気候きこう変動へんどう

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南極なんきょくボストークみずうみこおりゆかコア記録きろくされた過去かこ40まん年間ねんかん気温きおん二酸化炭素にさんかたんそ濃度のうど、ダストりょう変化へんか
スクリップス海洋かいよう研究所けんきゅうじょ測定そくてい公表こうひょうしている「キーリング曲線きょくせん」とばれる地球ちきゅう大気たいき長期間ちょうきかんにわたる二酸化炭素にさんかたんそ濃度のうど測定そくていグラフ
北極ほっきょくうみごおり毎年まいとしふゆにかけて成長せいちょうし、なつにかけてけ、通常つうじょう9がつごろ最小さいしょうになる。上記じょうきのマップは、北極圏ほっきょくけんこおりが(うえ)2012ねんと(した)1984ねん最小さいしょうになったときのサイズを比較ひかくしたものである。北極圏ほっきょくけんうみごおり減少げんしょう英語えいごばん

気候きこう変動へんどう(きこうへんどう、英語えいご: climatic variation)は、様々さまざま時間じかんスケールにおける、気温きおん降水こうすいりょうくもなどの変化へんかしめ用語ようごとして、ひろもちいられている。とく環境かんきょう問題もんだい文脈ぶんみゃくでは、地球ちきゅう表面ひょうめん温度おんど長期ちょうきてき上昇じょうしょうする現象げんしょう、すなわち地球ちきゅう温暖おんだんとその影響えいきょうを、包括ほうかつてき気候きこう変動へんどうとよぶことがおお[1]

用語ようご[編集へんしゅう]

気象きしょうがく用語ようごとしては本来ほんらい平年へいねん平均へいきんてき気候きこう長期ちょうきてき時間じかんスケールで変化へんかする現象げんしょうは「気候きこう変化へんか(climate change)」とばれる。「気候きこう変動へんどう(climatic variation)」は、平年へいねん平均へいきんてき気候きこうからの偏差へんさという意味いみもちいられ、気候きこう変化へんかとは区別くべつされる[2][3]

しかし、近年きんねんでは2つの用語ようごぜて利用りようしたり、独自どくじ定義ていぎもとづいて用語ようご使つかけたりする場合ばあいもある。たとえば、国連こくれんのUNFCCC(気候きこう変動へんどうわくぐみ条約じょうやく)ではclimate changeという用語ようご人為じんいてき変化へんか、climate variabilityが人為じんいてき変化へんかにあてられている[4]また、IPCCにおいてはおなじclimate changeという用語ようご人為じんいてき人為じんいてき変化へんか両方りょうほうをまとめて表記ひょうきするためにもちいられ、日本語にほんごやくにおいては(「気候きこう変動へんどう」を内包ないほうする言葉ことばとして)気候きこう変化へんか表記ひょうきされている[4]IPCCだい4評価ひょうか報告ほうこくしょ#使つかわれている表記ひょうき参照さんしょう)。

地球ちきゅう温暖おんだんのリスクの深刻しんこくさをかんがみて、気候きこう変動へんどうではなく、気候きこう危機ききという言葉ことば使つかうごきもある[5]

気候きこう変化へんかさせる要因よういん[編集へんしゅう]

地球ちきゅう規模きぼ気候きこうめる要因よういんには、気候きこうシステムに内在ないざいするものと、システムがいからの影響えいきょうによる外部がいぶ強制きょうせいりょくがある。気候きこうシステムないでは、大気たいき海洋かいよう物理ぶつり法則ほうそくにしたがって相互そうご作用さようしている。たとえば大気たいき海洋かいよう相互そうご作用さようによってこるエルニーニョ・南方みなかた振動しんどうは、気候きこうシステムに内在ないざいした変動へんどうである。一方いっぽう太陽たいよう活動かつどう変動へんどう地球ちきゅう公転こうてん軌道きどう変化へんか火山かざん噴火ふんかによるエアロゾル増加ぞうかうみしお粒子りゅうし土壌どじょうせいエアロゾル(ダスト)の発生はっせいなどは、自然しぜん要因よういんによる外部がいぶ強制きょうせいりょくである。温室おんしつ効果こうかガス大気たいき汚染おせん物質ぶっしつ排出はいしゅつ森林しんりん伐採ばっさい土地とち利用りよう変化へんかなど、人間にんげん活動かつどう由来ゆらいする外部がいぶ強制きょうせいりょくもある。

