睡眠 すいみん (すいみん、羅 ら : somnus 、仏 ふつ : sommeil 、英 えい : sleep )とは、眠 ねむ ること、ねむり。「脳 のう の意識 いしき レベルが低下 ていか して、視覚 しかく や聴覚 ちょうかく などの感覚 かんかく 情報 じょうほう が脳 のう に認識 にんしき されなくなった状態 じょうたい 」を指 さ す[1] 。
日本 にっぽん 睡眠 すいみん 学会 がっかい などでは、「対象 たいしょう を哺乳類 ほにゅうるい に限定 げんてい すれば、人間 にんげん や動物 どうぶつ の内部 ないぶ 的 てき な必要 ひつよう から発生 はっせい する意識 いしき 水準 すいじゅん の一時 いちじ 的 てき な低下 ていか 現象 げんしょう 、これに加 くわ えて、必 かなら ず覚醒 かくせい 可能 かのう なこと」と定義 ていぎ している[2] [3] 。
ヒト は通常 つうじょう は昼間 ひるま に活動 かつどう し、夜間 やかん に睡眠 すいみん をとる[4] 。動物 どうぶつ では夜間 やかん に活動 かつどう し、昼間 ひるま に睡眠 すいみん をとるものも多 おお い[4] (夜行 やこう 性 せい )。
ヒト にとって睡眠 すいみん は不可欠 ふかけつ であり[5] 、睡眠 すいみん 欲 ほし は生理 せいり 的 てき 欲求 よっきゅう の一 ひと つで、体 からだ が眠 ねむ りを必要 ひつよう とするときは眠気 ねむけ (英語 えいご 版 ばん ) が現 あらわ れる。睡眠 すいみん 不足 ふそく は心身 しんしん にとってストレス となり、不眠症 ふみんしょう など睡眠 すいみん に関 かん する様々 さまざま な問題 もんだい は睡眠 すいみん 障害 しょうがい と総称 そうしょう される。ヒトは身体 しんたい を横 よこ たえて眠 ねむ る(寝 ね る)ことが一般 いっぱん 的 てき で、そのための部屋 へや を寝室 しんしつ 、道具 どうぐ (布団 ふとん や枕 まくら )を寝具 しんぐ と呼 よ ぶ。
睡眠 すいみん について研究 けんきゅう している櫻井 さくらい 武 たけし は、「睡眠 すいみん 」とは、脳 のう にある「覚醒 かくせい 」とは別 べつ のオペレーション モードで、さらにレム睡眠 すいみん とノンレム睡眠 すいみん に分 わ かれ、脳 のう はこの3つのモードを切 き り替 か えて使 つか っている。睡眠 すいみん は「メンテナンスモード」であり、脳 のう とからだの覚醒 かくせい に必要 ひつよう なメンテナンスモードで、睡眠 すいみん 時 じ には睡眠 すいみん 特有 とくゆう の伝達 でんたつ 物質 ぶっしつ が働 はたら き睡眠 すいみん を稼働 かどう させていると説明 せつめい する。ただ、ノンレム睡眠 すいみん 時 じ に脳 のう の老廃 ろうはい 物 ぶつ を洗 あら い流 なが すグリンパティックシステム に関 かん しては、実際 じっさい に起 お きている現象 げんしょう 論 ろん 的 まと には正 ただ しいが研究 けんきゅう が進 すす んでいない仮説 かせつ であるとしている[6] 。
また、セントルイス・ワシントン大学 だいがく で神経 しんけい 生物 せいぶつ 学 がく を研究 けんきゅう するポール・ショーは、「環境 かんきょう に反応 はんのう する方法 ほうほう を進化 しんか させるまでは、初期 しょき の生物 せいぶつ は『反応 はんのう 』しませんでした。私 わたし たちは睡眠 すいみん を進化 しんか させたのではなく、覚醒 かくせい を進化 しんか させたのだと思 おも います」という推測 すいそく を述 の べている[7] 。
ヒトの睡眠 すいみん 中 ちゅう は、急速 きゅうそく 眼球 がんきゅう 運動 うんどう (REM=レム)が生 しょう じ、ノンレム睡眠 すいみん であるステージIからステージIVの4段階 だんかい と、レム睡眠 すいみん を、周期 しゅうき 90 - 110分 ふん で反復 はんぷく する[8] 。睡眠 すいみん は、心身 しんしん の休息 きゅうそく 、身体 しんたい の細胞 さいぼう レベルでの修復 しゅうふく 、また記憶 きおく の再 さい 構成 こうせい などにも深 ふか く関 かか わっているとされる。下垂 かすい 体 たい 前 ぜん 葉 は は、睡眠 すいみん 中 ちゅう に2時 じ 間 あいだ から3時 じ 間 あいだ の間隔 かんかく で成長 せいちょう ホルモン を分泌 ぶんぴつ する。放出 ほうしゅつ 間隔 かんかく は睡眠 すいみん によって変化 へんか しないが、放出 ほうしゅつ 量 りょう は多 おお くなる。したがって、子供 こども の成長 せいちょう や創傷 そうしょう 治癒 ちゆ 、肌 はだ の新陳代謝 しんちんたいしゃ は睡眠 すいみん 時 じ に特 とく に促進 そくしん される。
睡眠 すいみん 時 じ に脳波 のうは を観察 かんさつ していると徐 じょ 波 なみ が現 あらわ れる、すなわち、深 ふか いノンレム睡眠 すいみん が起 お こるのは哺乳類 ほにゅうるい の大 だい 部分 ぶぶん と鳥類 ちょうるい に限 かぎ られ、爬虫類 はちゅうるい や両生類 りょうせいるい や魚類 ぎょるい では睡眠 すいみん 時 じ に徐 じょ 波 なみ が現 あらわ れないことが知 し られている[9] 。なお、哺乳類 ほにゅうるい の中 なか でもカモノハシ やハリモグラ などの単 たん 孔 あな 類 るい のような原始 げんし 的 てき な哺乳類 ほにゅうるい の眠 ねむ りは、それ以降 いこう の哺乳類 ほにゅうるい の眠 ねむ りとは異 こと なっている[9] 。
睡眠 すいみん 中 ちゅう の状態 じょうたい [ 編集 へんしゅう ]
睡眠 すいみん 中 ちゅう は刺激 しげき に対 たい する反応 はんのう がほとんどなくなり、移動 いどう や外界 がいかい の注視 ちゅうし などの様々 さまざま な活動 かつどう も低下 ていか する。一般 いっぱん 的 てき には、閉眼して意味 いみ のある精神 せいしん 活動 かつどう は停止 ていし した状態 じょうたい となるが、適切 てきせつ な刺激 しげき によって容易 ようい に覚醒 かくせい する。このため睡眠 すいみん と意識 いしき 障害 しょうがい とは全 まった く異 こと なるものである。またヒトをはじめとする大脳 だいのう の発達 はったつ したいくつかの動物 どうぶつ では、睡眠 すいみん 中 ちゅう に夢 ゆめ と呼 よ ばれるある種 しゅ の幻覚 げんかく を体験 たいけん することがある。
短期 たんき 的 てき には睡眠 すいみん は栄養 えいよう の摂取 せっしゅ よりも重要 じゅうよう である。マウス の実験 じっけん では、完全 かんぜん に睡眠 すいみん を遮断 しゃだん した場合 ばあい 、約 やく 1 - 2週間 しゅうかん で死亡 しぼう するが、これは食物 しょくもつ を与 あた えなかった場合 ばあい よりも短 みじか い。極端 きょくたん な衰弱 すいじゃく と体温 たいおん 調節 ちょうせつ の不良 ふりょう と脳 のう では視床 ししょう の損傷 そんしょう が生 しょう じている。ヒトの場合 ばあい でも断 だん 眠 ねむり を続 つづ けることで、思考 しこう 能力 のうりょく の低下 ていか や妄想 もうそう 、幻覚 げんかく が生 しょう じ、相当 そうとう 期間 きかん の強制 きょうせい で死 し に至 いた ると言 い われている[10] [11] 。
疲労 ひろう の回復 かいふく
睡眠 すいみん によって、疲労 ひろう が回復 かいふく する[12] [13] 。
脳 のう 内 ない はグリンパティック系 けい (英語 えいご 版 ばん ) (グリンパティックシステム、グリアリンパ系 けい )と呼 よ ばれる脳 のう の老廃 ろうはい 物 ぶつ を脳 のう 外 がい へ排出 はいしゅつ する仕組 しく みがある。これは睡眠 すいみん 中 ちゅう にグリア細胞 さいぼう が縮小 しゅくしょう し、その間 あいだ に脳 のう 脊髄 せきずい 液 えき が流 なが れ込 こ み老廃 ろうはい 物 ぶつ を洗 あら い流 なが す仕組 しく みとなっている[14] [15] 。
記憶 きおく の定着 ていちゃく
記憶 きおく の定着 ていちゃく と索引 さくいん 付 づ けは、睡眠 すいみん 中 ちゅう に行 おこな われる[16] 。
成長 せいちょう
寝 ね る子 こ は育 そだ つというように、深 ふか い眠 ねむ りの最中 さいちゅう に最 もっと も成長 せいちょう ホルモン が放出 ほうしゅつ される[17] [18] 。
家族 かぞく などでどのように寝 ね るかについて
就寝 しゅうしん 形態 けいたい 、co-sleeping 、添 そ い寝 ね
睡眠 すいみん 時 じ 随伴 ずいはん 症 しょう
睡眠 すいみん 時 じ にあらわれる様々 さまざま な症状 しょうじょう を総称 そうしょう して睡眠 すいみん 時 じ 随伴 ずいはん 症 しょう (英語 えいご 版 ばん ) という[19] [20] 。
