ポーランド での、ガラス瓶 がらすびん とプラスチックボトル(ペットボトル)の分別 ふんべつ 回収 かいしゅう のスポット。
リサイクルのために圧縮 あっしゅく されたアルミ缶 かん 。アルミはリサイクル率 りつ が高 たか く、「リサイクルの優等生 ゆうとうせい 」と呼 よ ばれている。→#アルミニウム(アルミ缶 かん )
現代 げんだい では電子 でんし 部品 ぶひん からレアメタル がリサイクルされている。
リサイクル (英 えい : recycling ,recycle)は、人間 にんげん から排出 はいしゅつ された資源 しげん (またはエネルギー )を再度 さいど 回収 かいしゅう して利用 りよう すること。「再生 さいせい 利用 りよう 」「資源 しげん 再生 さいせい 」「再 さい 資源 しげん 化 か 」「再生 さいせい 資源 しげん 化 か 」などと訳 やく される。廃棄 はいき 物 ぶつ 等 とう の再生 さいせい 利用 りよう は、資源 しげん ・エネルギー問題 もんだい の深刻 しんこく 化 か に対応 たいおう するための長期 ちょうき 的 てき な資源 しげん 確保 かくほ のための手段 しゅだん という観点 かんてん 、本来 ほんらい 処理 しょり されるべき廃棄 はいき 物量 ぶつりょう の減少 げんしょう (減量 げんりょう 化 か )という2つの観点 かんてん をもつ[1] 。
リサイクルに関 かん する用語 ようご の定義 ていぎ や整理 せいり は地域 ちいき により異 こと なっている[2] 。
分類 ぶんるい については後述 こうじゅつ するが、EUの各種 かくしゅ 指令 しれい ではリサイクル(recycling)は再 さい 製品 せいひん 化 か を行 おこな うマテリアルリサイクル(material recycling)のことを指 さ し、エネルギー発生 はっせい 手段 しゅだん として利用 りよう するエネルギーリカバリー(energy recovery)などと合 あ わせてリカバリー(recovery)という用語 ようご を使用 しよう している[2] 。ただし、これはドイツなど各国 かっこく の国内 こくない でのリサイクル方法 ほうほう の用語 ようご の整理 せいり とも違 ちが いがある[2] 。日本 にっぽん ではマテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクルなどの分類 ぶんるい が用 もち いられる[2] 。
百科 ひゃっか 事典 じてん 等 とう の説明 せつめい 文 ぶん や定義 ていぎ 文 ぶん は次 つぎ のようになっている。
スーパーニッポニカでは「日常 にちじょう 生活 せいかつ で不要 ふよう な(不要 ふよう となった)製品 せいひん や、産業 さんぎょう 活動 かつどう に伴 ともな い副次的 ふくじてき に得 え られた物品 ぶっぴん を、資源 しげん として再 さい 利用 りよう 、あるいは回収 かいしゅう ・再生 さいせい して有効 ゆうこう 利用 りよう すること」としている。
ブリタニカ の電子 でんし 辞書 じしょ 版 はん (簡略 かんりゃく 版 ばん )では、「1度 ど 使 つか った資源 しげん (廃棄 はいき 物 ぶつ )を回収 かいしゅう して再 さい 利用 りよう すること」と説明 せつめい している。
Oxford Dictionaryでは「不要 ふよう 物 ぶつ (ゴミ、廃棄 はいき 物 ぶつ )を再 さい 利用 りよう 可能 かのう な素材 そざい へと変 か える行動 こうどう や過程 かてい [3] 」としている。
広辞苑 こうじえん 第 だい 六 ろく 版 はん では「資源 しげん の節約 せつやく や環境 かんきょう 汚染 おせん 防止 ぼうし などのために、不 ふ 用品 ようひん や廃棄 はいき 物 ぶつ などを再 さい 利用 りよう すること」としている。
リサイクルされるものの回収 かいしゅう の方法 ほうほう は、主 しゅ として次 つぎ の3つの方法 ほうほう がある[4] 。ひとつは有償 ゆうしょう 買取 かいとり であり、持 も ち込 こ む人 ひと (あるいは組織 そしき )が分別 ふんべつ し、リサイクル業者 ぎょうしゃ や不 ふ 用品 ようひん 回収 かいしゅう 業者 ぎょうしゃ に持 も ち込 こ み、なんらかの対価 たいか を得 え る、というものである。ふたつめは無償 むしょう 方式 ほうしき で、不要 ふよう となったものを業者 ぎょうしゃ のところに持 も ち込 こ むが、対価 たいか は得 え ない、というもの。もうひとつは個人 こじん や組織 そしき が出 だ す不 ふ 用品 ようひん を何 なん らかの機関 きかん (や代理 だいり 業者 ぎょうしゃ )が回 まわ って回収 かいしゅう する、というものである[4] 。地方自治体 ちほうじちたい による回収 かいしゅう の他 ほか にも、市民 しみん がボランティア で自主 じしゅ 的 てき に資源 しげん 回収 かいしゅう 活動 かつどう を行 おこな っている場合 ばあい もある[5] 。他 ほか にも様々 さまざま な工夫 くふう をした回収 かいしゅう 法 ほう を導入 どうにゅう している国 くに もある。→#回収 かいしゅう
