石油 せきゆ (せきゆ、英 えい : Petroleum )とは、炭化 たんか 水素 すいそ を主成分 しゅせいぶん として、ほかに少量 しょうりょう の硫黄 いおう ・酸素 さんそ ・窒素 ちっそ などさまざまな物質 ぶっしつ を含 ふく む液状 えきじょう の油 あぶら で、鉱物 こうぶつ 資源 しげん の一種 いっしゅ である。地下 ちか の油田 ゆでん から採掘 さいくつ 後 ご 、ガス、水分 すいぶん 、異物 いぶつ などを大 おお まかに除去 じょきょ した精製 せいせい 前 まえ のものを特 とく に原油 げんゆ (げんゆ)と呼 よ ぶ。
原油 げんゆ の瓶詰 びんづ め
石油 せきゆ タンク
「石油 せきゆ 」は沈括 の『夢 ゆめ 溪 けい 筆談 ひつだん 』からの言葉 ことば [ 1] 。英語 えいご で石油 せきゆ は「Petroleum」という。これはラテン語 らてんご のPetra(岩石 がんせき )とOleum(油 あぶら )を語源 ごげん とする。狭義 きょうぎ には天然 てんねん の原油 げんゆ (crude oil)のことを指 さ すが、より広 ひろ い意味 いみ では天然 てんねん ガス や固体 こたい のアスファルト などを含 ふく める。さらに、原油 げんゆ を原料 げんりょう として製造 せいぞう された石油 せきゆ 製品 せいひん や石油 せきゆ 化学 かがく 製品 せいひん をも含 ふく めることがある。また、日常 にちじょう 生活 せいかつ では灯油 とうゆ を「石油 せきゆ 」と呼 よ ぶことも多 おお い。
古 ふる くは石 いし 脳 のう 油 ゆ (せきのうゆ)とも呼 よ ばれた。
また、石油 せきゆ 製品 せいひん は連 れん 産品 さんぴん と呼 よ ばれる。これは原油 げんゆ を精製 せいせい してガソリン や灯油 とうゆ などを作 つく る場合 ばあい 、ある特定 とくてい の製品 せいひん のみを作 つく ることは出来 でき ず、必 かなら ず全部 ぜんぶ の種類 しゅるい の油 あぶら が生産 せいさん されてしまうため、こう呼 よ ばれている。石油 せきゆ の精製 せいせい とは、油 あぶら を性質 せいしつ の違 ちが いで分 わ ける事 こと (分留 ぶんりゅう )なので、精製 せいせい する元 もと の原油 げんゆ の種類 しゅるい によって、生産 せいさん される製品 せいひん の割合 わりあい (留 とめ 分 ぶん )が異 こと なってくる。留 とめ 分 ぶん の中 なか でも需要 じゅよう の多 おお いガソリンは、より重 おも い油 あぶら を改 あらため 質 しつ することで作 つく ることができる[ 2] 。
主 おも に化石 かせき 燃料 ねんりょう として、世界中 せかいじゅう でさまざまな用途 ようと で使用 しよう されており、現代 げんだい 人類 じんるい 文明 ぶんめい を支 ささ える重要 じゅうよう な物質 ぶっしつ であるが、膨大 ぼうだい な量 りょう が消費 しょうひ されており、いずれ枯渇 こかつ すると危惧 きぐ されている。
近年 きんねん では、シェールオイル やオイルサンド などに代表 だいひょう される、非 ひ 在来 ざいらい 型 がた 資源 しげん と呼 よ ばれる資源 しげん が注目 ちゅうもく を集 あつ めている。存在 そんざい 自体 じたい は古 ふる くから知 し られていたものの、これまでは掘削 くっさく 技術 ぎじゅつ や採算 さいさん 性 せい の面 めん から、開発 かいはつ が行 おこな われてこなかった。近年 きんねん の掘削 くっさく 技術 ぎじゅつ の進展 しんてん や原油 げんゆ 価格 かかく の高騰 こうとう により、採算 さいさん が取 と れる見通 みとお しとなったことから、2010年 ねん 頃 ころ から北 きた アメリカ を中心 ちゅうしん に開発 かいはつ が進 すす められている。シェールオイルの資源 しげん 自体 じたい は世界中 せかいじゅう に遍在 へんざい し、埋蔵 まいぞう 資源 しげん 量 りょう も在来 ざいらい 型 がた の石油 せきゆ 資源 しげん を上回 うわまわ ると見込 みこ まれていることから、石油 せきゆ のさらなる安定 あんてい 供給 きょうきゅう や資源 しげん の偏在 へんざい の解消 かいしょう が期待 きたい されている一方 いっぽう で、在来 ざいらい 型 がた の石油 せきゆ 資源 しげん と比 くら べ掘削 くっさく 費用 ひよう が高 たか く、石油 せきゆ 価格 かかく の低迷 ていめい 時 じ には油田 ゆでん 開発 かいはつ が低迷 ていめい する傾向 けいこう がある。
石油 せきゆ の起源 きげん についての論争 ろんそう は、生物 せいぶつ 由来 ゆらい 説 せつ (有機 ゆうき 成因 せいいん 論 ろん )と非 ひ 生物 せいぶつ 由来 ゆらい 説 せつ (無機 むき 成因 せいいん 論 ろん )の大 おお きく2 ふた つに分 わ かれる。論争 ろんそう の起源 きげん は古 ふる く、確認 かくにん できる範囲 はんい ではともにルネッサンス期 き にまでさかのぼる[ 3] 。今日 きょう では生物 せいぶつ 由来 ゆらい 説 せつ が広 ひろ く受 う け入 い れられている。非 ひ 生物 せいぶつ 由来 ゆらい の石油 せきゆ (炭化 たんか 水素 すいそ )もわずかながら存在 そんざい はしているが、全体 ぜんたい からすると極 きわ めて少量 しょうりょう と推定 すいてい される[ 4] 。
生物 せいぶつ 由来 ゆらい 説 せつ (有機 ゆうき 成因 せいいん 論 ろん )[ 編集 へんしゅう ]
現在 げんざい の学説 がくせつ の主流 しゅりゅう である。百 ひゃく 万 まん 年 ねん 以上 いじょう の長期間 ちょうきかん にわたって厚 あつ い土砂 どしゃ の堆積 たいせき 層 そう に埋没 まいぼつ した植物 しょくぶつ や藻 も などの生物 せいぶつ 遺骸 いがい は、高温 こうおん ・高 こう 圧 あつ 下 か で油 あぶら 母 はは (ケロジェン ) という物質 ぶっしつ に変 か わり、次 つ いで液体 えきたい やガスの炭化 たんか 水素 すいそ へと変化 へんか する[ 5] 。これらは岩盤 がんばん 内 ない の隙間 すきま を移動 いどう し、貯留 ちょりゅう 層 そう と呼 よ ばれる砂岩 さがん や石灰岩 せっかいがん など多孔 たこう 質 しつ 岩石 がんせき に捕捉 ほそく されて油田 ゆでん を形成 けいせい する。この由来 ゆらい から、石炭 せきたん とともに化石 かせき 燃料 ねんりょう とも呼 よ ばれる。