気候きこう変化へんかとその要因よういんとしては、以下いかのようなれいがある。

  • こおりあいだごおりの10まんねん周期しゅうき変化へんか、およびごおりあいだごおりあいだの4まんねんや2まんねん周期しゅうき変化へんかは、地球ちきゅう軌道きどう要素ようそ変化へんかによって発生はっせいする(外部がいぶ強制きょうせいりょく)。
  • こおりゆかコア海底かいてい堆積たいせきぶつ調査ちょうさ結果けっかから、1まんねん以下いか周期しゅうき温度おんど急激きゅうげき変化へんかしたことあきらかになっている。これはボンドサイクルのようなこおりゆか形成けいせい崩壊ほうかい反映はんえいしているとかんがえられている(気候きこうシステムに内在ないざいする要因よういん)。
  • しょうこおり太陽たいよう放射ほうしゃ火山かざん活動かつどう変化へんか、もしくは両方りょうほうふくあいによってこったとかんがえられている(外部がいぶ強制きょうせいりょく)。

フィードバック機構きこう[編集へんしゅう]

ある要因よういん気候きこう変化へんかさせ、その変化へんか要因よういん影響えいきょう増幅ぞうふくする場合ばあい気候きこうにはせいフィードバックこすメカニズムがそなわっているとかんがえる。ぎゃく減衰げんすいする場合ばあいにはまけのフィードバックそなわっている。温度おんど上昇じょうしょうによる放射ほうしゃエネルギーの増加ぞうかという強力きょうりょくまけのフィードバックが存在そんざいするため、かり地球ちきゅう温暖おんだん進行しんこうしても、せいのフィードバックが暴走ぼうそうする可能かのうせいひくいものとかんがえられている [6]。 IPCCだい3報告ほうこくしょだい1部会ぶかい)のだい7しょうではよりくわしくフィードバック機構きこうについて議論ぎろんされている[7]。 ただし、永久えいきゅう凍土とうどからの二酸化炭素にさんかたんそ放出ほうしゅつなど、現時点げんじてんでは不明ふめいてんおおせいのフィードバック機構きこう存在そんざいする[6]

せいのフィードバック効果こうかれいとしては、つぎのようなものがあげられる。

こおり - 反射はんしゃりつ・フィードバック
地表ちひょうめんおおこおりゆき日光にっこう反射はんしゃりつおおきいが、そのした地面じめん海面かいめん反射はんしゃりつちいさく、太陽光たいようこう吸収きゅうしゅうしてあたたまりやすい。こおりゆき融解ゆうかいすると、地面じめん海面かいめん露出ろしゅつした部分ぶぶんえるため、太陽光たいようこうがより吸収きゅうしゅうされやすくなって温度おんど上昇じょうしょうし、さらにこおりゆき融解ゆうかいする[7]代表だいひょうてきなものとしては北極ほっきょくかいうみごおり融解ゆうかい[8]による海水かいすいによる太陽光たいようあきら吸収きゅうしゅうりょう増大ぞうだいなどがあり、近年きんねんひろ報道ほうどうされている[9][10]
永久えいきゅう凍土とうどからの二酸化炭素にさんかたんそ放出ほうしゅつ
気温きおん上昇じょうしょうによって永久えいきゅう凍土とうどけ、じこめられていた有機物ゆうきぶつ分解ぶんかいによって二酸化炭素にさんかたんそ放出ほうしゅつされることによって、せいのフィードバックに寄与きよするであろうことが指摘してきされている。いまのところ、こうしたごくいき陸地りくち全体ぜんたいではわずかに炭素たんそ吸収きゅうしゅうげんになるのではないかとられているが、炭素たんそ放出ほうしゅつ過程かてい複雑ふくざつで、この結論けつろん確実かくじつせいおおきい[11][6]
10まんねん周期しゅうきこおり/あいだごおりサイクルにおける二酸化炭素にさんかたんそ役割やくわり
このサイクルは軌道きどう要素ようそによるものとされているが効果こうかとしてはちいさすぎ、二酸化炭素にさんかたんそ変化へんかがシグナルを強化きょうかしていると一般いっぱんしんじられている。

