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山菜さんさい

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
山菜さんさいとしての「たらの
山菜さんさいとしての「ドウホ」(イヌドウナ

山菜さんさい(さんさい)とは、山野さんや自生じせいし、食用しょくようにする植物しょくぶつ総称そうしょうハマボウフウオカヒジキのように海浜かいひん自生じせいする食用しょくよう植物しょくぶつも「山菜さんさい」にふくむ。

ノビルヨモギなど、平地ひらち土手どてやあぜみち自生じせいしている植物しょくぶつ食用しょくようになる場合ばあいもあるが、これらは普通ふつう山菜さんさいとは区別くべつして野草やそうばれる。

自家用じかよう採集さいしゅうされるほか、商業しょうぎょうてき採集さいしゅうあるいは栽培さいばいされて流通りゅうつう販売はんばいされるものもおおく、林野庁りんやちょうの2018ねんの「特用とくよう林産物りんさんぶつ生産せいさん統計とうけい調査ちょうさ」では山菜さんさい分類ぶんるいされる生産せいさんぶつとして「わらび」「いぬいぜんまい」「たらのめ」「ふき」「ふきのとう」「つわぶき」「うわばみそう(みず)」「くさそてつ(こごみ)」「こしあぶら」「もみじがさ(しどけ)」の10品目ひんもくげている。

特徴とくちょう

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食用しょくようにされている植物しょくぶつ草本そうほん植物しょくぶつ木本きもと植物しょくぶつシダ植物しょくぶつ)のうち、野草やそうなどから食味しょくみ栄養えいよう収量しゅうりょうそだてやすさがなが年月としつきをかけて品種ひんしゅ改良かいりょうして栽培さいばいされるようになったものは「野菜やさい」となったが、あじ栽培さいばいほうなどになんらかの不都合ふつごうがあって「野菜やさい」までにはいたらず山野さんや自生じせいしてのこったものが「山菜さんさい」だといわれている[1]

栄養えいようてきには、一般いっぱん野菜やさいよりも栄養えいようたかいことがおおく、ビタミンるいミネラルるい食物しょくもつ繊維せんいなどを高度こうどふくんでいる[1]一般いっぱん山菜さんさい灰汁あくつよいものがおおく、クセがあるため大量たいりょうにはべられないが、灰汁あくもとになっている物質ぶっしつこう酸化さんか作用さようがあるポリフェノールるいである[1]適量てきりょうべれば、野菜やさいるいにはられない栄養えいようてき機能きのうせい期待きたいされるが、野菜やさいよりもアクがつよいため、ぎるとくち粘膜ねんまくいためる欠点けってんてくるとかんがえられている[1]

山菜さんさい食用しょくよう採取さいしゅ自体じたい古来こらい各地かくち山村さんそんおこなわれてきたものであるが、食料しょくりょう手段しゅだんとしては生産せいさんせいたかいものではなく、まずしい山村さんそん備荒びこう食品しょくひん程度ていど経済けいざいてき意義いぎしかっていなかったが、高度こうど成長せいちょう以後いご生活せいかつ向上こうじょうにより嗜好しこうひんとして俄然がぜん注目ちゅうもくされるにいたった[2]品種ひんしゅ改良かいりょうされあじもよくべやすい野菜やさいとはことなり、野生やせい植物しょくぶつである山菜さんさいは、灰汁あくによる独特どくとく苦味にがみ・えぐあじがある場合ばあいおおいが、野菜やさいにはない風味ふうみぎゃく珍重ちんちょうされた。また促成そくせい栽培さいばい普及ふきゅうにより野菜やさいぶしをあまりわず入手にゅうしゅできるようになったことで、「しゅん」をかんじることができる山菜さんさいぎゃく注目ちゅうもくびることとなった。