有機 ゆうき 成因 せいいん 論 ろん の根拠 こんきょ の一 ひと つとして石油 せきゆ 中 ちゅう に含 ふく まれるバイオマーカー の存在 そんざい がある。光合成 こうごうせい 生物 せいぶつ の葉 は 緑 みどり 体 たい に由来 ゆらい するポルフィリン 、真 ま 核 かく 生物 せいぶつ が生産 せいさん するステロール (コレステロール など)に由来 ゆらい するステラン 、同様 どうよう に細菌 さいきん が生産 せいさん するホパノイド に由来 ゆらい するホパン 、あるいは酵素 こうそ の関与 かんよ しない化学 かがく 反応 はんのう では生成 せいせい が困難 こんなん な光学 こうがく 活性 かっせい をもつ有機 ゆうき 化合 かごう 物 ぶつ などがバイオマーカーとして石油 せきゆ に含 ふく まれている[ 5] [ 6] 。これらバイオマーカーの組成 そせい と石油 せきゆ の熟成 じゅくせい 度 ど には関連 かんれん 性 せい が見出 みいだ されている。また、石油 せきゆ 中 ちゅう に含 ふく まれる炭化 たんか 水素 すいそ の炭素 たんそ 同位 どうい 体 たい 比 ひ に関 かん して、炭素 たんそ 数 すう の少 すく ない炭化 たんか 水素 すいそ ほど質量 しつりょう の軽 かる い炭素 たんそ 同位 どうい 体 たい を含 ふく む割合 わりあい が多 おお くなるという傾向 けいこう が、熱 ねつ 分解 ぶんかい による炭化 たんか 水素 すいそ の生成 せいせい の傾向 けいこう と同 おな じであることが知 し られている[要 よう 出典 しゅってん ] 。この結果 けっか は、メタンのような炭素 たんそ 数 すう の少 すく ない炭化 たんか 水素 すいそ の重合 じゅうごう によって石油 せきゆ が生成 せいせい したとする無機 むき 成因 せいいん 説 せつ とは矛盾 むじゅん する。
地球 ちきゅう 物理 ぶつり 学者 がくしゃ の石井 いしい 吉徳 よしのり は「2.25億 おく 年 ねん 前 まえ に超 ちょう 大陸 たいりく パンゲア が次第 しだい に分離 ぶんり 、現在 げんざい の姿 すがた になるまでの過程 かてい で2億 おく 年 ねん 前 まえ の三 さん 畳 じょう 紀 き (Triassic)以後 いご に存在 そんざい したテチス海 うみ (Tethys)が地球 ちきゅう 史上 しじょう の石油 せきゆ 生成 せいせい に極 きわ めて特異 とくい だった。中生代 ちゅうせいだい は二酸化炭素 にさんかたんそ の濃度 のうど が今 いま より10倍 ばい も高 たか く、気温 きおん は10℃も高 たか かった。つまり地球 ちきゅう 温暖 おんだん 化 か で、植物 しょくぶつ の光合成 こうごうせい は極 きわ めて活発 かっぱつ であった。しかもこのテチス海 うみ は赤道 あかみち 付近 ふきん に停滞 ていたい し、海水 かいすい は攪拌されず長 なが く酸 さん 欠 かけ 状態 じょうたい が続 つづ いた。このため有機物 ゆうきぶつ は分解 ぶんかい されず、石油 せきゆ 熟成 じゅくせい に好条件 こうじょうけん であったことが中東 ちゅうとう 油田 ゆでん の始 はじ まりである。石油 せきゆ は探 さが せばまだまだあるという単純 たんじゅん な発想 はっそう は地球 ちきゅう 史 し から見 み て正 ただ しくない。」と有限 ゆうげん 性 せい を強調 きょうちょう している[ 7] 。
また、2021年 ねん に石油 せきゆ と同等 どうとう の炭化 たんか 水素 すいそ を合成 ごうせい する植物 しょくぶつ プランクトンのDicrateria rotunda (D. rotunda)が発見 はっけん された。このプランクトンの合成 ごうせい する一連 いちれん の飽和 ほうわ 炭化 たんか 水素 すいそ の炭素 たんそ 数 すう は10から38までであり、これはガソリン(炭素 たんそ 数 すう 10-15)、ディーゼル油 ゆ (炭素 たんそ 数 すう 16-20)、燃料 ねんりょう 油 ゆ (炭素 たんそ 数 すう 21以上 いじょう )に相当 そうとう する[ 8] [ 9] 。
非 ひ 生物 せいぶつ 由来 ゆらい 説 せつ (無機 むき 成因 せいいん 論 ろん )[ 編集 へんしゅう ]
石油 せきゆ 「無機 むき 」由来 ゆらい 説 せつ は、1940年代 ねんだい にBP (ブリティッシュペトロリアム)の研究所 けんきゅうじょ 内 ない では、無機 むき 生成 せいせい 物 ぶつ であることが主要 しゅよう 理論 りろん であったが、市場 いちば 戦略 せんりゃく 的 てき な理由 りゆう で機密 きみつ 扱 あつか いにしていた[要 よう 出典 しゅってん ] 。1850年代 ねんだい 以降 いこう ロシア帝国 ていこく の化学 かがく 者 しゃ メンデレーエフ などが提唱 ていしょう して、旧 きゅう 東側 ひがしがわ 諸国 しょこく では従来 じゅうらい から定説 ていせつ とされていた学説 がくせつ である[要 よう 出典 しゅってん ] 。旧 きゅう 西側 にしがわ 諸国 しょこく でも、天文 てんもん 物理 ぶつり 学者 がくしゃ であるトーマス・ゴールド などが無機 むき 由来 ゆらい 説 せつ を唱 とな えた[ 10] 。
無機 むき 成因 せいいん 論 ろん の根拠 こんきょ としては「石油 せきゆ の分布 ぶんぷ が生物 せいぶつ の分布 ぶんぷ と明 あき らかに異 こと なる」「化石 かせき 燃料 ねんりょう では考 かんが えられないほどの超 ちょう 深度 しんど から原油 げんゆ がみつかる」「石油 せきゆ の組成 そせい が多 おお くの地域 ちいき でおおむね同一 どういつ である」「ヘリウム 、ウラン 、水銀 すいぎん 、ガリウム 、ゲルマニウム など、生物 せいぶつ 起源 きげん では説明 せつめい できない成分 せいぶん が含 ふく まれている」などが挙 あ げられる[要 よう 出典 しゅってん ] 。また、生物 せいぶつ 起源 きげん 論 ろん が根拠 こんきょ としている、炭素 たんそ 数 すう の少 すく ない炭化 たんか 水素 すいそ ほど質量 しつりょう の軽 かる い炭素 たんそ 同位 どうい 体 たい を含 ふく む割合 わりあい が多 おお くなるという傾向 けいこう は、地下 ちか から炭化 たんか 水素 すいそ が上昇 じょうしょう する過程 かてい で、分子 ぶんし の熱 ねつ 運動 うんどう により重 おも い同位 どうい 体 たい が分離 ぶんり されたと解釈 かいしゃく する[要 よう 出典 しゅってん ] 。この無機 むき 由来 ゆらい 説 せつ に基 もと づけば、一度 いちど 涸 か れた油井 ゆせい もしばらく放置 ほうち すると、再 ふたた び原油 げんゆ 産出 さんしゅつ が可能 かのう となる現象 げんしょう を説明 せつめい することができる[要 よう 出典 しゅってん ] 。また超 ちょう 深度 しんど さえ掘削 くっさく できれば、日本 にっぽん はもちろん世界中 せかいじゅう どこでも石油 せきゆ を採掘 さいくつ できる可能 かのう 性 せい があることになる。
