国頭くにがみ郡ぐん

日本にっぽん > 九州きゅうしゅう地方ちほう > 沖縄おきなわ県けん > 国頭くにがみ郡ぐん

国頭くにがみ郡ぐん（くにがみぐん）は、沖縄おきなわ県けんの郡ぐん。人口じんこう62,181人にん、面積めんせき577.29km²、人口じんこう密度みつど108人にん/km²。（2024年ねん7月がつ1日にち、推計すいけい人口じんこう）

以下いかの2町まち7村むらを含ふくむ。

国頭くにがみ村むら（くにがみそん）
大宜味おおぎみ村むら（おおぎみそん）
東村あずまむら（ひがしそん）
今帰仁なきじん村むら（なきじんそん）
本部もとぶ町まち（もとぶちょう）
恩納おんな村むら（おんなそん）
宜野座ぎのざ村むら（ぎのざそん）
金武かなたけ町まち（きんちょう）
伊江いえ村むら（いえそん）

沿革えんかく

この項目こうもくでは色いろを扱あつかっています。閲覧えつらん環境かんきょうによっては、色いろが適切てきせつに表示ひょうじされていない場合ばあいがあります。

1.名護なご村むら 2.恩納おんな村むら 3.金武かなたけ村むら 4.久志くし村むら 5.国頭くにがみ村むら 6.大宜味おおぎみ村むら 7.羽はね地ち村むら 8.今帰仁なきじん村むら 9.本部もとぶ村むら 10.伊江いえ村むら（紫むらさき■：名護なご市し、桃もも■（7の東ひがし）：東村あずまむら、赤あか■（3の北東ほくとう）：宜野座ぎのざ村むら、青あお■：合併がっぺいなし）

