被服ひふく

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ふく歴史れきしえがいた。(うえから)古代こだいエジプトひと古代こだいギリシアひとローマじんビザンチンじんフランクじん、そして13世紀せいきから15世紀せいき中世ちゅうせいヨーロッパひと

被服ひふく(ひふく)とは、身体しんたい着用ちゃくようするものである。人体じんたい保護ほご装飾そうしょく社会しゃかいてき地位ちい表象ひょうしょうとうのために発展はってんしてきたもので、人間にんげん文化ぶんか主要しゅよう構成こうせい要素ようそひとつである。もっと典型てんけいてきには、ぬの布帛ふはく)を縫合ほうごうして着用ちゃくようてきした形状けいじょう仕立したてた繊維せんい製品せいひんである。また物品ぶっぴんもと目的もくてき着用ちゃくようにない場合ばあいでも、これをにつけることで被服ひふくとらえられる場合ばあいがある。

被服ひふく類似るいじ用語ようごとして、衣服いふく(いふく)、ころも(ころも・きぬ)、ふく(ふく)、衣類いるい(いるい)、衣料いりょう衣料いりょうひん(いりょうひん)、着物きもの(きもの)とうがある。被服ひふく衣料いりょう衣料いりょうひん同義どうぎで、身体しんたいつつもの総称そうしょう衣服いふくふく衣類いるいは、被服ひふくからかぶりものや履物はきもの装身具そうしんぐのぞいたもの着物きもの古典こてんてき意味いみ衣服いふく同義どうぎだが、現代げんだいではおも和服わふく同義どうぎころもおも上半身じょうはんしんつつものす。

また、服飾ふくしょく服装ふくそう衣装いしょう衣裳いしょう)などのかたり存在そんざいする。これらの用語ようご意味いみ範囲はんい重複じゅうふくするものであるが、繊維せんいとう製品せいひん製造せいぞう機能きのうめんかんする学術がくじゅつ研究けんきゅう教育きょういく行政ぎょうせい分野ぶんやとうでは「被服ひふく」のかたりもちいられ(陸軍りくぐん被服ひふくほんしょう被服ひふくがくなど)、衣服いふく文化ぶんかあつか分野ぶんやにおいては服飾ふくしょく用語ようごもちいられる傾向けいこうがある(服飾ふくしょくとう[よう出典しゅってん])。ほんこうでは便宜上べんぎじょう製品せいひんとしての被服ひふくについてあつかう。

被服ひふく目的もくてき[編集へんしゅう]

ヘッドバンド帽子ぼうし毛皮けがわえりコートショールセーターなどふゆよう被服ひふく着込きこんだ乳児にゅうじ

被服ひふく着用ちゃくよう目的もくてき多様たようであるが、おもには、からだひょう付近ふきんゆたか湿度しつど調節ちょうせつする環境かんきょう制御せいぎょ身体しんたい皮膚ひふ保護ほご防御ぼうぎょ身体しんたい一部いちぶ秘匿ひとく強調きょうちょう装飾そうしょく、また、性別せいべつ身分みぶん職業しょくぎょうとう表示ひょうじがある。被服ひふく単一たんいつ目的もくてき機能きのう)のためにもちいられることはまれで、大抵たいてい複数ふくすう機能きのう同時どうじになっている。たとえば制服せいふく礼服れいふくは、社会しゃかいてき機能きのうになうと同時どうじ体温たいおん調整ちょうせい機能きのう考慮こうりょされている。スポーツウェアうごきやすさ・体温たいおん調整ちょうせい怪我けが防止ぼうし役割やくわり同時どうじたすように考慮こうりょされている一方いっぽうで、日常にちじょう使用しよう考慮こうりょしたファッションせいたかいものも存在そんざいしている[1]実用じつようてき役割やくわり衣類いるい社会しゃかいてき・シンボリックな役割やくわり衣類いるい分類ぶんるいされることもあるが、それらがからっている場合ばあいもあり、いつもすんなりとけられるわけでもない。たとえば白衣はくいは、実用じつようてきにはよご防止ぼうしのために衣類いるいうえかさちゃくするものであるが、特定とくてい印象いんしょうづけをおこなうことでひと心理しんり操作そうさするためにももちいられていることがられている[ちゅう 1]医師いしらが着用ちゃくようする白衣はくいのシンボリックな意味いみについては「白衣はくい授与じゅよしき」「白衣はくいだか血圧けつあつ」といったれいげられる。

体温たいおん調節ちょうせつ身体しんたい保護ほご[編集へんしゅう]

体毛たいもうとぼしい人類じんるいにとって、被服ひふく基本きほんてき体温たいおん調節ちょうせつ補助ほじょする役割やくわり衣服いふく気候きこうまたは被服ひふく気候きこう、または衣服いふくない気候きこうという[3][4][5])をになっている。衣服いふく比較的ひかくてき簡便かんべん体温たいおん調節ちょうせつ機能きのうひとつであり、気温きおんたかくなれば衣服いふくいで体温たいおんげ、また気温きおんひくくなれば衣服いふくることで体温たいおんげようとする。ぶしによってはげしい気温きおんがある場合ばあいなつには薄着うすぎになり、ふゆには厚着あつぎになる。夏服なつふくふゆふくなど、ぶし推移すいいおうじて衣服いふくえることは衣替ころもがばれる。

