バッグバルブマスク

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バッグバルブマスク
バッグバルブマスク(ディスポーザブル
頭字かしらじ BVM
類義語るいぎご アンビュ・バッグ、アンブ・バッグ、手動しゅどう蘇生そせい自己じこ膨張ぼうちょうしきバッグ
診療しんりょう 救急きゅうきゅう医学いがく麻酔ますい科学かがく集中しゅうちゅう治療ちりょう医学いがく
発明はつめいしゃ Holger Hesse, Henning Ruben
発明はつめいされた 1953
製造せいぞう業者ぎょうしゃ Ambu

バッグバルブマスク(bag valve mask, BVM)とは、呼吸こきゅうをしていないまた呼吸こきゅう不十分ふじゅうぶん患者かんじゃあつ換気かんきおこなうために一般いっぱんてきもちいられる手持てもしき装置そうちである。アンビュ・バッグ(Ambu bag)という商品しょうひんめい手動しゅどう蘇生そせい(manual resuscitator)[1]自己じこ膨張ぼうちょうしきバッグ(self-inflating bag)[2]という一般いっぱんてき名称めいしょうられている。

概要がいよう[編集へんしゅう]

この装置そうちは、訓練くんれんけた専門せんもん救急きゅうきゅう隊員たいいんなど)のための病院びょういんがい環境かんきょうでの蘇生そせいキットの必須ひっす備品びひんであり、また、病院びょういんないでも、救急きゅうきゅう外来がいらいやその重症じゅうしょう患者かんじゃ治療ちりょう現場げんばで、救急きゅうきゅうカート(crash cart)英語えいごばんにある標準ひょうじゅん備品びひん一部いちぶとして頻繁ひんぱんもちいられている。アメリカ心臓しんぞう協会きょうかい(AHA)の心肺しんぱい蘇生そせい緊急きんきゅう心臓しんぞう治療ちりょうのガイドラインでは、米国べいこくにおけるBVMの使用しよう頻度ひんど重要じゅうようせい強調きょうちょうし、「すべての医療いりょう従事じゅうじしゃはバッグマスク装置そうち使用しよう精通せいつうしているべきである」と勧告かんこくしている[3]。BVMは、病院びょういんないで、機械きかいしき人工じんこう呼吸こきゅう故障こしょうしているおそれがあるため検査けんさする必要ひつようがある場合ばあい人工じんこう呼吸こきゅうしでは生命せいめい維持いじ支障ししょうのある患者かんじゃ一時いちじてき換気かんきもちいられるが、そのような患者かんじゃ病院びょういんない搬送はんそうにも使用しようされる。BVMには、おもに2つのタイプがある。1つは、空気くうき自己じこ膨張ぼうちょうするタイプで、酸素さんそ追加ついかすることは可能かのうだが、装置そうち機能きのうじょうかならずしも必要ひつようない。もう1つのおもなタイプの手動しゅどう蘇生そせいは、流量りゅうりょう膨張ぼうちょうしきバッグ(flow inflating bag)[注釈ちゅうしゃく 1]ばれるもので、麻酔ますい導入どうにゅう麻酔ますいからの回復かいふく患者かんじゃ換気かんきするために、手術しゅじゅつしつなどで多用たようされており[注釈ちゅうしゃく 2]酸素さんそ配管はいかんないしはボンベからの酸素さんそないしは呼吸こきゅうガス英語えいごばん使用しようするじょうでは不可欠ふかけつである。

BVMをもちいて患者かんじゃ換気かんきすることは、しばしば「バギング"bagging"」とばれ[4])、患者かんじゃ呼吸こきゅう不十分ふじゅうぶん呼吸こきゅう不全ふぜん)または完全かんぜん停止ていしした(呼吸こきゅう停止ていし場合ばあい、すなわち医学いがくてき緊急きんきゅう事態じたい英語えいごばん通常つうじょう必要ひつようとなる。BVMをもちいると、空気くうき酸素さんそ強制きょうせいてきはいおくみ、ふくらませることができるため、手動しゅどうあつ換気かんきおこなうことが可能かのうとなる。くちたいくち人工じんこう呼吸こきゅう英語えいごばんまたはポケットマスク英語えいごばん併用へいようこうたいくち人工じんこう呼吸こきゅうよりも、BVMのほう医療いりょう従事じゅうじしゃこのんでもちいられる。

歴史れきし[編集へんしゅう]

バッグバルブマスクのコンセプトは、1956ねんにドイツじん技師ぎしホルガー・ヘッセとそのパートナーであるデンマークじん麻酔ますいヘニング・ルーベンによって、吸引きゅういんポンプの初期しょき研究けんきゅうつづいて開発かいはつされた[5]。ヘッセの会社かいしゃのちアンブA/S改名かいめいし、1956ねんからこの装置そうち製造せいぞう販売はんばいしている。アンブバッグとは、アンブA/Sしゃ自己じこ膨張ぼうちょうしきバッグ蘇生そせいのことで、現在げんざい自己じこ膨張ぼうちょうしきバッグ蘇生そせい製造せいぞう販売はんばいしている[6]