各 かく 地域 ちいき での整理 せいり [ 編集 へんしゅう ]
EUの各種 かくしゅ 指令 しれい (94年 ねん EU容器 ようき 包装 ほうそう 指令 しれい 、75年 ねん EU廃棄 はいき 物 ぶつ 枠組 わくぐみ 指令 しれい 付属 ふぞく 書 しょ ⅡBなど)ではリサイクル(recycling)は再 さい 製品 せいひん 化 か を行 おこな うマテリアルリサイクル(material recycling)のことを指 さ す[2] 。エネルギー発生 はっせい 手段 しゅだん として利用 りよう することはエネルギーリカバリー(energy recovery)と呼 よ ばれており、マテリアルリサイクルやエネルギーリカバリーなどを合 あ わせてリカバリー(recovery)という用語 ようご を使用 しよう している[2] 。
なお、マテリアルリサイクルのうち微生物 びせいぶつ を使用 しよう した包装 ほうそう 廃棄 はいき 物 ぶつ の処理 しょり を有機 ゆうき リサイクル (organic recycling)と定義 ていぎ している[2] 。
プラスチックのリサイクル手法 しゅほう としては、再 さい 製品 せいひん 化 か を行 おこな うメカニカルリサイクル(mechanical recycling、materials-oriented processes)や原料 げんりょう レベルで再 さい 資源 しげん 化 か するフィードストックリサイクル(feedstock recycling)がリサイクルとして扱 あつか われている[2] 。エネルギーとして利用 りよう することはエネルギーリカバリー(energy recovery)と呼 よ ばれている[2] 。
プラスチックのリサイクル では、プラスチック再 さい 製品 せいひん 化 か (reproduction)を意味 いみ するマテリアルリサイクル(material recycling)、原料 げんりょう ・モノマー化 か によるケミカルリサイクル(chemical recycling)、エネルギーとして利用 りよう するサーマルリサイクル (thermal recycling)などがある。
内部 ないぶ リサイクルと外部 がいぶ リサイクル[ 編集 へんしゅう ]
ひとつの大 だい 分類 ぶんるい 法 ほう は「内部 ないぶ リサイクル(internal recycling)」と「外部 がいぶ リサイクル(external recycling)」に分類 ぶんるい する方法 ほうほう である。内部 ないぶ リサイクルとは、例 たと えば、製造 せいぞう 工程 こうてい において生 しょう じた廃棄 はいき 物 ぶつ をその工程 こうてい で再 さい 利用 りよう することである。例 たと えば銅 どう 管 かん を製造 せいぞう している工場 こうじょう ではその製造 せいぞう 工程 こうてい で銅 どう 管 かん の端 はし を切 き ったり削 けず ったりし(銅 どう 製 せい の)不要 ふよう 物 ぶつ が生 しょう じるが、それを工場 こうじょう 内 ない で熱 ねっ し溶 と かして、銅 どう 材 ざい として銅 どう 管 かん の製造 せいぞう 工程 こうてい で再 さい 利用 りよう すること、は「内部 ないぶ リサイクル」の一 いち 例 れい である[4] 。また内部 ないぶ リサイクルには例 たと えば、醸造 じょうぞう 工場 こうじょう で生 しょう じ不要 ふよう となった「絞 しぼ りかす」を原材料 げんざいりょう として用 もち いて同 どう 工場 こうじょう で飼料 しりょう を作 つく る、などといった形 かたち もありうる[4] 。「外部 がいぶ リサイクル」とは、使用 しよう 済 ず みとなったり廃棄 はいき された製品 せいひん から、原材料 げんざいりょう を再生 さいせい することである。例 たと えば、新聞 しんぶん や雑誌 ざっし を回収 かいしゅう し再生 さいせい 紙 し 工場 こうじょう で粉砕 ふんさい しパルプ の状態 じょうたい に戻 もど し新 あら たに紙 かみ を作 つく ることもそれにあたる[4] 。広範囲 こうはんい に行 おこな われている「外部 がいぶ リサイクル」の例 れい としては、新聞紙 しんぶんし ・雑誌 ざっし 類 るい と並 なら んで、ガラス瓶 がらすびん やアルミ缶 かん などの再生 さいせい も挙 あ げることができる[4] 。
オープンリサイクル(open-loop recycling) / クローズドリサイクル(closed-loop recycling)
水平 すいへい リサイクル(同種 どうしゅ の製品 せいひん にリサイクルされる場合 ばあい )/カスケードリサイクル(なんらかの品質 ひんしつ の低下 ていか があり、異種 いしゅ の製品 せいひん にリサイクルされる場合 ばあい )