明治めいじ13年ねん（1880年ねん） - 国頭くにがみ地方ちほう役所やくしょを羽はね地ち間あいだ切きり親川おやかわ村むらに創設そうせつする^[1]。
明治めいじ15年ねん（1882年ねん） - 役所やくしょを名護なご間あいだ切きり大兼久おおがねく村むらに移転いてんする^[1]。
明治めいじ22年ねん（1889年ねん）5月がつ - 役所やくしょを東江あがりえ村むらの首くび里さと警察けいさつ署しょ名護なご分署ぶんしょの敷地しきちと交換こうかん移転いてんする^[1]。
明治めいじ29年ねん（1896年ねん）4月がつ1日にち - 「沖縄おきなわ県けんノ郡ぐん編制へんせいニ関せきスル件けん」（明治めいじ29年ねん勅みことのり令れい第だい13号ごう）の施行しこうにより、国頭くにがみ方かた（名護なご間あいだ切きり・恩納おんな間あいだ切きり・金武かなたけ間あいだ切きり・久志くし間あいだ切きり・国頭くにがみ間あいだ切きり・大宜味おおぎみ間あいだ切きり・羽はね地ち間あいだ切きり・今帰仁なきじん間あいだ切きり・本部ほんぶ間あいだ切きり）および伊江島いえじまの地域ちいきをもって行政ぎょうせい区画くかくとしての国頭くにがみ郡ぐんが発足ほっそく。郡ぐん役所やくしょが羽はね地ち間あいだ切せつに設置せっち。（9間あいだ切きり1島とう）
明治めいじ41年ねん（1908年ねん）4月がつ1日にち - 島嶼とうしょ町村ちょうそん制せい施行しこうに伴ともない、国頭くにがみ郡ぐんに名護なご村むら、恩納おんな村むら、金武かなたけ村むら、久志くし村むら、国頭くにがみ村むら、大宜味おおぎみ村むら、羽はね地ち村むら、今帰仁なきじん村むら、本部もとぶ村むら、伊江いえ村むらが発足ほっそく。（10村むら）
大正たいしょう12年ねん（1923年ねん）
- 3月31日にち - 郡ぐん会かいが廃止はいし。郡ぐん役所やくしょは存続そんぞく。
- 4月がつ1日にち - 久志くし村むらの一部いちぶ（有銘あるめ・慶佐次げさし・平良たいら・川田かわた・宮城みやぎ）が東村あずまむらとして分立ぶんりつ。（11村むら）
大正たいしょう13年ねん（1924年ねん）2月がつ1日にち - 名護なご村むらが町制ちょうせい施行しこうして名護なご町まちとなる。（1町まち10村むら）
大正たいしょう15年ねん（1926年ねん）6月30日にち - 郡ぐん役所やくしょが廃止はいし。以降いこうは地域ちいき区分くぶん名称めいしょうとなる。
昭和しょうわ15年ねん（1940年ねん）12月10日にち - 本部もとぶ村むらが町制ちょうせい施行しこうして本部もとぶ町まちとなる。（2町まち9村むら）
昭和しょうわ20年ねん（1945年ねん）4月がつ1日にち以降いこう - 米国べいこく海軍かいぐん軍ぐん政府せいふ布告ふこく1号ごうにより米べい軍ぐん占領せんりょう地域ちいきで順次じゅんじ日本にっぽん政府せいふの統治とうちから切きり離はなされアメリカの統治とうち下かになる。
昭和しょうわ21年ねん（1946年ねん）
- 1月がつ - 連合れんごう国軍こくぐん最高さいこう司令しれい官かん総そう司令しれい部ぶ覚書おぼえがきにより連合れんごう国こくよりアメリカ軍政ぐんせいへ移管いかんされる。
- 4月がつ1日にち - 金武かなたけ村むらの一部いちぶ（宜野座ぎのざ・惣慶そけい・漢かん那な・古知屋こちや）が宜野座ぎのざ村むらとして分立ぶんりつ。（2町まち10村むら）
- 5月がつ20日はつか - 名護なご町まちの一部いちぶ（屋部やべ・安和やすかず・山入端やまのは・宇茂佐うむさ）が屋部やべ村むらとして分立ぶんりつ。（2町まち12村むら）
- 5月21日にち - 羽はね地ち村むらの一部いちぶ（屋我やが・我部がぶ・饒平名よへな・済井出すむいで）が屋我やが地ち村むらとして分立ぶんりつ。（2町まち11村むら）
昭和しょうわ22年ねん（1947年ねん）8月がつ1日にち - 本部もとぶ町まちの一部いちぶ（謝花じゃはな・備瀬びせ・具志堅ぐしけんおよび浦崎うらさき・浜元はまもとの各かく一部いちぶ）が上うえ本部もとぶ村むらとして分立ぶんりつ。（2町まち13村むら）
昭和しょうわ45年ねん（1970年ねん）8月がつ1日にち - 名護なご町まち・屋部やべ村むら・羽はね地ち村むら・久志くし村むら・屋我やが地ち村むらが合併がっぺい・市制しせい施行しこうして名護なご市しが発足ほっそくし、郡ぐんより離脱りだつ。（1町まち9村むら）
昭和しょうわ46年ねん（1971年ねん）11月1日にち - 上うえ本部もとぶ村むらが本部もとぶ町まちに編入へんにゅう。（1町まち8村むら）
昭和しょうわ47年ねん（1972年ねん）5月がつ15日にち - 全域ぜんいきが日本にっぽんに復帰ふっきする（沖縄おきなわ返還へんかん）。「沖縄おきなわの復帰ふっきに伴ともなう特別とくべつ措置そちに関かんする法律ほうりつ」第だい3条じょうにより「従前じゅうぜんの沖縄おきなわ県けんは、当然とうぜんに、地方ちほう自治じち法ほうに定さだめる県けんとして存続そんぞくするものとする。」と、第だい7条じょうにより「沖縄おきなわの市町村しちょうそんは、地方ちほう自治じち法ほうの規定きていによる市町村しちょうそんとなるものとする。」と規定きていされ、地方ちほう自治じち法ほうが適用てきようされる。
昭和しょうわ55年ねん（1980年ねん）4月がつ1日にち - 金武かなたけ村むらが町制ちょうせい施行しこうして金武かなたけ町まちとなる。（2町まち7村むら）

