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アボカド

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
アボカド
アボカド
分類ぶんるい
さかい : 植物しょくぶつかい Plantae
もん : 被子植物ひししょくぶつもん Magnoliophyta
つな : そう子葉しよう植物しょくぶつつな Magnoliopsida
: クスノキ Laurales
: クスノキ Lauraceae
ぞく : ワニナシぞく Persea
たね : アボカド P. americana
学名がくめい
Persea americana Mill. (1768)[1]
和名わみょう
ワニナシ(わになし
英名えいめい
avocado
alligator pear
収穫しゅうかく直後ちょくごのアボカド
アボカドの

アボカドAvocado[ちゅう 1]学名がくめいPersea americana)とは、クスノキワニナシぞく常緑じょうりょく高木たかぎおよびその果実かじつ和名わみょうワニナシわになし)。その果実かじつ脂肪しぼう豊富ほうふふくみ、「もりのバター」ともばれる。

名称めいしょう[編集へんしゅう]

スペイン、メキシコならびに中米ちゅうべいスペインけんでは「アグアカテ」 (Aguacate) [ちゅう 2]、もしくは「アワカテ」 (Ahuacate) 、南米なんべいのスペインけんでは「パルタ」 (Palta) 、ポルトガルけんでは「アバカテ」 (Abacate) とよばれる。 ナワトルの「アーワカトル」 (āhuacatl) に由来ゆらいするが、この語形ごけい自体じたい元々もともと近隣きんりんトトナコからの借用しゃくようである、とするせつもある[2]

日本語にほんごめいのもとになった英語えいごめいの「Avocado」[ちゅう 1]は、スペインで「アボカド」を意味いみする「Aguacate」と、「弁護士べんごし」を意味いみする「Avocado」(現代げんだいつづりでは「Abogado」[ちゅう 3])との混同こんどうしょうじたかたちといわれる[3]現代げんだいスペイン「Abogado」に「アボカド」の意味いみいが、フランス語ふらんすごでは「アボカド」と「弁護士べんごし」はスペルがおな単語たんごとなっている (Avocat) [ちゅう 4]

日本にっぽんにおいては、果実かじつ表皮ひょうひワニはだていることに由来ゆらいするいいまわし「Alligator Pear」(『わに』『なし』)を直訳ちょくやくするかたちで「ワニナシ」とよばれることもある[4]

果実かじつ良質りょうしつ飽和ほうわ脂肪酸しぼうさんみ、「もりのバター」としょうされる[5]

特徴とくちょう[編集へんしゅう]

メキシコみなみアメリカ原産げんさん[6]低温ていおんよわく、おも熱帯ねったい亜熱帯あねったい生育せいいくする。常緑じょうりょく広葉樹こうようじゅ高木たかぎ[6]野生やせいのものはだかが30メートルほどになる。果樹かじゅえん栽培さいばいでは接木つぎきほうをとり、せいえだもするのでそこまではたかくはならないが、それでも10メートルほどのたかさになる場合ばあいもある[7]がた品種ひんしゅによってことなるが、寿命じゅみょうみじかく1ねんほどで、しんこずえ伸長しんちょうには大量たいりょう落葉らくようする[8]緑色みどりいろ果実かじつをつける。5月ごろはなき、果実かじつ収穫しゅうかくよく11がつから12がつごろ以降いこう日本にっぽんさん植物しょくぶつでもっともきんえんなものはクスノキタブノキ[9]。クスノキ植物しょくぶつべるアオスジアゲハやその仲間なかまたねしょくそうである。

果実かじつ成熟せいじゅくに10かげつから15かげつようするうえ大量たいりょう栄養分えいようぶん必要ひつようであり、アボカドのえだ隔年かくねんけるようになる。おおくの品種ひんしゅがあるが、全体ぜんたい隔年かくねん結実けつじつするしゅと、えだごとに隔年かくねん結実けつじつするたねがある。えだごとに隔年かくねん結実けつじつするしゅでは、全体ぜんたいとしては毎年まいとしをつける[10]

アボカドの種子しゅし果実かじつとしては比較的ひかくてきおおきいが、これはアメリカ大陸あめりかたいりくすで絶滅ぜつめつした巨大きょだい動物どうぶつわせてきょう進化しんかしたものだとかんがえられている。この果実かじつ巨躯きょく動物どうぶつせ、かれらはそれをまるごとべ、長距離ちょうきょり移動いどうし、排便はいべんする。その種子しゅしのこることで、べつ場所ばしょ成長せいちょうげた[11]

雌雄しゆうじゅく現象げんしょう[編集へんしゅう]

アボカドのはな虫媒花ちゅうばいかミツバチのような昆虫こんちゅう花粉かふんはこんで受粉じゅふんさせる)でひとつのはな雌蕊めしべ(めしべ)と雄蕊おしべ(おしべ)があるが、ひとつのはななかでも雌蕊めしべ成熟せいじゅくするタイミングと雄蕊おしべ成熟せいじゅくするタイミングにズレがあり、簡単かんたんには受粉じゅふんしない。

アボカドにはAタイプとBタイプの2種類しゅるいがあり、Aタイプは開花かいか1にち午前ごぜんちゅう雌蕊めしべ成熟せいじゅくして受粉じゅふんし、はな一旦いったんじて2にち午後ごご再度さいど開花かいかし、今度こんど雄蕊おしべ成熟せいじゅくして花粉かふん放出ほうしゅつする。

Bタイプは開花かいか1にち午後ごご雌蕊めしべ成熟せいじゅくして受粉じゅふんし、一旦いったんじたのちに2にち午前ごぜんちゅう再度さいど開花かいかし、今度こんど雄蕊おしべ成熟せいじゅくして花粉かふん放出ほうしゅつする。

