(Translated by https://www.hiragana.jp/)
応急手当普及員 - Wikipedia コンテンツにスキップ

応急おうきゅう手当てあて普及ふきゅういん

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
応急おうきゅう手当てあて普及ふきゅういん
実施じっしこく 日本の旗 日本にっぽん
資格しかく種類しゅるい 公的こうてき資格しかく
分野ぶんや 福祉ふくし医療いりょう
試験しけん形式けいしき 講習こうしゅう筆記ひっき実技じつぎ試験しけん
認定にんてい団体だんたい 消防しょうぼう本部ほんぶ
ウィキプロジェクト ウィキプロジェクト 資格しかく
ウィキポータル ウィキポータル 資格しかく
テンプレートを表示ひょうじ

応急おうきゅう手当てあて普及ふきゅういん(おうきゅうてあてふきゅういん)は、日本にっぽん消防しょうぼう機関きかんによる応急おうきゅう処置しょち技能ぎのう普及ふきゅう支援しえん救命きゅうめい講習こうしゅう教授きょうじゅする人員じんいんまたはその資格しかく普及ふきゅういんへの認定にんていは、総務そうむしょう消防庁しょうぼうちょうさだめる要綱ようこうもとづき、消防しょうぼう本部ほんぶ消防しょうぼうちょうによりおこなわれることから、資格しかくとしての位置付いちづけは公的こうてき資格しかくである。

概要がいよう[編集へんしゅう]

一般いっぱん救命きゅうめい講習こうしゅう医師いし救急きゅうきゅう隊員たいいん指導しどうするが、消防しょうぼう職員しょくいん本来ほんらい業務ぎょうむ消防しょうぼう救急きゅうきゅうなど)に従事じゅうじする必要ひつようがあるため、救命きゅうめい講習こうしゅう普及ふきゅう十分じゅうぶん時間じかん回数かいすうついやすことが容易よういではない。10まん都市とし消防しょうぼう本部ほんぶであればつきに1~2かい開講かいこう限界げんかいであり、常時じょうじ開催かいさいとなれば防災ぼうさい協会きょうかいなどせんもん機関きかん設置せっち専従せんじゅう講師こうし必要ひつようしょうじる。通報つうほうから救急きゅうきゅうしゃ現場げんば到着とうちゃく時間じかん年々ねんねんながくなる傾向けいこうにあり、心肺しんぱい停止ていし場合ばあい救急きゅうきゅうしゃ到着とうちゃくまでなん処置しょちほどこさなければ蘇生そせい可能かのうせいがほとんどなくなるため、救命きゅうめい手当てあて普及ふきゅう救急きゅうきゅう分野ぶんやにおいてさい重要じゅうよう課題かだいとされている。そこで、一般いっぱんひとたいして救命きゅうめいほう指導しどうするために必要ひつよう技能ぎのう知識ちしきゆうするものとして設置せっちされた資格しかくが「応急おうきゅう手当てあて普及ふきゅういん」である。

消防しょうぼうだんいんとして受講じゅこうした場合ばあい証明しょうめいしょとともに徽章きしょう交付こうふされる。

全国ぜんこくてきにこの普及ふきゅういん養成ようせいはあまりすすんでおらず、消防しょうぼう本部ほんぶわせても上級じょうきゅう救命きゅうめい講習こうしゅう同様どうよう開講かいこう予定よていなし」と回答かいとうがあることおおい。これは怠慢たいまんではなく、普通ふつう講習こうしゅう修了しゅうりょうしゃやすこと現在げんざい課題かだいである。

資格しかく取得しゅとく更新こうしん[編集へんしゅう]

応急おうきゅう手当てあて普及ふきゅういんは、消防しょうぼう機関きかん主催しゅさいする24あいだ応急おうきゅう手当てあて普及ふきゅういん講習こうしゅう Iで、基礎きそ医学いがく指導しどう技法ぎほうなどのがく指導しどう要領ようりょう模擬もぎ講習こうしゅうなどの実技じつぎ過程かてい修了しゅうりょうし、かつ筆記ひっき指導しどう実技じつぎ効果こうか測定そくてい合格ごうかくしたものから、消防しょうぼう機関きかん消防しょうぼうちょうにより認定にんていされたものがなることができる。なお、救急きゅうきゅう救命きゅうめい救急きゅうきゅう隊員たいいん救急きゅうきゅう隊員たいいん資格しかくのある消防しょうぼう吏員りいんは、4あいだ応急おうきゅう手当てあて普及ふきゅういん講習こうしゅうIIの受講じゅこうでよい。

応急おうきゅう手当てあて普及ふきゅういん講習こうしゅうは、基本きほんてきには居住きょじゅうまたは在勤ざいきん在学ざいがくのいずれかの消防しょうぼう本部ほんぶ受講じゅこうできる。どちらの消防しょうぼう本部ほんぶにも講習こうしゅうがない場合ばあい近隣きんりん消防しょうぼう本部ほんぶ受講じゅこうすることもできる。一部いちぶでは地元じもと住民じゅうみんにしか受講じゅこう更新こうしんみとめていない消防しょうぼう本部ほんぶもあるので注意ちゅういようする。

