩しんぽにより心地ごこち改善かいぜんすすんでいる[58][59]
線路せんろへの影響えいきょう
動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしき列車れっしゃは、動力どうりょく集中しゅうちゅうした機関きかんしゃとくおもくなり、走行そうこうすることによる線路せんろへの悪影響あくえいきょうおおきくなる。線路せんろ許容きょようできるじくおもかぎられている区間くかんでは、重量じゅうりょうおおきな機関きかんしゃ入線にゅうせん制限せいげんされるが、動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしきではそのような制限せいげん影響えいきょうすることはあまりない。また、線路せんろ建設けんせつおよび保守ほしゅかんしても、じくじゅうちいさいほう有利ゆうりである。これにくわえて、動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしきでは旅客りょかく乗車じょうしゃできない機関きかんしゃぶんまで待避たいひせんながさを余分よぶん用意よういしなければならないという問題もんだいがある[58]
機動きどうせい
動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしき列車れっしゃは、かく車両しゃりょう動力どうりょく分散ぶんさんしているため加速度かそくど減速げんそくがともにたかく、停車駅ていしゃえきおおくても運転うんてん時間じかん短縮たんしゅくできる。またりょうはし運転うんてんだいがあり、運転うんてん移動いどうするだけでかえすことができるので機動きどうせいんでいる[36][59]。ただしこれについては動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしきでも、プッシュプル方式ほうしきもちいることで解決かいけつできる[58]。また動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしき列車れっしゃ分割ぶんかつ併合へいごう容易よういおこなえる[59]
信頼しんらいせい
動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしき列車れっしゃでは、一部いちぶ動力どうりょく装置そうち故障こしょうしたとしてものこりの動力どうりょく装置そうち走行そうこう可能かのうなので、故障こしょう処置しょち容易よういで、信頼しんらいせいたか[58]
周辺しゅうへん環境かんきょうへの影響えいきょう
動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしき高速こうそく列車れっしゃでは、粘着ねんちゃく性能せいのう維持いじするために踏面ブレーキ使用しようしており、このために車輪しゃりんの踏面がいたみやすく、車輪しゃりんてんどうおんおおきくなって騒音そうおん問題もんだいになっている。動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしきでは粘着ねんちゃく性能せいのうにこだわる必要ひつようせいうすいのでディスクブレーキ使用しようしており、こうした問題もんだいはない。また振動しんどうめんでも、重量じゅうりょうおおきな動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしきほうおおきな影響えいきょう[58]
列車れっしゃ直通ちょくつう運転うんてん
動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしき列車れっしゃは、電源でんげん方式ほうしき信号しんごう方式ほうしきことなる区間くかんはいえき国境こっきょうえきなど)で機関きかんしゃえるだけで列車れっしゃ直通ちょくつうさせることができるが、動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしき列車れっしゃはすべての電源でんげん方式ほうしき信号しんごう方式ほうしき対応たいおうした設備せつび搭載とうさいしていなければ直通ちょくつう運転うんてんをすることができない[36]

1970年代ねんだい日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどう国鉄こくてつ)において、こうしたてん検討けんとうくわしくなされ、1ほん列車れっしゃ編成へんせいながくなるほど動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしき有利ゆうりで、みじかくなると動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしき有利ゆうりであるとされた。具体ぐたいてきには直流ちょくりゅう電化でんか区間くかんでは列車れっしゃちょう11りょうから12りょう交流こうりゅう電化でんか区間くかんでは列車れっしゃちょう9りょうから10りょう電化でんか区間くかんでは列車れっしゃちょう4りょうから5りょうのところに費用ひよう分岐ぶんきてんがあり、それよりなが列車れっしゃでは動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしき有利ゆうりであるとした[60]。つまりみじか編成へんせい頻繁ひんぱん運行うんこうするような路線ろせんでは動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしきが、なが編成へんせい時々ときどき運行うんこうするような路線ろせんでは動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしき有利ゆうりとなる。

その技術ぎじゅつ発展はってんで、可変かへん電圧でんあつ可変かへん周波数しゅうはすう制御せいぎょ(インバータ制御せいぎょ)が実用じつようされて保守ほしゅ手間てますくない交流こうりゅう電動でんどう電車でんしゃもちいられるようになり、また回生かいせいブレーキが一般いっぱんてきになったため、より動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしき有利ゆうりになる傾向けいこうにある[58]

日本にっぽんではだい世界せかい大戦たいせんから、幹線かんせん長距離ちょうきょり列車れっしゃにおいても動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしき推進すいしんしてきた。これは地盤じばんよわじくじゅう強化きょうかしづらいうえ地形ちけい急峻きゅうしゅんかつ複雑ふくざつなため勾配こうばい曲線きょくせん必然ひつぜんてきおおくなるという国土こくどにおいて高速こうそくはかるために選択せんたくされたものである。これにたいしてヨーロッパなどではながらく動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしき使つかわれてきた。しかし近年きんねんになって動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしき有利ゆうりになりつつあることから、ヨーロッパにおいても動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしき車両しゃりょう普及ふきゅうする傾向けいこうにある[58]

動力どうりょく集中しゅうちゅう方式ほうしき車両しゃりょうにおいても、編成へんせいりょうはし機関きかんしゃ連結れんけつして、通常つうじょう固定こていされた編成へんせい運用うんようされるものがあり、この場合ばあい運用うんよう形態けいたいめんではかなり動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしきちかくなっている[58]

寸法すんぽう重量じゅうりょう

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鉄道てつどう車両しゃりょうでは、基本きほんてき寸法すんぽう重量じゅうりょう規制きせいもうけられている[61][62]

はばたか

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日本にっぽん鉄道てつどう車両しゃりょう車両しゃりょう限界げんかい

鉄道てつどう車両しゃりょうはばたかさは、車両しゃりょう限界げんかいによって規定きていされている。車両しゃりょう限界げんかいは、車両しゃりょう最大さいだいはば最大さいだいたかさをふくめて、プラットホームとの関係かんけいなどで複雑ふくざつかたちさだめられている。これにたいして、周辺しゅうへん電柱でんちゅう建物たてものなどの構造こうぞうぶつ設置せっちできる限界げんかいとして、走行そうこう車両しゃりょう動揺どうようなどを考慮こうりょした余裕よゆう車両しゃりょう限界げんかいくわえた建築けんちく限界げんかいさだめられている。くに鉄道てつどう会社かいしゃにより車両しゃりょう限界げんかい建築けんちく限界げんかいことなっている。車両しゃりょう曲線きょくせん走行そうこうするさいには、車体しゃたい中央ちゅうおうまたははし(オーバーハング)が曲線きょくせん内側うちがわ外側そとがわにはみす(偏倚へんい へんい)ため、これを考慮こうりょして建築けんちく限界げんかいひろげるようになっている[63][64]

なが

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鉄道てつどう車両しゃりょうながさは、おも曲線きょくせん走行そうこうするときに、となり車両しゃりょう建築けんちく限界げんかい抵触ていしょくしないかという観点かんてん決定けっていされる。車両しゃりょうながくすればするほど曲線きょくせんでの偏倚へんいおおきくなって、あらかじめ車両しゃりょう限界げんかい建築けんちく限界げんかいあいだくわえてある余裕よゆうえて障害しょうがいぶつ抵触ていしょくしてしまうため、鉄道てつどう車両しゃりょうながくするのには限度げんどがある。車体しゃたいはばほそくしたりすそしぼったりすることで、通常つうじょうよりさらに車両しゃりょうながくすることができ、新幹線しんかんせん先頭せんとう車両しゃりょう中間ちゅうかん車両しゃりょうよりながいのはこのためである。車両しゃりょうながさとしては車体しゃたいそのもののながさである車体しゃたいちょうと、となり車両しゃりょう連結れんけつ接触せっしょくするめんあいだ距離きょりである連結れんけつめんあいだ距離きょりがある[61][64]

また、車両しゃりょうささえているじく間隔かんかくであるじく距(ホイールベース)にも制約せいやくがある。隣接りんせつするじくあいだがあまりにせまいと走行そうこう安定あんていせい問題もんだいがあることから、じく距の下限かげんさだめられている。一方いっぽうじくそなえて車体しゃたいたいして回転かいてんする台車だいしゃかんしても、その中心ちゅうしんあいだ距離きょりである台車だいしゃ中心ちゅうしんあいだ距離きょりがあまりながすぎると、曲線きょくせんでの車体しゃたい偏倚へんいおおきくなるため問題もんだいがある。また信号しんごう回路かいろ動作どうさにも影響えいきょうがあるため、じく距または台車だいしゃ中心ちゅうしんあいだ距離きょり上限じょうげんさだめられている[64][65]

重量じゅうりょう

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鉄道てつどう車両しゃりょう重量じゅうりょうは、その車両しゃりょう走行そうこうする路線ろせん設計せっけい荷重におも関係かんけいする。鉄道てつどう車両しゃりょう重量じゅうりょうをその車軸しゃじくかずったじくおもび、この走行そうこうすることのできる路線ろせん決定けっていする。線路せんろ設計せっけいする時点じてんで、そこを通行つうこうする鉄道てつどう車両しゃりょうじくじゅうかつ荷重かじゅうというかたち想定そうていして建設けんせつされる。線路せんろには線路せんろ等級とうきゅうさだめられており、重要じゅうよう路線ろせんほどおも車両しゃりょう通行つうこうさせることができるように建設けんせつされている。このため、通行つうこうすることを想定そうていしている路線ろせん許容きょようするじくじゅうおさまるように車両しゃりょう設計せっけいする必要ひつようがある[62][66][67]

機関きかんしゃでは、牽引けんいん性能せいのう発揮はっきするためにある程度ていどじくじゅう必要ひつようとしている。幹線かんせんようつくられたじくじゅうおおきな機関きかんしゃ支線しせんよう転用てんようするさいに、重量じゅうりょう負担ふたんする車軸しゃじく追加ついかしてじくじゅうげる改造かいぞうおこなうことがある。また、国鉄こくてつDD51かたちディーゼル機関きかんしゃ動力どうりょくのないなかあいだ台車だいしゃ空気くうきばね装備そうびしており、この圧力あつりょく変化へんかさせることで負担ふたんする重量じゅうりょうえ、どうじくじくじゅうげたりげたりすることができるようになっている[62]

構造こうぞう

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鉄道てつどう車両しゃりょう構造こうぞう上回うわまわり(車体しゃたい)と下回したまわり(はし装置そうち)、動力どうりょく機構きこうけて説明せつめいする。

車体しゃたい

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たいていの鉄道てつどう車両しゃりょうでは、車体しゃたいはほぼはこじょう構造こうぞうをしている[68]。なおそのうち構体は、たいわく骨組ほねぐみそとばんなどで構成こうせいされ車体しゃたい強度きょうどにな部分ぶぶんであり、座席ざせきなどの室内しつない設備せつび照明しょうめい制御せいぎょ機器ききなどはふくまない[69]ゆかめんたいわく進行しんこう方向ほうこう前後ぜんこうつま構、左右さゆうがわ構、上面うわつら屋根やね構という[70]

車体しゃたいふるくはすべて木造もくぞうであったが、腐蝕ふしょく問題もんだいなどから順次じゅんじはがねせい部品ぶひんへの移行いこうすすめられた[71]。この時代じだいは、車体しゃたい荷重かじゅうのすべてをたいわく負担ふたんするため、トラスぼうもうけたり魚腹ぎょふくがたがわはりもちいたりした頑丈がんじょう構造こうぞうたいわく採用さいようしていた[72]事故じこ発生はっせい木造もくぞう車体しゃたい粉砕ふんさい犠牲ぎせいしゃおおくすることが問題もんだいとされ、やがて車体しゃたい全体ぜんたいはがねせいのものへと発展はってんしていった[73]はがねせい車体しゃたいなかでも、はんはがねせいともいうべきがわ構やつま構のみがはがねせい屋根やね木造もくぞうのものから、ぜんはがねせいのものへとうつわっている[72]。このさい車体しゃたい基本きほん構造こうぞうえなかったので、たいわく相変あいかわらず非常ひじょう頑丈がんじょう構造こうぞう設計せっけいされ、車体しゃたいほか部分ぶぶん金属きんぞくになったことにともな重量じゅうりょう増加ぞうかおおきな問題もんだいとなった[72]。また、溶接ようせつ技術ぎじゅつ発達はったつころはがねせいしゃリベット接合せつごうであった[72]。やがて車体しゃたい全体ぜんたい強度きょうど分担ぶんたんしてモノコック構造こうぞうちょうから構造こうぞう)がもちいられるようになり、車体しゃたい大幅おおはば軽量けいりょうされた[71]

