いそば・うどんてん

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いそばてん
いそばてん

いそば・うどんてん(たちぐいそばてん・うどんてん)は、そばうどんなどを形式けいしき提供ていきょうする飲食いんしょくてんである。鉄道てつどうえきにあるものは「えきそば」ともばれる。

概要がいよう[編集へんしゅう]

姫路ひめじえき山陽本線さんようほんせんホームのいそばてん
左側ひだりがわ内部ないぶ厨房ちゅうぼうとカウンターで、入口いりくちすぐに自動じどう券売けんばいがこちらからうらきにっている。右側みぎがわ内部ないぶ立食りっしょく場所ばしょだが、店内てんない混雑こんざつしているさいにはホームにべているひともいる。

簡便かんべん食事しょくじ場所ばしょとしてのいそばてん起源きげんは、江戸えど時代じだい江戸えどでのそばの屋台やたいである。

簡単かんたん食事しょくじをすませたい場合ばあいなどにおお利用りようされているファストフードみせ一種いっしゅでもある。日本にっぽん各地かくちられる店舗てんぽ形態けいたいで、鉄道てつどうえきのほか、大都市だいとしけん中心ちゅうしんえき周辺しゅうへんオフィスがいなどの市街地しがいち商業しょうぎょう地域ちいき営業えいぎょうするみせ、あるいはゆう園地えんち野球やきゅうじょう競馬けいばじょうなどの遊興ゆうきょう施設しせつ営業えいぎょうをするみせ多々たたある。みせによってはいではなく、カウンターに簡易かんい椅子いすもうけて腰掛こしかけられるようになっている場合ばあいや、テーブルせきいている場合ばあいもある。

高速こうそく道路どうろサービスエリアパーキングエリア一般いっぱん道路どうろみちえきなどにある、いもしくはカフェテリアスタイルの軽食けいしょくコーナーにも、そば・うどんのメニューがあるので、広義こうぎにはこれらをふくむこともある。また、1960年代ねんだいから1970年代ねんだい一時期いちじきには、日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどう急行きゅうこう列車れっしゃ一部いちぶにあったビュフェでも形式けいしきのそば・うどんを提供ていきょうしていたこともあった。

ほとんどのみせで、そばとうどんの両方りょうほうあつかっている。そばの比率ひりつは、首都しゅとけんでは7わりから8わりめている一方いっぽう関西かんさいでは4わりから5わりとされる。ただし、おな関西かんさいでも「阪急はんきゅうそば」では6わりめている。げがびないうどん専門せんもんてんをそばてん転換てんかんして軌道きどうったみせもあり、「えきいはそば」という概念がいねん確立かくりつしている[1]

基本きほんてきに、きゃく店内てんないのカウンターしに厨房ちゅうぼうないにいる従業じゅうぎょういん料理りょうり注文ちゅうもんし、カウンターしに出来上できあがった料理りょうりる。かつては、出来上できあがった料理りょうりえに、従業じゅうぎょういん代金だいきん現金げんきん手渡てわたしするスタイルだったが、いそばチェーンの普及ふきゅうによる金銭きんせん管理かんり徹底てってい、および保健所ほけんじょからの衛生えいせいじょう観点かんてんによる指導しどうにより、食券しょっけん販売はんばい使用しようする店舗てんぽえている。また、SuicaPASMOICOCASUGOCAなどの電子でんしマネー利用りようできる店舗てんぽえつつある[2][3]。ただし、トッピングの追加ついかのみ現金げんきん場合ばあいおおいほか、いまぜん商品しょうひん代金だいきん収受しゅうじゅ現金げんきん手渡てわたしでおこなっているみせすくなくない。

そばとうどんのちがいや、地域ちいきによるメニューのちがいを理解りかいしていない外国がいこくじんなどに配慮はいりょして、メニューや看板かんばん料理りょうり写真しゃしん掲載けいさいしているみせもある。

商品しょうひん形態けいたい[編集へんしゅう]

めん[編集へんしゅう]

てんでは商品しょうひん短時間たんじかん提供ていきょうすることがもののひとつであるため、市中しちゅうのそば・うどんてんとはことなり、主流しゅりゅうは「ゆでめん」であり、あらかじめせいめんしょでゆでげられためん注文ちゅうもん再度さいど短時間たんじかん湯通ゆどおしして、かつ、ねつめのつゆをかけて提供ていきょうされる場合ばあいおおい。これは、なまめんからゆでていてはきゃくの「短時間たんじかん食事しょくじませたい」要求ようきゅう対応たいおうできないことからまれたものである。また、この方法ほうほうでは調理ちょうり短時間たんじかんかつ簡単かんたんなため、店員てんいんすうすくなくてみ、コスト削減さくげん効果こうかもある。

あじへの要求ようきゅうから、質感しつかん向上こうじょうした「なまめん」や「冷凍れいとうめん」を採用さいようするみせもある。ぎゃく冷凍庫れいとうこ設置せっちしなければならないことや、ゆでめんたいして2ふん程度ていどのゆで時間じかんがかかるという欠点けってんがある。そのためなまめん使用しようしているみせなかには、なまめん使用しようのため多少たしょう時間じかんがかかるというむね注意ちゅういきをかべ掲示けいじしているみせもある。なまめん市街地しがいち立地りっちするみせ中心ちゅうしん採用さいようされ、注文ちゅうもん後生ごしょうめんからゆでげ、そのつめたいみずめんのヌメリをめるため、本来ほんらいあじたのしむことが出来できる。なまめん冷凍れいとうめん採用さいようするみせでも、ゆでげる手間てまらし提供ていきょうはやさを維持いじするため、一定いっていりょうめんいちにゆでげておくみせではめんびてしまっている場合ばあいもある。


てんはじめてなまめん導入どうにゅうしたのは、1987ねん富士ふじそばとされる[4]。「小諸こもろそば」をなまめん導入どうにゅう先駆さきがてき存在そんざいとした記事きじ[5]もあるが詳細しょうさい不明ふめい