応急おうきゅう手当てあて普及ふきゅういん認定にんていしゃには認定にんていしょう交付こうふされる。有効ゆうこう期限きげんは3年間ねんかんである。ただし、応急おうきゅう手当てあて普及ふきゅういんさい講習こうしゅう受講じゅこうすることでさらに3年間ねんかん有効ゆうこうとなるが、さい講習こうしゅうぜん課程かてい受講じゅこうしない場合ばあい受講じゅこうしても認定にんていされない場合ばあい失効しっこうとなる。講習こうしゅう内容ないよう修了しゅうりょうするだけの救命きゅうめい講習こうしゅうことなり、継続けいぞくてき更新こうしん認定にんてい必須ひっす資格しかくである。さい講習こうしゅうでは、講習こうしゅう内容ないよう原典げんてんとなる日本にっぽん蘇生そせい協議きょうぎかい策定さくていしたJRC蘇生そせいガイドラインの改訂かいていやそれにともな各種かくしゅ手技しゅぎ変更へんこうなど、最新さいしん知識ちしき習得しゅうとくすることが中心ちゅうしんである。

消防しょうぼうだんいんとして認定にんていされた場合ばあい証明しょうめいしょとともに応急おうきゅう手当てあて普及ふきゅういんあきら徽章きしょう)を交付こうふされる。[1][リンク]

なお、転居てんきょ転属てんぞくなどで認定にんていけた消防しょうぼう機関きかんはなれても、移転いてんさき消防しょうぼう機関きかんさい講習こうしゅう受講じゅこうできる。そのさい認定にんていさい講習こうしゅう受講じゅこうした消防しょうぼう機関きかん消防しょうぼうちょうおこなう。

普及ふきゅういんたいする講師こうし委嘱いしょく[編集へんしゅう]

応急おうきゅう手当てあて普及ふきゅういんたるしゃ管轄かんかつ地域ちいき消防しょうぼうちょうより委嘱いしょくけることによって、普通ふつう救命きゅうめい講習こうしゅうのみの講師こうしとなることができる。実際じっさいてき運用うんよう委嘱いしょくもと消防しょうぼう本部ほんぶさだめるところによる。

普及ふきゅういんによる救命きゅうめい講習こうしゅう内容ないよう[編集へんしゅう]

おも事業じぎょうしょ従業じゅうぎょういん自治じちかい自主じしゅ防災ぼうさい組織そしきとう構成こうせいいんたいし、普通ふつう救命きゅうめい講習こうしゅうのみ講師こうしつとめること出来できる。講師こうしつとめること出来できるのは認定にんていけたかく消防しょうぼう本部ほんぶ管轄かんかつないとなるケースがあり、認定にんていけた消防しょうぼう本部ほんぶ管轄かんかつがい講師こうしつとめることがある場合ばあい講師こうしつとめる地域ちいき消防しょうぼう本部ほんぶ確認かくにんようする。

応急おうきゅう手当てあて普及ふきゅういん指導しどうする救命きゅうめい講習こうしゅう受講じゅこうしたひとも、消防しょうぼう本部ほんぶによる講習こうしゅう受講じゅこうしゃまったおな修了しゅうりょうしょう交付こうふされる(発行はっこうしゃ管轄かんかつ地域ちいき消防しょうぼうちょう)。受講じゅこう申請しんせい修了しゅうりょうしょう発行はっこう手続てつづきとの関係かんけい受講じゅこうしゃ氏名しめい生年月日せいねんがっぴ開講かいこう場所ばしょなどをあらかじとどけておく必要ひつようがあるので、消防しょうぼう本部ほんぶだれ受講じゅこうしたかを把握はあくしている。

受講じゅこうしゃには救命きゅうめい講習こうしゅう受講じゅこう記念きねんバッジ普通ふつうI II III 救命きゅうめい講習こうしゅう(みどり)、上級じょうきゅう救命きゅうめい講習こうしゅう(むらさき)、応急おうきゅう手当てあて普及ふきゅういん(オレンジ)の3種類しゅるい販売はんばいされている地域ちいきもある。

類似るいじ民間みんかん資格しかく[編集へんしゅう]

ほん資格しかく類似るいじする、民間みんかん団体だんたいによる救急きゅうきゅうほう指導しどういん資格しかくには以下いかのものがある(消防しょうぼう本部ほんぶによる救命きゅうめい講習こうしゅうでの、指導しどう修了しゅうりょうしょう交付こうふはできない)。

上位じょうい資格しかく[編集へんしゅう]

応急おうきゅう手当てあて普及ふきゅういん上位じょうい資格しかくとして、すべての種類しゅるい救命きゅうめい講習こうしゅう指導しどうできる応急おうきゅう手当てあて指導しどういんがある。

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]