航空こうくう救急きゅうきゅう

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グラウンドに着陸ちゃくりくするドクターヘリ(名古屋なごや鶴舞つるまい公園こうえん
スイス・エア=レスキュー
アメリカ航空こうくう救急きゅうきゅう

航空こうくう救急きゅうきゅう(こうくうきゅうきゅう、英語えいご: Air rescue, Aeromedical service)とは、航空機こうくうきもちいた救急きゅうきゅう活動かつどうである。

航空こうくう救急きゅうきゅうでは、医療いりょうようとくしたヘリコプター固定こていつばさひとし航空こうくう救急きゅうきゅうよう航空機こうくうきえい:Air ambulance)を使用しようし、救急きゅうきゅう医療いりょう必要ひつよう状況じょうきょう長距離ちょうきょり輸送ゆそうおこなわなければならない状況じょうきょう、また救急きゅうきゅうしゃ救急きゅうきゅう隊員たいいん地上ちじょうからちかづくことが困難こんなん状況じょうきょうにある傷病しょうびょうしゃを、地上ちじょう待機たいきしている救急きゅうきゅうしゃもしくは病院びょういんまで搬送はんそうすることをおも目的もくてきとしている。場合ばあいによっては、行方ゆくえ不明ふめいしゃ捜索そうさくとうおこなうこともある。

概要がいよう[ソースを編集へんしゅう]

カタリナ飛行ひこうてい収容しゅうようされた負傷ふしょうへい

救急きゅうきゅうしゃおなじく、航空こうくう救急きゅうきゅうもちいられる航空機こうくうきにも人工じんこう呼吸こきゅう心電図しんでんずモニタ心肺しんぱい蘇生そせい装置そうちストレッチャーひとし救急きゅうきゅう医療いりょうおこなうための設備せつび薬品やくひん搭載とうさいされている。これらの設備せつびにより、通常つうじょう航空機こうくうきによる搬送はんそうではおこなうことができない治療ちりょうおこなうことが可能かのうとなった。

軍事ぐんじ医療いりょう分野ぶんやにおいては、現場げんばから医療いりょう機関きかん搬送はんそうするさい応急おうきゅう処置しょち程度ていどしかおこなわないものを負傷ふしょうしゃ後送こうそう (CASEVAC医療いりょう行為こういまでおこなうものを医療いりょう後送こうそう (MEDEVAC医療いりょう機関きかんからより高次こうじ医療いりょう機関きかん搬送はんそうするものを航空こうくう医療いりょう後送こうそう (AEとして区別くべつしている。また民間みんかんでも、消防しょうぼう防災ぼうさいヘリコプタードクターヘリ同様どうよう分担ぶんたんして運用うんようされている[1]

日本にっぽん[ソースを編集へんしゅう]

概要がいよう[ソースを編集へんしゅう]

救急きゅうきゅう業務ぎょうむ
日本にっぽんにおいては、消防しょうぼう組織そしきほうだい1じょう消防しょうぼう任務にんむ)とどうほうだい6じょう市町村しちょうそん消防しょうぼうかんする責任せきにん)によれば、市町村しちょうそん消防しょうぼう機関きかん救急きゅうきゅう搬送はんそう責務せきむっている[2]消防しょうぼうほうだい2じょう9によれば、救急きゅうきゅう業務ぎょうむとは、災害さいがいによりしょうじた事故じこしくは屋外おくがいしくは公衆こうしゅう出入でいりする場所ばしょにおいてしょうじた事故じこ以下いかこのこうにおいて「災害さいがいによる事故じことう」という。)また政令せいれいさだめる場合ばあいにおける災害さいがいによる事故じことうじゅんずる事故じこその事由じゆう政令せいれいさだめるものによる傷病しょうびょうしゃのうち、医療いりょう機関きかんその場所ばしょ緊急きんきゅう搬送はんそうする必要ひつようがあるものを、救急きゅうきゅうたいによつて、医療いりょう機関きかん厚生こうせい労働ろうどう省令しょうれいさだめる医療いりょう機関きかんをいう。)その場所ばしょ搬送はんそうすること(傷病しょうびょうしゃ医師いし管理かんりかれるまでのあいだにおいて、緊急きんきゅうやむをないものとして、応急おうきゅう手当てあておこなうことをふくむ。)をいう。通常つうじょうは、市町村しちょうそん消防しょうぼう本部ほんぶ一部いちぶ消防しょうぼうだん救急きゅうきゅう自動車じどうしゃ救急きゅうきゅう患者かんじゃ医療いりょう機関きかんまで搬送はんそうするのが通例つうれいである。
消防しょうぼう防災ぼうさいヘリコプター
しかしながら、生命せいめい危機ききせま緊急きんきゅうとくようする場合ばあいなどは、消防しょうぼう防災ぼうさいヘリコプターひとしにより救急きゅうきゅう搬送はんそうすることがある。東京とうきょう消防庁しょうぼうちょう千葉ちばなどの政令せいれい指定してい都市とし消防しょうぼう機関きかんでは、自前じまえ消防しょうぼうヘリコプター所有しょゆうしており、これを航空こうくう救急きゅうきゅう業務ぎょうむたらせている。消防しょうぼうほう施行しこうれいだい44じょう救急きゅうきゅうたい編成へんせいおよ装備そうび基準きじゅん)に規定きていされている。それ以外いがいおおくの地域ちいきでは、市町村しちょうそん支援しえんするために都道府県とどうふけん整備せいびした防災ぼうさいヘリコプター出動しゅつどうすることもある。防災ぼうさいヘリは、消防しょうぼう組織そしきほうだい30じょう都道府県とどうふけん航空こうくう消防しょうぼうたい)に規定きていされている。
ドクターヘリ
近年きんねんは、一刻いっこくはや医師いし看護かんごさん救急きゅうきゅう疾患しっかんなどの重傷じゅうしょう患者かんじゃたい救命きゅうめい処置しょちほどこことができるように救命きゅうめい救急きゅうきゅうセンター設置せっちする病院びょういんドクターヘリ配備はいびして、救急きゅうきゅう医療いりょう体制たいせい拡充かくじゅうをはかってる都道府県とどうふけんおおい。また、複数ふくすう都道府県とどうふけん連携れんけいしてドクターヘリ事業じぎょう運営うんえいしている地域ちいきもある。救急きゅうきゅう医療いりょうようヘリコプターをもちいた救急きゅうきゅう医療いりょう確保かくほかんする特別とくべつ措置そちほうによって定義ていぎづけられており、「救急きゅうきゅう医療いりょうようヘリコプター」(ドクターヘリ)とは、救急きゅうきゅう医療いりょう必要ひつよう機器きき装備そうびし、およ医薬品いやくひん搭載とうさいし、救急きゅうきゅう医療いりょうかか高度こうど医療いりょう提供ていきょうしている病院びょういん施設しせつとして、その敷地しきちないその当該とうがい病院びょういん医師いし看護かんごただちに搭乗とうじょうすることのできる場所ばしょ配備はいびされている航空機こうくうきす。
その
政令市せいれいし消防しょうぼうおよ都道府県とどうふけん消防しょうぼう防災ぼうさいヘリコプタードクターヘリなどに対応たいおうできない救急きゅうきゅう業務ぎょうむ事案じあん発生はっせいした場合ばあいには、警察けいさつ海上保安庁かいじょうほあんちょう自衛隊じえいたい要請ようせいすることもある。くに機関きかんである自衛隊じえいたい海上保安庁かいじょうほあんちょう出動しゅつどうたっては、都道府県とどうふけん知事ちじからの出動しゅつどう要請ようせい必要ひつようである。[3]
自衛隊じえいたい - 都道府県とどうふけん知事ちじ要請ようせいもとづく「災害さいがい派遣はけん」という名目めいもく急患きゅうかん搬送はんそうおこなわれる。離島りとうとうでの急患きゅうかん空輸くうゆ特定とくてい個人こじんたいする救援きゅうえん活動かつどうではなく、公共こうきょう秩序ちつじょ維持いじすること(公共こうきょうせい)、せまった必要ひつようせいがあること(緊急きんきゅうせい)、適切てきせつ手段しゅだんがないこと(代替だいたいせい)といったしょ条件じょうけんたす必要ひつようがある。根拠こんきょほうは、自衛隊じえいたいほうだい83じょう災害さいがい派遣はけん)。
警察けいさつ - 個人こじん生命せいめい身体しんたいおよ財産ざいさん保護ほご、という観点かんてんから救急きゅうきゅう搬送はんそう協力きょうりょくしている。根拠こんきょほう警察けいさつほう
海上保安庁かいじょうほあんちょう - 根拠こんきょほう海上保安庁かいじょうほあんちょうほうだいじゅういち管区かんく海上かいじょう保安ほあん本部ほんぶちょう沖縄おきなわ県知事けんちじ急患きゅうかん搬送はんそうとうもうわせをおこなっている[4]

使用しよう機種きしゅ[ソースを編集へんしゅう]

航空こうくう救急きゅうきゅうには、かく機関きかん多種たしゅ多様たよう航空機こうくうき利用りようされている。離島りとう急患きゅうかん搬送はんそうには、飛行ひこうてい利用りようしている。

固定こていつばさ
U-125AC-1C-130H航空こうくう自衛隊じえいたい
LR-2陸上りくじょう自衛隊じえいたい
HondaJetとくしゅうかい[5][6]
など
飛行ひこうてい
US-2海上かいじょう自衛隊じえいたい
ヘリコプター
BK117EC135UH-60Jなど。

組織そしき事業じぎょうべつ[ソースを編集へんしゅう]

ドクターヘリ[ソースを編集へんしゅう]

