ヒートアイランド

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ヒートアイランド(「ねつしま英語えいご: urban heat island, UHI)とは、都市とし気温きおんがその周辺しゅうへん郊外こうがいくらべて高温こうおんしめ現象げんしょう住民じゅうみん健康けんこう生活せいかつ自然しぜん環境かんきょうへの影響えいきょうたとえば夏季かき熱中ねっちゅうしょう増加ぞうか不快ふかい増大ぞうだい冬季とうき感染かんせんしょう媒介ばいかいする生物せいぶつ越冬えっとう可能かのうになることがげられ、問題もんだいされている。

都市としすすむほど、ヒートアイランドもつよまり、高温こうおん長時間ちょうじかん高温こうおんいき拡大かくだいこる[まいり 1]。ただきょ大都市だいとしかぎったものではなく、人口じんこうすうせんにんからすうまんにん規模きぼちいさな都市としでも小規模しょうきぼながら発生はっせいする。また、かく都市とし地勢ちせい気候きこうによっては、風下かざしも郊外こうがいにも高温こうおん波及はきゅうすることがある[まいり 2][1]

「ヒートアイランド」というかたり英語えいごからきており、直訳ちょくやくすると「ねつしま」であるが、これは気温きおん分布ぶんぷえがいたとき、等温とうおんせん都市とし中心ちゅうしんにしてじ、ちょうど都市とし周辺しゅうへんからいたしまのようにえることに由来ゆらいする[まいり 1]日本語にほんごやく場合ばあい都市とし温暖おんだんまたは都市とし高温こうおんとされる。

東京とうきょう世界せかいてきにもはやくヒートアイランドが進行しんこうしている[まいり 3]うえのグラフは関東かんとう地方ちほうの 9がつ平均へいきん気温きおん変動へんどうしめす。
東京とうきょう気温きおんは1930ねんごろ横浜よこはまを、その千葉ちばけん南部なんぶにある勝浦かつうらをも上回うわまわり、1980年代ねんだいからは地球ちきゅう温暖おんだん進行しんこうによる急上昇きゅうじょうしょう顕著けんちょになる。またみなみからきたへとふうながれる夏場なつば関東かんとうでは、最大さいだいねつ排出はいしゅつげんである東京とうきょうより北方ほっぽうでの気温きおん上昇じょうしょうおおきくあらわれている。また、このグラフから、勝浦かつうらもっと気温きおん上昇じょうしょうちいさいことがわかる。

研究けんきゅう[編集へんしゅう]

都市としは、郊外こうがいくらべて高温こうおん乾燥かんそう独特どくとくふうけいゆうする傾向けいこうにある。こうした都市とし特有とくゆう気候きこう気候きこうがくにおいては都市とし気候きこうび、これを研究けんきゅうする都市とし気候きこうがく都市とし環境かんきょうがくなどの学術がくじゅつ分野ぶんやがある。それらのなかでも、ヒートアイランドは主要しゅようなテーマとされる現象げんしょうの1つである。

都市とし気温きおん郊外こうがいくらべて上昇じょうしょうしている」ことがはじめて発見はっけんされたのは、1810年代ねんだいロンドンとされている。イギリス科学かがくしゃ気象きしょう研究けんきゅうしゃであったリューク・ハワード(Luke Howard)は、当時とうじ産業さんぎょう革命かくめいによりいちじるしく発達はったつしていたロンドンの気温きおんが、周辺しゅうへん地域ちいきよりもたかくなってきていることを発見はっけんした。これ以降いこう欧米おうべい中心ちゅうしん世界せかい各地かくち大都市だいとし気温きおん上昇じょうしょう観測かんそくされるようになり、やがて"Urban Heat Island"とばれるようになった[2][3]

日本にっぽんでは、初期しょき研究けんきゅうとして福井ふくい和田わだ(1941)による東京とうきょう当時とうじ郊外こうがい都心としん観測かんそく報告ほうこくがあり、現在げんざい練馬ねりまにあたる郊外こうがい都心としんとで5℃の気温きおんがあったという。その1950年代ねんだいから1960年代ねんだいにかけて、気温きおん分布ぶんぷなど都市とし特有とくゆう気候きこう研究けんきゅうする論文ろんぶんがいくつか発表はっぴょうされている[4][5]。ただし、ヒートアイランドという言葉ことば一般いっぱんられるようになったのは、おおきく報道ほうどうされた1970年代ねんだいからである[2][3]

ヒートアイランドは現在げんざい世界中せかいじゅう都市とし観測かんそくされており[まいり 3][6]日本にっぽんでも最大さいだい規模きぼのヒートアイランドがこっている東京とうきょうをはじめとして、その深刻しんこく問題もんだいとなっている。とくに、今後こんごアジア都市としでの深刻しんこく懸念けねんされている[4]

観測かんそく評価ひょうか[編集へんしゅう]

観測かんそく評価ひょうか方法ほうほう[編集へんしゅう]

ヒートアイランドの進行しんこうしめ資料しりょうれい(1)
30℃以上いじょう推定すいてい年間ねんかん時間じかん変化へんか[まいり 2]
都市とし 1980ねん 2010ねん
仙台せんだい 31あいだ 90あいだ
東京とうきょう 168あいだ 360あいだ
名古屋なごや 227あいだ 434あいだ

ヒートアイランドは厳密げんみつには、「都市としかった場合ばあい推定すいていされる気温きおんよりも実際じっさい気温きおんたか状態じょうたい」である[まいり 1]調しらかたには、気象台きしょうだいアメダスなどでの定点ていてん気象きしょう観測かんそくのデータをもとにした統計とうけいと、数値すうち予報よほうモデルによる推定すいていの2とおりがある[まいり 4]

