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意識いしき障害しょうがい

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意識いしき障害しょうがい(いしきしょうがい、disturbance of consciousness)とは、物事ものごとただしく理解りかいすることや、周囲しゅうい刺激しげきたいする適切てきせつ反応はんのうそこなわれている状態じょうたいである。意識いしき狭窄きょうさく催眠さいみん昏睡こんすいはん昏睡こんすい昏迷こんめい失神しっしんであり、意識いしき変容へんようせんもうもうろうひとしす。

意識いしき障害しょうがいは、意識いしき混濁こんだく意識いしき変容へんようけられ、前者ぜんしゃおもさのじゅんに、昏睡こんすい嗜眠しみんかたぶけねむり・昏蒙・あきら識困なん状態じょうたいことである。この症状しょうじょう判断はんだん救急きゅうきゅう診療しんりょうでは3-3-9方式ほうしき(またはJapan Coma Scale、略称りゃくしょう:JCS)にておこなう。後者こうしゃは、興奮こうふん徘徊はいかい異常いじょう言動げんどう病的びょうてきあらわれた状態じょうたい(せんもう状態じょうたい)のことである[1]

意識いしき障害しょうがいのメカニズム[編集へんしゅう]

現在げんざい意識いしきとはなにかといういかけにたいして明確めいかく解答かいとうられていない。ふるくから哲学てつがく分野ぶんや様々さまざま研究けんきゅうがなされているがおおきななぞのままである。いわゆる精神病せいしんびょうといわれる分野ぶんやのぞき、意識いしき障害しょうがいこすメカニズムとしては意識いしき構成こうせいのうち覚醒かくせい清明せいめい)と認知にんち質的しつてき内容ないよう)の障害しょうがいの2種類しゅるいかんしてはよく研究けんきゅうされている。

覚醒かくせいしゅ脳幹のうかんもうさまたい調節ちょうせつけいにあるとされている。これは脳幹のうかんにあるうえこうせいもうさまたい賦活ふかつけい視床ししょう下部かぶ調節ちょうせつけいからなるとかんがえられている。うえぎょうせいもうさまたい賦活ふかつけいにはあらゆる感覚かんかく刺激しげきたいしての入力にゅうりょく存在そんざいする。すなわち、いた刺激しげきびかけ刺激しげきうえぎょうせいもうさまたい賦活ふかつけいかいして、覚醒かくせいをあげるとかんがえられている。もうひとつ認知にんちかんしては大脳皮質だいのうひしつ全体ぜんたい存在そんざいするとわれている。基本きほんてき意識いしき障害しょうがいがある場合ばあいはこのどちらか、あるいは両方りょうほう障害しょうがいされているとかんがえられる。ただし、のう自体じたい器質きしつせい疾患しっかんがなくとも全身ぜんしんせい疾患しっかんならば両方りょうほう障害しょうがいすることは可能かのうである。すなわち、基本きほんてき意識いしき障害しょうがい人間にんげん場合ばあい脳幹のうかん大脳皮質だいのうひしつ全身ぜんしんせい疾患しっかんの3つをかんがえればよい。

意識いしき障害しょうがいのマネジメント[編集へんしゅう]

意識いしき障害しょうがい患者かんじゃをみたとき、もっと重要じゅうようなのは診断しんだんをすることではなく、救命きゅうめいすることである。これはBLSACLS参照さんしょうすればよい。

をつけるべきことはてい血糖けっとう否定ひていかならおこなうことである。てい血糖けっとう検査けんさ瞬時しゅんじ実施じっしでき、治療ちりょう意識いしき障害しょうがいではブドウ糖ぶどうとうえきけい静脈じょうみゃく投与とうよ)によりすばやい回復かいふく期待きたいでき、また適切てきせつ治療ちりょうしなければいた危険きけんせいがあるからである。てい血糖けっとう発作ほっさでも眼球がんきゅうへんかた麻痺まひこすことはあり、あやまった治療ちりょうおこなおそれがある。

またヒステリーによるものも否定ひていしたほうい。ヒステリーによるものは患者かんじゃ様子ようすから診断しんだんするべきだが、まよったときはarm drop testをおこなう。とすとかおにぶつかるような位置いちでこのテストをおこなうとヒステリーの患者かんじゃ無意識むいしきかおけるように落下らっかさせることがおおい。