石油 せきゆ の大 だい 部分 ぶぶん が非 ひ 生物 せいぶつ 由来 ゆらい であるとする仮説 かせつ は、多 おお くの地質 ちしつ 学 がく 的 てき および地球 ちきゅう 化学 かがく 的 てき 証拠 しょうこ と矛盾 むじゅん しており、今日 きょう では認 みと められていない[ 11] 。非 ひ 生物 せいぶつ 起源 きげん の炭化 たんか 水素 すいそ 自体 じたい は存在 そんざい するが、その量 りょう については商業 しょうぎょう 的 てき に有益 ゆうえき な量 りょう ではまったくない[ 4] 。米国 べいこく 石油 せきゆ 地質 ちしつ 学者 がくしゃ 協会 きょうかい のラリー・ネイションは「論争 ろんそう は、非 ひ 生物 せいぶつ 起源 きげん の石油 せきゆ 埋蔵 まいぞう 量 りょう が存在 そんざい するかどうかについてではありません」「論争 ろんそう は、それらが地球 ちきゅう の全体 ぜんたい 的 てき な埋蔵 まいぞう 量 りょう にどれだけ貢献 こうけん するか、そして地質 ちしつ 学者 がくしゃ がそれらを探 さが すためにどれだけの時間 じかん と労力 ろうりょく を費 つい やすべきかについてです。」と述 の べている[ 12] 。
無 む 精製 せいせい でも内燃 ないねん 機関 きかん を動 うご かす事 こと が出来 でき る程 ほど 、世界 せかい 的 てき にも稀 まれ な軽質 けいしつ 油 ゆ を産出 さんしゅつ する[要 よう 出典 しゅってん ] 、静岡 しずおか 県 けん の相良 さがら 油田 ゆでん では、有機 ゆうき 成因 せいいん 論 ろん とも無機 むき 成因 せいいん 論 ろん とも異 こと なる、第 だい 三 さん の仮説 かせつ が唱 とな えられている[要 よう 検証 けんしょう – ノート ] 。1993年 ねん 、当時 とうじ 京都大学 きょうとだいがく 大学院 だいがくいん の今中 いまなか 忠行 ただゆき により相良 さがら 油田 ゆでん から採取 さいしゅ した石油 せきゆ 分解 ぶんかい 菌 きん 「Oleomonas sagaranensis HD-1株 かぶ 」が嫌気 いやけ 性 せい 条件下 じょうけんか で炭化 たんか 水素 すいそ を作 つく り出 だ すことを報告 ほうこく した[ 13] 。この際 さい 生成 せいせい された石油 せきゆ は、相良 さがら 油田 あぶらた 産 さん の軽質 けいしつ 油 ゆ と性質 せいしつ が酷似 こくじ しており、相良 さがら 油田 ゆでん が形成 けいせい された一因 いちいん として唱 とな えられている[要 よう 出典 しゅってん ] ほか、今中 いまなか 忠行 ただゆき らはこの石油 せきゆ 分解 ぶんかい 菌 きん が、メタンハイドレート に関係 かんけい していると指摘 してき した[要 よう 出典 しゅってん ] 。
しかし2002年 ねん の論文 ろんぶん では、この菌株 きんしゅ の嫌気 いやけ 性 せい 条件 じょうけん での生育 せいいく はむしろ否定 ひてい されている[ 14] 。また、相良 さがら 油田 ゆでん の起源 きげん については有機物 ゆうきぶつ の熱 ねつ 分解 ぶんかい とする結論 けつろん が2006年 ねん に出 だ されている[ 15] 。ちなみに、微生物 びせいぶつ による炭化 たんか 水素 すいそ の合成 ごうせい 自体 じたい は珍 めずら しいことではなく、広 ひろ く知 し られている[ 16] [ 17] 。
石油 せきゆ の成分 せいぶん のほとんどは炭化 たんか 水素 すいそ であり、色々 いろいろ な炭化 たんか 水素 すいそ の混合 こんごう 物 ぶつ から構成 こうせい されている。その他 た 、硫黄 いおう 化合 かごう 物 ぶつ 、窒素 ちっそ 化合 かごう 物 ぶつ 、金属 きんぞく 類 るい も含 ふく まれている。工業 こうぎょう 的 てき に有用 ゆうよう な石油 せきゆ 製品 せいひん を作 つく るためには、分留 ぶんりゅう によって成分 せいぶん を分 わ ける。精製 せいせい することにより、天然 てんねん ガス 、ナフサ (ガソリン )、灯油 とうゆ 、軽油 けいゆ 、重油 じゅうゆ 、潤滑油 じゅんかつゆ 、アスファルト などが製品 せいひん として得 え られる。
天然 てんねん ガス は、沸点 ふってん が30℃位 い までであり、常温 じょうおん よりも沸点 ふってん が低 ひく いため、ガスとして分離 ぶんり する。主 おも な構成 こうせい 成分 せいぶん は、メタン・エタン・プロパン・ブタン・ペンタン など。但 ただ しプロパン及 およ びブタンは、液化 えきか 石油 せきゆ ガス (LPG)として販売 はんばい される。
CH4 (メタン 、 methane) - 沸点 ふってん -108℃
C2 H6 (エタン 、 ethane) - 沸点 ふってん -67℃
C3 H8 (プロパン 、 propane) - 沸点 ふってん -43℃
C4 H10 (ブタン 、 butane) - 沸点 ふってん -18℃
ナフサ は沸点 ふってん が30 - 200℃程度 ていど の炭化 たんか 水素 すいそ であり、粗製 そせい ガソリン とも呼 よ ばれる。主成分 しゅせいぶん は炭素 たんそ 数 すう 5 - 12のアルカン である。
炭素 たんそ 数 すう 5 - 7のナフサは、軽質 けいしつ ナフサ と呼 よ ばれ、透明 とうめい で蒸発 じょうはつ しやすく、溶媒 ようばい やドライクリーニングの溶剤 ようざい 、あるいはその他 た の速 はや 乾性 かんせい の製品 せいひん に用 もち いられる。炭素 たんそ 数 すう が6 - 12のナフサは、重 じゅう 質 しつ ナフサ と呼 よ ばれ、水素 すいそ 化 か 精製 せいせい 、接触 せっしょく 改 あらため 質 しつ などを経 へ てから配合 はいごう 調整 ちょうせい されガソリン として精製 せいせい される。ベンジン やホワイトガソリン はナフサから作 つく られる石油 せきゆ 製品 せいひん である。
炭素 たんそ 数 すう 10 - 15の範囲 はんい の炭化 たんか 水素 すいそ からケロシン が作 つく られジェット燃料 ねんりょう に用 もち いられる。炭素 たんそ 数 すう 10 - 20の範囲 はんい からディーゼル燃料 ねんりょう (軽油 けいゆ )と灯油 とうゆ が精製 せいせい される。
沸点 ふってん 320℃以上 いじょう の蒸留 じょうりゅう で、船舶 せんぱく のエンジンやボイラー に用 もち いられる重油 じゅうゆ が精製 せいせい される。これらの石油 せきゆ 製品 せいひん は、常温 じょうおん で液体 えきたい である。
常 つね 圧 あつ 蒸留 じょうりゅう で蒸留 じょうりゅう できない残 ざん 油 ゆ は、減圧 げんあつ 蒸留 じょうりゅう (真空 しんくう 蒸留 じょうりゅう )する。潤滑油 じゅんかつゆ と半 はん 固体 こたい の油脂 ゆし (ワセリン を含 ふく む)は、炭素 たんそ 数 すう 16から炭素 たんそ 数 すう 20の範囲 はんい である。