今日きょうでは、BVMの製造せいぞう業者ぎょうしゃほかにもいくつかある。オリジナルのアンブバッグのように、耐久たいきゅうせいがあり、徹底的てっていてき洗浄せんじょうしたのちさい利用りようすることを目的もくてきとしたものもある。また、安価あんか1人ひとり患者かんじゃよう使用しようされるものもある[6]

当初とうしょは1つのサイズで製造せいぞうされていたBVMは、現在げんざいでは乳児にゅうじ小児しょうに成人せいじんもちいるためのサイズが用意よういされている[7][8]

標準ひょうじゅんてき構成こうせい部品ぶひん[編集へんしゅう]

マスク[編集へんしゅう]

バッグバルブマスクは3つのパーツで構成こうせいされる。ひと患者かんじゃかおおお柔軟じゅうなんなマスク、ふたはバッグへの空気くうき逆流ぎゃくりゅうふせぐフィルタとバルブ(マスクないあつ維持いじし、バッグの汚染おせんふせぐ)、みっ患者かんじゃ空気くうきおくるためにす、やわらかいバッグ部分ぶぶん

BVMは、開閉かいへいしきのバルブをかいしてフェイスマスクにけられた柔軟じゅうなん空気くうきしつながやく1フィートの"バッグ")で構成こうせいされている。フェイスマスクが適切てきせつ装着そうちゃくされ、バッグがされると、患者かんじゃはい空気くうきおくまれる。バッグからはなすと、マスクと反対はんたいがわはしから周囲しゅうい空気くうきまたは酸素さんそボンベの減圧げんあつべんから供給きょうきゅうされる低圧ていあつ酸素さんそ吸引きゅういんしつつ自己じこ膨張ぼうちょうし、患者かんじゃはいからの呼気こき一方向いちほうこうべん(Outlet port)をとおって周囲しゅうい環境かんきょう(バッグがい)に排出はいしゅつされる[8]

バッグとバルブ[編集へんしゅう]

バッグとバルブのわせは、マスクのわりに、気道きどうデバイスをけることも可能かのうである。たとえば、気管きかんチューブラリンジアルマスクけることができる。小型こがた人工じんこうはなや、加湿かしつ細菌さいきんフィルターなどももちいることができる。

BVMは、酸素さんそボンベに装着そうちゃくしなくても、患者かんじゃに「ルームエア」(21%の酸素さんそ)を供給きょうきゅうするためにもちいることができる。しかし、BVMは、べつのバッグリザーバーに接続せつぞくして、圧縮あっしゅく酸素さんそげんからじゅん酸素さんそ充填じゅうてんすることもでき、患者かんじゃ供給きょうきゅうする酸素さんそりょうをほぼ100%にやすことも可能かのうである[9]

バッグバルブマスクには、幼児ようじ小児しょうに成人せいじん適合てきごうするようにことなるサイズがある[8]たとえば、1つの小児しょうにようサイズのバッグを複数ふくすうかおのサイズに対応たいおうしたことなるマスクともちいたり、小児しょうにようマスクをかおちいさい患者かんじゃよう大人おとなようバッグと併用へいようしたりすることがある。

ほん装置そうちのほとんどのタイプは使つかてであるため、いちしかもちいられないが[8]洗浄せんじょうしてさい利用りようできるように設計せっけいされているものもある。

操作そうさ方法ほうほう[編集へんしゅう]

バッグバルブマスクを「す」。「む」や「しぼる」とも表記ひょうきされる。

BVMは、救助きゅうじょしゃによってされると、膨張ぼうちょうしきバッグないのガスが一方向いちほうこうべんかいして患者かんじゃ強制きょうせいてきおくまれ、理想りそうてき状況じょうきょうにおいては(つまり気道きどう確保かくほ完璧かんぺきならば)、呼吸こきゅうガスはマスクをとおして患者かんじゃ気管きかん気管支きかんしはいおくまれる。BVM換気かんき効果こうか発揮はっきするためには、正常せいじょう成人せいじん男性だんせい患者かんじゃであれば、はいに500~600ミリリットル空気くうきおく必要ひつようがあるが、補助ほじょ酸素さんそ供給きょうきゅうする場合ばあいは400ミリリットルで十分じゅうぶん場合ばあいがある[4]大人おとな場合ばあいは5~6びょうに1かい幼児ようじ子供こども場合ばあいは3びょうに1かい、バッグをすと適切てきせつ呼吸こきゅうすう大人おとな場合ばあいは1分間ふんかんに10~12呼吸こきゅう子供こども幼児ようじは20呼吸こきゅう)になる[10]