現在 げんざい の日本 にっぽん でのリサイクルには、流通 りゅうつう 段階 だんかい の小売 こうり 業者 ぎょうしゃ も、またリサイクル業者 ぎょうしゃ (再生 さいせい 業者 ぎょうしゃ )も、そして市町村 しちょうそん も大 おお きな役割 やくわり を果 は たしている[5] 。例 たと えば、ガラス瓶 がらすびん 、大型 おおがた 家電 かでん 、電池 でんち などの回収 かいしゅう には小売 こうり 店 てん も大 おお きな役割 やくわり を果 は たしている[5] 。例 たと えば飲料 いんりょう のガラス瓶 がらすびん は小売 こうり 店 てん が積極 せっきょく 的 てき に回収 かいしゅう しており、大型 おおがた 家電 かでん は、家電 かでん 販売 はんばい 店 てん が新品 しんぴん 販売 はんばい 時 じ に「下取 したど り」などとして古 ふる い家電 かでん を回収 かいしゅう しており、乾電池 かんでんち は店舗 てんぽ に電池 でんち 回収 かいしゅう 箱 ばこ などが置 お かれているわけである。古紙 こし や古 こ 繊維 せんい 類 るい はリサイクル業者 ぎょうしゃ がさかんに回収 かいしゅう している。衣類 いるい は綿 めん やポリエステルなど素材 そざい に関係 かんけい なく自治体 じちたい の燃 も えるゴミとして処分 しょぶん することができる[6] 。
また、多 おお くの市 し ・町 まち ・村 むら が資源 しげん の分別 ふんべつ 回収 かいしゅう を行 おこな っており、市民 しみん も再 さい 資源 しげん 化 か できるものとそうでないものを分別 ふんべつ して
再 さい 資源 しげん 化 か が効率 こうりつ 良 よ く行 おこな われている自治体 じちたい も多 おお い[5] 。
「資源 しげん の有効 ゆうこう 利用 りよう 」「廃棄 はいき 物 ぶつ の発生 はっせい 抑制 よくせい 」「環境 かんきょう の保全 ほぜん 」を目的 もくてき として、リサイクルを促進 そくしん するための措置 そち を定 さだ めた「再生 さいせい 資源 しげん の利用 りよう の促進 そくしん に関 かん する法律 ほうりつ 」(通称 つうしょう 「リサイクル法 ほう 」)が、国会 こっかい を通過 つうか し、1991年 ねん 10月 がつ より施行 しこう された。
その後 ご 、「資源 しげん の有効 ゆうこう な利用 りよう の促進 そくしん に関 かん する法律 ほうりつ 」に改正 かいせい され、2001年 ねん 4月 がつ に施行 しこう された。本法 ほんぽう は、リデュース(減量 げんりょう )、リユース(再 さい 使用 しよう )、リサイクル(再生 さいせい 利用 りよう )の考 かんが え方 かた を取 と り入 い れ、事業 じぎょう 者 しゃ がこれらの取 と り組 く みを進 すす めることを目的 もくてき としている。
統計 とうけい の問題 もんだい 点 てん [ 編集 へんしゅう ]
リサイクル率 りつ (リサイクルされた量 りょう /廃棄 はいき 物 ぶつ の総量 そうりょう )の分母 ぶんぼ と分子 ぶんし の数値 すうち の定義 ていぎ は国 くに によって異 こと なる[7] 。廃棄 はいき 物 ぶつ の総量 そうりょう は、家庭 かてい 系 けい の主要 しゅよう な資源 しげん ごみだけの場合 ばあい 、生 なま ごみなどその他 た の家庭 かてい 系 けい 資源 しげん ごみを含 ふく む場合 ばあい 、家庭 かてい ごみ全体 ぜんたい を含 ふく める場合 ばあい 、事業 じぎょう 系 けい ごみまで含 ふく む場合 ばあい など国 くに により算定 さんてい 方法 ほうほう が異 こと なる[7] 。また、廃棄 はいき 物 ぶつ の総量 そうりょう の算出 さんしゅつ をする段階 だんかい も、国 くに により廃棄 はいき 物 ぶつ の発生 はっせい 量 りょう 、廃棄 はいき 物 ぶつ の排出 はいしゅつ (搬出 はんしゅつ )量 りょう 、廃棄 はいき 物 ぶつ がリサイクル施設 しせつ に入 はい った量 りょう など国 くに により算定 さんてい 方法 ほうほう が異 こと なり問題 もんだい とされている[7] 。国立 こくりつ 環境 かんきょう 研究所 けんきゅうじょ の研究 けんきゅう 者 しゃ は、リサイクル指標 しひょう に関 かん する5つの課題 かだい を指摘 してき し、少 すく なくとも4つの指標 しひょう でリサイクルの状態 じょうたい を計測 けいそく すべきとしている[8] 。
新聞 しんぶん 販売 はんばい 店 てん による古 こ 新聞 しんぶん 回収 かいしゅう
花見 はなみ 会場 かいじょう にて。分別 ふんべつ と回収 かいしゅう 。