ドクターヘリ(BK117

日本にっぽん場合ばあい厚生こうせい労働省ろうどうしょう該当がいとうするけんからの補助ほじょて、医療いりょう機関きかん事業じぎょう主体しゅたいとなり救命きゅうめい救急きゅうきゅうセンターを拠点きょてん病院びょういんとして運営うんえいされる事業じぎょうである。一般いっぱん市民しみんほうから出動しゅつどう要請ようせいすることはできず、要請ようせいできるのは消防しょうぼう機関きかん警察けいさつ役場やくばひとし公的こうてき機関きかん、および医療いりょう機関きかんなどである[7]じゅうあつし患者かんじゃ発生はっせいした場所ばしょ医師いし看護かんごをいちはや派遣はけんして初期しょき治療ちりょう開始かいしし、救急きゅうきゅう搬送はんそう時間じかん短縮たんしゅくによる救命きゅうめいりつ向上こうじょう後遺症こういしょう軽減けいげん、へきにおける救急きゅうきゅう医療いりょう体制たいせい強化きょうか災害さいがい医療いりょう救護きゅうご活動かつどう充実じゅうじつ目的もくてきとしている[8]。ヘリの運航うんこうサービスは民間みんかんのヘリ運航うんこう会社かいしゃ委託いたくされ、受託じゅたく運航うんこう会社かいしゃ所有しょゆうする機材きざい運航うんこうされる(機材きざい整備せいび都合つごう利用りようできない場合ばあい代替だいたい使つかわれる)。日本にっぽんにおいては、経済けいざいてき条件じょうけん地形ちけいてき気象きしょうてき条件じょうけん場外じょうがい離着陸りちゃくりくじょう確保かくほ制約せいやくなどから1990年代ねんだいいたるまで、離島りとう僻地へきち船舶せんぱくからの急患きゅうかん移送いそうおこなわれていたものの、ドクターヘリなど機内きない事故じこ現場げんばでの治療ちりょうはあまりおこなわれてこなかった。しかし、1990年代ねんだいから実験じっけんおこなわれ、その有効ゆうこうせいたしかめられてからは、かく地域ちいきでの導入どうにゅうすすめられている。日本にっぽんさきんじて導入どうにゅうされたドイツでは、国内こくないに73配備はいびされており、国内こくない何処どこにでも要請ようせいから15ふん以内いない到着とうちゃくできる。ドクターヘリ導入どうにゅう交通こうつう事故じこ死亡しぼうしゃが1/3に激減げきげんしたとわれている。

メディカルウイング[ソースを編集へんしゅう]
北海道ほっかいどう空港くうこう医療いりょうネットワーク研究けんきゅうかいによるこころ
どうかいは、北海道ほっかいどう医師いしかい航空こうくう会社かいしゃなど70団体だんたい構成こうせいされている。2010ねん9がつ小型こがたジェット機じぇっときによる航空こうくう医療いりょう搬送はんそう試験しけんてき実施じっしされた。搬送はんそうれいは16れい札幌さっぽろ丘珠おかだま空港くうこう中心ちゅうしんに、小型こがたジェットが離着陸りちゃくりくできる道内どうない12カ所かしょ空港くうこうむすんで実施じっしされた[9]運航うんこう受託じゅたく会社かいしゃ中日本航空なかにほんこうくうで、使用しよう機体きたいサイテーション560設立せつりつ当初とうしょから『ドクタージェット』として運航うんこうされていたが、2009ねん2がつすで商標しょうひょう登録とうろくしていたことがわかり(登録とうろく理由りゆう不明ふめい)、2011ねん11月に『メディカルウイング』に名称めいしょう変更へんこうされた[10]

消防しょうぼう防災ぼうさい航空こうくうたい[ソースを編集へんしゅう]

総務そうむしょう消防庁しょうぼうちょうは、1998ねん平成へいせい10ねん)に「救急きゅうきゅうたい編成へんせいおよ装備そうび基準きじゅん」を改正かいせいし、回転かいてんつばさ航空機こうくうき、すなわちヘリコプターによる救急きゅうきゅうたい編成へんせいについて規定きていいた。1995ねん平成へいせい7ねん)の阪神はんしん淡路あわじ大震災だいしんさいにおいて消防しょうぼう防災ぼうさい用途ようとのヘリコプターが不足ふそくし、災害さいがい救助きゅうじょ救急きゅうきゅう活動かつどう非常ひじょう支障ししょうきたしたことから、以降いこうかく政令せいれい指定してい都市とし消防しょうぼうヘリ・都道府県とどうふけん防災ぼうさいヘリ配置はいちすすめられていたが、1998ねん平成へいせい10ねん)にいたってある程度ていど消防しょうぼう防災ぼうさいヘリが配備はいびされたことにともなって、法令ほうれい整備せいびされたものである。法令ほうれいでは、救急きゅうきゅう搬送はんそう権限けんげん責務せきむゆうするのは市町村しちょうそん消防しょうぼう機関きかんのみであるため、都道府県とどうふけん消防しょうぼう防災ぼうさいヘリによって救急きゅうきゅう搬送はんそうするために、かく都道府県とどうふけん管内かんない市町村しちょうそんとヘリ運航うんこう協定きょうてい締結ていけつしている。当初とうしょ協定きょうていのみにもとづいて救急きゅうきゅう搬送はんそうおこなわれていたが、2003ねん平成へいせい15ねん)の消防しょうぼう組織そしきほう改正かいせいにおいて、都道府県とどうふけん管内かんない市町村しちょうそんちょう要請ようせいおうじ、航空機こうくうきもちいて当該とうがい市町村しちょうそん消防しょうぼう支援しえんできるとする規定きてい消防しょうぼう組織そしきほうだい18じょうの3)がもうけられ、消防しょうぼう防災ぼうさいヘリによる救急きゅうきゅう搬送はんそう明確めいかく法的ほうてき根拠こんきょあたえられた。現在げんざい山岳さんがく救助きゅうじょ活動かつどう水難すいなん救助きゅうじょ活動かつどう消火しょうか活動かつどうひとしとも消防しょうぼう防災ぼうさいヘリの重要じゅうよう任務にんむとなっている。消防庁しょうぼうちょう指導しどうにより、救急きゅうきゅう救命きゅうめい搭乗とうじょうのぞましいとされている。

消防しょうぼう防災ぼうさいヘリのドクターヘリてき運航うんこう[ソースを編集へんしゅう]

特定とくてい医療いりょう機関きかん提携ていけいして市町村しちょうそんから救急きゅうきゅう搬送はんそう要請ようせいがあったとき消防しょうぼう防災ぼうさいヘリに医師いし同乗どうじょうさせ、「ドクターヘリ」てき運航うんこう[注釈ちゅうしゃく 1]おこな都道府県とどうふけん政令せいれい指定してい都市とし[注釈ちゅうしゃく 2]えている。

都道府県とどうふけん警察けいさつ航空こうくうたい[ソースを編集へんしゅう]

警察けいさつ日常にちじょうてき救急きゅうきゅうあつか立場たちばにはないが、山中さんちゅうにおける遭難そうなんしゃ捜索そうさく活動かつどうに、警察けいさつ航空こうくうたいのヘリが投入とうにゅうされることがおおい。 救助きゅうじょされた遭難そうなんしゃ飛行場ひこうじょうやヘリポートに搬送はんそうして、救急きゅうきゅうしゃわたすことが日常にちじょうてきおこなわれており、ヘリコプター救急きゅうきゅう業務ぎょうむ一部いちぶとしておこなわれている実態じったいがある。また、警察けいさつヘリはぜん都道府県とどうふけんに1かなら配備はいびされているため、消防しょうぼう防災ぼうさいヘリがなんらかの理由りゆう使用しようできないときに、消防しょうぼうからの要請ようせいにより、警察けいさつヘリを使つかって急患きゅうかん搬送はんそうすることもある。このような傾向けいこうは、とく消防しょうぼう防災ぼうさいヘリの配備はいびすうすくないけんにおいて顕著けんちょである。現在げんざいは、ほぼぜんけん消防しょうぼう防災ぼうさいヘリが配備はいびされているが、以前いぜんは、警察けいさつヘリしかなかったため、急患きゅうかん搬送はんそういちけていたけんおおかった。一部いちぶけんでは、依然いぜんとして警察けいさつヘリによる急患きゅうかん搬送はんそう出動しゅつどうすうおおく、警邏けいらなら日常にちじょう業務ぎょうむのひとつとなっている。当然とうぜん地元じもとからせられる期待きたいたかい。しかしながら、警察けいさつヘリはおも救命きゅうめい目的もくてきとしたものではないため、脊髄せきずい損傷そんしょううたがわれる患者かんじゃ搬送はんそうや、連絡れんらく体制たいせいについてなお改善かいぜん余地よちがある。

海上保安庁かいじょうほあんちょう[ソースを編集へんしゅう]

