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ストーブ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
オーブンきのじゅん日本にっぽんせいたきぎストーブ(「Makiしきたきぎストーブ」岡崎おかざき建設けんせつせい

ストーブえい: stove)とは、燃料ねんりょう燃焼ねんしょうさせることにより、ねつ発生はっせいさせる装置そうちである。英語えいごstove語源ごげんは、「温室おんしつ」「乾燥かんそうしつ」「あたたかい部屋へや」を意味いみし、かつてストーブといえばたきぎストーブし、中世ちゅうせいころより使つかわれてきた。構造こうぞうてきおおきくけると輻射ふくしゃしき対流たいりゅうしき暖炉だんろしきの3つに分類ぶんるいされる[1]

アメリカ英語えいごでは「ストーヴ」、イギリス英語えいごでは暖房だんぼう調理ちょうり兼用けんようを「ストーヴ」、調理ちょうり専用せんようのものについてはとくに「クッカー」とけることがある。日本語にほんご元来がんらい携帯けいたいよう熱源ねつげん意味いみするかたりの「焜炉こんろ」とぶこともある。

概要がいよう

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暖房だんぼう器具きぐほかキャンプ登山とざんなどのアウトドアもちいる搬型の調理ちょうりようコンロもストーブとばれる。

アメリカなどでは、一般いっぱん調理ちょうり器具きぐおよ暖房だんぼう器具きぐ両者りょうしゃす。イギリスでも、たきぎ石炭せきたんなど燃料ねんりょうやし調理ちょうり室内しつない暖房だんぼう兼用けんようしたものあるいは暖房だんぼう専用せんようのものはストーブ(stove)とぶが、調理ちょうり専用せんよう発熱はつねつ装置そうちのはクッカー(えい: cooker)とける。また燃焼ねんしょう調理ちょうり器具きぐ全般ぜんぱん(クックトップ、ホブ、オーブンなどとばれる)をストーブと場合ばあいもあり、フランス料理りょうりさかいではコンロまえスープなどを調理ちょうりする役割やくわりを「ストーブまえ」とぶことがある。

日本にっぽんでは、一般いっぱんに「ストーブ」というかたりから暖房だんぼうようねつ器具きぐ想像そうぞうするが、日本にっぽんでは調理ちょうりかまど暖房だんぼう囲炉裏いろり火鉢ひばち使つかけられていたことで、明治めいじ時代じだい日本にっぽん国外こくがいからストーブが輸入ゆにゅうされたのちも、調理ちょうりはかまどが使つかわれることがおおかったことと、日本にっぽんのガス器具きぐメーカが調理ちょうり器具きぐ商品しょうひんめいたきぎ石炭せきたん連想れんそうさせるストーブの使つかわなかったため、とわれている。暖房だんぼうようストーブが一般いっぱん家庭かてい普及ふきゅうする以前いぜん一部いちぶ洋風ようふう建築けんちくでは調理ちょうりようとして輸入ゆにゅうされた石炭せきたんレンジが使つかわれており、日本にっぽん国外こくがい製品せいひんめいのままストーブとばれているものも存在そんざいした。

歴史れきし

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原始げんしてき単純たんじゅん構造こうぞうたきぎストーブ

暖房だんぼう器具きぐ(しばしば調理ちょうり兼用けんよう

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暖房だんぼう器具きぐ」とっても、その歴史れきしをふまえると、実際じっさいうえなべなどをいて調理ちょうり使つかえるように設計せっけいされていたので(たとえば煮込にこ料理りょうり目玉焼めだまやなどができるようになっていたので)ながあいだ実質じっしつてきに「暖房だんぼうようけん調理ちょうりよう」であった。石油せきゆストーブでも上部じょうぶなべいて調理ちょうりができるようになっているものはおおい。だがガスストーブや電気でんきストーブになって「暖房だんぼう専用せんよう」のものがえた。

燃料ねんりょうるい

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ストーブに使用しようする燃料ねんりょう多種たしゅ多様たようである。おおむね歴史れきしまえたじゅんで、燃料ねんりょう推移すいいもおおむねかんじられるように列挙れっきょする。(なお近年きんねん関東かんとう関西かんさい瀬戸内海せとないかい沿岸えんがん四国しこくなど比較的ひかくてき温暖おんだん都会とかい家庭かていにある「ストーブ」は、このリストの末尾まつび電気でんきしきストーブが圧倒的あっとうてきおおく、それ以外いがいすくない(しかも暖房だんぼう必要ひつよう比較的ひかくてきすくなく、ストーブを全然ぜんぜん所有しょゆうしていない家庭かていすらもえており、短期間たんきかんだけ電気でんきしきエアコンホットカーペット使つか程度ていどませてしまう家庭かていえている)。だが北海道ほっかいどうなどの寒冷かんれい、また山間さんかんなど、さむさがきびしく冬季とうきとおして(それどころかあきふゆはると)暖房だんぼう使つかつづける地域ちいきでは状況じょうきょう全然ぜんぜんことなり、1シーズンをとおしてのランニングコスト(燃料ねんりょうだい)の問題もんだい家計かけいにかなりおもくのしかかるので、ストーブの燃料ねんりょう暖房だんぼう方式ほうしき)の選択せんたくまったことなる。詳細しょうさいしたのリストない説明せつめい。)

