都市 とし ガスに使 つか われるLNG のタンク
都市 とし ガス (としガス、英語 えいご : town gas, city gas )は、ガス燃料 ねんりょう 事業 じぎょう 者 しゃ や天然 てんねん ガス採掘 さいくつ 拠点 きょてん 等 とう から広域 こういき に供給 きょうきゅう ・販売 はんばい されているガスをいう。
いわゆるライフライン の一 ひと つ。日本 にっぽん では、単 たん にガス と呼 よ ぶことも多 おお い。ビル や工場 こうじょう 、飲食 いんしょく 店 てん 、住宅 じゅうたく などにガス管 かん が引 ひ き込 こ まれ、給湯 きゅうとう 、調理 ちょうり 、暖房 だんぼう ・冷房 れいぼう 、火力 かりょく 発電 はつでん などの燃料 ねんりょう に幅広 はばひろ く利用 りよう される。
都市 とし ガスとして供給 きょうきゅう されている天然 てんねん ガスは単一 たんいつ の成分 せいぶん ではなく、生産 せいさん ・消費 しょうひ 地域 ちいき ごとにその組成 そせい が異 こと なっている。都市 とし ガスを正常 せいじょう に燃焼 ねんしょう させるためには、ガス組成 そせい とガス燃焼 ねんしょう 機器 きき の組成 そせい が適応 てきおう している必要 ひつよう がある[1] 。
ただし、日本 にっぽん においては2018年 ねん 以降 いこう 、都市 とし ガスは12A・13Aの2種類 しゅるい への統合 とうごう が完了 かんりょう しており、都市 とし ガス会社 かいしゃ や地域 ちいき ごとに組成 そせい が異 こと なっている場合 ばあい があるものの、燃焼 ねんしょう 機器 きき としてのガス機器 きき は「都市 とし ガス用 よう 」1種類 しゅるい で正常 せいじょう 燃焼 ねんしょう させることができる。
現在 げんざい の主流 しゅりゅう である天然 てんねん ガスに加 くわ えて、温暖 おんだん 化 か ガス である二酸化炭素 にさんかたんそ を工場 こうじょう ・発電 はつでん 所 しょ などから回収 かいしゅう して水素 すいそ と結合 けつごう させ、都市 とし ガス主成分 しゅせいぶん であるメタン を合成 ごうせい するメタネーション技術 ぎじゅつ も開発 かいはつ されている[2] 。
世界 せかい 最初 さいしょ のガス事業 じぎょう は1812年 ねん に英国 えいこく 首都 しゅと ロンドン の「ロンドン・アンド・ウェストミンスター・ガスライト・アンド・コークス社 しゃ 」によるガス灯 がすとう への供給 きょうきゅう が始 はじ まりとされている[3] 。日本 にっぽん では、1872年 ねん に 高島 たかしま 嘉右衛門 かえもん が始 はじ めた横浜 よこはま 瓦斯 がす 会社 かいしゃ (後 ご の横浜 よこはま 市 し 瓦斯 がす 局 きょく 、現在 げんざい 東京 とうきょう ガスネットワーク管内 かんない )による神奈川 かながわ 県庁 けんちょう へのガス灯 がすとう への供給 きょうきゅう が始 はじ まりとされている。これを手伝 てつだ ったフランス人 じん 技師 ぎし のアンリ・プレグラン(Henri Auguste Pélegrin, 1841-1882年 ねん )を雇 やと って、2年 ねん 後 ご に東京 とうきょう 府 ふ ガス局 きょく (現 げん ・東京 とうきょう ガス )が発足 ほっそく した[3] 。
このように日本 にっぽん においては元々 もともと は、特 とく に都市 とし 部 ぶ のガス灯 がすとう 照明 しょうめい への燃料 ねんりょう 供給 きょうきゅう のために都市 とし ガス網 もう のインフラ整備 せいび が行 おこな われ、その後 ご 、より安価 あんか で安全 あんぜん かつ照度 しょうど が高 たか く、整備 せいび の手間 てま も省 はぶ ける電灯 でんとう の普及 ふきゅう によって、(ごく一部 いちぶ を除 のぞ き)照明 しょうめい 用 よう から、燃料 ねんりょう 用途 ようと として都市 とし ガスの用途 ようと 転換 てんかん が行 おこな われた。
米国 べいこく では天然 てんねん ガスパイプライン がネットワーク化 か されており、そこから地域 ちいき ごとにガス配給 はいきゅう 会社 かいしゃ であるLocal Distributing Company(LDC)がガスの供給 きょうきゅう を行 おこな っている[1] 。
日本 にっぽん では、ガス事業 じぎょう 法 ほう により以下 いか の四 よっ つの事業 じぎょう 者 しゃ 類型 るいけい が存在 そんざい する。
2017年 ねん 3月 がつ 31日 にち 時点 じてん でガス事業 じぎょう 法 ほう 上 じょう の一般 いっぱん ガス事業 じぎょう 者 しゃ で事業 じぎょう 者 しゃ は、改正 かいせい 法 ほう 附則 ふそく の規定 きてい [4] により、ガス小売 こうり 事業 じぎょう の登録 とうろく を受 う け、一般 いっぱん ガス導管 どうかん 事業 じぎょう の許可 きょか を受 う け、ガス製造 せいぞう 事業 じぎょう の届出 とどけで をしたものとみなされた。すなわち、従来 じゅうらい の一般 いっぱん ガス事業 じぎょう 者 しゃ は「ガス小売 こうり 事業 じぎょう 者 しゃ 」かつ「一般 いっぱん ガス導管 どうかん 事業 じぎょう 者 しゃ 」かつ「ガス製造 せいぞう 事業 じぎょう 者 しゃ 」となった。日本 にっぽん の都市 とし ガス事業 じぎょう 者 しゃ は、株式会社 かぶしきがいしゃ 形態 けいたい が多数 たすう ではあるが、仙台 せんだい 市 し ガス局 きょく に見 み られるように、地方 ちほう 公営 こうえい 企業 きぎょう の形態 けいたい を取 と る例 れい も少 すく なからず存在 そんざい する。また、生活協同組合 せいかつきょうどうくみあい の形態 けいたい をとるものも1事業 じぎょう 者 しゃ (栄 さかえ ガス消費 しょうひ 生活協同組合 せいかつきょうどうくみあい )が存在 そんざい する。