バギング(bagging)の様子ようす左手ひだりてはECクランプほうでマスクをかお密着みっちゃくさせている。

医療いりょう従事じゅうじしゃは、BVMのマスク部分ぶぶん患者かんじゃかおまわりに適切てきせつ密着みっちゃくされていること(つまり、適切てきせつな「マスクシール」を確保かくほすること)を確認かくにんするよう指導しどうされる。そうしないと、はい強制きょうせいてきふくらませるのに必要ひつよう圧力あつりょくがかからない。バッグバルブマスクを使用しようして換気かんきするさい十分じゅうぶん密閉みっぺいせい確保かくほするために、通常つうじょう、「ECクランプほう」がもちいられる。医療いりょう従事じゅうじしゃは、親指おやゆび人差ひとさゆびをマスクのうえに「C」のかたちき、のこりの3ほんゆびでマスクのしたあごつかんで「E」のかたちにする。親指おやゆび人差ひとさゆびでマスクをした方向ほうこうさえ、のこりのゆびあたまあとかたぶけさせ、しもあご上方かみがたげるちから維持いじする。Cのゆびしも方向ほうこう、Eのゆびうえ方向ほうこうちからをかけることになる。いているほうで、バッグを使つかった換気かんきおこなうことができる[11]一人ひとり救助きゅうじょしゃ片手かたてでマスクシールを維持いじしながら、もう片方かたがたでバッグをそうとするのは困難こんなんである。そのため、一般いっぱんてきなプロトコルでは、2人ふたり救助きゅうじょしゃ想定そうていしている。1人ひとり救助きゅうじょしゃ両手りょうてでマスクを患者かんじゃかおて、れないマスクシールの維持いじ完全かんぜん集中しゅうちゅうし、もう1人ひとり救助きゅうじょしゃがバッグをし、呼吸こきゅう(または1かい換気かんきりょう)とタイミングに集中しゅうちゅうする[12]

気管きかんチューブは、挿管熟練じゅくれんようするが、BVMのマスク部分ぶぶん代用だいようとなる。気管きかんチューブは気管きかんない膨張ぼうちょうしきカフで密閉みっぺいされているため、内容ないよう逆流ぎゃくりゅうぶつはいはいりにくく、強制きょうせい膨張ぼうちょうあつはいにのみかかり、不用意ふよういにかからないため、バッグバルブと患者かんじゃあいだ空気くうき通路つうろがより安全あんぜん確実かくじつになる(以下いかの「合併症がっぺいしょう参照さんしょう)。また、気管きかんチューブは、心肺しんぱい蘇生そせい胸骨きょうこつ圧迫あっぱくなかであっても、つねひらけそんしている安全あんぜん気道きどう維持いじすることができる。BVMをもちいる場合ばあい緊急きんきゅう状況じょうきょうでフェイスマスクの顔面がんめん密着みっちゃく維持いじすることが困難こんなんである[13]のとは対照たいしょうてきである。

手動しゅどうしき蘇生そせい種類しゅるい[編集へんしゅう]

  • 市販しはんされている流量りゅうりょう膨張ぼうちょうしき手動しゅどう蘇生そせいいちれいうえからじゅんに、インターサージカルしゃせいメイプルソンC回路かいろ、メイプルソンE回路かいろ(供給きょうきゅう酸素さんそ濃度のうどげるためにベンチュリーべんけられている)、メイプルソンF回路かいろジャクソン・リース回路かいろ別名べつめい)。
    自己じこ膨張ぼうちょうしきバッグ(self-inflating bag): このタイプの手動しゅどう蘇生そせいは、病院びょういんないおよび病院びょういんがい環境かんきょうもっともよくもちいられる標準ひょうじゅんてき設計せっけいである。自己じこ膨張ぼうちょうがた手動しゅどう蘇生そせいふくろ部分ぶぶんもちいられる材料ざいりょうは「形状けいじょう記憶きおく」をっており、手動しゅどう圧縮あっしゅくしたのち呼吸こきゅうあいだ自動的じどうてきさい膨張ぼうちょうする(つぎ呼吸こきゅうのために空気くうきむ)ことを意味いみしている。この装置そうちは、単独たんどくもちいる(空気くうき供給きょうきゅうされる)ことも、酸素さんそ供給きょうきゅうげんわせて100%にちか酸素さんそおくすることも可能かのうである。このような特徴とくちょうから、このタイプの手動しゅどう蘇生そせいは、病院びょういんない救急きゅうきゅうしゃなどの院外いんがいでの使用しようてきしている。
  • 流量りゅうりょう膨張ぼうちょうしきバッグ(flow inflating bag)麻酔ますいバッグまたはジャクソン・リース回路かいろともばれるこのタイプの手動しゅどうしき蘇生そせいは、バッグ部分ぶぶん弛緩しかんしており、自力じりきではさい膨張ぼうちょうしない形態けいたいである。バッグをふくらませるためには、外部がいぶからの加圧かあつガス供給きょうきゅう必要ひつようで、ふくらんだら医療いりょう従事じゅうじしゃ手動しゅどうでバッグをすか、患者かんじゃ自分じぶん呼吸こきゅうしている場合ばあいは、バッグから直接ちょくせつ吸入きゅうにゅうすることができる。このような手動しゅどう蘇生そせいは、麻酔ますい導入どうにゅうとき全身ぜんしん麻酔ますいからの覚醒かくせい多用たようされ、麻酔ますいけられていることがおおく、麻酔ますいガスをもちいて患者かんじゃ換気かんきすることができる。おも全身ぜんしん麻酔ますいおこな麻酔ますい使用しようするが、麻酔ますい呼吸こきゅう療法りょうほう[注釈ちゅうしゃく 3]関与かんよすることもある病院びょういんない緊急きんきゅう事態じたいにも使用しようされる。通常つうじょう病院びょういんがいではもちいられない。最近さいきんインド研究けんきゅうによると、これらの流量りゅうりょう膨張ぼうちょうしきバッグは、自発じはつ呼吸こきゅう小児しょうにCPAP提供ていきょうするためにもちいることができる。この研究けんきゅうでは、CPAPのこのモードは、かぎられたリソース環境かんきょうにおいて費用ひようたい効果こうかがあることを引用いんようしている[14]