紙 かみ のリサイクルは水平 すいへい リサイクルとカスケードリサイクルがある。品質 ひんしつ が低 ひく い紙 かみ に再生 さいせい される場合 ばあい はカスケード(カスケード利用 りよう )のほうである。回収 かいしゅう した紙 かみ は古紙 こし として再 ふたた び紙 し の原料 げんりょう となりトイレットペーパー 、段 だん ボール 、白板 しらいた 紙 し の原料 げんりょう となる場合 ばあい が多 おお い。牛乳 ぎゅうにゅう パックはバージンパルプ (リサイクル素材 そざい を含 ふく まないパルプ)から作成 さくせい されていて繊維 せんい の品質 ひんしつ が高 たか いものとして流通 りゅうつう するが、回収 かいしゅう された古紙 こし はトイレットペーパー や板紙 いたがみ といったものに加工 かこう されており、有効 ゆうこう に利用 りよう されることが多 おお い。
用途 ようと に特 とく 化 か した紙 かみ が作 つく られるようになるにつれ、感熱 かんねつ 紙 し を始 はじ めとしてリサイクル上 じょう の問題 もんだい となる禁忌 きんき 品 ひん が増 ふ えており問題 もんだい 視 し されている。また、シュレッダー で処理 しょり された紙 かみ は、用途 ようと によってはパルプ繊維 せんい が切 き り刻 きざ まれているため再生 さいせい には不利 ふり である。
アルミニウム(アルミ缶 かん ) [ 編集 へんしゅう ]
アルミニウム は、地金 じがね を新造 しんぞう する際 さい に「電気 でんき の缶詰 かんづめ 」といわれるほど電力 でんりょく を消費 しょうひ するが、ボーキサイトからアルミニウム地金 じがね を生産 せいさん する電力 でんりょく 消費 しょうひ 量 りょう と、アルミ缶 かん をリサイクルしてアルミニウム地金 じがね を生産 せいさん する場合 ばあい を比較 ひかく すると、わずか3%で済 す む(つまり97%もの電力 でんりょく の節約 せつやく となる。但 ただ し、純粋 じゅんすい なアルミニウムを再 さい 精錬 せいれん した時 とき の理論 りろん 値 ち である。別途 べっと 、不純物 ふじゅんぶつ 除去 じょきょ のエネルギーが僅 わず かに必要 ひつよう である。)。その量 りょう を電力 でんりょく に換算 かんさん すると2021年 ねん 度 ど の場合 ばあい は、72.9億 おく kWh となる。これは、全国 ぜんこく にある住宅 じゅうたく (約 やく 5,583万 まん 世帯 せたい )の約 やく 15日 にち 分 ぶん の使用 しよう 電力 でんりょく 量 りょう に相当 そうとう する[9] 。
こうした利点 りてん があるため、アルミニウムは日本 にっぽん 国内 こくない において最 もっと もリサイクル化 か が進 すす んでいる金属 きんぞく であり、アルミ缶 かん のリサイクル率 りつ が96.6% (2021年度 ねんど )[9] にも達 たっ する。その為 ため 、アルミニウムはしばしば「リサイクルの優等生 ゆうとうせい 」と呼 よ ばれる。更 さら に、再 ふたた びアルミ缶 かん としてリサイクルされる割合 わりあい は、約 やく 67.0%となっている。
また、融解 ゆうかい 時 とき には空気 くうき 中 ちゅう の窒素 ちっそ と反応 はんのう して窒化アルミニウム AlNとして一部 いちぶ が失 うしな われる。
2Al + N2 → 2AlN
この窒化物 ぶつ は融解 ゆうかい 時 じ にるつぼの表面 ひょうめん に浮 う かぶので捨 す てられるが、空気 くうき 中 ちゅう の水分 すいぶん と徐々 じょじょ に反応 はんのう してアンモニア を生 しょう じる。
AlN + 3H2 O → Al(OH)3 + NH3
また、プルトップ 部分 ぶぶん は剛性 ごうせい を持 も たせるため、マグネシウム を加 くわ えた合金 ごうきん を使用 しよう している。そのためリサイクル時 じ にはそれを酸化 さんか して除 のぞ かねばならず無駄 むだ が生 しょう じる。
世 よ で用 もち いられる銅 どう は、(鉱山 こうざん ではなく)リサイクルがその主要 しゅよう な源 みなもと となっている。銅 どう はアルミニウムのように、原料 げんりょう のままの状態 じょうたい であっても製品 せいひん 中 ちゅう に含 ふく まれている状態 じょうたい であっても関係 かんけい なく、品質 ひんしつ の損失 そんしつ なしに100 %リサイクルすることが可能 かのう である[10] 。だから、銅 どう は古代 こだい からリサイクルされ続 つづ けている のである。(なお他 た の金属 きんぞく との比較 ひかく では)銅 どう は、アルミや鉄 てつ に次 つ いで金属 きんぞく として3番目 ばんめ の量 りょう リサイクルされている[11] 。