都市 とし ガスの料金 りょうきん は電気 でんき などと同様 どうよう 、国 くに の許認可 きょにんか 料金 りょうきん で、公共 こうきょう 料金 りょうきん の一 ひと つとされている。2019年 ねん 3月 がつ 時点 じてん 、国内 こくない には192の都市 とし ガス事業 じぎょう 者 しゃ があり、ほとんどが小規模 しょうきぼ 事業 じぎょう 者 しゃ である。全国 ぜんこく で2種類 しゅるい の都市 とし ガスが使 つか われている。全 ぜん 事業 じぎょう 者 しゃ のうち、関東 かんとう の東京 とうきょう ガス 、東海 とうかい 地方 ちほう の東邦 とうほう ガス 、近畿 きんき の大阪 おおさか ガス 、九州 きゅうしゅう 北部 ほくぶ の西部 さいぶ ガス の4社 しゃ が会社 かいしゃ 規模 きぼ ・供給 きょうきゅう 範囲 はんい で“大手 おおて ”として扱 あつか われており、一般 いっぱん 社団 しゃだん 法人 ほうじん 日本 にっぽん ガス協会 きょうかい の役員 やくいん に選 えら ばれている。東日本 ひがしにっぽん エリアは東京 とうきょう ガス、西日本 にしにほん エリアは大阪 おおさか ガスが最大 さいだい の都市 とし ガス供給 きょうきゅう 事業 じぎょう 者 しゃ であり、都市 とし ガス製造 せいぞう から都市 とし ガス消費 しょうひ 器機 きき 開発 かいはつ における技術 ぎじゅつ もこの2社 しゃ が中心 ちゅうしん となり開発 かいはつ されるものが多 おお い。
供給 きょうきゅう ガスは天然 てんねん ガスが主流 しゅりゅう であり、石油 せきゆ ガス も使 つか われる。
供給 きょうきゅう ガスの発熱 はつねつ 量 りょう はマーケットごとに異 こと なる[1] 。日本 にっぽん では低 てい 発熱 はつねつ 量 りょう のアラスカ LNG(液化 えきか 天然 てんねん ガス )プロジェクトと高 こう 発熱 はつねつ 量 りょう のブルネイ LNGプロジェクトがあったが、高 こう 発熱 はつねつ 量 りょう のほうがコストを抑 おさ えることができ、パイプラインの輸送 ゆそう 能力 のうりょく も有効 ゆうこう 活用 かつよう できることから高 こう 発熱 はつねつ 量 りょう のLNGが導入 どうにゅう された[1] 。韓国 かんこく や台湾 たいわん も日本 にっぽん とほぼ同 おな じLNG供給 きょうきゅう 源 げん を選択 せんたく したため、日本 にっぽん ・韓国 かんこく ・台湾 たいわん では高 こう 発熱 はつねつ 量 りょう 対応 たいおう のガス機器 きき で構成 こうせい されるマーケットとなっている[1] 。一方 いっぽう 、米 べい 英 えい ではガスの国内 こくない 生産 せいさん もあり低 てい 発熱 はつねつ 量 りょう の国産 こくさん ガスを基準 きじゅん としたマーケットになっている[1] 。
なお、かつては石炭 せきたん ガス や石油 せきゆ 改 あらため 質 しつ ガスが使 つか われていたが、石炭 せきたん ガスおよび石油 せきゆ 改 あらため 質 しつ ガスは一酸化 いっさんか 炭素 たんそ が含 ふく まれているため、(不完全 ふかんぜん 燃焼 ねんしょう が起 お きなくても)ガス漏 も れによる中毒 ちゅうどく が発生 はっせい しやすい。
都市 とし ガスは本来 ほんらい 無臭 むしゅう であるが、実際 じっさい には悪臭 あくしゅう (俗 ぞく に言 い う「ガス臭 くさ い」におい)がする。これはガス漏 も れ時 じ にすぐ気 き が付 つ くように、微量 びりょう の付 づけ 臭 しゅう 剤 ざい を添加 てんか しているためである。付 づけ 臭 しゅう 剤 ざい としては、玉 たま ねぎ の腐敗 ふはい したようなにおいがするtert-ブチル メルカプタン (TBM; tertiary-butylmercaptan) C4 H10 S や、石炭 せきたん ガス臭 しゅう のテトラヒドロチオフェン (THT; tetrahydro thiophene)、シクロヘキセン C6 H10 [5] またはこれらの混合 こんごう 物 ぶつ が用 もち いられる。
これらのガスはそのほとんどが大気 たいき 中 ちゅう の空気 くうき より比重 ひじゅう が軽 かる いものであるが、液化 えきか 石油 せきゆ ガス (LPガス)を熱量 ねつりょう 調整 ちょうせい した一部 いちぶ のガスは空気 くうき より重 おも い。
米国 べいこく では天然 てんねん ガスが自国 じこく 生産 せいさん されるが高 こう 発熱 はつねつ 量 りょう 成分 せいぶん は石油 せきゆ 化学 かがく 工業 こうぎょう に回 まわ され、一般 いっぱん には純 じゅん メタンに近 ちか い低 てい 発熱 はつねつ 量 りょう のガスが流通 りゅうつう している[1] 。
