タマネギ

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たまねぎから転送てんそう
タマネギ
タマネギ
分類ぶんるいAPG III
さかい : 植物しょくぶつかい Plantae
階級かいきゅうなし : 被子植物ひししょくぶつ angiosperms
階級かいきゅうなし : たん子葉しようるい monocots
: キジカクシ Asparagales
: ヒガンバナ Amaryllidaceae
: ネギ Allioideae
ぞく : ネギぞく Allium
たね : タマネギ A. cepa
学名がくめい
Allium cepa L. (1753)[1]
和名わみょう
タマネギ
英名えいめい
Onion

タマネギ玉葱たまねぎねぎあたま; 学名がくめい: Allium cepa)は、ヒガンバナ[注釈ちゅうしゃく 1]ネギぞく多年草たねんそう園芸えんげいうえではいちねんくさもしくはねんくさとしてあつかわれる。

ネギぞくなかでもおおきく肥大ひだいした鱗茎りんけいしゅ[2]たまねぎの品種ひんしゅによっていろ形状けいじょうおおきさは様々さまざまである。おも鱗茎りんけい野菜やさいとして食用しょくようとされるほか、倒伏とうふくまえ収穫しゅうかくしたタマネギ)もネギ同様どうよう調理ちょうりできる[3]。かつてクロンキスト体系たいけいによる分類ぶんるいではユリぞくしていた。

リンネの『植物しょくぶつたね』(1753ねん) で記載きさいされた植物しょくぶつひとつである[4]

名称めいしょう[編集へんしゅう]

和名わみょうであるタマネギ由来ゆらいは、文字通もじどお鱗茎りんけいたまのようにおおきくなるねぎのなかまという意味いみからきている[5]

英名えいめいはオニオン(onion)、ふつめいがオニョン(oignon、または ognon[6])、めいではチポッラ(cipolla)という[7]英語えいごめいオニオンの由来ゆらいは、古代こだいローマ時代じだいにローマじんがタマネギを bulbus あるいは unionemんでいたことにちなむ[8]

学名がくめいのアリウム・ケーパ(Allium cepa)は、ラテン語らてんごで「タマネギ」を意味いみし、スペインのセボーリャ(cebolla)などは、その派生はせいである[2]

特徴とくちょう[編集へんしゅう]

はな
タマネギ

越年えつねんせい草本そうほん[9]鱗茎りんけいみち10センチメートル (cm) 前後ぜんこう球形きゅうけい、またはひらた球形きゅうけいをしており、特異とくい刺激しげきせい臭気しゅうきがある[10]くき円筒えんとうがた直立ちょくりつし、たかさは50 cmくらいまで生長せいちょうして、下部かぶに2 - 3のをつける[10]はネギよりもほそく、濃緑こみどりしょく中空ちゅうくうになっている[10]あきには、くきいただき花序かじょおおきな球形きゅうけいとなってつき、白色はくしょくはな密集みっしゅうする[10]

びて70 cmくらいにそだつと、地中ちちゅうさや結球けっきゅうはじめて肥大ひだいする[11]結球けっきゅうするには、一定いってい温度おんど適切てきせつ時間じかん日光にっこうびることによって、とう生成せいせいされて、その養分ようぶん基部きぶたくわえられて鱗茎りんけい形成けいせいされる[12]鱗茎りんけい鱗片りんぺん球状きゅうじょうかさなったものでできており、おおくのそうっている[12]鱗茎りんけいがある程度ていど肥大ひだいすると、地上ちじょうさやささえきれなくなってたお倒伏とうふくせいがある[11]

染色せんしょくたいかず2n=16生育せいいく適温てきおん20 °C 前後ぜんごで、さむさにはつよ氷点下ひょうてんかでも凍害とうがいはほとんどられないが、25 °C 以上いじょう高温こうおんでは生育せいいく障害しょうがいこる。花芽かが分化ぶんか必要ひつよう条件じょうけん品種ひんしゅ系統けいとうによっておおきくちがうが、一定いってい以上いじょう成長せいちょうした個体こたい10 °C 前後ぜんごまたはそれ以下いか低温ていおん一定いってい期間きかん以上いじょうさらされると花芽かが分化ぶんかする。おおきななええるとぶんだまきれだまや抽台しやすく、ちいさいまま低温ていおんうとれやすい。タマネギは日長ひなが条件じょうけんおおきく関与かんよし、たんにちしゅ中日ちゅうにちしゅ長日ちょうじつしゅそれぞれに品種ひんしゅ系統けいとう分化ぶんかしている。鱗茎りんけい形成けいせいするためには、長日ちょうじつしゅは1にちに14あいだ日照ひでり必要ひつようとし、たんにちしゅは1にちに12あいだから14あいだ日照ひでり必要ひつようとしている[12]おおまかに、日本にっぽん栽培さいばいされているものは、はるまきが14時間じかん以上いじょう長日ちょうじつ条件下じょうけんかあきまきの早生わせしゅで12あいだ程度ていど中日ちゅうにち条件下じょうけんか結球けっきゅうする。長日ちょうじつ条件じょうけん温度おんど上昇じょうしょう肥大ひだい促進そくしんされる。たま成熟せいじゅくすると倒伏とうふくし、すうげつ休眠きゅうみんはいる。ヨーロッパなどで栽培さいばいされる品種ひんしゅなかには16時間じかん以上いじょう長日ちょうじつでなければ結球けっきゅうしない品種ひんしゅがあり、それらは日本にっぽんでは収穫しゅうかくできない。

ネギのはな花弁はなびらひらくが、タマネギとは花弁はなびらひらかないてん区別くべつできる。

日本にっぽん山口大学やまぐちだいがくなどによる研究けんきゅうチームが、ゲノム解読かいどく完了かんりょうを2021ねん発表はっぴょうした[13]

ヤグラネギ野草やそうノビルおなじようにはなところからびる品種ひんしゅがあり、ヤグラタマネギぶ。

歴史れきし[編集へんしゅう]

タマネギは、現存げんそんする最古さいこ栽培さいばい植物しょくぶつひとつとされる。狩猟しゅりょう採集さいしゅう社会しゃかいから農耕のうこう社会しゃかい移行いこうするにともない、人類じんるい野生やせいのものをはたけ栽培さいばいし、生長せいちょうはや鱗茎りんけいおおきいなえ交配こうはいするうちに、現在げんざい栽培さいばいされているおおきくてあま鱗茎りんけいつタマネギにちかいものになっていったとかんがえられている[14]

