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間伐かんばつざい

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
間伐かんばつされたスギ

間伐かんばつざい(かんばつざい)とは、森林しんりん成長せいちょう過程かてい密集みっしゅうする立木たちき間引まび間伐かんばつ過程かてい発生はっせいする木材もくざいのことである。

用途ようと

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間伐かんばつざいのうち、小径しょうけいすえくち14センチメートル以下いか)は、くいなどの土木どぼく用材ようざいとして利用りようされているが、中目なかめざいまつ口径こうけい16 - 22センチメートル)は、効果こうかてき活用かつよう方法ほうほうがなく、建築けんちく用途ようと需要じゅようすくない。しかし、カラマツなどしゅによっては、ながさ4メートルすえ口径こうけい22センチメートル以上いじょうのものは、だい断面だんめん集成しゅうせいざいようラミナや内装ないそうざいとして利用りようされるようになってきている。今後こんご[いつ?]人工じんこうりん成熟せいじゅくにより、さらになかだいみち建築けんちく用途ようとへの利用りよう課題かだいとなる。

間伐かんばつざいほそくて成熟せいじゅくだから使つかいものにならないというイメージがある[よう出典しゅってん]が、1970年代ねんだい以前いぜんえられた人工じんこうりんのなかには、間伐かんばつざいといえども直径ちょっけい30センチメートルをえるものはめずらしくない。ざいとして使用しようできないのは、おも搬出はんしゅつ費用ひようたかさのためである。だいみち間伐かんばつざい場合ばあい用途ようとはあるが、まとまった数量すうりょう安定あんていてき調達ちょうたつするのがむずかしいがゆえに、木材もくざい大口おおぐち需要じゅようである大手おおて住宅じゅうたくメーカーなどは採用さいよう断念だんねんせざるをないというめんがある。今後こんご各地かくち人工じんこうりん成熟せいじゅく、および林業りんぎょう政策せいさく長期ちょうき循環じゅんかん施行しこうさくへの移行いこうによって、なかだいみち建築けんちく用途ようとへの利用りようは、需要じゅよう発掘はっくつよりもむしろ安定あんてい供給きょうきゅう実現じつげん具体ぐたいてきには10トントラック程度ていど通行つうこうできる林道りんどう整備せいび伐採ばっさい省力しょうりょく伐採ばっさいざい集積しゅうせき乾燥かんそう施設しせつ整備せいびなどが課題かだいとなる。

用途ようと変遷へんせん

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  • 1970年代ねんだいまでは、建築けんちく現場げんば足場あしばざい木柵もくさく材料ざいりょうなどにもちいられたが、アルミニウムせいたんかん足場あしばなどの普及ふきゅうにより需要じゅよう低迷ていめいした。
  • 1990年代ねんだいになると、間伐かんばつざい需要じゅよう低迷ていめいによって価格かかく下落げらく商品しょうひん価値かちくなることによって、間伐かんばつざい売却ばいきゃくによる収入しゅうにゅう途絶とだえ、森林しんりん経営けいえい採算さいさん悪化あっかし、放棄ほうきされる森林しんりん増加ぞうかした。
  • 2000年代ねんだいになると、森林しんりん整備せいび支援しえんする一環いっかんとして、間伐かんばつざい消費しょうひ拡大かくだいけたうごきが本格ほんかくグリーン購入こうにゅうほうなどに積極せっきょくてき利用りよう推進すいしんされるようになった。さらに地球ちきゅう温暖おんだん問題もんだい周知しゅうちによってエコロジー素材そざいとしての需要じゅよう急増きゅうぞうしたが、1990年代ねんだい業者ぎょうしゃ撤退てったい後遺症こういしょう生産せいさんはなかなかびず価格かかく高騰こうとうまねいている。
  • 近年きんねん[いつ?]、エコロジー志向しこうからたきぎストーブ見直みなおされているが、おも間伐かんばつざいとなるすぎやわらかく急激きゅうげきえるため火力かりょく調整ちょうせいむずかしく火持ひもちもわるい(すぐにきる)ため、広葉樹こうようじゅたきぎくらべて人気にんきがない。また、はしらいた需要じゅようも、在来ざいらい木造もくぞう住宅じゅうたく日本にっぽん国内こくない木材もくざい使用しようってていることと、そもそも住宅じゅうたく着工ちゃっこう件数けんすう自体じたいっていることから、おもわしくない。その反面はんめん、これまで輸入ゆにゅうたよっていた合板ごうはんよう丸太まるた輸入ゆにゅう価格かかくは、産出さんしゅつにおける乱伐らんばつによる天然てんねん資源しげん枯渇こかつのため、伐採ばっさい制限せいげん禁止きんしたか課税かぜいがなされており、日本にっぽん国産こくさんざい競争きょうそうりょく相対そうたいてきがっている。合板ごうはん業界ぎょうかい需要じゅようこたえるべく、合板ごうはん製造せいぞうのメーカーは、まずまつなどの比較的ひかくてきかた針葉樹しんようじゅ対応たいおうし、ついで、ひのき、さらにはすぎ合板ごうはん加工かこうする技術ぎじゅつ実用じつようしており、日本にっぽん国産こくさんざいは、針葉樹しんようじゅ合板ごうはん原料げんりょうとしての用途ようとおおくなっている。

あたらしい用途ようと

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 西垣にしがき林業りんぎょういえ ~ 板倉いたくらいえとは?”. 2014ねん2がつ3にち閲覧えつらん
  2. ^ RESTの仕様しよう
  3. ^ 木材もくざい・プラスチックふくあい材料ざいりょうとその標準ひょうじゅん動向どうこう」:塑性そせい加工かこう,Vol.55-2, 2014 pp.98-102

参考さんこう資料しりょう

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  1. 戶倉とくらひさししん かがみ日本にっぽん料理りょうりてん 思索しさく台灣たいわん林業りんぎょう未來みらい〉,台湾たいわん自由時報じゆうじほう》2014ねん9がつ17にち

関連かんれん項目こうもく

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