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サトイモ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
サトイモ
サトイモの根茎こんけい
分類ぶんるいAPG III
さかい : 植物しょくぶつかい Plantae
階級かいきゅうなし : 被子植物ひししょくぶつ angiosperms
階級かいきゅうなし : たん子葉しようるい monocots
: オモダカ Alismatales
: サトイモ Araceae
ぞく : サトイモぞく Colocasia[1]
たね : サトイモ C. esculenta
学名がくめい
Colocasia esculenta (L.) Schott (1832)[2]
和名わみょう
サトイモ
英名えいめい
Taro[3]
Eddoe
下位かい分類ぶんるいぐん

品種ひんしゅ

サトイモ里芋さといも[6]学名がくめいColocasia esculenta)は、東南とうなんアジアが原産げんさんタロイモるい仲間なかまで、サトイモ植物しょくぶつくき地下ちか部分ぶぶん肥大ひだいしたいも塊茎かいけい)と、葉柄ようへい食用しょくようにし、葉柄ようへい芋茎ずいき(ズイキ)とばれる。

名称めいしょう

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和名わみょうサトイモ由来ゆらいは、山地さんち自生じせいしていたヤマイモたいし、さと栽培さいばいされることから「里芋さといも」といういたとされる[7]平安へいあん時代じだいには「いえいも いえついも」とばれており、もっと身近みぢかなイモるいであった[8]

栽培さいばい歴史れきしながいことから、日本にっぽん各地かくちでさまざまな別名べつめいがつけられている[9]。タロイモ[2]イエツイモ、ツルノコモ、ハスイモ[よう出典しゅってん]、タイモ(いも[7]、ハタイモ(はたけいも[7]、イエイモ(いえいも[7]、ヤツガシラ(八頭やつがしら)など[10]、ハイモ[11]などのほか、ズイキイモともばれる[12]

英語えいごでは taro(ターロゥ:タロイモの)、eddo(エドゥ:タロイモやサトイモの)、dasheen(ダシン:サトイモぞく Colocasiaあらわす同義語どうぎご)などとばれ[13]フランス語ふらんすごでは colocase(コロカーズ)または taro(タロ:タロイモの)ともばれている[13]学名がくめいColocasia は、ギリシャの「食物しょくもつ」をあらわす “colon” と、「装飾そうしょく」をあらわす “casein” を合成ごうせいした言葉ことば語源ごげんとなっている。

特徴とくちょう

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されたサトイモ(まえ芋茎ずいきとされている);
(1) たねイモ(おやイモ)から芋茎ずいきのこ
(2) たねイモ(おやイモ;べるにあたいしない)
(3) イモから芋茎ずいきのこ
(4) イモ(いも
(5) まごイモ(いも
1個いっこたねイモから画像がぞううち全部ぜんぶが1かぶとして成長せいちょうえた。
サトイモ(きでられることがおおい:左下ひだりしたあらったもの:2った断面だんめん:2

おおきながついた葉柄ようへい地上ちじょうえ、草丈くさたけは1.2 - 1.5メートル (m) ほどになる[14]蒸散じょうさんさかんで、表面ひょうめんはツルツルにえるが実際じっさいには微細びさい突起とっきのある構造こうぞうをしているため、ロータス効果こうかによってちた雨水あまみず表面張力ひょうめんちょうりょくによってまる水滴すいてきとなってコロコロとながちる[9]地中ちちゅうには食用しょくようにされる塊茎かいけいいも)があり、細長ほそながいひげえる。塊茎かいけい発芽はつがする部位ぶいかずは、通常つうじょう頂点ちょうてんにある1かしょだけである[15]。しかしちいさなからも発芽はつがすることもある。日本にっぽんのサトイモははなかせないとわれるが、実際じっさいにははなすることがある。ちゃくはなするかくりつ品種ひんしゅあいだおおきく、毎年まいとし開花かいかするものから、ホルモン処理しょりをしてもほとんど開花かいかしないものまで様々さまざまである。つぼみしたかぶでは、その中心ちゅうしんではなくサヤじょう器官きかんしょうじ、いでそのわきからあわ黄色きいろ細長ほそながふつえんつと伸長しんちょうさせてくる。はなふつえんつとないにく花序かじょ形成けいせいする。

サトイモの食用しょくようになるいもは、くき変形へんけいしたもので塊茎かいけいといわれる部分ぶぶんである[3]種芋たねいもからして成長せいちょうするにつれ、葉柄ようへい基部きぶ肥大ひだいしておやイモとなり、その親芋おやいもまわりをかこむようにがありイモをしょうじ、さらにイモにはまごイモがついてえていくユニークなそだかたをする[16][17][14][3]おもイモをべるもの、おやイモをべるもの、おやイモとイモの両方りょうほうべる品種ひんしゅがある[18]

