リオデジャネイロ

リオ・デ・ジャネイロ Rio de Janeiro
左上ひだりうえから時計とけい回まわりに: セントロ地区ちく、コルコバードのキリスト像ぞう、ポン・ヂ・アスーカルをコルコバードから臨のぞむパノラマ、コパカバーナビーチ、リオ・ニテロイ橋きょう、マラカナン・スタジアム
市し旗はた 市し章あきら
愛称あいしょう : Cidade Maravilhosa（素晴すばらしい街まち）、Rio（リオ）
位置いち
リオ・デ・ジャネイロの位置いち（リオ・デ・ジャネイロ州しゅう）
位置いち
リオデジャネイロ リオデジャネイロ (ブラジル) リオデジャネイロ リオデジャネイロ (南みなみアメリカ)
座標ざひょう : 南緯なんい22度ど54分ふん30秒びょう 西経せいけい43度ど11分ふん47秒びょう
歴史れきし
建設けんせつ	1565年ねん3月1日にち
行政ぎょうせい
国くに	ブラジル
地域ちいき	南東なんとう部ぶ
州しゅう	リオデジャネイロ州しゅう
市し	リオ・デ・ジャネイロ
市長しちょう	エドゥアルド・パイス （社会しゃかい民主党みんしゅとう）
地理ちり
面積めんせき
市域しいき	1,260 km2
都市とし圏けん	4,557.3 km2
標高ひょうこう	0〜380 m
人口じんこう
人口じんこう	（2021年ねん現在げんざい）
市域しいき	6,775,521人にん
人口じんこう密度みつど	5,377人にん/km2
その他た
等ひとし時とき帯おび	UTC-3 (UTC-3)
市外しがい局番きょくばん	+55 21
公式こうしきウェブサイト : City of Rio de Janeiro

リオデジャネイロの衛星えいせい写真しゃしん

リオデジャネイロの衛星えいせい写真しゃしん（夜間やかん・ISS）

リオ・デ・ジャネイロ（葡: Rio de Janeiro, ブラジルポルトガル語ご発音はつおん: [ˈʁi.u d(ʒi) ʒɐˈne(j)ɾu] ( 音声おんせいファイル)）は、ブラジル南東なんとう部ぶに位置いちするリオデジャネイロ州しゅうの州都しゅうと。略称りゃくしょうはリオ（Rio）。世界せかい有数ゆうすうのメガシティであり、国内こくない最大さいだいの観光かんこう都市としである。商しょう工業こうぎょうが盛さかんであり、港湾こうわん都市としとしても知しられる。

人口じんこうは600万まん人にんを超こえ、サンパウロに次ついでブラジル第だい2位いにランクされる。経済けいざい規模きぼ（域内いきない総そう生産せいさん）でもサンパウロに次ついで第だい2位いにあり、アメリカのシンクタンクが公表こうひょうしたビジネス・人材じんざい・文化ぶんか・政治せいじなどを対象たいしょうとした総合そうごう的てきな世界せかい都市としランキングにおいて、世界せかい第だい56位い、国内こくないではサンパウロに次つぐ第だい2位いの都市としと評価ひょうかされた。都市とし周辺しゅうへんの美うつくしい文化ぶんか的てき景観けいかんは「リオデジャネイロ:山やまと海うみとの間あいだのカリオカの景観けいかん群ぐん」として、2012年ねんに世界せかい遺産いさんリストに登録とうろくされた。

2016年ねんには、南米なんべい大陸たいりくでは初はつとなる第だい31回かい夏季かきオリンピックと第だい15回かい夏季かきパラリンピックの開催かいさい都市としとなった。

名称めいしょう

"Rio de Janeiro"とはポルトガル語ごで「1月がつの川かわ」という意味いみ。

ブラジルポルトガル語ご発音はつおんでは、[ˈʁi.u d(ʒi) ʒɐˈne(j)ɾu]（リウ・ヂ・ジャネイル）や [ˈxi.u d(ʒi) ʒɐˈne(j)ɾu]（ヒウ・ヂ・ジャネイル）となる。

一般いっぱん的てきにポルトガル語ごで都市とし名めいを読よみ書かきする場合ばあいは男性だんせい形がた・女性じょせい形がたの区別くべつをつけないが、一般いっぱん名詞めいしと区別くべつするためにリオ・デ・ジャネイロは必かならず男性だんせい定冠詞ていかんし"o"を付つけた"o Rio de Janeiro"という男性だんせい形がたで呼よばれる。ただし、長距離ちょうきょりバスや航空機こうくうきの行先いきさき表示ひょうじなどでは単純たんじゅんに「Rio」と略記りゃっきされることもある。

概要がいよう

カーニバルで有名ゆうめい。コパカバーナ、イパネマなどの世界せかい的てきに有名ゆうめいな海岸かいがんを有ゆうし世界せかい3大美おおみ港こうの一ひとつに数かぞえられる美うつくしい都市としである。都市としのGDPは2010億おくドルであり世界せかい第だい30位い、南米なんべいではサンパウロ、ブエノスアイレスに次つぎ第だい3位いである。

1960年ねんにブラジリアに遷都せんとするまではブラジルの首都しゅとであった。また、1808年ねんにナポレオンに本国ほんごく領土りょうどを奪うばわれたポルトガル王室おうしつが遷都せんとしてからブラジルが独立どくりつするまではポルトガルの首都しゅとであった。また、中南米ちゅうなんべい有数ゆうすうの貿易ぼうえき港こうでもあるためにブラジルの経済けいざい的てきな中心ちゅうしん地ちでもあった。近年きんねんは経済けいざいの中心ちゅうしん地ちはサンパウロに移うつり、その地位ちいが低下ていかしているものの、依然いぜんとして中南米ちゅうなんべい有数ゆうすうの経済けいざい都市としである。また、ブラジルのみならず世界せかいでも有数ゆうすうの観光かんこう地ちとしても、ショーロ、ボサノヴァを生うんだ音楽おんがくの都ととしても名高なだかい。