合併症がっぺいしょう[編集へんしゅう]

通常つうじょう呼吸こきゅうでは、胸壁きょうへき筋肉きんにく横隔膜おうかくまく膨張ぼうちょうすると、はいはわずかなかげあつふくらむ。これにより、はいが「られて」ひらき、空気くうきはいはいり、よわかげあつふくらむ。しかし、BVMをもちいると、あつ換気かんき同様どうように、加圧かあつされた空気くうき酸素さんそはい強制きょうせいてきふくらませることになる。このため、マスク気管きかんチューブもちいた手動しゅどう蘇生そせいでは、さまざまな合併症がっぺいしょう危険きけんせいがある。合併症がっぺいしょうは、はい過度かど膨張ぼうちょうまたは加圧かあつすることに関連かんれんし、(1)ふくらませる、(2)膨張ぼうちょうによるはい損傷そんしょう容積ようせき損傷そんしょう(volutrauma)英語えいごばんばれる)、(3)加圧かあつによるはい損傷そんしょうあつ損傷そんしょう(barotrauma)英語えいごばんばれる)をこすことがある。

膨張ぼうちょうはいへのあやまえん[編集へんしゅう]

酸素さんそマスク手動しゅどう蘇生そせい併用へいようする場合ばあい強制きょうせいてきおくまれる空気くうき酸素さんそはいふくらませることを意図いとしている。しかし、患者かんじゃからはいった空気くうき食道しょくどうとおってにもはいるため、バッグをつよしすぎたり(はいだけで吸収きゅうしゅうするには空気くうきながれがはやすぎる)、はやしすぎたり(余分よぶん空気くうきながむ)すると、膨張ぼうちょうする可能かのうせいがある[15]膨張ぼうちょう嘔吐おうととそれに続発ぞくはつする内容ないようぶつはいへのあやまえんにつながる可能かのうせいがあり、これはバッグバルブマスク換気かんきおも危険きけんせいとしてげられている[16]。ある研究けんきゅうでは、この影響えいきょうもっと熟練じゅくれん経験けいけんのある使用しようしゃでさえけることが困難こんなんであると示唆しさされており、「自己じこ膨張ぼうちょうしきバッグをもちいる場合ばあい我々われわれ研究けんきゅうでは経験けいけんのある麻酔ますいでさえ吸気きゅうき時間じかんみじかくしすぎたりいちかい換気かんきりょうおおくしすぎて換気かんきした場合ばあいがあり、結果けっかとしてふくれるケースもあった」とべられている[15]。「膨張ぼうちょうは、逆流ぎゃくりゅう、(胃酸いさんの)あやまえん、そして場合ばあいによってはこすかもしれない複雑ふくざつ問題もんだいである」と、この研究けんきゅう論文ろんぶんつづけている。膨張ぼうちょう強酸きょうさんせい胃酸いさん嘔吐おうとにつながる場合ばあい、その呼吸こきゅうによってこれらの苛性かせいさんはいまれ、メンデルソン症候群しょうこうぐんあやまえんせい肺炎はいえん急性きゅうせい呼吸こきゅう窮迫きゅうはく症候群しょうこうぐん、「塩素えんそガス暴露ばくろ被害ひがいしゃられるのと同様どうようはい傷害しょうがい」をふく生命せいめい危機きき致命ちめいてきはい損傷そんしょうこすことがある[15]へのおく嘔吐おうと逆流ぎゃくりゅうこす危険きけんせいとはべつに、嘔吐おうとこらない場合ばあいでもへのおく臨床りんしょうてき問題もんだいであることをしめ報告ほうこくすくなくとも2けんつかっている。蘇生そせい失敗しっぱい死亡しぼうした1れいでは、生後せいご3ヶ月かげつ男児だんじへのおくによりはい圧力あつりょくがかかり、「有効ゆうこう換気かんきができなかった」[17]。また、BVMによる膨張ぼうちょう破裂はれつこした合併症がっぺいしょう報告ほうこくされている[18]注意ちゅういによる膨張ぼうちょう原因げんいん因子いんしとリスクの程度ていど検討けんとうされており[16][19]、ある研究けんきゅうでは、長時間ちょうじかん蘇生そせいちゅう患者かんじゃおくられる空気くうき最大さいだい75%が、はいではなく不注意ふちゅういおくられることがあることがあきらかとなっている[19]