炭素 たんそ 数 すう 20以上 いじょう の鎖 くさり 状 じょう 炭化 たんか 水素 すいそ は固体 こたい であり、パラフィン ワックスを皮切 かわき りに、タール 、アスファルト の順 じゅん である。
常 つね 圧 あつ 蒸留 じょうりゅう 留 とめ 分 ぶん の名称 めいしょう と沸点 ふってん (℃)を示 しめ す:
石油 せきゆ エーテル (petrol ether) :40 - 70℃ (溶媒 ようばい 用 よう )
軽 けい ガソリン (light petrol) :60 - 100℃ (自動車 じどうしゃ 燃料 ねんりょう )
重 じゅう ガソリン (heavy petrol) :100 - 150℃ (自動車 じどうしゃ 燃料 ねんりょう )
軽 けい ケロシン (light kerosene) :120 - 150℃ (家庭 かてい 用 よう 溶媒 ようばい ・燃料 ねんりょう )
ケロシン (kerosene):150 - 300℃ (ジェット燃料 ねんりょう )
ガス油 ゆ (gas oil):250 - 350℃ (ディーゼル燃料 ねんりょう /軽油 けいゆ /灯油 とうゆ )
潤滑油 じゅんかつゆ :> 300℃ (エンジン・オイル)
残留 ざんりゅう 分 ぶん :タール 、アスファルト 、残余 ざんよ 燃料 ねんりょう
地下 ちか から湧 わ く燃 も える水 みず の存在 そんざい は、古代 こだい から各地 かくち で知 し られていた。産地 さんち で燃料 ねんりょう や照明 しょうめい に用 もち いた例 れい も多 おお い。たとえば4世紀 せいき には中国 ちゅうごく 大陸 たいりく で石油 せきゆ の採掘 さいくつ が行 おこな われたという記録 きろく がある。ビザンティン帝国 ていこく にはギリシャ火薬 かやく と呼 よ ばれる火炎 かえん 放射 ほうしゃ 器 き 、あるいは焼夷弾 しょういだん に似 に た兵器 へいき があった。ギリシャ火薬 かやく の製法 せいほう は現在 げんざい では失 うしな われているが、原料 げんりょう のひとつとして石油 せきゆ が使用 しよう されていたと考 かんが えられる。また1691年 ねん には現在 げんざい も石油 せきゆ の生産 せいさん が行 おこな われているルーマニア のモレニ 油田 ゆでん から石油 せきゆ が採掘 さいくつ され、産出 さんしゅつ された石油 せきゆ は品質 ひんしつ の点 てん で他 た の油 あぶら より良 よ いとされていた。しかし、大量 たいりょう 生産 せいさん はずっと後 ご のことであった。
なお、世界 せかい 最古 さいこ の石油 せきゆ 製品 せいひん は石器 せっき 時代 じだい には既 すで に接着 せっちゃく 剤 ざい として利用 りよう されていた天然 てんねん アスファルト とされている[ 18] 。紀元前 きげんぜん 3000年 ねん のころ、メソポタミア では、地面 じめん の割 わ れ目 め からしみ出 だ していた天然 てんねん アスファルト が、建造 けんぞう 物 ぶつ の接着 せっちゃく やミイラ の防腐 ぼうふ 、水路 すいろ の防水 ぼうすい などに使 つか われていた。紀元前 きげんぜん 1世紀 せいき ごろの記録 きろく では、石油 せきゆ を傷口 きずぐち にぬって血 ち を止 と めたり、発熱 はつねつ をおさえるなどの万能 ばんのう 薬 やく として用 もち いられていたと記 しる されている。
日本 にっぽん では天智 てんじ 7年 ねん (668年 ねん )、日本書紀 にほんしょき に越 えつ の国 くに から「燃 もえ ゆる土 ど 」と「燃 もえ ゆる水 みず 」が近江 おうみ 大津 おおつ 宮 みや に献上 けんじょう されたという記録 きろく が残 のこ っている。江戸 えど 時代 じだい になると石油 せきゆ は「くそうず」(臭 におい 水 すい 、草 くさ 生水 なまみず などと表記 ひょうき )と呼 よ ばれていた。
このように石油 せきゆ の発見 はっけん 自体 じたい は非常 ひじょう に古 ふる く、産地 さんち においてその存在 そんざい は有史 ゆうし 以前 いぜん から知 し られていたものの、積極 せっきょく 的 てき に利用 りよう されていたとは言 い い難 がた く、それどころか多 おお くの国 くに で利用 りよう の禁止 きんし さえされていたこともある。その理由 りゆう については宗教 しゅうきょう や迷信 めいしん も含 ふく めて様々 さまざま だが、やはり最 もっと も大 おお きい理由 りゆう として挙 あ げられるのは燃焼 ねんしょう 時 じ 等 とう に発生 はっせい する有毒 ゆうどく ガスの危険 きけん 性 せい であると推測 すいそく される。
精製 せいせい された現在 げんざい の石油 せきゆ 製品 せいひん でさえその危険 きけん 性 せい は皆無 かいむ ではなく、未 み 精製 せいせい の石油 せきゆ に至 いた っては比較 ひかく にならないほどリスクが高 たか い。そのため石油 せきゆ は産地 さんち におけるごく小規模 しょうきぼ の利用 りよう にとどまり、積極 せっきょく 的 てき な実用 じつよう には至 いた らなかった。
オケマ(オクラホマ )の油井 ゆせい やぐら、1922
アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく では1855年 ねん 、ネイティブ・アメリカン が薬用 やくよう にしていた黒色 こくしょく の油 あぶら を精製 せいせい したところ、鯨油 げいゆ よりも照明 しょうめい に適 てき していることが分 わ かり、油田 ゆでん 開発 かいはつ がスタートした[ 19] 。需要 じゅよう が伸 の びるにつれ、原油 げんゆ 採掘 さいくつ の必要 ひつよう 性 せい が高 たか まったところ、機械 きかい 掘 ほ りの油井 ゆせい の出現 しゅつげん が、石油 せきゆ 生産 せいさん の一大 いちだい 画 が 期 き をなした。
エドウィン・ドレーク(ドレーク大佐 たいさ )が1859年 ねん 8月 がつ に、ペンシルベニア州 しゅう タイタスビルの近 ちか くのオイル・クリークで採掘 さいくつ を始 はじ めたのが世界 せかい 最初 さいしょ と言 い われる。しかし、別 べつ のところでもっと早 はや くあったとする説 せつ もある。19世紀 せいき 後半 こうはん には、アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく 、ルーマニア 、ロシア帝国 ていこく のコーカサス 地方 ちほう が石油 せきゆ の産地 さんち であった。