ふつう、都市とし前後ぜんごふくめた長期ちょうきのデータにより、都市とし郊外こうがい気温きおん変化へんか比較ひかくすることで、ヒートアイランドの進行しんこうじょうきょうをみる。平均へいきん気温きおんつき平均へいきん最高さいこうおよび最低さいてい気温きおんのほか、なつ真夏まなつ猛暑もうしょ熱帯夜ねったいや冬日ふゆびなどの日数にっすう変化へんかも、間接かんせつてき気温きおん変化へんかあらわすデータであり有効ゆうこうとされている。なおヒートアイランドの評価ひょうかにおいては、「NとしまえよりもX℃上昇じょうしょうした」のように絶対ぜったいてき気温きおん変化へんかではなく、「Nとしまえとの比較ひかく地点ちてんAよりも気温きおん上昇じょうしょうがX℃おおきかった」のような郊外こうがいとの比較ひかくおこなうのが適切てきせつであるが、これは地球ちきゅう温暖おんだんなどによる広域こういきてき気温きおん変化へんか影響えいきょうのぞくためである[まいり 5][7]

一方いっぽう定量ていりょうてき指標しひょうではないが、初雪はつゆきはつしも初氷はつごおりゆき日数にっすうといったぶし現象げんしょうさくら開花かいか紅葉こうよう、セミのはつきといった生物せいぶつぶし変化へんかもヒートアイランドの影響えいきょうがかりとしてもちいられることがある。

定点ていてん気象きしょう観測かんそくよりちいさい間隔かんかく観測かんそくとして、近年きんねんひろもちいられているのがリモートセンシングである。センサーを搭載とうさいした人工じんこう衛星えいせいにより、都市としとその周辺しゅうへん表面ひょうめん温度おんど観測かんそくするもので、ていコストで効果こうかてきにデータをることが可能かのうである。

実際じっさいれい[編集へんしゅう]

ヒートアイランドの進行しんこうしめ資料しりょうれい(2)
日本にっぽん主要しゅよう都市とし周辺しゅうへん都市とし気温きおん上昇じょうしょう
単位たんい、1931 - 2010ねんを100ねんあたりに換算かんさん[まいり 6]
ふゆ(2がつ なつ(8がつ
平均へいきん 最高さいこう 最低さいてい 平均へいきん 最高さいこう 最低さいてい
札幌さっぽろ 3.5 1.4 6.1 1.2 -0.3 2.8
東京とうきょう 4.6 2.5 6.0 1.7 0.8 2.5
名古屋なごや 3.7 2.1 4.6 2.4 0.9 3.3
大阪おおさか 3.9 3.6 4.2 2.5 2.4 3.7
福岡ふくおか 4.0 3.0 5.6 2.4 1.4 3.8
2.3 1.9 2.4 0.9 0.4 1.3
※:都市とし影響えいきょうちいさい網走あばしり寿都すっつ根室ねむろ石巻いしのまき山形やまがた水戸みと銚子ちょうし伏木ふしき長野ながの飯田いいだ彦根ひこねさかい浜田はまだ宮崎みやざき多度津たどつ名瀬なぜ石垣島いしがきじまの17地点ちてん平均へいきん

ニューヨークパリベルリンなど世界せかい各地かくち都市とし世界せかい平均へいきん気温きおんよりもおおきな割合わりあいでの気温きおん上昇じょうしょう、つまりヒートアイランドをしめ気温きおん上昇じょうしょう観測かんそくされている。なお、ニューヨークやパリは100ねんあたりやく2℃、ベルリンはどうやく2.5℃であるのにたいして、東京とうきょうどうやく3℃であり、世界せかいてきにもはやいペースで上昇じょうしょうしている[まいり 3]。なおべつ研究けんきゅうによれば、サンフランシスコボルティモア上海しゃんはいは10ねんあたり0.2℉(やく0.11℃)、ワシントンD.C.どう0.4℉(やく0.22℃)、東京とうきょうどう0.6℉(やく0.33℃)であるが、ロサンゼルスサンディエゴではどう0.8℉(やく0.44℃)とさらにペースがはや[6]

なお、平均へいきんしめしたみぎひょうとはことなる年間ねんかん最大さいだいではあるが、きたアメリカや日本にっぽん研究けんきゅう報告ほうこくでは人口じんこうすうせんにんからすうまんにん程度ていど都市とし集落しゅうらくでも郊外こうがいとの気温きおん最大さいだいで2 - 7℃ほどあるとされている[1][8]

研究けんきゅう初期しょき、Chandler(1967)は規模きぼことなる2都市としでの観測かんそくから都市とし規模きぼよりも建物たてもの密度みつどほう重要じゅうよう因子いんしであるとしたが、Oke(1973)はべつ観測かんそくから都市とし人口じんこうとヒートアイランドの強度きょうど対数たいすう比例ひれい関係かんけいにあるとし、Chandlerのせつくつがえした。複数ふくすう研究けんきゅうでも、きれいな対数たいすう比例ひれいにならないとする研究けんきゅうもあるものの、おおくは都市とし人口じんこう規模きぼがヒートアイランドの強度きょうど関係かんけいしていることをしめしている[1]

ここからはおも日本にっぽんれい解説かいせつする。観測かんそくデータをもとにした気象庁きしょうちょう調査ちょうさでは、東京とうきょう中心ちゅうしんとする都市としけん内陸ないりくがわ都市とし前橋まえばし熊谷くまがいなど)、京阪神けいはんしん名古屋なごや内陸ないりくがわ都市とし岐阜ぎふなど)、札幌さっぽろ仙台せんだい福岡ふくおか顕著けんちょれいとしてげられている。みぎひょうがそのであるが、主要しゅよう都市とし軒並のきな郊外こうがいくらべて顕著けんちょ気温きおん上昇じょうしょう観測かんそくしている[まいり 6]