2010年代ねんだいはいり、おもちたての蕎麦そば提供ていきょうする目的もくてきで、しきせいめんによる店内てんないせいめん導入どうにゅうするみせえている[6]大手おおてでは富士ふじそばが2016ねんより一部いちぶ店舗てんぽ店内てんないせいめんはじめた[7]

つゆ[編集へんしゅう]

めんつゆ一般いっぱんのそば・うどんと同様どうようである。

関東かんとうではつけ蕎麦そばのツユをけてべてかけそば出来できたように、濃口こいくち醤油じょうゆ砂糖さとう味醂みりん材料ざいりょうとする「かえし」とけずぶし使用しよう旨味うまみかおりがつよいろのつゆであり[8]、これはつけそば・かけそば、うどんでも同様どうようである。

一方いっぽう近畿きんきでは、薄口うすくち醤油じょうゆ使用しよう昆布こぶ風味ふうみかしたうすいろのつゆが主流しゅりゅうである。近畿きんき以西いせい西日本にしにほん)で濃口こいくち醤油じょうゆもちいた「関東かんとうふう」のつゆがされる地域ちいきはかなり限定げんていてきであり、鳥取とっとりけん米子よなご周辺しゅうへん島根しまねけん出雲いずも地方ちほうのみとなっている。ただ、それらの地域ちいきでももちいられるネギは西日本にしにほん同様どうようにすべてあおネギである。

内陸ないりく米原まいばらえきてんは、薄口うすくち醤油じょうゆ昆布こぶ風味ふうみかした、あきらかに近畿きんきふうのつゆのてんである。東海道本線とうかいどうほんせん沿線えんせん米原まいばらひがしとなり位置いちするてん設置せっちえきはかつては大垣おおがきえき、2006ねん時点じてんでは岐阜ぎふえきで、いずれも濃口こいくち醤油じょうゆベースの名古屋なごやふうつゆのみせである。

などもあり諸説しょせつあるが、きたから富山とやまけん関ヶ原せきがはら愛知あいちけん三重みえ県境けんきょう基準きじゅんとして境界きょうかいせんくことができるとする意見いけんもある[9]

2000ねん12月22にち放送ほうそうされた『タモリ倶楽部くらぶ さよなら20世紀せいきSPECIAL』(テレビ朝日てれびあさひ、90ふん拡大かくだいSP)の企画きかくで、東海道新幹線とうかいどうしんかんせん各駅かくえきのうどんのしるいろ調査ちょうさした。関東かんとう東海とうかいにかけては関東かんとうふうで、とく小田原おだわらえきから豊橋とよはしえきまでがもっとく、また西にしすすむにつれむしろくなっていった。豊橋とよはしえきつぎ三河安城みかわあんじょうえきでややうすくなる変化へんかあらわはじめ、名古屋なごやえき三河安城みかわあんじょうえきとほぼどうじ、そのとなり岐阜ぎふ羽島はしまえきではそれよりさらにうすくなり、つぎ米原まいばらえきからは完全かんぜん近畿きんきすすきしょく出汁だしになるという結果けっかであった。なお、番組ばんぐみレビューページの日付ひづけは「1がつ22にち」となっているが、2000ねんカレンダー放送ほうそうサブタイトルなどから、12月22にちただしい[よう出典しゅってん]。また、2001ねん10がつ28にち放送ほうそうところさんのがテン!』でも同様どうよう調査ちょうさおこなわれ、やはり米原まいばらえき近畿きんきわるという結論けつろんいたった[10]

種物たねもの薬味やくみ[編集へんしゅう]

  • てんにおける「てんぷら」は一般いっぱんかき意味いみする。既製きせいひん使用しようするみせもあるが、店内てんないげるみせえている。かきげの内容ないようには地域ちいきがある。首都しゅとけんではたまねぎ中心ちゅうしんもちいたべごたえのあるものが主流しゅりゅうだが、さくらえびらす程度ていどでほとんどのないこなだけのてんぷらがもちいられる地域ちいきもある。てんぷらとなま玉子たまご一緒いっしょせたものは「てんだまそば(うどん)」とばれる。
  • にくうどん」には、西日本にしにほんでは牛肉ぎゅうにく東日本ひがしにっぽんでは豚肉ぶたにくもちいられることがおおい。地域ちいきによってはにくうどんのわりに鶏肉とりにくもちいた「かしわうどん」が提供ていきょうされるれいもある。
  • 独創どくそうてき種物たねもの採用さいようされるれいもある。山盛やまもりのフレンチフライせた阪急はんきゅうそばの「ポテそば・うどん」や、きぬごし豆腐とうふいちちょうそのまませた箱根はこねそばの「やし豆腐とうふいちちょう」(夏季かき限定げんていメニュー)などがある。その一方いっぽうで、利用りようしゃおおくない店舗てんぽではトッピング種類しゅるいしぼることもおおい。極端きょくたんれいではたまごとかきげしか用意よういせず、かけ・てんぷら・月見つきみてんだまの4つしかメニューがないみせもある。
  • コロッケそば・うどん」は首都しゅとけん中心ちゅうしんられる。箱根はこねそばのコロッケはカレーあじの「カレーコロッケ」になっている。
  • 東日本ひがしにっぽんでは根深ねぶかネギしろネギ)、西日本にしにほんではネギあおネギ)を薬味やくみにする傾向けいこうがある。東海道とうかいどう本線ほんせんえきそば・うどんでは、小田原おだわらしろネギ、三島みしまネギの使用しようられる。また、北陸本線ほくりくほんせんでは、金沢かなざわしろネギが使用しようされているが、福井ふくいではあおネギが使用しようされている。

めしぶつ[編集へんしゅう]

