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梅雨つゆ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
東京とうきょうにおける梅雨つゆあめ(2009ねん6がつ

梅雨つゆ(つゆ、ばいう)は、北海道ほっかいどう小笠原諸島おがさわらしょとうのぞ日本にっぽん朝鮮半島ちょうせんはんとう南部なんぶ中国ちゅうごく南部なんぶから長江ながえ流域りゅういきにかけての沿海えんかい、および台湾たいわんなど、ひがしアジア広範囲こうはんいにおいてみられる特有とくゆう気象きしょう現象げんしょうで、5月から7がつにかけてくもあめおお期間きかんのこと。雨季うき一種いっしゅである[1]

名称めいしょう[編集へんしゅう]

漢字かんじ表記ひょうき梅雨つゆ」の語源ごげんとしては、この時期じきうめじゅくころであることからというせつや、この時期じき湿度しつどたかカビえやすいことから「黴雨つゆ(ばいう)」とばれ、これがおなおんの「梅雨つゆ」にてんじたというせつ、この時期じきは「ごとにちのようにあめるから「うめ」というてられたというせつがある。普段ふだんばいあめるから「ばい」というのはこじつけ(民間みんかん語源ごげん)である。このほかに「うめ(ばいりん)」、旧暦きゅうれき5月ころであることに由来ゆらいする「五月雨さみだれ(さみだれ)」、むぎみのころであることに由来ゆらいする「麦雨ばくう(ばくう)」などの別名べつめいがある。

なお、「五月雨さみだれ」のかたりてんじて、梅雨つゆあめのように、物事ものごとながくだらだらとつづくことを「五月雨さみだれしき」とうようになった。また梅雨つゆのことを「五月晴さつきば(さつきばれ)」というが、この言葉ことば最近さいきんでは「ごがつばれ」ともんで新暦しんれき5がつ初旬しょじゅんのよくれた天候てんこうすことのほうおおい。気象庁きしょうちょうでは5がつれのことを「さつきれ」とび、梅雨つゆのことを「梅雨つゆ合間あいまれ」とぶようにめている。五月雨さみだれころよるやみのことを「五月闇さつきやみ(さつきやみ)」という。

地方ちほうめいには「ながし」(鹿児島かごしまけん奄美あまみ群島ぐんとう[2])、「なーみっさ」(喜界島きかいじまでの別名べつめい[3])がある。沖縄おきなわでは、梅雨つゆ小満しょうまんからすすきしゅにかけての時期じきたるので「小満しょうまんすすきしゅ(スーマンボースー、しょうまんぼうしゅ)」や「すすきしゅ(ボースーアミ、ぼうしゅあめ)」という別名べつめいがある。

中国ちゅうごくでは「梅雨つゆメイユー)」、「すすきしゅ[1]韓国かんこくでは「장마チャンマ)」(「ながあめ」の意味いみ推定すいていされる[4])という[1]中国ちゅうごくでは、ふるくは「梅雨つゆ」と同音どうおんの「霉雨」というてられており、現在げんざいもちいられることがある。「」はカビのことであり、日本にっぽんの「黴雨つゆ」とおな意味いみである。

中国ちゅうごくでは、うめじゅくして黄色おうしょくくなる時期じきあめという意味いみの「黄梅おうばい(ファンメイユー)」もよくもちいられる[5]

ひがしアジアの四季しき変化へんかにおける梅雨つゆ[編集へんしゅう]

気候きこうがくてきぶし変化へんか世界せかい比較ひかくしたとき、ひがしアジアでは春夏秋冬しゅんかしゅうとう梅雨つゆくわえた、また日本にっぽんかぎるとさらに秋雨あきさめくわえたろく変化へんかがはっきりとあらわれる[1]

ひがしアジアでは、はるあきは、温帯おんたいてい気圧きあつ移動いどうせい高気圧こうきあつ交互こうご通過つうかして周期しゅうきてき天気てんき変化へんかする。一方いっぽう盛夏せいかには亜熱帯あねったい高気圧こうきあつ太平洋たいへいよう高気圧こうきあつ)の影響えいきょうはいって高温こうおん多湿たしつ気団きだんおおわれる。そして、はるから盛夏せいかあいだと、盛夏せいかからあきあいだには、中国ちゅうごく大陸たいりく東部とうぶから日本にっぽん東方とうほうおき前線ぜんせん停滞ていたいすることで雨季うきとなる。このなかで、はるから盛夏せいかあいだ雨季うき梅雨つゆ盛夏せいかからあきあいだ雨季うき秋雨あきさめである。なお、梅雨つゆひがしアジア全体ぜんたい明瞭めいりょうである一方いっぽう秋雨あきさめ中国ちゅうごく大陸たいりく方面ほうめんではよわ日本にっぽん列島れっとう方面ほうめん明瞭めいりょうである。また、盛夏せいかからあきあいだ雨季うきあめ内訳うちわけとして、台風たいふうによるあめ無視むしできないほど影響えいきょうりょくっている[1]

梅雨つゆ時期じきはじまることを梅雨入つゆい入梅にゅうばい(にゅうばい)といい、社会しゃかい通念つうねんうえ気象きしょうがくうえはるわりであるとともになつはじまり(初夏しょか)とされる。なお、日本にっぽんざつぶしの1つに入梅にゅうばい(6がつ11にちごろ)があり、こよみうえではこの入梅にゅうばいとするが、これはみず必要ひつようとする田植たう時期じき目安めやすとされている。また、梅雨つゆわることを梅雨つゆうめ(しゅつばい)といい、これをもって本格ほんかくてきなつ盛夏せいか)の到来とうらいとすることがおおい。ほとんどの地域ちいきでは、気象きしょう当局とうきょく梅雨入つゆいりや梅雨つゆけの発表はっぴょうおこなっている。

梅雨つゆ期間きかんはふつう1かげつから1かげつはん程度ていどである。また、梅雨つゆ降水こうすいりょう九州きゅうしゅうでは500mm程度ていど年間ねんかんやく4ぶんの1・関東かんとう東海とうかいでは300mm程度ていど年間ねんかんやく5ぶんの1ある。西日本にしにほんでは秋雨あきさめより梅雨つゆほう雨量うりょうおおいが、東日本ひがしにっぽんではぎゃく秋雨あきさめほうおおい(台風たいふう寄与きよもある)。梅雨つゆ時期じき雨量うりょうは、としによっておおきく変動へんどうする場合ばあいがあり、たとえば150mm程度ていどしかあめらなかったり、梅雨つゆけが平年へいねんより2週間しゅうかんおくれたりすることがある。そのようなとし猛暑もうしょ少雨しょううであったり冷夏れいか多雨たうであったりと、なつ天候てんこうくなく気象きしょう災害さいがいきやすい[1][6][7]

ひがしアジアはちゅう緯度いど位置いちしている。どう緯度いど中東ちゅうとうなどのように亜熱帯あねったい高気圧こうきあつ影響えいきょうにあって乾燥かんそうした気候きこうとなってもおかしくないが、大陸たいりく東岸とうがん夏季かき海洋かいようおお亜熱帯あねったい高気圧こうきあつあたりえんになるためあめおお傾向けいこうにある。これはきたアメリカ大陸あめりかたいりく東岸とうがんおなじだが、九州きゅうしゅうでは年間ねんかん降水こうすいりょうやく2,000mmとなるなど、熱帯ねったい収束しゅうそくたい雨量うりょうにもおとらないほどの雨量うりょうがある。この豊富ほうふ雨量うりょうたいする梅雨つゆ秋雨あきさめ寄与きよおおきい。梅雨つゆおおきな雨量うりょうをもたらす要因よういんとして、インドから東南とうなんアジアへとつながる高温こうおん多湿たしつなアジア・モンスーン影響えいきょうけていることげられる[1][8]

時折ときおり梅雨つゆは「あめがしとしととる」「それほど雨足あまあしつよくないあめ曇天どんてんつづく」と解説かいせつされることがある。これは東日本ひがしにっぽんではただしいが、西日本にしにほんではあまりただしくない。梅雨つゆあめかたにも地域ちいきがあるためである。とく西日本にしにほん華中かちゅう長江ながえなかした流域りゅういき付近ふきん)では、積乱雲せきらんうんあつまったくもクラスターとばれる水平すいへい規模きぼ100km前後ぜんこうくもぐんがしばしば発生はっせいしてひがしすすみ、はげしいあめをもたらすという特徴とくちょうがある[1]日本にっぽん本土ほんど梅雨つゆにあたる6-7がつ雨量うりょうると、にち降水こうすいりょう100mm以上いじょう大雨おおあめやその雨量うりょう西にしみなみくほどおおくなるほか、九州きゅうしゅう四国しこく太平洋たいへいようがわでは2カ月かげつあいだ雨量うりょう半分はんぶん以上いじょうがたった4-5日間にちかん降水こうすいりょう50mm以上いじょうにまとまってっている[9]梅雨つゆそう雨量うりょう自体じたいも、日本にっぽん本土ほんどでは西にしみなみくほどおおくなる[1]

メカニズムと経過けいか[編集へんしゅう]

気団きだん[編集へんしゅう]