はがねせい車体しゃたい腐食ふしょく問題もんだいがあり、さび発生はっせいしないステンレスこう材料ざいりょうとして使用しようすることが検討けんとうされた[72]。まず、車体しゃたい骨組ほねぐみははがねせいとしてそとばんをステンレスにしたセミステンレス車両しゃりょう開発かいはつされた[72]つづいて車体しゃたいすべてをステンレスで製造せいぞうしたオールステンレス車両しゃりょう開発かいはつされた[72]。ステンレスの溶接ようせつには当初とうしょスポット溶接ようせつのちにはレーザー溶接ようせつもちいられている[72]。また腰板こしいたまくいたゆがみを目立めだたなくするためにコルゲートのついたそとばん使用しようするのが一般いっぱんてきであったが、技術ぎじゅつ進歩しんぽによりビード加工かこうませるようになり、さらにあたらしいものは平滑へいかつそとばん使用しようするようになっている[74]。ステンレスのそとばん使用しようした車体しゃたいは、さびふせぐための塗装とそう省略しょうりゃくすることができるようになり[74]今日きょうられるような銀色ぎんいろ車両しゃりょうとなった。ステンレスこうは、はがねせい車体しゃたいもちいられる炭素たんそこう比較ひかくしてやく1.5ばいつよさがあり[75]、これにくわえてはがねせい車体しゃたいのように腐食ふしょく進行しんこう想定そうていして「腐蝕ふしょくしろ」(さびしろ)とばれる余分よぶん強度きょうどたせる必要ひつようがなくなったことから軽量けいりょうはかられた[76][74]。さらにこう張力ちょうりょくステンレスこう採用さいよう構造こうぞう解析かいせきによる設計せっけい技術ぎじゅつ進歩しんぽがあって軽量けいりょう進行しんこうしている[76][74][77][72][78]

さび発生はっせいしない材料ざいりょうとしてはアルミニウム合金ごうきんもあり、アルミニウム合金ごうきんせい鉄道てつどう車両しゃりょう開発かいはつされた[72]当初とうしょ骨組ほねぐみそとばんける工法こうほうであったが、やがて大形おおがた押出おしだし成形せいけいざい利用りようしたシングルスキン構造こうぞうダブルスキン構造こうぞう開発かいはつされ、ミグ溶接ようせつ摩擦まさつ攪拌接合せつごう、レーザーミグハイブリッド溶接ようせつなどにより接合せつごうされている[72][77]新幹線しんかんせん500けい電車でんしゃではハニカム構造こうぞうにより軽量けいりょうはかられている[79]。アルミニウムせい車両しゃりょうはステンレス車両しゃりょう同様どうよう塗装とそう省略しょうりゃくできるほか、アルミニウム自体じたい軽量けいりょう素材そざいであるため、必要ひつよう強度きょうどたもつためにそとばんあつくしたとしても車体しゃたい軽量けいりょう実現じつげんできる[80][75]。また、アルミニウム車体しゃたいリサイクルしやすく、車体しゃたい解体かいたいしてたアルミニウムをふたた鉄道てつどう車両しゃりょう使用しようするこころみがおこなわれている[72]

車体しゃたい素材そざいとしては繊維せんい強化きょうかプラスチック (FRP) を一部いちぶ複雑ふくざつ形状けいじょう部分ぶぶんもちいているれいがある[74][72]

たいわく

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たいわくは、車体しゃたい一番いちばん基本きほんとなる構造こうぞうである。車体しゃたい全体ぜんたい強度きょうどち、台車だいしゃ車軸しゃじく重量じゅうりょうつたえる役割やくわりをしている。また連結れんけつ運転うんてんさいには、となり車両しゃりょうとのあいだでのちから伝達でんたつおこな[81]

車両しゃりょう前後ぜんごはしよこ方向ほうこうもうけられているはりのことをはしはりという[82]連結れんけつはこのはしはりけられるため、おおきな荷重におもえる強度きょうど必要ひつようとされる[82]車両しゃりょう左右さゆう車体しゃたい全長ぜんちょうわたってもうけられているはりがわはりばれる[82]両側りょうがわがわはりあいだよこ方向ほうこうわたされているはりよこはりで、これがいくつもならんでたいわく全体ぜんたいとしてはうえからるとはしごじょう構造こうぞうになっている[81]台車だいしゃ車軸しゃじく真上まうえたる部分ぶぶんには、まくらはりかれている[82]。またはしはり中央ちゅうおうから車体しゃたい中央ちゅうおう方向ほうこうまくらはり位置いちまでちゅうはりびている[82]。このはしはりからまくらはりまでの範囲はんいはしだいわくび、この部分ぶぶんだけはステンレス車両しゃりょうであってもはがねせい連続れんぞく溶接ようせつてるのが普通ふつうである[83]

かつてはたいわくがわ構でほとんどの強度きょうどち、車体しゃたいほか部分ぶぶんはその部分ぶぶん必要ひつようとされるだけの強度きょうどつく方式ほうしきであった。しかし軽量けいりょうのために、車体しゃたい全体ぜんたい必要ひつようとされる強度きょうど分担ぶんたんしてつモノコック構造こうぞう応力おうりょく外皮がいひ構造こうぞう)がのち主流しゅりゅうとなった[82]

蒸気じょうき機関きかんしゃでは、たいわくいただいわくぼうだいわくの2種類しゅるいおおきくけられ、これが車輪しゃりんによりささえられまたボイラーなどの上部じょうぶ構造こうぞうせる仕組しくみとなっている[84]

貨車かしゃでも有蓋ゆうがいしゃ無蓋むがいしゃなどたいていの車両しゃりょうではたいわくがあり、重量じゅうりょうっている。コンテナしゃ場合ばあい、コンテナの重量じゅうりょうのほとんどはがわはりにかかるため、がわはり強度きょうどおも負担ふたんしており、このために魚腹ぎょふくがたがわはりとなっている。タンクしゃではたいわくのないフレームレス構造こうぞうのものがあり、この場合ばあいタンクたい全体ぜんたい強度きょうどっている[85]

たいわく上面うわつらゆか構成こうせいし、座席ざせきやその車内しゃない設備せつび設置せっちするとともに、旅客りょかく貨物かもつ荷重かじゅう負担ふたんする[81]ゆかめんは、たん鋼材こうざい敷物しきものっただけの鋼板こうはんゆかのほか、優等ゆうとうしゃなどでは遮音しゃおんせいすぐれた、波形なみかた鋼板こうはん(キーストンプレート)のうえにポリウレタンフォームやユニテックスを充填じゅうてんして敷物しきものりつけた構造こうぞうなどが使つかわれる[86][82]。また下面かめんには、よこはり床下ゆかした機器ききげられる[87]軸受じくうけあるいは台車だいしゃしんさらなどの重量じゅうりょうささえる構造こうぞうまくらはりちから伝達でんたつするようになっている[87]

がわ

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がわ構は、鉄道てつどう車両しゃりょう左右さゆう部分ぶぶんである。近代きんだいてきなモノコック構造こうぞう車両しゃりょうでは、たいわく一体いったいとなって強度きょうど負担ふたんしている[82]まどよりしたそとばん腰板こしいたまどよりうえそとばんまくばんという[82]。かつてはがわ構のまど部分ぶぶん開口かいこうによる強度きょうど不足ふそくおぎなうために、ウィンドウ・シル/ヘッダーという帯状おびじょう補強ほきょう構造こうぞうぶつまどうえしたけられていた[88]。ビードやコルゲートといった表面ひょうめん加工かこうられる車両しゃりょうもある[74]

つま

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つま構は、鉄道てつどう車両しゃりょう前後ぜんご部分ぶぶんである。車体しゃたいはし垂直すいちょくとしたような構造こうぞう場合ばあい切妻きりづまといい、そのうち両側りょうがわけずった構造こうぞう場合ばあいおりつまといい、それ以外いがい場合ばあい曲面きょくめんつまという。構体両端りょうたんじる構造こうぞう形成けいせいして強度きょうどじょう重要じゅうよう部分ぶぶんっている[89]

隣接りんせつ車両しゃりょう連結れんけつして旅客りょかく乗務じょうむいんとおけが必要ひつようとされる場合ばあいには、中央ちゅうおう貫通かんつうもうけられる。また先頭せんとうしゃ機関きかんしゃ場合ばあいは、まど構成こうせいしてフロントガラスをはめ運転うんてんだいとする。貫通かんつう運転うんてんだい両立りょうりつした貫通かんつう運転うんてんだい構造こうぞうもある[89]

特急とっきゅうよう車両しゃりょう場合ばあいなどは、先頭せんとう部分ぶぶん形状けいじょうとく外観がいかん重要じゅうようして設計せっけいすることがあり、複雑ふくざつ形状けいじょうとなる[90]たか位置いち運転うんてんだい設置せっちするこう運転うんてんだい構造こうぞうは、視認しにんせいをよくし、踏切ふみきり事故じこなどでの運転うんてんへの危険きけんふせぐなどの目的もくてきがある[90]高速こうそく車両しゃりょうなどではながれ線形せんけい採用さいようされることもある[89]

運転うんてんだいがある場合ばあいには、前部ぜんぶ標識ひょうしきとう後部こうぶ標識ひょうしきとう、ワイパーなどが設置せっちされる。貫通かんつうがある場合ばあい貫通かんつうほろなどが設置せっちされる。また貫通かんつうのあるなかあいだしゃ場合ばあい貫通かんつう両側りょうがわつままどもうけられることがある[89]

屋根やね

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屋根やね構は、車両しゃりょう天井てんじょう屋根やね部分ぶぶん構成こうせいしている。前後ぜんご方向ほうこうちょうけたが、左右さゆう方向ほうこうには垂木たるき骨組ほねぐみとしてまれている[91]冷房れいぼうきの車両しゃりょうでは、室外しつがい屋根やねうえ搭載とうさいすることが一般いっぱんてきで、これは重量じゅうりょうおおきいため設置せっち位置いちをあらかじめ検討けんとうしてその重量じゅうりょうえるだけの強度きょうど構造こうぞうとする[91]。また、冷房れいぼう車内しゃない車外しゃがい貫通かんつうしてけることがおおいため、その場合ばあいおおきな開口かいこう設置せっちすることになり、このてんでも強度きょうどじょう配慮はいりょ必要ひつようとなる[91]。このほか車内しゃないがわ天井てんじょう冷房れいぼうふうどう照明しょうめい車両しゃりょう補修ほしゅう作業さぎょうしゃ屋根やねうえあるくときに使つかうランボード、雨水あまみずれることをふせあめどいなどが設置せっちされる[91][92]

運転うんてんだい

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電車でんしゃ運転うんてんだい

機関きかんしゃ電車でんしゃ気動車きどうしゃ先頭せんとう車両しゃりょうなどには、機関きかん運転うんてん運転うんてんおこなうための運転うんてんだい運転うんてんしつ)がもうけられる[93][94][95]一般いっぱんつまめん設置せっちされるが、機関きかんしゃなかには機器きき配置はいち都合つごうでセンターキャブとばれる車体しゃたい中央ちゅうおう付近ふきん運転うんてんだい配置はいちした構成こうせいられる[96]

運転うんてんだいは、車両しゃりょう全幅ぜんぷくわたって設置せっちされる場合ばあいと、半分はんぶんほどのはばになっている場合ばあいがある[95][97]運転うんてんしつ運転うんてん乗務じょうむするだけでなく、車掌しゃしょうやその客室きゃくしつ乗務じょうむいんなどが乗務じょうむするスペースともなる[94]貫通かんつうしき運転うんてんだいばれるものは、運転うんてんだい位置いち列車れっしゃ先頭せんとう末端まったんではなくほか車両しゃりょう連結れんけつされて中間ちゅうかんになったときに、旅客りょかく乗務じょうむいん車両しゃりょうあいだ移動いどうできるように中央ちゅうおう貫通かんつうもうけることができる構成こうせいになっているものである[95][97]貫通かんつう設置せっちできない運転うんてんだい貫通かんつう運転うんてんだいという[95][97]

実際じっさい運転うんてんすわせきは、車体しゃたい中央ちゅうおう設置せっちされる場合ばあいと、左右さゆうどちらかにかたよって設置せっちされている場合ばあいがある[94][97]自動車じどうしゃではそれぞれのくに道路どうろ進行しんこう方向ほうこうおうじて、左側ひだりがわ通行つうこうくにでは右側みぎがわ運転うんてんしゅせき配置はいちするのが一般いっぱんてきであるが、鉄道てつどう場合ばあい進行しんこう区分くぶんとの関係かんけいかならずしもなく、左側ひだりがわ通行つうこう原則げんそく日本にっぽんでは信号しんごう左側ひだりがわてられていることがおおいことから、信号しんごうやすい左側ひだりがわせき配置はいちすることがおお[94][97]タブレット閉塞へいそく区間くかんではタブレットのあつかいに便利べんりがわ設置せっちしたり、ワンマン運転うんてん前提ぜんていプラットホームのあるがわ配置はいちしたりするれいがある[97]