また病歴びょうれき診断しんだんたすけとなる。くすりびん手元てもとちていたらりょう服薬ふくやくうたがう。

これら基本きほんてき情報じょうほう収集しゅうしゅうとBLSといった救命きゅうめい措置そちができたのなら、つぎかんがえるのは脳幹のうかん障害しょうがいがあるかである。これは脳幹のうかんには呼吸こきゅう中枢ちゅうすうがあるため、脳幹のうかん障害しょうがいがあると呼吸こきゅうできないすなわち、気管きかん挿管必要ひつようがあるからである。脳幹のうかん障害しょうがい判断はんだんするには眼球がんきゅうあたま反射はんしゃなどをもちいるとよい。これは人形にんぎょう徴候ちょうこうともいわれるものである。くびよこっても眼球がんきゅういちてん注視ちゅうしせず頭部とうぶいた方向ほうこう注視ちゅうしする場合ばあい眼球がんきゅうあたま反射はんしゃ陰性いんせい)は、脳幹のうかん障害しょうがいかんがえる、これは脳死のうし判定はんてい基準きじゅんにもふくまれている。注意ちゅういするべきことは脳幹のうかん障害しょうがい身体しんたい診察しんさつ判定はんていするべきであり、CTMRIといった画像がぞう診断しんだん判定はんていしてはいけない。CTで脳幹のうかん圧迫あっぱく出血しゅっけつがみられていても、眼球がんきゅうあたま反射はんしゃなどがみられ脳幹のうかん機能きのうたもたれていれば、その時点じてんでは脳幹のうかん障害しょうがい存在そんざいしない。

気管きかん挿管の必要ひつようせい判断はんだんしたら、テントじょう病変びょうへん認知にんち障害しょうがい)かテント病変びょうへん覚醒かくせい障害しょうがい)か、あるいは全身ぜんしんせい病変びょうへんかの診断しんだんとなる。外傷がいしょう検査けんさ同様どうようおこなうことも重要じゅうようである。バイタルサインでクッシング徴候ちょうこう高血圧こうけつあつじょみゃく)がられれば、のうあつ亢進こうしんうたがえるし(ぎゃくてい血圧けつあつでは全身ぜんしんせい病変びょうへんほううたがわしい)、外傷がいしょうがありてい血圧けつあつならば、神経しんけいばらせいショックのほかに骨盤こつばん骨折こっせつによる出血しゅっけつ胸腔きょうこうない腹腔ふくこうない出血しゅっけつなども検索けんさくする。また薬物やくぶつによる場合ばあいおおく、ベンゾジアゼピン有機ゆうきリン中毒ちゅうどくかなら念頭ねんとうにおかなければならない。小児しょうに高齢こうれいしゃあやまくすりりょう服薬ふくやくをしやすいし、麻薬まやく犯罪はんざい目的もくてき薬物やくぶつ投与とうよ少数しょうすうながらみられる。ちゅう薬物やくぶつ濃度のうど尿にょうちゅうトライエージ[2]必要ひつようならばおこなうべきである。

日本にっぽんにおいては薬物やくぶつ中毒ちゅうどくによる意識いしき障害しょうがいはそこまでおおくないが、アメリカなどでは非常ひじょうおおいため昏睡こんすいカクテルというものをもちいる場合ばあいがある。昏睡こんすいカクテルとは塩酸えんさんチアミン(ビタミンB1商品しょうひんめいメタボリンなど、50mg/1ml/A)を2A、すなわち100mgと50%ブドウ糖ぶどうとうえき20mlを2A(40ml)と塩酸えんさんナロキソン(0.2mg/1ml/A)を2A(0.4mg)しずかちゅうすることである。チアミンはウェルニッケ脳症のうしょう予防よぼうするために投与とうよする。はじめにブドウ糖ぶどうとう投与とうよするとウェルニッケ脳症のうしょうがある場合ばあいには増悪ぞうあくするので注意ちゅうい必要ひつようである。麻薬まやく中毒ちゅうどくちぢみひとみ注射ちゅうしゃあとがあるときに積極せっきょくてきうたがう。ベンゾジアゼピンけい拮抗きっこうやくフルマゼニル商品しょうひんめいアネキセートなど)はかならずしも投与とうよしない。これはてんかんれきのある患者かんじゃや、複数ふくすう睡眠薬すいみんやく服薬ふくやくしている患者かんじゃ痙攣けいれんこすリスクがあるからである。