しかし、2002年 ねん 初頭 しょとう から天然 てんねん ガス価格 かかく が石油 せきゆ 価格 かかく に対 たい して相対 そうたい 的 てき に上昇 じょうしょう し、従来 じゅうらい のように国産 こくさん ガスを発熱 はつねつ 量 りょう で分離 ぶんり して販売 はんばい するより、液体 えきたい 成分 せいぶん の抽出 ちゅうしゅつ を行 おこな わず高 こう 発熱 はつねつ 量 りょう ガスのまま販売 はんばい する方 ほう が利益 りえき が上 あ がるようになった[1] 。そのためパイプライン事業 じぎょう 者 しゃ が保有 ほゆう する機器 きき (パイプラインコンプレッサー)への影響 えいきょう が問題 もんだい となった[1] 。また、国内 こくない 需要 じゅよう の増大 ぞうだい に伴 ともな い天然 てんねん ガスの輸入 ゆにゅう が必要 ひつよう となるが、従来 じゅうらい の低 てい 発熱 はつねつ 量 りょう のガスに対応 たいおう した機器 きき のままでは不完全 ふかんぜん 燃焼 ねんしょう やノッキング、計量 けいりょう 設備 せつび の不良 ふりょう などの問題 もんだい を生 しょう じるおそれが出 で るため、ガスの規格 きかく をめぐって論争 ろんそう となった[1] 。
1970年代 ねんだい までは、石炭 せきたん ガスやナフサ ・ブタン などを改 あらため 質 ただ したガスが使 つか われていたが、中東 ちゅうとう ・東南 とうなん アジアなどから輸入 ゆにゅう した液化 えきか 天然 てんねん ガス (LNG)を気化 きか した天然 てんねん ガス、および国内 こくない で産出 さんしゅつ される天然 てんねん ガスに石油 せきゆ ガスを混合 こんごう して熱量 ねつりょう 調整 ちょうせい した「13A」(燃焼 ねんしょう 性 せい 等 とう によるガスグループ区分 くぶん )と呼 よ ばれる規格 きかく が主流 しゅりゅう になっている。1973年 ねん に28%だった石炭 せきたん ガスのシェアは、1989年 ねん には5.3%と激減 げきげん し、現在 げんざい では製鉄 せいてつ 所 しょ のある地域 ちいき で高炉 こうろ ガス を利用 りよう する形 かたち で使 つか われている程度 ていど である。
日本 にっぽん では都市 とし ガスはウォッベ指数 しすう (Wobbe index )[6] と燃焼 ねんしょう 速度 そくど 指数 しすう の組 く み合 あ わせにより13A・12A・6A・5C・L1・L2・L3の7種類 しゅるい の区分 くぶん がある[1] 。
13A・12Aの発熱 はつねつ 量 りょう が高 たか いグループと、それ以外 いがい の発熱 はつねつ 量 りょう が低 ひく いグループに大別 たいべつ される。また、後 うし ろの3つは、以前 いぜん あった発熱 はつねつ 量 りょう の低 ひく いグループに属 ぞく するガスの規格 きかく を3つずつまとめたものであり、L1 > L2 > L3の順 じゅん で出力 しゅつりょく が小 ちい さくなる。また、6A、及 およ び簡易 かんい 都市 とし ガスとして供給 きょうきゅう される L13A はLPガスの主要 しゅよう 成分 せいぶん であるブタンを火力 かりょく 調整 ちょうせい のため空気 くうき で薄 うす めたものであり、空気 くうき より重 おも くゴム類 るい を侵 おか す働 はたら きが強 つよ いためガス漏 も れ警報 けいほう 器 き の設置 せっち やホース類 るい 、補修 ほしゅう 部品 ぶひん 手配 てはい の際 さい にはそれぞれの種類 しゅるい に対応 たいおう した製品 せいひん が必要 ひつよう である。
「13A」などのガス規格 きかく の意味 いみ は、数字 すうじ で熱量 ねつりょう を、A、B、Cの文字 もじ で燃焼 ねんしょう 速度 そくど を表 あらわ す。
1m3 あたりの発熱 はつねつ 量 りょう
13:46.04655メガジュール(11メガカロリー)~43.14メガジュール(10.306メガカロリー)
12:41.8605メガジュール(10メガカロリー)
燃焼 ねんしょう 速度 そくど (現在 げんざい 主流 しゅりゅう の12A・13AにはAしかないため、あまり気 き にしなくてよい)
ガス燃焼 ねんしょう 機器 きき の好 こう 燃焼 ねんしょう 範囲 はんい から外 はず れた種類 しゅるい のガスを供給 きょうきゅう すると燃焼 ねんしょう 不良 ふりょう が引 ひ き起 お こされる[1] 。たとえば燃焼 ねんしょう 速度 そくど が速 はや いガスが供給 きょうきゅう されると、バーナー外部 がいぶ で燃 も えず内部 ないぶ で燃 も えることになり過熱 かねつ 事故 じこ を引 ひ き起 お こす。逆 ぎゃく に燃焼 ねんしょう 速度 そくど が遅 おそ いガスが供給 きょうきゅう されると、バーナーから離 はな れようとする(リフティング燃焼 ねんしょう という)。都市 とし ガスとは関係 かんけい ないが、ガス溶接 ようせつ で使 つか われるアセチレンや水素 すいそ も非常 ひじょう に燃焼 ねんしょう 速度 そくど の速 はや いガスであるのに対 たい し、プロパンガス は燃焼 ねんしょう 速度 そくど が遅 おそ いため、それぞれ専用 せんよう の溶接 ようせつ 火口 かこう となる。