行政ぎょうせい

特記とっきなき場合ばあい『沖縄おきなわ県けん国頭くにがみ郡ぐん志こころざし』による^[2]。

国頭くにがみ地方ちほう役所やくしょ長ちょう

代だい	氏名しめい	就任しゅうにん年月日ねんがっぴ	退任たいにん年月日ねんがっぴ	備考びこう
1	林はやし信しん	不明ふめい	明治めいじ16年ねん（1883年ねん）
2	諸見里もろみざと朝ちょう奇き	明治めいじ16年ねん（1883年ねん）	明治めいじ19年ねん（1886年ねん）3月がつ
3	朝あさ武士ぶし干城かんじょう	明治めいじ19年ねん（1886年ねん）3月がつ	明治めいじ24年ねん（1891年ねん）7月がつ
4	笹田ささだ柾まさき次郎じろう	明治めいじ24年ねん（1891年ねん）7月がつ	明治めいじ28年ねん（1895年ねん）7月がつ
5	朝あさ武士ぶし干城かんじょう	明治めいじ28年ねん（1895年ねん）8月がつ	明治めいじ29年ねん（1896年ねん）3月がつ31日にち	3代だいの再任さいにん。国頭くにがみ郡ぐん長ちょうへ転任てんにん。

国頭くにがみ郡ぐん長ちょう

代だい	氏名しめい	就任しゅうにん年月日ねんがっぴ	退任たいにん年月日ねんがっぴ	備考びこう
1	朝あさ武士ぶし干城かんじょう	明治めいじ29年ねん（1896年ねん）4月がつ1日にち	明治めいじ31年ねん（1898年ねん）7月がつ	国頭くにがみ地方ちほう役所やくしょ長ちょうより就任しゅうにん
2	喜入きいれ休きゅう	明治めいじ31年ねん（1898年ねん）7月がつ	明治めいじ41年ねん（1908年ねん）5月がつ
3	大塚おおつか市五郎いちごろう	明治めいじ41年ねん（1908年ねん）5月がつ	大正たいしょう2年ねん（1913年ねん）7月がつ
4	朝あさ武士ぶし干城かんじょう	大正たいしょう2年ねん（1913年ねん）7月がつ	大正たいしょう4年ねん（1915年ねん）4月がつ	初代しょだいの再任さいにん
5	近藤こんどう忠敏ただとし	大正たいしょう4年ねん（1915年ねん）4月がつ	大正たいしょう5年ねん（1916年ねん）7月がつ
6	長谷部はせべ順治じゅんじ	大正たいしょう5年ねん（1916年ねん）7月がつ	不明ふめい
	田村たむら浩ひろし	大正たいしょう12年ねん（1923年ねん）2月がつ17日にち^[3]
	大山おおやま武たけし輔^[4]
	竹崎たけざき米吉よねきち^[5]^[6]
			大正たいしょう15年ねん（1926年ねん）6月がつ30日にち	郡ぐん役所やくしょ廃止はいしにより、廃はい官かん

備考びこう

自然しぜんの宝庫ほうことして知しられる山原やまはらの大だい部分ぶぶんは国頭くにがみ郡ぐんに属ぞくする。
行政ぎょうせい上じょうは島尻しまじり郡ぐんに属ぞくしている伊平屋いへや伊是名いぜな諸島しょとうの伊平屋いへや村むらと伊是名いぜな村むらであるが、県議会けんぎかい選挙せんきょ区くでは国頭くにがみ郡ぐん区くに属ぞくし、郡ぐん民みん体育たいいく大会たいかいでは国頭くにがみ郡ぐん大会たいかいに参加さんかする。

脚注きゃくちゅう

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

^ ^a ^b ^c 島袋しまぶくろ 1919, 113頁ぺーじ.
^ 島袋しまぶくろ 1919, 114頁ぺーじ.
^ 「元もと福岡ふくおか県けん書記官しょきかん田村たむら浩ひろし特旨とくし叙位じょいノ件けん」アジア歴史れきし資料しりょうセンター Ref.A11114878100 、昭和しょうわ15年ねん4月がつ5日にち。
^ 印刷いんさつ局きょく 1924, 1383頁ぺーじ.
^ 内閣ないかく印刷いんさつ局きょく 1925, 394頁ぺーじ.
^ 内閣ないかく印刷いんさつ局きょく 1926, 419頁ぺーじ.