グラスゴー・コーマ・スケール(GCS)が8てん以下いか場合ばあい原則げんそくとして気管きかん挿管、あるいは気道きどう確保かくほ適応てきおうがある。ただし、急性きゅうせいアルコール中毒ちゅうどくのようにすみやかに意識いしき回復かいふく見込みこめる場合ばあいはこのかぎりではない。挿管困難こんなんれいではしもあごきょじょうやマスク換気かんきおこなう。意識いしき障害しょうがい嘔吐おうとがみられる場合ばあいせい吐剤とざい投与とうよするが、改善かいぜんられなければ気管きかん挿管の適応てきおうとなる。

カーペンターの分類ぶんるい[編集へんしゅう]

救急きゅうきゅう医学いがくにおいて意識いしき障害しょうがい鑑別かんべつ疾患しっかんとしてaeioutipsというおぼかた有名ゆうめいである。これはどちらかというと原因げんいん不明ふめい意識いしき障害しょうがい診断しんだんがつかなかったときにしらみつぶしとしてひとつずつ精査せいさしていくためのものである。日本にっぽんではアイウエオチップスとおぼえているひともいる。

A: alcoholism:急性きゅうせいアルコール中毒ちゅうどく
E: endocrine:内分泌ないぶんぴつ
I: insulin:インスリン
O: oxygen, opiate:てい酸素さんそしょう麻薬まやく
U: uremia:尿毒症にょうどくしょう
T: trauma, temperature:外傷がいしょう体温たいおん異常いじょう
I: infection:感染かんせんしょう
P: psychiatric, porphyria:精神せいしん疾患しっかんポルフィリア
S: syncope, stroke, SAH:失神しっしん脳卒中のうそっちゅうくもまく出血しゅっけつ

評価ひょうか基準きじゅん[編集へんしゅう]

定性的ていせいてき尺度しゃくど[編集へんしゅう]

メイヨークリニックの分類ぶんるい昏睡こんすい昏迷こんめいかたぶけねむりという尺度しゃくどがある。

定量ていりょうてき尺度しゃくど[編集へんしゅう]

外傷がいしょうなど意図いとされない意識いしき障害しょうがい尺度しゃくどとしてはJCSやGCSがある。麻酔ますい人工じんこう呼吸こきゅう使用しようちゅうなど意図いとてき意識いしき障害しょうがいつくした場合ばあいはRamsay scaleやSASといった尺度しゃくどがある。

Japan Coma Scale (JCS)
おも日本にっぽんもちいられる評価ひょうか基準きじゅん。3-3-9方式ほうしきともばれる。簡便かんべんであるが、中毒ちゅうどく患者かんじゃ精神せいしん疾患しっかんなど意識いしき内容ないよう変化へんか意識いしき変容へんようたいして正確せいかく評価ひょうかができないという弱点じゃくてんがある。
Ⅰ(刺激しげきしないでも覚醒かくせいしている状態じょうたい Ⅱ(刺激しげきすると覚醒かくせいしている状態じょうたい Ⅲ(刺激しげきをしても覚醒かくせいしない状態じょうたい
0、清明せいめい    
1、意識いしき清明せいめいとはいえない 10、普通ふつうびかけで容易ようい開眼かいがんする 100、いた刺激しげきたいし、はらいのけるような動作どうさをする
2、見当けんとう障害しょうがいがある 20、おおきなこえまたはからだをさぶることで開眼かいがんする 200、いた刺激しげきすこ手足てあしうごかしたり、かおをしかめる
3、自分じぶん名前なまえ生年月日せいねんがっぴえない 30、いた刺激しげきくわえつつびかけをかえすとかろうじて開眼かいがんする 300、いた刺激しげきまった反応はんのうしない
Glasgow Coma Scale (GCS)
世界せかいひろ一般いっぱんてきもちいられている評価ひょうか基準きじゅん
開眼かいがん機能きのうE(eye opening)」「言語げんご機能きのうV(verbal response)」「運動うんどう機能きのうM(motor response)」のそれぞれの点数てんすう合計ごうけいによって表示ひょうじする。
開眼かいがん機能きのうE 言語げんご機能きのうV 運動うんどう機能きのうM
4、自然しぜん開眼かいがん 5、見当けんとう識がある 6、命令めいれいどおりにできる
3、命令めいれいすると開眼かいがん 4、意味いみのない会話かいわをする 5、いた刺激しげき部位ぶいがわかる
2、いたみにたい開眼かいがん 3、意味いみのない単語たんごはっする 4、手足てあしめる
1、開眼かいがんしない 2、意味いみのならない発声はっせいのみ 3、病的びょうてき屈曲くっきょく
  1、反応はんのうなし 2、伸展しんてん反応はんのう
    1、反応はんのうなし
Emergency Coma Scale (ECS)
おもにJCSを原型げんけいとしGCSの要素ようそ導入どうにゅうして日本にっぽん開発かいはつされた評価ひょうか基準きじゅん