例 れい として、いびき 、歯 は ぎしり(ブラキシズム) 、夜尿症 やにょうしょう 、睡眠 すいみん 時 じ 遊行 ゆぎょう 症 しょう 、夜 よる 驚 おどろき 症 しょう 、錯乱 さくらん 性 せい 覚醒 かくせい (英語 えいご 版 ばん ) 、寝言 ねごと 、睡眠 すいみん 関連 かんれん うなり声 ごえ (英語 えいご 版 ばん ) (カタスレニア)、レム睡眠 すいみん 行動 こうどう 障害 しょうがい などである[20] 。
睡眠 すいみん 時 じ の行動 こうどう など
寝癖 ねぐせ 、寝相 ねぞう (英語 えいご 版 ばん ) (寝返 ねがえ り)、夢 ゆめ 、夜間 やかん 陰茎 いんけい 勃起 ぼっき 現象 げんしょう
起床 きしょう 後 ご
起床 きしょう 後 ご には、睡眠 すいみん 慣性 かんせい (英語 えいご 版 ばん ) (ねぼけ) と呼 よ ばれる脳 のう が活性 かっせい 化 か していない眠気 ねむけ を伴 ともな った状態 じょうたい になる場合 ばあい がある。
夜 よる の8時 じ 間 あいだ 、穏 おだ やかに眠 ねむ る人 ひと の音 おと
ヒプノグラム(Hypnogramm )の一 いち 例 れい
ヒプノグラムの一 いち 例 れい 。フランス語 ふらんすご で表記 ひょうき 。赤 あか い部分 ぶぶん はSommeil paradoxal(逆説 ぎゃくせつ 睡眠 すいみん )。破線 はせん で「Micro-réveil」とあるのは短時間 たんじかん の覚醒 かくせい のこと。
20世紀 せいき になり、ヒトの睡眠 すいみん は、脳波 のうは と眼球 がんきゅう 運動 うんどう のパターンで分類 ぶんるい できることが知 し られるようになった。急速 きゅうそく 眼球 がんきゅう 運動 うんどう (Rapid Eye Movement ) を伴 ともな う睡眠 すいみん をレム睡眠 すいみん (Rapid eye movement sleep、REM sleep)、ステージI - IVのように急速 きゅうそく 眼球 がんきゅう 運動 うんどう を伴 ともな わない睡眠 すいみん をまとめてノンレム睡眠 すいみん (Non-rapid eye movement sleep、Non-REM sleep)と呼 よ ぶ[8] 。
ステージI(N1)
傾 かたぶけ 眠 ねむり 状態 じょうたい 。脳波 のうは 上 じょう 、覚醒 かくせい 時 じ にみられたα あるふぁ 波 なみ が減少 げんしょう し、低 てい 振幅 しんぷく の電位 でんい が見 み られる。
ステージII(N2)
脳波 のうは 上 じょう 、睡眠 すいみん 紡錘 ぼうすい (sleep spindle ) が見 み られる。
ステージIII(N3)
低 てい 周波 しゅうは のδ でるた 波 なみ が増 ふ える(20% - 50%)。
ステージIV(N4)
δ でるた 波 なみ が50%以上 いじょう 。
レム睡眠 すいみん (REM)
急速 きゅうそく 眼球 がんきゅう 運動 うんどう (Rapid Eye Movement ) の見 み られるレム睡眠 すいみん の脳波 のうは は、比較的 ひかくてき 早 はや いθ しーた 波 なみ が主体 しゅたい となる。この期間 きかん に覚醒 かくせい した場合 ばあい 、夢 ゆめ の内容 ないよう を覚 おぼ えていることが多 おお い。レム睡眠 すいみん 中 ちゅう の脳 のう 活動 かつどう は覚醒 かくせい 時 じ と似 に ており、エネルギー消費 しょうひ 率 りつ も覚醒 かくせい 時 じ とほぼ同等 どうとう である。急速 きゅうそく 眼球 がんきゅう 運動 うんどう だけが起 お こるのは、目 め 筋 すじ 以外 いがい を制御 せいぎょ する運動 うんどう ニューロンの働 はたら きが抑制 よくせい されているためである。全 ぜん 睡眠 すいみん の20-25%を占 し める[8] 。
成人 せいじん はステージI - REMの間 あいだ を睡眠 すいみん 中 ちゅう 反復 はんぷく し、周期 しゅうき は90-110分 ふん 程度 ていど である[8] 。
入 にゅう 眠 ねむり やステージI - IVとレム睡眠 すいみん 間 あいだ の移行 いこう を司 つかさど る特別 とくべつ なニューロン 群 ぐん が存在 そんざい する。入 いれ 眠 ねむ 時 とき には前 ぜん 脳 のう 基部 きぶ (腹 はら 外側 そとがわ 視 し 索 さく 前野 まえの )に存在 そんざい する入 にゅう 眠 ねむり ニューロンが活性 かっせい 化 か する。レム睡眠 すいみん 移行 いこう 時 じ には脳幹 のうかん に位置 いち するコリン作動 さどう 性 せい のレム入 にゅう 眠 ねむり ニューロンが活動 かつどう する。覚醒 かくせい 状態 じょうたい では脳 のう 内 ない の各 かく ニューロンは独立 どくりつ して活動 かつどう しているが、ステージI - IVでは隣接 りんせつ するニューロンが低 てい 周波 しゅうは で同期 どうき して活動 かつどう する。
睡眠 すいみん のTwo Process model[ 編集 へんしゅう ]
睡眠 すいみん のホメオスタシスはTwo Process modelというもので説明 せつめい される[21] 。そのComponentはProcess SとProcess Cで、前者 ぜんしゃ は睡眠 すいみん 要求 ようきゅう 量 りょう を表 あらわ し、後者 こうしゃ は概 がい 日 び リズム を表 あらわ す。睡眠 すいみん 要求 ようきゅう 量 りょう がある上 うえ の閾値に達 たっ すると眠 ねむ くなり、寝 ね ているうちにProcess Sは下 さ がるがこれが下 した の閾値に達 たっ すると起 お きるというものである。2つの閾値をコントロールするのはProcess Cということが知 し られている。Cに関 かん する研究 けんきゅう は進 すす んでいるが、何 なに が睡眠 すいみん 要求 ようきゅう 量 りょう の実態 じったい になっているかは定説 ていせつ はない。最 もっと も安直 あんちょく に考 かんが えれば、SIS(sleep inducing substance)というものの濃度 のうど がその実態 じったい として挙 あ げられ、探索 たんさく がなされてきたが決定 けってい 打 だ はない。ただ、最近 さいきん は物質 ぶっしつ の「量 りょう 」というよりも「質 しつ 」、つまりタンパク質 たんぱくしつ の修飾 しゅうしょく 状態 じょうたい などが活動 かつどう により変化 へんか しそれがProcess Sなのではないかとうことが提唱 ていしょう されている[22] 。
生涯 しょうがい における睡眠 すいみん の変化 へんか [ 編集 へんしゅう ]
新生児 しんせいじ では断続 だんぞく 的 てき に1日 にち あたり16時 じ 間 あいだ の睡眠 すいみん をとり、2歳児 さいじ で9 - 12時 じ 間 あいだ 、成人 せいじん は(健康 けんこう な人 ひと では)一 いち 晩 ばん で6 - 9時 じ 間 あいだ の睡眠 すいみん を必要 ひつよう とする[4] 。パターンの推移 すいい としては、乳幼児 にゅうようじ 期 き における短時間 たんじかん の睡眠 すいみん を多数 たすう 回 かい とるというパターンから、成人 せいじん になるにつれ一 いち 度 ど にまとまった睡眠 すいみん をとるというパターンへと推移 すいい していく。
高齢 こうれい になると、昼間 ひるま に何 なん 度 ど も居眠 いねむ りし夜間 やかん は数時間 すうじかん しか眠 ねむ らないというパターンになる[4] 。睡眠 すいみん の深 ふか さも浅 あさ くなり、ノンレム睡眠 すいみん が完全 かんぜん に消失 しょうしつ していることもある[8] 。高齢 こうれい 者 しゃ が睡眠 すいみん 不足 ふそく や不眠 ふみん で悩 なや まされやすくなるのはこのためである。ただし、個人 こじん 差 さ があるため必 かなら ずしも全 すべ ての高齢 こうれい 者 しゃ で睡眠 すいみん が短 みじか くなっているわけではない。
環境 かんきょう からの影響 えいきょう [ 編集 へんしゅう ]
人間 にんげん が加 か 齢 よわい とともに早寝 はやね 早起 はやお きの就寝 しゅうしん スタイルに移行 いこう するのは、概 がい 日 び リズムの位相 いそう の前進 ぜんしん による影響 えいきょう という説 せつ がある[23] 。しかし、生物 せいぶつ 時計 とけい の研究 けんきゅう では、生物 せいぶつ 時計 とけい を司 つかさど る神経 しんけい 細胞 さいぼう は加 か 齢 よわい とともに減少 げんしょう する傾向 けいこう にあるものの、生物 せいぶつ 時計 とけい の概 がい 日 び 周期 しゅうき は加 か 齢 よわい による影響 えいきょう はほとんど見 み られないという[23] 。竹村 たけむら 尊 たかし 生 せい は人間 にんげん の就眠 しゅうみん 慣習 かんしゅう が前進 ぜんしん する理由 りゆう として、本来 ほんらい 、睡眠 すいみん の概 がい 日 び リズムと深部 しんぶ 体温 たいおん の概 がい 日 び リズムには一定 いってい の相関 そうかん があるが、昼夜 ちゅうや 変化 へんか や時刻 じこく といったフリーラン・リズムに従 したが う生活 せいかつ によって生理 せいり 的 てき 相関 そうかん が失 うしな われ、加 か 齢 よわい によって位相 いそう が前進 ぜんしん しやすい深部 しんぶ 体温 たいおん の概 がい 日 び リズムに従 したが って就眠 しゅうみん するようになる、と述 の べている[23] 。