まけのフィードバック効果こうかひとつに、大気たいきから二酸化炭素にさんかたんそ吸収きゅうしゅうする地表ちひょう海洋かいよう生物せいぶつけんなどの自然しぜん貯蔵庫ちょぞうこ存在そんざいがある。このレベルのフィードバック効果こうか存在そんざいからは、大気たいきちゅう排出はいしゅつされる二酸化炭素にさんかたんそ人類じんるい起源きげんのもののみと単純たんじゅん予想よそうされがちであるが、気温きおん変化へんか大気たいきちゅう二酸化炭素にさんかたんそレベルとの関係かんけいについては説明せつめいむずかしい。たとえば、気温きおん上昇じょうしょうにより土壌どじょう炭素たんそ減少げんしょうしたり、気候きこう変化へんか熱帯ねったい雨林うりん減少げんしょうさせたりする可能かのうせいがあるため、まけとは断定だんていできず、まさはたら可能かのうせいかんがえられている。生物せいぶつまけのフィードバック作用さようについては生物せいぶつポンプ仮説かせつられている。

外部がいぶ因子いんし[編集へんしゅう]

自然しぜん起源きげん因子いんし[編集へんしゅう]

過去かこ気候きこう変動へんどうにおいて内部ないぶ因子いんし重要じゅうよう役割やくわりたしたのと同様どうよう自然しぜん起源きげん外部がいぶ因子いんし重要じゅうようであるのはあきらかである。

火山かざん噴火ふんかれいでは、大量たいりょう二酸化炭素にさんかたんそ後述こうじゅつ)や二酸化にさんか硫黄いおう放出ほうしゅつされる。大量たいりょう二酸化にさんか硫黄いおう火山かざん噴出ふんしゅつぶつのダストとともに成層圏せいそうけんたっした場合ばあいすう年間ねんかんにわたり硫酸りゅうさんエアロゾルを生成せいせいし、地表ちひょう日射にっしゃりょう減少げんしょうさせる[12]。このことで短期たんきてきな「なつのないとし」が発生はっせい飢饉ききんなどをまねいてきた歴史れきしがある。

太陽たいよう放射ほうしゃりょう変化へんか[編集へんしゅう]

自然しぜん外的がいてき要因よういんでもっともおもなものは太陽たいよう活動かつどうによる放射ほうしゃりょう変化へんかであるが、地球ちきゅうとど太陽たいよう放射ほうしゃりょうは、地理ちりてき時間じかんてき分布ぶんぷ均一きんいつではない。太陽たいよう放射ほうしゃりょうは、太陽たいよう周期しゅうきによりみじか時間じかんスケール(やく11ねん)で変化へんかし、地球ちきゅう軌道きどう周期しゅうきてき変化へんかによって100ねんから1000ねんのスケールで変化へんかする。さらになが時間じかん(1おくねん)でかんがえると、太陽たいよう自体じたいあつくなっていくという現象げんしょう加味かみされる。

天体てんたい活動かつどう地球ちきゅう気候きこう変動へんどうあたえる要因よういんとしてほかにもいくつかの機構きこう提案ていあんされている。たとえば、赤道あかみちじゅんねん周期しゅうき振動しんどう(QBO:quasi-biennial oscillation[13])と太陽たいよう活動かつどう関連かんれん[14][15][16]北極ほっきょく振動しんどう(AO:arctic oscillation)と太陽たいよう活動かつどう関連かんれん[17][18][19]などである。つき潮汐ちょうせきりょく変化へんかエルニーニョラニーニャとの関連かんれん指摘してきされている[20]。これはつき潮汐ちょうせきりょく熱塩あつしお循環じゅんかんにも影響えいきょうあたえるためともいわれている[21][22][23]

二酸化炭素にさんかたんそ[編集へんしゅう]

二酸化炭素にさんかたんそ温室おんしつ効果こうかガスのなかで、現在げんざいもっと影響えいきょうおおきい物質ぶっしつである。

地球ちきゅう現在げんざい大気たいき二酸化炭素にさんかたんそ(CO2)濃度のうどが370 ppm(0.037%) である。過去かこ40まん年間ねんかん産業さんぎょう革命かくめい以前いぜん)では300ppmよりひくかった[11]

