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救命きゅうめい連鎖れんさ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
Chain of Survival

救命きゅうめい連鎖れんさ(Chain of Survival)とは、いち救命きゅうめい処置しょちの119ばんへの通報つうほうから救急きゅうきゅう隊員たいいんへの引継ひきつぎの連続れんぞくせい連鎖れんさのかたちにてはめたもの。

これは英語えいごことわざくさり一番いちばんよわれる A chain breaks on its weakest link[1]」を意識いしきしたものであり、「あなたが救命きゅうめい現場げんば居合いあわせたとき、もしあなたが『くさりよわ』にならなければ、あなたはいのちすくえる」とうメッセージである。

成人せいじん救命きゅうめい連鎖れんさ[編集へんしゅう]

  1. Early Access
    早期そうき通報つうほう119ばんなど救急きゅうきゅうへの通報つうほう
  2. Early CPR
    早期そうき心肺しんぱい蘇生そせい
  3. Early Defibrillation
    早期そうきじょほそどう
  4. Early Advance Care
    早期そうき病院びょういん搬送はんそう救急きゅうきゅう隊員たいいんへの引継ひきつぎ)

小児しょうに救命きゅうめい連鎖れんさ[編集へんしゅう]

  1. Prevention
    予防よぼう
  2. Early CPR
    早期そうき心肺しんぱい蘇生そせい
  3. Early Access
    早期そうき通報つうほう
  4. Early Advance Care
    早期そうき病院びょういん搬送はんそう救急きゅうきゅう隊員たいいんへの引継ひきつぎ)

成人せいじん小児しょうに順番じゅんばんことなるのは、小児しょうにほうがより早期そうきCPRに反応はんのうしやすいため(成人せいじんしん停止ていしおおくは心臓しんぞう原因げんいんがあり、小児しょうにでは呼吸こきゅう原因げんいんがあることがおおい)。

概要がいよう[編集へんしゅう]

アメリカ心臓しんぞう協会きょうかい報告ほうこく国際こくさいガイドライン AHA2000』において、上記じょうきのプロセスがすべ迅速じんそくおこなわれてはじめて、心肺しんぱい停止ていししゃ救命きゅうめい成功せいこうする可能かのうせいしょうじるのであり、プロセスのいずれかひとつでもけると救命きゅうめい可能かのうせいはほとんどなくなることがしめされている。このことは、心肺しんぱい停止ていししゃかんする統計とうけいからあきらかとされた客観きゃっかんてき事実じじつとして、世界中せかいじゅう心臓しんぞう医師いし救急きゅうきゅう隊員たいいんつよ認識にんしきされている。

心肺しんぱい停止ていし発生はっせいしてから救急きゅうきゅう隊員たいいん医師いし処置しょちけられるまでにすうぶんのタイムラグがしょうじる。そのため、心肺しんぱい停止ていし現場げんば遭遇そうぐうした一般いっぱん人々ひとびとバイスタンダー)が早期そうき通報つうほう早期そうき心肺しんぱい蘇生そせい早期そうきじょほそどう実施じっしする必要ひつようがある。日本にっぽんでは、心肺しんぱい停止ていししゃ救命きゅうめいりつ欧米おうべい諸国しょこくくらべてかなりひくい(日本にっぽん:3%-5%内外ないがい欧米おうべい:10すう%)が、一般いっぱん人々ひとびと救命きゅうめいくさり意識いしき浸透しんとうしているかかが、こうした救命きゅうめいりつにつながる一因いちいんだとかんがえられている。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 元々もともとトマス・リード言葉ことば「a chain is only as strong as its weakest link」(英語えいごばんウィクショナリー

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]