1863年 ねん 、ジョン・D・ロックフェラー がオハイオ州 しゅう クリーブランド で石油 せきゆ 精製 せいせい 業 ぎょう に乗 の り出 だ し、1870年 ねん 、スタンダード石油 せきゆ を設立 せつりつ した。同社 どうしゃ は事業 じぎょう 統合 とうごう を重 かさ ね、1884年 ねん にはアメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく 全体 ぜんたい の石油 せきゆ 精製 せいせい 能力 のうりょく の77%、石油 せきゆ 販売 はんばい シェアは80-85%に達 たっ した。その後 ご あまりに巨大 きょだい 化 か したスタンダード石油 せきゆ に対 たい し、世論 せろん の反発 はんぱつ が起 お き、1890年 ねん に成立 せいりつ したシャーマン反 はん トラスト法 ほう により、同社 どうしゃ は34の会社 かいしゃ に解体 かいたい された。ただし、消滅 しょうめつ したわけではなく、分割 ぶんかつ されただけである。スタンダード石油 せきゆ が前身 ぜんしん となって、今日 きょう のエクソンモービル 、シェブロン などの旧 きゅう 7大 だい メジャー ができた。
1858年 ねん には、最初 さいしょ の実用 じつよう 内燃 ないねん 機関 きかん として、石炭 せきたん ガスで動作 どうさ するルノアール・エンジン が発明 はつめい され、1876年 ねん にドイツ帝国 ていこく のニコラウス・オットー が、4ストローク機関 きかん のオットーサイクル を発明 はつめい した。1870年 ねん 頃 ごろ には石油 せきゆ から灯油 とうゆ を採 と った後 のち に残 のこ るガソリンは、産業 さんぎょう 廃棄 はいき 物 ぶつ として廃棄 はいき されていたが、1883年 ねん にゴットリープ・ダイムラー が、液体 えきたい 燃料 ねんりょう であるガソリンを用 もち いられる内燃 ないねん 機関 きかん を開発 かいはつ 、1885年 ねん にダイムラーによる特許 とっきょ が出 だ される。同年 どうねん 、ドイツ帝国 ていこく のカール・ベンツ は、ダイムラーとは別 べつ にエンジンを改良 かいりょう した[ 20] 。自動車 じどうしゃ の動力 どうりょく 源 げん には、蒸気 じょうき 機関 きかん や電気 でんき も用 もち いられていたが、20世紀 せいき 初 はじ めまでにこれらは衰退 すいたい した。このような技術 ぎじゅつ 革新 かくしん により、19世紀 せいき 後半 こうはん 以降 いこう 石油 せきゆ の普及 ふきゅう が促進 そくしん された。
日本 にっぽん でも明治 めいじ 初期 しょき には、輸入 ゆにゅう ランプ用 よう の灯油 とうゆ が普及 ふきゅう し、文字 もじ どおり「灯 あか りの油 あぶら 」として広 ひろ く利用 りよう されるようになった[ 21] 。
19世紀 せいき 末 まつ の自動車 じどうしゃ の商業 しょうぎょう 実用 じつよう 化 か 、20世紀 せいき 初 はじ めの飛行機 ひこうき の発明 はつめい は、ガソリンエンジン と切 き り離 はな しては考 かんが えられない。船舶 せんぱく も重油 じゅうゆ を汽缶 きかん (ボイラー )の燃料 ねんりょう にするようになった。
石油 せきゆ 自体 じたい は珍 めずら しくないが、大量 たいりょう 生産 せいさん できる油田 ゆでん は少 すく なく、発見 はっけん が困難 こんなん であったため、石油 せきゆ 産地 さんち は地理 ちり 的 てき に偏 かたよ った。戦車 せんしゃ 、軍用 ぐんよう 機 き 、軍艦 ぐんかん などの燃料 ねんりょう でもあったことから、20世紀 せいき 半 なか ばから後半 こうはん にかけて、石油 せきゆ は戦略 せんりゃく 資源 しげん となった。
20世紀 せいき 前半 ぜんはん には、ベネズエラ やインドネシア が石油 せきゆ の輸出 ゆしゅつ 地 ち に加 くわ わった。この当時 とうじ 、世界 せかい の石油 せきゆ 生産 せいさん はアメリカ、ソ連 それん 、そしてベネズエラ が多 おお く占 し めていた。その中 なか でもアメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく は約 やく 70パーセントを占 し めていた。
第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 後 ご 、石油 せきゆ の新 あら たな用途 ようと として、既 すで に戦前 せんぜん に登場 とうじょう していた化学 かがく 繊維 せんい やプラスチック が、あらゆる工業 こうぎょう 製品 せいひん の素材 そざい として利用 りよう されるようになった。また、発電 はつでん 所 しょ の燃料 ねんりょう としても石油 せきゆ が利用 りよう された。
また、中東 ちゅうとう に新 あら たな大 だい 規模 きぼ 油田 ゆでん が相次 あいつ いで発見 はっけん された。中東 ちゅうとう は良質 りょうしつ の優 すぐ れた油田 ゆでん が多 おお いだけでなく、人口 じんこう が多 おお くなく現地 げんち 消費 しょうひ 量 りょう が限 かぎ られているため、今日 きょう まで世界 せかい 最大 さいだい の石油 せきゆ 輸出 ゆしゅつ 地域 ちいき となっている。
石油 せきゆ の探査 たんさ には莫大 ばくだい な経費 けいひ と高 たか い技術 ぎじゅつ が必要 ひつよう となるが、成功 せいこう 時 じ の見返 みかえ りもまた莫大 ばくだい である。必然 ひつぜん 的 てき に石油 せきゆ 産業 さんぎょう では企業 きぎょう の巨大 きょだい 化 か が進 すす んだ。独自 どくじ に採掘 さいくつ する技術 ぎじゅつ と資本 しほん を持 も たない国 くに では、巨大 きょだい 資本 しほん を持 も った欧米 おうべい の少数 しょうすう の石油 せきゆ 会社 かいしゃ に独占 どくせん 採掘 さいくつ 権 けん を売 う り渡 わた した。これによって石油 せきゆ 開発 かいはつ の集中 しゅうちゅう 化 か はさらに進 すす み、石油 せきゆ メジャー と言 い われる巨大 きょだい な多 た 国籍 こくせき 企業 きぎょう が誕生 たんじょう した。大量 たいりょう 産出 さんしゅつ によって安価 あんか になった石油 せきゆ はエネルギー源 げん の主力 しゅりょく となった。この変化 へんか はエネルギー革命 かくめい と呼 よ ばれた。
しかし1970年代 ねんだい に資源 しげん ナショナリズム が強 つよ まると、石油 せきゆ を国有 こくゆう 化 か する国家 こっか が相次 あいつ いだ。1973年 ねん から1974年 ねん には、第 だい 四 よん 次 じ 中東 ちゅうとう 戦争 せんそう でアラブ石油 せきゆ 輸出 ゆしゅつ 国 こく 機構 きこう がイスラエル 支持 しじ 国 こく への石油 せきゆ 輸出 ゆしゅつ を削減 さくげん する動 うご きをみせ、オイルショック と世界 せかい 的 てき な不 ふ 況 きょう をもたらした。
