森林しんりん

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日本にっぽん上高地かみこうち森林しんりん
アメリカカリフォルニアしゅうレッドウッド国立こくりつ公園こうえん森林しんりん

森林しんりん(しんりん)は、広範囲こうはんいにわたって樹木じゅもく密集みっしゅうしている場所ばしょである。集団しゅうだんとしての樹木じゅもくだけでなく、そこに存在そんざいするそれ以外いがい生物せいぶつおよび土壌どじょうふくめた総体そうたいす。

定義ていぎ

森林しんりんほうによる定義ていぎでは、「森林しんりん」とは、1.ちく集団しゅうだんして生育せいいくしている土地とちおよびその土地とちうえにある立木たちきちく、2.前号ぜんごう土地とちそとちく集団しゅうだんてき生育せいいくきょうされる土地とちのことをいう。ただし、しゅとして農地のうちまた住宅じゅうたくしくはこれにじゅんずる土地とちとして使用しようされる土地とちおよびこれらのうえにある立木たちきちくのぞくとしている[1]

樹木じゅもく密生みっせいしている植物しょくぶつ群落ぐんらく樹林じゅりん(じゅりん)という。高木たかぎからなる樹林じゅりん森林しんりん高木たかぎりん(こうぼくりん)、低木ていぼくからなるものを低木ていぼくりん(ていぼくりん)という。

森林しんりん高木たかぎりんのうち、比較的ひかくてき小規模しょうきぼてい密度みつどのものをはやし(はやし)、そうでないものをもり(もり、もり)ともぶが、明確めいかく区別くべつはない。なお日本語にほんごの「はやし(はやし)」は「やし」を語源ごげんとし[2][3]、「もり(もり)」は「り」とどう語源ごげん[4][5] であるという。日本にっぽん農林水産省のうりんすいさんしょうは、人工じんこうてきなもの(人工じんこうりん)をはやし自然しぜんにできたもの(自然しぜんりん)をもりさだめているのは語源ごげん沿ったものといえる。

なお、林業りんぎょう分野ぶんやではむしろ人工じんこうりんして森林しんりんうことがおおい。また、これも科学かがくてき用語ようごではないが、比較的ひかくてきまばらなものを疎林そりん(そりん)、密集みっしゅうしたものを密林みつりん(みつりん)[注釈ちゅうしゃく 1] という。広域こういきにわたって樹木じゅもく繁茂はんもし、高所こうしょからるとうみのようにえるおおきな森林しんりん樹海じゅかい(じゅかい)という。

国際こくさい連合れんごう食糧しょくりょう農業のうぎょう機関きかん(FAO)は、森林しんりんを「樹冠じゅかん投影とうえい面積めんせきが10%以上いじょうであり、0.5ヘクタール以上いじょうひろさがあり、成木なりきとなると5m以上いじょうとなるしゅ樹林じゅりんであり、農地のうちとう森林しんりん以外いがい目的もくてき使用しようされていない土地とち」と定義ていぎしている[6]。ただしこの定義ていぎ場合ばあい低木ていぼくりん森林しんりんふくまれないこととなる[7]

森林しんりん形成けいせい

ならんでえていても、それを「もり」とはわない。かけじょうならんでいるのがえず、いちめんならんでいるのがえるのがもりである。これは定義ていぎとしては成立せいりつがたいが、ある意味いみもり性質せいしつしめしている。もりでは外見がいけんじょう多数たすうひとつのまとまりをていする。そとからえるのはばかりである。つまり、表面ひょうめんそうができるので、もりなかくらくなる。したがって、枝葉えだはもりなかではすくなくなる。そして、枝葉えだはそうつつまれることによって、もりなかは、もりそととはことなったほろ気候きこうとなる。おおよそ、最高さいこう気温きおんひくく、最低さいてい気温きおんたかく、湿度しつど一定いってい範囲はんいない保持ほじされた、おだやかな条件じょうけん維持いじする。

森林しんりんは、一定いってい構造こうぞうをもっている。それを構成こうせいするたね組成そせい構造こうぞうなどにかんする研究けんきゅうは、森林しんりん生態せいたいがく担当たんとうする。森林しんりん構成こうせい基本きほんは、植物しょくぶつにあるとってよい。森林しんりん植物しょくぶつ構成こうせいするものと場合ばあい、この植物しょくぶつ群落ぐんらく構成こうせい植生しょくせいぶが、それを研究けんきゅうするのは、植物しょくぶつ群集ぐんしゅう生態せいたいがく、いわゆる植物しょくぶつ社会しゃかいがく、あるいは植生しょくせいがくである。

森林しんりんは、それぞれの地域ちいき環境かんきょうによって一定いっていかたちをもつ遷移せんいによって形成けいせいされ、それなりのいくつかの類型るいけいけられる。それによってたね組成そせいもある程度ていどまったわせとなる。

森林しんりんのとぎれるところをそとからると、たか側面そくめんえず、低木ていぼく蔓草つるくさそうによってもりなかえなくなっているのが普通ふつうである。また、その根本こんぽんには、くさえている範囲はんいがある。前者ぜんしゃマント群落ぐんらく後者こうしゃそで群落ぐんらくぶ。これらはもりへのふう出入でいりをふせぎ、森林しんりん内部ないぶ保護ほごするようにはたらいている。

森林しんりん構造こうぞう

森林しんりんには、そのかた発達はったつ程度ていどにもよるが、ある程度ていどかよった構造こうぞうがある。これを階層かいそう構造こうぞうう。森林しんりんそとからたときににつくのは、一番いちばんたかいところの、枝葉えだはかさなったそうである。このそうは、森林しんりんでもっともおおくの同化どうか組織そしき集中しゅうちゅうするであり、林冠りんかんとよばれる。このそうつくをまとめて、高木たかぎそうとよぶ。高木たかぎそうすこには、そのたかさにたっしないつくそうがあり、これを亜高木あこうぼくそうう。このそうは、高木たかぎそうきができたときに、そこをめるように待機たいきしているものをふくむ。

本州ほんしゅうちゅう南部なんぶ平地ひらちられる照葉樹しょうようじゅりんでは、高木たかぎそうは25m程度ていど亜高木あこうぼくそうは15m程度ていど。そのしたの、かずm程度ていどたかさには低木ていぼくそうがあり、高木たかぎなえのほかに、たかくならない出現しゅつげんする。さらにそのしたには、シダ植物しょくぶつなどがあり、草本そうほんそうとして区別くべつする。さらに、地表ちひょううようにして存在そんざいするものを、コケそうという。