体温たいおん調節ちょうせつのなかでも防寒ぼうかん被服ひふく起源きげんひとつとされるように[6] 非常ひじょう重要じゅうようであり、さむ場所ばしょでは身体しんたいえすぎないように防寒ぼうかん着用ちゃくようする。保温ほおん重視じゅうしする場合ばあい静止せいしした空気くうきそう身体しんたい周辺しゅうへんつくすことが重要じゅうようであるため、空気くうきをよくふく生地きじふくかさちゃくし、戸外こがい場合ばあい通気つうきせいひく素材そざいふくをそのうえかさねて外部がいぶ冷気れいき遮断しゃだん身体しんたい周辺しゅうへん暖気だんき保護ほごする[7]同様どうよう理由りゆうから皮膚ひふ露出ろしゅつらし暖気だんきがさないよう、くびまわりやそでなどの開口かいこうせまくし、フードや手袋てぶくろなどで露出ろしゅつ保護ほごする[8]

人間にんげん寒冷かんれいよりも暑熱しょねつつよく、気温きおんが28から31℃程度ていど場合ばあい衣服いふくがなくとも快適かいてきごせることが判明はんめいしている[9]。このため、熱帯ねったいアフリカ南太平洋みなみたいへいよう諸島しょとうなどの湿潤しつじゅん暑熱しょねつ地域ちいきではかつては一部いちぶ裸族らぞく存在そんざいし、また伝統でんとうふくでは、腰布こしぬののみで上半身じょうはんしん裸体らたいであり、全身ぜんしんおお衣服いふく儀礼ぎれいよう存在そんざいにとどまった場合ばあいおおかった[10]。ただし直射ちょくしゃ日光にっこう熱風ねっぷうなどで身体しんたい気温きおん以上いじょうねつ侵入しんにゅうがある場合ばあいはこれに該当がいとうしないため、砂漠さばく地帯ちたいなど乾燥かんそう暑熱しょねつ地域ちいき伝統でんとうふくではむしろ外部がいぶねつ遮断しゃだんするべく全身ぜんしん衣服いふくおおうのが一般いっぱんてきである[11]。また社会しゃかいてき規範きはん身体しんたい保護ほごのためほとんどの地域ちいきでは高温こうおんにもなんらかの衣服いふく着用ちゃくようすることが必要ひつようである。高温こうおん対処たいしょする場合ばあい吸湿きゅうしつせい通気つうきせいのよい綿めんあさ素材そざいもちい、ふく被覆ひふく面積めんせきすくなくして体温たいおん放熱ほうねつ促進そくしんすることがおお[12]。ただし戸外こがい場合ばあい直射ちょくしゃ日光にっこうけるためむしろ露出ろしゅつらすほう体温たいおん上昇じょうしょうふせぐことができる[13]下着したぎるい中心ちゅうしんとしてあせ吸収きゅうしゅう発散はっさんたすけることも重要じゅうようである。

衣服いふくからだひょう保護ほごし、きずつけないための役割やくわりになっている。また、様々さまざま活動かつどう補助ほじょする役割やくわりつため、それぞれの用途ようととくした専門せんもんふく特殊とくしゅふく存在そんざいする。作業さぎょう防護ぼうごふくなどは、怪我けがよごれを防止ぼうしする目的もくてきとくした衣服いふくであり、また身体しんたいはげしくうごかす場合ばあいには、活動かつどうせいたか被服ひふくもちいられる。寝間着ねまき睡眠すいみんどき使用しようとくした衣服いふくであり、からだけないようなゆったりとしたデザインで肌触はだざわりがよく伸縮しんしゅくせい吸湿きゅうしつせいけた生地きじおおもちいられる[14]

社会しゃかいてき地位ちい表象ひょうしょう[編集へんしゅう]

衣服いふくおおくの社会しゃかいにおいて社会しゃかいてき地位ちい表象ひょうしょう手段しゅだんとしてもちいられており、年齢ねんれい身分みぶん職業しょくぎょうとうおうじた被服ひふくによって、組織そしき一員いちいんであることをしめしたり、集団しゅうだんない役割やくわり表現ひょうげんしたりする[15]古代こだいより衣服いふくステータスシンボルや地位ちいあらわすためのいち手段しゅだんとしてもちいられることがあった。あるしゅ衣服いふくについて地位ちいたかいもの以外いがい着用ちゃくようきんじることはおおくの文明ぶんめいられたが、現代げんだい民主みんしゅ社会しゃかいにおいてはおおむねこうした制限せいげん廃止はいしされている。ただし、21世紀せいきはいっても制服せいふくさだめる企業きぎょう学校がっこうおおく、その所属しょぞく職業しょくぎょうしめしている[16]性別せいべつによる衣服いふく区別くべつもほとんどの社会しゃかい存在そんざいしており、異性いせいそうはかなり明確めいかく批判ひはん対象たいしょうとなってきたが、21世紀せいきはい服装ふくそう性差せいさ撤廃てっぱい目指めざうごきもあらわはじめている[17]

おおくの宗教しゅうきょうにおいて聖職せいしょくしゃ独特どくとく衣装いしょうにまとう[16]。それとはべつに、イスラムけん女性じょせい服装ふくそうなどのように宗教しゅうきょうじょう戒律かいりつによってまとう衣服いふく制限せいげんくわえられる場合ばあいがある[18]。イスラームの女性じょせいは「かみ男性だんせいせてはいけない」とかんがえられているので、あたまおおヒジャブ必要ひつようとなり、「かお以外いがい素肌すはだせてはいけない」とされているため袖口そでぐちせまいものがえらばれる[よう出典しゅってん]

特定とくてい場面ばめんおうじた被服ひふく選択せんたくもとめられる場合ばあいもあり、冠婚葬祭かんこんそうさいなど各種かくしゅ儀式ぎしき典礼てんれいにおいては礼服れいふく着用ちゃくようされ、ドレスコード指定していされる場合ばあいおお[19]男性だんせいのビジネスシーンにおいては、19世紀せいき以降いこうスーツ着用ちゃくようぜん世界せかい一般いっぱんてきとなっている[20]。また衣服いふくひと思想しそう信条しんじょう、ライフスタイル、文化ぶんか背景はいけい経済けいざいりょくとう表現ひょうげんする手段しゅだんともなる。たとえば高価こうか高級こうきゅう衣服いふくをまとうことで財力ざいりょく地位ちい誇示こじすることはひろられる[21]