地域ちいき植生しょくせいによって採取さいしゅできる植物しょくぶつちがうため、観光かんこう普及ふきゅうにより郷土きょうど料理りょうりとしても注目ちゅうもくされ、山菜さんさい料理りょうり名物めいぶつにしているみせ増加ぞうかした。一方いっぽう近年きんねんでは山菜さんさい知名度ちめいど向上こうじょうによりも商品しょうひん作物さくもつとしての栽培さいばい普及ふきゅうしており、とくにゼンマイ・ワラビなどマスアイコンして認知にんちされている山菜さんさい産地さんち時期じき関係かんけいなく流通りゅうつう販売はんばいされているのが実情じつじょうである。そのため、郷土きょうど伝統でんとう料理りょうりであるはずの山菜さんさい料理りょうりがどこでべても似通にかよっている。

山菜さんさい料理りょうり保存ほぞんほう

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山菜さんさい鮮度せんど重要じゅうようで、やまから採取さいしゅしてから時間じかんつとともに灰汁あくがまわり、あじもかなりちる[3]。アクがすくない山菜さんさいでも時間じかんつと灰汁あくがまわるため、灰汁あくきはできるだけはやしたでしておくと、アクめになる[3]したでは、いろごたえがのこるように、かるでる程度ていどしたごしらえされる[3]したでしたあとは冷水れいすいにさらして素早すばやまし、水切みずきりして冷蔵れいぞうすれば数日すうじつあいだ保存ほぞんできる。アクがとくつよいワラビの場合ばあいでは、わらばい木灰きばいりかけてそそいちばんおくことでアクがほどよくけて、いろあざやかな緑色みどりいろはずむような独特どくとくごたえになる[3]

山菜さんさいべるときは、いろかおり、ごたえがたのしまれて、灰汁あくきしたものをひたものにしてべられている[3]てんぷらいたぶつにしてべられることもおおく、せい山菜さんさい使つかうことで独特どくとくかおりや風味ふうみかされている[3]。アクがすくない山菜さんさいであれば、せい鍋物なべものざいにして使つかわれる[3]

乾物かんぶつ

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山林さんりん自生じせいする山菜さんさい採取さいしゅ危険きけんともな貴重きちょうひんであり、灰汁あくきしてから天日てんじつ乾燥かんそうさせて乾物かんぶつとして保存ほぞんされる[1]古来こらいから灰汁あくでててん日干ひぼしにしてから利用りようするゼンマイられるが、ほかにワラビカタクリなどもしてから保存ほぞんする[1]べるときは、しゼンマイはみずれてから弱火よわびにかけてあたためて、みほぐすのをやわらかくなるまでかえしてもど[1]。ワラビやカタクリでは、ぬるまけていちばんおき、かるでてもど[1]

塩漬しおづ

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アクのすくない山菜さんさい塩漬しおづにして保存ほぞんされることもおお[1]。かつては冬季とうき重要じゅうよう食料しょくりょうひとつであった。かるでてからおおめにしおり、重石おもしをして冷暗所れいあんしょ保管ほかんすれば、1ねんほどの長期ちょうき保存ほぞん可能かのうになる[1]

山菜さんさいすい

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蕎麦そばえられた山菜さんさいすいどう時期じき流通りゅうつうはじまった真空しんくうパックのなめことも親和しんわせいたかかった。

1960年代ねんだい日本にっぽんにおいてレトルトパウチ食品しょくひん普及ふきゅうはじまると、ワラビゼンマイナメコキクラゲタケノコといったすうしゅ山菜さんさいをカットしてみずし、パックめした「山菜さんさいみず」、「山菜さんさいミックス」などとばれる加工かこう食品しょくひん出現しゅつげんした。これらは調理ちょうり手間てまがかからず野菜やさい風味ふうみくわえることができるじょうぶしわず入手にゅうしゅできるため、外食がいしょく産業さんぎょう急速きゅうそく普及ふきゅうした。

蕎麦そばうどんみせにおいては、山菜さんさいすいりかけるだけでつくれる「山菜さんさいそば」「山菜さんさいうどん」がまたたくあいだにメニューの定番ていばんとなり、とく簡素かんそいそば・うどんてんおおいに重宝ちょうほうされた。