梅雨つゆ前線ぜんせん北上ほくじょう様子ようす梅雨つゆをもたらす4気団きだん位置いちおよび梅雨つゆ期間きかんちゅう勢力せいりょく変化へんかしめした。

梅雨つゆ時期じきには、以下いかの4つの気団きだんひがしアジアに存在そんざいする。

中国ちゅうごく北部ほくぶモンゴルから満州まんしゅうにかけての地域ちいき存在そんざいあたたかく乾燥かんそうした大陸たいりくせい気団きだん移動いどうせい高気圧こうきあつによって構成こうせいされる。
オホーツクかい存在そんざいつめたく湿しめった海洋かいようせい気団きだん
インドシナ半島いんどしなはんとう南シナ海みなみしなかいから南西諸島なんせいしょとう近海きんかいにかけての地域ちいき存在そんざいあたたかく非常ひじょう湿しめった海洋かいようせい気団きだんインド洋いんどよう海洋かいようせい気団きだん影響えいきょうつよけている。
きた太平洋たいへいよう西部せいぶ存在そんざい高温こうおん多湿たしつ海洋かいようせい気団きだん

はるからなつぶしうつわるさいひがしアジアでは性質せいしつちがうこれらの気団きだんがせめぎう。中国ちゅうごく大陸たいりく方面ほうめん日本にっぽん列島れっとう朝鮮半島ちょうせんはんとう方面ほうめんではせめぎ気団きだんことなる。

  • 中国ちゅうごく大陸たいりく方面ほうめんきた揚子江ようすこう気団きだんみなみ熱帯ねったいモンスーン気団きだん接近せっきんし、おも両者りょうしゃ湿度しつどによって停滞ていたい前線ぜんせん形成けいせいされる[ちゅう 1]
  • 日本にっぽん列島れっとう朝鮮半島ちょうせんはんとう方面ほうめんきたオホーツク海気かいきだんみなみ小笠原おがさわら気団きだん接近せっきんし、おも両者りょうしゃ温度おんどにより、停滞ていたい前線ぜんせん形成けいせいされる[ちゅう 1]

性質せいしつていることや、距離きょりはなれていて干渉かんしょうすくないことなどから、北側きたがわ気団きだん同士どうし南側みなみがわ気団きだん同士どうしあいだには、前線ぜんせん形成けいせいされない。

きたみなみ気団きだん衝突しょうとつした部分ぶぶんには東西とうざいすうせんkmにわたって梅雨つゆ前線ぜんせん(ばいうぜんせん)ができ、すうげつわたってすこしずつ北上ほくじょうしていく。この前線ぜんせん付近ふきんではあめつづくが、長雨ながあめ期間きかんかく地域ちいきで1かげつ–2かげつにもなる。これが梅雨つゆである。


華南かなん停滞ていたいする梅雨つゆ前線ぜんせんくも画像がぞう上部じょうぶ。2008ねん5がつ22にち、PD NASA)

本州ほんしゅう停滞ていたいする梅雨つゆ前線ぜんせんくも画像がぞう中央ちゅうおうした濃緑こみどり部分ぶぶん九州きゅうしゅうから紀伊きい半島はんとう。2006ねん7がつ16にち、PD NASA)

華中かちゅうから朝鮮半島ちょうせんはんとうにかけて停滞ていたいする梅雨つゆ前線ぜんせんくも画像がぞう中央ちゅうおう付近ふきん。2008ねん7がつ22にち、PD NASA)

梅雨つゆ前線ぜんせん最初さいしょ[編集へんしゅう]

ふゆあいだ、シベリアから中国ちゅうごく大陸たいりくにかけての広範囲こうはんいつめたく乾燥かんそうしたシベリア気団きだんおおっている。シベリア気団きだんはしばしば南下なんかして寒波かんぱをもたらし、日本にっぽん日本海にほんかいがわ大雪おおゆきらせるが、チベット高原こうげんではたか山脈さんみゃく邪魔じゃまして気団きだんがそれ以上いじょう南下なんかできない。そのチベット高原こうげん南側みなみがわ、インド-フィリピンにかけての上空じょうくう亜熱帯あねったいジェット気流きりゅうながれる。

ふゆわりはるちかづくにつれ、シベリア気団きだん勢力せいりょくよわくなり、次第しだい北上ほくじょうしていく。わって中国ちゅうごく大陸たいりくにはあたたかく乾燥かんそうした揚子江ようすこう気団きだんができはじめ、勢力せいりょくつよめていく。はるになると、揚子江ようすこう気団きだんひがし日本にっぽん列島れっとう朝鮮半島ちょうせんはんとうなどに移動いどうせい高気圧こうきあつ放出ほうしゅつし、これが偏西風へんせいふうってひがしすすみ、高気圧こうきあつあいだにできたてい気圧きあつとともにはるうつわりやすい天候てんこうつくしている。

はるわりにかるにつれて、南シナ海みなみしなかい付近ふきんにある熱帯ねったいモンスーン気団きだん勢力せいりょく北上ほくじょうしてくる。すると、揚子江ようすこう気団きだん熱帯ねったいモンスーン気団きだん衝突しょうとつはじめる。地上ちじょう天気てんきでみると、揚子江ようすこう気団きだんからできた高気圧こうきあつ熱帯ねったいモンスーン気団きだんからできた高気圧こうきあつ南シナ海みなみしなかいじょうでせめぎあい、そのあいだ前線ぜんせんができていることがわかる。これが最初さいしょ梅雨つゆ前線ぜんせんである。

例年れいねん華南かなん南西諸島なんせいしょとう南方なんぽうおき付近ふきんでは5がつ上旬じょうじゅんごろに、梅雨つゆ前線ぜんせんのできはじめであるくもおび専門せんもんてきにはじゅん定常ていじょうてきくもたいぶことがある)が発生はっせいする。

明瞭めいりょうになる梅雨つゆ前線ぜんせん[編集へんしゅう]

梅雨つゆ天気てんき(2022ねん6がつ21にち15

5がつ上旬じょうじゅんには南西諸島なんせいしょとう梅雨つゆ前線ぜんせん影響えいきょうはじめる。5月中旬ちゅうじゅんごろになると、梅雨つゆ前線ぜんせんははっきりと天気てんき図上ずじょうあらわれるようになり、華南かなん南西諸島なんせいしょとう付近ふきん停滞ていたいする。

一方いっぽう初夏しょかはいった5がつごろ、亜熱帯あねったいジェット気流きりゅう北上ほくじょうし、チベット高原こうげんかる。ただし、チベット高原こうげん上空じょうくうながれる亜熱帯あねったいジェット気流きりゅうよりもさらに標高ひょうこうたかいため、亜熱帯あねったいジェット気流きりゅうはチベット高原こうげんさかいきたみなみの2つのながれにかれてしまう。

かれた亜熱帯あねったいジェット気流きりゅうのうち、北側きたがわ分流ぶんりゅうは、樺太からふと付近ふきん寒帯かんたいジェット気流きりゅう合流ごうりゅうする。さらにこの気流きりゅうは、カムチャツカ半島はんとう付近ふきん南側みなみがわ分流ぶんりゅう合流ごうりゅうする。この合流ごうりゅう影響えいきょう上空じょうくう大気たいきとどこおると、下降かこう気流きりゅう発生はっせいして、その下層かそうのオホーツク海上かいじょう高気圧こうきあつができる。この高気圧こうきあつオホーツクかい高気圧こうきあつといい、この高気圧こうきあつ母体ぼたいとなるつめたく湿しめった気団きだんオホーツク海気かいきだんという。

おなじごろ、太平洋たいへいよう中部ちゅうぶ洋上ようじょうでも高気圧こうきあつ勢力せいりょくし、範囲はんい西にしひろげてくる。この高気圧こうきあつきた太平洋たいへいよう帯状おびじょうおお太平洋たいへいよう高気圧こうきあつ西端せいたん小笠原おがさわら高気圧こうきあつともいい、この母体ぼたいとなるあたたかく湿しめった気団きだん小笠原おがさわら気団きだんという。

5がつ下旬げじゅんから6がつ上旬じょうじゅんごろになると、九州きゅうしゅう四国しこく梅雨つゆ前線ぜんせん影響えいきょうはいはじめる。このころから、梅雨つゆ前線ぜんせん東部とうぶではオホーツク海気かいきだん小笠原おがさわら気団きだんのせめぎあいのいろくなってくる。一方いっぽう華北かほく朝鮮半島ちょうせんはんとう東日本ひがしにっぽんでは、高気圧こうきあつてい気圧きあつ交互こうごにやってくるはるのような天気てんきつづく。

北上ほくじょうする梅雨つゆ前線ぜんせん[編集へんしゅう]

北上ほくじょうつづける梅雨つゆ前線ぜんせんは、6がつ中旬ちゅうじゅんはいると、中国ちゅうごくではみなみみね山脈さんみゃく付近ふきん停滞ていたい日本にっぽんでは本州ほんしゅう付近ふきんにまで勢力せいりょくひろげてくる。