供給 きょうきゅう されるガスについては、日本 にっぽん 全国 ぜんこく で複数 ふくすう の種類 しゅるい が使用 しよう されていたが、1969年 ねん に液化 えきか 天然 てんねん ガスの輸入 ゆにゅう が開始 かいし されたことを契機 けいき にガス種 しゅ の転換 てんかん 、統一 とういつ が始 はじ まった。天然 てんねん ガスは石油 せきゆ 系 けい のガスと比 くら べ製造 せいぞう 過程 かてい が環境 かんきょう 調和 ちょうわ 的 てき であり、家庭 かてい においても熱量 ねつりょう が高 たか く、消費 しょうひ 機器 きき の選択肢 せんたくし の拡大 かくだい や安全 あんぜん 性 せい の向上 こうじょう が期待 きたい できた[7] 。ガス種 しゅ の転換 てんかん に際 さい しては、ガス会社 かいしゃ が各 かく 家庭 かてい を訪問 ほうもん してガス器具 きぐ の調整 ちょうせい が行 おこな われたが、一部 いちぶ では作業 さぎょう ミスにより一酸化 いっさんか 炭素 たんそ 中毒 ちゅうどく 死 し が発生 はっせい する事故 じこ も生 しょう じた[8] 。
経済 けいざい 産業 さんぎょう 省 しょう は1991年 ねん 5月 がつ にIGF21計画 けいかく を発表 はっぴょう 、2010年 ねん までに熱量 ねつりょう が高 たか い13Aへの転換 てんかん がより強力 きょうりょく に推進 すいしん され、最終 さいしゅう 的 てき には2018年 ねん 8月 がつ に、唯一 ゆいいつ 12A・13A以外 いがい の都市 とし ガス(5AN)を送出 おくりだ していた秋田 あきた 県 けん の湖東 ことう ガスが廃業 はいぎょう したことで、7種類 しゅるい の区分 くぶん のうち、13A・12Aの2種類 しゅるい のみが供給 きょうきゅう されることとなった[1] 。
単一 たんいつ の成分 せいぶん ではなく、数種類 すうしゅるい の成分 せいぶん の混合 こんごう ガスである。
メタン 89.2 - 89.60%
エタン 5.62 - 6.1%
プロパン 3.43 - 3.7%
ブタン 1.0 - 1.35%
窒素 ちっそ 0.0 - 0.2%[11]
供給 きょうきゅう ガスに一酸化 いっさんか 炭素 たんそ を含 ふく む事業 じぎょう 者 しゃ [ 編集 へんしゅう ]
一酸化 いっさんか 炭素 たんそ を含 ふく むガスは、その問題 もんだい が浮上 ふじょう した2007年 ねん の北見 きたみ 市 し 都市 とし ガス漏 も れ事故 じこ の時点 じてん で16事業 じぎょう 者 しゃ が残 のこ っていたが、これを契機 けいき として経 けい 産 さん 省 しょう ・日本 にっぽん ガス協会 きょうかい は家庭 かてい 用 よう ガスの無毒 むどく 化 か を前倒 まえだお しして進 すす めることになった。計画 けいかく では2010年 ねん 12月に完全 かんぜん 転換 てんかん としていたが、ほとんどが2009年 ねん までに12A・13Aに転換 てんかん され、2010年 ねん 3月 がつ 25日 にち 、最後 さいご の四国 しこく ガスが13Aに全面 ぜんめん 転換 てんかん し、日本 にっぽん 国内 こくない から一酸化 いっさんか 炭素 たんそ を含 ふく む一般 いっぱん 熱 ねつ 機器 きき 用 よう ガス は根絶 こんぜつ されている。
ただし天然 てんねん ガスの主成分 しゅせいぶん メタンは、LPガスの主成分 しゅせいぶん であるプロパン 、ブタン と比 くら べても酸化 さんか 還元 かんげん 作用 さよう が強 つよ く、燃焼 ねんしょう 状態 じょうたい でなくとも微量 びりょう ずつ酸素 さんそ と結合 けつごう するため、大量 たいりょう に吸引 きゅういん すると酸 さん 欠 かけ となる可能 かのう 性 せい が高 たか い。2009年 ねん に発生 はっせい した杉並 すぎなみ 工業 こうぎょう 高校 こうこう 都市 とし ガス漏 も れ事故 じこ では、13A転換 てんかん 済 ず みであったにもかかわらず、20人 にん が中毒 ちゅうどく 症状 しょうじょう を訴 うった え搬送 はんそう されている[12] 。
なお、これら一酸化 いっさんか 炭素 たんそ を含 ふく む都市 とし ガスの原料 げんりょう として、一部 いちぶ に石油 せきゆ ガスがあったことから、プロパンガスには今 いま でも一酸化 いっさんか 炭素 たんそ 、或 ある いはそれ以外 いがい の毒性 どくせい 物質 ぶっしつ が含 ふく まれているという誤解 ごかい があるが、一般 いっぱん 熱 ねつ 機 き 器用 きよう 及 およ び自動車 じどうしゃ 用 よう のプロパンガスは元々 もともと 、無 む 毒性 どくせい である。