サトイモの栽培さいばい品種ひんしゅ2ばいたい (2n=28) および、3ばいたい (2n=42) である[19][20][21]ちゃくはてはほとんどられないが、2ばいたい品種ひんしゅではよくはてする。種子しゅしウラシマソウなどと比較ひかくしてかなりちいさい。

歴史れきし

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原産地げんさんちインド中国ちゅうごく[22]、またはマレまれ半島はんとう[16]などの熱帯ねったいアジアとわれているが[18]、インド東部とうぶからインドシナ半島いんどしなはんとうにかけてとのせつ有力ゆうりょくされている[7]すくなくとも、紀元前きげんぜん3000ねんごろにはインドで栽培さいばいされていたとみられている[7]

日本にっぽんへの伝播でんぱははっきりしていないが、イネ渡来とらいよりもはや縄文じょうもん時代じだい後期こうきかんがえられている[7][23]稲作いなさく本格ほんかくてき伝来でんらいするまえ縄文じょうもん時代じだいには主食しゅしょくであったとのせつ存在そんざいする[24]。なお、鳥栖とす自生じせいいも佐賀さがけん鳥栖とす)のほかに、やぶいも、ドンガラ、弘法ぐほういも長野ながのけん青木あおきむら)とばれる野生やせいしたサトイモが、本州ほんしゅう各地かくちにあることが報告ほうこくされている[25]。このうち、青木あおきむら弘法ぐほういもぐん生地きじけん指定してい天然記念物てんねんきねんぶつとなっている[26]伝播でんぱ経路けいろ不明ふめいであるが、黒潮くろしおながれに沿って北上ほくじょうしたとかんがえる研究けんきゅうしゃがいる[27]

日本にっぽんしょく文化ぶんかとサトイモのかかわりは関係かんけいふかく、ふる時代じだいから月見つきみうたげなどの儀礼ぎれいしょくかさない食材しょくざい使つかわれており、サトイモをもち代用だいようにした「もちなし正月しょうがつ」の習俗しゅうぞく日本にっぽん各地かくちられた[7]戦国せんごく時代じだいには野戦やせん携行けいこうしょくとして、茎葉けいようかわいて乾燥かんそうさせた保存ほぞんしょくし ずいき」「いもがら」が重宝ちょうほうされた。

栽培さいばい

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栽培さいばいなんはふつうであるが、あつさにつよ高温こうおんせい根菜こんさいで、乾燥かんそう大変たいへんきら性質せいしつがある[28][9]種芋たねいもけから収穫しゅうかくまでの栽培さいばい期間きかんやく6かげつ[18]種芋たねいもひとつずつ芽出めだしして地温ちおん十分じゅうぶんあたたかくなったはるけて、あきイモを収穫しゅうかくする[28][6]初夏しょかまでに2、3かい土寄つちよせして、うねすこしずつたかくしていくことにより、イモがおおきくそだち、たくさんけさせる[6]にイモをめて貯蔵ちょぞうすると、翌年よくねん種芋たねいも使つかうことが出来でき[6]夏場なつば生長せいちょう降雨こううりょうすくないと、もっと減収げんしゅういちじるしい野菜やさいといわれる[3]天候てんこう左右さゆうされやすく、あめおおなつそだつといわれており[22]乾燥かんそうよわ高温こうおん多湿たしつこの性質せいしつから、なつ生育せいいくあめすくない場合ばあいみずやりをする[6]栽培さいばいてきした土壌どじょう酸度さんどpH 6.0 - 6.5、高温こうおんせい発芽はつが適温てきおんは15 - 30栽培さいばい適温てきおんは20 - 30とされ[22][18]、より高温こうおんの35くらいまでえる[9]なつあつさでもそだつがしもにはよわく、あきはつしも枯死こししてしまう[3]連作れんさくするとくさりやすくなる連作れんさく障害しょうがいやすいため、輪作りんさくするなどにより、おなはたけでの作付さくづけは3 - 5ねんけるようにする[28][22][18][9]

