カカオ

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カカオ
カカオの
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 植物しょくぶつかい Plantae
階級かいきゅうなし : 被子植物ひししょくぶつ Angiosperms
階級かいきゅうなし : 真正しんしょうそう子葉しようるい Eudicots
階級かいきゅうなし : バラるい Rosids
: アオイ Malvales
: アオイ Malvaceae
: Byttnerioideae
ぞく : カカオぞく Theobroma
たね : カカオ T. cacao
学名がくめい
Theobroma cacao L.
和名わみょう
カカオ(おもね[1]
英名えいめい
Cacao
Theobroma cacao

カカオおもね・柯柯おもね[2]西にし: cacao、学名がくめい: Theobroma cacao)は、アオイクロンキスト体系たいけいしんエングラー体系たいけいではアオギリ)の常緑樹じょうりょくじゅである。カカオノキ、ココアノキともばれる。学名がくめいTheobromaギリシャで「かみ(theos)のもの(broma)」を意味いみする[3]チョコレートココア原料げんりょうとして栽培さいばいされている。

リンネの『植物しょくぶつたね』(1753ねん)で記載きさいされたたねひとつである[4]

概要がいよう[編集へんしゅう]

樹高きだかは4.5 - 10メートル程度ていどほんしゅ生育せいいくには、規則きそくてき降雨こうう排水はいすいのよい土壌どじょう湿潤しつじゅん気候きこう必要ひつようである。標高ひょうこうやく300メートル程度ていど丘陵きゅうりょう自生じせいする。中央ちゅうおうアメリカからみなみアメリカ熱帯ねったい地域ちいき原産げんさんとする。

樹齢じゅれい4ねん程度ていど開花かいかし、直径ちょっけい3センチメートル程度ていどしろみき生花せいか品種ひんしゅによって赤色あかいろから色味いろみびる)をぼうじょうける。結実けつじつりつは1%未満みまん花期かき原産地げんさんちでは周年しゅうねん栽培さいばいでは気温きおんによる。日本にっぽんでは沖縄おきなわけん[5]小笠原諸島おがさわらしょとう[6]栽培さいばいされており、5がつ以降いこう開花かいかすることがおおい。

果実かじつやく6かげつじゅくし、ながさ15 - 30センチメートル直径ちょっけい8 - 10センチメートルでみきから直接ちょくせつぶらがる幹生みきおはてで、カカオポッドとばれる。かたちたまごがたおおいが、品種ひんしゅによってちょう楕円だえんがたへんたまごがた三角形さんかっけいなどで、外皮がいひいろ赤色あかいろ黄色おうしょく緑色みどりいろなど多様たようである。なかに20から60ほどの種子しゅしち、これがカカオまめ (cacao beans) となる。種子しゅしは40 - 50%脂肪しぼうぶんふくむ。果肉かにくはパルプとばれる。

収穫しゅうかく産地さんちによってことなるが、おおむとし2かい乾期かんき雨期うきおこなわれ、収穫しゅうかくされた果実かじつ果皮かひのぞいていち週間しゅうかんほど発酵はっこうさせ、されたカカオまめは、ココアやチョコレートの原料げんりょうとされる。

品種ひんしゅ[編集へんしゅう]