約 やく 14億 おく 297万 まん トン(2019年 ねん 度 ど 末 まつ 時点 じてん )の鉄 てつ (1人 ひとり 当 あ たり約 やく 11.1t)が循環 じゅんかん しており[12] [13] 、転 てん 炉 ろ 法 ほう と電炉 でんろ 法 ほう によりリサイクルが大 だい 規模 きぼ に行 おこな われている。「日本 にっぽん の鉄鋼 てっこう 循環 じゅんかん 図 ず 」として、鉄 てつ のマテリアルフロー が図 ず で追 お いかけられる。また日本 にっぽん のスチール缶 かん リサイクル率 りつ は2011年度 ねんど 以降 いこう 90%以上 いじょう であり、2020年度 ねんど は94.0%となっている[14] 。
ガラス (ソーダ石灰 せっかい ガラス )製 せい の液体 えきたい コンテナ(容器 ようき )の内 うち 、いわゆるリターナブル瓶 びん はそのまま洗浄 せんじょう して再 さい 使用 しよう されるが、一方 いっぽう のワンウェイ瓶 びん は破砕 はさい されリサイクルされる。この破砕 はさい されガラス原料 げんりょう に用 もち いられるものをカレット と呼 よ ぶ。カレットはガラス原料 げんりょう から直接 ちょくせつ ガラスを製造 せいぞう するよりも材料 ざいりょう としての純度 じゅんど が安定 あんてい しており、またより少 すく ないエネルギー量 りょう で瓶 びん に加工 かこう できる。2018年 ねん 以降 いこう はガラス瓶 がらすびん の生産 せいさん 量 りょう よりカレット利用 りよう 量 りょう が上回 うわまわ っており、2021年 ねん で102.5万 まん トンが再 ふたた び社会 しゃかい で利用 りよう されている。またガラス瓶 がらすびん 原料 げんりょう の75%前後 ぜんご (2021年 ねん で76.1%)がこのカレットを使用 しよう している。ただしカレット化 か されるガラス瓶 がらすびん (ワンウェイ瓶 びん や再 さい 使用 しよう できない状態 じょうたい のリターナブル瓶 びん )回収 かいしゅう 率 りつ は約 やく 70%前後 ぜんこう でそれ以外 いがい は回収 かいしゅう されずに投棄 とうき されている可能 かのう 性 せい がある(単 たん に容器 ようき として消費 しょうひ されていない場合 ばあい もある)[15] 。
ガラスのリサイクル (英語 えいご 版 ばん )
石鹸 せっけん 、ディーゼルエンジン 用 よう 燃料 ねんりょう などに再 さい 利用 りよう される。
食用 しょくよう 油 ゆ のリサイクル(英語 えいご 版 ばん )
ペットボトルのリサイクル率 りつ (水平 すいへい リサイクル)は、ドイツは2015年 ねん には93.5%という高 たか い値 ね を達成 たっせい した、とされる[16] 。
日本 にっぽん でのリサイクル率 りつ の2020年 ねん の推計 すいけい 値 ち としては88.5%だったとされる(日本 にっぽん 国内 こくない で回収 かいしゅう されたものと、日本 にっぽん 国外 こくがい で回収 かいしゅう されて日本 にっぽん でのペットボトル製造 せいぞう に用 もち いられたものを組 く み合 あ わせて算定 さんてい している)[17] 。米国 べいこく でのペットボトルのリサイクル率 りつ は、2020年 ねん で18.0%と推計 すいけい された[18] 。
(国 くに によってペットボトル以外 いがい の用途 ようと へのリサイクルの割合 わりあい は異 こと なるが)、ボトルとして再 さい 製造 せいぞう されなかった分 ぶん の大 だい 部分 ぶぶん は、砕 くだ いて8~9mm程度 ていど の大 おお きさのフレーク 状 じょう や、もっと細 こま かい(数 すう ミリ程度 ていど の)ペレット 状 じょう の材料 ざいりょう にされる。PETフレークからはシート状 じょう の材料 ざいりょう などにされ(スーパーの食品 しょくひん 容器 ようき 、ブリスターパックなどに加工 かこう されたり)、ペレットからは繊維 せんい などにされる(織 お られて 布 ぬの になり、乗 の り物 もの の座席 ざせき の表面 ひょうめん に用 もち いられたり、フリース ウェアの材料 ざいりょう 、ネクタイ の材料 ざいりょう 等 とう 々等々 とうとう として様々 さまざま に利用 りよう されている)。(カスケードリサイクル、マテリアルリサイクル、オープンリサイクル、)。
「ペットボトル」の記事 きじ 中 ちゅう のリサイクルの章 あきら およびペットボトルのリサイクル (英語 えいご 版 ばん 、オランダ語 ご 版 ばん ) (英語 えいご 版 ばん 、オランダ語 ご 版 ばん 等 とう の独立 どくりつ 記事 きじ )などが参照 さんしょう 可 か 。
電池 でんち 類 るい におけるリサイクル対象 たいしょう は、マンガン 乾電池 かんでんち ・アルカリ 乾電池 かんでんち 、ボタン電池 でんち 、リチウム 一 いち 次 じ 電池 でんち 、リチウムイオン二 に 次 じ 電池 でんち 、ニッケル水素 すいそ ・ニカド電池 でんち 、自動車 じどうしゃ 用 よう バッテリー の7種類 しゅるい 。リサイクルに出 だ す際 さい は、電池 でんち の種類 しゅるい に関係 かんけい なくプラス極 きょく およびマイナス極 きょく をセロハンテープなどで貼 は り付 つ けることで絶縁 ぜつえん しておく必要 ひつよう がある。