はんぶつ提供ていきょうしている店舗てんぽもある。ごめしるいとろろめしなどの茶碗ちゃわんるだけのもの、カレーライス・かきあげ天丼てんどんなどの麺類めんるい共通きょうつうのもの、または稲荷いなり寿司ずしおむすびなどの店舗てんぽないでの調理ちょうり不要ふよう簡単かんたんなメニューがおおい。その一方いっぽうで、通常つうじょう蕎麦そばのメニューのように親子おやこどんぶりカツ丼かつどん牛丼ぎゅうどん夏季かきうなぎどんぶりなどの丼物どんぶりものみせもある。駅弁えきべん販売はんばい業者ぎょうしゃ運営うんえいするえきないにある店舗てんぽでは駅弁えきべんあつかうところもある。

えきそば[編集へんしゅう]

いそばてん「お馴染なじみ田舎いなかそば」池袋いけぶくろてん閉店へいてんずみ)の食券しょっけん販売はんばいSuica電子でんしマネーなど交通こうつうけいICカードによる支払しはらいにも対応たいおうしている。

えきそば(えきそば)は、日本にっぽん鉄道てつどうえき構内こうないにおいて蕎麦そば(そば)を提供ていきょうする飲食いんしょくてんおよびその蕎麦そばである。おおくが「いそばてん」の形式けいしき運営うんえいされている。椅子いすもうけているみせもある[11]

えき構内こうないにおけるいそばてんは、しゅとして、駅弁えきべん販売はんばいする業者ぎょうしゃにより運営うんえいされてきた店舗てんぽと、鉄道てつどう事業じぎょうしゃおもきゅう国鉄こくてつ)が余剰よじょう人員じんいん対策たいさくとして[11]直営ちょくえいあるいは関連かんれん会社かいしゃにより展開てんかいしてきた店舗てんぽ大別たいべつされる[12]明治めいじ時代じだい後期こうきには、そばを提供ていきょうするみせ軽井沢かるいざわえき一ノ関いちのせきえき北海道ほっかいどう長万部おしゃまんべえきもりえきにできた[13]列車れっしゃ停車ていしゃ時間じかんなどの時間じかん気軽きがるに喫食出来できるサービスとしてもひろまる[14]。またホームじょうえきそばてんでは停車ていしゃ時間じかん短縮たんしゅく対応たいおうして、列車れっしゃないめるようにかえ容器ようきみで販売はんばいされる形態けいたいひろまった。

元々もともと運営うんえい形態けいたいである「駅弁えきべん販売はんばい業者ぎょうしゃ運営うんえい」は駅弁えきべん事業じぎょう不振ふしん経営けいえいしゃ高齢こうれいにより事業じぎょうしゃ撤退てったい、「鉄道てつどう事業じぎょうしゃ余剰よじょう人員じんいん対策たいさく」も余剰よじょう人員じんいんそのものの整理せいり鉄道てつどう事業じぎょうしゃないのグループ再編さいへんにより閉店へいてん相次あいついでいる。その後継こうけいとして鉄道てつどう事業じぎょうしゃけい外食がいしょく企業きぎょう参入さんにゅうえており、えきそばの味付あじつけが画一かくいつされる傾向けいこうにある[12]

かつてJR東日本ひがしにっぽんえき構内こうないえきそばは個人こじん経営けいえいおおかったが、1996ねん平成へいせい8ねん)に同社どうしゃ子会社こがいしゃである日本にっぽんレストランエンタプライズJR東日本ひがしにっぽんフーズ現在げんざいJR東日本ひがしにっぽんクロスステーションフーズカンパニー)にせいめん部門ぶもんあらたに出来できると自社じしゃせいめんわった。順次じゅんじ拡大かくだいひろげ、1998ねん平成へいせい10ねん)にえき構内こうないいそばをすべて「あじさい茶屋ちゃや」(きゅう:あじさいてい)に統一とういつしてチェーン展開てんかい大々的だいだいてきすすめたが、すべめん各店かくてんあじ同一どういつあじ特徴とくちょうがなかったたため、みせごとに様々さまざまあじ独特どくとく多彩たさいなメニュー、コストをかけながらも美味おいしいなまめんたのしめる個人こじん経営けいえい時代じだいえきそばの魅力みりょくかっていないと苦情くじょう相次あいついだ[12]。そのため、素早すばや提供ていきょうしつつ食味しょくみ向上こうじょうさせるため、かきをおいしくげられる担当たんとうしゃ育成いくせい機械きかい導入どうにゅうなまめんへのえといった工夫くふうおこなわれている[11]

系列けいれつすす現在げんざいも、個性こせいてきえきそばてん首都しゅとけんふくめておおくあり、あじちがいをたのしむ愛好あいこうもいる[11]鉄道てつどうそのものの利便りべんせい向上こうじょうしてえき滞在たいざいしなければいけない時間じかん減少げんしょうしていることは、地方ちほうにおいてえきそばてんにとって逆風ぎゃくふうとなっているとの指摘してきもある[14]

日本にっぽん国外こくがいでは韓国かんこく主要しゅよう都市としえきで「えきそば」ならぬ「えきうどん」が存在そんざいするぐらいである。(大田おおたえき記事きじ参照さんしょうのこと。)