なお、森林しんりん地表ちひょうめんはやしゆか(りんしょう)という。はやしゆかえる植物しょくぶつは、森林しんりん独特どくとくのものもあるが、そのもり林冠りんかん構成こうせいする樹木じゅもくなえるのが普通ふつうである。これがない場合ばあい、その森林しんりん樹木じゅもく構成こうせいは、次第しだい変化へんかするものとかんがえられる。

日本にっぽん照葉樹しょうようじゅりん場合ばあい以上いじょうのように5そうくらいを区別くべつするのが普通ふつうであるが、森林しんりんかたによっては、さらにそれ以下いか、あるいはそれ以上いじょう区別くべつする。東南とうなんアジア熱帯ねったい雨林うりんでは、高木たかぎそうは50mにもたっし、さらにそれをえてびるちょう高木たかぎそう点々てんてんあらわれる[8]

また、つる植物しょくぶつや、樹木じゅもくうえやしてくっついている着生ちゃくせい植物しょくぶつは、亜熱帯あねったい熱帯ねったいちかいほどよく出現しゅつげんし、熱帯ねったいりんでは、地表ちひょう植物しょくぶつをしのぐほどとなる。

森林しんりん単独たんどくしゅのみで形成けいせいされることはごくすくない。一般いっぱん南北なんぼく寒冷かんれい地域ちいきでは構成こうせいじゅしゅすくないが、一般いっぱんには複数ふくすう樹木じゅもくから森林しんりん構成こうせいされる。ほぼ1しゅ樹木じゅもくしかられない場合ばあいや、なかの1しゅのみがきわめておお場合ばあいもあり、そのようなもりじゅんはやしといわれる。

植生しょくせい調査ちょうさはこれらの森林しんりん特徴とくちょうをもとにおこなわれる。一般いっぱんにはまずそう構造こうぞうつけ、それぞれのそうごとに、構成こうせいじゅしゅやそのかずこうむっている程度ていどなどを記録きろくする。

森林しんりん動物どうぶつ

森林しんりんには、様々さまざま動物どうぶつみ、その種類しゅるいすうは、草原そうげんなど、植物しょくぶつ群落ぐんらく形態けいたいよりはるかにおおいのが普通ふつうである。地上ちじょうせい動物どうぶつのあらゆるかたのものが、木々きぎえだあいだから土壌どじょうにいたる空間くうかん生息せいそくする。

大型おおがた動物どうぶつ場合ばあい森林しんりん内部ないぶは、樹木じゅもくえだみきしもさかえなどがあって見通みとおしがかず、またかくれるところがおおいから、よほどおおきな動物どうぶつでも姿すがたかく場所ばしょがあり、ほとんどの動物どうぶつかくれながら行動こうどうする。そのため草原そうげんのようなおおきなつくるものはすくない。

森林しんりん土壌どじょうは、樹木じゅもく落葉らくようあつめて、熱帯ねったい以外いがい地域ちいきではあつそうをなす。ここには、分解ぶんかいする菌類きんるい細菌さいきんともに、それらを分解ぶんかいするはたらきをになうもの、それらをうものなど、様々さまざま土壌どじょう動物どうぶつ生息せいそくし、それらはまとめて分解ぶんかいしゃばれる。

また、最近さいきんでは、林冠りんかん生息せいそくする動物どうぶつしょうにも関心かんしんがもたれている。とくに、熱帯ねったい雨林うりんじょうには、地上ちじょうからはなれたところでゆたかな動物どうぶつしょうがあり、様々さまざま動物どうぶつ活動かつどうしていることがられるようになってきた。

森林しんりん降雨こうう

森林しんりん水源すいげん涵養かんようする機能きのう存在そんざいすることはよくられている。これは、雨水あまみず樹冠じゅかん森林しんりん下部かぶ下草したくさなどに滞留たいりゅうし、その土壌どじょうへと浸透しんとう地下水ちかすい形成けいせいしたり直接ちょくせつ地表ちひょうすいとして河川かせん流入りゅうにゅうするため、河川かせん流量りゅうりょうをある程度ていど一定いっていたもつためである。こうした機能きのう着目ちゃくもくし、とく河川かせん源流げんりゅうにおいて水源すいげんりんとして森林しんりん保全ほぜん整備せいびされることがある。このかんがえをすすめ、みどりのダムばれるだい規模きぼ水源すいげん涵養かんようりんによって治水ちすい一端いったんになわせる構想こうそうがあるが、森林しんりん流水りゅうすいさえぎるものではないので豪雨ごううなどには対応たいおうできない欠点けってんがある。また、森林しんりん浸透しんとうのう自然しぜんりん人工じんこうりんともにおおきなられないものの、人間にんげん適切てきせつ管理かんりおこたった人工じんこうりんにおいては土壌どじょう荒廃こうはいし、浸透しんとうのう大幅おおはばちるとされる[9]。また、森林しんりん降雨こうう貯蔵ちょぞうする機能きのうだけでなく、うえちた降雨こうう蒸発じょうはつによってふたた空気くうきもどしたり、からの蒸散じょうさんによってふたた大気たいきちゅう水分すいぶんもどすなど、降雨こうう地上ちじょうちるのを遮断しゃだんする役割やくわりっている[10]とく樹木じゅもく生命せいめい活動かつどうによる蒸散じょうさんりょうおおきく、はだかよりも蒸散じょうさんりょうおおきいために、森林しんりんがある場合ばあい地面じめんながそう水量すいりょうはだかよりもむしろすくなくなる。森林しんりん水源すいげん涵養かんよう機能きのうとは、あくまでも水量すいりょう平準へいじゅん機能きのうのことである。このため、乾燥かんそうにおいては森林しんりん伐採ばっさいして蒸発じょうはつりょうおさえ、降雨こううをすべてダムにためむことがおこなわれることがある[11]

森林しんりん人類じんるい

森林しんりん人類じんるいにとって非常ひじょう有用ゆうよう空間くうかんである。その利用りようは、安定あんていした自然しぜん環境かんきょうという間接かんせつてき利用りようと、資源しげん産出さんしゅつとしての直接的ちょくせつてき利用りようとに大別たいべつされる。森林しんりんあつかうための学問がくもん分野ぶんや林学りんがくばれる。

林業りんぎょう

伐採ばっさいしたハーベスター処理しょりする様子ようす

資源しげん産出さんしゅつとして、森林しんりん非常ひじょう重要じゅうようである。森林しんりんにおいて樹木じゅもく伐採ばっさいすることを産業さんぎょうてきには林業りんぎょうび、古来こらいより重要じゅうよう産業さんぎょうひとつとなっている。

森林しんりんられる資源しげんもっと重要じゅうようなものは木材もくざいである。木材もくざい利用りようは、建材けんざいかみパルプをはじめとする工業こうぎょう製品せいひん原料げんりょうとしての用材ようざいと、そのものを燃料ねんりょうとしてやす薪炭しんたんざいとしての利用りようの2つに大別たいべつされる。