地域ちいき

コルコバードからのリオデジャネイロのパノラマ

左ひだりにやや傾かたむいた平行四辺形へいこうしへんけいの形状けいじょうを呈ていした大陸たいりく部ぶとグアナバラ湾わん内うちに分布ぶんぷする島嶼とうしょ部ぶの2つからなり、東西とうざいの長ながさは約やく70km、南北なんぼくは37kmにおよぶ。公式こうしき的てきには全部ぜんぶで7つの大だい行政ぎょうせい区くと33の小しょう地域ちいき、160の街まち区くBairroから構成こうせいされているが、街まち区くの上位じょういにある地区ちくDistritoが存在そんざいしないのが特徴とくちょうである。慣用かんよう的てきには、セントロ、南部なんぶ地域ちいき、北部ほくぶ地域ちいき、バラ・ダ・チジューカ地域ちいき、西部せいぶ地域ちいきという区分くぶんがなされることが多おおい。

セントロ

セントロはリオの歴史れきし的てき中心ちゅうしん部ぶであり、また現在げんざいでも経済けいざい的てき中心ちゅうしんでもある。セントロの中心ちゅうしんであるリオ・ブランコ通どおりはビジネス街がいで、多おおくのオフィスビルが立たち並ならぶ。東西とうざいにはプレジデンチ・ヴァルガス大通おおどおりが走はしっており、リオの中央ちゅうおう駅えきであるドン・ペドロ2世せい駅えきもこの通とおり沿ぞいにある。東ひがし端はしにはグアナバラ湾わんに面めんしてサントス・ドゥモン空港くうこうがあり、国内線こくないせんが多おおく発着はっちゃくする。また西部せいぶには、カーニバルのメイン会場かいじょうとなるサンボードロモ・ダ・マルケス・ジ・サプカイがある。

南部なんぶ地域ちいき

南部なんぶは高級こうきゅう住宅じゅうたく街がいが多おおく、またグアナバラ湾わんや大西洋たいせいように面めんしたビーチも多おおい。セントロのすぐ南みなみに広ひろがるフラメンゴやボタフォゴにもビーチがあるが、リオのビーチで最もっとも著名ちょめいかつ人ひとの多おおいところはその南みなみに広ひろがるコパカバーナや、そのさらに西にしに広ひろがるイパネマ海岸かいがんである。この二ふたつはリオ有数ゆうすうの観光かんこう地ちであると同時どうじに、リオ有数ゆうすうの高級こうきゅう住宅じゅうたく街がいでもある。イパネマ海岸かいがんはリオで生うまれた音楽おんがくボサノヴァの曲きょく『イパネマの娘むすめ』の舞台ぶたいとしても有名ゆうめいである。イパネマのさらに西にしにあるレブロン地区ちくは南みなみアメリカ大陸あめりかたいりくで最もっとも地価ちかが高たかい地点ちてんのある高級こうきゅう住宅じゅうたく街がいである。また、ボタフォゴの東ひがしのウルカ地区ちくにはリオのシンボルの一ひとつであるポン・ヂ・アスーカルと呼よばれる岩山いわやまがあり、ロープウェーで頂上ちょうじょうまで登のぼることができる。また、リオデジャネイロのシンボルであるコルコバードのキリスト像ぞうはこの南部なんぶ地区ちくにあるコルコバードの丘おかの上うえに立たっており、登山とざん電車でんしゃで登のぼることができる。

北部ほくぶ地域ちいき

北部ほくぶ地域ちいきは工業こうぎょう地区ちくや住宅じゅうたく地区ちくから構成こうせいされ、観光かんこうの目玉めだまとなる場所ばしょはそれほど多おおくはない。しかしながら、やや南みなみよりには、1950年ねんのワールドカップのために建設けんせつされ、かつては20万まん人にんの収容しゅうよう人員じんいんを誇ほこった世界一せかいいちのサッカースタジアム（現在げんざいの収容しゅうよう人員じんいんは95000人にん）エスタジオ・ド・マラカナンがあることで知しられる。同どうスタジアムは、2014年ねんワールドカップおよび2016年ねんリオデジャネイロオリンピックのメイン会場かいじょうである。なお、北部ほくぶ地域ちいきには、グアナバラ湾わんに浮うかぶいくつかの島しまも含ふくまれており、主おもなものとしては、アントニオ・カルロス・ジョビン国際こくさい空港くうこうが位置いちするゴベルナドル島とうのほか、静寂せいじゃくさが観光かんこう客きゃくに人気にんきのパケタ島とうなどをあげることができる。一般いっぱん的てきに、北部ほくぶ地域ちいきは経済けいざい的てきにみて比較的ひかくてき貧まずしい階層かいそうが住すんでおり、内陸ないりくの丘陵きゅうりょう地帯ちたいにはコンプレクソ・ド・アレマンが、沿岸えんがん部ぶではコンプレクソ・ド・マレに代表だいひょうされるファヴェーラがある。一方いっぽう、グアナバラ湾わん対岸たいがんのニテロイ市しとの間あいだまでを結むすぶリオ・ニテロイ大橋おおはしの起点きてんにあたるほか、州しゅう西部せいぶおよび北部ほくぶに向むかう幹線かんせん道路どうろの通過つうか点てんにあたるなど交通こうつうの要衝ようしょう的てきな地位ちいを確保かくほしているのも事実じじつである。