海上保安庁かいじょうほあんちょう活動かつどう範囲はんい急患きゅうかん搬送はんそう)は原則げんそくとして海上かいじょうかぎられている。しかし、多数たすう航空機こうくうき船舶せんぱく所有しょゆうし24あいだ体制たいせい救助きゅうじょ活動かつどうおこなえることから、遠距離えんきょりまたは離島りとうについて海上保安庁かいじょうほあんちょうほうだい2じょうおよだい5じょうだい16ごうもとづき、都道府県とどうふけん知事ちじからの協力きょうりょく要請ようせいけてヘリ・固定こていつばさ巡視じゅんしせんによる急患きゅうかん搬送はんそうおこなわれている。急患きゅうかん搬送はんそうたっては、航空こうくう基地きち公共こうきょうヘリポートで救急きゅうきゅうしゃがれる。 八重山諸島やえやましょとうでは、沖縄おきなわけんとの協定きょうていにより、海上保安庁かいじょうほあんちょう石垣いしがき航空こうくう基地きち所属しょぞく急患きゅうかん搬送はんそうまかされており、海上保安庁かいじょうほあんちょう八重山諸島やえやましょとう救急きゅうきゅう体制たいせい一翼いちよくになっている。 北海道ほっかいどう釧路くしろ航空こうくう基地きち函館はこだて航空こうくう基地きちでは海上保安庁かいじょうほあんちょうのヘリのみが拠点きょてんかまえているため、奥尻おくしりとう急患きゅうかん搬送はんそう函館はこだて以外いがいにも、要請ようせいもとづいて釧路くしろ函館はこだてうち拠点きょてん病院びょういんからより医療いりょう体制たいせいととのっている札幌さっぽろうち病院びょういんまで、海上保安庁かいじょうほあんちょう重症じゅうしょう患者かんじゃ病院びょういんあいだ搬送はんそうする場合ばあいがある(陸上りくじょう輸送ゆそうするにはとおすぎるため。丘珠おかだま空港くうこう救急きゅうきゅうしゃぎ)。新潟にいがたけん中越なかこし地震じしんなどのだい災害さいがいでも、陸上りくじょう急患きゅうかん搬送はんそうおこなうことがある。一部いちぶ航空こうくう基地きちでは、救急きゅうきゅう救命きゅうめい資格しかく隊員たいいん任務にんむたっている。

航空こうくう基地きち
千歳ちとせ函館はこだて奥尻おくしりとう)・釧路くしろ仙台せんだい羽田はた中部ちゅうぶ国際こくさい関西かんさい国際こくさい広島ひろしま福岡ふくおか壱岐いき見島みしま)・美保みほ隠岐諸島おきしょとう)・新潟にいがた佐渡さどとう粟島あわしま)・鹿児島かごしまトカラ列島れっとうなど)・那覇なは石垣いしがき八重山諸島やえやましょとう
日本にっぽん水難すいなん救済きゅうさいかいによる洋上ようじょう救急きゅうきゅう制度せいど[ソースを編集へんしゅう]

また、航行こうこう船舶せんぱく乗組のりくみいん救急きゅうきゅう医療いりょうとして、1985ねん昭和しょうわ60ねん)から社団しゃだん法人ほうじん日本にっぽん水難すいなん救済きゅうさいかいによる「洋上ようじょう救急きゅうきゅう制度せいど」が開始かいしされた。 「洋上ようじょう救急きゅうきゅう」とは急患きゅうかん発生はっせいに、無線むせんまたは衛星えいせい電話でんわにより衛生えいせい管理かんりしゃ医師いし指示しじあおぐ「医療いりょう指示しじおよび、海上保安庁かいじょうほあんちょう指定していした医師いしすみやかに患者かんじゃした派遣はけんし、巡視じゅんしせんうち医務いむしつやヘリ機内きない医師いしによる治療ちりょうをしながら陸上りくじょう病院びょういんまで搬送はんそうする制度せいどである。このシステムがあるのは日本にっぽんだけである。 遠方えんぽう海域かいいき発生はっせいした急患きゅうかん本土ほんどまですみやかに搬送はんそうするため、現場げんばから本土ほんどまでのあいだにヘリコプター搭載とうさいがた巡視じゅんしせんまたはヘリ甲板かんぱん巡視じゅんしせんをヘリコプターの航続こうぞく距離きょりわせ配置はいち給油きゅうゆかえしながら搬送はんそうする「いし搬送はんそう」をおこな場合ばあいもある。

とくしゅうかいによる医療いりょう飛行ひこう[ソースを編集へんしゅう]

沖永良部おきのえらぶ空港くうこうにおける7代目だいめとくしゅうごう(2018ねん6がつ

とくしゅうかいけい飛行機ひこうきとくしゅうごう」を1987ねん昭和しょうわ62ねん)から運用うんようし、那覇空港なはくうこう拠点きょてん南西諸島なんせいしょとう離島りとうあいだ医療いりょう提供ていきょうしていた。8代目だいめは「とくしゅうジェット」としてビジネスジェットであるHondaJetを導入どうにゅうし、2022ねんれい4ねん)5がつから試験しけん運用うんようはじめ、2024ねんれい6ねん)2がつ1にちから八尾やお空港くうこう拠点きょてん本格ほんかく運用うんようはじめた。定期ていき運航うんこうしまづたいの移動いどう制限せいげんされていた従来じゅうらい定期ていき旅客りょかく便びんとくしゅうごうくらべて、医療いりょう従事じゅうじしゃ離島りとうへの移動いどう速度そくど大幅おおはば短縮たんしゅくされた[5][6]

防衛ぼうえいしょう自衛隊じえいたい[ソースを編集へんしゅう]

航空こうくう自衛隊じえいたい海上かいじょう自衛隊じえいたい陸上りくじょう自衛隊じえいたいのヘリや固定こていつばさによる救急きゅうきゅうは、手続てつづじょう面倒めんどうであるため、陸上りくじょうではけっして日常にちじょうてきなものではないが、防災ぼうさいヘリにくらべて能力のうりょくすぐれている軍用ぐんようであるため、気象きしょう条件じょうけんきびしく、ヘリポートに夜間やかん照明しょうめいがないひとし、ヘリコプター救急きゅうきゅう体制たいせい不安ふあんがある離島りとうについては、日常にちじょうてきかく自衛隊じえいたいによる急患きゅうかん搬送はんそうおこなわれている。

とくに、防災ぼうさいヘリがない沖縄おきなわけん沖縄おきなわ本島ほんとう周辺しゅうへん)では、けんから自衛隊じえいたいたいし、かく自衛隊じえいたいヘリ・固定こていつばさによる救急きゅうきゅう搬送はんそう全面ぜんめんてきまかされており、沖縄おきなわけん救急きゅうきゅう体制たいせいにとって不可欠ふかけつ存在そんざいになっている。小笠原諸島おがさわらしょとうでは、硫黄いおうとう航空こうくう基地きち経由けいゆした、海自かいじ救難きゅうなん飛行ひこうたいUH-60Jヘリと哨戒しょうかいとのリレー搬送はんそうや、厚木航空基地あつぎこうくうきち派遣はけんされている岩国いわくにだい71航空こうくうたい救難きゅうなん待機たいき)のUS-2飛行ひこうていによる急患きゅうかん搬送はんそうおこなわれている。

隠岐諸島おきしょとうでは、航空こうくう自衛隊じえいたいだい3輸送ゆそう航空こうくうたいC-1輸送ゆそう使用しようした、救急きゅうきゅうしゃごと搬送はんそうするというわった急患きゅうかん搬送はんそうおこなわれることがある。急患きゅうかん搬送はんそうたっては、自衛隊じえいたい基地きち公共こうきょうヘリポートで救急きゅうきゅうしゃがれる。 海自かいじ救難きゅうなん飛行ひこうたい空自くうじ航空こうくう救難きゅうなんだん救難きゅうなんたいといった救難きゅうなん専門せんもん部隊ぶたいでは、救急きゅうきゅう救命きゅうめいじゅん看護かんご(MEDIC)資格しかくった救難きゅうなんいん空自くうじ)、機上きじょう救護きゅうごいん海自かいじ)が搭乗とうじょうする。いの医師いし便乗びんじょうすることがある。

航空こうくう自衛隊じえいたいは1958ねん昭和しょうわ33ねん)より、救難きゅうなんたい日本にっぽん最初さいしょのエアーレスキュー(en:Air Rescue Service)として航空機こうくうきによる救難きゅうなん救助きゅうじょ活動かつどう急患きゅうかん搬送はんそうなどで50ねん以上いじょう実績じっせきがある。 2006ねん平成へいせい18ねん)10がつ1にち航空こうくう自衛隊じえいたいかん指揮しきするC-1輸送ゆそうに「機動きどう衛生えいせいユニット」を搭載とうさいして機上きじょう医療いりょうおこなうことを研究けんきゅうする航空こうくう機動きどう衛生えいせいたい設立せつりつされた。はじめての実戦じっせん投入とうにゅう東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで、C130H輸送ゆそう搭載とうさいされた「機動きどう衛生えいせいユニット」を利用りようして、被災ひさいしゃ長距離ちょうきょり転院てんいん利用りようされた[11]航空こうくう機動きどう衛生えいせいたいは、常時じょうじ容態ようだい観察かんさつ必要ひつようじゅうあつし患者かんじゃ病院びょういんあいだ輸送ゆそうでも活用かつようされている[12]

航空こうくう自衛隊じえいたい
航空こうくう救難きゅうなんだん司令しれい入間いるま基地きち
千歳ちとせ救難きゅうなんたい秋田あきた救難きゅうなんたい松島まつしま救難きゅうなんたい百里ひゃくり救難きゅうなんたい新潟にいがた救難きゅうなんたい小松こまつ救難きゅうなんたい浜松はままつ救難きゅうなんたい芦屋あしや救難きゅうなんたい新田原しんでんはら救難きゅうなんたい那覇なは救難きゅうなんたい
三沢みさわヘリコプター空輸くうゆたい入間いるまヘリコプター空輸くうゆたい春日かすがヘリコプター空輸くうゆたい那覇なはヘリコプター空輸くうゆたい
美保みほ基地きちだい3輸送ゆそう航空こうくうたい隠岐諸島おきしょとう
航空こうくう機動きどう衛生えいせいたい小牧こまき基地きち
など
海上かいじょう自衛隊じえいたい
救難きゅうなん飛行ひこうたい航空こうくう分遣ぶんけんたい
千葉ちばけん館山たてやま航空こうくう基地きち東京とうきょう硫黄いおうとう航空こうくう基地きち長崎ながさきけん大村おおむら航空こうくう基地きち鹿児島かごしまけん鹿屋かのや航空こうくう基地きち山口やまぐちけん岩国いわくに航空こうくう基地きち神奈川かながわけん厚木航空基地あつぎこうくうきち
救難きゅうなん飛行ひこうたい以外いがいのヘリコプター基地きち
青森あおもりけん大湊おおみなと航空こうくう基地きち京都きょうと舞鶴まいづる航空こうくう基地きち徳島とくしまけん小松島こまつしま航空こうくう基地きち
陸上りくじょう自衛隊じえいたい
北部ほくぶ方面ほうめん航空こうくうたい札幌さっぽろ固定こていつばさ輸送ゆそうだい2飛行ひこうたい旭川あさひかわ利尻島りしりとう[13]など)・だい15ヘリコプターたい那覇なは沖縄おきなわ本島ほんとう周辺しゅうへん大東諸島だいとうしょとう奄美あまみ群島ぐんとう)などかく航空こうくう部隊ぶたい急患きゅうかん空輸くうゆおこな

