CASBEE (キャスビー、建築 けんちく 環境 かんきょう 総合 そうごう 性能 せいのう 評価 ひょうか システム)は、2001 年 ねん に国土 こくど 交通省 こうつうしょう が主導 しゅどう し、(財) ざいだんほうじん 建築 けんちく 環境 かんきょう ・省 しょう エネルギー機構 きこう 内 ない に設置 せっち された委員 いいん 会 かい によって開発 かいはつ された建築 けんちく 物 ぶつ の環境 かんきょう 性能 せいのう 評価 ひょうか システムであり、常 つね に改良 かいりょう を重 かさ ねている。地球 ちきゅう 環境 かんきょう ・周辺 しゅうへん 環境 かんきょう にいかに配慮 はいりょ しているか、ランニングコストに無駄 むだ がないか、利用 りよう 者 しゃ にとって快適 かいてき か等 とう の性能 せいのう を客観 きゃっかん 的 てき に評価 ひょうか ・表示 ひょうじ するために使 つか われている。評価 ひょうか 対象 たいしょう となるのは、日本 にっぽん 国内 こくない の新築 しんちく ・既存 きそん 建築 けんちく 物 ぶつ である。
なお、建築 けんちく 物 ぶつ の環境 かんきょう 性能 せいのう を評価 ひょうか する制度 せいど はアメリカ ・イギリス で従来 じゅうらい から使 つか われていた。
CASBEE は、"C omprehensive A ssessment S ystem for B uilt E nvironment E fficiency" の頭文字 かしらもじ をとったものである。建築 けんちく 物 ぶつ のサステナビリティ (持続 じぞく 可能 かのう 性 せい ) への関心 かんしん が集 あつ まる中 なか 、省 しょう エネルギー などに限定 げんてい された従来 じゅうらい の環境 かんきょう 性能 せいのう よりも広 ひろ い意味 いみ での環境 かんきょう 性能 せいのう を評価 ひょうか することが必要 ひつよう になってきたため開発 かいはつ された。このような評価 ひょうか 方法 ほうほう はイギリス・カナダ・アメリカなどでは既 すで に実用 じつよう 化 か されており、CASBEE 開発 かいはつ の参考 さんこう ともなっている。
音 おと 環境 かんきょう や光 ひかり ・視 し 環境 かんきょう 、換気 かんき 性能 せいのう など住 す み心地 ごこち に大 おお きく関 かか わる要素 ようそ 、ランニングコストの決 き め手 て となる冷暖房 れいだんぼう 効率 こうりつ などは、建築 けんちく 物 ぶつ の商品 しょうひん 価値 かち として求 もと められるもので、これらの客観 きゃっかん 的 てき な評価 ひょうか を消費 しょうひ 者 しゃ が一覧 いちらん できるという意義 いぎ もある。実際 じっさい 、新築 しんちく のマンションなどでも CASBEE による評価 ひょうか を前面 ぜんめん に出 だ して表示 ひょうじ し、その価値 かち をアピールすることがあり、地方自治体 ちほうじちたい によっては高 こう 評価 ひょうか のプロジェクトに補助 ほじょ 金 きん を出 だ すこともある。
また、近年 きんねん 企業 きぎょう の社会 しゃかい 的 てき 責任 せきにん (CSR)が強 つよ く要求 ようきゅう されるようになり、特 とく に大 だい 企業 きぎょう では新築 しんちく する工場 こうじょう や自社 じしゃ ビルの環境 かんきょう 負荷 ふか を軽減 けいげん し、高 こう 評価 ひょうか を目指 めざ す設計 せっけい が行 おこな われている。そして、自社 じしゃ が社会 しゃかい 的 てき 責任 せきにん を果 は たしている証左 しょうさ として、新築 しんちく ・改築 かいちく にあたって CASBEE による高 こう 評価 ひょうか を受 う けたことを積極 せっきょく 的 てき に発表 はっぴょう する向 む きもある。
しかし、いまだ一般 いっぱん 的 てき な認知 にんち 度 ど はあまり高 たか いとはいえない。
CASBEE の評価 ひょうか には、評価 ひょうか 項目 こうもく とその評点 ひょうてん を列挙 れっきょ した4つの基本 きほん ツールと、個別 こべつ の目的 もくてき に応 おう じた拡張 かくちょう ツールが用 もち いられる。これらを総称 そうしょう して「CASBEEファミリー」と呼 よ んでいる。