留意りゅういすべきてんとして、気温きおんがりかたなつ昼間ひるまよりも夜間やかん冬場ふゆばほういちじるしいことがげられる。顕著けんちょ影響えいきょうとして熱中ねっちゅうしょう増加ぞうかがみられることからなつ最高さいこう気温きおんたかくなるイメージがもたれやすいが、それとはぎゃく傾向けいこうである。みぎひょうではなつ最高さいこう気温きおんは1 - 2℃の上昇じょうしょうにとどまる一方いっぽうで、なつ最低さいてい気温きおんは2 - 4℃上昇じょうしょうしており、夜間やかんすずしさのほうよわくなる。つまり、真夏まなつよりも熱帯夜ねったいや増加ぞうかいちじるしい[9]。またどの都市としでも、夏季かきよりも冬季とうきのほうがおおきくあらわれ、とく高緯度こういど寒冷かんれいでは顕著けんちょである[まいり 6]

たとえば、東京とうきょうでは1920年代ねんだい年間ねんかん70にち程度ていど観測かんそくされていた冬日ふゆび2000年代ねんだいには年間ねんかん数日すうじつ程度ていど激減げきげんし、おなじく熱帯夜ねったいや日数にっすうは3ばい以上いじょう増加ぞうかしている。ちなみに東京とうきょうでの熱帯夜ねったいやは、観測かんそく史上しじょうもっとあつなつになった2010ねん最多さいたで56にちいで2011ねん2012ねんが49にちかぞえ、平年へいねんの27.8にちおおきく上回うわまわっている。真夏まなつかんしても2010ねん平成へいせい22ねん)がもっとおおく、71にちたっした(平年へいねんは48.5にち)。一方いっぽう冬日ふゆびは、かんふゆになった2006ねん、2012ねんでさえそれぞれ、9にちと6にちにしかならなかった。記録きろくてき暖冬だんとうになった1989ねん、1993ねん2004ねん2009ねんは1にち観測かんそくされなかった[10]冬季とうき気温きおんおおきいれいとしては札幌さっぽろ旭川あさひかわ帯広おびひろなどの北海道ほっかいどう内陸ないりく主要しゅよう都市としげられ、厳冬げんとうあさ郊外こうがいとの気温きおんが10前後ぜんこうになることもめずらしくない。

また、風上かざかみにある都市としのヒートアイランドの影響えいきょうけて、周辺しゅうへん郊外こうがいとお内陸ないりく高温こうおんおよぶことがある。典型てんけいてきれいとして、海陸かいりくふう内陸ないりくおよ関東平野かんとうへいや濃尾平野のうびへいやげられる。みぎひょうにもあるとお熊谷くまがや前橋まえばし岐阜ぎふではなつ最高さいこう気温きおんが2 - 3℃上昇じょうしょうしており、上昇じょうしょうはば東京とうきょう名古屋なごやどう程度ていどあるいは上回うわまわっている。なお、熊谷くまがや岐阜ぎふけん多治見たじみでは2007ねん8がつ16にち日本にっぽん観測かんそく史上しじょう最高さいこう気温きおん記録きろくしたが、このときはフェーン現象げんしょうによる影響えいきょうおおきく、ヒートアイランドの寄与きよ熊谷くまがやで1℃程度ていど解析かいせきされている。一方いっぽうで、ふゆ都市としほう気温きおん上昇じょうしょうはばおおきく[まいり 6][まいり 7]なつ南東なんとうふゆ北西ほくせいきがわる季節風きせつふう影響えいきょうがあるとかんがえられる。

このほか、都市としないにある公園こうえん緑地りょくち気温きおん上昇じょうしょうはばちいさい冷気れいきだまり、いわゆる「クールアイランド」になることもかっている。たとえば皇居こうきょではなつ平均へいきん気温きおん周辺しゅうへんよりもやく2℃ひくいという観測かんそく結果けっか発表はっぴょうされている[11]

影響えいきょうについて[編集へんしゅう]

ヒートアイランドのおも影響えいきょう以下いかげる。おもなものとして熱中ねっちゅうしょう増大ぞうだい大気たいき汚染おせん悪化あっかなどがげられるが、エネルギー消費しょうひめんでは冷房れいぼう使用しよう増加ぞうかする一方いっぽう暖房だんぼう使用しよう減少げんしょうするという2つの側面そくめんがある。