かつてはぜん世界せかいにおいて、薪炭しんたんざいとしての利用りよう普遍ふへんてきであり、森林しんりんもっと重要じゅうようなエネルギー供給きょうきゅうげんであったが、化石かせき燃料ねんりょう使用しよう電力でんりょく普及ふきゅうによって、とく先進せんしん諸国しょこくにおいては、薪炭しんたんざい利用りよう急速きゅうそくにすたれ、使用しよう限定げんていてきなものになっている。21世紀せいきにおいていまだ薪炭しんたんざいとしての利用りようおおいのは、熱帯ねったい中心ちゅうしんとする発展はってん途上とじょうこくである。この利用りよう割合わりあいおおきく、2005ねん時点じてんにおいても薪炭しんたん利用りよう世界せかい木材もくざい消費しょうひのうち47%をめ、途上とじょうこくでの割合わりあいはさらにおおきい。これは、電力でんりょく普及ふきゅうおくれによって薪炭しんたん燃料ねんりょうとせざるをないためである。しかし近年きんねん急速きゅうそく人口じんこう爆発ばくはつによって薪炭しんたんよう需要じゅよう急増きゅうぞうし、森林しんりん破壊はかい原因げんいんひとつとなっている[12]

工業こうぎょう用材ようざい需要じゅようおおく、現代げんだいにおいても製材せいざいぎょう木材もくざい工業こうぎょう製紙せいしぎょうといった木材もくざい原料げんりょうとする工業こうぎょうおおくは、原料げんりょう供給きょうきゅうたる森林地帯しんりんちたい、または森林しんりんちかくの港湾こうわん都市としなどに工場こうじょう建設けんせつ生産せいさんおこなうことがおおい。こうした用材ようざい搬出はんしゅつは、ふるくは河川かせん利用りようしたいかだなが多用たようされていた。19世紀せいき以降いこう搬出はんしゅつよう小規模しょうきぼ森林しんりん鉄道てつどう各地かくち敷設ふせつされ、より奥地おくちまでの開発かいはつ可能かのうになったが、20世紀せいき後半こうはんはいると森林しんりん鉄道てつどう全廃ぜんぱいされ、かわりにさらに奥地おくちまで自動車じどうしゃ走行そうこう可能かのう林道りんどう整備せいびされることにより、大型おおがたトラックによる搬出はんしゅつ主流しゅりゅうとなった[13]。また、木材もくざい生産せいさん目的もくてきとして伐採ばっさいふたた植林しょくりんおこなわれ人工じんこうりん育成いくせいされることはめずらしくなく、とくに先進せんしんこくにおいては一般いっぱんてきおこなわれている。

日本にっぽんにおいては、とくだい世界せかい大戦たいせん木材もくざい需要じゅよう爆発ばくはつてき増加ぞうか1950ねん段階だんかいでは、自然しぜん育成いくせいりょう加味かみしても国内こくない用材ようざいりん薪炭しんたんりんは、こう26年間ねんかんりつくされるといった推計すいけいおこなわれていた[14]。このため生産せいさん目的もくてきとしてだい規模きぼたん一樹いちじゅしゅ植林しょくりんおこなわれたが、輸入ゆにゅうざい増大ぞうだい国内こくない林業りんぎょう不振ふしんによって除草じょそう間伐かんばつじょなどの十分じゅうぶん手入ていれのおこなわれていない人工じんこうりんおおい。

熱帯ねったいりんしゅ多種たしゅ多様たようであるため用材ようざいとしての利用りようおくれ、商業しょうぎょうてき林業りんぎょうコクタンシタンチークラワンマホガニーといったかた高級こうきゅうざい選抜せんばつてき伐採ばっさいするものにかぎられ、薪炭しんたんざいとしての利用りようおもであったが、近年きんねんではひやたい温帯おんたいにおける森林しんりん資源しげん減少げんしょうによって熱帯ねったいりん用材ようざいとしての利用りよう増加ぞうかしつつある。これにたいし、市場いちばちか温帯おんたいりんもっとはや開発かいはつすすみ、植林しょくりんによって森林しんりん資源しげん再生さいせいさせた人工じんこうりんおおきな割合わりあいめる。ひやたいりん冷涼れいりょう気候きこう関係かんけい生育せいいくできるしゅすくなく、しゅそろっている傾向けいこうがあって伐採ばっさい輸送ゆそう容易よういであるうえに軟木がおお工業こうぎょう原料げんりょう使用しようしやすいため、だい規模きぼ林業りんぎょう開発かいはつがしやすく、用材ようざいとしての利用りよう大半たいはんめる[15]

近代きんだい以前いぜんは、森林しんりん産業さんぎょうにおける役割やくわり現代げんだいよりさらにおおきかった。製鉄せいてつごうガラス工業こうぎょうといった、燃料ねんりょう大量たいりょう消費しょうひする産業さんぎょうはかならず燃料ねんりょう供給きょうきゅうであるだい森林地帯しんりんちたい立地りっちしていた[16]すみ生産せいさん日本にっぽんにおいてもヨーロッパにおいても森林しんりんにおける最大さいだい産業さんぎょうであり、はい生産せいさん地域ちいきによっては重要じゅうよう産業さんぎょうとなっていた。さらに、さまざまな木材もくざい製品せいひん、とくに船舶せんぱくよう木材もくざいえのきかない素材そざいであり、造船ぞうせんよう木材もくざい確保かくほ初期しょき森林しんりん保護ほご政策せいさく重要じゅうよう目的もくてきのひとつだった。16世紀せいき以降いこう、ヨーロッパでは産業さんぎょう発展はってんともな木材もくざい不足ふそく深刻しんこくし、これが森林しんりん保護ほご植林しょくりん発展はってんをもたらした。また18世紀せいきイギリスにおいては不足ふそくする木材もくざいわり徐々じょじょ石炭せきたん燃料ねんりょうもちいられるようになった。