基本 きほん ツール
CASBEE-企画 きかく (未 み 整備 せいび )
CASBEE-新築 しんちく
CASBEE-既存 きそん
CASBEE-改修 かいしゅう
拡張 かくちょう ツール
CASBEE-すまい(戸建 こだて )
CASBEE-HI(ヒートアイランド)
CASBEE-まちづくり
環境 かんきょう 性能 せいのう ・環境 かんきょう 負荷 ふか とランク
総合 そうごう 評価 ひょうか は「Sランク(素晴 すば らしい)」「Aランク(大変 たいへん 良 よ い)」「B+ランク(良 よ い)」「B-ランク(やや劣 おと る)」「Cランク(劣 おと る)」の5段階 だんかい の格付 かくづ けになる。評価 ひょうか A以上 いじょう がサステナブル建築 けんちく として優良 ゆうりょう とみなされる。実際 じっさい に評価 ひょうか を行 おこな うのは、「CASBEE評価 ひょうか 員 いん 」として (財 ざい )建築 けんちく 環境 かんきょう ・省 しょう エネルギー機構 きこう に登録 とうろく された者 もの であり、その受験 じゅけん には一級 いっきゅう 建築 けんちく 士 し であることが資格 しかく として必要 ひつよう である。
CASBEE は、省 しょう 資源 しげん ・省 しょう エネルギー などの環境 かんきょう 負荷 ふか 削減 さくげん や、景観 けいかん や音 おと 環境 かんきょう への配慮 はいりょ といった品質 ひんしつ を総合 そうごう 的 てき に評価 ひょうか するものである。環境 かんきょう 性能 せいのう 効率 こうりつ (BEE, Building Environmental Efficiency) は、以下 いか の計算 けいさん 式 しき により求 もと められる。環境 かんきょう 負荷 ふか が小 ちい さく、品質 ひんしつ ・性能 せいのう が優 すぐ れているほど評価 ひょうか が高 たか くなるわけである。
B
E
E
=
Q
(
Q
u
a
l
i
t
y
)
L
(
L
o
a
d
)
{\displaystyle BEE={\frac {Q(Quality)}{L(Load)}}}
Quality:環境 かんきょう 性能 せいのう の総合 そうごう 評価 ひょうか 値 ち , Load:環境 かんきょう 負荷 ふか の総合 そうごう 評価 ひょうか 値 ち
なお、評価 ひょうか の有効 ゆうこう 期限 きげん は3年間 ねんかん となっている。
CASBEE により「Sランク(素晴 すば らしい)」と評価 ひょうか された建築 けんちく 物 ぶつ には、以下 いか のようなものがある。このランクに値 あたい するには、サステナビリティ を特 とく に意識 いしき し、環境 かんきょう 工学 こうがく 的 てき な工夫 くふう を凝 こ らした設計 せっけい を行 おこな うことが必要 ひつよう となる。
(他 た の事例 じれい は CASBEE評価 ひょうか 認証 にんしょう 一覧 いちらん に掲載 けいさい されている。)
日本 にっぽん 国外 こくがい の環境 かんきょう 性能 せいのう 評価 ひょうか システムの例 れい [ 編集 へんしゅう ]
CASBEE は、日本 にっぽん 国内 こくない の新築 しんちく ・既存 きそん 建築 けんちく 物 ぶつ を対象 たいしょう としたシステムであるが、同 おな じような目的 もくてき ・内容 ないよう を持 も つ評価 ひょうか システムが日本 にっぽん 国外 こくがい にも存在 そんざい する。そもそも CASBEE 自体 じたい 、イギリスの BREEAM やアメリカの LEED を追 お う形 かたち で開発 かいはつ されている。ここに、海外 かいがい ですでに実用 じつよう となっている環境 かんきょう 性能 せいのう 評価 ひょうか システムを列挙 れっきょ する。
出典 しゅってん は列挙 れっきょ するだけでなく、脚注 きゃくちゅう などを用 もち いてどの記述 きじゅつ の情報 じょうほう 源 げん であるかを明記 めいき してください。記事 きじ の信頼 しんらい 性 せい 向上 こうじょう にご協力 きょうりょく をお願 ねが いいたします。(2022年 ねん 12月 )