なお、そば・うどんをまったかないためほんこう範疇はんちゅうからははずれるが、ラーメンせんもんてん各地かくち存在そんざいする。そばとちがってラーメンはその特性とくせいじょうき」がむずかしく、時間じかんながく、じるかんすいけだすためにこまめなみず交換こうかん必要ひつようとすることから、かぎられた時間じかん空間くうかんなか営業えいぎょうする必要ひつようのあるえき構内こうないでは提供ていきょうむずかしいとされ、えきそば・えきうどんてんくらべて店舗てんぽすうすくないとされる[15]。かつては「ホームラーメン」という名称めいしょういラーメンチェーンてん秋葉原あきはばらえき浜松町はままつちょうえきなどの構内こうないにあった。2021ねん現在げんざいでは、ほそめん中心ちゅうしんのため時間じかんみじかく、そばと同等どうとう効率こうりつでラーメンが提供ていきょうできる九州きゅうしゅう地方ちほう中心ちゅうしんい「えきラーメン」がられるほか[15]関東かんとうでは東武とうぶ伊勢崎線いせさきせん西新井にしあらいえきの「西新井にしあらいラーメン」[16]および、春日部かすかべえき野田線のだせんホームじょうの「東武とうぶラーメン」[17]などがあり、とく春日部かすかべえきの「東武とうぶラーメン」はい「えきラーメン」の代表だいひょうかくとしてられている[18]。また、既存きそんえきそばてんのメニューにラーメンがくわわるケースもえており、「えきラーメン」の人気にんきひろまってきているという[18]

屋号やごう[編集へんしゅう]

鉄道てつどう事業じぎょうしゃごとに、関連かんれん会社かいしゃによるチェーン展開てんかいしたり、共通きょうつう屋号やごうもうけていたりするれいがある。また、駅弁えきべんてんなどが複数ふくすうえき営業えいぎょうしている場合ばあいられる。一方いっぽうで、えきによって独自どくじ屋号やごうつこともおおい。

西日本にしにほんとく近畿きんき地方ちほうではうどんがメニューの中心ちゅうしんだが、屋号やごうには「そば」をもちいていることがおおい。蕎麦そば販売はんばい割合わりあいは4わりから5わり程度ていどとの調査ちょうさ結果けっかがある[19]要因よういんひとつとして「そばのほうはやべられるイメージがある」との見解けんかいしめされている[19]

各地かくち特徴とくちょう[編集へんしゅう]

事典じてんであって美味うまみせ紹介しょうかいではないので、特徴とくちょうをおねがいします。「本格ほんかくてきあじ」「人気にんきがある」では適当てきとうかつ不充分ふじゅうぶん

北海道ほっかいどう[編集へんしゅう]

札幌さっぽろえきホームじょういそばてん
音威子府おといねっぷえきえき蕎麦そば旅行りょこう雑誌ざっしやテレビなどのメディアでげられた。
遠軽えんがるえき「スペシャルそば」。合鴨あいがもてんぷらなど割増わりましトッピング全部ぜんぶ

ほかにも函館はこだてえき五稜郭ごりょうかくえき倶知安くっちゃんえき岩見沢いわみざわえき滝川たきがわえき深川ふかがわえき留萌るもいえき増毛ましけえき遠軽えんがるえき音威子府おといねっぷえき稚内わっかないえきなどにもえきそばてんがあったが、すべ閉店へいてんしている。番外ばんがいとしてバスえきとして待合室まちあいしつ活用かつようされているきゅう静内しずないえきのそばや、大通おおどおりえき改札かいさつがいすぐにあるひのでそばのように、駅近えきちかとなりいそばがいくつかある。北海道ほっかいどういそばてんのダシはいろ非常ひじょうく、くろいものがおおい。しかしあじとは裏腹うらはらに、昆布こぶダシをくわえたあまめなものがおおく、塩辛しおからさはそれほどつよくはない。

東北とうほく[編集へんしゅう]

そばの神田かんだ 東一とういち 名掛丁なかけちょうてん(11月18にち撮影さつえい)
  • 東北とうほく地方ちほうおおくで伯養軒はくようけんが「こけしてい」「OASIS」などとして営業えいぎょうしていたが、日本にっぽんレストランエンタプライズ(NRE)との合弁ごうべん会社かいしゃ譲渡ゆずりわたされたのち、NRE直営店ちょくえいてんとなった。
  • 仙台せんだいえきでは、こばやし営業えいぎょうする「もり」の「にわとりからげそば」がある。
  • 原ノ町はらのまちえきいそばてん運営うんえいしているのは、どうえきでざるそばの駅弁えきべんなどを製造せいぞう販売はんばいしている業者ぎょうしゃであり、駅前えきまえ食堂しょくどうからおよそバット1まいぶんずつ、ゆでげられたそばがはこまれる。
  • 青森あおもりけん十和田観光電鉄線とわだかんこうでんてつせん十和田とわだえき三沢みさわえきには、十和田とわだ観光かんこう電鉄でんてつ直営ちょくえいえきそばてんがあった。十和田とわだえきえきそばは十和田とわだ中心ちゅうしん十和田とわだ観光かんこう電鉄でんてつ本社ほんしゃ社屋しゃおくない移転いてんし、屋号やごうも『えきそば』のままで営業えいぎょう継続けいぞくしている。
  • また仙台せんだいの「そばの神田かんだ」で修業しゅぎょうした店主てんしゅが、福島ふくしまけん郡山こおりやまで「そばの神田かんだ」を開業かいぎょうしているが、正式せいしき支店してんではなく、メニューや材料ざいりょう仕入しいさきまったことなっている。

北関東きたかんとう[編集へんしゅう]

  • 茨城いばらきけんうち主要しゅようえきでは、納豆なっとうそば・うどんがべられる。
  • 水戸みとえきでは、冬季とうきメニューにけんちんそば・うどんがある。
  • 小山おやまえきでは、宇都宮線うつのみやせんのぼりホームに「きそば」という中沢なかざわせいめん受託じゅたく運営うんえいみせがあったが、JR東日本ひがしにっぽんグループとの契約けいやく満了まんりょうにより2022ねん1がつ14にち閉店へいてんした[22]
  • 新前橋しんまえばしえきにある「むぎ和楽わらく」(むぎわら)のうどん・そばは、自社じしゃめんぼう手打てうちめん使用しようしている。

南関東みなみかんとう[編集へんしゅう]