また、喫茶店きっさてんデパートだい食堂しょくどうのような大衆たいしゅう外食がいしょくにおいても、山菜さんさいすいもちいた「山菜さんさいピラフ」「山菜さんさいスパゲッティ」といった和洋わよう混淆こんこう珍奇ちんき料理りょうり次々つぎつぎ開発かいはつされ、人気にんきはくした。

家庭かていけにおいても、山菜さんさいすいもちいた「おこわもと」「みごはんもと」が販売はんばいされ、急速きゅうそく普及ふきゅうしつつあった炊飯すいはんぜてくだけという簡便かんべんさが人気にんきはくした。

平成へいせい以後いごは、生鮮せいせん野菜やさい流通りゅうつうして風味ふうみ野菜やさいとしての価値かちうすれたうえ肉食にくしょく文化ぶんか普及ふきゅうにより山菜さんさいるい一般いっぱんてきこのまれなくなったことから、山菜さんさいすい需要じゅよう減退げんたい一途いっとをたどることとなった。

山菜さんさい

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高度こうど成長せいちょう以後いご従来じゅうらい山村さんそん生産せいさん活動かつどうとしておこなわれていた山菜さんさい・キノコの採取さいしゅ渓流けいりゅうなどがアウトドアでの趣味しゅみ一種いっしゅとしておこなわれるようになった。山菜さんさい採取さいしゅも「山菜さんさいり」という通称つうしょうにより都市とし住民じゅうみんふくさかんにおこなわれるようになった。キノコの採取さいしゅは「キノコり」としょうされ山菜さんさいりと区別くべつされた。

山菜さんさいりの形態けいたいは、当代とうだい世相せそうであるかく家族かぞく自家用じかよう自動車じどうしゃ普及ふきゅう親和しんわせいっている。

  • 個人こじんあるいはすうにん愛好あいこうしゃっておこなう。
  • 山林さんりんはいることから成年せいねん男子だんしおもおこない、家族かぞく同伴どうはん忌避きひされる。
  • 整備せいびすすみつつあった自動車じどうしゃよう林道りんどう利用りようして採取さいしゅちかくに移動いどうする。
  • 日帰ひがえりを前提ぜんていとしており、装備そうび比較的ひかくてき軽装けいそうである。
  • 採取さいしゅした山菜さんさい利用りよう自家じか消費しょうひのほか、親戚しんせき縁者えんじゃとの贈答ぞうとう程度ていどかぎられる。

といった特徴とくちょうがある。

また、山菜さんさいりの流行りゅうこう以下いかげるようなさまざまな問題もんだいした。

山岳さんがく遭難そうなん

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新潟にいがたけん糸魚川いといがわにて撮影さつえい

山菜さんさいりをおこなっていたもの山岳さんがく遭難そうなんする事例じれい毎年まいとし報告ほうこくされている。たとえば警察庁けいさつちょう集計しゅうけいした2018ねん山岳さんがく遭難そうなんのうち、「山菜さんさいたけり」は385けんであり山岳さんがく遭難そうなん全体ぜんたいの12.3%をめる。[4]沢地さわじえる山菜さんさいおおいことから転倒てんとう滑落すべりおちおおい。またとくれない場所ばしょはいった場合ばあいみちまよいによる遭難そうなんおおい。また、ぶしによってはクマイノシシ毒蛇どくへびどくはちとの遭遇そうぐうによる遭難そうなん発生はっせいする。くまについてはくますずラジオひとし携帯けいたい推奨すいしょうされている。

ビバーク装備そうび携帯けいたいしないことがほとんどであるため、ひとたび遭難そうなん通報つうほう捜索そうさくおくれた場合ばあい死亡しぼうりつおおきくたかまる。行先いきさき帰宅きたく予定よてい時刻じこく家人かじんげておくことが推奨すいしょうされている。