自動車じどうしゃのアクセルに相当そうとうするのは主幹しゅかん制御せいぎょマスター・コントローラー、マスコン、路面ろめん電車でんしゃなど直接ちょくせつ制御せいぎょ車両しゃりょう場合ばあい直接ちょくせつ制御せいぎょ(ダイレクトコントローラー)[98])である[99][100]自動車じどうしゃちがしゅ操作そうさする[100]たて方向ほうこうじく中心ちゅうしん水平すいへい回転かいてんさせて操作そうさするものと、よこ方向ほうこうじく中心ちゅうしん垂直すいちょく回転かいてんさせて操作そうさするものがある[100]。また、ブレーキハンドルと一体化いったいかしたワンハンドルマスコンもある[100]。ワンハンドルマスコンにおいては、してはしらせるものといてはしらせるものとの両方りょうほうがある[101]。マスコンを左手ひだりて操作そうさするか右手みぎて操作そうさするかはおな鉄道てつどう事業じぎょうしゃなかでも統一とういつされておらず、車種しゃしゅによって様々さまざまである[99]

ブレーキを操作そうさするのはブレーキハンドルであり、これも操作そうさする。機関きかんしゃでは、機関きかんしゃのみに作用さようする単弁たんべん単独たんどくブレーキべん)と列車れっしゃ全体ぜんたい作用さようする自弁じべん自動じどうブレーキべん)が別々べつべつ存在そんざいする[99]

このほかに、警笛けいてきらすペダル、ATS代表だいひょうされる自動じどう列車れっしゃ保安ほあん装置そうちあつか装置そうちぜんやワイパーのスイッチ、速度そくどけい圧力あつりょくけい電圧でんあつけい各種かくしゅ状態じょうたい表示ひょうじランプ、列車れっしゃ無線むせん送受そうじゅはなし時刻じこくひょうし、車内しゃない放送ほうそうのマイク、車掌しゃしょうスイッチなどが設置せっちされている[102][103][104]最近さいきん車両しゃりょうでは、モニタを運転うんてんだい設置せっちして車両しゃりょう状態じょうたい表示ひょうじし、またタッチパネルしき入力にゅうりょく装置そうちにより簡単かんたん点検てんけん作業さぎょう車内しゃない空調くうちょう温度おんど設定せっていなど様々さまざま作業さぎょう運転うんてんだいからできるようにされている[105]

運転うんてんだい前面ぜんめん衝突しょうとつさい最初さいしょまれる場所ばしょであるので、運転うんてん保護ほご配慮はいりょした設計せっけいがなされる。おも想定そうていされる衝突しょうとつ事故じこ踏切ふみきりにおける障害しょうがいぶつとの衝突しょうとつであり、ぜん頭部とうぶはその衝突しょうとつえられるように強化きょうかされている。また運転うんてんすわ位置いちたかくすることで、車体しゃたい下部かぶ障害しょうがいぶつんださい影響えいきょうおさえている[106]。クラッシャブルゾーンをもうけて衝撃しょうげき吸収きゅうしゅうする構造こうぞうになっているものもある[107]

運転うんてんだいはすべての車両しゃりょう設置せっちされているわけではない。機関きかんしゃのほとんどにはりょうはし運転うんてんだい設置せっちされているが、センターキャブの機関きかんしゃでは両側りょうがわ進行しんこうするときに兼用けんようされる運転うんてんだい中央ちゅうおうに1つ設置せっちされている。また、おもきたアメリカではBユニット(あるいはブースター)とばれる運転うんてんだいたない機関きかんしゃもちいられており、これは運転うんてんだいそなえているAユニット連結れんけつしてそこから制御せいぎょされることを前提ぜんていにしている[96]

電車でんしゃは、その形式けいしきちょう編成へんせいむことを前提ぜんていにしている場合ばあいには、中間なかましゃとして設計せっけいされた車両しゃりょうには運転うんてんだいもうけられない[108]。これは気動車きどうしゃ同様どうようであるが、ちょう編成へんせいむような路線ろせんでは電車でんしゃもちいられることがおおく、気動車きどうしゃ投入とうにゅうされる路線ろせんでは編成へんせいみじかいこともあり、中間なかましゃとして運転うんてんだいたずに設計せっけい製造せいぞうされる気動車きどうしゃかず電車でんしゃくらべてすくない[109]運転うんてんだいもうけた車両しゃりょう制御せいぎょしゃもうけていない車両しゃりょう中間なかましゃという[110]

客車きゃくしゃ動力どうりょくがないため運転うんてんだい設置せっちされないのが普通ふつうであるが、機関きかんしゃ末端まったん連結れんけつして列車れっしゃ全体ぜんたい後押あとおしするかたち運転うんてんするときに、先頭せんとう客車きゃくしゃもうけた運転うんてんだいから運転うんてんする形態けいたいがあり、その場合ばあいには運転うんてんだい設置せっちされる。そうした客車きゃくしゃ制御せいぎょ客車きゃくしゃという[35]

1りょう車両しゃりょうりょうはし運転うんてんだいもうけられている場合ばあいりょう運転うんてんだい片方かたがたにだけもうけられている場合ばあいかた運転うんてんだいという[109]

とびら

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鉄道てつどう車両しゃりょうとびらは、がわ構にもうけられた外部がいぶ直接ちょくせつとびらのほかに、車内しゃない区切くぎるためにもうけられたとびらや、連結れんけつされているとなり車両しゃりょううつるところにもうけられた貫通かんつうとびらなどがある[111]

引戸ひきどとびらよこにスライドして開閉かいへいする構造こうぞうであり、ひろもちいられている。がわ構の内部ないぶ戸袋とぶくろもうけて、そこにかたち開閉かいへいされる。2まいとびら両側りょうがわひら両開りょうびらとびらと、1まいとびら片側かたがわにだけひらかたひらとびらがあり、通勤つうきん列車れっしゃのように短時間たんじかん多人数たにんずう乗降じょうこう必要ひつようとしている車両しゃりょうでは両開りょうびらきがひろもちいられる[112][111]

つるしがわ構の外部がいぶとびらって、よこにスライドして開閉かいへいする構造こうぞうである。引戸ひきどことなり、がわ構内こうない戸袋とぶくろもうける必要ひつようがなくがわ構をうすくでき、強度きょうどじょう有利ゆうりなどの利点りてんがあるが、プラットホーム混雑こんざつ乗客じょうきゃく危険きけんがあるとの懸念けねんがある。日本にっぽんでは使用しようれいすくないが、それ以外いがいではかなりられる方式ほうしきである[113][111]

ひらき蝶番ちょうつがいによってかべけられ、蝶番ちょうつがい支点してんとして回転かいてんすることによりひら構造こうぞうである。内側うちがわひらくものと外側そとがわひらくものがあるが、外側そとがわひらくものはホームにいる旅客りょかくとびら衝突しょうとつする危険きけんがあり、あまりもちいられなくなった。初期しょき客車きゃくしゃではコンパートメントしきで、車外しゃがいがわひらひらき一般いっぱんてきであった。内側うちがわひらくものは、乗務じょうむいんようとびらひろられる[114]

折戸おりどは、2まいとびら蝶番ちょうつがいでつながっており、たたまれるかたちひらとびらである。2まい構成こうせいされるかたひらきのもののほか、これを2くみ設置せっちして両側りょうがわひらく4まい折戸おりどもある。車体しゃたい強度きょうどじょう不利ふり戸袋とぶくろもうける必要ひつようがなく、ひろ開口かいこう面積めんせき確保かくほできるため、一部いちぶ車両しゃりょうもちいられている。ただしひらき同様どうようとびら動作どうさいきがあって乗客じょうきゃくおそれがあるという問題もんだいのほか、気密きみつせい確保かくほしづらく寒冷かんれいでの使用しようむずかしい[115][111]

プラグドアは、とびらがいったん外側そとがわまたは内側うちがわうごいたのち車体しゃたい平行へいこうにスライドしてひら構造こうぞうで、複雑ふくざつ機構きこうのため高価こうかであるが、そとばんとびら部分ぶぶん平坦へいたんになりがよくなるとともに、高速こうそく鉄道てつどうでは空気くうき抵抗ていこう削減さくげん期待きたいできる。ヨーロッパではLRTでもひろもちいられている。外側そとがわスライドしきでは戸袋とぶくろ必要ひつようとしないという長所ちょうしょもある。ただしプラグドアは上述じょうじゅつしたように、動作どうさ機構きこう複雑ふくざつであるため高価こうかであるという問題もんだいがある[116][111]

このほかに、荷物にもつしゃシャッターしき上下じょうげうごかして開閉かいへいするとびらもちいられたれいがある[117]

1りょう車両しゃりょう片側かたがわ側面そくめんにあるとびらかずは、0から6程度ていどである。食堂しょくどうしゃなど、外部がいぶから直接ちょくせつ乗車じょうしゃすることを想定そうていしていない車両しゃりょうではとびら設置せっちしないことがある。一方いっぽう通勤つうきんよう車両しゃりょうでは迅速じんそく乗降じょうこうのためにとびらかずやす傾向けいこうにある[118][119]

ふる時代じだい鉄道てつどう車両しゃりょうでは、そもそもとびらがなくオープンデッキのスタイルのものがあった。そうしたものでも、高速こうそくするにつれてしがらみけるようになり、やがてとびらけられるようになった。このとびら開閉かいへいふるくは手動しゅどうであったが、乗降じょうこう時間じかん短縮たんしゅく駅員えきいん乗務じょうむいん労力ろうりょく軽減けいげん安全あんぜんせい向上こうじょうといった目的もくてき自動じどうおこなわれるようになった[117]車掌しゃしょうまたは運転うんてんあつか車掌しゃしょうスイッチにより一斉いっせい開閉かいへいされる。とびら開閉かいへいするのはドアエンジンにより、空気圧くうきあつしきのものと電気でんきしきのものがある[120][111]

車内しゃない温度おんど維持いじとう目的もくてきで、すべての車両しゃりょうとびら同時どうじ開閉かいへいさせるのではなく、旅客りょかく乗降じょうこうするとき必要ひつようとされるとびらのみを旅客りょかく意思いしけられるようになっているものがある。乗客じょうきゃくけるが、機械きかい一斉いっせいめることができる方式ほうしきはん自動じどうしきという。また乗客じょうきゃく手作業てさぎょうとびら開閉かいへいするのではなく、とびらわきもうけられたしボタンを操作そうさすることで開閉かいへいさせられるものもある。とびらかずおお通勤つうきん車両しゃりょうなどで長時間ちょうじかん停車ていしゃ車内しゃない温度おんど維持いじ目的もくてきで、大半たいはんとびらめて一部いちぶのみけてのこ機構きこうそなえたものもある[121]

自動じどうドアでも、事故じことう非常時ひじょうじ旅客りょかく避難ひなん脱出だっしゅつできるように手動しゅどうけられるようにするドアコックいているものがある[119]

まどは、鉄道てつどう車両しゃりょうでは運転うんてんだい前面ぜんめん客室きゃくしつ両側りょうがわつまめんとびらなど様々さまざま場所ばしょけられている。固定こていされた構造こうぞうのものと、開閉かいへい可能かのうなものがある[122]

運転うんてんだい前面ぜんめんまどにはフロントガラスがはめまれており、一般いっぱん固定こていされた構造こうぞうである。ただし側面そくめんまどけられるようになっているものもある。また、乗務じょうむいんようとびらけられているまど一般いっぱん開閉かいへい可能かのうである。運転うんてんだい客室きゃくしつまたはデッキを区切くぎかべにもまど設置せっちされていることがある[122]

客室きゃくしつでは側面そくめんまど設置せっちされている。固定こていしきのもの、一段いちだん上昇じょうしょうしきのもの、一段いちだん下降かこうしきのもの、だんかれていてそれぞれが上昇じょうしょう、あるいは下降かこうするもの、内側うちがわかたむいてひらくもの、ちがいでよこにスライドしてひらくものなどがある。戸袋とぶくろにも固定こていしきまど設置せっちされていることがある。つまめんにもまど設置せっちすることがある。また、とびら自体じたい設置せっちされていることもある[122]

まどガラスとしては強化きょうかガラスわせガラスもちいられる。2まいのガラスのあいだ空気くうきそうもうけたふくそうガラスもちいられることがある[123]

また、おおくの客室きゃくしつ側面そくめんまどにはカーテンなどの遮光しゃこう装置そうち設置せっちされている。上部じょうぶからろして所定しょてい位置いちめられるまきじょうカーテンしき一般いっぱん家庭かていのカーテンのようによこからってめるよこ引カーテンしき、2まいのガラスのあいだブラインド設置せっちされているベネシャンブラインドしき金属きんぞくまたは木製もくせいのよろい使つかうよろいしきなどがある。まきじょうカーテンしき場合ばあいカーテンレールにあるくぼみに金具かなぐけてめるものと、任意にんい位置いちめられるフリーストップしきのものがある[124]

座席ざせき

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座席ざせき配置はいち形態けいたいとしてはロングシート、クロスシート、セミクロスシートなどがある。その鉄道てつどう車両しゃりょう投入とうにゅう予定よていされている用途ようとおうじて車内しゃない座席ざせき配置はいち仕方しかたことなっている[125][126]