適地てきち

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熱帯ねったいアジア中心ちゅうしんとして重要じゅうよう主食しゅしょくになっている多様たようなタロイモるいのうち、もっと北方ほっぽう栽培さいばいされている。サトイモは乾燥かんそうよわいことから、こんじょうみずじょうがある乾燥かんそうしにくい場所ばしょ[28]、つまり水田すいでんなどのような湿潤しつじゅん土壌どじょう[9]日当ひあたり良好りょうこう温暖おんだんなところが栽培さいばいてきする。原産地げんさんちのような熱帯ねったい気候きこうでは多年生たねんせいだが、ふゆ低温ていおんになる日本にっぽんではいちねんくさになる[29]日本にっぽんでは、一般いっぱんてきはたけそだてるが、奄美諸島あまみしょとう以南いなんでは水田すいでんのようにみずったたたえすいそだてている。たたえすい状態じょうたいそだてた場合ばあいはたけそだてるよりも収穫しゅうかくりょうが2.5ばいになるとの調査ちょうさがある[30][31]水田すいでんでのサトイモたたえ水栽培みずさいばい病虫害びょうちゅうがい予防よぼうべいあまりに対応たいおうした転作てんさく有効ゆうこうであるため、九州きゅうしゅう本土ほんど本州ほんしゅうでもひろがりつつある[32]。サトイモは酸性さんせいよわく、最適さいてきとされる pH が6 - 6.5とたかいことが特徴とくちょうで、ジャガイモサツマイモとは性質せいしつことにしている[9]

昭和しょうわ30年代ねんだいごろまでは、高知こうちけん熊本くまもとけんいえそう)などでは山間さんかんでのばた輪作りんさく農業のうぎょうにより栽培さいばいされていた[33][34]

成形せいけい図説ずせつ』より

うえづけ播種はしゅから生長せいちょう

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毎年まいとしかえされる経済けいざい栽培さいばいでは、サツマイモジャガイモ同様どうように、もっぱ親株おやかぶから分離ぶんりした種芋たねいも土中どちゅうめる方法ほうほう(いわゆるうえづけ)によっておこなわれる[15]種芋たねいもは、適切てきせつ貯蔵ちょぞうされ、品質ひんしつ特有とくゆうかたちをした健全けんぜんなものをえら[35]。サトイモは種子しゅしけても発芽はつがまで1かげつようしてしまい、そのあいだ腐敗ふはいしたり、かけかぶにより収穫しゅうかくされるイモが不揃ふぞろいになってしまう[15]はる地温ちおんが16以上いじょうになってから種芋たねいもえられる[28]種芋たねいもは、はたけ育苗いくびょうポットに種芋たねいも上向うわむきにしてけて、保温ほおんして催芽させる[6]芽出めだしさせた種芋たねいもはたけうねけるときは、株間かぶま30 cmけて定植ていしょくする[36]。こうすることによって、種芋たねいも腐敗ふはいかけかぶふせぐことつながっている[15]一方いっぽう種芋たねいも直接ちょくせつはたけけてそだてる方法ほうほうおこなわれており、この場合ばあいではふかさ7 - 8 cmのみぞり、やく40 cm間隔かんかく上向うわむきにしてべて覆土ふくどする[28]。ただし、種芋たねいもきずついてなかったり、はたけなかくさったりしてしまうものもあるため、たらはたけからいちこして種芋たねいもだけをえらんでふたたける方法ほうほうおこなわれている[22]種芋たねいもうねふか部分ぶぶんける必要ひつようがあるが、最初さいしょからあつ覆土ふくどすると発芽はつがさまたげになるため、生長せいちょう土寄つちよすうおこな[15]

展開てんかいしたら追肥ついひはじめ、はるから初夏しょかまでのあいだ、およそ20日はつか - 1かげつごとにかぶもと施肥せひ土寄つちよせをおこな[28]うねははじめたかさ15 cmほどにするが、土寄つちよせをおこなうことでうね徐々じょじょたかくし、地表ちひょうてくるイモのかくれるようにして小型こがたのイモがえないようにする[36]土寄つちよせがしっかりおこなわれないといも出来できなかったり、いちにたくさんせるといもちいさくなってしまう場合ばあいがある[17]。また土寄つちよ不足ふそく原因げんいんで、いも地上ちじょうびてぶとりがわるくなり、まごいもかずえて小型こがたいもになってしまう[37]かぶもとからてくるわきイモから発生はっせいしたものであるため、栄養分えいようぶんイモにきわたらせて成長せいちょうられないようにするため、わきかけりもおこなわれる[28][17]草丈くさたけ70 cm以上いじょうになったなつ時期じきは、乾燥かんそうよわいためあめすくない場合ばあいれてしまうことがあることから、しっかりみずやりをおこなったり、土壌どじょう乾燥かんそうふせぐためにかぶもとわら刈草かりくさいたりすると効果こうかてきである[36][17][14]

種子しゅし繁殖はんしょく品種ひんしゅ改良かいりょうなどの交配こうはい目的もくてき以外いがいおこなわれることはほとんどない。実生みしょうなえ親株おやかぶ成体せいたい)と比較ひかくして相当そうとうちいさく、生育せいいくにかなりの手間てまようするためである。採種さいしゅ乾燥かんそうさせることなくただちに播種はしゅすることにより容易ようい実生みしょうなえられる。