たきぎ
たきぎストーブ暖房だんぼうようでもあり、調理ちょうりようでもある。上面うわつらなべなどをいて調理ちょうりもできる。
たきぎえだなどの木材もくざい廃材はいざいもちいる。アメリカでたきぎ燃料ねんりょうとする暖房だんぼう装置そうちは「ストーブ」と「暖炉だんろ」がどう程度ていどである。燃料ねんりょうとなるたきぎ入手にゅうしゅ容易よういなアメリカの郊外こうがい地域ちいきでは、たきぎ使用しようする暖房だんぼう器具きぐおおいが、排煙はいえん問題もんだい都会とかいでの普及ふきゅうすくなかった。2004ねん以降いこうヨーロッパはいガス規制きせいをクリアするクリーンバーン方式ほうしき(CB)を採用さいようした高機能こうきのう製品せいひん北欧ほくおう米国べいこくから輸入ゆにゅうされ、現在げんざい日本にっぽん国内こくないメーカーもクリーンバーン方式ほうしき製品せいひん製造せいぞう販売はんばいしている。日本にっぽんたきぎ入手にゅうしゅ保管ほかん容易ようい山間さんかん北海道ほっかいどうなどで多用たようされてきたが、クリーンバーン方式ほうしき普及ふきゅう煙突えんとつ高性能こうせいのう石油せきゆ価格かかく高騰こうとうなどの要因よういんにより、都市としでも設置せっち散見さんけんされる。
石炭せきたん
石炭せきたんたきぎよりもこう火力かりょくられるが、煤煙ばいえん硫黄いおう酸化さんかぶつ環境かんきょう汚染おせん原因げんいんとなり、欧米おうべいではおおくの都市とし利用りよう禁止きんしされている。1970年代ねんだいまで日本にっぽん各地かくち学校がっこう北海道ほっかいどうなど厳冬げんとう多用たようされ、材質ざいしつ高熱こうねつこたえうる鋳鉄ちゅうてつせいである。列車れっしゃ暖房だんぼうようとしても普及ふきゅうし、以前いぜん国鉄こくてつ機関きかんしゃからの暖房だんぼうよう蒸気じょうきとどかない車掌しゃしょうしゃ混合こんごう列車れっしゃ客車きゃくしゃダルマストーブ使つかわれ、石炭せきたん補給ほきゅう灰落はいおとしは車掌しゃしょうおこなった。国鉄こくてつ使用しよう廃止はいし青森あおもりけん北部ほくぶはし津軽つがる鉄道てつどう冬季とうきストーブ列車れっしゃ運行うんこうしている。
コークス
屋外おくがいようの、コークスを燃料ねんりょうとしたストーブ。(ヨーロッパきたりの、さむポーランドなど。屋外おくがい活動かつどうする警官けいかん作業さぎょういんなどがだんをとるのに使つかう。)
コークス石炭せきたんきにしたもので、タール含有がんゆう比率ひりつひくいためにけむりすす発生はっせいすくなく、石炭せきたんしのぐほどに火力かりょくつよく、火持ひもちがく、はい(アク)がすくないなどおおくの長所ちょうしょがあるが、着火ちゃっかせい非常ひじょうわるい。欧米おうべいでは石炭せきたん同様どうよう地域ちいきにより家庭かてい使用しよう禁止きんしされている。学校がっこう職場しょくばなどの業務ぎょうむようでは自動じどうきゅうすみしきでファンきのものもある。かつて北海道ほっかいどうではルンペンストーブのコークス燃料ねんりょう始末しまつからおおくの出火しゅっかがあり、そのこう火力かりょくから家屋かおく全焼ぜんしょうさせる火事かじおおかった。近年きんねん利用りよう減少げんしょうしている。
練炭れんたん
日本にっぽんではまったられなくなったが、韓国かんこくでは近年きんねん原油げんゆ高騰こうとう傾向けいこうけて練炭れんたんストーブの利用りようえている。煙突えんとつかならいており排出はいしゅつガスは屋外おくがい放出ほうしゅつされ、基本きほんてき練炭れんたんコンロに構造こうぞうしつで、電気でんき回路かいろもちいずにすべじん制御せいぎょする。中国ちゅうごくでは韓国かんこく以上いじょう様々さまざまなバリエーションの練炭れんたんストーブがあり、スチームヒーター機能きのうった蒸気じょうき放熱ほうねついたづけ製品せいひんもある。