バラ・ダ・チジュカ地域ちいき

南部なんぶ地域ちいきの西にしに隣接りんせつし、近年きんねん開発かいはつが進すすんでいるエリアである。主おもに、バラ・ダ・チジュッカ街まち区くとレクレイオ・ドス・バンデイランテス街まち区くから構成こうせいされる。片側かたがわ4車線しゃせんの幅広はばひろい道路どうろが東西とうざいに伸のび、中央ちゅうおうでは南北なんぼく方向ほうこうを結むすぶもう一ひとつの幹線かんせん道路どうろと交差こうさしている。計画けいかく的てきな開発かいはつが進すすめられ、高層こうそうアパート、大だい規模きぼショッピングセンターが立たち並ならんでいる。2016年ねんのオリンピックにおいては、この地区ちくに選手せんしゅ村むらや会場かいじょうの多おおくが建設けんせつされる予定よていである。小型こがた機きの発着はっちゃくが可能かのうな空港くうこうもある。

西部せいぶ地域ちいき

セントロ

市域しいきのほぼ西にし半分はんぶんを占しめ、最さい西端せいたんにあるサンタクルス、そこから少すこし東ひがしに行いったところにあるカンポグランデなどが代表だいひょう的てきであり、セントロにあるリオデジャネイロ中央ちゅうおう駅えきからサンタクルス駅えきまでは都市とし近郊きんこう鉄道てつどうで結むすばれている。サンタクルスは日系にっけい人じんが入植にゅうしょくした地ちとして知しられ、リオデジャネイロ市しでも日系にっけい人じんが比較的ひかくてき多おおいところとして知しられる。

ファヴェラ

地域ちいきの名前なまえではなく、不法ふほうに立たてられた貧民ひんみん街がいを「ファヴェーラ」と呼よぶ。主おもなスラムとしては、レブロン街まち区くの西にし、ドイスイルマンの山塊さんかい（533m）の北西ほくせい斜面しゃめんに広ひろがり居住きょじゅう人口じんこうがラテンアメリカ最大さいだい規模きぼを誇ほこるロシーニャ、バラ・ダ・チジュカ地区ちくの北きたに隣接りんせつし映画えいが『シティ・オブ・ゴッド』（2002年ねん）の舞台ぶたいとなったシダージデデウス、北部ほくぶ地区ちくの内陸ないりくのやや標高ひょうこうの高たかい丘おかにあり2011年ねんにはスラムの上空じょうくうをゴンドラリフトが貫つらぬけ通とおるようになったコンプレクソ・ド・アレマン、北部ほくぶのグアナバラ湾わん沿ぞいの湿地しっち帯たいに広ひろがるコンプレクソ・ド・マレ、コパカバーナ街まち区くの丘おかに広ひろがるパヴォン・パヴォンジーニョなどがある。

歴史れきし

1565年ねんのリオデジャネイロの創設そうせつを描えがいた画が

1502年ねん1月がつにポルトガル人じん探検たんけん家かガスパール・デ・レモスたちがグアナバラ湾わんの湾口わんこうであるこの地ちに到達とうたつ。グアナバラ湾わんは湾口わんこうが狭せばまっているため大おおきな川かわであると誤認ごにんし、発見はっけんした月つきに因ちなみポルトガル語ごで「一いち月がつの川かわ」と命名めいめいした。ポルトガル人じんたちは海岸かいがんに壁かべを白しろく塗ぬった家いえを建たてて住すんだ。先住民せんじゅうみんのトゥピ族ぞくは彼かれら白人はくじんを「カリ・オカ」（トゥピー・グゥアラニー語ごで白しろい家いえの意味いみ）と呼よんだ。それが現代げんだい語ごのカリオカ(en)の起源きげんである。1555年ねんにフランスの植民しょくみん地ち開拓かいたく者しゃが南極なんきょくフランス居留きょりゅう地ちをつくったが1567年ねんにこれをポルトガル人じんは追おい出だし、18世紀せいきまでここに小ちいさなコミュニティをつくっていた。町まちの名なは川かわ（実じつは湾わん）の名なの転用てんようである。

17世紀せいきまでのリオは、砂糖さとうの栽培さいばいと製糖せいとう工場こうじょうがある小ちいさな港町みなとちょうにすぎなかった。しかし18世紀せいき前半ぜんはんに内陸ないりくのミナスジェライス州しゅう周辺しゅうへんで金鉱きんこうが発見はっけんされた。この金かねの集散しゅうさん地ちは、当初とうしょは金鉱きんこう発見はっけん者しゃであるバンデイランテスたちの基地きちであるサンパウロであったが、1725年ねんにリオとミナスジェライスを結むすぶ新道しんどうが開通かいつうすると、距離きょり的てきに近ちかいリオがサンパウロに代かわってミナスの金きむやダイアモンドの積せき出港しゅっこうとなり、ブラジル植民しょくみん地ちの交通こうつうと富とみの中心ちゅうしんとなった。このためそれまで栄さかえていた北東ほくとう部ぶから南東なんとう部ぶへの重心じゅうしんの移動いどうが生しょうじ、1763年ねんにはブラジル総督そうとくがサルヴァドール・ダ・バイーアからリオに移うつされブラジル植民しょくみん地ちの首府しゅふとなった。

カリオカ水道橋すいどうばし、18世紀せいき前半ぜんはんに建設けんせつされた

1808年ねんに半島はんとう戦争せんそうの勃発ぼっぱつにより、リスボンのポルトガル宮廷きゅうていはナポレオン軍ぐんを逃のがれてリオに移転いてんした。翌よく1809年ねん、リオがポルトガル・ブラジル連合れんごう王国おうこくの首都しゅととなる。これによりリオは人口じんこうも増加ぞうかし、また高たかい文化ぶんかを持もった移住いじゅう者しゃたちによって文化ぶんかも進歩しんぽした。1821年ねんには王おうの帰還きかんと共ともに首都しゅともリスボンに再さい遷都せんとされたが、ポルトガルがブラジルの統治とうちに軍ぐんを送おくり込こんだためブラジル側がわの憤激ふんげきを買かい、独立どくりつ派ははリオに残のこっていた王おう太子たいしドン・ペドロを擁立ようりつして1822年ねんにブラジル帝国ていこくの独立どくりつを宣言せんげんし、リオはブラジル帝国ていこくの首都しゅととなった。