つぎ梅雨つゆ前線ぜんせん中国ちゅうごくこう長江ながえ流域りゅういき淮河流域りゅういき)に北上ほくじょうする。6がつ下旬げじゅんには華南かなん南西諸島なんせいしょとう梅雨つゆ前線ぜんせん勢力せいりょくけんからける。7月にはいると東北とうほく地方ちほう梅雨入つゆいりし、北海道ほっかいどうのぞ日本にっぽん本土ほんど地域ちいき本格ほんかくてき長雨ながあめ突入とつにゅうする。またおなじころ、朝鮮半島ちょうせんはんとう南部なんぶ長雨ながあめ時期じきはいる。

7がつなかばをぎると、亜熱帯あねったいジェット気流きりゅうチベット高原こうげんよりもきたながれるようになり、合流ごうりゅうしてオホーツク海気かいきだんよわまってくる。一方いっぽうで、太平洋たいへいよう高気圧こうきあつ日本にっぽん南海なんかいじょうおおつづけて晴天せいてんつづくようになり、日本にっぽん本土ほんど朝鮮半島ちょうせんはんとうみなみからじゅん梅雨つゆけしてくる。

こうして北上ほくじょうしてきた梅雨つゆ前線ぜんせん最終さいしゅうてきに、北京ぺきんなどの華北かほく中国ちゅうごく東北とうほくたっする。例年れいねん、このころには前線ぜんせん勢力せいりょくよわまっており、曇天どんてんつづきになることはあるが前線ぜんせん居座いすわつづけるようなことはほとんどない。また、8がつ中旬ちゅうじゅん下旬げじゅんさかいにしてこれ以降いこう長雨ながあめはいわゆる秋雨あきさめであり、前線ぜんせん名前なまえ秋雨前線あきさめぜんせんわるが、前線ぜんせん南北なんぼく空気くうき構成こうせいする気団きだんおなじである[5]。ただし、秋雨あきさめ中国ちゅうごく大陸たいりく方面ほうめんではほとんどられない。西日本にしにほんでも秋雨あきさめはあるものの雨量うりょうはそれほどおおくない。一方いっぽう東日本ひがしにっぽん、および北日本きたにっぽん北海道ほっかいどうのぞく)では梅雨つゆ雨量うりょうよりもむしろ秋雨あきさめ雨量うりょうほうおおいという傾向けいこうがある(ただし、秋雨あきさめ雨量うりょうには台風たいふうによるまとまったあめふくまれる)。

梅雨つゆ前線ぜんせん性質せいしつ[編集へんしゅう]

性質せいしつちがう2つの空気くうき気団きだんという)がぶつかるところ大気たいき状態じょうたい不安定ふあんていになり、前線ぜんせん発生はっせいする。梅雨つゆ前線ぜんせん構成こうせいする気団きだんはいずれも勢力せいりょく拮抗きっこうしているため、ほぼおな地域ちいき南北なんぼくにゆっくりと移動いどうする停滞ていたい前線ぜんせんとなる。

梅雨つゆ前線ぜんせん南側みなみがわ構成こうせいする2つの気団きだんはともに海洋かいよう本拠地ほんきょちとする気団きだん海洋かいようせい気団きだん)のため、海洋かいようから大量たいりょう水蒸気すいじょうき吸収きゅうしゅうして湿潤しつじゅん空気くうきっている。ただ、北側きたがわ気団きだん南側みなみがわ気団きだんとではおたがいの温度おんどちいさいため、通常つうじょうはほとんどが乱層雲らんそううんよわ雨雲あまぐも構成こうせいされる。そのため、しとしととあまりつよくないあめ長時間ちょうじかんらせる。

しかし、上空じょうくう寒気さむけ乾燥かんそうした空気くうき流入りゅうにゅうしたり、台風たいふう地表ちひょう付近ふきんあたたかく湿しめった空気くうきだん湿しめりゅう)が流入りゅうにゅうしたりすると、前線ぜんせん活動かつどう活発かっぱつして、積乱雲せきらんうんをともなったつよ雨雲あまぐもとなり、とき豪雨ごううとなる。

2つの高気圧こうきあつがせめぎあい、勢力せいりょくのバランスがほぼつりっているとき、梅雨つゆ前線ぜんせんはほとんどうごかない。しかし、2つの高気圧こうきあつ勢力せいりょくのバランスがくずれたときや、てい気圧きあつちかづいてきたり、前線ぜんせん付近ふきんてい気圧きあつ発生はっせいしたりしたときは一時いちじてき温暖おんだん前線ぜんせん寒冷前線かんれいぜんせんとなることもある。梅雨つゆ前線ぜんせん活動かつどう太平洋たいへいよう高気圧こうきあつ勢力せいりょく拡大かくだいによってよわまるか、かく地域ちいき北側きたがわげられ、今後こんご前線ぜんせん影響えいきょうによるあめらない状況じょうきょうになったとき、梅雨つゆわったとみなされる。

梅雨入つゆいりの特定とくていなしのとし[編集へんしゅう]

としによっては梅雨入つゆいりの時期じき特定とくていできなかったり、あるいは発表はっぴょうがされないこともある[ちゅう 2]梅雨入つゆいりの特定とくていができなかったのは、1963ねん四国しこく地方ちほう近畿きんき地方ちほう唯一ゆいいつ事例じれいである。なお、2024ねん時点じてんでは、梅雨入つゆいりそのものがなかった事例じれいは、統計とうけい開始かいし以来いらいまだ皆無かいむである。これは、太平洋たいへいよう高気圧こうきあつ勢力せいりょくつよいために梅雨つゆ前線ぜんせん四国しこく地方ちほう中国ちゅうごく地方ちほう近畿きんき地方ちほう北陸ほくりく地方ちほうから北上ほくじょうしてすすみそのままなつそら突入とつにゅうし、みなみ高気圧こうきあつとなって次第しだい南下なんかしていくパターンがほとんどである(小暑しょうしょさかいにして、小暑しょうしょ以降いこうはそのまま梅雨つゆけになる)。この場合ばあいでも、四国しこく地方ちほう中国ちゅうごく地方ちほう近畿きんき地方ちほう北陸ほくりく地方ちほうでは高温こうおん晴天せいてんがややおおくなるものの、おおむ晴天せいてんつづく「なつ」がおとずれている。このことから、としによっては、近畿きんき地方ちほうにおける(本当ほんとうの)なつ北陸ほくりく地方ちほうよりもながいとされている。

梅雨つゆけの特定とくていなしのとし[編集へんしゅう]

としによっては梅雨つゆけの時期じき特定とくていできなかったり、あるいは発表はっぴょうがされないこともある[ちゅう 3]東北とうほく地方ちほうとく青森あおもり岩手いわて秋田あきたきた東北とうほく3けん)、関東かんとう甲信こうしん地方ちほうではこのパターンがすうねんいち割合わりあいこる。これは、オホーツクかい高気圧こうきあつ勢力せいりょくつよいために梅雨つゆ前線ぜんせん東北とうほく地方ちほうから北上ほくじょうできずにそのままあき突入とつにゅうし、秋雨あきさめ前線ぜんせんとなって次第しだい南下なんかしていくパターン、または梅雨つゆ前線ぜんせん本州ほんしゅうから完全かんぜん消滅しょうめつした場合ばあいであってもくもりやあめおおく、大気たいき状態じょうたい安定あんていしない天候てんこうつづくパターンがほとんどである(立秋りっしゅうさかいにして、立秋りっしゅう以降いこう長雨ながあめ秋雨あきさめとする)。この場合ばあいでも、きた北海道ほっかいどうでは低温ていおん曇天どんてんがややおおくなるものの、おおむ晴天せいてんつづく「なつ」がおとずれている。このことから、としによっては、東北とうほく地方ちほうにおける(本当ほんとうの)なつ北海道ほっかいどうよりもみじかいとされている。

アジアモンスーンと梅雨つゆ[編集へんしゅう]

梅雨つゆ前線ぜんせんは、気象きしょう学的がくてきにはモンスーンをもたらす前線ぜんせん(モンスーン前線ぜんせん)の1つである。インドをはじめとしたみなみアジア東南とうなんアジアのモンスーンは、インド洋いんどよう西太平洋にしたいへいようはしはっする高温こうおん多湿たしつ気流きりゅう原因げんいんである。世界せかい最多さいた年間ねんかん降水こうすいりょうゆうする地域ちいき(インドのチェラプンジ)をふくむなど、この地域ちいきのモンスーンは地球ちきゅうじょうもっと規模きぼおおきく、広範囲こうはんい連動れんどうして発生はっせいしていることから、総称そうしょうしてアジア・モンスーンばれる。またこの影響えいきょうける地域ちいきをモンスーン・アジアという。

アジア・モンスーンの影響えいきょう範囲はんいはさらにひがしにまでおよんでおり、南シナ海みなみしなかいおお熱帯ねったいモンスーン気団きだんにも影響えいきょうあたえている。具体ぐたいてきには、南西諸島なんせいしょとう華南かなん梅雨つゆ降雨こううだい部分ぶぶん熱帯ねったいモンスーン気団きだんによってもたらされるほか、太平洋たいへいよう高気圧こうきあつあたりえん時計とけいまわりに気流きりゅうが、この熱帯ねったいモンスーン気団きだん影響えいきょうけた空気くうき日本にっぽん朝鮮半島ちょうせんはんとう付近ふきんまではこんできてあめ増強ぞうきょうする。このような関連かんれんせいかんがえて、気象きしょうがくでは一般いっぱんてきに、梅雨つゆがある中国ちゅうごく沿海えんかい朝鮮半島ちょうせんはんとう日本にっぽん列島れっとうだい部分ぶぶんをモンスーン・アジアにふくめる。