はい損傷そんしょう空気くうきふさがせん[編集へんしゅう]

気管きかんチューブを挿管すると、手動しゅどう蘇生そせい開口かいこうからはい直接ちょくせつ気密きみつ通路つうろができるため、意図いとしない膨張ぼうちょう胃酸いさん吸引きゅういんによるはい損傷そんしょう可能かのうせい排除はいじょできることがおも利点りてんの1つである。しかし、偶発ぐうはつてき強制きょうせい膨張ぼうちょう容積ようせき損傷そんしょう(volutrauma)英語えいごばんまたはあつ損傷そんしょう(barotrauma)英語えいごばんばれる)によるはい損傷そんしょうパターンとはべつに、はいのリスクはたかくなる。スポンジじょうはい組織そしきはデリケートであり、過度かど膨張ぼうちょう急性きゅうせい呼吸こきゅう窮迫きゅうはく症候群しょうこうぐんICU長時間ちょうじかん人工じんこう呼吸こきゅうによるサポートを必要ひつようとし、生存せいぞんりつ低下ていかれい:50%)と1にちあたり3まんドルにものぼ顕著けんちょ医療いりょう増加ぞうかをもたらす可能かのうせいがある[20]はい容積ようせき損傷そんしょうあつ損傷そんしょうも、気胸ききょうしょうじる可能かのうせいがある。すくなくとも1つの公表こうひょうされた報告ほうこくでは、「BVMによる換気かんきなか突然とつぜん緊張きんちょうせい気胸ききょう発症はっしょうした患者かんじゃ」についてべられている[21]。さらに、BVMをもちいてはいあやまって膨張ぼうちょうさせ、「心臓しんぞう大量たいりょう空気くうきふくみ」、「大動脈だいどうみゃくはい動脈どうみゃく空気くうきたされた」という空気くうきふさがせんばれる「ほぼ一律いちりつ致命ちめいてき」な状態じょうたいになったという報告ほうこくすくなくとも1つある。しかし、この症例しょうれいは95さい女性じょせいであり、著者ちょしゃらは、このたね合併症がっぺいしょうはこれまで未熟みじゅくにしか報告ほうこくされていなかったと指摘してきしている[22]

BVMの合併症がっぺいしょうによる公衆こうしゅう衛生えいせいじょうのリスク[編集へんしゅう]

手動しゅどう蘇生そせい合併症がっぺいしょうによる公衆こうしゅう衛生えいせいじょうのリスクは、2つの要因よういんによるとかんがえられている。(1)BVMがひろもちいられていること(リスク曝露ばくろ可能かのうせいたかい)、および(2)医療いりょう従事じゅうじしゃによる制御せいぎょ不能ふのう偶発ぐうはつてき強制きょうせいてき膨張ぼうちょうから患者かんじゃ保護ほごできないことがあきらかであること。

BVMの使用しようりつ[編集へんしゅう]

人工じんこう呼吸こきゅう一時いちじてき換気かんき補助ほじょによくもちいられ、とくにフロー膨張ぼうちょうがた自動じどう膨張ぼうちょうがたでない、ジャクソン・リース回路かいろ麻酔ますいようしゅ換気かんき回路かいろ)は、通常つうじょう手術しゅじゅつちゅう麻酔ますい導入どうにゅう/回復かいふくもちいられる。したがって、ほとんどの国民こくみんは、全身ぜんしん麻酔ますいともな手技しゅぎけるさいに、生涯しょうがいいちは「バッグで換気かんきされる」可能かのうせいがある。また、新生児しんせいじおおくは、出生しゅっしょう直後ちょくご正常せいじょう呼吸こきゅううながすために、新生児しんせいじサイズの手動しゅどう蘇生そせい使つかった人工じんこう呼吸こきゅうおこなわれるため、手動しゅどう蘇生そせい誕生たんじょう最初さいしょ出会であ治療ちりょうよう医療いりょう機器ききひとつとなっている。また、前述ぜんじゅつとおり、手動しゅどう蘇生そせい重症じゅうしょう患者かんじゃ緊急きんきゅう人工じんこう呼吸こきゅう推奨すいしょうされるだいいち選択せんたく機器ききであり、病院びょういんないだけでなく、消防しょうぼう救急きゅうきゅう、クリニックなどの院外いんがい診療しんりょうでももちいられている。