原産げんさん中央ちゅうおうアジアとされるが、野生やせいしゅ発見はっけんされていない。原産地げんさんちはペルシア(イラン)やベルチスタン(バルーチスターン)あたりともいわれるが、はっきりしていない[5]中央ちゅうおうアジアから商人しょうにんによって中東ちゅうとうまれ、そこから世界中せかいじゅう一気いっきひろまっていった[2]

1547ねんえがかれたたまねぎの木版もくはん

栽培さいばい歴史れきしふるく、紀元前きげんぜん1600ねんごろの古代こだいメソポタミアバビロンだい1王朝おうちょう時代じだいかれたエール・バビロニアン・タブレットとばれる粘土ねんどばん楔形文字くさびがたもじかれた古代こだいレシピなかに、タマネギが数多かずおお登場とうじょうする[15]紀元前きげんぜん古代こだいエジプト王朝おうちょう時代じだいにもタマネギはしょくされており、紀元前きげんぜん5世紀せいきごろからパンビールとともにタマネギをべる労働ろうどうしゃえがかれている壁画へきがや、紀元前きげんぜん3世紀せいきごろにはエジプトのピラミッド建設けんせつ従事じゅうじした労働ろうどうしゃ配給はいきゅうされていたという記録きろくつかっている[16]。ヨーロッパの地中海ちちゅうかい沿岸えんがんつたわったタマネギは、古代こだいギリシアひと古代こだいローマひとにもニンニクとともに愛好あいこうされており、だいプリニウスは『博物はくぶつ』のなかで様々さまざま種類しゅるいのタマネギについて詳述しょうじゅつしている[17]。ローマじんは、おおくの料理りょうり風味ふうみづけにタマネギをこのんで使つかい、旅先たびさきにもってったため、きたヨーロッパにもひろまっていった[8]古代こだい中国ちゅうごく編纂へんさんされた儒教じゅきょう経典きょうてんれい』には、当時とうじ中国ちゅうごく配膳はいぜんかせない食材しょくざいになっていたことをうかがわせる記述きじゅつのこされている[18]。しかし、4世紀せいき道教どうきょうでは「においのつよ野菜やさい」の使用しようきんじ、タマネギもそのなか一種いっしゅふくまれていた[19]古代こだい中国ちゅうごくにおいてタマネギは、はいきわめて有害ゆうがいで、攻撃こうげきせいせい衝動しょうどう増大ぞうだいさせるともかんがえられていたため、かん時代じだいにはニンニクとともにあかひも軒先のきさきつるして虫除むしよけとして使つかわれていた[19]

マ帝国まていこく滅亡めつぼう西暦せいれき800ねんごろ、領土りょうど拡大かくだいしていたフランク王国おうこくカール大帝たいていは、帝国ていこく庭園ていえんで90種類しゅるい野菜やさい果樹かじゅ栽培さいばいするようみことのりれいした。このなかにタマネギをはじめとするネギぞく野菜やさいふくまれており、修道院しゅうどういん寺院じいんなどのおおきな菜園さいえん栽培さいばいされ、中世ちゅうせい前期ぜんきのこの時代じだいにはヨーロッパに定着ていちゃくしていたとみられている[20]中世ちゅうせいヨーロッパもっと馴染なじみのある野菜やさいひとつだったタマネギは、栽培さいばい容易ようい冷蔵れいぞう技術ぎじゅつがない時代じだいでも保存ほぞんき、しょくおおくて、さらにはしも低温ていおんにかなりつよく、みなみヨーロッパはもとよりきたヨーロッパイギリスでも栽培さいばい可能かのうであったために好都合こうつごうで、庶民しょみんのあいだでも大変たいへん愛好あいこうされていた[21]。しかし、中世ちゅうせいヨーロッパでは食材しょくざいにも階級かいきゅう意識いしきがあり、安価あんかはいりやすい野菜やさいとしてあらゆる階級かいきゅう人々ひとびと利用りようしたために、タマネギがいやしいものとみなされることもあった[22]

しん世界せかいには、1492ねんコロンブス栽培さいばい品種ひんしゅのタマネギをカリブ海かりぶかいイスパニョーラとう現在げんざいハイチドミニカ共和国どみにかきょうわこく)にんだといわれている[23]。16世紀せいきには様々さまざま外国がいこくさん品種ひんしゅのタマネギがヨーロッパちゅう売買ばいばいされていて[24]、17世紀せいきごろのヨーロッパじん開拓かいたくしゃが、南北なんぼくアメリカ大陸あめりかたいりく植民しょくみんにして移住いじゅうするときにもまれた[25]

18世紀せいきから19世紀せいきにかけて、ヨーロッパではイギリスの農業のうぎょう革命かくめい起点きてん農業のうぎょう飛躍ひやくてき発展はってんげた。品種ひんしゅ改良かいりょうあらたな科学かがくてきアプローチの結果けっか、タマネギも原種げんしゅより栽培さいばいしやすく、成長せいちょうはやくて鱗茎りんけいおおきく、あじもよく保存ほぞんき、たいびょうせいがある膨大ぼうだいかず品種ひんしゅ開発かいはつされた[26]ひがしヨーロッパバルカン半島ばるかんはんとう諸国しょこくルーマニア)では辛味からみつよからしタマネギぐんが、みなみヨーロッパ(フランス一部いちぶ地域ちいきスペインイタリア)では辛味からみすくないあまタマネギぐんつくられた。しかし、ヴィクトリア時代じだいのイギリスやフランスでは、タマネギはまずしい階級かいきゅう農民のうみんものでありつづけ、アイルランドだい飢饉ききんさいには、貧困ひんこんしゃ救済きゅうさいのためにきょうされたスープシチューなどのかさげにタマネギが使つかわれた[27]アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでも南北戦争なんぼくせんそう前後ぜんごする時代じだいに、安価あんかたまねぎが普及ふきゅうしている[28]世界せかい相当そうとう部分ぶぶん自国じこく領土りょうどとして植民しょくみんひろげていっただいえい帝国ていこくは、自国じこく伝統でんとう料理りょうりカレーみ、タマネギを世界せかい各地かくちひろめることにも一役ひとやくった[29]