森林しんりん農村のうそん

里山さとやま風景ふうけい東京とうきょう稲城いなぎ坂浜さかはま

木材もくざい薪炭しんたんのほかにも、キノコ山菜さんさい果物くだものといった植物しょくぶつ食糧しょくりょううるしなどの工業こうぎょう原料げんりょう薬用やくよう植物しょくぶつなど、森林しんりんからとれるはやし産品さんぴん多岐たきにわたる[17]植物しょくぶつ食糧しょくりょう採集さいしゅうや、もりきる動物どうぶつ狩猟しゅりょうによって獲得かくとくするなど、食糧しょくりょう供給きょうきゅうげんとしての役割やくわりちいさなものではないが、単一たんいつてき食料しょくりょう生産せいさん地域ちいきとして整備せいびされたいわゆるはたけくらべると食料しょくりょう生産せいさん効率こうりつち、このため農業のうぎょう地域ちいきにおいては森林しんりん伐採ばっさいして開墾かいこんあたらしく田畑たはたひらくことがふるくからおこなわれており、とく農業のうぎょう地域ちいきにおいて森林しんりん面積めんせきせばまる傾向けいこうにある。こうした地域ちいきにおいては平地ひらち森林しんりん希少きしょうなものとなり、森林しんりんおおくは山岳さんがく丘陵きゅうりょうといった農業のうぎょう不適ふてき地域ちいきにのみひろがっていることがおおい。

ただし、熱帯ねったい地方ちほうにおいては荒廃こうはいした土地とち樹木じゅもくうえ栽し、そのかげ食用しょくよう植物しょくぶつなどを栽培さいばいするこん栽がおこなわれることがある。こうしたこん栽農ほうもっともちいられているものとしてはカカオがある。カカオはかげじゅであり、空閑地くうかんちにそのままうえ栽してもうまくそだたないため、まず空閑地くうかんちバナナヤムイモまたはキャッサバえ、急速きゅうそく成長せいちょうするバナナによって日陰ひかげつくり、ヤムイモやキャッサバによって地面じめん被覆ひふくおこない、そのうえでカカオをうえ栽することで成長せいちょうしやすくさせる。10ねんほど経過けいかしてカカオの十分じゅうぶんおおきくなるとバナナを伐採ばっさいし、カカオ農園のうえん完成かんせいするというこの農法のうほうは20世紀せいき前半ぜんはんにおいてガーナひろもちいられ、同国どうこく世界せかい最大さいだいのカカオ生産せいさんこくとなる原動力げんどうりょくとなった。こうした樹木じゅもくとのこん栽農ほうアグロフォレストリーばれ、自然しぜん破壊はかい軽減けいげんする農法のうほうとして注目ちゅうもくされている。

また、森林しんりんない下草したくさなども、近代きんだい以前いぜん社会しゃかいにおいては肥料ひりょうとして重要じゅうようなものであり、として家畜かちくやしなうための飼料しりょうともなった。こうしたことから近代きんだい以前いぜんにおいて農村のうそん森林しんりん不可分ふかぶん関係かんけいっていることがおおく、日本にっぽん里山さとやまなどのように農村のうそん人間にんげん活動かつどう影響えいきょう生態せいたいけい構築こうちくされた森林しんりん存在そんざいする[18]

森林しんりんとエネルギー

ふるくから人間にんげん生活せいかつ産業さんぎょう使用しようするエネルギーのおおくは、森林しんりんからたきぎ木炭もくたんとして調達ちょうたつされてきたが、エネルギー革命かくめいにより石炭せきたんもしくは石油せきゆ由来ゆらい燃料ねんりょうえられた。

日本にっぽんでは各地かくちさんはげやまとなるほど過度かど伐採ばっさいかえされる時代じだいつづいたが[19]、1960年代ねんだいにエネルギー革命かくめいにより薪炭しんたんから石油せきゆなどへの移行いこうられ、おおくの薪炭しんたんりん使命しめいえて放棄ほうきされるかスギヒノキはやしへと変化へんかした。2000年代ねんだい以降いこうは、人工じんこうりんバイオマス資源しげんひとつとして注目ちゅうもくされるようになり、間伐かんばつざいなどを使用しようしたバイオマス発電はつでんFIT制度せいどなか優遇ゆうぐうされるようになった[20]

アフリカ大陸たいりくでは2000年代ねんだいはいってもなお貧困ひんこん戦争せんそうなどにより、都市としのぞ依然いぜんとしてエネルギーを薪炭しんたん依存いぞんする状態じょうたいつづいている。森林しんりん伐採ばっさいの88%がたきぎ採取さいしゅ目的もくてきとしたものであるとするデータも存在そんざいする[21]

環境かんきょうその

環境かんきょうめんでの役割やくわりとしては、上記じょうきのとおり水源すいげん涵養かんようする役割やくわりのほか、土壌どじょう侵食しんしょく防止ぼうしふくまれる。森林しんりん表層ひょうそう土壌どじょう浸食しんしょく防止ぼうし能力のうりょく非常ひじょうたか[22]。また、森林しんりん光合成こうごうせいによって二酸化炭素にさんかたんそ吸収きゅうしゅうし、酸素さんそ放出ほうしゅつする。このりょう莫大ばくだいなもので、地球ちきゅう環境かんきょう安定あんてい森林しんりんおおきな役割やくわりたしている。20世紀せいき後半こうはん以降いこう各地かくち森林しんりん伐採ばっさいすすみ、とくアマゾン熱帯ねったい雨林うりんをはじめとする熱帯ねったいりん急速きゅうそく破壊はかいされているが、この森林しんりん減少げんしょう二酸化炭素にさんかたんそ吸収きゅうしゅうりょうらし、地球ちきゅう温暖おんだんまねおおきな原因げんいんひとつとかんがえられている。

こうした生産せいさん環境かんきょう保全ほぜん役割やくわりのほかに、森林浴しんりんよくなど人間にんげんいやしをもとめて森林しんりんへとかうこともある[23]。そのうつくしさから観光かんこうとなっている森林しんりんもあり、なかでも屋久島やくしま白神しらかみ山地さんちなどの世界せかい遺産いさん指定していされている自然しぜんりんおおくの観光かんこうきゃくあつめている。また、森林しんりん伐採ばっさいするほかに、上記じょうき木材もくざいとしての利用りよう土壌どじょう流出りゅうしゅつ防止ぼうしなど治水ちすい機能きのう着目ちゃくもくして、人間にんげんによりはだか樹木じゅもくえられ(植林しょくりん)、あたらしく森林しんりん育成いくせいすることもひろおこなわれている。なかでも、森林しんりんによってふうふせぐ、いわゆる防風ぼうふうりん海岸かいがん沿いや農園のうえん地帯ちたいなどにひろ育成いくせいされている[24]日本にっぽんでは各地かくち海岸かいがん沿いに防風ぼうふうりんひろくみられ、また北海道ほっかいどう東部とうぶ釧台では人工じんこうてき育成いくせいされ正方形せいほうけい区画くかくされただい規模きぼ防風ぼうふうりんひろがっている。農村のうそんにおいて家屋かおく周辺しゅうへん樹木じゅもくをめぐらしふうがいけることもおおく、こうしたもり屋敷やしきりんぶ。また、森林しんりん文化ぶんかてきひじりせいびることもあり、日本にっぽんにおいてはとく神社じんじゃ境内けいだい森林しんりん伐採ばっさいされずそのままのこされることが普通ふつうであり、こうした森林しんりん鎮守ちんじゅもりばれてなが保護ほご対象たいしょうとされ、日本にっぽん重要じゅうよう文化ぶんかてき景観けいかんのひとつとなっている。

