(Translated by https://www.hiragana.jp/)
持続可能な開発のための教育 - Wikipedia コンテンツにスキップ

持続じぞく可能かのう開発かいはつのための教育きょういく

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

持続じぞく可能かのう開発かいはつのための教育きょういく(じぞくかのうなかいはつのためのきょういく、ESDえい: education for sustainable development))とは、持続じぞく可能かのう開発かいはつ実現じつげんするために発想はっそう行動こうどうできる人材じんざい育成いくせいする教育きょういく。「持続じぞく発展はってん教育きょういく」、「持続じぞく可能かのう発展はってんのための教育きょういくとう呼称こしょうもちいられる。

概要がいよう[編集へんしゅう]

持続じぞく可能かのう開発かいはつのための教育きょういく(ESD)は、持続じぞく可能かのう社会しゃかいづくりのになはぐく教育きょういくである[1]環境かんきょう貧困ひんこん人権じんけん平和へいわ開発かいはつといった"持続じぞく可能かのうではない将来しょうらいまねく"課題かだいみずからの問題もんだいとしてとらえ、身近みぢかなところからむ (think globally, act locally) ことにより、それらの課題かだいの"持続じぞく可能かのうな"解決かいけつにつながるあらたな価値かちかん行動こうどうすこと、そしてそれによって持続じぞく可能かのう社会しゃかい創造そうぞうしていくことを目指めざ学習がくしゅう活動かつどう[2]

これらの問題もんだいたいして、各国かっこく政府せいふ国際こくさい連合れんごう主体しゅたいとなってんでいるほか、日本にっぽんでは市民しみん社会しゃかい中心ちゅうしん民間みんかん主体しゅたいにおけるみも多数たすうおこなわれている。NGO営利えいり団体だんたい教育きょういく機関きかん企業きぎょうなど様々さまざまステークホルダー連携れんけいし、地域ちいき密着みっちゃくがた教育きょういくおこなうことで、市民しみん全体ぜんたい主体しゅたいてき問題もんだい意識いしき向上こうじょう改善かいぜんさく発想はっそうおこない、その実践じっせん地域ちいき主体しゅたいおこなうことにつなげることが理想りそうとされる。

また、持続じぞく可能かのう開発かいはつのための教育きょういくは、教育きょういく学習がくしゅうしゃ年齢ねんれい限定げんていせず、場所ばしょ時間じかんしばられずにだれもが参加さんかすることのできる生涯しょうがい学習がくしゅうでもある。その成功せいこうれいおおくは各々おのおの地域ちいきふか根付ねついている。

SDGs[編集へんしゅう]

2015ねん持続じぞく可能かのう開発かいはつ目標もくひょう (SDGs) のゴール4「しつたか教育きょういく」の項目こうもく7では、持続じぞく可能かのう開発かいはつのための教育きょういく (ESD) とともにグローバル・シチズンシップ (Global Citizenship) がキーワードとしてしるされている[3]

持続じぞく可能かのう開発かいはつのための教育きょういく (ESD) は地球ちきゅう市民しみん教育きょういく (Global Citizenship Education, GCED) とともに国際こくさい連合れんごう教育きょういく科学かがく文化ぶんか機関きかん (UNESCO) が提唱ていしょうする主幹しゅかん教育きょういくプログラムに位置いちづけられている[4]

経緯けいい[編集へんしゅう]

日本にっぽんにおける取組とりくみ[編集へんしゅう]

2015ねんまで(国連こくれん持続じぞく可能かのう開発かいはつのための教育きょういくの10ねん終了しゅうりょうまで)の取組とりくみ[編集へんしゅう]

  • 政府せいふ2005ねん平成へいせい17ねん)12月、「国連こくれん持続じぞく可能かのう開発かいはつのための教育きょういくの10ねん」に関係かんけい行政ぎょうせい機関きかん連携れんけいはかるため、「国連こくれん持続じぞく可能かのう開発かいはつのための教育きょういくの10ねん関係かんけい省庁しょうちょう連絡れんらく会議かいぎ内閣ないかく設置せっちした[12]連絡れんらく会議かいぎでは、「国連こくれん持続じぞく可能かのう開発かいはつのための教育きょういくの10ねん」にかんする日本にっぽん実施じっし計画けいかくさだ発表はっぴょうした。
  • 上記じょうき実施じっし計画けいかくもとづき、環境省かんきょうしょう2006ねんに「国連こくれん持続じぞく可能かのう開発かいはつのための教育きょういくの10ねん促進そくしん事業じぎょう」の実施じっし地域ちいき募集ぼしゅうし、10地域ちいき採択さいたくした[13]
  • 持続じぞく可能かのう開発かいはつのための教育きょういく(ESD)円卓えんたく会議かいぎが、2015ねん平成へいせい27ねん)に設置せっちされた[14]
  • 文部もんぶ科学かがくしょうおよ日本にっぽんユネスコ国内こくない委員いいんかいは、ユネスコスクールをESDの推進すいしん拠点きょてんとして位置付いちづけている[15][16]

ESDオフィシャルサポーター[編集へんしゅう]

日本にっぽんユネスコ国内こくない委員いいんかい広報こうほう大使たいし[編集へんしゅう]