日本にっぽんでは江戸えど時代じだいまで外国がいこくとの交流こうりゅうきびしく制限せいげんしたことから、中央ちゅうおうアジアとヨーロッパが品種ひんしゅのタマネギは、19世紀せいき後半こうはんまで一般いっぱんてき食材しょくざいにはならなかった[30]江戸えど時代じだい末期まっき[5]長崎ながさきつたわったが、観賞かんしょうようとどまった。食用しょくようとしては、1871ねん明治めいじ4ねん)に北海道ほっかいどう札幌さっぽろ試験しけん栽培さいばいされたのが最初さいしょとされ、1878ねん明治めいじ11ねん)、札幌さっぽろのう学校がっこう教官きょうかんブルックスにより本格ほんかくてき栽培さいばいはじまった。そのの1880ねん明治めいじ13ねん)に、札幌さっぽろ中村なかむらいそきち農家のうかとしてはじめて栽培さいばいおこなった。1885ねん明治めいじ18ねん)ごろから野菜やさいとして栽培さいばいされるようになったとかんがえられている[5]明治めいじ時代じだい以降いこう西洋せいよう料理りょうり人気にんきたかまりをかぜに、日本にっぽん気候きこうにもてきしていたタマネギは人気にんき生産せいさんだかえ、1900年代ねんだい初頭しょとうまでにはむかしからべられていた里芋さといもおなじくらいの値段ねだんがった[31]

種類しゅるい[編集へんしゅう]

大別たいべつすると、東欧とうおうけい辛味からみ品種ひんしゅ南欧なんおうけい甘味あまみ品種ひんしゅがあり、日本にっぽん栽培さいばいされるものは、ほとんど辛味からみ品種ひんしゅである[32]甘味あまみ品種ひんしゅには、むらさきタマネギの湘南しょうなんレッドがある[32]一方いっぽうで、辛味からみ品種ひんしゅにはタマネギ、ペコロスなどがある[32]

鱗茎りんけい外側そとがわ薄皮うすかわいろどう黄色おうしょく紅紫こうししょく白色はくしょくの3しょくがあって[32]、それぞれタマネギ、あかタマネギしろタマネギとけている[33]たまかたちは、へん球形きゅうけい球形きゅうけい紡錘形ぼうすいけいなどにけられる[32]出荷しゅっか時期じき栽培さいばいによっておおくの栽培さいばい品種ひんしゅがあるが、辛味からみおさえて品種ひんしゅ改良かいりょうされたものなど、地方ちほうてきした系統けいとうのものが栽培さいばいされている[34][32]

日本にっぽん栽培さいばいされる品種ひんしゅ主流しゅりゅうは「タマネギ」といわれる系統けいとう[34]アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくから導入どうにゅうされたはるまき栽培さいばいようの「イエロー・グローブ・ダンバース(Yellow globe danvers)」という品種ひんしゅが「札幌さっぽろ」という品種ひんしゅに、あきまき栽培さいばいようは1885ねん明治めいじ18ねん)に大阪おおさかへ「イエロー・ダンバース(Yellow danvers)」という品種ひんしゅ導入どうにゅうされて「泉州せんしゅう」に、フランスけいの「ブラン・アチーフ・ド・パリ」が「愛知あいちしろ」にえて、それぞれ地域ちいき定着ていちゃくした。さらに農家のうか農協のうきょう単位たんい自家じか採種さいしゅ選抜せんばつおこない、農家のうか地域ちいきごとに特徴とくちょうのある品種ひんしゅつくられた。

しんタマネギ

いわゆる「しんタマネギ」とばれるものは、はる出回でまわるもので、水分すいぶんおお肉質にくしつやわらかい[32]

タマネギ
もっともポピュラーで薄皮うすかわあか茶色ちゃいろ品種ひんしゅ秋冬あきふゆ収穫しゅうかくする秋冬あきふゆタマネギと、はる収穫しゅうかくするしんタマネギがある。秋冬あきふゆたまねぎは、保存ほぞんせいたかめるため収穫しゅうかくふうしして1かげつほどかわ乾燥かんそうして出荷しゅっかしているため[33]水分すいぶんりょうすくなめで、にくあつ辛味からみがある[34]しんタマネギは、かわしろっぽいタマネギのはやりもので[33]水分すいぶんりょうおおやわらかいしょくかん辛味からみすくなく、生食なましょくにもいている[34][35]。また、さずに出荷しゅっかするため、保存ほぞんせいわる[34]
サラダオニオン
からしタマネギで、早生わせしゅ一般いっぱんたま偏平へんぺいで、水分すいぶんりょうすくなく貯蔵ちょぞうせいひくい。やわらかくて辛味からみすくないため、生食なましょくいている[36]
しろタマネギ
辛味からみおさえて品種ひんしゅ改良かいりょうした早生わせしゅ早春そうしゅんからはるにかけて出回でまわり、日本にっぽん代表だいひょう品種ひんしゅ愛知あいちしろがある。甘味あまみつよ水分すいぶんりょうおおく、貯蔵ちょぞうせいひく[36]サラダもの[34]
むらさきタマネギ(あかタマネギ、レッドオニオン)
あかタマネギの輪切わぎ
薄皮うすかわ表層ひょうそうあざやかな紅紫こうししょく品種ひんしゅで、輪切わぎりするとあかしま[36]複数ふくすう品種ひんしゅがあり、日本にっぽんでは湘南しょうなんレッドが代表だいひょうしゅ[35]。タマネギ特有とくゆう刺激しげきしゅうすくなく、辛味からみすくないのが特徴とくちょう。サラダなどの生食なましょくいている[34]
エシャロット
フランスの香味こうみ野菜やさい各国かっこく様々さまざまがある[34][注釈ちゅうしゃく 2]
ペコロスしょうタマネギ、プティオニオン)
タマネギを密植みっしょくして直径ちょっけい3 - 4 cmほどにちいさくそだてた、しょうタマネギのこと。辛味からみすくなくくずれしにくいため[36]まるごとシチューなどの煮込にこ料理りょうりや、ピクルス利用りようする[34]いろあか種類しゅるいもある[35]
パールオニオン
直径ちょっけい1 - 2 cmほどの小粒こつぶしょうタマネギの一種いっしゅ収穫しゅうかく時期じきによって、小指こゆびだいからピンポンだまだいまである[36]かわしろくて辛味からみつよく、ピクルスやにく料理りょうりわせなどに使つかわれる[35]
ルビーオニオン
かわ光沢こうたくがありあざやかな赤色あかいろしょうタマネギの一種いっしゅ辛味からみよわく、スライスしてサラダのいろどりや、まるのままピクルスに使つかわれる[36]
タマネギ
ごく早生わせしろタマネギを土寄つちよせして栽培さいばいして茎葉けいようふとくしたもので[36]あおはるのうちに、つきで収穫しゅうかくする。鱗茎りんけいはともにやわらかく食用しょくようでき、はビタミンが豊富ほうふで、たまねぎの部分ぶぶん甘味あまみがある[35]部分ぶぶんあおネギの代用だいようにできる[36]