  • 大手おおてチェーンてんとして、富士ふじそば小諸こもろそばゆで太郎たろう箱根はこねそばうめもと笠置かさぎそばなどがある。
    • 東京とうきょう都心としん商業しょうぎょうなどでは鉄道てつどうえき依存いぞんせずに立地りっちしているケースもられ、テーブルと椅子いすそなけた店舗てんぽおおい。こうしたみせでは女性じょせいきゃくみにも成功せいこうし、いそばからファストフード形式けいしきのセルフサービスてんへと業態ぎょうたい変化へんかしつつある。
  • 東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう(JR東日本ひがしにっぽん)では以前いぜん各駅かくえきごと様々さまざま業者ぎょうしゃはい営業えいぎょうしていたが、経営けいえいしゃ高齢こうれいやJR東日本ひがしにっぽん事業じぎょう再編さいへんともない、連結れんけつ子会社こがいしゃである日本にっぽんレストランエンタプライズ(NRE、当時とうじ)へとこれら業者ぎょうしゃ統合とうごうしてきた。店名てんめいおおくのみせで「あじさい茶屋ちゃや」であるが、当初とうしょすべての店舗てんぽでメニューやあじ統一とういつした結果けっか個性こせいがない」との反発はんぱつつよかった[23]。そのため、近年きんねんでは独自どくじのメニューを用意よういするなどして、てん差別さべつはかみせえており、えきによってはことなる店舗てんぽめい出店しゅってんしているれいもある。
    • 内容ないようことなるみせとして、品川しながわてんのみの「しながわ」、西船橋にしふなはしてんではてんことなるかきげを使用しよう、などがある。
    • 「あじさい茶屋ちゃや以外いがい名称めいしょう出店しゅってんしているえきとしては、錦糸町きんしちょうえきの「本所ほんじょそば」、品川しながわえきの「しながわそば」などがある。立川たつかわえきホームのてん清流せいりゅうそば」もNRE(きゅう駅弁えきべん業者ぎょうしゃ中村なかむらちん買収ばいしゅうしたNRE中村なかむらちん)の店舗てんぽで、甘辛あまから薩摩揚さつまあげあつげ・たまご2の3しゅ種物たねものからえらぶことができる「おでんそば・うどん」がある。
    • 全国ぜんこくてき讃岐さぬきうどんブームがこった2002ねん平成へいせい14ねん)より、NREが四国旅客鉄道しこくりょかくてつどう(JR四国しこく系列けいれつの「めりけんや」と業務ぎょうむ提携ていけいおこない、恵比寿えびすえき上野うえのえき新橋しんばしえきなど一部いちぶえき讃岐さぬきうどんの専門せんもんてん営業えいぎょうしている。
  • JR東日本ひがしにっぽん系列けいれつジェイアじぇいあル東日本るひがしにほんフードビジネス(JEFB、当時とうじ)も独自どくじに「あずみ」「そば あずみ」を展開てんかいしており、おなえきにNREの「あじさい茶屋ちゃや」や前述ぜんじゅつ讃岐さぬきうどんてん共存きょうぞんすることがある。その以前いぜんはJR東日本ひがしにっぽん直営ちょくえいけいとして、きゅうかく鉄道てつどう管理かんりきょく直営ちょくえい店舗てんぽからのながれをくむかく支社ししゃ子会社こがいしゃであるジェイアール東京とうきょう企画きかく開発かいはつ・ジェイアール宇都宮うつのみや企画きかく開発かいはつ展開てんかいする「喜多きたそば」、ジェイアール神奈川かながわ企画きかく開発かいはつ・ジェイアールかいじ企画きかく開発かいはつ展開てんかいする「小竹こだけりんきゅう・そばたいむしょう竹林ちくりん)」があったが、2009ねん4がつ関連かんれん会社かいしゃ統廃合とうはいごうともない、これらの店舗てんぽはNREに事業じぎょう譲渡じょうとされた。しょう竹林ちくりん特徴とくちょう冷凍れいとうめん使用しようしているてんである。
  • 品川しながわえき構内こうないいそばは、NREのほか、NRE系列けいれつ常盤ひたちのきみせもある。また、ホームや場所ばしょごとに業者ぎょうしゃにより内容ないようすべことなる。
  • 常磐線じょうばんせん我孫子あびこえき天王台てんのうだいえきは、にわとり唐揚からあった「唐揚からあげそば」がある。いとなんでいる弥生やよいのきはかつては駅弁えきべん業者ぎょうしゃで、過去かこ画家がか山下やましたきよしはたらいていた。
  • 私鉄してつ場合ばあい、その鉄道てつどう会社かいしゃ系列けいれつみせ出店しゅってんする傾向けいこうつよい。小田急電鉄おだきゅうでんてつけいの「箱根はこねそば」(小田急おだきゅうレストランシステム)などが代表だいひょうかくである。このほか、京王けいおう電鉄でんてつけいの「高幡たかはたそば・万葉まんようそば」(レストラン京王けいおう)、西武鉄道せいぶてつどうけいの「狭山さやまそば」、東京とうきょうメトロけいの「ちかてつそば・めとろあん」(営団えいだん地下鉄ちかてつ時代じだいからおもえき敷地しきち地上ちじょう展開てんかい運営うんえいメトロフードサービスメトロプロパティーズ)、京浜急行電鉄けいひんきゅうこうでんてつけいの「えきめんや」(京急けいきゅうフードサービス→京急けいきゅうロイヤルフーズ)、東急とうきゅう電鉄でんてつけいの「しぶそば」(東急とうきゅうグルメフロント)などがある。鉄道てつどう会社かいしゃとは資本しほん関係かんけいのない業者ぎょうしゃテナントとして出店しゅってんする場合ばあい多々たたある。東武鉄道とうぶてつどうでは伊勢崎線いせさきせんきた千住せんじゅえきしん越谷こしがやえき小諸こもろそばがそれぞれ出店しゅってんしている。

きのえしん[編集へんしゅう]