言葉 ことば がわからない旅行 りょこう 者 しゃ にも、分別 ふんべつ して投 とう じてもらえるようピクトグラム で投入 とうにゅう 可能 かのう なゴミの種類 しゅるい を示 しめ すごみ箱 ばこ ・シンガポール にて
オランダの空 あ き瓶 びん 回収 かいしゅう 器 き
日本 にっぽん の小売 こうり 店 てん でのアルミ缶 かん ・食品 しょくひん トレー・牛乳 ぎゅうにゅう パック回収 かいしゅう
概説 がいせつ で説明 せつめい したように、大 おお きく分 わ けると主 しゅ として、リサイクル業者 ぎょうしゃ による有償 ゆうしょう 買取 かいとり 、無償 むしょう 引 ひ き受 う け、エージェント(自治体 じちたい や、その委託 いたく 先 さき 組織 そしき など)による(巡回 じゅんかい )回収 かいしゅう の3つがあり、またボランティアによる回収 かいしゅう も行 おこな われている。
他 ほか にも、国 くに によっては、次 つぎ のような回収 かいしゅう 方式 ほうしき がある。
カーブサイド・コレクション : 家庭 かてい から出 で るごみを、資源 しげん 種類 しゅるい 毎 ごと に分別 ふんべつ して各戸 かっこ の前 まえ にあるごみ集積 しゅうせき 場 じょう に置 お く方法 ほうほう 。日本 にっぽん の資源 しげん 分別 ふんべつ 収集 しゅうしゅう 制度 せいど を取 と り入 い れた米国 べいこく に多 おお いが、収集 しゅうしゅう 車 しゃ が各戸 かっこ の前 まえ を通 とお るまではごみが往来 おうらい の脇 わき に置 お きっ放 ぱな しとなるやや前 ぜん 時代 じだい 的 てき な制度 せいど で、回収 かいしゅう 頻度 ひんど が少 すく なかったり住宅 じゅうたく 密度 みつど が高 たか くなると、歩道 ほどう が置 お かれたごみに占領 せんりょう される事態 じたい となる事 こと も多 おお い。
DSDシステム : ドイツ で1991年 ねん に開始 かいし された包装 ほうそう 材 ざい リサイクル制度 せいど 。従来 じゅうらい はほとんど未 み 分別 ふんべつ のまままとめて廃棄 はいき される事 こと が多 おお かった多種 たしゅ 多様 たよう な包装 ほうそう 材 ざい を、予 あらかじ め分別 ふんべつ 区分 くぶん を設定 せってい して各 かく メーカーに容器 ようき の区分 くぶん 表示 ひょうじ を徹底 てってい させた上 うえ で、民間 みんかん 企業 きぎょう として独立 どくりつ 採算 さいさん による(DSP社 しゃ )が資源 しげん として回収 かいしゅう ・再生 さいせい ・各種 かくしゅ 工業 こうぎょう 原料 げんりょう として販売 はんばい する。これにより大幅 おおはば なごみの減量 げんりょう に成功 せいこう していると共 とも に、独立 どくりつ 採算 さいさん とする事 こと で処分 しょぶん コストの大胆 だいたん な切捨 きりす てを可能 かのう としている。
ウェスト・ピッカー :ごみ処分 しょぶん が成熟 せいじゅく していない(野 の 積 づ み処理 しょり などを行 おこな う)国 こく では、最終 さいしゅう 処分 しょぶん 場 じょう において個人 こじん による有価 ゆうか 物 ぶつ の収集 しゅうしゅう が行 おこな われ、結果 けっか 的 てき にリサイクルの環 たまき の一翼 いちよく を担 にな う[19] 。
回収 かいしゅう 業者 ぎょうしゃ に回収 かいしゅう された、資源 しげん ごみは分別 ふんべつ (不純物 ふじゅんぶつ を取 と り除 のぞ いたり、材質 ざいしつ などで分別 ふんべつ する)または洗浄 せんじょう されることによって再 さい 資源 しげん 化 か 業者 ぎょうしゃ に売却 ばいきゃく される。これによって回収 かいしゅう 業者 ぎょうしゃ の運営 うんえい 費用 ひよう ・雇用 こよう の賃金 ちんぎん が賄 まかな われているという実態 じったい がある。資源 しげん ごみは人件 じんけん 費 ひ の安 やす い途上 とじょう 国 こく からは一定 いってい の買 か い取 と り需要 じゅよう があり、主 おも に先進 せんしん 国 こく の回収 かいしゅう 業者 ぎょうしゃ から途上 とじょう 国 こく の再 さい 資源 しげん 化 か 業者 ぎょうしゃ へ資源 しげん ごみが「輸出 ゆしゅつ 」され、輸入 ゆにゅう された国 くに の再 さい 資源 しげん 化 か 業者 ぎょうしゃ が代価 だいか を支払 しはら うといった貿易 ぼうえき 関係 かんけい が存在 そんざい する。これが後述 こうじゅつ のリサイクルの課題 かだい にも繋 つな がっている。