秋田 あきた 市 し ではかつて、同 どう 一 いち 市内 しない で2つの規格 きかく がある状態 じょうたい で、旧 きゅう 秋田 あきた 市 し ガス局 きょく は5Aを採用 さいよう していたが、東部 とうぶ ガス の4Aから13Aへの転換 てんかん (ただし、御所野 ごしょの ニュータウン のみ、町 まち 開 びら きの時点 じてん で先行 せんこう して13Aを最初 さいしょ から導入 どうにゅう していた)に併 あわ せた統一 とういつ 方針 ほうしん に併 あわ せるためのコスト捻出 ねんしゅつ が公営 こうえい 企業 きぎょう として出来 でき なかったことから、東部 とうぶ ガスへの譲渡 じょうと を決 き めた経緯 けいい がある。譲受 じょうじゅ された東部 とうぶ ガスによって、市内 しない で2つ(13Aが先行 せんこう 導入 どうにゅう された御所野 ごしょの ニュータウンを加味 かみ すると3つ)のガス方式 ほうしき が併存 へいそん し、同 どう 一 いち 市内 しない の引越 ひっこし 等 とう で支障 ししょう が来 きた すような状況 じょうきょう から改善 かいぜん されている(当然 とうぜん 、プロパンガスを考慮 こうりょ しない場合 ばあい )。13Aへの転換 てんかん ・統一 とういつ で、COを含 ふく むガスからの、天然 てんねん ガス中心 ちゅうしん の供給 きょうきゅう への転換 てんかん が実現 じつげん した。
前述 ぜんじゅつ の通 とお り、1970年代 ねんだい まで日本 にっぽん 国内 こくない で供給 きょうきゅう されていた都市 とし ガスの一部 いちぶ には、石炭 せきたん ガスやナフサを接触 せっしょく 分解 ぶんかい することで発生 はっせい する一酸化 いっさんか 炭素 たんそ が含 ふく まれていた。その濃度 のうど は接触 せっしょく 分解 ぶんかい のプロセスにより異 こと なるが、およそ0.7~3vol%であった。このため自殺 じさつ 目的 もくてき で故意 こい にガスを開 ひらけ 栓 せん することで、ガス中毒 ちゅうどく 死 し するケースが見 み られた。こうした自殺 じさつ 方法 ほうほう は一酸化 いっさんか 炭素 たんそ を全 まった く含 ふく まない天然 てんねん ガス への転換 てんかん により過去 かこ のものとなったが、自殺 じさつ 手段 しゅだん の一 ひと つとして広 ひろ まったイメージはなかなか払拭 ふっしょく できず、本人 ほんにん が中毒 ちゅうどく 死 し する前 まえ にガス爆発 ばくはつ を生 しょう じさせて近隣 きんりん に大 おお きな被害 ひがい を与 あた えるケースが増 ふ えた。1978年 ねん には東京 とうきょう 都 と 内 うち だけでも9件 けん のガス自殺 じさつ を発端 ほったん とするガス爆発 ばくはつ が発生 はっせい している[13] 。
ドイツ のガスホルダー
現代 げんだい 風 ふう の球形 きゅうけい のガスホルダー
都市 とし ガスの供給 きょうきゅう のために、貯蔵 ちょぞう 用 よう のタンク が設置 せっち されており、ガスタンク と呼 よ ばれている(通称 つうしょう 。正式 せいしき 名称 めいしょう は「ガスホルダー 」)。かつてはほとんどが円筒 えんとう 形 がた 、現代 げんだい ではほとんどが球形 きゅうけい である。
タンクは穴 あな が空 あ いてもガスが大気 たいき に放出 ほうしゅつ される圧力 あつりょく の方 ほう が強 つよ く、また燃焼 ねんしょう に必要 ひつよう な酸素 さんそ がタンク内 ない に存在 そんざい しないため、着火 ちゃっか した場合 ばあい には燃 も え出 だ すのみで、穴 あな から火 ひ を吹 ふ くことはあっても直 ただ ちに爆発 ばくはつ することはない仕組 しく みになっている。
近年 きんねん ではガス事業 じぎょう 者 しゃ によってはこのタンクに絵柄 えがら などを描 えが いているところがあり、一部 いちぶ には球状 きゅうじょう のタンクの全面 ぜんめん にわたって(同様 どうよう の球状 きゅうじょう 物体 ぶったい である)スイカ やサッカーボール などの絵柄 えがら を描 えが いているところもある。
輸送 ゆそう 用 よう 埋設 まいせつ ガス管 かん は、被覆 ひふく 鋼管 こうかん が使 つか われる場合 ばあい が多 おお い。地震 じしん 時 じ でも伸 の びや曲 きょく げに強 つよ い鋼材 こうざい が使用 しよう される。幹線 かんせん 用 よう 埋設 まいせつ ガス管 かん は、被覆 ひふく 鋼管 こうかん 、ステンレス 管 かん 、鋳鉄 ちゅうてつ 管 かん 、中 ちゅう 密度 みつど ガス用 よう ポリエチレン(PE)管 かん 等 ひとし が使用 しよう される、古 ふる く埋設 まいせつ された歴 れき 青 あお 材 ざい 被覆 ひふく 鋼管 こうかん や片 へん 状 じょう 黒鉛 こくえん 鋳鉄 ちゅうてつ 管 かん は地震 じしん に弱 よわ く、入 い れ替 か えを進 すす めている都市 とし ガス事業 じぎょう が多 おお い(PE管 かん なら引 ひ っ張 ぱ られても伸 の びるだけだが、金属 きんぞく 管 かん では破断 はだん してしまう)。
最近 さいきん の低圧 ていあつ 用 よう 埋設 まいせつ ガス管 かん は、地震 じしん などで揺 ゆ れた場合 ばあい にひびや割 わ れが生 しょう じない(配管 はいかん 接続 せつぞく 部 ぶ は融 とおる 着 ぎ 接合 せつごう されているため、引抜 ひきぬ き応力 おうりょく 時 どき においても抜 ぬ け外 はず れない)中 ちゅう 密度 みつど ガス用 よう ポリエチレン管 かん が主流 しゅりゅう である。中 ちゅう 密度 みつど ガス用 よう ポリエチレン管 かん は黄色 おうしょく (以前 いぜん は緑 みどり )に着色 ちゃくしょく されており、見分 みわ けやすい。融 とおる 着 ぎ 接合 せつごう 方法 ほうほう はエレクトリックフュージョンとヒートフュージョンがあり、機械 きかい 接合 せつごう も可能 かのう である。