森林しんりん保護ほご

北海道ほっかいどう小清水こしみずまちのジャガイモはたけ防風ぼうふうりん

自然しぜん環境かんきょう維持いじなどを目的もくてきとして、各国かっこくにおいて森林しんりん保護ほごおこなわれている。

日本にっぽんにおいては、国有こくゆうりんのうちとく保護ほごすべき森林しんりん保護ほごりん指定していされている。保護ほごりん種類しゅるいとしては、森林しんりん生態せいたいけい保護ほご地域ちいき森林しんりん生物せいぶつ遺伝いでん資源しげん保存ほぞんりん材木ざいもく遺伝いでん資源しげん保存ほぞんりん植物しょくぶつ群落ぐんらく保護ほごりん特定とくてい動物どうぶつ生息せいそく保護ほごりん特定とくてい地理ちりとう保護ほごりん郷土きょうどもり存在そんざいする[25]

またこのほか、ある特定とくてい公共こうきょう目的もくてきのためにその地域ちいき森林しんりん保全ほぜんする保安ほあんりん存在そんざいする。保安ほあんりん内訳うちわけとしては、洪水こうずい防止ぼうし水源すいげん確保かくほ目的もくてきとする水源すいげんかんよう保安ほあんりん土壌どじょう流出りゅうしゅつ防止ぼうしするための土砂どしゃ流出りゅうしゅつ防備ぼうび保安ほあんりん、さらに不安定ふあんていせいたか土砂どしゃ崩壊ほうかい危険きけんせいがある地域ちいきにおいての土砂どしゃ崩壊ほうかい防備ぼうび保安ほあんりん海岸かいがんとうにおいて飛来ひらいするすなふせぐためのすな防備ぼうび保安ほあんりんかぜふせ農地のうちなどを保護ほごするための風害ふうがい防備ぼうび保安ほあんりん洪水こうずいにおいてみずいきおいを緩和かんわする水害すいがい防備ぼうび保安ほあんりん高潮こうちょうなみによる塩害えんがいなどをふせぐためのしおがい防備ぼうび保安ほあんりん用水路ようすいろ水源すいげん保護ほご干害かんがいふせぐための干害かんがい防備ぼうび保安ほあんりん鉄道てつどう道路どうろなどをゆきからまも交通こうつう円滑えんかつするための防雪ぼうせつ保安ほあんりんきりふせぼうきり保安ほあんりん雪庇せっぴふせいだり雪崩なだれいきおいをそぐためのなだれ防止ぼうし保安ほあんりん落石らくせき防止ぼうしよう落石らくせき防止ぼうし保安ほあんりん都市としにおいて火災かさい延焼えんしょうふせぐための防火ぼうか保安ほあんりんさかな繁殖はんしょくたすけるため海岸かいがんりん島嶼とうしょ森林しんりん指定していするさかなつき保安ほあんりん航海こうかい目印めじるしとなっている航行こうこう目標もくひょう保安ほあんりん煙害えんがい汚染おせん空気くうきからの隔壁かくへきおよ国民こくみん健康けんこう向上こうじょう目的もくてきとする保健ほけん保安ほあんりん、そしてうつくしい風景ふうけいまもるための風致ふうち保安ほあんりんがある[26]

気候きこう森林しんりん

その土地とちにおける森林しんりん分布ぶんぷは、おも気候きこう、とくに降水こうすいりょう気温きおんによって変化へんかし、このほか土壌どじょう地形ちけいなども二義的にぎてき要素ようそとなる[27]。また気候きこう区分くぶんするさい森林しんりん重要じゅうよう指標しひょうとなっており、気候きこう区分くぶんなかでも非常ひじょうによく使用しようされるケッペンの気候きこう区分くぶんにおいては気候きこうをまず森林しんりん生育せいいくできる気候きこう樹林じゅりん気候きこう)と生育せいいくできない気候きこう樹林じゅりん気候きこう)に分類ぶんるいし、樹林じゅりん気候きこうから乾燥かんそう乾燥かんそうたい温度おんど寒帯かんたい区分くぶんし、樹林きばやし気候きこう気温きおんによって熱帯ねったい温帯おんたいひやたい亜寒帯あかんたい)の3つに分類ぶんるいする。ただし、乾燥かんそうたいにおいては外来がいらい河川かせんオアシスなど、降雨こううによらず水分すいぶん供給きょうきゅうされる地域ちいきにおいては森林しんりん生育せいいくしうる。

熱帯ねったいの、赤道あかみち付近ふきんなどとく降水こうすいりょうおお地域ちいきには熱帯ねったい雨林うりん熱帯ねったい降雨こううりん熱帯ねったい多雨たうりん、ジャングル)(えい: jungle[注釈ちゅうしゃく 2]ひろがっている。なかでもみなみアメリカ大陸あめりかたいりくアマゾン川あまぞんがわ流域りゅういきひろがるアマゾン熱帯ねったい雨林うりんセルバともばれる)は、世界せかい最大さいだい熱帯ねったい雨林うりんとしてられる。熱帯ねったい雨林うりんおも常緑じょうりょく広葉樹こうようじゅりんによってめられる。熱帯ねったい雨林うりん気温きおんたか物質ぶっしつ生産せいさんさかんであるが、分解ぶんかいしゃおお多雨たうであるため土壌どじょうちゅう養分ようぶんのこらず、有機物ゆうきぶつのほとんどが植物しょくぶつたいたくわえられていることが特徴とくちょうであり、このためいち伐採ばっさいした場合ばあい再生さいせい非常ひじょう時間じかんのかかるものとなる[28]。ただし物質ぶっしつ生産せいさんさかんであるため、森林しんりんりょう世界せかいもっとおおきい樹林じゅりんとなっている。熱帯ねったい雨林うりんより降水こうすいりょうすくない地域ちいきは、雨季うきにのみしげらせる熱帯ねったい緑林りょくりんひろがり、さらにそれより降雨こううすくない地域ちいきサバンナばれ草原そうげん優越ゆうえつするが、樹木じゅもく生育せいいくできるため疎林そりんひろがる地域ちいきおお[29]