地域ちいきべつ事情じじょう[ソースを編集へんしゅう]

日本にっぽんにおいては、各地かくち地域ちいき事情じじょうわせた航空こうくう救急きゅうきゅう活動かつどうかく都道府県とどうふけんごとに展開てんかいされている。

北海道ほっかいどう[ソースを編集へんしゅう]

北海道ほっかいどう
道東どうとう配備はいびされたドクターヘリ
北海道ほっかいどうでは多数たすう傷病しょうびょうしゃ発生はっせいした場合ばあいには消防しょうぼうからの出動しゅつどう要請ようせいけた基地きち病院びょういん消防しょうぼうわりに北海道ほっかいどう消防しょうぼう防災ぼうさいヘリに出動しゅつどう要請ようせいをだす仕組しくみになっている。もし消防しょうぼう防災ぼうさいヘリが出動しゅつどうできない場合ばあいには札幌さっぽろ消防しょうぼうヘリや北海道ほっかいどう警察けいさつヘリなど機関きかんヘリによる出動しゅつどう可能かのうかを調整ちょうせいし、ヘリが出動しゅつどうする。また運行うんこう調整ちょうせい部会ぶかい主催しゅさいでドクターヘリと消防しょうぼう防災ぼうさいヘリ、札幌さっぽろ消防しょうぼうヘリとの連携れんけい訓練くんれんを18年度ねんど以降いこうねん1かい実施じっし連携れんけい体制たいせい確認かくにんおこなっている。北海道ほっかいどうあらたに道東どうとう配備はいびされたドクターヘリは基地きち病院びょういん釧路くしろ市立しりつ釧路くしろ総合そうごう病院びょういん基幹きかん連携れんけい病院びょういん釧路くしろ孝仁たかひとかい記念きねん病院びょういんとする共同きょうどう運航うんこうとした。これはヘリポートをそなえる基地きち病院びょういん市立しりつ釧路くしろ総合そうごう病院びょういん格納庫かくのうこがない(冬季とうき北海道ほっかいどうでは不可欠ふかけつ)ために格納庫かくのうこがある釧路くしろ孝仁たかひとかい記念きねん病院びょういん基幹きかん連携れんけい病院びょういん位置いちづけた(運用うんよう時間じかんどう病院びょういん格納庫かくのうこ格納かくのう)。運用うんよう中心ちゅうしん市立しりつ釧路くしろ総合そうごう病院びょういんだが釧路くしろ孝仁たかひとかい記念きねん病院びょういん運用うんようするもう交替こうたい運用うんようする方法ほうほうがとられた。また市立しりつ釧路くしろ総合そうごう病院びょういん付近ふきんうみきり発生はっせい運航うんこう支障ししょうをきたす場合ばあいもあり、そのような場合ばあい市立しりつ釧路くしろ総合そうごう病院びょういん医師いし看護かんごきり影響えいきょうすくない釧路くしろ孝仁たかひとかい記念きねん病院びょういん移動いどうして待機たいきする。

東北とうほく地方ちほう[ソースを編集へんしゅう]

東北とうほく地方ちほうのドクターヘリは青森あおもりけん以外いがいは1体制たいせいだが、4けん岩手いわて宮城みやぎ山形やまがた福島ふくしま)、きた東北とうほく青森あおもり岩手いわて秋田あきた)、南東なんとうきた宮城みやぎ山形やまがた福島ふくしま)、東北とうほく南部なんぶ山形やまがた福島ふくしま新潟にいがた)はそれぞれ出動しゅつどう要請ようせいかさなった場合ばあいなどは協定きょうてい締結ていけつされており、2016ねんからは東北とうほく地方ちほう全域ぜんいきで1+1体制たいせいとなった[14]
青森あおもりけん
青森あおもりけんでは、航空こうくう救急きゅうきゅう基盤きばん完備かんびされている状態じょうたいちかかった八戸はちのへ市立しりつ市民しみん病院びょういん基地きち病院びょういんとしたドクターヘリ事業じぎょうが2009ねん3がつ25にちから暫定ざんていてきおこなわれていた。2011ねん6がつ1にちから青森あおもり県立けんりつ中央ちゅうおう病院びょういんとの共同きょうどう運航うんこう体制たいせいになった[15]。その2導入どうにゅう実現じつげんし、青森あおもり県内けんない全域ぜんいき北東ほくとうきた視野しやれての2相互そうご協力きょうりょく運航うんこう体制たいせいが2012ねん10がつ1にちからはじまった[16]
岩手いわてけん
2012ねんから岩手医科大学いわていかだいがく岩手いわてけん高度こうど救命きゅうめい救急きゅうきゅうセンターが基幹きかん病院びょういんとなって1体制たいせいでドクターヘリの運用うんよう開始かいし
秋田あきたけん
2012ねんから秋田あきた赤十字せきじゅうじ病院びょういん救命きゅうめい救急きゅうきゅうセンターが基幹きかん病院びょういんとなって1体制たいせいでドクターヘリの運用うんよう開始かいし
宮城みやぎけん
平野へいやおお交通こうつうもうととのっているため導入どうにゅうおくれていたが、2010ねん9がつより仙台せんだい消防しょうぼう航空こうくうたい消防しょうぼう防災ぼうさいヘリコプタードクターヘリてき運用うんよう[17]、2016ねんの10がつから1体制たいせいでドクターヘリの運用うんよう開始かいし国立こくりつ病院びょういん機構きこう仙台せんだい医療いりょうセンター東北大学とうほくだいがく病院びょういん交代こうたいちゅうする。これが東北とうほくでの最後さいごのドクターヘリの導入どうにゅう事例じれいとなった[14]
民間みんかんでは気仙沼けせんぬま本拠ほんきょくNPO法人ほうじんオールラウンドヘリコプターが救急きゅうきゅう救命きゅうめい同乗どうじょうするヘリを運用うんようしていたが、資金しきん不足ふそくにより2015ねん無期むき運休うんきゅうしている。
山形やまがたけん
山形やまがたけん東北とうほく地方ちほう日本海にほんかいがわ位置いちし、さらに、県内けんない出羽山地でわさんちにより地理ちりてき内陸ないりく地方ちほう庄内しょうない地方ちほう分断ぶんだんされている。民間みんかん空港くうこうは、山形やまがた空港くうこう東根ひがしね)と庄内しょうない空港くうこう酒田さかた)のカ所かしょ設置せっちされている。そのうち、山形やまがた空港くうこう山形やまがたけん消防しょうぼう防災ぼうさい航空こうくうたい山形やまがたけん警察けいさつ航空こうくうたい陸上りくじょう自衛隊じえいたいだい6師団しだんだい6飛行ひこうたい所在しょざい駐屯ちゅうとんしており、消防しょうぼう要請ようせいがあれば急患きゅうかん搬送はんそうおこなっている。そのとく日本海にほんかいにある離島りとう飛島とびしま急患きゅうかん搬送はんそうにおいて、秋田あきたけん消防しょうぼう防災ぼうさい航空こうくうたい新潟にいがたけん消防しょうぼう防災ぼうさい航空こうくうたいヘリ、海上保安庁かいじょうほあんちょう新潟にいがた航空こうくう基地きち所属しょぞくヘリの出動しゅつどう要請ようせいすることがある。山形やまがたけんでは、2012ねん11月15にちから山形やまがたにある山形やまがた県立けんりつ中央ちゅうおう病院びょういん基地きち病院びょういんとしたドクターヘリ事業じぎょうおこなわれている。ただし、基地きち病院びょういん内陸ないりく山形やまがた設置せっちされているが、庄内しょうない地方ちほう出動しゅつどう要請ようせいさいして、標高ひょうこう2000mきゅう出羽山地でわさんちえなければならないことがおおきな出動しゅつどうじょう問題もんだいとなっている。出羽山地でわさんち天候てんこう悪化あっかとした出動しゅつどう断念だんねんおお発生はっせいしており、とく冬期とうきあいだ顕著けんちょである[18]
福島ふくしまけん
2008ねんから東北とうほくはじめてドクターヘリを運用うんよう開始かいし福島県立医科大学ふくしまけんりついかだいがく附属ふぞく病院びょういん基幹きかん病院びょういんとなっている。

関東かんとう[ソースを編集へんしゅう]