身体しんたい装飾そうしょく[編集へんしゅう]

衣服いふく身体しんたい装飾そうしょくとしてもちいることは、防寒ぼうかんおなじく衣服いふく使用しよう最初さいしょからおこなわれており[22]重要じゅうよう用途ようとの1つである。衣類いるい基本きほんてき身体しんたい(の一部いちぶ)をかくしたり、強調きょうちょうしたりするためにももちいられる。被服ひふくによってみずからの性的せいてき魅力みりょく強調きょうちょう対象たいしょう魅了みりょうすることはしばしばられるが、ぎゃく局部きょくぶ中心ちゅうしん身体しんたいおおかくすことによってつつしみをあらわすこともまた一般いっぱんてきである[23]衣服いふくかんする価値かちかんどういち文化ぶんかないにおいてしばしば共有きょうゆうされ[24]、ある衣服いふくのパターンがおおくの人々ひとびとれられた場合ばあいしばしば流行りゅうこうこす。こうしたファッション短期間たんきかん変動へんどうかえすが、なかには完全かんぜんひとつのスタイルとして定着ていちゃくするものもある[25]

一方いっぽうで、衣服いふく着用ちゃくようしゃ美意識びいしきをそのままあらわすものであり、個性こせいしめ手段しゅだんともなっている[26]着用ちゃくようする衣服いふく他者たしゃからのだいいち印象いんしょう決定けっていづけるものであり[15]、これを利用りようして他者たしゃみずからののぞむイメージをいだかせることもおこなわれる[27]。この「流行りゅうこうへの追随ついずい」と「個性こせい強調きょうちょう」は本質ほんしつてき対立たいりつする概念がいねんであるが、衣服いふく選択せんたく場面ばめんにおいては併存へいそんしており、両者りょうしゃとも非常ひじょう重視じゅうしされている[28]

コルセットによる身体しんたい圧迫あっぱくのように、身体しんたい装飾そうしょく欲求よっきゅう実用じつようせい欲求よっきゅう上回うわまわった場合ばあい身体しんたい保護ほご機能きのう体形たいけい無視むしした衣服いふく着用ちゃくようされることは歴史れきしじょうしばしばられる[29]

被服ひふく歴史れきし[編集へんしゅう]

起源きげん[編集へんしゅう]

人類じんるいがいつから被服ひふく着用ちゃくようしたかははっきりとしていない。衣服いふく起源きげんを7まんねんまえから7まん5せんねんまえに、現在げんざいインドネシアりょうであるスマトラ島すまとらとうトバ火山かざんだい噴火ふんかこして地球ちきゅう規模きぼ気候きこう寒冷かんれい[30]こし、その人類じんるい進化しんかおおきな影響えいきょうあたえたトバ・カタストロフ理論りろん関連かんれんづけるものもいる[31][32][33]。その論拠ろんきょとして、ヒト寄生きせいするヒトジラミは2つの亜種あしゅ、すなわちおも毛髪もうはつ寄宿きしゅくするアタマジラミPediculus humanus capitis)と、おも衣服いふく寄宿きしゅくするコロモジラミPediculus humanus corporis)にけられ、近年きんねん遺伝子いでんし研究けんきゅうからこの2亜種あしゅ分化ぶんかしたのはおよそ7まんねんまえであることがかっている[31]。そこでシラミの研究けんきゅうしゃらは、トバ火山かざん噴火ふんかとその寒冷かんれいした気候きこうくために、ヒトが衣服いふくるようになったのではないかと推定すいていしている[32]

なお、人類じんるいアフリカ単一たんいつ起源きげんせつではヒトの共通きょうつう祖先そせんは14~20まんねんまえにアフリカにいたとかんがえ、ヒトがアフリカからその地域ちいき移住いじゅうはじめた(人類じんるい進化しんか#アフリカせつ時期じきを7まんから5まんねんまえとしている[34][35]

当初とうしょ衣服いふく毛皮けがわなどの自然しぜん素材そざいをそのままにつけていたとかんがえられているが、紀元前きげんぜん25000ねんごろにははりいとによって素材そざい縫製ほうせいされ、衣服いふく誕生たんじょうした[36]。やがて繊維せんいかたまりからいとつむ技法ぎほう開発かいはつされ、さらにそのいとどうしをわせることで、ぬのることが可能かのうとなり[37]、これが衣服いふく素材そざい主流しゅりゅうとなっていった。先史せんし時代じだい遺跡いせき洞穴どうけつ壁画へきがなど)には、身体しんたい表面ひょうめんぬの毛皮けがわ植物しょくぶつくきんだりたばねたりしたもの(みの腰蓑こしみの)などをけた様子ようすえがかれた[よう出典しゅってん]織物おりものによる衣服いふく紀元前きげんぜん7千年紀せんねんきには発明はつめいされていた[36]日本にっぽんにおいては、アサ発掘はっくつ資料しりょう分布ぶんぷ[38]縄文じょうもん時代じだい後期こうきやく3200ねんまえ)の模様もようのあるぬの[39]や、鳥浜とりはま貝塚かいづか福井ふくいけん)より縄文じょうもん時代じだい草創そうそうアサ繊維せんい出土しゅつど[40][41]千葉ちばけん沖ノ島おきのしま遺跡いせき館山たてやま)から発掘はっくつされたアサの仲間なかま果実かじつ化石かせきはアサ(Cannabis sativa)と同定どうていされると、同種どうしゅ記録きろくは2008ねん時点じてん世界せかい最古さいこであった[42]縄文じょうもん服装ふくそう[43]がかりとなる物証ぶっしょう[44]として注目ちゅうもくされている[よう出典しゅってん][ちゅう 2]