睡眠 すいみん と生体 せいたい 内 ない 物質 ぶっしつ [ 編集 へんしゅう ]
覚醒 かくせい を維持 いじ する神経 しんけい 伝達 でんたつ 物質 ぶっしつ には、ノルアドレナリン 、セロトニン 、ヒスタミン 、アセチルコリン 、オレキシン などがあるが、睡眠 すいみん 中 ちゅう はこれらの神経 しんけい 伝達 でんたつ 物質 ぶっしつ を産 さん 生 せい する神経 しんけい 細胞 さいぼう が抑制 よくせい されている。その抑制 よくせい には腹背 ふくはい 側 がわ 視 し 索 さく 前野 まえの に存在 そんざい するGABA 作動 さどう 精神 せいしん 系 けい が関与 かんよ しているとされる[要 よう 出典 しゅってん ] 。アセチルコリン 作動 さどう 性 せい 神経 しんけい の一部 いちぶ はレム睡眠 すいみん の生成 せいせい にも関与 かんよ している。
カルシウムイオン が細胞 さいぼう 内 ない に取 と り込 こ まれることで脳 のう が眠 ねむ りにつくという研究 けんきゅう 結果 けっか もある[24] 。理化学研究所 りかがくけんきゅうしょ ・東京大学 とうきょうだいがく の上田 うえだ 泰 やすし 己 おのれ らは、CaMKIIα あるふぁ とCaMKIIβ べーた が睡眠 すいみん 促進 そくしん リン酸化 さんか 酵素 こうそ であることを初 はじ めて同定 どうてい し、睡眠 すいみん のリン酸化 さんか 仮説 かせつ を提唱 ていしょう した[25] [26] [27] [28] [29]
2018年 ねん 6月13日 にち 、筑波大学 つくばだいがく の柳沢 やなぎさわ 正史 せいし 教授 きょうじゅ らのチームの研究 けんきゅう により、マウスの実験 じっけん で脳 のう 内 ない の80種類 しゅるい のタンパク質 たんぱくしつ の働 はたら きが活性 かっせい 化 か することで眠気 ねむけ が誘発 ゆうはつ されることが発見 はっけん されたと『ネイチャー 』電子 でんし 版 ばん に発表 はっぴょう された。同 どう チームは特定 とくてい のタンパク質 たんぱくしつ が睡眠 すいみん を促 うなが すことで神経 しんけい を休息 きゅうそく させ、機能 きのう の回復 かいふく につながるという見方 みかた を示 しめ し、睡眠 すいみん 障害 しょうがい の治療 ちりょう 法 ほう 開発 かいはつ につながる可能 かのう 性 せい を指摘 してき した[30] [31] 。
睡眠 すいみん 時間 じかん の長短 ちょうたん [ 編集 へんしゅう ]
全米 ぜんべい 睡眠 すいみん 財団 ざいだん による推奨 すいしょう 睡眠 すいみん 時間 じかん
年齢 ねんれい
必要 ひつよう 時間 じかん
新生児 しんせいじ (0–3 ヶ月 かげつ )
14 - 17 時 じ 間 あいだ [32]
乳児 にゅうじ (4–11 ヶ月 かげつ )
12 - 15 時 じ 間 あいだ [32]
幼児 ようじ (1–2 歳 さい )
11 - 14 時 じ 間 あいだ [32]
就学 しゅうがく 前 まえ (3–5 歳 さい )
10 - 13 時 じ 間 あいだ [32]
学童 がくどう (6–13 歳 さい )
9 - 11 時 じ 間 あいだ [32]
青年 せいねん (14–17 歳 さい )
8 - 10 時 じ 間 あいだ [32] [33]
若年 じゃくねん 者 しゃ (18 - 25 歳 さい )、中年 ちゅうねん 者 しゃ (26 - 64 歳 さい )
7 - 9 時 じ 間 あいだ [32]
老人 ろうじん (65 歳 さい 以上 いじょう )
7 - 8 時 じ 間 あいだ [32] [34]
ヒトに必要 ひつよう な睡眠 すいみん 量 りょう には個体 こたい 差 さ があり、7 - 8時 じ 間 あいだ の場合 ばあい が多 おお い。カリフォルニア大学 だいがく サンディエゴ校 こう のDaniel Kripkeらの『Sleep medicine』掲載 けいさい 論文 ろんぶん [35] や名古屋大学 なごやだいがく 医学部 いがくぶ 大学院 だいがくいん 玉腰 たまこし 暁子 あきこ の研究 けんきゅう [36] [37] によれば、1日 にち の睡眠 すいみん 時間 じかん が7時 じ 間 あいだ の人 ひと は他 た の人 ひと たちに比 くら べて死亡 しぼう リスクが低 ひく い。ただし、睡眠 すいみん 時間 じかん が短 みじか い人 ひと や長 なが い人 ひと が睡眠 すいみん 時間 じかん を7時 じ 間 あいだ にすれば死亡 しぼう しにくくなるのかどうかはわかっていない。それでも、7時間 じかん 以上 いじょう の睡眠 すいみん をとることは高血圧 こうけつあつ などを防 ふせ ぐのに役立 やくだ つので、米国 べいこく のハーバード大学 だいがく 医学部 いがくぶ は7時間 じかん 以上 いじょう の睡眠 すいみん を推奨 すいしょう している[38] 。平均 へいきん 睡眠 すいみん 時間 じかん が7時 じ 間 あいだ 未満 みまん の人 ひと は、8時間 じかん 以上 いじょう 寝 ね ている人 ひと に比 くら べて3倍 ばい 以上 いじょう ウイルスに感染 かんせん しやすいと言 い われている[39] 。各 かく 個人 こじん が必要 ひつよう とする時間 じかん の眠 ねむ りをとれない睡眠 すいみん 不足 ふそく は、多 おお くの問題 もんだい を引 ひ き起 お こす。
米国 べいこく ハーバード大学 だいがく によると、1日 にち 7時 じ 間 あいだ 未満 みまん または9時間 じかん 以上 いじょう 眠 ねむ ると、認知 にんち 機能 きのう 低下 ていか のリスクが高 たか まる[40] [41] [42] 。毎晩 まいばん 9時間 じかん 以上 いじょう 眠 ねむ る人 ひと は、脳卒中 のうそっちゅう のリスクが23%より高 たか くなる。 昼寝 ひるね を90分 ふん 以上 いじょう 行 おこな う人 ひと は、脳卒中 のうそっちゅう のリスクが25%より高 たか くなる。ただし、長 なが い睡眠 すいみん は脳卒中 のうそっちゅう と認知 にんち 機能 きのう 低下 ていか に関連 かんれん しているが、因果 いんが 関係 かんけい が不明 ふめい であるため、9時 じ 間 あいだ 未満 みまん の睡眠 すいみん を推奨 すいしょう するのは時期 じき 尚早 しょうそう である[43] [41] 。スポーツマン は毎日 まいにち 10時 じ 間 あいだ の睡眠 すいみん をとると運動 うんどう 能力 のうりょく を改善 かいぜん し、平均 へいきん スプリント時間 じかん を改善 かいぜん し、日 にち 中 ちゅう の疲労 ひろう 感 かん とスタミナ を改善 かいぜん し、幸福 こうふく の全体 ぜんたい 的 てき な評価 ひょうか を改善 かいぜん するなど、多 おお くの利点 りてん が見 み つかった[44] [45] [46] 。
児童 じどう は成長 せいちょう のため、成人 せいじん より多 おお くの睡眠 すいみん 時間 じかん を必要 ひつよう とする。新生児 しんせいじ は一 いち 日 にち 18時間 じかん 以上 いじょう 必要 ひつよう だが、成長 せいちょう に従 したが って減少 げんしょう していく[47] 。2015年 ねん 初頭 しょとう に、全米 ぜんべい 睡眠 すいみん 財団 ざいだん (National Sleep Foundation)は2年間 ねんかん の研究 けんきゅう 成果 せいか を以下 いか に公表 こうひょう した[32] 。
睡眠 すいみん をとる時 とき 間 あいだ 帯 たい と回数 かいすう [ 編集 へんしゅう ]
1900年 ねん 頃 ころ まで人々 ひとびと の一般 いっぱん 的 てき な睡眠 すいみん サイクルは、日没 にちぼつ 後 のち に4-5時 じ 間 あいだ の睡眠 すいみん をとり日 び 中 ちゅう に2度目 どめ の睡眠 すいみん をとる形 かたち であったが、20世紀 せいき になって作為 さくい 的 てき に行 おこな われるようになった制度 せいど である八 はち 時 じ 間 あいだ 労働 ろうどう 制 せい の悪影響 あくえいきょう で不眠症 ふみんしょう が起 お きていると指摘 してき する研究 けんきゅう がある[48] 。
近世 きんせい 以前 いぜん のヨーロッパ においては、夜 よる 早 はや くに就寝 しゅうしん した後 のち に朝 あさ まで眠 ねむ り続 つづ けるのでなく、夜中 よなか に起 お きて仕事 しごと や他者 たしゃ との会話 かいわ をする分割 ぶんかつ 睡眠 すいみん が珍 めずら しくなかったことは、多 おお くの記録 きろく から裏付 うらづ けられている[49] 。産業 さんぎょう 革命 かくめい 後 ご 、機械 きかい の稼働 かどう に合 あ わせて昼間 ひるま は8時 じ 間 あいだ 程度 ていど 働 はたら き続 つづ け、夜 よる はまとめて眠 ねむ ることが効率 こうりつ 的 てき という考 かんが え方 かた や労働 ろうどう ・生活 せいかつ スタイルが広 ひろ まった。だが、いわゆる「朝 ちょう 型 がた 」「夜 よる 型 がた 」など睡眠 すいみん に関 かん する個人 こじん 差 さ は遺伝子 いでんし の影響 えいきょう が大 おお きいという研究 けんきゅう 結果 けっか も出 で てきており、欧米 おうべい では仕事 しごと をする時 とき 間 あいだ 帯 たい で個人 こじん の希望 きぼう を尊重 そんちょう する企業 きぎょう も増 ふ えている[50] 。