F1交配こうはいしゅ[編集へんしゅう]

タマネギは、トウモロコシいで雑種ざっしゅだいいちだい(F1品種ひんしゅ)が開発かいはつされた作物さくもつである[37]だい部分ぶぶんのタマネギのはなには、ゆう部分ぶぶんめす部分ぶぶんがあるが、1924ねんアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくカリフォルニアしゅうデイビスにある育種いくしゅじょうで、ゆうせいみのる[注釈ちゅうしゃく 3]のため自家じか受粉じゅふんできないイタリアンレッドという品種ひんしゅあかタマネギが発見はっけんされた[37]

この品種ひんしゅは、様々さまざまなF1品種ひんしゅおやとなり、べつめすかぶ交配こうはいしてつね予想よそうどおりの結果けっかすことから、種子しゅしれるかぶ選抜せんばつされて、品種ひんしゅ改良かいりょうおこなわれた[37]。その結果けっかべとやまい黒穂くろほびょう紅色こうしょくぐさびょうやまい害虫がいちゅうたいするたいせいなどにすぐれた商業しょうぎょうてき価値かちがあるかぶ開発かいはつされ、DDTなどの農薬のうやく使用しようらすことができた[37]

1950年代ねんだいは、安全あんぜんたいびょうせいがあり、収穫しゅうかくりょうおおいF1品種ひんしゅはじめて開発かいはつされた時代じだいであり、農業のうぎょう未来みらいあかるくらすものとおもわれていた。だが現代げんだいにおいては、代目だいめができないF1品種ひんしゅ使用しようたね遺伝いでん基礎きそおどかし、栽培さいばい品種ひんしゅが1だけの品種ひんしゅへと縮小しゅくしょうして、単一たんいつ栽培さいばいすすんでいくことにつながるのではという懸念けねんが、科学かがくしゃあいだひろがっている[38]

実際じっさいに、商業しょうぎょう目的もくてき栽培さいばいされているアメリカの品種ひんしゅおおきくけて、おおきくてあま鱗茎りんけいをつける品種ひんしゅと、乾燥かんそうはやくていろしろ加工かこうよう品種ひんしゅ、および長期ちょうき保存ほぞんができる品種ひんしゅの3種類しゅるいである[38]栽培さいばい品種ひんしゅ減少げんしょうすることによって、未知みちあたらしい病気びょうき発生はっせいして、ひろ栽培さいばいされている品種ひんしゅたいせいがなかったときに、世界せかいのタマネギが壊滅かいめつしかねないことも懸念けねん材料ざいりょうになっている[38]

栽培さいばい[編集へんしゅう]

タマネギはたけ北海道ほっかいどう富良野ふらの

一般いっぱんには9月から翌年よくねん6がつ栽培さいばい適期てっきで、あきたねをまき、なえそだてて晩秋ばんしゅうなえ定植ていしょくする[39]定植ていしょくはあまり手間てまがかからず、ふゆしして晩春ばんしゅんから初夏しょか収穫しゅうかくする[40]栽培さいばい適温てきおんは15 - 20とされ、連作れんさく可能かのうである[40]長日ちょうじつしゅは、おおくは北半球きたはんきゅう栽培さいばいされて、なつあいだ生長せいちょうしてあき収穫しゅうかくする[12]たんにちしゅは、長日ちょうじつしゅよりも気温きおんたか赤道せきどう地域ちいきなどで栽培さいばいされ、あきえてふゆし、はる収穫しゅうかくする[12]収穫しゅうかく鱗茎りんけいして保存ほぞんすることで、一年中いちねんじゅうべられる[39]収穫しゅうかくまで栽培さいばい期間きかんながいため、マルチングなどで雑草ざっそう対策たいさくをするといといわれる[39]ふゆあいだ追肥ついひしてよいなえそだてると、みのりある収穫しゅうかく期待きたいできる[39]連作れんさく障害しょうがいにくい[39]家庭かてい菜園さいえんきのミニタマネギは、一般いっぱんのタマネギよりも栽培さいばい期間きかんみじかく、えせずに種子しゅしたねだまから3 - 4かげつほどで収穫しゅうかくできる[41]

栽培さいばい体系たいけい[編集へんしゅう]

おおきくけてはる栽培さいばいあき栽培さいばいがある。致命ちめいてき病気びょうき害虫がいちゅうすくなく、栽培さいばい容易ようい野菜やさいである。

はる栽培さいばい[編集へんしゅう]

品種ひんしゅは7がつ以降いこう収穫しゅうかくできる晩生ばんせい。2がつまつから3がつビニールハウスうち播種はしゅし、育苗いくびょうする[11]。4がつ下旬げじゅんから5がつにかけてなえはたけ定植ていしょくする[11]定植ていしょく1かげつほどはなえ活着かっちゃくようする。6月から7がつ中旬ちゅうじゅんにかけては生育せいいくさかんな時期じきで、その7がつ下旬げじゅんから鱗茎りんけい肥大ひだいはじまる[11]鱗茎りんけい肥大ひだい以降いこうボトリティスきん軟腐病菌びょうきんネギアザミウマによる被害ひがいけやすいため、定期ていきてき農薬のうやくによる防除ぼうじょおこなう。7月から8がつにかけ、地上ちじょう倒伏とうふくする。倒伏とうふくそろったのち収穫しゅうかくまえにはかぶからくか、はなす「り」とばれる作業さぎょうをする[11]収穫しゅうかく直前ちょくぜんに2週間しゅうかんほど茎葉けいよう枯死こしするまではたけでそのままかわかしてから、収穫しゅうかくおこな[11]収穫しゅうかく茎葉けいよう枯死こししたとし、容器ようきれてそのまま乾燥かんそうさせる[11]

セット栽培さいばい[編集へんしゅう]

はる栽培さいばいあき栽培さいばいなかあいだてき栽培さいばい方法ほうほう品種ひんしゅごく早生わせ。2がつまつから3がつにビニールハウスない播種はしゅしそのまま結球けっきゅうさせ、直径ちょっけいが2cm程度ていどしょうタマネギ(たね球根きゅうこん)をつくる。

あき栽培さいばい[編集へんしゅう]