座席ざせき表面ひょうめんにはなんもえせいモケット、ビニールレザー、平織ひらおりぶつ皮革ひかくなどがもちいられている。内部ないぶにはばねをれて、そのまわりにポリウレタンフォームやビニールフォーム、フェルトなどをものとしている[125]

照明しょうめい

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車両しゃりょう照明しょうめいは、ふるくはオイルランプがもちいられていたが、ピンチガスによる照明しょうめい白熱はくねつとうわり[127]現代げんだいでは蛍光けいこうとう主流しゅりゅうとなっている[128]。また、読書どくしょとうなどでLED照明しょうめいもちいられることもある[129]一般いっぱん天井てんじょう照明しょうめい器具きぐけられ、そこに蛍光けいこうとうけられている[128][129]直接ちょくせつ蛍光けいこうとう露出ろしゅつしているタイプは通勤つうきんよう車両しゃりょうなどていコストな車両しゃりょうおおく、より高級こうきゅう車両しゃりょうになると蛍光けいこうとう周囲しゅういをカバーでおおっている[128][129]関西かんさいみんてつなどでグレードかんにこだわって、一般いっぱん車両しゃりょうでもカバーを装着そうちゃくしているれいがある[129]一等いっとうしゃなど特別とくべつ車両しゃりょうでは間接かんせつ照明しょうめいもちいられる[128][129]

客室きゃくしつ直接ちょくせつ照明しょうめいのほかに、トイレの照明しょうめいさき表示ひょうじ装置そうち照明しょうめいなどもある[128]

空調くうちょう装置そうち

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客室きゃくしつないでは多人数たにんずう旅客りょかく乗務じょうむいんごすため、換気かんき配慮はいりょして設計せっけいおこなわれる。強制きょうせい通風つうふうしき自然しぜん通風つうふうしきがある。強制きょうせい通風つうふうしきでは送風そうふう設置せっちし、吸気きゅうき排気はいき両方りょうほう強制きょうせいてきに、あるいは吸気きゅうきのみ、排気はいきのみを強制きょうせいてきおこなう。自然しぜん通風つうふうしきではベンチレーター屋根やねうえなどに設置せっちして通風つうふうおこな[130][131]

暖房だんぼうはかなりふるくからおおくの旅客りょかくしゃ装備そうびされている。石炭せきたんたきぎ車内しゃないダルマストーブなどで暖房だんぼうふるくから使つかわれていた[132]。コンパートメント車両しゃりょうでは温水おんすい酢酸さくさんナトリウム利用りようしたたんぽによる足元あしもと暖房だんぼう[133]や、車内しゃない設置せっちされた小型こがたボイラーによる温水おんすい循環じゅんかん暖房だんぼうもちいられていた[133]蒸気じょうき暖房だんぼうは、蒸気じょうき機関きかんしゃまたは機関きかんしゃ暖房だんぼうしゃ搭載とうさいされた蒸気じょうき発生はっせい装置そうちからの蒸気じょうき客室きゃくしつない蒸気じょうきかんとおしてあたためるものであるが、蒸気じょうき機関きかんしゃがなくなるにつれて次第しだいになくなっていった[134]電気でんき暖房だんぼう電気でんきしきのヒーターにより車内しゃないあたためる[135]気動車きどうしゃではエンジンの排気はいきねつあたためる温水おんすい暖房だんぼうもある[136]。また冷房れいぼう搭載とうさいされている車両しゃりょうではヒートポンプしきもある[137]

冷房れいぼうは、だい世界せかい大戦たいせんまえから装備そうびされている車両しゃりょうもあったが、普及ふきゅうするようになったのはだい世界せかい大戦たいせんのことで、通勤つうきん車両しゃりょうなどでは1970年代ねんだいからである[138][139]電力でんりょく消費しょうひおおきく、電源でんげん確保かくほ注意ちゅういはら必要ひつようがある[140]機関きかん直結ちょっけつしき冷房れいぼう装置そうちのようにエンジンから直接ちょくせつ圧縮あっしゅく駆動くどうして冷房れいぼう稼動かどうさせる形式けいしきもある[141]車内しゃないへの冷気れいきおくしは天井てんじょう部分ぶぶん設置せっちしたダクトからおこなわれるのが一般いっぱんてきである[142][143]室外しつがい配置はいち仕方しかたにより、集中しゅうちゅうしき集約しゅうやく分散ぶんさんしき分散ぶんさんしきなどがある[142][144]

長距離ちょうきょり列車れっしゃもちいられる車両しゃりょうなどには、トイレが設置せっちされる。とびらった個室こしつ便器べんき手洗てあらいが設置せっちされている。洗浄せんじょうようみずはタンクに貯留ちょりゅうされていて、必要ひつようおうじて車両しゃりょう基地きちなどで補給ほきゅうされている。かつては便器べんきからながされた汚物おぶつ線路せんろしだながされており、これによる衛生えいせいじょう問題もんだいがあった。汚物おぶつ粉砕ふんさい消毒しょうどくしてから排出はいしゅつする粉砕ふんさいしきこころみられたが、異物いぶつんで故障こしょうする問題もんだいえず、しかも汚物おぶつ車外しゃがい排出はいしゅつするという方式ほうしきにはわらなかったこともあり、抜本ばっぽんてき解決かいけつさくとはならなかった。汚物おぶつをタンクに貯蔵ちょぞうする方式ほうしきは、タンクがすぐにあふれてしまう問題もんだいがあり、汚物おぶつふくまれる水分すいぶん濾過ろか処理しょりして便器べんき水洗すいせんさい利用りようする仕組しくみが考案こうあんされてからひろ普及ふきゅうするようになった。JRグループでは2002ねん3がつながしき完全かんぜん廃止はいし達成たっせいしたが、世界せかいてきればまだながしきおお[145][146][147]

連結れんけつ

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連結れんけつとなり車両しゃりょう連結れんけつして編成へんせい構成こうせいする装置そうちである。密着みっちゃく連結れんけつ自動じどう連結れんけつねじしき連結れんけつなどの各種かくしゅ連結れんけつがある。そのに、ブレーキよう空気圧くうきあつ供給きょうきゅうするブレーキかんや、電気でんき配線はいせんなどを連結れんけつするジャンパ連結れんけつなどが車両しゃりょうあいだつながれる[148]

貫通かんつう

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貫通かんつう車両しゃりょう同士どうし連結れんけつして旅客りょかく乗務じょうむいんできるようにした通路つうろである[149]いた貫通かんつうほろ貫通かんつうとびらなどで構成こうせいされている[149]貫通かんつうほろは、蛇腹じゃばらじょう構造こうぞうのものが一般いっぱんてき使つかわれているが、ふと管状かんじょうのゴムをわせたれいもある[150]貫通かんつうとびらもうけるかは車両しゃりょうにより、もうけないことで見通みとおしをよくし開放かいほうかん演出えんしゅつできるが、ふうけてふゆさむくなることや、騒音そうおん問題もんだい、そして火災かさい延焼えんしょう防止ぼうしなどの観点かんてんから貫通かんつうとびら設置せっちすることがある[149]

また、高速こうそく鉄道てつどうなどで騒音そうおん空気くうき抵抗ていこう低減ていげんねらって連結れんけつ車体しゃたいぜんしゅうほろけたものもある[151][150]

はし装置そうち

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はし装置そうちあるいは走行そうこう装置そうちは、鉄道てつどう車両しゃりょうがレールじょう走行そうこうするために必要ひつよう車輪しゃりん車軸しゃじく軸受じくうけといった構造こうぞう総称そうしょうである。車体しゃたい荷重かじゅうささえ、レールに沿って車体しゃたい案内あんないし、駆動くどう装置そうち制動せいどう装置そうち発生はっせいさせる駆動くどうりょく制動せいどうりょく車輪しゃりん車体しゃたいあいだ伝達でんたつする役割やくわりたす[152][153][154][155]

鉄道てつどう車両しゃりょうでは、軸受じくうけ車体しゃたい固定こていされていてカーブに沿ってきをえることができないものと、台車だいしゃ軸受じくうけけられていて車体しゃたいたいして台車だいしゃ回転かいてんすることでカーブに沿ってきをえられるようになっているものがある。前者ぜんしゃを、1りょうあたりの車軸しゃじくが2じく場合ばあいじくしゃ、3じく場合ばあいさんじくしゃといい、後者こうしゃボギぼぎしゃという。ボギぼぎしゃ台車だいしゃにも、2じく台車だいしゃ、3じく台車だいしゃなどがある[152]

ボギぼぎしゃじくしゃ概念がいねんしめす。うえボギぼぎしゃで、したじくしゃである。ボギぼぎしゃでは、台車だいしゃ車軸しゃじくけられているので、台車だいしゃ車体しゃたいたいして回転かいてんすることでカーブで車輪しゃりんがカーブの方向ほうこうくことができる。一方いっぽうじくしゃ車軸しゃじく車体しゃたい直接ちょくせつけられているので回転かいてんすることはない[152]

ボギぼぎしゃでは、多少たしょう軌道きどう不整ふせいがあってもなめらかに走行そうこうすることができるという長所ちょうしょがある[152]走行そうこう性能せいのうから、じくしゃでは最高さいこう速度そくどひくめられており、日本にっぽんでは75 km/h制限せいげんされているが、ボギぼぎしゃはこれよりずっとはやはしることができる。また脱線だっせんへの安全あんぜんせいというめんてもボギぼぎしゃほう有利ゆうりである。一方いっぽう、2じくボギー台車だいしゃ2つをそなえた4じく車両しゃりょうじくしゃでは、おなじくおもでの搭載とうさいりょうボギぼぎしゃじくしゃの2ばいにできるが、車体しゃたいながくなるぶん車体しゃたい強度きょうど向上こうじょうする必要ひつようがあること、台車だいしゃそのものの構造こうぞう複雑ふくざつ重量じゅうりょうがかさむことなどから、総合そうごうてき積載せきさい効率こうりつにはおおきなはない。かつては、しょう取引とりひき単位たんいちいさくボギぼぎしゃでは輸送ゆそうりょく過剰かじょうであることを理由りゆうに、日本にっぽんやヨーロッパの貨車かしゃじくしゃ主流しゅりゅうであったが、輸送ゆそう単位たんい問題もんだいはコンテナの採用さいよう解決かいけつし、走行そうこう性能せいのう重視じゅうしして貨車かしゃでもボギぼぎしゃ採用さいようするようになってきている[156]

蒸気じょうき機関きかんしゃでは、シリンダーからコネクティングロッドで動輪どうりん駆動くどうする関係かんけいで、どうじく車体しゃたい固定こていされていて曲線きょくせん沿って回転かいてんさせることができないものが普通ふつうである。曲線きょくせんでの走行そうこう性能せいのう改善かいぜんするために、若干じゃっかんよこ方向ほうこう移動いどう許容きょようしたり、一部いちぶ車輪しゃりんのフランジをけずったりしている。一方いっぽう蒸気じょうき機関きかんしゃでもさきしたがえなどの動力どうりょくのない車輪しゃりんについては台車だいしゃ構造こうぞう標準ひょうじゅんである[157]

じくしゃでは、車軸しゃじく同士どうし間隔かんかくのことを固定こていじく距(ホイールベース)という。これにたいしてボギぼぎしゃでは、台車だいしゃにおける車軸しゃじく間隔かんかく固定こていじく距といい、台車だいしゃ同士どうし距離きょり台車だいしゃ中心ちゅうしんあいだ距離きょり(ボギーセンターあいだ距離きょり)という[152]固定こていじく距がながくし台車だいしゃ回転かいてん抵抗ていこうおおきくすると直線ちょくせんでの直進ちょくしん性能せいのうがよくなるが、曲線きょくせんでのみさおこう性能せいのう悪化あっかする。このため、両者りょうしゃ特性とくせい調和ちょうわはか必要ひつようがある[158][4]

じくしゃのほかにさんじくしゃというものも存在そんざいする。さんじくしゃ曲線きょくせん通過つうか問題もんだいおおきく走行そうこう性能せいのうわるいが、車両しゃりょう費用ひよう工数こうすう消費しょうひする資材しざいくらべて荷重におもおおきくできることから採用さいようされたれいがある。そのさいには中央ちゅうおうじくよこどう許容きょようするなどの対策たいさく必要ひつようとなる[159]。またボギぼぎしゃにおいても、ボギー台車だいしゃに3つの車軸しゃじくそなえたさんじく台車だいしゃというものが存在そんざいし、さらによんじくのものもられる。ぎゃく一軸いちじく台車だいしゃというものもある[160][153]