はな
果実かじつ断面だんめん。5ずつならんだ種子しゅし(カカオまめ)がえる

現在げんざい栽培さいばいされているカカオの品種ひんしゅは、3系統けいとうられている。

フォラステロしゅ(FORASTERO)
西にしアフリカ東南とうなんアジアおお生産せいさんされ、主流しゅりゅうとなっている。
南米なんべいアマゾン川あまぞんがわ流域りゅういき原産げんさんとされる[7]成長せいちょうはやたいびょうせいすぐれるなど栽培さいばいしやすい。果実かじつ黄色おうしょく。その表面ひょうめんはなめらか[8]ポリフェノール含有がんゆうりょうおおく、まめ内部ないぶ紫色むらさきいろで、苦味にがみつよいがミルクチョコレートに[9]ガーナコートジボワールナイジェリアブラジルなどの品種ひんしゅがある。フォラステロとは「外国がいこくさんの」[10]、「よそもの[11]で、トリニダードとうのクリオロしゅおもわれるカカオの潰滅かいめつ同地どうちにこのたね導入どうにゅうされ、そのさいはじめてこうばれた[10]
クリオロしゅ(CRIOLLO)
中米ちゅうべい原産げんさんとされる[7]
ベネズエラメキシコなどで、わずかに生産せいさんされている。独特どくとくかおりから「フレーバービーンズ」とされる。
メキシコからベネズエラにかけて分布ぶんぷし、古代こだいから利用りようされてきた。病害虫びょうがいちゅうよわだい規模きぼ栽培さいばい不向ふむきなことから、19世紀せいきなかばにほとんど壊滅かいめつした。果実かじつあか黄色おうしょく。その表面ひょうめんにはイボやふかみぞがある[12]。3しゅうちでポリフェノール含有がんゆうりょう最小さいしょうであり、苦味にがみしぶあじすくなく、まめ内部ないぶしろい(またはしろっぽい)[13]クリオロとは植民しょくみんまれたスペインじんのことをさし、在来ざいらいしゅであるとのことでこう名付なづけられた[11]
トリニタリオしゅ(TRINITARIO)
ベネズエラ、トリニダード・トバゴなど中南米ちゅうなんべい栽培さいばいされている。
トリニダードとうのカカオが病害びょうがいまたはハリケーン全滅ぜんめつしたのちにフォラステロしゅ同地どうち導入どうにゅうされ、それとのこりのクリオロしゅとの交雑こうざつによりできたとされる[14]栽培さいばい容易ようい品質ひんしつすぐれる。果実かじつおおきめ[12]

歴史れきし[編集へんしゅう]

カカオ(マヤ文字もじ

原産地げんさんちであるメソアメリカでは紀元前きげんぜん1900ねんころから利用りようされ、オルメカ文明ぶんめい時代じだいから栽培さいばい食物しょくもつとされていたことが、グアテマラリオ・アスール遺跡いせきなど、マヤ文明ぶんめいアステカ遺跡いせき土器どき壁画へきが石碑せきひからわかっている。ベリーズのクエリョ遺跡いせきでチカネル紀元前きげんぜん400から1ねん)のものとおもわれる炭化たんかしたカカオまめ発見はっけんされている[15]。また、紀元前きげんぜん1100年代ねんだいのカカオ利用りよう証拠しょうことして、ホンジュラスのウルア渓谷けいこく発見はっけんされたその時代じだいつぼ破片はへんからテオブロミンカフェイン検出けんしゅつされている[16]。この時期じきはカカオパルプから飲料いんりょうつくられていたとかんがえられる[17]

カカオは、マヤではカカウとばれる[18]。これはオルメカ文明ぶんめいはなされていたとおもわれるミヘ・ソケ語族ごぞくからの借用しゃくようであり、元々もともと発音はつおんはカカワであったらしい[19]

マヤやアステカにおいて、カカオまめ飲料いんりょうにされてまれたほか、かみへの供物くもつとされたり、貴重きちょうひんだったため貨幣かへいとしてももちいられたりした[20]。カカオまめ貨幣かへいとしての価値かちれいとして、1545ねんのメキシコでの価格かかくはメスの七面鳥しちめんちょうがカカオまめ100、オスの七面鳥しちめんちょうが200ウサギが100などであったり、1541ねんかれたモトリニアのインディオによればカカオのじつ2まん4000つぶでスペイン金貨きんか5または6ペソであったりしたという[21]中身なかみしたカカオまめかわのものをめるなど方法ほうほうにより偽金にせがねづくりもおこなわれた[22]植民しょくみん時代じだいなかもカカオまめ通貨つうかとして使用しようされつづけた[23]

1502ねんコロンブスだいよん航海こうかい現在げんざいホンジュラス付近ふきんでカカオの種子しゅし入手にゅうしゅし、スペインかえっている。もっとも利用りようほう不明ふめいで、その価値かち気付きづいたものはなかった。1519ねんコンキスタドールエルナン・コルテスアステカでカカオの利用りようほうる。砂糖さとう香辛料こうしんりょうくわえたショコラトル(チョコレート)は上流じょうりゅう階級かいきゅう歓迎かんげいされ、1526ねんにはトリニダードとう栽培さいばい建設けんせつされた。