夏季かき高温こうおんによる人体じんたいへの影響えいきょう
熱中ねっちゅうしょう危険きけんせい増大ぞうだい
真夏まなつなつ熱帯夜ねったいや日数にっすう増加ぞうかするほど、熱中ねっちゅうしょうによる救急きゅうきゅう搬送はんそうものすう死亡しぼうものすう増加ぞうかする。いちれいとして東京とうきょう都内とない熱中ねっちゅうしょうによる年間ねんかん救急きゅうきゅう搬送はんそうしゃすうは、1980年代ねんだい後半こうはんは150にん前後ぜんこうだったものが1990年代ねんだい後半こうはんに300にん前後ぜんこう倍増ばいぞう、2000年代ねんだいには500にん以上いじょう推移すいいし、としによっては1,000にん以上いじょうにのぼる。なお、年齢ねんれいべつでは子供こども高齢こうれいしゃおお傾向けいこうにあり、高齢こうれいしゃ室内しつない熱中ねっちゅうしょうとなり救急きゅうきゅう搬送はんそうされるれいすくなくない[まいり 8][7]。ただし、こうした影響えいきょうのインパクトは都市とし緯度いどによってことなる。アメリカでは、ニューヨークやシカゴなど高緯度こういど都市としでは高温こうおん死亡しぼうりつ有意ゆうい相関そうかんみとめられる一方いっぽうマイアミなどてい緯度いど都市としでは相関そうかんせいひくいという報告ほうこくがある[12]
不快ふかいかん増大ぞうだい
環境省かんきょうしょうの2009ねん調査ちょうさによれば、夜間やかん気温きおん最低さいてい気温きおん)がたかくなるほど睡眠すいみんちゅう目覚めざめるひとおおくなる傾向けいこうにあり、睡眠すいみんしつ悪化あっかさせたり冷房れいぼう使用しよう増大ぞうだいまねくといった影響えいきょうかんがえられる[まいり 9]
エネルギー消費しょうひ増加ぞうか
夏季かき気温きおんたかくなるほど、冷房れいぼう中心ちゅうしんとした電力でんりょく需要じゅよう増加ぞうかする。2002ねん時点じてんのデータによると、東京電力とうきょうでんりょく管内かんないでは夏季かき梅雨つゆけから9がつはじめまで)の気温きおんが1℃上昇じょうしょうすると電力でんりょく需要じゅようやく166まんkwh増加ぞうかする(このを「気温きおん感応かんおう」という)とされ、これをピーク追従ついしょうてきした火力かりょく発電はつでんとすれば二酸化炭素にさんかたんそ排出はいしゅつりょうが593トン増加ぞうか、この規模きぼ発電はつでん設備せつび増設ぞうせつすると石油せきゆ火力かりょく発電はつでんでは3,000おくえん以上いじょうのコストになるという。なお、さきのデータは14ごろのものだが気温きおん感応かんおう時間じかんたいにより変化へんかし、たとえば東京とうきょう23では20ごろもっと気温きおん感応かんおうたかく14ごろの1.5ばいほどある一方いっぽう、3-8ごろは14ごろの半分はんぶん程度ていどというデータがある。また、冷房れいぼう屋外おくがいへのはいねつともなうため、ヒートアイランドに拍車はくしゃけるめんもある[まいり 8]。なお、冷房れいぼう普及ふきゅうともない、年間ねんかんとおしてみた電力でんりょく需要じゅようなか夏季かきのピークは年々ねんねん先鋭せんえい夏季かき春季しゅんき秋季しゅうき拡大かくだい)する傾向けいこうにある[まいり 10]
なお、冬季とうき気温きおんたかくなるほど、暖房だんぼう需要じゅよう減少げんしょうする。いくつかの研究けんきゅう報告ほうこくによれば、気温きおん上昇じょうしょうがエネルギーの年間ねんかん消費しょうひりょう減少げんしょうさせる都市としもあれば増加ぞうかさせる都市としもある。とく緯度いどたか寒冷かんれい都市としほど暖房だんぼう需要じゅよう比率ひりつたかいため減少げんしょう傾向けいこうつよまるほか、ちいさなスケールでは建物たてもの用途ようとによるおおきい。一般いっぱんてきには、冷房れいぼうよりも暖房だんぼうほうがエネルギー消費しょうひりょうおおきい一方いっぽうで、都心としんには気温きおん上昇じょうしょうたいするエネルギー消費しょうひ増加ぞうかりつたか商業しょうぎょう業務ぎょうむ建物たてものおおいため、都心としんかぎると気温きおん上昇じょうしょうはエネルギー消費しょうひ増加ぞうかさせる傾向けいこうにある。こうした研究けんきゅうはヒートアイランドよりも規模きぼおおきな地球ちきゅう温暖おんだん念頭ねんとういたものがおおてん留意りゅういする必要ひつようがある[まいり 11]
かく都市としでの研究けんきゅうると、札幌さっぽろ東京とうきょうはヒートアイランドにより年間ねんかんエネルギー消費しょうひりょう削減さくげんされるとの報告ほうこくがある[13]全域ぜんいき気温きおんが1℃上昇じょうしょうしたと仮定かていしておこなわれた大阪おおさかにおける研究けんきゅうでは、大阪おおさか市内しないでは冬季とうき暖房だんぼうようガス灯油とうゆ使用しようともな消費しょうひエネルギー減少げんしょうりょうよりも夏季かき冷房れいぼうよう電力でんりょく使用しようともな消費しょうひエネルギー増加ぞうかりょうほうおお一方いっぽう大阪おおさか以外いがい府内ふないでは冬季とうき暖房だんぼうよう消費しょうひエネルギー減少げんしょうりょうほうおおく、全体ぜんたいでは減少げんしょうりょうほうおおいという結果けっかられている[まいり 11]
ヒートアイランドによる気温きおん逆転ぎゃくてんそうのため、都市としでは大気たいき汚染おせん物質ぶっしつがこのように滞留たいりゅうする
大気たいき汚染おせんへの影響えいきょう
夏季かき都市とし内部ないぶから光化学こうかがくオキシダント粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ排出はいしゅつ生成せいせいされて大気たいき汚染おせん発生はっせいするが、ヒートアイランドは昼夜ちゅうや交代こうたいともな海陸かいりくふう移動いどうおそくし、ふうよわ場所ばしょふう収束しゅうそくする場所ばしょつくして空気くうき滞留たいりゅうさせ、これらの汚染おせん悪化あっかさせる。都市とし風下かざしもにあたる内陸ないりくではこの影響えいきょう周辺しゅうへん郊外こうがいくらべて光化学こうかがくオキシダントの濃度のうどたか傾向けいこうにある[まいり 8][まいり 9]
また冬季とうき都市とし内部ないぶから大気たいき汚染おせん発生はっせいするが、ヒートアイランドは夜間やかんしょうじる気温きおん逆転ぎゃくてんそうした都市とし混合こんごうそうつくし、ドームじょう混合こんごうそうなか空気くうき滞留たいりゅうさせ、おなじく汚染おせん悪化あっかさせる[まいり 8][まいり 9]
生物せいぶつへの影響えいきょう
生物せいぶつぶし変化へんか
さくら開花かいか早期そうきなど。1989ねん大阪おおさかでのソメイヨシノ開花かいか時期じき調査ちょうさでは、低温ていおんだったことによる影響えいきょうもあるが、市街しがい中心ちゅうしん大阪湾おおさかわん沿岸えんがんで1週間しゅうかんものしょうじたというれいがある[まいり 8]。ただし、高温こうおんによりかならずしも開花かいかはやまるわけではなく、ふゆ一定いってい期間きかん低温ていおんさらされる必要ひつようがある植物しょくぶつでは、高温こうおん一定いってい以上いじょうすすむとぎゃくおそくなったり開花かいかしなくなったりするものもある。落葉樹らくようじゅおお傾向けいこうがあり、サクラやナシなどで高温こうおんにより開花かいかおそくなったという報告ほうこくがある[まいり 9]
越冬えっとう害虫がいちゅう増加ぞうか
ヒートアイランドによる「亜熱帯あねったい」が病原菌びょうげんきんなどを媒介ばいかいする生物せいぶつ生息せいそく北限ほくげん北上ほくじょうさせることが懸念けねんされている。マラリア媒介ばいかいするハマダラカなどがげられる。このほか、緩和かんわさくかんする問題もんだいとして、みずもちいた冷却れいきゃく多用たようされた場合ばあいあたたかい排水はいすい河川かせんうみながんで水温すいおん上昇じょうしょうさせ、水中すいちゅう生態せいたいけい影響えいきょうあたえることも懸念けねんされている[まいり 8]
水棲すいせい生物せいぶつへの影響えいきょう
日本にっぽんでは報告ほうこくいが、アメリカでは浸透しんとうせいひく高温こうおんになった舗装ほそう道路どうろあめり、これが排水はいすいされかわみず高温こうおんとなって水棲すいせい生物せいぶつ悪影響あくえいきょうをもたらすことが報告ほうこくされている。アイオワしゅうシーダーラピッズでは2001ねん8がつあめにより小川おがわ水温すいおんが1あいだに10以上いじょう上昇じょうしょうし、さかなんでしまったれいがある[14][15]
集中しゅうちゅう豪雨ごううなどの変化へんか
ヒートアイランドの領域りょういきかさなるようにふう収束しゅうそくたい観測かんそくされていて、これが積乱雲せきらんうん発達はったつさせる要因よういんの1つとなり都市とし雷雨らいうをもたらすメカニズムがあることが報告ほうこくされている[まいり 8]大気たいき汚染おせんともな大気たいきエアロゾル粒子りゅうし滞留たいりゅう[まいり 8]水平すいへいかぜ高層こうそう建築けんちくぶつにぶつかってしょうじる上昇じょうしょう気流きりゅうも、積乱雲せきらんうん発達はったつさせる要因よういんとする研究けんきゅうがある。東京とうきょう観測かんそく開始かいし以来いらいやく120年間ねんかん降水こうすいりょう分析ぶんせきした気象きしょう研究所けんきゅうじょ東京とうきょう管区かんく気象台きしょうだい研究けんきゅうによれば、なつ夕方ゆうがた(6-8がつの17-23)の降水こうすいりょうは100ねんたり50%の割合わりあい増加ぞうかたいし、ぶし時間じかんたいでは30%未満みまん増加ぞうかにとどまっている。1980-2010ねんごろの30年間ねんかんではなつ夕方ゆうがたかぎって東京とうきょう都心としん周辺しゅうへん地域ちいきよりも30%以上いじょう降水こうすいりょうおおいのにたいほかぶし時間じかんたいでは大差たいさいなど、ヒートアイランドが東京とうきょう都心としん集中しゅうちゅう豪雨ごうう増加ぞうかさせている可能かのうせいがあるという[まいり 9]
みず資源しげん
気温きおん上昇じょうしょうによる需要じゅよう増加ぞうか東京とうきょうでは、最高さいこう気温きおんが1℃上昇じょうしょうするととし平均へいきんで0.7%、なつかぎると1%、水道すいどう使用しようりょう増加ぞうかするというデータがある[まいり 12]
乾燥かんそう
湿度しつど低下ていか乾燥かんそうきる。都市としすすんだ都市とし都市とし影響えいきょう比較的ひかくてきちいさいとみられるその都市とし比較ひかくすると、都市としりつたか都市とし平均へいきん相対そうたい湿度しつど低下ていかりつは、その地域ちいきよりも低下ていかりつがよりもおおきいことがかった。この関係かんけいは、都市とし気温きおん変化へんか傾向けいこう整合せいごうしている[16]
その
なつ午後ごご中心ちゅうしんとして、東京とうきょう都心としんかこ環状かんじょうはち号線ごうせん沿って「たまき八雲やくも」とばれる積雲せきうんれつができることられている。たまき八雲やくも生成せいせいには、ヒートアイランドによる都市としでの上昇じょうしょう気流きりゅう寄与きよしているという報告ほうこくがある[17]