1832年ねん4月がつ4日にちから7月がつ5日にちまで、ダーウィンの乗のったイギリス海軍かいぐんのビーグル号ごうが寄港きこうしている。ここでダーウィンは奴隷どれいに対たいする酷ひどい仕打しうちを目撃もくげきした。このときの深ふかい嫌悪けんお感かんを終生しゅうせい忘わすれることがなかった。

リオデジャネイロの風景ふうけい
（1825年ねん頃ごろ）

帝国ていこくの首都しゅととして行政ぎょうせい機能きのうの集中しゅうちゅうしたリオの街まちは順調じゅんちょうに発展はってんしていった。1854年ねんにはブラジル初はつの鉄道てつどう14kmがリオに建設けんせつされ、ガス燈がすとうや電信でんしん、上下水道じょうげすいどうといったインフラも整備せいびされ始はじめた。1889年ねんに帝政ていせいが廃止はいしされ共和きょうわ制せいに移行いこうするものの、リオは引ひき続つづきブラジル連邦れんぽう共和きょうわ国こくの首都しゅととなった。当時とうじの市街しがいはグアナバラ湾わんの入口いりくちにほど近ちかい現在げんざいのセントロ地区ちくのみであったが、19世紀せいき末まつには人口じんこうは50万まん、1900年ねんには81万まんに達たっし、市街しがいは拡大かくだいしていった。1902年ねんに就任しゅうにんした第だい5代だい大統領だいとうりょうのロドリゲス・アルヴェスは首都しゅとであるリオの改善かいぜんに熱心ねっしんに取とり組くみ、都市とし計画けいかく家かフランシスコ・ペレイラ・パソスを起用きようして都市とし計画けいかくを実施じっしし、1903年ねんには東西とうざい南北なんぼくの幹線かんせん道路どうろが整備せいびされた。黄熱病おうねつびょうが撲滅ぼくめつされ、衛生えいせい状況じょうきょうが大おおきく改善かいぜんしたのもこの時期じきである。南みなみのボタフォゴ地区ちくやさらに南みなみのコパカバーナへと市街地しがいちが延のびていった。コパカバーナやイパネマへと通つうじる直通ちょくつうトンネルも建設けんせつされた。

ジェトゥリオ・ドルネレス・ヴァルガス時代じだいの開発かいはつ政策せいさくにより、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん後のちに商しょう工業こうぎょうが発展はってんすると内陸ないりく部ぶや北東ほくとう部ぶから職しょくをもとめて大量たいりょうの人々ひとびとが流入りゅうにゅうした。しかし、経済けいざいの重心じゅうしんは徐々じょじょに内陸ないりく部ぶのサンパウロ市しに移うつっていき、1950年代ねんだいにはリオの人口じんこうはサンパウロに抜ぬかれ、現在げんざいに至いたるまでリオはブラジル第だい2の都市としとなっている。また1960年ねん、ジュセリーノ・クビシェッキ大統領だいとうりょうによって首都しゅとはブラジリアに移うつされ、リオは行政ぎょうせいの中心ちゅうしん地ちとしての機能きのうを失うしなった。遷都せんと後ごもそれまでの連邦れんぽう直轄ちょっかつ区くの領域りょういき、すなわち今日きょうのリオデジャネイロ市域しいきはグアナバラ州しゅうとしてリオデジャネイロ州しゅうと併存へいそんしていたが、1975年ねんにグアナバラ州しゅうとリオデジャネイロ州しゅうが合併がっぺいし、ニテロイ市しにかわって新しんリオデジャネイロ州しゅうの州都しゅうとになった。1992年ねんにはこの地ちで地球ちきゅうサミット（環境かんきょうと開発かいはつに関かんする国際こくさい連合れんごう会議かいぎ）が開催かいさいされ、「環境かんきょうと開発かいはつに関かんするリオデジャネイロ宣言せんげん」（リオ宣言せんげん）とその行動こうどう計画けいかくであるアジェンダ21が合意ごういされた。

2009年ねん10月2日にち、東京とうきょう、シカゴ、マドリードとの投票とうひょうに勝利しょうりして、第だい31回かい夏季かきオリンピックのリオ開催かいさいが決定けっていした。これは南米なんべい大陸たいりく初はつ、ラテンアメリカ全体ぜんたいでも1968年ねん開催かいさいのメキシコオリンピックに次つぐ48年ねんぶり2回かい目めのオリンピック開催かいさいとなる。

人口じんこう動態どうたい

リオデジャネイロ都心としん部ぶの眺ながめ

白人はくじん（53.4%）、混血こんけつ（33.5%）、黒人こくじん（12.6%）、その他た（0.5%）。19世紀せいき末まつから20世紀せいき初頭しょとうの大量たいりょうの移民いみんによって人種じんしゅ構成こうせいは多様たよう化かし、ポルトガル系けいのほか、イタリア系けい、スペイン系けい、ドイツ系けい、日系にっけい（15000人にん）、ユダヤ系けい、レバノン系けいなど、多種たしゅ多様たような人種じんしゅが混在こんざいし、混交こんこうしている。1872年ねんに27万まん人にんだった人口じんこうは、1890年ねんに52万まん人にん、1900年ねんに81万まん人にん、1950年ねんに237万まん人にん、2000年ねんには585万まん人にんに達たっした。この人口じんこう増加ぞうかの多おおくは国内こくない移動いどう、とくに貧まずしい北東ほくとう部ぶからの大量たいりょう流入りゅうにゅうによるもので、これによりリオ市内しない各所かくしょにファヴェーラ（スラム）ができ、貧富ひんぷの差さや治安ちあんの悪化あっかが問題もんだいとなっている。