カカオが飲料いんりょうとしてヨーロッパにもたらされた最初さいしょ記録きろくとして、1544ねんケクチ・マヤぞく使節しせつによる、スペインのフェリペ皇太子こうたいしフェリペ2せい)への訪問ほうもんがある。フランスにはスペインからとついだ王妃おうひアンヌ・ドートリッシュひろめた逸話いつわがあり、17世紀せいきにココア飲料いんりょう流行りゅうこうし、1660年代ねんだいカリブ海かりぶかいしまマルティニークでの栽培さいばい開始かいしした。

そのもカカオ栽培さいばい拡大かくだいし、1830ねんころから西にしアフリカポルトガルりょうサントメとうなどで栽培さいばいされるようになる。19世紀せいきなかばに中米ちゅうべいプランテーション病害びょうがいにより生産せいさんりょう激減げきげんすると、アフリカがわって生産せいさん主体しゅたいとなった。さらにイギリスが、スペインから租借そしゃくなかフェルナンド・ポーとう現在げんざい赤道せきどうギニア)でプランテーション経営けいえいはじめ、1879ねんには黄金おうごん海岸かいがん現在げんざいガーナ)にテテ・クワシ導入どうにゅうしている。 1890年代ねんだいすえ、フランスが象牙ぞうげ海岸かいがん現在げんざいコートジボワール)で植民しょくみん会社かいしゃ組織そしきし、生産せいさん奨励しょうれいした。

インドネシアには、1560ねんにスペインによってジャワ島じゃわとうつたわっているが、生産せいさんひろまったのは20世紀せいきで、とく1980ねん市場いちば暴落ぼうらくの30ねん生産せいさんばしている。

利用りよう[編集へんしゅう]

食用しょくよう
カカオマス - 胚乳はいにゅう部分ぶぶん粉砕ふんさいあぶせんじしてすりつぶしたもの。ココアとチョコレートの共通きょうつう原料げんりょう
ココアバター(カカオバター) - カカオマスから分離ぶんりされた脂肪しぼうぶん。カカオマスはやく55 %の脂肪しぼうぶんふくむ。
ココアパウダー - カカオマスを脱脂だっし粉砕ふんさいしたもので、いろちゃしょく種子しゅし300からやく1キログラムれる。
チョコレート - ココアバターをくわえたカカオマスに、砂糖さとうミルクなどをくわえてつくられる。
モーレ - ソース

このほか、カカオの粉末ふんまつ、それを発酵はっこうさせたうえでローストしてかわのぞいてくだいた「カカオニブ」、カカオシロップとそれを発酵はっこうさせたカカオビネガー食材しょくざい調味ちょうみりょうとして使つかわれるようになっている[24]

薬用やくよう
テオブロミン - 利尿りにょう作用さよう筋肉きんにく弛緩しかん作用さよう
カフェイン - 覚醒かくせい作用さよう
ココアバター - ヒト体温たいおんける植物しょくぶつせい油脂ゆしとして、座薬ざやく軟膏なんこうもとざいに。
貨幣かへい
コロンブスがのこしており、スペインじん栽培さいばい着手ちゃくしゅした理由りゆうでもある(分類ぶんるいとしては、実物じつぶつ貨幣かへいうちの「商品しょうひん貨幣かへい」にたる)。1520ねんころニカラグアニカラオぞくでは、ウサギ1がカカオまめ10奴隷どれい1にんがカカオまめ100取引とりひきされていた。19世紀せいき貨幣かへい導入どうにゅうされるとすたれた(「マヤ文明ぶんめい#文化ぶんかない食生活しょくせいかつ参照さんしょう)。

健康けんこう[編集へんしゅう]

カカオはIがたアレルギー原因げんいん物質ぶっしつチラミンニッケルふくみ、チョコレートアレルギー原因げんいんとなる。 なお、チラミンは血圧けつあつ心拍しんぱくすう上昇じょうしょうさせる効果こうかがあり、チョコレートのぎで鼻血はなぢるという俗信ぞくしんもととなったが、実際じっさいには健常けんじょうしゃ出血しゅっけつさせるほどつよ作用さようはない。

生産せいさん[編集へんしゅう]