温帯おんたいにおいては、そのなかでも温暖おんだん地域ちいきにおいてひがしアジア中心ちゅうしんひろがる照葉樹しょうようじゅりんと、地中海ちちゅうかい中心ちゅうしん夏季かき少雨しょうう地域ちいきひろがるかた樹林じゅりんというふたつの常緑じょうりょく広葉樹こうようじゅりんたい存在そんざいする。かた樹林じゅりんはそのとおり、夏季かき乾燥かんそう対応たいおうするためにちいさくかたおもとなっているのが特徴とくちょうである[30]照葉樹しょうようじゅりん同様どうように、表面ひょうめんクチクラそう発達はったつしているためりがつよいことからこのがついている。温帯おんたいなかでも気温きおんひく地域ちいきとなると、常緑じょうりょく広葉樹こうようじゅりん落葉らくよう広葉樹こうようじゅりんざり温帯おんたい混交こんこうりんひろがるようになり、さらに気温きおんひく地域ちいきにおいては常緑じょうりょく広葉樹こうようじゅりん姿すがたして落葉らくよう広葉樹こうようじゅりんたいひろがるようになる[28]落葉らくよう広葉樹こうようじゅりん温暖おんだんなつにのみしげらせるため、なつ緑林りょくりんともばれる。また、温帯おんたいなかでもとくあめおお地域ちいきにひろがる森林しんりん温帯おんたい雨林うりんばれる[31]

ひやたいはいると針葉樹しんようじゅりんひろがるようになる。こうしたひやたい針葉樹しんようじゅりんたいタイガばれ、ひとつのしゅにより森林しんりん形成けいせいされることがおおいのが特徴とくちょうである。針葉樹しんようじゅりんおおくは常緑じょうりょくであるが、一部いちぶ落葉らくようする落葉らくよう針葉樹しんようじゅりん存在そんざいする[31]

またこうした気候きこうとはべつに、標高ひょうこう上昇じょうしょうするにつれて気温きおん低下ていかするため、高山たかやま地帯ちたいにおいては低地ていち森林しんりんよりも寒冷かんれいひろがる森林しんりん生育せいいくすることとなる。高山こうざんおよび寒帯かんたいにおいては樹木じゅもく生育せいいくしなくなる地点ちてん存在そんざいし、これを森林しんりん限界げんかいぶ。

人為じんい遷移せんい

ヒノキ人工じんこうりん

人間にんげんまったはいっていない森林しんりん原始げんしりん、または原生げんせいりんばれ、人為じんいおよばない状況じょうきょうにおいての本来ほんらい森林しんりん状況じょうきょうもっとちかいものとなっている。自然しぜん成立せいりつした森林しんりん天然てんねんりん、または自然しぜんりんばれる。天然てんねんりんには原生げんせいりんのほか、人間にんげん伐採ばっさいをしたのちまったくわわらず、自然しぜんのままに再生さいせいした天然てんねんせいりんなどもふくまれる。森林しんりん伐採ばっさい植林しょくりんなどをおこなわず放置ほうちして残存ざんそんする種子しゅしからふたた森林しんりん再生さいせいするのを方法ほうほう天然てんねん更新こうしん植林しょくりんなどで人工じんこうてき森林しんりん再生さいせいさせることを人工じんこう更新こうしん[32]

天然てんねん更新こうしんには、近隣きんりん森林しんりんからの種子しゅし散布さんぷ期待きたいする天然てんねん下種げす更新こうしんと、根株ねかぶ放置ほうちしてそこからあらたなることを萌芽ほうが更新こうしんがあり[33]しゅ自然しぜん条件じょうけんによっては植林しょくりんわりにこうした方法ほうほうって森林しんりん再生さいせいつこともある[32]。また、天然てんねんりんかならずしも人間にんげんはいっていないわけではなく、たとえば人間にんげんがある程度ていど伐採ばっさいをしたり、狩猟しゅりょう採集さいしゅうなどで圧力あつりょくくわえたことで本来ほんらい生態せいたいけいからはなれたあたらしい均衡きんこうたもたれているものもおおい。たとえば里山さとやまなどはほぼ天然てんねんりんであるが、肥料ひりょうにするための下草したくさ採集さいしゅう薪炭しんたんようとしての木材もくざい利用りようなどが定期ていきてきおこなわれ、人間にんげん圧力あつりょくのもとであらたな均衡きんこうたもたれていた[18]。これにたいし、木材もくざい生産せいさん治山ちさんなどの目的もくてき人間にんげん植林しょくりんおこな成立せいりつしたもりは、人工じんこうりんばれる[34]とく木材もくざい生産せいさんよう人工じんこうりんにおいては単一たんいつしゅ一斉いっせいえられていることがおおく、天然てんねんりんくら生物せいぶつ多様たようせいすくなくなりがちである。また、人工じんこうりん人間にんげん目的もくてきってえた森林しんりんであるため、その目的もくてき十全じゅうぜんたさせるためには定期ていきてき人間にんげん手入ていれが必須ひっすである。

上記じょうき原生げんせいりんいちりんともばれるが、これにたい伐採ばっさいやま火事かじなどで本来ほんらい植生しょくせいうしなわれたのち、自然しぜんに、または人工じんこうてき再生さいせいした森林しんりんのことをりんぶ。りん自然しぜん状態じょうたい場合ばあい、まずあらたにできたはだかコケるい進入しんにゅうし、いで草原そうげん成立せいりつしたのち、樹木じゅもく侵入しんにゅうして森林しんりん形成けいせいはじまる。まず最初さいしょ生育せいいくする樹木じゅもくは、生育せいいくおおくのひかり必要ひつようとするため日当ひあたりのいところをこのじゅである。じゅ草本そうほん日照ひでりめぐってあらそうもののたか樹木じゅもくがやがて勝利しょうりし、まずじゅ低木ていぼくりん形成けいせいされる。低木ていぼくりんがまず形成けいせいされるのは、高木たかぎより低木ていぼくほう成長せいちょうはやいためである。しかし低木ていぼくりんにおいてはいまだにはやしゆかおおくの日光にっこうむためじゅ生育せいいくでき、やがて高木たかぎ低木ていぼくしのけて成長せいちょうして樹林じゅりんができる。しかし、じゅ高木たかぎりんがいったん成立せいりつするとはやしゆかにはあまりこうとどかなくなるため、生育せいいくおおくのひかり必要ひつようとしないかげじゅはやしゆかにて生育せいいくするようになり、じゅかげじゅ混生こんせいりん成立せいりつする。この場合ばあいひかりとどかないはやしゆかではもはやじゅ生育せいいくしないため、あらたに生育せいいくするかげじゅのみとなる。そしてじゅ寿命じゅみょうむか枯死こしすると、いまだに生育せいいくつづけるかげじゅのみの森林しんりん成立せいりつするというプロセスをたどる。これを遷移せんいぶ。また、遷移せんい最終さいしゅう段階だんかい到達とうたつした森林しんりんきょくしょうりんぶ。ただしきょくしょうりんはそのまま不変ふへんであるわけではなく、樹木じゅもく枯死こし倒伏とうふくなどによって更新こうしんされる。倒伏とうふくなどによってできたでは日当ひあたりがよくなるため、ふたたじゅ生育せいいくし、以後いご上記じょうきのプロセスをたどる。この場合ばあい倒木とうぼくいしずえとしてそのうえあらたな生育せいいくする、いわゆる倒木とうぼく更新こうしんきることもある。こうしてきょくしょうりん断続だんぞくてき更新こうしんされていく。