東海とうかい[編集へんしゅう]

名古屋なごやえき新幹線しんかんせんホームのいのきしめん
  • 中央ちゅうおう本線ほんせん中津川なかつがわえきの「じょうそば」は、ほそめんでしっかりとしたごたえがあり、信州しんしゅう蕎麦そば特徴とくちょうであるいろのツユを使用しようし、ややあまみがありまろやかなあじわいがある。
  • 静岡しずおかけんでは、鉄道てつどうえき以外いがい市街地しがいち国道こくどう沿いにおける出店しゅってんも(わずかに)ある。静岡しずおかサクラエビシラス産地さんちであることから、サクラエビやシラスのてんぷらをせたそば・うどんも存在そんざいする。なお、県内けんない全域ぜんいきでつゆは関東かんとうふうにいりこだしをくわえたあまめのものが使つかわれる。

北陸ほくりく[編集へんしゅう]

福井ふくいえき構内こうないいそば
  • 福井ふくいえきのうどん・そばは、鰹節かつおぶしらすのが特徴とくちょうである。
  • 富山とやまけん石川いしかわけんのうどん・そばてんでは「あかまき」とばれる北陸ほくりく地方ちほう独特どくとくかまぼこえられるのが一般いっぱんてきなため、いのかけそばやかけうどんでもネギとともにかまぼこがされている。

近畿きんき[編集へんしゅう]

姫路ひめじえき名物めいぶつ「えきそば」。かんすいを使用しようした「そば」の一種いっしゅであるが、実際じっさいはほぼ白色はくしょくちかい。トッピングはのほとんどはいらない「てんぷら」である。
  • 近畿きんき地方ちほう大手おおてチェーンてんとしてはそば有名ゆうめいである。
  • 近畿きんき地方ちほうてんもちいられる「てんぷら」は、ころものみでほとんどのない小麦粉こむぎこかたまりであることがおおい。これは当地とうちには「たぬきうどん」が存在そんざいしないためで、「はいからうどん」をメニューにかかげたりてんかす無料むりょう提供ていきょうするみせ以外いがいにおいては、事実じじつじょう地域ちいきにおける「たぬき」に相当そうとうするものとなっている。このたねの「てんぷら」をあつかみせにおいては、たまねぎなどの野菜やさいるいもちいる関東かんとう方面ほうめん一般いっぱんてきなかきげは「てんぷらうどん」ではなく「かきげうどん」として提供ていきょうされる。
  • 山陽本線さんようほんせんJR神戸こうべせん)の姫路ひめじえきなどの構内こうないにある「えきそば」(店名てんめい)は、前述ぜんじゅつ直江津なおえつえきつばめ三条さんじょうえきあつか終了しゅうりょう)と同様どうよう中華麺ちゅうかめん和風わふうつゆにはいっている。こうした中華麺ちゅうかめん使用しようしたそばは、近畿きんき地方ちほうでは大衆たいしゅう食堂しょくどうがくしょく一部いちぶいそばてんなどにおいてもしばしばみられ、蕎麦そばもちいた通常つうじょうのそば(そば・くろそば)と区別くべつするために「そば」(きぃそば)とばれる。また近畿きんき地方ちほうでは、地域ちいきではあまりられない「ほそうどん」にも一定いってい人気にんきがあり、てんにおいても提供ていきょうするみせ散見さんけんされる。
  • 近畿きんき私鉄してつえき構内こうないいそば・うどんてんは、阪急電鉄はんきゅうでんてつの「阪急はんきゅうそばげん若菜わかなそば[注釈ちゅうしゃく 1])」、南海電気鉄道なんかいでんきてつどうの「南海なんかいそば」、山陽電気鉄道さんようでんきてつどうの「山陽さんようそば」などの店名てんめいとなっている。
  • 神戸こうべ兵庫ひょうご長田ながた中心ちゅうしんに「ぼっかけ」うどん(そば)というものがあり、スジにくとこんにゃくを甘辛あまから煮込にこんだものがトッピングされる。
  • 大阪おおさか一部いちぶ地域ちいきにはホルモンうどんかすうどん提供ていきょうするみせもある。

中国ちゅうごく[編集へんしゅう]

広島ひろしまえきにくてんだまうどん
広島ひろしまえきのカープあかうどん。めんべにこうじ着色ちゃくしょくしてある。広島東洋ひろしまとうようカープ勝利しょうりした試合しあい翌日よくじつは,画像がぞうごとくゆでたまごが2つく。(通常つうじょうは1つ)
  • ほぼ近畿きんき同様どうよう昆布こぶ鰹節かつおぶし出汁だしり、あわこう醤油じょうゆ風味ふうみかしたつゆのてんおおい。ただし鳥取とっとりけん米子よなごえき島根しまねけん出雲いずも地方ちほうえきでは、濃口こいくち醤油じょうゆ使つかった、いろのつゆであるが、ネギにかんしては西日本にしにほんほか地域ちいき同様どうようネギ(あおネギ)が使用しようされている。
  • 島根しまねけんにあるJR木次線きすきせん亀嵩かめだけえき簡易かんい委託いたくえきで、駅舎えきしゃない蕎麦そばてん扇屋おうぎやそば」の店主てんしゅえき業務ぎょうむ兼業けんぎょうしている。
  • 広島ひろしまえきでは、駅弁えきべん業者ぎょうしゃ広島ひろしまえき弁当べんとう2014ねん12月1にちまで1ばんのりば、4・5ばんのりばで営業えいぎょうしていたが、しん跨線橋こせんきょう店舗てんぽえきめん」として2014ねん12月2にちにリニューアルオープンした。「てんぷらうどん」のてんぷらは、エビがはいったわらじほどのおおきめなかきふうで、一番いちばん人気にんきとされている。またこれとはべつおおきな手作てづくりのかきげがった「かきげうどん(そば)」もある。しん店舗てんぽ開店かいてんに、カレーうどん時期じき未定みていだが廃止はいし)や「担々うどん」なるものも登場とうじょうした。従前じゅうぜんのプラットホームの店舗てんぽ販売はんばいされていた、べにこうじ着色ちゃくしょくしためん使用しようする「カープあかうどん」も継続けいぞく販売はんばいされている。その、「ぶっかけうどん」や夏期かきにはざるそば(うどん)もされる。
  • 福塩線ふくえんせん備後矢野びんごやのえきでは、駅舎えきしゃなか民芸みんげいてん、うどん・そばのみせ(「山小屋やまごや」)がある。もち2つ(ヨモギ・きび)りの田舎いなかそばといったわったメニューがあるほか、ブランドうし上下じょうげうし使つかったにくそばがある。
  • 鳥取とっとりえきでは、「砂丘さきゅうそば」がかけそばにじゅんずる基本きほんメニューであるがチクワがせられる。標準ひょうじゅんてきなメニューのほか寿司すしるいおおい。