東京とうきょう
東京とうきょうでは、東京とうきょう消防庁しょうぼうちょう連携れんけいしておも伊豆諸島いずしょとうから24あいだ体制たいせい消防しょうぼうヘリ(東京とうきょう消防庁しょうぼうちょう航空こうくうたい)による救急きゅうきゅう搬送はんそうおこなっている。東京とうきょう都立とりつ広尾ひろお病院びょういん渋谷しぶや)や国立こくりつ病院びょういん機構きこう災害さいがい医療いりょうセンター立川たつかわ)などが医師いし看護かんご派遣はけん患者かんじゃれをおこなっている。場合ばあいによっては東京とうきょう庁舎ちょうしゃ新宿しんじゅく)も使つかわれる。東京とうきょう都立とりつ広尾ひろお病院びょういん東京とうきょう23うち数少かずすくない平常へいじょうにヘリコプター着陸ちゃくりく可能かのう医療いりょう機関きかんであり、病院びょういんヘリポートを使用しようして重症じゅうしょう患者かんじゃ直接ちょくせつ収容しゅうようしている。しかし、夜間やかん離着陸りちゃくりく不可能ふかのうであるなど課題かだいおおい。国立こくりつ成育せいいく医療いりょうセンター(世田谷せたがや)は夜間やかん離着陸りちゃくりく可能かのう屋上おくじょうがた病院びょういんヘリポートをゆうし、母体ぼたい新生児しんせいじ小児しょうに限定げんていしているが24あいだ体制たいせい重症じゅうしょう患者かんじゃれている。東京とうきょうではこの東京とうきょう消防庁しょうぼうちょう航空こうくうたい消防しょうぼうヘリを活用かつようしたドクターヘリを東京とうきょうがたドクターヘリとんでいる。
小笠原諸島おがさわらしょとう
小笠原諸島おがさわらしょとう本土ほんどからやく1,300kmはなれており、航続こうぞく距離きょり1,000km程度ていど東京とうきょう消防庁しょうぼうちょうヘリコプターでは往復おうふくすることができない。そこで、東京とうきょう海上かいじょう自衛隊じえいたい協定きょうてい締結ていけつし、海上かいじょう自衛隊じえいたいによる急患きゅうかん搬送はんそうおこなっている。小笠原おがさわら父島ちちじま母島ははじまには飛行場ひこうじょう存在そんざいしないため、患者かんじゃは、US-2飛行ひこうてい直接ちょくせつ父島ちちじま二見ふたみこうはいるか、海上かいじょう自衛隊じえいたい硫黄いおうとう航空こうくう基地きちのヘリコプターによりいったん硫黄いおうとうまで搬送はんそうされる。硫黄いおうとうからは、海上かいじょう自衛隊じえいたいP-3C哨戒しょうかいP-1哨戒しょうかい、US-2飛行ひこうていなど)にえ、厚木航空基地あつぎこうくうきちまたは羽田空港はねだくうこうまで搬送はんそうされ、待機たいきしている救急きゅうきゅうしゃ収容しゅうようされて医療いりょう機関きかんはこばれる。添乗てんじょうする医師いしはほとんどの場合ばあい都内とない医療いりょう機関きかんから派遣はけんされるため、急患きゅうかん要請ようせいけると医師いし救急きゅうきゅうしゃ厚木航空基地あつぎこうくうきちけつけ、自衛隊じえいたい硫黄いおうとうび、現地げんち患者かんじゃ収容しゅうようして再度さいど厚木あつぎ羽田はたかえすという行程こうていである。このため第一報だいいっぽうけてから、医療いりょう機関きかん患者かんじゃ収容しゅうようされるまで最低さいていでも5〜6あいだはかかっている。場合ばあいによっては、海上かいじょう自衛隊じえいたいからの要請ようせいけて羽田空港はねだくうこう海上保安庁かいじょうほあんちょう硫黄いおうとうかうこともある。その場合ばあい救急きゅうきゅう救命きゅうめい資格しかく隊員たいいん同乗どうじょうする。なお、硫黄いおうとうには自衛隊じえいたいかん駐在ちゅうざいしており、本格ほんかくてき医療いりょう設備せつびはないが、応急おうきゅうてき初期しょき治療ちりょうができる体制たいせいになっている。
埼玉さいたまけん
埼玉さいたまけんは、2005ねん平成へいせい17ねん8がつ1にちよりけん防災ぼうさいヘリで救急きゅうきゅう医療いりょう実施じっししてきたが、出動しゅつどう要請ようせいけた埼玉医科大学総合医療さいたまいかだいがくそうごういりょうセンター川越かわごえ)の医療いりょうスタッフが、川島かわじままちけん防災ぼうさい航空こうくうセンターに待機たいきする防災ぼうさいヘリに離陸りりくするまでにやく25ふんようすることや、大型おおがたのヘリのため着陸ちゃくりく場所ばしょかぎられるなどの理由りゆうで、これまでの出動しゅつどう件数けんすうはわずかに37けんであったため、2007ねん平成へいせい19ねん10月26にちに、ドクターヘリ導入どうにゅうった[19]
2009ねん4がつより埼玉さいたまけん埼玉さいたまけん防災ぼうさい航空こうくうたい消防しょうぼう防災ぼうさいヘリコプター活用かつようして、医師いしがヘリコプターにんで患者かんじゃ治療ちりょうしながら搬送はんそうする「ドクターヘリ」を全国ぜんこくでもはじめて、県内けんない全域ぜんいき夜間やかん運用うんようする方針ほうしんめた。埼玉さいたまけんでは、ドクターヘリが川越かわごえにある埼玉医科大学総合医療さいたまいかだいがくそうごういりょうセンター配備はいびされているが運用うんようちゅうかぎられ、医療いりょう機関きかんすくない山間さんかん中心ちゅうしん夜間やかん救急きゅうきゅう患者かんじゃ対応たいおう課題かだいとなっていた。そこで埼玉さいたまけんは、日高ひだかにある埼玉さいたま医科いか大学だいがく国際こくさい医療いりょうセンター協力きょうりょくて、県内けんない全域ぜんいき夜間やかん救急きゅうきゅう活動かつどうを、けん防災ぼうさいヘリコプターでの対応たいおうまった。厚生こうせい労働省ろうどうしょうも「ドクターヘリと防災ぼうさいヘリを連携れんけいさせた24あいだ救急きゅうきゅう活動かつどう全国ぜんこくさきがけたみで活動かつどう効果こうか注目ちゅうもくしたい」とはなしている。現在げんざい埼玉さいたまけんにはドクターヘリが1あり、消防しょうぼう防災ぼうさいヘリ2がドクターヘリのバックアップ体制たいせいをとる。
埼玉さいたまけん2008ねん平成へいせい20ねん年度ねんど輸送ゆそう時間じかん短縮たんしゅくとうはかるため、ドクターヘリ着陸ちゃくりく場所ばしょを144ヶ所かしょより3ばいの460ヶ所かしょやし2009ねん平成へいせい21ねん年度ねんどは、高速こうそく道路どうろじょうなども新設しんせつする計画けいかく[20]2009ねん10月7にちには埼玉さいたまけんドクターヘリ運航うんこう調整ちょうせい委員いいんかい高速こうそく道路どうろじょう一般いっぱん車両しゃりょう通行つうこう規制きせいしてドクターヘリの離着陸りちゃくりく訓練くんれん実施じっしした。交通こうつう規制きせい実施じっししての高速こうそく道路どうろ本線ほんせんじょうでの離着陸りちゃくりく訓練くんれんは、全国ぜんこくはつだという。訓練くんれんは、当初とうしょ川島かわしまインターチェンジよりさき工事こうじ区間くかんでの実施じっし検討けんとうしていたが、東日本ひがしにっぽん高速こうそく道路どうろ株式会社かぶしきがいしゃ県警けんけいがより実践じっせんてきにとの見解けんかいしめし、坂戸さかどインターチェンジ付近ふきんおこなわれた。訓練くんれんでは県警けんけい内回うちまわり・外回そとまわり、そして迂回うかい通行止つうこうどめを実施じっし川越かわごえ地区ちく消防局しょうぼうきょく着陸ちゃくりく地点ちてん安全あんぜん確認かくにんおこな本線ほんせんじょう着陸ちゃくりくした。
さらに2015年度ねんどより埼玉さいたまけん防災ぼうさい航空こうくうたいけんドクターヘリのあらたのこころみとして、秩父ちちぶ山岳さんがく救助きゅうじょ事案じあんでは救命きゅうめいりつ向上こうじょうのために原則げんそく、ドクターヘリとけん防災ぼうさいヘリのランデブーをおこなうことなった[21]。これは山岳さんがく救助きゅうじょ事案じあんさいはドクターヘリと防災ぼうさいヘリのドッキングをおこない、早期そうき埼玉医科大学総合医療さいたまいかだいがくそうごういりょうセンター川越かわごえ)の医療いりょうスタッフのドクターとナースがよう救助きゅうじょしゃ接触せっしょくして救命きゅうめい処置しょちおこないながら搬送はんそうおこなうものである。
栃木とちぎけん
群馬ぐんまけん
茨城いばらきけん
千葉ちばけん
神奈川かながわけん

中部ちゅうぶ地方ちほう[ソースを編集へんしゅう]

新潟にいがたけん
富山とやまけん
石川いしかわけん
福井ふくいけん
山梨やまなしけん
長野ながのけん
岐阜ぎふけん
静岡しずおかけん
愛知あいちけん
三重みえけん

関西かんさい中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう[ソースを編集へんしゅう]

大阪おおさか
和歌山わかやまけん
京都きょうと
兵庫ひょうごけん
奈良ならけん
滋賀しがけん
鳥取とっとりけん
岡山おかやまけん
島根しまねけん
広島ひろしまけん
山口やまぐちけん
徳島とくしまけん
愛媛えひめけん
高知こうちけん
香川かがわけん

九州きゅうしゅう地方ちほう[ソースを編集へんしゅう]

佐賀さがけん長崎ながさきけん熊本くまもとけん宮崎みやざきけん大分おおいたけん鹿児島かごしまけんは、2019ねんれい元年がんねん)に防災ぼうさい消防しょうぼうヘリコプター相互そうご応援おうえん協定きょうてい締結ていけつし、消防しょうぼう組織そしきほうだい44じょう規定きていによる県知事けんちじ要請ようせいずに、相互そうご防災ぼうさい消防しょうぼうヘリコプターの利用りよう可能かのうになった[22]