睡眠 すいみん 不足 ふそく の健康 けんこう への影響 えいきょう
睡眠 すいみん が不足 ふそく すると、生命 せいめい にとって大切 たいせつ な免疫 めんえき 力 ちから 、自然 しぜん 治癒 ちゆ 力 りょく などに悪影響 あくえいきょう があり、成長 せいちょう ホルモン の分泌 ぶんぴつ にも変調 へんちょう を来 き たす。乳幼児 にゅうようじ ・幼児 ようじ ・青少年 せいしょうねん では身体 しんたい の成長 せいちょう に悪影響 あくえいきょう があり、身長 しんちょう が伸 の びにくくなる。睡眠 すいみん 不足 ふそく によって胃 い や腸 ちょう の調子 ちょうし が悪 わる くなる人 ひと も多 おお い。顔 かお はむくみ 、顔色 かおいろ や皮膚 ひふ の状態 じょうたい は目 め に見 み えて悪 わる くなる。また、睡眠 すいみん 不足 ふそく は肥満 ひまん を招 まね きがちである。精神 せいしん 的 てき には、気分 きぶん に悪影響 あくえいきょう があり、鬱 うつ (あるいは躁 状態 じょうたい や鬱 うつ 状態 じょうたい の不安定 ふあんてい な変化 へんか )、不 ふ 機嫌 きげん 、人間 にんげん 関係 かんけい の悪化 あっか を招 まね く。また、脳 のう の基本 きほん 機能 きのう である記憶 きおく 力 ちから 、集中 しゅうちゅう 力 りょく などに悪影響 あくえいきょう があり、結果 けっか として学生 がくせい では学業 がくぎょう (勉強 べんきょう )の効果 こうか に、成人 せいじん では仕事 しごと の質 しつ に深刻 しんこく な影響 えいきょう を及 およ ぼす。後者 こうしゃ では、仕事 しごと のミスが増 ふ え、肉体 にくたい 労働 ろうどう 者 しゃ においては深刻 しんこく な傷害 しょうがい を負 お ったり、死亡 しぼう 事故 じこ に遭 あ う確 かく 率 りつ (労働 ろうどう 災害 さいがい 発生 はっせい 率 りつ )を増加 ぞうか させてしまうことが各種 かくしゅ 労働 ろうどう 統計 とうけい によって明 あき らかにされている。
睡眠 すいみん 時間 じかん が短 みじか い人 ひと は、血 ち 中 ちゅう の食欲 しょくよく を抑 おさ えるレプチン が少 すく なく食欲 しょくよく を増進 ぞうしん させるグレリン が多 おお い。その結果 けっか 、睡眠 すいみん 時間 じかん が短 みじか くなるほど食欲 しょくよく が亢進 こうしん しやすく肥満 ひまん になるリスクが高 たか くなる[51] 。
慢性 まんせい 的 てき な寝不足 ねぶそく 状態 じょうたい にある人 ひと は高血圧 こうけつあつ 、糖尿 とうにょう 病 びょう 、脂質 ししつ 異常 いじょう 症 しょう 、心筋梗塞 しんきんこうそく 、狭心症 きょうしんしょう などの冠動脈 かんどうみゃく 疾患 しっかん や脳 のう 血管 けっかん 障害 しょうがい といった生活 せいかつ 習慣 しゅうかん 病 びょう に罹 かか りやすい[52] 。また、免疫 めんえき 力 りょく を低下 ていか させ、インフルエンザ などの感染 かんせん 症 しょう や癌 がん の誘因 ゆういん や増悪 ぞうあく 因子 いんし になる[53] 。
脳 のう は睡眠 すいみん 中 ちゅう に、昼間 ひるま 体感 たいかん ・学習 がくしゅう した情報 じょうほう から余分 よぶん な情報 じょうほう を省 はぶ いて効率 こうりつ よく整理 せいり し、長期 ちょうき 的 てき な感覚 かんかく や記憶 きおく として処理 しょり する機能 きのう があることから、睡眠 すいみん 不足 ふそく は子 こ どもの身体 しんたい 能力 のうりょく や学業 がくぎょう 成績 せいせき に多大 ただい な影響 えいきょう を及 およ ぼす。学 まな びの内容 ないよう を処理 しょり するための睡眠 すいみん 量 りょう が削 けず られていくことは、学習 がくしゅう 量 りょう が増加 ぞうか 傾向 けいこう にある子 こ どもたちにとって深刻 しんこく である[54] 。
夜 よる 更 ふ かしした翌日 よくじつ に長時間 ちょうじかん 睡眠 すいみん をとって寝不足 ねぶそく を解消 かいしょう することは可能 かのう だが、前日 ぜんじつ に長時間 ちょうじかん 睡眠 すいみん することで翌日 よくじつ に夜 よる 更 ふ かしするなどといった「寝 ね 貯 た め」はできないとされている。また、前者 ぜんしゃ のような「まとめ寝 ね 」も、寝不足 ねぶそく は解消 かいしょう できるが、睡眠 すいみん の質 しつ が下 さ がったり、心身 しんしん のバランスやリズムを崩 くず したりするため好 この ましくないとされる。
深 ふか い眠 ねむ りに入 はい っている状態 じょうたい を「熟睡 じゅくすい 」という。その状態 じょうたい は「ぐっすりと〜」と表現 ひょうげん される[55] 。医学 いがく 的 てき にはノンレム睡眠 すいみん のステージIII・IVの徐 じょ 波 なみ 睡眠 すいみん を指 さ し「深 ふか 睡眠 すいみん 」とも呼 よ ばれる[56] 。脳 のう 機能 きのう の回復 かいふく と記憶 きおく の再 さい 構成 こうせい にはこの状態 じょうたい となることが重要 じゅうよう とされている。
若 わか い成人 せいじん の場合 ばあい 、男性 だんせい に比 くら べて女性 じょせい の方 ほう がステージIII・IVの徐 じょ 波 なみ 睡眠 すいみん の量 りょう が有意 ゆうい に多 おお いが、レム睡眠 すいみん の量 りょう は総 そう 睡眠 すいみん 時間 じかん の30パーセントと男女 だんじょ とも差 さ は無 な い[23] 。中高年 ちゅうこうねん になると男女 だんじょ ともに熟睡 じゅくすい 量 りょう は減少 げんしょう し、特 とく に男性 だんせい は睡眠 すいみん 中 ちゅう の覚醒 かくせい 反応 はんのう が増 ふ え、ステージIV徐 じょ 波 なみ 睡眠 すいみん はほぼゼロとなる。20歳 さい 代 だい を除 のぞ けば総 そう 睡眠 すいみん 時間 じかん は男性 だんせい の方 ほう が長 なが い傾向 けいこう があり、高齢 こうれい になると男性 だんせい の方 ほう が昼寝 ひるね をする人 ひと の割合 わりあい が高 たか いことから、男性 だんせい に比 くら べて女性 じょせい の方 ほう が効率 こうりつ 良 よ く質 しつ の高 たか い睡眠 すいみん が取 と れていると言 い える[23] 。睡眠 すいみん 時間 じかん には個人 こじん 差 さ があるため、医学 いがく 界 かい では最低 さいてい 7時 じ 間 あいだ の睡眠 すいみん を推奨 すいしょう しているが、9時 じ 間 あいだ 必要 ひつよう な人 ひと もおり、睡眠 すいみん 時間 じかん よりも熟睡 じゅくすい するための睡眠 すいみん の質 しつ が重要 じゅうよう であることを認 みと めている[57] 。
熟睡 じゅくすい するためには[ 編集 へんしゅう ]
睡眠 すいみん サイクル(体内 たいない 時計 とけい )を固定 こてい (特 とく に起床 きしょう 時刻 じこく を一定 いってい に)する。
毎日 まいにち 起 お きる時刻 じこく に太陽光 たいようあきら を浴 あ びる(強烈 きょうれつ な日光 にっこう を浴 あ びてからおよそ14時 じ 間 あいだ 後 ご に次第 しだい に眠 ねむ くなってゆくような仕組 しく みが体内 たいない にある、ということが近年 きんねん の研究 けんきゅう で明 あき らかにされてきている)。
日光 にっこう を浴 あ びた後 のち 1時間 じかん 以内 いない に朝食 ちょうしょく をとる。
寝 ね る数時間 すうじかん 前 まえ に運動 うんどう や入浴 にゅうよく をして体温 たいおん を上 あ げることで眠 ねむ りに就 つ くときに体温 たいおん を急激 きゅうげき に低下 ていか させる。
就床 しゅうしょう する30分 ふん - 2時 じ 間 あいだ 前 まえ から照明 しょうめい をしっかり暗 くら くすることでメラトニン の分泌 ぶんぴつ を促 うなが す。
入 いれ 眠 ねむ 前 まえ に入浴 にゅうよく をすることや入 いれ 眠 ねむ 時 とき に寝室 しんしつ を暖 あたた かくすることで体温 たいおん を上昇 じょうしょう させ、入 にゅう 眠 ねむり ニューロンの活動 かつどう を亢進 こうしん させる。
稀 まれ にではあるが、遺伝 いでん 的 てき に睡眠 すいみん 時間 じかん が短 みじか い人間 にんげん (ショートスリーパー )は存在 そんざい する。
眠 ねむ い時 とき に眠 ねむ り、結果 けっか 「短 たん 眠 ねむり 」を1日 にち に数 すう 度 ど 取 と る人 ひと もいるが、古代 こだい 人 じん がそうであったとの主張 しゅちょう もある。