豆炭まめたん
石炭せきたんストーブともばれることもある。
すみ
無煙むえん木炭もくたんストーブなど。
オガライト
オガクズたきぎのように使つかえるように熱処理ねつしょりして円柱えんちゅうじょうかためたもの。高度こうど経済けいざい成長せいちょうに、旺盛おうせい建築けんちく需要じゅようから大量たいりょう発生はっせいしたおがくずのさい活用かつようとしてストーブよう燃料ねんりょうや、風呂ふろなどの燃料ねんりょうとして昭和しょうわ40年代ねんだいまでは一般いっぱんてきであった。燃焼ねんしょう安定あんていすると、炭火すみびのような特性とくせいしめす。現在げんざい国内こくない20しゃほどで生産せいさんつづけられており、比較的ひかくてき安価あんか入手にゅうしゅできる。
木質もくしつペレット
専用せんようのストーブはペレットストーブばれる。たきぎことなりペレットは自動じどう投入とうにゅう可能かのう発熱はつねつりょう調整ちょうせいできる。燃焼ねんしょうけむりすくなく、ホワイトペレットははい発生はっせいすくないことから掃除そうじらくである。構造こうぞうおおくの場合ばあいFFしきファンヒーターにちかい。大気たいきちゅう二酸化炭素にさんかたんそ循環じゅんかんひとつとして木材もくざい使用しようしていることから、カーボンニュートラル熱源ねつげんとして評価ひょうかされている。欧米おうべいではおおくのバリエーションがあり、日本にっぽんでも自治体じちたいによっては補助ほじょきんまれているなど普及ふきゅうたかまっている。
石油せきゆ
日本にっぽん石油せきゆストーブ。これはやはり上面うわつらなべをのせて調理ちょうりができるふるいスタイルのもの。
日本にっぽんしろ灯油とうゆ使つかうストーブやファンヒーター一般いっぱんてきで、アメリカでは常時じょうじ暖房だんぼうもちいる。エンジンオイルなどの廃油はいゆ利用りようする廃油はいゆストーブもある。アウトドア用品ようひんではガソリン使用しようするもので調理ちょうりようコンロと暖房だんぼうようバーナをえたり片方かたがたうえにもう片方かたがた追加ついかできるものがある。
ガス
かつては赤熱しゃくねつしきおおかったが、現在げんざいほのお露出ろしゅつガスファンヒーターおおい。欧米おうべいは、住宅じゅうたく地下ちかなどに空調くうちょう機器ききしつはいしてねつ交換こうかん温風おんぷう各室かくしつおくセントラルヒーティング熱源ねつげんとして一般いっぱんてきもちいる。都市としガスやす東京とうきょうなどの大都市だいとしけんなどでは、ストーブやファンヒーターよう燃料ねんりょうとしてひろもちいられている。
液化えきか石油せきゆガス
天然てんねんガス配管はいかんされていない地域ちいき採用さいようされている。原理げんりてき天然てんねんガスようおなじだが発熱はつねつりょうことなり、事故じこ防止ぼうし観点かんてんから燃焼ねんしょう機器きき転用てんよう出来できない。日本にっぽんではプロパンガスとも通称つうしょうされ、都市としガスが整備せいびされていない郊外こうがい山間さんかん使用しようされる。
電力でんりょく
電気でんきしきは 赤熱しゃくねつしきのほか、ファンしき、オイルしきがある。アメリカではガスのつぎひろもちいられている。かく部屋へやまどにベースボード・ヒーターとして設置せっちする。日本にっぽんではかつて一定いってい普及ふきゅうがあったが、エアコン発達はったつにより、現在げんざい足下あしもと暖房だんぼうようや、トイレ浴室よくしつ脱衣だついしつなど、せま空間くうかんでスポットてき利用りようされることがおおい。