福岡ふくおかけん
福岡ふくおか消防局しょうぼうきょく消防しょうぼう航空こうくうたい所属しょぞくする2のヘリコプター(BK117D-3「ゆりかもめ」、AS 365N3+「ほおじろ」)が、福岡ふくおか市域しいきにあたる玄界島げんかいじま小呂島おろのしま離島りとう救急きゅうきゅう担当たんとうするほか、北九州きたきゅうしゅう消防局しょうぼうきょく消防しょうぼう航空こうくうたい所属しょぞくするヘリコプター(「きたきゅう」)とともに、福岡ふくおかけん費用ひよう負担ふたんする福岡ふくおかけん広域こういき航空こうくう消防しょうぼう体制たいせい協定きょうてい締結ていけつしている[23]
また、福岡ふくおかけん大分おおいた佐賀さがけん山口やまぐちけん離島りとう急患きゅうかん搬送はんそう受託じゅたくする西日本にしにほん空輸くうゆ運航うんこうするドクターヘリが久留米大学くるめだいがく病院びょういん拠点きょてん運用うんようされている。
佐賀さがけん
佐賀さがけん防災ぼうさい航空こうくうたいのBK117 D-2「かささぎ」が佐賀さが空港くうこう拠点きょてん救急きゅうきゅう飛行ひこうおこなっている[24][25]ほか、エス・ジー・シー佐賀さが航空こうくうがによる救急きゅうきゅうヘリコプターの運航うんこうを2021ねん3がつ28にちはじめた[26]
長崎ながさきけん
オリエンタルエアブリッジ運航うんこうする長崎ながさきけん防災ぼうさい航空こうくうたいのAS 365N3「ながさき」が大村おおむら航空こうくう基地きち拠点きょてん運用うんようされている。
熊本くまもとけん
天草あまくさエアライン運航うんこうする熊本くまもとけん防災ぼうさい消防しょうぼう航空こうくうたいのAS 365N3+「ひばり」が熊本くまもと空港くうこう拠点きょてん運用うんようされている。
大分おおいたけん
九州きゅうしゅう航空こうくう運航うんこうする大分おおいたけん防災ぼうさい航空こうくうたいのBK117 C-2「とよかぜ」が大分おおいたけんひさし飛行場ひこうじょう拠点きょてん運用うんようされている。
宮崎みやざきけん
鹿児島かごしま国際こくさい航空こうくう運航うんこうする宮崎みやざきけん防災ぼうさい救急きゅうきゅう航空こうくうたいのベル412EP「あおぞら」が宮崎みやざき空港くうこう拠点きょてん運用うんようされている。
鹿児島かごしまけん
鹿児島かごしまけん離島りとうおおく、県土けんど南北なんぼく600kmにおよぶ。そのため、けんくらべてヘリコプター救急きゅうきゅう必要ひつようせいたかい。また県内けんないのヘリコプター救急きゅうきゅう体制たいせいは、おおよそトカラ列島れっとう以北いほく奄美あまみ群島ぐんとうう2つの系統けいとうけられている。それにそくしたかたちで、鹿児島かごしま市立しりつ病院びょういん導入どうにゅうみ、奄美あまみ群島ぐんとう県立けんりつ大島おおしま病院びょういんでドクターヘリ導入どうにゅうが2016ねんより予定よていされている。
トカラ列島れっとう以北いほく
トカラ列島れっとう以北いほくにおいては、鹿児島かごしま国際こくさい航空こうくう運航うんこうする鹿児島かごしまけん消防しょうぼう防災ぼうさいヘリが救急きゅうきゅう運航うんこうおこなわれている[22]消防しょうぼう防災ぼうさいヘリだけで対応たいおうできない場合ばあい海上かいじょう自衛隊じえいたい鹿屋かのや航空こうくう基地きち所属しょぞくヘリ・海上保安庁かいじょうほあんちょう鹿児島かごしま航空こうくう基地きち所属しょぞくヘリ・鹿児島かごしまけん警察けいさつ航空こうくうたい応援おうえんることがおおい。とくに、海上かいじょう自衛隊じえいたい能力のうりょくすぐれているため、遠隔えんかくでヘリポートの設備せつび貧弱ひんじゃく離島りとうへの出動しゅつどう回数かいすうおおく、搬送はんそう人数にんずうは2,000にん[27]大村おおむら航空こうくう基地きちならんで、急患きゅうかん搬送はんそう出動しゅつどうすうおお海上かいじょう自衛隊じえいたい航空こうくう基地きちである。2011ねん12月26にちからは鹿児島かごしまけん主体しゅたいとなり鹿児島かごしま市立しりつ病院びょういん鹿児島かごしま国際こくさい航空こうくう西日本にしにほん空輸くうゆなどが協力きょうりょくした鹿児島かごしまドクターヘリ運航うんこう業務ぎょうむ共同きょうどう企業きぎょうたい運航うんこう委託いたくするドクターヘリの運用うんよう開始かいしした。運用うんよう主体しゅたいとなる鹿児島かごしま市立しりつ病院びょういん老朽ろうきゅうなどにより近年きんねん計画けいかくがあり、それまでは昼間ひるま待機たいきしている鹿児島かごしま市立しりつ病院びょういんから10ふん程度ていどかかる浜町はまちょうヘリポートへ医師いし急行きゅうこうして出動しゅつどうとなるため、時間じかんてき損失そんしつしょうじるがけん対策たいさくとして、ヘリの出動しゅつどう要請ようせい通常つうじょうげんちゃく救急きゅうきゅうたいおよ消防しょうぼうたいからの要請ようせいによる出動しゅつどうになるが鹿児島かごしまでは救急きゅうきゅう通報つうほうないにある切迫せっぱくしたドクターヘリの出動しゅつどう必要ひつような「キーワード」による出動しゅつどう要請ようせいおこなう「キーワード方式ほうしき」を採用さいようしている。ちなみに浜町はまちょうヘリポートは昼間ひるま待機たいきのみで午前ごぜん830ふんから日没にちぼつまで以外いがい鹿児島かごしま空港くうこう機材きざい運航うんこう要員よういん帰投きとうする運用うんようんでいる。またゆう視界しかいでの運用うんようになるため天候てんこう不良ふりょう運用うんようされない。[注釈ちゅうしゃく 3]このような運用うんようにより鹿児島かごしまのドクターヘリは運用うんよう開始かいしからのいちヶ月かげつ運用うんよう実績じっせきは53けん通報つうほうから出動しゅつどう要請ようせいまでの時間じかん平均へいきん8ふんじゃく全国ぜんこく平均へいきん半分はんぶんちかく(2010年度ねんど/やく15ふん)の実績じっせきとなった。[29]
2015ねん9がつ9にちより鹿児島かごしま社会しゃかい医療いりょう法人ほうじん緑泉ろくせんかいまいもり病院びょういん鹿児島かごしま与次郎よじろうしん病院びょういん新築しんちく移転いてんして同時どうじ救急きゅうきゅう医療いりょうヘリ「レッドウイング」の運用うんよう開始かいし
このヘリは鹿児島かごしまけん協定きょうてい締結ていけつしてけんドクターヘリの出動しゅつどうがブッキングしたときとう補完ほかんヘリとして運用うんようする協定きょうてい全国ぜんこくはじめて締結ていけつ運用うんようしている
2015ねん4がつ30にち、5月1にち市立しりつ病院びょういん移転いてんさいしては2日間にちかんけんドクヘリとして運航うんこうした。
そのために十島としまむら南部なんぶかんしてはけんドクヘリの航続こうぞく距離きょり関係かんけいじょう到達とうたつ困難こんなんため必要ひつようにはべいもりヘリがかうことになっている。
奄美あまみ群島ぐんとう
奄美あまみ群島ぐんとうは、九州きゅうしゅうより沖縄おきなわけん沖縄おきなわ本島ほんとう近距離きんきょりであるため、沖縄おきなわ本島ほんとう所在しょざい陸上りくじょう自衛隊じえいたいだい15旅団りょだんだい15飛行ひこうたい沖縄おきなわけんドクターヘリ(徳之島とくのしま沖永良部おきのえらぶとう与論島よろんとう)に航空こうくう救急きゅうきゅう搬送はんそう依頼いらいしている。
鹿児島かごしま市内しないのヘリポート問題もんだい
本土ほんどがわにおける航空こうくう救急きゅうきゅうにおいては、下記かきのごとく鹿児島かごしまうちのヘリポートが搬送はんそうじょう問題もんだいとなっている。鹿児島かごしまけん消防しょうぼう防災ぼうさいヘリは枕崎まくらざき飛行場ひこうじょう拠点きょてんがあり、鹿児島かごしまけん警察けいさつ航空こうくうたい海上保安庁かいじょうほあんちょう鹿児島かごしま空港くうこう海上かいじょう自衛隊じえいたい鹿屋かのや航空こうくう基地きちといずれも鹿児島かごしまからはとおく、急患きゅうかん搬送はんそう拠点きょてんにはてきさない。そのため、急患きゅうかん搬送はんそうさいは、ヘリの機体きたい所属しょぞく機関きかん搬送はんそうさき医療いりょう機関きかんによって、鹿児島かごしまこう本港ほんこうにある「浜町はまちょうヘリポート」[30]谷山港たにやまこうにある「谷山たにやまヘリポート」[31]へと搬送はんそうされる。そこで救急きゅうきゅう自動車じどうしゃがれる体制たいせいになっている。うち、海上かいじょう自衛隊じえいたい海上保安庁かいじょうほあんちょう使用しようすることがおお谷山たにやまヘリポートには、災害さいがい応急おうきゅう業務ぎょうむ嘱託しょくたくいん配置はいちして24あいだ搬送はんそう体制たいせいっている。[32]しかし、浜町はまちょうヘリポート・谷山たにやまヘリポートともに、鹿児島かごしまこう整備せいび事業じぎょうなかで、用地ようち有効ゆうこう利用りようはかるために鹿児島かごしまけん仮設かせつ設置せっちした場外じょうがい離着陸りちゃくりくじょうぎず、恒久こうきゅうてきなものではない[33]。また、谷山たにやまヘリポートは鹿児島かごしまこう南端なんたんにあり、鹿児島大学かごしまだいがく医学部いがくぶ附属ふぞく病院びょういんまで14ふん鹿児島かごしま市立しりつ病院びょういんまではやく17ふんようしている。[34]2015ねん鹿児島かごしまけんは、鹿児島かごしまこう中央港ちゅうおうこう人工じんこうとうマリンポートかごしまないに、急患きゅうかん搬送はんそう対応たいおうする恒久こうきゅうてきヘリポート整備せいびした[35]
沖縄おきなわけん
アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくによる沖縄おきなわ統治とうち時代じだい琉球りゅうきゅう政府せいふでは、厚生こうせいきょく救助きゅうじょ装置そうち常用じょうようフロートを装備そうびした川崎重工業かわさきじゅうこうぎょうせいヒューズ 369HSかたヘリコプター2による、宮古みやこ諸島しょとう八重山諸島やえやましょとう巡回じゅんかい医療いりょう救急きゅうきゅう輸送ゆそう業務ぎょうむ計画けいかくされた。沖縄おきなわ返還へんかんおな1972ねん昭和しょうわ47ねん)5がつ15にちから、だいじゅういち管区かんく海上かいじょう保安ほあん本部ほんぶ石垣いしがき航空こうくう基地きち拠点きょてんおこなわれた[36]
1972ねん日本にっぽん復帰ふっき以降いこう陸上りくじょう自衛隊じえいたい災害さいがい派遣はけん海上保安庁かいじょうほあんちょうむすんだ協定きょうてい沖縄おきなわ県内けんないにおける急患きゅうかん輸送ゆそうとう救援きゅうえんかかわるもうわせ」にもとづき、航空機こうくうきによる救急きゅうきゅう搬送はんそうおこなわれている。また航空機こうくうき添乗てんじょうする医師いし看護かんご確保かくほのため、「ヘリコプターとう添乗てんじょう医師いしとう確保かくほ事業じぎょう」があるものの、ドクターヘリのように医師いし看護かんご常時じょうじ搭乗とうじょうするものではなく、傷病しょうびょうしゃ状態じょうたいにより判断はんだんされ、その都度つど搬送はんそう病院びょういんしくは離島りとう診療しんりょうしょ医師いし看護かんご同乗どうじょうする。本土ほんど復帰ふっき以来いらい搬送はんそう実績じっせきは、本島ほんとう周辺しゅうへん離島りとう陸上りくじょう自衛隊じえいたい)7,000けんさきとう諸島しょとう海上保安庁かいじょうほあんちょう)2,000けんえている。陸上りくじょう自衛隊じえいたい海上保安庁かいじょうほあんちょうによる急患きゅうかん搬送はんそうは24あいだ体制たいせいおこなわれており、空港くうこうのない離島りとうヘリポートにも夜間やかん離着陸りちゃくりくおこなっている。それ搭乗とうじょういんへの負担ふたんおおきく過去かこには墜落ついらく事故じここっている。2005ねん7がつから浦添うらぞえ総合そうごう病院びょういん浦添うらぞえ)が民間みんかん救急きゅうきゅうヘリのU-PITSの運行うんこう開始かいしし、2008ねん12月から浦添うらぞえ総合そうごう病院びょういん救命きゅうめい救急きゅうきゅうセンターを基地きち病院びょういんとし、沖縄おきなわけんドクターヘリが運航うんこう開始かいしした。本島ほんとう周辺しゅうへん100kmをカバーし、鹿児島かごしまけん徳之島とくのしま沖永良部島おきのえらぶしま与論島よろんとうへも要請ようせいにより出動しゅつどうしている。病院びょういん隣接りんせつにヘリポートがかれておらず、読谷よみたんむらうちにヘリポートと格納庫かくのうこ設置せっち医師いし看護かんご運航うんこうスタッフが待機たいきしている。
MESH-MESHサポート
民間みんかん救急きゅうきゅうヘリコプターMESH
2007ねん6がつからは、名護なごにある北部ほくぶ地区ちく医師いしかい北部地区医師会病院ほくぶちくいしかいびょういん基地きち病院びょういんとして、ヘリコプターによる救急きゅうきゅう医療いりょうサービスを開始かいしした。これは、病院びょういん隣接りんせつ臨時りんじヘリポートを設置せっちしてチャーターしたヘリコプターを常置じょうちし、通報つうほうけて救急きゅうきゅう医療いりょう精通せいつうした医師いし看護かんご派遣はけんするもので、ドクターヘリにじゅんじた2年間ねんかん研究けんきゅう事業じぎょうである。これは、道路どうろ整備せいびおくれから、名護なごまでの搬送はんそうに90ふん以上いじょうかかることもある沖縄おきなわ本島ほんとう北部ほくぶ国頭くにがみぐん)の救急きゅうきゅう事情じじょう改善かいぜんはかるものであり、国頭くにがみ消防しょうぼう本部ほんぶ管内かんないおこなわれている。一方いっぽう国頭くにがみぐんでは、ぐんないにある診療しんりょうしょ閉鎖へいさし、名護なご市内しない病院びょういん医師いし集約しゅうやくすることで、十分じゅうぶん医師いしすう確保かくほおよ医師いし過重かじゅう労働ろうどう軽減けいげんはかり、病院びょういん医療いりょう体制たいせい強化きょうかする方向ほうこうであるとされ、その功罪こうざい議論ぎろんされている。なお、北部ほくぶ医師いしかいおこなっている事業じぎょうはMESH(Medical Evacuation Service with Helicopter)とばれている。2009ねん6がつ14にちまでは、北部ほくぶ地区ちく医師いしかいのMESHが資金しきんなんにより運航うんこう休止きゅうしまれていた。これはさき成立せいりつしたいわゆるドクターヘリ整備せいびほうにおいてもヘリの常駐じょうちゅうさき原則げんそく救急きゅうきゅう救命きゅうめいセンターであることから、その以外いがい病院びょういんでは助成じょせいけられないためである(救急きゅうきゅう救命きゅうめいセンターのおおくは大都市だいとし近辺きんぺん配置はいちされており、必然ひつぜんてきにヘリ配備はいび離島りとう山間さんかんとう搬送はんそう時間じかんよう地域ちいきよりも大都市だいとし周辺しゅうへん優先ゆうせんされている)。MESH再開さいかいには、病院びょういん救急きゅうきゅう医師いしがNPO団体だんたい(NPO法人ほうじんMESHサポート)をげ、2009ねん6がつ15にち以降いこう運行うんこう継続けいぞくしているが、半永久はんえいきゅうてき運営うんえいけてサポーター会員かいいん募金ぼきんおよ寄付きふつのるなどして奮闘ふんとうつづけている。2018ねん10がつまつをもってヘリコプター運用うんよう終了しゅうりょうし、2018ねん11月に(2015ねんにクラウドファンディングの資金しきんで(中古ちゅうこ)購入こうにゅう試行しこう運航うんこうしていた)ビーチクラフト ボナンザ活動かつどう半径はんけい700km)による患者かんじゃ移送いそう移行いこうした。