「まったく睡眠 すいみん を取 と らずに健康 けんこう に生活 せいかつ している」と主張 しゅちょう する者 もの がいるのは事実 じじつ である[60] [61] 。一 いち 例 れい を挙 あ げると、米国 べいこく ニュージャージー州 しゅう で暮 く らしていたアル・ハーピン (1862? - 1947)という人物 じんぶつ は「生涯 しょうがい で一 いち 度 ど も眠 ねむ ったことのない男 おとこ 」として『ニューヨークタイムズ 』が少 すく なくとも2度 ど にわたって記事 きじ で紹介 しょうかい しており[62] [63] 、比較的 ひかくてき よく知 し られている。
文化 ぶんか 差 さ 、地域 ちいき 差 さ [ 編集 へんしゅう ]
この節 ふし には独自 どくじ 研究 けんきゅう が含 ふく まれているおそれがあります。 問題 もんだい 箇所 かしょ を検証 けんしょう し出典 しゅってん を追加 ついか して、記事 きじ の改善 かいぜん にご協力 きょうりょく ください。議論 ぎろん はノート を参照 さんしょう してください。(2017年 ねん 8月 がつ )
スペイン を初 はじ めとする地中海 ちちゅうかい 地方 ちほう などに於 お いては昼食 ちゅうしょく の後 のち に睡眠 すいみん を含 ふく む一休 ひとやす みをする「午睡 ごすい (シエスタ )」の風習 ふうしゅう があり、健康 けんこう 増進 ぞうしん の効果 こうか があるといわれる。
2000年代 ねんだい に入 はい って米国 べいこく などでも、Lifehack (ハッカー文化 ぶんか の一端 いったん にある仕事 しごと 術 じゅつ )の延長 えんちょう で、短時間 たんじかん の昼寝 ひるね が注目 ちゅうもく されている。昼寝 ひるね をすることで、頭脳 ずのう の働 はたら きが良好 りょうこう になるとされており、頭脳 ずのう 労働 ろうどう に従事 じゅうじ する人々 ひとびと (いわゆるホワイトカラー )の間 あいだ では重視 じゅうし されている。その一方 いっぽう で、労働 ろうどう 時間 じかん の増加 ぞうか により地中海 ちちゅうかい 地方 ちほう の国々 くにぐに においてもシエスタを行 おこな わない企業 きぎょう が増加 ぞうか しつつある。
電車 でんしゃ やバス で通勤 つうきん ・通学 つうがく をする者 もの も多 おお く、またこれらの交通 こうつう 機関 きかん においての治安 ちあん も非常 ひじょう に良 よ いため、その中 なか で睡眠 すいみん する者 もの もいる。経済 けいざい 平和 へいわ 研究所 けんきゅうじょ によると、2021年 ねん の日本 にっぽん の安全 あんぜん 保障 ほしょう は世界一 せかいいち になるとのことである[65] 。
肉体 にくたい 労働 ろうどう の多 おお い職種 しょくしゅ (いわゆるブルーカラー )では、昼休 ひるやす み時間 じかん の昼食 ちゅうしょく の後 のち 、午後 ごご の作業 さぎょう 再開 さいかい までの間 あいだ 、15分 ふん - 30分 ふん 程度 ていど の短 みじか い睡眠 すいみん をとる場合 ばあい がある。短時間 たんじかん ではあるが、午前 ごぜん 中 ちゅう に溜 た まった疲労 ひろう から回復 かいふく させ、注意 ちゅうい 力 りょく も回復 かいふく する、という重要 じゅうよう な役割 やくわり がある。昼寝 ひるね をとるのととらないのでは、午後 ごご の事故 じこ 発生 はっせい 率 りつ が変 か わる。眠気 ねむけ を催 もよお すことが生命 せいめい の危険 きけん に直結 ちょっけつ する肉体 にくたい 労働 ろうどう の現場 げんば において、事故 じこ 防止 ぼうし の責任 せきにん を負 お う現場 げんば 監督 かんとく などは、作業 さぎょう 員 いん の仮眠 かみん を奨励 しょうれい していることが多 おお く、仮眠 かみん 中 ちゅう の者 もの をできるだけ起 お こさないようにしたり、睡眠 すいみん できる環境 かんきょう を確保 かくほ するため協力 きょうりょく することが一般 いっぱん 的 てき である。
座 すわ ったままで眠 ねむ ることは「居眠 いねむ り 」と呼 よ ばれ、授業 じゅぎょう 中 ちゅう 、仕事 しごと 中 ちゅう 、運転 うんてん 中 ちゅう など、眠 ねむ ってはいけない場所 ばしょ ・場面 ばめん で無意識 むいしき のうちに居眠 いねむ りをしてしまう例 れい がある。特 とく に授業 じゅぎょう 中 ちゅう や仕事 しごと 中 ちゅう の居眠 いねむ りはやる気 き がないものとみなされる場合 ばあい があり、前者 ぜんしゃ の場合 ばあい 内申 ないしん 点 てん に影響 えいきょう したり、後者 こうしゃ の場合 ばあい は解雇 かいこ の対象 たいしょう ともなりうる。
運転 うんてん 中 ちゅう に眠 ねむ るという行為 こうい は「居眠 いねむ り運転 うんてん 」となり事故 じこ に繋 つな がる。長距離 ちょうきょり 輸送 ゆそう を行 おこな っているバスやトラック の運転 うんてん 手 しゅ はいかにして眠 ねむ らないように、眠気 ねむけ が出 で ないように運転 うんてん をするか、さまざまな工夫 くふう をしなければならない。とりわけ高速 こうそく 道路 どうろ などの運転 うんてん は単調 たんちょう になりがちで居眠 いねむ り運転 うんてん が起 お きやすい。法律 ほうりつ で連続 れんぞく 的 てき に運転 うんてん できる時間 じかん に制限 せいげん が定 さだ められており、長距離 ちょうきょり 輸送 ゆそう では2名 めい 交代 こうたい 制 せい にしていることも多 おお い。運転 うんてん 席 せき の後部 こうぶ に小 ちい さな睡眠 すいみん 用 よう のベッドがしつらえてあって、身体 しんたい を伸 の ばして、遮光 しゃこう カーテンで光 ひかり をさえぎり睡眠 すいみん がとりやすくなっている構造 こうぞう になっているトラックも多 おお い。バスの運転 うんてん 手 しゅ もトラック同様 どうよう に様々 さまざま な規制 きせい があり、2名 めい が1チームを組 く み、片方 かたがた のドライバーが運転 うんてん している間 あいだ 、もう片方 かたがた のドライバーはバスの下 した にある睡眠 すいみん 用 よう のスペースで睡眠 すいみん をとれるようになっていることが多 おお い。近年 きんねん では、ドライバーが過酷 かこく な労働 ろうどう 体制 たいせい 下 か で無理 むり なローテーションで長時間 ちょうじかん の運転 うんてん を連続 れんぞく 的 てき に行 おこな うことで居眠 いねむ り運転 うんてん をしてしまったり、睡眠 すいみん 障害 しょうがい のドライバーが深刻 しんこく な事故 じこ を起 お こしたことが社会 しゃかい 問題 もんだい となった。
風呂 ふろ に入浴 にゅうよく 中 なか の居眠 いねむ りは溺死 できし の危険 きけん 性 せい がある。
2001年 ねん 2月 がつ に発表 はっぴょう されたNHK の調査 ちょうさ によると、「日本人 にっぽんじん の平均 へいきん 睡眠 すいみん 時間 じかん は平日 へいじつ で7時 じ 間 あいだ 26分 ふん 、土曜日 どようび で7時 じ 間 あいだ 41分 ふん 、日曜日 にちようび で8時 じ 間 あいだ 13分 ふん 」であった[66] 。2014年 ねん の調査 ちょうさ では平均 へいきん 睡眠 すいみん 5時 じ 間 あいだ 44分 ふん と、世界 せかい 最悪 さいあく の水準 すいじゅん まで短 みじか くなっている[67] 。
無意識 むいしき や文化 ぶんか 的 てき 背景 はいけい に影響 えいきょう される就寝 しゅうしん 行動 こうどう を就寝 しゅうしん 形態 けいたい という観点 かんてん で文化 ぶんか 人類 じんるい 学 がく 、教育 きょういく 社会 しゃかい 学 がく 的 てき に比較 ひかく 検証 けんしょう する研究 けんきゅう もある。
加 か 齢 よわい するに従 したが い、「早寝 はやね 早起 はやお き の習慣 しゅうかん 」が身 み につくと一般 いっぱん に考 かんが えられている。しかし、本当 ほんとう に習慣 しゅうかん 的 てき なものなのか、高齢 こうれい 者 しゃ に多 おお く見 み られる「睡眠 すいみん 相 しょう 前進 ぜんしん 症候群 しょうこうぐん 」の症状 しょうじょう であるのかは、容易 ようい には判断 はんだん できない。
また、宗教 しゅうきょう 的 てき 影響 えいきょう として仏教 ぶっきょう 思想 しそう と結 むす び付 つ けて、頭 あたま を北 きた に、足 あし を南 みなみ に配置 はいち する形 かたち で寝 ね ることは「北枕 きたまくら 」と呼 よ ばれ、忌避 きひ されている。
日本 にっぽん でも昼寝 ひるね の効用 こうよう について研究 けんきゅう が行 おこな われている。昼寝 ひるね を行 おこな うことにより、事故 じこ の予防 よぼう ・仕事 しごと の効率 こうりつ 向上 こうじょう ・自己 じこ 評価 ひょうか 向上 こうじょう などが期待 きたい されるため、職場 しょくば ・学校 がっこう などで昼寝 ひるね が最近 さいきん 奨励 しょうれい されるようになった。また、昼寝 ひるね により脳 のう が活発 かっぱつ になるため、独創 どくそう 的 てき なアイデアが浮 う かびやすい環境 かんきょう になるという。
