カカオ
カカオ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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カカオの
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Theobroma cacao L. | ||||||||||||||||||||||||||||||
カカオ( | ||||||||||||||||||||||||||||||
Cacao |
カカオ(
リンネの『
概要 [編集 ]
品種 [編集 ]
- フォラステロ
種 (FORASTERO) 西 アフリカと東南 アジアで多 く生産 され、主流 となっている。南米 のアマゾン川 流域 が原産 とされる[7]。成長 が早 く耐 病 性 に優 れるなど栽培 しやすい。果実 は黄色 。その表面 はなめらか[8]。ポリフェノール含有 量 が多 く、豆 の内部 は紫色 で、苦味 が強 いがミルクチョコレートに向 く[9]。ガーナ、コートジボワール、ナイジェリア、ブラジルなどの品種 がある。フォラステロとは「外国 産 の」[10]、「よそ者 」[11]の意 で、トリニダード島 のクリオロ種 と思 われるカカオの潰滅 後 に同地 にこの種 が導入 され、その際 に初 めてこう呼 ばれた[10]。- クリオロ
種 (CRIOLLO) 中米 原産 とされる[7]。- ベネズエラ、メキシコなどで、
僅 かに生産 されている。独特 の香 りから「フレーバービーンズ」とされる。 - メキシコからベネズエラにかけて
分布 し、古代 から利用 されてきた。病害虫 に弱 く大 規模 栽培 に不向 きなことから、19世紀 半 ばにほとんど壊滅 した。果実 は赤 や黄色 。その表面 にはイボや深 い溝 がある[12]。3種 の内 でポリフェノール含有 量 が最小 であり、苦味 や渋 味 が少 なく、豆 の内部 は白 い(または白 っぽい)[13]。クリオロとは植民 地 で生 まれたスペイン人 のことをさし、在来 種 であるとのことでこう名付 けられた[11]。 - トリニタリオ
種 (TRINITARIO) - ベネズエラ、トリニダード・トバゴなど
中南米 で栽培 されている。 - トリニダード
島 のカカオが病害 またはハリケーンで全滅 した後 にフォラステロ種 が同地 に導入 され、それと生 き残 りのクリオロ種 との交雑 によりできたとされる[14]。栽培 が容易 で品質 も優 れる。果実 は大 きめ[12]。
歴史 [編集 ]
カカオは、マヤではカカウと
マヤやアステカにおいて、カカオ
1502
カカオが
その
インドネシアには、1560
利用 [編集 ]
食用 - カカオマス -
胚乳 部分 を粉砕 ・焙 煎 してすり潰 したもの。ココアとチョコレートの共通 原料 。 - ココアバター(カカオバター) - カカオマスから
分離 された脂肪 分 。カカオマスは約 55 %の脂肪 分 を含 む。 - ココアパウダー - カカオマスを
脱脂 、粉砕 したもので、色 は焦 げ茶 色 。種子 300個 から約 1キログラム取 れる。 - チョコレート - ココアバターを
加 えたカカオマスに、砂糖 、ミルクなどを加 えて作 られる。 - モーレ - ソース。
このほか、カカオの
貨幣 - コロンブスが
書 き残 しており、スペイン人 が栽培 に着手 した理由 でもある(分類 としては、実物 貨幣 の内 の「商品 貨幣 」に当 たる)。1520年 頃 のニカラグアのニカラオ族 では、ウサギ1羽 がカカオ豆 10個 、奴隷 1人 がカカオ豆 100個 で取引 されていた。19世紀 に貨幣 が導入 されると廃 れた(「マヤ文明 #文化 」内 の食生活 も参照 )。
健康 [編集 ]
カカオはI
生産 [編集 ]
2012
2012 | |
---|---|
コートジボワール | 165.0 |
インドネシア | 93.6 |
ガーナ | 87.9 |
ナイジェリア | 38.3 |
カメルーン | 25.6 |
ブラジル | 25.3 |
エクアドル | 13.3 |
メキシコ | 8.3 |
カカオ
問題 点 [編集 ]
森林 破壊 [編集 ]
チャールズ
生産 地 での児童 労働 [編集 ]
カカオの
しかしその
農家 への還元 を求 める価格 管理 の動 き[編集 ]
2019
貿易 と価格 [編集 ]
カカオ
カカオ
脚注 [編集 ]
- ^ “
加 加 阿 ”. デジタル大辞泉 (コトバンク). 2021年 8月 9日 閲覧 。 - ^
落合 直文 著 ・芳賀 矢一 改修 『言 泉 日本 大 辞典 』第 一 巻 (大倉 書店 、1921年 )673頁 「かかお」 - ^
武田 尚子 2010, p. 4. - ^ Linnaeus, Carolus (1753) (
ラテン語 ). Species Plantarum. Holmia[Stockholm]: Laurentius Salvius. p. 782 - ^ 「チョコづくり、カカオ