ヒートアイランドの悪影響あくえいきょうかんする認識にんしきとして、日本にっぽんでは暑熱しょねつとくなつ気温きおん上昇じょうしょうによる影響えいきょうおおきいものと認識にんしきされている。一方いっぽう、ヨーロッパの内陸ないりく都市としでは、なつ高温こうおんよりもふゆ中心ちゅうしんとした大気たいき汚染おせん悪化あっかおおきいものとして認識にんしきされている。これは、日本にっぽん大都市だいとしおおくは海岸かいがん沿いにあってふうはいりやすく大気たいき汚染おせん物質ぶっしつ拡散かくさん条件じょうけんいのにたいし、ヨーロッパなど大陸たいりく内陸ないりくにある都市としふう比較的ひかくてきよわく、ふゆはそれが顕著けんちょになるためである[まいり 13][18]

原因げんいん[編集へんしゅう]

ランドサット衛星えいせい赤外線せきがいせんセンサによる2002ねん8がつ14にちニューヨーク地表ちひょう温度おんどうえ)と緑地りょくちした)の分布ぶんぷ紫色むらさきいろいほど温度おんどひくく、緑色みどりいろいほどみどりりつたかい。土地とち利用りよう地形ちけい温度おんど密接みっせつかかわっていることがかる[19]
アトランタ中心ちゅうしん地表ちひょう温度おんどしめすリモートセンシング画像がぞう。この最高さいこう気温きおんは27℃だったが、地表ちひょう温度おんど最高さいこうで48℃にたっしている。