収穫しゅうかく貯蔵ちょぞう

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晩夏ばんかからあきにかけて収穫しゅうかくされる。収穫しゅうかく適期てっきになると外側そとがわからくき黄色おうしょくから褐色かっしょく変化へんかしてれてくる[36][38]べるものはしもりるまえ収穫しゅうかくするが、貯蔵ちょぞうようのイモは、しもりたのちくきれたものをるとよいとされる[36][3]。イモを収穫しゅうかくするさい天気てんきえらび、くきをつかんでくか、かぶ周囲しゅういごとげて、としながらおやイモ・イモにけてどろ状態じょうたいのまま風通かぜとおしのいところで乾燥かんそうする[28][36]

貯蔵ちょぞうようのイモは、地下水ちかすいすくないはたけあなって、イモをけたままかぶごと下向したむきにしてめ、わら籾殻もみがらかぶせてげるように覆土ふくどする[36]あめながまないようにトタンいたなどかぶせるとはるまで貯蔵ちょぞうすることが出来でき[36]

病虫害びょうちゅうがい

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害虫がいちゅう被害ひがいすくないほうであるが、ハスモンヨトウなどが発生はっせいすると被害ひがいおおきくなる[15]初夏しょかからアブラムシや、ハスモンヨトウ、セスジスズメ幼虫ようちゅうにつきやすくなり、とくなつ晴天せいてんおおいと晩夏ばんかから初秋しょしゅうまで害虫がいちゅうつづける[36][18]。ハンスモンヨトウなどのイモムシは、つけたらって駆除くじょする[36]病害びょうがいではくろむらびょう(こくはんびょう)[ちゅう 1]にかかる場合ばあいがある[18]

日本にっぽん国内こくないしゅ産地さんち

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おも品種ひんしゅ

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サトイモの1品種ひんしゅ'ブラックマジック'
セレベス
サトイモの1品種ひんしゅ、'セレベス'(セレベスいも赤目あかめいも赤芽芋あかめいも
日本にっぽん農業のうぎょう百科ひゃっか事典じてん

昭和しょうわ20年代ねんだい調査ちょうさでは、15品種ひんしゅぐん、35代表だいひょう品種ひんしゅ分類ぶんるいされている[39]おやイモ・イモ・まごイモと、どこをしょくとするかによって、おやイモよう品種ひんしゅイモよう品種ひんしゅ親子おやこ兼用けんよう品種ひんしゅみっつにおおきく分類ぶんるいすることができる[40]

日本にっぽん栽培さいばいされる品種ひんしゅは、イモでの休眠きゅうみん必要ひつよう温帯おんたい適応てきおうした品種ひんしゅ[41]おおく、おやイモのまわりにつくイモをべる「れ」「石川いしかわ早生わせ」などの品種ひんしゅぐんや、おおきくなるおやイモだけをべる「タケノコイモ」ぐんおやイモとイモの両方りょうほうべる「ヤツガシラ」「セレベス」「あか」「からいも」などの品種ひんしゅぐんがある[16][42]葉柄ようへい利用りようするズイキ(イモガラ)ようの「あかズイキ(八頭やつがしら)」ぐんイモ系統けいとう比較的ひかくてき耐寒たいかんせいがある「えぐいも」ぐんおやイモがふとってもイモがほとんどできない系統けいとうである「たけのこいも」などがある。また、別種べっしゅではあるがハスイモくきもズイキとして流通りゅうつうしている[43]きょう料理りょうり使つか京野きょうのさいの「海老えびいも」は、からいもあか特殊とくしゅ栽培さいばい方法ほうほうでエビのようなかたちにしたもので[7]別種べっしゅColocasia antiquorum一種いっしゅである[よう出典しゅってん]

地方ちほう独自どくじ品種ひんしゅ特産とくさんサトイモもあり、秋田あきたけん横手よこて山内やまうち地域ちいきの「山内やまうちいものこ[44]岐阜ぎふけん中津川なかつがわきゅう加子母かしもむらつたわる「西方せいほういも[45]熊本くまもとけん阿蘇山あそさんふもとの「つるのいも[46]などがられる。産地さんちによってそれぞれ個性こせいがあり、しょくかんあじわいにちがいがられる[40]