参考さんこう文献ぶんけん

島袋しまぶくろ源一郎げんいちろう編へん『沖縄おきなわ県けん国頭くにがみ郡ぐん志こころざし』沖縄おきなわ県けん国頭くにがみ郡ぐん教育きょういく部会ぶかい、1919年ねん。
印刷いんさつ局きょく編へん『職員しょくいん録ろく大正たいしょう13年ねん』印刷いんさつ局きょく、1924年ねん。
『職員しょくいん録ろく大正たいしょう14年ねん1月がつ1日にち現在げんざい』内閣ないかく印刷いんさつ局きょく、1925年ねん。
『職員しょくいん録ろく大正たいしょう15年ねん1月がつ1日にち現在げんざい』内閣ないかく印刷いんさつ局きょく、1926年ねん。
「角川かどかわ日本にっぽん地名ちめい大だい辞典じてん」編纂へんさん委員いいん会かい編へん『角川かどかわ日本にっぽん地名ちめい大だい辞典じてん』 47 沖縄おきなわ県けん、角川書店かどかわしょてん、1986年ねん6月がつ1日にち。ISBN 4040014707。

外部がいぶリンク

国頭くにがみ郡ぐんに関連かんれんする地理ちりデータ - オープンストリートマップ

座標ざひょう: 北緯ほくい26度ど38分ふん30秒びょう東経とうけい128度ど07分ふん48秒びょう / 北緯ほくい26.64167度ど東経とうけい128.13000度ど / 26.64167; 128.13000

[FOOTNOTE島袋1919113頁-1] 島袋しまぶくろ 1919, 113頁ぺーじ.

[FOOTNOTE島袋1919114頁-2] 島袋しまぶくろ 1919, 114頁ぺーじ.

[asia-3] 「元もと福岡ふくおか県けん書記官しょきかん田村たむら浩ひろし特旨とくし叙位じょいノ件けん」アジア歴史れきし資料しりょうセンター Ref.A11114878100 、昭和しょうわ15年ねん4月がつ5日にち。

[FOOTNOTE印刷局19241383頁-4] 印刷いんさつ局きょく 1924, 1383頁ぺーじ.

[FOOTNOTE内閣印刷局1925394頁-5] 内閣ないかく印刷いんさつ局きょく 1925, 394頁ぺーじ.

[FOOTNOTE内閣印刷局1926419頁-6] 内閣ないかく印刷いんさつ局きょく 1926, 419頁ぺーじ.

[1]

[2]

[3]

[4]

[5]

[6]

表ひょう話はなし編へん歴れき沖縄おきなわ県けんの自治体じちたい
市部しぶ	那覇なは市し宜野湾ぎのわん市し石垣いしがき市し浦添うらぞえ市し名護なご市し糸満いとまん市し沖縄おきなわ市し豊見城とみぐすく市しうるま市し宮古島みやこじま市し南城なんじょう市し
国頭くにがみ郡ぐん	国頭くにがみ村むら大宜味おおぎみ村むら東村あずまむら今帰仁なきじん村むら本部もとぶ町まち恩納おんな村むら宜野座ぎのざ村むら金武かなたけ町まち伊江いえ村むら
中頭なかがみ郡ぐん	読谷よみたん村むら嘉手納かでな町まち北谷きただに町まち北中城きたなかぐすく村むら中城なかぐすく村むら西原いりばる町まち
島尻しまじり郡ぐん	与那原よなばる町まち南風原はえばる町まち渡嘉敷とかしき村むら座間味ざまみ村むら粟国あぐに村むら渡名喜となき村むら南大東みなみだいとう村むら北大東きただいとう村むら伊平屋いへや村むら伊是名いぜな村むら久米くめ島町しままち八重やえ瀬せ町まち
宮古みやふる郡ぐん	多良間たらま村むら
八重山やえやま郡ぐん	竹富たけとみ町まち与那国よなくに町まち
Category:沖縄おきなわ県けんの市町村しちょうそん

典拠てんきょ管理かんりデータベース
全般ぜんぱん	VIAF
国立こくりつ図書館としょかん	日本にっぽん