端的たんてきには都市としともな環境かんきょう変化へんか要因よういんであるが、そのなかでも、地表ちひょう被覆ひふく人工じんこうぶつ人工じんこうはいねつ増加ぞうか都市とし高密度こうみつどの3つがおおきなものとしてげられる[まいり 10][まいり 14]

関東かんとう地方ちほうにおける要因よういんべつのヒートアイランドへの寄与きよ推定すいていした気象庁きしょうちょう都市とし気候きこうモデルによるシミュレーションでは、土地とち利用りよう変化へんかが+2℃程度ていど建築けんちくぶつ効果こうかが+1℃程度ていどとそれぞれおおきな割合わりあいめる一方いっぽうはいねつによる効果こうか無視むしできるほどちいさくはないが局所きょくしょてきなものにかぎられるという[まいり 15]

地表ちひょう被覆ひふく人工じんこうぶつ[編集へんしゅう]

もともと植物しょくぶつおおわれていたところに建物たてものができたり道路どうろなどとして舗装ほそうされたりすると、ねつ特性とくせいわってしまう。植物しょくぶつ蒸発じょうはつ蒸散じょうさんふけ発散はっさん)をとおして潜熱せんねつとしてねつ放出ほうしゅつする(ねつ一部いちぶみず状態じょうたい変化へんか使つかわれるため温度おんど変化へんかゆるやかになる)ため日射にっしゃによる加熱かねつおさえるはたらきがあるが、人工じんこうぶつによりこれがうしなわれる。また、人工じんこうぶつによりひかり乱反射らんはんしゃ増加ぞうかする一方いっぽう反射はんしゃりつ低下ていかし、対流たいりゅうともなあらわねつ輸送ゆそうねつ伝達でんたつ)や赤外線せきがいせん放射ほうしゃねつ放射ほうしゃ)をとおして大気たいきあたためる。とくに、アスファルトコンクリート熱容量ねつようりょうおおきいため、昼間ひるまねつたくわえて夜間やかん放出ほうしゅつすることでよる気温きおん上昇じょうしょうまねく。また、大気たいき汚染おせんともな大気たいきエアロゾル粒子りゅうしねつ移動いどう関係かんけいしているとかんがえられている[まいり 10][まいり 14]

人工じんこうぶつ注目ちゅうもくされるてんがいくつかある。

  • おおくの都市としでは、都市としにより農地のうち樹林じゅりん草地くさち開発かいはつされて減少げんしょうする。一方いっぽう公園こうえん整備せいびされたり、都市としない保存ほぞんてき緑地りょくちもうけられたりする。これにより、緑地りょくちりつ数字すうじ自体じたいおおきく低下ていかしないようにえることがあるが、公園こうえんないには舗装ほそう人工じんこうぶつがあったり低木ていぼくおおかったり緑地りょくちの「ボリューム」がちいさいものもあり、ヒートアイランドをかんがえるうえでは考慮こうりょ必要ひつようである[まいり 10]
  • 建築けんちくぶつ材質ざいしつ変化へんか影響えいきょう指摘してきされている。日本にっぽんでは、建築けんちくぶつめる木造もくぞう割合わりあい低下ていかしているのにたいして、熱容量ねつようりょうおおきいRCづくりなど木造もくぞう割合わりあい上昇じょうしょうしている[まいり 10]
  • 河川かせん護岸ごがんのコンクリート建物たてもの敷地しきちない透水とうすい気温きおん上昇じょうしょうさせる[まいり 10]

なお、アスファルトじょうやビルの壁面へきめんちかいところにひとっている場合ばあい、それらからける放射ほうしゃねつ輻射熱ふくしゃねつ)により、体感たいかん温度おんど実際じっさい気温きおんよりもたかかんじられることがあるとかんがえられている[まいり 16]

東京とうきょう23の500 mメッシュのデータ(東京とうきょう都市とし計画けいかくGIS、2002ねん)では、区域くいきのほとんどが人工じんこう被覆ひふく80 %以上いじょうであり、そのなか荒川あらかわ流域りゅういき新宿しんじゅく御苑ぎょえん明治めいじ神宮じんぐう上野公園うえのこうえん皇居こうきょなどが人工じんこう被覆ひふくひく地域ちいきとなっている。また名古屋なごやのデータ(名古屋なごや環境かんきょう保全ほぜんきょく、1996ねん)では、湾岸わんがんからきたまで中心ちゅうしんはほぼ人工じんこう被覆ひふく75 %以上いじょう連続れんぞくしている[まいり 10]

はいねつ増加ぞうか[編集へんしゅう]

はい熱源ねつげんとしては、排気はいきによる直接ちょくせつ放出ほうしゅつ冷却れいきゃくすいとおした間接かんせつ放出ほうしゅつなど工業こうぎょう生産せいさん関係かんけいするもののほか、自動車じどうしゃ空調くうちょう機器きき照明しょうめい器具きぐ情報じょうほう機器ききなどがげられる。工業こうぎょう関係かんけいは1てんから大量たいりょう放出ほうしゅつされる「てんげん」、自動車じどうしゃせんじょう分布ぶんぷする「せんげん」、空調くうちょうなどはばらばらに分布ぶんぷする「めんげん」とばれる。しょうエネルギーにより個々ここはい熱量ねつりょう削減さくげんされる傾向けいこうにある一方いっぽう人口じんこう増加ぞうか産業さんぎょう発展はってん機器きき普及ふきゅう全体ぜんたいはい熱量ねつりょうげているという問題もんだいがある[まいり 10]