余談よだんではあるが、過去かこ6おくねんのほとんどのあいだ大気たいきちゅう二酸化炭素にさんかたんそ濃度のうどは6000から400 ppmのあいだ変化へんかしていたので、過去かこ地質ちしつ時代じだいくらべて、現在げんざい大気たいきちゅう二酸化炭素にさんかたんそ非常ひじょうすくない([12])。6おくねんまえから現在げんざいまでの地球ちきゅうのなかで二酸化炭素にさんかたんそ濃度のうどが400ppm以下いかなのは、石炭せきたん現在げんざいだいよんのみである。 さんじょう末期まっき二酸化炭素にさんかたんそ濃度のうどについては、だい規模きぼ火山かざん活動かつどう造山つくりやま運動うんどう)の影響えいきょう指摘してきする有識者ゆうしきしゃ存在そんざいする[24]。このように二酸化炭素にさんかたんそ濃度のうどひくくなってから、それに適応てきおうするかたち人類じんるい誕生たんじょうしたとかんがえられる(あらわせいだい大気たいきちゅう二酸化炭素にさんかたんそりょう平均へいきん気温きおんのグラフ[13]参照さんしょう)。

自然しぜん起源きげんによる変化へんかれい[編集へんしゅう]

こおり/あいだごおりの10まんねんサイクルは、自然しぜん外部がいぶ因子いんしによる変化へんかいちれいである。過去かこ1000ねん広範囲こうはんいにわたるふたつのできごととして、気温きおん比較的ひかくてき温暖おんだんだった中世ちゅうせい温暖おんだん寒冷かんれいだったしょうこおりばれる出来事できごとがあったが、人為じんいてき要因よういんはその時代じだいではちいさいとかんがえられるので、これらの変化へんか自然しぜんてき原因げんいんこったとされる。しょうこおりについては太陽たいよう活動かつどう減退げんたい火山かざん活動かつどう増加ぞうかによるものとかんがえられるが、中世ちゅうせい温暖おんだんについてはまだはっきりとは判明はんめいしていない。少数しょうすう研究けんきゅうしゃは、1860ねん以降いこうられる温暖おんだんは、しょうこおりからの回復かいふく過程かていという自然しぜん原因げんいんによるものではないかと主張しゅちょうしている[14]

人類じんるい活動かつどう起因きいんする要因よういん[編集へんしゅう]

人為じんいてき要因よういんとは、環境かんきょう気候きこう変化へんかさせる可能かのうせいのある人類じんるいホモ・サピエンス活動かつどうによるものをす。もっとおおきなものは、ヨーロッパでこった産業さんぎょう革命かくめい以来いらい化石かせき燃料ねんりょう燃焼ねんしょうさせる過程かてい大量たいりょう放出ほうしゅつされた二酸化炭素にさんかたんそであり、そのほとんどは1945ねん以降いこう放出ほうしゅつである。要因よういんでは、森林しんりん減少げんしょう地表ちひょうアルベド変化へんかさせる農業のうぎょう土地とち利用りよう炭素たんそサイクルやメタンの生成せいせいへの影響えいきょう人為じんい物質ぶっしつエアロゾルの放出ほうしゅつかんがえられる。

人為じんいてき温室おんしつ効果こうかガス[編集へんしゅう]

人為じんいてき要因よういんおおきなものとしては温室おんしつ効果こうかガスがあり、その排出はいしゅつりょう増加ぞうか温室おんしつ効果こうかをもたらす。産業さんぎょう革命かくめいはじまって以降いこう大量たいりょう人為じんいてき温室おんしつ効果こうかガスが大気たいき放出ほうしゅつされている。IPCCは、1750ねん以来いらい二酸化炭素にさんかたんそ濃度のうどは31%、メタンは151%、窒素ちっそ酸化さんかぶつ17%、対流圏たいりゅうけんのオゾンが36%増加ぞうかし、「人為じんいてき二酸化炭素にさんかたんそおおくが化石かせき燃料ねんりょう燃焼ねんしょうにより生産せいさんされている。メタンガスは家畜かちく燃料ねんりょうべい生産せいさんでも増加ぞうかし、湿地しっちなどから自然しぜん要因よういん放出ほうしゅつされるりょうの66%程度ていどである[15]」と発表はっぴょうした。

家畜かちくのメタンガス[編集へんしゅう]

国連こくれん気候きこう変動へんどうかんする政府せいふあいだパネル(IPCC)の特別とくべつ報告ほうこくしょは、にく中心ちゅうしん西洋せいようしき食事しょくじから、野菜やさい中心ちゅうしん食事しょくじ変更へんこうすることは、気候きこう変動へんどうおおきく緩和かんわすることにつながるとつたえている。[25]代替だいたいにく(プラントベースドミート)製造せいぞうするフードテック企業きぎょう誕生たんじょうしている。[16]