2016ねん以降いこう取組とりくみ[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ a b 文部もんぶ科学かがくしょう > その > 国際こくさい関係かんけい > 日本にっぽんユネスコ国内こくない委員いいんかい > ユネスコの活動かつどう教育きょういく) > 持続じぞく可能かのう開発かいはつのための教育きょういく(ESD:Education for Sustainable Development) > ESD(Education for Sustainable Development)
  2. ^ 及川おいかわ 2021, p. 11-14.
  3. ^ グローバル・シチズンシップで世界せかいをつなぐ”. JICA. 2022ねん4がつ18にち閲覧えつらん
  4. ^ 小林こばやしあきらユネスコの地球ちきゅう市民しみん教育きょういく追究ついきゅうする能力のうりょく ―グローバル時代じだいにおける価値かち教育きょういくあらたな展望てんぼう」『玉川大学たまがわだいがく教育きょういく学部がくぶ紀要きようだい18かん、2019ねん3がつ、19-32ぺーじhdl:11078/1376ISSN 1348-3331NAID 1200068682332023ねん1がつ17にち閲覧えつらん 
  5. ^ Ko Nomura and Osamu Abe (2009). “The Education for Sustainable Development Movement in Japan: A Political Perspective”. Environmental Education Research 15 (4): 483-496. doi:10.1080/13504620903056355. https://doi.org/10.1080/13504620903056355. 
  6. ^ 内閣ないかく官房かんぼう >政策せいさく課題かだい > 「国連こくれん持続じぞく可能かのう開発かいはつのための教育きょういくの10ねん関係かんけい省庁しょうちょう連絡れんらく会議かいぎ >ボン宣言せんげん概要がいよう (PDF)
  7. ^ UNESCO > 2014ねんESD世界せかい会議かいぎ > 2014ねん以降いこうのESD > グローバル・アクション・プログラム
  8. ^ 国際こくさい連合れんごう広報こうほうセンター >ニュース・プレス >特集とくしゅう背景はいけい資料しりょう >持続じぞく可能かのう開発かいはつ目標もくひょう国連こくれん総会そうかいのオープン・ワーキング・グループが提案ていあん
  9. ^ 文部もんぶ科学かがくしょう>ESD(持続じぞく可能かのう開発かいはつのための教育きょういく)>ステークホルダーのしゅたる会合かいごう
  10. ^ 「ESDユネスコ世界せかい会議かいぎあいち・なごや支援しえん実行じっこう委員いいんかい」ウェブサイト
  11. ^ 及川おいかわ 2021, p. 14-15.
  12. ^ 内閣ないかく官房かんぼう >政策せいさく課題かだい > 「国連こくれん持続じぞく可能かのう開発かいはつのための教育きょういくの10ねん関係かんけい省庁しょうちょう連絡れんらく会議かいぎ
  13. ^ 環境省かんきょうしょう > 報道ほうどう広報こうほう > 報道ほうどう発表はっぴょう資料しりょう > 平成へいせい18年度ねんど国連こくれん持続じぞく可能かのう開発かいはつのための教育きょういくの10ねん促進そくしん事業じぎょう」の採択さいたくについて当時とうじ採択さいたくされていたのは、北海道ほっかいどう石狩いしかりぐん当別とうべつまち仙台せんだい広域こういきけん宮城みやぎけん全体ぜんたい江戸前えどまえうみ羽田はたから船橋ふなばしにいたる東京湾とうきょうわんおく沿岸えんがん地域ちいき山梨やまなしけんきたもり須山すやままち増富ましとみ地域ちいき交流こうりゅう振興しんこう特区とっく静岡しずおかけん三島みしま・その周辺しゅうへん地域ちいき愛知あいちけん春日井かすがい高蔵寺こうぞうじ廻間はざままち石尾台いしおだい地区ちくなど)、大阪おおさか豊中とよなか兵庫ひょうごけん西宮にしのみや高知こうちけん幡多はたぐん大月おおつきまちかしわとう北九州きたきゅうしゅうである。
  14. ^ 文部もんぶ科学かがくしょう > その > 国際こくさい関係かんけい > 日本にっぽんユネスコ国内こくない委員いいんかい > ユネスコの活動かつどう教育きょういく) > 持続じぞく可能かのう開発かいはつのための教育きょういく(ESD:Education for Sustainable Development) > 持続じぞく可能かのう開発かいはつのための教育きょういく(ESD)円卓えんたく会議かいぎ
  15. ^ 文部もんぶ科学かがくしょう > その > 国際こくさい関係かんけい > 日本にっぽんユネスコ国内こくない委員いいんかい > ユネスコの活動かつどう教育きょういく) > 持続じぞく可能かのう開発かいはつのための教育きょういく(ESD:Education for Sustainable Development) > ユネスコスクール
  16. ^ 及川おいかわ 2021, p. 17-18.
  17. ^ 「ESDオフィシャルサポーター」の発表はっぴょうについて
  18. ^ ESD活動かつどう支援しえんセンター
  19. ^ 2017ねん4がつ29にち 日本にっぽんESD学会がっかい設立せつりつ総会そうかい開催かいさいしました - 日本にっぽんESD学会がっかい”. 日本にっぽんESD学会がっかい. 2023ねん6がつ26にち閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • 及川おいかわ幸彦さちひこ編集へんしゅう)/大牟田おおむたSDGs・ESD推進すいしん委員いいんかい理論りろん実践じっせんでわかる! SDGs/ESD―持続じぞく可能かのう社会しゃかい目指めざすユネスコスクールの取組とりくみ明治めいじ図書としょ出版しゅっぱん、2021ねん4がつ10日とおかISBN 978-4183771179 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]