このように、アボカドは雌蕊めしべ成熟せいじゅく雄蕊おしべ成熟せいじゅく午前ごぜん午後ごごとズレるので、小規模しょうきぼ果樹かじゅえんにAタイプばかり、あるいはBタイプばかりえてもることはい。タイプのちが品種ひんしゅこんうえしないとらない[12][13]。ただし、メキシコのようにきわめてだい規模きぼ果樹かじゅえんがあるところでは、どういち品種ひんしゅでも開花かいかがズレるものもあり、昆虫こんちゅう雌花めばな開花かいかまで花粉かふんすこともあるのでハスしゅばかりでもをつける。

Aタイプにはハスしゅ、アナハイムしゅ、デュークしゅ、マッカーサーたね、メキシコーラしゅ、ピンカートンしゅがあり、Bタイプにはベーコンしゅ、クリフトンしゅ、エドノールしゅ、フェルテしゅ、ズタノしゅ、サンタナしゅがある[12][13]

毒性どくせい[編集へんしゅう]

アボカドの果実かじつ種子しゅしにはペルシンという物質ぶっしつふくまれており、ヒト以外いがい動物どうぶつには中毒ちゅうどく反応はんのうこす。天然てんねんゴムたいするアレルギーひと場合ばあい、アボカドにたいしても症状しょうじょうはっすることがある。インコオウムモルモットウサギヤギ家畜かちくあたえると痙攣けいれん呼吸こきゅう困難こんなんこす場合ばあいがある。ウマウシイヌネコフェレットたいしても毒性どくせいしめすことがある[14]

一方いっぽうで、アボカドりのいぬねこフードやおやつ販売はんばいされており、企業きぎょう報告ほうこくによれば、「健康けんこう被害ひがい症例しょうれいい」という。アボカドの毒性どくせいかんしてはまだ明確めいかくてん多々たたある[15]

未熟みじゅく果実かじつ種子しゅしにはドーパミンメチルカビコールふくんでおり、アボカドの種子しゅしくだいたものをネズミ駆除くじょざいにすることもあるが、効果こうかはそこまでたかくはない。アボカドの毒性どくせいはそれほどつよいものではないが、アボカドの大量たいりょうべたヤギが死亡しぼうしたれいがある[16]

歴史れきし[編集へんしゅう]

アボカドがいつごろから食物しょくもつとしてヒトに利用りようされてきたのかはさだかではないが、紀元前きげんぜん500ねんメキシコ最初さいしょ栽培さいばいされた[17]紀元前きげんぜん500ねん以降いこう、アボカドはメキシコや中南米ちゅうなんべい大陸たいりくらす人々ひとびと主食しゅしょくとなった[11]16世紀せいき、スペイン帝国ていこくからやってきた征服せいふくしゃコンキスタドール)たちは、アステカぞく栽培さいばいしていたアボカドを発見はっけんしたが、アステカで「アボカド」を意味いみする「アグワカテ」については栽培さいばいされていなかった[11]1519ねんエルナンド・コルテス(Hernando Cortez)が白人はくじんとしてはじめてメキシコの大地だいちあしれたさい、アボカドを発見はっけんした[18]1526ねん、スペイン帝国ていこく歴史れきしゴンサロ・フェルナンデス・デ・オビエドスペインばんは、アボカドについて「果実かじつ中心ちゅうしんには、かわいたぐりのようなたねがある。これとかわあいだべられる部分ぶぶん豊富ほうふであり、これはバターにたペーストじょうのものとなっており、美味びみである」と記述きじゅつした[18]。アステカじんはこの果物くだものを「アグワカタール」と名付なづけた[18]。アボカドはメキシコからペルーにつたわった。西暦せいれき900ねんころのものとられるアボカドのをかたどった土器どきペルーチャン・チャン遺跡いせきから出土しゅつどしている[18]

アボカドのはじめて英語えいご登場とうじょうしたのは1696ねんのことである[17]アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでアボカドがはじめて紹介しょうかいされたのは1871ねんのことであり、メキシコの樹木じゅもくとともにカリフォルニアしゅうサンタ・バーバラにてお披露目ひろめとなった[17]

栽培さいばいについては、中南米ちゅうなんべい果樹かじゅとしてすうひゃくねん以上いじょうわたって栽培さいばいされつづけており、おそくとも13世紀せいきから15世紀せいき古代こだいアステカ文明ぶんめいのころまでには栽培さいばいおこなわれたとされている[6]すくなくともヨーロッパからの侵略しんりゃくしゃがやってきた時点じてんでは、すでアメリカ大陸あめりかたいりく南北なんぼく両方りょうほう)の熱帯ねったい地方ちほうのあちらこちらで栽培さいばいおこなわれていた[19]

日本にっぽんへは、大正たいしょう時代じだい渡来とらいしたもののひろまらず、昭和しょうわ後期こうき以後いごになってから普及ふきゅうした[6]

品種ひんしゅ[編集へんしゅう]

アボカドには3系統けいとう1000品種ひんしゅ以上いじょうがあるといわれる。日本にっぽんスーパーマーケット八百屋やおやられているものは、かわがゴツゴツしており、じゅくすとくろくなるハスしゅである[5]。ハスしゅかわあつく、長距離ちょうきょり輸送ゆそう栽培さいばい容易ようい多産たさんであり、じゅくすとくろくなることから、消費しょうひしゃごろがわかりやすい利点りてん品種ひんしゅ席巻せっけんして栽培さいばい販売はんばいされるようになった[5]。ハスしゅはメキシコでおお栽培さいばいされているが、系統的けいとうてきにはメキシコではなくグアテマラである。ハスしゅ生産せいさんりょうでは品種ひんしゅ圧倒あっとうしているが、かわあつくゴツゴツしてじゅくすとくろくなるその性格せいかくは、1000しゅ以上いじょうあるアボカドのなかではむしろ少数しょうすうである。さむさによわいアボカドのなかでも比較的ひかくてきさむさによわいハスしゅ日本にっぽんでの栽培さいばいにはかず、ベーコンしゅやフェルテしゅき、ほんの少量しょうりょうではあるが、高知こうち和歌山わかやまみなみ九州きゅうしゅうでも生産せいさんされている。ベーコンしゅやフェルテしゅは、かわなめらかで、じゅくしてもくろくはならない。みなみアフリカではフェルテしゅ栽培さいばいおお[20]