日本にっぽん暖房だんぼうようストーブ

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歴史れきし

国産こくさんストーブのだいいちごうは、1856ねん武田たけだ三郎さぶろう外国がいこくせんたストーブを参考さんこうに、函館はこだて鋳物いもの職人しょくにん製造せいぞうさせたものとされる。このストーブの頭部とうぶ半球はんきゅうじょうであり、煮炊にたきを考慮こうりょしない暖房だんぼうようストーブとなっていた[2]

灯油とうゆ燃料ねんりょうにした石油せきゆストーブでは、日本にっぽんでは「アラジンブルーフレームヒーター」がすぐれた輸入ゆにゅう製品せいひんとしてられていた。 北海道ほっかいどうなど一部いちぶ寒冷かんれい地域ちいきなどをのぞいて、都市とし住宅じゅうたくごとでは煙突えんとつ必要ひつようとする暖房だんぼう器具きぐ敬遠けいえんされ、搬型の石油せきゆストーブはひろ普及ふきゅうして国内こくないメーカーの開発かいはつ競争きょうそうもあり日本にっぽん独自どくじ発展はってんせた。石油せきゆストーブ製造せいぞうメーカーのおおくは新潟にいがたけんおこり、現在げんざい本社ほんしゃどうけんいている。

なお石油せきゆストーブは手軽てがるさから日本にっぽん国外こくがいでも一部いちぶ評価ひょうかてはいるが、日本にっぽん国外こくがいではセントラルヒーティング方式ほうしきによる暖房だんぼう一般いっぱんてきであり、火災かさい予防よぼう観点かんてんからもはだかによるストーブをみとめていないくにやアメリカの一部いちぶしゅうもあり、やはり限定げんていてきである。

主要しゅようメーカー

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また、過去かこ東芝とうしばパナソニック(ナショナル三洋電機さんようでんき)、三菱電機みつびしでんきといった大手おおて家電かでんメーカーや、サンデンなどがストーブの製造せいぞう販売はんばいおこなっていたが、いずれもすで撤退てったい

おも調理ちょうり使つかうストーブ

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アウトドアにもちいる調理ちょうりようストーブ(ポータブルストーブ)

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アウトドアもちいる調理ちょうりようストーブは、燃料ねんりょうによってナフサ主成分しゅせいぶんとするホワイトガソリンなどの液体えきたい燃料ねんりょうしきとガスしきかれる。

ホワイトガソリンを燃料ねんりょうとする液体えきたい燃料ねんりょうしきは、軍需ぐんじゅひんとしてスウェーデンオプティマスアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくコールマンぐん納入のうにゅうしたストーブが発祥はっしょうである。このようなストーブはタンクを手動しゅどうポンプで加圧かあつして燃料ねんりょう気化きかおくみ、バーナー自体じたいねつ燃料ねんりょう気化きかさせながら燃焼ねんしょう継続けいぞくされる。点火てんかさいアルコールなどの着火ちゃっかざいもちいるか、燃料ねんりょう少量しょうりょう燃焼ねんしょうして気化きか事前じぜん加熱かねつし、気化きか開始かいしされたことを気化きかからはっする噴射ふんしゃおん開始かいし確認かくにんしてからバーナーへ着火ちゃっかおこなう。ホワイトガソリンのほかに、燃料ねんりょうとしてあかガスと俗称ぞくしょうされる一般いっぱんのガソリンや灯油とうゆ兼用けんようできる製品せいひん存在そんざいする。

液体えきたい燃料ねんりょうしき気化きか充分じゅうぶん加熱かねつしなければ燃料ねんりょう気化きかおこなえず、液体えきたい燃料ねんりょう周囲しゅうい飛散ひさんしたり火柱ひばしらがるなどして火災かさいにいたる危険きけんせいもあり、プレヒートに失敗しっぱいしたガソリンストーブによるテント火災かさい事故じこおおく、点火てんか作業さぎょう手順てじゅん熟知じゅくちとある程度ていど経験けいけんようす。燃料ねんりょうもちいたプレヒートは、気化きか状態じょうたいまでにおおきなほのお煤煙ばいえんがバーナー部分ぶぶんからのぼることから山小屋やまごやテントうちなど屋内おくない着火ちゃっか作業さぎょうなんがあり、プレヒートが不要ふようあつかいが容易よういなガスカートリッジしきのストーブが普及ふきゅうすると液体えきたい燃料ねんりょうしきはアウトドアようストーブの主流しゅりゅうからはずれた。しかし機構きこう単純たんじゅんなためにある程度ていど知識ちしきゆうすれば分解ぶんかい整備せいびおこなうことでどういちストーブを長期間ちょうきかん使用しようでき、厳冬げんとう冬山ふゆやまなどでも安定あんていした火力かりょく発生はっせいし、タンク加圧かあつやプレヒートなどの点火てんか工程こうていジェットエンジンにもはげしい燃焼ねんしょうおんなどに魅力みりょくがあり、液体えきたい燃料ねんりょうしきのみを愛用あいようつづけるものおおい。