  • たれ(どたれ) - 日本にっぽんでは代表だいひょうてきイモ専用せんよう品種ひんしゅで、とく関東かんとう地方ちほうおお栽培さいばいされる[18]。ぬめりがおおく、ねばりがつよくてやわらかいので、煮物にもの汁物しるものなどなんでも[16]晩生ばんせい収穫しゅうかくは10 - 11月で[18]貯蔵ちょぞうせいたかいことからいちねんちゅう出回でまわるが、しゅん初秋しょしゅうである[13]
  • 石川いしかわ早生わせ(いしかわわせ) - 石川いしかわいも石川いしかわいもともよばれる直径ちょっけい3 - 5 cmほどの比較的ひかくてきぶりなイモをべる品種ひんしゅ[40]早生わせ品種ひんしゅで、8がつごろから収穫しゅうかくでき、暖地だんちでは7がつから収穫しゅうかくされる[18]淡泊たんぱくあじわいで[13]かわきのまましてうえだけかわいてしおなどでべる[47]
  • おんな早生わせ(おんなわせ) - 愛知あいちけん在来ざいらいしゅで、たくさんつくまるイモやまごイモをべる品種ひんしゅ肉質にくしつしろく、きめこまかくてもっちりしたしょくかんがある[18]
  • からいも(とうのいも)
  • タケノコイモたけいも) - イモがあまりつかず、おも肥大ひだいしたおやイモをべるサトイモで、直径ちょっけい5 - 10 cm、ながさ30 cm以上いじょうになる大型おおがた品種ひんしゅ[48][42]イモもべられる[18]由来ゆらいは、地上ちじょうている部分ぶぶんがタケノコにることによる[40][48]別名べつめいで「きょういも」ともよばれるが、しゅ産地さんち宮崎みやざきけんである[13]。えぐみがあるため、みずあくきしてからでて使つかわれる。ねっとりした肉質にくしつくずれしにくく、煮物にもの[47]。「エビイモ」ともばれることもある[18]
  • エビイモ海老えびいも) - おも近畿きんき地方ちほうべられる京都きょうと伝統でんとう野菜やさいで、別名べつめいで「きょういも」ともよばれている[48]親子おやこ兼用けんよう品種ひんしゅからいも独特どくとく栽培さいばいほうによって湾曲わんきょくさせたものである[42]改良かいりょうしゅいもエビのようにがったかたちで、ハッキリした横縞よこじま模様もよう特徴とくちょう。デンプンしつのホクホクしたきめこまかいこなしつで、くずれしにくい[40][47]
  • セレベス(セレベスいも赤目あかめいも赤芽芋あかめいも) - インドネシアセレベスとう発祥はっしょうといわれるおおきめのサトイモ。別名べつめいで「大吉だいきち」や[13]あかいことから「赤目あかめいも」「赤芽芋あかめいも」ともばれる[18]おやイモ・イモ・葉柄ようへいべられている[18]たれよりもイモがややながく、かわはだ一部いちぶあか[13]しゅんは11 - 12月とわれ[13]日本にっぽん在来ざいらいしゅくらべてぬめりがすくなく、ホクホクしたしょくかん肉質にくしつがしっかりしており、煮物にものなどに[47]
  • ヤツガシラやっあたま) - おやイモにイモ、まごイモが結合けつごうしてゴツゴツした塊状かいじょうおおきくなり、ひとつの種芋たねいもから八方はっぽうるので「やっあたま」とばれ、おやイモ・イモとも食用しょくようされる[49][13]晩生ばんせい品種ひんしゅで、しっかりした肉質にくしつとホクホクかんつよく、縁起物えんぎものとして正月しょうがつ料理りょうりおせち料理りょうり雑煮ぞうに使つかわれる[16]。あくきしてから使つか[42]。イモは水分すいぶんすくなくこなしつ[13]あかあじびた葉柄ようへいも「あかずいき」としょうしてべられ、かわいてみずにさらしてからでて、ものもの煮物にもの使つかわれる[47][18]
  • 甚五みぎもんいも - たれけい小型こがたしゅで、山形やまがたけん伝統でんとう品種ひんしゅ。イモはやや細長ほそながかたちで、肉質にくしつやわらかくてぬめりがつよ[47]
  • 大野おおの里芋さといも(おおのさといも) - 福井ふくいけん大野おおの地方ちほう在来ざいらいしゅおやイモのまわりにイモがまとまりつくようにできる。イモはねばしつで、おやイモ・イモをべる[18]
  • 赤芽芋あかめいも(あかめいも) - 九州きゅうしゅう地区ちく赤土あかつち栽培さいばいされるおやイモとイモがべられる品種ひんしゅで、部分ぶぶんあかいのが特徴とくちょう。イモのかわはだあかみがかった褐色かっしょくねばりがあってやわらかく、煮物にものいている[13]
  • えぐいも(えぐいも) - 石川いしかわ早生わせによくイモをべる品種ひんしゅで、とおりえぐみがあるのが特徴とくちょう品質ひんしつてきには、のサトイモにおと[13]
  • 味間あじまいも
  • タイモ