おおきさは品種ひんしゅによってさまざまで、ちいさいメキシコーラしゅでは100グラム前後ぜんこうおおきいアナハイムしゅでは500グラムから900グラムになる。西にしインド諸島しょとうでの品種ひんしゅは1キログラムをえるものもある。しかしながら、市場いちばではおおきすぎる品種ひんしゅちいさすぎる品種ひんしゅ取引とりひきされない。世界せかいもっと生産せいさんりょうおおく、日本にっぽん市場いちばではだい部分ぶぶんめるハスしゅは200 - 340グラム、ハスしゅいでおおいフェルテしゅは220 - 400グラムのおおきさである[21]

  • メキシコけい - アニスかおりがあり、果皮かひうすい。タネがおおきくしょくすくない。アボカドのなかでは耐寒たいかんせいがあり、あじ濃厚のうこうである。
  • グアテマラけい - 日本にっぽんられているアボカドのほとんどはハスしゅであるが、ハスしゅはグアテマラけいである。グアテマラけいといってもおおきさは品種ひんしゅごとに様々さまざまだが果皮かひあつい。にアニスのかおりはない。のアボカド系統けいとうくらべると、たねちいさめで、しょくおおめである。
  • 西にしインド諸島しょとうけい - にアニスのかおりはなく、おおきさは品種ひんしゅごとに様々さまざまだが、果皮かひうすい。さむさによわいアボカドのなかでも西にしインド諸島しょとうけいもっとさむさによわい。日本にっぽんでは唯一ゆいいつ沖縄おきなわけんでのみ栽培さいばい可能かのうである[21]

品種ひんしゅは1000しゅ栽培さいばい品種ひんしゅ一部いちぶであり、細部さいぶはよくかっていない品種ひんしゅおおい。

  • ハスしゅ - アメリカをはじ世界せかいおおくのくにではアボカドといえばハスしゅである。日本にっぽん国内こくない流通りゅうつうしているアボカドの99 %はハスしゅである。グアテマラけい[22]
  • フェルテしゅ - ハスしゅ主流しゅりゅうになるまえはフェルテしゅもっとおお栽培さいばいされていた。アボカドのなかでは比較的ひかくてき低温ていおんつよく、現在げんざいでも世界せかいで2番目ばんめ生産せいさんりょうおおい。食味しょくみ濃厚のうこう美味おいしいが、じゅくしてもくろくはならず、ごろかりにくく、収穫しゅうかく日持ひもちもハスしゅよりわるい。みなみアフリカではアボカド生産せいさんりょうの45 %をフェルテしゅめるほか、イスラエルでは15 %、スペインでは14 %のシェアをめる。フェルテしゅは、メキシコけいとグアテマラけい交配こうはいしゅである[22]
  • ベーコンしゅ - フェルテしゅ同様どうようじゅくしても緑色みどりいろのままで食味しょくみ濃厚のうこう。フェルテしゅよりもさらに低温ていおんつよい。日本にっぽん温暖おんだん地域ちいきならば栽培さいばい可能かのう世界せかいではスペインでシェア9 %、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくカリフォルニアしゅうでも少量しょうりょう生産せいさんされている。メキシコけいとグアテマラけい交配こうはいしゅ[22]
  • ピンカートンしゅ - 脂肪しぼうぶんおお大玉おおだまになる。果皮かひ深緑しんりょく耐寒たいかんせいよわい。果実かじつ日持ひもせいい。イスラエルでシェア11 %、みなみアフリカでも8.5 %をめる。グアテマラけい[22]
  • リードたね - 球形きゅうけい果実かじつをつける。大型おおがた食味しょくみ濃厚のうこう。ハスしゅよりさらに日持ひもせいい。耐寒たいかんせいよわく、イスラエルで少量しょうりょう生産せいさんされている。グアテマラけい[22]

以上いじょうのようにみなみアフリカ、イスラエル、スペインでは、複数ふくすう品種ひんしゅられる。

食用しょくよう[編集へんしゅう]

アボカド
100 gあたりの栄養えいよう
エネルギー 670 kJ (160 kcal)
8.53 g
糖類とうるい 0.66 g
食物しょくもつ繊維せんい 6.7 g
14.66 g
飽和ほうわ脂肪酸しぼうさん 2.126 g
一価いっか飽和ほうわ 9.799 g
あたい飽和ほうわ 1.816 g
2 g
トリプトファン 0.025 g
トレオニン 0.073 g
イソロイシン 0.084 g
ロイシン 0.143 g
リシン 0.132 g
メチオニン 0.038 g
シスチン 0.027 g
フェニルアラニン 0.097 g
チロシン 0.049 g
バリン 0.107 g
アルギニン 0.088 g
ヒスチジン 0.049 g
アラニン 0.109 g
アスパラギンさん 0.236 g
グルタミン酸ぐるたみんさん 0.287 g
グリシン 0.104 g
プロリン 0.098 g
セリン 0.114 g
ビタミン
ビタミンA相当そうとうりょう
(1%)
7 µg
(1%)
62 µg
271 µg
チアミン (B1)
(6%)
0.067 mg
リボフラビン (B2)
(11%)
0.13 mg
ナイアシン (B3)
(12%)
1.738 mg
パントテンさん (B5)
(28%)
1.389 mg
ビタミンB6
(20%)
0.257 mg
葉酸ようさん (B9)
(20%)
81 µg
ビタミンB12
(0%)
0 µg
コリン
(3%)
14.2 mg
ビタミンC
(12%)
10 mg
ビタミンD
(0%)
0 IU
ビタミンE
(14%)
2.07 mg
ビタミンK
(20%)
21 µg
ミネラル
ナトリウム
(0%)
7 mg
カリウム
(10%)
485 mg
カルシウム
(1%)
12 mg
マグネシウム
(8%)
29 mg
リン
(7%)
52 mg
鉄分てつぶん
(4%)
0.55 mg
亜鉛あえん
(7%)
0.64 mg
マンガン
(7%)
0.142 mg
セレン
(1%)
0.4 µg
成分せいぶん
水分すいぶん 73.23 g
%はアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにおける
成人せいじん栄養えいよう摂取せっしゅ目標もくひょう (RDI割合わりあい
出典しゅってん: USDA栄養えいようデータベース英語えいご
アボカド(100 gなか)のおも脂肪酸しぼうさん種類しゅるい[23]
項目こうもく 分量ぶんりょう(g)
脂肪しぼう 100 g
飽和ほうわ脂肪酸しぼうさん 11.56 g
16:0(パルミチンさん 10.9 g
18:0 0.66 g
一価いっか飽和ほうわ脂肪酸しぼうさん 70.554 g
16:1(パルミトレインさん 2.665 g
18:1(オレインさん 67.889 g
あたい飽和ほうわ脂肪酸しぼうさん 13.486 g
18:2(リノールさん 12.53 g
18:3(αあるふぁ-リノレンさん 0.957 g