ハーバード大学 だいがく 医学部 いがくぶ では、昼寝 ひるね が記憶 きおく の定着 ていちゃく 、創造 そうぞう 力 りょく 、注意 ちゅうい 力 りょく の上昇 じょうしょう に凄 すさ まじく有効 ゆうこう であるのは事実 じじつ だと報告 ほうこく した[68] [69] [70] 。
一方 いっぽう 、昼間 ひるま の眠気 ねむけ に耐 た え切 き れずに昼寝 ひるね をとることは慢性 まんせい 的 てき な睡眠 すいみん 不足 ふそく を示 しめ している可能 かのう 性 せい がある。日 にち 中 ちゅう に長 なが い昼寝 ひるね をする成人 せいじん は、糖尿 とうにょう 病 びょう 、心臓 しんぞう 病 びょう 、うつ病 びょう などの症状 しょうじょう を起 お こす可能 かのう 性 せい が高 たか い。場合 ばあい によっては、昼寝 ひるね は悪循環 あくじゅんかん を引 ひ き起 お こし、夜 よる の睡眠 すいみん 不足 ふそく を補 おぎな うために日 ひ 中 ちゅう に眠 ねむ ったので夜 よる に眠 ねむ りにつくのに苦労 くろう してしまう。このため、昼寝 ひるね を制限 せいげん することは、夜間 やかん の睡眠 すいみん 全体 ぜんたい を改善 かいぜん するための1つの戦略 せんりゃく である。 すでに夜 よる に少 すく なくとも7時間 じかん 以上 いじょう の睡眠 すいみん をとっていて、日 にち 中 ちゅう もまだ疲 つか れている場合 ばあい は、医師 いし に相談 そうだん すること[68] 。
昼寝 ひるね におけるその他 た の研究 けんきゅう 報告 ほうこく [ 編集 へんしゅう ]
30分 ふん 以下 いか の昼寝 ひるね を習慣 しゅうかん 的 てき にとる人 ひと は、それ以外 いがい の人 ひと に比 くら べてアルツハイマー病 びょう にかかるリスクが低下 ていか するという報告 ほうこく がある[71] 。
高齢 こうれい 者 しゃ は昼寝 ひるね 後 ご と前 まえ では最大 さいだい 血圧 けつあつ で平均 へいきん 8.6mmHg 、最小 さいしょう 血圧 けつあつ で平均 へいきん 15.6mmHgも血圧 けつあつ が降下 こうか したという報告 ほうこく もあり、生活 せいかつ 習慣 しゅうかん 病 びょう 予防 よぼう も期待 きたい される[72] 。
40分 ふん 以上 いじょう の昼寝 ひるね は、メタボリックシンドロームのリスクを増加 ぞうか させる[73] 。
目安 めやす としては午後 ごご 1 - 3時 じ 頃 ごろ が良 よ いとされる(遅 おそ くとると、夜 よる 、眠 ねむ れなくなることがあるため)。
15 - 30分 ふん 程度 ていど が良 よ いとされる。1時 じ 間 あいだ とると、逆 ぎゃく に疲労 ひろう につながることがある(30分 ふん 以上 いじょう 睡眠 すいみん をとると、多 おお くの人 ひと が深 ふか 睡眠 すいみん に入 はい り寝起 ねお きが悪 わる くなるため)。
質 しつ の高 たか い昼寝 ひるね のために、気 き が散 ち らない静 しず かで居心地 いごこち の良 よ い場所 ばしょ を必 かなら ず見 み つけること[68] 。
睡眠 すいみん の学術 がくじゅつ 的 てき ・技術 ぎじゅつ 的 てき 研究 けんきゅう [ 編集 へんしゅう ]
睡眠 すいみん はヒトの心身 しんしん の健康 けんこう や生活 せいかつ の質 しつ にとって重要 じゅうよう なため、医学 いがく や脳 のう 科学 かがく の研究 けんきゅう テーマとなっており、日本 にっぽん 睡眠 すいみん 学会 がっかい も設 もう けられている。
個々人 ここじん が自宅 じたく で脳波 のうは など睡眠 すいみん 中 ちゅう の状態 じょうたい を計測 けいそく できる小型 こがた 機器 きき 、それらで得 え られたビッグデータ を分析 ぶんせき できる人工 じんこう 知能 ちのう (AI)など睡眠 すいみん に関 かん する技術 ぎじゅつ (スリープテック)が急速 きゅうそく に進歩 しんぽ しており、従業 じゅうぎょう 員 いん の睡眠 すいみん の質 しつ 調査 ちょうさ や改善 かいぜん 支援 しえん をビジネスにする企業 きぎょう も登場 とうじょう している[50] 。
脳 のう の覚醒 かくせい は脳 のう 内 ない のヒスタミン により齎 もたら されており、脳 のう 内 ない のヒスタミンを妨害 ぼうがい することで脳 のう は睡眠 すいみん へと導 みちび かれる[74] 。脳 のう 内 ない のヒスタミンを妨害 ぼうがい する物質 ぶっしつ には、ATP 代謝 たいしゃ 物 ぶつ のアデノシン がある[74] 。抗ヒスタミン剤 こうひすたみんざい の成分 せいぶん の一部 いちぶ にも脳 のう 内 ない のヒスタミンの妨害 ぼうがい を行 おこな い、眠気 ねむけ を誘発 ゆうはつ するものがある[74] 。また、プロスタグランジンD2 (英語 えいご 版 ばん ) は、脳 のう 内 ない のアデノシン量 りょう を増 ふ やし、眠気 ねむけ を誘発 ゆうはつ する[74] 。
睡眠 すいみん 誘発 ゆうはつ 物質 ぶっしつ のアデノシンは、アデノシンデアミナーゼ により代謝 たいしゃ されることでイノシン となるが、脳 のう 脊髄 せきずい 中 ちゅう のイノシンの量 りょう は不眠 ふみん バイオマーカーの一 ひと つとされる[75] 。またアデノシンは、アデノシンキナーゼによりアデノシン三 さん リン酸 さん (ATP)からリン酸 さん を一 ひと つ貰 もら い受 う け、アデニル酸 さん (アデノシン一 いち リン酸 さん )へと戻 もど るが、ATPの生成 せいせい を補助 ほじょ する物質 ぶっしつ コエンザイムQ10 の摂取 せっしゅ は俗 ぞく に悪夢 あくむ を増 ふ やすと言 い われている。[要 よう 出典 しゅってん ]
また、ショートスリーパーはDEC2遺伝子 いでんし の変異 へんい が関係 かんけい するとされる[76] が、DEC2遺伝子 いでんし はATP消費 しょうひ による脂質 ししつ 形成 けいせい (同化 どうか )を抑制 よくせい するとされる[77] 。DEC2は、低 てい 酸素 さんそ 状態 じょうたい でも発現 はつげん するとされる[77] 。
ビタミンB群 ぐん も睡眠 すいみん に影響 えいきょう を与 あた えるとされる。豪 ごう アデレード大学 だいがく の実験 じっけん によれば、ビタミンB6 の摂取 せっしゅ は夢 ゆめ の覚 おぼ えている量 りょう を増 ふ やす一方 いっぽう 、ビタミンB6を含 ふく むビタミンB複 ふく 合体 がったい の摂取 せっしゅ は夢 ゆめ の覚 おぼ えている量 りょう を増 ふ やさない上 うえ に睡眠 すいみん の質 しつ を下 さ げる効果 こうか があるという結果 けっか が出 で ている[78] [79] 。
その他 た 、脳 のう 内 ない のシナプス 蛋白質 たんぱくしつ のリン酸化 さんか の進行 しんこう が眠気 ねむけ に関係 かんけい するという説 せつ が存在 そんざい する[80] 。
日 にち 中 ちゅう の眠気 ねむけ は、アルツハイマー病 びょう のリスクが高 たか いことを示 しめ している可能 かのう 性 せい がある[81] 。
睡眠 すいみん 不足 ふそく 時 じ のマーカー[ 編集 へんしゅう ]
また、ペンシルベニア大学 だいがく の研究 けんきゅう によれば、睡眠 すいみん 不足 ふそく になると脂質 ししつ 代謝 たいしゃ の変化 へんか も起 お こるとされる。
睡眠 すいみん 障害 しょうがい のマーカー[ 編集 へんしゅう ]
寝 ね る前 まえ に呼吸 こきゅう を重視 じゅうし したヨガをする。これにより、ストレスが軽減 けいげん され、健康 けんこう 増進 ぞうしん につながる[84] 。
部屋 へや を涼 すず しく、暗 くら く、静 しず かにすること[85] 。
1日 にち 1万 まん 歩 ほ などの定期 ていき 的 てき な運動 うんどう は、ヨガよりも睡眠 すいみん 改善 かいぜん に効果 こうか 的 てき である[85] [86] 。
一 いち 日 にち の終 お わりにアルコールやカフェインを避 さ けること[85] 。
就寝 しゅうしん 時刻 じこく の少 すく なくとも1時 じ 間 あいだ 前 まえ にテレビや電話 でんわ などの画面 がめん からの青 あお い光 ひかり を見 み ないこと[85] 。
毎日 まいにち 同 おな じ時間 じかん に寝起 ねお きしたり[85] 、いつもより1時 じ 間 あいだ 早 はや く寝起 ねお きすることで、うつ病 びょう を予防 よぼう することができる[87] 。
メラトニン、ビタミンD、セロトニンが豊富 ほうふ な食事 しょくじ は睡眠 すいみん の改善 かいぜん に役立 やくだ つ可能 かのう 性 せい がある[88] 。