課題かだい[ソースを編集へんしゅう]

事故じこ
自衛隊じえいたい
1990ねん2がつ17にち宮古みやふるとうかった陸上りくじょう自衛隊じえいたいだい101飛行ひこうたいげんだい15飛行ひこうたい)のLR-1が海上かいじょう墜落ついらく乗員じょういん3めい添乗てんじょう医師いし1めい死亡しぼうした。
2007ねん3がつ30にち陸上りくじょう自衛隊じえいたいだい101飛行ひこうたいのCH-47大型おおがた輸送ゆそうヘリコプターが、急患きゅうかん搬送はんそうのために鹿児島かごしまけん徳之島とくのしまかっていたところ、同島どうとう墜落ついらくした。乗員じょういん4にん死亡しぼうした。
資金しきんなん
民間みんかんのドクターヘリは運航うんこう必要ひつよう資金しきん募金ぼきんたよっていることがおおく、経営けいえい不安定ふあんていである。

オーストラリアにおける航空こうくう救急きゅうきゅう[ソースを編集へんしゅう]

オーストラリアは国土こくど広大こうだいであり1928ねんにはドクターヘリが導入どうにゅうされていた[37]

RFDS[ソースを編集へんしゅう]

民間みんかん営利えいり団体だんたいRFDSは医師いし添乗てんじょうする24あいだ体制たいせい無料むりょうドクターヘリを運用うんようしている[37]。22かしょ拠点きょてんゆうする[37]費用ひよう公費こうひ寄付きふ基金ききんなどからまかなわれている[37]

ニューサウスウェールズしゅう[ソースを編集へんしゅう]

ニューサウスウェールズしゅう民間みんかん委託いたく有料ゆうりょうドクターヘリを運用うんようしている[37]。9かしょ拠点きょてんゆうする[37]

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにおける航空こうくう救急きゅうきゅう[ソースを編集へんしゅう]

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは1972ねんにドクターヘリが導入どうにゅうされた[37]

搬送はんそう主体しゅたいは、しゅう警察けいさつ消防しょうぼう病院びょういん民間みんかん事業じぎょうしゃ営利えいり団体だんたいなど多様たようで、公的こうてき機関きかんであれば公費こうひ民間みんかん機関きかんであれば民間みんかん保険ほけんとうから財源ざいげんをあてている[37]