アボカドの果実かじつは、サラダタコスサンドイッチハンバーガー寿司ずしカリフォルニアロールレインボーロールひとし)のざいとしてもちいられることがおおい。

メキシコはアボカドの生産せいさんりょう消費しょうひりょうともに世界一せかいいちであり、ペーストにしたアボカドにトマトタマネギ香味こうみ野菜やさい唐辛子とうがらしサルサソース[ちゅう 5]くわえた「グワッカモレ」(ワカモーレ)は一般いっぱんてきなディップで、トルティーヤのチップスですくってべたり、各種かくしゅ料理りょうりのソースにしたり、様々さまざま料理りょうりにもくわえられる[24][25]

日本にっぽんでは、刺身さしみべるときおな要領ようりょうで、ワサビ醤油じょうゆひたしてべたり(マグロトロあじがするとわれる)、まき寿司ずしにしたり、マヨネーズけてべることもある。和風わふうドレッシングのサラダにも[26][27][28]

日本にっぽんられているアボカドのほとんどはメキシコさんハスしゅであり、一年中いちねんじゅう出回でまわっているものの美味おいしい時期じきは3がつから9がつである[29]チリさんペルーさんニュージーランドさんのアボカドも日本にっぽん出回でまわるようになったが、メキシコとはぶしぎゃく南半球みなみはんきゅうであり、しゅん時期じきは10がつから1がつになる[28]。ニュージーランドではサラダにすることがおおく、バターわりにトーストったり、アイスクリームにしたりもする。サーモンわせてべる場合ばあいもある[28]カリフォルニアさんのアボカドも輸入ゆにゅうされることがある。

アボカドは飽和ほうわ脂肪酸しぼうさん豊富ほうふであり、「アボカドオイル」の材料ざいりょうにもなる。このオイルは食用しょくようだけでなく、石鹸せっけん材料ざいりょうにもなり、ブラジルではアボカドでつくった石鹸せっけんおお[30]

アボカドのじつじょうではやわらかくはならず、収穫しゅうかくついじゅくさせることで軟化なんかしてごろとなる。日本にっぽん店頭てんとう販売はんばいされているアボカドはかわ緑色みどりいろ完熟かんじゅくしていないものがおおいが、常温じょうおん放置ほうちすることでついじゅくがすすみべやすくなる[6]じゅくすと果皮かひいろがよりくろっぽくなるが[6]じゅくしても緑色みどりいろのままの品種ひんしゅもある。表皮ひょうひかるしてわずかにやわらかさをかんじるほどに軟化なんかすればごろ目安めやすとなる。なお、17 ついじゅくさせるとくろくなるまえ軟化なんかする。21 ℃程度ていどついじゅくには一番いちばんよく、27 ℃以上いじょうか、4.5 ℃以下いか状況じょうきょうでは変色へんしょくする[31]

果肉かにくはきれいなうす緑色みどりいろであるが、空気くうきれていると茶色ちゃいろ変色へんしょくする。レモンのようなさんをかけることで、変色へんしょくおさえられる。

栄養えいよう[編集へんしゅう]

世界せかいてきもっとおお栽培さいばいされ、日本にっぽんられているアボカドのほとんどをめるハスしゅは、その果肉かにく脂肪しぼうぶんやく18 - 25 %ふくまれており[32]、アボカドのエネルギーの77%は脂肪しぼう由来ゆらいである[33]。そのうちの67%は一価いっか飽和ほうわ脂肪酸しぼうさんであり、のこりはあたい飽和ほうわ脂肪酸しぼうさん飽和ほうわ脂肪酸しぼうさん構成こうせいされる[33][6]飽和ほうわ脂肪しぼうは3.2g、飽和ほうわ脂肪しぼうは17.4gふくまれる[33]

脂肪しぼうぶん豊富ほうふであるゆえに「もりのバター」「バターフルーツ」とばれることがあり、すべての果物くだものなか最大さいだいのカロリーをつ。糖分とうぶんはほとんどふくまず、ビタミンB1ビタミンB2ビタミンKといった10種類しゅるいえるビタミン、11種類しゅるいミネラル食物しょくもつ繊維せんい豊富ほうふふくんでおり、この豊富ほうふ栄養素えいようそはアボカドの脂肪しぼうぶん凝縮ぎょうしゅくされている[6]果物くだものとしてはビタミンE含有がんゆうりょうたか[6]、アボカド1個いっこはん程度ていど成人せいじん男性だんせい必要ひつようなビタミンE(10ミリグラム)を摂取せっしゅできる[5][34]微量びりょうながらタンパク質たんぱくしつふく[33]カリウム含有がんゆうりょうバナナよりもうえである[35]