四国しこく[編集へんしゅう]

  • 薄口うすくち醤油じょうゆもちいた近畿きんきふうのつゆだが、出汁だしいりこおおもちいるため近畿きんき地方ちほうとは若干じゃっかん風味ふうみことなることがある。
  • いそば・うどんてんすくなく、うどんのみのみせがほとんどである。そばがある場合ばあいでもうどんの金額きんがく追加ついか料金りょうきんもとめられる場合ばあいもある。
  • 鬼無きなしえきは、構内こうない中華ちゅうか料理りょうりてん乗車じょうしゃけん簡易かんい委託いたくして発売はつばいしていた、わば主客しゅかく逆転ぎゃくてんえきである。かつては阿波あわ福井ふくいえき構内こうないのうどんてん簡易かんい委託いたくをおこなっていたが閉店へいてん坂出さかいでえき本山もとやまえき駅舎えきしゃにもうどんてん入居にゅうきょしていたが休業きゅうぎょうとなっている。
  • 高松たかまつえき構内こうないには、かつて宇高連絡船うこうれんらくせん甲板かんぱん営業えいぎょうしていたうどんを再現さいげんした商品しょうひん提供ていきょうする店舗てんぽ(2014ねん以降いこうは「めりけんや」が営業えいぎょう)が2001ねんからあったが、2021ねん11月かぎりで閉店へいてんした[24][25]
  • 松山まつやまえき構内こうないでは、愛媛えひめけん名物めいぶつじゃこてんうどん(そば)がある。

九州きゅうしゅう[編集へんしゅう]

鳥栖とすえきのかしわうどん
  • うどん中心ちゅうしん地域ちいきであり、うどんめんつねにすぐせるように準備じゅんびされているが、蕎麦そばはすぐせないというみせおおい。そばの場合ばあい四国しこく同様どうよう追加ついか料金りょうきん加算かさんされるみせもある。
  • 特徴とくちょうてき種物たねものとしては「ごぼうてん」(「ごぼてん」ともう)と「まるたかし」がげられる。「ごぼうてん」とは、おもゴボウすが、ななりまたは拍子木ひょうしぎりにして個別こべつげたものをもちいる地域ちいきもあり、シャキシャキとしたしょくかんこのまれる。「まるたかし」とは薩摩揚さつまあげ大判おおばん蒲鉾かまぼこてんぷらのことである。あまみは薩摩揚さつまあげげほどではなく、また前述ぜんじゅつ立川たつかわえきられる「おでん」とはことなり、とく味付あじつけはなされていない。
  • てんぷらうどん」あるいは「てんぷらそば」を注文ちゅうもんすると、上記じょうきの「まるたかし」がっててくる場合ばあいがある。
  • 九州きゅうしゅう地方ちほうてんでは、大半たいはんみせプラスチックせいどんぶりきょうされ、わずかな容器ようきだい追加ついかすれば車内しゃないこと可能かのうである。
  • 福岡ふくおかけん中心ちゅうしんとした北部ほくぶ九州きゅうしゅう地区ちくでは、やわらかいしょくかんとややひらたい断面だんめん特徴とくちょうてきの「博多はかたうどん」が提供ていきょうされる。また、「かけ」を注文ちゅうもんした場合ばあいでも、鶏肉とりにく細切こまぎれを甘辛あまからた「かしわ」とぶものがはいっている場合ばあいおおい。かしわうどん博多はかたえきJR九州きゅうしゅうフードサービス寿ことぶきのき倒産とうさん業者ぎょうしゃわる)、以北いほく東筑とうちくのき小倉こくらえき門司もじえき北九州きたきゅうしゅうえき弁当べんとうかれている。両者りょうしゃではめんしる・かしわのあじ風味ふうみまったちがう。博多はかたえきでは替玉かえだまもある。小倉こくらえきの「ぷらっとぴっと」は漫画まんがクッキングパパ」59かん名物めいぶつとして紹介しょうかいされている。

沖縄おきなわ[編集へんしゅう]

  • 沖縄おきなわけんは、日本にっぽんそばやうどんを提供ていきょうするみせ自体じたいぜんけんで50けん程度ていどきわめてすくなく、てん個人こじん経営けいえい小規模しょうきぼてん開業かいぎょうすることはあれど長続ながつづきしたれいはない。また沖縄おきなわそばかんしても座席ざせきもうけないてん皆無かいむである。くるま社会しゃかい沖縄おきなわには「100えんそば」というなしにちか沖縄おきなわそばを少量しょうりょう安価あんか提供ていきょうする業態ぎょうたい存在そんざいし、街道かいどう沿いの弁当べんとうやパーラー(屋台やたいちか簡易かんい店舗てんぽ)においてひろ販売はんばいされている。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 2019ねん4がつ1にち阪急はんきゅう阪神はんしんホールディングスグループの阪急はんきゅう阪神はんしんレストランズからフラット・フィールド・オペレーションズの完全かんぜん子会社こがいしゃ平野屋ひらのやぜん店舗てんぽ事業じぎょう譲渡じょうとして運営うんえい