古代こだいから近代きんだい[編集へんしゅう]

被服ひふく誕生たんじょう以降いこうながきにわたって自給自足じきゅうじそく時代じだいつづき、その入手にゅうしゅ製作せいさく困難こんなんさにもかかわらずすべてのひとにとっての必需ひつじゅひんだったために非常ひじょう価値かちのあるものであった[よう出典しゅってん]被服ひふく原料げんりょうであるぬのが、その有用ゆうようせい希少きしょうせいのために古代こだいにおいてはしばしば貨幣かへいとしての役割やくわりち、中国ちゅうごく日本にっぽんにおいては租庸調そようちょうのうちの「いさお」または「調しらべ」として租税そぜいのうちにれられていた[47]ことは、そのあらわれである。社会しゃかい上層じょうそうのぞいては所持しょじ点数てんすうすくなく、奈良なら時代じだい下級かきゅう役人やくにんそうでは所持しょじする衣服いふく洗濯せんたくするには、わざわざ休暇きゅうか申請しんせいすることもめずらしくなかった[48][49]

古典こてん古代こだい利用りようされた衣服いふくは、トーガのように幅広はばひろぬのからだけるか、いちまいぬのふくろじょう仕立したててくびうで部分ぶぶんあなけたチュニックポンチョ)やガウンるいであった[50]。これらの衣服いふくは、布地ぬのじ体型たいけいわせて裁断さいだんすることなく仕立したてるために、るというよりもまとうものであり、ひだがおおゆるやかなラインになる特徴とくちょうがある[50]中世ちゅうせい初期しょき中央ちゅうおうアジアテュルクけい騎馬きば民族みんぞくが、布地ぬのじ体型たいけいわせて裁断さいだんぜんひらきに仕立したてたカフタン革靴かわぐつ使用しようするようになる。さむさと騎乗きじょう適応てきおうしたジャケットかた上着うわぎズボン革靴かわぐつは、モンゴル帝国ていこく拡大かくだいとともにユーラシア大陸たいりく東西とうざい伝播でんぱし、独自どくじ進化しんかげていく[50]

被服ひふく材料ざいりょうとしては、羊毛ようもうあさきぬ綿めんといった自然しぜん繊維せんい毛皮けがわおもなものであった[51]。このうちきぬ歴史れきし時代じだいつうじてつね価値かちたかく、高級こうきゅう素材そざいとしてあつかわれた[52]綿めんてい緯度いど地帯ちたいでの栽培さいばい中心ちゅうしんであり、ヨーロッパひがしアジアでの本格ほんかく利用りようおくれたものの、そのやすさや着心地きごこちさから16世紀せいき以降いこう本格ほんかくてき利用りようはじまり、もっと一般いっぱんてき被服ひふく素材そざいひとつとなった。日本にっぽんにおいては古来こらいよりカラムシからられたあさ苧麻からむし)がおも衣服いふく素材そざいであり、またきぬ生産せいさんおこなわれていたが[53]17世紀せいき前半ぜんはんには保温ほおんせい柔軟じゅうなんせいすぐれた綿めん生産せいさん急速きゅうそくひろがり、主力しゅりょく衣料いりょう原料げんりょうとなっていった[54]

被服ひふくはこうした価値かちたかさから生産せいさん工程こうてい素材そざいかんしての改良かいりょうえずくわえられていたが、織物おりものかんしては1760年代ねんだいイギリスにおける産業さんぎょう革命かくめい織機しょっき紡績ぼうせき改良かいりょうすすみ、水力すいりょく蒸気じょうき機関きかん応用おうようによって格段かくだん生産せいさん能力のうりょく向上こうじょうした。さらに1820年代ねんだいには型紙かたがみミシン普及ふきゅうによって、一定いっていのサイズでの衣服いふく大量たいりょう生産せいさん可能かのうになり、既製きせいふく誕生たんじょうして、1850年代ねんだい以降いこう急速きゅうそく拡大かくだいした[55]。また、それまで天然てんねん素材そざいしか存在そんざいしなかった染料せんりょう繊維せんいかんしても、合成ごうせい染料せんりょう(19世紀せいき中頃なかごろ)や化学かがく繊維せんい(19世紀せいきまつ)などが発明はつめいされ、素材そざい種類しゅるい大幅おおはばひろがった。西洋せいよう世界せかい文化ぶんかてき軍事ぐんじてき優位ゆうい基盤きばんとして、欧米おうべい以外いがい世界せかい各地かくち洋服ようふく普及ふきゅうしはじめたのもこの時期じきのことである。日本にっぽんにおいてはだい世界せかい大戦たいせんまえから徐々じょじょ洋服ようふく進行しんこうしていたものの、戦後せんごすぐに完全かんぜん和服わふくからの転換てんかんき、洋服ようふく日常にちじょうとなった[56]

だい世界せかい大戦たいせんはじまると、日本にっぽんでは1942ねん2がつ1にちから衣類いるい配給はいきゅうせい点数てんすう切符きっぷせい)が導入どうにゅうされた。都市とし住民じゅうみんには1人ひとり年間ねんかん100てん都市とし以外いがい住民じゅうみんには1人ひとり年間ねんかん80てん年齢ねんれい関係かんけいなくあたえられ、点数てんすうされた衣料いりょうひんれいスーツ一式いっしき31てん国民こくみんふく学生がくせいふく14てん婦人ふじんようワンピース4てんなど)を購入こうにゅうすることができた[57]当初とうしょ内地ないちのみにかぎった1年間ねんかん期限きげん制度せいどであったが、戦局せんきょく悪化あっかするにつれ延長えんちょうしていった[ちゅう 3]