また、梅雨つゆ前線ぜんせん付近ふきん上空じょうくう大気たいきをみると、ふゆ空気くうきはるあき空気くうき境目さかいめとなる寒帯かんたい前線ぜんせんはるあき空気くうきなつ空気くうき境目さかいめとなる亜熱帯あねったい前線ぜんせん接近せっきんして存在そんざいしていて、梅雨つゆは「ぶしわり」の性質せいしつつよい。

各地かくち梅雨つゆ[編集へんしゅう]

日本にっぽん[編集へんしゅう]

梅雨つゆ平均へいきん期間きかん平均へいきん降水こうすいりょう[6]
1971ねん~2000ねん 平年へいねん
地点ちてんめい 代表だいひょう地点ちてん 梅雨入つゆい 梅雨つゆ 日数にっすう 降水こうすいりょう
北海道ほっかいどう地方ちほう - - - - -
東北とうほく北部ほくぶ 青森あおもり 06がつ12にち 07がつ27にち 46にち 141mm
東北とうほく南部なんぶ 仙台せんだい 06がつ10日とおか 07がつ23にち 44にち 243mm
北陸ほくりく地方ちほう 新潟にいがた 06がつ10日とおか 07がつ22にち 43にち 276mm
関東かんとう地方ちほう 東京とうきょう 06がつ08にち 07がつ20日はつか 43にち 288mm
東海とうかい地方ちほう 名古屋なごや 06がつ08にち 07がつ20日はつか 43にち 312mm
近畿きんき地方ちほう 大阪おおさか 06がつ06にち 07がつ19にち 44にち 296mm
中国ちゅうごく地方ちほう 広島ひろしま 06がつ06にち 07がつ20日はつか 45にち 327mm
四国しこく地方ちほう 高知こうち 06がつ04にち 07がつ17にち 44にち 201mm
九州きゅうしゅう北部ほくぶ 福岡ふくおか 06がつ05にち 07がつ18にち 44にち 338mm
九州きゅうしゅう南部なんぶ 鹿児島かごしま 05がつ29にち 07がつ13にち 46にち 540mm
奄美あまみ地方ちほう 奄美あまみ 05がつ10日とおか 06がつ28にち 50にち 511mm
沖縄おきなわ地方ちほう 那覇なは 05がつ08にち 06がつ23にち 47にち 234mm
かく地域ちいききょく[10]
最早もはや さいばん 降水こうすいりょう平年へいねん
地点ちてんめい 梅雨入つゆい 梅雨つゆ 梅雨入つゆい 梅雨つゆ 最少さいしょう 最多さいた
北海道ほっかいどう地方ちほう - - - - - -
東北とうほく北部ほくぶ 06がつ02にち 07がつ08にち 07がつ03にち 08がつ14にち 030% 169%
東北とうほく南部なんぶ 06がつ01にち 07がつ05にち 06がつ30にち 08がつ09にち 041% 153%
北陸ほくりく地方ちほう 05がつ22にち 07がつ02にち 06がつ28にち 08がつ14にち 036% 176%
関東かんとう地方ちほう 05がつ06にち 06がつ29にち 06がつ22にち 08がつ04にち 050% 174%
東海とうかい地方ちほう 05がつ04にち 06がつ22にち 06がつ28にち 08がつ03にち 050% 193%
近畿きんき地方ちほう 05がつ22にち 07がつ03にち 06がつ27にち 08がつ03にち 040% 184%
中国ちゅうごく地方ちほう 05がつ08にち 07がつ03にち 06がつ26にち 08がつ03にち 038% 195%
四国しこく地方ちほう 05がつ12にち 07がつ01にち 06がつ26にち 08がつ02にち 056% 187%
九州きゅうしゅう北部ほくぶ 05がつ11にち 07がつ01にち 06がつ26にち 08がつ04にち 031% 192%
九州きゅうしゅう南部なんぶ 05がつ01にち 06がつ24にち 06がつ21にち 08がつ08にち 033% 182%
奄美あまみ地方ちほう 04がつ25にち 06がつ10日とおか 05がつ27にち 07がつ20日はつか 032% 185%
沖縄おきなわ地方ちほう 04がつ20日はつか 06がつ08にち 06がつ04にち 07がつ10日とおか 034% 214%

北海道ほっかいどう地方ちほう[編集へんしゅう]

実際じっさい気象きしょうとしては北海道ほっかいどうにもみちみなみ中心ちゅうしん梅雨つゆ前線ぜんせんがかかることはあるが、平均へいきんてき気象きしょうとして、つまり気候きこう学的がくてきには北海道ほっかいどう梅雨つゆはないとされている[11]1970ねん昭和しょうわ45ねん)に気象庁きしょうちょう梅雨つゆ定義ていぎ統一とういつ過去かこ梅雨入つゆいり・けもさかのぼって決定けっていしたが、このとき、北海道ほっかいどうについては梅雨つゆがはっきりしないことから梅雨入つゆいり・けをさだめないことになった。「蝦夷えぞ梅雨つゆ」(えぞつゆ)の俗称ぞくしょう登場とうじょうしたのはこれ以降いこうとされる[12]梅雨つゆ前線ぜんせん北海道ほっかいどう到達とうたつする梅雨つゆ末期まっき勢力せいりょくおとろえ、北上ほくじょうする速度そくどはやまることが背景はいけいにある。

北海道ほっかいどうなかでも南西なんせい太平洋たいへいようがわ渡島ととう胆振いぶり日高ひだか)では本州ほんしゅう梅雨つゆ末期まっき大雨おおあめことがある。また、北海道ほっかいどうひろ範囲はんいでこの時期じき低温ていおん日照ひでり不足ふそくこりやすいほか、釧路くしろなど東部とうぶうみきり日数にっすうおおくなるのも、東北とうほく関東かんとう甲信越こうしんえつ梅雨つゆおなじくオホーツクかい高気圧こうきあつ影響えいきょうけている[11]とくに、5がつ下旬げじゅんから6がつ上旬じょうじゅん中心ちゅうしんとしてられる一時いちじてき低温ていおんは、北海道ほっかいどうではリラ(ライラック)のはな時期じきであることからぞくに「リラ」とも[ちゅう 4][13][14]。また、このようにぐずついた肌寒はだざむ天気てんきが、としによっては2週間しゅうかん程度ていど本州ほんしゅう梅雨つゆおな時期じきつづくことがあり、「蝦夷えぞ梅雨づゆ」とばれることもけっしてすくなくない[15]

1990年代ねんだい以降いこうより、北海道ほっかいどうではかぎりなく梅雨つゆちか天候てんこうあらわれるとし次第しだい増加ぞうかしている。梅雨つゆ特徴とくちょうのひとつである日照ひでり顕著けんちょ減少げんしょう指標しひょうとした研究けんきゅうでは、本州ほんしゅう以南いなん毎年まいとしみられるような「メリハリ」のある日照ひでり変化へんか札幌さっぽろでは1960年代ねんだい - 1980年代ねんだいやく4ねんに1かいだったが、1990年代ねんだい以降いこうやく2ねんに1かいになり頻度ひんどしている。レジームシフトともな気候きこう変動へんどう北海道ほっかいどうでも梅雨つゆ発生はっせいするようになるのではないかという議論ぎろんはあるが、気候きこうモデルの梅雨つゆ前線ぜんせんたい対応たいおうする亜熱帯あねったいジェットが現在げんざいよりみなみかたよるとする予測よそくはこれにはんしている。梅雨つゆらしい天候てんこうおもラニーニャ発生はっせいにみられ、毎年まいとしではない。頻度ひんど増加ぞうか原因げんいんにはPDO指数しすうへんうつりなどが指摘してきされている[12]

沖縄おきなわ地方ちほう東北とうほく北部ほくぶ[編集へんしゅう]

日本にっぽんでは各地かくち地方ちほう気象台きしょうだい気象庁きしょうちょうが、数個すうこ都府県とふけんをまとめた地域ちいきごとに毎年まいとし梅雨入つゆいり・梅雨つゆけの発表はっぴょうをする(北海道ほっかいどうのぞく)。まず、梅雨入つゆいり・梅雨つゆけしたとおもわれるその休日きゅうじつ場合ばあいは、以降いこう最初さいしょ平日へいじつ)に「速報そくほう」として発表はっぴょうおこなわれ、その発表はっぴょうしたがって「梅雨入つゆいりしたとみられる」・「梅雨つゆけしたとみられる」と報道ほうどうされる。その、5月から8がつ天候てんこう経過けいか総合そうごうてき検討けんとうし、毎年まいとし9がつ最終さいしゅうてき梅雨つゆ時期じきを「かく定値ていち」として発表はっぴょうする。そのさい速報そくほうでの梅雨入つゆいり・梅雨つゆけの期日きじつ修正しゅうせいおこなわれたり、最終さいしゅうてきに「特定とくていせず」という表現ひょうげんになることもある。一般いっぱんに、みなみ地域ちいきほど梅雨つゆ到来とうらいはやく、沖縄おきなわは5がつ中旬ちゅうじゅんから6がつ下旬げじゅん東北とうほく北陸ほくりくでは6がつ下旬げじゅんから7がつ下旬げじゅんころとなるのが平均へいきんてきである。