他 ほか にも北海 ほっかい やメキシコ湾 わん など、世界 せかい 各地 かくち で石油 せきゆ が採掘 さいくつ されるようになると、原油 げんゆ 供給 きょうきゅう が中東 ちゅうとう に集中 しゅうちゅう していた状況 じょうきょう は改善 かいぜん され、石油 せきゆ の戦略 せんりゃく 性 せい は低下 ていか していった。しかし今日 きょう でも石油 せきゆ の重要 じゅうよう 性 せい は低下 ていか しておらず、原油 げんゆ 価格 かかく の変動 へんどう が、世界 せかい 経済 けいざい に与 あた える影響 えいきょう は依然 いぜん として大 おお きい。
2020年 ねん 3月、産油 さんゆ 国 こく による協調 きょうちょう 減産 げんさん 体制 たいせい が終了 しゅうりょう したところに新型 しんがた コロナウイルス流行 りゅうこう に伴 ともな う景気 けいき 減速 げんそく が重 かさ なり、原油 げんゆ 価格 かかく が1バレル20ドル台 だい に暴落 ぼうらく 。生産 せいさん 費用 ひよう (後述 こうじゅつ )が比較的 ひかくてき 高 たか いシェールオイル関連 かんれん 業者 ぎょうしゃ は、大 おお きな打撃 だげき を受 う けた[ 22] 。2020年 ねん 4月 がつ 1日 にち 、大手 おおて シェールオイル開発 かいはつ 会社 かいしゃ の「ホワイティング・ペトロリアム」が破綻 はたん し、2020年 ねん 3月 がつ 9日 にち の原油 げんゆ 価格 かかく 暴落 ぼうらく 以来 いらい 、ニューヨーク証券 しょうけん 取引 とりひき 所 しょ に上場 じょうじょう する石油 せきゆ 会社 かいしゃ としては初 はつ の連邦 れんぽう 倒産 とうさん 法 ほう 第 だい 11章 しょう 適用 てきよう となった[ 23] [ 24] 。6月28日 にち にはアメリカの石油 せきゆ 生産 せいさん 1 %、天然 てんねん ガス生産 せいさん 2 %を担 にな っていた「チェサピーク・エナジー」が資金繰 しきんぐ りの悪化 あっか から破綻 はたん した[ 25] 。シェールオイル関連 かんれん 企業 きぎょう は社債 しゃさい の一種 いっしゅ である「ハイイールド債 さい 」と呼 よ ばれる信用 しんよう 力 りょく は低 ひく いが利回 りまわ り の高 たか い債券 さいけん (ハイリスク・ハイリターン商品 しょうひん )を発行 はっこう して、資金 しきん を調達 ちょうたつ しているが、新型 しんがた コロナウイルスの感染 かんせん 拡大 かくだい による金融 きんゆう 市場 いちば の混乱 こんらん に伴 ともな い金利 きんり が急上昇 きゅうじょうしょう し、資金繰 しきんぐ りが苦 くる しくなっている。
石油 せきゆ の代替 だいたい 品 ひん として、アンモニア と水素 すいそ から直接 ちょくせつ 作 つく りだす合成 ごうせい 燃料 ねんりょう の研究 けんきゅう も行 おこな われている[ 26] 。
日米 にちべい 貿易 ぼうえき は1853年 ねん の日米 にちべい 和親 わしん 条約 じょうやく に始 はじ まったが、石油 せきゆ については、1879年 ねん にアメリカ人 じん で商船 しょうせん J. A.トムソンの船長 せんちょう チャールズ・ロジャースが知人 ちじん に頼 たの まれ日本 にっぽん の物産 ぶっさん を購入 こうにゅう する際 さい 、新 あら たな市場 いちば としての日本 にっぽん へ貨物 かもつ として原油 げんゆ を精製 せいせい した石油 せきゆ を届 とど けている[ 27] 。
現在 げんざい では、新潟 にいがた 県 けん ・秋田 あきた 県 けん の日本海 にほんかい 沿岸 えんがん 、および北海道 ほっかいどう (勇払平野 ゆうふつへいや )でごくわずかではあるが原油 げんゆ が採掘 さいくつ されている。生産 せいさん 量 りょう は年間 ねんかん で63万 まん キロリットル(2014年度 ねんど )で、国内 こくない 消費 しょうひ 量 りょう 全体 ぜんたい に占 し める比率 ひりつ は0.3%に過 す ぎない[ 28] 。新 あら たに釧路 くしろ 平野 へいや に原油 げんゆ の存在 そんざい が予測 よそく されており、経済 けいざい 産業 さんぎょう 省 しょう は新 あら たに鉱区 こうく を設定 せってい した。
一方 いっぽう で原油 げんゆ の輸入 ゆにゅう 量 りょう は国内 こくない 消費 しょうひ 量 りょう 全体 ぜんたい の99.7%、1億 おく 9,104万 まん キロリットル(2016年度 ねんど )[ 29] である。輸入 ゆにゅう 相手 あいて 国 こく は上位 じょうい よりサウジアラビア 、アラブ首長 しゅちょう 国 こく 連邦 れんぽう 、カタール 、イラン 、クウェート と、中東 ちゅうとう 地域 ちいき からが全体 ぜんたい の87%を占 し めている(2016年度 ねんど )[ 29] 。
国際 こくさい 石油 せきゆ 資本 しほん (メジャー)のような海外 かいがい 大手 おおて 石油 せきゆ 会社 かいしゃ は、石油 せきゆ の探鉱 たんこう 、生産 せいさん 、輸送 ゆそう 、精製 せいせい 、元売 もとう りまでを一貫 いっかん して手 て がける垂直 すいちょく 統合 とうごう を行 おこな っているため、日本 にっぽん の石油 せきゆ 会社 かいしゃ も精製 せいせい 、元売 もとう り(これを下流 かりゅう 事業 じぎょう という)のみから、上流 じょうりゅう 事業 じぎょう (探鉱 たんこう 、開発 かいはつ 、生産 せいさん )を手 て がけるようになってきた。上流 じょうりゅう 事業 じぎょう を専業 せんぎょう とする日本 にっぽん の有力 ゆうりょく 石油 せきゆ 会社 かいしゃ には国際 こくさい 石油 せきゆ 開発 かいはつ 帝 みかど 石 せき 、石油 せきゆ 資源 しげん 開発 かいはつ 、三井 みつい 石油 せきゆ 開発 かいはつ があり、下流 かりゅう 事業 じぎょう の有力 ゆうりょく 会社 かいしゃ としては以下 いか のグループがある。
日本 にっぽん で消費 しょうひ される石油 せきゆ には多 た 段階 だんかい にわたってさまざまな税金 ぜいきん がかかっている。これを石油 せきゆ 諸税 しょぜい と言 い う。
輸入 ゆにゅう 段階 だんかい (次 つぎ の2税目 ぜいもく が加算 かさん されて課税 かぜい される)
製品 せいひん 段階 だんかい (次 つぎ の5種類 しゅるい の個別 こべつ 間接 かんせつ 税 ぜい がそれぞれかかる)
この結果 けっか 、たとえばガソリン1リットルには、消費 しょうひ 税 ぜい を除 のぞ いて約 やく 56円 えん の税金 ぜいきん がかかっている計算 けいさん になる。
