南東なんとう

南東なんとう（なんとう）は、8方位ほういの1つ。東南とうなんともいう。南みなみと東ひがしの中間ちゅうかんで、方位ほうい角かくは135°である。反対はんたいの方位ほういは北西ほくせい。

南北なんぼくを先さきにする表あらわし方かたは西洋せいようからの習慣しゅうかんであり、東西とうざいを先さきにする表あらわし方かたは東洋とうようからの習慣しゅうかんである。

古こ方位ほうい

古代こだい中国ちゅうごくの世界せかい観かんでは天てんは円形えんけいで地ちは方形ほうけいとされ、東南とうなんは方形ほうけいの四隅よすみ（これを四よん維という）の一ひとつに位置いちするとされた。

前漢ぜんかんの書籍しょせき『淮南ワイナン子こ』天文てんもん訓くんでは冬至とうじの日ひに太陽たいようが出でるところが東南とうなん維とされている。他たの古こ方位ほういでは十二支じゅうにしで辰たつ巳み、八卦はっけで巽たつみで表あらわされた。このため日本にっぽんでは十二支じゅうにしの和訓わくんからこの方角ほうがくのことをたつみといい、巽たつみの訓くんにも当あてた。さらに細こまかく十二支じゅうにし・八卦はっけに十干じっかんを交まじえた二に十じゅう四よん方位ほういでも巽たつみが用もちいられる。