安全あんぜんガイドラインの遵守じゅんしゅ[編集へんしゅう]

手動しゅどうしき蘇生そせいには1かい換気かんきりょう調節ちょうせつ機能きのうがなく、一回いっかい呼吸こきゅうはい強制きょうせいてきふくらませる空気くうきりょうは、操作そうさしゃがバッグをどれだけすかに依存いぞんする。手動しゅどうしき蘇生そせい使用しようともな危険きけんせいけて、アメリカ心臓しんぞう協会きょうかい[3]ヨーロッパ蘇生そせい協議きょうぎかい(European Resuscitation Council)英語えいごばん[23]から、患者かんじゃにとって安全あんぜん推奨すいしょう最大さいだい1かい換気かんきりょう(または呼吸こきゅうりょう)と人工じんこう呼吸こきゅう速度そくど明記めいきされたガイドラインが発行はっこうされた。制御せいぎょされていない手動しゅどう蘇生そせい使用しようによる合併症がっぺいしょう死亡しぼう頻度ひんど評価ひょうかした研究けんきゅうられていないが、おおくの査読さどく研究けんきゅうにより、確立かくりつされた安全あんぜんガイドラインがあるにもかかわらず、手動しゅどう蘇生そせいによる膨張ぼうちょう発生はっせいりつは、医療いりょう従事じゅうじしゃ訓練くんれん技術ぎじゅつレベルとは無関係むかんけいに「蔓延まんえん[24]していることがわかった。べつ臨床りんしょう研究けんきゅうでは、「手動しゅどう蘇生そせいによる1かい換気かんきりょうにはおおきなばらつきがある」とし、「手動しゅどう蘇生そせい正確せいかく換気かんきてきした装置そうちではない」と結論けつろんけている[25]手動しゅどう蘇生そせい緊急きんきゅう頻繁ひんぱんもちいるべつこう技能ぎのう集団しゅうだん救急きゅうきゅう救命きゅうめい)のべつ評価ひょうかでは、「一見いっけん十分じゅうぶん訓練くんれんけているようにえるが、救急きゅうきゅう救命きゅうめい病院びょういんがいでの心肺しんぱい蘇生そせいなかつね患者かんじゃ換気かんきにしている」ことがわかり、おな研究けんきゅうグループは「不注意ふちゅうい換気かんき見落みおとしが、現在げんざいしん停止ていしからの生存せいぞんりつがひどいことになっている原因げんいんかもしれない」と結論けつろんしている[24]。2012ねん発表はっぴょうされた査読さどく研究けんきゅうでは、新生児しんせいじにおける制御せいぎょ不能ふのう膨張ぼうちょう発生はっせい可能かのうせい評価ひょうかし、「すべてのパラメータについて、実際じっさいおこなわれた現行げんこうのガイドラインあいだおおきな不一致ふいっち観察かんさつされた」こと、「職業しょくぎょうあつか技術ぎじゅつにかかわらず...88.4%が過剰かじょう圧力あつりょくをかけ、一方いっぽう...73.8%が推奨すいしょうされる換気かんき容積ようせき範囲はんいえた」とし、「対象たいしょう研究けんきゅう集団しゅうだんだい多数たすうが、換気かんき不注意ふちゅうい呼吸こきゅう過剰かじょう圧力あつりょく換気かんき容積ようせきともなっていた」と結論けつろんけている[26]最近さいきん換気かんき問題もんだいが、成人せいじんにおける小児しょうにようサイズの手動しゅどう蘇生そせい使用しよう、またはより高度こうど流量りゅうりょう膨張ぼうちょうしき(または「メイプルソンC」回路かいろ)の手動しゅどう蘇生そせい使用しよう解決かいけつ出来できるかどうかを評価ひょうかするためにさらなる検討けんとうがなされた。「小児しょうによう自己じこ膨張ぼうちょうバッグにより、もっともガイドラインと一致いっちした換気かんき実現じつげんされた」が、「3つの装置そうちすべてで模擬もぎしん停止ていし患者かんじゃ換気かんきされた」ためガイドラインへの完全かんぜん準拠じゅんきょにはならなかった[27]

ガイドラインの遵守じゅんしゅ換気かんき膨張ぼうちょう、どちらに起因きいんするか[編集へんしゅう]