森林しんりん破壊はかい森林しんりん現況げんきょう

農地のうち開墾かいこん焼畑やきばた農業のうぎょう人類じんるい活動かつどうによるやま火事かじ薪炭しんたんよう産業さんぎょう利用りようなどによる森林しんりん過剰かじょう伐採ばっさい破壊はかいは、有史ゆうし以来いらいおおくの文明ぶんめいこっていた。しかし地球ちきゅうじょう森林しんりん減少げんしょう速度そくど加速かそくしたのは、産業さんぎょう革命かくめい本格ほんかくした19世紀せいき中盤ちゅうばん以降いこうである[35]。20世紀せいき中盤ちゅうばんには産業さんぎょうすすんだきたアメリカやヨーロッパなどにおいては森林しんりん破壊はかい一段落いちだんらくしたのにたいし、とくに20世紀せいき後半こうはん以降いこうアジアアフリカ中央ちゅうおうアメリカみなみアメリカひろがる熱帯ねったい雨林うりん地域ちいき中心ちゅうしん森林しんりん破壊はかい急速きゅうそく進行しんこうするようになった。こうした熱帯ねったい雨林うりん急速きゅうそく減少げんしょう主因しゅいんとなっているのは、無秩序むちつじょ農地のうち開発かいはつ薪炭しんたんよう森林しんりん伐採ばっさいである[36]熱帯ねったい諸国しょこく人口じんこう増加ぞうかにより農地のうちへの人口じんこうあつし、えた人口じんこうをまかなうために熱帯ねったい雨林うりん積極せっきょくてき開墾かいこんされはじめたため、森林しんりん破壊はかい拡大かくだいした。こうした開墾かいこんはしばしば焼畑やきばた農業のうぎょうなどの非常ひじょう伝統でんとうてき方法ほうほうおこなわれたが、従来じゅうらい焼畑やきばた農業のうぎょう農地のうちとしての利用りようわったのち森林しんりん再生さいせい地力じりき完全かんぜん回復かいふくするまでの十分じゅうぶん時間じかんてき余裕よゆうをもって運用うんようされていたのにたいし、20世紀せいき後半こうはん以降いこう人口じんこう増加ぞうかによる開墾かいこん減少げんしょうによってこのサイクルがくずれ、地力じりき回復かいふくしていない土地とち焼畑やきばた造成ぞうせいしたため、熱帯ねったい雨林うりん荒廃こうはいまねくことになった[36]。こうした個々ここ農民のうみんによる破壊はかいのほかに、だい規模きぼ農業のうぎょう開発かいはつによる破壊はかい進行しんこうちゅうである。このだい規模きぼ開発かいはつによる減少げんしょうとくにはなはだしいのは世界せかい最大さいだい熱帯ねったい樹林じゅりんであるアマゾン熱帯ねったい雨林うりんであり、牛肉ぎゅうにく生産せいさんするための放牧ほうぼく造成ぞうせい大豆だいず栽培さいばいよう農地のうち人口じんこう増加ぞうかによる食料しょくりょうよう農地のうち近年きんねん需要じゅようたかまるバイオ素材そざいよう農地のうち[37]開発かいはつによって森林しんりん破壊はかい進行しんこうしている。

熱帯ねったい諸国しょこくにおける人口じんこう急増きゅうぞう農地のうち過剰かじょう開発かいはつのほか、薪炭しんたんざい利用りよう急増きゅうぞうというかたちでも森林しんりんにダメージをあたえた。こうした諸国しょこくにおいては電力でんりょくガスといったほかのエネルギーげん供給きょうきゅうされることがすくなく、木質もくしつ燃料ねんりょうがほぼ唯一ゆいいつ燃料ねんりょうとなっているため、人口じんこう増加ぞうかはそのまま薪炭しんたんざい利用りよう急増きゅうぞう直結ちょっけつし、森林しんりん破壊はかい一因いちいんとなった。このほか、おも先進せんしん諸国しょこくへの木材もくざい輸出ゆしゅつのための伐採ばっさいや、やま火事かじ森林しんりん破壊はかいおおきな要因よういんひとつとなっている[36]

2010ねん世界せかい森林しんりん面積めんせきは40おく3せんまんhaである[38] が、上記じょうき要因よういんのため世界せかい森林しんりん総体そうたいとして減少げんしょう傾向けいこうにある。2000ねんから2010ねんまでの増加ぞうか減少げんしょう通算つうさんした平均へいきんでは520まんヘクタールの森林しんりん毎年まいとし減少げんしょうしている計算けいさんになる[39][40]。ただし、1990ねんから2000ねん平均へいきん830まんヘクタールにくらべれば減少げんしょうはば大幅おおはば縮小しゅくしょうしており、増加ぞうかぶんれない純粋じゅんすい伐採ばっさい面積めんせき縮小しゅくしょう傾向けいこうにあることから、総体そうたいとしては森林しんりん破壊はかいはやや歯止はどめがかかった状態じょうたいとなっている[39]一方いっぽうだい規模きぼ伐採ばっさいはいまだ継続けいぞくしており、とく薪炭しんたん小規模しょうきぼ農地のうち開発かいはつによる減少げんしょういちじるしいアフリカと、アマゾンのだい規模きぼ農地のうち開発かいはつのすすむみなみアメリカにおいて減少げんしょうおおきい。これにたいし、だい規模きぼ開発かいはつ一段落いちだんらくした地域ちいきではだい規模きぼ開発かいはつ抑制よくせい新規しんき植林しょくりん進展しんてん耕作こうさく放棄ほうきにおける自然しぜんりん復活ふっかつなどによって森林しんりん減少げんしょう歯止はどめがかかっており、きたアメリカでは森林しんりんりょうはほぼよこばい、ヨーロッパでは増加ぞうか傾向けいこうにある。アジアにおいては東南とうなんアジアにおいて森林しんりん減少げんしょうすすなか日本にっぽんはほぼよこばい、中国ちゅうごくだい規模きぼ植林しょくりん推進すいしんによって森林しんりんりょう増加ぞうかしており、全体ぜんたいとしては森林しんりん大幅おおはば増加ぞうかしている[38]