現代げんだい[編集へんしゅう]

だい世界せかい大戦たいせん既製きせいふく本格ほんかくてき普及ふきゅうはじまり被服ひふく消費しょうひざいへとおおきくその価値かちえることになる。日本にっぽんでは1942ねんから1950ねんまで衣料いりょう切符きっぷければ被服ひふく自由じゆうえない時代じだい[62]つづいたが、1960年代ねんだいなかごろ既製きせいふく普及ふきゅうきた[63]。これにより、消費しょうひしゃ小売こうりてん既製きせいひん選択せんたく購入こうにゅうし、着用ちゃくようおよび手入ていれをかえしたのち、これを廃棄はいきするようになった。また、当時とうじ織物おりもの主体しゅたいであったそところもであるが、1970ねんごろになるとTてぃーシャツポロシャツなどの素材そざいとなるイージーケアな編物あみものがカジュアル、スポーティーなどのイメージとともに生活せいかつ浸透しんとうしてくる[64]現在げんざい被服ひふくは、ファッション影響えいきょうつよける消費しょうひざいとして定着ていちゃくしている。衣服いふくのメーカーやデザイナーはマーケティング広告こうこく宣伝せんでん技術ぎじゅつもちいて消費しょうひしゃ心理しんりうったえ、さまざまなファッションブランド成立せいりつしている。また、1980年代ねんだい以降いこうには、製品せいひんとしての被服ひふく生産せいさん拠点きょてん中国ちゅうごくなどに移行いこうし、2000年代ねんだい以降いこうには産業さんぎょう形態けいたいひとつとして製造せいぞう小売こうりぎょう(SPA])が成功せいこうをおさめ注目ちゅうもくされた<[65]

21世紀せいきはいり、被服ひふく製造せいぞう流通りゅうつう着用ちゃくよう廃棄はいきかく過程かていにおいてさら多様たようすすんでいる。たとえば入手にゅうしゅ方法ほうほうでは、通信つうしん販売はんばいネットショッピングなど電子でんし商取引しょうとりひきふくむ)、競売きょうばいネットオークション)など、商品しょうひんもいわゆるブランドしなアウトレット商品しょうひん中古ちゅうこなどと選択肢せんたくし拡張かくちょうがなされている。保管ほかんさいしては、ファッション変化へんか速度そくどし、物理ぶつりてきには着用ちゃくよう可能かのう被服ひふく退蔵たいぞう死蔵しぞう状態じょうたいおちいることもしばしばみとめられる。廃棄はいき時点じてんでは、環境かんきょう問題もんだい配慮はいりょして様々さまざまさい使用しようやリサイクルもこころみられている。

とおる湿しめばちすい両立りょうりつたか断熱だんねつせい防虫ぼうちゅう加工かこうなど、それまでの化学かがく繊維せんいにはかった機能きのうゆうする素材そざい価格かかく低下ていかしたことで、一般いっぱんけの衣服いふくにも使つかわれるようになった[66][67][68]

屋外おくがいでの使用しよう想定そうていし、冬期とうきようとして電気でんき毛布もうふのように電熱でんねつせん内蔵ないぞうした衣服いふく(ヒーターウエア)、夏期かきようとして外部がいぶから空気くうきファン搭載とうさいした衣服いふく空調くうちょうふく)も普及ふきゅうしている[69]

情報じょうほう産業さんぎょう側面そくめんにも注目ちゅうもくあつまり、本格ほんかくてきウェアラブルコンピュータ研究けんきゅう開発かいはつなどもおこなわれている[70]ふく種類しゅるいとしてはほぼどの文化ぶんかけんにおいても洋服ようふくもっと一般いっぱんてきなものとなったが、民族みんぞく衣装いしょうもいまだ完全かんぜん衰退すいたいしてはおらず、祝祭しゅくさいなどのには着用ちゃくようれいがみられる[71]

被服ひふく種類しゅるい[編集へんしゅう]

被服ひふくには様々さまざま分類ぶんるい方法ほうほうがあり、たとえば文化ぶんか基準きじゅんとして、民族みんぞくふく日本にっぽん和服わふくふくむ)、洋服ようふくひとしけることができる[よう出典しゅってん]。あるいは、着用ちゃくよう部位ぶい素材そざいによってけることもできる[よう出典しゅってん]衣類いるいかさねてることがおおいものであるが、日本語にほんごでは上側うわがわ外側そとがわ)に着物きものを「上着うわぎ(うわぎ)」とい、したがわ内側うちがわ)に着物きものを「下着したぎ(したぎ)」と[よう出典しゅってん]英語えいごではアウターウェアインナーウェアなどとう。また、上半身じょうはんしんるものをトップス下半身かはんしんるものをボトムスやズボンと[よう出典しゅってん]。また対象たいしょうとする年齢ねんれい性別せいべつによって、ベビべびふく子供こどもふく紳士しんしふく婦人ふじんふくといった区分くぶんおこなわれている[よう出典しゅってん]

民族みんぞくふく[編集へんしゅう]