豆 の加工 から一貫 生産 沖縄 で人気 」朝日新聞 デジタル(2019年 2月 6日 )2019年 4月 6日 閲覧 - ^ 「
東京 産 カカオへの挑戦 /小笠原 で栽培 500本 の木 育 てる」『日本経済新聞 』朝刊 2018年 12月16日 (NIKKEI The STYLE) - ^ a b 『チョコレートの
世界 史 』5ページ - ^ 『カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン』137ページ
- ^ 『チョコレートの
世界 史 』3ページ、『チョコレートの博物 誌 』98ページ、『カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン』137-138ページ - ^ a b 『チョコレートの
歴史 』278ページ - ^ a b 『チョコレートの
博物 誌 』111ページ - ^ a b 『カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン』138ページ
- ^ 『チョコレートの
世界 史 』3ページ、『チョコレートの博物 誌 』111ページ、『カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン』138ページ - ^ 『カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン』139ページ
- ^ 『チョコレートの
博物 誌 』49ページ - ^ 『カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン』55-56ページ
- ^ 『カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン』56ページ
- ^ 『チョコレートの
博物 誌 』84ページ - ^ 『チョコレートの
博物 誌 』84、86ページ、『チョコレートの歴史 』51ページ - ^ 『チョコレートの
世界 史 』18-24ページ - ^ 『チョコレートの
博物 誌 』68、70ページ - ^ 『チョコレートの
博物 誌 』71ページ、『チョコレートの歴史 』138ページ - ^ 『チョコレートの
博物 誌 』71ページ - ^ 「カカオは
主役 です隠 し味 にチョコっと…だけじゃない シロップにマリネ、肉 料理 、おつまみまで」『日経 MJ』2020年 5月 22日 トレンド面 - ^
矢野 恒 太 記念 会 編集 『日本 国勢 図会 2014/15年版 』(矢野 恒 太 記念 会 、2014年 )176頁 - ^ キャロル・オフ 2007, p. 125.
- ^ 「
温泉 熱 でカカオ♨本州 初 の生産 に挑戦 /石川 ・加賀 市 東大 樹 芸 研 、民間 2社 と」『日本農業新聞 』2021年 7月 8日 15面 - ^ a b 【NEWS
拡大鏡 】カカオ農園 新規 開発 止 まらぬ森林 破壊 チョコレート需要 拡大 /ガーナ・コートジボワール 3年 で6万 ヘクタール喪失 『日刊 工業 新聞 』2022年 2月 17日 (建設 ・生活 ・環境 ・エネルギー面 )※ネット閲覧 は契約 が必要 - ^ “Truevision TV Slavery - a global investigation” (
英語 ). 2004年 7月 30日 時点 のオリジナルよりアーカイブ。2006年 6月 27日 閲覧 。 - ^ “Bittersweet Chocolate” (
英語 ). 2008年 5月 6日 時点 のオリジナルよりアーカイブ。2006年 6月 27日 閲覧 。 - ^ “「チョコレート:
報道 されない「ビター」な現実 」”. Global News View (GNV), Virgil Hawkins. 2018年 2月 8日 閲覧 。 - ^ 「チョコレート
産業 甘 み少 ない農家 」『読売新聞 』2020年 2月 28日 6面
参考 文献 [編集 ]
- ソフィー・D・コウ、マイケル・D・コウ
著 、樋口 幸子 訳 『チョコレートの歴史 』河出書房新社 、1999年 。ISBN 9784309223452。 - キャロル・オフ
著 、北村 陽子 訳 『チョコレートの真実 』(第 1版 )英治 出版 、2007年 9月 。ISBN 9784862760159。 武田 尚子 『チョコレートの世界 史 近代 ヨーロッパが磨 き上 げた褐色 の宝石 』中央公論社 〈中公新書 〉、2010年 。ISBN 978-4-12-102088-8。加藤 由 基 雄 、八杉 佳穂 『チョコレートの博物 誌 』小学館 、1996年 、ISBN 4-09-606003-8佐藤 清隆 、古 谷野 哲夫 『カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン神 の食 べ物 の不思議 』幸 書房 、2011年 、ISBN 978-4-7821-0357-9