経済けいざい

サンパウロについでブラジル第だい2の経済けいざい規模きぼを持もち、ブラジルGDPの5.4%をリオ1市しで生うみ出だしている。首都しゅと移転いてんにより行政ぎょうせい機能きのうは失うしなわれたが、ペトロブラス社しゃなどの公おおやけ企業きぎょうや半官半民はんかんはんみんの企業きぎょうはブラジリアへは移転いてんせず、リオに本社ほんしゃを置おき続つづけた。工業こうぎょう面めんでもブラジル第だい2の都市としであり、石油せきゆ精製せいせいや造船ぞうせん、鉄鋼てっこう、冶金やきん、石油せきゆ化学かがく、薬品やくひん、セメント、印刷いんさつ、ゴム、食品しょくひんなどの産業さんぎょうが立地りっちしている。しかしながら、経済けいざい構成こうせいでみた工業こうぎょうの割合わりあいは1割わり程度ていどで、残のこりの9割わりは商業しょうぎょう・サービス業ぎょうからなる。昨今さっこんでは、バラ・ダ・チジューカ地区ちく（バラ・ダ・チジューカ街がい区くおよびレクレイオ・ドス・バンデイランテス街がい区く）における大だい規模きぼショッピングセンターでの商業しょうぎょう・サービス業ぎょうの伸展しんてん、同どう地域ちいきにおける高層こうそうマンション、住宅じゅうたくの建設けんせつなどが新あらたな経済けいざい活動かつどうの主軸しゅじくとなっている。

リオデジャネイロ港こうは貨物かもつ取扱とりあつかい量りょうでブラジルで3番目ばんめの港みなとであり、埠頭ふとうの総そう延長えんちょうは7kmに及およぶ。リオデジャネイロ州しゅう、ミナスジェライス州しゅう、エスピリトサント州しゅう、そしてサンパウロ州しゅうの貨物かもつを主おもに取とり扱あつかっている。

交通こうつう

交通こうつう地図ちず

郊外こうがい電車でんしゃ

ガレオン国際こくさい空港くうこう

グアナバラ湾わんフェリー

市内しない交通こうつう

セントラル・ド・ブラジル駅えきを起点きてんに郊外こうがい電車でんしゃ（SuperVia）8路線ろせんが張はり巡めぐらされている。リオ市内しないの観光かんこう地ちや商業しょうぎょうの中心ちゅうしん地ちなどの主要しゅような場所ばしょやその近郊きんこうへは地下鉄ちかてつが1番線ばんせん、2番線ばんせん、4番線ばんせんの合計ごうけい3路線ろせんや地下鉄ちかてつが運営うんえいするバスが利用りようでき、また市内しないのバスはリオデジャネイロで最もっとも使用しようされる交通こうつう手段しゅだんである。比較的ひかくてき安価あんかなタクシーも手軽てがるな移動いどう手段しゅだんであり、近年きんねんではUberや99 Appといったライドシェアの利用りよう者しゃが急増きゅうぞうしている。かつて多おおくの路線ろせんを有ゆうした路面ろめん電車でんしゃは一いち路線ろせん残のこっている。2016年ねん、ライトレール（en:Rio de Janeiro Light Rail）の運行うんこうが始はじまった。

航空こうくう

市内しないに2つの空港くうこうがある。主おもに国内線こくないせん向むけのサントス・ドゥモン空港くうこうと、主おもに国際線こくさいせん向むけのリオデジャネイロ国際こくさい空港くうこう（ガレオン国際こくさい空港くうこう）である。

特とくに市内しないのサントス・ドゥモン空港くうこうとブラジル最大さいだいの都市としであるサンパウロ市内しないのコンゴーニャス空港くうこうとの間あいだには「ポンチ・アエレア」（空そらの架かけ橋はし）と呼よばれるシャトル便びんが就航しゅうこうしており、世界せかいでも有数ゆうすうの利用りよう者しゃ数すうを誇ほこる路線ろせんとなっている。

長距離ちょうきょりバス

サンパウロ・チエテバスターミナルとの便びんはバス会社かいしゃ3社しゃ（Itapemirim, Cometa, Expresso Brasileiro）が同どう区間くかんを別々べつべつに運行うんこうしており、日にち中ちゅうは数すう十じゅう分ふんに1本ほんの頻度ひんどで運行うんこうされている。所要しょよう時間じかんは約やく6時じ間あいだ。ベロオリゾンテ行いきやヴィトーリア行いきの便びんも多おおい。

港湾こうわん

「世界せかい3大美おおみ港こう」の一ひとつリオデジャネイロ港こうはブラジル最大さいだい級きゅうの港湾こうわん設備せつびを有ゆうしている。クルーズ船せんのターミナルがある他ほか、グアナバラ湾わん内うちのフェリーの運航うんこうも頻繁ひんぱんに行おこなわれている。

気候きこう

• ケッペンの気候きこう区分くぶんではサバナ気候きこう（Aw）に属ぞくする。12月から3月がつにかけては雨あめが多おおく、また気温きおんも最もっとも高たかくなる。一方いっぽう7月がつと8月がつは冬ふゆであり、降水こうすい量りょうが少すくなく気温きおんもやや低ひくくなるが、全般ぜんぱん的てきにいえば年間ねんかん通つうじて温暖おんだんな気候きこうを保たもっているといえる。年間ねんかん平均へいきん気温きおんは24℃で、年間ねんかん平均へいきん降水こうすい量りょうは1175mmである。