大 だい 口径 こうけい 低圧 ていあつ 埋設 まいせつ 管 かん は球状 きゅうじょう 黒鉛 こくえん 鋳鉄 ちゅうてつ 管 かん を使用 しよう する場合 ばあい も多 おお い、片 へん 状 じょう 黒鉛 こくえん 鋳鉄 ちゅうてつ 管 かん に比 くら べ耐震 たいしん 性 せい ・耐 たい 腐食 ふしょく 性 せい ・耐 たい 衝撃 しょうげき 性 せい に優 すぐ れる。しかしこれは東京 とうきょう ガス仕様 しよう 、大阪 おおさか ガス仕様 しよう と分 わ かれており融通 ゆうずう 性 せい がないため、災害 さいがい 時 じ においては復旧 ふっきゅう 現場 げんば にて混乱 こんらん を招 まね く一因 いちいん ともなっている。
都市 とし ガスメーター(マイコン内蔵 ないぞう メーター)。デジタル表示 ひょうじ 部 ぶ の右 みぎ 上 じょう に取 と り付 つ けられているのが検定 けんてい 証印 しょういん (鉛 なまり 封印 ふういん )。
家庭 かてい 用 よう 及 およ び商業 しょうぎょう 用 よう 都市 とし ガスは、日本 にっぽん その他 た 先進 せんしん 国 こく では膜 まく 式 しき ダイヤフラム式 しき のガスメーターを都市 とし ガスを使用 しよう している各 かく 家庭 かてい ・各 かく 機関 きかん に取 と り付 つ け料金 りょうきん 換算 かんさん のためガス使用 しよう 量 りょう (容量 ようりょう 、体積 たいせき )を測定 そくてい している。家庭 かてい 用 よう ガスメーターの検定 けんてい 、試験 しけん は国 くに それぞれの国家 こっか 標準 ひょうじゅん (器 うつわ )を伴 ともな った計量 けいりょう 関係 かんけい 法令 ほうれい に基 もと づいて国家 こっか 機関 きかん もしくは地方 ちほう 公共 こうきょう 機関 きかん により行 おこな われる。日本 にっぽん の場合 ばあい 、主 おも に内部 ないぶ に液体 えきたい (水 みず ・油 あぶら )を張 は り使用 しよう する湿式 しっしき ガスメーターを基準 きじゅん 器 き (マスターメーター)とする検定 けんてい が一般 いっぱん 的 てき である。精度 せいど 良 よ い湿式 しっしき ガスメーターの製造 せいぞう は日本 にっぽん を含 ふく め世界 せかい でも数 すう 社 しゃ 、前者 ぜんしゃ (家庭 かてい 用 よう ガスメーター)を乾式 かんしき ガスメーターと呼 よ び分類 ぶんるい している。
日本 にっぽん における計量 けいりょう 法 ほう 上 うえ の取扱 とりあつか いは取引 とりひき 用 よう の計量 けいりょう 器 き であり、所有 しょゆう 者 しゃ である都市 とし ガス事業 じぎょう 者 しゃ (証明 しょうめい 用 よう のいわゆる子 こ メーターとして設置 せっち されている場合 ばあい はその設置 せっち 者 しゃ )に同 どう 法 ほう 上 じょう の検定 けんてい 受検 じゅけん 義務 ぎむ が生 しょう じる。なお、検定 けんてい は都道府県 とどうふけん の権限 けんげん に属 ぞく するが、メーターに修理 しゅうり 義務 ぎむ が課 か せられるため、実際 じっさい にはメーターを新品 しんぴん 又 また は修理 しゅうり 品 ひん と「交換 こうかん 」して、有効 ゆうこう 期限切 きげんぎ れ(いわゆる「検 けん 満 まん 」)メーターを製造 せいぞう ・修理 しゅうり 事業 じぎょう 者 しゃ へ持 も ち込 こ むことにより処理 しょり される。検定 けんてい 期限 きげん は暦年 れきねん ・年度 ねんど ではなく、年月 としつき 単位 たんい であり、それを超過 ちょうか して使用 しよう している場合 ばあい は、所有 しょゆう 者 しゃ が計量 けいりょう 行政 ぎょうせい 機関 きかん (都道府県 とどうふけん ・計量 けいりょう 特定 とくてい 市 し )による取締 とりしま り(立入検査 たちいりけんさ 、勧告 かんこく 等 とう 。悪質 あくしつ と認 みと められる場合 ばあい は告発 こくはつ 等 ひとし )の対象 たいしょう となる。なお、検定 けんてい の有効 ゆうこう 期限 きげん は10年 ねん または7年 ねん で(種類 しゅるい により異 こと なる)、使用 しよう 量 りょう 表示 ひょうじ 部 ぶ の上部 じょうぶ 等 とう に取 と り付 つ けられる検定 けんてい 証印 しょういん で確認 かくにん できる(シールやペイントによる補助 ほじょ 表示 ひょうじ が本体 ほんたい に付 ふ されている場合 ばあい もある)。
1990年代 ねんだい 以降 いこう 、ガス漏 も れ や地震 じしん が発生 はっせい した場合 ばあい には自動的 じどうてき にガスを遮断 しゃだん する、マイコン 内蔵 ないぞう メーター(画像 がぞう )が普及 ふきゅう している。安全 あんぜん 装置 そうち の作動 さどう に伴 ともな ってガスが止 と まった場合 ばあい は、メーターの赤 あか いランプが点滅 てんめつ する。