しんタマネギ。例年れいねん日本にっぽんでは4がつから5がつごろ出回でまわる。
タマネギの乾燥かんそう小屋こや佐賀さがけん白石しらいしまち

9月にはたけじきまきで播種はしゅし、が4 - 5まいになるころまで、あいだしをおこなって育苗いくびょうする[40]。2かげつほどった11月ころになえやく20 cm間隔かんかく定植ていしょくする[42][43]けするはたけは、2週間しゅうかん以上いじょうまえ堆肥たいひなどの元肥もとごえをすきんで、よくたがやしておく[43]草丈くさたけ25 cmくらいにそだったなえが、えの目安めやすとなる[43]。12月から追肥ついひおこない、その生長せいちょうがやせている場合ばあいは2がつまで追肥ついひおこな[43]生育せいいく後半こうはん追肥ついひおこなうと、くび生育せいいくわるくなるため追肥ついひひかえる[43]ごく早生わせから早生わせにかけては、マルチ栽培さいばいやトンネル被覆ひふくおこなうところもある。マルチ栽培さいばいをするところでは、うね外側そとがわ追肥ついひする[43]

4がつになると生長せいちょうふとくなってくる[41]。5 - 6月ころになってくき十分じゅうぶんふとくなったり、たおれてきたら収穫しゅうかく適期てっきで、やく8わりかたたおれたら、天気てんきのよいからいて収穫しゅうかくする[42]早生わせきょく早生わせでは倒伏とうふくするまえ収穫しゅうかくし、タマネギとしてきで出荷しゅっかすることもある[41]ちゅうせい晩生ばんせいでは、軒下のきしたなどあめがあたらず、風通かぜとおしのよい日陰ひかげ乾燥かんそうさせて貯蔵ちょぞうする[41]数個すうこのタマネギをのところでひもしばり、るして貯蔵ちょぞうすることもある[42][41]貯蔵ちょぞう品種ひんしゅであれば、そのまま2がつまで保存ほぞんできる[41]

固定こていしゅ採種さいしゅ栽培さいばい[編集へんしゅう]

採種さいしゅたね収穫しゅうかく)を目的もくてきとした栽培さいばい食用しょくよう栽培さいばいおおきくことなる。おも工程こうていははほん選抜せんばつ開花かいか採種さいしゅである。採種さいしゅしたい品種ひんしゅ食用しょくよう栽培さいばい同様どうよう方法ほうほう大量たいりょう栽培さいばいし、収穫しゅうかく同時どうじもっと理想りそうてきすぐれた性質せいしつ個体こたいきびしく選抜せんばつする。9月ごろ播種はしゅする。選抜せんばつした個体こたいははほんぶ)を9がつごろ定植ていしょくする。ここまでにやく1ねんかかる。日本にっぽんにおいては開花かいか結実けつじつ時期じき梅雨つゆにあたるため、ビニールハウスなどのあめけられる環境かんきょうでなければ安定あんていした収穫しゅうかくられないので、このこと考慮こうりょして場所ばしょ選定せんていする。あき定植ていしょくしたかぶ翌年よくねんの7がつごろから開花かいか結実けつじつはじめる。じゅくしたけてたねちてしまうので、見回みまわりをおこなってじゅくしたものからじゅんネギ坊主ぼうずかたまりごとって乾燥かんそうする。種播たねまきからはじまりははほん選抜せんばつなどをて、採種さいしゅいたるまでおよそ22かげつかかる。

交配こうはいしゅ(F1品種ひんしゅ)の採種さいしゅ栽培さいばい[編集へんしゅう]

ははほん選抜せんばつ方法ほうほう注意ちゅういてんなどは固定こていしゅ同様どうようである。タマネギの交配こうはいしゅ採種さいしゅには、ゆうせいみのりという正常せいじょう花粉かふんつくれない突然変異とつぜんへんい系統けいとうもちいる。みのり性質せいしつははからつたわるため、みのり個体こたい正常せいじょう個体こたい花粉かふんけてやればみのり個体こたい繁殖はんしょくおこなえる。Aという品種ひんしゅ花粉かふんみのり個体こたい交配こうはいして採種さいしゅし、その世代せだいにAを再度さいど交配こうはいする。そこからまご世代せだい再度さいどAを交配こうはいする。同様どうよう交配こうはいかえすことで、Aにそっくりなみのり系統けいとう「a」をられる。ゆうせいみのりになったaと、正常せいじょう花粉かふんつくれる品種ひんしゅB(花粉かふんおや)をならべて開花かいかさせれば、ミツバチによってBの花粉かふんがaに交配こうはいされて結実けつじつする。十分じゅうぶん交配こうはいんだら、交配こうはいよう品種ひんしゅBは不要ふようなので刈取かりとり、またはって処分しょぶんさせる。市販しはんされている交配こうはいしゅみのるであるが、正常せいじょう花粉かふん交配こうはいしてやれば交配こうはいしゅからの自家じか採種さいしゅ可能かのうである。しかし、交配こうはいもちいた花粉かふんおやちかいものとなる。また、そのまご世代せだいみのるであるため、採種さいしゅのたびに花粉かふんおやちかづいていく。

重要じゅうよう病虫害びょうちゅうがい[編集へんしゅう]

  • くさやまい 病原菌びょうげんきんFusarium oxysporum f. sp. cepae
  • 軟腐びょう 病原菌びょうげんきんErwinia carotovora subsp. carotovora
  • ボトリティスきんによるれ(白斑はくはん枯病):Botrytis squamosaB. cinerea、ほか
  • ボトリティス貯蔵ちょぞう腐敗ふはいBotrytis alliiB. byssoidea、ほか
  • ネギアザミウマ Thrips tabaci
  • タマネギバエ Delia antiqua
  • タネバエ Delia platura
  • べとやまい[44]

タマネギの株間かぶまにキクハーブのカモミールコンパニオンプランツとしてこんうえしておくと、土壌どじょう微生物びせいぶつしょうゆたかになり、タマネギの生育せいいくたすけ、病害虫びょうがいちゅうらす効果こうか期待きたいできる[43]

生産せいさん流通りゅうつう[編集へんしゅう]

たねまきや収穫しゅうかく時期じき産地さんちなどによって、一年中いちねんじゅう出荷しゅっかされている[34]世界せかいのタマネギ生産せいさんりょう(2018ねん)は、最大さいだい生産せいさんこくである中国ちゅうごくやく2470まんトン、2インドが2207まんトン、3アメリカが328まんトンで、以下いかエジプトイランパキスタンつづ[45]

日本にっぽんにおける生産せいさん流通りゅうつう[編集へんしゅう]