ただし、適切てきせつ収穫しゅうかく時期じき収穫しゅうかくしていないアボカドは脂肪しぼうすくなく、しつたかくないものがふくまれる[36]

アボカドの摂取せっしゅ影響えいきょう[編集へんしゅう]

アボカドを習慣しゅうかんてき摂取せっしゅすることにより、肥満ひまん体重たいじゅうひと体重たいじゅう増加ぞうか緩和かんわされる。アボカドの摂取せっしゅりょうおおければおおいほど肥満ひまんになるかくりつ低下ていか[37]、アボカドの摂取せっしゅりょうおおければおおいほど、体重たいじゅうひくく、胴回どうまわりはほそくなり、メタボリック症候群しょうこうぐんわずらうリスクは低下ていかする[38]

ものふくまれる脂肪しぼうぶん摂取せっしゅりょうおおければおおいほど、皮膚ひふ弾力だんりょくせいたかくなる。アボカドにふくまれる成分せいぶんにはきず治癒ちゆする効果こうかがあり、皮膚ひふ健康けんこう保護ほごする可能かのうせいがある[17]

「アボカド/大豆だいず鹸化けんかぶつ」(Avocado Soybean Unsaponifiables, ASU)は、変形へんけいせい関節かんせつしょう(Osteoarthritis)におけるいたみを軽減けいげんし、身体しんたい機能きのう改善かいぜんをもたらす[39]。また、ASUは軟骨なんこつ保護ほごし、こう炎症えんしょう作用さよう(Anti-inflammatory Effect)を[17][40]鎮痛ちんつうざい服用ふくよう回数かいすう減少げんしょうにつながる[41]。ASUの主成分しゅせいぶんは、こう酸化さんか作用さよう(Antioxidant Effect)と鎮痛ちんつう作用さよう両方りょうほうそなえている[17]こう炎症えんしょう作用さよう軟骨なんこつ保護ほご作用さようつASUの主成分しゅせいぶんは「ステロール」(Sterol)とばれる[40]

アボカドの種子しゅしから抽出ちゅうしゅつされる成分せいぶんには、乳房ちぶさえん病原びょうげんたい(Mastitis Pathogen)を抑制よくせいする作用さようがあり、アボカドの脂肪しぼうぶん種子しゅしにはこう炎症えんしょう作用さようおよび免疫めんえき調節ちょうせつする作用さようがある[42]

日々ひび食事しょくじにおいて、炭水化物たんすいかぶつおおいものをアボカドにえてべることで、血糖けっとうインスリン(Insulin)の濃度のうど有意ゆうい低下ていかし、膵臓すいぞうにかかる負担ふたん緩和かんわされる[43]。また、アボカドにふくまれる成分せいぶん一種いっしゅである「マンノヘプツロース」(Mannoheptulose)には、グルカゴン(Glucagon)の分泌ぶんぴつ強力きょうりょく刺激しげきし、インスリンの分泌ぶんぴつ阻害そがいする作用さようがある[44]

日々ひび食事しょくじにアボカドを追加ついかすることで、疾患しっかんかかりにくくなったり、死亡しぼうりつ低下ていかする可能かのうせいがある[45]

保存ほぞん[編集へんしゅう]

アボカドのあじ堪能たんのうするにはついじゅく必要ひつようがあるが、保存ほぞんちゅうに4.5 ℃以下いか長時間ちょうじかんさらすと維管たば変化へんかして正常せいじょうついじゅくしなくなり、食味しょくみわるくなる。5 - 7 ℃であれば30にち程度ていど貯蔵ちょぞう可能かのうであり、室温しつおんもどすと正常せいじょうついじゅく軟化なんかする。つまりアボカドを保存ほぞんするさいには、5 ℃以下いかにはしないことである[46]。また、アボカドのじつエチレンガスがあるとはや軟化なんかするので、長期ちょうき保存ほぞんしたい場合ばあい換気かんきしてエチレンガス濃度のうどげる必要ひつようがある[47]

ハスしゅ貯蔵ちょぞうせいたかく、また貯蔵ちょぞう技術ぎじゅつ進歩しんぽくわえてやや未熟みじゅく収穫しゅうかくしてできるだけ低温ていおん輸出ゆしゅつする農家のうか努力どりょくもあって、1ねんちゅう出回でまわるようになった[29]

った果実かじつ保存ほぞんするときは、果肉かにく空気くうきれることで変色へんしょくすすむため、くちにレモンじるをかけることで変色へんしょくおさえられる[6]。また、使つかけは中央ちゅうおうたねらずにそのままのこしておくと、多少たしょう変色へんしょくふせぐことができる[6]くちめんはラップを密着みっちゃくさせて冷蔵れいぞう保存ほぞんしておくようにするが、いずれにしてもはやめに使つかるようにする[6]

生産せいさん[編集へんしゅう]

世界せかい生産せいさんりょう[編集へんしゅう]

1980年代ねんだい後半こうはん時点じてんでは、アボカドは世界せかい全体ぜんたいで150まんトン程度ていど生産せいさんがあり、以降いこう生産せいさんりょうつづけている。2005ねんには322まんトン生産せいさんされた[48]

ぜん世界せかい生産せいさんりょうのうち、メキシコさんは2014ねん時点じてんやく30 %[5]、2019ねん時点じてんで34 - 45 %、年間ねんかん生産せいさんりょうはおおよそ164まんトンである[49]。2019ねん時点じてんで、メキシコの農業のうぎょう収入しゅうにゅうの60 %をアボカドがめており[49]、メキシコは31カ国かこく輸出ゆしゅつしており、年間ねんかん輸出ゆしゅつ総額そうがくは20おくドル(2200おくえん)。アメリカ以外いがいおも輸出ゆしゅつさきは、カナダ(生産せいさんりょうの7 %)、日本にっぽんどう6 %)、ヨーロッパどう3 %)で、近年きんねん中国ちゅうごくへの輸出ゆしゅつえている[50]