世界せかい各地かくちには、その地域ちいきれる素材そざいをもとに、現地げんち気候きこう生活せいかつ様式ようしきわせた様々さまざまなタイプの民族みんぞくふく存在そんざいする。民族みんぞくふく形態けいたいは、おもこし衣服いふくける腰布こしぬのがたかたから全身ぜんしんぬのけるまきたれがたぬの中央ちゅうおうあなけ、そこに頭部とうぶとおしてぬきあたまがた衣服いふく前方ぜんぽうれており、のちでそこをわせるまえひらけがた、そしてあらかじめ体型たいけいわせてふく仕立したてる体形たいけいがたの5種類しゅるい存在そんざい[72]、それぞれ気候きこう生業せいぎょうわせた分布ぶんぷしめしている。縫製ほうせいをしない腰布こしぬのがたまきたれがたかかころも、ゆったりと仕立したてるぬきあたまがたぜんひらきがたひろしころもとしてそれぞれまとめ、からだ密着みっちゃくする体形たいけいがたを窄衣として3種類しゅるいにまとめる分類ぶんるいほう存在そんざいする[73]

また、衣服いふく皮膚ひふおお面積めんせき気候きこうによっておおきくことなる。寒冷かんれい地域ちいきにおいては、さむさからまもるため体形たいけいがた衣服いふく全身ぜんしんおおうことを基本きほんとし、毛皮けがわなどの防寒ぼうかんせいたか素材そざいおも使用しようする[74]温暖おんだん冬季とうき湿潤しつじゅんのヨーロッパや中央ちゅうおうアジアでは体形たいけいがた上半身じょうはんしん下半身かはんしん衣服いふくかれており、素材そざい亜麻あま羊毛ようもう基本きほんとする[75]温暖おんだん夏期かき湿潤しつじゅんひがしアジアではぜんひらきがた衣服いふく基本きほんとなり、本来ほんらいあさを、のちには綿めん素材そざいとして使用しようすることがおお[76]高温こうおん多湿たしつみなみアジア東南とうなんアジア南太平洋みなみたいへいようにおいてはまきたれがた腰布こしぬのがた地域ちいきおおく、綿めんあさといった通気つうきせい吸水きゅうすいせいのよい素材そざいおも使用しようする[77]高温こうおん乾燥かんそうした砂漠さばく地帯ちたいではぬきあたまころも基本きほんであり、暑熱しょねつ砂塵さじんからまもるために全身ぜんしんおおうことがおお[11]

こうした民族みんぞくふく風土ふうどわせたものではあるが不変ふへんというわけではなく、より気候きこう風土ふうどてきした素材そざい伝来でんらい文化ぶんか変容へんようによって変遷へんせんかさねてきた。とくに19世紀せいき以降いこう洋服ようふく世界せかい普及ふきゅうすると、この影響えいきょうけて民族みんぞくふくなかにも変容へんようするものがあらわれた[18]。また、さほどの歴史れきしたない衣服いふく特定とくてい民族みんぞくない急速きゅうそく普及ふきゅうし、ナショナリズムむすびついてあらたな伝統でんとう衣裳いしょうとして定着ていちゃくすることもめずらしくない[78]

製造せいぞう管理かんり[編集へんしゅう]

素材そざい[編集へんしゅう]

衣服いふく素材そざいは、おおきく天然てんねん繊維せんい化学かがく繊維せんいけられる。天然てんねん繊維せんい羊毛ようもうなどの各種かくしゅじゅうきぬといった動物どうぶつ繊維せんいと、綿めんあさなどの植物しょくぶつ繊維せんいからなるが、なかでも綿めんあさきぬ羊毛ようもう利用りようけておおい。化学かがく繊維せんいレーヨンなどの再生さいせい繊維せんいアセテートなどのはん合成ごうせい繊維せんい、そしてナイロンポリエステルアクリルといった合成ごうせい繊維せんいからなる[79]布地ぬのじ平織ひらおり綾織あやおり繻子しゅすなどの織物おりもののほか、編物あみものレースもちいられ、また繊維せんいのほかに皮革ひかくひろもちいられる素材そざいである[80]素材そざいにはそれぞれ長所ちょうしょ短所たんしょ存在そんざいし、その特性とくせい沿った利用りようがなされるほか、素材そざい長所ちょうしょかし欠点けってんおぎなうために2種類しゅるい以上いじょう素材そざいわせる混紡こんぼうひろおこなわれている[81]

生産せいさん流通りゅうつう[編集へんしゅう]

バングラデシュの縫製ほうせい工場こうじょう
衣料いりょうひんてん店内てんない大量たいりょう生産せいさん衣服いふくなら

衣服いふく製造せいぞう流通りゅうつうぎょうアパレル産業さんぎょう総称そうしょうされる。ミシンなどの設備せつび洋裁ようさいなどの技術ぎじゅつがあれば、生地きじ購入こうにゅうしたうえ自宅じたく衣服いふくつくることもいまだ可能かのうではあり、また高級こうきゅう衣服いふくにおいては仕立した依頼いらいしてオーダーメイドふく仕立したてることも一般いっぱんてきであるが、20世紀せいき後半こうはん以降いこうはほとんどの衣服いふく工場こうじょうにおいて大量たいりょう生産せいさんされた既製きせいふくとなっている。

衣服いふく生産せいさん機械きかいだい規模きぼはミシンの発明はつめい普及ふきゅうによってげられたが、ミシンは生産せいさん過程かていにおいてひとによる操作そうさがかならず必要ひつようとなるため、完全かんぜん機械きかい困難こんなんである[82]。これによりだい規模きぼ衣服いふく生産せいさんには労働ろうどうりょく大量たいりょう投入とうにゅう必要ひつようとなるため、衣料いりょう産業さんぎょう人件じんけん安価あんか発展はってん途上とじょうこくおお立地りっちしており、また生産せいさんこく経済けいざい発展はってんにより人件じんけん高騰こうとうすると、さらに工賃こうちん安価あんかくにへと拠点きょてん移動いどうすることがおお[83]日本にっぽんにおいても1970年代ねんだい韓国かんこく台湾たいわんへと衣服いふく生産せいさん移行いこうはじめ、国内こくない生産せいさんは1990年代ねんだいにはおおきく減少げんしょうした。さらに2000ねんごろには中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく中国ちゅうごく)が衣服いふく生産せいさん拠点きょてんとなり、その東南とうなんアジアバングラデシュ一大いちだい生産せいさんとなった[84]。このため先進せんしんこくにおいては衣服いふく輸入ゆにゅうひん中心ちゅうしんとなっており、日本にっぽんでは国産こくさん衣服いふく一方いっぽう総点そうてんすうのわずか2.3%にとどまりながら(2018ねん)、他方たほうでその金額きんがくは24.0%(2016年度ねんど)となっている[85]