梅雨入つゆいりや梅雨つゆけの発表はっぴょう通常つうじょうつぎのようにしておこなわれる。かく気象台きしょうだいおもに、1週間しゅうかんまでの中期ちゅうき予報よほうとそれまでの天候てんこう推移すいいから、れが比較的ひかくてきおお初夏しょかからくもりやあめおお梅雨つゆへとわる「境目さかいめ」を推定すいていして、それを梅雨入つゆいりのとして発表はっぴょうしている。はしてきには、管轄かんかつ地域ちいきくもりやあめ今後こんご数日すうじつ以上いじょうつづくと推定すいていされるときにその初日しょにち梅雨入つゆいりとする。梅雨つゆけの場合ばあいぎゃくれが数日すうじつ以上いじょうつづくときである。中期ちゅうき予報よほう根拠こんきょになるのは、誤差ごさ比較的ひかくてきすくないジェット気流きりゅうなどの上空じょうくう大気たいきながれ(亜熱帯あねったいジェット気流きりゅう梅雨つゆ前線ぜんせん位置いち関係かんけい対応たいおうがよい)の予想よそうなどである。ただ、この中期ちゅうき予報よほう自体じたいはずれると、発表はっぴょうどおりにいかずれたりする。梅雨入つゆいりや梅雨つゆけの発表はっぴょうは、確定かくていしたことを発表はっぴょうするのではなく、気象庁きしょうちょうによれば「予報よほうてき要素ようそふくんでいる」ので、はずれる場合ばあいもある。

ただし、梅雨つゆ前線ぜんせん停滞ていたいしたまま立秋りっしゅうぎると、梅雨つゆけの発表はっぴょうはされない。立秋りっしゅう時期じきはちょうど、例年れいねん梅雨づゆ前線ぜんせんがもっともきたたっするころであり、これ以降いこうはどちらかといえば秋雨あきさめ時期じきはいる。しかし、この場合ばあいでも翌年よくねんには通常つうじょうどおり「梅雨入つゆいり」をむかえるが、「梅雨つゆけがないままいちねんして重畳ちょうじょうてきにまた梅雨入つゆいりとなる」わけではない。つまり、梅雨つゆけがない場合ばあいは「はっきりとなつ天気てんきあらわれないまま梅雨つゆから秋雨あきさめへと移行いこうする」とかんがえる。

梅雨つゆ期間きかん終了しゅうりょう発表はっぴょうのことをぞく梅雨つゆ宣言せんげんという。基本きほんてきに、梅雨つゆ前線ぜんせん北上ほくじょうともなってみなみからきた順番じゅんばん梅雨つゆけをむかえるが、かならずしもそのようにならない場合ばあいもある。前線ぜんせん一部いちぶ地域ちいき残存ざんそんしてしまうような場合ばあいには、よりきた地方ちほうほうさき梅雨つゆけになる場合ばあいもある。過去かこに、さき梅雨入つゆいりした中国ちゅうごく地方ちほうよりのち梅雨入つゆいりした北陸ほくりく地方ちほうさき梅雨つゆけしたり、関東かんとう地方ちほう梅雨つゆけが西日本にしにほんより大幅おおはばおくれたりしたれいがある。

梅雨つゆ末期まっき太平洋たいへいよう高気圧こうきあつ勢力せいりょくつよくなって等圧線とうあつせん間隔かんかくむことで高気圧こうきあつのへりをまわる「あたりえんりゅう」が強化きょうかされ、だん湿しめりゅうはいりやすくなるため豪雨ごううとなりやすい[16]ぎゃく梅雨つゆから8がつ上旬じょうじゅんくらいまでは「梅雨つゆじゅうにち」といって天候てんこう安定あんていすることがおおく、猛暑もうしょ見舞みまわれることもある。

梅雨つゆ期間きかんはどの地方ちほうでも40にちから50にち前後ぜんこう大差たいさはないが、期間きかんちゅう降水こうすいりょうおおきくことなる。本土ほんどでは西にしみなみくほどおおくなり、東北とうほくよりも関東かんとう東海とうかい近畿きんき関東かんとう東海とうかい近畿きんきよりも九州きゅうしゅう北部ほくぶ九州きゅうしゅう北部ほくぶよりも九州きゅうしゅう南部なんぶほうおおい。一方いっぽう南西諸島なんせいしょとうでは、石垣島いしがきじまよりも名瀬なぜほう期間きかん降水こうすいりょうおおく、総合そうごうてき日本にっぽん付近ふきん梅雨つゆ雨量うりょう九州きゅうしゅう南部なんぶもっとおお[16]

ただし、梅雨つゆ前線ぜんせん北上ほくじょうしたまま小暑しょうしょぎると、梅雨入つゆいりの発表はっぴょうはされない。小暑しょうしょ時期じきはちょうど、明確めいかく区切くぎ梅雨つゆけにうつる。小暑しょうしょ以降いこう梅雨つゆけという。つまり、梅雨入つゆいりがない場合ばあいは「はっきりと梅雨つゆ天気てんきあらわれないまま梅雨つゆからなつそらへと移行いこうする」とかんがえる。

小笠原諸島おがさわらしょとう[編集へんしゅう]

小笠原諸島おがさわらしょとうはるからなつへの遷移せんいにあたる5がつには、気団きだん同士どうし中心ちゅうしんはなれているため前線ぜんせん形成けいせいされず、あめ長続ながつづきしない。そして初夏しょかむかえる6がつごろより太平洋たいへいよう高気圧こうきあつ圏内けんないはいってそのずっとおおわれるため、こちらも梅雨つゆがない[17]

中国ちゅうごく[編集へんしゅう]

中国ちゅうごく中部ちゅうぶ南部なんぶでも梅雨つゆがみられる。中国ちゅうごくではかく都市とし気象台きしょうだいが、梅雨入つゆいりと梅雨つゆけの発表はっぴょうをしている。ある研究けんきゅうでは、1971ねん - 2000ねんかく都市とし梅雨入つゆいり・梅雨つゆけの平均へいきんで、長江ちょうこう流域りゅういき梅雨入つゆいりは6がつ14にち梅雨つゆけは7がつ10日とおか、淮河流域りゅういき梅雨入つゆいりは6がつ18にち梅雨つゆけは7がつ11にちとなっている[5]

目安めやすとして、華南かなんでは5がつ中旬ちゅうじゅんごろに梅雨つゆ前線ぜんせんによる長雨ながあめはじまり6がつ下旬げじゅんごろにわる。時間じかんとともにだんだんと長雨ながあめ地域ちいききたうつり、6がつ中旬ちゅうじゅんごろから7がつ上旬じょうじゅんごろにはなひがし長江ながえちゅう流域りゅういき)、6がつ下旬げじゅんごろから7がつ下旬げじゅんごろに華北かほく一部いちぶ長雨ながあめ時期じきとなる。長雨ながあめはそれぞれ1かげつほどつづく。

朝鮮半島ちょうせんはんとう[編集へんしゅう]

韓国かんこくかく地方ちほう梅雨つゆ平均へいきん期間きかん平均へいきん降水こうすいりょう[18]
地域ちいき 梅雨入つゆい 梅雨つゆ 日数にっすう 期間きかん降水こうすいりょう
中部ちゅうぶ地方ちほう 6月23 - 24にち 7がつ23 - 24にち 32にち 238 - 398 mm
南部なんぶ地方ちほう 6月22 - 23にち 7がつ22 - 23にち 199 - 443 mm
済州さいしゅうどう 6月19にち 7がつ20 - 21にち 33にち 328 - 449 mm

朝鮮半島ちょうせんはんとうでは6がつ下旬げじゅんごろから7がつ下旬げじゅんごろに長雨ながあめ時期じきとなり、1かげつほどつづく。きたにいくほど長雨ながあめははっきりしないものになる[19]

梅雨つゆ気象きしょう特徴とくちょう[編集へんしゅう]

九州きゅうしゅう南部なんぶ位置いちする鹿児島かごしまあめゆたか梅雨つゆにあたる6・7がつ雨量うりょう突出とっしゅつしておおい。また、同時どうじに、気温きおん上下じょうげはばがやや縮小しゅくしょうしていることがかる
梅雨つゆがないとされる、北海道ほっかいどう位置いちする札幌さっぽろあめゆたか梅雨つゆがないため6・7がつ雨量うりょうすくなく、秋雨あきさめたる8・9がつ雨量うりょうおおい。

梅雨入つゆいまえの5 - 6がつごろ、日本にっぽん南岸なんがん前線ぜんせん一時いちじてき停滞ていたいし、数日すうじつあいだ程度ていど梅雨づゆ天候てんこうがみられることがある[20]。これをはし梅雨づゆ(はしりづゆ)[20]梅雨つゆはし(つゆのはしり)、あるいはむか梅雨づゆ(むかえづゆ)とぶ。