2012ねんぜん世界せかいにおけるカカオまめ生産せいさんりょうやく500まんトンである[25]以下いか当年とうねん生産せいさんりょう上位じょういこく内訳うちわけしめす。

くに 2012ねん生産せいさんりょう
コートジボワールの旗 コートジボワール 165.0まんトン (33 %)
インドネシアの旗 インドネシア 93.6まんトン (19 %)
ガーナの旗 ガーナ 87.9まんトン (18 %)
ナイジェリアの旗 ナイジェリア 38.3まんトン (08 %)
カメルーンの旗 カメルーン 25.6まんトン (05 %)
ブラジルの旗 ブラジル 25.3まんトン (05 %)
エクアドルの旗 エクアドル 13.3まんトン (03 %)
メキシコの旗 メキシコ 8.3まんトン (02 %)

カカオ生産せいさん特徴とくちょうとして、バナナコーヒーといったほかの熱帯ねったいせい商品しょうひん作物さくもつちがい、だい規模きぼプランテーションでの生産せいさん一般いっぱんてきではないことがげられる。これは、カカオの植物しょくぶつがくてき特性とくせい理由りゆうもとめることができる。カカオのかげじゅであり、おおきくなるまではかげ生育せいいくさせる必要ひつようがある。つまり、単一たんいつ作物さくもつ広大こうだい面積めんせき一挙いっきょ栽培さいばいすることが困難こんなんであり、規模きぼのメリットがられにくい。一方いっぽうで、プランテン・バナナのようなおおきくなるとのこん栽にはてきしているため、自給じきゅうてき小規模しょうきぼ農家のうか片手間かたてま商品しょうひん作物さくもつとして栽培さいばいするにはきわめててきしている[26]。ガーナにおいては、労働ろうどうしゃ開発かいはつ土地とち開発かいはつする契約けいやく地主じぬしむすび、バナナやキャッサバなどの主食しゅしょくよう作物さくもつそだてながらそのかげでカカオのそだて、カカオが生長せいちょうじゅうふん利益りえきるようになると開発かいはつ折半せっぱんして半分はんぶん地主じぬしのものに、もう半分はんぶん労働ろうどうしゃのものにする契約けいやくがかつてさかんにおこなわれ、カカオ生産せいさん成長せいちょう原動力げんどうりょくとなった。

東京大学とうきょうだいがくげい研究所けんきゅうじょ温泉おんせんはいねつでカカオをそだててチョコレートを製造せいぞうする実験じっけんつづけており、2021ねん7がつ7にちには温泉おんせんである石川いしかわけん加賀かが共同きょうどうで「カカオのもり」づくりに計画けいかく発表はっぴょうした[27]

問題もんだいてん[編集へんしゅう]

森林しんりん破壊はかい[編集へんしゅう]

チャールズえい皇太子こうたいし(のちのチャールズ3せい)のびかけで2017ねんに「カカオと森林しんりんイニシアティブ」が設立せつりつされ、チョコレート関連かんれん企業きぎょう35しゃとコートジボワール、ガーナ両国りょうこく政府せいふがカカオ農園のうえん新規しんき開発かいはつ停止ていし宣言せんげんしたが、国際こくさい環境かんきょう保護ほご団体だんたいマイティー・アースによると2019-2021ねん両国りょうこく合計ごうけい5まん8918ヘクタール森林しんりんうしなわれた[28]

生産せいさんでの児童じどう労働ろうどう[編集へんしゅう]

カカオの生産せいさんには、歴史れきしてき奴隷どれい労働ろうどうおお使つかわれてきた。ふるくは、アジアじんクーリーが、最近さいきんでも西にしアフリカ地域ちいきでは児童じどう奴隷どれい労働ろうどうりょくとして使用しようされている。2001ねん10月に最悪さいあく形態けいたいでの児童じどう労働ろうどうきんじる『ハーキン・エンゲル議定ぎていしょ』が米国べいこく連邦れんぽう議会ぎかい議員ぎいんとチョコレート製造せいぞう業者ぎょうしゃ協会きょうかいあいだ締結ていけつされた。