換気かんき」は、(1)1分間ふんかんあたりのおおすぎる換気かんき回数かいすう、(2)おおきすぎて患者かんじゃ通常つうじょう肺活量はいかつりょうえる換気かんき、または(3)その両方りょうほうわせによってこりる。手動しゅどう蘇生そせいもちいる場合ばあい装置そうちない内蔵ないぞうされた安全あんぜん調整ちょうせい機能きのうによって人工じんこう呼吸こきゅう速度そくどりょう物理ぶつりてき制御せいぎょすることができないため、上記じょうきのように、アメリカ心臓しんぞう協会きょうかい[3]ヨーロッパ蘇生そせい協議きょうぎかい(European Resuscitation Council)英語えいごばん[23]概説がいせつする人工じんこう呼吸こきゅう速度そくど(10かい/ぶん)やりょう(5~7mL/kg体重たいじゅう)の指定してい安全あんぜんガイドラインをえて、医療いりょうしゃ過度かど換気かんきおこなっていることが研究けんきゅうしめされている。 おおくの研究けんきゅうが、現在げんざいのガイドラインをえる人工じんこう呼吸こきゅう心肺しんぱい蘇生そせいりゅう阻害そがいする可能かのうせいがあると結論けつろんけているが、これらの知見ちけん関連かんれんするぜん臨床りんしょう実験じっけんでは、現在げんざいのガイドラインをえる吸気きゅうきりょう供給きょうきゅうおこなわれている。たとえば、換気かんき効果こうか換気かんき回数かいすう換気かんきりょう同時どうじ評価ひょうかしている[24][28]。2012ねん発表はっぴょうされたよりあたらしい研究けんきゅうでは、(1)ガイドラインに準拠じゅんきょした吸気きゅうきりょうによる換気かんき、(2)ガイドラインに準拠じゅんきょした換気かんき回数かいすうによる換気かんき、(3)(1)と(3)の両方りょうほうともなうガイドライン準拠じゅんきょわせ、の個別こべつ効果こうか評価ひょうかすることにより、このテーマにかんする知見ちけん拡大かくだいされた[29]。この研究けんきゅうでは、現在げんざいのガイドラインの3ばい以上いじょう換気かんきたとえば、1分間ふんかんに33かい換気かんき)は心肺しんぱい蘇生そせいさまたげにはならないかもしれず、このことは、1かい換気かんきりょうをガイドラインの範囲はんいないたもつことができれば、過大かだい呼吸こきゅうすう臨床りんしょうてき危険きけんせい個別こべつ軽減けいげんできる可能かのうせいがあることを示唆しさしている[29]。また、ガイドラインをえる1かい換気かんきりょう換気かんきした場合ばあいてい換気かんきりょうでは一過いっかせいりゅう低下ていか観察かんさつされたが、1かい換気かんきりょう換気かんき速度そくど両方りょうほう同時どうじ過剰かじょうになった場合ばあいりゅう低下ていか持続じぞくすることがわかった。このことは、ガイドラインをえる1かい換気かんきりょう副作用ふくさよう主要しゅよう機構きこうであり、換気かんき速度そくどがこれらの効果こうか倍加ばいかするものとして機能きのうすることを示唆しさしている[29]過大かだい速度そくど換気かんきりょう両方りょうほう心肺しんぱい蘇生そせいちゅうりゅう障害しょうがい副作用ふくさようこすことが判明はんめいした先行せんこう研究けんきゅう同様どうよう[24][28]間隔かんかくせまこう頻度ひんど換気かんきのために、過大かだい換気かんき完全かんぜん呼気こき可能かのう時間じかん不十分ふじゅうぶんとなり、はい換気かんきあいだ完全かんぜん呼気こきができなくなる(換気かんきの「スタッキング」ともいう)場合ばあい複雑ふくざつ要因よういんとしてげられる[29]ようしゅ換気かんき安全あんぜんめんにおける最近さいきん進歩しんぽは、ガイドラインで指定していされた適切てきせつ呼吸こきゅう回数かいすう間隔かんかくで、聴覚ちょうかくてきまたは視覚しかくてきメトロノームおと点滅てんめつこうはっする計時けいじ補助ほじょ装置そうち使用しよう増加ぞうかしていることであるとかんがえられる。ある研究けんきゅうでは、これらの装置そうち使用しようすると、換気かんき回数かいすうかんするガイドラインをほぼ100%遵守じゅんしゅできる可能かのうせいがあるとしている[30]。この進歩しんぽにより、ガイドラインを逸脱いつだつした過剰かじょう手動しゅどう蘇生そせい使用しよう関連かんれんする「速度そくど問題もんだい」が解決かいけつされたようにえるが、「りょう問題もんだい」には対処たいしょできないかもしれない。すなわち、換気かんき速度そくどがガイドラインない維持いじされても、膨張ぼうちょうによる合併症がっぺいしょう依然いぜんとしてこりうるため、手動しゅどう蘇生そせい患者かんじゃ危険きけんなものとなりつづけるかもしれない。

