(Translated by https://www.hiragana.jp/)
有毒植物 - Wikipedia コンテンツにスキップ

有毒ゆうどく植物しょくぶつ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

有毒ゆうどく植物しょくぶつ(ゆうどくしょくぶつ)とは、その全体ぜんたいあるいは一部いちぶどく植物しょくぶつ毒草どくそう(どくそう)ともうが、草本そうほんるいだけでなく木本もくほんるいふくめた言葉ことば厳密げんみつせいから有毒ゆうどく植物しょくぶつという言葉ことばもちいられる。植物しょくぶつふくまれるどくとしてはアルカロイドるいおおい。

概説がいせつ

[編集へんしゅう]

植物しょくぶつどく成分せいぶんはたらきは様々さまざまである。ひと動物どうぶつれたり摂食せっしょくしたりすると、毒性どくせいつよいのものでは炎症えんしょう中毒ちゅうどく症状しょうじょう痙攣けいれん嘔吐おうとなどの症状しょうじょうこし、いたることもあるが、よわいものでは苦味にがみ酸味さんみかんじるなどの軽度けいどのものもある。有毒ゆうどく植物しょくぶつ加工かこう毒性どくせい除去じょきょあるいはよわめることによって、食用しょくよう薬草やくそうとして利用りようされることもあり、有毒ゆうどく植物しょくぶつであるから価値かちというわけではない。有毒ゆうどく植物しょくぶつのなかにはイチョウ(ぎんなん)やウメジャガイモワラビのように、有毒ゆうどくながら処理しょりほうによって食料しょくりょうとされるたねもある。薬草やくそう薬用やくよう植物しょくぶつ)のように、ふるくからその有効ゆうこうせいがみとめられ薬用やくようとして利用りようされてきたものもすくなくない。ただし薬草やくそうであっても、経験けいけん理論りろんによっていだされた用法ようほう用量ようりょうまもらずに使つかうとどくとなるので注意ちゅうい必要ひつようである。そのガーデニングえられる植物しょくぶつにも猛毒もうどく植物しょくぶつ多数たすう存在そんざいする(たとえば、エンジェルトランペット(チョウセンアサガオ),ハッカクキリンヒナゲシオニゲシカナダケシ(サンギナリアカナデンシス),アザミゲシ水仙すいせん朝顔あさがおチューリップヒヤシンスクンシランとうすうおおくの草花くさばな)。観葉かんよう植物しょくぶつオモトマドカズラ(モンステラ)ポトスひとし草花くさばな以外いがいでも有毒ゆうどく樹木じゅもくおおレンゲツツジアセビアザレアキョウチクトウマンゴーハゼひとしガーデニング作業さぎょう有毒ゆうどく植物しょくぶつれるさい手袋てぶくろをするか、素手すで場合ばあい作業さぎょうのちかならあらうべきである。

植物しょくぶつおおくは食料しょくりょうとしてなした場合ばあいには、致命ちめいてきなほどに強烈きょうれつ毒性どくせいをもつたねはあまりおおくはない。しかし食味しょくみとしてにがかったりしぶかったり不快ふかいかんあたえたり一時いちじてき健康けんこうそこなったりと、動物どうぶつにとってなんらかのがいになりうる程度ていどには食料しょくりょうとしててきさない種類しゅるい非常ひじょうおおい。植物しょくぶつ摂取せっしゅしゃから逃避とうひ行動こうどうがとれないため、こうした「不味ふみ」は致命ちめいてきどくとはなりなくとも、摂食せっしょくまぬかれるための手段しゅだんとして化学かがく防御ぼうぎょ発達はったつしたものとかんがえられる。植物しょくぶつのなかでも食料しょくりょうとしての価値かちがなく、とく毒性どくせいつよ物質ぶっしつゆうするたね有毒ゆうどく植物しょくぶつばれる。

種類しゅるいによっては殺虫さっちゅう狩猟しゅりょうよう毒矢どくや利用りようされる。とく化学かがく防衛ぼうえいのような「動物どうぶつべられないようにする変化へんか」では昆虫こんちゅうなどにたいして選択せんたく毒性どくせい特定とくてい範囲はんい動植物どうしょくぶつ影響えいきょうどく性質せいしつ)をもつものもあり、除虫菊じょちゅうぎく蚊取かと線香せんこう)や海人草かいにんそう虫下むしくだ)のように利用りようされるものもある。

動物どうぶつたねによって有毒ゆうどく無毒むどく区別くべつことなる。身近みぢかれいでは、ヒトにとっては無毒むどく頻繁ひんぱんしょくされるネギタマネギは、適切てきせつ酵素こうそたないインコひとし鳥類ちょうるいおよイヌネコにとっては有毒ゆうどくで、じゅうあつし障害しょうがいおちい危険きけんがある。ぎゃくヒト以外いがい鳥獣ちょうじゅうがふつうに摂取せっしゅしているからといって、それをヒトると有毒ゆうどくである場合ばあいもある。ものによっては間接かんせつてき摂取せっしゅしてもどくになる場合ばあいがある(ミルクびょう英語えいごばんなど)。カカオチョコレートペットとしてよくわれている鸚哥いんこ(インコ)鸚鵡おうむ(オウム)には有毒ゆうどく成分せいぶんとしてはたらく。有名ゆうめいしょく有毒ゆうどく植物しょくぶつでは、ヒトふく霊長れいちょうるい酵素こうそべること可能かのうで、栄養えいようたかいとされてるが、生物せいぶつあやましょくをすると、いのちとす危険きけんのある植物しょくぶつアボカドである。ペット愛好あいこうや、畜産ちくさん関連かんれんひとひと以外いがいあやましょくしないように、購入こうにゅうひかえたりすることおおい。キョウチクトウひとしは、一寸ちょっとめただけでいのちとしたり、けむりって死亡しぼうしたれいらずにバーベキューのくしはしつくって調理ちょうり飲食いんしょくおこなっては死亡しぼうしたれい危険きけん植物しょくぶつであるが、身近みぢかえて非常ひじょうあぶなく危険きけん植物しょくぶつである。

なおこういった毒性どくせいのある植物しょくぶつだが、あるしゅ生物せいぶつにとっては生存せいぞん戦略せんりゃくじょう興味深きょうみぶか影響えいきょうあたえることもある。マダラチョウ幼虫ようちゅう時代じだい有毒ゆうどく植物しょくぶつ摂食せっしょくしその成分せいぶん体内たいない蓄積ちくせきするため、むし捕食ほしょくする種類しゅるい動物どうぶつにとって「不味ふみ」であるため成虫せいちゅうになっても捕食ほしょくされない。この不味ふみという性質せいしつ捕食ほしょくしゃ学習がくしゅうされ捕食ほしょくけられるという観点かんてんから、とく区別くべつされることで同種どうしゅ動物どうぶつがより捕食ほしょくされにくくなる有利ゆうり性質せいしつとしてはたらくため、目立めだった姿すがた警戒色けいかいしょく)を傾向けいこうがあり、さらにはそれに擬態ぎたいするたねもある。

有毒ゆうどく植物しょくぶつれい

[編集へんしゅう]

括弧かっこないおも毒性どくせい成分せいぶん


関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]