しかしそのも、コートジボワールのカカオ農場のうじょうのうち90が、維持いじのために児童じどうふく奴隷どれいなんらかのかたち使つかっているとされている[29]。カカオの価格かかく下落げらくすると、西にしアフリカの農民のうみんがしわせをけることとなる[30]。チョコレート・メーカーに有利ゆうりひくすぎる価格かかく設定せっていされているため、コートジボワールの生産せいさんしゃの58%が極度きょくど貧困ひんこん状態じょうたいとなっており、不自由ふじゆうなく生活せいかつができるほどの収入しゅうにゅうられる生産せいさんしゃはたった7%である。そのような状況じょうきょうなか生産せいさんしゃどもが労働ろうどうりょくとならざるをえない[31]

農家のうかへの還元かんげんもとめる価格かかく管理かんりうご[編集へんしゅう]

2019ねん11月、ガーナの大統領だいとうりょうナナ・アクフォ=アドは、アフリカへの投資とうしフォーラムでカカオまめ生産せいさん農家のうかへの見返みかえりがすくないことをアピール。コートジボワールとともに、まめ価格かかく管理かんりすすめることを発表はっぴょうした。演説えんぜつでは「チョコレート産業さんぎょうは1000おくドル規模きぼだが、農家のうか労働ろうどうえににするがくは60おくドルにすぎない」として各国かっこくへの理解りかいもとめた[32]上記じょうき環境かんきょう保護ほご団体だんたいマイティー・アースも、カカオ農家のうかがチョコレート産業さんぎょう全体ぜんたい利益りえきのうち3-6%しかていないとして、カカオ農業のうぎょう持続じぞく可能かのうせいのためのさい投資とうし必要ひつよう指摘してきしている[28]

貿易ぼうえき価格かかく[編集へんしゅう]

カカオまめ貿易ぼうえき参加さんかしているくにすくない。マレーシア加工かこう能力のうりょくすぐれるため、インドネシアさんのカカオなどを輸入ゆにゅうし、製品せいひん輸出ゆしゅつしている。