食中毒しょくちゅうどく

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山菜さんさいには、有毒ゆうどく植物しょくぶつ外見がいけん植物しょくぶつがあり、あやまって採取さいしゅし喫食して食中毒しょくちゅうどくこす事例じれいえない。たとえば厚生こうせい労働省ろうどうしょう集計しゅうけいした2018ねん食中毒しょくちゅうどく死亡しぼうれいすべ山菜さんさいり・キノコりによるものである[5]市場いちば流通りゅうつうする食品しょくひん衛生えいせい管理かんり徹底てっていされるなかで、専門せんもん知識ちしきがない一般人いっぱんじん食用しょくよう採取さいしゅする山菜さんさい危険きけん相対そうたいてきたかまっている。十分じゅうぶん知識ちしきなく山菜さんさいることは推奨すいしょうされない。

山菜さんさい間違まちがえられやすい有毒ゆうどく植物しょくぶつ
有毒ゆうどく植物しょくぶつ 山菜さんさい
イチリンソウ ニリンソウ[6]
ウルシ タラノキ、コシアブラ
サンリンソウ ニリンソウ[6]
スイセン ニラ[7]
スズラン ギョウジャニンニク[8]
トリカブト ニリンソウなど[9]
ドクゼリ セリ[10]
バイケイソウ オオバギボウシ[11]
バイケイソウ ギョウジャニンニク[7]
ハシリドコロ フキノトウ[12]

森林しんりん窃盗せっとう

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私有しゆう公有こうゆうわず所有しょゆうしゃのいない山林さんりん存在そんざいしないため、所有しょゆうしゃ許可きょかなく山菜さんさい採取さいしゅする行為こうい森林しんりん窃盗せっとうざいにあたる。また、国立こくりつ公園こうえんなどは自然しぜん公園こうえんほう規定きていにより植物しょくぶつ採取さいしゅ禁止きんしされている場合ばあいがある。

慣例かんれいてきにある程度ていど採取さいしゅ黙認もくにんされていることもあるが、『関係かんけいしゃ以外いがい入山にゅうざん禁止きんし』や『動植物どうしょくぶつ鉱物こうぶつ採取さいしゅ禁止きんし』との明示めいじがある山林さんりん侵入しんにゅう山菜さんさい採取さいしゅおこなうことはあきらかに違法いほうである。たとえば2009ねん5がつ中旬ちゅうじゅん中部ちゅうぶ山岳さんがく国立こくりつ公園こうえんつばめたけし山麓さんろく国有こくゆう林内りんないで『動植物どうしょくぶつ採取さいしゅ全面ぜんめん禁止きんし』を無視むし軽視けいししてギョウジャニンニクを採取さいしゅしていた会社かいしゃいんら4にん森林しんりんほう違反いはん森林しんりん窃盗せっとうざい容疑ようぎ調しらけ、のち書類しょるい送検そうけんされるなど摘発てきはつれい少数しょうすうながらも存在そんざいする。

また山村さんそんにおいて入会地いりあいちのような場所ばしょとして地元じもと住民じゅうみん山菜さんさいりがみとめられてきた山林さんりんに、外来がいらいしゃんで山菜さんさい採取さいしゅしていくことにより地元じもと住民じゅうみんとの軋轢あつれき発生はっせいする場合ばあいもある。この場合ばあいにおいても、いかなる事情じじょうであれ山林さんりん所有しょゆうしゃ許可きょかしない山菜さんさいりを合法ごうほうすることはできない。

資源しげん枯渇こかつ

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山菜さんさい自生じせいかぎられており、繁殖はんしょくするよりおおくのりょう採取さいしゅしてしまえば、当然とうぜん自生じせい消滅しょうめつしてしまう。

このため、山菜さんさい植物しょくぶつ群落ぐんらくなかでも食用しょくようてきさないおおきさのものは採取さいしゅしない、だれかが採取さいしゅした痕跡こんせきがある場所ばしょのこりをこそぎ採取さいしゅしないなどのマナーがもとめられる。ただし、特定とくてい多数たすうおとずれ、かつ相互そうご監視かんし不可能ふかのう山菜さんさいりにおいて、規律きりつ順守じゅんしゅ容易よういではなく、山菜さんさい自生じせい年々ねんねんっていくこともめずらしくない。