しょ要因よういん相対そうたいてき重要じゅうようせいたいする評価ひょうか[編集へんしゅう]

提案ていあんされたそれぞれの相対そうたいてき重要じゅうようせい興味きょうみたれる時期じきによってちがい、たとえば、人為じんい起源きげん因子いんしは、1750ねん以前いぜん気候きこう変動へんどうにはるにらないものであると予想よそうされる。もっともこれは最近さいきんではRuddimanらが[17][18][19]異論いろんとなえており、8000ねんまえからの森林しんりん伐採ばっさい稲作いなさく二酸化炭素にさんかたんそやメタンレベルを増加ぞうかさせているとべている。Schmidtはこれに反論はんろんし、メタンの記録きろくからは人為じんいてきめんでの重要じゅうようせいかんがえられないとしている。

とにかく、その重要じゅうようせいふくまれる因子いんし定量ていりょうとおして評価ひょうかすることができる。外的がいてき要因よういんたいする内的ないてき要因よういん応答おうとうは、よりすぐれた気候きこうモデル使つかった気候きこうシミュレーションで見積みつもることができる。

放射ほうしゃ強制きょうせいりょく[編集へんしゅう]

外部がいぶ要因よういん影響えいきょう放射ほうしゃ強制きょうせいりょくというかんがかた比較ひかくされる。放射ほうしゃ強制きょうせいりょく惑星わくせいたいしてまさはたらけば温暖おんだんまけはたらけば寒冷かんれいこす。その単位たんい面積めんせきたりの仕事しごとりょうW/m2でしめされる。IPCCだい3報告ほうこくでは、放射ほうしゃ強制きょうせいりょく現在げんざい気候きこうあたえる影響えいきょうりまとめて報告ほうこくしている[20]

地球ちきゅう温暖おんだん影響えいきょう[編集へんしゅう]

気候きこう変動へんどうへの[編集へんしゅう]

地球ちきゅう温暖おんだんへの対策たいさくエネルギー供給きょうきゅうめんでの緩和かんわ技術ぎじゅつ研究けんきゅうおこなわれている。

世界せかいてき活動かつどう

1995ねん3がつ28にちにドイツのベルリンでだい1かい気候きこう変動へんどうわくぐみ条約じょうやく締約ていやくこく会議かいぎ開催かいさいされ、1997ねん12月京都きょうとひらかれただい3かい気候きこう変動へんどうわくぐみ条約じょうやく締約ていやくこく会議かいぎ気候きこう変動へんどうわくぐみ条約じょうやくである京都きょうと議定ぎていしょ採択さいたくされた。2015ねん11月に、京都きょうと議定ぎていしょわるパリ協定きょうていだい21かい気候きこう変動へんどうわくぐみ条約じょうやく締約ていやくこく会議かいぎ採択さいたくされた。

2014ねん国連こくれん気候きこうサミット英語えいごばん2019ねん国連こくれん気候きこう変動へんどうサミット英語えいごばんおこなわれている。また、2019ねん国連こくれん気候きこう変動へんどうサミット直前ちょくぜんの9がつ20日はつかから27にちまでグローバル気候きこうマーチ(2019ねん気候きこう変動へんどうストライキ)がびかけられ、世界中せかいじゅうでデモがおこなわれた。

自然しぜんもとづく解決かいけつさく[編集へんしゅう]