寝 ね る2時 じ 間 あいだ 半 はん ほど前 まえ にマグネシウム[89] メラトニン2mg程度 ていど を摂取 せっしゅ すると、睡眠 すいみん が改善 かいぜん される[90] 。
不眠症 ふみんしょう と睡眠薬 すいみんやく
睡眠薬 すいみんやく は眠 ねむり 剤 ざい 、睡眠 すいみん 導入 どうにゅう 剤 ざい 、催眠 さいみん 薬 やく とも呼 よ ばれる。不眠症 ふみんしょう などの改善 かいぜん に使用 しよう される[91] 。
睡眠 すいみん 時 じ 無 む 呼吸 こきゅう 症候群 しょうこうぐん
睡眠 すいみん 時 じ 無 む 呼吸 こきゅう 症候群 しょうこうぐん により、睡眠 すいみん の質 しつ が低下 ていか する。呼吸 こきゅう を維持 いじ するため持続 じぞく 気道 きどう 陽 ひ 圧 あつ (英語 えいご 版 ばん ) (CPAP)などを使用 しよう する[92] 。
食事 しょくじ
ホットミルクに効果 こうか があるとされる。牛乳 ぎゅうにゅう に含 ふく まれるカゼイン・トリプシン加水 かすい 分解 ぶんかい 物 ぶつ (CTH)が睡眠 すいみん の質 しつ に効果 こうか があるとされる[93] 。夜 よる にとれた牛乳 ぎゅうにゅう に「トリプトファン」と「メラトニン」という睡眠 すいみん の質 しつ を上 あ げる物質 ぶっしつ が多 おお く含 ふく まれる[94] 。
そのほか、キウイのセロトニン、さくらんぼのトリプトファンやメラトニンがよいという研究 けんきゅう もされている[94] 。
欲求 よっきゅう
食後 しょくご の眠気 ねむけ (英語 えいご 版 ばん ) や性欲 せいよく が満 み たされると眠気 ねむけ につながる場合 ばあい がある[95] 。
テクニック
羊 ひつじ を数 かぞ える のは、SleepとSheepをかけただけのダジャレであり、脳 のう が覚醒 かくせい して逆 ぎゃく 効果 こうか である[96] [97] 。
むりに眠 ねむ ろうと意識 いしき すると眠 ねむ りに入 はい るのが遅 おそ くなる[98] 。
脈絡 みゃくらく のないイメージを連想 れんそう していくシャッフル睡眠 すいみん 法 ほう [99] [100] 、米 べい 軍 ぐん では呼吸 こきゅう や脱力 だつりょく を意識 いしき するなどによって入 にゅう 眠 ねむり を促 うなが す方法 ほうほう がとられている[101] 。
睡眠 すいみん と学習 がくしゅう [ 編集 へんしゅう ]
多 おお くの研究 けんきゅう は、睡眠 すいみん が新 あたら しい課題 かだい を学 まな ぶ前 ぜん と後 ご の両方 りょうほう で、記憶 きおく において重要 じゅうよう な役割 やくわり を果 は たすことを示唆 しさ している[102] 。眠 ねむ っている間 あいだ 、脳 のう は驚 おどろ くほど忙 いそが しくなっている。睡眠 すいみん 中 ちゅう は記憶 きおく を強化 きょうか したり、起 お きている間 あいだ に学 まな んだスキルを「練習 れんしゅう 」したりすることができる。新 あたら しいことを学 まな ぶ際 さい は、睡眠 すいみん 後 ご の方 ほう がより良 よ いパフォーマンスを発揮 はっき することができる[103] 。
睡眠 すいみん 時間 じかん を確保 かくほ しないと肥満 ひまん になってしまう可能 かのう 性 せい が高 たか くなる。睡眠 すいみん 不足 ふそく になると食欲 しょくよく を高 たか めるホルモン(グレリン)の分泌 ぶんぴつ が増 ま して、体 からだ が必要 ひつよう としている以上 いじょう に食 た べてしまう。[104] 睡眠 すいみん 不足 ふそく は食欲 しょくよく を抑 おさ えるホルモン(レプチン)の分泌 ぶんぴつ 量 りょう が減 へ るので、太 ふと りやすい体質 たいしつ になる恐 おそ れがある。睡眠 すいみん 中 ちゅう には、体重 たいじゅう 管理 かんり に欠 か かせない成長 せいちょう ホルモンが活発 かっぱつ に分泌 ぶんぴつ される。脂肪 しぼう を効率 こうりつ 良 よ くエネルギーに変 か える力 ちから を持 も つ成長 せいちょう ホルモンの分泌 ぶんぴつ を妨 さまた げないためにも、睡眠 すいみん 時間 じかん を確保 かくほ することは大切 たいせつ 。
睡眠 すいみん と栄養 えいよう [ 編集 へんしゅう ]
睡眠 すいみん の質 しつ が特定 とくてい の栄養素 えいようそ と食物 しょくもつ 摂取 せっしゅ に関連 かんれん していることは過去 かこ の研究 けんきゅう で示唆 しさ されている。[105] 男性 だんせい では、総 そう 食物 しょくもつ 繊維 せんい 、ビタミンC、亜鉛 あえん などの不十分 ふじゅうぶん な摂取 せっしゅ が不眠症 ふみんしょう の有 ゆう 病 びょう 率 りつ と関連 かんれん 。トリプトファン、L-テアニン、清酒 せいしゅ 酵母 こうぼ 、グリシン、L-セリンは、睡眠 すいみん の質 しつ の向上 こうじょう が見込 みこ める栄養素 えいようそ として紹介 しょうかい されている。[106]
睡眠 すいみん 関連 かんれん の物品 ぶっぴん [ 編集 へんしゅう ]
畳 たたみ 、紙衾 かみぶすま 、莚 むしろ 敷 じき 、布団 ふとん 、ベッド、敷 じき 衾 ふすま 、キャノピーベッド (英語 えいご 版 ばん )
上 うえ 掛 か け
日本 にっぽん の近代 きんだい 以前 いぜん では、昼 ひる に着用 ちゃくよう していた上着 うわぎ を使用 しよう する例 れい もあった[107] 。
衾 ふすま 、毛布 もうふ
服 ふく
パジャマ 、寝巻 ねまき (ナイトウェア、着 き る毛布 もうふ (ドイツ語 ご 版 ばん ) 、掻巻 かいまき )
関連 かんれん 物 ぶつ
スリープマスク 、耳 みみ 栓 せん 、マウスピース (スリープスプリント )
起床 きしょう
古代 こだい 中国 ちゅうごく で、死屍 しし を枕 まくら に眠 ねむ る巫 みこ 医 い の夢 ゆめ の中 なか で死 し に至 いた った原因 げんいん の啓示 けいじ を仰 あお いでいた[109] 。古代 こだい エジプト では、眠 ねむ りの寺院 じいん (英語 えいご 版 ばん ) と呼 よ ばれる医 い 神 しん イムホテプ の神殿 しんでん があり、病気 びょうき の治療 ちりょう 、催眠 さいみん や夢 ゆめ 占 うらな い などの儀式 ぎしき を行 おこ なった。これらの寺院 じいん は中東 ちゅうとう ・古代 こだい ギリシア にも存在 そんざい した。イムホテプと同一 どういつ 視 し された医 い 神 しん アスクレーピオス の神殿 しんでん アスクレペイオン などにおいては仮眠 かみん 室 しつ が作 つく られ、病気 びょうき の転帰 てんき を願 ねが い神官 しんかん が積極 せっきょく 的 てき に仮眠 かみん をとっていた[109] [110] 。この儀式 ぎしき はインキュベーション (儀式 ぎしき ) (英語 えいご 版 ばん ) と呼 よ ばれている。
眠 ねむ ったら、何 なん 年 ねん もたってしまったという作品 さくひん は『リップ・ヴァン・ウィンクル 』『エピメニデス 』『7人 にん の眠 ねむ り男 おとこ (英語 えいご 版 ばん ) 』『眠 ねむ れる森 もり の美女 びじょ 』など数多 かずおお い。
ちなみに、『三 さん 年 ねん 寝 ね 太郎 たろう 』は寝 ね ていたのではなく、思索 しさく にふけっていたので上記 じょうき のパターンとは異 こと なる。
眠 ねむ りと死 し を絡 から める神話 しんわ や文学 ぶんがく が多 おお く見 み られる。
ギリシア神話 しんわ の眠 ねむ りの神 かみ ヒュプノス は死 し の神 かみ タナトスの兄弟 きょうだい である。そのほかにエンデュミオーン の話 はなし がある。
ローマ神話 しんわ のソムヌス(en:Somnus )は、詩人 しじん ウェルギリウス の話 はなし では死 し の神 かみ モルス の兄弟 きょうだい である[111] 。
睡眠 すいみん にまつわる表現 ひょうげん [ 編集 へんしゅう ]
しばしば死 し は睡眠 すいみん に例 たと えられる。死 し を睡眠 すいみん になぞらえた例 れい には次 つぎ のようなものがある。これは、亡 な くなった状態 じょうたい を遺族 いぞく や悲 かな しむ人々 ひとびと や死者 ししゃ 本人 ほんにん に気 き を使 つか う意味 いみ で使 つか われる。
また「寝 ね る」「眠 ねむ る」という語 かたり を含 ふく むことわざとして次 つぎ のようなものがある。主 おも に「辛抱強 しんぼうづよ い」や「気長 きなが 」「寝 ね ているように大人 おとな しい」状態 じょうたい を意味 いみ する。
果報 かほう は寝 ね て待 まて て
寝 ね る間 あいだ も惜 お しんで
寝 ね る子 こ は育 そだ つ(科学 かがく 的 てき ・医学 いがく 的 てき に正 ただ しいが、ことわざとして語句 ごく 通 どお りの意味 いみ で用 もち いた場合 ばあい は誤用 ごよう [注釈 ちゅうしゃく 1] )
寝 ね ても覚 さ めても
寝 ね た子 こ を起 お こす
草木 くさき も眠 ねむ る丑三 うしみ つ時 じ
猫 ねこ 鼠 ねずみ 同 どう 眠 ねむり
寝食 しんしょく を忘 わす れる
