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気道きどう確保かくほ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
異物いぶつさせる方法ほうほう背部はいぶ叩打ほうひだり)、ハイムリックほうみぎ

気道きどう確保かくほ(きどうかくほ、えい: Airway management)は、呼吸こきゅう必要ひつよう酸素さんそとおみちである気道きどう物理ぶつりてき閉塞へいそく予防よぼう解除かいじょすることにより窒息ちっそく予防よぼう呼吸こきゅう管理かんりおこなうための処置しょちである。心肺しんぱい蘇生そせいにおいては、まずだいいちおこなわれる処置しょち

意識いしきレベルの低下ていかしたひとでは筋肉きんにく弛緩しかんし、舌根ぜっこん後方こうほう(がわ)にむために上気じょうきどう閉塞へいそくする。これを「舌根ぜっこん沈下ちんか」とぶ。また、意識いしき正常せいじょうであっても声帯せいたい固定こてい気管きかんない腫瘍しゅようによる閉塞へいそく気管きかん周囲しゅうい腫脹しゅちょうによる圧迫あっぱくあるいは気管支きかんし喘息ぜんそくなどさまざまな要因よういん気道きどう閉塞へいそくしてしまうことにたいし、呼吸こきゅうのための換気かんき確保かくほするようすることがある。

原因げんいん如何いかかかわらず気道きどう閉塞へいそく一刻いっこくはやのぞかなければならない。

方法ほうほう[編集へんしゅう]

みぎのように「頭部とうぶこごめ」をおこなうことにより、気道きどう確保かくほされる
しもあごきょじょうJaw-thrust maneuverしもあごげることで気道きどう確保かくほする。頚椎けいつい損傷そんしょう有効ゆうこう

一般いっぱん以下いか方法ほうほうがある。

  • 頭部とうぶこごめ(Head tilt/Chin lift)
頭部とうぶこごめ」とはつぎの「しもあごきょうえほう」とわせて、「頭部とうぶこごめあごさききょうえほう」ともわれる。後頭部こうとうぶあとくっさせ、外傷がいしょうひとし頚椎けいつい損傷そんしょううたがわれるさいにはおこなわれない。
  • しもあごきょじょう(Jaw thrust)
しもあごげることで、した前方ぜんぽう移動いどうするため舌根ぜっこん沈下ちんかによる気道きどう閉塞へいそく解除かいじょできるもので、もっと基本きほんてき気道きどう確保かくほほうである。またこのとき体位たいい側臥そくが回復かいふく体位たいい)とすると吐物を口腔こうくうないからスムーズに排除はいじょあやまえん予防よぼうできるうえ重力じゅうりょくによる舌根ぜっこん沈下ちんかふせぐことができる。
  • エアウェイ(Oropharyngeal airway:OPA/Nasopharyngeal airway:NPA)
    • くち咽頭いんとうエアウェイはフックのようなかたちをしたプラスチックせい器具きぐ口腔こうくうない挿入そうにゅう舌根ぜっこんげる。
    • けいはなエアウェイ細長ほそながいラッパのかたちをしたシリコンせい器具きぐ鼻孔びこうより挿入そうにゅうし、舌根ぜっこんげる。
  • ラリンジアルマスク(Laryngeal mask airway:LMA)
先端せんたん喉頭蓋こうとうがい吸着きゅうちゃく気道きどう確保かくほする方法ほうほう食道しょくどうからの逆流ぎゃくりゅうあやまえんをある程度ていど防止ぼうしすることが出来できる。
食道しょくどううち挿入そうにゅうし、食道しょくどううち咽頭いんとうの2ヶ所かしょでバルーンを拡張かくちょうすることで食道しょくどう閉塞へいそく気道きどう確保かくほする手段しゅだん
気管きかんないチューブとばれるプラスチックせいのチューブを気管きかん挿入そうにゅう直接ちょくせつ気管きかんない換気かんき確保かくほ
頚部けいぶ切開せっかい直接ちょくせつ気管きかんあな交通こうつうできるようにする方法ほうほう人体じんたいきずつけることになってしまうが閉塞へいそく声門せいもんよりくちがわにある場合ばあい気管きかんない挿管が困難こんなん場合ばあい長期ちょうきにわたり人工じんこう呼吸こきゅう必要ひつようとする場合ばあい有効ゆうこうである。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]