自然しぜんもとづく解決かいけつさく(Nature-based Solutions, NbS)とは、社会しゃかい課題かだい効果こうかてきかつ順応じゅんのうてき対処たいしょし、人間にんげん幸福こうふくおよび生物せいぶつ多様たようせいによる恩恵おんけい同時どうじにもたらす、自然しぜんおよ人為じんいてき改変かいへんされた生態せいたいけい保護ほご持続じぞく可能かのう管理かんり回復かいふくのため行動こうどう概念がいねんである。自然しぜんもとづく解決かいけつさくは、気候きこう変動へんどうへの適応てきおう緩和かんわのための重要じゅうよう手段しゅだんとしてみとめられており、国際こくさい自然しぜん保護ほご連合れんごう(IUCN)や国際こくさい連合れんごう環境かんきょう計画けいかく(UNEP)などの国際こくさい機関きかんによって推進すいしんされている。また、国連こくれん気候きこう変動へんどうわくぐみ条約じょうやく(UNFCCC)や生物せいぶつ多様たようせい条約じょうやく(CBD)などの国際こくさいてき条約じょうやく協定きょうていなかでも言及げんきゅうされている。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 地球ちきゅう温暖おんだんとは?気候きこう変動へんどうとのちがいは?原因げんいん影響えいきょうについて”. ソーシャルグッドCatalyst. 2022ねん6がつ23にち閲覧えつらん
  2. ^ 梅木うめきまことエルニーニョ現象げんしょうたいする Battisti-Hirst 遅延ちえん振動しんどうモデルの解析かいせき」『数理すうり解析かいせき研究所けんきゅうじょ講究こうきゅうろくだい1594かん京都きょうと大学だいがく数理すうり解析かいせき研究所けんきゅうじょ、2008ねん、159-165ぺーじ 
  3. ^ 気候きこう問題もんだいかんがえる | 海洋かいよう政策せいさく研究所けんきゅうじょ-OceanNewsletter”. 笹川ささかわ平和へいわ財団ざいだん - THE SASAKAWA PEACE FOUNDATION. 2022ねん1がつ8にち閲覧えつらん
  4. ^ a b IPCC Technical Papers II and III, February 1997
  5. ^ 大倉おおくら瑶子ようこ (2020ねん11月6にち). “気候きこう変動へんどう」から「気候きこう危機きき」へ。紛争ふんそうこす資源しげんをめぐる衝突しょうとつ気候きこう変動へんどう格差かくさ3】”. BUSINESS INSIDER JAPAN. 2023ねん8がつ7にち閲覧えつらん
  6. ^ a b c "ココがりたい温暖おんだん"”. "国立こくりつ環境かんきょう研究所けんきゅうじょ". 2016ねん5がつ1にち閲覧えつらん
  7. ^ a b "Physical Climate Processes and Feedbacks"”. "ICPP,Working Group I". 2016ねん5がつ1にち閲覧えつらん
  8. ^ ますますうすくなってきた北極ほっきょくかいうみごおり、JAXA 地球ちきゅう観測かんそく研究けんきゅうセンター(EORC)、2008ねん4がつ30にち
  9. ^ NHKスペシャル きた極大きょくだい変動へんどう
  10. ^ 日経にっけいエコロミー、2008ねん05がつ08にち記事きじ
  11. ^ AR4 WG2 Chapter15,P.662
  12. ^ トンガ噴火ふんか日本にっぽんに「れいべい騒動そうどうこすか? べい教授きょうじゅ指摘してきする“圧倒的あっとうてきすくない”物質ぶっしつとは”. AERA.com (2022ねん1がつ20日はつか). 2022ねん1がつ24にち閲覧えつらん
  13. ^ QBO:quasi-biennial oscillation en:Quasi-biennial_oscillation
  14. ^ [1]
  15. ^ E.V.|Ivanov et. al., QUASI-BIENNIAL OSCILLATIONS OF THE SOLAR MAGNETIC FIELDS[2]
  16. ^ Astronomy Reports, Vol.45, No.12, 2001, 1012.[3]
  17. ^ GEOPHYSICAL RESEARCH LETTERS, VOL.32, L22703, 2005[4]
  18. ^ K. LABITZKE,Meteor. Z., 2005[5]
  19. ^ GEOPHYSICAL RESEARCH LETTERS, VOL.32, L23817, 2005[6]
  20. ^ GEOPHYSICAL RESEARCH LETTERS, VOL.28, NO.1, 25, 2001[7]
  21. ^ Nature, 2000, 405(6788)775[8]
  22. ^ Science, 2002, 298, no.5596, 1179[9]
  23. ^ Journal of Marine Research, 64, 797, 2006[10]
  24. ^ 環境かんきょう火山かざん噴火ふんかによる二酸化炭素にさんかたんそ排出はいしゅつさんじょう末期まっき地球ちきゅう温暖おんだん一因いちいんとなった”. Nature Japan (2020ねん4がつ8にち). 2022ねん1がつ24にち閲覧えつらん
  25. ^ 国連こくれん気候きこう行動こうどうサミットでげられなかった畜産ちくさんぶつはなし”. サステナブル・ブランド ジャパン | Sustainable Brands Japan. 2021ねん10がつ5にち閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]