おも山菜さんさい

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  • アケビ - アケビのつるさきで「」とよぶ地方ちほうもある。ごたえく、ほろにがあじわいがある。[13]
  • アザミ
  • アシタバ
  • アズキナ(飛騨ひだ地方ちほうではナンテンハギ北海道ほっかいどうではユキザサす)
  • イタドリ - わかくきかわいて、でてからものやおひたしにする。シュウさんによるつよ酸味さんみがある。[13]
  • イヌドウナ - 地方ちほうにより「ホンナ」「ドホイナ」ともよばれる。独特どくとくかおりがあり、わか茎葉けいよう食用しょくようにする。[13]
  • イワブキ(ダイモンジソウ
  • ウド - 天然てんねんぶつは「さんうど」とよばれる。ながさ30センチメートルほどのわか茎葉けいよう食用しょくようにし、栽培さいばいものよりかおりがつよく、独特どくとく苦味にがみがある。[14]
  • ウワバミソウ(ミズ) - 山菜さんさいめいで「ミズ」「ミズナ」ともよばれる。でるとぬめりがて、きざんでとろろのようにしてべる。[14]
  • オオバギボウシ(ウルイ) - 若葉わかばでるとぬめりがあり、アクやえぐみがすくなくざわりがい。[13]
  • カタクリ - わかくきはな鱗茎りんけい食用しょくようにする。でるとぬめりと甘味あまみがあり、ものなどにする。[13]
  • ギョウジャニンニク - 別名べつめいで「エゾネギ」「アイヌネギ」「キトビロ」ともよばれる。わか茎葉けいよう球根きゅうこん食用しょくようにする。ニンニクしゅうがあり、スタミナげんとしてもられる。[13]
  • クサギ
  • クコ(カラスナンバン)
  • コゴミ - シダるいの1しゅ若芽わかめ食用しょくようにする。かるいぬめりと甘味あまみ歯切はぎれのさがある。[13]
  • コシアブラ - 若芽わかめ食用しょくようにする。こうとコクがあり、ほろにがあじわいがある。[13]
  • シオデ - わか茎葉けいよう食用しょくようにされる。ほのかな甘味あまみごたえがあり、「山菜さんさい女王じょおう」として珍重ちんちょうされている。[13]
  • シャク
  • サルナシ
  • スベリヒユ
  • セリ
  • ゼンマイ - シダるいの1しゅまるまったわか灰汁あくきして乾燥かんそうひんにする。みずもどしてから煮物にものいたぶつ使つかう。[13]
  • タカノツメ
  • タケノコ
  • たらの - 若芽わかめ食用しょくようにする。「山菜さんさい王様おうさま」の異名いみょうでもよばれ、かおりと適度てきどなほろにがさ、コクに人気にんきがある。[13]
  • つくし - はかまをのぞいて、でてさらして灰汁あくきする。[13]
  • チシマザサ(ネマガリタケ)
  • ツリガネニンジン(トトキ)
  • トリアシショウマ
  • ニリンソウ - はなとともに茎葉けいよう食用しょくようにする。かるでて、ざわりがたのしまれる。[14]
  • ノカンゾウ - ワスレグサ変種へんしゅ若芽わかめつぼみはな食用しょくようにする。わかくき甘味あまみとぬめりがある。[14]
  • ノビル - 早春そうしゅん鱗茎りんけい食用しょくようにする。ニンニクしゅうがあり、特有とくゆう辛味からみでると甘味あまみわる。[14]
  • ハスカップ
  • ハナイカダ
  • ハマボウフウ
  • ハリギリはりきり
  • ハンゴンソウ - わかくき食用しょくようにする。さっとでて、アスパラガスにしょくかんがある。[14]
  • フキ、フキノトウ - 「ふきのとう」はフキの花芽かがで、天然てんねんぶつ栽培さいばいひんよりもかおりとアクがつよい。野生やせいのフキは「ぶき」とよばれ、栽培さいばいひんよりもかおりもアクもつよい。[14]
  • マタタビ
  • ミツバ
  • ミヤマイラクサ山菜さんさいめい:アイコ) - 東北とうほく地方ちほう中心ちゅうしんに「あいこ」とよばれ、わか茎葉けいよう食用しょくようにする。クセがなく淡泊たんぱくあじわいがある。[13]
  • モミジガサ別名べつめい:シドケ) - ひらききっていない新芽しんめ食用しょくようにする。独特どくとくかおり、苦味にがみがあり、ごたえがよい。[14]
  • ヤチブキ
  • ヤブレガサ - ひらききらない新芽しんめ食用しょくようにする。やわらかくてアクもすくなく、てんぷらやものにしてべる。[14]
  • ヤマノイモ(別名べつめい自然薯じねんじょ)
  • ヤマブキショウマ別名べつめい:ジョンナ) - 若芽わかめ食用しょくようにする。ごたえがよく、すこ苦味にがみがある。[14]
  • ヨブスマソウ別名べつめい:ボンナ、ボウナ(ぼうさい))
  • やまブドウ
  • やまワサビ
  • ユキザサ(別名べつめい:アズキナ、ピョン)
  • ワラビ - シダるいの1しゅ。アクが非常ひじょうつよく、灰汁あくきをしておひたしやものにしてべられる。[14]