特殊とくしゅ意識いしき障害しょうがい[編集へんしゅう]

じょのう硬直こうちょくじょ皮質ひしつ硬直こうちょく
意識いしき障害しょうがいではかならおこなう、疼痛とうつう刺激しげきあたえての意識いしきレベルの判定はんていをするさい特有とくゆう姿勢しせい反射はんしゃ誘発ゆうはつされることがある。あいだのうレベルで障害しょうがいをうけると上肢じょうし屈曲くっきょくし、下肢かし伸展しんてんする。これをじょ皮質ひしつ硬直こうちょくという。ちゅうのうあかかく - はし病変びょうへんおよぶと疼痛とうつう刺激しげきたいして四肢しし伸展しんてんする姿勢しせい反射はんしゃ誘発ゆうはつされるこれをじょのう硬直こうちょくという。かえ意識いしきレベルを判定はんていしているとじょ皮質ひしつ硬直こうちょくだった姿勢しせい反射はんしゃじょのう硬直こうちょくとなることがある。これは病変びょうへんあいだのうから上位じょうい脳幹のうかんまでおよんだ、すなわ病変びょうへん進行しんこうしたという意味いみとなる。さらに進行しんこう延髄えんずいにまで病変びょうへんおよぶと四肢ししすじ緊張きんちょう完全かんぜん弛緩しかんせいとなり、なんら姿勢しせい反射はんしゃ誘発ゆうはつされなくなる。
しつ外套がいとう症候群しょうこうぐん
大脳皮質だいのうひしつまたはしろしつ広範こうはん障害しょうがいどうせい無言むごん状態じょうたいとなり、注視ちゅうしおいをせず、すじトーヌスの亢進こうしんられ、じょ皮質ひしつ姿勢しせいをとる。
どうせい無言むごんしょう
世間せけんでいう植物しょくぶつ状態じょうたいである。両側りょうがわ大脳だいのう広範こうはん意識いしき障害しょうがい高度こうど認知にんち障害しょうがいおちいった状態じょうたいである。通常つうじょう意識いしき障害しょうがいとは睡眠すいみん覚醒かくせいパターンがある、開眼かいがんして注視ちゅうしする、嚥下えんかがあるというてん鑑別かんべつできる。頭部とうぶ外傷がいしょういち年間ねんかん酸素さんそのう状態じょうたいで3かげつあいだこの状態じょうたい持続じぞくすれば不可ふかぎゃく判定はんていしていといわれている。脳死のうしとのちがいを説明せつめいするときによく登場とうじょうする言葉ことばである。
症候群しょうこうぐん
意識いしき清明せいめいであるが、はし底部ていぶ両側りょうがわ障害しょうがい四肢しし麻痺まひ仮性かせいだま麻痺まひ両側りょうがわ顔面がんめん神経しんけい麻痺まひそとてん神経しんけい麻痺まひがおきて意志いし伝達でんたつ不可能ふかのうとなった状態じょうたいである。どう神経しんけい正常せいじょうなので眼球がんきゅう上下じょうげ運動うんどう眼瞼がんけんきょじょうでコミュニケーションが可能かのうである。のうそこ動脈どうみゃく血栓けっせんしょうおおい。
一過いっかせい健忘症けんぼうしょう
健康けんこうだったひとが、突然とつぜんぜん向性こうせい健忘けんぼうをおこし、あたらしいことをまったくおぼえられなくなるもの。自分じぶん周囲しゅうい状況じょうきょう把握はあくできなくなるため本人ほんにん混乱こんらんし、おな質問しつもんかえす。