梅雨入つゆい当初とうしょ比較的ひかくてきしとしととしたあめ連続れんぞくすることがおおい。梅雨つゆなかばには一旦いったん天気てんき回復かいふくする期間きかん出現しゅつげんすることがある。この期間きかんのことを梅雨つゆ中休なかやす(つゆのなかやすみ)という。

梅雨つゆ時期じきとくに、長雨ながあめ場合ばあいは、日照ひでり時間じかんみじかいため、気温きおん上下じょうげ最高さいこう気温きおん最低さいてい気温きおんにち較差かくさ)がちいさく、肌寒はださむかんじることがある。このさむさや天候てんこう梅雨つゆさむ(つゆざむ)または梅雨つゆひや(つゆびえ)とぶ。一方いっぽう梅雨つゆ期間きかんちゅう梅雨晴つゆば(つゆばれ)または梅雨つゆばれ、とくに、気温きおんたかく、湿度しつどたかい。そのため、梅雨晴つゆばれの不快指数ふかいしすうたかくなりごしにくく、熱中ねっちゅうしょうこりやすい傾向けいこうにある。

梅雨つゆ末期まっきには降雨こううりょうおおくなることがおおく、ときとして集中しゅうちゅう豪雨ごううになることがある。中国ちゅうごく地方ちほうおよび九州きゅうしゅう東シナ海ひがししなかいがわではこれが顕著けんちょで、とく熊本くまもとけん宮崎みやざきけん鹿児島かごしまけん九州山地きゅうしゅうさんちやま沿いではじゅうすうねんに1かい程度ていど割合わりあい短期間たんきかんに1000mm程度ていど大雨おおあめることがある。ぎゃくに、関東かんとう東北とうほくなど東日本ひがしにっぽんおよび徳島とくしまけん南部なんぶ高知こうちけん大分おおいたけん佐伯さいき宮崎みやざきけんでは梅雨つゆ時期じきよりも台風たいふうかさなる秋雨あきさめ時期じきのほうが雨量うりょうおおい。

梅雨つゆ末期まっきあめあら梅雨つゆ(あらづゆ)あるいはあば梅雨づゆ(あばれづゆ)ともぶ。また、梅雨つゆ末期まっきにはかみなりをともなったあめることがおおく、これをおく梅雨つゆ(おくりづゆ)と[21]。また、梅雨つゆけしたのちも、あめつづいたり、いったんれたのちまたあめったりすることがある。これをかえ梅雨づゆ(かえりづゆ、がえ梅雨づゆともく)またはもど梅雨つゆ(もどりづゆ)と[21]。これらの表現ひょうげん近年きんねんではあまり使つかわれなくなってきている。

梅雨つゆけがおくれたとし冷夏れいかとなる場合ばあいおおく、冷害れいがい発生はっせいしやすい傾向けいこうにある。

梅雨つゆ日本にっぽんぶしなかでも高温こうおんこう湿しめとも顕著けんちょ時期じきであり、カビ食中毒しょくちゅうどく原因げんいんとなる細菌さいきんウイルス繁殖はんしょくすすみやすいことから、これらに注意ちゅうい必要ひつようぶしとされている[7]

空梅雨からつゆ[編集へんしゅう]

梅雨つゆ期間きかんちゅうほとんどあめらない場合ばあいがある。このような梅雨つゆのことを空梅雨からつゆ(からつゆ)という。空梅雨からつゆ場合ばあい夏季かき使用しようするみずとく稲作いなさく必要ひつよう農業のうぎょう用水ようすい)が確保かくほできなくなり、渇水かっすいこすことがおおく、とく青森あおもり岩手いわて秋田あきたきた東北とうほく地方ちほうにおいては空梅雨からつゆになるかくりつがかなりたかく、また、秋季しゅうき冬季とうき降水こうすいりょうすくない北部ほくぶ九州きゅうしゅう瀬戸内せとうち地方ちほうなどでは、空梅雨からつゆのち台風たいふうなどによるまとまったあめがない場合ばあい渇水かっすいが1ねん以上いじょうつづくこともある。

陰性いんせい陽性ようせい[編集へんしゅう]

あまりつよくないあめながつづくような梅雨つゆ陰性いんせい梅雨つゆあめるときは短期間たんきかん大量たいりょうり、らないときはすっきりとれるような梅雨つゆ陽性ようせい梅雨つゆ表現ひょうげんすることもある。陰性いんせい梅雨つゆおんな梅雨づゆ(おんなづゆ)、陽性ようせい梅雨つゆおとこ梅雨づゆ(おとこづゆ)ともぶこともあり、俳句はいくでは季語きごとして使つかわれる場合ばあいがある。

傾向けいこうとして、陰性いんせい場合ばあいは、オホーツクかい高気圧こうきあつ勢力せいりょくつよいことがおおく、陽性ようせい場合ばあいは、太平洋たいへいよう高気圧こうきあつ勢力せいりょくつよいことがおおいが、偏西風へんせいふうりゅうや、北極ほっきょく振動しんどう南方なんぽう振動しんどう(ENSO、エルニーニョラニーニャ)なども関係かんけいしている。

台風たいふうとの関連かんれん[編集へんしゅう]

台風たいふう熱帯ねったいてい気圧きあつ地上ちじょう付近ふきんでは周囲しゅういから空気くうきげる一方いっぽう上空じょうくうすうせんm-1まんmの対流圏たいりゅうけん上層じょうそうではげた空気くうき湿しめらせて周囲しゅうい大量たいりょう放出ほうしゅつしている。そのため、梅雨つゆ前線ぜんせんちかくに台風たいふう熱帯ねったいてい気圧きあつ接近せっきんまたは上陸じょうりくすると、水蒸気すいじょうきをどんどん供給きょうきゅうされた梅雨つゆ前線ぜんせん活発かっぱつして豪雨ごううとなる。また、梅雨つゆ前線ぜんせんが、勢力せいりょくよわまった台風たいふう温帯おんたいてい気圧きあつとともに北上ほくじょうして一気いっき梅雨つゆけることがある。

梅雨つゆ豪雨ごううパターン[編集へんしゅう]

梅雨つゆ時期じき大雨おおあめ豪雨ごうう事例じれいをみていくと、気圧きあつ配置はいち気象きしょう状況じょうきょうにある程度ていどのパターンがあるといわれている。日本海にほんかいがわ豪雨ごううになりやすいのが日本海にほんかい南部なんぶ、あるいは朝鮮半島ちょうせんはんとう停滞ていたいする梅雨つゆ前線ぜんせん付近ふきんてい気圧きあつひがしすすむパターンで、てい気圧きあつかって南西なんせいから湿しめった空気くうきながみ、その空気くうき山脈さんみゃくにぶつかって局地きょくちてき豪雨ごううとなりやすい。

太平洋たいへいようがわ豪雨ごううになりやすいのが、梅雨つゆ前線ぜんせん長期ちょうきてき停滞ていたいするパターンや、太平洋たいへいようがわ付近ふきん梅雨つゆ前線ぜんせん西側にしがわてい気圧きあつがそれぞれ停滞ていたいするパターンであり、みなみ - 南東なんとうから湿しめった空気くうきながみ、おなじようにその空気くうき山脈さんみゃくにぶつかって局地きょくちてき豪雨ごううとなりやすい。

このほか、梅雨つゆ前線ぜんせん沿いにクラウドクラスター楕円だえんがたくもぐんをつくる降水こうすいセル一種いっしゅ)とばれる積乱雲せきらんうんしんくも東進とうしんすると、豪雨ごううとなりやすいことがられている。上空じょうくう大気たいき乾燥かんそうしている中国ちゅうごく大陸たいりく東シナ海ひがししなかい形成けいせいされ、日本にっぽん方面ほうめんへやってくることがおおい。

海洋かいよう変動へんどうとの関連かんれん[編集へんしゅう]

統計とうけいてきにみて、赤道あかみち付近ふきん太平洋たいへいよう中部ちゅうぶ-東部とうぶにかけて海水温かいすいおん上昇じょうしょう西部せいぶ低下ていかするエルニーニョ現象げんしょう発生はっせいしたときは、日本にっぽん各地かくち梅雨入つゆいり・梅雨つゆともおそくなる傾向けいこうにあり、降水こうすいりょう平年へいねんみ、日照ひでり時間じかんおおめとなる傾向けいこうにある[22]。また、おなじく中部ちゅうぶ-東部とうぶ海水温かいすいおん低下ていか西部せいぶ上昇じょうしょうするラニーニャ現象げんしょう発生はっせいしたときは、沖縄おきなわ梅雨入つゆいりがおそめになるのをのぞき、日本にっぽん一部いちぶ梅雨入つゆいり・梅雨つゆけともにはやくなる傾向けいこうにあり、降水こうすいりょう一部いちぶのぞおおめ、日照ひでり時間じかんはややすくなめとなる傾向けいこうにある[23]

梅雨つゆ前線ぜんせんによってもたらされた災害さいがい[編集へんしゅう]

日本にっぽん[編集へんしゅう]