前記 ぜんき の各 かく 税金 ぜいきん のうち軽油 けいゆ 引取 ひきと 税 ぜい だけが地方 ちほう 税 ぜい で、それ以外 いがい の税金 ぜいきん は国税 こくぜい である。石油 せきゆ 諸税 しょぜい の年間 ねんかん 税収 ぜいしゅう 額 がく は、2004年 ねん (平成 へいせい 16年 ねん )度 ど 予算 よさん で約 やく 4兆 ちょう 8,641億 おく 円 えん となっている。地方 ちほう 税 ぜい である軽油 けいゆ 引取 ひきと 税 ぜい を除 のぞ いた税収 ぜいしゅう 合計 ごうけい は、国税 こくぜい 収入 しゅうにゅう の約 やく 12%を占 し め、所得 しょとく 税 ぜい 、法人 ほうじん 税 ぜい 、消費 しょうひ 税 ぜい に次 つ ぐ第 だい 4位 い の税収 ぜいしゅう 規模 きぼ になっている。また、消費 しょうひ 税 ぜい 以外 いがい の石油 せきゆ 諸税 しょぜい は目的 もくてき 税 ぜい となっており、その84%が道路 どうろ 整備 せいび 財源 ざいげん として使 つか われている。そのほか石油 せきゆ 対策 たいさく 、空港 くうこう 整備 せいび などに使用 しよう されている。
2019年度 ねんど 17,304万 まん kl
1位 い サウジアラビア 34.1%
2位 い アラブ首長 しゅちょう 国 こく 連邦 れんぽう 32.7%
3位 い カタール 9.3%
4位 い クウェート 8.9%
5位 い ロシア 4.8%
6位 い オマーン 1.7%
7位 い アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく 1.6%
8位 い バーレーン 1.4%
9位 い エクアドル 1.3%
10位 い イラク 1.1%
(2016年 ねん 3月 がつ 末 まつ 現在 げんざい )207日 にち 分 ぶん (原油 げんゆ 5.5億 おく バレル相当 そうとう )[ 30]
国家 こっか 備蓄 びちく 4,734万 まん kl(製品 せいひん 換算 かんさん )122日 にち 分 ぶん
民間 みんかん 備蓄 びちく 3,130万 まん kl(製品 せいひん 換算 かんさん )81日 にち 分 ぶん
産油 さんゆ 国 こく 共同 きょうどう 備蓄 びちく 134万 まん kl(製品 せいひん 換算 かんさん )4日 にち 分 ぶん
米国 べいこく には2011年 ねん 2月 がつ 現在 げんざい 17.27億 おく バレルの石油 せきゆ 備蓄 びちく を持 も つ。この中 なか には米国 べいこく 内 ない 油田 ゆでん で産出 さんしゅつ せずに備蓄 びちく 指定 してい しているものを含 ふく む。(日本 にっぽん 5.5、ドイツ2.8、フランス1.8、オランダ1.4等 とう だが、ロシア、中国 ちゅうごく などの備蓄 びちく 量 りょう は不明 ふめい )
石油 せきゆ の埋蔵 まいぞう 量 りょう に関 かん する将来 しょうらい 予測 よそく は、その時 とき の経済 けいざい 活動 かつどう ・技術 ぎじゅつ 動向 どうこう の状況 じょうきょう に左右 さゆう されており単純 たんじゅん な自然 しぜん 科学 かがく 的 てき 根拠 こんきょ に基 もと づいているわけではない。20世紀 せいき 末 まつ からの可 か 採 と 量 りょう 増大 ぞうだい の背景 はいけい には、原油 げんゆ 価格 かかく の上昇 じょうしょう と技術 ぎじゅつ の向上 こうじょう がある。1973年 ねん の第 だい 一 いち 次 じ 石油 せきゆ 危機 きき の際 さい には多 おお くの石油 せきゆ 専門 せんもん 家 か がマスコミに登場 とうじょう して「あと30年 ねん で石油 せきゆ は枯渇 こかつ する」と主張 しゅちょう していたが、2005年 ねん の段階 だんかい でも「現在 げんざい 発見 はっけん されている油田 ゆでん 可 か 採 と 埋蔵 まいぞう 量 りょう だけでも現在 げんざい の消費 しょうひ 量 りょう で割 われ ればあと40年 ねん は供給 きょうきゅう できる」とされているように、可 か 採 と 量 りょう は毎年 まいとし 増大 ぞうだい し続 つづ けた[ 31] 。
可 か 採 と 年数 ねんすう (R/P)とは、ある年度 ねんど において埋蔵 まいぞう が確認 かくにん されている石油 せきゆ のうち、その時点 じてん での技術 ぎじゅつ で採算 さいさん の合 あ うコストで採掘 さいくつ 可能 かのう な埋蔵 まいぞう 量 りょう (R)を、その年度 ねんど の実際 じっさい の生産 せいさん 量 りょう (P)で割 わ った値 ね である。この値 ね の意味 いみ を誤 あやま って解釈 かいしゃく し、「石油 せきゆ は後 こう 何 なん 年 ねん でなくなる」などと吹聴 ふいちょう するものもいるが明確 めいかく な誤 あやま りである。例 たと えばBP統計 とうけい によれば、1970年 ねん の可 か 採 と 年数 ねんすう は約 やく 35年 ねん であったが、2005年 ねん に石油 せきゆ が枯渇 こかつ したという事実 じじつ が存在 そんざい しないことは明 あき らかである。ちなみに2007年度 ねんど 末 まつ の価格 かかく での可 か 採 と 年数 ねんすう は41.6年 ねん であった。
また安価 あんか な代替 だいたい 品 ひん が存在 そんざい する場合 ばあい 、地中 ちちゅう に多 おお くの石油 せきゆ が残存 ざんそん していても相対 そうたい 的 てき に採掘 さいくつ コストが高 たか く生産 せいさん が成 な りたなくなり、可 か 採 と 埋蔵 まいぞう 量 りょう なし、可 か 採 と 年数 ねんすう 0、つまり、「枯渇 こかつ 」ということになる。
可 か 採 と 年数 ねんすう は、原油 げんゆ 価格 かかく が上 あ がると伸 の びるという特性 とくせい がある。それは、原油 げんゆ 価格 かかく が変化 へんか すると『採掘 さいくつ 可能 かのう な埋蔵 まいぞう 量 りょう 』が変化 へんか するためである。以下 いか に例 れい を示 しめ す。
ある油田 ゆでん は1バレル あたり採掘 さいくつ コストが30ドルかかるとする。このとき、もし原油 げんゆ 価格 かかく が1バレルあたり10ドルならば、この油田 ゆでん は採算 さいさん に合 あ わないため『採掘 さいくつ 可能 かのう な埋蔵 まいぞう 量 りょう 』には含 ふく まれない。しかし、もし原油 げんゆ 価格 かかく が1バレル50ドルに上昇 じょうしょう すれば、この油田 ゆでん は充分 じゅうぶん 採算 さいさん に合 あ うため『採掘 さいくつ 可能 かのう な埋蔵 まいぞう 量 りょう 』に含 ふく まれることになる。