生産せいさんされた衣服いふく流通りゅうつう経路けいろ従来じゅうらい卸売おろしうりしょう衣料いりょうひんてん百貨店ひゃっかてんなどの小売こうりてんわたり、そこから消費しょうひしゃもととどくのであったが、2000年代ねんだい以降いこう生産せいさんから販売はんばいまでを一貫いっかんしておこな製造せいぞう小売こうりぎょう登場とうじょう有力ゆうりょく販売はんばい形態けいたいとなっている[86]日本にっぽんにおいては1960年代ねんだい以降いこう世帯せたい単位たんい衣料いりょう支出ししゅつ割合わりあい一貫いっかんしてつづけており、1990年代ねんだい以降いこう絶対ぜったいがくにおいても減少げんしょう傾向けいこうにある[87]。1990年代ねんだい以降いこう衣料いりょう支出ししゅつ減少げんしょうは、長期ちょうき不況ふきょうと、ファスト・ファッション進行しんこうによって衣料いりょう需要じゅようてい価格かかくしたことが主因しゅいんである[88]

大量たいりょう消費しょうひ社会しゃかいでは、ファスト・ファッションを中心ちゅうしんに、品切しなぎれをふせぐなどの目的もくてき大量たいりょう生産せいさんされた衣服いふく大量たいりょう在庫ざいこ廃棄はいきされている。持続じぞく可能かのうせい環境かんきょう問題もんだいなどへの配慮はいりょから、こうした衣服いふく過剰かじょう生産せいさん欧州おうしゅう連合れんごう(EU)が規制きせいすすめている[89]ほか、各社かくしゃ在庫ざいこやす業態ぎょうたい(オフプライスストア)[90]などビジネスをつうじた問題もんだい緩和かんわうごきもている。

古着ふるぎ[編集へんしゅう]

ふる衣服いふく古着ふるぎ)は文化財ぶんかざいヴィンテージとして新造しんぞうひんにはない価値かち評価ひょうかされる場合ばあいもあるが、上記じょうきのように廃棄はいきされたり、修理しゅうりされて使つかわれたり、リユースリサイクルまわされたりする。しかし、リユースやリサイクルのためとしょうして輸出ゆしゅつされた古着ふるぎが、発展はってん途上とじょうこくであってもものにならないほど劣化れっかしており、廃棄はいきされて環境かんきょう破壊はかいこすれいもある[91]

管理かんり[編集へんしゅう]

衣服いふく使用しよう経年けいねんなど様々さまざま理由りゆうによって汚損おそん劣化れっかしていくため、適切てきせつ管理かんり必要ひつようである。日本にっぽんでは、衣服いふくにはその組成そせいあつか方法ほうほう表示ひょうじすることが家庭かてい用品ようひん品質ひんしつ表示法ひょうじほうによって義務ぎむづけられている[92]着用ちゃくようした衣服いふく洗濯せんたくおこない、よごれを除去じょきょする。通常つうじょう洗濯せんたく家庭かていにおいて、みず洗剤せんざい利用りよう洗濯せんたくおこな[93]、その乾燥かんそうさせて保存ほぞんする。水洗みずあらいのできない場合ばあい洗濯せんたく困難こんなん場合ばあいはクリーニングてんなどのせんもん洗濯せんたく業者ぎょうしゃ依頼いらいし、ドライクリーニングなどでよごれを除去じょきょする[94]衣類いるい全体ぜんたい変色へんしょくひろがった場合ばあい漂白ひょうはくざいによって漂白ひょうはくおこない、一部いちぶよごれではしみきを、しわがある場合ばあいアイロンをかける[95]衣服いふく長期ちょうき保管ほかんするさい虫害ちゅうがいけるため防虫ぼうちゅうざい使用しようすることがおおく、またカビの発生はっせいけるため湿度しつどひくたもつことがのぞましい[96]