リサイクル用 よう の資源 しげん は、各国 かっこく の国内 こくない で需要 じゅよう と供給 きょうきゅう が一致 いっち しないために貿易 ぼうえき が行 おこな われる。需給 じゅきゅう 不一致 ふいっち の原因 げんいん は、 (1) ある製品 せいひん のリサイクルは同 おな じ製品 せいひん に使 つか われない場合 ばあい がある、 (2) 再生 さいせい 資源 しげん が発生 はっせい するタイミングと再生 さいせい 資源 しげん を利用 りよう したいタイミングが合 あ わない、 (3) 製品 せいひん が作 つく られた地域 ちいき と廃棄 はいき された地域 ちいき が異 こと なる、などがある。再生 さいせい 資源 しげん の貿易 ぼうえき は、資源 しげん の有効 ゆうこう 利用 りよう として環境 かんきょう 面 めん からも便益 べんえき があるされる。
国連 こくれん の貿易 ぼうえき 統計 とうけい によれば、2015年 ねん の再生 さいせい 資源 しげん の輸出入 ゆしゅつにゅう を重量 じゅうりょう 順 じゅん でみると、上位 じょうい は鉄 てつ スクラップ(8900万 まん トン)、古紙 こし (5800万 まん トン)、粒状 りゅうじょう スラグ(2400万 まん トン)、廃 はい プラスチック(1500万 まん トン)。金額 きんがく の上位 じょうい は鉄 てつ スクラップ(280億 おく ドル)、銅 どう スクラップ(210億 おく ドル)、貴金属 ききんぞく スクラップ(170億 おく ドル)などである。
再生 さいせい 品 ひん の品質 ひんしつ [ 編集 へんしゅう ]
回収 かいしゅう 品 ひん に不純物 ふじゅんぶつ が混入 こんにゅう すると再生 さいせい 品 ひん の品質 ひんしつ が落 お ちる。例 たと えば古紙 こし にラミネート などが混入 こんにゅう していてそれの再生 さいせい 工場 こうじょう での除去 じょきょ がうまくゆかないと再生 さいせい 品 ひん の品質 ひんしつ が落 お ちる。そのため、再生 さいせい 業者 ぎょうしゃ の不純物 ふじゅんぶつ の除去 じょきょ の技術 ぎじゅつ の向上 こうじょう や、資源 しげん ごみを出 だ す者 もの が分別 ふんべつ をしっかり行 おこな うことが望 のぞ まれており、資源 しげん の回収 かいしゅう を行 おこな う自治体 じちたい や回収 かいしゅう 業者 ぎょうしゃ などによって「分別 ふんべつ の徹底 てってい のお願 ねが い」などの広報 こうほう がなされることもある。再生 さいせい 品 ひん は再生 さいせい を繰 く り返 かえ すうちに品質 ひんしつ が次第 しだい に低下 ていか する傾向 けいこう があるので、新 あたら しい材料 ざいりょう への再生 さいせい 材 ざい の混合 こんごう 率 りつ を一定 いってい 程度 ていど に抑 おさ えるなどの工夫 くふう がされる場合 ばあい もある。[注 ちゅう 1]
一般 いっぱん に、鉱物 こうぶつ 資源 しげん や植物 しょくぶつ 資源 しげん から(ゼロから)作 つく るよりはリサイクルに必要 ひつよう なエネルギーは少 すく ないので、リサイクルのほうが経済 けいざい 的 てき であり、またエネルギー効率 こうりつ から見 み ても有利 ゆうり なことは多 おお い。例 たと えば優秀 ゆうしゅう な例 れい を挙 あ げると、ボーキサイト からアルミの地金 じがね を製造 せいぞう するのと比 くら べて、アルミ缶 かん からアルミ地金 じがね を作 つく る場合 ばあい わずか3%のエネルギーで済 す む(つまり97%の電力 でんりょく を節約 せつやく できる)。一般 いっぱん に、鉱物 こうぶつ 資源 しげん や植物 しょくぶつ 資源 しげん などから製品 せいひん を製造 せいぞう するのにも大 おお きなエネルギーが必要 ひつよう であるが、リサイクルもエネルギーが無 む (ゼロ)で済 すみ むというわけではなくそれなりに必要 ひつよう となる。リサイクルをエントロピーという観点 かんてん から分析 ぶんせき し課題 かだい 意識 いしき を持 も つ人 ひと もいる。
リサイクルと資源 しげん ごみの国際 こくさい 的 てき 移動 いどう [ 編集 へんしゅう ]
2010年代 ねんだい 、中華人民共和国 ちゅうかじんみんきょうわこく は資源 しげん ごみ の最大 さいだい 輸入 ゆにゅう 国 こく であり、2016年 ねん の廃 はい プラスチック の輸入 ゆにゅう 量 りょう は730万 まん トンに及 およ んでいた。しかしながら資源 しげん ごみに含 ふく まれる汚染 おせん 物質 ぶっしつ が、リサイクルの過程 かてい で国内 こくない 環境 かんきょう に与 あた える影響 えいきょう は座視 ざし できないレベルとなったため、2017年 ねん 7月 がつ 18日 にち 、中国 ちゅうごく 当局 とうきょく はWTO に対 たい して2018年 ねん より廃 はい プラスチックや未 み 分別 ふんべつ の古紙 こし などの一部 いちぶ 廃棄 はいき 物 ぶつ の輸入 ゆにゅう を停止 ていし することを通告 つうこく 。2018年 ねん 1月 がつ より実行 じっこう された[22] 。