現在 げんざい の採掘 さいくつ 技術 ぎじゅつ でコストを考 かんが えずに採掘 さいくつ を行 おこな えば、あと数 すう 百 ひゃく 年 ねん 分 ぶん は埋蔵 まいぞう されているとも言 い われるが、石油 せきゆ を取 と り巻 ま く事情 じじょう は常 つね に変化 へんか し続 つづ ける。また、埋蔵 まいぞう 量 りょう は各国 かっこく の自己 じこ 申告 しんこく であり、政治 せいじ 的 てき な理由 りゆう のかさ上 あ げが何 なん 度 ど も判明 はんめい してきた。
人類 じんるい が採掘 さいくつ 可能 かのう な石油 せきゆ 埋蔵 まいぞう 量 りょう を究極 きゅうきょく 可 か 採 と 埋蔵 まいぞう 量 りょう という。1970年代 ねんだい にはこれは2兆 ちょう バレルと考 かんが えられており、また、その時点 じてん での既 すんで 発見 はっけん の埋蔵 まいぞう 量 りょう は1兆 ちょう バレルと考 かんが えられていた。しかし、2005年 ねん には3兆 ちょう バレルまで増大 ぞうだい していた[ 32] 。需要 じゅよう は今後 こんご も拡大 かくだい すると思 おも われる石油 せきゆ だが、わざと供給 きょうきゅう をなるべく小 ちい さくして原油 げんゆ 価格 かかく を上 あ げようとしているのでは無 な いかという意見 いけん も聞 き かれる。
R/Pは「その時点 じてん での消費 しょうひ 量 りょう が、増 ふ えずに永遠 えいえん に続 つづ く」と言 い う前提 ぜんてい の計算 けいさん であることに留意 りゅうい しなければならない。つまり今世紀 こんせいき 初頭 しょとう 、自動車 じどうしゃ 人口 じんこう は先進 せんしん 国 こく と一部 いちぶ 共産 きょうさん 圏 けん で10億 おく 人 にん ほどであったが、中国 ちゅうごく 13億 おく 人 にん 、インド12億 おく 人 にん 、東南 とうなん アジア5億 おく 人 にん という人口 じんこう 規模 きぼ の地域 ちいき で自動車 じどうしゃ が普及 ふきゅう した場合 ばあい 、今世紀 こんせいき 中盤 ちゅうばん には自動車 じどうしゃ 人口 じんこう が35億 おく 人 にん に増 ふ える。つまり掘 ほ り取 と られる速度 そくど が3.5倍 ばい にまで早 はや くなるため、永遠 えいえん にこれらの人々 ひとびと が自動車 じどうしゃ に乗 の らない前提 ぜんてい で計算 けいさん しているR/Pでは、予想 よそう より早 はや く枯渇 こかつ することとなってしまう。
このようなR/Pの指標 しひょう としての欠陥 けっかん から、最近 さいきん はR/Pよりピーク理論 りろん で事実 じじつ 上 じょう の資源 しげん 持続 じぞく 期間 きかん を表示 ひょうじ することが多 おお い。(石油 せきゆ ピーク参照 さんしょう )
従来 じゅうらい の採油 さいゆ 技術 ぎじゅつ は単純 たんじゅん に油層 ゆそう の圧力 あつりょく で自噴 じふん させるかポンプで汲 く み上 あ げるだけであり、地下 ちか に存在 そんざい する原油 げんゆ の内 うち の容易 ようい に出 で てくるものだけが得 え られるに過 す ぎなかった。この「一 いち 次 じ 回収 かいしゅう 」と呼 よ ばれる方法 ほうほう では地下 ちか に存在 そんざい する原油 げんゆ の20-40%しか得 え られない。しかし、採油 さいゆ 技術 ぎじゅつ が向上 こうじょう し「二 に 次 じ 回収 かいしゅう 」「三 さん 次 じ 回収 かいしゅう 」と呼 よ ばれる技術 ぎじゅつ で場合 ばあい により100%に近 ちか い回収 かいしゅう が行 くだり なえるようになっている。
地下 ちか 油田 ゆでん の内部 ないぶ 状態 じょうたい も三 さん 次元 じげん や四 よん 次元 じげん 地震 じしん 探鉱 たんこう 技術 ぎじゅつ によって立体 りったい 的 てき に判別 はんべつ 出来 でき るようになり、取 と り残 のこ しの原油 げんゆ が見通 みとお せるようになっている。
「傾斜 けいしゃ 掘 ほ り」や「水平 すいへい 掘 ほ り」と呼 よ ばれる自由 じゆう な方向 ほうこう に掘 ほ り進 すす める技術 ぎじゅつ や地中 ちちゅう で分岐 ぶんき させる技術 ぎじゅつ の登場 とうじょう によって、原油 げんゆ が存在 そんざい する地層 ちそう を縫 ぬ うように掘 ほ り進 すす める事 こと が出来 でき るようにもなってきている。
また、従来 じゅうらい は採掘 さいくつ が不可能 ふかのう とされていた大 だい 深度 しんど 地下 ちか の油層 ゆそう や水深 すいしん 2000m以上 いじょう の深海 しんかい 油田 ゆでん や極地 きょくち での採掘 さいくつ が可能 かのう になっており、油田 ゆでん 探査 たんさ の対象 たいしょう 地域 ちいき も拡大 かくだい している[ 31] 。
近年 きんねん 、アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく が生産 せいさん 量 りょう を伸 の ばしている。
2016年 ねん 英 えい BP[ 33] (単位 たんい 万 まん バレル)
全 ぜん 世界 せかい 9215.0(100.0%)
中東 ちゅうとう 3178.9(34.5%)
アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく 1235.4(13.4%)
サウジアラビア 1234.9(13.4%)
ロシア 1122.7(12.2%)
イラン 460.0(5.0%)
イラク 446.5(4.8%)
カナダ 446.0(4.8%)
アラブ首長 しゅちょう 国 こく 連邦 れんぽう 407.3(4.4%)
中華人民共和国 ちゅうかじんみんきょうわこく 399.9(4.3%)
クウェート 315.1(3.4%)
ブラジル 260.5(2.8%)
2010年 ねん 米 まい エネルギー情報 じょうほう 庁 ちょう (単位 たんい 億 おく バレル)
サウジ 2624
カナダ 1752
イラン 1376
イラク 1150
クウェート1040
ベネズエラ994
UAE 978
ロシア 600
リビア 443
ナイジェリア 372
カザフスタン 300
カタール 254
中国 ちゅうごく 204
米国 べいこく 191
ブラジル 128
アルジェリア 122
メキシコ 104
2007年 ねん Oil and Gas Journal
サウジアラビア2598
イラン 1363
イラク 1150
クウェート990
ロシア 600
アラブ首長 しゅちょう 国 こく 連邦 れんぽう 922
ベネズエラ 800
ナイジェリア362
リビア 415
カザフスタン300
アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく 218
中国 ちゅうごく 160
カタール152
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