連接れんせつ台車だいしゃ

通常つうじょう構造こうぞうでは1つの車体しゃたいしたにボギー台車だいしゃを2つずつそなえているが、2つの車体しゃたい連結れんけつする部分ぶぶんした台車だいしゃけて車体しゃたい同士どうし連結れんけつ構造こうぞう一体化いったいかした台車だいしゃもあり、連接れんせつ台車だいしゃばれる。曲線きょくせん通過つうか容易よういになり車体しゃたい重心じゅうしんげられる、台車だいしゃから車体しゃたいがオーバーハングした部分ぶぶんがなく心地ごこちがよいなどの利点りてんがあるが、くるまはし構造こうぞう複雑ふくざつになり1だいしゃ支持しじする荷重かじゅう増大ぞうだいする、車両しゃりょうはなすことが容易よういではないなどの問題もんだいもある。また連接れんせつしゃは、台車だいしゃ中心ちゅうしん間隔かんかく制約せいやくもうけられている関係かんけいで、車体しゃたいちょうみじかいものがおお[161][162]

路面ろめん電車でんしゃなどでは、その車体しゃたいまった車輪しゃりん車軸しゃじく構造こうぞうたずに、両側りょうがわ車体しゃたいによってささえられているだけの構造こうぞうのものもある。これも連接れんせつしゃ一種いっしゅとみなされる。ていゆかしき路面ろめん電車でんしゃなどでは、車体しゃたいげつつ客室きゃくしつ空間くうかん確保かくほする目的もくてきで、左右さゆう車輪しゃりん車軸しゃじくでつながずに独立どくりつした車輪しゃりんとしているものもある[163]

日本にっぽん独自どくじめずらしい方式ほうしきとしては、車体しゃたい片方かたがたにはボギー台車だいしゃ装備そうびしている一方いっぽうで、もう片方かたがた固定こてい車軸しゃじくそなえている車両しゃりょうがあり、かたボギーくるまはんボギぼぎしゃ)とばれる[164]

じく

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新幹線しんかんせん0けい電車でんしゃ車輪しゃりん

車輪しゃりん車軸しゃじくわせてじくしょうする。車輪しゃりん車軸しゃじくべつつくられて、車軸しゃじくにプレスで400 - 500 kN程度ていどつよ圧力あつりょくけて車軸しゃじくよりちいさなあなもうけられた車輪しゃりん圧入あつにゅうすることで車輪しゃりん車軸しゃじく固定こていされる。車輪しゃりん1まいで300 kg前後ぜんご重量じゅうりょうがあり、両側りょうがわ車輪しゃりん車軸しゃじく歯車はぐるま装置そうちなどをふくめると1 tえる[165]

ほとんどの鉄道てつどう車両しゃりょう車軸しゃじくには、一番いちばん外側そとがわ軸受じくうけにはめ軸受じくうけがあり、その内側うちがわ車輪しゃりんけるこころがある[166]。ただし車輪しゃりんより内側うちがわ部分ぶぶん軸受じくうけ設置せっちする特殊とくしゅれいもある[167]車輪しゃりんより内側うちがわには、ディスクブレーキ使用しようする車両しゃりょうではブレーキディスクや、動力どうりょくしゃにおいては駆動くどう装置そうちよう歯車はぐるまなどが設置せっちされている。ブレーキディスクについては、車輪しゃりんより外側そとがわ設置せっちしたものもある[166]

車輪しゃりんは、一番いちばん外側そとがわのレールとせっするめんをリム車軸しゃじく部分ぶぶんをボス、そのあいだむす円盤えんばんじょう部分ぶぶんをディスクという[168]。またディスクとボスをまとめてしん、リムをタイヤとも[169]しんとタイヤをべつつくり、タイヤをしんしょうめしたタイヤづけ車輪しゃりんと、タイヤとしん一体いったいつくった一体いったい圧延あつえん車輪しゃりんがある。タイヤづけ車輪しゃりんは、タイヤが摩耗まもうしたときにタイヤだけえられるという利点りてんがあるが、タイヤが弛緩しかんしたりわりそんしたりするという欠点けってんがあり、そうした心配しんぱいがなくやきめの熟練じゅくれん作業さぎょう不要ふようで、軽量けいりょう車輪しゃりん寿命じゅみょうながく、品質ひんしつ安定あんていするといった利点りてんのある一体いったい圧延あつえん車輪しゃりん現代げんだい鉄道てつどう車両しゃりょうひろもちいられるようになっている[168][169]路面ろめん電車でんしゃなどではしんとタイヤのあいだにゴムなどをはさみこんで騒音そうおん低減ていげん効果こうかねらった弾性だんせい車輪しゃりん使用しようされているが[169]、ドイツではこれを高速こうそく鉄道てつどう使用しようしてエシェデ事故じここすおおきな原因げんいんとなった[170]車輪しゃりんには一般いっぱんこう炭素たんそこうもちいられる[171]

車輪しゃりんしんにはもともとスポークじょうのものがおおかったが、強度きょうど向上こうじょうしたディスク構造こうぞうのものがえている[171]。ディスクじょうのものはそれにはたら応力おうりょく考慮こうりょして、リム外側そとがわに、ボス内側うちがわになるような湾曲わんきょくした形状けいじょうをしていることが一般いっぱんてきである。これにたいして電動でんどうしゃなどでは、電動でんどう歯車はぐるま装荷そうかする場所ばしょかせぐためにぎゃくにボス外側そとがわにするように湾曲わんきょくした形状けいじょうをしていることがあり、この場合ばあい必要ひつよう強度きょうどすためにディスクあつくなる。両面りょうめんにブレーキディスクをけられるようにほぼ直線ちょくせんてきなディスク形状けいじょうになっていることもある。また軽量けいりょうのためにディスク波打なみうたせた波打なみうち車輪しゃりんもある[168]

車輪しゃりんがレールとせっするめんを踏面(とうめん)あるいはタイヤコンタという。踏面の形状けいじょう走行そうこう特性とくせい決定けっていする重要じゅうよう要因よういんである。外側そとがわくにつれて半径はんけいちいさくなる円錐えんすいじょうをしているが、実際じっさいの踏面形状けいじょうはさらに複雑ふくざつさだめられている。車両しゃりょう曲線きょくせんはいると、曲線きょくせん外側そとがわ車輪しゃりんはより車輪しゃりん内側うちがわ半径はんけいおおきな部分ぶぶんがレールに接触せっしょくするようになり、一方いっぽう曲線きょくせん内側うちがわ車輪しゃりんはより車輪しゃりん外側そとがわ半径はんけいちいさな部分ぶぶんがレールに接触せっしょくするようになる。すると、曲線きょくせん外側そとがわ車輪しゃりんほう曲線きょくせん内側うちがわ車輪しゃりんよりも1回転かいてんすす距離きょりながくなり、自然しぜん曲線きょくせん内側うちがわがっていくような運動うんどうをすることになる。これにより車輪しゃりんには、ちょく線路せんろではレールの中央ちゅうおう沿って、また曲線きょくせんでは曲線きょくせん沿ってはしろうとするちからはたらく。タイヤが摩耗まもうしてくると円滑えんかつ走行そうこう阻害そがいされるため、そぎせいおこなってただしい踏面形状けいじょうもど保守ほしゅ作業さぎょうおこなわれている。踏面形状けいじょうは、脱線だっせんへのたいせいたかく、走行そうこう安定あんていせいすぐれ、摩耗まもうすくなく検査けんさ手間てまがかからないことがもとめられるが、しばしば条件じょうけん相反あいはんするむずかしいものとなる。踏面の円錐えんすいがたかたむきを踏面勾配こうばいび、おおきいほど曲線きょくせん通過つうかしやすくなるが、直線ちょくせんにおいてへび行動こうどう発生はっせいしやすくなるという問題もんだいがある[172][173]

車輪しゃりん一番いちばん内側うちがわにはフランジもうけられており、脱線だっせんふせはたらきをする。国際こくさい鉄道てつどう連合れんごう (UIC) がさだめる標準ひょうじゅん踏面形状けいじょうでは、フランジのたかさは27 mm角度かくどは59とされている[173]。フランジ角度かくどおおきくするほど脱線だっせんふせ効果こうかおおきいが、摩耗まもうそぎせいりょう増大ぞうだいし、車輪しゃりん交換こうかん間隔かんかくみじかくなって不経済ふけいざいであるという問題もんだいがある。新幹線しんかんせんでは脱線だっせん防止ぼうし重視じゅうしして角度かくどを70としている[174]

軸受じくうけ

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軸受じくうけ車軸しゃじくおさめて車体しゃたい荷重かじゅう車軸しゃじくつたえる装置そうちである。一般いっぱんじくばこばれるはこまれている。かつてはひら軸受じくうけおお使つかわれていたが、軸受じくうけがわにも回転かいてんするコロじょう装置そうちけたコロ軸受じくうけ一般いっぱんてきとなった。円錐えんすいコロ軸受じくうけでは、車軸しゃじく軸受じくうけたいしてじく方向ほうこう移動いどうすることがまったくできないが、円筒えんとうコロ軸受じくうけではわずかにじく方向ほうこう移動いどう許容きょようしている。じく方向ほうこう移動いどう末端まったんのスラスト受によってめられる[175][176][166]

じくばこ支持しじ装置そうち

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じくばこじくばこ支持しじ装置そうち

じくばこ前後ぜんご左右さゆう上下じょうげへの多少たしょううごきを許容きょようするようにしながら、台車だいしゃわくじくしゃ場合ばあい車体しゃたい)にたいしてささえる構造こうぞうのことをじくばこ支持しじ装置そうちぶ。みぎしめしたのは、じくしゃおお使つかわれているだんリンクしき懸架けんか装置そうちである。中央ちゅうおうあおはこじょう構造こうぞうじくばこである。じくばこ前後ぜんご左右さゆう移動いどうすることができないようにじくばこもり(じくばこもり)で固定こていされており、ではじくばこ両側りょうがわのグレーの構造こうぞうじくばこもりである。これにたいして上下じょうげ方向ほうこうへは、動揺どうよう吸収きゅうしゅうして安定あんていして走行そうこう心地ごこち改善かいぜんするために、ばねをもうけてじくばこうごくことを許容きょようする仕組しくみになっている。じくばこ上下じょうげ方向ほうこううごきを許容きょよう荷重かじゅうつたえるばねをじくばねといい、では黄色きいろいたばねになっている[177][178]

れいとしてしめしたのはじくばこもりしきじくばこ支持しじ装置そうちであるが、このほかに円筒えんとう案内あんないしきじくはりしきいたばねしき、リンクアームしき、ゴムしきなど各種かくしゅ方式ほうしきがある[177][178]

台車だいしゃわく

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台車だいしゃわくは、台車だいしゃ全体ぜんたい構造こうぞう形成けいせいしている枠組わくぐみで、車体しゃたい支持しじ装置そうちつうじて上部じょうぶ車体しゃたいせ、じくばこ支持しじ装置そうちつうじて下部かぶ軸受じくうけじくそなえて、車体しゃたい重量じゅうりょうじく伝達でんたつする役割やくわりをしている[179]基礎きそブレーキ装置そうち搭載とうさいしてブレーキ機構きこう形成けいせいしている[180]。また動力どうりょく台車だいしゃ場合ばあい動力どうりょくかんする機構きこう台車だいしゃわく装荷そうかされる[179]

車体しゃたい支持しじ装置そうち

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ダイレクトマウント台車だいしゃ構成こうせい

車体しゃたい支持しじ装置そうちは、台車だいしゃ回転かいてん許容きょようしながら車体しゃたい荷重かじゅうささえるための機構きこうである。ボルスタつき台車だいしゃ場合ばあいは、まくら機構きこうもちいて左右さゆう方向ほうこう動揺どうよう吸収きゅうしゅう緩和かんわしながら、まくらばね機構きこうにより上下動じょうげどう吸収きゅうしゅうしている。車体しゃたい台車だいしゃあいだ回転かいてんは、まくらばりと台車だいしゃあいだおこなわれる機構きこうになっている。一方いっぽうまくら機構きこうはいして空気くうきばねにより荷重かじゅうささえながらばねの変位へんいにより回転かいてん対処たいしょするボルスタレス台車だいしゃ増加ぞうかしつつある[181]

駆動くどう装置そうち

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動力どうりょく機構きこう発生はっせいさせた動力どうりょく車輪しゃりん伝達でんたつする機構きこう様々さまざまなものがある。

電気でんきしゃでは電車でんしゃでも電気でんき機関きかんしゃでも一般いっぱんてきにはモーターが台車だいしゃ装荷そうかされている[182]。ただしTGVのように車体しゃたいがわ装荷そうかされているものもある[183]駆動くどう方式ほうしき場合ばあいは、台車だいしゃわく車軸しゃじくあいだにモーターがわたされている構造こうぞうになっており、一方いっぽうカルダン駆動くどう方式ほうしき場合ばあいはモーターは台車だいしゃわくがわ固定こていして装荷そうかされ、そこからカルダンジョイントつうじて車軸しゃじく駆動くどうしている[182]クイルしき駆動くどう方式ほうしき、モーターの回転かいてんじく直接ちょくせつ車軸しゃじくになっているダイレクトドライブ方式ほうしきなどのれいもあり、また初期しょきにはクランクを使つかって車輪しゃりん駆動くどうする方式ほうしきられた[182]