その一方いっぽう欧米おうべいけんでは観葉かんよう植物しょくぶつとしての栽培さいばいがほとんどで、食用しょくよう品種ひんしゅとしての改良かいりょうまれである。

食用しょくよう

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アフリカガーナ市場いちばならぶいもがら

イモは食物しょくもつ繊維せんいカリウム豊富ほうふひくカロリー野菜やさいとしてられる[50]日本にっぽんでは煮物にもの材料ざいりょうとしてきわめて一般いっぱんてき存在そんざいで、各地かくち芋煮いもにかいいもたき(いもだき)のしゅ材料ざいりょうでもある。食材しょくざいとしてのしゅんは9 - 12月ごろで、イモはふっくらして重量じゅうりょうかんがあり、かわ部分ぶぶんにあるしま模様もようがハッキリていて地肌じはだ部分ぶぶんくろずんでいないものが商品しょうひん価値かちたか良品りょうひんとされる[50][16]良品りょうひんのイモ断面だんめんしろくつやがあり、網目あみめえるものはすじっぽいことがある[50]

おやイモにうように、イモ、まごイモとたくさんのイモができる、これらイモやまごイモを「いも(いものこ)」とぶ。おやイモ、イモ、まごイモが塊状かいじょうになる品種ひんしゅヤツガシラ八頭やつがしら)があり、イモのつく形状けいじょうから、子孫しそん繁栄はんえい縁起物えんぎものとして正月しょうがつ料理りょうりやいわいごとにももちいられる[50][14]

からいも・ヤツガシラ・セレベスのくき葉柄ようへい)の部分ぶぶんやわらかく栽培さいばいしたものは芋茎ずいき(ずいき)とよばれ、食用しょくようにされる[47][6][42]芋茎ずいきでもかわはだあかいものを「ずいき」または「あかずいき」とぶのにたいし、軟白栽培さいばいしたものを「しろだつ」または「しろずいき」とよぶ[7]芋茎ずいきしたものは「イモガラ」ともしょうされ[47]みずもどしてから、煮物にもの味噌汁みそしるなどにして調理ちょうりされることがおお[18]。サトイモのを軟白栽培さいばいしてながそだてたものは「いも」とよび、初秋しょしゅうからはるまで出回でまわり、煮物にものものなどにする[13]。「あおずいき」の別称べっしょうをもつハスイモColocasia gigantea)は、葉柄ようへい収穫しゅうかくするために栽培さいばいされるサトイモのきんえんしゅで、イモはべない[7]

サトイモは地中海ちちゅうかい沿岸えんがん諸国しょこくでは古代こだいから食用しょくようとして栽培さいばいされており、古代こだいローマ料理りょうりしょアピキウス』には6種類しゅるいのコロンカシアの料理りょうりほうしるされている[51]キプロスとうエジプトではサトイモは伝統でんとうてき食品しょくひんとして、おおくの料理りょうりほう今日きょうつたわっている。ヨーロッパではサトイモのごたえがこのまれ、ぬめりはこのまれないため、あぶらげたり、レモンじるなど酸味さんみつよ調味ちょうみりょう使つかったりして、ぬめりりとごたえの調節ちょうせつおこな[51]

栄養素えいようそ

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さといも 球茎きゅうけい せい[52]
100 gあたりの栄養えいよう
エネルギー 243 kJ (58 kcal)
13.1 g
デンプン 正確せいかくせい注意ちゅうい 11.2 g
食物しょくもつ繊維せんい 2.3 g
0.1 g
飽和ほうわ脂肪酸しぼうさん 0.01 g
あたい飽和ほうわ 0.03 g
1.5 g
ビタミン
ビタミンA相当そうとうりょう
(0%)
5 µg
チアミン (B1)
(6%)
0.07 mg
リボフラビン (B2)
(2%)
0.02 mg
ナイアシン (B3)
(7%)
1.0 mg
パントテンさん (B5)
(10%)
0.48 mg
ビタミンB6
(12%)
0.15 mg
葉酸ようさん (B9)
(8%)
30 µg
ビタミンC
(7%)
6 mg
ビタミンE
(4%)
0.6 mg
ミネラル
カリウム
(14%)
640 mg
カルシウム
(1%)
10 mg
マグネシウム
(5%)
19 mg
リン
(8%)
55 mg
鉄分てつぶん
(4%)
0.5 mg
亜鉛あえん
(3%)
0.3 mg
どう
(8%)
0.15 mg
セレン
(1%)
1 µg
成分せいぶん
水分すいぶん 84.1 g
水溶すいようせい食物しょくもつ繊維せんい 0.8 g
不溶性ふようせい食物しょくもつ繊維せんい 1.5 g
ビオチン(B7 3.1 µg
有機ゆうきさん 0.6 g