寝 ね るより楽 らく は無 む かりけり 浮世 うきよ の馬鹿 ばか が起 お きて働 はたら く
動物 どうぶつ の睡眠 すいみん [ 編集 へんしゅう ]
動画 どうが (ドイツ語 ご ):なぜ寝 ね ている鳥 とり は枝 えだ から落 お ちないか?しゃがむと腱 けん が引 ひ っ張 ぱ られ、自動的 じどうてき に足 あし 趾が閉 し まる構造 こうぞう になっているからである[112] 。
脳 のう が無 な い動物 どうぶつ ヒドラ にも睡眠 すいみん が存在 そんざい し、その制御 せいぎょ が脳 のう を持 も つ動物 どうぶつ と共通 きょうつう することから、脳 のう の獲得 かくとく 以前 いぜん の進化 しんか で睡眠 すいみん することを獲得 かくとく したことが示唆 しさ される[113] 。
必要 ひつよう な睡眠 すいみん 時間 じかん は種 たね ごとの体 からだ の大 おお きさに依存 いぞん する。例 たと えば小型 こがた の齧 かじ 歯 は 類 るい では15時 じ 間 あいだ - 18時 じ 間 あいだ 、ネコ では12 - 13時 じ 間 あいだ 、イヌ では10時 じ 間 あいだ 、ゾウ では3 - 4時 じ 間 あいだ 、キリン ではわずか20分 ふん - 1時 じ 間 あいだ である。これは大型 おおがた 動物 どうぶつ ほど代謝 たいしゃ 率 りつ が低 ひく く、脳 のう 細胞 さいぼう の傷害 しょうがい を修復 しゅうふく する必要 ひつよう が少 すく なくなるためとも考 かんが えられている[114] [115] 。また小型 こがた の動物 どうぶつ は他 た の動物 どうぶつ に捕食 ほしょく 者 しゃ として狙 ねら われやすいので、無 む 防備 ぼうび になる睡眠 すいみん 時間 じかん は短 みじか い傾向 けいこう がある。体躯 たいく が同 どう 程度 ていど であれば、草食 そうしょく 動物 どうぶつ は睡眠 すいみん 時間 じかん は短 みじか く、肉食 にくしょく 動物 どうぶつ は長 なが い傾向 けいこう にある。草食 そうしょく 動物 どうぶつ は摂取 せっしゅ する食料 しょくりょう に不自由 ふじゆう しない反面 はんめん 、食料 しょくりょう は低 ひく カロリー であり、繊維 せんい 質 しつ も多 おお く、長時間 ちょうじかん 食 た べて消化 しょうか する事 こと を余儀 よぎ なくされるので、睡眠 すいみん 時間 じかん は短 みじか い。一方 いっぽう で肉食 にくしょく 動物 どうぶつ は、食物 しょくもつ を得 え る機会 きかい は乏 とぼ しく、一方 いっぽう で食物 しょくもつ は高 こう カロリーであるため、一度 いちど 食物 しょくもつ を得 え た後 のち はしばらく食物 しょくもつ を摂 と る必要 ひつよう が無 な い。そのため何 なに もしない時間 じかん が多 おお く、その間 あいだ は睡眠 すいみん によって消費 しょうひ カロリーを抑 おさ えていると考 かんが えられる。
ただし草食 そうしょく 動物 どうぶつ であってもナマケモノやコアラのように毒 どく を含 ふく む葉 は を主食 しゅしょく にしている場合 ばあい は、毒素 どくそ の分解 ぶんかい のために睡眠 すいみん 時間 じかん が長 なが くなる傾向 けいこう がある
全 すべ ての陸生 りくせい 哺乳類 ほにゅうるい にレム睡眠 すいみん が見 み られるものの、レム睡眠 すいみん 時間 じかん の種差 たねさし は体 からだ の大 おお きさとは無関係 むかんけい である。例 たと えば、カモノハシ は9時 じ 間 あいだ の睡眠 すいみん 時間 じかん のうち、レム睡眠 すいみん が8時 じ 間 あいだ を占 し める。イルカ はレム睡眠 すいみん をほとんど必要 ひつよう としない。
脊椎動物 せきついどうぶつ 以外 いがい の動物 どうぶつ 、例 たと えば節足動物 せっそくどうぶつ にも睡眠 すいみん に類似 るいじ した状態 じょうたい がある。神経 しんけい 伝達 でんたつ 物質 ぶっしつ の時間 じかん 変化 へんか を観察 かんさつ すると、レム睡眠 すいみん と似 に た状態 じょうたい になっている[116] 。これら昆虫 こんちゅう も睡眠 すいみん 不足 ふそく となると作業 さぎょう が雑 ざつ になり、ミスが見 み られるようになる[117] [118] 。殺虫 さっちゅう 剤 ざい のネオニコチノイドなどの薬物 やくぶつ は、有益 ゆうえき な蜂 はち などの昆虫 こんちゅう の睡眠 すいみん や時間 じかん 感覚 かんかく を妨害 ぼうがい する[119] 。
ヒトと異 こと なり、生物 せいぶつ の中 なか には、長 なが い期間 きかん 覚醒 かくせい しない種 たね もある。これは冬眠 とうみん と呼 よ ばれる。冬眠 とうみん する生物 せいぶつ の例 れい として、クマ 、リス 、カエル などが挙 あ げられる。
睡眠 すいみん の際 さい の姿勢 しせい も生物 せいぶつ によって異 こと なる。魚類 ぎょるい は単 たん に水中 すいちゅう を漂 ただよ う形 かたち で睡眠 すいみん 状態 じょうたい に入 はい る。フラミンゴ は片足 かたあし で立 た ったまま眠 ねむ るとされる。またイルカや一部 いちぶ の鳥 とり などは数 すう 秒 びょう 程度 ていど の半球 はんきゅう 睡眠 すいみん (大脳 だいのう 半球 はんきゅう ずつ交互 こうご に眠 ねむ ること)を繰 く り返 かえ して取 と るため、眠 ねむ りながら泳 およ ぎ続 つづ けることが可能 かのう である。半球 はんきゅう 睡眠 すいみん は人間 にんげん では脳 のう 障害 しょうがい などの病気 びょうき や薬 くすり の重 じゅう 篤 あつし な副作用 ふくさよう 以外 いがい では脳 のう の構造 こうぞう 上 じょう 、不可能 ふかのう と言 い われている。
ネコは丸 まる くなって寝 ね ているという印象 いんしょう が多 おお いが、これは身 み を守 まも ろうとしているか寒 さむ い時 とき の状態 じょうたい で、攻撃 こうげき を受 う けないと確信 かくしん したリラックス状態 じょうたい の飼 か い猫 ねこ は、体 からだ の熱 ねつ を逃 に がすために仰向 あおむ けで寝 ね ることもある。この例 れい はネコに限 かぎ った事例 じれい ではなく、イヌなど体毛 たいもう が多 おお く気候 きこう や気温 きおん が安定 あんてい しない場所 ばしょ で生活 せいかつ する動物 どうぶつ は行 おこな う。
さまざまな動物 どうぶつ 種 しゅ の睡眠 すいみん 時間 じかん [120]
種 たね
睡眠 すいみん 時間 じかん
REM睡眠 すいみん の割合 わりあい
瞼 まぶた
Little pocket mouse (英語 えいご 版 ばん )
20,1
16 %
両方 りょうほう とも閉 と じられる
ココウモリ
19,9
10 %
両方 りょうほう とも閉 と じられる
ミナミオポッサム (英語 えいご 版 ばん )
19,4
10 %
両方 りょうほう とも閉 と じられる
ヨザル
17,0
11 %
両方 りょうほう とも閉 と じられる
猫 ねこ
13,2
26 %
両方 りょうほう とも閉 と じられる
鳩 ばと
11,9
8 %
時折 ときおり 片目 かため が開 ひら かれる
ニワトリ
11,8
10 %
時折 ときおり 片目 かため が開 ひら かれる
チンパンジー
10,8
15 %
両方 りょうほう とも閉 と じられる
イヌ
10,7
29 %
両方 りょうほう とも閉 と じられる
コウテイペンギン
10,5
13 %
時折 ときおり 片目 かため が開 ひら かれる
ショウジョウバエ
10,0
0 %
瞼 まぶた 無 な し
アヒル
9,1
16 %
時折 ときおり 片目 かため が開 ひら かれる
ウサギ
8,7
14 %
両方 りょうほう とも閉 と じられる
ブタ
8,4
26 %
両方 りょうほう とも閉 と じられる
アジアゾウ
5,3
34 %
両方 りょうほう とも閉 と じられる
ウシ
4,0
19 %
両方 りょうほう とも閉 と じられる
ウマ
2,9
27 %
両方 りょうほう とも閉 と じられる
キリン
1,9
21 %
両方 りょうほう とも閉 と じられる
関連 かんれん 団体 だんたい ・資格 しかく [ 編集 へんしゅう ]
^ この諺 ことわざ が成立 せいりつ したのは栄養失調 えいようしっちょう 、病気 びょうき 、寄生虫 きせいちゅう その他 た による乳幼児 にゅうようじ 死亡 しぼう 率 りつ が高 たか かった時代 じだい で、そういった場合 ばあい 、死 し ぬ可能 かのう 性 せい の高 たか い乳児 にゅうじ は寝 ね ずに泣 な き続 つづ けるケースが多 おお いことから来 き ているため、この場合 ばあい の「育 そだ つ」とは単 たん なる成長 せいちょう の著 いちじる しさではなく「死 し なずに無事 ぶじ 生 い きる」事 こと を指 さ している。
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引用 いんよう 句集 くしゅう があります。
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