リオデジャネイロの気候きこう
月つき	1月がつ	2月がつ	3月がつ	4月がつ	5月	6月がつ	7月がつ	8月がつ	9月	10月	11月	12月	年とし
平均へいきん最高さいこう気温きおん °C （°F）	29 (84)	30 (86)	29 (84)	28 (82)	27 (81)	25 (77)	26 (79)	26 (79)	25 (77)	26 (79)	27 (81)	29 (84)	27 (81)
日にち平均へいきん気温きおん °C （°F）	26 (79)	27 (81)	26 (79)	24 (75)	23 (73)	22 (72)	21 (70)	22 (72)	22 (72)	23 (73)	24 (75)	25 (77)	24 (75)
平均へいきん最低さいてい気温きおん °C （°F）	23 (73)	23 (73)	23 (73)	22 (72)	21 (70)	19 (66)	18 (64)	19 (66)	19 (66)	20 (68)	22 (72)	22 (72)	21 (70)
降水こうすい量りょう mm （inch）	114 (4.49)	104 (4.09)	104 (4.09)	137 (5.39)	86 (3.39)	81 (3.19)	56 (2.2)	51 (2.01)	86 (3.39)	89 (3.5)	97 (3.82)	170 (6.69)	1,175 (46.26)
平均へいきん月間げっかん日照ひでり時間じかん	195.3	214.6	195.3	165.0	170.5	156.0	182.9	179.8	138.0	158.1	168.0	161.2	2,084.7
出典しゅってん：The Weather Channel, Hong Kong Observatory for data of sunshine hours

文化ぶんか

ブラジルの文化ぶんかの中心ちゅうしん地ちであり、流行りゅうこうの発信はっしん地ちでもある。「サンパウロ人じんは仕事しごとで忙いそがしく、リオ人じんは遊あそびで忙いそがしい」 ともいわれる明あかるく享楽きょうらく的てきな気質きしつを持もつ。

カーニバル

詳細しょうさいは「リオのカーニバル」を参照さんしょう

カルナヴァルのパレード

ポルトガル語ごでカルナヴァル（Carnaval）。カトリックの謝肉祭しゃにくさいのことで、カーニバル自体じたいは世界せかい各国かっこくのカトリック文化ぶんか圏けんで行おこなわれている他ほか、ブラジル各地かくちでも行おこなわれている。もともとはポルトガルの謝肉祭しゃにくさい・エントルードがブラジルに渡わたったものであるといわれる。リオのカーニバルは派手はでで規模きぼが大おおきいので特とくに有名ゆうめいで、開催かいさい時期じきは世界せかい各国かっこくからの観光かんこう客きゃくを集あつめる。復活ふっかつ祭さい（イースター）を基準きじゅんに太陰暦たいいんれきで日程にっていを決きめるため毎年まいとし開催かいさい日程にっていは変動へんどうするが、だいたい2月がつの中旬ちゅうじゅんから下旬げじゅんになることが多おおい。

なおカーニバルといえば真まっ先さきにサンバが連想れんそうされるが、サンバ以外いがいにもマルシャ（ブラジル版ばんマーチ）やポルカなどもある。サンバの場合ばあい、ファンタジアと呼よばれる華はなやかな衣装いしょうを身みに付つけサンバを踊おどり打楽器だがっき隊たいなどによる演奏えんそうや歌うたで行進こうしんする。4日間にちかん行おこなわれ、開催かいさい中ちゅうは世界せかい各国かっこくから見物けんぶつ客きゃくが集あつまる。いわゆるリオのカーニバルとして知しられているのは、マルケス・ヂ・サプカイ通どおりにあるサンボードロモ（サンバ会場かいじょう）で行おこなわれるコンテスト形式けいしきのパレードである。ここで行進こうしんするサンバチームはエスコーラ・ヂ・サンバ（葡: Escola de samba、直訳ちょくやく：サンバの学校がっこう）と呼よばれる。なお「学校がっこう」はジョークで名付なづけられたもので実際じっさいはリクリエーション団体だんたいの傾向けいこうが強つよい。そのため多おおくの団体だんたいはグレーミオ・ヘクヘアーチヴォ・エスコーラ・ヂ・サンバ、略称りゃくしょう：G.R.E.S.（〜チーム名めい）と冠かんむりがつけられ一般いっぱん的てきにはチーム名めいで呼よばれることが多おおい。なお日本にっぽんではこれらを総称そうしょうしてエスコーラと呼よばれる。これらはリオ市しや隣接りんせつする他ほかの市しに点在てんざいする地域ちいきを代表だいひょうするサンバのコミュニティーである。

パレードは賞金しょうきん付つきコンテスト形式けいしきになっており審査しんさが行おこなわれる。有名ゆうめいなサンバ団体だんたいを挙あげるとベイジャ・フロール、ポルテーラ、マンゲイラ、インペリオ・セハーノ、サウゲイロ、ヴィラ・イザベウ、ウニードス・ダ・チジュッカ、ウニアォン・ダ・イーリャなどでどれも歴史れきし的てきなサンバの名手めいしゅ（Sambista、サンビスタ）や曲きょくを生うんだエスコーラである。他ほかにも沢山だくさんのエスコーラが存在そんざいし順位じゅんいや優勝ゆうしょうを競きそっている。今日きょう、世界せかいに誇ほこるリオ各かく地域ちいきの市民しみんによる手作てづくり文化ぶんかの結晶けっしょうとして光ひかり輝かがやいている。