カカオまめ価格かかくは、制度せいどがあるガーナなど一部いちぶくにのぞき、英国えいこくロンドンおもにアフリカさん)と米国べいこくニューヨークおも中南米ちゅうなんべいさん)の商品しょうひん先物さきもの市場いちばによる国際こくさい相場そうばにぎっている。トンあたりの価格かかくすうねんで500ポンド(945ドル)から3,000ポンド(5672ドル)までみだれ高下こうげするなど、生産せいさんしゃ不安定ふあんてい世界せかい市場いちば直撃ちょくげきけている。カカオ先物さきもの市場いちばのうち、現物げんぶつのやりりがあるのは3 - 4%にぎず、現実げんじつ存在そんざいするりょうの7 - 9ばいきされている。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ おもね”. デジタル大辞泉だいじせんコトバンク). 2021ねん8がつ9にち閲覧えつらん
  2. ^ 落合おちあい直文なおふみちょ芳賀はが矢一やいち改修かいしゅうげんいずみ 日本にっぽんだい辞典じてんだいいちかん大倉おおくら書店しょてん、1921ねん)673ぺーじ「かかお」
  3. ^ 武田たけだ尚子しょうこ 2010, p. 4.
  4. ^ Linnaeus, Carolus (1753) (ラテン語らてんご). Species Plantarum. Holmia[Stockholm]: Laurentius Salvius. p. 782. https://www.biodiversitylibrary.org/page/358803 
  5. ^ 「チョコづくり、カカオまめ加工かこうから一貫いっかん生産せいさん 沖縄おきなわ人気にんき朝日新聞あさひしんぶんデジタル(2019ねん2がつ6にち)2019ねん4がつ6にち閲覧えつらん
  6. ^ 東京とうきょうさんカカオへの挑戦ちょうせん小笠原おがさわら栽培さいばい 500ほんそだてる」『日本経済新聞にほんけいざいしんぶん朝刊ちょうかん2018ねん12月16にち(NIKKEI The STYLE)
  7. ^ a b 『チョコレートの世界せかい』5ページ
  8. ^ 『カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン』137ページ
  9. ^ 『チョコレートの世界せかい』3ページ、『チョコレートの博物はくぶつ』98ページ、『カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン』137-138ページ
  10. ^ a b 『チョコレートの歴史れきし』278ページ
  11. ^ a b 『チョコレートの博物はくぶつ』111ページ
  12. ^ a b 『カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン』138ページ
  13. ^ 『チョコレートの世界せかい』3ページ、『チョコレートの博物はくぶつ』111ページ、『カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン』138ページ
  14. ^ 『カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン』139ページ
  15. ^ 『チョコレートの博物はくぶつ』49ページ
  16. ^ 『カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン』55-56ページ
  17. ^ 『カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン』56ページ
  18. ^ 『チョコレートの博物はくぶつ』84ページ
  19. ^ 『チョコレートの博物はくぶつ』84、86ページ、『チョコレートの歴史れきし』51ページ
  20. ^ 『チョコレートの世界せかい』18-24ページ
  21. ^ 『チョコレートの博物はくぶつ』68、70ページ
  22. ^ 『チョコレートの博物はくぶつ』71ページ、『チョコレートの歴史れきし』138ページ
  23. ^ 『チョコレートの博物はくぶつ』71ページ
  24. ^ 「カカオは主役しゅやくです かくあじにチョコっと…だけじゃない シロップにマリネにく料理りょうり、おつまみまで」『日経にっけいMJ』2020ねん5がつ22にちトレンドめん
  25. ^ 矢野やのひさしふとし記念きねんかい編集へんしゅう日本にっぽん国勢こくせい図会ずえ 2014/15年版ねんばん』(矢野やのひさしふとし記念きねんかい、2014ねん)176ぺーじ
  26. ^ キャロル・オフ 2007, p. 125.
  27. ^ 温泉おんせんねつでカカオ♨本州ほんしゅうはつ生産せいさん挑戦ちょうせん石川いしかわ加賀かが 東大とうだいじゅげいとげ民間みんかん2しゃと」『日本農業新聞にほんのうぎょうしんぶん』2021ねん7がつ8にち15めん
  28. ^ a b 【NEWS拡大鏡かくだいきょう】カカオ農園のうえん新規しんき開発かいはつ まらぬ森林しんりん破壊はかい チョコレート需要じゅよう拡大かくだい/ガーナ・コートジボワール 3ねんで6まんヘクタール喪失そうしつ日刊にっかん工業こうぎょう新聞しんぶん』2022ねん2がつ17にち建設けんせつ生活せいかつ環境かんきょう・エネルギーめん)※ネット閲覧えつらん契約けいやく必要ひつよう
  29. ^ Truevision TV Slavery - a global investigation” (英語えいご). 2004ねん7がつ30にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2006ねん6がつ27にち閲覧えつらん
  30. ^ Bittersweet Chocolate” (英語えいご). 2008ねん5がつ6にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2006ねん6がつ27にち閲覧えつらん
  31. ^ 「チョコレート:報道ほうどうされない「ビター」な現実げんじつ”. Global News View (GNV), Virgil Hawkins. 2018ねん2がつ8にち閲覧えつらん
  32. ^ 「チョコレート産業さんぎょう あますくない農家のうか」『読売新聞よみうりしんぶん』2020ねん2がつ28にち6めん

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • ソフィー・D・コウマイケル・D・コウ しる樋口ひぐち幸子さちこ わけ『チョコレートの歴史れきし河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、1999ねんISBN 9784309223452 
  • キャロル・オフ ちょ北村きたむら陽子ようこ やく『チョコレートの真実しんじつ』(だい1はん英治えいじ出版しゅっぱん、2007ねん9がつISBN 9784862760159 
  • 武田たけだ尚子しょうこ『チョコレートの世界せかい 近代きんだいヨーロッパがみがげた褐色かっしょく宝石ほうせき中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ中公新書ちゅうこうしんしょ〉、2010ねんISBN 978-4-12-102088-8 
  • 加藤かとうゆかりもとゆう八杉やすぎ佳穂かほ『チョコレートの博物はくぶつ小学館しょうがくかん、1996ねんISBN 4-09-606003-8
  • 佐藤さとう清隆きよたか谷野たにの哲夫てつお『カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン しんもの不思議ふしぎこう書房しょぼう、2011ねんISBN 978-4-7821-0357-9

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]