日本にっぽんでの生産せいさんりょう平成へいせい30ねん)は115まん5000トン、作付さくづけ面積めんせきは2まん6200ヘクタール (ha) である。そのうち北海道ほっかいどう生産せいさんりょうやく67まんトン、作付さくづけ面積めんせき1まん4700 haと、全国ぜんこく生産せいさんりょうやく6わりきょう作付さくづけ面積めんせきで6わりじゃくめる[46]生産せいさんりょうでは北海道ほっかいどういで佐賀さがけんが1わりきょう兵庫ひょうごけんおも淡路島あわじしま)が8%きょうめ、以下いか長崎ながさきけん愛知あいちけん静岡しずおかけん栃木とちぎけんが1-2%となっている[46]北海道ほっかいどうはる栽培さいばい他府県たふけんではあき栽培さいばいおこなわれるため、ぶしごとに産地さんちことなるものが小売こうりされている。

安価あんかである外国がいこくさん中国ちゅうごくタイ、アメリカ、オーストラリアニュージーランド)の輸入ゆにゅうひんおおい(輸入ゆにゅうりょうやく29まん4000トン/2018ねん[47]国産こくさんひん価格かかくめん対策たいさくとして生産せいさん流通りゅうつうコストの低減ていげん端境期はざかいき対策たいさくとしてマルチング・ビニールトンネル栽培さいばいによるごく早生わせ早期そうきや、収穫しゅうかく貯蔵ちょぞう技術ぎじゅつ向上こうじょうごく早生わせ品種ひんしゅこう貯蔵ちょぞうせい品種ひんしゅ開発かいはつ品質ひんしつめん対策たいさくとして、高機能こうきのうせい品種ひんしゅ開発かいはつおこなっている。

食材しょくざいとしてのタマネギ[編集へんしゅう]

オニオンリング
ハーリングわせとしてえられたタマネギのみじん

おも鱗茎りんけい食用しょくようとするが、なまではつよ辛味からみ加熱かねつすると甘味あまみがある。一年中いちねんじゅう出回でまわっているが、食材しょくざいとしてのしゅんは10 - 12月で、しんタマネギは4 - 5月[48]鱗茎りんけい上部じょうぶまっていて、ひげびておらず、ったときにうえまでびていないものが良品りょうひんとされる[48][33]

秋冬あきふゆたまねぎは、かわがよく乾燥かんそうしていてきれいなつやがあるものが[33]一般いっぱんてきべられているタマネギは「イエローオニオン」(yellow onion)ともばれる。日本にっぽんではエシャロット代用だいよう[49]とされる場合ばあいもある。

からみのつよさは、品種ひんしゅによってちがいがある。一般いっぱん早生わせほうからみがすくなく、晩生ばんせいになるにつれからみがつよくなる。また保存ほぞん状態じょうたいによっては辛味からみつよくなるため、晩生ばんせい貯蔵ちょぞうよう品種ひんしゅであってもあおいうちに収穫しゅうかくしてすぐに利用りようすれば比較的ひかくてき辛味からみすくない。

タマネギをるとなみだるのは、鱗茎りんけいふくまれるチオアルデヒド(別名べつめいチアール)という成分せいぶん作用さようによるもので[10]、タマネギがスライスされたとき細胞さいぼうこわれ、放出ほうしゅつされた揮発きはつせい物質ぶっしつsyn-プロパンチアール-S-オキシド気化きかし、はななか水分すいぶん結合けつごうして硫酸りゅうさんしょうじて粘膜ねんまく刺激しげきし、これをあらながそうとして涙腺るいせんなみだつくられるためである[50][51]なみだないタマネギ開発かいはつされてはいるが、遺伝子いでんし作物さくもつのため市場いちばにはていない。

加熱かねつすると甘味あまみるが、その理由りゆうn-プロピルメルカプタンという成分せいぶん出来できるからである[10]せいのタマネギの辛味からみ成分せいぶんは、ジアリル・ジサルファイドなどである[10]せいのタマネギのにおいは、おもジプロピルジスルフィドによるものである[52]

においや辛味からみもとになっている成分せいぶん硫化りゅうかアリルは、タマネギをるときに細胞さいぼうこわれて、アリシンという成分せいぶん変化へんかする[48]。アリシンはビタミンB1吸収きゅうしゅうたすけるはたらきがあり、ビタミンB1をふくほか食品しょくひん一緒いっしょ摂取せっしゅすると吸収きゅうしゅうりつたかめる効果こうかがあり[33][32]水溶すいようせい加熱かねつよわいという性質せいしつがある[48]

タマネギ外皮がいひには、こう酸化さんか物質ぶっしつであるケルセチンふくまれている[53]

料理りょうり[編集へんしゅう]

ジャンルはわず多様たよう料理りょうり幅広はばひろ使つかわれ、世界中せかいじゅうしたしまれている[48]。スライスしてサラダマリネにするほか、煮込にこ料理りょうりではカレーシチューにくじゃがなど[32]たまごとも料理りょうりするオムレツ親子おやこどんぶりもちいるほか、ソースなどとしてデミグラスソーストマトソースタルタルソースサルサなどの素材そざいとしてもかせない。きざんでいためたものをハンバーグコロッケざいれたり、いたぶつ煮物にものものしるなど幅広はばひろ利用りようできる[32]日持ひもちがするため、だい航海こうかい時代じだいにはニンジンジャガイモともによくべられていた。

イギリスでは伝統でんとうてきレバー料理りょうりにおしに、タマネギをわせた料理りょうりべられている[54]インドふう料理りょうり今日きょうカレーとんでいる煮込にこ料理りょうりは、通常つうじょうタマネギを使つかい、香辛料こうしんりょう一緒いっしょいためてペーストじょうにしてからなべれる[55]。インド・デラバード地域ちいき郷土きょうど料理りょうりドピアザは「タマネギを使つかう)」という意味いみがあり、タマネギを大量たいりょう使つか香辛料こうしんりょういた料理りょうりられる[55]。フランスの伝統でんとう料理りょうりフレンチ・オニオンスープは、欧米おうべいじんにとってもっと有名ゆうめい料理りょうりのひとつで、飴色あめいろいためたタマネギをビーフブイヨン煮込にこんで、かりっとトーストしたパンと、けたチーズせた料理りょうりである[56]。タマネギのけは、発酵はっこう一般いっぱんてき貯蔵ちょぞう方法ほうほうだった東欧とうおう地域ちいきでよくべられる食品しょくひんである[57]

しんタマネギとばれるきょく早生わせのタマネギなどは、せい薄切うすぎり(オニオンスライス)や、みじんラーメントッピングようなど)でも美味おいしくべられる[58]。ペコロスのようにちいさなものは、らずにそのまま煮物にものやグラッセにして、かたちたのしむといった使つかかたをする[32]

タマネギのたねくろごま姿すがたており、インドやヨーロッパにおいてスパイス一種いっしゅとしてそのまま、あるいはのスパイスとわせて料理りょうりかおけなどにもちいられる。