マイコンメーターは1980年代 ねんだい 、東京 とうきょう ガス が「マイセーフ」の名 な で、有料 ゆうりょう オプションにより導入 どうにゅう した。しかし、その後 ご 、地震 じしん の際 さい に自動的 じどうてき にガスの流 なが れを遮断 しゃだん する効果 こうか が確 たし かめられたことから、東京 とうきょう ガスは方針 ほうしん を転換 てんかん し、「マイセーフ」を無料 むりょう 化 か し、標準 ひょうじゅん メーターとすることを決 き め、計量 けいりょう 法 ほう に基 もと づくガスメーター交換 こうかん のタイミング(検 けん 満 まん 前 まえ のメーター交換 こうかん )でマイコンメーターに転換 てんかん 。阪神 はんしん ・淡路 あわじ 大震災 だいしんさい 発生 はっせい もあり、他 た のガス事業 じぎょう 者 しゃ もこれに倣 なら い、今 いま ではほぼ全 すべ ての都市 とし ガス事業 じぎょう 者 しゃ がマイコンメーターを標準 ひょうじゅん 採用 さいよう している。これはプロパンガス業界 ぎょうかい も同様 どうよう である。
主 おも なマイコンメーターの復帰 ふっき 操作 そうさ
画像 がぞう のメーター(NB型 がた メーター)では左上 ひだりうえ の黒 くろ いキャップを外 はず すとリセットボタンが現 あらわ れる。ガス機器 きき を全 すべ て停止 ていし し、リセットボタンをしっかり奥 おく まで押 お して、ランプが点滅 てんめつ から点灯 てんとう に変 か わったらゆっくりと手 て を放 はな す(素早 すばや く放 はな すと感 かん 震 ふるえ 作動 さどう で再 ふたた び遮断 しゃだん する事 こと があるため)。ランプは再 ふたた び点滅 てんめつ を始 はじ め、マイコンがガス管 かん を(圧力 あつりょく で)検査 けんさ して異常 いじょう がなければ(その間 あいだ にガスが流 なが れなければ)、ガス漏 も れはないと判断 はんだん され数 すう 分 ふん 後 ご に安全 あんぜん 装置 そうち が解除 かいじょ される。その際 さい 、ランプの点滅 てんめつ が止 と まってガスも再 ふたた び流 なが れる。復帰 ふっき 操作 そうさ を試 こころ みてもガスが止 と まる場合 ばあい は、配管 はいかん の損傷 そんしょう などの可能 かのう 性 せい が考 かんが えられるので、ガス会社 かいしゃ に連絡 れんらく する。
しかし、ほとんどの利用 りよう 者 しゃ はこの説明 せつめい を受 う けていないためガスメーターがガスを遮断 しゃだん した場合 ばあい のリセット方法 ほうほう が分 わ からず、強 つよ い地震 じしん が発生 はっせい するたびにガス会社 かいしゃ サポート窓口 まどぐち への電話 でんわ が殺到 さっとう する。最新 さいしん 式 しき では地震 じしん の際 さい にガスを使用 しよう していたときのみ「地震 じしん 感知 かんち 安全 あんぜん 装置 そうち 」が働 はたら くものが(NI型 がた ・UH型 がた )普及 ふきゅう している。
マイコンメーターの主 おも な安全 あんぜん 装置 そうち
漏洩 ろうえい (30日 にち 以上 いじょう の口火 くちび 機器 きき 連続 れんぞく 使用 しよう でも漏洩 ろうえい 警報 けいほう を発 はっ する)
長時間 ちょうじかん 使用 しよう (消 け し忘 わす れ・ガス流量 りゅうりょう オーバー)
地震 じしん (震度 しんど 5強 つよ 以上 いじょう )
圧力 あつりょく 不足 ふそく (圧力 あつりょく 低下 ていか )
テレビ・ラジオでの告知 こくち
災害 さいがい 対策 たいさく 基本 きほん 法 ほう に基 もと づき、大 おお きな地震 じしん が発生 はっせい した場合 ばあい には、NHK や同 どう 法 ほう による義務 ぎむ は無 な いものの民放 みんぽう において、マイコンメーター復旧 ふっきゅう の手順 てじゅん や復旧 ふっきゅう 作業 さぎょう にあたっての注意 ちゅうい 事項 じこう などを告知 こくち するPRビデオが放送 ほうそう される。このPRビデオは各 かく 事業 じぎょう 者 しゃ で使 つか えるように、予 あらかじ め雛 ひな 型 がた が用意 ようい されているもののようである。なお、同 どう 法 ほう により東京 とうきょう ・大阪 おおさか ・東邦 とうほう の3社 しゃ が内閣 ないかく 総理 そうり 大臣 だいじん の指定 してい を受 う けている。
新 しん 計量 けいりょう 法 ほう 型 がた N型 がた マイコンメーター NBシリーズ(普及 ふきゅう 型 がた )
NB1号 ごう NB1.6号 ごう NB2号 ごう NB2.5号 ごう NB3号 ごう NB4号 ごう NB6号 ごう
NI型 がた 通信 つうしん 機能 きのう 付 つ きマイコンメーター NIシリーズ(普及 ふきゅう 型 がた )
NI1号 ごう NI2号 ごう NI3号 ごう NI4号 ごう NI6号 ごう
UH型 がた 通信 つうしん 機能 きのう 付 つ きマイコンメーター UHシリーズ
UH4号 ごう UH6号 ごう
旧 きゅう 計量 けいりょう 法 ほう 型 がた N型 がた マイコンメーター NBシリーズ(普及 ふきゅう 型 がた )
NB1号 ごう NB2号 ごう NB3号 ごう NB5号 ごう NB7号 ごう
汎用 はんよう 型 がた マイコンメーター NSシリーズ
昨今 さっこん 、以前 いぜん より悩 なや みの種 たね だった住宅 じゅうたく ・建物 たてもの 事情 じじょう によるメーター設置 せっち 時 じ の施工 しこう 性 せい を考 かんが え、色々 いろいろ な都市 とし ガスメーター(通信 つうしん 機能 きのう 付 つ きメーターNIシリーズ・UHシリーズ等 とう )が誕生 たんじょう している。