リオのカーニバルは1959年ねん公開こうかいのブラジル・フランス合作がっさく映画えいが『黒くろいオルフェ』の背景はいけい舞台ぶたいにもなっており開催かいさい前まえの人々ひとびとの準備じゅんびぶりや浮うかれ具合ぐあい、当時とうじのカーニバルの様子ようすなどうかがい知しることができる。オルフェウ率ひきいる架空かくうのエスコーラもあれば本物ほんもののカルトーラ夫妻ふさいやポルテーラ、マンゲイラ、インペリオ・セハーノもチラリと登場とうじょうする。1999年ねん公開こうかいのブラジル映画えいが『オルフェ』は現代げんだいのリオを窺うかがい知しることが出来できる作品さくひん。リオのカーニバルのトップリーグ、Grupo Especialに出場しゅつじょうするエスコーラのパレードテーマ曲きょく集しゅうは毎年まいとし日本にっぽんの輸入ゆにゅう盤ばん扱あつかいのある大型おおがたCDストアなどでも手てに入いれることが出来できる。カーニバル後ごにはその年としの模様もようを収おさめたビデオテープ（近年きんねんではDVD）も発売はつばいされている。

なおリオのカーニバルが観光かんこう化か・商業しょうぎょう化かが進すすむとそれに嫌気いやけをさしたりエスコーラの内紛ないふんなどによりカンディアやカルトーラ、メストリ・マルサルなどの著名ちょめいサンビスタがエスコーラを去さったケースも多おおい。またいくつかのサンバコミュニティーがファベーラと呼よばれるスラム街がいに拠点きょてんがあることなどから、賭博とばくや麻薬まやく取引とりひきとの関係かんけいも指摘してきされる。

またカーニバル期間きかん中ちゅうはリオ・ブランコ通どおりなどをはじめ、各所かくしょでエスコーラより小規模しょうきぼであるブロコやコルダゥンと呼よばれる各かくチームがパレードを行おこなう光景こうけいも見みられる。

2011年ねん2月がつ7日にち、リオデジャネイロのカーニバル用ようの用具ようぐを制作せいさくする施設しせつが集中しゅうちゅうする地区ちくで大だい規模きぼな火災かさいが発生はっせいし、同年どうねんのカーニバルに使用しよう予定よていの山車だし及および衣装いしょう多数たすうが焼失しょうしつするという事態じたいが発生はっせいした。

リオのカーニバル期間きかん中ちゅうのサンボードロモでのパレード

教育きょういく

リオデジャネイロ連邦れんぽう大学だいがくやリオデジャネイロ州立しゅうりつ大学だいがくなど、99の高等こうとう教育きょういく機関きかんがある。また、ラテンアメリカ最大さいだい、世界せかいでも7番目ばんめの、900万まん点てんの蔵書ぞうしょ数すうを誇ほこるブラジル国立こくりつ図書館としょかんもリオのセントロ地区ちくに位置いちする。

世界せかい遺産いさん

詳細しょうさいは「リオデジャネイロ:山やまと海うみとの間あいだのカリオカの景観けいかん群ぐん」を参照さんしょう

コルコバードの丘おかやコパカバーナ海岸かいがんは、2012年ねんに世界せかい文化ぶんか遺産いさんに登録とうろくされている。

博物館はくぶつかん

• ブラジル国立こくりつ博物館はくぶつかん - 2018年ねん9月がつ2日にち、火災かさいにより2,000万まん点てん以上いじょうの収蔵しゅうぞう品ひんの大半たいはんが消失しょうしつ。

スポーツ

サッカー

詳細しょうさいは「Category:リオデジャネイロのサッカークラブ」を参照さんしょう

エスタジオ・ド・マラカナン

リオデジャネイロではサッカーが圧倒的あっとうてきな人気にんきを誇ほこっており、名門めいもんクラブであるCRフラメンゴやフルミネンセFCを筆頭ひっとうに、CRヴァスコ・ダ・ガマやボタフォゴFRなどのホームタウンとしても知しられる。これらのクラブは多おおくの「クラッキ（天才てんさい）」や「ジョガドール（サッカー選手せんしゅ）」を輩出はいしゅつしてきた。リオ出身しゅっしんのクラッキとしては、ロナウドやアドリアーノなどが有名ゆうめいである。

リオには世界せかい最大さいだい規模きぼのサッカースタジアムであり、1950年ねんのワールドカップや2014年ねんのワールドカップの主しゅ会場かいじょうの一ひとつにもなった『エスタジオ・ド・マラカナン』がある。この地ちではかつて「マラカナンの悲劇ひげき」や「マラカナンの歓喜かんき」も起おこった。

国際こくさい大会たいかい

• 1989年ねんまで、フォーミュラ1選手権せんしゅけんが郊外こうがいのネルソン・ピケ・サーキットにて行おこなわれていた。
• 2007年ねん7月がつ13日にちから29日にちにかけて、パンアメリカン競技きょうぎ大会たいかいが開催かいさいされた。
• 2016年ねんには、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックが開催かいさいされた。なお、この大会たいかいはブラジルのみならず、南みなみアメリカ大陸あめりかたいりくで開催かいさいされた初はつのオリンピック・パラリンピックである。

観光かんこう

コパカバーナ海岸かいがん

コルコバードのキリスト像ぞうとリオデジャネイロ

リオデジャネイロは年間ねんかん282万まん人にんの観光かんこう客きゃくの訪おとずれる、ブラジル有数ゆうすうの観光かんこう都市としである。主おもな名所めいしょは以下いかの通とおり。 （括弧かっこ内ないはポルトガル語ごによる表記ひょうき。）