調理ちょうりほう[編集へんしゅう]

秋冬あきふゆタマネギとはる出回でまわしんタマネギでは、おな調理ちょうりほうおこなってもうまさを上手じょうずせないので、それぞれ特性とくせいわせて調理ちょうりほうえる。秋冬あきふゆタマネギでは、じっくり加熱かねつ調理ちょうりすることで甘味あまみふか旨味うまみせるので、おおきめにって、煮込にこ料理りょうり使つかほういている[34]一方いっぽうしんタマネギはみずっぽいため、煮込にこんでもうまさがせない。このため、生食なましょくするか、かるいためてしょくかんかしたかたいている[34]

タマネギには、辛味からみ甘味あまみ両方りょうほう成分せいぶんふくまれている。せいのときは、辛味からみ成分せいぶんつよいため甘味あまみかんじることがすくない[34]いためるなどの加熱かねつ調理ちょうりすることによって、辛味からみ成分せいぶん分解ぶんかいされて甘味あまみ成分せいぶんだけが凝縮ぎょうしゅくしてのこされるので、タマネギ特有とくゆう甘味あまみてくる[34][33]。さらに、茶褐色ちゃかっしょくになるまでいためると、甘味あまみ旨味うまみくわわり、カレーやシチューなどのベースになる濃厚のうこうなコクがてくる[34]

生食なましょく場合ばあいってからみずにさらすと辛味からみやわらぐ[32]。タマネギをまえに、あらかじめ冷蔵れいぞうしてやしておいたり、れのよい包丁ほうちょう手早てばやると、なみだてしまうことをおさえることができる[35][59]

栄養えいよう[編集へんしゅう]

たまねぎ りんくき せい[60]
100 gあたりの栄養えいよう
エネルギー 155 kJ (37 kcal)
8.8 g
食物しょくもつ繊維せんい 1.6 g
0.1 g
飽和ほうわ脂肪酸しぼうさん 0.01 g
あたい飽和ほうわ 0.03 g
1.0 g
ビタミン
ビタミンA相当そうとうりょう
(0%)
1 µg
チアミン (B1)
(3%)
0.03 mg
リボフラビン (B2)
(1%)
0.01 mg
ナイアシン (B3)
(1%)
0.1 mg
パントテンさん (B5)
(4%)
0.19 mg
ビタミンB6
(12%)
0.16 mg
葉酸ようさん (B9)
(4%)
16 µg
ビタミンC
(10%)
8 mg
ビタミンE
(1%)
0.1 mg
ミネラル
ナトリウム
(0%)
2 mg
カリウム
(3%)
150 mg
カルシウム
(2%)
21 mg
マグネシウム
(3%)
9 mg
リン
(5%)
33 mg
鉄分てつぶん
(2%)
0.2 mg
亜鉛あえん
(2%)
0.2 mg
どう
(3%)
0.05 mg
マンガン
(7%)
0.15 mg
セレン
(1%)
1 µg
成分せいぶん
水分すいぶん 89.7 g
コレステロール 1 mg
水溶すいようせい食物しょくもつ繊維せんい 0.6 g
不溶性ふようせい食物しょくもつ繊維せんい 1.0 g
ビオチン(B7 0.6 μみゅーg

ビタミンEはαあるふぁ─トコフェロールのみをしめした[61]廃棄はいき部位ぶいかわ保護ほご)、そこばんおよ頭部とうぶ
%はアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにおける
成人せいじん栄養えいよう摂取せっしゅ目標もくひょう (RDI割合わりあい

タマネギの鱗茎りんけいには水分すいぶんやく90%ふくまれていて、しょく100グラム (g) あたり、炭水化物たんすいかぶつ8.8 g、たんぱくしつ1.0 g、灰分かいぶん0.4 g、脂質ししつ0.1 gがふくまれている[32]炭水化物たんすいかぶつおおめにふくまれていて、野菜やさいとしては熱量ねつりょうが37キロカロリー (kcal) とたかめで、微量びりょう栄養素えいようそビタミンミネラル食物しょくもつ繊維せんいはそれほどおおくはない[32]。それでも、ビタミンB1B2Cや、カリウムカルシウムなどのミネラル、食物しょくもつ繊維せんいがバランスよくふくまれている[48]。タマネギのとうしつにはブドウ糖ぶどうとうグルコース)、果糖かとうフルクトース)、蔗糖しょとうスクロース)などがふくまれ、てい分子ぶんしとうとして貯蔵ちょぞうする[32]

調理ちょうり過程かていみずにさらすと、栄養えいよう成分せいぶんながてしまうため、辛味からみ成分せいぶんすくないしんタマネギはみずにさらさずにそのままべたほう栄養えいよう効率こうりつよく摂取せっしゅできる[48]。タマネギを加熱かねつし、黄色おうしょく、あめいろ茶色ちゃいろと褐変が進行しんこうするにしたがってDPPHラジカル消去しょうきょのう上昇じょうしょうするとの報告ほうこくがある[62]。タマネギをいためることによってメイラード反応はんのうこり、褐色かっしょく物質ぶっしつメラノイジン生成せいせいする。メラノイジンは、in vitroではこう酸化さんか作用さよう活性かっせい酸素さんそ消去しょうきょ活性かっせいヘテロたまきアミノ化合かごうぶつ発癌はつがん物質ぶっしつ)にたいするだっ変異へんいばら活性かっせいなどをゆうする可能かのうせいがあるとして研究けんきゅうつづけられている[63][信頼しんらいせいよう検証けんしょう]

保存ほぞん[編集へんしゅう]

タマネギは収穫しゅうかく表皮ひょうひ乾燥かんそうさせておけば長期ちょうき保存ほぞん可能かのうであり、常温じょうおんでもすうげつ保存ほぞん可能かのう食材しょくざいである。生産せいさんしゃは、ごく早生わせ早生わせたね保存ほぞんせいがないため、機械きかい乾燥かんそうしてからすぐに出荷しゅっかするが、貯蔵ちょぞうせいすぐれる晩生ばんせいたねは、あき収穫しゅうかくして施設しせつ乾燥かんそうさせたあと、貯蔵庫ちょぞうこ翌年よくねんはるまで保存ほぞんできる[11]。CA(Controlled Atmosphere)冷蔵れいぞうほう[注釈ちゅうしゃく 4]導入どうにゅうにより、薬剤やくざい放射線ほうしゃせん照射しょうしゃたよらず、萌芽ほうが同時どうじふせ保存ほぞんほう確立かくりつされている[11]