劣化れっか流行りゅうこうなどで使用しようえなくなった衣服いふく処分しょぶんされる。衣服いふく処分しょぶんは、汚損おそん部分ぶぶん修理しゅうりしたり仕立したてなおしたりしてそのまま着用ちゃくようする場合ばあいや、知人ちじん譲渡じょうとしたり古着ふるぎ売却ばいきゃくしたりするなどしてさい利用りようする場合ばあい一度いちど解体かいたいしてウエス繊維せんい材料ざいりょうとしてリサイクルする場合ばあいなどがあるが[97]大半たいはんはそのまま廃棄はいきされる。日本にっぽんにおいて2010ねん衣料いりょう修理しゅうりさい使用しよう・リサイクルりつは26.3%にたっしたが、金属きんぞく古紙こしくらべると廃棄はいきりつ目立めだってたかく、環境かんきょう問題もんだい側面そくめんから廃棄はいき減少げんしょう課題かだいとなって[98][99]企業きぎょうみもはじまった[ちゅう 4]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 白衣はくい実用じつようてき役割やくわりというよりも、むしろ心理しんり操作そうさのために使つかわれていること、ならびにそのカラクリについては、ロバート・S・メンデルソンが解説かいせつしている[2][ようページ番号ばんごう]
  2. ^ なお、縄文じょうもん土器どき狭義きょうぎ)の縄目なわめ文様もんよう撚糸ねんし土器どき表面ひょうめん回転かいてんさせてつけたもので[45][46]いと存在そんざい裏付うらづけるものでもある。
  3. ^ 経済けいざい総動員そうどういんせい研究けんきゅうされ[58]国家こっか総動員そうどういんほう発布はっぷ雑誌ざっし商工しょうこう経済けいざい』でもイギリスやナチス・ドイツ衣料いりょう切符きっぷ制度せいど掲載けいさい[59]よく1942ねんはるには「たたかくに生活せいかつ[60]び、女性じょせい雑誌ざっし主婦しゅふとも』でもだい東亜とうあ戦争せんそう特集とくしゅうごう特輯とくしゅう決戦けっせん家庭かてい経済けいざいごう」として家庭かていにある既存きそん洋服ようふく着物きもののリメイク(更生こうせいふく)をすすめ「衣類いるい切符きっぷせい洋裁ようさい特集とくしゅう[61]み、実物じつぶつだい型紙かたがみけてかた紹介しょうかいした。
  4. ^ 環境省かんきょうしょうのサイト[100]より。「てられたコットン製品せいひんから、あらたにコットンのふくつくるプロジェクトの事例じれい[101]、「ふく国内こくない循環じゅんかんするもの」というあたらしい常識じょうしき文化ぶんかつく事例じれい[102]、「自治体じちたい連携れんけいした古着ふるぎ回収かいしゅう&リサイクルの取組とりくみ事例じれい[103]、「ふくからふくをつくる衣類いるいのサーキュラー_エコノミーへの取組とりくみ事例じれい[104]、「繊維せんいくずや使用しよう衣料いりょうからあたらしい衣料いりょう製造せいぞうする取組とりくみ事例じれい[105]

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参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

おも執筆しっぴつしゃめいじゅん

  • 岩本いわもと真一しんいち『ミシンと衣服いふく経済けいざい 地球ちきゅう規模きぼ経済けいざい家内かない生産せいさん思文閣出版しぶんかくしゅっぱん、2014ねん7がつ10日とおか 
  • 大阪毎日新聞おおさかまいにちしんぶん衣料いりょうひん点数てんすう切符きっぷせい一家いっかねんひゃくてん」『昭和しょうわニュース辞典じてんだい8かん 昭和しょうわ17ねん/昭和しょうわ20ねん毎日まいにちコミュニケーションズ、1942ねん1がつ20日はつか 
  • A-G・オードリクール ちょ山田やまだけい わけつくること使つかうこと:生活せいかつ技術ぎじゅつ歴史れきし民俗みんぞくがくてき研究けんきゅう藤原ふじわら書店しょてん、2019ねん ISBN 978-4-86578-212-7
  • 佐々井ささいあきら大塚おおつか美智子みちこ共編きょうへんちょ)『ころも生活せいかつがく』(初版しょはんだい1さつ朝倉書店あさくらしょてん生活せいかつ科学かがくテキストシリーズ〉、2016ねん1がつ20日はつか 
  • 柏木かしわぎひろしにち用品ようひん文化ぶんか』(だい1さつ岩波書店いわなみしょてん、1999ねん6がつ21にち 
  • 田村たむら照子てるこ衣服いふく気候きこう』(初版しょはん成山なりやまどう書店しょてん気象きしょうブックス039〉、2013ねん平成へいせい25ねん)12月18にち 
  • 富澤とみざわ修身しゅうしん『ファッション産業さんぎょうろん 衣服いふくファッションの消費しょうひ文化ぶんか産業さんぎょうシステム』(だい1はんだい1さつそうふうしゃ、2003ねん10がつ20日はつか 
  • 冨田とみた明美あけみ編著へんちょ)『新版しんぱんアパレル構成こうせいがく やすさとうつくしさをもとめて』(初版しょはんだい1さつ朝倉書店あさくらしょてん生活せいかつ科学かがくテキストシリーズ〉、2012ねん8がつ30にち 
  • 永原ながはらけいしん木綿もめん以前いぜんのこと 苧麻からむしから木綿もめんへ』岩波書店いわなみしょてん、1990ねん3がつ25にち 
  • ブライアン・M・フェイガン へん西秋にしあき良宏よしひろかんやくやく古代こだい科学かがく技術ぎじゅつ 世界せかいつくった70のだい発明はつめい別巻べっかん初版しょはんだい1さつ)、朝倉書店あさくらしょてん図説ずせつ 人類じんるい歴史れきし〉、2012ねん5がつ30にち 
  • 『アフリカを事典じてん』(初版しょはんだい1さつ平凡社へいぼんしゃ、1989ねん2がつ6にち ISBN 4-582-12623-5
  • ロバート・S・メンデルソン『医者いしゃ患者かんじゃをだますとき』くさおもえしゃ、1999ねん 
  • 山下やましたすすむふね曳建おっと へん文化ぶんか人類じんるいがくキーワード』(初版しょはんだい1さつ有斐閣ゆうひかく、1997ねん9がつ30にち 
  • 山根やまね章弘あきひろ羊毛ようもう文化ぶんか物語ものがたり』(だい1さつ)〈講談社こうだんしゃ学術がくじゅつ文庫ぶんこ〉、1989ねん2がつ10日とおか 
  • ギルバート・ワルドバウアー ちょ屋代やしろ通子みちこ やくむし文明ぶんめい ぼたるのドレス・王様おうさまのハチミツしゅ・カイガラムシのレコード』(初版しょはん築地つきじしょかん、2012ねん9がつ5にち 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]