日本にっぽん輸入ゆにゅうりょう[編集へんしゅう]

日本にっぽん輸入ゆにゅうりょうは1970年代ねんだいまでは微々びびたるものであったが、1970年代ねんだい後半こうはんからえ、1980ねんには479トン、1990ねんには2163トン、2000ねんには1まん4070トン、2005ねんには2まん8150トンと急増きゅうぞうしている。2005ねん時点じてんで、日本にっぽん輸入ゆにゅうされている果実かじつなかではバナナパイナップルいでさん番目ばんめ輸入ゆにゅうりょうおお[48]

日本にっぽんでの栽培さいばい[編集へんしゅう]

和歌山わかやまけん南部なんぶ鹿児島かごしまけん奄美あまみ大島おおしま沖縄おきなわけん高知こうちけん愛媛えひめけん[51]のように、比較的ひかくてき温暖おんだん地域ちいき栽培さいばいされている。出荷しゅっかりょうは2016年産ねんさんやく8トン(農林水産省のうりんすいさんしょうまとめ)と、輸入ゆにゅうりょう(2018ねんやく7まん4000トン)にくらべるとはるかにすくないが、栄養えいよう豊富ほうふなことから需要じゅようえていること、おなじく温暖おんだん気候きこう柑橘類かんきつるい耕作こうさく放棄ほうき利用りようできるてんから、長崎ながさきけん栽培さいばいひろがっている[52]個人こじんレベルで発芽はつが生育せいいくさせ、観葉かんよう植物しょくぶつとしてたのしむことは比較的ひかくてき容易よういであり、寒冷かんれい露地ろじえをのぞいて越冬えっとう可能かのうである。

栽培さいばいほういちれいとして、まず種子しゅしをよくあらって果肉かにくのぞき、上端じょうたん果実かじつちか部分ぶぶんで、ややとがっている)をうえにし、3ぶんの1ほどを球根きゅうこん水栽培みずさいばい要領ようりょうみずけておく。たりの場所ばしょいて水位すいいたもち、みずくさらないようにみずえしながらそだてると、夏場なつばで1週間しゅうかん冬場ふゆばで7週間しゅうかんほどで発根はっこんし、さらに発芽はつがする。発芽はつがしたのちは、腐葉土ふようどミズゴケといった保水ほすいせいたか用土ようどえる。過剰かじょう水分すいぶんよわらせる。

発芽はつがしたのち成長せいちょうはやく、栽培さいばい条件じょうけんければ、1年間ねんかんで0.5 - 1メートル程度ていどたかさになるが、観葉かんよう植物しょくぶつとして仕立したてるには、成長せいちょう段階だんかい適宜てきぎ剪定せんていしてがたととのえる必要ひつようがある。初夏しょかなつえると、充分じゅうぶん成長せいちょうするまえふゆむかえ、れてしまう場合ばあいおおい。さくら開花かいか時期じき以降いこうである4がつごろたねえるのが最適さいてきである。高温こうおん多湿たしつおよび比較的ひかくてき湿気しっけおお土壌どじょうこのみ、さむさにはよわく、露地ろじえの場合ばあいは、ゆきしも直接ちょくせつあたらないよう注意ちゅういする。低温ていおんてい湿度しつどよわいため、年間ねんかんつうじて10 ℃以上いじょうある地域ちいきでなければ露地ろじ栽培さいばいむずかしい。短期間たんきかんでも氷点下ひょうてんかではほぼ枯死こしするため、屋内おくないでも10 ℃以下いか環境かんきょうけるべきである。ただし、おなじハスしゅでも品種ひんしゅによってたいせいがあり、15 ℃未満みまんでも成長せいちょうつづけるものもあれば、落葉らくようしてみきだけになってしまうものもある(みき枯死こししなければ、はる以降いこう芽吹めぶ可能かのうせいがある)。グアテマラしゅ交配こうはいしゅは、かなりの低温ていおんえるとされる。

開花かいか結実けつじつさせることも可能かのうで、はやければすうねん開花かいかいたる。ただし、雄花おばな雌花めばな時期じきちがうので、1ほんだけでは受粉じゅふんさせられず、確実かくじつ結実けつじつさせるには、かなりの個体こたいすう必要ひつようになる。

アボカド生産せいさんにともなう環境かんきょう社会しゃかい問題もんだい[編集へんしゅう]

アボカドは土地とち栄養分えいようぶんくして果実かじつみのらせるため、いったんアボカドを生産せいさんすると、その種類しゅるい果物くだもの生産せいさんすることはむずかしいとされている[50]。アボカドのカーボンフットプリント生産せいさん流通りゅうつう発生はっせいする二酸化炭素にさんかたんそ排出はいしゅつりょう)は、バナナの2ばい、コーヒーの3ばいであり、ウォーターフットプリントWater footprint生産せいさん流通りゅうつうとおして消費しょうひ汚染おせんされたみずりょう)は、1キログラムあたりおよそ2000リットルちかくにおよ[53][54]

アボカド生産せいさんけての農地のうち開拓かいたくで、森林しんりん破壊はかいすすんでいる[49]。また、アボカドの生育せいいく必要ひつようみずりょうきわめておおく、生産せいさんこく仮想かそうすい大量たいりょう輸出ゆしゅつこくとなり、生産せいさん地域ちいきみず資源しげん枯渇こかつ地域ちいき社会しゃかい破壊はかい深刻しんこくである[54]

チリのバルパライソ地域ちいきペトルカけんでは、栽培さいばい1ヘクタールにつき1にち10まんリットルのみず使つかわれている(1,000にんが1にち使つかみずとおおよそどうりょう[53][54]。ブームになり栽培さいばい急速きゅうそく拡大かくだいし、大量たいりょうみず資源しげん消費しょうひすることで(違法いほうみず資源しげん利用りようもみられる)、地域ちいき旱魃かんばつをもたらし、住民じゅうみん生活せいかつ用水ようすい枯渇こかつし、既存きそん小規模しょうきぼ農業のうぎょう持続じぞく不能ふのうおちいった[53]コロナパンデミックなかでも感染かんせん予防よぼう必要ひつよう手洗てあらいができず、コロナにたいするチリ中部ちゅうぶ脆弱ぜいじゃくせいがあらわになっている[54]