注釈ちゅうしゃく出典しゅってん

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  1. ^ a b c d e f g h i j 講談社こうだんしゃへん 2013, p. 31.
  2. ^ 三井田みいだけいみぎ東北とうほく日本にっぽん奥地おくち山村さんそんにおけるゼンマイ生産せいさん実態じったいとその集落しゅうらく維持いじてき意義いぎ」(地理ちりがく評論ひょうろん 47(6) 1974)
  3. ^ a b c d e f g 講談社こうだんしゃへん 2013, p. 30.
  4. ^ https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/chiiki/H30sangakusounan_gaikyou.pdf 平成へいせい30ねんにおける山岳さんがく遭難そうなん概況がいきょう - 警察庁けいさつちょう]
  5. ^ 平成へいせい30ねん食中毒しょくちゅうどく発生はっせいじょうきょう概要がいようばんおよおも食中毒しょくちゅうどく事案じあん
  6. ^ a b 山野やまのくさカラー百科ひゃっか べるくすりになるたのしむ. 主婦しゅふ友社ともしゃ. (1983). p. 152. ISBN 978-4076011887 
  7. ^ a b 有毒ゆうどく植物しょくぶつによる食中毒しょくちゅうどく注意ちゅういしましょう”. さいたま. さいたま (2016ねん1がつ26にち). 2019ねん8がつ1にち閲覧えつらん
  8. ^ 中井なかいすすむぜん (2005). をつけよう!毒草どくそう100しゅ (だいはん ed.). 金園きんえんしゃ. p. 27. ISBN 4-321-24819-1 
  9. ^ 中井なかいすすむぜん (2005). をつけよう!毒草どくそう100しゅ (だいはん ed.). 金園きんえんしゃ. p. 34. ISBN 4-321-24819-1 
  10. ^ 羽根田はねだおさむ (2004). 野外やがいどくほん. 株式会社かぶしきがいしゃやま溪谷社けいこくしゃ. p. 176. ISBN 4-635-50026-8 
  11. ^ 羽根田はねだおさむ (2004). 野外やがいどくほん. 株式会社かぶしきがいしゃやま溪谷社けいこくしゃ. p. 116. ISBN 4-635-50026-8 
  12. ^ 山菜さんさいりで要注意ようちゅうい‼︎こんなにている!有毒ゆうどく植物しょくぶつ(2012ねん1がつ18にち時点じてんアーカイブ) - 相模原さがみはら
  13. ^ a b c d e f g h i j k l m 講談社こうだんしゃへん 2013, p. 28.
  14. ^ a b c d e f g h i j k 講談社こうだんしゃへん 2013, p. 29.

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 講談社こうだんしゃへん『からだにやさしいしゅん食材しょくざい 野菜やさいほん講談社こうだんしゃ、2013ねん5がつ13にち、26 - 31ぺーじISBN 978-4-06-218342-0 

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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