ビタミンEはαあるふぁ─トコフェロールのみをしめした[53]廃棄はいき部位ぶい表層ひょうそう
%はアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにおける
成人せいじん栄養えいよう摂取せっしゅ目標もくひょう (RDI割合わりあい

なまいもしょく100グラム (g) ちゅうにおいて、炭水化物たんすいかぶつは13.1 g、タンパク質たんぱくしつ1.5 g、灰分かいぶん1.2 g、脂質ししつ0.1 gがふくまれている[7]炭水化物たんすいかぶつでんぷん主成分しゅせいぶんとし、イモるいなかではもっとていカロリーである[14]。サトイモのでんぷんは、加熱かねつすると非常ひじょう消化しょうか吸収きゅうしゅうがよくなるという特徴とくちょうがある[7]穀類こくるい野菜やさい両方りょうほう性質せいしつをもつイモるいなかでも、野菜やさい性格せいかくつよくもつ食材しょくざいで、タンパク質たんぱくしつ脂質ししつすくなく、水分すいぶんやく84%とイモるいなかでは水分すいぶんおお[7]。ビタミンるいとうしつをエネルギーへ効率こうりつよく変換へんかんするはたらきがあるビタミンB1おおふくまれているが、あぶら溶性ようせいビタミンるいとくおおくはないものの、いちべるりょうおお食材しょくざいであることから、栄養えいよう摂取せっしゅりょう比較的ひかくてきおおくなる傾向けいこうにある[7]。ミネラルるいでは、余分よぶん塩分えんぶん体外たいがい排出はいしゅつさせるはたらきがあるカリウム大変たいへんおおく、イモるいなかではカリウムがとく豊富ほうふなのも特徴とくちょうである[50][16]。そのカルシウムマグネシウムてつ亜鉛あえんどうなどもバランスふくまれている[7][16]

サツマイモ匹敵ひってきするほど食物しょくもつ繊維せんい豊富ほうふで、独特どくとくのぬめりやねばりはマンナンムチレージムシレージ[ちゅう 2]ガラクタンという水溶すいようせい食物しょくもつ繊維せんいとうたい成分せいぶんによる[50][16]。マンナンはコンニャクにもふくまれる水溶すいようせい食物しょくもつ繊維せんいであるため便秘べんぴ予防よぼうに、ムチレージには消化しょうか促進そくしん粘膜ねんまく保護ほご、ガラクタンにはのう細胞さいぼう活性かっせい免疫めんえきちから向上こうじょう作用さよう血糖けっとうちゅうコレステロールげるはたらきがあるとされる[50][43]。これらの食物しょくもつ繊維せんいは、ちょうない善玉ぜんだまきんのエサとなり、ちょうない環境かんきょう良好りょうこう状態じょうたいたもつのに役立やくだ[7]生食なましょくでは、えぐあじしぶあじつよい。これはあるしゅタンパク質たんぱくしつ付着ふちゃくしたシュウさんはりじょう結晶けっしょうおおふくまれるためで、その結晶けっしょう口腔こうくうないさることによってこされる。加熱かねつなどでタンパク質たんぱくしつ変性へんせいさせるとしぶみはえる。

おも料理りょうり

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ふくやうまなどの煮物にものきぬかつぎ田楽でんがくしるいたぶつものはんぶつなど、日本にっぽん料理りょうり中華ちゅうか料理りょうり食材しょくざいである[7]。また豚汁とんじるなどとしてもちいられる[54]

簡単かんたん調理ちょうりほうとして、まるごとでてかわき、しお醤油じょうゆをつけてべるということもおこなわれる。煮物にものにするさいは、じかることも出来できるが、ぬめりをのぞいたほうがあじがしみやすくなる[7]高知こうちけん安芸あきでは、てすりつぶした里芋さといも砂糖さとうくわえ、金時きんときまめとまぜた里芋さといもきんとんがつくられる[55]

イモはあつめにかわき、ミョウバンみずけておくと、ある程度ていどのぬめりりと、料理りょうり出来映できばえよくしろくきれいに仕上しあげることが出来でき[16]したでをおこなうことによってイモにふくまれる灰汁あくやぬめりをることができ、でているあわったらザルにとって流水りゅうすいながしたあと、あらたにみずれてでて調理ちょうりする[16]べいのとぎじるでることにより、しろやわらかくげることも出来でき[7]

芋茎ずいき(ずいき)は灰汁あくつよいため、ったらすいにつけて、すいでてからさらにみずにさらし、灰汁あくきをするとよいとわれている[7]