東京とうきょう23人工じんこうはいねつのデータ(環境省かんきょうしょう推計すいけい、2002ねん)では、1にちのうちでは早朝そうちょう最小さいしょうひる最多さいたとなりよるの22ごろにもひる半分はんぶん程度ていどはいねつがあるとられる。ひるには、日射にっしゃの4ぶんの1に相当そうとうする250W/m2以上いじょう区域くいき大手町おおてまちから霞ヶ関かすみがせき付近ふきん渋谷しぶや新宿しんじゅく池袋いけぶくろ各地かくち分布ぶんぷしている。また名古屋なごやのデータ(名古屋なごや環境かんきょう保全ほぜんきょく、1996ねん)では、ちゅうひがし中心ちゅうしん市街地しがいちみなと東部とうぶ工業こうぎょう地帯ちたいはいねつおお地域ちいき分布ぶんぷしている[まいり 10]

都市とし高密度こうみつど気象きしょう影響えいきょう[編集へんしゅう]

建物たてもの高密度こうみつど高層こうそうすすむと、地上ちじょうからそら見上みあげたときそら割合わりあい天空てんくうりつ)が低下ていかし、夜間やかん放射ほうしゃ冷却れいきゃくよわまって気温きおん低下ていかゆるやかになる。たとえば環境省かんきょうしょうの2013ねん推定すいていによると、かく都市とし建物たてものたかさは東京とうきょう23大阪おおさかで50年間ねんかんやく3ばい名古屋なごや福岡ふくおかどう2ばいほどになっている[まいり 14]

ただし、人工じんこうぶつはいねつ分布ぶんぷがそのまま気温きおん反映はんえいされるわけではなく、ヒートアイランドの分布ぶんぷにはよりおおきなスケールの気象きしょう影響えいきょうおよぼす。たとえば、海陸かいりくふうはたらきによるあたためられた大気たいき運搬うんぱん地形ちけい河川かせん配置はいちによりできる「ふうみち」に沿つめたい大気たいき運搬うんぱんなどの要因よういんがある[まいり 10]

東京とうきょう付近ふきんとその北方ほっぽうひろがる関東平野かんとうへいやでは、元来がんらい地域ちいきよりも広範囲こうはんい海風かいふうおよぶとされるが、人工じんこう被覆ひふくはいねつおお東京とうきょう都心としん通過つうかしたふう東京とうきょう北方ほっぽうねつ運搬うんぱんすることが指摘してきされ、実際じっさい高温こうおん観測かんそくされる傾向けいこうがある。名古屋なごやとその北方ほっぽうひろがる濃尾平野のうびへいやでは、地域ちいきよりも海風かいふうよわ傾向けいこうがあり、風下かざしもにあり名古屋なごやから比較的ひかくてき近距離きんきょり位置いちする多治見たじみ岐阜ぎふなどが高温こうおんとなる傾向けいこうがある[まいり 10]

中層ちゅうそう建築けんちくぶつ高層こうそう建築けんちくぶつ地上ちじょう付近ふきん風通かぜとおしを阻害そがいして、ねつ拡散かくさん建物たてものない換気かんきよわめる場合ばあいがあるとかんがえられていて、東京とうきょうわんきし高層こうそうビルぐんぞくに「東京とうきょうウォール」などとばれる場合ばあいがある[まいり 17]たとえば、国土こくど技術ぎじゅつ政策せいさく総合そうごう研究所けんきゅうじょ地球ちきゅうシミュレータもちいてったシミュレーションでは、汐留しおどめ高層こうそうビルぐんがある場合ばあいとない場合ばあいでは風下かざしも新橋しんばし付近ふきん風通かぜとおしがことなるという結果けっかている[まいり 14]

緩和かんわさく[編集へんしゅう]

路面ろめん電車でんしゃ軌道きどうじき芝生しばふめたれい鹿児島かごしま市電しでん

太陽光たいようこう吸収きゅうしゅうらす、はいねつらす、冷却れいきゃく効果こうかたかめるといったことを目的もくてき緩和かんわさくられる。以下いかのように分類ぶんるいできる[まいり 18]

ふうみち」や「みずみち」においてしばしばいにされるドイツのフライブルク、シュトゥットガルトなどの事例じれいは、日本にっぽんとはすこ事情じじょうことなる。ヨーロッパの内陸ないりく都市としでは、沿岸えんがんよりもふうよわく、とくふゆ中心ちゅうしん都市としおお大気たいき汚染おせん物質ぶっしつの"ドーム"が発達はったつし、これによる大気たいき汚染おせんがヒートアイランドの一番いちばん悪影響あくえいきょうとされている。なつあつさはふつう日本にっぽんよりもおだやかなため、なつ高温こうおんによる影響えいきょう日本にっぽんほどつよくは認識にんしきされておらず、2003ねんねつ(英語えいごばん)のような猛暑もうしょ例外れいがいてきなものととらえられているという。そのため、「ふうみち」の構築こうちくにあたっては風通かぜとおしをくして汚染おせん物質ぶっしつ拡散かくさんさせることを重点じゅうてんき、冷却れいきゃく効果こうか副次的ふくじてきなものとされている[まいり 13][18][23]

東京とうきょうえき周辺しゅうへん景観けいかん(2022ねん)。八重洲やえすこうさい開発かいはつきゅう鉄道てつどう会館かいかんビルこわされ、間隔かんかくをとってグラントウキョウのツインタワーがてられたことにより、写真しゃしんおく八重洲やえすから手前てまえまるうちへ「ふうみち」ができた[26][27]

