アラニン

アラニン
アラニンの双そう性せいイオン
IUPAC名めい Alanine
別称べっしょう 2-Aminopropanoic acid
識別しきべつ情報じょうほう
CAS登録とうろく番号ばんごう	338-69-2 (D-isomer) , 56-41-7 (L-isomer), 302-72-7 (racemic)
PubChem	5950
ChemSpider	64234 (D-isomer)  5735 (L-isomer) 582 (Racemic)
UNII	1FU7983T0U
EC番号ばんごう	206-126-4
KEGG	C01401
ChEMBL	CHEMBL66693
IUPHAR/BPS	720
SMILES O=C(O)C(N)C O=C(O)[C@H](N)C
InChI InChI=1S/C3H7NO2/c1-2(4)3(5)6/h2H,4H2,1H3,(H,5,6)/t2-/m1/s1  Key: QNAYBMKLOCPYGJ-UWTATZPHSA-N  InChI=1/C3H7NO2/c1-2(4)3(5)6/h2H,4H2,1H3,(H,5,6) Key: QNAYBMKLOCPYGJ-UHFFFAOYAA
特性とくせい
化学かがく式しき	C3H7NO2
モル質量しつりょう	89.09 g mol−1
示しめせ性せい式しき	CH3CH(COOH)NH2
外観がいかん	white powder
密度みつど	1.424 g/cm3
融点ゆうてん	258 °C subl.
水みずへの溶解ようかい度ど	可か溶
酸さん解離かいり定数ていすう pKa	2.35 (カルボキシル基もと), 9.69 (アミノ基もと)
特記とっきなき場合ばあい、データは常温じょうおん (25 °C)・常つね圧あつ (100 kPa) におけるものである。

アラニン (alanine) とは、アミノ酸あみのさんのひとつで、グリシンに次ついで2番目ばんめに小ちいさなアミノ酸あみのさんである。アミノ酸あみのさんの構造こうぞうの側がわ鎖くさりがメチル基もと（–CH₃）になった構造こうぞうを持もつ。2-アミノプロピオン酸さんのこと。つづりはalanineで、略号りゃくごうはAあるいはAla。ほとんどすべての蛋白質たんぱくしつに普遍ふへん的てきに見みられる。

概要がいよう

疎水そすい性せいアミノ酸あみのさん、非ひ極性きょくせい側がわ鎖くさりアミノ酸あみのさんに分類ぶんるいされる。蛋白質たんぱくしつ構成こうせいアミノ酸あみのさんのひとつで、非ひ必須ひっすアミノ酸あみのさんである。糖とう新生しんせいや脂肪酸しぼうさんの合成ごうせい、エネルギー生成せいせいに用もちいられる重要じゅうようなアミノ酸あみのさんである。

また、アセトアルデヒドの分解ぶんかいを促進そくしんするため、二日酔ふつかよいや悪酔わるよいの防止ぼうしに効用こうようがある。

生なま合成ごうせい

生体せいたい内ないでは、解かい糖とう系けいの中なか間あいだ体たいであるピルビン酸さんやクエン酸くえんさん回路かいろにおける中間ちゅうかん体からだが、アラニントランスアミナーゼによるグルタミン酸ぐるたみんさんからのアミノ基もとの転移てんいを受うけて生なま合成ごうせいされる。

物性ぶっせい

• 分子ぶんし量りょう　89.09
• 等ひとし電でん点てん　6.00
• 溶解ようかい性せい　水みず・蟻酸ぎさんに易えき溶、エタノール・ジエチルエーテルに不溶ふよう、希塩酸きえんさん・希まれ硫酸りゅうさんに可か溶。
• 溶解ようかい度ど(水みず、g/100g)　15.8(20℃)、19.6(40℃)、24.3(60℃)
• ファンデルワールス半径はんけい　67

関連かんれん項目こうもく

• グルコース-アラニン回路かいろ

外部がいぶリンク

• アラニン - 素材そざい情報じょうほうデータベース＜有効ゆうこう性せい情報じょうほう＞（国立こくりつ健康けんこう・栄養えいよう研究所けんきゅうじょ）