一方 いっぽう 、中国 ちゅうごく の輸入 ゆにゅう 停止 ていし を受 う けて、資源 しげん ごみの輸出 ゆしゅつ 国 こく であった大韓民国 だいかんみんこく では行 い き場 ば を失 うしな った廃 はい プラスチックなどがだぶつき、既存 きそん のリサイクルシステムが打撃 だげき を受 う ける状況 じょうきょう も見 み られた[23] 。イギリスでも、リサイクル向 む けに回収 かいしゅう されたプラスチックのほぼ全量 ぜんりょう を中国 ちゅうごく に送 おく っていたこともあり、中国 ちゅうごく の引 ひ き受 う け停止 ていし を受 う けて従来 じゅうらい からのリサイクルシステムが崩壊 ほうかい 。廃 はい プラスチックの焼却 しょうきゃく 処理 しょり を余儀 よぎ なくされている[24] 。日本 にっぽん はこれまで、廃 はい プラスチックの大半 たいはん を中国 ちゅうごく に輸出 ゆしゅつ していたが、中国 ちゅうごく の引 ひ き受 う け停止 ていし を受 う けて、2018年 ねん 以降 いこう 、輸出 ゆしゅつ 量 りょう が減少 げんしょう している。2019年 ねん の日本 にっぽん の廃 はい プラスチックの輸出 ゆしゅつ 量 りょう は前年 ぜんねん 比 ひ 10.9%減 げん の89万 まん 8000トンだった。廃 はい プラスチックの輸出 ゆしゅつ 量 りょう は2014年 ねん 以降 いこう 減少 げんしょう を続 つづ けていたが、100万 まん トンを切 き るのは2004年 ねん (84万 まん 9,000トン)以来 いらい [25] 。
新品 しんぴん との価格 かかく 競争 きょうそう [ 編集 へんしゅう ]
リサイクル製品 せいひん は、再 さい 利用 りよう や再生 さいせい に要 よう するコストが上乗 うわの せされるため、新品 しんぴん との価格 かかく 競争 きょうそう において不利 ふり になることがある。2020年 ねん 前半 ぜんはん 、2019新型 しんがた コロナウイルス の感染 かんせん 拡大 かくだい などが要因 よういん となり原油 げんゆ 価格 かかく が下落 げらく 、プラスチック製品 せいひん の原料 げんりょう が安価 あんか になったため、リサイクル製品 せいひん が新品 しんぴん よりも割高 わりだか になる現象 げんしょう が見 み られ、プラスチックのリサイクル自体 じたい が滞 とどこお るようになった[26] 。
再生 さいせい 過程 かてい の汚染 おせん [ 編集 へんしゅう ]
ガーナ での金属 きんぞく スクラップ からの銅 どう の回収 かいしゅう
ゴミ などの廃棄 はいき 物 ぶつ から有価 ゆうか 物 ぶつ を取 と り出 だ す過程 かてい で、不適切 ふてきせつ な処理 しょり により有害 ゆうがい 物質 ぶっしつ が環境 かんきょう に放出 ほうしゅつ される危険 きけん 性 せい がある。
発展 はってん 途上 とじょう 国 こく においてはそういったことは考慮 こうりょ されておらず、環境 かんきょう や労働 ろうどう 者 しゃ が有害 ゆうがい 物質 ぶっしつ に暴露 ばくろ し病気 びょうき や早死 はやじ に につながっている。
一 いち 例 れい としては、ガーナにおけるケーブルなどの金属 きんぞく スクラップからの銅 どう の回収 かいしゅう がある。適正 てきせい な処理 しょり 施設 しせつ を持 も たないため野焼 のや き によって行 おこな われ、大量 たいりょう の汚染 おせん 物質 ぶっしつ が放出 ほうしゅつ されている。
ユニバーサルリサイクルシンボル
国際 こくさい 的 てき に1970年代 ねんだい から、ユニバーサルリサイクルシンボル が用 もち いられている。1988年 ねん から「樹脂 じゅし 識別 しきべつ コード 」という数字 すうじ を加 くわ えたものも用 もち いられるようになり、プラスチック製品 せいひん の回収 かいしゅう の際 さい の分別 ふんべつ の助 たす けとともなっている。
^ また、新 あたら しく製品 せいひん を製造 せいぞう する場合 ばあい でもその原材料 げんざいりょう に有害 ゆうがい 物質 ぶっしつ が混入 こんにゅう すると世 よ にそれを拡散 かくさん させてしまうことがあるが、リサイクルでも回収 かいしゅう した資材 しざい に有害 ゆうがい 物質 ぶっしつ が混入 こんにゅう した場合 ばあい も、やはり薄 うす く広 ひろ く拡散 かくさん させてしまうことがある。例 たと えば「コバルト60 」の事例 じれい がある。
小島 こじま 道一 みちかず 『リサイクルと世界 せかい 経済 けいざい - 貿易 ぼうえき と環境 かんきょう 保護 ほご は両立 りょうりつ できるか』中央公論 ちゅうおうこうろん 新 しん 社 しゃ 〈中公新書 ちゅうこうしんしょ 〉、2018年 ねん 。
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