• コパカバーナ海岸かいがん （Praia Copacabana）
• イパネマ海岸かいがん （Praia Ipanema）
• コルコバードのキリスト像ぞう （Cristo Redentor）
• ポン・ヂ・アスーカル （Pão de Açúcar）
• リオデジャネイロ大だい聖堂せいどう (Catedral Metropolitana do Rio de Janeiro)
• リオデジャネイロ旧きゅう大だい聖堂せいどう （Igreja de Nossa Senhora do Monte do Carmo）
• リオデジャネイロ市立しりつ劇場げきじょう （Theatro Municipal do Rio de Janeiro）
• エスタジオ・ド・マラカナン （Estádio do Maracanã）
• キンタ・ダ・ボア・ヴィスタ （Quinta da Boa Vista）

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  ポン・ヂ・アスーカル
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  リオデジャネイロ旧きゅう大だい聖堂せいどう
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  リオデジャネイロ市立しりつ劇場げきじょう
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  エスタジオ・ド・マラカナン
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  キンタ・ダ・ボア・ヴィスタ

治安ちあん

リオの犯罪はんざい率りつは高たかく、とくにファヴェーラなどで麻薬まやく組織そしきや麻薬まやく販売はんばい人じんによる犯罪はんざいや殺人さつじんが多おおい。2006年ねんには2273人にんが殺ころされ、10万まん人にんあたりの殺人さつじん率りつは37.7だった。2008年ねんより、リオデジャネイロ州しゅうは治安ちあん回復かいふく計画けいかく（UPP）を実施じっしし、悪化あっかしていた治安ちあんを向上こうじょうさせることに努つとめ、2009年ねんから2010年ねんの殺人さつじん率りつは21%減少げんしょうし、治安ちあんは改善かいぜん傾向けいこうにある。しかしこれに反発はんぱつした麻薬まやく組織そしきと警察けいさつの対立たいりつが激化げきかしている。2016年ねんのオリンピックの際さいに報ほうじられた情報じょうほうによると、2015年ねんにリオ市しで起おきた事件じけん数すうは殺人さつじん1205件けん、強盗ごうとう81740件けんであり、同年どうねんの日本にっぽん全国ぜんこくの事件じけん数すう(殺人さつじん933件けん、強盗ごうとう事件じけん2426件けん)と比くらべても多おおく、人口じんこう10万まん人にんあたりの発生はっせい率りつで見みると殺人さつじん発生はっせい率りつは日本にっぽんの25倍ばい、強盗ごうとう発生はっせい率りつは660倍ばいとのことである。オリンピック・パラリンピック期間きかん中ちゅうは85,000人にんの警察官けいさつかん・警備けいび隊たいを投入とうにゅうし、観客かんきゃくやメディア関係かんけい者しゃが死亡しぼうするような事故じこや事件じけんは発生はっせいしなかった。

著名ちょめいな出身しゅっしん者しゃ

詳細しょうさいは「Category:リオデジャネイロ出身しゅっしんの人物じんぶつ」を参照さんしょう

※リオデジャネイロ出身しゅっしん者しゃは「カリオカ（葡: Carioca）」とも呼よばれる。

• ジーコ - 元もとサッカー選手せんしゅ、元もとサッカー日本にっぽん代表だいひょう監督かんとく
• ラモス瑠偉 - 元もとサッカー選手せんしゅ
• ウーゴ・カルデラノ
• ロブソン・ダ・シルバ
• エイトル・ヴィラ＝ロボス - 音楽家おんがくか
• ベルナルド・レゼンデ
• アントニオ・カルロス・ジョビン - 音楽家おんがくか
• ナウベルチ・ビテンクール
• ブルーノ・レゼンデ
• レアンドロ・ヴィソット・ネヴェス
• ジョアン・アヴェランジェ - 元もとFIFA会長かいちょう
• ファビアナ・オリベイラ - バレーボールブラジル女子じょし代表だいひょう
• カルロス・ヌズマン - リオ五輪ごりん組織そしき委員いいん会かい会長かいちょう
• フィリペ・コウチーニョ - サッカー選手せんしゅ
• ジョルジ・デ・アモリン・カンポス
• カルロス・アウベルト
• ジャイルジーニョ
• ダダ・マラヴィーリャ
• ニウトン・サントス
• サンドラ・ピレス
• バルバラ・セイシャス
• ホイス・グレイシー
• ビクトー・ベウフォート
• アイケ・ドゥアルテ

姉妹しまい都市とし

リオデジャネイロは以下いかの都市としと姉妹しまい都市としとなっている。

参考さんこう文献ぶんけん

池永いけなが啓介けいすけ・宇根うね道子みちこ「リオデジャネイロ」『世界せかい地名ちめい大だい事典じてん―中南なかみなみアメリカ』山田やまだ睦男むつお、中川なかがわ文雄ふみお、松本まつもと栄次えいじ編へん、朝倉書店あさくらしょてん、2014年ねん12月。

関連かんれん項目こうもく

• ブラジルの都市としの一覧いちらん
• 日本人にっぽんじん学校がっこう
• IHI
• 交換こうかん船せん
• 日系にっけいブラジル人じん
• 若わか大将たいしょうシリーズ
• アルフレッド・アガッシュ
• ノバ・ボサ・ノバ（リオデジャネイロを舞台ぶたいにした宝塚歌劇たからづかかげきのショー作品さくひん）

外部がいぶリンク

公式こうしき

• リオデジャネイロ市し公式こうしきサイト（ポルトガル語ご）

日本にっぽん政府せいふ

• 在ざいリオデジャネイロ日本国にっぽんこく総領事館そうりょうじかん（日本語にほんご）

観光かんこう

• リオデジャネイロ市し観光かんこう局きょく（ポルトガル語ご）（英語えいご）
• 7 days in Rio de Janeiro（英語えいご）
• ウィキトラベルには、リオデジャネイロに関かんする旅行りょこうガイドがあります。 （日本語にほんご）

その他た

• 『リオ・デ・ジャネイロ』 - コトバンク