雑居 ざっきょ ビル などでは室内 しつない にガスメーターがあるため、夜間 やかん 営業 えいぎょう する飲食 いんしょく 店 てん などのために無線 むせん メーター(NI型 がた に、はこ無線 むせん 子 こ 機 き を取 と り付 つ けたメーター)にて検針 けんしん をしやすくしている(はこ無線 むせん )。検針 けんしん 員 いん が受信 じゅしん 機 き を持 も ち歩 ある き、信号 しんごう の授受 じゅじゅ ができる位置 いち から検針 けんしん を行 おこな う。
ガスメーターから台所 だいどころ 等 とう に引 ひ き込 こ んだガス管 かん に、ガスコンロ 等 ひとし のガス機器 きき を繋 つな げる口 くち である。ホースを差 さ し込 こ む形 かたち やワンタッチで取 と り付 つ け取 と り外 はず し可能 かのう な形 かたち 、ねじ込 こ み式 しき の形 かたち 等 とう がある(対応 たいおう するワンタッチジョイントが装備 そうび されているホースは「ガスコード」と呼 よ ばれて販売 はんばい されている)。内部 ないぶ は専用 せんよう のグリス が塗 ぬ られているため、ガス栓 せん が固 かた くなった時 とき に市販 しはん の潤滑油 じゅんかつゆ 等 とう を使用 しよう すると専用 せんよう のグリスが溶 と けてしまうので、最 さい 寄 よせ のガス事業 じぎょう 者 しゃ に連絡 れんらく を入 い れる事 こと が望 のぞ ましい。近年 きんねん の家庭 かてい のキッチンにはゴムホースの抜 ぬ けや破損 はそん によるガスの流出 りゅうしゅつ を防 ふせ ぐため、ヒューズガス栓 せん というものが広 ひろ く普及 ふきゅう している。
ヒューズガス栓 せん
可 か とう管 かん ガス栓 せん
ねじガス栓 せん (中間 なかま コックとも言 い う)
フレキ管 きかん ガス栓 せん
メーターガス栓 せん (メーターコックとも言 い う)
日本 にっぽん では最大手 さいおおて となる東京 とうきょう ガスの供給 きょうきゅう エリアは3,100km2 、供給 きょうきゅう 戸数 こすう は約 やく 1000万 まん 戸 こ 、ガス導管 どうかん の総 そう 延長 えんちょう は59,575km、大阪 おおさか ガスでもそれぞれ3,220km2 、約 やく 700万 まん 戸 こ 、60,395kmにも及 およ ぶ。そのため、災害 さいがい が発生 はっせい すると社会 しゃかい への影響 えいきょう が大 おお きい。配管 はいかん の物理 ぶつり 的 てき な損傷 そんしょう 以外 いがい にも、雨水 あまみず や泥水 どろみず のガス管 かん への浸入 しんにゅう のほか、これによるガス漏 も れの危険 きけん 性 せい があり、さらに送電 そうでん 線 せん と異 こと なりほとんどが地中 ちちゅう に埋 う め込 こ まれていることから、地震 じしん に強 つよ い反面 はんめん 、被害 ひがい を受 う けたときの復旧 ふっきゅう には時間 じかん を要 よう する。特 とく に阪神 はんしん ・淡路 あわじ 大震災 だいしんさい の場合 ばあい 、約 やく 86万 まん 世帯 せたい への供給 きょうきゅう が停止 ていし するなど多大 ただい な影響 えいきょう が及 およ び、その教訓 きょうくん から地震 じしん 時 じ の防災 ぼうさい システムの整備 せいび が課題 かだい とされている。2007年 ねん の新潟 にいがた 中越 なかこし 沖 おき 地震 じしん では、全面 ぜんめん 復旧 ふっきゅう まで42日 にち を要 よう し、このため病院 びょういん や福祉 ふくし 施設 しせつ ではLPガス を都市 とし ガスに変換 へんかん (熱量 ねつりょう 調整 ちょうせい )する装置 そうち を設置 せっち して対応 たいおう することになり、全国 ぜんこく のガス事業 じぎょう 者 しゃ からの装置 そうち 調達 ちょうたつ が急 きゅう ピッチで進 すす められた。また、新潟 にいがた 県 けん LPガス協会 きょうかい では避難 ひなん 施設 しせつ にガスボンベのほか炊 た き出 だ し用 よう の装置 そうち 類 るい 、シャワー用 よう のガスを無償 むしょう で提供 ていきょう することを決定 けってい した[要 よう 出典 しゅってん ] [14] 。
災害 さいがい 対策 たいさく への取 と り組 く み効果 こうか が確 たし かめられた一 いち 例 れい として、2005年 ねん に起 お きた福岡 ふくおか 県 けん 西方 にしほう 沖 おき 地震 じしん では都市 とし ガスによる二 に 次 じ 災害 さいがい は発生 はっせい しなかった。
都市 とし ガス事業 じぎょう 者 しゃ は他 た の日本 にっぽん のインフラ事業 じぎょう 同様 どうよう 、「個別 こべつ のインシデント 対応 たいおう のための大 だい 規模 きぼ な供給 きょうきゅう 停止 ていし は恥 はじ 」と捉 とら える風潮 ふうちょう があり、小規模 しょうきぼ な異常 いじょう を察知 さっち してもただちに供給 きょうきゅう 停止 ていし せず漫然 まんぜん とした供給 きょうきゅう を続 つづ け、結果 けっか 被害 ひがい を拡大 かくだい する事故 じこ がしばしば起 お こった。