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは夜間やかん飛行ひこうぜん飛行ひこう時間じかんちゅうの1/3をめている。そのため飛行ひこう条件じょうけん一般いっぱんてきなヘリコプターの飛行ひこう条件じょうけんよりもわるくなりがちであり、事故じこおおくなる傾向けいこうがある。 「1998ねんから2005ねんまでの8年間ねんかんに89けん事故じこ」があり、「うち31けん死亡しぼう事故じこで、死者ししゃは75にん発生はっせいした[38]

ヨーロッパにおける航空こうくう救急きゅうきゅう[ソースを編集へんしゅう]

ドイツの旗ドイツ[ソースを編集へんしゅう]

ドイツでは1970ねんにドクターヘリが導入どうにゅうされた[37]

搬送はんそう主体しゅたい公的こうてき機関きかんまたはドイツ自動車じどうしゃ連盟れんめいなどの民間みんかん営利えいり団体だんたいである[37]拠点きょてんは64かしょ[37]。ドクターヘリには医師いし添乗てんじょうするがおも昼間ひるま運用うんようである[37]利用りようりょう無料むりょう搬送はんそう主体しゅたい加入かにゅうしている医療いりょう保険ほけんから財源ざいげんをあてている[37]

イギリスの旗イギリス[ソースを編集へんしゅう]

1987ねんコーンウォール救急きゅうきゅう航空機こうくうき英語えいご: Cornwall Air Ambulance Trust)は、イギリス運用うんようされた最初さいしょのヘリコプター救急きゅうきゅう医療いりょうサービス(HEMS:helicopter emergency medical service)である。コーンウォールシリー諸島しょとう医療いりょう搬送はんそう提供ていきょうしている。

フランスの旗フランス[ソースを編集へんしゅう]

フランスでは1983ねんにドクターヘリが導入どうにゅうされた[37]

ドクターヘリは救急きゅうきゅう医療庁いりょうちょう(SAMU)が運用うんようしている[37]拠点きょてんは36かしょ[37]。ドクターヘリには医師いし添乗てんじょうするが昼間ひるまのみの運用うんようである[37]利用りようりょう無料むりょう固定こてい費用ひよう国費こくひ運航うんこう費用ひよう自治体じちたい病院びょういん寄付きふとうまかなっている[37]

スイスの旗スイス[ソースを編集へんしゅう]

スイスには、スイス・エア=レスキューなど各種かくしゅ民間みんかん営利えいり団体だんたいがありドクターヘリを運用うんようしている[37]。ドクターヘリには医師いし添乗てんじょうしており24あいだ運用うんようである[37]。ドクターヘリの利用りよう有料ゆうりょう利用りようしゃ利用りようりょう請求せいきゅうされる(医療いりょう保険ほけん加入かにゅうしゃであれば医療いりょう保険ほけんから支払しはらい)[37]費用ひようはほかにスイス航空こうくう救助きゅうじょたい会費かいひおよ寄付きふとうまかなっている[37]

アグスタウェストランドではREGAの要望ようぼうけ、A109KをベースにしたA109K2やA109SをベースにしたA109SP ダビンチを開発かいはつした。A109K2は山岳さんがく地帯ちたいにおける救急きゅうきゅうヘリとしてREGA以外いがいくににも販売はんばいされている。

ヘリコプター19およ固定こていつばさ3ボンバルディア チャレンジャー 600など)をもちいて医師いし同乗どうじょうした航空こうくう救急きゅうきゅう活動かつどうおよ航空機こうくうきによる救助きゅうじょ活動かつどう、さらには国外こくがい負傷ふしょうしたスイスじん国内こくない医療いりょう搬送はんそうする業務ぎょうむ(インターナショナル・レパトリエーション)をおこなっている。

東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいではREGAのチャレンジャー 600が日本にっぽん派遣はけんされている。

脚注きゃくちゅう[ソースを編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[ソースを編集へんしゅう]

  1. ^ 日本にっぽん最初さいしょ運用うんよう開始かいししたのは山口やまぐちけんで、2003ねん平成へいせい15ねん)9がつから。
  2. ^ 埼玉さいたまけん岐阜ぎふけんなどけん消防しょうぼう防災ぼうさいヘリや東京とうきょう東京とうきょう消防庁しょうぼうちょう航空こうくうたい)、仙台せんだい仙台せんだい消防局しょうぼうきょく航空こうくうたい)、岡山おかやま岡山おかやま消防局しょうぼうきょく航空こうくうたい)など
  3. ^ 2015ねん5がつ2にちより鹿児島かごしま市立しりつ病院びょういん移転いてん同日どうじつより屋上おくじょうヘリポートの運用うんよう開始かいししている[28]

出典しゅってん[ソースを編集へんしゅう]

  1. ^ 石川いしかわ 2020.
  2. ^ 救急きゅうきゅう業務ぎょうむのはじまりと救急きゅうきゅう救命きゅうめい誕生たんじょう - 東京とうきょう消防庁しょうぼうちょう
  3. ^ 救急きゅうきゅう医療いりょうようヘリコプターの導入どうにゅう促進そくしんかかしょ課題かだいかんする検討けんとうかい 報告ほうこくしょあん (PDF) の「かく機関きかん所管しょかんするヘリコプターをもちいた救急きゅうきゅう活動かつどう現状げんじょう
  4. ^ 沖縄おきなわ県内けんないにおける急患きゅうかん輸送ゆそうとう救援きゅうえんかんするもうわせ
  5. ^ a b とくしゅうかいグループ「とくしゅうジェット」自主じしゅ運航うんこう開始かいし 都市としから離島りとう・へき一気いっき医療いりょうしゃ輸送ゆそう”. 一般いっぱん社団しゃだん法人ほうじんとくしゅうかい 本部ほんぶ事務じむきょく (2024ねん2がつ12にち). 2024ねん4がつ13にち閲覧えつらん
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  7. ^ よくおけするご質問しつもん紹介しょうかいします川崎医科大学かわさきいかだいがく病院びょういんのサイトより
  8. ^ ドクターヘリとは?久留米大学くるめだいがく病院びょういんのサイトより
  9. ^ ドクタージェット:北海道ほっかいどうで9がつ試験しけん運航うんこう 16けん搬送はんそう有用ゆうようせい実証じっしょう
  10. ^ 小型こがたジェット機じぇっとき救急きゅうきゅう搬送はんそう商標しょうひょう登録とうろくみで名称めいしょう変更へんこう北海道ほっかいどう毎日新聞まいにちしんぶん 2011ねん11月15にち
  11. ^ そら救急きゅうきゅうしゃ」がはつ任務にんむ被災ひさいしゃ帰郷ききょう支援しえん空自くうじ時事通信じじつうしんドットコム 2011/04/21
  12. ^ ICU機器きき搭載とうさい空自くうじ輸送ゆそう千葉ちば搬送はんそう 秋田大あきただい病院びょういん入院にゅういん男児だんじ
  13. ^ 日本にっぽん放送ほうそう協会きょうかい. “離島りとうはつ 利尻島りしりとう男性だんせい感染かんせん|NHK 北海道ほっかいどうのニュース”. NHK NEWS WEB. 2020ねん4がつ24にち閲覧えつらん
  14. ^ a b ドクターヘリ来月らいげつ28にち運航うんこう開始かいし 宮城みやぎけん 朝日新聞あさひしんぶん
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  16. ^ 10月東北とうほくはつの2体制たいせいに/ドクターヘリ
  17. ^ 消防しょうぼうヘリに医師いし同乗どうじょう 9がつ試験しけん運用うんよう開始かいし 仙台せんだい
  18. ^ ドクターヘリ、冬季とうき降雪こうせつかべ 山形やまがたけん導入どうにゅうねん
  19. ^ ドクターヘリの就航しゅうこうについて 埼玉さいたまけんホームページ
  20. ^ ドクターヘリ 離着陸りちゃくりくじょう3ばいに けん搬送はんそう時間じかん短縮たんしゅく 2008ねん9がつ2にち 埼玉さいたま新聞しんぶん
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  27. ^ 離島りとう急患きゅうかん搬送はんそう2000にん感謝かんしゃじょう
  28. ^ 鹿児島かごしまけんドクターヘリ運航うんこう開始かいしについて-鹿児島かごしまけん
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  30. ^ 鹿児島かごしまけん防災ぼうさいヘリがはつ本土ほんどない急患きゅうかん搬送はんそう 新生児しんせいじ出水しゅっすいから鹿児島かごしま
  31. ^ 災害さいがい派遣はけん急患きゅうかん輸送ゆそう)‐自衛じえい艦隊かんたい 海上かいじょう自衛隊じえいたい
  32. ^ 特別とくべつ企画きかくバックナンバー_自衛隊じえいたい災害さいがい派遣はけんについてることのできるページ
  33. ^ だいかいマリンポートかごしまのかた検討けんとう委員いいん会議かいぎごとろく抜粋ばっすいばん〕(あん)
  34. ^ 上述じょうじゅつ特別とくべつ企画きかくバックナンバー_自衛隊じえいたい災害さいがい派遣はけんについてることのできるページ」
  35. ^ 鹿児島かごしま港湾こうわん空港くうこう整備せいび事務所じむしょ:マリンポートかごしま
  36. ^ 海上保安庁かいじょうほあんちょう航空機こうくうき全容ぜんよう」『世界せかい艦船かんせん通巻つうかん450しゅう(1992ねん5がつ特大とくだいごう海人あましゃ P.147
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  38. ^ 日本航空にほんこうくう新聞しんぶん』2007ねん9がつ20日はつか

参考さんこう文献ぶんけん[ソースを編集へんしゅう]

  • 石川いしかわ, 潤一じゅんいち航空こうくう医療いりょう輸送ゆそう : Aeromedical Evacuationの歴史れきし現状げんじょう」『航空こうくうファンだい69かんだい5ごうぶん林堂はやしどう、2020ねん5がつ、50-57ぺーじNAID 40022194775 

関連かんれん項目こうもく[ソースを編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[ソースを編集へんしゅう]