アボカドの需要じゅようたかまり、アボカド産業さんぎょう利益りえきえるなか主要しゅよう生産せいさんこくであるメキシコでは、麻薬まやく密輸みつゆ集団しゅうだんがアボカド産業さんぎょうけて関与かんよするようになり、産業さんぎょう全体ぜんたい危機きき直面ちょくめんしている[49]。アボカド産業さんぎょうが「税金ぜいきん」として麻薬まやく密輸みつゆ組織そしき金銭きんせん要求ようきゅうされ、アボカド産業さんぎょう関係かんけいしゃ武装ぶそう自警じけい集団しゅうだんつくって対抗たいこうしていることで生産せいさん費用ひよう上昇じょうしょうし、地域ちいき治安ちあん悪化あっかし、一般いっぱん市民しみん犠牲ぎせいている[49]

アボカドブームにともなみず資源しげん枯渇こかつ森林しんりん破壊はかい[編集へんしゅう]

亜熱帯あねったい果実かじつであるアボカドは、特定とくてい生態せいたいけいでしかそだたず、育成いくせいには大量たいりょうみず土地とち栄養えいよう必要ひつようとする。かぎられた育成いくせい可能かのう地域ちいき生産せいさん急速きゅうそく拡大かくだいしている。

チリ最大さいだいのアボカド生産せいさんであるバルパライソ地域ちいきペトルカけんは、元々もともと旱魃かんばつおお地域ちいきで、夏季かき旱魃かんばつ緊急きんきゅう事態じたい発令はつれいされるほど深刻しんこくであったが、まずしい農家のうか細々こまごま作物さくもつ栽培さいばいし、家畜かちく飼育しいくしていた[55]。ペトルカに参入さんにゅうした資金しきん豊富ほうふなアボカド輸出ゆしゅつ業者ぎょうしゃは、なんひゃくヘクタールものだい規模きぼ栽培さいばい開始かいしすると、水道すいどうかん井戸いど違法いほう設置せっちして河川かせんからみずき、その結果けっか地下ちかおびすいそう河川かせんれ、旱魃かんばつ発生はっせいした[54][53][55]。メキシコ中部ちゅうぶは、メガドラウトmegadrought)とばれるながきびしいだい旱魃かんばつによる少雨しょうう影響えいきょうくわえ(バルパライソ地域ちいきの2019ねん降雨こううりょう過去かこ最低さいてい記録きろく下回したまわ例年れいねんの20 %以下いか)、1981ねん法律ほうりつみず資源しげん土地とちからはなされ売買ばいばい可能かのうになり、みず資源しげんがほぼすべて民営みんえいされていることが、状況じょうきょう悪化あっか拍車はくしゃをかけている[54]政府せいふはペトルカをみずの「緊急きんきゅう地域ちいき」であるとしたが、アボカド生産せいさん制限せいげんすることはなかった[56]地域ちいき農業のうぎょう継続けいぞく困難こんなんになり、住民じゅうみんたちの生活せいかつよう浄水じょうすいはほぼ枯渇こかつし、住民じゅうみん政府せいふ給水きゅうすいトラックのみずまざるをない状況じょうきょうおちいった[54][53][55]。40まん世帯せたいやく150まんにんが、1にちあたり50リットル(日本人にっぽんじんが1にち必要ひつようとするみずりょうの4ぶんの1から6ぶんの1)で生活せいかつしている[54][57]

ペトルカの住民じゅうみんは、「給水きゅうすいトラックのみず汚染おせんされている」とうったえており、給水きゅうすいトラックのみずからは本来ほんらい糞便ふんべんふくまれる大腸菌だいちょうきんこうレベルで検出けんしゅつされている[53]。また、新型しんがたコロナウイルス感染かんせんしょう(COVID-19)流行りゅうこうなかで、みず資源しげん枯渇こかつ感染かんせん予防よぼう必要ひつよう手洗てあらいもできず、チリ中部ちゅうぶどう流行りゅうこうたいして脆弱ぜいじゃくとなった。ペトルカでこのように生産せいさん収穫しゅうかくされたアボカドは、テスコ(Tesco)、アルディ(Aldi)、リドル(Lidl)をはじめとする巨大きょだいスーパーマーケットチェーンに、そのだい部分ぶぶんおろされている[53][58]

アボカド産業さんぎょうによる環境かんきょう破壊はかい地域ちいき社会しゃかい破壊はかいはあまり注目ちゅうもくされていなかったが、2018ねんにドイツの公営こうえい放送ほうそうDWがドキュメンタリー『Avocado - a positive superfood trend?』を放送ほうそうし、その事実じじつひろられるようになった[55]

プランテーションでの搾取さくしゅ問題もんだい[編集へんしゅう]

アボカド産業さんぎょうでは、不公平ふこうへい価格かかく設定せっていてい賃金ちんぎんにより、生産せいさん農家のうか労働ろうどうしゃ貧困ひんこんくるしむ問題もんだい多数たすう発生はっせいしている[49]

麻薬まやく犯罪はんざい組織そしき関与かんよ[編集へんしゅう]