内燃ないねんしゃではどうしゃでも機関きかんしゃでも、車体しゃたいがわにエンジンと変速へんそく搭載とうさいされており、そこからドライブシャフトで台車だいしゃわく装荷そうかされた減速げんそく駆動くどうして、減速げんそく車軸しゃじく駆動くどうしている[184]。ただし電気でんきしき場合ばあい発電はつでんしてその電力でんりょく電気でんきしゃ同様どうよう機構きこう駆動くどうする[185]

蒸気じょうき機関きかんしゃでは、クランクで車輪しゃりん駆動くどうする方式ほうしき大半たいはんである。しかしギアードロコのように歯車はぐるまかいして車輪しゃりん駆動くどうする方式ほうしきもある[186]

制動せいどう装置そうち

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鉄道てつどう車両しゃりょうのブレーキは大別たいべつして車輪しゃりんとレールのあいだ摩擦まさつりょく粘着ねんちゃくりょく)で作用さようする粘着ねんちゃくブレーキと、それ以外いがい粘着ねんちゃくブレーキがある[187]

粘着ねんちゃくブレーキのなかでも機械きかいしきのものは、人力じんりきあるいは機械きかいりょくによるものがある。機械きかいりょくは、蒸気じょうきブレーキ真空しんくうブレーキ空気くうきブレーキ油圧ゆあつブレーキなどの各種かくしゅがある。いずれもブレーキシリンダーを動力どうりょくげんとしてせいうごかして車輪しゃりん回転かいてんめる仕組しくみになっている。せいてるさき車輪しゃりんの踏面のものが踏面ブレーキ、ブレーキディスクのものがディスクブレーキである。ブレーキシリンダーからせいうごかすまでの機構きこう基礎きそブレーキ装置そうちばれ、台車だいしゃ固定こてい車軸しゃじく車両しゃりょう車体しゃたい)に装荷そうかされている。せいとしてはむかしから鋳鉄ちゅうてつせいもちいられてきたが、近年きんねんではレジンなど合成ごうせい材料ざいりょうもちいることもある[188][180]

これ以外いがい粘着ねんちゃくブレーキとしては、電気でんきしゃでは発電はつでんブレーキ回生かいせいブレーキなどのモーターを発電はつでんとして使用しようして制動せいどうりょくるものがあり、また内燃ないねんしゃではエンジンブレーキのように原動機げんどうき回転かいてんりょく利用りようしたもの、変速へんそく発熱はつねつ損失そんしつ利用りようして制動せいどうりょくリターダなどがある[189]

粘着ねんちゃくブレーキには、電磁でんじ吸着きゅうちゃくブレーキうず電流でんりゅうしきレールブレーキなどの種類しゅるいがある[190]

特殊とくしゅ台車だいしゃ

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車体しゃたい傾斜けいしゃ台車だいしゃ
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車体しゃたい傾斜けいしゃ台車だいしゃは、曲線きょくせんにおいて車体しゃたい台車だいしゃたいしてかたむける機構きこうそなえていて、遠心えんしんりょくによる乗客じょうきゃく心地ごこちへの影響えいきょう低減ていげんすることで、曲線きょくせん高速こうそく走行そうこう可能かのうにする台車だいしゃである。日本にっぽん在来ざいらいせんではコロ機構きこうにより車体しゃたいささえて、必要ひつようとき回転かいてんさせる方式ほうしき主流しゅりゅうで、カーブ走行そうこう遠心えんしんりょく受動じゅどうてき車体しゃたいかたむける自然しぜんしきと、油圧ゆあつ空気圧くうきあつなどのアクチュエータなどをもちいて強制きょうせいてき車体しゃたいかたむける強制きょうせい車体しゃたい傾斜けいしゃしきがある[191]

自己じこ操舵そうだ台車だいしゃ
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自己じこ操舵そうだ台車だいしゃは、安定あんていせいたもちながら曲線きょくせん沿ってかじってがる台車だいしゃで、複数ふくすう方式ほうしき研究けんきゅうされている。じくばこ支持しじ装置そうち工夫くふうで、曲線きょくせん沿って車輪しゃりんきをえられるようにする技術ぎじゅつがあり、リンクで結合けつごうしてステアリングを実現じつげんするシェッフェル台車だいしゃ油圧ゆあつにより同様どうよう動作どうさ実現じつげんする機構きこうなどがある[4][192]

動力どうりょく機構きこう

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電気でんきしゃ

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電気でんきしゃでは、しゅうでん装置そうちから電力でんりょくれて、制御せいぎょにより所望しょもう電圧でんあつ周波数しゅうはすうなどに変換へんかんして電動でんどう駆動くどうしている[193]

しゅうでん装置そうちは、現代げんだいではおおくがパンタグラフであり、屋根やねうえ装備そうびされている。避雷だんとおって車内しゃない回路かいろ電流でんりゅうながれる。だいさん軌条きじょう方式ほうしきではしゅうでんくつから電力でんりょく[194][195]

直流ちょくりゅうしゃ場合ばあいは、この電力でんりょく運転うんてんだいからの指令しれいおうじて抵抗ていこう制御せいぎょ電機でんきチョッパ制御せいぎょさかい磁チョッパ制御せいぎょさかい添加てんか励磁れいじ制御せいぎょVVVFインバータ制御せいぎょなどの各種かくしゅ制御せいぎょ方式ほうしきにより必要ひつようとされる電圧でんあつ電流でんりゅう周波数しゅうはすう変換へんかんする。交直しゃ直流ちょくりゅう区間くかんでは直流ちょくりゅうしゃおなじで、交流こうりゅう区間くかんではおも変圧へんあつ電圧でんあつとしてから整流せいりゅうとおして直流ちょくりゅう変換へんかんし、直流ちょくりゅうおな回路かいろにつなぐ。交流こうりゅうしゃではタップ切替きりかえ制御せいぎょサイリスタ位相いそう制御せいぎょなどにより電圧でんあつ電流でんりゅう周波数しゅうはすう変換へんかんおこなっている[196][197]

制御せいぎょ変換へんかんされた電力でんりょく電動でんどう供給きょうきゅうされ、電動でんどう車軸しゃじく駆動くどうしている[193]

内燃ないねんしゃ

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内燃ないねんしゃでは、搭載とうさいされた内燃ないねん機関きかんにより回転かいてんりょくる。電気でんきしきではこの回転かいてん発電はつでん駆動くどうし、電力でんりょくにより電気でんきしゃ同様どうよう制御せいぎょおこなっている。機械きかいしきでは歯車はぐるましき変速へんそくにより、液体えきたいしきではトルクコンバータにより変速へんそくして、推進すいしんじくにより台車だいしゃ装荷そうかされた減速げんそく駆動くどうし、減速げんそく車軸しゃじく駆動くどうしている[198]

歴史れきし

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鉄道てつどう車両しゃりょうは、鉱山こうざん輸送ゆそうなどにもちいるためにかんがえられたトロッコが出発しゅっぱつてんとなっている[199]。その蒸気じょうき機関きかんしゃ発明はつめいされるとともに近代きんだいてき輸送ゆそう機関きかんとして発展はってんするようになった[200]初期しょき客車きゃくしゃ馬車ばしゃ延長線えんちょうせんであったが[201]、やがて大型おおがた高速こうそくのために台車だいしゃもちいたボギぼぎしゃ発達はったつした[202]19世紀せいきわりから20世紀せいきはじめにかけて、電気でんき動力どうりょくとする鉄道てつどう車両しゃりょう[203]内燃ないねん機関きかん動力どうりょくとする鉄道てつどう車両しゃりょう開発かいはつされて、次第しだい普及ふきゅうしていった[24]だい世界せかい大戦たいせんには各国かっこく蒸気じょうき機関きかんしゃ電気でんき・ディーゼル動力どうりょくえられていった[204]。また動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしきひろ普及ふきゅうするようになり[35]高速こうそく鉄道てつどう開発かいはつされるにいたった[205]

鉄道てつどう車両しゃりょう形式けいしき車両しゃりょう称号しょうごう

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鉄道てつどう車両しゃりょうには、その種類しゅるい使用しよう目的もくてきしめすために形式けいしきあたえられる[206]一般いっぱんてき形式けいしきは、アルファベット、カナ、数字すうじなどをわせた文字もじれつ構成こうせいされている[207]形式けいしきあたかた鉄道てつどう事業じぎょうしゃによって様々さまざまであり、統一とういつされたものはない[208]。さらに個別こべつ車両しゃりょうには製造せいぞう番号ばんごうあたえられ、形式けいしき製造せいぞう番号ばんごうわせて車両しゃりょう称号しょうごうぶ。車両しゃりょう称号しょうごうは、かく車両しゃりょうかなら表記ひょうきされることになっている[209]厳密げんみつには現行げんこう省令しょうれい[注釈ちゅうしゃく 2]では「車両しゃりょうには、車両しゃりょう識別しきべつとうができるよう必要ひつよう表記ひょうきをしなければならない」とだけあり、条文じょうぶんじょうでは識別しきべつできれば たとえば「人名じんめい」のようなものも有効ゆうこうである[210]。ただし、鉄道てつどう事業じぎょうほうもとづく鉄道てつどう事業じぎょうほう施行しこう規則きそく[注釈ちゅうしゃく 3]だいじゅうじょうもとづき、書類しょるいじょう車種しゃしゅおよ記号きごう番号ばんごうさだめる必要ひつようがある[210]一方いっぽう軌道きどう路面ろめん電車でんしゃ)では軌道きどうほうだいじゅうよんじょうもとづく軌道きどう運転うんてん規則きそく[注釈ちゅうしゃく 4]だいよんじゅうじょうもとづき、車両しゃりょう称号しょうごう表記ひょうき義務ぎむがある[210]

車両しゃりょうあたえられる称号しょうごう記号きごう番号ばんごうかぎらず、固有こゆう名前なまえとしてあたえられることがある。とく初期しょきイギリスの鉄道てつどうなどでは固有こゆう名前なまえだけで車両しゃりょう区別くべつされていたころがあった。やがて車両しゃりょうかずえるにつれて番号ばんごうによる管理かんり一般いっぱんてきとなっていったが、番号ばんごうとはべつ固有名詞こゆうめいしあたえるれいおおかった。蒸気じょうき機関きかんしゃで、形式けいしき全体ぜんたいあらわ愛称あいしょうと、個別こべつ機関きかんしゃ愛称あいしょうけられていたれいもあった[211]

設計せっけい多少たしょう変更へんこうされたがべつ形式けいしきにするほどではない場合ばあいには、番台ばんだいけがおこなわれることがある。これは車両しゃりょう個別こべつ区別くべつするための番号ばんごうについて、途中とちゅうばして100ばんからなどきりのよいところからつぎ番号ばんごうあたえることで区別くべつするものである[212]

国鉄こくてつJRについては国鉄こくてつ車両しゃりょう形式けいしきJRの車両しゃりょう形式けいしき形式けいしきあたかた説明せつめいされている。日本にっぽん私鉄してつについてはそれぞれの会社かいしゃ記事きじなか説明せつめいされている。

また、編成へんせい単位たんい編成へんせい番号ばんごう表示ひょうじしている事業じぎょうしゃもある。これは編成へんせい構成こうせいしている個別こべつ車両しゃりょう番号ばんごうとは別個べっこに、編成へんせい全体ぜんたい識別しきべつするためにあたえられている番号ばんごうである[213]ドイツICEのように編成へんせい固有こゆうめいあたえているれいもある[214]

編成へんせい

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鉄道てつどう車両しゃりょうは、列車れっしゃとして使用しようするさい単独たんどくないしは2りょう以上いじょうわせて使用しようされる。そのさい使用しよう車両しゃりょうわせを編成へんせいという[215]。1りょうのみで運行うんこうされる場合ばあい、「1りょう編成へんせい」または「単行たんこう」、「単機たんき」(機関きかんしゃ場合ばあい単行たんこう機関きかんしゃりゃく)という[215][216]

編成へんせい構成こうせいするさいには、必要ひつよう輸送ゆそうりょく想定そうていしてりょうかず決定けっていし、動力どうりょくしゃ配置はいち電源でんげん容量ようりょうなどの技術ぎじゅつてき必要ひつようせい考慮こうりょする。サービスめんでは、グリーンしゃのような優等ゆうとうしゃ必要ひつようせい食堂しょくどうしゃやラウンジカーなどのサービス設備せつび配置はいち、トイレのかずなどを考慮こうりょする[217][218]