災害さいがいめい 期日きじつ 被災ひさい地域ちいき
阪神はんしんだい水害すいがい 1938ねん7がつ3にち - 5にち 神戸こうべ
昭和しょうわ28ねん西日本にしにほん水害すいがい 1953ねん6月25にち - 29にち 九州きゅうしゅう地方ちほう北部ほくぶ
南紀なんき豪雨ごうう 1953ねん7がつ16にち - 25にち 和歌山わかやまけん
諫早いさはや豪雨ごうう 1957ねん7がつ25にち - 28にち 長崎ながさきけん佐賀さがけん熊本くまもとけん
昭和しょうわ36ねん梅雨つゆ前線ぜんせん豪雨ごうう 1961ねん6月24にち - 7がつ5にち 東海とうかい北陸ほくりく信越しんえつ近畿きんき地方ちほう九州きゅうしゅう中国ちゅうごく地方ちほう一部いちぶ
昭和しょうわ39ねん7がつ山陰さんいん北陸ほくりく豪雨ごうう 1964ねん7がつ17にち - 20日はつか 山陰さんいん地方ちほう石川いしかわけん富山とやまけん
昭和しょうわ42ねん7がつ豪雨ごうう 1967ねん7がつ8にち9にち 長崎ながさきけん瀬戸内海せとないかい沿岸えんがん
昭和しょうわ47ねん7がつ豪雨ごうう 1972ねん7がつ3にち - 15にち 北海道ほっかいどう東北とうほく四国しこく地方ちほう一部いちぶのぞ全国ぜんこく
七夕たなばた豪雨ごうう 1974ねん7がつ7にち - 8にち 東海とうかい地方ちほう瀬戸内海せとないかい沿岸えんがん
昭和しょうわ57ねん7がつ豪雨ごうう長崎大ながさきだい水害すいがい 1982ねん7がつ23にち - 25にち 長崎ながさきけん熊本くまもとけん山口やまぐちけん佐賀さがけん大分おおいたけん
昭和しょうわ58ねん7がつ豪雨ごうう 1983ねん7がつ20日はつか - 29にち 島根しまねけん東北とうほく北陸ほくりく地方ちほう
7.11水害すいがい 1995ねん7がつ11にち - 12にち 新潟にいがたけん長野ながのけん富山とやまけん
6.29豪雨ごうう災害さいがい 1999ねん6月23にち - 7がつ3にち 福岡ふくおか中心ちゅうしん浸水しんすい広島ひろしまけん土砂どしゃ災害さいがい
平成へいせい15ねん7がつ豪雨ごうう 2003ねん7がつ8にち - 17にち 九州きゅうしゅう地方ちほう山陰さんいん地方ちほう北陸ほくりく地方ちほう
2003ねん7がつ下旬げじゅん 九州きゅうしゅう地方ちほう熊本くまもとけん水俣みなまた土石流どせきりゅう
平成へいせい16ねん7がつ新潟にいがた福島ふくしま豪雨ごうう 2004ねん7がつ12にち - 14にち 新潟にいがたけん福島ふくしまけん
平成へいせい16ねん7がつ福井ふくい豪雨ごうう 2004ねん7がつ17にち - 18にち 福井ふくいけん岐阜ぎふけん
平成へいせい18ねん7がつ豪雨ごうう 2006ねん7がつ15にち - 24にち 九州きゅうしゅう地方ちほう山陰さんいん地方ちほう北陸ほくりく地方ちほう長野ながのけん
平成へいせい21ねん7がつ中国ちゅうごく九州きゅうしゅう北部ほくぶ豪雨ごうう 2009ねん7がつ19にち - 26にち 九州きゅうしゅう地方ちほう北部ほくぶ中国ちゅうごく地方ちほう西部せいぶ
平成へいせい23ねん7がつ新潟にいがた福島ふくしま豪雨ごうう 2011ねん7がつ26にち - 30にち 新潟にいがたけん福島ふくしまけん
平成へいせい24ねん梅雨つゆ前線ぜんせん豪雨ごうう 2012ねん7がつ3にち、12にち、13にち 大分おおいたけん福岡ふくおかけん熊本くまもとけん
平成へいせい24ねん7がつ九州きゅうしゅう北部ほくぶ豪雨ごうう 2012ねん7がつ11にち - 14にち 九州きゅうしゅう地方ちほう北部ほくぶ熊本くまもとけん大分おおいたけん福岡ふくおかけん
平成へいせい29ねん7がつ九州きゅうしゅう北部ほくぶ豪雨ごうう 2017ねん6月30にち - 7がつ10日とおか 九州きゅうしゅう地方ちほう北部ほくぶ福岡ふくおかけん大分おおいたけん
平成へいせい30ねん7がつ豪雨ごうう 2018ねん7がつ5にち - 7にち 九州きゅうしゅう地方ちほう中国ちゅうごく地方ちほう四国しこく地方ちほう近畿きんき地方ちほう北海道ほっかいどう地方ちほうなど
れい2ねん7がつ豪雨ごうう 2020ねん7がつ4にち - 九州きゅうしゅう地方ちほう中国ちゅうごく地方ちほう四国しこく地方ちほう近畿きんき地方ちほうなど

梅雨つゆ気象きしょう記録きろく[編集へんしゅう]

  • 最大さいだい1あいだ降水こうすいりょう
  • 最大さいだい年間ねんかん降水こうすいりょう
    • 8670.0mm - 宮崎みやざきけんえびの1993ねん日本にっぽんぜん観測かんそくてん観測かんそく史上しじょう1) - このとしは、5月17にち梅雨入つゆいり、平年へいねんであれば7がつ中旬ちゅうじゅんないし下旬げじゅん梅雨つゆけとなるところ、8がつはいっても梅雨つゆつづいたどころか、ぼんぎた8がつ31にちになってもまだ梅雨つゆけなかったため、梅雨つゆけは「特定とくていせず」となり、梅雨つゆ期間きかんちゅうの5がつに122mm、6がつに2,242mm、7がつに2,299mm、8がつに1,717mmのあめった(梅雨入つゆいりから8がつまつまでに平年へいねん年間ねんかん降水こうすいりょうえるあめった。平年へいねん年間ねんかん降水こうすいりょうは4,582.2mm)。8月にも梅雨つゆ時期じきつづいたとし観測かんそく史上しじょうきわめてわずかである。

梅雨つゆ予想よそう目的もくてき[編集へんしゅう]

日本にっぽん気象庁きしょうちょう梅雨入つゆいり・梅雨つゆけの情報じょうほう提供ていきょうはじめたのは1955ねんごろとされ、「おらせ」として報道ほうどう機関きかん連絡れんらくしていた[24][25]気象きしょう情報じょうほうとして発表はっぴょうはじめたのは1986ねんになってからである[24]

梅雨つゆ時期じき発表はっぴょうすることにより、長雨ながあめ豪雨ごううという水害すいがい土砂どしゃ災害さいがいにつながりやすい気象きしょう頻発ひんぱつする時期じきとしての「梅雨つゆ」をらせることで防災ぼうさい意識いしきたかめる[24]多雨たう高温こうおん多湿たしつ長続ながつづきする「梅雨つゆ」の時期じきらせることで生活せいかつめん経済けいざいめんでの対策たいさく容易よういにする、「梅雨つゆ」という一種いっしゅぶし開始かいし終了しゅうりょうらせることでぶしかん明確めいかくにする(春一番はるいちばん木枯こがらし初雪はつゆきなどの発表はっぴょう同様どうよう役割やくわり)といった効果こうか期待きたいされている。

梅雨つゆ関連かんれんする文化ぶんか[編集へんしゅう]

植物しょくぶつ[編集へんしゅう]

  • ツユクサ梅雨つゆそう
  • ツユアオイ梅雨つゆあおい
  • アジサイ - 梅雨つゆ時期じき代表だいひょうてきはな梅雨つゆ表現ひょうげんするさいてくることがおおい。

楽曲がっきょく[編集へんしゅう]

俳句はいく[編集へんしゅう]

辞世じせい[編集へんしゅう]

類似るいじ気象きしょう現象げんしょう[編集へんしゅう]