各国かっこく森林しんりん面積めんせき割合わりあいは、森林しんりんりつ森林しんりん被覆ひふくりつ)という数字すうじあらわされる。ぜん世界せかい森林しんりんりつは31%である[38]。この数字すうじ樹木じゅもく生育せいいくしやすい気候きこうで、農地のうち開発かいはつ気候きこう地形ちけいなどで制約せいやくけた国家こっか、すなわちひやたい熱帯ねったい雨林うりん地帯ちたい各国かっこくや、多雨たう地域ちいき山岳さんがくおおかかえる国家こっかにおいてたかくなる傾向けいこうがある。とく樹木じゅもく生育せいいくしやすい森林しんりん大国たいこくわれるカナダでは森林しんりんりつ国土こくどの45.3%である。日本にっぽん森林しんりん国土こくどの68.9%をめ、森林しんりん大国たいこくわれる[41]

様々さまざま森林しんりん

気候きこう領域りょういきべつ森林しんりん面積めんせき割合わりあい分布ぶんぷ
もりおおわれている割合わりあい
フィンランドクオピオもり
ドイツ混交こんこうりん
スロベニア海岸かいがんりん
コスタリカ雨林うりん
冬季とうき森林しんりん

併記へいきおも別称べっしょう。「……樹林じゅりん」には「……はやし」ともうものもある。

各地かくち森林しんりんについては森林しんりん一覧いちらん参照さんしょう

しゅによる分類ぶんるい

気候きこうによる分類ぶんるい

所有しょゆうしゃによる分類ぶんるい

場所ばしょによる分類ぶんるい

その

森林しんりん所有しょゆうをめぐる制度せいど

日本にっぽん

森林しんりん面積めんせき

日本にっぽん

日本にっぽん森林しんりん面積めんせき森林しんりんりつ人工じんこうりんりつ平成へいせい29ねん3がつ31にち現在げんざい[45]
森林しんりん面積めんせき
(ha)
人工じんこうりん面積めんせき
(ha)
国土こくど面積めんせき
(ha)
森林しんりんりつ 人工じんこうりんりつ
25,048,199 10,203,842 37,296,847 67 % 41 %
都道府県とどうふけんべつ森林しんりん面積めんせき森林しんりんりつ人工じんこうりんりつ[45]
都道府県とどうふけん 森林しんりん面積めんせき
(ha)
人工じんこうりん面積めんせき
(ha)
国土こくど面積めんせき
(ha)
森林しんりんりつ 人工じんこうりんりつ
北海道ほっかいどう 5,538,447 1,475,342 7,842,076 71 % 27 %
青森あおもりけん 632,805 269,438 964,556 66 % 43 %
岩手いわてけん 1,171,446 488,680 1,527,501 77 % 42 %
宮城みやぎけん 417,086 198,235 728,222 57 % 48 %
秋田あきたけん 839,247 409,506 1,163,752 72 % 49 %
山形やまがたけん 669,272 185,636 932,315 72 % 28 %
福島ふくしまけん 973,834 341,026 1,378,374 71 % 35 %
茨城いばらきけん 186,781 111,106 609,712 31 % 59 %
栃木とちぎけん 349,006 155,946 640,809 54 % 45 %
群馬ぐんまけん 423,141 176,947 636,228 67 % 42 %
埼玉さいたまけん 119,779 59,235 379,775 32 % 49 %
千葉ちばけん 157,276 61,416 515,764 30 % 39 %
東京とうきょう 78,927 35,158 219,100 36 % 45 %
神奈川かながわけん 94,695 36,495 241,592 39 % 39 %
新潟にいがたけん 855,159 161,993 1,258,418 68 % 19 %
富山とやまけん 284,994 54,513 424,761 67 % 19 %
石川いしかわけん 286,046 101,645 418,609 68 % 36 %
福井ふくいけん 312,025 124,399 419,049 74 % 40 %
山梨やまなしけん 347,781 153,541 446,527 78 % 44 %
長野ながのけん 1,068,636 444,655 1,356,156 79 % 42 %
岐阜ぎふけん 861,978 384,574 1,062,129 81 % 45 %
静岡しずおかけん 497,123 280,435 777,743 64 % 56 %
愛知あいちけん 218,153 140,381 517,290 42 % 64 %
三重みえけん 372,230 229,969 577,441 64 % 62%
滋賀しがけん 202,890 84,910 401,738 51 % 42 %
京都きょうと 342,300 131,591 461,219 74 % 38 %
大阪おおさか 57,220 28,140 190,514 30 % 49 %
兵庫ひょうごけん 560,006 238,170 840,093 67 % 43 %
奈良ならけん 283,701 172,203 369,094 77 % 61 %
和歌山わかやまけん 361,328 220,320 472,471 76 % 61 %
鳥取とっとりけん 258,988 140,234 350,713 74 % 54 %
島根しまねけん 524,495 205,350 670,824 78 % 39 %
岡山おかやまけん 483,378 205,431 711,447 68 % 42 %
広島ひろしまけん 611,222 200,926 847,947 72 % 33 %
山口やまぐちけん 436,957 195,014 611,234 71 % 45 %
徳島とくしまけん 314,829 189,685 414,679 76 % 60 %
香川かがわけん 87,514 23,181 187,673 47 % 26 %
愛媛えひめけん 401,050 244,597 567,619 71 % 61 %
高知こうちけん 595,032 387,924 710,393 84 % 65 %
福岡ふくおかけん 222,394 140,234 498,640 45 % 63 %
佐賀さがけん 110,403 73,828 244,068 45 % 67 %
長崎ながさきけん 242,595 104,591 413,220 59 % 43 %
熊本くまもとけん 462,965 280,267 740,944 62 % 61 %
大分おおいたけん 452,791 233,485 634,074 71 % 52 %
宮崎みやざきけん 585,559 332,801 773,531 76 % 57 %
鹿児島かごしまけん 587,983 278,601 918,699 64 % 47 %
沖縄おきなわけん 106,730 12,089 228,114 47 % 11 %
ぜん くに 25,048,199 10,203,842 37,296,847 67 % 41 %

文化ぶんか

脚注きゃくちゅう

注釈ちゅうしゃく

  1. ^ 密林みつりんはジャングル(熱帯ねったい雨林うりん)をしていう場合ばあいもある。
  2. ^ ジャングルは狭義きょうぎには東南とうなんアジア熱帯ねったい雨林うりんしていう。また、広義こうぎには熱帯ねったい雨林うりんかぎらず、密林みつりん意味いみするかたりとしてももちいられる。
  3. ^ 日本にっぽん森林しんりんほうでは地方自治体ちほうじちたいなどが所有しょゆうする公有こうゆうりん民有みんゆうりんふくまれる。

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