あら

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サトイモのかわあらってのぞ場合ばあい多数たすうかわいたままのイモをおけまたはたらいにれてみずり、これをぼういた左右さゆうまわす。いたほう効率こうりつてきである。おけやたらいの内径ないけいよりすこはばせまいたもちい、いたりょうはしって左右さゆうやく60ほど交互こうご回転かいてんさせる。これによって、サトイモ同士どうしれてぶつかりい、その摩擦まさつによってかわがれる[ちゅう 3]。この作業さぎょうを「いもあらう」または「いもあらう」というが、スイミングプールや海水浴かいすいよくじょう混雑こんざつするようを「いもあらうような」または「いもあらうような」と比喩ひゆてき表現ひょうげんすることがある。

なお、各地かくち生産せいさんではなか空洞くうどうでそこにみずはいるようになっている小型こがた水車みずぐるまなかにサトイモをれ、それをかわ水路すいろきしじくわたして水車みずぐるままわして洗浄せんじょうかわむきを同時どうじおこなうこともある。

がかゆくなる

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サトイモをあらうとかゆくなるが、これはくき球茎きゅうけいシュウさんカルシウムはりじょうあきらふくまれているためである。球茎きゅうけいかわした2 - 3ミリメートルほどにある細胞さいぼうなかおおくのシュウさんカルシウム結晶けっしょうふくまれており、おおきな結晶けっしょうわずかな外力がいりょくによってこわれてはりじょう結晶けっしょうわり、外部がいぶへとる。食品しょくひんとしてイモをあら場合ばあいに、作業さぎょう従事じゅうじしゃ皮膚ひふにこのはりじょう結晶けっしょうさってかゆくなる。のかゆみをふせぐには、手袋てぶくろもちいるか、重曹じゅうそうしおをまぶすとよい[43]。また、まえ沸騰ふっとうしたべいのとぎじるでると簡単かんたんける[56]

サトイモはきわめてわか時期じきからシュウさんカルシウムをはりじょうあきらこまかい結晶けっしょうすなとして細胞さいぼうないつくはじめる。やがてこれらが集合しゅうごうして、おおきくもろ結晶けっしょうかたまりとなる。シュウさんカルシウムは「えぐあじ」の原因げんいんともなり、えぐあじはシュウさんカルシウムがしたさることによってきるとするせつや、化学かがくてき刺激しげきであるとするせつがあり、ほかにもタンパク質たんぱくしつ分解ぶんかい酵素こうそによるとするせつがある。サトイモは昆虫こんちゅうからまもるためにこのようなものをつくしているとかんがえられている[57]

保存ほぞん

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低温ていおん乾燥かんそうにはよわいため、きのイモは冷蔵れいぞうせずに、適度てきど湿しめのがさないようにどろきのまま新聞紙しんぶんし紙袋かみぶくろなどにつつんで、13 - 15℃の風通かぜとおしの冷暗所れいあんしょ保存ほぞんする[40][16][14]。イモの表面ひょうめんかわいていたら、霧吹きりふきでみずいて湿しめらせてからつつんで保存ほぞんする[40]あらってあるイモは、乾燥かんそうふせぐためにポリぶくろれるかラップにつつんでから冷蔵れいぞう保存ほぞんし、はやめに使つかるようにする[40][16]。やわらかくしてからかわをむいて冷凍れいとう保存ほぞんすれば、2 - 3週間しゅうかん保存ほぞんできる[40]

文化ぶんか

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サトイモは、親芋おやいものまわりにいも放射状ほうしゃじょうにつき、いものまわりにまごいもがつくことから、日本にっぽんでは子孫しそん繁栄はんえい象徴しょうちょうといわれ、おせち料理りょうりにはかせない縁起えんぎ野菜やさいとされる[42]和歌山わかやまけん田辺たなべ大塔だいとうむら鮎川あいかわでは、正月しょうがつもちをつかないわりにサトイモの親芋おやいもまるごとわんけたぼうりという料理りょうりしょくする文化ぶんかがある[58]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 黒色こくしょく褐色かっしょくまだらができて、次第しだいれていく植物しょくぶつ病気びょうき病原菌びょうげんきんはカビ(糸状いとじょうきん)の一種いっしゅで、高温こうおん多雨たうつづくと発生はっせいしやすい特徴とくちょうがある。
  2. ^ ふる文献ぶんけんではムチンしょうしてきたが、ムチンは動物どうぶつせい粘液ねんえきすもので、植物しょくぶつせい粘液ねんえき成分せいぶんはムチレージである。
  3. ^ かかえてはこべるほどの小型こがた専用せんよう水車みずぐるまなかにサトイモをれ、小川おがわ用水路ようすいろなどでみずながれによって回転かいてんさせあら場合ばあいもある。サトイモのかわ付着ふちゃくゆるやかでありこのようにしてのぞけるが、サツマイモジャガイモはこのようにしてかわのぞくことは出来できない。

出典しゅってん

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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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