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ <データ読解どっかいえきい、うどん優勢ゆうせい 日経にっけいネット関西かんさいばん 2008ねん3がつ10日とおか配信はいしん
  2. ^ 店舗てんぽのご案内あんない名代なだい 富士ふじそば(ダイタングループ)”. 名代なだい 富士ふじそば(ダイタングループ). 2019ねん3がつ24にち閲覧えつらん
  3. ^ 店舗てんぽ情報じょうほう|いろりあんきらく|飲食いんしょくてん|NRE 株式会社かぶしきがいしゃ日本にっぽんレストランエンタプライズ”. 日本にっぽんレストランエンタプライズ. 2019ねん3がつ24にち閲覧えつらん
  4. ^ 演歌えんかやされ、そばに真心まごころ 読売新聞よみうりしんぶんジョブサーチ 2007ねん3がつ28にち
  5. ^ いや本当ほんとううまいんです。「いそば」インターネットアーカイブdancyu 2001ねん12がつごう
  6. ^ いそばの“しん勢力せいりょく”が増殖ぞうしょくちゅう! 「いわもとQ」「嵯峨谷さがたに」はなにちがう? - 日経にっけいトレンディ・2016ねん2がつ4にち
  7. ^ 富士ふじそばぜん店舗てんぽ唯一ゆいいつ!そばを2ばい使つか慶應けいおう三田みたてんがアツい - Excite Bit コネタ・2017ねん6がつ24にち
  8. ^ 東京とうきょうのそばつゆと関西かんさいのうどんつゆ 北東ほくとう製粉せいふん株式会社かぶしきがいしゃ、2023ねん6がつ13にち閲覧えつらん
  9. ^ 鈴木すずき弘毅こうきえきそば読本とくほん』p.160、交通こうつう新聞しんぶんしゃ
  10. ^ 大阪おおさかうどん うすあじなぞだい604かい ところさんのがテン! 2001ねん10がつ28にち放送ほうそう
  11. ^ a b c d 「【文化ぶんかとびらえきそば ちのぼる魅力みりょく豊富ほうふ地方ちほうしょく魅力みりょく はやくうまく進化しんか」『朝日新聞あさひしんぶん朝刊ちょうかんとびらめん、2020ねん12月21にち
  12. ^ a b c 伊藤いとうゆいぎょう (2016ねん3がつ2にち). わる首都しゅとけんえきそば 老舗しにせから系列けいれつへ…画一かくいつなげきも”. 朝日新聞あさひしんぶん. オリジナルの2016ねん3がつ2にち時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160301233036/http://www.asahi.com/articles/ASJ2K45KYJ2KUTIL01C.html 2016ねん3がつ14にち閲覧えつらん 
  13. ^ 坂崎さかざき仁紀ひとのり『ちょっとそばでも』(廣済堂こうさいどう出版しゅっぱん、2013ねん
  14. ^ a b 函館はこだてからえるえきそば 五稜郭ごりょうかくえきない店舗てんぽ老朽ろうきゅうで”. 北海道新聞ほっかいどうしんぶん. (2016ねん2がつ28にち). http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/donan/1-0239861.html 2016ねん3がつ14にち閲覧えつらん 
  15. ^ a b なぜすくない「えきラーメン」 えきそばより不利ふりなワケ じつ全国ぜんこく存在そんざいする名店めいてん - のりものニュース(2021ねん1がつ21にち)、2023ねん6がつ9にち閲覧えつらん
  16. ^ 西新井にしあらいえき 店舗てんぽのご案内あんない - 東武鉄道とうぶてつどう、2023ねん6がつ9にち閲覧えつらん
  17. ^ 春日部かすかべえき 店舗てんぽのご案内あんない - 東武鉄道とうぶてつどう、2023ねん6がつ9にち閲覧えつらん
  18. ^ a b えきグルメのプロがかたる"えきラーメン"ベスト3 - 東洋とうよう経済けいざいオンライン(2019ねん1がつ5にち)、2023ねん6がつ9にち閲覧えつらん
  19. ^ a b “<データ読解どっかいえきい、うどん優勢ゆうせい”. 日本経済新聞にほんけいざいしんぶん日経にっけいネット関西かんさいばん. (2008ねん3がつ10日とおか) 
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  21. ^ はやい・うまい・やすい!人気にんきいそばてん北海道ほっかいどうはなぜすくないの?<宇野うのさわデジタル委員いいんく>」『北海道新聞ほっかいどうしんぶん』、2023ねん1がつ31にち2023ねん5がつ2にち閲覧えつらんオリジナルの2023ねん5がつ2にち時点じてんにおけるアーカイブ。
  22. ^ 最後さいごいちはい」に長蛇ちょうだれつ 小山おやまえき「きそば」70ねん歴史れきしまく 読売新聞よみうりしんぶん(2022ねん1がつ15にち
  23. ^ わる首都しゅとけんえきそば 老舗しにせから系列けいれつへ…画一かくいつなげきも 朝日新聞あさひしんぶん[リンク]
  24. ^ “JR高松たかまつえき連絡れんらくせんうどん」11月30にち閉店へいてん えき周辺しゅうへんさい開発かいはつ退き”. 瀬戸内海放送せとないかいほうそう. (2021ねん11月26にち). https://news.ksb.co.jp/article/14489452 2021ねん11月27にち閲覧えつらん 
  25. ^ “さよなら連絡れんらくせんうどんてん 20ねん歴史れきしまく JR高松たかまつえき構内こうない. 四国しこく新聞しんぶん. (2021ねん12月1にち). https://www.shikoku-np.co.jp/udon/news/detail.aspx?id=20211201000153 2021ねん12月1にち閲覧えつらん