メキシコ国内こくない治安ちあん悪化あっかし、政治せいじ腐敗ふはい麻薬まやく密輸みつゆ集団しゅうだんちからし、麻薬まやく密輸みつゆ集団しゅうだんくにだい部分ぶぶん影響えいきょうおよぼすなか麻薬まやく犯罪はんざい組織そしきもうかるアボカド産業さんぎょうけて介入かいにゅうするようになっている[49]。メキシコのミチョアカンしゅうでは、「テンプル騎士きしだん」という麻薬まやく密輸みつゆ集団しゅうだんが、農業のうぎょう大臣だいじんからアボカド農家のうか収入しゅうにゅう情報じょうほう入手にゅうしゅし、アボカド農家のうか包装ほうそう貿易ぼうえき会社かいしゃ、アボカド産業さんぎょう全般ぜんぱんに「税金ぜいきん」を要求ようきゅうするようになり、はらわなければ関係かんけいしゃやその家族かぞく誘拐ゆうかいし、身代金みのしろきんはらわなければ殺害さつがいし、アボカド農園のうえんくされる事例じれい発生はっせいした[49][50]地域ちいき政府せいふ麻薬まやく密輸みつゆ集団しゅうだん活動かつどう抑止よくしできず、かれらは年間ねんかん1おく5,000ドルを入手にゅうしゅした[49]農家のうかは「税金ぜいきん」のためにアボカドの値上ねあげをおこなわざるをず、麻薬まやく密輸みつゆ集団しゅうだんは、2006ねんから2015ねんにかけて、ミチョアカンしゅうで8258にん殺害さつがいし、住民じゅうみん逃亡とうぼうして地域ちいき荒廃こうはいし、犯罪はんざい増加ぞうかし、治安ちあん悪化あっかした[49]

ミチョアカンしゅうのタンシタロ(Tancítaro)では、麻薬まやく密輸みつゆ組織そしき対抗たいこうし、アボカド協会きょうかいがCUSEPT(タンシタロ公共こうきょう安全あんぜん集団しゅうだん)を結成けっせい[49]。メキシコでは武装ぶそう行為こうい法律ほうりつきんじられているが、アメリカから密輸みつゆされた武器ぶき武装ぶそうし(麻薬まやく密輸みつゆ組織そしき武器ぶきもアメリカからの密輸みつゆである)、検問けんもんしょつくってパトロールを実施じっしし、フェリペ・カルデロン政権せいけん(2006 - 2012ねん)のころにはくに協力きょうりょくられるようになり、くにはミチョアカンしゅうに4200にん軍隊ぐんたいと1000にん連邦れんぽう警察けいさつ派遣はけんしてアボカド農家のうか保護ほご[50]。「テンプル騎士きしだん」は衰退すいたいし、地域ちいきのアボカド産業さんぎょうへの脅迫きょうはく殺害さつがい減少げんしょうした[49]。このように、アボカド産業さんぎょうから麻薬まやく密輸みつゆ組織そしき影響えいきょう排除はいじょすることに成功せいこうした地域ちいきもあるが、麻薬まやく密輸みつゆ集団しゅうだん国内こくないおお存在そんざいするため、現在げんざいもアボカド産業さんぎょうねらわれている地域ちいきもあり、ミチョアカンしゅうでもべつ麻薬まやく密輸みつゆ組織そしき台頭たいとうがみられる[49][50]農家のうかにとっては自衛じえいにもおおくの費用ひようかるため、自衛じえいする農家のうかもあれば麻薬まやく密輸みつゆ組織そしきに「税金ぜいきん」をはらうことをえら農家のうかもある[49][50]

アボカド産業さんぎょうでは、生産せいさん農家のうか労働ろうどうしゃ搾取さくしゅされ、貧困ひんこんくるしむれいおおいが、腐敗ふはいした政府せいふてい賃金ちんぎん労働ろうどうしゃ搾取さくしゅおこなプランテーションから麻薬まやく密輸みつゆだんかねうばい、まずしい地域ちいき学校がっこう病院びょういんてるための資金しきん提供ていきょうすることもあり、こうした麻薬まやく密輸みつゆ集団しゅうだん住民じゅうみんがある程度ていど支持しじしている地域ちいきもある[49]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ a b 英語えいご発音はつおん: [ˌævəˈkɑːdoʊ], アヴァカードウ
  2. ^ スペイン発音はつおん[aɣwaˈkate]カー
  3. ^ スペイン発音はつおん[aβべーたoˈɣaðo] アボガー
  4. ^ フランス語ふらんすご発音はつおん: [avɔka] アヴォカ
  5. ^ サルサソースをくわえない場合ばあいもある

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  58. ^ アボカドがれすぎて、メキシコで「自然しぜん破壊はかい」の危機きき!?”. www.cosmopolitan.com (2017ねん1がつ9にち). 2021ねん2がつ28にち閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

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  • 米本よねもとひとし『アボカド』のうやま漁村ぎょそん文化ぶんか協会きょうかいしん特産とくさんシリーズ〉、2007ねん3がつISBN 978-4540061929 
  • 農文協のうぶんきょう 編集へんしゅう果樹かじゅ園芸えんげいだい百科ひゃっか 17 熱帯ねったい特産とくさん果樹かじゅ』 p. 33〜p. 45 のうやま漁村ぎょそん文化ぶんか協会きょうかい 2000ねん3がつ25にち発行はっこう ISBN 4-540-99347-X
  • みどり雑学ざつがく辞典じてん』グラフしゃ
  • 食品しょくひん工業こうぎょう編集へんしゅう(2012)「日本にっぽんへの拡大かくだいはかるニュージーランドさんアボカド」『食品しょくひん工業こうぎょう』2012ねん1がつ15にちごう、75-79ぺーじ
  • 渡辺わたなべいさおせい魅惑みわくのメキシコ料理りょうり』58ぺーじ
  • 高嶋たかしま典子のりこ「アボカドペーストを使つかったこう栄養えいようレシピ」『緩和かんわケアと栄養えいよう』54-57ぺーじ
  • 宮城みやぎ尚史ひさし宮城みやぎ珠子たまこ『アボカド三昧ざんまい』2013ねん
  • 井上いのうえ弘明ひろあき高橋たかはしぶん次郎じろう「アボカドの雌雄しゆうじゅく現象げんしょう」『生物せいぶつ科学かがく 遺伝いでんはなぼう、1991ねん10がつ、85-90ぺーじ

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]