家庭かていなどでは、湿気しっけがこもらない、かつ乾燥かんそうしすぎない風通かぜとおしのよい場所ばしょで、ネットや紙袋かみぶくろなどにれて、室温しつおん保存ほぞんできる[34][35]あつぶしは、冷気れいきにあたらないようにする[34]調理ちょうりって使つかれなかったたまねぎは、くち食品しょくひんようラップフィルムなどでつつんで、乾燥かんそうしないようにポリぶくろなどにれて冷蔵れいぞう保存ほぞんする[34]

薬用やくよう[編集へんしゅう]

漢方かんぽう民間みんかん療法りょうほう[編集へんしゅう]

タマネギの薬用やくよう歴史れきしふるく、紀元前きげんぜん15世紀せいきごろかれたエジプトの医学いがくしょとされる『エーベルス・パピルス』に名称めいしょう登場とうじょうする[5]古代こだいギリシアの本草ほんぞうしょ『ディオスコリデスの薬物やくぶつ』のなかでも、タマネギの薬用やくようについて詳細しょうさい記述きじゅつされている[5]伝統でんとう中国ちゅうごく医学いがくではせき風邪かぜ喘息ぜんそく気管支炎きかんしえんにタマネギを推奨すいしょうしている[64]

民間みんかん療法りょうほうでは、風邪かぜ初期しょき症状しょうじょうのとき就寝しゅうしんまえに、タマネギの鱗茎りんけいこまかくきざんで湯飲ゆのみにれて、すりおろしたヒネショウガ少量しょうりょうくわえて味噌みそ調味ちょうみして、熱湯ねっとうそそいでしばらくいたのちによくかきぜてから方法ほうほうられる[10]せきめには、こまかくきざんだタマネギをタオルのようなぬの中央ちゅうおうれてその部分ぶぶん熱湯ねっとうをかけてかるしぼり、のどにててゆたか湿布しっぷする方法ほうほうられる[10]

医学いがくてき知見ちけん[編集へんしゅう]

タマネギには辛味からみ成分せいぶんにもなっている多様たよう種類しゅるい硫化りゅうかアリルるい豊富ほうふふくまれている[32]。その代表だいひょうともいえるアリシンには「血小板けっしょうばん凝集ぎょうしゅう抑制よくせいする」「血圧けつあつがる」「コレステロールをげて動脈どうみゃく硬化こうか予防よぼうする」などの効果こうか期待きたいできるとわれているが、現時点げんじてんでは、ひとにおいて信頼しんらいできる十分じゅうぶん根拠こんきょしめされていない[65][66]

動物どうぶつへの影響えいきょう[編集へんしゅう]

イヌネコがタマネギをべた場合ばあいには、アリルプロピルジスルファイドにより血液けつえきちゅう赤血球せっけっきゅう破壊はかいされ、血尿けつにょう下痢げり嘔吐おうと発熱はつねつこす[67]。タマネギの加工かこう食品しょくひんやエキスも、イヌやネコなどの動物どうぶつ影響えいきょうあたえることがある[67]

文化ぶんか[編集へんしゅう]

宗教しゅうきょうによるかんがかたちが[編集へんしゅう]

インドのバラモン教ばらもんきょうヒンドゥーきょう学問がくもん祭司さいしつかさどバラモンは、情欲じょうよくいかりを増大ぞうだいさせて瞑想めいそうさまたげる野菜やさいだとして、ニンニクとともにタマネギの摂取せっしゅきんじている[68]。ヒンドゥーきょう分派ぶんぱスワミナラヤンの信者しんじゃは、ニンニクもタマネギもべない[68]カシミール高位こういのヒンドゥー教徒きょうとであるカシミール・パンディット人々ひとびと同様どうようべない[69]ジャイナきょうは、タマネギをふくむネギぞく野菜やさいべたひと悪影響あくえいきょうあたえ、収穫しゅうかくさい土中どちゅうちいさなものきずつけるとかんがえられているため、摂取せっしゅきんじている[68]

絵画かいが題材だいざい[編集へんしゅう]

フランス印象派いんしょうは画家がかおおくは、都会とかいけて田舎いなかプロヴァンス地方ちほう仕事場しごとばえらび、質素しっそ基本きほんかえった生活せいかつ表現ひょうげんする静物せいぶつえがいた。その題材だいざいにタマネギがえがかれた作品さくひんのこされており、ポール・セザンヌの『たまねぎのある静物せいぶつ』(1896ねん - 1898ねん)、ルノワールの『玉葱たまねぎのある静物せいぶつ』(1881ねん)のほかに、ファン・ゴッホは『あかキャベツとたまねぎのある静物せいぶつ』(1887ねん)から『生姜しょうがびんたまねぎ』(1885ねん)まで、なんもタマネギをえがいている[70]

祝祭しゅくさい[編集へんしゅう]

タマネギの祝祭しゅくさい世界せかい各地かくちもよおされている。かず減少げんしょうしたものの、ふるくはイギリスでは13世紀せいきからオニオン・フェアがおこなわれており、ハワイマウイとう、インドのムンバイなどでもオニオン・フェアが開催かいさいされている[71]。ドイツのエリスゲンでは、毎年まいとし8がつにツヴィーベルフェスト(タマネギまつり)が開催かいさいされる[72]毎年まいとし10がつにはヴァイマルおこなわれるタマネギまつりが有名ゆうめいで、住民じゅうみんはタマネギの花輪はなわ自宅じたくかざ[72]

タマネギをモチーフにしたキャラクター[編集へんしゅう]


脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 最新さいしん分類ぶんるい体系たいけいであるAPG体系たいけいではヒガンバナ区分くぶんされるが、ふる分類ぶんるい体系たいけいクロンキスト体系たいけいしんエングラー体系たいけいではユリ分類ぶんるいされている[1]
  2. ^ 日本にっぽんでは、生食なましょくように軟白栽培さいばいされたラッキョウが「エシャット」や「エシャロット」のばれている[34]
  3. ^ 遺伝子いでんし欠損けっそんがあるため、花粉かふんができない状態じょうたい[37]
  4. ^ くらない温度おんど空気くうき成分せいぶん調整ちょうせいによって、青果物せいかぶつ呼吸こきゅう最小限さいしょうげんおさえ、鮮度せんど低下ていか防止ぼうしするシステム[11]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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  3. ^ こぐれひでこのしょくえつ画帳がちょうタマネギ だまのままうどんに『読売新聞よみうりしんぶん夕刊ゆうかん2018ねん12月8にち(2めん)。
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  12. ^ a b c d e ジェイ 2017, p. 13.
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参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]