現在げんざい安全あんぜんガイドラインの範囲はんいないで、あらかじめ設定せっていされた医師いし指示しじによる換気かんきりょう確実かくじつ供給きょうきゅうできる唯一ゆいいつ機器ききは、電源でんげんまたは圧縮あっしゅく酸素さんそによる動力どうりょくげん必要ひつようとし、操作そうさには高度こうど訓練くんれん必要ひつようで、一般いっぱんてき使つかての手動しゅどう蘇生そせいよりもすうひゃくからすうせんドルたか機械きかいしき人工じんこう呼吸こきゅうである。

追加ついかコンポーネントと機能きのう[編集へんしゅう]

フィルター[編集へんしゅう]

マスクとバッグのあいだ(バルブのぜんまたは)にフィルターを設置せっちし、バッグの汚染おせん防止ぼうしすることがある[31]

呼気こき終末しゅうまつあつ[編集へんしゅう]

気道きどうあつ維持いじのため、PEEPべん英語えいごばんコネクタを装備そうびした機器ききがある[32][33][34]

薬物やくぶつ送達そうたつ[編集へんしゅう]

吸入きゅうにゅうやく気流きりゅうちゅう注入ちゅうにゅうできるように、バルブ部分ぶぶんにカバー注入ちゅうにゅうポートがまれている場合ばあいがある[33]。これは、重度じゅうど気管支きかんし痙攣けいれん患者かんじゃ治療ちりょう想定そうていされている[35]

気道きどうあつモニター[編集へんしゅう]

圧力あつりょくモニタリング機器ききけることができるように、バルブ部分ぶぶんべつのカバーきポートがあり、救助きゅうじょしゃ強制きょうせい換気かんきちゅう発生はっせいするあつ継続けいぞくてきモニターすることができる[33][34]

減圧げんあつべん[編集へんしゅう]

小児しょうによう成人せいじんようには、偶発ぐうはつてきはいあつ防止ぼうしするための圧力あつりょく開放かいほうべん(ポップアップべん)が装備そうびされていることがおお[36][34]

機器きき収納しゅうのう機能きのう[編集へんしゅう]

バッグのなかには、りたたんで収納しゅうのうできるように設計せっけいされているものがある[37]りたたんで保管ほかんするように設計せっけいされていないバッグは、長期間ちょうきかん圧縮あっしゅくして保管ほかんすると弾力だんりょくせいうしなわれ、換気かんき効果こうか低下ていかすることがある。りたたみしきのデザインにはちょうじく方向ほうこうせんがあり、通常つうじょうのバッグの加圧かあつ方向ほうこうとはことなるせん基点きてんでバッグがりたたまれるようになっている[37]

戦場せんじょうでのバッグバルブマスク使用しよう[編集へんしゅう]

気道きどう閉塞へいそく戦場せんじょうでの外傷がいしょうおも死因しいんである[38]戦場せんじょうでの気道きどう管理かんりは、民間みんかんのそれとはおおきくことなる。戦場せんじょうでは、あご顔面がんめん外傷がいしょう気道きどう閉塞へいそくおも原因げんいんである。この外傷がいしょうは、もがく患者かんじゃいがんだ解剖かいぼうがくてき構造こうぞう血液けつえきによって複雑ふくざつになることがおお[39]、これらの外傷がいしょうはしばしば、付随ふずいする血管けっかん損傷そんしょうによるいちじるしい出血しゅっけつともな[40]

軍隊ぐんたい救急きゅうきゅう隊員たいいんは、「暗闇くらやみてき砲撃ほうげき資材しざい制限せいげん避難ひなん時間じかん延長えんちょう独特どくとく死傷ししょうしゃ輸送ゆそう問題もんだい医療いりょう影響えいきょうおよぼす指揮しき戦術せんじゅつてき決定けっていてき環境かんきょう医療いりょう従事じゅうじしゃ経験けいけんレベル」など、極端きょくたん課題かだい直面ちょくめんしている[41]かれらはしばしば、背負せおっている装備そうびだけをもちいて複数ふくすう死傷ししょうしゃ治療ちりょうしなくてはならない。そのため、スペースがもっと重要じゅうようであり、ポケットBVMのようなコンパクトなバッグバルブマスクが、救急きゅうきゅうキットない貴重きちょうなスペースを節約せつやくするために作成さくせいされている。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 英語えいごばんからのはつ訳者やくしゃちゅう原文げんぶんでは、manual resuscitator (flow-inflation)と表記ひょうきされているが、日本にっぽんでは「ジャクソン・リース回路かいろ」の呼称こしょう一般いっぱんてき。2023/06/01
  2. ^ ジャクソン・リース回路かいろ手術しゅじゅつしつもちいられる状況じょうきょうは、新生児しんせいじ麻酔ますい蘇生そせいなど。
  3. ^ 日本にっぽんには存在そんざいしない職種しょくしゅ

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]