編成へんせいのうち、輸送ゆそうりょく最小さいしょう必要ひつようりょうかず組成そせいされた部分ぶぶん基本きほん編成へんせい輸送ゆそうりょく増強ぞうきょうのための増結ぞうけつ編成へんせい付属ふぞく編成へんせいう。また、列車れっしゃ全体ぜんたい単位たんいとして電源でんげんやサービス設備せつび設計せっけいする手法しゅほう固定こてい編成へんせいう。固定こてい編成へんせい場合ばあい走行そうこう必要ひつよう機器きき編成へんせいちゅうかく車両しゃりょう分散ぶんさん配置はいちすることが普通ふつうで、その場合ばあい単独たんどく走行そうこうすることができない車両しゃりょうしょうじることになる[219]

これらを運転うんてんちゅう編成へんせいとし(列車れっしゃぞうかいゆい)をしたり、分離ぶんり運転うんてん多層たそう列車れっしゃ)したりする[219]

塗装とそう

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鉄道てつどう車両しゃりょう塗装とそうは、基本きほんてきには車体しゃたい腐食ふしょく防止ぼうし目的もくてきとして実施じっしされる。このため本来ほんらいは1しょくりで十分じゅうぶんであり、ふる時代じだい車両しゃりょうではよごれが目立めだたない塗装とそうとしてくろちゃの1しょくりがひろもちいられていた。ステンレスこうやアルミニウム合金ごうきんなどのびることのない材料ざいりょう車体しゃたい使用しようされるようになると、腐食ふしょく防止ぼうし目的もくてきとした塗装とそう必要ひつようはなくなった。塗装とそうにはそのための設備せつび必要ひつようとされ、年月としつきとともに塗膜とまく劣化れっかしていきさい塗装とそう必要ひつようとなって経費けいひがかかることや、塗料とりょう有機ゆうき溶剤ようざいふくまれていて作業さぎょうしゃ健康けんこう管理かんりじょう問題もんだいがあることなどから、塗装とそう鉄道てつどう会社かいしゃ経営けいえいてきには歓迎かんげいされるものである[220]

一方いっぽうで、複数ふくすういろけたり、あかるく鮮烈せんれついろもちいた塗装とそうほどこしたりするのは、外観がいかんのデザインせい意識いしきしたものである。とく優等ゆうとう車両しゃりょうでは、びることのない材料ざいりょう車体しゃたい使用しようしていても意匠いしょうじょう理由りゆう塗装とそう実施じっしすることがある。また路線ろせん列車れっしゃ識別しきべつねらって、路線ろせんごとにことなるいろ採用さいようする(ラインカラー)れいもある。ステンレス車体しゃたい車両しゃりょうなどでは、ラインカラーのような識別しきべつ目的もくてきとした塗装とそうわりに帯状おびじょうのステッカーやフィルムの貼付ちょうふえることがある。これにより、それまでの塗装とそうでは困難こんなんであった多色たしょく使用しようなどが可能かのうとなった。またこうした技術ぎじゅつ利用りようして車体しゃたい全体ぜんたい広告こうこくなどを実施じっししたラッピング車両しゃりょう実現じつげんされた[220]

導入どうにゅう方法ほうほう

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車両しゃりょう導入どうにゅうには鉄道てつどう会社かいしゃ資産しさんとなる購入こうにゅう、リース会社かいしゃ費用ひよう支払しはらって使用しようするリースなどがある。過去かこには信託しんたく車両しゃりょうによる導入どうにゅうもされていた。

信託しんたく車両しゃりょう

国鉄こくてつ時代じだい用語ようご

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公共こうきょう企業きぎょうたいである日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどう国鉄こくてつ)の予算よさんは、国会こっかい予算よさん承認しょうにん必要ひつようである[221]。そのため、車両しゃりょう導入どうにゅう予算よさん区分くぶんには独特どくとく用語ようご使用しようされている[221]

債務さいむ負担ふたん行為こうい
  • 債務さいむ車両しゃりょう」とりゃくされ、よく年度ねんど予算よさん決定けっていするまえの「予算よさんさきい」による車両しゃりょう導入どうにゅうである[221]。すなわち、前年度ぜんねんど予算よさんよく年度ねんど予算よさん一部いちぶとして承認しょうにんされた予算よさんから導入どうにゅうする車両しゃりょうである[221][222][223]
ほん予算よさん
  • 国会こっかい当年度とうねんど予算よさん承認しょうにん導入どうにゅうされる車両しゃりょうである[221]。6がつごろ発注はっちゅうされ、10月から翌年よくねん3がつまつまでに導入どうにゅうされる[221]
民有みんゆう車両しゃりょう
  • 借入かりいれ車両しゃりょうともばれ、国鉄こくてつ車両しゃりょうメーカーとで賃貸借ちんたいしゃく契約けいやくむすび、国鉄こくてつ車両しゃりょうメーカーにたいして減価げんか償却しょうきゃく金利きんりくわえた賃貸借ちんたいしゃくりょう支払しはらって車両しゃりょう使用しようするものである[221]車両しゃりょうは5ねん以内いない国鉄こくてつ購入こうにゅうするものとされ、購入こうにゅう価格かかくしんせい当初とうしょ車両しゃりょう価格かかくから減価げんか償却しょうきゃくいた残存ざんそん価格かかくとなる[221]。なお、国鉄こくてつ購入こうにゅうするまでは、正式せいしきには国鉄こくてつ財産ざいさんではない[221]

製造せいぞうから廃車はいしゃ解体かいたいまで

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企画きかく

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鉄道てつどう車両しゃりょう新規しんき製造せいぞうのための企画きかくは、新規しんき路線ろせん開業かいぎょう列車れっしゃ増発ぞうはつ電化でんか高速こうそくなどの輸送ゆそう改善かいぜんともなえ、老朽ろうきゅうした車両しゃりょうえなどの理由りゆうおこなわれる。鉄道てつどう車両しゃりょう自動車じどうしゃくらべて耐用たいよう年数ねんすうながく30ねんから40ねん程度ていど使用しようすることもめずらしくないため(帳簿ちょうぼじょう耐用たいよう年数ねんすう電車でんしゃが13ねん気動車きどうしゃが11ねんであるが、製造せいぞうから廃車はいしゃまでのあいだだい規模きぼ更新こうしん工事こうじを1 - 2かいおこなうことで耐用たいよう年数ねんすう延長えんちょうして使用しようすることが通常つうじょうである)、長期ちょうきてき計画けいかくもとづいて新造しんぞう計画けいかくてられる[224]

必要ひつようとなる車両しゃりょうすうは、投入とうにゅう予定よていしている路線ろせん列車れっしゃダイヤや既存きそん車両しゃりょう廃車はいしゃ進行しんこう予定よてい検討けんとうしながら決定けっていされる。鉄道てつどう車両しゃりょうメーカーの生産せいさん能力のうりょくかぎられているためいち大量たいりょう生産せいさんすることはできず、複数ふくすうねんにわたって継続けいぞくてき発注はっちゅうおこなわれることが一般いっぱんてきである[224]短期間たんきかん大量たいりょう生産せいさんすると製造せいぞう単価たんかげることができるが、その車両しゃりょう更新こうしん時期じきいちにやってくるという問題もんだいもある[225]

どのような車両しゃりょう製造せいぞうするかは、その車両しゃりょう用途ようと輸送ゆそう改善かいぜん必要ひつようせい鉄道てつどう会社かいしゃのイメージアップ、経営けいえい合理ごうりなど様々さまざま要素ようそ考慮こうりょして決定けっていされる。特急とっきゅう列車れっしゃようのような看板かんばん車両しゃりょうでは性能せいのうとともにイメージアップの要素ようそ注意ちゅういはらわれ、通勤つうきん列車れっしゃよう車両しゃりょうではコストダウンに重点じゅうてんかれる。特殊とくしゅ設計せっけい車両しゃりょう少数しょうすう導入どうにゅうすることはしんせい保守ほしゅ費用ひようてんからこのましくなく、おな設計せっけい車両しゃりょうをある程度ていどまとまったすう導入どうにゅうできるように考慮こうりょする必要ひつようがある[225]費用ひよう削減さくげんをよりすすめるために、鉄道てつどう会社かいしゃやメーカーをえてできるだけ共通きょうつうした設計せっけい導入どうにゅうする、標準ひょうじゅん規格きかくうごきもある[226]

設計せっけい

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どのような車両しゃりょうしんせいするかの方針ほうしんまると、具体ぐたいてき設計せっけいおこなわれる。だれ設計せっけいおこなうかはくに鉄道てつどう事業じぎょうしゃおうじて、また時代じだいによってもことなっている。

鉄道てつどうはじまった初期しょきには車両しゃりょうメーカーと鉄道てつどう事業じぎょうしゃ分化ぶんかで、鉄道てつどう事業じぎょうしゃ自体じたいしんせい車両しゃりょう設計せっけいおこな部内ぶない工場こうじょう製作せいさくしていた。とくにイギリスの鉄道てつどうは、部内ぶない工場こうじょう設計せっけいから製造せいぞうまで一貫いっかんしておこなうことが主流しゅりゅうであった[227][228]鉄道てつどう事業じぎょうしゃ内部ないぶ設計せっけい製造せいぞう担当たんとうする最高さいこう責任せきにんしゃおおくの事業じぎょうしゃ技師ぎしちょう (Chief Mechanical Engineer)、あるいは機関きかんしゃ汽車きしゃ監察かんさつかたそう監督かんとく) (Locomotive Superintendant) とばれ、技師ぎしちょう責任せきにんって機関きかんしゃ設計せっけい製造せいぞう監督かんとくしていた[229]

一方いっぽう鉄道てつどう会社かいしゃとは独立どくりつした鉄道てつどう車両しゃりょうメーカーも存在そんざいする。この場合ばあい設計せっけいおこなうのは鉄道てつどう車両しゃりょうメーカーである場合ばあいと、鉄道てつどう事業じぎょうしゃである場合ばあいがある。日本にっぽんやドイツなどでは、鉄道てつどう事業じぎょうしゃ車両しゃりょうメーカーと共同きょうどう設計せっけいおこな発注はっちゅうすることで、少数しょうすう形式けいしき量産りょうさんする形態けいたい採用さいようしていた。アメリカでは、蒸気じょうき機関きかんしゃ時代じだいには鉄道てつどう会社かいしゃ設計せっけいしたものを車両しゃりょうメーカーに発注はっちゅうして製造せいぞうさせていたが、ディーゼル機関きかんしゃ時代じだいになるとメーカーが設計せっけいしたラインナップから選択せんたくするかたちとなった。イギリスやフランスなどではディーゼル機関きかんしゃ時代じだいになると、メーカーが設計せっけいしたものを購入こうにゅうしていたため、おおくの形式けいしきられるようになった[230]

すで製造せいぞうされている車両しゃりょうのマイナーチェンジ程度ていどであれば、比較的ひかくてきはや設計せっけいから製造せいぞううつることができる。まったくのしん形式けいしきを1から設計せっけいする場合ばあいには1ねんはん程度ていど設計せっけい試作しさく期間きかんついやし、その1ねん程度ていど試作しさく車両しゃりょう試運転しうんてん問題もんだいてんあらしをし、さらに1ねん程度ていどついやして修正しゅうせい設計せっけい量産りょうさんというスケジュールが一般いっぱんてきである[231]機関きかんしゃ場合ばあいで、1形式けいしきにつき2,000まいえる図面ずめんつくられる[232]

製造せいぞう

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鉄道てつどう車両しゃりょう複雑ふくざつ構成こうせいをしているため、車両しゃりょうのすべてをメーカーで直接ちょくせつ製造せいぞうすることはなくおおくの部品ぶひん部品ぶひんメーカーから購入こうにゅうしてける[233]ときには廃車はいしゃ解体かいたいされた車両しゃりょうからはずされた部品ぶひん転用てんようすることもあり、そうした車両しゃりょうから回収かいしゅうされた部品ぶひんのことを「廃車はいしゃ発生はっせいひん」と[234]車両しゃりょう価格かかくのおよそ半分はんぶん部品ぶひん購入こうにゅうである[233]

鉄道てつどう車両しゃりょう製作せいさくようする時間じかん車種しゃしゅによってことなり、設計せっけい完了かんりょうしたのち機関きかんしゃで8かげつ程度ていど電車でんしゃ気動車きどうしゃで6かげつ程度ていどきゃく貨車かしゃで3かげつ程度ていどとされている[235]鉄道てつどう車両しゃりょう製造せいぞう自動車じどうしゃのようにおな車両しゃりょう量産りょうさんするわけではなく、様々さまざま仕様しようことなる車両しゃりょうつくける品種ひんしゅ少量しょうりょう生産せいさん特徴とくちょうとしている。またアメリカにおけるディーゼル機関きかんしゃのようなれいのぞけば、基本きほんてき受注じゅちゅう生産せいさんである。こうしたこともあり製造せいぞうかんする作業さぎょう自動じどう容易よういではなく、工程こうていおおくは現代げんだいにおいても労働ろうどう集約しゅうやくてき作業さぎょうとなっている[236]