ヒートアイランド現象げんしょう都市とし密接みっせつかかわっており、都市としなかでポツポツと散発さんぱつてき対策たいさくおこなうだけでは抜本ばっぽんてき対策たいさくにはならないとわれていて、効果こうかてき対策たいさくには都市とし計画けいかくんだ様々さまざま視点してんからの見直みなおしが必要ひつようとなる。日本にっぽんでは、2005ねん政府せいふがヒートアイランドや地球ちきゅう温暖おんだん対策たいさくとまちづくりを一体いったいてきかんがえるモデル地域ちいき13地域ちいき選定せんていし、かく地域ちいき計画けいかくすすめている[まいり 21]おもなものとして、大崎おおさきえき西口にしぐちさい開発かいはつ[28]東京とうきょうえき八重洲やえすくちさい開発かいはつまるうちへの「ふうみち復活ふっかつ)などがある。ただしこのようなだい規模きぼ事業じぎょう費用ひようおおきく弊害へいがいおおきいため、合意ごうい形成けいせい費用ひよう分担ぶんたんむずかしく、えやさい開発かいはつとう機会きかい利用りようしておこなわれることがおおい。

こうした対策たいさく補助ほじょするものとして都市とし環境かんきょう気候きこうがある。これは、都市としにおける気温きおん気流きりゅう土地とち利用りようはいねつ人口じんこうなどの分布ぶんぷ一般いっぱんてき気候きこうよりも詳細しょうさいまちレベルでしめしたもので、これをもとにヒートアイランドの様相ようそう分析ぶんせきし、どのような対策たいさく有効ゆうこうなのかを推定すいていすることができる[まいり 22]

建築けんちくぶつ建造けんぞう管理かんりにおける環境かんきょう影響えいきょう評価ひょうか指標しひょうとして日本にっぽんには「CASBEE」という制度せいどがあるが、これを拡張かくちょうしてヒートアイランドにとくさせたものとして「CASBEE-HI(ヒートアイランド)」という制度せいどがある。敷地しきちないにおけるねつ環境かんきょう緑化りょくか敷地しきちがい影響えいきょうあたえる反射はんしゃはいねつ風通かぜとおし、日陰ひかげ形成けいせいなどを総合そうごうてき数値すうちして評価ひょうかするもの[29]。アメリカの「LEED」や「Green Globes」などもヒートアイランド対策たいさくんでいる[30][31]

また、おおくの緩和かんわさく地球ちきゅう温暖おんだん緩和かんわさくとも共通きょうつうし、ヒートアイランド対策たいさく地球ちきゅう温暖おんだん対策たいさくとして(ぎゃくもまたおなじ)効果こうか発揮はっきすることもある[まいり 23]

遠隔えんかくへの影響えいきょう[編集へんしゅう]

ヒートアイランドの影響えいきょうおよぶのは、都市としとその周辺しゅうへんかぎられるとかんがえられている。しかし、都市としからすうせんkmはなれた地域ちいき気温きおん上昇じょうしょうさせる可能かのうせい指摘してきする研究けんきゅう報告ほうこくもある。カリフォルニア大学だいがく スクリップス海洋かいよう研究所けんきゅうじょのガン・チャン(Guang Zhang)らのチームがアメリカ大気たいき研究けんきゅうセンターのデータをもとに作成さくせいした大気たいきモデルでのシミュレーションでは、北半球きたはんきゅう主要しゅよう都市としからのねつによりカナダ北部ほくぶシベリアで0.8-1℃程度ていど気温きおん上昇じょうしょうするという結果けっかている[32]北半球きたはんきゅうの86大都市だいとしけん地球ちきゅう表面ひょうめんの1.27%の面積めんせきでありながら世界せかい全体ぜんたいの42%に相当そうとうする6.7TWのエネルギーを消費しょうひしていることから、どうチームは世界せかい一部いちぶ地域ちいきられる地球ちきゅう温暖おんだん予測よそくモデルの推定すいてい上回うわまわるペースでの高温こうおん原因げんいんではないかとする見解けんかい発表はっぴょうしている[32]

地球ちきゅう温暖おんだんへの寄与きよ[編集へんしゅう]

ヒートアイランドによる都市とし高温こうおんは、わずかではあるものの、地球ちきゅう温暖おんだん寄与きよしているとかんがえられている[33]

以下いかに、これまでに報告ほうこくされた研究けんきゅう結果けっか列挙れっきょする。

  • 2007ねんIPCCだい4評価ひょうか報告ほうこくしょでは、地球ちきゅう平均へいきん気温きおんたいするヒートアイランドの寄与きよは、1900ねん以降いこう陸上りくじょうでは10ねんあたり0.006℃、海洋かいようではヒートアイランドはゼロなので、地球ちきゅう全体ぜんたいでは10ねんに0.002℃だと報告ほうこくしている。これは、20世紀せいきあいだやく0.6℃のペースで上昇じょうしょうした平均へいきん気温きおんたいして3%程度ていど寄与きよしていることを意味いみする[33]
  • スタンフォード大学だいがくのヤコブソンらによる2011ねん報告ほうこくでは、ヒートアイランドの寄与きよ産業さんぎょう革命かくめい以降いこう温暖おんだんの2~4%程度ていど推定すいていされている[34]
  • 2020ねん東京工科大学とうきょうこうかだいがく江頭えがしら教授きょうじゅ計算けいさんでは、人工じんこうはいねつ起因きいんは4%程度ていどという結果けっかになっている[35]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

個別こべつ出典しゅってん[編集へんしゅう]

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参考さんこう文献ぶんけんから参照さんしょう[編集へんしゅう]

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  4. ^ 気象庁きしょうちょう 「ヒートアイランド現象げんしょうかんする知識ちしき Q9:ヒートアイランド現象げんしょう調査ちょうさはどのようにするのですか?
  5. ^ 気象庁きしょうちょう 「ヒートアイランド現象げんしょうかんする知識ちしき Q3:都市とし猛暑もうしょ熱帯夜ねったいやえているのですか?
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  14. ^ a b c d 環境省かんきょうしょう、2013ねん、§1.2(4-14ぺーじ
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  17. ^ 山本やまもと、2005ねん、27-28ぺーじ
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参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

公営こうえい機関きかん[編集へんしゅう]

民営みんえい機関きかん[編集へんしゅう]

ヒートアイランドにかんする活動かつどう