通常つうじょう24時間じかん以内いない回復かいふくし、積極せっきょくてき治療ちりょう不要ふようなことがおおい。ストレスのおおひとこりやすく、がわあたまりゅう低下ていか関与かんよしているとみられている。

ヒステリー発作ほっさ
無意識むいしき情緒じょうちょ葛藤かっとう通常つうじょうならば随意ずいい神経しんけいけいによって調節ちょうせつされている身体しんたい機能きのう変化へんかまたは喪失そうしつとして表現ひょうげんされる精神せいしん障害しょうがいである。器質きしつ疾患しっかん除外じょがいとhand drop testによってある程度ていど可能かのうせいかんがえることができる。通常つうじょう自然しぜん回復かいふくするので、後日ごじつ精神せいしん受診じゅしんかんがえる。
失神しっしん
意識いしき障害しょうがいことなり、すぐに意識いしき回復かいふくする。ほとんどが循環じゅんかん障害しょうがい自律じりつ神経しんけい反射はんしゃによるものである。のうそこ動脈どうみゃく支配しはい領域りょういき神経しんけい症候しょうこうしゅ症候しょうこうとなる。のう上位じょういからきょこるのでこうあたま障害しょうがい眼前がんぜん暗黒あんこくかん上位じょうい脳幹のうかんもうさまたい障害しょうがい意識いしき障害しょうがい延髄えんずい前庭ぜんてい脊髄せきずい障害しょうがいしつりつとなる。反射はんしゃせい交感神経こうかんしんけい刺激しげきされひやかん同時どうじかんじることがおおい。

注意ちゅういすべき意識いしき障害しょうがい[編集へんしゅう]

全身ぜんしん疾患しっかんともな意識いしき障害しょうがい
敗血症はいけつしょうレジオネラ肺炎はいえんあぶら肪塞せんしょうがあげられる。とくにレジオネラ肺炎はいえんずいまくえん間違まちがいやすい。胸部きょうぶXせん写真しゃしんにて確認かくにんをするのが大切たいせつである。
肝硬変かんこうへん
きもせい脳症のうしょううたがいがある。あさ意識いしき障害しょうがい上肢じょうし伸展しんてんさせると律動りつどうてき随意ずいい運動うんどうがおこる。ばたきせんなどもふくまれるが、本態ほんたいミオクローヌスであり、アリテリキシスともいう。
不穏ふおん
てい血糖けっとうのうりゅう不全ふぜんかんがえられる。
変動へんどうする意識いしき障害しょうがい
椎骨ついこつのうそこ動脈どうみゃく不全ふぜんなどがかんがえられる。
意識いしき障害しょうがいにショックが合併がっぺいするとき
急性きゅうせい大動脈だいどうみゃく解離かいりかんがえられる。とくうち頚動脈けいどうみゃく解離かいりが、のう梗塞こうそく間違まちがえやすい。左右さゆううで血圧けつあつたてへだた拡大かくだいしんエコーでしんタンポナーデの確認かくにんなどをする。のう梗塞こうそく誤診ごしん血栓けっせん溶解ようかい療法りょうほうおこなうと悲惨ひさんなこととなる。てい血糖けっとうのう梗塞こうそくさま症状しょうじょうをきたすこともある。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ カラー図解ずかい 薬理やくりがく基本きほんがわかる事典じてん p88
  2. ^ 尿にょうちゅう薬物やくぶつ反応はんのう迅速じんそく判定はんていする検査けんさキット。国立こくりつ医薬品いやくひん食品しょくひん衛生えいせい研究所けんきゅうじょ解説かいせつページ

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • 問題もんだい解決かいけつがた 救急きゅうきゅう初期しょき診療しんりょう ISBN 426012255X
  • Step By Step! 初期しょき診療しんりょうアプローチ(だい3かんISBN 4903331679
  • 神経しんけい内科ないかケーススタディ ISBN 4880024252
  • Q&Aとイラストでまな神経しんけい内科ないか ISBN 4880024635
  • かんがえる技術ぎじゅつ 臨床りんしょうてき思考しこう分析ぶんせきする ISBN 9784822261092

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]