おおくのくに鉄道てつどう事業じぎょうしゃ車両しゃりょうメーカー・部品ぶひんメーカーはつよ関係かんけいがあり、技術ぎじゅつ開発かいはつ使用しよう実績じっせきのフィードバックなどで協力きょうりょく関係かんけいにある。国内こくない産業さんぎょう保護ほごのために国外こくがい車両しゃりょうメーカーに発注はっちゅうするさいにも国内こくないでの最終さいしゅうてを義務付ぎむづけたり、部品ぶひん購入こうにゅう義務付ぎむづけたりする[237]

輸送ゆそう

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完成かんせいした鉄道てつどう車両しゃりょうは、メーカーの工場こうじょうから実際じっさい使用しようされる場所ばしょ(ベースとなる車両しゃりょう基地きち)まで車両しゃりょう輸送ゆそうおこなわれる。車両しゃりょうには車輪しゃりんいていることもあり、線路せんろがつながっていれば機関きかんしゃ牽引けんいんして輸送ゆそうすることがある[238]に、線路せんろ自力じりき走行そうこうしていく事例じれいもあれば[239]トレーラーふねなどによる輸送ゆそうおこなわれる[240]空輸くうゆされた事例じれいもある[241]

試運転しうんてん訓練くんれん

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投入とうにゅうされる路線ろせん到着とうちゃくしたあたらしい車両しゃりょうは、入念にゅうねん検査けんさ試運転しうんてんおこなわれる[242]近年きんねん車両しゃりょうではインバータなどの機器ききから電磁波でんじはによって装置そうち誘導ゆうどう障害しょうがいこすことがあるため、車載しゃさい機器きき線路せんろがわ機器きき相互そうご運用うんようせい慎重しんちょう確認かくにんされる[243]

並行へいこうして、その路線ろせん担当たんとうしている運転うんてん車掌しゃしょうをはじめとする乗務じょうむいん新型しんがた車両しゃりょうたいする訓練くんれんおこなわれる[239]

運用うんよう

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試運転しうんてん訓練くんれん完了かんりょうして使用しよう可能かのうになった鉄道てつどう車両しゃりょう運用うんよう投入とうにゅうされることで実際じっさい営業えいぎょう運転うんてんでの使用しよう開始かいしされる。

鉄道てつどう運行うんこう計画けいかくでは、車両しゃりょう運用うんようというかたち車両しゃりょう使用しよう計画けいかくてられている。「AえきからCえきまで運行うんこうしたのちかえしBえきまではしる」というような計画けいかくてられており、そうした計画けいかくたいして実際じっさいのどの編成へんせい充当じゅうとうするかがめられている[244]車両しゃりょうが1にち走行そうこうする距離きょりは、電気でんき機関きかんしゃやく400 km、電車でんしゃ気動車きどうしゃやく500 km、新幹線しんかんせんのような高速こうそく鉄道てつどうやく1,200 kmとされている[245]

運用うんよういているあいだ鉄道てつどう車両しゃりょう定期ていきてき検査けんさけることになる。初期しょきには劣化れっか進行しんこう監視かんしして、修理しゅうり必要ひつようになったときえる方式ほうしきであったが、結果けっかてき故障こしょうしてからえることもおおく、事後じご保守ほしゅ方式ほうしきとなっていた。そうした経験けいけんかさねるにつれ、劣化れっか予測よそくして定期ていきてき検査けんさおこな方式ほうしき採用さいようされるようになり、予防よぼう保守ほしゅ方式ほうしきとなっていった。部品ぶひんごとに劣化れっか進行しんこう程度ていどと、故障こしょうした場合ばあい重要じゅうようせいなどを評価ひょうかして検査けんさ周期しゅうきさだめて実施じっししている。保守ほしゅ費用ひよう鉄道てつどう経費けいひめる割合わりあいたかいために、部品ぶひん信頼しんらいせい向上こうじょうするにつれて検査けんさ周期しゅうきながくする(検査けんさ回帰かいき延伸えんしん)が実施じっしされ、経費けいひ削減さくげん効果こうかげている[246]

ある車両しゃりょう検査けんさはいっているあいだわりに運用うんよう車両しゃりょうとして予備よびしゃ用意よういされている[247]検査けんさ代走だいそうだけではなく事故じこ故障こしょうきて急遽きゅうきょ修理しゅうりまわされた車両しゃりょう代走だいそうや、臨時りんじ列車れっしゃ運行うんこうにも使用しようされる[248]

転属てんぞく

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おおきな鉄道てつどう事業じぎょうしゃ複数ふくすう路線ろせん車両しゃりょう基地きち保有ほゆうしているときには、路線ろせん車両しゃりょう基地きちあいだ車両しゃりょう転属てんぞくおこなわれることがある。また事業じぎょうしゃえて中古ちゅうこ車両しゃりょうとして譲渡じょうとされることもある。こうした場合ばあいにはわせて改造かいぞうおこなわれることもある[249]

改造かいぞう

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鉄道てつどう車両しゃりょう使用しようされているあいだに、様々さまざま改造かいぞうおこなわれることがある。腐蝕ふしょくした部品ぶひん交換こうかんうち外装がいそうリフォーム装備そうびする機器ききるい交換こうかん中間なかましゃ先頭せんとうしゃに、あるいはそのぎゃくにする改造かいぞうなどがある。内装ないそう更新こうしんについては、アコモデーション(accommodation 接客せっきゃく設備せつびという意味いみ改善かいぜんりゃくしてアコモ改善かいぜんばれる[250]台車だいしゃたいわく流用りゅうようしてあらたな車体しゃたいつくなおすということもあり、車体しゃたい更新こうしんばれる[251]。なお、このさい改造かいぞうもととなる車両しゃりょうのことを「たねしゃ」(たねしゃ、たねぐるま)とぶ。→ニコイチ参照さんしょう

廃車はいしゃ解体かいたい

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鉄道てつどう車両しゃりょう耐用たいよう年数ねんすう車種しゃしゅによってまちまちであるが、事故じこ災害さいがいなどで使用しよう不能ふのうになるケースをのぞくと、おおむね在来ざいらいせん車両しゃりょうで20 - 30ねん程度ていど高速こうそく運転うんてんおこな新幹線しんかんせん車両しゃりょうじゅうすうねん程度ていどである[252]

鉄道てつどう車両しゃりょうとしての登録とうろくから削除さくじょする(くるませきく)ことを廃車はいしゃという[253]

車両しゃりょう耐用たいよう年数ねんすう決定けっていする要素ようそとしては、物理ぶつりてき命数めいすう経済けいざいてき命数めいすう陳腐ちんぷてき命数めいすうの3つがある。物理ぶつりてき命数めいすうは、車両しゃりょう構成こうせいする重要じゅうよう部品ぶひん物理ぶつりてき使用しようえなくなる限界げんかいし、おもたいわくや構体の耐用たいよう年数ねんすうによって決定けっていされる。経済けいざいてき命数めいすうは、老朽ろうきゅうともなって故障こしょうえ、修繕しゅうぜん増加ぞうかして新型しんがた車両しゃりょうえたほうやすくなる年数ねんすうす。陳腐ちんぷてき命数めいすうは、時代じだい変化へんかやより新型しんがた車両しゃりょう投入とうにゅうなどによりふる車両しゃりょう時代遅じだいおくれになることによる耐用たいよう年数ねんすうす。近年きんねんでは陳腐ちんぷてき命数めいすうによる耐用たいよう年数ねんすう決定けっていおもである[252]

廃車はいしゃになった車両しゃりょうおおくの場合ばあい解体かいたい処分しょぶんされる。解体かいたい処分しょぶんには主要しゅよう機器ききはずして構体を溶断ようだん切断せつだんしていく方法ほうほうと、重機じゅうきなどによりはたこわして解体かいたいする方法ほうほうがある。1990年代ねんだい以降いこうでは車体しゃたいなどの金属きんぞくをリサイクルして新型しんがた車両しゃりょう使つかれいもあり、また車両しゃりょう廃車はいしゃのリサイクルりつたかめられるように設計せっけいする車両しゃりょうもあるなど、解体かいたい活用かつようほうまでまえた指針ししんおおくなっている[72][254]

一部いちぶ価値かちみとめられた車両しゃりょう保存ほぞん鉄道てつどう動態どうたい保存ほぞんおこなわれたり、公園こうえん博物館はくぶつかん車両しゃりょう基地きちなどで静態せいたい保存ほぞんおこなわれることもある[255][256]

鉄道てつどう車両しゃりょうのデザインとデザイナー

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[1] (PDF) 日本にっぽん鉄道てつどう車両しゃりょうはこれまで、さかえひさあん憲司けんじ岡部おかべ憲明のりあき奥山おくやま清行きよゆき川西かわにし康之やすゆき黒岩くろいわ保美やすみしま秀雄ひでお妹島いもうとじま和世かずよほしあきら水戸みとおか鋭治えいじ山本やまもと寛斎かんさい若林わかばやし広幸ひろゆきといったデザイナーによりデザインされた車両しゃりょう存在そんざいする。

鉄道てつどう工業こうぎょう

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世界せかいでもっとも鉄道てつどう車両しゃりょう生産せいさんがくおおきい企業きぎょうは、中国ちゅうごく中国ちゅうごくちゅうしゃである[257]21世紀せいき初頭しょとう時点じてんでは、カナダのボンバルディア・トランスポーテーション、フランスのアルストム、ドイツのシーメンスさんだい鉄道てつどう車両しゃりょうメーカーとしょうされ、この3しゃ全体ぜんたいやく半分はんぶんのシェアをっていた[258]。しかしその変動へんどうにより、中国ちゅうごく中国ちゅうごくきたしゃ中国ちゅうごくみなみしゃが1と2めるようになり、両社りょうしゃ合併がっぺいして中国ちゅうごくちゅうしゃとなった。一方いっぽうでシーメンスは世界せかい7転落てんらくした[257]

2012ねん時点じてんでの鉄道てつどう車両しゃりょう新車しんしゃ生産せいさんがくは、1中国ちゅうごくきたしゃ中国ちゅうごく)、2中国ちゅうごくみなみしゃ中国ちゅうごく)、3ボンバルディア・トランスポーテーション(カナダ・ドイツ)、4アルストム(フランス)、5ウラルワゴンマーシュ(ロシア)、6シュタッドラー・レール(スイス)、7シーメンス(ドイツ)のじゅんであった[259]ボンバルディアはカナダの会社かいしゃであるが、鉄道てつどう車両しゃりょう製造せいぞう部門ぶもんのボンバルディア・トランスポーテーションはドイツのベルリン本社ほんしゃいており、ヨーロッパでの従業じゅうぎょういんげの比率ひりつたかく、実質じっしつてきにヨーロッパの企業きぎょうである[260]

2000ねんから2004ねん時点じてんでの統計とうけいでは、世界せかい市場いちばにおけるシェアは首位しゅいのボンバルディアが21%、2のアルストムが17%、3のシーメンスが15%で、このほかにアメリカのGEトランスポーテーション・システムが7%、おなじくアメリカのゼネラルモーターズ鉄道てつどう車両しゃりょう製造せいぞう部門ぶもんは2005ねんエレクトロ・モーティブ・ディーゼル (EMD) として独立どくりつ)が4%、イタリアのアンサルドブレーダが4%などであった。ただしこの数値すうち鉄道てつどう車両しゃりょう以外いがい鉄道てつどうシステム部門ぶもん数値すうちふくんでいる[258]

1999ねんから2000ねんけての統計とうけいでは、ぜん世界せかいでの鉄道てつどう車両しゃりょう生産せいさんがくやく25おくユーロであった。このうち、ヨーロッパがやく60%、アジア太平洋たいへいようが20%、きたアメリカが18%、みなみアメリカが2%と、鉄道てつどう車両しゃりょう購入こうにゅうしている市場いちばめんでもヨーロッパが過半かはんめている。2001ねん時点じてんで、ぜん世界せかい電気でんき機関きかんしゃやく2まん7000りょう、ディーゼル機関きかんしゃやく8まん6000りょう旅客りょかくしゃやく18まんりょう貨車かしゃやく380まんりょう存在そんざいしている[261]

合併がっぺい倒産とうさん現存げんそんしていないものをふく鉄道てつどう車両しゃりょうメーカーの一覧いちらんについては、鉄道てつどう車両しゃりょう製造せいぞうメーカー一覧いちらん参照さんしょう

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 一部いちぶ鉄道てつどうファン使つかう「キハ」という呼称こしょうは、鉄道てつどうしょうさだめた「さんとう座席ざせき気動車きどうしゃ」(現在げんざい普通ふつう気動車きどうしゃ)にてた用途ようと記号きごうぎず、気動車きどうしゃ全体ぜんたい気動車きどうしゃ列車れっしゃあらわすものではない。
  2. ^ 鉄道てつどうかんする技術ぎじゅつじょう基準きじゅんさだめる省令しょうれいだいはちじゅうじょう
  3. ^ 鉄道てつどう事業じぎょうほう施行しこう規則きそく
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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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