ガスカートリッジしきのストーブはプレヒートが不要ふよう燃焼ねんしょうおんおだやかなこと、燃料ねんりょう交換こうかんがボンベのえのみで簡便かんべんさから、初心者しょしんしゃから熟練じゅくれん登山とざんしゃまで幅広はばひろ利用りようされている。しかし液体えきたい燃料ねんりょうしきくらべランニングコストがたかいことや使つかてボンベのゴミ問題もんだい蒸発じょうはつねつでボンベがえることでとくごく寒冷かんれい液化えきかしているガス気化きかがうまくおこなえないこともあることが欠点けってんである。

液体えきたい燃料ねんりょうしきのストーブはおおくの場合ばあい五徳ごとくうえしくはバーナー部分ぶぶんけるとお赤外線せきがいせんによる放射ほうしゃねつ利用りようしたヒーターユニットがオプションで用意よういされており、これを利用りようすることで暖房だんぼう器具きぐとしても利用りよう可能かのうである。ガスカートリッジしき場合ばあいはヒーターによる放射ほうしゃねつでカートリッジが過熱かねつされて破裂はれつおそれがあるため、液体えきたい燃料ねんりょうしき・ガスカートリッジしき両方りょうほうをラインナップするメーカーであってもヒーターユニットにかんしてはガスカートリッジしきストーブに使用しようしないむねただきがされていることがおおい。このてん液体えきたい燃料ねんりょうしき愛用あいようするものおお理由りゆうひとつとなっている。

アルコールストーブ
アルミかんもち製作せいさくしたシングルバーナーしきアルコールストーブ
アルコール燃料ねんりょうとするストーブで、構造こうぞう単純たんじゅんである。軍需ぐんじゅひんとしても使用しようされたトランギアせいのものが有名ゆうめいであるが、各社かくしゃ製品せいひんもあり自作じさくするものもいる。固形こけい燃料ねんりょうストーブのように軽量けいりょうかつコンパクトであるため、登山とざんしゃなかにこのストーブをあるものおおい。
軍需ぐんじゅひんとしての調理ちょうりようストーブ
エスビットしゃせい固形こけい燃料ねんりょうストーブ
各国かっこく軍隊ぐんたいもちいられるストーブは前述ぜんじゅつ液体えきたい燃料ねんりょうしきのストーブや固形こけい燃料ねんりょう使用しようする簡易かんいなストーブが利用りようされており、戦闘せんとう糧食りょうしょく付属ふぞくひんとして供給きょうきゅうされることもおおい。部隊ぶたい備品びひんとして配属はいぞくされるストーブは今日きょう[いつ?]ではガスカートリッジしきのものも普及ふきゅうしており、液体えきたい燃料ねんりょうしき次第しだい少数しょうすうとなってきている。

アメリカの家庭かていようストーブ

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欧米おうべい家庭かていようストーブ

アメリカでストーブとばれるガスコンロおおくは、3くちから6くちのコンロがありホットプレートが付属ふぞくしている。バックスプラッシュか天辺てっぺんかコンロのくち根元ねもと火力かりょく調節ちょうせつするつまみがいており、オーブン内部ないぶやのぞきまどあぶらよごれを高温こうおんききって清掃せいそうする機能きのう、プログラム可能かのうなデジタルタイマーや温度おんどけい装備そうびした製品せいひんもある。日本にっぽんでは通常つうじょうガステーブルと呼称こしょうされるがこれは和製わせい英語えいごである。

ローラ・インガルス・ワイルダー原作げんさくによる西部せいぶ開拓かいたく時代じだいドラマだい草原そうげんちいさないえ』ではクリスマスおさないローラが愛馬あいばって調理ちょうりようストーブを「かあさん」にプレゼントした。暖房だんぼう器具きぐとしては暖炉だんろがすでにあり、ここになべけて調理ちょうりしていた。

ギャラリー

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比喩ひゆ

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プロ野球やきゅうにおけるシーズンオフに「ストーブリーグ」という表現ひょうげん使用しようすることがある。来季らいきけてのだんめという意味合いみあいで使用しようされる。

脚注きゃくちゅう

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出典しゅってん

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  1. ^ たきぎストーブ大全たいぜん』(地球ちきゅうまる、1996ねん12月1にちISBN 9784860673604 P24)
  2. ^ 国産こくさんだいごうストーブ」函館はこだて火入ひいしき 朝日新聞あさひしんぶん(2017ねん11月26にち)2017ねん12月1にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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