菜種梅雨なたねづゆ
菜種梅雨なたねづゆ天気てんき
おもに3がつ後半こうはんから4がつ前半ぜんはんごろ連日れんじつりつづく寒々さむざむとした降雨こううを、はなころるため「菜種梅雨なたねづゆ(なたねづゆ)」という[26][27]梅雨つゆのようになんにちつづいたり、集中しゅうちゅう豪雨ごううをみたりすることはすくないが、やはり、くもりやあめおおく、すっきりしない天気てんきなんにちつづくことがおおい。
また、「はる長雨ながあめ」や「はる(しゅんりん)」、「催花(さいかう)」とも[26][28]。「催花」は、さくらをはじめいろいろなはなもよおす(かせる)あめという意味いみである[26][28]。「春雨はるさめ(はるさめ)」も、このころあめして場合ばあいおおく、月形つきがた半平はんぺんふとしめい台詞せりふ春雨はるさめじゃ、濡(ぬ)れてゆこう」も、草木くさきらせはなかせるやわらかいはるあめだからこそ、いき(いき)にこえる[28]
なお、NHKで「菜種梅雨なたねづゆ」をうときには、かなら説明せつめいけるようにしている[28]
ふゆあいだ本州ほんしゅう付近ふきん支配しはいしていた大陸たいりく高気圧こうきあつしや、移動いどうせい高気圧こうきあつとおみちきたかたより、一方いっぽうで、その北方ほっぽう高気圧こうきあつしのみなみ縁辺えんぺん沿って、ひえ湿しめ北東ほくとう気流きりゅうやませ)がいたり、本州ほんしゅう南岸なんがん沿いに前線ぜんせん停滞ていたいしやすくなるためにしょうじる[27]。そのときには南岸なんがんしょうてい気圧きあつ頻繁ひんぱん発生はっせいしやすくなるのもまた特色とくしょくである。そのため、西にし - 東日本ひがしにっぽん太平洋たいへいよう沿岸えんがんにかけていう場合ばあいおおく、北日本きたにっぽんにはこの現象げんしょうはみられない。近年きんねんは、暖冬だんとう傾向けいこうおよび、温暖おんだん影響えいきょうもあり、菜種梅雨なたねづゆふゆがるきらいがあり、気候きこう変動へんどう懸念けねんされるめんもある。
また、菜種梅雨なたねづゆ梅雨つゆのようにずっとつづくということはなく、期間きかんいちにちちゅうあるいは数日すうじつ程度ていどのことがほとんどである。
れいとしては、1990ねん2がつつき後半こうはん中心ちゅうしんくもり雨天うてんつづきで、東京とうきょうでのどうがつあいだ日照ひでり時間じかんわずか81あいだしかならず、だい暖冬だんとう象徴しょうちょうするかのようだった。また、1985ねんには3がつつき全体ぜんたいとおして関東かんとう以西いせい太平洋たいへいようがわ地方ちほうではつめたいあめ連続れんぞくで、東京とうきょうではどう年月としつきでの快晴かいせい日数にっすうは0(梅雨つゆである6、7がつのぞいてははつのワースト記録きろく)、日本にっぽん気象きしょう協会きょうかい発行はっこう天気てんき日記にっきでは「くらい3がつ」とひょうされるほどであった。その1986ねん1988ねん1991ねん1992ねん1995ねん1999ねんと3がつ比較的ひかくてきながいことくもり雨天うてん持続じぞくした影響えいきょうで、月間げっかん日照ひでり時間じかん北日本きたにっぽんのぞいてかなりすくなかったため、20世紀せいきすえにかけての3がつは、「はなうえにお日様ひさまし」、「行楽こうらく受難じゅなん鬼門きもんつき」、「花見はなみには かさなど雨具あまぐ必需ひつじゅひん」、「卒業そつぎょうしき終業しゅうぎょうしき離任りにんしきはいつもあめ」などと不名誉ふめいよなレッテルがられたこともあった。その2002ねん2006ねんには2がつおわりから3がつはじめにかけて、南岸なんがん前線ぜんせん停滞ていたいしたり、朝晩あさばん中心ちゅうしんあめりやすいすっきりしないそらつづいて、お天気てんきキャスターの一部いちぶでは「菜種梅雨なたねづゆはしり?」とひょうされたりもした。
はし梅雨づゆ
おもに5がつ下旬げじゅんから梅雨つゆ先駆さきがけのようにあめつづ状態じょうたいをいう[20][29]。ちょうど、その時期じきはなころにあたり、はなくさらせるようなあめということから、「はなくさ(うのはなくたし)」[29]ぶことがある。「たけのこ梅雨づゆ[29]もある。沖縄おきなわなど南西諸島なんせいしょとう梅雨つゆにあり、南西諸島なんせいしょとう付近ふきんにある梅雨つゆ前線ぜんせん一時いちじてき本州ほんしゅう南岸なんがん沿いに北上ほくじょうしたときにおおくみられる。また、オホーツクかい高気圧こうきあつが5がつ前半ぜんはん出現しゅつげんした場合ばあい北東ほくとう気流きりゅう影響えいきょうけやすくなるため、関東かんとう以北いほく太平洋たいへいようがわ低温ていおんくもり雨天うてん長続ながつづきすることがある。そのメイストームなど、日本海にほんかい北日本きたにっぽん方面ほうめん通過つうかする発達はったつしたてい気圧きあつのちめんびる寒冷前線かんれいぜんせん本州ほんしゅう通過つうかして、太平洋たいへいようがわたっしたのち南海なんかいじょう優勢ゆうせい高気圧こうきあつ北側きたがわ沿って、そのまま停滞ていたい前線ぜんせんして、太平洋たいへいようがわ、おもに東日本ひがしにっぽん太平洋たいへいよう沿岸えんがんでしばらくぐずつき天気てんきつづくケースもそのたぐいである。
秋雨あきさめ
おもに9がつから10がつ上旬じょうじゅんごろ地域ちいきによって時期じきがある)の長雨ながあめ時期じきをいう。大陸たいりくからの高気圧こうきあつしがつよまり、前線ぜんせん南下なんかしてあめとなる[30]。「あき(しゅうりん)」[30]、「うすき(すすき)梅雨つゆ」などともぶ。
山茶花さざんか梅雨づゆ
おもに11月下旬げじゅんから12がつ上旬じょうじゅんにかけての、連続れんぞくした降雨こううを「山茶花さざんか(さざんか)梅雨つゆ」という。山茶花さざんかころるためこの名前なまえがある。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ a b 梅雨つゆ前線ぜんせんのもととなる対流たいりゅうくも)は、大気たいき相当そうとうぬるくらいθしーたeのげんりつおおきいほどつよくなる。大気たいき温度おんど湿度しつどたかいほどθしーたeはおおきいので、いぬい湿しめ、あるいはかんだん性質せいしつ気団きだん衝突しょうとつによって大気たいきθしーたeげんりつおおきくなることで、前線ぜんせんくも発生はっせいしやすくなる。
  2. ^ 2004ねん小暑しょうしょの2にち以降いこうになってもまだ梅雨つゆはいっていない場合ばあい梅雨入つゆいりを発表はっぴょう特定とくてい)しないことをさだめた。また7がつ31にち時点じてんでもまだ梅雨入つゆいりがなされていない場合ばあいは、梅雨入つゆいりそのものが存在そんざいしなかったとの発表はっぴょうとなる(あつかいは梅雨入つゆい特定とくていなしとおなじ)。
  3. ^ 2004ねん立秋りっしゅうの2にち以降いこうになってもまだ梅雨つゆけない場合ばあい梅雨つゆけを発表はっぴょう特定とくてい)しないことをさだめた。また8がつ31にち時点じてんでもまだ梅雨つゆけしない場合ばあいは、梅雨つゆけそのものが存在そんざいしなかったとの発表はっぴょうとなる(あつかいは梅雨つゆ特定とくていなしとおなじ)。梅雨つゆ特定とくていなしはなんがあるが、梅雨つゆけそのものがなかったのは、現時点げんじてんでは唯一ゆいいつ、1993ねんだけである。1993ねん記録きろくてき長雨ながあめでは、沖縄おきなわ北海道ほっかいどう以外いがいでの梅雨つゆが、8がつ月末げつまつまで梅雨つゆとなり(8がつ梅雨つゆ度々どど発生はっせいする青森あおもり岩手いわて秋田あきたきた東北とうほく3けんのぞ観測かんそく史上しじょうではきわめてまれである)、3かげつちかくにわたって梅雨つゆつづいた状態じょうたいであったため、梅雨つゆけそのものがなかった。
  4. ^ なお、「リラえ」は1970年代ねんだいからられるようになった言葉ことばで、俳人はいじんはしばみたに美枝子みえこはじめて俳句はいくもちいたものを、辻井つじい達一たついち著書ちょしょ紹介しょうかい、それがさらに渡辺わたなべ淳一じゅんいちによって引用いんようされ小説しょうせつ『リラえのまち』となり、テレビドラマもされたことが契機けいきとなってひろまったとつたえられている。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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  3. ^ 岩倉いわくら市郎いちろう、『喜界島きかいじま方言ほうげんしゅう』p192、1941ねん東京とうきょう中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ
  4. ^ 내일 첫 장맛비…올 장마 짧지만 굵다” (朝鮮ちょうせん). KBS 뉴스 (2019ねん6がつ25にち). 2023ねん7がつ16にち閲覧えつらん
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参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

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  • 最新さいしん気象きしょう事典じてん』、東京とうきょうどう出版しゅっぱん、1993ねん ISBN 4-490-10328-X
  • 新田にったしょう伊藤いとう朋之ともゆき木村きむら龍治りゅうじじゅう明正めいせい安成やすなり哲三てつぞうへん) 『キーワード 気象きしょう事典じてん』、朝倉書店あさくらしょてん、2002ねん ISBN 4-254-16115-8
  • 日本にっぽん気象きしょう予報よほうかいへん) 『気象きしょう予報よほうハンドブック』、ム社むしゃ、2008ねん ISBN 978-4-274-20635-1
  • 梅雨つゆ(ばいう)」、Yahoo!百科ひゃっか事典じてん日本にっぽんだい百科全書ひゃっかぜんしょ)、小学館しょうがくかん、2013ねん9がつ1にち閲覧えつらん[リンク]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]